JP2013226034A - 均等化制御回路及び当該均等化制御回路を備えた蓄電装置ならびに均等化制御時間演算方法及び劣化判定方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】蓄電セルのセル電圧に対する容量の違いを考慮してセル電圧の均等化制御を行うことで、均等化制御後にセル間の電圧差が生じることがなく、均等化制御を行う頻度を減らすことができる均等化制御回路を提供する。
【解決手段】複数の蓄電セルに対してそれぞれ並列に接続された均等化制御用抵抗及び均等化制御用スイッチと、複数の蓄電セルのセル電圧をそれぞれ検出するためのセル電圧検出回路と、均等化制御スイッチを制御するための均等化セル選択回路と、均等化セル選択回路を制御するための演算処理装置とを備え、演算処理装置は、測定された複数の蓄電セルのセル電圧と、事前に演算処理装置に記憶された蓄電セルのセル電圧と容量の関係を示す調整時間演算用データとに基づいて調整時間を演算し、蓄電セルのうち均等化制御を行う調整対象セルに対して並列に接続された均等化制御スイッチを、調整時間だけ入状態とすることによって均等化制御を行う。
【選択図】図1
【解決手段】複数の蓄電セルに対してそれぞれ並列に接続された均等化制御用抵抗及び均等化制御用スイッチと、複数の蓄電セルのセル電圧をそれぞれ検出するためのセル電圧検出回路と、均等化制御スイッチを制御するための均等化セル選択回路と、均等化セル選択回路を制御するための演算処理装置とを備え、演算処理装置は、測定された複数の蓄電セルのセル電圧と、事前に演算処理装置に記憶された蓄電セルのセル電圧と容量の関係を示す調整時間演算用データとに基づいて調整時間を演算し、蓄電セルのうち均等化制御を行う調整対象セルに対して並列に接続された均等化制御スイッチを、調整時間だけ入状態とすることによって均等化制御を行う。
【選択図】図1
Description
本発明は、互いに接続された複数個のキャパシタセルやバッテリーセルを備えた蓄電装置における、各キャパシタセルや各バッテリーセルのセル電圧を均等化させるための均等化制御回路及び当該均等化制御回路を備えた蓄電装置ならびに均等化制御時間演算方法及び劣化判定方法に関する。
複数個の電気二重層キャパシタやリチウムイオンキャパシタなどが接続されたキャパシタセルや、複数個のリチウムイオンバッテリーなどが接続されたバッテリーセルなどの蓄電セルにおいて、セル間の電圧のバラツキが生じると、特定の蓄電セルに電圧が集中することにより蓄電セルの寿命が短くなってしまうという問題が生じてしまう。このため、セル間の電圧バランスを補正するための均等化制御回路(バランス補正回路)が必要となる。
このバランス補正回路としては、例えば、電圧の高いセルから低いセルに対して電荷を移動させる方法や、蓄電装置の休止中に電圧の高いセルの電荷を抵抗を用いて選択的に消費させてしまう方法などが用いられている。
電圧の高いセルの電荷を抵抗を用いて選択的に消費させる方法としては、例えば、図8に示すバランス補正回路100のように、各単位セルBS1〜BSnに対して、電荷消費用の抵抗RS1〜RSnとFET(Field Effect Transistor;電界効果トランジスタ)からなるスイッチSS1〜SSnとが並列に接続された回路を用いて、各単位セルBS1〜BSnの最大電圧値Aと最小電圧値Bを加えた電圧値の1/2(目標電圧値)よりも大きい単位セルBS1〜BSnについて、スイッチSS1〜SSnを入れることによって、目標電圧値となるように電荷を消費している(特許文献1,2)。
なお、符号102は、各単位セルBS1〜BSnの開放電圧を測定するための電圧測定回路、符号104は、目標電圧値を算出し各単位セルBS1〜BSnの容量調整を制御するマイコン、符号106は、電圧測定回路102及びマイコン104に作動電源を供給する電源部、符号108は、各単位セルBS1〜BSnの充放電及び休止状態を検出してマイコン104に出力する充放電判定部である。
しかしながら、図8に示すバランス補正回路では、各単位セルBS1〜BSnの最大電圧値Aと最小電圧値Bを加えた電圧の1/2を目標電圧値としていたが、電圧値のみに基づいてセル間の電圧調整を行うと、各単位セルBS1〜BSnの静電容量の差によって、電圧の均等化制御を行った直後から、徐々に電圧に差が生じ始めてしまう。
セル電圧に対して静電容量が一定であれば、電圧値のみに基づいてセル間の電圧調整を行えば、全ての蓄電セルが有する電荷量は同じになる。しかしながら、実際の蓄電セルは、セル電圧に対して静電容量が変動するため、一時的にセル電圧が均等になったとしても、静電容量の違い、すなわち、蓄電セルが有する電荷量の違いによってセル間に電圧差が生じることになる。
また、電圧の高いセルの電荷を抵抗を用いて選択的に消費させてしまう方法で電圧の均等化制御を行う場合、頻繁に均等化制御を行ってしまうとセル電圧の低い蓄電セルの電圧が満充電にならない状態で、電圧の高い蓄電セルの電圧調整を行うことになるため、セル電圧が最も低い蓄電セルの電圧値がさらに低くなってしまう。
このため、目標電圧も均等化制御のたびに低くしなければならなくなり、過放電電圧近傍で均等化制御を行う場合には、過放電状態となる蓄電セルが生じてしまう。
さらに、長期間保存したり、長期間充放電がなく待機状態となっている場合には、定期的に均等化制御が行われるため、蓄電装置全体の電荷量が低下してしまい、蓄電装置を使用する際に十分に充電されていない状態となってしまい、長期保存した場合には、モジュールのセル電圧が大きく低下してしまうことになってしまう。
さらに、長期間保存したり、長期間充放電がなく待機状態となっている場合には、定期的に均等化制御が行われるため、蓄電装置全体の電荷量が低下してしまい、蓄電装置を使用する際に十分に充電されていない状態となってしまい、長期保存した場合には、モジュールのセル電圧が大きく低下してしまうことになってしまう。
本発明はこのような状況を鑑み、蓄電セルのセル電圧に対する静電容量の違いを考慮してセル電圧の均等化制御を行うことによって、均等化制御後にセル間の電圧差が生じることがなく、均等化制御を行う頻度を減らすことができる均等化制御回路及び当該均等化制御回路を備える蓄電装置を提供することを目的とする。
また、本発明では、このような均等化制御回路を用いて、蓄電セルのセル電圧に対する静電容量の変化に基づいて、蓄電セルの劣化判定を行うことができる均等化制御回路及び劣化判定方法を提供することを目的とする。
本発明は、前述したような目的を達成するために発明されたものであって、本発明の均等化制御回路は、複数の蓄電セルを含む蓄電装置において、複数の蓄電セルのセル電圧を均等化させる均等化制御回路であって、
前記複数の蓄電セルに対してそれぞれ並列に接続された均等化制御用抵抗及び均等化制御用スイッチと、
前記複数の蓄電セルのセル電圧をそれぞれ検出するためのセル電圧検出回路と、
前記均等化制御スイッチを制御するための均等化セル選択回路と、
前記均等化セル選択回路を制御するための演算処理装置と、を備え、
前記演算処理装置は、前記セル電圧検出回路によって測定された前記複数の蓄電セルのセル電圧と、事前に演算処理装置に記憶された蓄電セルのセル電圧と静電容量の関係を示す調整時間演算用データとに基づいて、前記蓄電セルの均等化制御のための調整時間を演算し、
前記蓄電セルのうち均等化制御を行う調整対象セルに対して並列に接続された前記均等化制御スイッチを、前記調整時間だけ入状態とすることによって均等化制御を行うように構成されていることを特徴とする。
前記複数の蓄電セルに対してそれぞれ並列に接続された均等化制御用抵抗及び均等化制御用スイッチと、
前記複数の蓄電セルのセル電圧をそれぞれ検出するためのセル電圧検出回路と、
前記均等化制御スイッチを制御するための均等化セル選択回路と、
前記均等化セル選択回路を制御するための演算処理装置と、を備え、
前記演算処理装置は、前記セル電圧検出回路によって測定された前記複数の蓄電セルのセル電圧と、事前に演算処理装置に記憶された蓄電セルのセル電圧と静電容量の関係を示す調整時間演算用データとに基づいて、前記蓄電セルの均等化制御のための調整時間を演算し、
前記蓄電セルのうち均等化制御を行う調整対象セルに対して並列に接続された前記均等化制御スイッチを、前記調整時間だけ入状態とすることによって均等化制御を行うように構成されていることを特徴とする。
このように静電容量に基づいて蓄電セルの均等化制御を行うことによって、複数の蓄電セルが有する電荷量を均等化させることができ、正確に蓄電セルのセル電圧の均等化制御を行うことができる。
さらに、均等化制御後にセル間の電圧差が生じることがなく、均等化制御を行う頻度を減らすことができ、蓄電装置を長期保存した場合にも蓄電セルのセル電圧が大きく低下することを防止することができる。
また、本発明の均等化制御回路では、前記演算処理装置は、前記セル電圧検出回路によって測定された前記複数の蓄電セルのセル電圧に基づき目標電圧値を算出し、
前記複数の蓄電セルのセル電圧と前記目標電圧値との差分である単セル偏差をそれぞれ算出し、
前記複数の蓄電セルそれぞれの単セル偏差が、所定量よりも大きい蓄電セルについて均等化制御を行うように構成されていることを特徴とする。
前記複数の蓄電セルのセル電圧と前記目標電圧値との差分である単セル偏差をそれぞれ算出し、
前記複数の蓄電セルそれぞれの単セル偏差が、所定量よりも大きい蓄電セルについて均等化制御を行うように構成されていることを特徴とする。
また、本発明の均等化制御回路では、前記演算処理装置は、前記調整対象セルのセル電圧と前記目標電圧値との差分であるセル電圧調整量を算出し、
前記セル電圧調整量と、前記調整時間演算用データとから前記調整時間を演算することを特徴とする。
前記セル電圧調整量と、前記調整時間演算用データとから前記調整時間を演算することを特徴とする。
また、本発明の均等化制御回路では、前記演算処理装置は、前記調整時間演算用データに基づいて、微少電圧変化量ごとの調整時間を算出し、該微少電圧変化量ごとの調整時間を加算することによって、前記調整時間を算出することを特徴とする。
また、本発明の均等化制御回路は、前記演算処理装置は、事前に前記調整時間演算用データに基づいて設定され、記憶された劣化上限データ及び劣化下限データに基づいて、劣化上限放電時間及び劣化下限放電時間を算出し、
前記調整時間が、前記劣化下限放電時間から前記劣化上限放電時間の範囲内であるか否かを判定し、
前記調整時間が、前記劣化下限放電時間から前記劣化上限放電時間の範囲外である場合には、前記蓄電セルが劣化状態であると判断することを特徴とする。
前記調整時間が、前記劣化下限放電時間から前記劣化上限放電時間の範囲内であるか否かを判定し、
前記調整時間が、前記劣化下限放電時間から前記劣化上限放電時間の範囲外である場合には、前記蓄電セルが劣化状態であると判断することを特徴とする。
また、本発明の均等化制御回路では、前記演算処理装置は、前記蓄電装置が休止中ではない場合にスリープ状態となるように構成されていることを特徴とする。
また、本発明の均等化制御回路では、前記蓄電セルから、前記演算処理装置を動作させるための電力を供給するための電源回路を備えていることを特徴とする。
また、本発明の均等化制御回路では、前記蓄電セルから、前記演算処理装置を動作させるための電力を供給するための電源回路を備えていることを特徴とする。
また、本発明の均等化制御回路では、前記蓄電セルが、リチウムイオンキャパシタであることを特徴とする。
また、本発明の蓄電装置は、上述するいずれかの均等化制御回路を備えることを特徴とする。
また、本発明の蓄電装置は、上述するいずれかの均等化制御回路を備えることを特徴とする。
また、本発明の均等化制御時間演算方法は、複数の蓄電セルを含む蓄電装置において、複数の蓄電セルのセル電圧を均等化制御するための調整時間を算出する均等化制御調整時間演算方法であって、
前記複数の蓄電セルのセル電圧に基づき目標電圧値を算出する工程と、
前記蓄電セルのセル電圧と前記目標電圧値との差分であるセル電圧調整量を算出する工程と、
前記セル電圧調整量と、蓄電セルのセル電圧と容量との関係を示す調整時間演算用データとから前記調整時間を算出する工程と、
を含むことを特徴とする。
前記複数の蓄電セルのセル電圧に基づき目標電圧値を算出する工程と、
前記蓄電セルのセル電圧と前記目標電圧値との差分であるセル電圧調整量を算出する工程と、
前記セル電圧調整量と、蓄電セルのセル電圧と容量との関係を示す調整時間演算用データとから前記調整時間を算出する工程と、
を含むことを特徴とする。
また、本発明の均等化制御時間演算方法では、前記蓄電セルが、リチウムイオンキャパシタであることを特徴とする。
また、本発明の劣化判定方法は、複数の蓄電セルを含む蓄電装置において、蓄電セルの劣化判定を行うための劣化判定方法であって、
前記複数の蓄電セルのセル電圧に基づき目標電圧値を算出する工程と、
前記蓄電セルのセル電圧と前記目標電圧値との差分であるセル電圧調整量を算出する工程と、
前記セル電圧調整量と、蓄電セルのセル電圧と容量との関係を示す調整時間演算用データとから前記調整時間を算出する工程と、
事前に設定された劣化上限データ及び劣化下限データとに基づいて、劣化上限放電時間及び劣化下限放電時間を算出する工程と、
を含み、
前記調整時間が、前記劣化下限放電時間から前記劣化上限放電時間の範囲内であるか否かを判定し、
前記調整時間が、前記劣化下限放電時間から前記劣化上限放電時間の範囲外である場合には、前記蓄電セルが劣化状態であると判断することを特徴とする。
また、本発明の劣化判定方法は、複数の蓄電セルを含む蓄電装置において、蓄電セルの劣化判定を行うための劣化判定方法であって、
前記複数の蓄電セルのセル電圧に基づき目標電圧値を算出する工程と、
前記蓄電セルのセル電圧と前記目標電圧値との差分であるセル電圧調整量を算出する工程と、
前記セル電圧調整量と、蓄電セルのセル電圧と容量との関係を示す調整時間演算用データとから前記調整時間を算出する工程と、
事前に設定された劣化上限データ及び劣化下限データとに基づいて、劣化上限放電時間及び劣化下限放電時間を算出する工程と、
を含み、
前記調整時間が、前記劣化下限放電時間から前記劣化上限放電時間の範囲内であるか否かを判定し、
前記調整時間が、前記劣化下限放電時間から前記劣化上限放電時間の範囲外である場合には、前記蓄電セルが劣化状態であると判断することを特徴とする。
また、本発明の劣化判定方法では、前記蓄電セルが、リチウムイオンキャパシタであることを特徴とする。
本発明によれば、複数の蓄電セルが有する電荷量を均等化させることができ、正確に蓄電セルのセル電圧の均等化制御を行うことができる。
さらに、均等化制御後にセル間の電圧差が生じることがなく、均等化制御を行う頻度を減らすことができ、このような均等化制御回路を備える蓄電装置を長期保存した場合にも、蓄電セルのセル電圧が大きく低下することを防止することができる。
さらに、均等化制御後にセル間の電圧差が生じることがなく、均等化制御を行う頻度を減らすことができ、このような均等化制御回路を備える蓄電装置を長期保存した場合にも、蓄電セルのセル電圧が大きく低下することを防止することができる。
さらに、本発明によれば、蓄電セルのセル電圧に対する静電容量の変化に基づいて、劣化判断を行うため、蓄電セルの均等化制御中においても、劣化判断を行うことができ、蓄電装置の電荷を消費することなく、かつ、容易に蓄電セルの劣化判定を行うことができる。
以下、本発明の実施の形態(実施例)を、図面に基づいてより詳細に説明する。尚、本実施例の実施形態を以下に記すが、本発明はこの実施形態に限られるものではない。また、本発明に用いられる実施形態は、リチウムイオンキャパシタ、電気二重層キャパシタ、リチウムイオンバッテリーなどの蓄電セルに好適に用いることができる。
図1は、本発明の均等化制御回路を用いた蓄電装置の回路構成図である。
本実施例の蓄電装置10の均等化制御回路12は、キャパシタセルC1〜Cnに対してそれぞれ並列に接続された均等化制御用抵抗R1〜Rn及びFET(Field Effect Transistor;電界効果トランジスタ)からなる均等化制御用スイッチS1〜Snと、キャパシタセルC1〜Cnのセル電圧をそれぞれ検出するためのセル電圧検出回路及び均等化制御を行うキャパシタセルに対して並列に接続された均等化制御用スイッチを制御するための均等化セル選択回路を含む均等化IC14と、均等化IC14を制御するための演算処理装置16と、キャパシタセルC1〜Cnから演算処理装置16を動作させるための電力を供給するための電源回路18とから構成されている。
本実施例の蓄電装置10の均等化制御回路12は、キャパシタセルC1〜Cnに対してそれぞれ並列に接続された均等化制御用抵抗R1〜Rn及びFET(Field Effect Transistor;電界効果トランジスタ)からなる均等化制御用スイッチS1〜Snと、キャパシタセルC1〜Cnのセル電圧をそれぞれ検出するためのセル電圧検出回路及び均等化制御を行うキャパシタセルに対して並列に接続された均等化制御用スイッチを制御するための均等化セル選択回路を含む均等化IC14と、均等化IC14を制御するための演算処理装置16と、キャパシタセルC1〜Cnから演算処理装置16を動作させるための電力を供給するための電源回路18とから構成されている。
なお、本実施例では、均等化制御用スイッチS1〜SnとしてFETを用いているが、これに限定されず、ダイオードスイッチやMEMS(Micro Electro Mechanical Systems)スイッチなどの高周波スイッチなど、均等化セル選択回路(本実施例の場合は、均等化IC14)の出力に基づいて入切を制御できるスイッチを用いることができる。
また、本実施例では、セル電圧検出回路及び均等化セル選択回路などを含む均等化IC14(例えば、リニアテクノロジー社製LTC6802)を用いているが、セル電圧検出回路及び均等化セル選択回路をそれぞれ独立して構成してもよい。
また、演算処理装置16は、CPU(Central Processing Unit;中央演算処理装置)やRAM(Random Access Memory;ランダムアクセスメモリ)、演算処理プログラムが記憶されたROM(Read Only Memory;リードオンリーメモリ)などによって構成されている。
なお、演算処理装置16と均等化IC14は、例えば、演算処理装置16から均等化IC14へ制御命令を送信したり、均等化IC14から演算処理装置16へセル電圧値を送信したりするなど、双方向に通信するための通信手段20を備えている。
一方、蓄電装置10の蓄電部22は、リチウムイオンキャパシタからなるn個のキャパシタセルC1〜Cnが直列接続されて構成される。
蓄電部22の両端は電源回路18に接続されており、蓄電部22の電力を用いて演算処理装置16を動作させるように構成されている。すなわち、本実施例の均等化制御回路12を備えた蓄電装置10は、蓄電装置10自身の電力を用いてキャパシタセルC1〜Cnの均等化制御を行うことができる。
蓄電部22の両端は電源回路18に接続されており、蓄電部22の電力を用いて演算処理装置16を動作させるように構成されている。すなわち、本実施例の均等化制御回路12を備えた蓄電装置10は、蓄電装置10自身の電力を用いてキャパシタセルC1〜Cnの均等化制御を行うことができる。
なお、本実施例では、蓄電装置10自身の電力を用いてキャパシタセルC1〜Cnの均等化制御を行うために、蓄電部22の電力を用いて演算処理装置16を動作させる電源回路18を備えているが、蓄電装置10外部からの電力を用いて演算処理装置16を動作させるように構成する場合には、電源回路18を備えずに、演算処理装置16を動作させるための電力を演算処理装置16に外部から直接供給するように構成することもできる。
以下、図2〜4に示すフローチャートに基づいて、本実施例のキャパシタセルの均等化制御を行う場合の、均等化制御回路12の動作の流れを説明する。
図2は、図1の蓄電装置10において均等化制御回路12を制御する流れを示すフローチャート、図3は、S20の調整量演算処理サブルーチンの流れを示すフローチャート、図4は、S80の劣化判定サブルーチンの流れを示すフローチャートである。
図2は、図1の蓄電装置10において均等化制御回路12を制御する流れを示すフローチャート、図3は、S20の調整量演算処理サブルーチンの流れを示すフローチャート、図4は、S80の劣化判定サブルーチンの流れを示すフローチャートである。
図2に示すように、均等化制御回路12を動作させるために演算処理装置16及び均等化IC14が作動すると(S10)、まず、S20においてキャパシタセルC1〜Cnのセル電圧のバランスを判定するとともに、各キャパシタセルC1〜Cnのセル電圧調整量を計算する調整量演算処理サブルーチンが実行される。
図3に示すように、調整量演算処理サブルーチンでは、まず、セル電圧検出回路(均等化IC14)を用いて、キャパシタセルC1〜Cnのセル電圧が測定される(S21)。全てのキャパシタセルC1〜Cnについてセル電圧が測定されたか否かが判断され(S22)、セル電圧が測定されていないキャパシタセルがある場合には、次のキャパシタセルのセル電圧が測定される。測定されたセル電圧の値は、キャパシタセルC1〜Cnに関連付けて演算処理装置16のRAMに記憶される。
次に、演算処理装置16のRAMに記憶されたキャパシタセルC1〜Cnのセル電圧値から、最大電圧値VMAXと最小電圧値Vminを取得し(S23)、演算処理装置によって、目標電圧値VT=最小電圧値Vmin+(最大電圧値VMAX−最小電圧値Vmin)/4として、目標電圧値VTを演算する(S24)。
なお、本実施例では、上述するように目標電圧値VTを求めているが、例えば、目標電圧値VT=(最大電圧値VMAX+最小電圧値Vmin)/2とするなど、蓄電セルの特性などに応じて目標電圧値の演算方法は適宜変更することができる。
次いで、演算処理装置16のRAMに記憶された各キャパシタセルC1〜Cnのセル電圧値と、目標電圧値VTとの差分(以下、「単セル偏差」という)を計算する(S25)。そして、単セル偏差が所定値よりも大きい場合には、当該セルの調整が必要だと判断し(S26)、セル電圧調整量を蓄電部22の電力を用いて演算処理装置16を動作させる調整量=セル電圧値−目標電圧値により演算する(S27)。なお、セル電圧調整量として、単セル偏差の値を設定するようにしてもよい。
そして、S27において算出されたセル電圧調整量と、演算処理装置16に事前に記憶されたセル電圧と静電容量の関係を示す調整時間演算用データとに基づいて、調整時間Tを算出する(S28)とともに、キャパシタセルC1〜Cnに関連づけて調整時間が演算処理装置16のRAMに記憶される。
図5は、演算処理装置16に事前に記憶されたセル電圧と静電容量の関係を示す調整時間演算用データをグラフ化したものである。なお、図5に示す調整時間演算用データは一例であって、蓄電セルの種類や定格容量などによって異なるため、例えば、事前に蓄電セルのセル電圧と静電容量の関係を測定して、演算処理装置16のROMに記憶させるようにすればよい。本実施例においては、定格容量900Fのリチウムイオンキャパシタについて得られた調整時間演算用データを用いて説明する。
なお、調整時間演算用データとしては、実際に用いられる蓄電セルと同じ蓄電セルを用いて測定されたセル電圧と容量の関係を示すサンプリングデータをデータベースとしてROMに記憶させておくことができる。
このような調整時間演算用データと、S37によって算出されたセル電圧調整量とに基づいて、以下のようにして、調整時間Tを演算することができる。
例えば、キャパシタセルのセル電圧を放電開始電圧である3.8Vから目標電圧値である3.7Vに下げる場合には、まず、調整時間演算用データからそれぞれの電圧の際のキャパシタセルの静電容量を読み取る。本実施例においては、3.8Vの時の静電容量は1040F、3.7Vの時の静電容量は1000Fとする。
このとき、電圧を下げるために必要な放電電荷量Qは、数1のように102Cとなる。
例えば、キャパシタセルのセル電圧を放電開始電圧である3.8Vから目標電圧値である3.7Vに下げる場合には、まず、調整時間演算用データからそれぞれの電圧の際のキャパシタセルの静電容量を読み取る。本実施例においては、3.8Vの時の静電容量は1040F、3.7Vの時の静電容量は1000Fとする。
このとき、電圧を下げるために必要な放電電荷量Qは、数1のように102Cとなる。
すなわち、測定されたセル電圧値から目標電圧値まで、調整時間演算用データに基づいて微少電圧変化量ΔV(本実施例においては、0.1V)ごとの調整時間Tmを算出し、これらを加算することによって、正確に調整時間Tを算出することができる。
なお、微少電圧変化量ΔVは、例えば、蓄電セルの種類や定格容量、均等化制御に求められる精度などに応じて適宜設定することができる。
次いで、演算処理装置16のROMに事前に記憶された劣化上限データ及び劣化下限データに基づいて、劣化上限放電時間Tup及び劣化下限放電時間Tudが演算される(S29)。
次いで、演算処理装置16のROMに事前に記憶された劣化上限データ及び劣化下限データに基づいて、劣化上限放電時間Tup及び劣化下限放電時間Tudが演算される(S29)。
以下、図6(a)に例示する、劣化上限データ及び劣化下限データに基づいて、劣化上限放電時間Tup及び劣化下限放電時間Tudの演算方法を説明する。
劣化上限データ及び劣化下限データは、調整時間演算用データに基づいて、事前に設定された上限値及び下限値であって、例えば、蓄電セルの静電容量や内部抵抗など、種々のセル特性パラメータに基づいて、適宜設定することができる。
劣化上限データ及び劣化下限データは、調整時間演算用データに基づいて、事前に設定された上限値及び下限値であって、例えば、蓄電セルの静電容量や内部抵抗など、種々のセル特性パラメータに基づいて、適宜設定することができる。
図6(a)の部分拡大グラフである図6(b)に示すように、蓄電セルの電圧をV1からV2に下げるための放電時間は、数4のように求められる。
次いで、調整時間T、劣化上限放電時間Tup、劣化下限放電時間Tudを放電時間が短い順に並び替え(S30)、放電時間が短い順に、演算処理装置16のRAMにおけるバッファT1,T2,T3に入力して記憶する(S31)。
そして、バッファT1の値を、調整対象セルCTの対象調整時間TTとして、演算処理装置16のRAMに記憶する。(S32)。このように、対象調整時間TTを、上述するように算出した調整時間T、劣化上限放電時間Tup、劣化下限放電時間Tudのうち最も短い時間とすることで、最適な対象調整時間TTとすることができる。
そして、全てのキャパシタセルについて単セル偏差が計算されたか否かが判断され(S33)、単セル偏差が計算されていないキャパシタセルがある場合には、S25に戻って、次のキャパシタセルの単セル偏差などが計算される。
S33において、全てのキャパシタセルについて単セル偏差が計算されたと判断された場合には、調整量演算処理サブルーチンは終了し、次のステップに進む。
S40では、調整タイミングか否か、すなわち、S26〜S28においてセルの調整が必要だと判断され、対象調整時間TTが演算処理装置16のRAMに記憶されているか否かが確認され、調整タイミングではないと判断された場合には、所定時間だけ演算処理装置16をスリープさせる(S110)。所定時間経過後は、自動的に演算処理装置16が復帰し、S20に戻って処理を繰り返すことになる。
S40では、調整タイミングか否か、すなわち、S26〜S28においてセルの調整が必要だと判断され、対象調整時間TTが演算処理装置16のRAMに記憶されているか否かが確認され、調整タイミングではないと判断された場合には、所定時間だけ演算処理装置16をスリープさせる(S110)。所定時間経過後は、自動的に演算処理装置16が復帰し、S20に戻って処理を繰り返すことになる。
一方で、S40において調整タイミングであると判断された場合には、調整が必要なセル(以下、「調整対象セルCT」という)の対象調整時間TTを、演算処理装置16のRAMから読出し(S50)、演算処理装置16から均等化IC14に対して、調整対象セルCTに対して並列に接続された均等化制御用スイッチSTを入状態にするように命令が送信される(S60)。
演算処理装置16からの命令に従って、均等化IC14の均等化セル選択回路は、均等化制御用スイッチSTを入状態とし、調整対象セルCTの調整が開始される。
S50で読出された調整対象セルCTの対象調整時間TTが経過したか否かが判断され(S70)、対象調整時間TTが経過するまでの間、調整対象セルCTの劣化判定が行われる(S80)。
S50で読出された調整対象セルCTの対象調整時間TTが経過したか否かが判断され(S70)、対象調整時間TTが経過するまでの間、調整対象セルCTの劣化判定が行われる(S80)。
図4に示すように、劣化判定サブルーチンでは、まず、判定1として、「バッファT1が、調整時間T、劣化上限放電時間Tup、劣化下限放電時間Tudと等しい」か、もしくは、「バッファT1が調整時間Tと等しく、かつ、バッファT2が、劣化上限放電時間Tup、劣化下限放電時間Tudと等しい」かを判定する(S81)。
判定1の条件を満たしている場合には、セル電圧が目標電圧値VTと等しいか否かが判定され(S82)、等しい場合には、均等化制御用スイッチSTを切状態とし(S83)、劣化判定サブルーチンは終了する(S84)。
一方で、セル電圧が目標電圧値VTと等しくない場合には、調整対象セルCTが劣化していると判定され、均等化制御用スイッチSTを切状態とし(S85)、均等化制御回路10は異常休止する(S86)。
判定1の条件を満たしていない場合には、次いで、判定2として、「バッファT1が、劣化上限放電時間Tup、劣化下限放電時間Tudと等しく、かつ、バッファ2が、調整時間Tと等しい」かを判定する(S87)。
判定2の条件を満たしている場合には、バッファT2に入力された時間が経過しているか否かが判定され(S88)、T2時間が経過している場合には、S82において、上述する判定が行われる。
一方で、T2時間が経過していない場合には、次の判定までの待機時間TSを、待機時間TS=T2−T1として算出する(S89)。そして、セル電圧が目標電圧値VTよりも大きいか否かが判定され(S90)、セル電圧のほうが大きい場合には、待機時間Tsだけ待機する。
そして、劣化判定サブルーチンを抜けて、全ての調整対象セルCTについて均等化制御が行われたか否かが判断され(S100)、均等化制御が行われていない調整対象セルCTがある場合には、S60に戻って、繰り返し調整対象セルCTの均等化制御が行われる。
一方で、セル電圧が、目標電圧値VTと等しいか、小さい場合には、調整対象セルCTが劣化していると判定され、均等化制御用スイッチSTを切状態とし(S92)、均等化制御回路10は異常休止する(S93)。
判定2の条件を満たしていない場合には、次いで、判定3として、「バッファT1が、調整時間Tと等しく、かつ、バッファT2が、劣化上限放電時間Tup、劣化下限放電時間Tudと等しい」かを判定する(S94)。
判定3の条件を満たしている場合には、S82において、上述する判定が行われる。
判定3の条件を満たしていない場合には、次いで、判定4として、「バッファT1が、劣化上限放電時間Tupと等しいか、もしくは、バッファT1が、劣化下限放電時間Tudと等しく」、かつ、「バッファT2が、調整時間Tと等しい」かを判定する(S95)。
判定3の条件を満たしていない場合には、次いで、判定4として、「バッファT1が、劣化上限放電時間Tupと等しいか、もしくは、バッファT1が、劣化下限放電時間Tudと等しく」、かつ、「バッファT2が、調整時間Tと等しい」かを判定する(S95)。
判定4の条件を満たしている場合には、S88において、上述する判定が行われる。一方で、判定4の条件を満たしていない場合には、バッファT1に入力された時間が経過しているか否かが判定され(S96)、T1時間が経過している場合には、S89において、上述する判定が行われる。
T1時間が経過していない場合には、バッファT3に入力された時間が経過しているか否かが判定され(S97)、T3時間が経過している場合には、S82において、上述する判定が行われる。
T3時間が経過していない場合には、次の判定までの待機時間TSを、待機時間TS=T3−T2として算出する(S98)。そして、S90において、上述する判定が行われる。
上述する劣化判定の条件をまとめると、以下の表1のようになる。
上述する劣化判定の条件をまとめると、以下の表1のようになる。
S50において、対象調整時間TTが経過したと判定された場合、これによって、1つの調整対象セルCTに対する均等化制御が完了する。次いで、全ての調整対象セルCTについて均等化制御が行われたか否かが判断され(S100)、均等化制御が行われていない調整対象セルCTがある場合には、S60に戻って、繰り返し調整対象セルCTの均等化制御が行われる。
全ての調整対象セルCTについて均等化制御が完了した場合には、S110において、所定時間だけ演算処理装置をスリープさせる。所定時間経過後は、自動的に演算処理装置が復帰し、S20に戻って処理を繰り返すことになる。
以上、本発明の好ましい実施の態様を説明してきたが、本発明はこれに限定されることはなく、例えば、上記実施例では、蓄電セルとしてリチウムイオンキャパシタを用いて説明したが、電気二重層キャパシタなど他のキャパシタや、リチウムイオンバッテリーなどのバッテリーなどを用いて構成することもできる。
なお、上記実施例では、蓄電セルとしてリチウムイオンキャパシタを用いて説明しているため、蓄電セルのセル電圧と静電容量の関係を用いて調整時間を算出しているが、蓄電セルとしてリチウムイオンバッテリーなどのバッテリーを用いる場合には、上記実施例において、キャパシタセルC1〜Cnをバッテリーセルとして構成することができる。この場合、図7に示すような蓄電セルのセル電圧と放電容量の関係を用いて、調整時間を算出することができる。
蓄電セルとしてリチウムイオンバッテリーなどのバッテリーを用いる場合には、図3のS37において、以下のようにして、調整時間Tを演算することができる。
例えば、蓄電セルのセル電圧を3.6Vから3.5Vに下げる場合には、まず、調整時間演算用データからそれぞれの電圧の際の蓄電セルの放電容量を読み取る。本実施例においては、3.6Vの時の放電容量は0.2Ah、3.5Vの時の放電容量は0.3Ahとする。
このとき、電圧を下げるために必要な放電電荷量Qは、数7のように360Cとなる。
例えば、蓄電セルのセル電圧を3.6Vから3.5Vに下げる場合には、まず、調整時間演算用データからそれぞれの電圧の際の蓄電セルの放電容量を読み取る。本実施例においては、3.6Vの時の放電容量は0.2Ah、3.5Vの時の放電容量は0.3Ahとする。
このとき、電圧を下げるために必要な放電電荷量Qは、数7のように360Cとなる。
また、上記実施例では、複数のキャパシタセルC1〜Cnが直列接続された構成で説明しているが、複数のキャパシタセルが並列接続された構成などにおいても同様に適用できるなど、本発明の目的を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
10 蓄電装置
12 均等化制御回路
14 均等化IC
16 演算処理装置
18 電源回路
20 通信手段
22 蓄電部
C1〜Cn キャパシタセル
CT 調整対象セル
R1〜Rn 均等化制御用抵抗
S1〜Sn 均等化制御用スイッチ
ST 均等化制御用スイッチ
BS1〜BSn 単位セル
RS1〜RSn 抵抗
SS1〜SSn スイッチ
12 均等化制御回路
14 均等化IC
16 演算処理装置
18 電源回路
20 通信手段
22 蓄電部
C1〜Cn キャパシタセル
CT 調整対象セル
R1〜Rn 均等化制御用抵抗
S1〜Sn 均等化制御用スイッチ
ST 均等化制御用スイッチ
BS1〜BSn 単位セル
RS1〜RSn 抵抗
SS1〜SSn スイッチ
Claims (13)
- 複数の蓄電セルを含む蓄電装置において、複数の蓄電セルのセル電圧を均等化させる均等化制御回路であって、
前記複数の蓄電セルに対してそれぞれ並列に接続された均等化制御用抵抗及び均等化制御用スイッチと、
前記複数の蓄電セルのセル電圧をそれぞれ検出するためのセル電圧検出回路と、
前記均等化制御スイッチを制御するための均等化セル選択回路と、
前記均等化セル選択回路を制御するための演算処理装置と、を備え、
前記演算処理装置は、前記セル電圧検出回路によって測定された前記複数の蓄電セルのセル電圧と、事前に演算処理装置に記憶された蓄電セルのセル電圧と容量の関係を示す調整時間演算用データとに基づいて、前記蓄電セルの均等化制御のための調整時間を演算し、
前記蓄電セルのうち均等化制御を行う調整対象セルに対して並列に接続された前記均等化制御スイッチを、前記調整時間だけ入状態とすることによって均等化制御を行うように構成されていることを特徴とする均等化制御回路。 - 前記演算処理装置は、前記セル電圧検出回路によって測定された前記複数の蓄電セルのセル電圧に基づき目標電圧値を算出し、
前記複数の蓄電セルのセル電圧と前記目標電圧値との差分である単セル偏差をそれぞれ算出し、
前記複数の蓄電セルそれぞれの単セル偏差が、所定量よりも大きい蓄電セルについて均等化制御を行うように構成されていることを特徴とする請求項1に記載の均等化制御回路。 - 前記演算処理装置は、前記調整対象セルのセル電圧と前記目標電圧値との差分であるセル電圧調整量を算出し、
前記セル電圧調整量と、前記調整時間演算用データとから前記調整時間を演算することを特徴とする請求項2に記載の均等化制御回路。 - 前記演算処理装置は、前記調整時間演算用データに基づいて、微少電圧変化量ごとの調整時間を算出し、該微少電圧変化量ごとの調整時間を加算することによって、前記調整時間を算出することを特徴とする請求項3に記載の均等化制御回路。
- 前記演算処理装置は、事前に前記調整時間演算用データに基づいて設定され、記憶された劣化上限データ及び劣化下限データに基づいて、劣化上限放電時間及び劣化下限放電時間を算出し、
前記調整時間が、前記劣化下限放電時間から前記劣化上限放電時間の範囲内であるか否かを判定し、
前記調整時間が、前記劣化下限放電時間から前記劣化上限放電時間の範囲外である場合には、前記蓄電セルが劣化状態であると判断することを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の均等化制御回路。 - 前記演算処理装置は、前記蓄電装置が休止中ではない場合にスリープ状態となるように構成されていることを特徴とする請求項1から5のいずれかに記載の均等化制御回路。
- 前記蓄電セルから、前記演算処理装置を動作させるための電力を供給するための電源回路を備えていることを特徴とする請求項1から6のいずれかに記載の均等化制御回路。
- 前記蓄電セルが、リチウムイオンキャパシタであることを特徴とする請求項1から7のいずれかに記載の均等化制御回路。
- 請求項1から8のいずれかに記載の均等化制御回路を備えることを特徴とする蓄電装置。
- 複数の蓄電セルを含む蓄電装置において、複数の蓄電セルのセル電圧を均等化制御するための調整時間を算出する均等化制御調整時間演算方法であって、
前記複数の蓄電セルのセル電圧に基づき目標電圧値を算出する工程と、
前記蓄電セルのセル電圧と前記目標電圧値との差分であるセル電圧調整量を算出する工程と、
前記セル電圧調整量と、蓄電セルのセル電圧と容量との関係を示す調整時間演算用データとから前記調整時間を算出する工程と、
を含むことを特徴とする均等化制御調整時間演算方法。 - 前記蓄電セルが、リチウムイオンキャパシタであることを特徴とする請求項9に記載の均等化制御時間演算方法。
- 複数の蓄電セルを含む蓄電装置において、蓄電セルの劣化判定を行うための劣化判定方法であって、
前記複数の蓄電セルのセル電圧に基づき目標電圧値を算出する工程と、
前記蓄電セルのセル電圧と前記目標電圧値との差分であるセル電圧調整量を算出する工程と、
前記セル電圧調整量と、蓄電セルのセル電圧と容量との関係を示す調整時間演算用データとから前記調整時間を算出する工程と、
事前に設定された劣化上限データ及び劣化下限データとに基づいて、劣化上限放電時間及び劣化下限放電時間を算出する工程と、
を含み、
前記調整時間が、前記劣化下限放電時間から前記劣化上限放電時間の範囲内であるか否かを判定し、
前記調整時間が、前記劣化下限放電時間から前記劣化上限放電時間の範囲外である場合には、前記蓄電セルが劣化状態であると判断することを特徴とする劣化判定方法。 - 前記蓄電セルが、リチウムイオンキャパシタであることを特徴とする請求項12に記載の均等化制御時間演算方法。
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-
2013
- 2013-03-21 JP JP2013058041A patent/JP2013226034A/ja active Pending
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