JP2013225450A - 照明装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】無駄な電力消費を抑制し、余分な放熱対策が不要である照明装置を提供する。
【解決手段】DC/DCコンバータ33は、整流回路32から出力された直流電圧を所要の直流電圧に変換する。PWM制御回路34は、DC/DCコンバータ33から出力された直流電圧に対してパルス幅変調を行うことによりLEDモジュール42に供給する電力を制御する。太陽電池70は、LEDモジュール42からの光を電力に変換し、変換した電力を制御部60(制御用マイクロコンピュータ61及びメモリ62)へ供給する。制御用マイクロコンピュータ61は、リモコン受光部45が出力した信号を取得し、取得した信号に基づいて、制御信号をPWM制御回路34へ出力する。
【選択図】図5
【解決手段】DC/DCコンバータ33は、整流回路32から出力された直流電圧を所要の直流電圧に変換する。PWM制御回路34は、DC/DCコンバータ33から出力された直流電圧に対してパルス幅変調を行うことによりLEDモジュール42に供給する電力を制御する。太陽電池70は、LEDモジュール42からの光を電力に変換し、変換した電力を制御部60(制御用マイクロコンピュータ61及びメモリ62)へ供給する。制御用マイクロコンピュータ61は、リモコン受光部45が出力した信号を取得し、取得した信号に基づいて、制御信号をPWM制御回路34へ出力する。
【選択図】図5
Description
本発明は、光源へ電力を供給する電源部と、電源部が供給する電力を制御する制御部とを備える照明装置に関する。
近年、発光ダイオード(LED)を光源とする照明装置が様々な用途向けに開発されており、白熱電球や蛍光灯等の従来の光源を用いた照明装置に対する置換えが行われつつある。また、光源を所望の明るさに調整するためや点灯状態を調整するためにリモコンなどの遠隔端末からに信号を検出するセンサ等を備えた照明装置が開発されている。
このような従来の照明装置は、発光ダイオードに所望の電力を供給するための電源部、当該電源部が発光ダイオードに供給する電力を制御するためのマイクロコンピュータなどを備える(例えば、特許文献1参照)。
図8は従来の照明装置200の構成の一例を示すブロック図である。図8に示すように、従来の照明装置200は、商用電源などから侵入してくるノイズを除去するためのノイズフィルタ回路201、交流電圧を整流して直流電圧に変換する整流回路202、整流回路202から出力された直流電圧を所要の直流電圧に変換するDC/DCコンバータ203、DC/DCコンバータ203から出力された直流電圧に対してパルス幅変調を行うことによりLEDモジュール210に供給する電流を制御するPWM制御回路204、PWM制御回路204の制御を行う制御用マイクロコンピュータ205、LEDモジュール210に流れる電流及び印加された電圧を検出する電流電圧検出回路206などを備えている。また、DC/DCコンバータ203は、LEDモジュール210へ出力する電圧とは別に、制御用マイクロコンピュータ205用の電圧を生成して出力する。
しかしながら、図8に示すような従来の照明装置にあっては、DC/DCコンバータ203は、入力側の直流電圧をLEDモジュール210へ供給するのに最適な直流電圧に変換するとともに、制御用マイクロコンピュータ205へ所要の電圧を供給するために、LEDモジュール210へ供給する電圧をさらに降圧し、降圧した電圧を制御用マイクロコンピュータ205へ供給している。
特に、LEDモジュール210へ供給する電圧は、直列に接続されるLEDの個数に応じて、例えば、20V〜60Vと比較的高い電圧が要求される。一方、制御用マイクロコンピュータ205へ供給する電圧は、例えば、3V〜5Vと比較的低い電圧である。このため、DC/DCコンバータ203は、制御用マイクロコンピュータ205へ所要の電圧を供給するために、比較的高い電圧(例えば、20V〜60V)を低い電圧(例えば、3V〜5V)に降圧する回路(例えば、降圧用の抵抗素子など)を備える必要がある。そして、かかる降圧によって生じる電圧差が、いわゆる電力損失となり、無駄な電力消費が発生するとともに、電力損失が熱エネルギーとなるため、余分な放熱対策が必要であった。
本発明は斯かる事情に鑑みてなされたものであり、無駄な電力消費を抑制し、余分な放熱対策が不要である照明装置を提供することを目的とする。
本発明に係る照明装置は、外部電源からの電力を光源へ供給する電源部と、該電源部が前記光源へ供給する電力を制御する制御信号を出力する制御部とを備える照明装置において、前記光源からの光を電力に変換し、変換した電力を前記制御部へ供給する光電変換素子を備え、前記制御部は、前記外部電源から前記光源への給電系統から独立してあり、前記光電変換素子が変換した電力により駆動されるようにしてあることを特徴とする。
本発明にあっては、光源からの光を電力に変換し、変換した電力を制御部へ供給する光電変換素子を備える。光電変換素子は、例えば、太陽電池である。電源部が光源へ供給する電力を制御する制御部は、外部電源から光源への給電系統から独立してあり、光電変換素子が変換した電力により駆動される。例えば、制御部は、光電変換素子が変換した電力のみで駆動される。制御部は、例えば、マイクロコンピュータである。光電変換素子が制御部へ電力(所要の電圧)を供給し、さらに制御部は、外部電源から光源への給電系統から独立してあり、外部電源からの電力を電源部から供給されないので、電源部が光源へ供給する電力(電圧)とは別に、制御部へ供給する電力(電圧)を生成する必要がない。すなわち、制御部を駆動するために外部電源からの電圧を降圧する必要がない。このため、制御部へ供給する電力(電圧)を生成する際に生ずる無駄な電力消費を抑制することができ、無駄な電力消費を抑制することができる分だけ、余計な放熱対策が不要となる。
本発明に係る照明装置は、前記光電変換素子が前記制御部へ出力する電圧は、前記電源部が前記光源へ出力する電圧よりも低いことを特徴とする。
本発明にあっては、光電変換素子が制御部へ出力する電圧は、電源部が光源へ出力する電圧よりも低い。すなわち、電源部が光源へ出力する電圧と制御部へ出力する電圧との電圧差に相当する電圧を降圧する際に生ずる無駄な電力消費を抑制することができる。また、当該降圧によって必要となる放熱対策が不要となるので、例えば、放熱用部品(例えば、ヒートシンクなど)を小さくすることができ、放熱による発熱も少なくなることから、照明装置の小型化、軽量化を図ることができる。
本発明に係る照明装置は、前記光源は、照明光を出射する主光源と、該主光源の消灯時に点灯する補助光源とを備え、前記光電変換素子は、前記補助光源からの光を電力に変換し、変換した電力を前記制御部へ供給するように構成してあることを特徴とする。
本発明にあっては、光源は、照明光を出射する主光源と、主光源の消灯時に点灯する補助光源とを備え、光電変換素子は、補助光源からの光を電力に変換し、変換した電力を制御部へ供給する。補助光源は、電源部から受電することができ、少なくとも主光源の消灯時に点灯する。例えば、主光源の点灯後は補助光源を消灯させてもよい。光電変換素子として、例えば、太陽電池を使用する場合に、当該太陽電池は、主光源が消灯しているときでも、補助光源からの光を受光することができるので、蓄電用の部品を具備することなく、常に制御部へ所要の電力(電圧)を供給することができる。そして、電源部が主光源に電力を供給開始する前に、制御部は自身の動作を行うことができるので、例えば、リモコン消灯の後にリモコン点灯が可能であり、また、リモコンによる再点灯時、及び主電源オンによる再点灯時に消灯前の調光率で主光源を点灯させることが可能となる。なお、主光源の点灯後に補助光源を消灯させる場合には、補助光源の寿命を長くすることができるとともに、消費電力を低減することができる。
本発明に係る照明装置は、前記光源は、LEDであることを特徴とする。
本発明にあっては、光源は、LEDである。LEDの高輝度化、高出力化に伴って、LEDモジュールへ供給する電圧も高くなりつつある。このため、LEDに供給する電圧と、制御部へ供給する電圧との電圧差は大きくなる傾向にある。そして、従来であれば、LEDの高輝度化、高出力化に伴って増大する無駄な電力消費(電力損失)を、本発明にあっては、低減することができる。
本発明に係る照明装置は、前記光源を調光するための信号を取得する取得部を備え、前記制御部は、前記取得部で取得した信号に基づいて、前記電源部が供給する電力を制御するように構成してあることを特徴とする。
本発明にあっては、光源を調光するための信号を取得する取得部を備え、制御部は、取得部で取得した信号に基づいて、電源部が供給する電力を制御する。これにより、無駄な電力消費を抑制しつつ、調光機能を具備することができる。
本発明によれば、無駄な電力消費を抑制し、余分な放熱対策が不要となる。
以下、本発明をその実施の形態を示す図面に基づいて説明する。図1は本実施の形態の照明装置100の外観図であり、図2は本実施の形態の照明装置100の要部分解斜視図であり、図3は本実施の形態の照明装置100の要部断面図である。図1に示すように、照明装置100は、例えば、40W、60Wなどの電球型をなすLED電球であり、外観視において、外部のソケットに嵌めて商用電源に電気的に接続するための口金10、放熱部13、口金10と放熱部13とを絶縁する絶縁部11、中空の略半球殻の透光部50、後述するLEDモジュールを載置し、放熱部13と熱的に接続された円板状の放熱板20などを備えている。
図2及び図3に示すように、放熱板20には、基板41の表面にLEDモジュール42が実装された光源モジュール40をねじ21で取り付けてある。光源モジュール40と放熱板20との間は、熱伝導効率を向上させるために熱伝導シートや高熱伝導性の樹脂を塗布することにより、光源モジュール40で発生した熱を放熱板20、及び放熱部13を介して外部へ放熱することができる。
放熱部13は、例えば、アルミニウム等の軽量かつ熱伝導性の高い金属からなり、略円筒形状をしている。また、放熱部13は、円筒の外周面に複数の放熱溝を有しており、光源モジュール40から放熱部13に伝達される熱は放熱溝を利用して外周面から外部の空気に放熱される。なお、放熱部13と放熱板20との間には、水分が内部に侵入しないように合成ゴム製の防水用パッキン19を設けている。また、放熱部13と絶縁部11は、ねじ14により固定されている。
放熱部13は、内部に空洞が形成されており、放熱部13の内部には、配線22を介して光源モジュール40のLEDモジュール42へ所要の電力(電圧、電流)を供給するための電源部30を配置してある。電源部30は、例えば、電源基板に所要の電子部品等を装着して構成してある。
また、放熱部13の内部には、電源部30がLEDモジュール42へ供給する電力を制御する制御部60を配置してある。制御部60は、例えば、制御基板に、リモコン等の遠隔端末(不図示)からに信号を取得(受光)する取得部としてのリモコン受光部45、及び所要の電子部品等を装着して構成してある。
電源部30及び制御部60は、ホルダ16内に収容してある。電源部30と口金10との間には、商用電源を電源部30に供給するための電源線17を設けている。
ホルダ16に収容された電源部30及び制御部60の周囲には、電源部30及び制御部60で発生した熱を放熱部13及び口金10へ効率よく熱伝導させるために、高伝導率の合成樹脂25(例えば、ポリウレタン樹脂など)を充填してある。また、合成樹脂25は、高い電気絶縁性、低い透水性、難燃性を有するものが好ましい。なお、合成樹脂25は、放熱部13内部の電気的配線が終了し、放熱部13と口金10が機械的に接合された状態で、放熱部13の内部に充填し、所要の温度で硬化させることができる。
図2及び図3に示すように、光源モジュール40の発光面側には、複数の光電変換素子としての太陽電池70を取り付けてある。また、LEDモジュール42の発光面及び太陽電池70の受光面側を覆うように透過シート23を取り付けてある。
透過シート23は、LEDモジュール42からの光を透光部50の方向へ透過させる。また、透過シート23は、透光部50の内側で反射した光の一部を太陽電池70の受光面へ透過させるとともに、透光部50の内側で反射した光の一部を太陽電池70の受光面へ透過させることなく再び透光部50の方向へ反射させる。透過シート23は、半透過半反射部材である。
なお、透過シート23は必須ではない。また、透過シート23に代えて、反射シートを用いることもできる。反射シートを用いる場合には、反射シートが太陽電池70の受光面を覆わないように配置する必要がある。反射板は、LEDモジュール42が配置された位置に対応する箇所に、LEDモジュール42の寸法と略同寸法の挿通穴を設けてあり、該挿通穴にLEDモジュール42を挿通させた状態で取り付けることができる。
透光部50は、乳白色のガラス製であって放熱板20に接着剤により固定されている。透光部50には、LEDモジュール42(光源モジュール40)からの光を拡散させることができる。なお、透光部50は、ガラス製に限定されるものではなく、乳白色のポリカーボネート樹脂などを用いることもできる。
図4は光源モジュール40の発光面の構造例を示す平面図である。光源モジュール40は、アルミニウム合金などからなる略円形の基板41上に複数のLEDモジュール42を環状に適長隔離して装着してある。図4の例では、6個のLEDモジュール42を装着した構成であるが、LEDモジュール42の数や配置は、図4の例に限定されるものではなく、照明装置の仕様や用途に応じて、個数を変更することや、配置を略矩形状にするなど適宜行うことができる。なお、基板41は、セラミックなどであってもよい。
LEDモジュール42は、所要の発光色のものを使用することができ、例えば、白色のものを用いることができる。なお、発光色は、白色に限定されるものではなく、昼白色や電球色であってもよい。
基板41には、中央部に円形状の穴44を設けてある。そして、リモコン等の遠隔端末(不図示)から信号を受光するリモコン受光部45は、穴44のほぼ中央に配置されている。
また、基板41上に複数の太陽電池70を装着してある。図4の例では、3個の太陽電池70を装着した構成であるが、太陽電池70の数や配置は、図4の例に限定されるものではない。
図5は本実施の形態の照明装置100の回路構成の一例を示すブロック図である。電源部30は、外部電源(例えば、商用電源)からの電力をLEDモジュール42へ供給する機能を有し、外部電源などから侵入してくるノイズを除去するためのノイズフィルタ回路31、交流電圧を整流して直流電圧に変換する整流回路32、整流回路32から出力された直流電圧を所要の直流電圧に変換するDC/DCコンバータ33、DC/DCコンバータ33から出力された直流電圧に対してパルス幅変調を行うことによりLEDモジュール42に供給する電力(電流)を制御するPWM制御回路34、LEDモジュール42に流れる電流及びLEDモジュール42に印加される電圧を検出する電流電圧検出回路36などを備える。
PWM制御回路34は、制御用マイクロコンピュータ61から出力された制御信号を取得し、取得した制御信号に応じたPWM制御をLEDモジュール42に対して行う。PWM制御回路34は、FETなどのスイッチング素子を備え、例えば、300Hz〜3kHzの範囲内の任意のPWM周波数を用いて、DC/DCコンバータ33の出力をオン/オフしてPWM制御を行うことができる。
制御部60は、電源部30がLEDモジュール42へ供給する電力(電流)を制御する機能を有し、具体的には、制御用マイクロコンピュータ61、メモリ62などを備える。制御用マイクロコンピュータ61は、PWM制御回路34の制御を行うことにより、LEDモジュール42へ供給する電力(電流)を制御することができる。
なお、図5の例では、DC/DCコンバータ33とPWM制御回路34とを別の構成として分けて図示しているが、DC/DCコンバータ33の内部にPWM制御回路34を組み込むことも可能である。この場合には、制御用マイクロコンピュータ61は、DC/DCコンバータ33の制御を行うことにより、LEDモジュール42へ供給する電力(電流)を制御することができる。
リモコン受光部45は、ユーザが操作するリモコン(不図示)に内蔵された赤外線LEDからの赤外線を受光し、リモコンから送信された信号を抽出し、抽出した信号を制御用マイクロコンピュータ61へ出力する。リモコンから送信される信号は、例えば、LEDモジュール42を点灯、消灯、調光(例えば、70%、50%、30%などの調光レベル)するためのものである。なお、発光色の異なるLEDモジュールを装着しておき、リモコンからの信号により調色制御を行うこともできる。
制御用マイクロコンピュータ61は、リモコン受光部45が出力した信号を取得し、取得した信号に基づいて、PWM制御回路34を制御すべく制御信号をPWM制御回路34へ出力する。また、制御用マイクロコンピュータ61は、リモコン受光部45が出力した信号を取得する都度、取得した信号を調光レベルのデータとしてメモリ62に記憶する。これにより、制御用マイクロコンピュータ61は、LEDモジュール42の状態(例えば、点灯、消灯又は調光レベルなど)を更新しつつ最新の状態を把握することができる。
太陽電池70は、LEDモジュール42からの光を電力に変換し、変換した電力を制御部60(制御用マイクロコンピュータ61及びメモリ62)へ供給する。すなわち、制御用マイクロコンピュータ61は、外部電源からLEDモジュール42への給電系統から独立してあり、自身が動作するのに必要な電力(電圧)をDC/DCコンバータ33からではなく、太陽電池70から受け取る。また、太陽電池70は、電源部30と協働して制御部60へ電力を供給するのではなく、単独で制御部60へ電力を供給する。例えば、制御部60(制御用マイクロコンピュータ61及びメモリ62)は、太陽電池70が変換した電力のみで駆動される。
太陽電池70が、制御用マイクロコンピュータ61及びメモリ62へ電力(所要の電圧)を供給するので、電源部30(具体的には、DC/DCコンバータ33)がLEDモジュール42へ供給する電力(電圧)とは別に、制御部60へ供給する電力(電圧)を生成する必要がない。このため、制御部60へ供給する電力(電圧)を生成する際に生ずる無駄な電力消費(例えば、外部電源からの電圧を降圧するのに必要な電力)を抑制することができ、無駄な電力消費を抑制することができる分だけ、余計な放熱対策が不要となる。
また、太陽電池70が制御部60へ出力する電圧は、電源部30がLEDモジュール42へ出力する電圧よりも低い。例えば、DC/DCコンバータ33がLEDモジュール42へ出力する電圧の波高値は、例えば、20V〜60Vであるのに対し、制御用マイクロコンピュータ61は、3V〜5Vの電圧で動作することができる。
すなわち、電源部30がLEDモジュール42へ出力する電圧(例えば、20V〜60V)と、仮に制御部60へ出力するとした場合の電圧(例えば、3V〜5V)との電圧差(例えば、15V〜57V)に相当する電圧を、抵抗等により降圧する際に生ずる無駄な電力消費(抵抗等で発生する電力損失)を抑制することができる。また、当該降圧によって必要となる放熱対策が不要となるので、例えば、放熱用部品(例えば、電源基板又は制御基板等に装着されるヒートシンクなど)を小さくすることができ、放熱による発熱も少なくなることから、照明装置の小型化、軽量化を図ることができる。
また、前述のように、照明装置100は、光源としてLED(LEDモジュール42)を用いる。LEDの高輝度化、高出力化に伴って、LEDモジュール42へ供給する電圧も高くなりつつある。このため、LEDモジュール42に供給する電圧と、制御部60へ供給する電圧との電圧差は大きくなる傾向にある。そして、従来であれば、LEDの高輝度化、高出力化に伴って増大する無駄な電力消費(電力損失)を、本実施の形態により低減することができる。
また、LEDモジュール42を調光するための信号を受光するリモコン受光部45を備える。制御用マイクロコンピュータ61は、リモコン受光部45で受光した信号に基づいて、PWM制御回路34を制御して、電源部30(DC/DCコンバータ33)がLEDモジュール42へ供給する電力(電流)を制御する。これにより、無駄な電力消費を抑制しつつ、調光機能を具備することができる。
次に、本実施の形態の照明装置100の動作について説明する。図6は本実施の形態の照明装置100の処理手順を示すフローチャートである。照明装置100は、電源スイッチ(例えば、壁等に設けられたスイッチなど)がオンされたか否かを判定し(S11)、電源スイッチがオンされていない場合(S11でNO)、ステップS11の処理を続ける。電源スイッチがオンされた場合(S11でYES)、照明装置100は、LEDモジュール42を点灯する(S12)。
なお、電源スイッチがオンされたか否かは、DC/DCコンバータ33の入力側に電圧が供給された否かに基づいて判定され、DC/DCコンバータ33の入力側に電圧が供給された場合、DC/DCコンバータ33は、予め設定された条件(例えば、調光レベルが100%の全点灯の状態)となるような電力(電流)をLEDモジュール42へ供給する。すなわち、電源が最初にオンされた状態では、PWM制御回路34は、調光レベルが100%であるとして制御を行うことができる。
LEDモジュール42が点灯すると、照明装置100は、太陽電池70でLEDモジュール42からの光を受光し、受光した光を電力に変換して制御用マイクロコンピュータ61へ電力(電圧)を供給する(S13)。
制御用マイクロコンピュータ61は、太陽電池70から所要の電圧(例えば、3V〜5V)が供給されると動作可能となり、照明装置100は、制御用マイクロコンピュータ61による制御を開始する(S14)。より具体的には、制御用マイクロコンピュータ61は、メモリ62に記憶された直近の調光レベルのデータを読み出し、読み出した調光レベルに基づいた制御信号をPWM制御回路34へ出力する。これにより、LEDモジュール42は、消灯前の調光レベルで点灯する。なお、電源スイッチがオンとなった時点から制御用マイクロコンピュータ61が動作開始するまでの時間は、極めて短いので、LEDモジュール42の光出力の変化(明るさの変化)は、無視することができる程度である。
照明装置100は、調光信号を受信したか否かを判定し(S15)、調光信号を受信した場合(S15でYES)、制御用マイクロコンピュータ61による調光制御を行い(S16)、調光レベルのデータを記憶する(S17)。これにより、調光信号を取得する都度、調光レベルを更新することができる。調光信号を受信していない場合(S15でNO)、照明装置100は、後述のステップS18の処理を行う。
照明装置100は、電源スイッチがオフされたか否かを判定し(S18)、電源スイッチがオフされていない場合(S18でNO)、ステップS15以降の処理を続ける。電源スイッチがオフされた場合(S18でYES)、照明装置100は、LEDモジュール42を消灯し(S19)、処理を終了する。
上述の例では、太陽電池70は、照明用の光源としてのLEDモジュール42からの光を電力に変換する構成であったが、太陽電池70用の光源は、LEDモジュール42に限定されるものではない。
図7は本実施の形態の照明装置110の回路構成の他の例を示すブロック図である。図5に例示した構成との相違点は、光源は、照明光を出射する主光源としてのLEDモジュール42、及びLEDモジュール42の消灯時に点灯する補助光源としての補助LEDモジュール90を備える点である。すなわち、太陽電池70は、補助LEDモジュール90からの光を電力に変換し、変換した電力を制御部60(制御用マイクロコンピュータ61及びメモリ62)へ供給する。なお、この場合、太陽電池70は、LEDモジュール42からの光も受光するようにしてもよい。
DC/DCコンバータ33は、補助LEDモジュール90へ電力を供給する。この場合、DC/DCコンバータ33は、LEDモジュール42が消灯状態である場合にも、補助LEDモジュール90を点灯するために、補助LEDモジュール90へ電力を供給する。LEDモジュール42の点灯及び消灯の制御は、PWM制御回路34により行われる。
補助LEDモジュール90は、太陽電池70の数又は配置によって、適宜の数のLEDで構成される。そして、補助LEDモジュール90とLEDモジュール42との動作電圧(所要の電圧)を同じ電圧にすることにより、DC/DCコンバータ33は、図5の例と同様に、1つの電圧値を出力する構成とすることができる。
上述のように、LEDモジュール42が消灯している場合でも、点灯状態とすることができる補助LEDモジュール90を備える。そして、太陽電池70は、補助LEDモジュール90からの光を電力に変換し、変換した電力を制御部60へ供給する。太陽電池70は、補助LEDモジュール90からの光を受光することができるので、蓄電用の部品を具備することなく、LEDモジュール42が消灯している場合でも、制御部60へ所要の電力(電圧)を供給することができる。そして、電源部30がLEDモジュール42に電力を供給開始する前に、制御用マイクロコンピュータ61は自身の動作を行うことができるので、制御用マイクロコンピュータ61は、LEDモジュール42の点灯開始時点から電源部30がLEDモジュール42へ供給する電力を制御することができる。例えば、リモコン消灯の後にリモコン点灯が可能であり、また、リモコンによる再点灯時、及び主電源オンによる再点灯時に消灯前の調光率で光源を点灯させることが可能となる。なお、LEDモジュール42の点灯後に補助LEDモジュール90を消灯させる場合には、補助LEDモジュール90の寿命を長くすることができるとともに、消費電力を低減することができる。
また、LEDモジュール42が消灯している場合でも、制御用マイクロコンピュータ61は動作を行うことができるので、LEDモジュール42の消灯時であっても、リモコン受光部45は、リモコンから送信された点灯信号を抽出し、制御用マイクロコンピュータ61はリモコン受光部45が出力した点灯信号を取得し、取得した点灯信号に基づいてPWM制御回路34を制御してLEDモジュール42を消灯前の調光レベルで点灯させることができる。
なお、補助LEDモジュール90の配置位置は特に限定されないが、補助LEDモジュール90は、LEDモジュール42の消灯時にも点灯しているため、補助LEDモジュール90からの光が照明装置110の外部に漏れない位置、例えば、照明装置110の内部に配置することが好ましい。
上述の実施の形態では、電球型の照明装置について説明したが、照明装置の形状は電球型に限定されるものでなく、いわゆる矩形型、丸型、直管型など他の形状であってよい。また、光源としてLEDモジュールを備える照明装置について説明したが、光源はLEDモジュールに限定されるものではなく、面発光を有する発光素子であれば、有機ELなど他の光源でもよい。
30 電源部
33 DC/DCコンバータ
34 PWM制御回路
42 LEDモジュール
45 リモコン受光部
60 制御部
61 制御用マイクロコンピュータ
70 太陽電池
90 補助LEDモジュール
33 DC/DCコンバータ
34 PWM制御回路
42 LEDモジュール
45 リモコン受光部
60 制御部
61 制御用マイクロコンピュータ
70 太陽電池
90 補助LEDモジュール
Claims (5)
- 外部電源からの電力を光源へ供給する電源部と、該電源部が前記光源へ供給する電力を制御する制御信号を出力する制御部とを備える照明装置において、
前記光源からの光を電力に変換し、変換した電力を前記制御部へ供給する光電変換素子を備え、
前記制御部は、
前記外部電源から前記光源への給電系統から独立してあり、前記光電変換素子が変換した電力により駆動されるようにしてあることを特徴とする照明装置。 - 前記光電変換素子が前記制御部へ出力する電圧は、前記電源部が前記光源へ出力する電圧よりも低いことを特徴とする請求項1に記載の照明装置。
- 前記光源は、
照明光を出射する主光源と、
該主光源の消灯時に点灯する補助光源と
を備え、
前記光電変換素子は、
前記補助光源からの光を電力に変換し、変換した電力を前記制御部へ供給するように構成してあることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の照明装置。 - 前記光源は、LEDであることを特徴とする請求項1から請求項3までのいずれか1項に記載の照明装置。
- 前記光源を調光するための信号を取得する取得部を備え、
前記制御部は、
前記取得部で取得した信号に基づいて、前記電源部が供給する電力を制御するように構成してあることを特徴とする請求項1から請求項4までのいずれか1項に記載の照明装置。
Priority Applications (1)
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JP2012097966A JP2013225450A (ja) | 2012-04-23 | 2012-04-23 | 照明装置 |
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JP2013225450A true JP2013225450A (ja) | 2013-10-31 |
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JP2012097966A Pending JP2013225450A (ja) | 2012-04-23 | 2012-04-23 | 照明装置 |
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2016122211A1 (ko) * | 2015-01-27 | 2016-08-04 | (주)씨지라이팅 | 무선 통신을 이용한 컨버터 모듈 및 이를 포함하는 조명 제어 시스템 |
JP2021521615A (ja) * | 2018-03-01 | 2021-08-26 | ブローズリー リミテッド | 調光可能な光源 |
-
2012
- 2012-04-23 JP JP2012097966A patent/JP2013225450A/ja active Pending
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