JP2013224588A - 可変動弁装置 - Google Patents

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桂樹 友田
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Yoshiaki Miyasato
佳明 宮里
Hidetoshi Hirose
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Abstract

【課題】溝係合部材の溝への係合が困難になることを抑制しつつ溝または溝係合部材の磨耗を抑制することができる可変動弁装置を提供する。
【解決手段】可変動弁装置(5)は、冷間時用カム(21)と通常時用カム(22)と溝形成部(24)とを有するカムピース(20)と、内燃機関によって支持された駆動装置(32)と、駆動装置によって駆動されることで溝に係合する溝係合部材(31)とを備え、溝(23)は、第1垂直部(25)と第1傾斜部(26)と第2垂直部(27)と第2傾斜部(28)とを含み、駆動装置は、機関弁(100)を駆動するカムを通常時用カムから冷間時用カムに切り替える場合には溝係合部材を第1垂直部および第1傾斜部に係合させ、機関弁を駆動するカムを冷間時用カムから通常時用カムに切り替える場合には溝係合部材を第2垂直部および第2傾斜部に係合させ、第1垂直部の溝幅は第2垂直部の溝幅よりも小さい。
【選択図】図3

Description

本発明は、可変動弁装置、特に内燃機関に用いられる可変動弁装置に関する。
従来、可変動弁装置として、内燃機関の機関弁を駆動するカムの種類を切り替えるカム切替式の可変動弁装置が知られている。このような可変動弁装置として、例えば特許文献1には、複数のカムを有するとともに溝が形成されたカムピースに溝係合部材を係合させることで、カムピースをカム軸の軸線方向にカム軸に対して移動させてカムを切り替える可変動弁装置が開示されている。特許文献1には、溝係合部材の具体例としてピンが開示されている。また特許文献1には、ピンを駆動して溝に係合させる駆動装置の具体例として液圧ピストンが開示されている。
特開平10−8928号公報
特許文献1のようなカム切替式の可変動弁装置の場合、溝または溝係合部材が磨耗するおそれがある。この溝または溝係合部材の磨耗の抑制を図るために、溝幅を部分的に変更することを考案した場合、次のような問題が生じるおそれがある。
具体的には上述の可変動弁装置を内燃機関に搭載した場合、駆動装置は内燃機関のシリンダヘッド、シリンダヘッドカバー等の所定部位によって支持される。この場合、例えば駆動装置を支持する内燃機関の部位とカムピースの溝が形成された部分(以下、溝形成部と称する)との間で材質が相違することが考えられ、その結果、両者の間で熱変形量が相違することが考えられる。駆動装置を支持する内燃機関の部位とカムピースの溝形成部との間で熱変形量が相違した場合、溝と溝係合部材との相対位置関係がずれてしまい(以下、これを溝と溝係合部材との位置ずれと称する)、その結果、溝係合部材を溝に係合させることが困難になるおそれがある。したがって、溝または溝係合部材の磨耗を抑制するにあたっては、溝と溝係合部材との位置ずれの発生を考慮して溝幅を適切に設定することが望まれる。
本発明は、カム切替のための溝と溝係合部材との位置ずれの発生によって溝係合部材の溝への係合が困難になることを抑制しつつ、溝または溝係合部材の磨耗を抑制することができる可変動弁装置を提供することを目的とする。
本発明に係る可変動弁装置は、内燃機関の機関弁を駆動するカムとして冷間時に前記機関弁を駆動する冷間時用カムと前記冷間時以外の場合に前記機関弁を駆動する通常時用カムとを有するとともに溝が形成された溝形成部を有し、カム軸の軸線方向に前記カム軸に対して移動可能に前記カム軸に配置されたカムピースと、前記内燃機関によって支持された駆動装置と、前記駆動装置によって駆動されることで前記溝に係合する溝係合部材と、を備え、前記溝は、前記軸線方向に対して垂直な溝方向を有する第1垂直部と、前記第1垂直部に接続し前記軸線方向に対して傾斜した溝方向を有する第1傾斜部と、前記軸線方向に対して垂直な溝方向を有する第2垂直部と、前記第2垂直部に接続し前記軸線方向に対して傾斜した溝方向を有する第2傾斜部と、を含み、前記駆動装置は、前記機関弁を駆動する前記カムを前記通常時用カムから前記冷間時用カムに切り替える場合には前記溝係合部材を前記第1垂直部および前記第1傾斜部に係合させ、前記機関弁を駆動する前記カムを前記冷間時用カムから前記通常時用カムに切り替える場合には前記溝係合部材を前記第2垂直部および前記第2傾斜部に係合させ、前記第1垂直部の溝幅は前記第2垂直部の溝幅よりも小さい。
本発明に係る可変動弁装置によれば、第1垂直部の溝幅が第2垂直部の溝幅よりも小さいことから、第1垂直部の溝幅が第2垂直部の溝幅と同じ場合に比較して、第1傾斜部の傾斜角度を小さくすることができる。それにより、第1傾斜部が溝係合部材から受ける力または溝係合部材が第1傾斜部から受ける力を小さくすることができる。その結果、溝係合部材または溝の磨耗を抑制することができる。また、第1傾斜部に溝係合部材が係合するのは冷間時であるため、駆動装置を支持する内燃機関の部位と溝形成部との熱変形量が相違した場合であっても、駆動装置を支持する内燃機関の部位と溝形成部との熱変形量は冷間時以外の場合に比較して小さい。そのため、第1垂直部の溝幅を小さくしても、溝と溝係合部材との位置ずれの発生によって溝係合部材が溝に係合することが困難になることは抑制されている。
上記構成において、前記冷間時用カムの前記カム軸の前記軸線方向の長さは、前記通常時用カムの前記カム軸の前記軸線方向の長さよりも小さくてもよい。この構成によれば、機関弁を駆動するカムが冷間時用カムと通常時用カムとの間で切り替わる際におけるカム軸の軸線方向の移動距離を小さくすることができる。その結果、溝または溝係合部材の磨耗をより抑制することができる。
本発明によれば、カム切替のための溝と溝係合部材との位置ずれの発生によって溝係合部材の溝への係合が困難になることを抑制しつつ、溝または溝係合部材の磨耗を抑制することができる可変動弁装置を提供することができる。
図1は実施例1に係る可変動弁装置を示す模式図である。 図2(a)は、冷間時用カムおよび通常時用カムのカムプロフィールを説明するための図である。図2(b)および図2(c)は、駆動部の詳細を説明するための模式図である。 図3は溝の詳細を説明するための模式図である。 図4(a)〜図4(d)は溝係合部材の溝への係合態様を説明するための模式図である。 図5は駆動装置の制御装置が機関弁を駆動するカムを切り替える際に実行するフローチャートの一例を示す図である。 図6(a)および図6(b)は、実施例1に係る溝における第1垂直部と第1傾斜部との接続付近を拡大した模式図である。図6(c)および図6(d)は、比較例に係る溝における第1垂直部と第1傾斜部との接続付近を拡大した模式図である。 図7(a)および図7(b)は緩衝部の長さが縮小されることによる効果を説明するための模式図である。 図8(a)は、駆動装置を支持する内燃機関の部位が熱膨張した場合における溝と溝係合部材との位置ずれを模式的に示す図である。図8(b)は、駆動装置を支持する内燃機関の部位が熱収縮した場合における溝と溝係合部材との位置ずれを模式的に示す図である。 図9は実施例2に係る可変動弁装置を示す模式図である。 図10は実施例2に係る溝の一部を拡大して示す模式図である。 図11は実施例3に係る可変動弁装置を示す模式図である。 図12は実施例4に係る可変動弁装置を示す模式図である。 図13は実施例4に係る駆動部が通常時用カムの側面に当接した様子を示す模式図である。
以下、本発明を実施するための形態を説明する。
本発明の実施例1に係る可変動弁装置5について説明する。図1は可変動弁装置5を示す模式図である。可変動弁装置5は、カム軸10と、カムピース20と、溝係合装置30と、各種センサとを備えている。カムピース20は、冷間時用カム21と、通常時用カム22と、溝23が形成された溝形成部24とを備えている。溝係合装置30は、溝係合部材31と駆動装置32とを備えている。駆動装置32は、駆動部33と制御装置34とを備えている。
図1において左側は車両の右前輪(Fr)側であり、右側は右後輪(Rr)側である。本実施例に係る可変動弁装置5は、カム軸10の一端側がFr側に位置し、カム軸10の他端側がRr側に位置するように、車両に搭載された内燃機関に配備されている。但し可変動弁装置5の配置態様は、このような図1に示す配置態様に限定されるものではなく、例えばカム軸10の一端側が左前輪側に位置し、他端側が左後輪側に位置する配置態様でもよく、その他の配置態様でもよい。
カム軸10は、内燃機関のクランクシャフトの動力がベルト等の動力伝達部材によって伝達されることで軸線11を回転中心線として回転する。これ以降、カム軸10の軸線11に沿った方向を軸線方向と称する。図1において左右方向がカム軸10の軸線方向になっている。カム軸10の材質の主成分は特に限定されるものではないが、本実施例においては鉄を用いる。
カムピース20は、カム軸10に配置されている。具体的にはカムピース20は、カム軸10の軸線方向にカム軸10に対して移動可能にカム軸10に配置されている。カムピース20が軸線方向にカム軸10に対して移動することで、機関弁100を駆動するカムを切り替えることができる。
またカムピース20は、カム軸10に対して回転不能にカム軸10に配置されている。本実施例に係るカム軸10の少なくともカムピース20が摺動する部分には、スプライン12が形成されており、カムピース20のカム軸10の内周面にもスプライン12に対応したスプラインが形成されている。この構成によって、カム軸10が回転したときにカムピース20はカム軸10と一体となって回転することができるとともに、カムピース20はカム切替え時においてカム軸10の軸線方向にカム軸10に対して移動することができる。なおカムピース20のカム軸10に対する軸線方向の移動を許容しつつカムピース20のカム軸10に対する回転を抑止する機構は、本実施例のようなスプライン12を用いた機構に限定されるものではない。
また可変動弁装置5は、カムの切替え終了後においてカムピース20がカム軸10に対して軸線方向に移動することが抑止されるようにカムピース20のカム軸10に対する位置を保持する保持機構を有している。この保持機構の具体的な構成は特に限定されるものではなく、例えば特許文献1に開示されているような、カム軸10またはカムピース20に設けられた凹部と、この凹部に係止される係止球体とを備える機構等を用いることができるため、保持機構の詳細な説明は省略する。
カムピース20の冷間時用カム21と通常時用カム22と溝形成部24とは一体化している。それにより、冷間時用カム21と通常時用カム22と溝形成部24とは、一体となってカム軸10の軸線方向に移動し、一体となってカム軸10の回りを回転する。本実施例において溝形成部24の径は、カム軸10の溝形成部24以外の部位の径よりも大きく設定されている。但し溝形成部24の径は、これに限定されるものではない。溝形成部24の材質の主成分は特に限定されるものではないが、本実施例においては鉄を用いる。溝23の詳細は後述する図3において説明する。
冷間時用カム21は、内燃機関が冷間時の場合に内燃機関が有する機関弁100を駆動するカムである。通常時用カム22は、内燃機関が冷間時以外の場合に機関弁100を駆動するカムである。冷間時用カム21は、通常時用カム22よりもFr側に配置されている。図1においては、通常時用カム22が機関弁100を駆動している。本実施例において冷間時用カム21のカム軸10の軸線方向の長さと通常時用カム22のカム軸10の軸線方向の長さとは、同じである。冷間時用カム21および通常時用カム22は、互いに異なるカムプロフィールを有している。冷間時用カム21および通常時用カム22のカムプロフィールは、後述する図2(a)において説明する。
本実施例において、内燃機関は1つの気筒に2つの機関弁100を備えており、その結果、冷間時用カム21および通常時用カム22は各機関弁100に対応するように配置されている。また、一方の機関弁100に対応した通常時用カム22と他方の機関弁100に対応した冷間時用カム21とによって溝形成部24が挟持されている。但し、冷間時用カム21および通常時用カム22の配置態様は、図1の構成に限定されるものではない。
本実施例において冷間時用カム21および通常時用カム22(以下、両者をカムと総称する場合がある)が駆動する機関弁100の種類は、吸気弁である。但し、機関弁100の種類はこれに限定されるものではなく、排気弁であってもよい。またカムによる機関弁100の駆動方式は、特に限定されるものではなく、例えば、直動式の駆動方式、ロッカーアーム式の駆動方式等、種々の駆動方式を用いることができる。
本実施例においては、カムによる機関弁100の駆動方式の一例として、ロッカーアーム式の駆動方式を用いる。この場合、内燃機関はロッカーアーム110を備えており、カムはロッカーアーム110を介して機関弁100を駆動している。すなわちロッカーアーム110は、カムの動力を機関弁100に伝達するカム動力伝達部材としての機能を有している。なおカムによる機関弁100の駆動方式として直動式の駆動方式を用いる場合、カム動力伝達部材としてバルブリフタを用いることができる。但し、カム動力伝達部材の構成は、カムの動力を機関弁100に伝達可能なものであれば、ロッカーアーム110、バルブリフタ等に限定されるものではない。
溝係合装置30の溝係合部材31は、溝23に係合する部材である。溝係合部材31は、駆動装置32によって駆動される。溝係合部材31の具体的な構成は、溝23に係合可能な構成であれば特に限定されるものではない。本実施例においては溝係合部材31として、棒形状のピンを用いる。
駆動装置32は、溝係合部材31を駆動する装置である。具体的には駆動装置32の駆動部33は溝係合部材31を駆動する駆動機構を備えた部位であり、駆動装置32の制御装置34は駆動部33を制御する装置である。
駆動装置32は、内燃機関によって支持されている。具体的には本実施例に係る駆動装置32は、駆動装置32の駆動部33が内燃機関のシリンダヘッドによって支持されている。この場合、駆動部33は、シリンダヘッドが熱膨張または熱収縮した場合、シリンダヘッドと共に変位することになる。なお駆動部33が内燃機関のシリンダヘッドによって支持されていることから、駆動部33によって駆動される溝係合部材31も駆動部33を介してシリンダヘッドによって支持されている。また本実施例に係る制御装置34は、内燃機関が搭載された車両に搭載されることで、車両に支持されている。但し、制御装置34を支持する部位は、車両に限定されるものではない。制御装置34は内燃機関に支持されていてもよい。この場合、駆動装置32の全体が内燃機関によって支持されることになる。
また駆動装置32を支持する内燃機関の部位は、シリンダヘッドに限定されるものではない。駆動装置32を支持する内燃機関の他の部位として、シリンダヘッドカバー等を用いることもできる。なおシリンダヘッド、シリンダヘッドカバーの材質の主成分は特に限定されるものではないが、本実施例においてはアルミを用いる。
制御装置34は、駆動部33を制御する制御部と、制御部の動作に必要な情報を記憶する記憶部とを備えている。制御装置34として、電子制御装置(Electronic Control Unit)を用いることができる。本実施例においては、制御装置34の一例として、CPU(Central Processing Unit)35、ROM(Read Only Memory)36およびRAM(Random Access Memory)37を備える電子制御装置を用いる。制御部の機能はCPU35によって実現することができる。記憶部の機能はROM36およびRAM37によって実現することができる。
制御部は、機関弁100を駆動するカムを冷間時用カム21と通常時用カム22との間で切り替える場合に溝係合部材31が溝23に係合するように、駆動部33を制御する。すなわち本実施例に係る駆動装置32は、内燃機関によって支持され、機関弁100を駆動するカムが冷間時用カム21と通常時用カム22との間で切り替わる場合に溝係合部材31が溝23に係合するように溝係合部材31を駆動している。
各種センサは、制御装置34の動作に必要な情報を検出するためのセンサである。図1においては各種センサの一例として、クランクポジションセンサ40とカムポジションセンサ41とが図示されている。クランクポジションセンサ40は、内燃機関のクランクシャフトの位置を検出し、検出結果を制御装置34に伝える。制御装置34の制御部は、クランクポジションセンサ40の検出結果に基づいて内燃機関のクランク角を取得する。カムポジションセンサ41は、カム軸10の位置を検出し、検出結果を制御装置34に伝える。制御装置34の制御部は、カムポジションセンサ41の検出結果およびクランクポジションセンサ40の検出結果に基づいてカム軸10のクランク角に対する相対位置を取得する。それにより制御部は、カム軸10に形成された溝23の位置を把握することができる。
図2(a)は、冷間時用カム21および通常時用カム22のカムプロフィールを説明するための図である。図2(a)の縦軸はカムによって駆動される機関弁100のリフト量を示し、横軸はカムの開き角度を示している。なお、本実施例において特に断りがない限り、角度の単位はクランク角(CA)を単位とした度数(°)である。本実施例に係る冷間時用カム21の作用角は、通常時用カム22の作用角よりも小さく設定されている。本実施例においては冷間時用カム21の作用角として140°を用い、通常時用カム22の作用角として240°を用いる。また本実施例において冷間時用カム21のリフト量の最大値は、通常時用カム22のリフト量の最大値よりも小さく設定されている。本実施例のように冷間時用カム21の作用角を通常時用カム22の作用角よりも小さな値に設定することによって、両者の作用角が同じ場合に比較して、内燃機関の冷間時における排気エミッションの低減を図ることができる。なお冷間時用カム21および通常時用カム22のカムプロフィールは、図2(a)に係る構成に限定されるものではない。
図2(b)および図2(c)は、駆動部33の詳細を説明するための模式図である。駆動部33は、溝係合部材31を駆動する駆動機構(図示せず)を内部に備えている。駆動機構は、制御装置34の制御部からの指示を受けて溝係合部材31が駆動部33に対して出没するように、溝係合部材31を駆動する。図2(b)は溝係合部材31が駆動部33から突出した状態を模式的に示し、図2(c)は溝係合部材31が駆動部33に没入した状態を模式的に図示している。この駆動機構の一例として、ソレノイドを備えるアクチュエータ(以下、ソレノイドアクチュエータと称する)を用いることができる。本実施例においては、駆動機構としてソレノイドアクチュエータを用いる。ソレノイドアクチュエータは、制御装置34の制御部の指示を受けて、溝係合部材31を駆動部33に対して出没させる。
図3は溝23の詳細を説明するための模式図である。図3において、溝23の全体形状が上段に模式的に図示され、溝23の深さを示す曲線200が下段に模式的に図示されている。上段の図および下段の図の横軸は、クランク角(°)である。上段の図において、縦軸の方向はカム軸10の軸線方向を示している。また図3において、カム軸10の回転方向は図面左方向である。また冷間時用カム21および通常時用カム22のベース円区間は、図3の横軸でクランク角0°からクランク角300°の範囲に相当する。
溝23は、カムピース20が溝23に係合した溝係合部材31からの力を受けることで軸線方向に移動し、その結果、機関弁100を駆動するカムが冷間時用カム21と通常時用カム22との間で切り替わるように構成されている。具体的には溝23は、図3に示すように、カム軸10の軸線方向に対して垂直な溝方向を有する第1垂直部25と、第1垂直部25に接続しカム軸10の軸線方向に対して傾斜した溝方向を有する第1傾斜部26とを含んでいる。また溝23は、カム軸10の軸線方向に対して垂直な溝方向を有する第2垂直部27と、第2垂直部27に接続しカム軸10の軸線方向に対して傾斜した溝方向を有する第2傾斜部28とを含んでいる。なおカム軸10の軸線方向に対して垂直な溝方向は、カム軸10の回転方向でもある。
また本実施例において、第1傾斜部26の第1垂直部25が接続している側とは反対側の端部は、第2垂直部27の端部に接続している。また第2傾斜部28の第2垂直部27が接続している側とは反対側の端部は、第1垂直部25の端部に接続している。すなわち、本実施例において第1垂直部25、第1傾斜部26、第2垂直部27および第2傾斜部28はこの順に接続している。また第2垂直部27は、第1垂直部25よりもカム軸10の軸線方向でFr側に位置している。さらに、第1垂直部25の溝幅(t)は、第2垂直部27の溝幅(t)よりも小さく設定されている。
なお曲線200から分るように、本実施例において溝23の深さは、第2垂直部27の溝途中(クランク角160°近傍)でゼロになっており、第1垂直部25の溝途中(クランク角360°近傍)においてもゼロになっている。そのため、第2垂直部27および第1垂直部25は一部不連続になっている。但し、第2垂直部27および第1垂直部25の構成は、これに限定されるものではなく、第2垂直部27および第1垂直部25は溝深さがゼロの部分を含んでいなくてもよい。すなわち第2垂直部27および第1垂直部25はそれぞれ、不連続な部分を含まない連続的な溝であってもよい。
駆動装置32は、機関弁100を駆動するカムを通常時用カム22から冷間時用カム21に切り替える場合には、溝係合部材31を第1垂直部25および第1傾斜部26に係合させる。また駆動装置32は、機関弁100を駆動するカムを冷間時用カム21から通常時用カム22に切り替える場合には、溝係合部材31を第2垂直部27および第2傾斜部28に係合させる。
具体的には駆動装置32の制御装置34の制御部は、機関弁100を駆動するカムを通常時用カム22から冷間時用カム21に切り替える場合、図3の第1垂直部25に対応する区間(クランク角)のいずれかにおいて溝係合部材31を駆動部33から突出させて溝係合部材31を溝23に係合させることを開始し、少なくとも第1傾斜部26の終了時点に対応する区間まで溝係合部材31を溝23に係合させておく。より具体的には本実施例に係る制御部は、図3に図示されている切替区間Aにおいて溝係合部材31が溝23に係合した状態にする。
具体的には本実施例に係る制御部は、切替区間Aの開始時点に相当するクランク角(40°)において溝係合部材31を駆動部33から突出させることで、溝係合部材31を第1垂直部25に係合させることを開始させる。カム軸10の回転に伴って溝係合部材31が溝23に対して相対移動することで、溝係合部材31は第1垂直部25および第1傾斜部26を通過する。そして制御部は、切替区間Aの終了時点に相当するクランク角(160°)において溝係合部材31を駆動部33に没入させることで、溝係合部材31の溝23への係合を終了させる。
一方、制御部は、機関弁100を駆動するカムを冷間時用カム21から通常時用カム22に切り替える場合、図3の第2垂直部27に対応する区間のいずれかにおいて溝係合部材31を駆動部33から突出させて溝係合部材31を溝23に係合させることを開始し、少なくとも第2傾斜部28の終了時点に対応する区間まで溝係合部材31を溝23に係合させておく。具体的には本実施例に係る制御部は、図3に図示されている切替区間Bにおいて溝係合部材31が溝23に係合した状態にする。
具体的には本実施例に係る制御部は、切替区間Bの開始時点に相当するクランク角(180°)において溝係合部材31を駆動部33から突出させることで、溝係合部材31を第2垂直部27に係合させることを開始させる。カム軸10の回転に伴って溝係合部材31が溝23に対して相対移動することで、溝係合部材31は第2垂直部27および第2傾斜部28を通過する。そして制御部は、切替区間Bの終了時点に相当するクランク角(300°)において溝係合部材31を駆動部33に没入させることで、溝係合部材31の溝23への係合を終了させる。
なお溝係合部材31が溝23に係合する区間は、上記切替区間Aおよび切替区間Bに限定されるものではない。例えば制御部は、機関弁100を駆動するカムを通常時用カム22から冷間時用カム21に切り替える場合において、切替区間Aの開始時点に相当するクランク角よりもさらに前またはさらに後のクランク角において溝係合部材31を第1垂直部25に係合させることを開始してもよい。図3において挿入区間Aが図示されているが、これは、機関弁100を駆動するカムが通常時用カム22から冷間時用カム21に切り替わる場合に、溝係合部材31の溝23への挿入が開始されることが推奨される区間として例示したものである。すなわち制御部は、機関弁100を駆動するカムを通常時用カム22から冷間時用カム21に切り替える場合において、挿入区間Aのいずれかのクランク角において溝係合部材31の第1垂直部25への係合を開始することが好ましい。
これと同様に制御部は、機関弁100を駆動するカムを冷間時用カム21から通常時用カム22に切り替える場合において、切替区間Bの開始時点に相当するクランク角よりもさらに前またはさらに後のクランク角において溝係合部材31を第2垂直部27に係合させることを開始してもよい。図3において挿入区間Bが図示されているが、これは、機関弁100を駆動するカムが冷間時用カム21から通常時用カム22に切り替わる場合に、溝係合部材31の溝23への挿入が開始されることが推奨される区間として例示したものである。すなわち制御部は、機関弁100を駆動するカムを冷間時用カム21から通常時用カム22に切り替える場合において、挿入区間Bのいずれかのクランク角において溝係合部材31の第2垂直部27への係合を開始することが好ましい。
また制御部は、機関弁100を駆動するカムを通常時用カム22から冷間時用カム21に切り替える場合において、切替区間Aの終了時点に相当するクランク角よりもさらに前またはさらに後において溝係合部材31の溝23への係合を終了させてもよい。また制御部は、機関弁100を駆動するカムを冷間時用カム21から通常時用カム22に切り替える場合において、切替区間Bの終了時点に相当するクランク角よりもさらに前または後において溝係合部材31の溝23への係合を終了させてもよい。
また図3において挿入区間A、挿入区間B、切替区間Aおよび切替区間Bのクランク角(横軸の目盛り)は、それぞれクランク角の一例を示したものに過ぎず、挿入区間A、挿入区間B、切替区間Aおよび切替区間Bのクランク角は、図3に示すクランク角に限定されるものではない。また、第1垂直部25、第1傾斜部26、第2垂直部27および第2傾斜部28のそれぞれの溝長さが溝23全体の長さに占める割合も、図3の構成に限定されるものではない。
本実施例に係る溝係合部材31が溝23にどのように係合するかについて、図を用いてさらに詳細に説明する。図4(a)〜図4(d)は、溝係合部材31の溝23への係合態様を説明するための模式図である。具体的には図4(a)および図4(b)は、機関弁100を駆動するカムが通常時用カム22から冷間時用カム21に切り替わる場合における溝係合部材31の溝23への係合態様を説明するための模式図である。また図4(c)および図4(d)は、機関弁100を駆動するカムが冷間時用カム21から通常時用カム22に切り替わる場合における溝係合部材31の溝23への係合態様を説明するための模式図である。図4(a)〜図4(d)において、カム軸10の回転方向は左方向である。
図4(a)および図4(b)を参照して、機関弁100を駆動するカムを通常時用カム22から冷間時用カム21に切り替える場合において第1垂直部25に係合した溝係合部材31は、カム軸10の回転に伴って溝23内を移動する。具体的には図4(a)のように第1垂直部25に係合した溝係合部材31は、その後、溝23に対して右方向に相対移動する。溝係合部材31が第1傾斜部26に係合することを開始した場合、カムピース20は第1傾斜部26が溝係合部材31から受ける力によってカム軸10の軸線方向に移動する。溝係合部材31が第1傾斜部26に係合することを終了した場合、カムピース20の軸線方向の移動は終了する。それにより、図4(b)に示すように機関弁100を駆動するカムが通常時用カム22から冷間時用カム21に切り替わる。その後、制御部は、溝係合部材31を駆動部33に没入させる。それにより、溝係合部材31の溝23への係合は終了する。
図4(c)および図4(d)を参照して、機関弁100を駆動するカムを冷間時用カム21から通常時用カム22に切り替える場合において第2垂直部27に係合した溝係合部材31は、カム軸10の回転に伴って溝23内を移動する。具体的には図4(c)のように第2垂直部27に係合した溝係合部材31は、その後、溝23に対して右方向に相対移動する。溝係合部材31が第2傾斜部28に係合することを開始した場合、カムピース20は第2傾斜部28が溝係合部材31から受ける力によって軸線方向に移動する。溝係合部材31が第2傾斜部28に係合することを終了した場合、カムピース20の軸線方向の移動は終了する。それにより、図4(d)に示すように機関弁100を駆動するカムが冷間時用カム21から通常時用カム22に切り替わる。その後、制御部は、溝係合部材31を駆動部33に没入させる。それにより、溝係合部材31の溝23への係合は終了する。
図5は、駆動装置32の制御装置34が機関弁100を駆動するカムを切り替える際に実行するフローチャートの一例を示す図である。制御装置34は図5のフローチャートを所定時間毎に繰り返し実行する。まず制御装置34の制御部は、内燃機関が冷間時であるか否かを判定する(ステップS10)。ステップS10の具体的実行手法は、特に限定されるものではない。本実施例に係る制御部は、一例として、内燃機関を冷却する冷媒の温度に基づいて内燃機関が冷間時であるか否かを判定する。
この場合、制御装置34の記憶部には、ステップS10の判定基準となる基準温度が予め記憶されている。制御部は、内燃機関の冷媒の温度を取得し、取得された冷媒の温度が記憶部の基準温度以下の場合に、内燃機関が冷間時であると判定する。なお、冷媒の温度の具体的な取得手法は、特に限定されるものではない。例えば内燃機関は冷媒の温度を検出する温度センサを冷媒通路(例えばウォータージャケット等)に備え、制御部はこの温度センサの検出結果に基づいて内燃機関の冷媒の温度を取得することができる。あるいは制御部は、冷媒の温度と相関を有する指標(例えば内燃機関の外気の温度、排気の温度等)に基づいて冷媒の温度を推定することで取得してもよい。
ステップS10において内燃機関が冷間時であると判定された場合、制御部は機関弁100を駆動するカムを通常時用カム22から冷間時用カム21に切り替える(ステップS20)。具体的には制御部は、溝23の第1垂直部25に溝係合部材31が係合するように駆動部33のソレノイドアクチュエータを制御する。次いで制御部はフローチャートの実行を終了する。
ステップS10において内燃機関が冷間時であると判定されなかった場合、制御部は機関弁100を駆動するカムを冷間時用カム21から通常時用カム22に切り替える(ステップS30)。具体的には制御部は、溝23の第2垂直部27に溝係合部材31が係合するように駆動部33のソレノイドアクチュエータを制御する。次いで制御部はフローチャートの実行を終了する。
続いて、本実施例に係る可変動弁装置5の作用効果について比較例に係る溝50を用いて説明する。図6(a)および図6(b)は、溝23における第1垂直部25と第1傾斜部26との接続付近を拡大した模式図である。図6(c)および図6(d)は、比較例に係る溝50における第1垂直部51と第1傾斜部52との接続付近を拡大した模式図である。比較例に係る溝50は、第1垂直部51の溝幅が本実施例に係る第2垂直部27の溝幅(t)と同じになっている点において、本実施例に係る溝23と異なっている。
図6(a)および図6(b)に示すように、第1傾斜部26の第1垂直部25への接続箇所には、第1傾斜部26の他の部位よりも傾斜角度が緩い部位である緩衝部が設けられている。このような緩衝部が設けられることで、第1傾斜部26は第1垂直部25に緩やかに接続している。これと同様に、図6(c)および図6(d)に示すように、比較例に係る第1傾斜部52の第1垂直部51への接続箇所にも、緩衝部が設けられている。
図6(a)および図6(b)に示すように、溝係合部材31は第1垂直部25を通過した後、第1傾斜部26の緩衝部を通過後に第1傾斜部26の溝壁(溝内部の側壁)に衝突している。図6(c)および図6(d)に示すように、溝係合部材31は比較例に係る第1垂直部51を通過した後、第1傾斜部52の緩衝部を通過後に第1傾斜部52の溝壁に衝突している。
図6(a)および図6(b)に係る本実施例の溝23を図6(c)および図6(d)に係る比較例の溝50と比較すると分るように、本実施例のように第1垂直部25の溝幅(t)が第2垂直部27の溝幅(t)よりも小さいことによって、第1傾斜部26の緩衝部の長さ(カム軸10の軸線方向に垂直な方向の長さ)を比較例に係る緩衝部の長さよりも小さくすることができる。
このように第1傾斜部26の緩衝部の長さが縮小されることによって、以下に説明する効果を得ることができる。図7(a)および図7(b)は、緩衝部の長さが縮小されることによる効果を説明するための模式図である。具体的には図7(a)は、図6(a)に示す溝23をさらに全体的な視点から見た模式図であり、図7(b)は、図6(c)に示す溝50をさらに全体的な視点から見た模式図である。ここで図7(a)および図7(b)に図示されている全スライド区間はそれぞれ、第1傾斜部26および第1傾斜部52の全体長さ(カム軸10の軸線方向に垂直な方向の長さ)を意味している。図7(a)の全スライド区間の長さと図7(b)の全スライド区間の長さとは、同じである。
図7(a)と図7(b)とを比較すると分るように、全スライド区間の長さを一定として比較した場合に、本実施例に係る第1傾斜部26の緩衝部の長さの方が比較例に係る第1傾斜部52の緩衝部の長さよりも小さい結果、図7(a)に係る第1傾斜部26の傾斜角度(α)の方が、図7(b)に係る第1傾斜部52の傾斜角度(α)よりも小さくなっている。
このように、第1傾斜部26の緩衝部の長さを縮小することによって、第1傾斜部26の傾斜角度を小さくすることができる。第1傾斜部26の傾斜角度が小さくなることによって、第1傾斜部26が溝係合部材31から受ける力または溝係合部材31が第1傾斜部26から受ける力を小さくすることができる。すなわち、カム切替時において溝係合部材31または第1傾斜部26に加わる荷重を低減することができる。それにより、溝係合部材31と第1傾斜部26との間の磨耗を抑制することができ、以って溝係合部材31または溝23の磨耗を抑制することができる。
以上まとめると、本実施例に係る可変動弁装置5によれば、第1垂直部25の溝幅(t)が第2垂直部27の溝幅(t)よりも小さいことから、第1垂直部25の溝幅が第2垂直部27の溝幅と同じ場合に比較して、第1傾斜部26の傾斜角度を小さくすることができる。それにより、溝係合部材31または溝23の磨耗を抑制することができる。
また可変動弁装置5によれば、溝幅が小さく設定されているのは冷間時に溝係合部材31が係合する第1垂直部25であることから、駆動装置32を支持する内燃機関の部位と溝形成部24との材質が相違し、その結果、駆動装置32を支持する内燃機関の部位と溝形成部24との熱変形量が相違した場合であっても、駆動装置32を支持する内燃機関の部位と溝形成部24との熱変形量は冷間時以外の場合に比較して小さい。そのため、第1垂直部25の溝幅を小さくしても、溝23と溝係合部材31との位置ずれの発生によって溝係合部材31の溝23への係合が困難になることは抑制されている。
上述した溝23と溝係合部材31との位置ずれについて、具体的な数値例を挙げて詳細に説明すると以下のようになる。図8(a)は、駆動装置32を支持する内燃機関の部位が熱膨張した場合における溝23と溝係合部材31との位置ずれを模式的に示す図である。図8(a)において、溝係合部材31は溝23の第2垂直部27に係合している。図8(b)は、駆動装置32を支持する内燃機関の部位が熱収縮した場合における溝23と溝係合部材31との位置ずれを模式的に示す図である。図8(b)において、溝係合部材31は溝23の第1垂直部25に係合している。駆動装置32の駆動部33を支持する内燃機関の部位は、シリンダヘッド120である。このシリンダヘッド120の材質の主成分はアルミである。また溝形成部24の材質の主成分は鉄である。シリンダヘッド120の熱膨張係数は2.1×10−5/Kであり、カム軸10の熱膨張係数は1.1×10−5/Kである。
ここで内燃機関の暖機運転が終了した後において内燃機関を搭載した車両が坂道を登っている場合を想定して、内燃機関の最高使用温度を140℃とする。また可変動弁装置5の製造時における寸法検査時の室温を20℃とする。寸法検査時における寸法検査用の基準位置から溝係合部材31までの距離Xを、200mmとする。
図8(a)を参照して、内燃機関の温度が20℃から140℃まで変化した場合において、駆動部33を支持するシリンダヘッド120の部分が基準位置から離れる方向に熱膨張したとする。図8(a)において点線が熱膨張前を示し、実線が熱膨張後を示している。この場合、シリンダヘッド120の熱膨張に伴って駆動部33も基準位置から離れる方向に変位し、その結果、溝係合部材31も基準位置から離れる方向に変位する。
このときの溝係合部材31の第2垂直部27に対する変位量は、200(mm)×(2.1−1.1)×10−5×(140−20)(℃)=0.24(mm)となる。そのため、第2垂直部27の溝幅(t)を溝係合部材31の径よりも0.24(mm)以上大きく設定しなければ、溝係合部材31の第2垂直部27に対する位置ずれが発生した場合に溝係合部材31が第2垂直部27に係合することが困難になってしまう。
図8(b)を参照して、内燃機関の使用場所として寒冷地を想定して、内燃機関の冷間時における最低使用温度をマイナス30℃とする。内燃機関の温度が20℃からマイナス30℃まで変化した場合において、駆動部33を支持するシリンダヘッド120の部分が基準位置に近づく方向に熱収縮したとする。図8(b)において点線が熱収縮前を示し、実線が熱収縮後を示している。この場合、シリンダヘッド120の熱収縮に伴って駆動部33も基準位置に近づく方向に変位し、その結果、溝係合部材31も基準位置に近づく方向に変位する。
このときの溝係合部材31の第1垂直部25に対する変位量は、200(mm)×(2.1−1.1)×10−5×(20−(−30))(℃)=0.1(mm)となる。そのため、第1垂直部25の溝幅(t)を溝係合部材31の径よりも0.1(mm)以上大きく設定するだけで、溝係合部材31の第1垂直部25に対する位置ずれが発生した場合であっても溝係合部材31は第1垂直部25に係合することができる。
このように、溝幅を縮小できる量は第1垂直部25の方が第2垂直部27よりも大きい。そのため、溝係合部材31または溝23の磨耗の抑制を図るにあたって、第2垂直部27の溝幅を第1垂直部25の溝幅よりも小さくするよりも、本実施例のように第1垂直部25の溝幅を第2垂直部27の溝幅よりも小さくする方が、溝23と溝係合部材31との位置ずれの発生によって溝係合部材31の溝23への係合が困難になることを抑制しつつ溝係合部材31または溝23の磨耗をより効果的に抑制することができる。
なお第1垂直部25の溝幅は、内燃機関の最低使用温度において、溝係合部材31が第1垂直部25に係合することが可能な溝幅以上の大きさに設定されていることが好ましい。図8(b)に示す具体例の場合、第1垂直部25の溝幅は溝係合部材31の径よりも0.1(mm)以上大きく設定されていることが好ましい。この構成によれば、内燃機関が最低使用温度の状態で使用された場合であっても、溝係合部材31の溝23への係合が困難になることを抑制しつつ溝23または溝係合部材31の磨耗を抑制することができる。
また第1傾斜部26の溝幅も、内燃機関の最低使用温度において溝係合部材31が第1傾斜部26に係合することが可能な溝幅以上の大きさに設定されていることが好ましい。また第2垂直部27の溝幅は、内燃機関の最高使用温度において溝係合部材31が第2垂直部27に係合することが可能な溝幅以上の大きさに設定されていることが好ましい。図8(a)に示す具体例の場合、第2垂直部27の溝幅は溝係合部材31の径よりも0.24(mm)以上大きく設定されていることが好ましい。また第2傾斜部28の溝幅も、内燃機関の最高使用温度において溝係合部材31が第2傾斜部28に係合することが可能な溝幅以上の大きさに設定されていることが好ましい。
続いて本発明の実施例2に係る可変動弁装置5aについて説明する。図9は可変動弁装置5aを示す模式図である。可変動弁装置5aは、溝23に代えて溝23aを備えている点と、溝係合装置30に代えて溝係合装置30aを備えている点とにおいて、実施例1に係る可変動弁装置5と異なっている。可変動弁装置5aのその他の構成は、実施例1に係る可変動弁装置5と同様のため、説明を省略する。溝23aは、その形状が実施例1に係る溝23と異なっている。溝23aの詳細は後述する。
溝係合装置30aは、溝係合部材31を2つ備えている点と、駆動装置32に代えて駆動装置32aを備えている点とにおいて、実施例1に係る溝係合装置30と異なっている。駆動装置32aは、駆動部33に代えて駆動部33aを備えている点において、実施例1に係る駆動装置32と異なっている。駆動部33aは、溝係合部材31を駆動する駆動機構の構成が、実施例1に係る駆動部33と異なっている。具体的には駆動部33aの駆動機構は、各々の溝係合部材31を独立して駆動する構成になっている点において、実施例1に係る駆動部33と異なっている。このような構成の一例として、本実施例に係る駆動部33aは、駆動機構として、各々の溝係合部材31に対応したソレノイドアクチュエータを備えている。すなわち駆動部33aは駆動機構として、一方の溝係合部材31を駆動する第1のソレノイドアクチュエータと、他方の溝係合部材31を駆動する第2のソレノイドアクチュエータとを備えている。
続いて溝23aの詳細について説明する。図10は溝23aの一部を拡大して示す模式図である。なお図10においてカム軸10の回転方向は、右方向である。溝23aは、第1傾斜部26の第1垂直部25が接続している側とは反対側の端部が、第2傾斜部28の第2垂直部27が接続している側とは反対側の端部に合流している点において、実施例1に係る溝23aと異なっている。
具体的には、第1傾斜部26の第1垂直部25側とは反対側の端部と第2傾斜部28の第2垂直部27側とは反対側の端部とは合流して、カム軸10の軸線方向に垂直な溝方向を有する合流部29に接続している。なお、本実施例においても第1垂直部25の溝幅(t)は、第2垂直部27の溝幅(t)よりも小さく設定されている。
本実施例に係る駆動装置32aの2つの溝係合部材31は、一方が第1垂直部25に係合し、他方が第2垂直部27に係合するように設定されている。本実施例に係る制御装置34の制御部は、機関弁100を駆動するカムを通常時用カム22から冷間時用カム21に切り替える場合に、一方の溝係合部材31を第1垂直部25に係合させる。また制御部は、機関弁100を駆動するカムを冷間時用カム21から通常時用カム22に切り替える場合には、他方の溝係合部材31を第2垂直部27に係合させる。
機関弁100を駆動するカムを通常時用カム22から冷間時用カム21に切り替える場合に第1垂直部25に係合した溝係合部材31は、次に第1傾斜部26に係合し、次に合流部29に係合する。その結果、機関弁100を駆動するカムは、通常時用カム22から冷間時用カム21に切り替わる。機関弁100を駆動するカムを冷間時用カム21から通常時用カム22に切り替える場合に第2垂直部27に係合した溝係合部材31は、次に第2傾斜部28に係合し、次に合流部29に係合する。その結果、機関弁100を駆動するカムは、冷間時用カム21から通常時用カム22に切り替わる。
本実施例に係る可変動弁装置5においても、第1垂直部25の溝幅(t)が第2垂直部27の溝幅(t)よりも小さいことから、第1垂直部25の溝幅が第2垂直部27の溝幅と同じ場合に比較して、第1傾斜部26の傾斜角度を小さくすることができる。それにより、溝係合部材31または溝23aの磨耗を抑制することができる。また、第1傾斜部26に溝係合部材31が係合するのは冷間時の場合であることから、第1垂直部25の溝幅を小さくしても、溝23aと溝係合部材31との位置ずれの発生によって溝係合部材31の溝23aへの係合が困難になることは抑制されている。
続いて本発明の実施例3に係る可変動弁装置5bについて説明する。図11は可変動弁装置5bを示す模式図である。可変動弁装置5bは、冷間時用カム21に代えて冷間時用カム21bを備えている点において、実施例1に係る可変動弁装置5と異なっている。可変動弁装置5bのその他の構成は、実施例1に係る可変動弁装置5と同様のため、説明を省略する。
冷間時用カム21bは、冷間時用カム21bのカム軸10の軸線方向の長さ(以下、冷間時用カム21bの幅と称する場合がある)が通常時用カム22のカム軸10の軸線方向の長さ(以下、通常時用カム22の幅と称する場合がある)よりも小さく設定されている点において、実施例1に係る冷間時用カム21と異なっている。冷間時用カム21bのその他の構成は、実施例1に係る冷間時用カム21と同様である。
本実施例に係る可変動弁装置5bにおいても、溝23の第1垂直部25の溝幅(t)は第2垂直部27の溝幅(t)よりも小さく設定されている。それにより、実施例1と同様の効果を発揮することができる。すなわち、溝23と溝係合部材31との位置ずれの発生によって溝係合部材31の溝23への係合が困難になることを抑制しつつ、溝23または溝係合部材31の磨耗を抑制することができる。
また本実施例に係る可変動弁装置5bによれば、冷間時用カム21bの幅が通常時用カム22の幅よりも小さいことから、冷間時用カム21bの幅が通常時用カム22の幅よりも小さくない場合に比較して、カム全体の寸法(カム軸10の軸線方向の寸法)をコンパクトにすることができる。
また、冷間時用カム21bの幅が通常時用カム22の幅より小さいことによって、冷間時用カム21bの幅が通常時用カム22の幅より小さくない場合に比較して、機関弁100を駆動するカムの切替え時におけるカムピース20の軸線方向の移動距離を小さくすることができる。その結果、カムの切替え時において溝23が溝係合部材31から受ける力または溝係合部材31が溝23から受ける力を小さくすることができる。それにより、溝23または溝係合部材31の磨耗をより抑制することができる。
なお冷間時用カム21bは冷間時に使用されるカムであるため、幅を小さくしても、冷間時用カム21bと機関弁100との間に位置ずれが発生して冷間時用カム21bが機関弁100を駆動することが困難になることは抑制されている。具体的には本実施例の場合、カムはロッカーアーム110を介して機関弁100を駆動しているが、この場合、仮に通常時用カム22の幅を小さくした場合、通常時用カム22とロッカーアーム110との材質の相違による熱変形量の相違によって、通常時用カム22とロッカーアーム110との間で位置ずれが生じ、その結果、通常時用カム22が機関弁100を駆動することが困難になるおそれがある。
これに対して本実施例の場合、冷間時用カム21bがロッカーアーム110を介して機関弁100を駆動するのは冷間時であることから、冷間時用カム21bとロッカーアーム110との材質の相違による熱変形量は、通常時用カム22の場合の熱変形量に比較して小さい。その結果、冷間時用カム21bとロッカーアーム110との間で生じた位置ずれによって冷間時用カム21bによる機関弁100の駆動が困難になることは抑制されている。
また本実施例において、冷間時用カム21bの幅を小さくした分、通常時用カム22の幅を大きく設定してもよい。この場合、通常時用カム22が内燃機関の高温時において熱膨張した場合であっても通常時用カム22とロッカーアーム110との間の位置ずれによって通常時用カム22がロッカーアーム110を介して機関弁100を駆動することが困難になることを抑制することができる。
なお本実施例に係る冷間時用カム21bの構成は、実施例2に係る可変動弁装置5aに適用されてもよい。すなわち、実施例2に係る可変動弁装置5aが冷間時用カム21に代えて本実施例に係る冷間時用カム21bを備えていてもよい。
続いて本発明の実施例4に係る可変動弁装置5cについて説明する。図12は可変動弁装置5cを示す模式図である。可変動弁装置5cは、溝係合装置30に代えて溝係合装置30cを備えている点と、溝形成部24に代えて溝形成部24cを備えている点と、冷間時用カム21に代えて冷間時用カム21cを備えている点と、通常時用カム22に代えて通常時用カム22cを備えている点とにおいて、実施例1に係る可変動弁装置5と異なっている。可変動弁装置5cのその他の構成は、実施例1に係る可変動弁装置5と同様のため、説明を省略する。
溝係合装置30cは、溝係合部材31を2つ備えている点と、駆動装置32に代えて駆動装置32cを備えている点とにおいて、実施例1に係る溝係合装置30と異なっている。駆動装置32cは、駆動部33に代えて駆動部33cを備えている点において実施例1に係る駆動装置32と異なっている。駆動部33cは、実施例2に係る駆動部33aと同様の構成を有している。具体的には駆動部33cは、各々の溝係合部材31を独立して駆動する駆動機構を備えている。より具体的には駆動部33cは、駆動機構として、各々の溝係合部材31に対応したソレノイドアクチュエータを備えている。
さらに駆動装置32cは機関弁100を駆動するカムの切替えが完了した時において、駆動装置32cがカムの側面に当接するように構成されている点においても、実施例1に係る駆動装置32と異なっている。
具体的には図12に示すように、機関弁100を駆動するカムが冷間時用カム21cから通常時用カム22cに切り替わることが完了した時において、駆動部33cは、溝形成部24cを挟んだ一方の側(図12においてはRr側)に配置されている冷間時用カム21cのFr側の側面に当接する。図13は、駆動部33cが通常時用カム22cの側面に当接した様子を示す模式図である。図13に示すように、機関弁100を駆動するカムが通常時用カム22cから冷間時用カム21cに切り替わることが完了した時において、駆動部33cは溝形成部24cを挟んだ他方の側(図13においてはFr側)に配置されている通常時用カム22cのRr側の側面に当接する。このように機関弁100を駆動するカムの切替え完了時点において駆動部33cが溝形成部24cを挟んだ一方の側に配置されたカムの側面および他方の側に配置されたカムの側面に当接するように、駆動部33cとカムの側面との位置関係は設定されている。
なお、駆動部33cがカムの側面に当接することから、駆動部33cのカムの側面に当接する部位は平面であることが好ましく、且つ表面粗さは小さいことが好ましい。また、カムの側面における駆動部33cが当接する部位も平面であることが好ましく、表面粗さも小さいことが好ましい。実際に本実施例に係る駆動部33cのカムの側面に当接する部位(具体的には駆動部33cの外壁のうちカム側面に当接する部位)およびカムの側面における駆動部33cが当接する部位は平面になっており、且つこれら平面の表面粗さは駆動部33cとカムとが滑らかに摺動可能な程度に小さく設定されている。
溝形成部24cは、その径が冷間時用カム21cおよび通常時用カム22cの径よりも小さく設定されている点において、実施例1に係る溝形成部24と異なっている。具体的には溝形成部24cの径は、冷間時用カム21cおよび通常時用カム22cのベース円の径よりも小さく設定されている。なお溝形成部24cに形成されている溝23は、実施例1と同様に第1垂直部の溝幅が第2垂直部の溝幅よりも小さく設定されている。
冷間時用カム21cおよび通常時用カム22cは、駆動部33cが当接することができるように、径が大きく設定されている点において、実施例1に係る冷間時用カム21および通常時用カム22と異なっている。
本実施例に係る可変動弁装置5cにおいても第1垂直部の溝幅は第2垂直部の溝幅よりも小さいことから、溝23と溝係合部材31との位置ずれの発生によって溝係合部材31の溝23への係合が困難になることを抑制しつつ、溝23または溝係合部材31の磨耗を抑制することができる。
また可変動弁装置5cによれば、機関弁100を駆動するカムの切替え完了時点において駆動装置32cの駆動部33cの側面がカムの側面に当接することから、溝23と溝係合部材31との位置関係を駆動装置32cの駆動部33cの側面を基準として設定することができる。それにより、材質の相違等による溝23と溝係合部材31との位置ずれまたはカムと機関弁100との位置ずれの影響を少なくすることができる。また、駆動部33cの内燃機関への組付け時において駆動部33cの組付け位置がばらつくことによる影響を少なくすることができる。これらの結果、溝23の幅と溝係合部材31の径との間に設けるクリアランスを小さくしても、溝係合部材31は溝23に係合することができる。その結果、溝23の幅を小さくできることから、カム切替え時における溝23または溝係合部材31の磨耗を抑制することができる。また、カムの幅を、カムの熱変形によるカムと機関弁100との位置ずれを考慮しなくて済む分、小さくすることができる。その結果、カム切替え時におけるカムピース20の軸線方向の移動距離を小さくすることができることから、溝23または溝係合部材31の磨耗を抑制することができる。
また可変動弁装置5cによれば、溝形成部24cの径はカムの径より小さく設定されていることから、溝23の回転速度を速くすることができる。それにより、溝係合部材31の溝23への初期接触時における荷重を小さくすることができる。具体的には、溝係合部材31が溝23の第1垂直部25または第2垂直部27に接触したときにおいて溝23が溝係合部材31から受ける荷重または溝係合部材31が溝23から受ける荷重を小さくすることができる。また、溝係合部材31が第1傾斜部26または第2傾斜部28の溝壁面に接触したときにおいて溝23が溝係合部材31から受ける荷重または溝係合部材31が溝23から受ける荷重を小さくすることができる。
なお本実施例において、冷間時用カム21cの幅は通常時用カム22cの幅と同じであるが、これに限定されるものではない。例えば冷間時用カム21cの幅は通常時用カム22cの幅よりも小さくてもよい。この場合、実施例3と同様の効果を発揮することができる。
以上本発明の好ましい実施形態について詳述したが、本発明はかかる特定の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能である。
5 可変動弁装置
10 カム軸
11 軸線
20 カムピース
21 冷間時用カム
22 通常時用カム
23 溝
24 溝形成部
25 第1垂直部
26 第1傾斜部
27 第2垂直部
28 第2傾斜部
29 合流部
30 溝係合装置
31 溝係合部材
32 駆動装置
33 駆動部
34 制御装置
40 クランクポジションセンサ
41 カムポジションセンサ
100 機関弁

Claims (2)

  1. 内燃機関の機関弁を駆動するカムとして冷間時に前記機関弁を駆動する冷間時用カムと前記冷間時以外の場合に前記機関弁を駆動する通常時用カムとを有するとともに溝が形成された溝形成部を有し、カム軸の軸線方向に前記カム軸に対して移動可能に前記カム軸に配置されたカムピースと、
    前記内燃機関によって支持された駆動装置と、前記駆動装置によって駆動されることで前記溝に係合する溝係合部材と、を備え、
    前記溝は、前記軸線方向に対して垂直な溝方向を有する第1垂直部と、前記第1垂直部に接続し前記軸線方向に対して傾斜した溝方向を有する第1傾斜部と、前記軸線方向に対して垂直な溝方向を有する第2垂直部と、前記第2垂直部に接続し前記軸線方向に対して傾斜した溝方向を有する第2傾斜部と、を含み、
    前記駆動装置は、前記機関弁を駆動する前記カムを前記通常時用カムから前記冷間時用カムに切り替える場合には前記溝係合部材を前記第1垂直部および前記第1傾斜部に係合させ、前記機関弁を駆動する前記カムを前記冷間時用カムから前記通常時用カムに切り替える場合には前記溝係合部材を前記第2垂直部および前記第2傾斜部に係合させ、
    前記第1垂直部の溝幅は前記第2垂直部の溝幅よりも小さい、可変動弁装置。
  2. 前記冷間時用カムの前記カム軸の前記軸線方向の長さは、前記通常時用カムの前記カム軸の前記軸線方向の長さよりも小さい請求項1記載の可変動弁装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2017005123A (ja) * 2015-06-11 2017-01-05 いすゞ自動車株式会社 電磁アクチュエータ
CN107120154A (zh) * 2016-02-25 2017-09-01 通用汽车环球科技运作有限责任公司 用于减少负载的移动凸轮轴槽设计
DE102021210649A1 (de) 2021-09-23 2023-03-23 Thyssenkrupp Ag Schaltkulisse, Schiebenockensystem und Nockenwelle

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