JP2013223261A - モータ冷却装置 - Google Patents

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敬次 滝澤
Ryutaro Yamaguchi
竜太郎 山口
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Abstract

【課題】モータ温度の検出精度を向上させることが可能なモータ冷却装置を提供することである。
【解決手段】温度センサ7はステータコイル4の近傍に設置されて温度を検出する。第1の冷媒流路12はステータコイル4において絶縁最弱部位の近傍に設置され、第2の冷媒流路13は温度センサ7の近傍に設置されている。第1の冷媒流路12に流れる冷媒の量を調整する第1の電磁弁と、第2の冷媒流路13に流れる冷媒の量を調整する第2の電磁弁とが設けられている。制御部は、モータ1の動作点(トルク及び回転数)に応じて、第2の電磁弁の開放の割合を変えることで、第2の冷媒流路13から供給される冷媒の量を制御する。
【選択図】図1

Description

本発明は、モータを冷却するモータ冷却装置に関する。
モータのステータコアやコイルに冷媒を供給することでモータを冷却する冷却装置が知られている。また、モータにおいて温度が相対的に高くなる場所に温度センサを設置してモータの温度を検出し、モータの温度に基づいてモータの出力を制限することでモータの保護を図る技術が知られている。例えば下記の特許文献1には、ステータコアに設けられた温度センサによって検出された温度が所定値以上となる場合に、モータの出力を制限することでモータを保護する装置が開示されている。
ところで、インバータを用いてモータの動作を制御する場合、インバータのスイッチング特性とモータの特性とによって、モータ内部でコイルにサージ電圧が発生する。サージ電圧が増大して絶縁耐圧を超えると絶縁破壊に至り、部分放電が発生するおそれがある。例えばSC(Segment Conductor)巻線構造のコイルでは、導線間の電位差が大きくなって放電しやすくなる。サージ電圧はコイルのインダクタンスに起因して発生するため、モータ内の位置によってサージ電圧の大きさが異なる。特に動力線の近傍においてはサージ電圧が大きくなって放電しやすい傾向にある。従来、サージ電圧が相対的に高くなる絶縁最弱部位を保護するために、絶縁最弱部位に冷媒を供給して絶縁最弱部位を積極的に冷却している。
特開2006−74962号公報
ところで、サージ電圧が相対的に高くなる絶縁最弱部位に冷媒を供給することで絶縁最弱部位を積極的に冷却しているため、絶縁最弱部位における温度と、別の場所に設置されている温度センサが検出する温度との間で乖離が発生し、両者の間で相関がとり難くなる場合がある。ここで、図5に、従来技術に係るモータにおいて、温度センサが設置されている場所(測温部位)及び絶縁最弱部位のそれぞれにおける温度変化を示す。実線200は温度センサによって検出された温度を示し、破線210は絶縁最弱部位における温度を示す。例えば、モータの動作点(トルク及び回転数)に応じて量を変えて冷媒をモータに供給する場合、冷媒の供給量に応じて絶縁最弱部位における冷媒の冷却性能が変動するため、破線210で示すように、絶縁最弱部位における温度が上下に変動してしまう。一方、温度センサが設置されている場所(測温部位)は冷媒が供給されにくいため、実線200で示すように、モータの温度の上昇に伴って、温度センサが検出する温度も追従して上昇する。このように、絶縁最弱部位と測温部位とでは冷媒の冷却性能が異なるため、絶縁最弱部位と測温部位とでは時間に対する温度変動が異なる。そのため、絶縁最弱部位における温度と温度センサが検出する温度との間に乖離が発生し、両者の間で相関をとることが困難になる。例えば図5に示すように、温度センサが検出する温度(実線200で示す温度)と絶縁最弱部位における温度(破線210で示す温度)との差が時間とともに変動し、あるタイミングでは温度差がΔT1となり、別のタイミングでは温度差がΔT2やΔT3となる。このように、温度センサが検出する温度と絶縁最弱部位における温度との差が時間とともに変動するため、両者の間で相関をとることが困難となる。
上記の特許文献1に記載された装置では、ステータコアに設けられた1つの温度センサによって温度を検出するため、上述したように、温度センサが検出する温度と、絶縁最弱部位における温度との間で乖離が発生し、両者の間で相関をとることが困難になる。
また、絶縁最弱部位に温度センサを設けた場合、温度センサが冷媒の温度を検知してしまうため、モータ温度の検出精度が低下するおそれがある。
本発明の目的は、モータ温度の検出精度を向上させることが可能なモータ冷却装置を提供することである。
本発明は、モータ内に設置されて前記モータの温度を検出する温度センサと、前記モータが備えるコイルにおける特定部位と前記温度センサが設置された箇所とを含む複数の箇所に冷媒を供給する冷媒供給手段と、前記複数の箇所への前記冷媒の供給の割合を可変する供給可変手段と、前記モータの動作点に応じて前記複数の箇所への前記冷媒の供給の割合を変えるように前記供給可変手段を制御する制御手段と、を有することを特徴とするモータ冷却装置である。
また、前記供給可変手段は、前記複数の箇所のそれぞれに対応して前記冷媒供給手段に設けられて前記複数の箇所のそれぞれに供給される前記冷媒の量を調整する複数の電磁弁であり、前記制御手段は、前記モータの動作点に応じて前記複数の箇所への前記冷媒の供給の割合を変えるように前記複数の電磁弁のそれぞれの開放の割合を制御してもよい。
また、前記制御手段は、前記モータの回転数が第1の回転数よりも多い第2の回転数では、前記温度センサが設置された箇所に供給される前記冷媒の量を調整する電磁弁を、前記第1の回転数における開放の割合よりも小さい割合で開放させてもよい。
また、前記制御手段は、前記モータのトルクが第1のトルクよりも大きい第2のトルクでは、前記温度センサが設置された箇所に供給される前記冷媒の量を調整する電磁弁を、前記第1のトルクにおける開放の割合よりも小さい割合で開放させてもよい。
また、前記特定部位は前記コイルにおいて絶縁が最も弱くなる部位であり、前記制御手段は、前記特定部位に供給される前記冷媒の量を調整する電磁弁を100%開放させ、前記温度センサが設置された箇所に供給される前記冷媒の量を前記モータの動作点に応じて変えるように、前記温度センサが設置された箇所に供給される前記冷媒の量を調整する電磁弁の開放の割合を制御してもよい。
本発明によると、温度センサが設置された箇所を含む複数の箇所への冷媒の供給の割合をモータの動作点に応じて変えることで、各箇所における冷媒の冷却性能の差が減少するため、各箇所における温度変動の差が減少し、温度センサによるモータ温度の検出精度を向上させることが可能となる。
本発明の実施形態に係るモータの一例を示す図である。 本発明の実施形態に係るモータ冷却装置の一例を示す図である。 モータの回転数とトルクとの関係を示すグラフである。 本実施形態に係るモータおいて、測温部位及び絶縁最弱部位のそれぞれにおける温度変化を示すグラフである。 従来技術に係るモータおいて、測温部位及び絶縁最弱部位のそれぞれにおける温度変化を示すグラフである。
図1及び図2を参照して、本発明の実施形態に係るモータ及びモータ冷却装置について説明する。本実施形態に係るモータ1は、一例として三相交流同期モータであり、ハイブリッド自動車、電気自動車又は燃料電池自動車等の車両に搭載される。モータ1には図示しないインバータが接続されており、当該インバータと図示しない直流電源とが図示しないコンバータを介して接続されている。
モータ1は、図1に示すように、ステータ2と図示しないロータとを備えている。ステータ2は、複数の電磁鋼板の積層体である環状のステータコア3と、ステータコア3から径方向内側に突出した複数のティースとを備えている。隣り合うティースにはスロットが設けられている。ステータ2にはステータコイル4が巻回されている。図示しないロータは、複数の電磁鋼板の積層体であるロータコアと永久磁石とを含み、ステータコア3の内側に配置されている。また、U相、V相及びW相のそれぞれのコイルから動力線5が引き出されており、U相、V相及びW相のそれぞれのコイルにおいて、動力線5とは反対側端部から中性線6が引き出されている。U相ケーブル、V相ケーブル及びW相ケーブルからなる図示しない三相ケーブルが動力線5を介してステータコイル4に接続され、トルク指令値によって指定されたトルクを出力するためのモータ制御電流が三相ケーブルを介してステータコイル4に供給される。
本実施形態に係るステータ2では、SC(Segment Conductor)巻線構造が採用されている。すなわち、セグメントコンダクタと称される導線をステータコア3のスロットに軸方向に沿って挿入し、その後、導線の先端部を折り曲げてティースに巻回することでステータコイル4が構成される。例えばU字状の導線をステータコア3の一方面側からステータコア3の各スロットに挿入し、スロットから各導線の飛び出し端部を周方向に折り曲げ、各導線の飛び出し端部の先端部を所定の組み合わせで溶接することでステータコイル4が構成される。
また、ステータコイル4の近傍には温度センサ7が設置されている。一例として、温度センサ7は中性線6の近傍に設置されている。温度センサ7は例えばサーミスタであり、温度を示すデータを制御部20に出力する。また、モータ1にはレゾルバ8が設置されている。レゾルバ8は、モータ1のロータの回転角を検出し、回転角を示すデータを制御部20に出力する。制御部20は、回転角に基づいてモータ1(ロータ)の回転数(回転速度)を算出する。
ここで、ステータコイル4に発生するサージ電圧の分布について説明する。図示しないインバータによってモータ1の動作を制御する場合、ステータコイル4にサージ電圧が発生する。サージ電圧はステータコイル4のインダクタンスに起因して発生するため、場所によってサージ電圧の大きさが異なる。例えば図1に示すように、動力線5の近傍(部位R1,R2)ではサージ電圧が相対的に高くなり、中性線6の近傍の部位R3や、動力線5から離れた部位R4,R5ではサージ電圧が相対的に低くなる傾向にある。
本実施形態に係るモータ冷却装置は、例えば図2に示すように、温度センサ7と、ポンプ10と、主冷媒流路11と、第1の冷媒流路12と、第2の冷媒流路13と、第1の電磁弁14と、第2の電磁弁15と、制御部20とを備えている。
第1の冷媒流路12は、ステータコイル4においてサージ電圧が相対的に高くなる絶縁最弱部位(例えば図1中の部位R1)の近傍に配置されている。また、第2の冷媒流路13は、温度センサ7が設置されている箇所(以下、「測温部位」と称する場合がある)の近傍に配置されている。第1の冷媒流路12と第2の冷媒流路13とは主冷媒流路11に接続されている。主冷媒流路11と第1の冷媒流路12とは第1の電磁弁14を介して接続され、主冷媒流路11と第2の冷媒流路13とは第2の電磁弁15を介して接続されている。主冷媒流路11にはポンプ10が接続されている。冷媒はポンプ10によって主冷媒流路11内を流れ、主冷媒流路11から分岐して第1の冷媒流路12と第2の冷媒流路13とに流れ込む。第1の冷媒流路12内を流れた冷媒はステータコイル4の絶縁最弱部位(部位R1)に供給され、第2の冷媒流路13内を流れた冷媒は測温部位に供給される。冷媒の冷却性能は冷媒の流量によって定まる。従って、ステータコイル4の絶縁最弱部位(部位R1)における冷媒の冷却性能は、第1の冷媒流路12に流れる冷媒の流量によって定まる。また、測温部位における冷媒の冷却性能は、第2の冷媒流路13に流れる冷媒の流量によって定まる。主冷媒流路11内に流れる冷媒の流量は、ポンプ10の回転数によって定まる。主冷媒流路11に接続されている第1の冷媒流路12内に流れる冷媒の流量は、主冷媒流路11内に流れる冷媒の流量(ポンプ10の回転数)と第1の電磁弁14の開放の割合とによって定まる。同様に、主冷媒流路11に接続されている第2の冷媒流路13内に流れる冷媒の流量は、主冷媒流路11内に流れる冷媒の流量(ポンプ10の回転数)と第2の電磁弁15の開放の割合とによって定まる。従って、ステータコイル4の絶縁最弱部位(部位R1)における冷媒の冷却性能は、主冷媒流路11内に流れる冷媒の流量(ポンプ10の回転数)と第1の電磁弁14の開放の割合とによって定まる。また、測温部位における冷媒の冷却性能は、主冷媒流路11内に流れる冷媒の流量(ポンプ10の回転数)と第2の電磁弁15の開放の割合とによって定まる。なお、主冷媒流路11、第1の冷媒流路12及び第2の冷媒流路13が、冷媒供給手段の一例に相当し、例えばパイプ等によって構成されている。また、第1の電磁弁14及び第2の電磁弁15が、供給可変手段の一例に相当する。
制御部20は、アクセル開度センサから得られるアクセル開度に基づいてトルク指令値を求める。また、制御部20は、図示しないコンバータのスイッチング素子のスイッチング動作を制御することで、コンバータを昇圧回路又は降圧回路として機能させる。また、制御部20は、コンバータによって昇圧された電圧、トルク指令値及びモータ1に供給される電流に基づいて、図示しないインバータのスイッチング素子のスイッチング動作を制御する。図示しないインバータは、制御部20の制御の下、図示しない直流電源側からコンバータを介して供給される直流電圧を三相交流電圧に変換してモータ1に供給する。これにより、モータ1は、トルク指令値によって指定された要求トルクを発生するように駆動される。また、回生制動時には、図示しないインバータは、制御部20の制御の下、モータ1が発電した交流電圧を直流電圧に変換し、変換した直流電圧をコンバータを介して直流電源に供給する。
また、制御部20は、ポンプ10の回転数を制御することで、主冷媒流路11に流れる冷媒の流量を制御する。例えば制御部20は、モータ1の動作点に応じてポンプ10の回転数を制御することで、動作点に応じて冷媒の流量を制御してもよい。一例として、制御部20は、モータ1の回転数が増大するほどポンプ10の回転数を増大させる。これにより、モータ1の回転数が増大するほど(車速が速くなるほど)、主冷媒流路11に供給される冷媒の流量が増大する。
また、制御部20は、モータ1の動作点(トルク及び回転数)に応じて、第1の電磁弁14及び第2の電磁弁15のそれぞれの開放の割合を制御することで、第1の冷媒流路12及び第2の冷媒流路13のそれぞれに流れる冷媒の流量を制御する。
ここで、図3を参照してモータ1の運転範囲について説明する。図3は、モータ1の運転範囲を示すグラフであり、具体的には、モータ1の回転数N[rpm]とモータ1のトルクT[Nm]との関係を示すグラフである。モータ1の運転範囲には、主に運転される動作領域Aと、動作領域Aよりもトルクが大きい動作領域Bと、動作領域Aよりも回転数が多い(回転速度が速い)動作領域Cとが含まれる。
制御部20は、モータ1の動作点(トルク及び回転数)が動作領域Aに含まれる場合と、モータ1の動作点が動作領域Bに含まれる場合と、モータ1の動作点が動作領域Cに含まれる場合とで、第2の電磁弁15の開放の割合を変えることで、第2の冷媒流路13を流れて測温部位に供給される冷媒の量を動作領域A,B,Cごとに変える。例えば、制御部20は、第1の電磁弁14の開放の割合を100%とし、第2の電磁弁15の開放の割合をモータ1の動作点に応じて変える。
例えば、動作領域Aではサージ電圧の立ち上りが動作領域Bよりも大きいため、部分放電が発生しやすい傾向にある。また、モータ1の回転数(回転速度)に応じて冷媒の供給量が変動し、ステータコイル4の温度むらが多くなる傾向にある。すなわち、ステータコイル4において冷媒が供給されやすい箇所の温度は低下し、冷媒が供給されにくい箇所の温度は上昇する。例えば、第1の電磁弁14の開放の割合を100%とし、第2の電磁弁15の開放の割合を0%とし、測温部位に冷媒を供給しないで絶縁最弱部位のみに冷媒を供給した場合、冷媒の供給量に応じて絶縁最弱部位が積極的に冷却される。一方、第1の冷媒流路12から測温部位に冷媒が供給され難いため、ステータコイル4の温度上昇に伴って、測温部位の温度(温度センサ7によって検出される温度)も追従して上昇する。このように、モータ1の動作点が動作領域Aに含まれる場合に第1の電磁弁14のみを開放して絶縁最弱部位のみに冷媒を供給すると、絶縁最弱部位(部位R1)における冷媒の冷却性能と測温部位における冷媒の冷却性能との差が増大し、そのことにより、絶縁最弱部位における温度変動と側温部位における温度変動との差が増大することになる。その結果、ステータコイル4の場所によって温度差が生じる。
一方、動作領域Bではサージ電圧の立ち上りが動作領域Aよりも小さいため、部分放電が発生し難い傾向にある。また、動作領域Bではモータ1の回転数が相対的に少ないため、冷媒の供給量が少なくてもステータコイル4の温度上昇を抑制することができる。従って、動作領域Bでは、動作領域Aに比べてステータコイル4の温度むらが少なくなる。すなわち、動作領域Bでは、絶縁最弱部位(部位R1)における冷媒の冷却性能と測温部位における冷媒の冷却性能との差が、動作領域Aでの冷却性能の差よりも小さくなる傾向にある。
また、動作領域Cではモータ1の回転数が相対的に多く(回転速度が速く)、モータ1の出力が大きいため、冷媒の供給量が多い。動作領域Cでは冷媒の供給量が相対的に多いため、第1の電磁弁14を100%開放して第1の冷媒流路12からモータ1に冷媒を供給することで、ステータコイル4の全体に冷媒が供給されやすくなる。このように、動作領域Cでは、第1の冷媒流路12から供給される冷媒の量が相対的に多いため、動作領域Aに比べてステータコイル4の温度むらが少なくなる。すなわち、動作領域Cでは、絶縁最弱部位(部位R1)における冷媒の冷却性能と測温部位における冷媒の冷却性能との差が、動作領域Aでの冷却性能の差よりも小さくなる傾向にある。
本実施形態では、絶縁最弱部位(部位R1)と測温部位とにおける冷媒の冷却性能を一致させるように、第2の冷媒流路13を流れて側温部位に供給される冷媒の量を動作領域A,B,Cのそれぞれで変えることで、絶縁最弱部位における温度変動と測温部位における温度変動との差を減少させる。
例えば、制御部20は、モータ1の動作点が動作領域Aに含まれる場合、モータ1の動作点が動作領域B,Cに含まれる場合における開放の割合よりも大きい割合で、第2の電磁弁15を開放させる。このように、モータ1の動作点が動作領域Aに含まれる場合、測温部位にも冷媒を積極的に供給することで、測温部位における冷媒の冷却性能と絶縁最弱部位における冷媒の冷却性能との差を減少させ、測温部位における温度変動と絶縁最弱部位における温度変動との差を減少させる。
一方、動作領域Bでは、絶縁最弱部位(部位R1)における冷媒の冷却性能と測温部位における冷媒の冷却性能との差が動作領域Aよりも小さいため、モータ1の動作点が動作領域Aに含まれる場合よりも、第2の冷媒流路13から測温部位に供給される冷媒の量は少なくても済む。従って、制御部20は、モータ1の動作点が動作領域Bに含まれる場合、モータ1の動作点が動作領域Aに含まれる場合における開放の割合よりも小さい割合で、第2の電磁弁15を開放させる。すなわち、制御部20は、モータ1のトルクが動作領域Aのトルク(第1のトルク)よりも大きく動作領域Bのトルク(第2のトルク)に該当する場合、第1のトルクにおける開放の割合よりも小さい割合で第2の電磁弁15を開放させる。例えば、モータ1の動作点が動作領域Bに含まれる場合、制御部20は、第1の電磁弁14を100%開放させ、第2の電磁弁15を20%程度開放させる。
また、動作領域Cでは、第1の冷媒流路12から測温部位にも冷媒が十分に供給されるため、絶縁最弱部位(部位R1)における冷媒の冷却性能と測温部位における冷媒の冷却性能との差が動作領域Aよりも小さくなる。従って、動作領域Cでは、モータ1の動作点が動作領域Aに含まれる場合よりも、第2の冷媒流路13から測温部位に供給される冷媒の量は少なくても済む。そこで、制御部20は、モータ1の動作点が動作領域Cに含まれる場合、モータ1の動作点が動作領域Aに含まれる場合における開放の割合よりも小さい割合で、第2の電磁弁15を開放させる。すなわち、制御部20は、モータ1の回転数が動作領域Aの回転数(第1の回転数)よりも多く動作領域Cの回転数(第2の回転数)に該当する場合、第1の回転数における開放の割合よりも小さい割合で第2の電磁弁15を開放させる。
以上のようにモータ1の動作点に応じて第2の電磁弁15の開放の割合を変えることで、第2の冷媒流路13から測温部位に供給される冷媒の量がモータ1の動作点に応じて変わる。その結果、ステータコイル4の各箇所における冷媒の冷却性能の差が減少して、各箇所における温度変動の差が減少するため、温度センサ7によるモータ温度の検出精度を向上させることが可能となる。
図4に、本実施形態に係るモータ1において、温度センサ7が設置されている場所(測温部位)及び絶縁最弱部位(部位R1)のそれぞれにおける温度変化を示す。実線100は、温度センサ7によって検出された温度を示す。破線110は、絶縁最弱部位(部位R1)における温度を示す。上述したように、モータ1の動作点に応じて第2の電磁弁15の開放の割合を変えることで、測温部位における冷媒の冷却性能と絶縁最弱部位における冷媒の冷却性能との差を減少させることができ、そのことにより、測温部位及び絶縁最弱部位のそれぞれにおける温度変動の差を減少させることができる。その結果、温度センサ7によって検出された温度と絶縁最弱部位における温度との乖離がより小さくなり、温度センサ7によって検出された温度と絶縁最弱部位における温度との間で相関がとりやすくなる。例えば図4に示すように、温度センサ7によって検出された温度(実線100で示す温度)と絶縁最弱部位における温度(破線110で示す温度)との差ΔTが時間によって変動し難くなるため、温度センサ7によって検出された温度と絶縁最弱部位における温度との間で相関がとりやすくなる。そのことにより、温度センサ7によって、絶縁最弱部位における温度をより精度良く検出することができる。すなわち、モータ1の動作点に応じて差ΔTが変動し難くなるため、温度センサ7によって検出された温度に基づいて、絶縁最弱部位における温度をより精度良く求めることができる。
上述した制御部20は、一例としてハードウェア資源とソフトウェアとの協働により実現され、例えば電子制御ユニット(ECU:Electronic Control Unit)である。具体的には、制御部20の機能は、記録媒体に記録されたプログラムがメモリに読み出されてCPU(Central Processing Unit)等のプロセッサにより実行されることによって実現される。上記のプログラムは、コンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録されて提供されることも可能であるし、データ信号として通信により提供されることも可能である。なお、制御部20は、ハードウェアのみにより実現されてもよい。また、制御部20は、物理的に1つの装置により実現されてもよいし、複数の装置により実現されてもよい。
1 モータ、2 ステータ、3 ステータコア、4 コイル、5 動力線、6 中性線、7 温度センサ、8 レゾルバ、10 ポンプ、11 主冷媒流路、12 第1の冷媒流路、13 第2の冷媒流路、14 第1の電磁弁、15 第2の電磁弁、20 制御部。

Claims (5)

  1. モータ内に設置されて前記モータの温度を検出する温度センサと、
    前記モータが備えるコイルにおける特定部位と前記温度センサが設置された箇所とを含む複数の箇所に冷媒を供給する冷媒供給手段と、
    前記複数の箇所への前記冷媒の供給の割合を可変する供給可変手段と、
    前記モータの動作点に応じて前記複数の箇所への前記冷媒の供給の割合を変えるように前記供給可変手段を制御する制御手段と、
    を有することを特徴とするモータ冷却装置。
  2. 請求項1に記載のモータ冷却装置であって、
    前記供給可変手段は、前記複数の箇所のそれぞれに対応して前記冷媒供給手段に設けられて前記複数の箇所のそれぞれに供給される前記冷媒の量を調整する複数の電磁弁であり、
    前記制御手段は、前記モータの動作点に応じて前記複数の箇所への前記冷媒の供給の割合を変えるように前記複数の電磁弁のそれぞれの開放の割合を制御する、
    ことを特徴とするモータ冷却装置。
  3. 請求項2に記載のモータ冷却装置であって、
    前記制御手段は、前記モータの回転数が第1の回転数よりも多い第2の回転数では、前記温度センサが設置された箇所に供給される前記冷媒の量を調整する電磁弁を、前記第1の回転数における開放の割合よりも小さい割合で開放させる、
    ことを特徴とするモータ冷却装置。
  4. 請求項2に記載のモータ冷却装置であって、
    前記制御手段は、前記モータのトルクが第1のトルクよりも大きい第2のトルクでは、前記温度センサが設置された箇所に供給される前記冷媒の量を調整する電磁弁を、前記第1のトルクにおける開放の割合よりも小さい割合で開放させる、
    ことを特徴とするモータ冷却装置。
  5. 請求項2から請求項4のいずれか一項に記載のモータ冷却装置であって、
    前記特定部位は前記コイルにおいて絶縁が最も弱くなる部位であり、
    前記制御手段は、前記特定部位に供給される前記冷媒の量を調整する電磁弁を100%開放させ、前記温度センサが設置された箇所に供給される前記冷媒の量を前記モータの動作点に応じて変えるように、前記温度センサが設置された箇所に供給される前記冷媒の量を調整する電磁弁の開放の割合を制御する、
    ことを特徴とするモータ冷却装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018026974A (ja) * 2016-08-12 2018-02-15 トヨタ自動車株式会社 回転電機の冷却装置
CN113328579A (zh) * 2020-02-28 2021-08-31 日本电产株式会社 驱动装置

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