JP2013223013A - 撮像素子、撮像素子の制御方法、空間情報検出装置 - Google Patents

撮像素子、撮像素子の制御方法、空間情報検出装置 Download PDF

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Abstract

【課題】撮像素子の寸法当たりの受光出力の最大値を従来構成よりも高める。
【解決手段】撮像素子は、受光光量に応じた電荷を生成する受光要素が複数配列された撮像領域と、受光要素ごとに生成された電荷を蓄積する蓄積要素21が複数配列された蓄積領域とを備える。蓄積要素21は、受光要素ごとに生成された電荷を複数回受け取り当該電荷を加算して蓄積するフローティングディフュージョンからなる積算部E1と、積算部E1に蓄積された電荷量に相当する電圧値を受光出力として読み出す読出部E2とを備える。積算部E1にフローティングディフュージョンを用いて、受光出力が電圧値になるから、電荷の転送が不要になり、積算部のポテンシャル井戸を深くすることで、単位面積で積算可能な電荷量が多くなり、結果的に受光出力の最大値が高まる。
【選択図】図1

Description

本発明は、光電変換を行う受光要素が半導体基板に複数配列された撮像素子、撮像素子の制御方法、撮像素子を用いた空間情報検出装置に関するものである。
従来から、光電変換を行う受光要素が半導体基板に複数配列された撮像素子が提供されている。この種の撮像素子は、多くの場合、CCDイメージセンサとCMOSイメージセンサとのいずれかが採用されている。撮像素子は、受光要素に加えて、受光要素で生成された電荷を保持する機能と、保持された電荷を読み出す機能とが必要であって、この種の機能がCCDあるいはCMOSにより実現されている。
一般的な撮像素子では、受光要素は受光光量に応じた電荷を生成するように構成されているから、受光出力は受光光量の多寡に応じて変化する。すなわち、撮像素子の受光出力は、受光要素に入射する光の強度と受光要素の露光時間との積に応じて定まる。ただし、受光出力の上限および下限は、電荷の生成、保持、読出を行う部位の寸法と不純物濃度とにより制限される。受光出力の下限は撮像素子の内部で発生するノイズなどで定まり、受光出力の上限は飽和電荷量で定まる。したがって、寸法や不純物濃度を調節することにより、受光出力の下限を下げることは困難であるが、受光出力の上限を高めることは可能である。
上述の知見を踏まえて、受光要素を配列した撮像領域とは別に、撮像領域から引き渡された電荷を蓄積する蓄積要素を備えた蓄積領域を設け、蓄積要素の飽和電荷量を受光要素よりも大きくした撮像素子が提案されている(たとえば、特許文献1参照)。なお、特許文献1には、受光要素に相当する構成が撮像要素と記載されている。
特許文献1では、受光要素から受け取った電荷が蓄積要素に複数回引き渡されることによって、蓄積要素において電荷が積算される構成が採用されている。すなわち、飽和電荷量を受光要素よりも大きくした蓄積要素を設けることによって受光出力を高めており、結果的に高感度の撮像素子が得られている。また、蓄積要素の飽和電荷量を受光要素よりも大きくしたことにより、受光出力のダイナミックレンジが大きくなっている。
特開2008−277797号公報
ところで、特許文献1に記載された蓄積要素は、加算部と転送部とを備え、加算部と転送部とは隣接して配置されている。加算部および転送部は、それぞれ半導体基板に絶縁層(酸化膜)を介して配置した複数個の電極を一直線上に配列した構成を有する。
撮像領域の受光要素で生成された電荷は転送部に引き渡され、転送部から加算部に引き渡されることによって積算される。加算部と転送部とは、CCDイメージセンサにおける垂直レジスタと同様の構成を有しており、加算部は飽和電荷量を高めるために、転送部よりも不純物濃度を高めてある。また、加算部および転送部に設けた電極に印加する電圧を調節し、電極に対応する部位に形成されるポテンシャル井戸の深さを調節することによって、加算部と転送部との間で電荷を移動させている。
特許文献1に記載された構成において、飽和電荷量をさらに高めるには、加算部の電極の寸法を大きくすることが考えられるが、撮像素子の寸法が大きくなることにより、製造コストが増加する。一方、撮像素子を小型化すると飽和電荷量を維持することができず、感度あるいは受光出力のダイナミックレンジが低下する。
また、飽和電荷量を高めるために、加算部に形成されるポテンシャル井戸を現状よりも深くすることが考えられる。しかしながら、半導体基板の表層部に形成された絶縁層の耐圧、電極に電圧を印加するドライブ回路(図示せず)の性能などの要求から、飽和電荷量を高めるために電極に印加する電圧を高めることは困難である。しかも、特許文献1に記載の構成は、加算部に蓄積した電荷を読み出すために電荷を移動させるから、加算部のポテンシャル井戸を深くすると、電荷の移動が困難になるという問題もある。
要するに、特許文献1に記載された構成では、撮像素子の大型化を避けながらも飽和電荷量をさらに高めることは困難である。
本発明は、撮像素子の寸法当たりの受光出力の最大値を従来構成よりも高めることを可能にした撮像素子を提供することを目的とし、さらに、撮像素子の制御方法、空間情報検出装置を提供することを目的とする。
本発明に係る撮像素子は、受光光量に応じた電荷を生成する受光要素が複数配列された撮像領域と、前記受光要素ごとに生成された電荷を蓄積する蓄積要素が複数配列された蓄積領域とを備え、前記蓄積要素は、前記受光要素ごとに生成された電荷を複数回受け取り当該電荷を加算して蓄積するフローティングディフュージョンからなる積算部と、前記積算部に蓄積された電荷量に相当する電圧値を受光出力として読み出す読出部とを備えることを特徴とする。
この撮像素子において、前記蓄積要素は、前記受光要素ごとに生成された電荷を受け取って一時的に保持する保持部と、前記保持部と前記積算部との間に配置され前記保持部から前記積算部への電荷の移動を制御するゲート部とをさらに備えることが好ましい。
この撮像素子において、前記保持部は、一方向に配列された複数個の転送電極を備え、前記転送電極に印加される電圧に応じて前記転送電極の直下のポテンシャル井戸の深さが制御されることにより、電荷を転送する動作と前記受光要素から転送された電荷を保持する動作とを行うことが好ましい。
この撮像素子において、
前記蓄積要素は、前記転送電極が並ぶ前記一方向とは直交する方向において、前記ゲート部と前記積算部と前記読出部とに占有される幅寸法に対して、前記転送電極に占有される幅寸法が相対的に大きいことが好ましい。
この撮像素子において、前記受光要素は、異なる期間の受光光量に応じた電荷を生成する複数の電荷生成部として機能し、前記積算部は、前記電荷生成部のそれぞれに対して2以上の規定数の個数が設けられていることが好ましい。
この撮像素子において、前記蓄積要素は、前記保持部の1個に対し前記ゲート部と前記積算部と前記読出部とが複数個ずつ設けられ、前記保持部が前記受光要素から異なる期間に受け取った電荷が複数個の前記積算部に振り分けられることが好ましい。
この撮像素子において、前記蓄積要素は、前記積算部の電荷を廃棄する機能を有したリセット部を備え、前記リセット部は、前記積算部の複数個で共用され、前記複数個の前記積算部の電荷を廃棄することが好ましい。
この撮像素子において、前記転送電極は、前記一方向と交差する方向に複数列設けられ、前記リセット部は、前記転送電極の列間に配置され、異なる2列の前記転送電極から電荷を受け取る前記積算部の複数個の電荷を廃棄することが好ましい。
この撮像素子において、前記リセット部は、前記一方向に並ぶ前記積算部の複数個に跨る位置に配置され、前記複数個の前記積算部の電荷を廃棄することが好ましい。
この撮像素子において、前記読出部は、前記一方向に並ぶ前記積算部の複数個から1個ずつの前記積算部を選択して受光出力を読み出す選択素子を備えることが好ましい。
この撮像素子において、前記読出部は、前記保持部の1個に対して設けられた複数個の前記積算部から1個ずつの前記積算部を選択して受光出力を読み出す選択素子を備えることが好ましい。
この撮像素子において、前記転送電極は、前記一方向と交差する方向に複数列設けられ、前記読出部は、異なる列の前記保持部に対して設けられた複数個の前記積算部から1個ずつの前記積算部を選択して受光出力を読み出す選択素子を備えることが好ましい。
本発明に係る撮像素子の制御方法は、受光要素が複数の電荷生成部として機能する撮像素子の制御方法であって、前記積算部の個数は前記電荷生成部の2倍の個数であり、前記受光要素から前記保持部に電荷を1回受け渡すたびに前記電荷生成部ごとの電荷を隣接した複数個の前記保持部に保持させ、かつ前記受光要素から前記保持部への電荷の受け渡しは2回で一巡させ、複数個の前記受光要素から電荷を1回受け渡すたびに、前記受光要素の2倍の個数で隣接して並ぶ前記保持部に電荷を受け渡し、電荷を受け渡す各回ごとに電荷を保持させる前記保持部を異ならせることを特徴とする。
本発明に係る撮像素子の制御方法は、受光要素が複数の電荷生成部として機能する撮像素子の制御方法であって、前記受光要素は2個ずつの前記電荷生成部として機能し、前記積算部の個数は前記電荷生成部の整数倍の個数であり、前記保持部に電荷を受け渡す時間間隔の整数倍の期間で前記受光要素における前記電荷生成部の位置を入れ換え、前記受光要素において前記電荷生成部の位置を入れ換えるたびに、電荷を保持させる前記保持部を異ならせることを特徴とする。
本発明に係る空間情報検出装置は、空間情報の検出対象である対象空間に投光する発光源と、前記対象空間から受光する請求項1〜13のいずれか1項に記載の撮像素子と、前記発光源および前記撮像素子を制御する制御部と、前記発光源から投光した光と前記撮像素子の受光出力との関係を用いて空間情報を検出する信号処理部とを備えることを特徴とする。
本発明に係る空間情報検出装置は、空間情報の検出対象である対象空間に投光する発光源と、前記対象空間から受光する請求項1〜13のいずれか1項に記載の撮像素子と、前記発光源から前記対象空間に投光する光の強度を変調するために前記発光源を駆動する変調信号を出力し、かつ変調信号の複数の位相区間における受光光量に応じた受光出力を得るために前記撮像素子を制御する制御部と、前記変調信号と前記撮像素子の受光出力との関係から前記対象空間に存在する物体までの距離を空間情報として検出する信号処理部とを備えることを特徴とする。
本発明の構成によれば、蓄積要素で積算した電荷量をフローティングディフュージョンを用いて電圧値に変換した受光出力を読み出すから、受光出力を読み出すために電荷を転送する必要がなく、受光出力を読み出す際に電荷の移動を伴う構成と比較すると深いポテンシャル井戸を用いることが可能であって、結果的に撮像素子の寸法当たりの受光出力の最大値を従来構成よりも高めることが可能になるという効果を奏する。
実施形態1を示す要部の正面図である。 同上の全体構成を示す正面図である。 同上に用いる撮像領域の要部を示す正面図である。 同上の動作説明図である。 同上に用いる読出回路を示す回路図である。 同上を用いた空間情報検出装置の構成例を示すブロック図である。 同上を用いた空間情報検出装置の動作例を示す図である。 実施形態2を示す動作説明図である。 同上の利点を示す動作説明図である。 実施形態3を示す要部の正面図である。 実施形態4を示す要部の正面図である。 同上に用いる読出回路の要部を示す回路図である。 同上に用いる読出回路の他の構成例の要部を示す回路図である。 同上に用いる読出回路の別の構成例の要部を示す回路図である。 実施形態5を示す要部の正面図である。 実施形態6を示す要部の正面図である。 同上の他の構成例を示す要部の正面図である。 同上の別の構成例を示す要部の正面図である。
(実施形態1)
以下に説明する撮像素子1は、図2に示すように、光電変換を行う撮像領域10と、撮像領域10で生成された電荷の保持および読出を行う遮光された蓄積領域20とを半導体基板に備える。なお、図2に多数記載された横長長方形は後述する制御電極12を表す。したがって、撮像素子1の外観は、フレームトランスファ方式(以下、「FT方式」と略称する)のCCDイメージセンサと類似している。すなわち、撮像領域10において、光電変換を行って電荷を生成する電荷生成部を備えた受光要素11が垂直転送レジスタとして兼用された構造を有している。
ただし、インターライントランスファー(以下、「IT」と略称する」)方式の構成と同様に光電変換を行う受光要素に隣接して垂直転送レジスタを配置した構造の撮像素子1においても以下の実施形態の技術を採用することが可能である。また、FT方式とIT方式との構造に適用可能であることから、フレームインターライントランスファー(以下、「FIT」と略称する)方式の構成に類似した構造であっても以下の実施形態の技術を採用することが可能である。
撮像領域10は、光電変換を行って受光光量に応じて電荷を生成する受光要素11が複数配列される。受光要素11は、半導体基板の一表面に沿って仮想的に設定した二次元格子の格子点上に配置され、二次元マトリクス状に配列されている。すなわち、垂直方向(以下、「Y方向」という)の直線上に一列に並ぶ複数個の受光要素11が、水平方向(以下、「X方向」という)に離間して複数列配列されている。図2にX軸とY軸とを示している。1画素に相当する1セルの受光要素11は、図3に示すように、Y方向に並ぶ複数個(たとえば、13個)の制御電極12と、制御電極12に対してX方向に離れて並設された保持電極13とを備える。
受光要素11の具体的な構成および機能は、先行技術文献に記載されているように既知であるので簡単に説明する。受光要素11は、制御電極12に印加される電圧が制御されることにより、受光光量に応じた電荷を生成する光電変換部D1と、光電変換部D1で生成された電荷の一部を不要電荷として除去する電荷分離部D2と、電荷分離部D2で除去されずに残った有効電荷を蓄積する電荷蓄積部D3とを形成する。
電荷分離部D2で分離される不要電荷の電荷量は、保持電極13の直下に形成されるポテンシャル井戸に蓄積された電荷量により調節される。したがって、電荷分離部D2で分離する電荷量に見合うように、保持電極13の直下に形成されるポテンシャル井戸に電荷をあらかじめ蓄積しておくことにより、電荷蓄積部D3に蓄積される電荷量の増加が抑制される。ここに、光電変換部D1で生成された電荷から電荷分離部D2で電荷を分離しても、電荷蓄積部D3に残留する電荷量が零でなければ、受光要素11ごとに生成された電荷量の間の差分は保存される。すなわち、不要電荷として一定量を減殺するだけであるから、受光要素11ごとに生成された電荷量が持つ時間経過に伴う受光光量の相対的な変化に関する情報は有効電荷においても失われない。
受光要素11は、制御電極12に印加する電圧を制御することにより、光電変換部D1として機能させる部位について半導体基板の一表面に沿った面積を変化させることが可能になっている。また、1セルの受光要素11は、1個の光電変換部D1を2個の電荷生成部として機能させることが可能になっている。ただし、1セルの受光要素11に設けられる2個の電荷生成部は、同時には機能せず、異なる時間帯に光電変換を行う。また、1セルの受光要素11に設けられた電荷生成部ごとにそれぞれ複数回の光電変換を行うように制御される。各回の光電変換で生成された電荷は電荷分離部で不要電荷が分離された後に有効電荷のみが電荷蓄積部D3に蓄積される。したがって、電荷蓄積部D3は複数回の光電変換(露光)で得られた電荷に含まれる有効電荷を蓄積する。
たとえば、光電変換部D1が上下方向に配列された6個の制御電極12で形成されている場合を想定する。この例では、上側3個の制御電極12に電圧を印加してポテンシャル井戸を形成して電荷生成部として機能させる動作と、下側3個の制御電極12に電圧を印加してポテンシャル井戸を形成して電荷生成部として機能させる動作とを繰り返すことが可能である。ただし、上下両端の制御電極12は電荷生成部として機能せず、2個の電荷生成部において一部の制御電極12が共用される。制御電極12の間隔および制御電極12に印加する電圧は、隣接する制御電極12に電圧が印加されたときに、これらの制御電極12に跨る領域に電荷生成部として機能するポテンシャル井戸が形成されるように設定される。また、電荷生成部となるポテンシャル井戸を形成していない残りの制御電極12のうちの1個に電圧を印加してポテンシャル井戸を形成し、このポテンシャル井戸に電荷を保持させる。
撮像領域10の飽和を抑制するために、不要電荷の除去は、光電変換により電荷が生成されるたびに行うことが好ましい。ただし、複数回の光電変換で生成された電荷を蓄積しても撮像領域10が飽和しない環境下で使用する場合は、複数回の光電変換を行った後に不要電荷の除去を行う動作をまとめて行うようにしてもよい。
一方、蓄積領域20は、図1に示すように、受光要素11に一対一対応する蓄積要素21を備える。本実施形態では、1セルの蓄積要素21は4個の個別出力部221〜224を備える。すなわち、2個の個別出力部221〜224が受光要素11の1個の電荷生成部に対応する。言い換えると、1セルの蓄積要素21は、1セルの受光要素11に設けた2個1組の電荷生成部で生成された電荷から抽出した有効電荷を2回受け取ることが可能であって、実質的に、4個の電荷生成部から得られる有効電荷を受け取ることが可能になっている。
1個の個別出力部221〜224は、基本的には、Y方向の一直線上に配列された複数個(図示例は4個)の転送電極23と、直下のポテンシャル井戸とともにフローティングディフュージョンを構成する読出電極24と、読出電極24に接続された読出回路25とを備える。さらに、個別出力部221〜224は、転送電極23と読出電極24との間に配置されたゲート電極26と、読出電極24を挟んでゲート電極26の反対側に配置されたリセット電極27およびリセットドレイン28とを備える。ゲート電極26と読出電極24とリセット電極27とリセットドレイン28とはX方向の一直線上に配置され、読出回路25はY方向において読出電極24とは異なる位置に配置される。
半導体基板において読出電極24の直下に対応する領域は、転送電極23の直下に対応する部位とともに周囲とは異なる導電形であって、転送電極23の直下に対応する領域よりも不純物濃度を相対的に高くしてある。すなわち、読出電極24の直下に対応する領域には読出電極24に電圧を印加することなくポテンシャル井戸が形成され、しかも、図4(a)に示すように、転送電極23の直下に対応する領域よりも深いポテンシャル井戸W1が形成されるように、導電形および不純物濃度が設定されている。このポテンシャル井戸W1および読出電極24は、積算部E1として機能する。すなわち、読出電極24の電位はポテンシャル井戸W1に蓄積された電荷量に応じて変化するから、積算部E1は、電荷量を電圧に変換する機能を有することになる。図4(b)は、電荷の転送に用いるポテンシャル井戸W2の深さを比較のために示している。すなわち、電荷を転送する必要がある場合には、比較的浅いポテンシャル井戸W2を形成しなければならないのに対して、フローティングディフュージョンとして用いるポテンシャル井戸W1は相対的に深くすることが可能である。図4に示す網掛け部分は電荷を表している。
読出回路25は、後述するように、CMOSイメージセンサと同様の構成であって、読出電極24ごとにそれぞれ読出回路25が接続される。したがって、個別出力部221〜224の位置がX方向とY方向とについて指定されると、該当する位置の読出回路25によって、読出電極24の電位を個別に読み出すことができる。すなわち、読出回路25は積算部E1に蓄積された電荷を読み出す読出部E2として機能する。
本実施形態では、撮像領域10の受光要素11から積算部E1への電荷の受け渡しは、転送電極23を用いて構成される保持部E3を介して行われる。転送電極23は、撮像領域10の制御電極12とはY方向の一直線上に配列される。また、転送電極23に印加する電圧が制御されることにより、半導体基板において転送電極23に対応する部位に形成されるポテンシャル井戸の深さが制御される。したがって、制御電極12と転送電極23とに印加する電圧を制御することによって、撮像領域10から蓄積領域20に電荷が転送される。
撮像領域10から蓄積領域20に電荷を転送する際には、1セルの受光要素11に設けられる2個の電荷生成部で生成された電荷が、それぞれ異なる個別出力部221〜224に振り分けられるようにする。また、撮像領域10から転送された電荷は、個別出力部221〜224ごとにY方向における中央部の2個の転送電極23に対応する部位に形成されるポテンシャル井戸に保持させる。すなわち、転送電極23と転送電極23の直下に形成されるポテンシャル井戸とは、受光要素11ごとに生成された電荷を受け取って一時的に保持する保持部E3として機能する。
ところで、ゲート電極26は、X方向においては、転送電極23が配列された領域に隣接するように配置され、Y方向においては、1個の個別出力部221〜224を構成する転送電極23のうちの中央部の2個の転送電極23に跨る範囲に配置される。すなわち、撮像領域10から保持部E3が受け取った電荷を保持している転送電極23の側方にゲート電極26が配置される。したがって、ゲート電極26に印加する電圧が制御されると、保持部E3から積算部E1に電荷が移動する状態と、保持部E3と積算部E1との間にポテンシャル障壁が形成される状態とが選択される。すなわち、ゲート電極26とゲート電極26の直下の半導体基板に形成されるポテンシャル井戸とは、保持部E3から積算部E1への電荷の移動を制御するゲート部E4として機能する。
上述のように、保持部E3からゲート部E4を介して積算部E1に転送された電荷は積算部E1に加算して蓄積され、積算部E1に蓄積された電荷量に応じた電圧が読出部E2を通して受光出力として読み出される。読出部E2は、X方向とY方向との位置により個別に指定することが可能であって、読出部E2を個別に指定して受光出力を読み出すことが可能になっている。すなわち、X方向とY方向との位置が指定されることにより、個別出力部221〜224ごとの受光出力が読み出される。
積算部E1に蓄積された電荷は、リセット電極27に適宜の電圧を印加することによりリセットドレイン28を通して廃棄される。つまり、リセット電極27およびリセットドレイン28によりリセット部E5が構成される。リセット部E5の構成は一般的であるから説明を省略する。
読出回路25の具体例を図5に示す。1個の読出電極24に対応する読出回路25は、3個のMOSFETを用いて構成されている。すなわち、読出回路25は、ゲートが読出電極24に接続された増幅素子253と、X方向の位置を選択する行選択素子254と、Y方向の位置を選択する列選択素子255とを備える。行選択素子254は画素ごとに設けられる。増幅素子253と行選択素子254と列選択素子255とのドレイン−ソースは直列に接続され、列選択素子255のドレインは受光出力を読み出すための読出線259に接続される。行選択素子254のゲートは行選択線257に接続され、列選択素子255のゲートは列選択線258に接続される。増幅素子253のドレインは、リセットドレイン28と共通に接続してもよい。
読出回路25は、読出電極24ごとに設けられるから、蓄積領域20にはX方向およびY方向にそれぞれ複数個ずつの読出回路25が設けられる。行選択線257はX方向に離間して多数本設けられ、列選択線258はY方向に離間して多数本設けられる。ここで、所望の行選択線257と列選択線258とに適宜の電圧を印加すると、行選択線257と列選択線258とが交差する部位の読出回路25において、行選択素子257と列選択素子258とがともに導通する。したがって、読出電極24により増幅素子255のゲートに印加された電圧に対応した電圧が、該当する読出回路25から読出線259に印加されることになる。
この構成の読出回路25を用いることにより、個々の積算部E1ごとに蓄積された電荷に対応する電圧を受光出力として読み出すことが可能になる。ここにおいて、蓄積領域20は遮光されているから、積算部E1の電圧を個々に読み出している読出期間には、撮像領域10から電荷を転送しなければ積算部E1の電荷量は変化しない。したがって、シャッタとしてローリングシャッタを用いても画像に歪みが生じることはない。
上述した撮像素子は、発光源と組み合わせて用いると、アクティブ形の空間情報検出装置の構成要素として好適である。以下では、空間情報検出装置として、対象空間に存在する物体までの距離を求める測距装置を例示する。空間情報検出装置としては、測距装置のほか、物体の反射率や空間の媒質の透過率を求める装置などにも上記撮像素子を適用することが可能である。
測距装置としての空間情報検出装置は、図6に示すように、上述した撮像素子1と、撮像素子1の視野(すなわち、対象空間)に投光する発光源2を備える。距離を計測するには、発光源2から投光された光が対象空間に存在する物体5により反射され、反射光が撮像素子1に受光されるまでの時間を求める。投光から受光までの時間を計測するために、発光源2から強度を変調した光(強度変調光)を対象空間に投光し、撮像素子1による受光時点の強度変化の位相と、発光源2からの投光時点の強度変化の位相との位相差を用いて時間を計測する。強度変調光が強度を変化させる周波数が一定である場合、位相差は簡単な計算で距離に換算される。
いま、発光源2から図7(a)のように強度が変化する強度変調光を対象空間に投光し、撮像素子1の1つの受光要素11が受光する光の強度が図7(b)のように変化しているとする。同位相の時間差Δtは物体5までの距離Lを反映しているから、光速をc[m/s]として、時間差Δt[s]を用いると、物体5までの距離Lは、L=c・Δt/2で表される。光の強度を変調する変調信号の周波数をf[Hz]とし、位相差をφ[rad]とすれば、時間差Δtは、Δt=φ/2πfであるから、位相差φを求めることにより距離Lが求められる。
位相差φを求めるには、撮像素子1の受光要素11ごとに、入射光の受光強度を変調信号の複数の異なる位相について求める。実際には、撮像素子1の受光要素11ごとに、所定の位相幅(時間幅)を有する位相区間ごとの受光光量を検出し、この受光光量に相当する受光出力を位相差φの演算に用いる。位相区間を90度間隔とすれば、変調信号の1周期について位相間隔が等しい4つの位相区間が周期的に得られる。位相区間ごとの受光光量をA0〜A3とすれば、位相差φは、φ=tan−1{(A0−A2)/(A1−A3)}と表される。受光光量A0〜A3を変調信号のどの位相に対応させるかによって、位相差φの符号は変化するが、位相差φは絶対値を用いればよい。
発光源2から強度変調光を投光し、撮像素子1において特定の位相区間ごとの受光光量を検出する必要があるから、制御部4が設けられる。制御部4は、発光源2から強度変調光が投光されるように発光源2に変調信号を与えて発光源2を駆動する。また、制御部4は、変調信号に同期する適宜の位相区間における受光出力が得られるように、撮像素子1の画素ごとの感度を調節する。撮像素子1からは4つの位相区間ごとの受光光量A0〜A3に対応した受光出力が得られ、撮像素子1の受光出力が信号処理部3に入力される。信号処理部3は、受光出力から物体5までの距離を求める演算を行う。信号処理部3には、制御部4から変調信号に同期した基準信号が与えられ、この基準信号に基づいて生成した読出信号を撮像素子1に与えて受光出力を読み出す。
なお、図7に示す例では、位相区間ごとの位相幅を90度に設定しているが、位相幅は適宜に設定してもよい。また、位相区間は3以下でもよく、位相区間の間隔は90度でなくてもよい。
撮像素子1は、1セルの受光要素11では2つの位相区間の受光光量A0〜A3に相当する電荷を生成し、蓄積領域20における1セルの蓄積要素21では4つの位相区間の受光光量A0〜A3に相当する電荷を積算する。
1セルの受光要素11は2個の電荷生成部として機能するから、受光要素11の制御電極12に印加する電圧が変調信号に同期するように制御されることにより、受光要素11において2つの位相区間に対応する電荷が生成される。1セルの受光要素11は、位相が180度異なる2つの位相区間に対応する電荷を生成することが望ましい。すなわち、制御電極12に印加する電圧を制御することにより、受光光量A0,A2に対応する位相区間に電荷を生成する期間と、受光光量A1,A3に対応する位相区間に電荷を生成する期間とを交互に設けることが望ましい。
一方、蓄積領域20に設けた蓄積要素21は、4個の個別出力部221〜224を備えており、2個ずつの個別出力部(221,222)(223,224)がそれぞれ1セルの受光要素11に設けた2個の電荷生成部に対応付けられる。すなわち、受光光量A0は個別出力部221に対応付けられ、受光光量A1は個別出力部223に対応付けられ、受光光量A2は個別出力部222に対応付けられ、受光光量A3は個別出力部224に対応付けられる。したがって、図示例では、個別出力部221〜224は、上から順に、受光光量A0,A2,A1,A3に対応付けられていることになる。
個別出力部221〜224は、撮像領域10から保持部E3に転送された電荷を積算部E1に引き渡す動作を複数回繰り返すことにより加算して蓄積する。したがって、受光要素11で蓄積された電荷が、積算部E1でさらに積算されることになる。
たとえば、変調信号の周波数を20MHzとすれば、計測可能な最大距離は7.5mであり、毎秒30フレームの受光出力を得る場合でも、撮像領域10の電荷蓄積部D3と積算部E1とを併せると変調信号の10000周期程度の電荷を加算して蓄積することが可能である。また、積算部E1にフローティングディフュージョンを用いていることにより、電荷の廃棄時以外は、積算部E1から電荷を転送する必要がないから、積算部E1に深いポテンシャル井戸を形成することが可能になる。すなわち、積算部E1に蓄積される電荷密度を高めることが可能であり、受光出力の上限を高めることが可能になる。
すなわち、発光源2から出力する強度変調光の振幅を大きくしても近距離の物体5からの反射光による飽和が生じにくくなり、また、強度変調光ではない環境光が強い環境下であっても撮像素子1の飽和が生じにくくなる。本実施形態の構成では、転送電極23は一直線上に配列されているから、保持部E3で電荷が漏れ出した場合にはスミアが発生する可能性があるが、積算部E1はフローティングディフュージョンであるから電荷の漏れ出しによるスミアの発生が防止される。したがって、保持部E3において電荷の漏れ出しが生じないように保持部E3で扱う電荷量を相対的に少なくし、積算部E1で加算して蓄積する回数を多くすることによって受光出力を確保することにより、スミアの発生が抑制される。また、積算部E1を設けて電荷を加算して蓄積しているから感度の向上も期待できる。このように、画素の面積当たりの受光出力が大きくなるから、画素のサイズを小さくすることが可能であって、結果的に、撮像素子1とともに用いられる光学レンズの小型化が可能になる。このことは、撮像素子1を用いたセンサの小型化につながり、また、コストの削減にもつながる。
以下の説明では、説明を簡単にするために、4種類の受光光量A0〜A3を用いるが、撮像素子1の用途を測距装置に限定する趣旨ではない。
(実施形態2)
実施形態1は、1セルの蓄積要素21に4個の個別出力部221〜224がまとめて設けられている。また、実施形態1では、撮像領域10から蓄積領域20に電荷が1回転送されると、受光要素11で生成された2つの位相区間の電荷が、2個の異なる個別出力部221〜224の積算部E1に蓄積される構成が採用されている。ここに、保持部E3の個数は受光要素11に設けられた電荷生成部の2倍の個数になっている。したがって、撮像領域10から蓄積領域20に電荷が2回転送されることによって、4個の個別出力部221〜224に電荷が振り分けて蓄積される。このことから、撮像領域10においてY方向に並ぶ受光要素11ごとに、受光要素11に対応する蓄積要素21に電荷を転送するのに要するステップ数(クロック数)が異なることになる。
実施形態1における受光要素11と蓄積要素21との関係を図9(b)に模式化して示す。図示例は、1セルの蓄積要素21に含まれる転送電極23を2つの保持部E31,E32に分けて記載している。すなわち、保持部E31は個別出力部221,222に対応し、保持部E32は個別出力部223,224に対応する。1つの保持部E31,E32には1セルの受光要素11から電荷が1回転送されるたびに2つの位相区間の電荷が保持される。また、受光要素11から電荷が1回転送されるたびに、2つの保持部E31,E32に交互に電荷が保持される。図には受光要素11から保持部E31,E32に電荷を転送する動作を矢印で示している。また、受光要素11から保持部E31,E32への電荷の転送毎に1セルの受光要素11から異なる2つの保持部E31,E32に振り分けて電荷を転送するから、転送毎の受光要素11を区別するために符号111,112を用いている。
ここで、図9(b)に示す各受光要素111から当該受光要素111に対応する蓄積要素21の保持部E31に電荷を転送する場合について考察する。最上段の受光要素111から保持部E31に転送される電荷は、2個の受光要素11を通過する。また、中段の受光要素111から保持部E31に転送される電荷は、1個の受光要素11と2個の保持部E31,E32とを通過する。さらに、下段の受光要素111から保持部E31に転送される電荷は、4個の保持部E31,E32を通過する。
ここで、電荷を転送するのに要するクロック数が、1セルの受光要素111と1つの保持部E31,E32とで等しいと仮定しておき、このクロック数を1単位とする。上段、中段、下段の受光要素111から所要の保持部E31に電荷を転送するには、それぞれ3単位、4単位、5単位を要することになる。
上述した事例からわかるように、実施形態1のように1セルの蓄積要素21に4個の個別出力部221〜224をまとめて設けると、受光要素11ごとに電荷を蓄積要素21に転送するのに要するクロック数が異なることになる。したがって、Y方向の電荷転送を実現するための構成あるいは制御が複雑になる。
そこで、本実施形態は、Y方向の電荷転送を簡略化するために、図8のように、4個の個別出力部221〜224を備える蓄積要素21を2分している。すなわち、蓄積要素21は、個別出力部221,222を備える蓄積要素211と、個別出力部223,224を備える蓄積要素212とに分割される。また、個別出力部221,222を設けた蓄積要素211と、個別出力部223,224を設けた蓄積要素212とがそれぞれまとめて配置される。
言い換えると、実施形態1は、蓄積要素211と蓄積要素212とがY方向において交互に配列されているのに対して、本実施形態は、複数個の蓄積要素211がY方向に配列された領域と、同数個の蓄積要素212がY方向に配列された領域とを備えるている。したがって、実施形態1の構成の受光出力は、上から順に、受光光量A0,A2,A1,A3,A0…に対応することになる。これに対して、本実施形態の構成の受光出力は、受光光量A0,A2,A0,A2,A0,…,A1,A3,A1,A3,A1…になる。
ていることになる。
本実施形態の構成を、図9(b)に示した実施形態1の構成と同様に模式化すると図9(a)のように表される。すなわち、本実施形態の構成を採用すると、図9(a)に示すように、保持部E31がまとめて配列された領域と、保持部E32がまとめて配列された領域とが形成されることになる。
図示例では、上段、中段、下段の受光要素111から所要の保持部E31に電荷を転送するために3単位のクロック数を要する。すなわち、受光要素111から保持部E31に電荷を転送するために要するクロック数は、受光要素111の位置にかかわらず等しくなる。同様に、受光要素112から保持部E32に電荷を転送するために要するクロック数も、受光要素112の位置にかかわらず等しくなる。
本実施形態は、受光要素11から保持部E3に電荷を1回受け渡すたびに電荷生成部ごとの電荷を隣接した2個の保持部E3に保持させ、かつ受光要素11から保持部E3への電荷の受け渡しを2回で一巡させる構成を採用している。そして、蓄積領域20は、撮像領域10の複数個の受光要素11から電荷が受け渡されるたびに、受光要素11の2倍の個数で隣接して並ぶ保持部E3に電荷が受け渡される。しかも、電荷が受け渡される各回ごとに電荷を保持させる保持部E3が変更されることになる。
以上説明したように、蓄積要素21を2分割して蓄積要素211,212を設け、かつ蓄積要素211,212ごとにまとめて配列することにより、Y方向において電荷を転送する構成ないし制御が実施形態1よりも簡単になる。なお、上述した構成例は、受光要素11が2個の電荷生成部として機能し、積算E1は電荷生成部の2倍の個数が設けられているが、1個の電荷生成部として機能する場合でも受光要素11の2倍の個数の積算部E1が設けられていれば、上述した構成例の動作が可能である。受光要素11が3個以上の電荷生成部として機能する場合も同様である。他の構成および動作は実施形態1と同様である。
(実施形態3)
実施形態1、実施形態2は、1個の保持部E3に4個の転送電極23を用い、2個の転動電極23の直下に形成されるポテンシャル井戸に電荷を保持している。保持部E3は、隣接する保持部E3との間にポテンシャル障壁を形成して電荷を保持するために、最小構成では3個の転送電極23が必要である。ただし、転送電極23の直下に形成されるポテンシャル井戸は、電荷を転送するためにあまり深くできないから、実施形態1、実施形態2では2個の転送電極23に対応するポテンシャル井戸を形成して、保持可能な電荷量を増加させている。すなわち、2個の転送電極23の直下にポテンシャル井戸を形成することにより、ポテンシャル井戸の容量を確保している。一方、この構成を採用すると、保持部E3ごとに最小構成よりも1個ずつ転送電極23の個数が多くなるから、撮像素子1のY方向における寸法を増大させる要因になる。
ところで、蓄積要素21において電荷を加算して蓄積する積算部E1にフローティングディフュージョンを用い、かつ読出部E2をY方向において積算部E1とは異なる位置に設けている。そのため、積算部E1および読出部E2をCCDにより構成する場合に比べると、X方向における積算部E1および読出部E2の占有寸法を小さくすることが可能である。とくに、積算部E1は、半導体基板の一表面における占有面積を変えることなくポテンシャル井戸を深くすることにより、蓄積する電荷量を増加させることが可能であるから、X方向における占有寸法の低減が可能である。
本実施形態は、上述した知見に基づいて、図10に示すように、X方向における転送電極23の占有寸法を実施形態1、実施形態2よりも大きくしている。ただし、積算部E1、読出部E2、ゲート部E4、リセット電極27、リセットドレイン28の占有寸法は、実施形態1、実施形態2と同程度である。このようにX方向における転送電極23の占有寸法を大きくすると、1個の転送電極23の直下に形成されるポテンシャル井戸の容積が増加する。すなわち、保持部E3が保持する電荷量を低減させずに電極数を1個減らすことが可能になる。
撮像素子1においてX方向の寸法は、撮像領域10の構造により定まっているから、上述のように、蓄積領域20におけるY方向の寸法を低減させることにより、撮像素子1の小型化が可能になる。すなわち、保持部E3が4個の転送電極23を備える構成から3個の転送電極23を備える構成に変更されたことにより、蓄積領域20のY方向における寸法がほぼ4分の3になる。他の構成および動作は実施形態1、実施形態2と同様である。図示例は実施形態1に対応する構成を採用しているが、実施形態2に対応する構成でも同様に機能する。
(実施形態4)
上述した各実施形態は、1セルの受光要素11に独立した4個の保持部E3を対応付けている。一方、1セルの受光要素11から蓄積領域20に同時に転送される電荷は、2個の電荷生成部で生成された電荷であって、4個の保持部E3のうち2個の保持部E3しか同時には使用されない。しかしながら、撮像素子1の受光出力を用いて物体5までの距離を求めるために、撮像素子1から受光光量A0〜A3に対応する4種類の受光出力を読み出すから、積算部E1および読出部E2は4個必要である。
そこで、本実施形態は、図11に示すように、1個の保持部E3を2個の積算部E11,E12で共用する構成を採用することによって、保持部E3の個数を低減させている。基本的な構成は実施形態3と同様に、3個の転送電極23で保持部E3を構成し、中央の転送電極23の直下に形成されるポテンシャル井戸により電荷を保持する構成を採用している。また、実施形態1、実施形態2のように4個の転送電極23を用い、中央の2個の転送電極23の直下に形成されるポテンシャル井戸により電荷を保持する構成を採用することも可能である。
保持部E3を構成する3個の転送電極23のうちの中央の転送電極23の側方には2個のゲート部E41,E42が設けられる。すなわち、1個の転送電極23の側方に2個のゲート電極261,262が配置される。さらに、ゲート部E41,E42ごとに積算部E11,E12が対応付けられるように、ゲート電極261を挟んで転送電極23の反対側に読出電極241が配置され、ゲート電極262を挟んで転送電極23の反対側に読出電極242が配置される。さらに、読出電極241,242ごとにそれぞれ読出回路251,252が接続される。すなわち、2個ずつのゲート部E41,E42と積算部E11,E12と読出部E21,E22とが、1個の保持部E3を共用している。
受光要素11に設けられた2個の電荷生成部で生成された電荷は2個の保持部E3に振り分けて転送される。たとえば、受光光量A0,A2に対応する電荷が生成されると、一方の受光光量A0に対応する電荷が一方の保持部E3に転送され、他方の受光光量A2に対応する電荷が他方の保持部E3に転送される。これらの電荷は、ゲート部E41を通して積算部E11において加算して蓄積される。一方、受光光量A1,A3に対応する電荷が生成されると、一方の受光光量A1に対応する電荷が一方の保持部E3に転送され、他方の受光光量A3に対応する電荷が他方の保持部E3に転送される。これらの電荷は、ゲート部E42を通して積算部E12において加算して蓄積される。すなわち、一方の保持部E3は受光光量A0,A1に対応する電荷の保持に用いられ、他方の保持部E3は受光光量A2,A3に対応する電荷の保持に用いられる。
保持部E3は2個のみを用いるが、ゲート部E41,E42と積算部E11,E12と読出部E21,E22とが4個ずつ用いられるから、4種類の受光光量A0〜A3に対応する電荷を振り分けて受光出力を読み出すことが可能になっている。すなわち、上述した各実施形態と同様に、4種類の受光出力が得られる。
ところで、本実施形態は、1個の保持部E3に2個の積算部E11,E12が対応しており、保持部E3から一方の積算部E11,E12に電荷を移動させている間には、他方の積算部E11,E12では電荷が保持されている。したがって、積算部E11,E12から受光出力を読み出す際には、電荷を保持している積算部E11,E12を選択すればよい。そのため、読出回路25は、図12のように、積算部E11,E12ごとに設けられた読出電極241,242と増幅素子253との間に、それぞれ挿入された選択素子256を備えている。2個の選択素子256のうちの一方をオンにする制御信号を与えることにより、2個の積算部E11,E12の読出電極24の一方の電圧が増幅素子253のゲートに印加され、受光出力として読み出される。図12の構成を採用すると、1個の増幅素子253が2個の積算部E11,E12で共用されることになる。
同様にして、図13のように、X方向に隣接する2個ずつの積算部E11,E12で1個の増幅素子253を共用することも可能である。すなわち、図13に示す構成は、4個の積算部E11,E12が1個の増幅素子253を共用している。あるいはまた、図14のように、Y方向に隣接する4個の積算部E11,E12で1個の増幅素子253を共用するように接続してもよい。
図12、図13、図14の構成のように、増幅素子253を複数個の積算部E11,E12で共用する構成を採用すると、増幅素子253の増幅率や雑音量のばらつきによる誤差の発生が抑制される。
本実施形態の構成を採用すれば、転送電極23の個数が2分の1になるから、撮像素子1の蓄積領域20についてY方向における寸法が他の構成の2分の1以下になる。たとえば、図11のように、1個の保持部E3を3個の転送電極23で構成すると、実施形態1のように1個の保持部E3を4個の転送電極23で構成する場合と比べて、Y方向における蓄積領域20の寸法を3分の1ないし4分の1まで縮小することが可能になる。他の構成および動作は上述した各実施形態と同様である。
(実施形態5)
本実施形態は、図15に示すように、基本的な構成は実施形態4の構成と類似する。すなわち、1個の保持部E3を、2個ずつのゲート部E41,E42と積算部E11,E12と読出部E21,E22とで共用している。ただし、実施形態4では1セルの受光要素11に独立した2個の保持部E3を対応付けているのに対して、本実施形態では1セルの受光要素11に独立した4個の保持部E3を対応付けている。したがって、Y方向における蓄積領域20の寸法は実施形態4の構成の2倍になる。
ところで、上述した各実施形態は、受光要素11に設けた2個の電荷生成部において電荷を生成するタイミングが固定的に設定することを前提にしている。たとえば、受光要素11において受光光量A0,A2に対応する電荷を生成する場合に、一方の電荷生成部は受光光量A0に対応する位相区間の電荷のみを生成し、他方の電荷生成部は受光光量A2に対応する位相区間の電荷のみを生成する。受光要素11において受光光量A1,A3に対応する電荷を生成する場合も同様である。1つの受光要素11に設けられた2個の電荷生成部の位置が同一であることが理想であるが、実際には、電荷生成部の位置は異なってしまう。また、2個の電荷生成部において、受光光量に対して生成される電荷量、つまり変換効率にもばらつきがある。受光要素11における電荷生成部の位置の相違に伴う位置誤差や電荷生成部ごとの変換効率のばらつきは、距離を測定する際に誤差要因になる。
このような原因による測定誤差を抑制するには、受光要素11に設けた2個の電荷生成部と位相区間との対応関係を入れ換え、得られた電荷量を合算することが考えられる。たとえば、一方の電荷生成部で受光光量A0に対応する電荷を生成する期間と他方の電荷生成部で受光光量A0に対応する電荷を生成する期間とを設け、これらの期間を適宜に入れ換えるとともに、両期間で得られた電荷を合算するのである。この動作を行うことによって、位置誤差や変換効率のばらつきの影響が減殺される。
ここで、上述のようにして受光要素11で受光光量A0,A2に対応する電荷を生成すると、受光光量A0に対応する電荷が蓄積領域20に先に転送される場合と、受光光量A2に対応する電荷が蓄積領域20に先に転送される場合とが生じる。2個の保持部E3に対応して設けられた読出部E21,E22は、位相区間に一対一に対応付けられているから、電荷の転送順が異なると正しい受光出力が得られない。
そこで、本実施形態は、1セルの受光要素11に4個の保持部E3を対応付けることによって、8個の読出部E21,E22を用いることを可能にしている。ここで、説明を簡単にするために、図15に示す上側の2個の保持部E3を含む蓄積要素21を第1要素と呼び、下側の2個の保持部E3を含む蓄積要素21を第2要素と呼ぶことにする。上述した例のように、受光要素11で受光光量A0,A2に対応する電荷を生成したとすると、たとえば、受光光量A0に対応する電荷を先に受け取った場合は、該当する受光要素11で生成された電荷を、第2要素の保持部E3に電荷を保持させ、受光光量A2に対応する電荷を先に受け取った場合は、第1要素の保持部E3に電荷を保持させる。
要するに、1個の受光要素11に2つの電荷生成部を設け、かつ2つの電荷生成部と位相区間との位相関係を入れ換える構成を採用し、入れ換え毎に、受光要素11で生成された電荷を第1要素と第2要素とに振り分けて転送するのである。この動作により、図15に示す構成例において、第1要素の4個の読出部E21,E22が上から受光光量A0,A1,A2,A3に対応する受光出力を読み出すとすれば、第2要素は上から受光光量A2,A3,A0,A1に対応する受光出力を読み出すことになる。
実施形態4に示した構成は、受光出力が、図11の上から順に受光光量A0,A2,A1,A3,A0,…に対応するのに対して、本実施形態は、図15の上から順に受光光量A0,A1,A2,A3,A2,A3,A0,A1,A0,…に対応する。本実施形態では、この構成が採用されているから、電荷生成部と位相区間との対応関係を入れ換える動作を行っても、電荷の転送順序が複雑化することがない。
距離の計測を行う場合は、第1要素と第2要素との同じ受光出力を合算して演算を行えばよい。あるいはまた、第1要素と第2要素のそれぞれの受光出力を用いて距離の演算を行った後に、両方の演算結果の平均値を測定結果として用いるようにしてもよい。
上述した構成例において、受光要素11は2個ずつの電荷生成部として機能し、4種類の受光出力を必要としているから積算部E1の個数は電荷生成部の4倍の個数になっている。したがって、受光出力の種類が2種類であれば、積算部E1の個数は電荷生成部の2倍の個数でもよい。要するに、積算部E1の個数は受光出力の種類に合わせて電荷生成部の整数倍の個数であればよい。
また、受光要素11において電荷生成部の位置を入れ換えるタイミングは、受光要素11から保持部E3に電荷を受け渡す時間間隔を単位時間として、単位時間の整数倍の期間であればよい。たとえば、電荷を2回受け渡すたびに電荷生成部の位置を入れ換えるなどの動作が可能である。また、必ずしも同数回ずつ入れ換える必要はなく、電荷を2回受け渡した後に電荷生成部の位置を入れ換え、次に電荷を3回受け渡した後に電荷生成部の位置を入れ換えるような動作も可能である。この場合、電荷生成部の位置を入れ換えるたびに電荷を保持させる保持部E3の位置を異ならせることは言うまでもない。また、受光出力は、各位置の電荷生成部を用いた回数の総和を同回数とするか、荷重平均を用いることによって求められる。他の構成および動作は実施形態4と同様である。また、本実施形態は、他の実施形態と組み合わせることも可能である。
(実施形態6)
本実施形態は、積算部E1に蓄積した電荷を廃棄するための構成を例示する。上述した各実施形態では、積算部E1ごとにリセット電極27とリセットドレイン28とからなるリセット部E5を個別に設けている。これに対して、本実施形態は、複数個の積算部E1でリセット部E5(リセット電極27およびリセットドレイン28)を共有する構成を採用している。
図16に示す構成では、Y方向において隣接する2個の積算部E1に跨るサイズのリセット電極27が配置されるとともに、リセット電極27に隣接してリセットドレイン28が設けられている。図16では、実施形態4、実施形態5のように、1個の保持部E3に2個の積算部E11,E12を対応付けた構成を示している。この構成では、積算部E11,E12が近接しているので、実施形態4、実施形態5の構成と比較して、リセット電極27の面積が大幅に増加することはなく、材料コストの増加が抑制される。また、2個の積算部E11,E12に対して1個のリセット部E5(1個ずつのリセット電極27およびリセットドレイン28)を設けるから、積算部E11,E12ごとにリセット部E5を設ける構成と比べて加工が容易になる。
図16に示した構成は、Y方向に隣接する2個の積算部E11,E12がリセット部E5を共用している。この構成をさらに拡張して、図17のように、X方向において隣接する積算部E11,E12でもリセット部E5を共用してもよい。図示例ではリセット電極27がリセットドレイン28を囲むようにY方向に開放されたコ字状ないしU字状に形成され、リセット電極27に囲まれた領域内にリセットドレイン28が設けられている。
図17に示す構成は、リセット電極27およびリセットドレイン28が、X方向において線対称となる形状であって、X方向に隣接する2個の蓄積要素21がリセット部E5(リセット電極27およびリセットドレイン28)を共用する構成になっている。また、X方向に隣接する2個の蓄積要素21が1個のリセットドレイン28を共用している。すなわち、X方向に隣接する2個の蓄積要素21が1個のリセットドレイン28を共用する構成を採用したことにより、蓄積要素21ごとにリセットドレイン28を設ける構成と比較すると、蓄積領域20のX方向における寸法が低減されることになる。また、このような条件を満たす構成として、X方向に隣接する2個の蓄積要素21ごとにリセット電極27を設け、リセットドレイン28は共用する構成を採用してもよい。この構成では、リセット部E5として2個のリセット電極27と1個のリセットドレイン28とを設けることになる。
図16に示した構成をさらに拡張すれば、図18のように、4個の積算部E11,E12に跨るリセット部E5を設けることも可能である。この構成を採用すると、距離の演算に必要な4種類の位相区間に対応する電荷を蓄積する積算部E11,E12について、共通のリセット部E5を用いて電荷の廃棄が行える。したがって、4個の積算部E11,E12に残留する電荷量のばらつきが抑制され、結果的に、残留電荷によるオフセットのばらつきが抑制され、受光出力から算出される距離の誤差が抑制される。
ところで、積算部E11,E12に蓄積された電荷量に応じた受光出力を読み出した後に、リセット部E5を用いて、積算部E11,E12の電荷が廃棄される。ここで、リセット部E5の寸法や動作にばらつきがあると、蓄積部E11,E12に蓄積された電荷の廃棄量にばらつきが生じる可能性がある。図18に示す構成は、Y方向に隣り合う4個の積算部E11,E12がリセット部E5を共用している。したがって、リセット部E5を共用している4個の積算部E11,E12は、電荷の廃棄後に残留する電荷量がほぼ等しくなる。
距離の演算に際しては、受光出力の減算および除算を行うから、残留している電荷量が等しければ、演算結果は残留している電荷の影響を受けない。このことから、リセット電極27を共用する4個の積算部E11,E12が、距離の演算に必要な1セットの受光光量A0,A1,A2,A3に対応していれば、積算部E11,E12に残留する電荷の影響を受けずに距離を精度よく算出されることになる。
本実施形態の構成は、上述した実施形態に適用可能である。したがって、他の構成および動作は上述した実施形態と同様である。上述の構成例では、1セルの受光要素11を2個の電荷生成部として機能させているが、1セルの受光要素11を1個の電荷生成部として機能させる構成や、1セルの受光要素11を4個の電荷生成部として機能させる構成を採用してもよい。
上述した各実施形態は、空間情報として物体5までの距離を検出する装置を例示した。ただし、発光源2から対象空間に投光した光の反射光の強度に基づく画像を空間情報として検出する装置、物体5の反射率や対象空間の透過率を空間情報として検出する装置などに上述した撮像素子1を適用することを妨げない。
1 撮像素子
2 発光源
3 制御部
4 信号処理部
5 物体
10 撮像領域
11 受光要素
20 蓄積領域
21 蓄積要素
23 転送電極
256 選択素子
E1 積算部
E11,E12 積算部
E2 読出部
E21,E22 読出部
E3 保持部
E31,E32 保持部
E4 ゲート部
E41,E42 ゲート部
E5 リセット部

Claims (16)

  1. 受光光量に応じた電荷を生成する受光要素が複数配列された撮像領域と、
    前記受光要素ごとに生成された電荷を蓄積する蓄積要素が複数配列された蓄積領域とを備え、
    前記蓄積要素は、
    前記受光要素ごとに生成された電荷を複数回受け取り当該電荷を加算して蓄積するフローティングディフュージョンからなる積算部と、
    前記積算部に蓄積された電荷量に相当する電圧値を受光出力として読み出す読出部と
    を備えることを特徴とする撮像素子。
  2. 前記蓄積要素は、
    前記受光要素ごとに生成された電荷を受け取って一時的に保持する保持部と、
    前記保持部と前記積算部との間に配置され前記保持部から前記積算部への電荷の移動を制御するゲート部と
    をさらに備えることを特徴とする請求項1記載の撮像素子。
  3. 前記保持部は、
    一方向に配列された複数個の転送電極を備え、
    前記転送電極に印加される電圧に応じて前記転送電極の直下のポテンシャル井戸の深さが制御されることにより、電荷を転送する動作と前記受光要素から転送された電荷を保持する動作とを行う
    ことを特徴とする請求項2記載の撮像素子。
  4. 前記蓄積要素は、
    前記転送電極が並ぶ前記一方向とは直交する方向において、前記ゲート部と前記積算部と前記読出部とに占有される幅寸法に対して、前記転送電極に占有される幅寸法が相対的に大きい
    ことを特徴とする請求項3記載の撮像素子。
  5. 前記受光要素は、異なる期間の受光光量に応じた電荷を生成する複数の電荷生成部として機能し、
    前記積算部は、前記電荷生成部のそれぞれに対して2以上の規定数の個数が設けられている
    ことを特徴とする請求項3又は4記載の撮像素子。
  6. 前記蓄積要素は、
    前記保持部の1個に対し前記ゲート部と前記積算部と前記読出部とが複数個ずつ設けられ、
    前記保持部が前記受光要素から異なる期間に受け取った電荷が複数個の前記積算部に振り分けられる
    ことを特徴とする請求項2〜5のいずれか1項に記載の撮像素子。
  7. 前記蓄積要素は、前記積算部の電荷を廃棄する機能を有したリセット部を備え、
    前記リセット部は、前記積算部の複数個で共用され、前記複数個の前記積算部の電荷を廃棄することを特徴とする請求項6記載の撮像素子。
  8. 前記転送電極は、前記一方向と交差する方向に複数列設けられ、
    前記リセット部は、前記転送電極の列間に配置され、異なる2列の前記転送電極から電荷を受け取る前記積算部の複数個の電荷を廃棄する
    ことを特徴とする請求項7記載の撮像素子。
  9. 前記リセット部は、前記一方向に並ぶ前記積算部の複数個に跨る位置に配置され、前記複数個の前記積算部の電荷を廃棄する
    ことを特徴とする請求項7記載の撮像素子。
  10. 前記読出部は、前記一方向に並ぶ前記積算部の複数個から1個ずつの前記積算部を選択して受光出力を読み出す選択素子を備える
    ことを特徴とする請求項6記載の撮像素子。
  11. 前記読出部は、前記保持部の1個に対して設けられた複数個の前記積算部から1個ずつの前記積算部を選択して受光出力を読み出す選択素子を備える
    ことを特徴とする請求項6記載の撮像素子。
  12. 前記転送電極は、前記一方向と交差する方向に複数列設けられ、
    前記読出部は、異なる列の前記保持部に対して設けられた複数個の前記積算部から1個ずつの前記積算部を選択して受光出力を読み出す選択素子を備える
    ことを特徴とする請求項6記載の撮像素子。
  13. 請求項5記載の撮像素子の制御方法であって、
    前記積算部の個数は前記電荷生成部の2倍の個数であり、
    前記受光要素から前記保持部に電荷を1回受け渡すたびに前記電荷生成部ごとの電荷を隣接した複数個の前記保持部に保持させ、かつ前記受光要素から前記保持部への電荷の受け渡しは2回で一巡させ、
    複数個の前記受光要素から電荷を1回受け渡すたびに、前記受光要素の2倍の個数で隣接して並ぶ前記保持部に電荷を受け渡し、電荷を受け渡す各回ごとに電荷を保持させる前記保持部を異ならせる
    ことを特徴とする撮像素子の制御方法。
  14. 請求項5記載の撮像素子の制御方法であって、
    前記受光要素は2個ずつの前記電荷生成部として機能し、前記積算部の個数は前記電荷生成部の整数倍の個数であり、
    前記保持部に電荷を受け渡す時間間隔の整数倍の期間で前記受光要素における前記電荷生成部の位置を入れ換え、
    前記受光要素において前記電荷生成部の位置を入れ換えるたびに、電荷を保持させる前記保持部を異ならせる
    ことを特徴とする撮像素子の制御方法。
  15. 空間情報の検出対象である対象空間に投光する発光源と、
    前記対象空間から受光する請求項1〜13のいずれか1項に記載の撮像素子と、
    前記発光源および前記撮像素子を制御する制御部と、
    前記発光源から投光した光と前記撮像素子の受光出力との関係を用いて空間情報を検出する信号処理部と
    を備えることを特徴とする空間情報検出装置。
  16. 空間情報の検出対象である対象空間に投光する発光源と、
    前記対象空間から受光する請求項1〜13のいずれか1項に記載の撮像素子と、
    前記発光源から前記対象空間に投光する光の強度を変調するために前記発光源を駆動する変調信号を出力し、かつ変調信号の複数の位相区間における受光光量に応じた受光出力を得るために前記撮像素子を制御する制御部と、
    前記変調信号と前記撮像素子の受光出力との関係から前記対象空間に存在する物体までの距離を空間情報として検出する信号処理部と
    を備えることを特徴とする空間情報検出装置。
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