JP2013222306A - 行動支援システム及びプログラム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 処理装置は、第3記憶部に記憶されたフローチャートモジュールの条件付きリンクの当該条件と第2記憶部に記憶された状況変数とを比較し、状況変数が条件を満たす条件付きリンクを辿って複数の選択肢ノードから現在地ノードを探す。また、当該現在地ノード以降の経路を第3記憶部に記憶されたフローチャートモジュールから読み出しユーザインターフェースを介してユーザに提示する。また、現在地ノード以降の経路について条件付きリンクの当該条件と状況変数との適合度およびリンク強度に基づいて各経路の選択すべき優先順位を決定し、当該経路の優先順位をUIを介してユーザに提示する。
【選択図】図1
Description
複数の選択肢ノードを条件付きリンクにより接続するフローチャートモジュールを複数記憶する第1記憶部と、現在の状況を表す状況変数を記憶する第2記憶部と、前記状況変数を検索キーとして前記第1記憶部から検索したフローチャートモジュールを記憶する第3記憶部と、ユーザインターフェースと、処理装置とを備え、
前記第1記憶部は、前記条件付きリンクごとにリンク強度を関連付けて記憶し、
前記処理装置は、
前記第3記憶部に記憶されたフローチャートモジュールの前記条件付きリンクの当該条件と前記第2記憶部に記憶された状況変数とを比較し、状況変数が条件を満たす条件付きリンクを辿って前記複数の選択肢ノードから現在地ノードを探す処理と、
当該現在地ノード以降の経路を前記第3記憶部に記憶されたフローチャートモジュールから読み出し前記ユーザインターフェースを介してユーザに提示する処理と、
前記現在地ノード以降の経路について前記条件付きリンクの当該条件と状況変数との適合度および前記リンク強度に基づいて各経路の選択すべき優先順位を決定し、当該経路の優先順位を前記ユーザインターフェースを介してユーザに提示する処理とを実行する、行動支援システム。
以下に本発明の実施形態を示す。図1は、本発明の実施形態であるコンピュータシステムの構成図である。本システムは、コンピュータネットワークに接続され相互にデータ通信を行うサーバコンピュータ10とクライアントコンピュータ20とにより構成されている。図1では、サーバコンピュータ10およびクライアントコンピュータ20をそれぞれ1つだけ図示しているが、実際には、複数のサーバコンピュータ10および複数のクライアントコンピュータ20が存在し、各クライアントコンピュータ20は、複数のサーバコンピュータ10にアクセスすることが可能となっている。
図2にフローチャートモジュール11の構造の一例を示す。フローチャートモジュール11は、丸印で示す複数のノード(選択肢)と、直線で示すノード間のつながり(リンク)とで構成されている。いま最上部のノードをユーザの現在地とするが、このユーザの現在地は、上記のとおり、条件整理機能25によって判定される。フローチャート組込機能26は、現在地以降のユーザが選択可能な複数の経路をUI21を介してユーザに提示する。図2の場合、ユーザは選択肢1,2,3のいずれかを選択可能である。この例で、現在地はフローチャートの開始点となっているが、条件整理機能25の判定に応じてフローチャートの途中のノードが現在地に設定される場合もある。その場合、フローチャートの経路のユーザへの提示は、フローチャートの途中から行われる。
図3に示すフローチャートモジュールUにおいて、ノードAを現在地とすると、ノードBおよびCが次の選択肢になり得る。ノード間の矢印の無い実線は、相互リンクを表す。点線は時間的な条件が付加されたリンクとする。矢印は、リンクの方向性を表す。ノードAとBおよびノードEとFとの間は相互リンクなので、両方向に進むことが可能である。点線で示すノードAからCへの一方向リンクおよびノードCからDへの一方向リンクには、時間的な条件が関連付けられているものとする。また、ノードCからDへ向かう一方向リンクには時間的な条件に加え、例えば「雨が降っていない場合」という条件が付加されているものとする。
図4は、フローチャートモジュールMに別のフローチャートモジュールNを連結する処理を示している。フローチャート組込機能26は、フローチャートモジュールMに含まれるリンクの条件と現在の状況変数との組み合わせと同等の組み合わせを、記憶装置に格納されている過去のフローチャートモジュールNのファイルの記述に発見した場合、フローチャートモジュールNの当該同等なリンクを、フローチャートモジュールMの同等なリンクと並列になるように、フローチャートモジュールMのノードに連結する。
図5も、モジュールMに別のモジュールNを連結する処理を示しているが、連結するノードが図4の例とは異なっている。この図5の例では、フローチャートモジュールMに含まれるリンクCの条件と現在の状況変数との組み合わせが、フローチャートモジュールNに含まれるリンクDの条件と当該リンクDの条件を判断したときに用いた過去の状況変数との組み合わせが同等であるとし、リンクCの始点にあるステップ1のノードに、リンクD以降のフローチャートモジュールNの経路を連結している。この際、フローチャート組込機能26は、連結したモジュールNの経路以外の経路を無効に設定することが可能である。図5に点線で描いた部分は無効に設定されたノード(選択肢)およびリンクを示している。
図6は、リンクに設定された条件を満たすか否かに応じて当該リンクにモジュールが連結される例を示している。いま、黒丸で示すノードの中から、太線の矢印で示す経路を辿って中央の現在地の選択肢を選択したものとする。現在地のノード以降のリンクには「14:00に現在地の選択肢を選択していることを条件としてモジュールBおよびモジュールCを連結する」という条件が記述されているものとする。この場合、14:00に現在地の選択肢を選択している場合に限り、現在地のノードにモジュールBおよびCが連結される。フローチャート組込機能26は、リンクに設定された条件と状況変数として取得した現在の時刻とを比較し、リンクに設定されている条件が満たされているか否かを判定し、満たされている場合にモジュールBおよびCを連結する。
次に、本実施形態の動作を図1を参照して説明する。調査・解析機能22が、センサ装置、音声入力装置、テキスト入力装置等の入力装置からの入力に基づいて現在の状況を表す状況変数を取得すると、この現在の状況変数を記憶装置に格納し、また、当該状況変数を検索キーとするフローチャートモジュールの検索を検索機能23に指示する。検索機能23は、検索キーとして状況変数をサーバコンピュータ10に送りフローチャートモジュール11の検索を要求する。サーバコンピュータ10は、クライアントコンピュータ20から送られた状況変数に適合するフローチャートモジュール11を記憶装置から読み出し、サーバ機能12によりクライアントコンピュータ20に送信する。モジュールダウンロード機能24は、サーバコンピュータ10から受信したフローチャートモジュールを記憶装置に格納する。条件整理機能25は、記憶装置から現在の状況変数を読み出し、ダウンロードされたフローチャートモジュールに引数として入力することにより、状況変数がリンクの条件を満たす経路を自動的に辿る。そして、条件を満たすか否か判断できないリンクを見つけると、その手前のノードを現在地に設定する。フローチャート組込機能26は、ダウンロードされたフローチャートモジュールから現在地以降の経路を抽出し、必要に応じて他のフローチャートモジュールを連結する。そして、フローチャート組込機能26は、抽出および連結したフローチャートモジュールの経路をUI21を通じてユーザにグラフィカルに提示する。その際、フローチャート組込機能26は、経路ごとに優先順位を算出し、経路ごとの優先順位もUI21を通じてユーザに提示する。提示された経路からユーザが所望の経路を選択すると、ヒストリフィードバック機能27は、ユーザが選択した経路と、その選択の際に取り得た他の選択肢と、その選択の際の現在の状況変数とをフローチャートモジュールのファイルに記録する。また、ヒストリフィードバック機能27は、UI21を通じたユーザからのフローチャートモジュールの編集要求に応じてフローチャートモジュールのファイルの記述を書き換える。ヒストリフィードバック機能27は、記述に変更を加えたフローチャートモジュールのファイルをサーバコンピュータ10にアップロードする。サーバコンピュータ10のモジュール保存機能13は、クライアントコンピュータ20からアップロードされたフローチャートモジュールを記憶装置に保存する。サーバ機能12は、記憶装置に保存されているフローチャートモジュール11を、任意のクライアントコンピュータに対し、検索の結果に応じて配布する。以上の動作が繰り返される。
以上に説明した実施形態によれば、現在の状況を表す状況変数に応じてフローチャートモジュールを選択し、選択したフローチャートモジュールの中から今後ユーザが取り得る選択経路を優先順位とともにユーザに提示するので、ユーザの適切な経路選択(行動選択)を支援することができる。また、ユーザが選択した経路や現在の状況変数に応じてフローチャートモジュールを動的に構成するので、より適切な経路選択を支援することができる。さらに、フローチャートモジュールをサーバに保存することにより他のユーザにも配布することができ、ユーザが選択した経路や現在の状況変数に応じて動的に構成されたフローチャートモジュールを共有することができる。
フローチャートモジュールの雛型をモジュールクラスに定義し、フローチャートモジュールを構成するノードの雛型をノードクラスに定義する。リンクの属性(条件、方向性、強度)は、ノードクラスのプロパティまたはメソッドに記述し、他のノードクラスへの定義の継承や他のノードクラスにおけるメソッドの再定義を可能とする。ユーザに選択可能な経路を提示する際は、ノードのインスタンスを生成し、UI21を通じてユーザに提示する。
上述の実施形態では、図1に示すようにサーバコンピュータ10とクライアントコンピュータ20とを分けてシステムを構成したが、これに限らず、サーバとクライアントが1台のコンピュータに搭載されていてもよい。
11 フローチャートモジュール
12 サーバ機能
13 モジュール保存機能
20 クライアントコンピュータ
21 ユーザインターフェース(UI)
22 調査・解析機能
23 検索機能
24 モジュールダウンロード機能
25 条件整理機能
26 フローチャート組込機能
27 ヒストリフィードバック機能
Claims (4)
- 複数の選択肢ノードを条件付きリンクにより接続するフローチャートモジュールを複数記憶する第1記憶部と、現在の状況を表す状況変数を記憶する第2記憶部と、前記状況変数を検索キーとして前記第1記憶部から検索したフローチャートモジュールを記憶する第3記憶部と、ユーザインターフェースと、処理装置とを備え、
前記第1記憶部は、前記条件付きリンクごとにリンク強度を関連付けて記憶し、
前記処理装置は、
前記第3記憶部に記憶されたフローチャートモジュールの前記条件付きリンクの当該条件と前記第2記憶部に記憶された状況変数とを比較し、状況変数が条件を満たす条件付きリンクを辿って前記複数の選択肢ノードから現在地ノードを探す処理と、
当該現在地ノード以降の経路を前記第3記憶部に記憶されたフローチャートモジュールから読み出し前記ユーザインターフェースを介してユーザに提示する処理と、
前記現在地ノード以降の経路について前記条件付きリンクの当該条件と状況変数との適合度および前記リンク強度に基づいて各経路の選択すべき優先順位を決定し、当該経路の優先順位を前記ユーザインターフェースを介してユーザに提示する処理とを実行する、行動支援システム。 - 前記処理装置は、前記ユーザに提示した経路の選択を前記ユーザインターフェースを介して受け付け、当該ユーザによる経路選択の履歴を前記第3記憶部のフローチャートモジュールに記述し、かつ、選択された経路のリンク強度を強化するように当該フローチャートモジュールの記述を書き換え、この第3記憶部のフローチャートモジュールを前記第1記憶部に保存させる、請求項1に記載の行動支援システム。
- 前記第1記憶部に記憶するフローチャートモジュールをコンピュータネットワークを介して配布するサーバを備えた、請求項1又は2に記載の行動支援システム。
- 複数の選択肢ノードを条件付きリンクにより接続するフローチャートモジュールを複数記憶する第1記憶部と、現在の状況を表す状況変数を記憶する第2記憶部と、前記状況変数を検索キーとして前記第1記憶部から検索したフローチャートモジュールを記憶する第3記憶部と、ユーザインターフェースと、処理装置とを備え、
前記第1記憶部は、前記条件付きリンクごとにリンク強度を関連付けて記憶し、
前記処理装置に、
前記第3記憶部に記憶されたフローチャートモジュールの前記条件付きリンクの当該条件と前記第2記憶部に記憶された状況変数とを比較し、状況変数が条件を満たす条件付きリンクを辿って前記複数の選択肢ノードから現在地ノードを探す処理と、
当該現在地ノード以降の経路を前記第3記憶部に記憶されたフローチャートモジュールから読み出し前記ユーザインターフェースを介してユーザに提示する処理と、
前記現在地ノード以降の経路について前記条件付きリンクの当該条件と状況変数との適合度および前記リンク強度に基づいて各経路の選択すべき優先順位を決定し、当該経路の優先順位を前記ユーザインターフェースを介してユーザに提示する処理とを実行させる、行動支援プログラム。
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