JP2013222089A - 電気泳動表示装置用基材の製造方法、電気泳動表示装置の製造方法 - Google Patents
電気泳動表示装置用基材の製造方法、電気泳動表示装置の製造方法 Download PDFInfo
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Abstract
【課題】十分な接着強度で隔壁と基板とを接着させることのできる電気泳動表示装置用基材の製造方法および電気泳動表示装置の製造方法を提供する。
【解決手段】本発明の電気泳動表示装置用基材19の製造方法は、第1基材11の一面に、一面の反対側が開口した隔壁5を設ける工程と、隔壁5により区画された第1基材11上のセル13の開口を塞ぐように、電気泳動分散液14が通過可能な孔15Bを有するマスク15を配置する工程と、マスク15の一面に電気泳動分散液14を配置し、孔15Bを通じて電気泳動分散液14をセル13の内部に充填する工程と、第1基材11上からマスク15を取り外す工程と、を有することを特徴とする。
【選択図】図1
【解決手段】本発明の電気泳動表示装置用基材19の製造方法は、第1基材11の一面に、一面の反対側が開口した隔壁5を設ける工程と、隔壁5により区画された第1基材11上のセル13の開口を塞ぐように、電気泳動分散液14が通過可能な孔15Bを有するマスク15を配置する工程と、マスク15の一面に電気泳動分散液14を配置し、孔15Bを通じて電気泳動分散液14をセル13の内部に充填する工程と、第1基材11上からマスク15を取り外す工程と、を有することを特徴とする。
【選択図】図1
Description
本発明は、電気泳動表示装置用基材の製造方法、電気泳動表示装置の製造方法に関するものである。
電気泳動表示装置には、一対の基板間に形成した隔壁によって区画形成される各セル内に、電気泳動分散液(荷電粒子を分散媒に分散させたもの)を封入した構成が知られている(例えば、特許文献1、2)。
このような電気泳動表示装置を製造するにあたり電気泳動分散液を各セル内に充填および封止する方法として、以下に示す方法が知られている。
特許文献1には、基板間に隔壁を設けた表示装置を電気泳動分散媒中に沈めて各セル内に電気泳動分散媒を充填し、このまま液中で加熱しながら加圧することで各基板と隔壁との間に存在する接着層を熱融着して各セル内に電気泳動分散媒を封止する方法が記載されている。ここでは、各セル内に電気泳動分散媒を注入するために、隔壁の頂部に隣り合うセル同士を連通するための凹部が形成されている。
特許文献1には、基板間に隔壁を設けた表示装置を電気泳動分散媒中に沈めて各セル内に電気泳動分散媒を充填し、このまま液中で加熱しながら加圧することで各基板と隔壁との間に存在する接着層を熱融着して各セル内に電気泳動分散媒を封止する方法が記載されている。ここでは、各セル内に電気泳動分散媒を注入するために、隔壁の頂部に隣り合うセル同士を連通するための凹部が形成されている。
特許文献2には、基板上に隔壁を設け、一方が開口している隔壁によって区画形成されたセル内に予め電気泳動分散媒を充填した後、隔壁の開口側を覆うようにして封止フィルムを積層して加熱することによって、各セル内に電気泳動分散液を封止する方法が記載されている。
特許文献1,2のいずれの製造方法も、一方の基板上に隔壁を形成し、他方の基板(封止フィルム)を貼り合せる工程を含んでいる。
特許文献1では、各セル内に電気泳動分散液を注入するために、隔壁の頂部(基板との接着面)に隣り合うセル同士を連通するための凹部が形成されている。このため、隔壁と各基板との間に隙間が生じ、隔壁の頂部が電気泳動分散液で濡れてしまう。
また、特許文献2ではセルの開口側から電気泳動分散媒を充填するため、隔壁の上面に電気泳動分散媒が付着して濡れた状態となってしまう。
特許文献1では、各セル内に電気泳動分散液を注入するために、隔壁の頂部(基板との接着面)に隣り合うセル同士を連通するための凹部が形成されている。このため、隔壁と各基板との間に隙間が生じ、隔壁の頂部が電気泳動分散液で濡れてしまう。
また、特許文献2ではセルの開口側から電気泳動分散媒を充填するため、隔壁の上面に電気泳動分散媒が付着して濡れた状態となってしまう。
このように、隔壁により区画された領域に電気泳動分散液を充填する際、隔壁の上面が電気泳動分散液で濡れると、他方の基板(封止フィルム)を貼り合せたときの強度が不十分になり、信頼性が低下する等の問題がある。
本発明は、上記従来技術の問題点に鑑み成されたものであって、十分な接着強度で隔壁と基板とを貼り合せることのできる電気泳動表示装置用基材の製造方法および電気泳動表示装置の製造方法を提供することを目的の一つとしている。
本発明の電気泳動表示装置用基材の製造方法は、基材の一面に、前記一面の反対側が開口した隔壁を設ける工程と、前記隔壁により区画された前記基材上のセルの開口を塞ぐように、電気泳動分散液が通過可能な孔を有するマスクを配置する工程と、前記マスクの一面に前記電気泳動分散液を配置し、前記孔を通じて前記電気泳動分散液を前記セルの内部に充填する工程と、前記基材上から前記マスクを取り外す工程と、を有することを特徴とする。
本発明によれば、セルの内部に電気泳動分散液を充填する前に隔壁上にマスクを配置する工程を備えているので、隔壁の基材側とは反対側の端部が電気泳動分散液で濡れてしまうのを防止することができる。これにより、電気泳動表示装置用基材を電気泳動表示装置の製造に用いる場合に、電気泳動表示装置用基材とこれに対向する基板とを確実に貼り合わせることができる。
また、一面側に接着層を有する前記マスクを用い、前記基材上から前記マスクを取り外した後に前記隔壁の前記マスクと接触していた領域に前記接着層を残存させる製造方法としてもよい。
本発明によれば、マスクを取り外した後にマスクに設けられた接着層を、マスクと接触していた隔壁の領域(隔壁の上面)に残存させることにより、電気泳動表示装置の製造時に電気泳動表示装置用基材とこれに対向する基板を貼り合せる際に隔壁の上面に接着材を塗布したり、予め対向側の基板に接着材を付与したりする手間が省ける。
本発明によれば、マスクを取り外した後にマスクに設けられた接着層を、マスクと接触していた隔壁の領域(隔壁の上面)に残存させることにより、電気泳動表示装置の製造時に電気泳動表示装置用基材とこれに対向する基板を貼り合せる際に隔壁の上面に接着材を塗布したり、予め対向側の基板に接着材を付与したりする手間が省ける。
また、前記基材上から前記マスクを取り外す工程の後、前記セルの開口を塞ぐように、一面側に接着材層が備えられた離型フィルムを配置する製造方法としてもよい。
本発明によれば、セルの開口を離型フィルムで覆うことにより、セル内に充填された電気泳動分散液の漏れ出しを防ぐことができる。これにより、電気泳動表示装置用基材単体での取り扱いが容易になる。
本発明によれば、セルの開口を離型フィルムで覆うことにより、セル内に充填された電気泳動分散液の漏れ出しを防ぐことができる。これにより、電気泳動表示装置用基材単体での取り扱いが容易になる。
また、前記孔が前記隔壁の前記開口側の上面に対向しないように前記マスクを配置する製造方法としてもよい。
本発明によれば、隔壁の上面に電気泳動分散液が確実に接触しないことになり、マスクを除去した後の隔壁の上面全域を乾燥状態に維持できる。
本発明によれば、隔壁の上面に電気泳動分散液が確実に接触しないことになり、マスクを除去した後の隔壁の上面全域を乾燥状態に維持できる。
また、前記マスクが撥液性を有する製造方法としてもよい。
本発明によれば、マスクに撥液性を付与しておくことにより、孔から外部に充填液が溢れ出ることを抑えることができる。
本発明によれば、マスクに撥液性を付与しておくことにより、孔から外部に充填液が溢れ出ることを抑えることができる。
また、前記基材上から前記マスクを取り外す工程の後、前記セルの開口を塞ぐように、一面側に接着材層が備えられた離型フィルムを配置する製造方法としてもよい。
本発明によれば、電気泳動表示装置用基材として取り扱う際に、離型フィルムによって隔壁の開口を封止することができるので、セル内に充填した電気泳動分散液が溢れ出るのを抑えることができる。
本発明によれば、電気泳動表示装置用基材として取り扱う際に、離型フィルムによって隔壁の開口を封止することができるので、セル内に充填した電気泳動分散液が溢れ出るのを抑えることができる。
本発明の電気泳動表示装置の製造方法は、上記の電気泳動表示装置用基材の製造方法により製造された電気泳動表示装置用基材と、少なくとも一枚の基板と、を用い、一対の基板の間に電気泳動分散層が挟持された電気泳動表示装置を製造することを特徴とする。
本発明によれば、高品質の表示が可能で、信頼性の高い電気泳動表示装置を提供することができる。
本発明によれば、高品質の表示が可能で、信頼性の高い電気泳動表示装置を提供することができる。
以下、本発明の電気泳動表示装置用基材の製造方法および電気泳動表示装置の製造方法の一例について、図面を参照して説明する。なお、以下の説明に用いる各図面では、各部材を認識可能な大きさとするため、各部材の縮尺を適宜変更している。
(第1実施形態)
本実施形態では、アクティブマトリクス方式の電気泳動表示装置の製造方法の一例について、図1および図2を用いて述べる。
なお、電気泳動表示装置の製造工程は、電気泳動表示装置用基材の製造工程を含む。
また、図1および図2は、構成を簡略化して示したものであり、セルの数、隔壁の形状等についてはこれに限られるものではない。
本実施形態では、アクティブマトリクス方式の電気泳動表示装置の製造方法の一例について、図1および図2を用いて述べる。
なお、電気泳動表示装置の製造工程は、電気泳動表示装置用基材の製造工程を含む。
また、図1および図2は、構成を簡略化して示したものであり、セルの数、隔壁の形状等についてはこれに限られるものではない。
図1および図2は、本実施形態における電気泳動表示装置10(電気泳動表示装置用基材)の製造フローを示す図である。ここで、図1(A)〜(F)は各部材を示す断面図であり、図2(A)〜(C)は製造工程を模式的に示した斜視図である。
まず、図1(A)に示すように、第1基材(基材)11の一面に、第1基材11とは反対側が開口5Bした隔壁5を形成する(隔壁形成工程)。第1基材11としてガラス基板上に共通電極2が形成されたものを用意し、この第1基材11(共通電極2)の表面上に、感光性樹脂材料(例えば、感光性エポキシ樹脂等)をスピンコートあるいは印刷法を用いて塗布し乾燥させる。乾燥させた塗布膜をフォトリソグラフィによって複数の画素領域(セル13)を区画する格子状にパターニングし、第1基材11上に隔壁5を形成する。また、隔壁5の形成方法としては、樹脂のインプリント、フォトリソグラフィ等が挙げられるが、特に指定されることはない。
図2(A)に示すように、隔壁5は、互いに直交する第1の方向と第2の方向に延在して格子状に設けられている。隔壁5のうち、最外周の部分5bの幅W2はそれ以外の部分5aの幅W1よりも幅広に形成されている(部分5aの幅W1<部分5bの幅W2)。
さらに、画素領域に対応するセル13の平面視における形状は、図2(A)に示すような四角形の他、六角形やハニカム形状とされることが多いが、三角形や円形、その他の多角形でもよい。セル13の配列もストライプ配列であってもいいし、デルタ配列であってもよい。
次に、図1(B)に示すように、第1基材11上に、隔壁5により区画されたセル13の開口5Bを塞ぐようにして、分散媒6と荷電粒子7とを含む電気泳動分散液14が通過可能な孔15Bを有したマスク15を配置する(マスク配置工程)。マスク15は少なくとも隔壁5の上面5Aの全てを覆うもので、孔15Bがセル空間に通じるように膜厚方向に貫通して形成されている。このようなマスク15を第1基材11に対して位置合わせをして、隔壁5の上面5Aに接触させて密着させる。マスク15の位置合わせは、図2(B)に示すように、各セル13あたり少なくとも1つの孔15Bが対応するように位置合わせを行う。
図1(B)では各セル13に対して1つの孔15Bを有するマスク15が示してあるが、セル13ごとに複数の孔15Bが設けられていてもよい。ただし、孔15Bは隔壁5の上面5Aを露出させることのない大きさおよび位置に形成され、隣り合う孔15B同士の位置間隔が隔壁5のリブ幅W1,W2よりも広くなっている。つまり、孔15Bが隔壁5の開口5B側の上面5Aに対向しないようにマスク15を配置する。
なお、図2(B)では孔15Bの形状が四角形となっているがこれに限らず、その他の形状であってもよい。
なお、図2(B)では孔15Bの形状が四角形となっているがこれに限らず、その他の形状であってもよい。
マスク15としては、例えば、メッシュ部材上に複数の孔15Bがパターン形成された樹脂層が積層されてなるスクリーンマスクや、複数の孔15Bが形成されたメタルマスクなどを用いてもよい。
なお、マスク15の一面に接着性を付与しておくことで隔壁5との密着性が高まってマスク15のずれを防止することができる。
また、撥液性を有するマスク15を用いてもよい。例えば、マスク15の孔15Bの周縁部に撥液性を付与しておくことで、孔15Bから外部に充填液が溢れ出ることを抑えることができる。よって、孔15Bを通じて十分な量の電気泳動分散液14をセル13内に充填させることが可能となる。
なお、マスク15の一面に接着性を付与しておくことで隔壁5との密着性が高まってマスク15のずれを防止することができる。
また、撥液性を有するマスク15を用いてもよい。例えば、マスク15の孔15Bの周縁部に撥液性を付与しておくことで、孔15Bから外部に充填液が溢れ出ることを抑えることができる。よって、孔15Bを通じて十分な量の電気泳動分散液14をセル13内に充填させることが可能となる。
次に、図1(C)に示すように、マスク15の表面上に多数の荷電粒子7を含む電気泳動分散液14を配置し、マスク15に形成された複数の孔15Bを通じて電気泳動分散液14を各セル13の内部に充填する(電気泳動分散液充填工程)。例えば、ディスペンサを用いてマスク15上に電気泳動分散液14を滴下させ、スキージ23を用いて各孔15Bから電気泳動分散液14を注入して全てのセル13内に充填する。電気泳動分散液14の充填方法としては特に限定されず、スクリーン印刷の他、スプレーコート法、ダイコート法、ディップコート法等を用いることができる。
次に、図1(D)に示すように、第1基材11上からマスク15を取り除く(マスク除去工程)。電気泳動分散液14の充填時にマスク15によって隔壁5の上面5Aを覆っておいたため、乾燥した状態の上面5Aが露出することになる。
次に、図1(E)に示すように、隔壁5の上面5Aに、一面に接着材層17を有した離型フィルム18を配置する。これにより、隔壁5の開口5B全体が離型フィルム18(接着材層17)によって塞がれるので全てのセル13が封止され、セル13の内部に充填された電気泳動分散液14が漏れ出ることが防止できる。
なお、隔壁5の上面5Aに接着材を塗布して接着材層17を形成した後、離型フィルム18を配置してもよい。
このようにして電気泳動表示装置用基材19を製造する。
なお、隔壁5の上面5Aに接着材を塗布して接着材層17を形成した後、離型フィルム18を配置してもよい。
このようにして電気泳動表示装置用基材19を製造する。
次に、上記のように製造した電気泳動表示装置用基材19を用いて電気泳動表示装置10を製造する際には、電気泳動表示装置用基材19の離型フィルム18を剥離し、別途作成しておいた、各セル13に対応する画素電極8やTFTを有する画素電極層を備える薄膜トランジスタ(Thin Film Transistor, 以下、TFTと略記する)アレイ基板(基板)20を、接着材層17を介して電気泳動表示装置用基材19に貼り付ける。ここで、真空ラミネート法を用いてTFTアレイ基板20を貼り合せることによって、セル13内に気泡を内包させることなく隙間なく貼り合せることができる。こうして図1(F)に示すように、TFTアレイ基板20と対向基板3との間に、電気泳動分散液14により構成される電気泳動材料層4を備える電気泳動表示装置10が完成する。
このように、セル13内に電気泳動分散液14を充填させる前に隔壁5の上面5Aをマスク15で覆っておくことで、充填時に隔壁5の上面5Aに電気泳動分散液14が付着して濡れてしまうことがないため、マスク15を取り外した後の隔壁5の上面5Aは乾いた状態が維持される。このため、電気泳動表示装置用基材19上に接着材層17を介してTFTアレイ基板20を良好に貼り合せることができる。その結果、高品質の表示が可能で、信頼性の高い電気泳動表示装置10を提供することができる。
また、隔壁5上に離型フィルム18を配置してセル13内に電気泳動分散液14を封止することによって電気泳動表示装置用基材単体での取り扱いが容易となり、電気泳動表示装置用基材19を移動させる場合にも、セル13内の電気泳動分散液14がこぼれたり、隔壁5の上面5Aにセル13内の電気泳動分散液14が付着してしまうことがない。このように、セル13内に電気泳動分散液14が封入された状態の電気泳動表示装置用基材19を流通させることにより、任意の制御基板上に貼り合せることが可能となる。流通させる必要のない場合には、離型フィルム18に代えて制御基板(TFTアレイ基板20)を貼り合せてもよい。
なお、隔壁5上からマスク15が剥離された状態を電気泳動表示装置用基材19としてもよい。また、接着材層17の材料としては公知のものを使用してもよい。さらに、予め接着材層17と一体とされた離型フィルム18を用いてもよい。
また、電気泳動表示装置用基材19を構成する第1基材11の一面に共通電極2を形成したことにより、電気泳動表示装置用基材19の第1基材11を電気泳動表示装置10の基板としてそのまま利用することができるため、製造プロセスの簡略化が図れる。
(第2実施形態)
次に、第2実施形態における電気泳動表示装置30の製造方法について述べる。なお、本実施形態においても、電気泳動表示装置30の製造工程は、電気泳動表示装置用基材31の製造工程を含む。なお、以下の説明では、電気泳動表示装置用基材の製造工程の一部が先の実施形態の説明と異なるが、共通な箇所の説明は省略する。
次に、第2実施形態における電気泳動表示装置30の製造方法について述べる。なお、本実施形態においても、電気泳動表示装置30の製造工程は、電気泳動表示装置用基材31の製造工程を含む。なお、以下の説明では、電気泳動表示装置用基材の製造工程の一部が先の実施形態の説明と異なるが、共通な箇所の説明は省略する。
図3は、本実施形態における電気泳動表示装置用基材31の製造フローを示す図であって、(A)〜(F)は各部材を示す断面図を示している。
まず、図3(A)に示すように、先の実施形態同様、共通電極2を有した第1基材11上に隔壁5を形成する。
次に、図3(B)に示すように、第1基材11上に隔壁5によって区画されたセル13の開口5Bを塞ぐようにして複数の孔15Bを有したマスク32を配置する。本実施形態では、一面側に接着層33を有するマスク32を用意した。孔15Bはこの接着層33の孔33Bに連通しており、マスク32の配置後もセル13内の空間と外部空間とが各孔15B,33B(以下、孔33Bの記載を省略し、孔15Bを用いて説明する。)を通じて連通している。
次に、図3(B)に示すように、第1基材11上に隔壁5によって区画されたセル13の開口5Bを塞ぐようにして複数の孔15Bを有したマスク32を配置する。本実施形態では、一面側に接着層33を有するマスク32を用意した。孔15Bはこの接着層33の孔33Bに連通しており、マスク32の配置後もセル13内の空間と外部空間とが各孔15B,33B(以下、孔33Bの記載を省略し、孔15Bを用いて説明する。)を通じて連通している。
次に、図3(C)に示すように、マスク32の表面上に電気泳動分散液14を配置し、マスク32に形成された複数の孔15Bを通じて電気泳動分散液14を各セル13の内部に充填する。
次に、図3(D)に示すように、隔壁5上からマスク32を除去する。このとき、隔壁5の上面5Aに接着層33の一部が残るようにマスク32を除去する。例えば、マスク32の一面に形成された接着層33に、隔壁5の部分5aと部分5bにおけるそれぞれの幅W1,2に対応する切り込みを入れておくことによって、マスク32を剥離した後も隔壁5の上面5A上に接着層33の一部が残存するような工夫をしてもよい。あるいは、予め隔壁5の上面5Aを凹凸面にしておくことで接着層33との接着強度を高め、隔壁5の上面5A上に接着層33の一部が残存するようにしてもよい。
このようにして、電気泳動表示装置用基材31が完成する。
このようにして、電気泳動表示装置用基材31が完成する。
なお、電気泳動表示装置用基材31を予め製造しておく場合には、図3(E)に示すように、隔壁5上に、上面5Aを覆うように残存する接着層33の一部(接着部34)を介して離型フィルム18を貼り合せてセル13を封止してもよい。
次に、図3(F)に示すように、TFTアレイ基板20を電気泳動表示装置用基材31上に配置して、隔壁5の開口5B側を封止する。TFTアレイ基板20と電気泳動表示装置用基材31とは、隔壁5の上面5A側に存在する接着部34(接着層33の一部)を介して貼り合わされる。このようにして、一対の基板間に電気泳動分散層35が挟持された電気泳動表示装置30を製造する。
本実施形態のように、隔壁5の上面5Aに、マスク32の貼り合せ時に用いた接着層33の一部を残存させるようにすることで、隔壁5の上面5Aに接着材を塗布したり、TFTアレイ基板20の一面側に接着材層を設ける手間を省くことができる。よって、予め用意しておいたTFTアレイ基板20を電気泳動表示装置用基材31上に迅速に貼り合せることができる。このような製造工程によっても、電気泳動分散液14の充填時に隔壁5の上面5Aが濡れてしまうのを防ぐことができる。
以上述べたように、各実施形態のような製造方法によれば、セル13内に電気泳動分散液14を充填する前に隔壁5の上面5Aをマスク15,32で覆っているので、分散液の充填時に隔壁5の上面5Aに液体が付着して濡れてしまうのを防ぐことができる。これにより、隔壁5の上面5Aが電気泳動分散液14で濡れた状態で他方の基板を貼り合せることがないので、電気泳動表示装置用基材19,31とTFTアレイ基板20との貼り合せ強度が向上する。その結果、信頼性に優れた電気泳動表示装置10,30を実現することができる。
以上、添付図面を参照しながら本発明に係る好適な実施形態について説明したが、本発明は係る例に限定されないことは言うまでもない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
例えば、上記実施形態では、電気泳動表示用基材を構成する第1基材の一面に共通電極を形成し、第1基材を電気泳動表示装置の基板としてそのまま使用する例を示した。この構成に代えて、例えば、第1基材の一面に共通電極が形成されていない電気泳動表示装置用基材を用いてもよい。ただし、このような電気泳動表示装置用基材を製造する際には、電気泳動表示装置用基材に対して、TFTアレイ基板のほか、共通電極を備えた基板も貼り合せる必要がある。
また、上記実施形態では、アクティブマトリクス方式の電気泳動表示装置の例を挙げたが、一対の基板の各々にストライプ状電極を備えたパッシブマトリクス方式の電気泳動表示装置、もしくはセグメント方式の電気泳動表示装置に本発明を適用することも可能である。その他、電気泳動表示装置の各構成要素の数、配置、材料、形成方法等については、上記実施形態に限らず、適宜変更が可能である。
また、上記実施形態における製造方法は、電気泳動表示装置(EPD:Electrophoretic Display)だけでなく、エレクトロ・クロミック・ディスプレイ(ECD)など、液体をセル内に封入する必要のあるデバイスに応用可能である。
2…共通電極、5…隔壁、5A…上面、10,30…電気泳動表示装置、11…第1基材(基材)、13…セル、14…電気泳動分散液、15,32…マスク、15B…孔、16,33…接着層、17…接着材層、18…離型フィルム、19,31…電気泳動表示装置用基材、35…電気泳動分散層
Claims (6)
- 基材の一面に、前記一面の反対側が開口した隔壁を設ける工程と、
前記隔壁により区画された前記基材上のセルの開口を塞ぐように、電気泳動分散液が通過可能な孔を有するマスクを配置する工程と、
前記マスクの一面に前記電気泳動分散液を配置し、前記孔を通じて前記電気泳動分散液を前記セルの内部に充填する工程と、
前記基材上から前記マスクを取り外す工程と、を有する
ことを特徴とする電気泳動表示装置用基材の製造方法。 - 一面側に接着層を有する前記マスクを用い、前記基材上から前記マスクを取り外した後に前記隔壁の前記マスクと接触していた領域に前記接着層を残存させる
ことを特徴とする請求項1に記載の電気泳動表示装置用基材の製造方法。 - 前記基材上から前記マスクを取り外す工程の後、
前記セルの開口を塞ぐように、一面側に接着材層が備えられた離型フィルムを配置する
ことを特徴とする請求項1または2に記載の電気泳動表示装置用基材の製造方法。 - 前記孔が前記隔壁の前記開口側の上面に対向しないように前記マスクを配置する
ことを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の電気泳動表示装置用基材の製造方法。 - 前記マスクが撥液性を有する
ことを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載の電気泳動表示装置用基材の製造方法。 - 請求項1から5のいずれか一項に記載の電気泳動表示装置用基材の製造方法により製造された電気泳動表示装置用基材と、少なくとも一枚の基板と、を用い、一対の基板の間に電気泳動分散層が挟持された電気泳動表示装置を製造することを特徴とする電気泳動表示装置の製造方法。
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JP2012063419A (ja) * | 2010-09-14 | 2012-03-29 | Seiko Epson Corp | 電気光学表示装置及びその製造方法 |
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2012
- 2012-04-17 JP JP2012093915A patent/JP2013222089A/ja not_active Withdrawn
Patent Citations (3)
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