JP2013222021A - 電気泳動表示装置及び電子機器 - Google Patents
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Abstract
【課題】隔壁を備えた電気泳動表示装置であって、応答性を高めることができ、かつ消費電力を低減することができる電気泳動表示装置と電子機器を提供する。
【解決手段】第1の面に第1の電極を有する第1の基板と、前記第1の基板から離れて配置され、前記第1の面に対向する第2の面に第2の電極を有する第2の基板と、前記第1の基板と前記第2の基板との間に配置され、当該間を複数のセルに区画する隔壁と、前記複数のセルの各々に充填された、電気泳動粒子を有する分散液と、を備え、前記第1の電極は、前記第2の面側に突出し、前記第1の電極と前記第2の電極との間に電界を印加した場合に前記セル内の電界が集中する第1の凸部を有し、前記第1の凸部の平面視による形状は、前記隔壁の前記第1の凸部を囲む部分の平面視による形状と同一である。
【選択図】図1
【解決手段】第1の面に第1の電極を有する第1の基板と、前記第1の基板から離れて配置され、前記第1の面に対向する第2の面に第2の電極を有する第2の基板と、前記第1の基板と前記第2の基板との間に配置され、当該間を複数のセルに区画する隔壁と、前記複数のセルの各々に充填された、電気泳動粒子を有する分散液と、を備え、前記第1の電極は、前記第2の面側に突出し、前記第1の電極と前記第2の電極との間に電界を印加した場合に前記セル内の電界が集中する第1の凸部を有し、前記第1の凸部の平面視による形状は、前記隔壁の前記第1の凸部を囲む部分の平面視による形状と同一である。
【選択図】図1
Description
本発明は、電気泳動表示装置及び電子機器に関する。
図11は、従来例に係る電気泳動表示装置(EPD:ElectroPhoretic Display)90の構成例を模式的に示す断面図である。
図11に示すように、この電気泳動表示装置90は、画素基板1と、対向基板3と、分散液5と、分散液5に電界を印加する一対の電極(画素電極2と共通電極4)と、複数のセル12を形成する隔壁8とを備える。分散液5は、電気泳動粒子6及び分散媒7(溶媒7aと分散剤との混合液)を少なくとも含む。
図11に示すように、この電気泳動表示装置90は、画素基板1と、対向基板3と、分散液5と、分散液5に電界を印加する一対の電極(画素電極2と共通電極4)と、複数のセル12を形成する隔壁8とを備える。分散液5は、電気泳動粒子6及び分散媒7(溶媒7aと分散剤との混合液)を少なくとも含む。
上述の電気泳動表示装置90を用いてモノクロ表示をする場合には、電気泳動粒子6として、例えば、黒色粒子6aと白色粒子6bの2種類を使用する。このとき、電気泳動粒子6の泳動を制御するために、2種類の粒子のうち、一方の粒子(例えば、黒色粒子6a)をマイナス(負)に帯電させ、他方の粒子(例えば、白色粒子6b)をプラス(正)に帯電させる。そして、例えば画素電極2にプラスの電位を、共通電極4にマイナスの電位をそれぞれ印加する。これにより、一方の粒子は画素電極2側に、他方の粒子は共通電極4側にそれぞれ泳動して2種類の粒子が分離し、モノクロ表示が可能となる。図11では、対向基板3の側に白色粒子6bが移動しており、対向基板3を透して白色を表示している。なお、このような従来技術としては、例えば特許文献1に開示されたものがある。
ところで、電気泳動表示装置は、原理的には、電気泳動粒子の帯電量が大きいほど電気泳動表示装置の応答速度は速くなる(つまり、高速動作が可能となる)。また、電気泳動粒子の帯電量を増加させようとすると、溶媒に含まれるイオンの濃度(つまり、カウンターイオンの濃度)を高める必要がある。しかしながら、溶媒中のイオン濃度を高めると電気泳動表示装置の動作時に発生するリーク電流が増加し、消費電力が増加する場合がある。
また、電気泳動表示装置のコントラストを高めるために2種類以上の電気泳動粒子を用いる場合において、当該表示装置の応答性を高める目的で電気泳動粒子の帯電量を増加させると、粒子同士が凝集し易くなる。これは、異符号に帯電している粒子同士が互いに静電気的な相互作用によって引き付け合うからである。異なる色の粒子同士が凝集すると、電気泳動表示装置のコントラストが高まらないことがある。
以上のように、従来の電気泳動表示装置で用いられてきた電気泳動方式では、「高速応答」と「低消費電力」はいわゆるトレードオフの関係にあり、これを両立することは極めて困難であった。また、「高速応答」と「高コントラスト」もトレードオフの関係にあり、これを両立することは極めて困難であった。
そこで、本発明は、上記の事情に鑑みてなされたものであって、隔壁を備えた電気泳動表示装置であって、応答性を高めることができ、かつ消費電力を低減することができるようにした電気泳動表示装置及び電子機器を提供することを目的とする。
そこで、本発明は、上記の事情に鑑みてなされたものであって、隔壁を備えた電気泳動表示装置であって、応答性を高めることができ、かつ消費電力を低減することができるようにした電気泳動表示装置及び電子機器を提供することを目的とする。
上記課題を解決するための本発明の一態様に係る電気泳動表示装置は、第1の面に第1の電極を有する第1の基板と、前記第1の面に対向する第2の面に第2の電極を有する第2の基板と、前記第1の基板と前記第2の基板との間を複数のセルに区画する隔壁と、前記複数のセルの各々に充填された、電気泳動粒子を有する分散液と、を備え、前記第1の電極は、前記第2の面側に突出し、前記第1の電極と前記第2の電極との間に印加された電界を集中させる第1の凸部を有し、前記第1の凸部の平面視による形状は、当該第1の凸部を含む前記セルの平面視による形状と同一であることを特徴とする。
このような構成であれば、第1の電極と第2の電極との間に電界を印加した場合に、第1の凸部に電界が集中する。これにより、第1の凸部を起点に溶媒の対流を発生させることができ、複数のセルの各々において、第1の電極側又は第2の電極側に向かって溶媒を循環させることができる。また、この対流の流速は、電気泳動粒子のクーロン力(電気的な引力又は反発力)による泳動速度よりも速くすることが可能である。
このように、複数のセルの各々において電気泳動粒子は溶媒の対流によって輸送される。また、対流によって輸送された電気泳動粒子のうち、第1の電極又は第2の電極に接近した粒子を、粒子と電極との間に働くクーロン力により、第1の電極又は第2の電極に引き寄せて吸着させることができる。これにより、電気泳動粒子を電荷の種類毎に分離することができる。
このように、上記態様に係る電気泳動表示装置によれば、溶媒の対流を意図的に発生させることができる。そして、クーロン力だけでなく、溶媒の対流も積極的に利用して、電気泳動粒子を移動させることができる。このため、電気泳動粒子の「高速応答」が可能となる。また、従来技術と比較して、電気泳動粒子の応答性を高めるために、電気泳動粒子の帯電量を増加させる必要はなく、溶媒に含まれるイオンの濃度を高める必要もない。このため、電気泳動表示装置の動作時に発生するリーク電流を低減することができ、「低消費電力」が可能となる。さらに、電気泳動粒子の帯電量を低く抑えることができることから、異符号に帯電している粒子同士の凝集を抑えることができる。このため、電気泳動表示装置の「高コントラスト」を実現することができる。
上記態様に係る電気泳動表示装置によれば、「高速応答」と「低消費電力」のトレードオフの関係を解消することができ、これらを両立する(即ち、応答性を高め、かつ消費電力を低減する)ことができる。また、「高速応答」と「高コントラスト」のトレードオフの関係も解消することができ、これらを両立する(即ち、応答性を高め、かつ高コントラストを実現する)ことも可能となる。
さらに、上記態様に係る電気泳動表示装置によれば、第1の凸部の平面視による形状は、当該第1の凸部を含む前記セルの平面視による形状と同一(相似)である。即ち、隔壁の第1の凸部を囲む部分の平面形状と、第1の凸部の平面形状とが同一である。このため、複数のセルの各々において、溶媒の対流を、第1の凸部を中心に断面視で左右対称に近づけることができ、対流の対称性を確保することが容易となる。これにより、複数のセルの各々において、電気泳動粒子が左右に偏ることを抑制することができる。
なお、上述の「第1の基板」としては、例えば、後述する「画素基板1」が該当する。「第1の面」としては、例えば、後述する「面1a」が該当する。「第1の電極」としては、例えば、後述する「画素電極2」が該当する。また、「第2の基板」としては、例えば、後述する「対向基板3」が該当する。「第2の面」としては、例えば、後述する「面3a」が該当する。「第2の電極」としては、例えば、後述する「共通電極4」が該当する。さらに、「第1の凸部」としては、例えば、後述する「(第1の)凸部9」が該当する。
また、上記の電気泳動表示装置において、前記第2の電極は、前記第1の面側に突出し、前記第1の電極と前記第2の電極との間に印加された電界を集中させる第2の凸部を有することを特徴としてもよい。このような構成であれば、第1の凸部が用意され且つ第2の凸部が用意されていない場合と比較して、溶媒の対流を効率よく発生させることができる。なお、上述の「第2の凸部」としては、例えば、後述する「第2の凸部14」が該当する。
また、上記の電気泳動表示装置において、前記第1の凸部と前記第2の凸部の少なくとも一方は錘体からなり、前記錐体の頂点は前記セルの内側に向けられていることを特徴としてもよい。このような構成であれば、第1の電極と第2の電極との間に電界を印加した場合に、この錘体の頂点に電界を効率よく集中させることができる。よって、溶媒の対流を効率よく発生させることができる。
また、上記の電気泳動表示装置において、前記第1の凸部と前記第2の凸部の少なくとも一方は柱体からなることを特徴とする。このような構成であれば、第1の電極と第2の電極との間に電界を印加した場合に、この柱体を構成する面又は辺に電界を効率よく集中させることができる。よって、溶媒の対流を効率よく発生させることができる。
また、上記の電気泳動表示装置において、前記第1の凸部と前記第2の凸部は、導電材料で形成されていることを特徴としてもよい。このような構成であれば、第1の電極と第2の電極との間に電界を印加した場合に、第1の凸部と第2の凸部とに電界を効率よく集中させることができる。このため、溶媒の対流を効率よく発生させることができる。
また、上記の電気泳動表示装置において、前記第1の凸部と前記第2の凸部は、導電材料で形成されていることを特徴としてもよい。このような構成であれば、第1の電極と第2の電極との間に電界を印加した場合に、第1の凸部と第2の凸部とに電界を効率よく集中させることができる。このため、溶媒の対流を効率よく発生させることができる。
また、上記の電気泳動表示装置において、前記分散液は、非水系溶媒を含むことを特徴としてもよい。このような構成であれば、分散液が水系溶媒を含んでいる場合と比較して、セル内への水の進入を抑制することができ、水分を吸収してセルが膨張すること(膨潤)や、水分による電極等の腐食を防止することができる。このため、電気泳動表示装置の信頼性を高めることができる。
また、上記の電気泳動表示装置において、前記第1の電極と前記第2の電極との間に電界が印加されることで、前記第1の凸部を基点に前記セル内で前記分散液の対流が生じることを特徴としてもよい。このような構成であれば、セル内で分散液の対流が生じるので、分散液の対流が生じない場合と比較して効率よく電気泳動粒子を流動させることができる。このため、この対流によって輸送された電気泳動粒子のうち、第1の電極又は第2の電極に接近した粒子を、粒子と電極との間に働くクーロン力により、第1の電極又は第2の電極に引き寄せて吸着させることができる。
本発明の別の態様に係る電子機器は、上記の電気泳動表示装置を備えることを特徴とする。このような構成であれば、上記の電気泳動表示装置を備えているので、表示機能に関して高速応答と低消費電力を両立した電子機器を実現することができる。
本発明の別の態様に係る電子機器は、上記の電気泳動表示装置を備えることを特徴とする。このような構成であれば、上記の電気泳動表示装置を備えているので、表示機能に関して高速応答と低消費電力を両立した電子機器を実現することができる。
以下、本発明の実施形態について図面を参照しつつ説明する。なお、以下に説明する書く図において、同一の構成と機能を有する部分には同一の符号を付し、その繰り返しの説明は省略する。
(1)第1実施形態
(構成)
図1は、本発明の第1実施形態に係る電気泳動表示装置10の構成例を模式的に示す断面図である。図1に示すように、電気泳動表示装置10は、画素基板1と、画素電極2と、対向基板3と、共通電極4と、分散液5と、隔壁8とを備えている。まず始めに、電気泳動表示装置10の構成について説明する。
(1)第1実施形態
(構成)
図1は、本発明の第1実施形態に係る電気泳動表示装置10の構成例を模式的に示す断面図である。図1に示すように、電気泳動表示装置10は、画素基板1と、画素電極2と、対向基板3と、共通電極4と、分散液5と、隔壁8とを備えている。まず始めに、電気泳動表示装置10の構成について説明する。
画素基板1は、画素電極2と、画素電極2に印加する電圧を制御するための駆動回路(図示せず)とを備えた基板である。画素基板1の材質は、例えばガラス、又は、可撓性を有するプラスチック等である。また、画素基板1の形状は、例えば平板状である。
画素基板1は、面1aと、面1aの反対側の面1bとを有する。画素基板1の面1aには、画素電極2が形成されている。また、画素基板1の面1b側には、図示しない駆動回路が形成されていてもよい。駆動回路は例えば複数の薄膜トランジスター(以下、TFT:thin film transistor)を有する。TFTは、複数の画素電極の各々に独立して電圧を印加するためのスイッチング素子として機能する。
画素基板1は、面1aと、面1aの反対側の面1bとを有する。画素基板1の面1aには、画素電極2が形成されている。また、画素基板1の面1b側には、図示しない駆動回路が形成されていてもよい。駆動回路は例えば複数の薄膜トランジスター(以下、TFT:thin film transistor)を有する。TFTは、複数の画素電極の各々に独立して電圧を印加するためのスイッチング素子として機能する。
電気泳動表示装置10において、画素基板1は、例えば表示面(即ち、画像を表示する側の面)の反対側に配置される。このため、画素基板1は、透明(即ち、無色透明又は有色透明であり、可視光を透過可能)に限定されず、非透明であってもよい。また、TFTは有機TFTであってもよい。有機TFTの場合は、その製造過程で高温の熱処理を要しない。このため、安価で軽量、かつ柔軟性に優れたプラスチック基板を画素基板1に用いることができる。なお、画素基板1の材質及び形状は上記に限定されるものではない。
画素電極2は、隔壁によって区画された複数のセルの各々に駆動電圧を印加するため電極である。画素電極は、平板状の電極部材(以下、単に「基部」ともいう。)2aと、基部2a上に配置された凸部9とを有する。複数の画素電極2の各々は、1画素に対応しており、TFTがオン、オフされることにより、個々に独立して電圧が印加されるようになっている。画素電極は、例えば、Cu(銅)箔上にニッケルメッキと金メッキとをこの順番で積層したもの、もしくはAl(アルミニウム)、ITO(インジウム・スズ酸化物)などの導電体で形成されている。
画素電極2は、画素基板1の面1aにおいて、縦方向及び横方向(即ち、水平方向)にそれぞれ複数ずつ、等間隔に列を成すように配置されている(即ち、ドットマトリクス状に配置されている。)。或いは、画素電極2は、画素基板の面1aにおいて、セグメント状に配置されていてもよい。
なお、画素電極2は、導電体で形成されたものであればよく、材質及び形状は特に限定されるものではない。また、各画素電極2間の距離も特に限定されるものではない。
なお、画素電極2は、導電体で形成されたものであればよく、材質及び形状は特に限定されるものではない。また、各画素電極2間の距離も特に限定されるものではない。
対向基板3は、画素基板1の面1aに対向して配置される基板である。電気泳動表示装置10において、対向基板3は例えば表示面の側に配置される。このため、対向基板3は透明である必要がある。対向基板3の材質は、例えばガラス、又は、可撓性を有するプラスチック等である。また、対向基板の形状は、例えば平板状である。また、対向基板3は、画素基板1の面1aに対向する面3aを有する。対向基板の面3aには、共通電極4が形成されている。なお、対向基板3は透明であればよく、材質及び形状は上記に限定されるものではない。
共通電極4は、隔壁によって区画された複数のセルの各々に共通の電圧を印加するための電極であり、例えば接地電位、又は、固定電位に接続される。共通電極4は、例えば対向基板3の面3aの全てを覆うように形成されており、画素電極2に対向して配置されている。この共通電極4は、例えば、ITOなどの透明な導電部材からなる。なお、共通電極4は、透明な導電体で形成されたものであればよく、材質及び形状は上記に限定されるものではない。
分散液5は、電気泳動粒子6と分散媒7とを含んで構成されている。そして、この分散液5は、画素基板1と対向基板3と後述する隔壁8とで囲まれる複数のセル12の各々に充填されている。また、この分散液5は、例えば画素電極2及び共通電極4と接している。
電気泳動粒子6は、画素電極2と共通電極4との間に電界が印加された場合に分散媒7中を泳動することが可能な粒子であり、プラス(正)又はマイナス(負)に帯電した粒子である。図1には、電気泳動粒子6として、黒色粒子6aと白色粒子6bとを例示している。例えば、黒色粒子6aはマイナスに帯電しており、白色粒子6bはプラスに帯電している。
電気泳動粒子6は、画素電極2と共通電極4との間に電界が印加された場合に分散媒7中を泳動することが可能な粒子であり、プラス(正)又はマイナス(負)に帯電した粒子である。図1には、電気泳動粒子6として、黒色粒子6aと白色粒子6bとを例示している。例えば、黒色粒子6aはマイナスに帯電しており、白色粒子6bはプラスに帯電している。
分散媒7は、溶媒7aと分散剤(図示せず)とを含んで構成されている。溶媒7aは、例えば非水系溶媒であり、いわゆるカウンターイオンを含んだ溶媒である。さらには、絶縁性の溶媒である。溶媒7aが非水系溶媒である場合には、溶媒7aが水系溶媒の場合と比較して、セル内への水の進入を抑制することができ、水分を吸収してセルが膨張すること(膨潤)や、水分により電極等が腐食することを防止することができる。このため、電気泳動表示装置10の信頼性を高めることができる。また、分散剤は、電気泳動粒子6を溶媒7aに一様に分散させるための物質である。
隔壁8は、画素基板1と対向基板3との間を複数のセル12に区画するための壁である。この隔壁8によって、電気泳動粒子6の横方向沈降(即ち、隣接するセル12への移動)を防止することができる。図1には、隔壁8として、平滑な面を有する隔壁が例示されている。隔壁8は、平面視で複数の画素電極2の各々を一つずつ囲むように、各画素電極2間に配置されている。後述の図2で例示するように、隔壁8の画素電極2を囲む部分の平面視による形状(以下、平面形状)は、例えば正方形である。隔壁8の画素電極2を囲む部分は、凸部9を囲む部分でもあり、個々のセル12の外郭を成す部分でもある。隔壁8の材質として、エポキシ系の樹脂を用いることができる。なお、隔壁8の形状及び材質は、上記に限定されるものではない。
凸部9は、画素電極2に備わる突起部であり、基部2aと同様、例えば導電材料で形成されている。この凸部9は、対向基板3の面3aの側に突出している。この凸部9は、画素電極2と共通電極4との間に電界を印加された際に、電界を集中させる(即ち、セル内で局所的に電界の強弱を作る)ためのものである。凸部9の周辺に電界を集中させることにより、溶媒7aの対流を効率よく発生させることができる。この凸部9は、例えば錐体からなり、その底面が基部2aと接し、その頂点9aはセル12の内側(即ち、共通電極4の側)を向くように配置されている。凸部9の頂点9aは、画素電極2と共通電極4との間に電界を印加した場合に、特に電界が集中する部分である。
ところで、本発明の各実施形態では、この凸部9の平面形状と、この凸部9を含むセル12(即ち、隔壁8の凸部9を囲む部分)の平面形状とが同一となっている。
図2は、電気泳動表示装置10の隔壁8と凸部9とを、対向基板3の側から見た平面図である。図2に示すように、隔壁8の凸部9を囲む部分の平面形状は、例えば正方形である。また、凸部9は例えば四角錐であり、その平面形状は正方形である。このように、隔壁8の凸部9を囲む部分の平面形状と、凸部9の平面形状は同一(多少の差は許容でき、その場合は略同一)となっている。即ち、大きさは異なるものの、形は同一であり、相似となっている。これにより、複数のセル12の各々において、後述する対流の対称性を確保することが容易となる。次に、電気泳動表示装置10の動作例について説明する。
図2は、電気泳動表示装置10の隔壁8と凸部9とを、対向基板3の側から見た平面図である。図2に示すように、隔壁8の凸部9を囲む部分の平面形状は、例えば正方形である。また、凸部9は例えば四角錐であり、その平面形状は正方形である。このように、隔壁8の凸部9を囲む部分の平面形状と、凸部9の平面形状は同一(多少の差は許容でき、その場合は略同一)となっている。即ち、大きさは異なるものの、形は同一であり、相似となっている。これにより、複数のセル12の各々において、後述する対流の対称性を確保することが容易となる。次に、電気泳動表示装置10の動作例について説明する。
(動作)
図3は、図1で説明した電気泳動表示装置10が動作する仕組みを模式的に示す断面図である。
図3(a)は、画素電極2と共通電極4との間に電界を印加していない状態(つまり、無電界の状態)の電気泳動表示装置10を模式的に示す図である。図3(a)に示すように、画素電極2と共通電極4との間に電界を印加していない状態では、電気泳動粒子6は分散媒7中で分散している。
図3(b)は、画素電極2と共通電極4との間に電界を印加した当初の状態の電気泳動表示装置10を模式的に示す図である。ここで、図3(b)は、画素電極2にマイナスの電位を、共通電極4にはプラスの電位をそれぞれ印加した状態を示している。画素電極2と共通電極4との間には電界が印加されているので、電気泳動粒子6は電界の影響を受けて、画素電極2又は共通電極4に向かって泳動しようとする。
図3は、図1で説明した電気泳動表示装置10が動作する仕組みを模式的に示す断面図である。
図3(a)は、画素電極2と共通電極4との間に電界を印加していない状態(つまり、無電界の状態)の電気泳動表示装置10を模式的に示す図である。図3(a)に示すように、画素電極2と共通電極4との間に電界を印加していない状態では、電気泳動粒子6は分散媒7中で分散している。
図3(b)は、画素電極2と共通電極4との間に電界を印加した当初の状態の電気泳動表示装置10を模式的に示す図である。ここで、図3(b)は、画素電極2にマイナスの電位を、共通電極4にはプラスの電位をそれぞれ印加した状態を示している。画素電極2と共通電極4との間には電界が印加されているので、電気泳動粒子6は電界の影響を受けて、画素電極2又は共通電極4に向かって泳動しようとする。
また同時に、凸部9の頂点9aに電界が集中し、頂点9aにおける電界強度が強くなる。この局所的な強電界と溶媒7aに含まれるイオン(主として、カウンターイオン)とが相互作用し、頂点9aを起点として頂点9aから遠ざかる方向(共通電極4側)に向かって溶媒7aが一様に流動する(溶媒7aの対流が発生する)。この溶媒7aの対流は外部から電界が印加されている間、連続して発生する。よって、複数のセル12の各々において、溶媒7aはそれぞれ循環する。この対流の流速は、電気泳動粒子6の電気的作用による泳動速度よりも速くすることが可能である。
複数のセル12の各々において、溶媒7aには循環する方向の対流が発生し、この対流によって電気泳動粒子6は各セル12内で輸送される。対流が発生した当初は、図3(b)に示すように、電気泳動粒子6である黒色粒子6aと白色粒子6bは、白と黒とが分離されることなく、分散状態が維持されたまま輸送される。
図3(c)は、黒色粒子6aと白色粒子6bとが分離された状態を模式的に示す図である。溶媒7aの対流方向に沿って輸送された電気泳動粒子6は、クーロン力によって選択的に、画素電極2の表面又は共通電極4の表面に引き寄せられる。上述したように、黒色粒子6aは例えばマイナスに帯電しているため、黒色粒子6aは共通電極4の表面に引き寄せられる。また、白色粒子6bは例えばプラスに帯電しているため、画素電極2の表面に引き寄せられる。この対流による移動を繰り返すことで(即ち、分散液5が循環することで)、表示面である対向基板3には黒色粒子6aが多く吸着し、その反対側である画素電極2の側には白色粒子6bが多く吸着する。このように、帯電した粒子を極性毎に分離することで、電気泳動表示装置10は表示性能を発揮することができる。
また、この第1実施形態では、図2に示したように、隔壁8の凸部9を囲む部分の平面形状は正方形であり、凸部9の平面形状も正方形であり、両者の平面形状は同一となっている。このため、複数のセル12の各々では、溶媒7aの対流を、凸部9を中心に断面視で左右対称に近づけることができ、対流の対称性を確保することが容易となる。これにより、複数のセル12の各々において、例えば、黒色粒子6aや白色粒子6bが左右に偏ることを抑制することができる。
図3(d)は、黒色粒子6aと白色粒子6bとが分離された状態を模式的に示す図である。図3(d)は、図3(c)で示した場合と異なり、外部から電界が印加されていない。このように、外部から電界が印加されていない状態であっても、電界印加後は電気鏡像力によって、例えば、黒色粒子6aは共通電極4に、白色粒子6bはと画素電極2にそれぞれ保持される。このため、電気泳動表示装置10は、外部から電界が印加されていない状態であっても、その表示の内容を保持することができる。
(第1実施形態の効果)
以上説明したように、本発明の第1実施形態に係る電気泳動表示装置10によれば、画素電極2は共通電極4の側に突出した凸部9を備えているので、画素電極2と共通電極4との間に電界を印加した場合に、この凸部9に電界が集中する。これにより、凸部9を起点に溶媒7aの対流を発生させることができ、複数のセル12の各々において、画素電極2の側又は共通電極4の側に向かって溶媒7aを循環させることができる。この対流の流速は、電気泳動粒子6のクーロン力による泳動速度よりも速くすることが可能である。
以上説明したように、本発明の第1実施形態に係る電気泳動表示装置10によれば、画素電極2は共通電極4の側に突出した凸部9を備えているので、画素電極2と共通電極4との間に電界を印加した場合に、この凸部9に電界が集中する。これにより、凸部9を起点に溶媒7aの対流を発生させることができ、複数のセル12の各々において、画素電極2の側又は共通電極4の側に向かって溶媒7aを循環させることができる。この対流の流速は、電気泳動粒子6のクーロン力による泳動速度よりも速くすることが可能である。
このように、複数のセル12の各々において、電気泳動粒子6は溶媒7aの対流によって輸送される。また、対流によって輸送された電気泳動粒子6のうち、画素電極2又は共通電極4に接近した粒子は、粒子と電極との間に働くクーロン力により、何れかの電極に選択的に引き寄せられて吸着する。こうして、電気泳動粒子6を電荷の種類毎に分離することができる。
上述の電気泳動表示装置10によれば、溶媒7aの対流を意図的に発生させて、これを電気泳動粒子6の移動に利用することができる。クーロン力だけでなく、溶媒7aの対流も積極的に利用して電気泳動粒子6を移動させることができる。このため、電気泳動粒子6の応答性を高めることができ、「高速応答」が可能となる。また、従来技術と比較して、電気泳動粒子6の応答性を高めるために、電気泳動粒子6の帯電量を増加させる必要はなく、溶媒7aに含まれるイオンの濃度を高める必要もない。このため、電気泳動表示装置10の動作時に発生するリーク電流を低減することができ、「低消費電力」が可能となる。さらに、電気泳動粒子6の帯電量を低く抑えることができることから、異符号に帯電している粒子同士の凝集を抑えることができる。このため、電気泳動表示装置10の「高コントラスト」を実現することができる。
このように、上記の電気泳動表示装置10によれば、「高速応答」と「低消費電力」のトレードオフの関係を解消することができ、これらを両立する(即ち、応答性を高め、かつ消費電力を低減する)ことが可能となる。また、「高速応答」と「高コントラスト」のトレードオフの関係も解消することができ、これらを両立する(即ち、応答性を高め、かつ高コントラストを実現する)ことも可能となる。
さらに、上述の電気泳動表示装置10によれば、例えば図2に示したように、隔壁8の凸部9を囲む部分の平面形状は正方形であり、凸部9の平面形状も正方形であり、両者の平面形状は同一となっている。このため、複数のセル12の各々では、溶媒7aの対流を、凸部9を中心に断面視で左右対称に近づけることができ、対流の対称性を確保することが容易となる。これにより、複数のセル12の各々において、例えば、黒色粒子6aや白色粒子6bが左右に偏ることを抑制することができる。表示性能の向上に寄与することができる。
(第1の変形例)
上記の第1実施形態では、隔壁8の凸部9を囲む部分の平面形状は正方形である場合について説明した。しかしながら、本発明の第1実施形態において、隔壁8の凸部9を囲む部分の平面形状は、正方形に限定されるものではない。例えば、図4に示すように、隔壁8の凸部9を囲む部分の平面形状は、正六角形であってもよい。この場合、凸部9には、平面形状が正六角形である六角錐を用いる。これにより、隔壁8の凸部9を囲む部分の平面形状と、凸部9の平面形状とが同一となるため、第1実施形態と同様の効果を奏する。
上記の第1実施形態では、隔壁8の凸部9を囲む部分の平面形状は正方形である場合について説明した。しかしながら、本発明の第1実施形態において、隔壁8の凸部9を囲む部分の平面形状は、正方形に限定されるものではない。例えば、図4に示すように、隔壁8の凸部9を囲む部分の平面形状は、正六角形であってもよい。この場合、凸部9には、平面形状が正六角形である六角錐を用いる。これにより、隔壁8の凸部9を囲む部分の平面形状と、凸部9の平面形状とが同一となるため、第1実施形態と同様の効果を奏する。
また、図示しないが、隔壁8の凸部9を囲む部分の平面形状が正三角形であり、凸部9は平面形状が正三角形である三角錐あってもよい。或いは、図5(a)に示すように、隔壁8の凸部9を囲む部分の平面形状が正円形であり、凸部9は平面形状が正円形である円錐あってもよい。このような場合であっても、隔壁8の凸部9を囲む部分の平面形状と、凸部9の平面形状とが同一となるため、第1実施形態と同様の効果を奏する。
なお、隔壁8の凸部9を囲む部分の平面形状が円形の場合は、図5(b)に示すように、複数の正円の外周で囲まれた領域12aが生じる。その場合は、この外周で囲まれた領域12aに、第2の画素電極13を配置してもよい。図5(b)に示すように、第2の画素電極13は基部のみで構成されていてもよいし、図示しないが凸部を含んでいてもよい。画素電極(即ち、第1の画素電極)2と同様に、第2の画素電極13の各々にもTFTを介して、個々に独立して電圧が印加されるようにする。これにより、画素密度の向上に寄与することができる。
(第2の変形例)
上記の第1実施形態では、画素電極2が凸部9を有する場合について説明した。しかしながら、本発明の第1実施形態では、画素電極2ではなく、共通電極4が画素電極2の側に突出した凸部を有していてもよい。或いは、画素電極2と共通電極4の両方が、それぞれ凸部を有していてもよい。
上記の第1実施形態では、画素電極2が凸部9を有する場合について説明した。しかしながら、本発明の第1実施形態では、画素電極2ではなく、共通電極4が画素電極2の側に突出した凸部を有していてもよい。或いは、画素電極2と共通電極4の両方が、それぞれ凸部を有していてもよい。
例えば図6に示すように、電気泳動表示装置10において、共通電極4は、画素電極2の面1aの側に突出した第2の凸部14を有する。この第2の凸部9は、共通電極4と同様、例えば導電材料で形成されている。複数のセル12の各々において、第2の凸部14は一つずつ配置されている。第2の凸部14は、例えば、画素電極2が有する凸部(即ち、第1の凸部)9と同一形状で、同一材質で構成されていてもよい。例えば、第1の凸部9と第2の凸部14は同一形状の錐体で構成されていてもよい。さらに、第1の凸部9と第2の凸部14は、互いの頂点9a、14aが電気泳動表示装置10の厚さ方向で対向するように配置されていてもよい。
このような構成であれば、画素電極2と共通電極4との間に電界を印加した場合に、第1の凸部9と第2の凸部14とに電界を集中させることができる。このため、第1の凸部9が用意され且つ第2の凸部14が用意されていない場合と比較して、溶媒7aの対流を効率よく発生させることができる。
このような構成であれば、画素電極2と共通電極4との間に電界を印加した場合に、第1の凸部9と第2の凸部14とに電界を集中させることができる。このため、第1の凸部9が用意され且つ第2の凸部14が用意されていない場合と比較して、溶媒7aの対流を効率よく発生させることができる。
(第3の変形例)
また、本発明の第1実施形態では、例えば図7に示すように、隔壁8の一部に開口部8aが設けられ、この開口部8aを介して隣接するセル同士が連通していてもよい。このような構成であっても、隔壁8の凸部9を囲む部分(開口部8aを含む)の平面形状と、凸部9の平面形状とが同一となることにより、上記の第1実施形態と同様の効果を奏する。
また、本発明の第1実施形態では、例えば図7に示すように、隔壁8の一部に開口部8aが設けられ、この開口部8aを介して隣接するセル同士が連通していてもよい。このような構成であっても、隔壁8の凸部9を囲む部分(開口部8aを含む)の平面形状と、凸部9の平面形状とが同一となることにより、上記の第1実施形態と同様の効果を奏する。
(2)第2実施形態
上記の第1実施形態では、(第1の)凸部9が錐体からなる場合について説明した。しかしながら、本発明の実施形態において、凸部9は錐体に限定されるものではない。凸部9は例えば柱体で構成されていてもよい。同様に、変形例で示した第2の凸部14も錐体に限定されるものではなく、例えば柱体であってもよい。
上記の第1実施形態では、(第1の)凸部9が錐体からなる場合について説明した。しかしながら、本発明の実施形態において、凸部9は錐体に限定されるものではない。凸部9は例えば柱体で構成されていてもよい。同様に、変形例で示した第2の凸部14も錐体に限定されるものではなく、例えば柱体であってもよい。
(構成)
図8は、本発明の第2実施形態に係る電気泳動表示装置20の構成例を模式的に示す断面図である。また、図9は、電気泳動表示装置20の隔壁8と凸部9とを、対向基板3の側から見た平面図である。 この第2実施形態では、画素電極2が有する凸部9は錐体ではなく、柱体からなる。例えば図8及び図9に示すように、凸部9は、平面形状が正方形の四角柱である。また、隔壁8の凸部9を囲む部分の平面形状も正方形である。
図8は、本発明の第2実施形態に係る電気泳動表示装置20の構成例を模式的に示す断面図である。また、図9は、電気泳動表示装置20の隔壁8と凸部9とを、対向基板3の側から見た平面図である。 この第2実施形態では、画素電極2が有する凸部9は錐体ではなく、柱体からなる。例えば図8及び図9に示すように、凸部9は、平面形状が正方形の四角柱である。また、隔壁8の凸部9を囲む部分の平面形状も正方形である。
(第2実施形態の効果)
上記の電気泳動表示装置20によれば、画素電極2と共通電極4との間に電界を印加した場合に、四角柱状である凸部9の面又は辺に電界を効率よく集中させることができる。よって、溶媒7aの対流を効率よく発生させることができる。また、隔壁8の凸部9を囲む部分の平面形状は正方形であり、凸部9の平面形状も正方形であり、両者の平面形状は同一となっている。このため、複数のセル12の各々で、溶媒7aの対流を、凸部9を中心に断面視で左右対称に近づけることができ、対流の対称性を確保することが容易となる。以上から、第2実施形態も第1実施形態と同様の効果を奏する。
上記の電気泳動表示装置20によれば、画素電極2と共通電極4との間に電界を印加した場合に、四角柱状である凸部9の面又は辺に電界を効率よく集中させることができる。よって、溶媒7aの対流を効率よく発生させることができる。また、隔壁8の凸部9を囲む部分の平面形状は正方形であり、凸部9の平面形状も正方形であり、両者の平面形状は同一となっている。このため、複数のセル12の各々で、溶媒7aの対流を、凸部9を中心に断面視で左右対称に近づけることができ、対流の対称性を確保することが容易となる。以上から、第2実施形態も第1実施形態と同様の効果を奏する。
なお、この第2実施形態においても、第1実施形態で説明した変形例1〜3を適用してよい。例えば、凸部9は、平面形状が正三角形の三角柱、平面形状が正六角形の六角柱、平面形状が正円形の円柱であってもよい。図示しないが、第2の凸部14についても同様である。このような場合であっても、隔壁8の凸部9を囲む部分の平面形状と、凸部9の平面形状とを同一形状とする。これにより、上記の第1実施形態と同様の効果を奏する。
(3)第3実施形態
次に、上記の第1、第2実施形態に係る電気泳動表示装置10、20を、電子機器に適用した場合について説明する。
(構成)
図10(a)は、本発明の第3実施形態に係る電子ペーパー100の構成例を示す斜視図である。電子ペーパー100は、上記の第1、第2実施形態で説明した電気泳動表示装置10、20の何れか一方を、表示領域101に備えている。画素基板1、対向基板3がそれぞれ可撓性を有する材料で構成されることにより、電子ペーパー100は可撓性を有し、従来の紙と同様の質感及び柔軟性を有する書き換え可能なシートからなる本体102を備える。
次に、上記の第1、第2実施形態に係る電気泳動表示装置10、20を、電子機器に適用した場合について説明する。
(構成)
図10(a)は、本発明の第3実施形態に係る電子ペーパー100の構成例を示す斜視図である。電子ペーパー100は、上記の第1、第2実施形態で説明した電気泳動表示装置10、20の何れか一方を、表示領域101に備えている。画素基板1、対向基板3がそれぞれ可撓性を有する材料で構成されることにより、電子ペーパー100は可撓性を有し、従来の紙と同様の質感及び柔軟性を有する書き換え可能なシートからなる本体102を備える。
図10(b)は、電子ノート200の構成例を示す斜視図である。電子ノート200は、上記の電子ペーパー100が複数枚束ねられ、カバー201に挟まれているものである。カバー201は、例えば外部の装置から送られる表示データを入力する表示データ入力手段(図示せず)を備える。これにより、その表示データに応じて、電子ペーパーが束ねられた状態のまま、表示内容の変更や更新を行うことができる。
(第3実施形態の効果)
本発明の第3実施形態に係る電子ペーパー100、電子ノート200によれば、本発明の第1実施形態に係る電気泳動表示装置10、又は、第2実施形態に係る電気泳動表示装置20を備える。このため、第1、第2実施形態と同様の効果を奏し、画像保持特性に優れ、表示品位に優れた表示部を備えた電子機器となる。なお、上記の電子ペーパー100、電子ノート200は、本発明に係る電子機器を例示するものであって、本発明の適用の範囲を限定するものではない。例えば、携帯電話、携帯用オーディオ機器などの電子機器の表示部にも、電気泳動表示装置10、20を好適に用いることができる。
本発明の第3実施形態に係る電子ペーパー100、電子ノート200によれば、本発明の第1実施形態に係る電気泳動表示装置10、又は、第2実施形態に係る電気泳動表示装置20を備える。このため、第1、第2実施形態と同様の効果を奏し、画像保持特性に優れ、表示品位に優れた表示部を備えた電子機器となる。なお、上記の電子ペーパー100、電子ノート200は、本発明に係る電子機器を例示するものであって、本発明の適用の範囲を限定するものではない。例えば、携帯電話、携帯用オーディオ機器などの電子機器の表示部にも、電気泳動表示装置10、20を好適に用いることができる。
1 画素基板、1a、1b、3a 面、2 (第1の)画素電極、2a 基部、3 対向基板、4 共通電極、5 分散液、6 電気泳動粒子、6a 黒色粒子、6b 白色粒子、7 分散媒、7a 溶媒、8 隔壁、8a 開口部、9 (第1の)凸部、9a、14a 頂点、10、20 電気泳動表示装置、12 セル、12a 領域、13 第2の画素電極、14 第2の凸部、100 電子ペーパー、101 表示領域、102 本体、200 電子ノート、201 カバー
Claims (8)
- 第1の面に第1の電極を有する第1の基板と、
前記第1の面に対向する第2の面に第2の電極を有する第2の基板と、
前記第1の基板と前記第2の基板との間を複数のセルに区画する隔壁と、
前記複数のセルの各々に充填された、電気泳動粒子を有する分散液と、を備え、
前記第1の電極は、前記第2の面側に突出し、前記第1の電極と前記第2の電極との間に印加された電界を集中させる第1の凸部を有し、
前記第1の凸部の平面視による形状は、当該第1の凸部を含む前記セルの平面視による形状と同一であることを特徴とする電気泳動表示装置。 - 前記第2の電極は、前記第1の面側に突出し、前記第1の電極と前記第2の電極との間に印加された電界を集中させる第2の凸部を有することを特徴とする請求項1に記載の電気泳動表示装置。
- 前記第1の凸部と前記第2の凸部の少なくとも一方は錘体からなり、前記錐体の頂点は前記セルの内側に向けられていることを特徴とする請求項2に記載の電気泳動表示装置。
- 前記第1の凸部と前記第2の凸部の少なくとも一方は柱体からなることを特徴とする請求項2に記載の電気泳動表示装置。
- 前記第1の凸部と前記第2の凸部は、導電材料で形成されていることを特徴とする請求項2から請求項4の何れか一項に記載の電気泳動表示装置。
- 前記分散液は、非水系溶媒を含むことを特徴とする請求項1から請求項5の何れか一項に記載の電気泳動表示装置。
- 前記第1の電極と前記第2の電極との間に電界が印加されることで、前記第1の凸部を基点に前記セル内で前記分散液の対流が生じることを特徴とする請求項1から請求項6の何れか一項に記載の電気泳動表示装置。
- 請求項1から請求項7の何れか一項に記載の電気泳動表示装置を備えることを特徴とする電子機器。
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JP2012092819A JP2013222021A (ja) | 2012-04-16 | 2012-04-16 | 電気泳動表示装置及び電子機器 |
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- 2012-04-16 JP JP2012092819A patent/JP2013222021A/ja not_active Withdrawn
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