JP2013221957A - 画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】画像形成装置の構成の変化による重心位置の変化や、画像形成装置の設置面の歪み、凹凸などに影響されず、画像形成装置に歪み、撓み、捩れなどが生じることを抑制することのできる画像形成装置を提供する。
【解決手段】画像形成装置の重心が移動して底板30の3カ所の支持部のバランスが崩された状態を、錘43を乗せた移動板42を回転軸41cを回転中心として重心が移動した方向とは反対側に移動させることで、画像形成装置の重心を元の位置に戻し、底板30の3カ所の支持部のバランスを確保する。
【選択図】図6
【解決手段】画像形成装置の重心が移動して底板30の3カ所の支持部のバランスが崩された状態を、錘43を乗せた移動板42を回転軸41cを回転中心として重心が移動した方向とは反対側に移動させることで、画像形成装置の重心を元の位置に戻し、底板30の3カ所の支持部のバランスを確保する。
【選択図】図6
Description
本発明は、プリンタ、複写機、FAX、又はこれら複数の機能を備えた複合機などの画像形成装置に関し、特に、画像形成装置の重心の位置を制御する手段を有する画像形成装置に関する。
従来、画像形成装置が設置される設置面の歪み、凹凸などにより、画像形成装置に歪み、撓み、捩れなどが生じることがある。画像形成装置に歪みなどが発生すると、画像形成装置の内部に支持された画像形成を行う各部材の位置関係がずれるなどして、画質が低下するおそれがある。
例えば、複数色のトナー像を重ねてカラー画像を形成する画像形成装置では、画像形成装置に歪みなどが生じると、色ズレが発生してしまうことがある。この色ズレは、50μm程度から人間の目でも認識され、一般的に許容されるのは150μm程度までといわれている。従って、従来、一般的に工場出荷時の調整で色ズレが120μm以下となるように調整されているが、設置面に数mmの歪みなどがあると、色ズレが許容範囲を超えてしまうことがある。
他にも、画像形成装置の内部に記録材搬送ベルトや中間転写ベルトのようなベルト状部材が配置されている場合、画像形成装置の歪みなどによりそのベルト状部材が蛇行して画質に悪影響を与えるおそれがある。更に、搬送される記録材がスキュー(傾斜)してしまうおそれもある。
特許文献1は、画像形成装置の底板の3カ所に脚部を設けることによって、設置面の歪みの影響が極力低減できるようにした画像形成装置を開示する。
しかしながら、特許文献1に記載されるように画像形成装置の底板の3カ所に脚部を設ける構成とする場合に、次のような改善すべき課題があった。
現在、画像形成装置の開発においては、プラットホーム化が進み、プリンタ、複写機、FAX又はこれら複数の機能を備えた複合機など、搭載した機能の異なる複数種類の画像形成装置の枠体として、同一の枠体が使用されることが多い。そして、例えば画像形成装置の上部の構成を乗せ換えることで装置の差別化をすることが主流となっている。
しかし、最も簡素なプリンタと複数の機能を備えた複合機とでは、画像形成装置の上部の構成が異なり、画像形成装置の重心の位置も異なる。そのため、底板の3カ所の脚部の位置をきめる基準とした画像形成装置以外の構成では、想定した位置に重心がない可能性がある。そして、想定した位置に重心がないと、底板の3カ所の脚部のバランスが崩れ、底板の4カ所目が画像形成装置の設置面に接触(接地)し、画像形成装置に歪み、撓み、捩れなどを生じさせ、画質の低下や搬送される記録材のスキューを発生させる可能性がある。
又、画像形成装置の設置面の歪み、凹凸などが想定以上にある場合も、底板の4カ所目が接地してしまい、画像形成装置に歪み、撓み、捩れなどが生じ、画質の低下や搬送される記録材のスキューを発生させてしまうことがある。そのため、そのような場合には、画像形成装置の下に鉄板などを敷いて画像形成装置の設置面を平らにするなどの対策が施されている。
従って、本発明の目的は、画像形成装置の構成の変化などによる画像形成装置の重心の位置の変化によらず、画像形成装置に歪み、撓み、捩れなどが生じることを抑制することのできる画像形成装置を提供することである。
本発明の他の目的は、画像形成装置の設置面の歪み、凹凸などにより画像形成装置に歪み、撓み、捩れなどが生じることを抑制することのできる画像形成装置を提供することである。
上記目的は本発明に係る画像形成装置にて達成される。要約すれば、本発明は、画像形成部を有する画像形成装置において、前記画像形成部を収容する装置本体と、前記装置本体の底部に設けられ前記画像形成装置の設置面に接触して前記装置本体を支持する3個の支持部と、錘と、前記錘を移動させる移動部材と、を備え、前記移動部材により前記錘を移動させて前記画像形成装置の重心の位置を調整する調整手段と、を有することを特徴とする画像形成装置である。
本発明によれば、画像形成装置の構成の変化などによる画像形成装置の重心の位置の変化によらず、画像形成装置に歪み、撓み、捩れなどが生じることを抑制することができる。又、本発明によれば、画像形成装置の設置面の歪み、凹凸などにより画像形成装置に歪み、撓み、捩れなどが生じることを抑制することができる。
以下、本発明に係る画像形成装置を図面に則して更に詳しく説明する。
実施例1
1.画像形成装置の全体的構成及び動作
先ず、本発明の一実施例に係る画像形成装置の全体構成及び動作について説明する。詳しくは後述するように、本実施例の画像形成装置は、同じ装置本体を使用するが、装置本体に搭載する一部の構成の違い(画像読取部や自動原稿給送装置が有無)により第1、第2、第3の画像形成装置1a、1b、1cの3つのモデルに構成可能とされている。これら第1、第2、第3の画像形成装置1a、1b、1cを区別せずに説明する場合は、符号の末尾のa、b、cは省略する。
1.画像形成装置の全体的構成及び動作
先ず、本発明の一実施例に係る画像形成装置の全体構成及び動作について説明する。詳しくは後述するように、本実施例の画像形成装置は、同じ装置本体を使用するが、装置本体に搭載する一部の構成の違い(画像読取部や自動原稿給送装置が有無)により第1、第2、第3の画像形成装置1a、1b、1cの3つのモデルに構成可能とされている。これら第1、第2、第3の画像形成装置1a、1b、1cを区別せずに説明する場合は、符号の末尾のa、b、cは省略する。
図1は、後述の第2の画像形成装置1bを例として本実施例の画像形成装置1の断面を模式的に示している。
ここで、以下の説明において、図1の紙面手前側を画像形成装置1の「正面(前)」、紙面奥側を「背面(後)」とし、画像形成装置1の正面側の側面を単に「正面」、背面側の側面を単に「背面」ともいう。又、画像形成装置1について左右は、画像形成装置1を正面から見た場合の左右であり、画像形成装置1の左右方向における左側の側面を「左側面」、右側の側面を「右側面」ともいう。又、画像形成装置1の上下は、画像形成装置1の通常の使用状態における鉛直方向の上下であり、画像形成装置1の上下方向における上側の側面を「上面」、下側の側面を「底面」ともいう。本実施例では、画像形成装置1の正面と背面とは略平行であり、右側面と左側面は平行であり、正面及び背面に略直交する直線と、右側面及び左側面に略直交する直線とは互いに略直交する。画像形成装置1の正面側は、通常、操作者が画像形成装置1を操作する側である。
本実施例の画像形成装置1は、タンデム型のフルカラー複合機である。即ち、画像形成装置1は、装置本体3に収納された、複数の画像形成部としての第1、第2、第3、第4の画像形成部PY、PM、PC、PK、中間転写体としての中間転写ベルト12などを有する。第1、第2、第3、第4の画像形成部PY、PM、PC、PKは、中間転写ベルト12の画像担持面の移動方向に沿って配置されている。第1、第2、第3、第4の画像形成部PY、PM、PC、PKは、それぞれ電子写真方式によりトナー像を形成する。
第1、第2、第3、第4の画像形成部PY、PM、PC、PKの構成及び動作は、使用するトナーの色が異なることを除いて実質的に同一である。従って、以下、全ての色用の要素について区別せずに説明する場合は、各色用の要素であることを表す符号の末尾のY、M、C、Kは省略する。
画像形成部Pは、像担持体としてのドラム型の電子写真感光体、即ち、感光ドラム21を有する。感光ドラム21は、図示矢印R1方向に回転駆動される。感光ドラム21の周囲には、その回転方向に沿って順に、次の各手段が設けられている。先ず、帯電手段としての帯電ローラ22である。次に、現像手段としての現像装置24である。次に、一次転写手段としての一次転写ローラ25である。次に、感光体クリーニング手段としてのドラムクリーナ26である。又、各画像形成部Pの感光ドラム21の表面を、感光ドラム21の回転方向において帯電ローラ22と現像装置24との間の位置で、画像情報に応じて露光するように、露光手段としての露光装置(レーザスキャナ)13が配置されている。各一次転写ローラ25は、中間転写ベルト12の内周面側において、各感光ドラム21に対向する位置に配置されている。そして、中間転写ベルト12を感光ドラム21に向けて押圧して、中間転写ベルト12と各感光ドラム21とが接触する一次転写部(一次転写ニップ)T1を形成する。又、中間転写ベルト12の外周面側には、中間転写ベルト12が張架された複数のローラのうちの一つである二次転写対向ローラに対向する位置に、二次転写手段としての二次転写ローラ16が配置されている。二次転写ローラ16は、中間転写ベルト12を介して二次転写対向ローラに押圧され、中間転写ベルト12と二次転写ローラ16とが接触する二次転写部(二次転写ニップ)T2を形成する。
画像形成部Pでは、回転する感光ドラム21の表面が、帯電ローラ22によって一様に帯電させられる。帯電した感光ドラム21の表面は、各画像形成部Pに対応する画像情報に従って、露光装置13によって走査露光される。これにより、感光ドラム21上に画像情報に従った静電潜像(静電像)が形成される。感光ドラム21上に形成された静電潜像は、現像装置24によって現像剤としてのトナーが供給されることによって、トナー像として現像される。感光ドラム21上に形成されたトナー像は、一次転写ローラ25の作用によって、図示矢印R2方向に回転する中間転写ベルト12上に一次転写される。
第1の画像形成部PYでは、イエロートナー像が形成されて、中間転写ベルト12に一次転写される。第2の画像形成部PMでは、マゼンタトナー像が形成されて中間転写ベルト12上のイエロートナー像に重ねて一次転写される。第3、第4の画像形成部PC、PKでは、それぞれシアントナー像、ブラックトナー像が形成されて、同様に中間転写ベルト12上のトナー像に重ねて順次一次転写される。
中間転写ベルト12に担持された4色のトナー像は、二次転写部T2へ搬送され、別途二次転写部T2に搬送される記録材Sへ一括して二次転写される。
二次転写部T2でトナー像を二次転写された記録材Sは、縦パス部4に収納された定着装置14で加熱及び加圧を受けて、表面にトナー像が定着された後に、排出ローラ15によって排紙トレイ5へ排出される。
装置本体3の下部に、給紙カセット2が、画像形成装置1の正面側へ引き出し可能に配置される。給紙カセット2から1枚ずつ引き出された記録用紙などの記録材Sは、二次転写部T2の手前で待機し、中間転写ベルト12上のトナー像にタイミングを合わせて、二次転写部T2へ送り出される。
詳しくは後述するが、例えば、第2の画像形成装置1bでは、装置本体3の上部には、縦パス部4を介して画像読取部(フラットベッドスキャナ)6が配置される。画像読取部6は、読取面(本実施例ではガラス板)61に載置された原稿の下面の画像を光学的に読み取って、画像データに変換するものである。自動原稿給送装置(ADF)7を持ち上げた状態で、読取面61に原稿を載置することができる。自動原稿給送装置7は、原稿トレイ8に積載した束原稿から、原稿を1枚ずつ分離して読取面61を通過させて、画像読取部6に原稿を流し読みさせる。
自動読取モードにおいては、自動原稿給送装置7の原稿トレイ8上に原稿をセットする。手動読取モードにおいては、自動原稿給送装置7を後側へ回動させて上方へ開放することで、画像読取部6の読取面61にアクスセス可能となる。そして、自動原稿給送装置7の原稿トレイ8(又は画像読取部6の読取面61)に原稿をセットした後、操作部11を通じて、白黒又はカラーの読取モードや、コピー出力サイズ、記録材Sの種類、コピー枚数などの情報を入力する。
操作部11に入力された情報に基づいて、画像読取部6において原稿の画像情報が読み取られる。そして、給紙カセット2内又は開放した手差しトレイ9上に積載された記録材Sが給紙され、装置本体3で画像形成がされ、縦パス部4を経由して排紙トレイ5に排出されて積載される。
尚、本実施例の画像形成装置1は、パーソナルコンピュータなどの外部装置から送られてきた画像情報に応じて記録材Sに画像を形成して出力することもできる。
操作部11は、装置本体3の正面側において、画像読取部6の高さ位置に操作面を上向きにして配置されている。操作部11の直下の縦パス部4には、排紙ローラ15を含む記録材Sの搬送機構、各種センサ、送風ファンなどが収納されている。
積載部の一例である排紙トレイ5は、装置本体3と画像読取部6との間に配置されて、装置本体3で画像が形成された記録材Sを、装置本体3を操作する正面側から取り出し可能に積載する。
2.支持部
図2、図3、図4は、それぞれ本実施例に係る第1、第2、第3の画像形成装置1a、1b、1cの外観斜視図であり、各図の(a)は正面、左側面及び上面が現れた斜視図であり、各図の(b)は正面、左側面及び底面が現れた斜視図である。
図2、図3、図4は、それぞれ本実施例に係る第1、第2、第3の画像形成装置1a、1b、1cの外観斜視図であり、各図の(a)は正面、左側面及び上面が現れた斜視図であり、各図の(b)は正面、左側面及び底面が現れた斜視図である。
図2(a)に示すように、第1の画像形成装置1aは、装置本体3の上部に、画像読取部6と、画像読取部6の読取面61を遮蔽又は開放する圧板62とが設置されている。又、図3(a)に示すように、第2の画像形成装置1bは、装置本体3の上部に、画像読取部6と、自動原稿給送装置7とが設置されている。又、図4(a)に示すように、第3の画像形成装置1cは、装置本体3の上部に、上カバー10が設置されている。第3の画像形成装置1cには、画像読取部6は設置されておらず、上カバー10は、第1、第2の画像形成装置1a、1cにおける画像読取部6の設置箇所を閉じるためのカバーである。
第1、第2、第3の画像形成装置1a、1b、1cは、上述のように用途別に差別化されているが、同じ装置本体3を使用した画像形成装置である。従って、第1、第2、第3の画像形成装置1a、1b、1cは、実質的に同じ構成の枠体(フレーム)を使用しており、その底部には実質的に同じ構成の底板30を有している。
本実施例では、画像形成装置1は、その底部に、画像形成装置1の枠体の形成部品の一つである底板30を有する。底板30は、画像形成装置1の正面、背面、左側面、右側面のそれぞれに沿って延在する正面縁部31F、背面縁部31B、左側縁部31L、右側縁部31Rを有する略矩形の板状部材とされている。
底板30は、3個の支持部(脚部)32RF、32RB、32Lを有する。つまり、本実施例では、画像形成装置1は、画像形成装置1の第1の側面としての右側面側(第1の側面側)の底板30の縁部である右側縁部31Rに沿って、第1の支持部32RFと、第2の支持部32RBとを有する。第1の支持部32RFは、画像形成装置1の正面側に配置され、第2の支持部32RBは画像形成装置1の背面側に配置される。第1の支持部32RFと第2の支持部32RBとは、右側縁部31Rに沿って十分に間隔をあけて配置されている。又、画像形成装置1は、画像形成装置1の第1の側面と対向する第2の側面としての左側面側(第2の側面側)の底板30の縁部である左側縁部31Lに沿って、第3の支持部32Lを有する。
そして、これら3カ所の支持部32RF、32RB、32Lは、第1の画像形成装置1aを上面側から見たときに、該第1の画像形成装置1aの重心の位置が該3カ所の支持部32RF、32RB、32Lを結ぶ線で形成される三角形内にあるように配置されている。第1、第2、第3の支持部32RF、32RB、32Lは、底板30の底面30bから下方に突出するように底板30に固定されるか又は一体的に形成されている。
更に説明すると、本実施例では、第1の支持部32RFは、第1の画像形成装置1aの重心を、底板30の右側縁部31Rに垂直に投影した位置よりも、該右側縁部31Rに沿って画像形成装置1の正面側に配置されている。特に、本実施例では、第1の支持部32RFは、底板30の右側縁部31Rの画像形成装置1の正面側の端部の近傍に配置される。これにより、例えば操作者が画像形成装置1の正面側に加える荷重が底板30、及び該底板30がその一部を形成している画像形成装置1の枠体に与える影響をより効果的に抑制することができる。第2の支持部32RBは、第1の画像形成装置1aの重心を、底板30の右側縁部31Rに垂直に投影した位置よりも、該右側縁部31Rに沿って画像形成装置1の背面側に配置されている。一方、本実施例では、第3の支持部32Lは、第1の画像形成装置1aの重心を、底板30の左側縁部31Lに垂直に投影した位置の近傍に配置されている。これにより、第1の画像形成装置1aの重量が底板30、及び該底板30がその一部を形成している画像形成装置1の枠体に与える荷重の影響をより効果的に抑制することができる。
3.接地回避手段
本実施例では、画像形成装置1は、実質的に同一の構成の枠体を使用し、装置本体3の上部の画像読取部6などの構成を異ならせることで、用途別に差別化された第1、第2、第3の画像形成装置1a、1b、1cの3つのモデルに構成される。そして、第1の画像形成装置1aの重心の位置を基準として、底板30の3カ所に支持部32RF、32RB、32Lが設けられている。このような場合、装置本体3の上部の構成によって画像形成装置1の重心の位置が変わる。そのため、底板30の3カ所の支持部32RF、32RB、32Lの位置をきめる基準とした第1の画像形成装置1a以外の構成、即ち、3つのモデルのうち当該基準としたモデル以外のモデルでは、想定した位置に重心がいないことになる。そのため、第1の画像形成装置1a以外の構成では、底板30の3カ所の支持部32RF、32RB、32Fのバランスが崩れ、底板30の4カ所目が接地する可能性がある。
本実施例では、画像形成装置1は、実質的に同一の構成の枠体を使用し、装置本体3の上部の画像読取部6などの構成を異ならせることで、用途別に差別化された第1、第2、第3の画像形成装置1a、1b、1cの3つのモデルに構成される。そして、第1の画像形成装置1aの重心の位置を基準として、底板30の3カ所に支持部32RF、32RB、32Lが設けられている。このような場合、装置本体3の上部の構成によって画像形成装置1の重心の位置が変わる。そのため、底板30の3カ所の支持部32RF、32RB、32Lの位置をきめる基準とした第1の画像形成装置1a以外の構成、即ち、3つのモデルのうち当該基準としたモデル以外のモデルでは、想定した位置に重心がいないことになる。そのため、第1の画像形成装置1a以外の構成では、底板30の3カ所の支持部32RF、32RB、32Fのバランスが崩れ、底板30の4カ所目が接地する可能性がある。
本実施例の目的の一つは、画像形成装置1の構成の変化などによる画像形成装置1の重心の位置の変化によらず、画像形成装置1に歪み、撓み、捩れなどが生じることを抑制することである。
そこで、本実施例では、図5〜図8に示すように、画像形成装置1は、給紙カセット2と底板30との間に、装置本体3の上部の構成によらずに底板30の4カ所目が接地することを回避するための接地回避手段を有する。本実施例では、接地回避手段として、移動部材により錘を移動させて画像形成装置1の重心の位置を調整(変更)する調整手段としての錘移動機構40を有する。錘移動機構40は、画像形成装置1の重心の位置を調整して、3カ所の支持部のバランスが崩れないようにすることで、底板30の4カ所目が接地することを回避する。このように、本実施例では、画像形成部Pを有する画像形成装置1は、画像形成部Pを収容する装置本体3と、装置本体3の底部30に設けられ画像形成装置1の設置面に接触して装置本体3を支持する3個の支持部32RF、32RB、32Lとを有する。そして、本実施例の画像形成装置1は、錘と、錘を移動させる移動部材と、を備え、移動部材により錘を移動させて画像形成装置1の重心の位置を調整する調整手段を有する構成とする。以下、詳しく説明する。
図5は、本実施例の画像形成装置1の底板30と錘移動機構40を示す組立斜視図である。以下、底板30や錘移動機構40の各要素について、画像形成装置1に取り付けられた状態で画像形成装置1の上面側となる側面を単に「上面」といい、画像形成装置1の底面側となる側面を単に「底面」という。
図6、図7、図8は、それぞれ本実施例に係る第1、第2、第3の画像形成装置1a、1b、1cにおける錘移動機構40の配置を示す底板30の上面30a側が現れた斜視図である。
先ず、錘移動機構40の全体的な構成について説明する。錘移動機構40は、基部(支持台)としてのベース板41と、移動部材としての移動板42と、錘43と、を有する。
ベース板41は、本実施例では、略扇形の板状部材とされ、その基端部41aが底板30の右側縁部31R側、先端41bが底板30の左側縁部31L側となるように、底板30の上面30a上に配置される。ベース板41は、ビスなどの締結手段、溶接或いは接着などの適宜任意の取付手段により底板30に取り付けられる。ベース板41の基端部41aの近傍には、底板30の上面30aとは反対側に突出した回転軸41cが設けられている。回転軸41cの頂部には、移動板42を取り付けた際に移動板42が不用意に外れるのを防止する抜け止め41c1が形成されている。又、ベース板41の先端41bの近傍には、回転軸41cを中心とした円弧に沿って、移動板42の位置決め手段を構成する表示手段が設けられている。本実施例では、この表示手段として、それぞれが上記円弧に沿って頂点が配置されるように2辺の略直線状の凹みで形成された複数の凹みである、第1、第2、第3の表示凹み41d1、41d2、41d3が形成されている。この第1、第2、第3の表示凹み41d1、41d2、41d3は、上方から見たときに後述する移動板42の指示爪42hの形状と適合するように、それぞれの上記頂点が底板30の正面縁部31F側を向くように形成されている。第2の表示凹み41d2は底板30の正面縁部31F側、第3の表示凹み41d3は底板30の背面縁部31B側、第1の表示凹み41d1はその略中央に配置される。又、ベース41の先端41bの近傍には、回転軸41cを中心とした円弧に沿って、移動板42の固定手段を構成する複数の略円形の凹みである第1、第2、第3の固定凹み41e1、41e2、41e3が形成されている。第2の固定凹み41e2は底板30の正面縁部31F側、第3の固定凹み41e3は底板30の背面縁部31B側、第1の固定凹み41e1はその略中央に配置される。第1、第2、第3の固定凹み41e1、41e2、41e3は、それぞれ第1、第2、第3の表示凹み41d1、41d2、41d3に隣接して設けられている。そして、第1〜第3の表示凹み41d1〜41d3のそれぞれに後述する移動板42の指示爪42hを合わせた際に、後述する移動板42の固定軸42eが第1〜第3の固定凹み41e1〜41e3のそれぞれに挿入されるようになっている。
移動板42は、本実施例では、ベース板41内に収まる細身の略扇形の板状部材とされ、その基端部42aが底板30の右側縁部31R側、先端42bが底板30の左側縁部31L側となるように、ベース板41の上面41f上に配置される。移動板42の基端部42aの近傍には、貫通穴である回転軸穴42cが形成されている。この回転軸穴42cに、ベース板41に設けられた回転軸41cを挿入することで、移動板42は、回転軸41cを回転中心として回転可能に、ベース板41に取り付けられる。尚、回転軸穴42cの内周面には、移動板42がベース41に対して所定の位相位置にあるときに回転軸42cの頂部の抜け止め41c1の通過を許す切り欠き42c1が形成されている。従って、この切り欠き42c1に抜け止め41c1を通すようにして、回転軸穴42cに回転軸41cを挿入する。又、移動板42の先端42bの近傍における移動板42の上面42fには、上方に突出した、錘43の取付部としての取付軸42dが設けられている。又、移動板42の先端42bの近傍における移動板42の底面42gには、下方に突出した、移動板42の固定手段を構成する固定軸42eが設けられている。本実施例では、取付軸42dと固定軸42eとは同軸的に配置されている。又、移動板42には、先端42bの近傍における底板30の正面縁部31F側の側部には、移動板42の位置決め手段を構成する指示手段が設けられている。本実施例では、この指示手段として、上記側部から底板30の正面縁部31F側に突出する頂点を有する略三角形の突起である指示爪42hが設けられている。この指示爪42hは、上方から見たときにベース41の第1、第2、第3の表示凹み41d1、41d2、41d3のそれぞれの形状と適合する形状に形成されている。そして、この支持爪42hは、移動板42が回転軸41aを回転中心として回動することで、ベース板41の第1、第2、第3の表示凹み41d1、41d2、41d3が配列された円弧に沿って移動するように配置されている。
錘43は、本実施例では円板形とされ、その略中央に貫通穴である錘固定穴43aが形成されている。この錘固定穴43aに、移動板42の取付軸42dを挿入することで、錘43は、移動板42に取り付けられる。
本実施例では、錘43は、次の位置に配置させることができる。先ず、第1の画像形成装置1aの重心を底板30の左側縁部31Lに垂直に投影した位置の近傍の第1の錘位置である。又、上記第1の錘位置よりも底板30の左側縁部31Lに沿って画像形成装置1の正面側の第2の錘位置である。又、上記第1の錘位置よりも底板30の左側縁部31Lに沿って画像形成装置1の背面側の第3の錘位置である。即ち、上記第1の錘位置は、第3の支持部32Lの近傍に位置する。又、上記第2の錘位置は、上記第1の錘位置よりも底板30の左側縁部31Lに沿って第1の支持部32RF側に位置する。又、上記第3の錘位置は、上記第1の錘位置よりも底板30の左側縁部31Lに沿って第2の支持部32RB側に位置する。又、錘43は、第1の画像形成装置1aの重心を底板30の正面縁部31F(又は背面縁部31B)に垂直に投影した位置よりも、正面縁部31F(又は背面縁部31B)に沿って画像形成装置1の左側面側(左側縁部31L側)に配置されている。一方、移動板42の回転中心は、第1の画像形成装置1aの重心を底板30の正面縁部31F(又は背面縁部31B)に垂直に投影した位置よりも、正面縁部31F(又は背面縁部31B)に沿って画像形成装置1の右側面側(右側縁部31R側)に配置されている。
更に説明すると、錘43は、底板30の左側縁部31Lと右側縁部31Rとを結ぶ(画像形成装置1の右側面と左側面とを結ぶ)第1の直線L1に沿う方向の中央よりも左側縁部31L側において、移動板42上(移動部材上)に配置されている。又、錘43の回転中心(即ち、移動板42の回転軸穴42c)は、上記第1の直線L1に沿う方向の中央よりも右側縁部31R側に配置される。これにより、移動板42が回動することによって、錘43を、上記第1の直線L1に沿う方向の中央よりも左側縁部31L側において、上記第1の直線L1と略直交する第2の直線L2に沿う方向の画像形成装置1の一方の側面である正面側又は他方の側面である背面側に移動させることができる。即ち、錘43を、底板30の右側縁部31Rよりも、1カ所の支持部32Lしか設けられていない底板30の左側縁部31Lに近い位置で、底板30の正面縁部31Fと背面縁部31Bとを結ぶ(画像形成装置1の正面と背面とを結ぶ)第2の直線L2に沿う方向に移動させることができる。
そして、底板30の3カ所の支持部32RF、32RB、32Lの位置をきめる基準とした第1の画像形成装置1aでは、錘43は、底板30の左側縁部31Lに設けられた第3の支持部32Lの近傍の第1の錘位置に配置する。又、底板30の3カ所の支持部の位置をきめる基準とした第1の画像形成装置1a以外の画像形成装置では、錘43は、次のように配置する。即ち、底板30の左側縁部31Lに沿って、上記第1の錘位置よりも、その画像形成装置の重心の位置が第1の画像形成装置1aの重心の位置から変化した側とは反対側の位置に配置する。例えば、重心の位置が、第1の画像形成装置1aよりも底板30の左側縁部31Lに沿って画像形成装置1の正面側に変化した画像形成装置では、錘43は、底板30の左側縁部31Lに沿って上記第1の錘位置よりも画像形成装置1の背面側に配置する。逆に、重心の位置が、第1の画像形成装置1aよりも底板30の左側縁部31Lに沿って画像形成装置1の背面側に変化した画像形成装置では、錘43は、底板30の左側縁部31Lに沿って上記第1の錘位置よりも画像形成装置1の正面側に配置する。
次に、第1、第2、第3の画像形成装置1a、1b、1cにおける錘移動機構40の配置について説明する。
本実施例では、画像形成装置1の組み立て時に、錘移動機構40の移動42の位置を設定する。
先ず、第1の画像形成装置1a(図2)の場合について説明する。第1の画像形成装置1aの場合は、錘43を第3の支持部32Lの近傍に配置し、第1の画像形成装置1aの重心の位置に対し3カ所の支持部32RF、32RB、32Lでバランスが保たれるようにする。
そこで、図6に示すように、第1の画像形成装置1aでは、錘43を乗せた移動板42の指示爪42hを、ベース板41の第1の表示凹み41d1に合わせる。つまり、上方から見たときに、移動板42の指示爪42hが、ベース41に形成された第1の表示凹み41d1とほぼ重なるように、移動板42を配置する。そして、移動板42の固定軸42eをベース板41の第1の固定凹み41e1に差し込む。移動板42を移動させる際に、固定軸42eが他の固定凹み41e2、41e3に入っていても、移動板42は一方向に長い板状部材であるので、例えば取付軸42dを掴んで持ち上げることで移動板42を撓ませて、固定軸42eをそこから抜くことができる。又、移動板42を移動させる途中においても、固定軸42eがベース41の上面41fと干渉しないように、上記同様に移動板42を持ち上げることで撓ませて移動させることができる。これにより、移動板42は移動しないように固定され、錘43の位置は、第3の支持部32Lの近傍の第1の錘位置に固定される。
図9(a)は、上述のように移動板42を配置した第1の画像形成装置1aの底板30の背面縁部31Bの近傍を左側縁部31L側から見た様子を示す。この場合、同図に示すように、底板30の背面縁部31B側、特に、左側縁部31Lと背面縁部31Bとでなす角部33LBの近傍と、画像形成装置1の設置面Fとの間には隙間がある。
次に、第2の画像形成装置1b(図3)の場合について説明する。第2の画像形成装置1bでは、自動原稿給送装置7が設けられており、これを動かすための駆動機構が画像形成装置1の背面側に配設されている。これは、作業者が第2の画像形成装置1bの正面側から操作をする際の邪魔にならないようにするためである。又、自動原稿給送装置7の状態について自動原稿給送装置7と装置本体3との間で通信するための後付けの制御ボックス71が第2の画像形成装置1bの背面に取り付けられている。これにより、第2の画像形成装置1bの重心の位置は、第1の画像形成装置1よりも画像形成装置1の背面側に移動してしまう。そのため、第2の画像形成装置1bを上面側から見たときに、該第2の画像形成装置1bの重心の位置が、3カ所の支持部32RF、32RB、32Lを結ぶ線で形成される三角形内から外れてしまう。
図9(b)は、上述の第1の画像形成装置1aの場合と同じ位置に錘43を配置した場合の第2の画像形成装置1bの底板30の背面縁部31Bの近傍を左側縁部31L側から見た様子を示す。この場合、同図に示すように、3カ所の支持部32RF、32RB、32Lのバランスが崩れ、底板30の背面縁部31B側、特に、左側縁部31Lと背面縁部31Bとでなす角部33LBの近傍が、4カ所目として画像形成装置1の設置面Fに接地しようとする。第2の画像形成装置1bでは、この4カ所目の接地を回避するようにする。
そこで、図7に示すように、第2の画像形成装置1bでは、錘43を乗せた移動板42を、ベース板41の回転軸41cを回転中心として回動させて、ベース板41の第2の表示凹み41d2に移動板42の指示爪42hが合う位置まで移動させる。即ち、第1の画像形成装置1aに対して、画像形成装置1の正面側に移動させる。そして、移動板42の固定軸42eをベース板41の第2の固定凹み41e2に差し込む。この際の位置合わせや移動の動作は、上記第1の画像形成装置1aの場合と同様にすればよい。これにより、移動板42は移動しないように固定され、錘43の位置は、第3の支持部32Lよりも画像形成装置1の正面側の第2の錘位置に固定される。
この第2の錘位置は、錘43の重量などとの関係で、画像形成装置1の背面側に移動した重心の位置が元の位置(第1の画像形成装置1aの重心の位置と略同一位置)に戻ることを予め確認して決められている。このように、画像形成装置1の重心の位置を元の位置に戻したことにより、3カ所の支持部32RF、32RB、32Lでバランスが保たれるようになる。そのため、図9(a)に示すように、底板30の背面縁部31B側、特に、左側縁部31Lと背面縁部31Bとでなす角部33LBの近傍と、画像形成装置1の設置面Fとの間に隙間がある状態に戻る。
次に、第3の画像形成装置1c(図4)の場合について説明する。第3の画像形成装置1cでは、第2の画像形成装置1bとは逆に、画像読取部6の構成部品及び駆動機構が無くなるなどの影響で、その重心の位置は、第1の画像形成装置1aよりも画像形成装置1の正面側に移動してしまう。そのため、第3の画像形成装置1cを上面から見たときに、該第3の画像形成装置1cの重心の位置が、3カ所の支持部32RF、32RB、32Lを結ぶ線で形成される三角形内から外れてしまう。
この場合、3カ所の支持部32RF、32RB、32Lのバランスが崩れ、底板30の正面縁部31F側、特に、左側縁部31Lと正面縁部31Fとでなす角部33LFの近傍が、4カ所目として画像形成装置1の設置面Fに接地しようとする(図示せず)。第3の画像形成装置1cでは、この4カ所目の接地を回避するようにする。
そこで、図8に示すように、第3の画像形成装置1cでは、錘43を乗せた移動板42を、ベース板41の回転軸41cを回転中心として回動させて、ベース板41の第3の表示凹み41d3に移動板42の指示爪42hが合う位置まで移動させる。即ち、第1の画像形成装置1aに対して、画像形成装置1の背面側に移動させる。そして、移動板42の固定軸42eをベース板41の第3の固定凹み41e3に差し込む。この際の位置合わせや移動の動作は、上記第1の画像形成装置1aの場合と同様にすればよい。これにより、移動板42は移動しないように固定され、錘43の位置は、第3の支持部32Lよりも画像形成装置1の背面側の第3の錘位置に固定される。
この第3の錘位置は、錘43の重量などとの関係で、画像形成装置1の正面側に移動した重心の位置が元の位置(第1の画像形成装置1aの重心の位置と略同一位置)に戻ることを予め確認して決められている。このように、画像形成装置1の重心の位置を元の位置に戻したことにより、3カ所の支持部32RF、32RB、32Lでバランスが保たれるようになる。そのため、図9(a)の場合と同様に、底板30の正面縁部31F側、特に、左側縁部31Lと正面縁部31fとでなす角部33LFの近傍と、画像形成装置1の設置面Fとの間に隙間がある状態に戻る。
以上のように、本実施例では、重心位置が異なる第1、第2、第3の画像形成装置1a、1b、1cで実質的に同一の構成の装置本体3を使用し、各画像形成装置をその枠体を構成する底板30の同一の配置の3カ所の支持部32RF、32RB、32Lで支持する。そして、このような場合でも、錘43を移動し、3カ所の支持部32RF、32RB、32Bでバランスが崩れないようにすることで、底板30の4カ所目が接地することを回避する。これにより、画像形成装置1に歪み、撓み、捩れなどが生じることを抑制して、画質の低下や搬送される記録材Sのスキューの発生の可能性を低減させることができる。このように、本実施例では、重心の位置が異なる画像形成装置1において、3カ所の支持部32RF、32RB、32Lを有する底板30を備えた同一の枠体を使用することが可能である。
尚、位置決め手段を構成する表示手段は、本実施例のような凹みに限定されるものではなく、マークを印字したりシールを貼付したりして形成してもよく、作業者が錘を配置すべき位置を認識できればよい。又、位置決め手段を構成する指示手段は、本実施例のような爪形状に限定されるものではなく、他の任意の形状であってもよいし、マークを印字したりシールを貼付したりして形成してもよく、作業者が錘を配置すべき位置に配置できたことを認識できればよい。
又、移動部材の固定手段は、本実施例におけるような固定凹みと固定軸との嵌合によるものに限定されるものではない。錘を所望の位置に配置した後に、ビスなどの締結手段、溶接或いは接着などの適宜任意の固定手段により固定することができる。
実施例2
次に、本発明に係る他の実施例について説明する。本実施例の画像形成装置において、実施例1の画像形成装置のものと同一又はそれに相当する機能、構成を有する要素には同一符号を付して、詳しい説明は省略する。
次に、本発明に係る他の実施例について説明する。本実施例の画像形成装置において、実施例1の画像形成装置のものと同一又はそれに相当する機能、構成を有する要素には同一符号を付して、詳しい説明は省略する。
前述のように、装置本体3の構成の違いによる画像形成装置1の重心の位置の違いの他、画像形成装置1の設置面の歪み、凹凸などが想定以上にある場合も、底板30の4カ所目が接地する可能性がある。
本実施例の目的の一つは、画像形成装置1の設置面の歪み、凹凸などにより画像形成装置1に歪み、撓み、捩れなどが生じることを抑制することである。
そこで、本実施例では、底板30の4カ所目が接地したことを検知する検知手段を設ける。即ち、検知手段は、画像形成装置1の底部自体が設置面に接触したことを検知する。これにより、3カ所の支持部のバランスが崩れていることを検知し、錘43を移動することで崩れたバランスを補正できるようにする。
図10、図11、図12は、本実施例の画像形成装置1における錘移動機構40の配置を示す底板30の上面30a側が現れた斜視図である。後述するように、図10は、画像形成装置1の設置面Fが平坦な場合の標準の状態を示す。一方、図11及び図12は、画像形成装置1の設置面Fが傾いている場合に、錘43を標準の状態から移動させた状態を示す。
尚、本実施例では、画像形成装置1の装置本体3の上部の原稿読取部6などの構成は、実施例1にて説明した第1の画像形成装置1aと同じであるものとする。
本実施例では、画像形成装置1は、底板30の4カ所目が接地したことを検知するための接地検知手段としての背面側接地センサ50B、正面側接地センサ50Fを有する。背面側接地センサ50Bは、底板30の左側縁部31Lと背面縁部31Bとでなす角部33LBの近傍の近傍に配置されている。又、正面側接地センサ50Fは、左側縁部31Lと正面縁部31Fとでなす角部33LFの近傍に配置されている。
本実施例では、背面側接地センサ50Bと正面側接地センサ50Fとは実質的に同じ構成を有する。背面側接地センサ50Bと正面側接地センサ50Fとを総称する場合、符号の末尾のB、Fは省略する。
図13(a)は左側縁部31L側から見た背面側センサ50Bの近傍の側面図、図13(b)は背面縁部31B側から見た背面側センサ50Bの近傍の側面図、図13(c)は底板30の上面30a側が現れた背面側センサ50Bの近傍の斜視図である。図13(a)〜(c)は、底板30の背面縁部31B側、特に、左側縁部31Lと背面縁部31Bとでなす角部33LBの近傍と画像形成装置1の接地面Fとの間に隙間がある状態における背面側接地センサ50Bの状態を示す。図14(a)〜(c)は、それぞれ図13(a)〜(c)と同様の図であるが、底板30の背面縁部31B側、特に、左側縁部31Lと背面縁部31Bとでなす角部33LBの近傍と画像形成装置1の接地面Fとが接地した状態を示す。
又、図15(a)は左側縁部31L側から見た正面側センサ50Fの近傍の側面図、図15(b)は正面縁部31F側から見た正面側センサ50Fの近傍の側面図、図15(c)は底板30の上面30a側が現れた正面側センサ50Fの近傍の斜視図である。図15(a)〜(c)は、底板30の正面縁部31F側、特に、左側縁部31Lと正面縁部31Fとでなす角部33LFの近傍と画像形成装置1の接地面Fとの間に隙間がある状態における正面側接地センサ50Fの状態を示す。図16(a)〜(c)は、それぞれ図15(a)〜(c)と同様の図であるが、底板30の正面縁部31F側、特に、左側縁部31Lと正面縁部31Fとでなす角部33LFの近傍と画像形成装置1の接地面Fとが接地した状態を示す。
背面側接地センサ50Bを例として、接地センサ50の構成について説明する。接地センサ50は、接地部としての検知レバー51と、検知部としてのマイクロスイッチ52とを有する。検知レバー51は、底板30の上面30aと交差する方向に延在する検知ボス51aを有する。又、検知レバー51は、底板30の上面30aに沿って延在する支持部51bを有する。更に、検知レバー51は、底板30の上面30aに沿って支持部51bの軸線方向と略直交する軸線方向に延在する検知レバー回転軸51cを有する。検知ボス51aは、支持部51bの一方の端部である先端部に一体的に結合されており、検知レバー回転軸51cは支持部51bの他方の端部である基端部に一体的に結合されている。そして、検知レバー回転軸51cは、図示しない取付手段によって、回転可能に底板30に取り付けられている。これにより、検知レバー51は、検知レバー回転軸51cを回転中心として回転可能に底板30に設置されている。
又、マイクロスイッチ52は、底板30の上面30aに沿って延在するスイッチレバー52aを有する。スイッチレバー52aは、底板30の上面30aに沿ってスイッチレバー52aの軸線方向と略直交する軸線方向に延在するスイッチレバー回転軸52bを回転中心として回転可能にスイッチ本体52cに支持されている。スイッチ本体52cは、図示しない取付手段によって、底板30に取り付けられている。スイッチレバー52aは、検知レバー51の支持部51b上の検知ボス51aとは反対側に設けられた係合部51dで押されることで、スイッチレバー回転軸52bを回転中心として上方に回動する。そして、スイッチレバー52aが検知レバー51によって一定量以上押されることで、マイクロスイッチ52はONの状態となる。
本実施例における錘移動機構40の構成は、上記実施例1のものと概略同様であるが、次の点が異なる。
先ず、本実施例では、錘移動機構40の移動板42の基端部42aには、駆動受部として、ベース板41の回転軸41cを中心としたギアである駆動受ギア42iが形成されている。又、本実施例では、錘移動機構40は、移動板42を移動させる駆動手段としてのモータ44を有する。そして、移動板42の駆動受ギア42iは、モータ44の回転軸に固定されたギアである駆動ギア44aと噛み合わされている。モータ44は、図示しない取付手段によって底板30に取り付けられている。移動板42、モータ44などによって、錘43を移動させる移動手段が構成される。
又、本実施例では、移動板42の固定手段を構成する、移動板42の底面42gの固定軸42eは設けられていない。又、本実施例では、ベース板41の固定凹み41e1、41e2、41e3も設けなくてよい。後述するように、本実施例では、移動板42の固定手段は、モータ44と移動板42の駆動受ギア42iによって構成される。
図17は、本実施例の画像形成装置1の要部の概略制御態様を示す。本実施例では、画像形成装置1に設けられた制御部(制御回路)80が、画像形成装置1の各部の動作を統括的に制御する。制御部80は、演算処理を行う中心的素子である制御手段としてのCPU81、記憶手段(記憶装置)としてのメモリ(ROM82、RAM83)などを有して構成されている。書き換え可能なメモリであるRAM83には、制御部80に入力された情報、検知された情報、演算結果などが格納され、ROM82には制御プログラム、予め求められたデータテーブルなどが格納されている。CPU81とメモリ82、83とは互いにデータの転送や読込みが可能となっている。CPU81は、ROM82に格納された制御プログラムの内容に従って、後述する接地回避制御を実行する他、画像形成装置1の各部を制御して画像形成シーケンスの制御を実行する。
本実施例に関連して、CPU81には、背面側接地センサ50B、正面側接地センサ50F、錘移動機構40のモータ44、画像形成装置1に設けられた操作部11が接続されている。本実施例では、操作部11はタッチパネル式とされ表示部としての機能を有する。そして、後述するように、CPU81は、接地回避制御において、背面側接地センサ50B、正面側接地センサ50Fからの入力信号に応じて、操作部11に所定の表示を行わせる。又、該接地回避制御において、CPU81は、操作部11からの入力に応じてモータ44の駆動を制御して、錘移動機構40の移動板42を移動させる。
図18は、接地回避制御時における操作部11の表示例を模式的に示す。接地回避制御時に、操作部11には、モータ44を正回転させる正回転スイッチ91、モータ44を逆回転させる逆回転スイッチ92、接地警告93などが表示される。
先ず、画像形成装置1の設置面Fが平坦な場合について説明する。
図10に示すように、本実施例では、標準の状態では、錘移動機構40の錘43を第3の支持部32Lの近傍に配設し、画像形成装置1の重心の位置に対し3カ所の支持部32RF、32RB、32Lでバランスが保たれるようにする。そのため、標準の状態では、錘43を乗せた移動板42の指示爪42hを、ベース板41の第1の表示凹み41d1に合わせてある。このとき、モータ44には保持電流が通じていて、モータ44の駆動ギア44aを固定している。そのため、この駆動ギア44aと噛み合っている移動板42の駆動受ギア42iも固定され、この駆動受ギア42iが一体的に形成された移動板42も固定されて、錘43の位置が固定される。
尚、画像形成装置1の電源ON時は、モータ44への通電が維持され、錘43の位置が固定される。電源OFF時に錘43の位置が移動した場合であっても、電源ON時に底板30の4カ所目の接地が検知された際に、再度、錘43の位置を調整して固定することができる。
ここで、図13、図15に示すように、背面側接地センサ50B、正面側接地センサ50Fは、検知ボス51aが画像形成装置1の設置面Fと接触した状態が検知レバー51の正規位置である。又、マイクロスイッチ52のスイッチレバー52aは、検知レバー51によって上方に回動させられておらずほぼ水平に配置された位置が正規位置である。この正規位置に検知レバー51があるとき、マイクロスイッチ52はOFFの状態となる。このとき、図13に示すように、底板30の背面縁部31B側、特に、左側縁部31Lと背面縁部31Bとでなす角部33LBの近傍と、画像形成装置1の設置面Fとの間には隙間がある。同様に、図15に示すように、底板30の正面縁部31F側、特に、左側縁部31Lと正面縁部31Fとでなす角部33LBの近傍と、画像形成装置1の設置面Fとの間には隙間がある。
画像形成装置1の設置面Fが平坦な場合、上述のような標準の状態の錘43の配置とすることで、図13、図15に示すように、底板30の背面縁部31B側、正面縁部31F側のいずれにおいても、画像形成装置1の設置面Fとの間に隙間がある状態となる。そのため、マイクロスイッチ52はOFFの状態となる。
次に、画像形成装置1の設置面Fに傾きがあり、底板30の背面縁部31B側、特に、左側縁部31Lと背面縁部31Bとでなす角部33LBの近傍が4カ所目として接地した場合について説明する。
この場合、図14に示すように、背面側接地センサ50Bの検知レバー51が画像形成装置1の設置面Fに押されて上方に回動し、スイッチレバー52aを押し上げる。これにより、マイクロスイッチ52がONの状態となる。CPU81は、マイクロスイッチ52がONとなったことを検知すると、操作部11に底板30の背面縁部31B側が4カ所目として接地したことを示す警告93を表示させる。
この警告93が表示された場合、画像形成装置1の設置者は、操作部11に表示された正回転スイッチ91を操作し、モータ44を正回転させる。本実施例では、モータ44を正回転させると、モータ44の駆動ギア44aが図10中の時計方向に回転し、この駆動ギア44aが噛み合っている移動板42の駆動受ギア42iを図10中の反時計方向に回転させる。つまり、移動板42を反時計方向に回転させ、錘43を画像形成装置1の正面側に移動させて、画像形成装置1の重心の位置を画像形成装置1の正面側に移動させることができる。これにより、画像形成装置1の設置面Fに接地した底板30の背面縁部31B側が設置面Fから浮くようにする。
そして、図13に示すように、底板30の背面縁部31B側が設置面Fから浮き、3カ所の支持部32RF、32RB、32Lのバランスが保たれる状態に戻る。すると、検知レバー51とスイッチレバー52aはともに正規位置に戻され、マイクロスイッチ52がOFFの状態となる。CPU81は、マイクロスイッチ52がOFFとなったことを検知すると、操作部11に警告93を消させる。
画像形成装置1の設置者は、この警告93が消えたところで、正回転スイッチ91の操作を止め、モータ44の回転を停止させて、錘43の位置を決定する。このとき、モータ44には保持電流が通じていて、モータ44の駆動ギア44aを固定している。そのため、この駆動ギア44aと噛み合っている移動板42の駆動受ギア42iも固定され、この駆動受ギア42iが一体的に形成された移動板42も固定されて、錘43の位置が固定される。例えば、錘43は、図11に示す位置に移動され、その位置で固定される。
次に、画像形成装置1の設置面Fに傾きがあり、底板30の正面縁部31F側、特に、左側縁部31Lと正面縁部31Fとでなす角部33LFの近傍が4カ所目として接地した場合について説明する。
この場合、図16に示すように、正面側接地センサ50Fのマイクロスイッチ52が、上述の背面側接地センサ50Bの場合と同様にONの状態となる。そして、この場合、CPU81は、操作部11に底板30の正面縁部31Fが4カ所目として接地したことを示す警告93を表示させる。
この警告93が表示された場合、画像形成装置1の設置者は、操作部11に表示された逆回転スイッチ91を操作し、モータ44を逆回転させる。本実施例では、モータ44を逆回転させると、モータ44の駆動ギア44aが図10中の反時計方向に回転し、この駆動ギア44aが噛み合っている移動板42の駆動受ギア42iを図10の時計方向に回転させる。つまり、移動板42を時計方向に回転させ、錘43を画像形成装置1の背面側に移動させて、画像形成装置1の重心の位置を画像形成装置1の背面側に移動させることができる。これにより、画像形成装置1の設置面Fに接地した底板30の正面縁部31F側が設置面Fから浮くようにする。
そして、図15に示すように、底板30の正面縁部31F側が設置面Fから浮き、3カ所の支持部32RF、32RB、32Lのバランスが保たれる状態に戻る。すると、検知レバー51とスイッチレバー52aはともに正規位置に戻され、マイクロスイッチ52がOFFの状態となる。CPU81は、マイクロスイッチ52がOFFとなったことを検知すると、操作部11に警告93を消させる。
画像形成装置1の設置者は、この警告93が消えたところで、逆回転スイッチ92の操作を止め、モータ44の回転を停止させて、錘43の位置を決定する。このとき、モータ44には保持電流が通じていて、モータ44の駆動ギア44aを固定している。そのため、この駆動ギア44aと噛み合っている移動板42の駆動受ギア42iも固定され、この駆動受ギア42iが一体的に形成された移動板42も固定されて、錘43の位置が固定される。例えば、錘43は、図12に示す位置に移動され、その位置で固定される。
以上のように、本実施例では、画像形成装置1の設置面Fが傾いている場合でも、錘43を移動し、3カ所の支持部32RF、32RB、32Lでバランスが崩れないようにすることで、底板30の4カ所目が接地することを回避する。これにより、画像形成装置1に歪み、撓み、捩れなどが生じることを抑制して、画質の低下や搬送される記録材Sのスキューの発生の可能性を低減させることができる。このように、本実施例では、底板30の4カ所目が接地したことを検知して錘43を移動することで、崩れたバランスを補正する。そのため、画像形成装置1の設置面Fの歪み、凹凸などを補正するために画像形成装置1の下に鉄板などを敷いて設置面Fを平らにする必要性を低減することができる。
尚、上述の説明では、画像形成装置1の設置面Fが傾いている場合を例に説明したが、実施例1で説明したような画像形成装置1の構成の違いによる画像形成装置1の重心の位置の変化に対応するのに、本実施例の構成を用いることも可能である。装置本体3の組み立て後や画像形成装置1の設置後に装置本体3の構成の追加や変更がある場合に有効である。画像形成装置1の構成の違いにより3カ所の支持部32RF、32RB、32Lのバランスが崩れると、底板30の背面縁部31B側や正面縁部31F側が4カ所目として画像形成装置1の設置面Fに接地する。すると、上述と同様に背面側接地センサ50Bや正面側接地センサ50FがONの状態となり、操作部11に4カ所目が接地したことを示す警告が表示される。この場合、上述と同様に、設置者(操作者)が操作部11の正回転スイッチ91や逆回転スイッチ92を操作し、錘43を移動させる。そして、3カ所の支持部32RF、32RB、32Lでバランスが崩れないようにすることで、底板30の4カ所目が接地することを回避する。これにより、画像形成装置1に歪み、撓み、捩れなどが生じることを抑制して、画質の低下や搬送される記録材Sのスキューの発生の可能性を低減させることができる。例えば、実施例1の第1の画像形成装置1aと同様の構成から、実施例1の第2の画像形成装置1bと同様の構成に変更する場合、図11に示すように錘43を画像形成装置1の正面側に移動させる。一方、実施例1の第3の画像形成装置1cと同様の構成に変更する場合、図12に示すように錘43を画像形成装置1の背面側に移動させる。
実施例3
次に、本発明に係る他の実施例について説明する。本実施例の画像形成装置において、実施例1、2の画像形成装置のものと同一又はそれに相当する機能、構成を有する要素には同一符号を付して、詳しい説明は省略する。
次に、本発明に係る他の実施例について説明する。本実施例の画像形成装置において、実施例1、2の画像形成装置のものと同一又はそれに相当する機能、構成を有する要素には同一符号を付して、詳しい説明は省略する。
本実施例では、概略、実施例2と同様の構成の錘移動機構40の錘43の位置をCPU81により自動で制御する。即ち、本実施例の画像形成装置1は、底部30が設置面Fに接触したことを検知する検知手段50B、50Fを有する。又、本実施例の画像形成装置1は、移動部材42を駆動して錘43の位置を移動させる駆動手段44と、駆動手段44を制御する制御手段81と、を有する。制御手段81は、検知手段50B、50Fが底部30自体が設置面Fに接触したことを検知した場合に、駆動手段44により移動部材42を駆動する。そして、制御手段81は、検知手段50B、50Fが底部30自体が設置面Fから離間したことを検知するまで錘43を移動させる。
図19は、本実施例における接地回避制御の動作手順を示す。本実施例では、この接地回避制御は、制御部80の制御手段としてのCPU81によって実行される。以下、各ステップの動作を説明する。
S101:制御を開始する。
S102:ONの状態の接地センサ50があるか否かを判断する。ONの状態の接地センサ50がある場合(Yes)、S103の判断へ進む。一方、ONの状態の接地センサ50がない場合(No)、S102に戻る。
S103:背面側接地センサ50BがONの状態であるか否かを判断する。背面側接地センサ50BがONの状態である場合(Yes)、S104に進む。一方、正面側接地センサ50FがONの状態である場合(No)、S105に進む。
S104:モータ44の正回転を開始させ、錘43を画像形成装置1の正面側への移動を開始させて、S106の判断に進む。
S105:モータ44の逆回転を開始させ、錘43を画像形成装置1の背面側への移動を開始させて、S106の判断に進む。
S106:接地センサ50がOFFの状態であるか否かを判断する。S103、S104で錘43の移動が開始された後、錘43が適正な位置、即ち、3カ所の支持部23RF、32RB、32Lでバランスが保たれる位置まで移動すると、接地センサ50がOFFの状態になる。ONの状態の接地センサ50が無い場合(Yes)、S107に進む。一方、ONの状態の接地センサ50がある場合(No)、モータ44の回転を続けて、S106の判断に戻る。
S107:錘43が適正な位置、即ち、3カ所の支持部32RF、32RB、32Lでバランスが保たれる位置まで移動したので、モータ44を停止させる。このとき、モータ44には保持電流が通じていて、モータ44の駆動ギア44aを固定している。そのため、この駆動ギア44aと噛み合っている移動板42の駆動受ギア42iも固定され、この駆動受ギア44iが一体的に形成された移動板42も固定されて、錘43の位置が固定される。
S108:制御を終了する。
尚、画像形成装置1の電源ON時は、モータ44への通電が維持され、錘43の位置が固定される。電源OFF時に錘43の位置が移動した場合であっても、電源ON時に上述の接地回避制御が実行されることで、再度、錘43の位置が調整されて固定される。
以上のように、本実施例では、制御手段としてのCPU81により、錘43を移動させ、3カ所の支持部32RF、32RB、32Lでバランスが崩れないようにすることで、底板30の4カ所目が接地することを回避する。これにより、画像形成装置1に歪み、撓み、捩れなどが生じることを抑制して、画質の低下や搬送される記録材Sのスキューの発生の可能性を低減させることができる。又、画像形成装置1の重心の位置が自動で調整されるので、設置者(操作者)の手間を省くことができる。
その他
以上、本発明を具体的な実施例に即して説明したが、本発明は上述の実施例に限定されるものではない。
以上、本発明を具体的な実施例に即して説明したが、本発明は上述の実施例に限定されるものではない。
例えば、本発明は、電子写真方式の画像形成装置に限らず、例えばインクジェット方式の画像形成装置など、他の作像原理に基づく画像形成装置でも実施できる。又、本発明は、中間転写ベルトを用いる画像形成装置に限らず、記録材搬送ベルトに担持された記録材へトナー像を転写する画像形成装置でも実施できる。
又、支持部の少なくとも1個を複数に分割するようにして、該支持部が近接した複数の支持点からなる構成としてもよい。この場合でも、支持点間の枠体の撓み量が許容できる程度に少なければ、上述の実施例と同様の効果を得ることができる。
1 画像形成装置
3 装置本体
6 画像読取部
7 自動原稿給送装置
10 上カバー
11 操作部
30 底板
32 支持部
40 錘移動機構(調整手段)
41 ベース板
42 移動板(移動部材)
43 錘
44 モータ(駆動手段)
50 接地検知手段(検知手段)
3 装置本体
6 画像読取部
7 自動原稿給送装置
10 上カバー
11 操作部
30 底板
32 支持部
40 錘移動機構(調整手段)
41 ベース板
42 移動板(移動部材)
43 錘
44 モータ(駆動手段)
50 接地検知手段(検知手段)
Claims (11)
- 画像形成部を有する画像形成装置において、
前記画像形成部を収容する装置本体と、
前記装置本体の底部に設けられ前記画像形成装置の設置面に接触して前記装置本体を支持する3個の支持部と、
錘と、前記錘を移動させる移動部材と、を備え、前記移動部材により前記錘を移動させて前記画像形成装置の重心の位置を調整する調整手段と、
を有することを特徴とする画像形成装置。 - 前記底部自体が前記設置面に接触したことを検知する検知手段を有することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
- 前記移動部材を駆動して前記錘の位置を移動させる駆動手段と、前記駆動手段を制御する制御手段と、を有することを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。
- 前記制御手段は、前記検知手段が前記底部自体が前記設置面に接触したことを検知した場合に、前記駆動手段により前記移動部材を駆動して、前記検知手段が前記底部自体が前記設置面から離間したことを検知するまで前記錘を移動させることを特徴とする請求項3に記載の画像形成装置。
- 前記移動部材が移動しないように固定する固定手段を有することを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の画像形成装置。
- 前記画像形成装置の第1の側面側の前記底部の縁部に沿って第1の支持部と第2の支持部とを有し、前記第1の側面と対向する第2の側面側の前記底部の縁部に沿って第3の支持部を有することを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載の画像形成装置。
- 前記錘は、前記第1の側面と前記第2の側面とを結ぶ第1の直線に沿う方向の中央よりも前記第2の側面側に配置されており、前記移動部材は、前記第1の直線に沿う方向の中央よりも前記第2の側面側において、前記錘を、前記第1の直線と略直交する第2の直線に沿う方向における前記画像形成装置の一方の側面側又は他方の側面側に移動させることを特徴とする請求項6に記載の画像形成装置。
- 前記錘は、前記第1の側面と前記第2の側面とを結ぶ第1の直線に沿う方向の中央よりも前記第2の側面側において前記移動部材上に配置されており、前記移動部材は、前記第1の直線に沿う方向の中央よりも前記第1の側面側に配置される回転中心を中心として回転可能であり、前記移動部材が前記回転中心を中心として回動することによって、前記錘は、前記第1の直線と略直交する第2の直線に沿う方向における前記画像形成装置の一方の側面側又は他方の側面側に移動することを特徴とする請求項7に記載の画像形成装置。
- 前記画像形成装置は、前記装置本体に搭載する一部の構成の違いにより複数のモデルに構成可能であり、前記複数のモデルのうち少なくとも1つのモデルの画像形成装置において、当該画像形成装置を上面側から見たときに当該画像形成装置の重心の位置が前記第1、第2、第3の支持部を結ぶ線で形成される三角形内にあることを特徴とする請求項6〜8のいずれか一項に記載の画像形成装置。
- 前記移動部材は、前記複数のモデルのうち前記少なくとも1つのモデル以外の画像形成装置において、前記錘を、前記少なくとも1つのモデルの画像形成装置における前記錘の位置よりも、前記第2の側面に沿って当該画像形成装置の重心の位置が前記少なくとも1つのモデルの画像形成装置の重心の位置から移動した側とは反対側に配置させることを特徴とする請求項9に記載の画像形成装置。
- 前記支持部の少なくとも1個は、近接した複数の支持点からなることを特徴とする請求項1〜10のいずれか一項に記載の画像形成装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2012091420A JP2013221957A (ja) | 2012-04-12 | 2012-04-12 | 画像形成装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2012091420A JP2013221957A (ja) | 2012-04-12 | 2012-04-12 | 画像形成装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2013221957A true JP2013221957A (ja) | 2013-10-28 |
Family
ID=49592992
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2012091420A Pending JP2013221957A (ja) | 2012-04-12 | 2012-04-12 | 画像形成装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2013221957A (ja) |
-
2012
- 2012-04-12 JP JP2012091420A patent/JP2013221957A/ja active Pending
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