JP2013221455A - ガスタービン、及びその高温部品 - Google Patents

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Abstract

【課題】ガスタービンで、燃焼ガスと接する高温部品の耐久性を高める。
【解決手段】燃焼器20の出口フランジ23と静翼41aの内側シュラウド45との間をシールするシール部材80には、燃焼ガス流路Pgに沿って下流側に隣接する内側シュラウド45と対向する下流側端面85から内側シュラウド45に対して遠ざかる向きに凹み、且つ下流側端面85の延在方向である周方向に延びる係合溝86と、係合溝86と燃焼ガス流路Pgとに挟まれた領域中で、周方向に延びる冷却通路87と、係合溝86と冷却通路87とを接続する導入通路88と、冷却通路87と燃焼ガス流路Pgとを接続する排出通路89と、が形成されている。
【選択図】図4

Description

本発明は、ガスタービン、及びこのガスタービンで燃焼ガスが接する高温部品に関する。
ガスタービンは、大気を圧縮して圧縮空気を生成する圧縮機と、燃料に圧縮空気を混合して燃焼させて燃焼ガスを生成する燃焼器と、燃焼ガスにより回転するロータと、ロータを回転可能に覆うケーシングと、を備えている。
ロータは、ロータ軸を中心としてこのロータ軸に平行な軸方向に延びるロータ本体と、軸方向に並んでロータ本体に設けられている複数の動翼段と、を有している。各動翼段は、いずれも、ロータ軸に対する周方向に並んでロータ本体に設けられている複数の動翼を有している。各動翼段の上流側には、静翼段が配置されている。各静翼段は、ロータ軸に対する周方向に並んでケーシングの内側に固定されている複数の静翼を有している。静翼は、ロータ軸に対して径方向に延びる静翼本体と、この静翼本体の径方向外側に設けられている外側シュラウドと、静翼本体の径方向内側に設けられている内側シュラウドとを有している。燃焼器からの燃焼ガスは、静翼の外側シュラウドと内側シュラウドとの間を通って、下流側の動翼に導かれる。軸方向で互いに隣接する静翼段相互間には、周方向に並んだ複数の分割環が配置されている。この分割環は、この分割環の上流側及び下流側の静翼段を構成する静翼の外側シュラウドと共同して、環状の燃焼ガス流路の外周側を画定する。
ガスタービンの構成部品のうち、燃焼器、動翼、静翼、及び分割環は、いずれも、高温の燃焼ガスに接する高温部品である。これらの高温部品は、いずれも、その耐久性等を確保するために、空気等で冷却されている。
ガスタービンの高温部品を空気で冷却する構造としては、例えば、以下の特許文献1に開示されている冷却構造がある。この特許文献1に開示されているガスタービンでは、燃焼器の尾筒の出口フランジと第一段静翼の外側シュラウド及び内側シュラウドとの間をシール部材でシールしている。外側シュラウド及び内側シュラウドには、その上流側端面から下流側に向かって凹むシール溝が形成されており、ここにシール部材が差し込まれている。
この特許文献1に開示されている冷却構造では、シール溝の溝底から燃焼ガス流路に連通する空気通路が形成されている。この空気通路は、燃焼ガス流路に近づくに連れて次第に下流側に向かって傾斜している。このため、シール溝内に入ってきた高圧の空気は、この空気通路を通って燃焼ガス流路内に流れ込み、外側シュラウド又は内側シュラウドの燃焼ガス流路側の面をフィルム冷却する。
特開2010−242750号公報
上記特許文献1に記載の冷却構造では、外側シュラウド又は内側シュラウドの燃焼ガス流路側の面であって、空気通路の燃焼ガス流路側の開口よりも下流側の部分を冷却することができる。しかしながら、上記特許文献1に記載の構造では、外側シュラウド又は内側シュラウドで、空気通路の燃焼ガス流路側の開口よりも上流側の部分、つまり、シール溝と燃焼ガス流路とに挟まれた領域を冷却することができず、係る部分の耐久性を高めることができないという問題点がある。
そこで、本発明は、このような従来技術の問題点に着目し、耐久性を向上させることができる高温部品、この高温部品を備えているガスタービンを提供することを目的とする。
上記問題点を解決するための発明に係るガスタービンの高温部品は、
燃焼ガスが流れる燃焼ガス流路を画定するガスタービンの高温部品において、前記燃焼ガス流路に沿って隣接する他の高温部品と対向する端面から該他の高温部品に対して遠ざかる向きに凹み、且つ該端面の延在方向に延びる溝と、前記溝と前記燃焼ガス流路とに挟まれた領域中で、前記延在方向に延びる冷却通路と、前記溝と前記冷却通路とを接続する導入通路と、前記冷却通路と前記燃焼ガス流路とを接続する排出通路と、が形成されていることを特徴とする。
ガスタービンの高温部品には、高温部品を基準にして燃焼ガス流路と反対側部分に冷却用の圧縮空気が供給される。当該高温部品では、溝から燃焼ガス流路につながる通路が形成されているため、溝内に圧縮空気が入り込み易くなり、この溝を冷却することができる。さらに、当該高温部品では、溝と燃焼ガス流路とに挟まれた領域に冷却通路が形成されており、この冷却通路内に圧縮空気が流れ込むので、溝と燃焼ガス流路とに挟まれた領域を冷却することができる。
ここで、前ガスタービンの高温部品において、前記排出通路における前記冷却通路側の開口は、該冷却通路における前記燃焼ガスの流れの上流側の部分に形成されていてもよい。
当該高温部品では、冷却通路よりもさらに上流側部分を冷却することができる。
また、前記ガスタービンの高温部品において、前記排出通路は、前記燃焼ガス流路に近づくに連れて、次第に前記燃焼ガスの流れの下流側に向かう方向に傾斜していてもよい。
当該高温部品では、燃焼ガス流路側の面に沿って排出通路からの圧縮空気が流れるので、この燃焼ガス流路側の面をフィルム冷却することができる。
また、前記ガスタービンの高温部品において、前記排出通路における前記燃焼ガス流路側の開口は、前記他の高温部品を臨める位置に形成されていてもよい。
高温部品と他の高温部品の間に生じる隙間には、燃焼ガスの巻き込みが生じ、これにより高温部品に損傷を生じることがある。当該高温部品では、この隙間へ圧縮空気を噴出してパージすることにより、他の高温部品との間への燃焼ガスの巻き込みを防ぐことができ、効果的に高温部品の損傷をして耐久性を高めることができる。
また、前記ガスタービンの高温部品において、前記冷却通路である第一冷却通路の前記延在方向における端部で、該第一冷却通路と連通し、前記燃焼ガス流路に沿って前記他の高温部品から遠ざかる向きに延びる第二冷却通路が形成され、前記排出通路は、前記第二冷却通路を介して、前記第一冷却通路と前記燃焼ガス流路とを接続してもよい。
当該高温部品では、第二冷却通路が形成されることで、第一冷却通路内の一方の端部から他方の端部にかけての流れがスムーズになるため、第一冷却通路に沿った部分の全体を効率よく冷却することができる。
また、前記ガスタービンの高温部品において、前記溝は、前記他の高温部品との間をシールするシール部材が入り込むシール溝であってもよい。
当該高温部品では、前述したように、シール溝内に圧縮空気が流れ込み易くなるため、シール溝内のシール部材を冷却することができる。
また、前記ガスタービンの高温部品において、当該高温部品が、前記ガスタービンの静翼であり、前記溝と前記冷却通路と前記導入通路と前記排出通路とは、前記静翼の外側シュラウド及び/又は内側シュラウドに形成されていてもよい。
当該高温部品、つまり静翼では、静翼の外側シュラウド及び/又は内側シュラウド中で、溝と燃焼ガス流路とに挟まれた領域を冷却することができる。
また、前記ガスタービンの高温部品である前記静翼において、前記他の高温部品は、前記外側シュラウド又は前記内側シュラウドに対して、前記燃焼ガスの流れの上流側又は下流側に隣接する部品であり、前記延在方向は、前記ガスタービンのロータ軸に対する周方向であってもよい。
また、前記ガスタービンの高温部品において、当該高温部品が、前記ガスタービンのロータ軸に対する周方向に複数並んで環状を成す分割環であり、前記他の高温部品は、前記分割環に前記周方向で隣接する他の分割環であり、前記延在方向は、前記ロータ軸に平行な軸方向であってもよい。
当該高温部品、つまり分割環では、分割環中で、溝と燃焼ガス流路とに挟まれた領域を冷却することができる。
また、前記ガスタービンの高温部品において、当該高温部品が、前記ガスタービンの燃焼器と静翼の外側シュラウド及び/又は内側シュラウドとの間をシールするシール部品であり、前記他の高温部品は、前記静翼であり、前記延在方向は、前記ガスタービンのロータ軸に対する周方向であり、前記溝は、前記静翼の前記外側シュラウド又は前記内側シュラウドの一部である係合凸部が入り込む係合溝であってもよい。
当該高温部品、つまりシール部材では、他の高温部品である静翼の外側シュラウド又は内側シュラウドの係合凸部を冷却することができる。さらに、当該シール部材では、シール部材中で、溝と燃焼ガス流路とに挟まれた領域を冷却することができる。
上記問題点を解決するための発明に係るガスタービンは、前記高温部品と、前記燃焼ガスにより回転するロータと、を備えていることを特徴とする。
本発明では、高温部品の溝と燃焼ガス流路とに挟まれた領域を冷却することができ、この高温部品の耐久性を高めることができる。
本発明に係る一実施形態におけるガスタービンの要部切欠側面である。 本発明に係る一実施形態におけるガスタービンの要部断面図である。 本発明に係る一実施形態における高温部品aであるシール部材の断面図である。 本発明に係る一実施形態における高温部品aであるシール部材の要部拡大断面図である。 本発明に係る一実施形態における高温部品aの変形例としてのシール部材の要部拡大断面図である。 本発明に係る一実施形態における高温部品bである静翼の要部拡大断面図である。 本発明に係る一実施形態における高温部品bの第一変形例としての静翼の要部拡大断面図である。 本発明に係る一実施形態における高温部品bの第二変形例としての静翼の要部拡大断面図である。 図8におけるIX矢視図である。 本発明に係る一実施形態における高温部品cである分割環の断面図である。 図10におけるXI−XI断面図である。
以下、本発明に係る各種実施形態及び各種変形例について、図面を参照して詳細に説明する。
「ガスタービン」
まず、図1及び図2を用いて、ガスタービンの基本構成について説明する。
ガスタービンは、図1に示すように、外気を圧縮して圧縮空気を生成する圧縮機10と、燃料供給源からの燃料を圧縮空気に混合して燃焼させて燃焼ガスを生成する複数の燃焼器20と、燃焼ガスにより駆動するタービン30と、を備えている。
タービン30は、ケーシング31と、このケーシング31内でロータ軸Arを中心として回転するタービンロータ33とを備えている。このタービンロータ33は、例えば、このタービンロータ33の回転で発電する発電機(図示されていない。)と接続されている。圧縮機10は、タービン30に対して、ロータ軸Arに平行な軸方向Daの一方側に配置されている。タービン30のケーシング31は、ロータ軸Arを中心として円筒状を成している。複数の燃焼器20は、ロータ軸Arに対する周方向Dcに互いの間隔をあけて、このケーシング31に取り付けられている。なお、以下では、軸方向Daで圧縮機10が配置されている側を上流側、その反対側を下流側とする。また、ロータ軸Arに対する径方向Drで、ロータ軸Arから遠ざかる側を径方向外側、ロータ軸Arに近づく側を径方向内側とする。
タービンロータ33は、図2に示すように、ロータ軸Arを中心として、軸方向Daに延びているロータ本体34と、軸方向Daに並んでロータ本体34に取り付けられている複数の動翼段35と、を有している。各動翼段35は、いずれも、ロータ軸Arに対して周方向Dcに並んでロータ軸Arに取り付けられている複数の動翼36を有している。動翼36は、径方向Drに延びる動翼本体37と、この動翼本体37の径方向内側に設けられているプラットホーム38と、このプラットホーム38の径方向内側に設けられている翼根39とを有している。動翼36は、この翼根39がロータ本体34に埋め込まれることで、ロータ本体34に固定されている。
複数の動翼段35の各上流側には、静翼段40が配置されている。各静翼段40は、いずれも、複数の静翼41が周方向Dcに並んで構成されている。各静翼41は、いずれも、径方向Drに延びる静翼本体42と、静翼本体42の径方向外側に設けられている外側シュラウド43と、静翼本体42の径方向内側に設けられている内側シュラウド45と、を有している。
動翼段35及び静翼段40の径方向外側であって、ケーシング31の径方向内側には、ロータ軸Arを中心として円筒状の翼環50が配置されている。この翼環50は、ケーシング31に固定されている。静翼41の外側シュラウド43と翼環50とは、遮熱環52により連結されている。
軸方向Daで隣接する静翼段40の外側シュラウド43相互間には、ロータ軸Arを中心として周方向Dcに並んだ複数の分割環61が配置されている。周方向Dcに並んだ複数の分割環61は環状を成し、その径方向内側には、動翼段35が配置されている。周方向Dcに並んだ複数の分割環61は、いずれも、遮熱環52により翼環50に連結されている。
燃焼器20は、高温高圧の燃焼ガスGをタービン30に送る尾筒22と、この尾筒22内に燃料及び圧縮空気を供給する燃料供給器21と、を備えている。尾筒22の下流側のフランジ、つまり出口フランジ23には、第一静翼段40aを構成する静翼41aの内側シュラウド45及び外側シュラウド43が接続されている。
圧縮機10からの圧縮空気Aは、タービン30のケーシング31内に入り、燃焼器20の周りから燃焼器20の燃料供給器21内に流れ込む。燃料供給器21はこの圧縮空気Aと共に外部からの燃料を尾筒22内に供給する。尾筒22内では、燃料が燃焼して、燃焼ガスGが生成される。この燃焼ガスGは、静翼段40を構成する複数の静翼41の内側シュラウド45と外側シュラウド43との間、その下流側の動翼段35を構成する複数の動翼36のプラットホーム38とこの動翼36の径方向外側に配置されている分割環61との間を通る過程で、動翼本体37に接して、タービンロータ33をロータ軸Ar回りに回転させる。
すなわち、燃焼ガスGが流れる燃焼ガス流路Pgは、静翼41の内側シュラウド45及び外側シュラウド43と、動翼36のプラットホーム38及びこれに対向する分割環61とで画定されている。すなわち、静翼41、動翼36及び分割環61は、いずれも、高温高圧の燃焼ガスGに接する高温部品である。
圧縮機10からの圧縮空気Aの一部、又は圧縮機10から抽気された圧縮空気Aは、静翼41の外側シュラウド43及び内側シュラウド45を冷却するために、この外側シュラウド43の径方向外側や内側シュラウド45の径方向内側の領域にも流れ込む。また、ケーシング31の径方向内側であって翼環50の径方向外側に領域にも、圧縮機10からケーシング31内に流れ込んだ前述の圧縮空気Aの一部、又は圧縮機10から抽気した圧縮空気Aが供給される。この圧縮空気Aは、分割環61を冷却するために、翼環50を介して、その径方向内側に配置されている分割環61の径方向外側に流れ込む。
「高温部品a」
次に、図3及び図4を用いて、本発明に係る高温部品aの一実施形態について説明する。
本実施形態の高温部品aは、図3に示すように、燃焼器20の尾筒22における出口フランジ23と、第一静翼段40aの静翼41aにおける内側シュラウド45及び外側シュラウド43との間をシールするシール部材80である。
静翼41aの外側シュラウド43及び内側シュラウド45には、それぞれその上流側端面から上流側に突出する係合凸部44が形成されている。
尾筒22の出口開口は、ほぼ四角形状を成しており、尾筒22の出口フランジ23は、この尾筒22の出口開口の周りに四角環状に形成されている。前述のシール部材80は、四角環状の出口フランジ23で、周方向Dcに延び且つ径方向Drで互いに対向する一対の周方向延在部に沿って配置されている。一方、四角環状の出口フランジ23で、径方向Drに延び且つ周方向Dcで互いに対向する一対の径方向延在部には、周方向で隣接する他の尾筒22の出口フランジ23における径方向延存部との間をシールする他のシール部材が配置されている。
四角環状の出口フランジ23の径方向外側の周方向延在部に沿って配置されているシール部材80は、この出口フランジ23の周方向延在部に係合すると共に静翼41aの外側シュラウド43に係合する。また、四角環状の出口フランジ23の径方向内側の周方向延在部に沿って配置されているシール部材80は、この出口フランジ23の周方向延在部に係合すると共に静翼41aの内側シュラウド45に係合する。径方向内側のシール部材80の径方向外側、径方向外側のシール部材80の径方向内側には、尾筒22からの燃焼ガスGが通る。よって、これらシール部材80は、燃焼ガス流路Pgにおける軸方向Daの一部を画定する。なお、径方向内側のシール部材80と径方向外側のシール部材80とは、尾筒22の中心軸を基準にしてほぼ対象な形状を成しているため、以下では、主として、径方向内側のシール部材80について説明する。
シール部材80の上流側部分には、図4に示すように、径方向内側に向かって凹み且つ周方向Dcに延びているフランジ溝84が形成されている。このフランジ溝84には、尾筒22の出口フランジ23が嵌まり込む。なお、径方向外側のシール部材80におけるフランジ溝84は、径方向外側に向かって凹んでいる。
また、シール部材80の下流側部分には、周方向Dcに延びて静翼41aの内側シュラウド45と対向する下流側端面85と、この下流側端面85に対して凹んでいる係合溝86とが形成されている。この係合溝86は、下流側端面85から上流側に向かって、言い換えると静翼41aから遠ざかる向きに凹み、且つ下流側端面85の延在方向である周方向Dcに延びている。この係合溝86には、静翼41aにおける内側シュラウド45の係合凸部44が嵌まり込む。
このシール部材80の係合溝86と燃焼ガス流路Pgとで挟まれた領域には、下流側端面85の延在方向、つまり周方向Dcに延びる冷却通路87が形成されている。さらに、シール部材80には、冷却通路87と係合溝86とを接続する導入通路88と、冷却通路87と燃焼ガス流路Pgとを接続する排出通路89とが形成されている。
導入通路88における係合溝86側の開口88iは、係合溝86の溝側面であって係合溝86の溝底側に形成されている。また、排出通路89の冷却通路87側の開口89iは、冷却通路87の下流側に形成され、排出通路89の燃焼ガス流路Pg側の開口89oは、下流側端面85の燃焼ガス流路Pg側に形成されている。
圧縮機10からケーシング31内に入ってきた圧縮空気Aの一部は、燃焼器20の尾筒22、シール部材80、第一静翼段40aのまわりを通る。この圧縮空気Aのさらに一部は、シール部材80と静翼41aの内側シュラウド45との間の隙間を経て、シール部材80の係合溝86内に流れ込む。このため、この係合溝86に嵌まり込んでいる内側シュラウド45の係合凸部44は、この圧縮空気Aにより冷却される。
係合溝86内に流れ込んだ圧縮空気Aの一部は、導入通路88を経て、冷却通路87内に流れ込む。この冷却通路87は、前述したように、係合溝86と燃焼ガス流路Pgとで挟まれた領域中に形成されているため、この冷却通路87内を流れる圧縮空気Aにより、シール部材80中で冷却通路87よりも燃焼ガス流路Pg側の部分を冷却することができる。
冷却通路87内の圧縮空気Aは、排出通路89を経て燃焼ガス流路Pg内に排出される。排出通路89の燃焼ガス流路Pg側の開口89oは、前述したように、シール部材80における下流側端面85の燃焼ガス流路Pg側に形成されている。このため、この排出通路89から排出された圧縮空気Aにより、シール部材80の下流側端面85と内側シュラウド45の上流側端面との間への燃焼ガスGの巻き込みを防ぐことができる。
以上のように、本実施形態では、高温部品aであるシール部材80の係合溝86と燃焼ガス流路Pgとで挟まれた領域内に冷却通路87を形成し、ここに圧縮空気Aを導入しているため、シール部材80における係合溝86よりも燃焼ガス流路Pg側の部分を冷却することができる。よって、本実施形態では、シール部材80を高温の燃焼ガスGから保護することができ、このシール部材80の耐久性を高めることができる。
「高温部品aの変形例」
次に、高温部品aであるシール部材の変形例について、図5を用いて説明する。
本変形例のシール部材80aは、上記実施形態のシール部材80に、冷却通路87と係合溝86とを接続する導入通路としての第二導入通路88の他に、係合溝86内への圧縮空気Aを積極的に導入するために、第一導入通路88aをさらに形成したものである。
第一導入通路88aの一方の開口88aiは、ケーシング31内で圧縮空気Aが漂う側に開口し、他方の開口88aoは、係合溝86の底面側に形成されている。このように、本実施形態では、係合溝86内に圧縮空気Aを導入するための第一導入通路88aが形成されているので、この係合溝86内に内側シュラウド45の係合凸部44が嵌まり込んでいても、この係合溝86内に圧縮空気Aが入り易くなる。このため、本変形例では、内側シュラウド45の係合凸部44を上記実施形態よりも冷却することができる。さらに、本変形例では、冷却通路87内に流入する圧縮空気Aの流量が増加するため、シール部材80aにおける係合溝86よりも燃焼ガス流路Pg側の部分を上記実施形態より冷却することができる。
また、本変形例では、排出通路89aが冷却通路87の上流側部分に形成されている。具体的に、この排出通路89aの冷却通路87側の開口89aiは、冷却通路87の上流側に形成され、排出通路89の燃焼ガスG側の開口89aoは、シール部材80の内周面82、つまり燃焼ガス流路Pg側の面に形成されている。この排出通路89aは、燃焼ガス流路Pg側に近づくに連れて下流側に向かう側に傾斜している。このため、この排出通路89aから排出された圧縮空気Aは、シール部材80aの内周面82に沿って流れ、この内周面82をフィルム冷却することができる。よって、本変形例では、この観点からも、シール部材80aにおける係合溝86よりも燃焼ガス流路Pg側の部分を上記実施形態より冷却することができる。
「高温部品b」
次に、図6を用いて、本発明に係る高温部品bの一実施形態について説明する。
本実施形態の高温部品bは、第一静翼段40bを構成する静翼41bである。この静翼41bの内側シュラウド45は、燃焼器20の尾筒22における出口フランジ23bと対向している。尾筒22の出口フランジ23bと静翼41bの内側シュラウド45bとの間は、シール部材90によりシールされる。
内側シュラウド45bの端面で、尾筒22の出口フランジ23bと対向する上流側端面44bには、シール溝46が形成されている。このシール溝46は、この上流側端面44bから下流側に向かって、言い換えると尾筒22から遠ざかる向きに凹み、且つ上流側端面44bの延在方向である周方向Dcに延びている。このシール溝46には、前述のシール部材90の一方の端部側が嵌まり込む。
この内側シュラウド45bで、このシール溝46と燃焼ガス流路Pgとで挟まれた領域には、上流側端面44bの延在方向、つまり周方向Dcに延びる冷却通路47が形成されている。さらに、この内側シュラウド45bには、冷却通路47とシール溝46とを接続する導入通路48と、冷却通路47と燃焼ガス流路Pgとを接続する排出通路49とが形成されている。
導入通路48におけるシール溝46側の開口48iは、シール溝46の溝側面であってシール溝46の溝底側に形成されている。また、排出通路49の冷却通路47側の開口49iは、冷却通路47の上流側に形成され、排出通路49の燃焼ガス流路Pg側の開口49oは、内側シュラウド45bの径方向外側面42b、つまり燃焼ガス流路Pg側の面に形成されている。この排出通路49は、燃焼ガス流路Pg側に近づくに連れて下流側に向かう側に傾斜している。
圧縮機10からケーシング31内に入ってきた圧縮空気Aの一部は、前述したように、燃焼器20の尾筒22、シール部材90、第一静翼段40aの周りを通る。この圧縮空気Aのさらに一部は、尾筒22の出口フランジ23bと静翼41bの内側シュラウド45bとの間の隙間を経て、内側シュラウド45bのシール溝46内に流れ込む。このため、このシール溝46に嵌まり込んでいるシール部材90は、この圧縮空気Aにより冷却される。
シール溝46内に流れ込んだ圧縮空気Aの一部は、導入通路48を経て、冷却通路47内に流れ込む。この冷却通路47は、前述したように、シール溝46と燃焼ガス流路Pgとで挟まれた領域中に形成されているため、この冷却通路47内を流れる圧縮空気Aにより、内側シュラウド45b中でシール溝46よりも燃焼ガス流路Pg側であって、このシール溝46の溝底面よりも上流側の部分を冷却することができる。
冷却通路47内の圧縮空気Aは、排出通路49を経て燃焼ガス流路Pg内に排出される。排出通路49は、前述したように、燃焼ガス流路Pg側に近づくに連れて下流側に向かう側に傾斜している。このため、この排出通路49から排出された圧縮空気Aは、内側シュラウド45bの径方向外側面42bに沿って流れ、この径方向外側面42bをフィルム冷却する。よって、本実施形態では、この観点からも、内側シュラウド45bにおけるシール溝46よりも燃焼ガス流路Pg側の部分を冷却することができる。
よって、本実施形態では、静翼41bの内側シュラウド45bの上流側部分を高温の燃焼ガスGから保護することができ、この静翼41bの耐久性を高めることができる。
なお、以上では、静翼41bの内側シュラウド45bの構成について詳細に説明したが、この静翼41bの外側シュラウドも基本的に内側シュラウド45bと同様に、シール溝、導入通路、冷却通路、排出通路が形成されている。また、以下で説明する高温部品bの各変形例でも、静翼の内側シュラウドと外側シュラウドとは、基本的に同様に形成されているため、静翼の内側シュラウドの構成について詳細に説明し、この静翼の外側シュラウドの構成に関する説明を省略する。
「高温部品bの第一変形例」
次に、高温部品bである静翼の第一変形例について、図7を用いて説明する。
本変形例における静翼41cの内側シュラウド45cにも、上記実施形態と同様、上流側端面44bから凹むシール溝46と、シール溝46と燃焼ガス流路Pgとで挟まれた領域内の冷却通路47と、シール溝46と冷却通路47とを接続する導入通路48と、冷却通路47と燃焼ガス流路Pgとを接続する排出通路49cとが形成されている。但し、本変形例の排出通路49cは、上記実施形態の排出通路49に対して、その配置及び向きが異なっている。
本変形例の排出通路49cの冷却通路47側の開口49ciは、冷却通路47の上流側に形成されている。また、この排出通路49cの燃焼ガス流路Pg側の開口49coは、内側シュラウド45cの上流側端面44bと径方向外側面42bとの角部に形成されている。
このように、排出通路49cの燃焼ガス流路Pg側の開口49coが、内側シュラウド45cの上流側端面44bと径方向外側面42bとの角部に形成されていると、尾筒22の出口フランジ23bと内側シュラウド45cの上流側端面44bとの間への燃焼ガスGの巻き込みを防ぐことができる。このため、本変形例では、内側シュラウド45c中で冷却通路47よりも燃焼ガス流路Pg側の部分を冷却することができると共に、内側シュラウド45c中で冷却通路47よりも上流側の部分や、シール部材90中で燃焼ガス流路Pgと対向する部分も冷却することができる。
「高温部品bの第二変形例」
次に、高温部品bである静翼の第二変形例について、図8及び図9を用いて説明する。
本変形例の静翼41dは、上記実施形態の静翼41bにおける内側シュラウド45bに、冷却通路47dをさらに追加形成したものである。
本変形例では、上記実施形態の冷却通路である第一冷却通路47の延在方向である周方向Dcとつながる第二冷却通路47dを追加形成している。この第二冷却通路47dは、本変形例の静翼41dにおける内側シュラウド45dの一対の周方向端面44cに沿って、第一冷却通路47の周方向Dcにおける端部から尾筒22に対して遠ざかる向きである下流側に延びている。この第二冷却通路47dは、内側シュラウド45dの下流側端面44dと径方向外側面42bとの角部で開口している。
本変形例の内側シュラウド45dには、第一冷却通路47と燃焼ガス流路Pgとを接続する排出通路49が形成されている。この排出通路49は、上記実施形態の内側シュラウド45bに形成されている排出通路49と同様の位置に同様の向きに形成されている。
本変形例において、第一冷却通路47内に入った圧縮空気Aの一部は、排出通路49から燃焼ガス流路Pg内に排出される。また、第一冷却通路47内に入った圧縮空気Aの他の一部は、この第一冷却通路47の端部から第二冷却通路47d内に流れ込み、この第二冷却通路47dの下流側の開口から燃焼ガス流路Pg内に排出される。
以上のように、本変形例では、第二冷却通路47dを形成したことにより、第一冷却通路47の延在方向への圧縮空気Aの流動が生じる。このため、第一冷却通路47に沿った部分の熱伝達率が向上して、内側シュラウド45d中で第一冷却通路47に沿った部分の全体を効率よく冷却することができる。つまり、本変形例では、内側シュラウド45d中でシール溝46よりも燃焼ガス流路Pg側であって、このシール溝46の溝底よりも上流側の部分における周方向Dcの全体を効率よく冷却することができる。
さらに、本変形例では、第二冷却通路47dを形成したことにより、内側シュラウド45dの一対の周方向端面44c側の部分を冷却することができる。
以上、高温部品b及びその変形例について説明してきたが、これらはいずれも尾筒22の出口フランジ23bと対向する上流側端面44bに、シール溝46が形成されている。しかし、本発明の技術思想はこれに限られるものではなく、シール溝46が静翼41bのシュラウドの側面の端面に形成されていてもよい。この場合、周方向Dcで隣接する他の静翼41bとの間に設けられたシール溝46の近傍を効果的に冷却することができる。
「高温部品c」
次に、本発明に係る高温部品cの一実施形態について、図10及び図11を用いて説明する。
本実施形態の高温部品cは、周方向Dcに並ぶ分割環61である。この分割環61には、図10に示すように、その上流側に部分に、下流側に向かって凹む上流側係合溝62aが形成され、その下流側部分に、上流側に向かって凹む下流側係合溝62bが形成されている。この分割環61は、上流側係合溝62aに、この分割環61の上流側に位置している遮熱環52aの係合凸部53aが嵌まり込み、下流側係合溝62bに、この分割環61の下流側に位置している遮熱環52bの係合凸部53bが嵌まり込むことで、これら遮熱環52a,52bを介して翼環50に取り付けられている。
分割環61と翼環50との間には、遮蔽板56が配置されている。この遮蔽板56の上流側部分は、この遮蔽板56の上流側に位置している遮熱環52aに係合している。また、この遮蔽板56の下流側部分は、この遮蔽板56の下流側に位置している遮熱環52bに係合している。この遮蔽板56には、その径方向外側から径方向内側に貫通する複数の貫通孔57が形成されている。
翼環50には、その径方向外側から径方向内側に貫通する貫通孔51が形成されている。
図2を用いて前述したように、ケーシング31の径方向内側であって翼環50の径方向外側に領域には、圧縮機10からケーシング31内に流れ込んだ圧縮空気Aの一部、又は圧縮機10から抽気した圧縮空気Aが供給される。この圧縮空気Aは、翼環50の貫通孔51を通って、翼環50と遮蔽板56との間に流れ込む。さらに、この圧縮空気Aは、遮蔽板56の多数の貫通孔57を通って、遮蔽板56と分割環61との間に流れ込み、分割環61を冷却する。
また、図10及び図11に示すように、この分割環61で、周方向Dcで隣接する他の分割環61と対向する一対の周方向端面63には、それぞれシール溝64が形成されている。このシール溝64は、周方向端面63から周方向Dcで隣接する他の分割環61に対して遠ざかる向きに凹み、且つ周方向端面63の延在方向である軸方向Daに延びている。このシール溝64には、周方向Dcで隣接する他の分割環61との間をシールするシール部材95が嵌まり込む。
分割環61で、シール溝64と燃焼ガス流路Pgとで挟まれた領域には、周方向端面63の延在方向、つまり軸方向Daに延びる冷却通路65が形成されている。さらに、この分割環61には、シール溝64と冷却通路65とを接続する複数の導入通路67と、冷却通路65と燃焼ガス流路Pgとを接続する複数の排出通路68とが形成されている。
複数の導入通路67は、シール溝64の延在方向である軸方向Daに並んでいる。これら第二導入通路67のシール溝64側の開口67iは、シール溝64の溝側面であって溝底面側に形成されている。また、複数の排出通路68も、シール溝64の延在方向である軸方向Daに並んでいる。これら排出通路68の冷却通路65側の開口68iは、冷却通路65の周方向端面63側に形成されている。なお、この周方向端面63は、分割環61の一対の周方向端面63のうち、この冷却通路65に近い周方向端面63である。また、排出通路68の燃焼ガス流路Pg側の開口68oは、この周方向端面63に形成されている。
遮蔽板56と分割環61との間の圧縮空気領域Raに流れ込んだ圧縮空気Aは、周方向Dcで隣接する分割環61の相互間を経てシール溝64内に流れ込む。そして、この圧縮空気Aは、第二導入通路67を経て、冷却通路65内に流れ込む。このように、本実施形態では、シール溝64内に圧縮空気Aの流れが形成されるため、シール溝64内のシール部材95を冷却することができる。このため、このシール部材95の耐久性を高めることができる。
冷却通路65は、前述したように、シール溝64と燃焼ガス流路Pgとで挟まれた領域中に形成されているため、この冷却通路65内を流れる圧縮空気Aにより、分割環61中で冷却通路65よりも燃焼ガス流路Pg側の部分であって、シール溝64の溝底面よりもシール溝64の開口側の部分も冷却することができる。
冷却通路65内の圧縮空気Aは、排出通路68を経て燃焼ガス流路Pg内に排出される。排出通路68の燃焼ガス流路Pg側の開口68oは、前述したように、分割環61の周方向端面63に形成されている。このため、この排出通路68から排出された圧縮空気Aにより、分割環61の周方向端面63と、この分割環61に周方向Dcで隣接する他の分割環61の周方向端面63との間への燃焼ガスGの巻き込みを防ぐことができる。
以上のように、本実施形態では、高温部品cである分割環61のシール溝64と燃焼ガス流路Pgとで挟まれた領域内に冷却通路65を形成し、ここに圧縮空気Aを導入しているため、分割環61におけるシール溝64よりも燃焼ガス流路Pg側の部分を冷却することができる。よって、本実施形態では、分割環61を高温の燃焼ガスGから保護することができ、この分割環61の耐久性を高めることができる。
10:圧縮機、20:燃焼器、22:尾筒、23,23b:出口フランジ、30:タービン、31:ケーシング、33:タービンロータ、34:ロータ本体、35:動翼段、36:動翼、40:静翼段、40a:第一静翼段、41,41a,41b,41c,41d:静翼、43:外側シュラウド、44:係合凸部、44b:上流側端面、45:内側シュラウド、46:シール溝、47:冷却通路(第一冷却通路)、47d:第二冷却通路、48:導入通路、49,49c:排出通路、50:翼環、52,52a,52b:遮熱環、56:遮蔽板、61:分割環、64:シール溝、65:冷却通路、67:導入通路、68:排出通路、80,80a,90,95:シール部材、85:下流側端面、86:係合溝、87:冷却通路、88a:第一導入通路、88:導入通路(第二導入通路)、89,89a:排出通路

Claims (11)

  1. 燃焼ガスが流れる燃焼ガス流路を画定するガスタービンの高温部品において、
    前記燃焼ガス流路に沿って隣接する他の高温部品と対向する端面から該他の高温部品に対して遠ざかる向きに凹み、且つ該端面の延在方向に延びる溝と、
    前記溝と前記燃焼ガス流路とに挟まれた領域中で、前記延在方向に延びる冷却通路と、
    前記溝と前記冷却通路とを接続する導入通路と、
    前記冷却通路と前記燃焼ガス流路とを接続する排出通路と、
    が形成されていることを特徴とするガスタービンの高温部品。
  2. 請求項1に記載のガスタービンの高温部品において、
    前記排出通路における前記冷却通路側の開口は、該冷却通路における前記燃焼ガスの流れの上流側の部分に形成されている、
    ことを特徴とするガスタービンの高温部品。
  3. 請求項1又は2に記載のガスタービンの高温部品において、
    前記排出通路は、前記燃焼ガス流路に近づくに連れて、次第に前記燃焼ガスの流れの下流側に向かう方向に傾斜している、
    ことを特徴とするガスタービンの高温部品。
  4. 請求項1又は2に記載のガスタービンの高温部品において、
    前記排出通路における前記燃焼ガス流路側の開口は、前記他の高温部品を臨める位置に形成されている、
    ことを特徴とするガスタービンの高温部品。
  5. 請求項1から4のいずれか一項に記載のガスタービンの高温部品において、
    前記冷却通路である第一冷却通路の前記延在方向における端部で、該第一冷却通路と連通し、前記燃焼ガス流路に沿って前記他の高温部品から遠ざかる向きに延びる第二冷却通路が形成され、
    前記排出通路は、前記第二冷却通路を介して、前記第一冷却通路と前記燃焼ガス流路とを接続する、
    ことを特徴とするガスタービンの高温部品。
  6. 請求項1から5のいずれか一項に記載のガスタービンの高温部品において、
    前記溝は、前記他の高温部品との間をシールするシール部材が入り込むシール溝である、
    ことを特徴とするガスタービンの高温部品。
  7. 請求項1から6のいずれか一項に記載のガスタービンの高温部品において、
    当該高温部品が、前記ガスタービンの静翼であり、
    前記溝と前記冷却通路と前記導入通路と前記排出通路とは、前記静翼の外側シュラウド及び/又は内側シュラウドに形成されている、
    ことを特徴とするガスタービンの高温部品。
  8. 請求項7に記載のガスタービンの高温部品において、
    前記他の高温部品は、前記外側シュラウド又は前記内側シュラウドに対して、前記燃焼ガスの流れの上流側又は下流側に隣接する部品であり、
    前記延在方向は、前記ガスタービンのロータ軸に対する周方向である、
    ことを特徴とするガスタービンの高温部品。
  9. 請求項1から6のいずれか一項に記載のガスタービンの高温部品において、
    当該高温部品が、前記ガスタービンのロータ軸に対する周方向に複数並んで環状を成す分割環であり、
    前記他の高温部品は、前記分割環に前記周方向で隣接する他の分割環であり、
    前記延在方向は、前記ロータ軸に平行な軸方向である、
    ことを特徴とするガスタービンの高温部品。
  10. 請求項1から5のいずれか一項に記載のガスタービンの高温部品において、
    当該高温部品が、前記ガスタービンの燃焼器と静翼の外側シュラウド及び/又は内側シュラウドとの間をシールするシール部品であり、
    前記他の高温部品は、前記静翼であり、
    前記延在方向は、前記ガスタービンのロータ軸に対する周方向であり、
    前記溝は、前記静翼の前記外側シュラウド又は前記内側シュラウドの一部である係合凸部が入り込む係合溝である、
    ことを特徴とするガスタービンの高温部品。
  11. 請求項1から10のいずれか一項に記載の高温部品と、
    前記燃焼ガスにより回転するロータと、
    を備えていることを特徴とするガスタービン。
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