JP2013220892A - トラバース装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】プラスチックボビンのように鍔が歪んだボビンに対しても巻き崩れなく鍔の内面にまで線条体を整列して巻き取ることが可能なトラバース装置を提供する。
【解決手段】トラバース装置1は、光ドロップケーブル55を巻き取るボビン50とこれに巻き取られる光ドロップケーブル55をガイドする第一のガイドローラ4a,4bとを相対移動させて光ドロップケーブル55をボビンに巻き取る。ボビン50と第一のガイドローラ4a,4bとの間に、鍔52a,52bの近傍で光ドロップケーブル55をガイドする第二のガイドローラ2a,2bを配設する。この第二のガイドローラ2a,2bは、鍔52a,52bが歪んでいるとき、駆動部30によって、鍔52a,52bの近傍に到達した光ドロップケーブル55を鍔52a,52b側向かってへ押し込むことで隙間なく巻き取りを行わせる。
【選択図】図1

Description

本発明は、ケーブル等の線条体をボビンに自動的に整列巻きするためのトラバース装置に関し、さらに詳しくは、光ドロップケーブルのように線条体が左右非対称の異形線であっても、また、ボビンの鍔が変形している場合であっても確実に整列巻きを行うことが可能なトラバース装置に関する。
長尺の線条体を整列させて巻き取りするための装置として各種のトラバース装置が実用化されている。例えば、特許文献1に示された線条体の製造装置は、ボビンを軸方向に移動させる第一のトラバース装置と、巻き取られる線条体をガイド及び整列しながらボビンの軸方向に線条体を往復移動させる第二のトラバース装置とを備え、トラバースの反転時間を短縮させるようにしたものである。
また、特許文献2に示す線条体の製造装置は、トラバース装置によってボビンを軸方向に往復移動させながら定位置より供給される線条体をボビンに整列させながら巻き取る構成において、ボビン回転部を加圧装置によってトラバース方向に加圧しトラバースターン時の反転時間を短縮し、或いは同時に反転時間内の実効的トラバース速度を大きくして巻き乱れを生じないようにしたものである。
特開2005−145626号公報 特開2006−290476号公報
しかしながら、上述した従来の線条体の製造装置によれば、ボビン形状、特に鍔の形状の歪み等がなく正しいものである場合には正しい巻き取りが達成されるものの、ボビンには合成樹脂材料によって形成されたものもあり、そのようなボビンの場合には形状に歪みが生じやすく、しかも歪みは各ボビンによってそれぞれ異なるものである。そのため、ボビンの鍔に変形等の歪みが生じている場合には巻き不良が問題となっていた。例えば、図5(a)に示すように、円筒体101とその両側に設けられた鍔102a,102bとを樹脂成型して製造されたプラスチックボビン(以下、単に「ボビン」という)100において、円筒体101に対して鍔102a,102bが直角方向に歪み無く配置されている場合には、ボビン100の円筒体101に対して線条体200を軸方向に相対移動させることにより線条体200を整列させながら円筒体101に隙間無く正しく巻き付けることができる。
しかしながら、図5(b)に示すように、鍔102a,102bに歪み、例えば、鍔102a,102bの内側への反りが生じていると、内側に曲がった鍔102a,102bの先端部に邪魔されてしまい線条体200が鍔102a,102bの内表面側に入り込めないため、鍔102a,102bの近傍では線条体200が巻き取られない隙間103が生じるという問題がある。また、隙間103が生じた状態で巻きを重ねていくと上層に位置する線条体200が隙間103に滑り落ちて巻き崩れが生じ正しく巻き取りが行われない場合がある。尚、図5(b)においては鍔102a,102bを断面図で示している。
一方、線条体200の一種である光ドロップケーブルは、光ファイバが収容された本体と吊線を一体に形成したものであり、表面積の大きい側面を下側にしてボビンに巻き取る場合には左右非対称の形状となる。そのため、従来は、光ドロップケーブルをボビンに巻取るに際しては、手作業によって巻き取りを行っていたが、巻き取りを行う作業員のスキルによって巻き取り時間や巻き取り精度にバラツキが発生していた。また、作業員の作業疲労の度合いによっても光ドロップケーブルの巻き取り時間が変化する等、巻き取りの良否には人的要因を多く含んでいた。また、派遣社員を登用して巻き取り作業に従事させようとすると、整列巻きのスキルを取得するのに数週間の訓練期間を必要とし、短期間で実務に就かせることは困難であった。
そこで、本発明は、かかる問題点に鑑みなされたもので、上述したプラスチックボビンのように鍔が歪んだボビンに対しても線条体を整列して鍔の内面にまで正しく整列して巻き取ることが可能なトラバース装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために請求項1に記載の発明は、円筒体と、円筒体の両側面に形成された鍔を有するボビンの円筒体に長尺の線条体を整列させて巻き取るためのトラバース装置において、線条体をボビンの回転軸方向と平行な方向に案内する第一のガイドローラを備えたトラバース駆動部と、ボビンとトラバース駆動部との間に配設され、線条体がいずれかの鍔の内面に対して所定の位置まで近接したときに鍔側とは反対方向から線条体を鍔の内面側方向に押し込む線条体押し込み機構とを備えていることを特徴とする。
上記課題を解決するために請求項2に記載の本発明は、請求項1に記載のトラバース装置において、線条体押し込み機構は、線条体を挟んで両側に配置された一対の第二のガイドローラと、第二のガイドローラをボビンの鍔の内面側方向に移動させるロボット及び線条体の通線方向へ移動させるシリンダによって構成される駆動機構とを備え、トラバース駆動部によって案内された線条体がいずれかの鍔の内面側近傍の所定位置に到達するとシリンダが一方側の第二のガイドローラをボビン側方向に伸出させ、その状態でロボットが当該鍔側に移動することにより当該第二のガイドローラによる線条体の押し込みが行われることを特徴とする。
上記課題を解決するために請求項3に記載の本発明は、請求項2に記載のトラバース装置において、一対の第二のガイドローラには線条体に対する押圧力を調整する押圧機構がそれぞれ設けられていることを特徴とする。
上記課題を解決するために請求項4に記載の本発明は、請求項3に記載のトラバース装置において、押圧機構は、第二のガイドローラを弾性的に支持する弾性部材と、弾性部材の押圧力の調節を行う圧力調整部材とを備えていることを特徴とする。
上記課題を解決するために請求項5に記載の本発明は、請求項2から4のいずれか1項に記載のトラバース装置において、線条体をボビンに巻き付けた層数に応じてロボット及び/又はシリンダを動作させ又は停止させる制御部を備えて構成されていることを特徴とする。
上記課題を解決するために請求項6に記載の本発明は、請求項5に記載のトラバース装置において、制御部は、ボビンに巻き取られた線条体の長さによって巻き取り動作を終了するように構成されていることを特徴とする。
本発明に係るトラバース装置によれば、プラスチックボビンのように鍔が歪み(変形)易いボビンに対しても鍔の内面まで線条体を整列して巻き取ることが可能になるという効果がある。
本発明に係るトラバース装置の好ましい一実施形態を示す平面図である。 線条体押し込み機構の動作を示す平面図である。 ガイドローラによる押圧機構の詳細を示し、(a)はその平面図、(b)はその側面図、(c)はその内部構成を示す断面図である。 図1に示す制御部によるトラバース装置の制御例を示すフローチャートである。 (a)は従来の正常なボビンの形状及び巻き取り状況を示す平面図、(b)は鍔に内側への反りが生じているボビンの形状及び巻き取り状況を示す平面図である。
[トラバース装置の構成]
以下、本発明に係るトラバース装置について、好ましい一実施形態に基づいて詳細に説明する。図1は本発明に係るトラバース装置の一実施形態を示す平面図、図2は線条体押し込み機構3の動作を示す平面図である。図示されたトラバース装置1は、第一の駆動源20によって一定方向に回転するプラスチックボビン(以下、単に「ボビン」という)50に対して長尺の線条体である光ドロップケーブル55を整列させながら多層に巻き付けるための装置である。ボビン50は、光ドロップケーブル55の巻き付けを行うための部材であり、合成樹脂材料によって円筒状に形成された胴部51と、この胴部51の両側に同心円に形成された円板状の合成樹脂製の鍔52a,52bとを備えて形成されている。ボビン50は、左右対称の形状をしており、ボビン50の中央で分けられる形状のものを一体成型で製造し、それを合体させることによって製造される。
トラバース装置1は、概略として、光ドロップケーブル55をボビン50の胴部51に整列巻きするためにボビン50の回転軸方向と平行な方向に移動可能に配置された一対の第一のガイドローラ4a,4bと、この第一のガイドローラ4a,4bをボビン50の回転軸方向(図1における左右方向)と平行な方向に往復案内移動させる駆動軸5と、駆動軸5に螺合して駆動軸5の回転方向に応じて第一のガイドローラ4a,4bを軸方向に往復案内移動させる保持部6と、駆動軸5を回転させるモータ及び減速機構を備えた第二の駆動源7によって形成されるいわゆるボールネジ機構を有するトラバース駆動部4を備えると共に、鍔52a,52bの内面側の近傍に到達した光ドロップケーブル55を鍔52a,52bの内面側へ向かって押し込む線条体押し込み機構3と、を備えて構成されている。そして、線条体押し込み機構3、第一の駆動源20及び第二の駆動源7は、それぞれ中央処理装置等の電子部品を備えた制御部10によって電気的に制御されるようになっている。トラバース駆動部4は、例えば、ボビン50の回転角度が160°〜300°の間で1ピッチ分トラバース移動するようになっている。
線条体押し込み機構3は、ボビン50とトラバース駆動部4との間に配置され、光ドロップケーブル55を案内する凹部を備えた一対の第二のガイドローラ2a,2bと、鍔52a,52bの近傍の所定位置に到達した光ドロップケーブル55を鍔52a,52bの内面側に向かって押し込むように第二のガイドローラ2a,2bを一体で動作させる駆動機構30を備えて構成されている。第二のガイドローラ2a,2bは光ドロップケーブル55を挟んで左右の両側に位置するようにして配置されている。そして、この線条体押し込み機構3は、制御部10からの制御信号によって動作するようになっている。具体的には、例えば、光ドロップケーブル55が鍔52bの内面に対して所定の位置まで近接した状態(図1に示す状態)となった場合に、後述するシリンダ34aが第二のガイドローラ2aをボビン50側方向(図1における上側)に伸出させ、その状態で後述するロボット31が鍔52b側(図1における左側)に移動することにより第二のガイドローラ2aが光ドロップケーブル55を鍔52bとは反対側から鍔52bの内面側に向かって押し込むという動作を行う。
駆動機構30は、概略として、第二のガイドローラ2a,2bをボビン50の鍔52a,52bの内面側方向に移動させるロボット31と、第二のガイドローラ2a,2bを光ドロップケーブル55の通線方向へ移動させるシリンダ34a,34bを備えており、シリンダ34a,34bは伸出又は後退自在なシリンダアーム33a,33bを有している。この構成により、シリンダ34aは第二のガイドローラ2aをボビン50側方向に伸出させ、シリンダ34bは第二のガイドローラ2bをボビン50側方向に伸出させるようになっている。そして、第二のガイドローラ2a,2bを伸出させた状態でロボット31をボビン50の鍔52a,52bの内面側方向に移動させることにより第二のガイドローラ2a,2bの鍔52a,52bへの押し込みを行うようになっている。また、第二のガイドローラ2a,2bは、光ドロップケーブル55を鍔52a,52bの内面側に向かって所定の圧力で押圧する押圧機構32a,32bを備えており、押圧機構32a,32bはシリンダアーム33a,33bの一端側にそれぞれ取り付けられている。尚、シリンダアーム33a,33bの伸出及び後退は図示しない空圧機構によって行われるようになっている。
図3は第二のガイドローラ2aによる押圧機構32aの詳細を示し、(a)はその平面図、(b)はその側面図、(c)はその内部構成を示す断面図である。尚、鍔52a側と鍔52b側とでは構成が左右逆になるのみで全体の構成はほぼ同じであるので、ここでは鍔52b側について図示及び説明する。まず、図3(a),(b)に示すように、押圧機構32aは、ガイドローラ2aを保持するローラアーム321を一端に備え、ガイドローラ2aに対して所望の押圧力を付与する押圧部320と、この押圧部320の他端に設けられて押圧部320の押圧力を調整する圧力調整部材としての圧力調整ネジ322とを備えて構成されており、押圧部320が駆動軸5の軸方向と平行となるようにしてシリンダアーム33aの先端に固定されている。
押圧部320は、図3(c)に示すように、筒状の本体323と、この本体323の一端側の内部に内蔵されて圧力調整ネジ322に結合された押圧板324と、この押圧板324とローラアーム321との間に平行に配置された弾性部材としての2つのコイルバネ325a,325bとを備えて構成されている。この押圧部320では、圧力調整ネジ322の回転方向に応じて押圧板324が本体323内を図3(c)の左右方向へ移動し、それに従ってコイルバネ325a,325bが伸縮する。コイルバネ325a,325bが伸縮することによってローラアーム321が図3(c)の左右方向へ移動し、これに応じて光ドロップケーブル55に対する第二のガイドローラ2aの押圧力が変化する。この押圧力の調整は光ドロップケーブル55の太さ、鍔52a,52bの歪みの程度等に応じて予めデータを取得しておき、ボビン50に光ドロップケーブル55の巻き取りを開始する前に上記データを参照しながら作業者や管理人が圧力調整ネジ322を操作することによって設定する。尚、押圧機構32a,32bはコイルバネによる弾性部材を用いる構成にしたが、この弾性部材に代えて他の手段、例えば、油圧シリンダを用いる構成であってもよい。
制御部10は、光ドロップケーブル55をボビン50に巻き付けた層数に応じてロボット31及び/又はシリンダ34a,34bを動作させ又は停止させる機能を有していると共に、ボビン50に巻き取られた光ドロップケーブル55の長さによって巻き取り動作を終了する機能を有して構成されている。巻き付けの層数が多くなった場合には第二のガイドローラ2a,2bによる光ドロップケーブル55の鍔52a,52bの内面側への押し込みを行わなくとも第二のガイドローラ2a,2bによる光ドロップケーブル55を外側から支持するのみで巻き崩れを起こすことなく巻き付けを行うことができるのでこの場合にはロボット31を動作させなくともよい。一方、光ドロップケーブル55は光ファイバを収容した本体部と張力線からなる吊線部を一体にして形成されており、ボビン50への巻き取りは、例えば、鍔52b側に吊線部、鍔52a側に本体部が位置する状態で行われる。そのため、光ドロップケーブル55の断面形状が左右で非対称となるので鍔52a側と鍔52b側で張力の状態が異なることからロボット31及びシリンダ34a,34bの動作は同じではなく、巻きの層数によって鍔52a側と鍔52b側とで異なることになる。例えば、鍔52b側では26層目まではロボット31及びシリンダ34aを共に動作させ、28層目以降はシリンダ34aのみを動作させる一方、鍔52a側では17層目まではロボット31及びシリンダ34bを共に動作させるが、19層目以降はロボット31及びシリンダ34bを共に動作させない、などである。
[トラバース装置の動作]
次に、上述したトラバース装置1の動作について説明する。図4は制御部10によるトラバース装置1の制御を示すフローチャートである。尚、この動作の説明では、図1に示すように、ボビン50の鍔52a,52bの先端部がそれぞれ内側(胴部51側)に向かって歪んでいるものとする。まず、作業者は制御部10の電源をオンにすると共にデータ入力モードに設定し、ボビン50の巻き始め位置や円筒体の幅等のドラム形状データを制御装置10に設けられた図示しないキーボード等を用いて制御部10に入力する(ステップS401)。これにより、制御部10は第一のガイドローラ4a,4bの移動量、駆動軸5の回転速度、鍔52a,52bの反りに応じた第二のガイドローラ2a,2b及びシリンダアーム33a,33bの移動量等を演算し、この演算結果を制御部10内の記憶部に格納する(ステップS402)。
次に、作業者は第一のガイドローラ4a,4bを光ドロップケーブル55の繰り出しを行うための最初の位置に第一のガイドローラ4a,4bを移動させ、光ドロップケーブル55を第一のガイドローラ4a,4bの間に挿通すると共に、ガイドローラ2aとガイドローラ2bとの間を光ドロップケーブル55が通過するようにして線条体押し込み機構3を配置する。次いで、図示しない巻取装置にセットされたボビン50の胴部51の所定位置(例えば、鍔52aの近傍)に光ドロップケーブル55の先端を係着する。次いで、作業者は制御部10の図示しない運転開始スイッチをオンにし、トラバース装置1を稼働させる。上記の操作は作業員によって行われるが、これ以降の動作である光ドロップケーブル55の巻き取りは、その全てが制御部10に備えられたソフトウェアに基づいて実行される。
まず、制御装置10の運転開始スイッチ(図示せず)がオンにされると、第一の駆動源20が駆動してボビン50の回転が開始されると共に、第二の駆動源7が起動してトラバース駆動部4が稼働する(ステップS403)。そして、トラバース駆動部4の第一のガイドローラ4a,4bがボビン50の回転軸方向と平行な方向への移動を開始して光ドロップケーブル55の巻き取りが始まる。図1では、光ドロップケーブル55の巻き取りが鍔部52a側(図1の右側)から開始されており、トラバース駆動部4の駆動軸5の回転に伴って保持部6が駆動源7から遠ざかる方向への移動、すなわち第一のガイドローラ4a,4bの図1における左側への移動が開始する。これにより、光ドロップケーブル55は、一定の速度でボビン50の回転軸方向と平行な方向に移動しながら、その過程で光ドロップケーブル55が図2に示すようにボビン50の胴部51に左側に向けて整列状態で巻き取られる(ステップS404)。
そして、保持部6の移動量(または駆動軸5の回転数等)に基づき巻き取り中の光ドロップケーブル55が反りのある鍔52bから制御部10において設定した所定位置に到達すると、制御部10は線条体押し込み機構3の駆動機構30の動作を開始する。すなわち、駆動機構30は、まず、シリンダ34aのシリンダアーム33aをボビン50側に伸出する(ステップS405)。次に、第二の駆動源7が停止する(ステップS406)。この第二の駆動源7の停止によって第一のガイドローラ4a,4bの移動が止まる。この状態でロボット31が鍔52b側(図2における左側)に移動することによって第二のガイドローラ2aが光ドロップケーブル55を鍔52bの内面側に向かって押し込むように押圧する(ステップS407)。このとき、第二のガイドローラ2aは押圧部320によって付勢されているので、光ドロップケーブル55は第二のガイドローラ2aによって鍔52bの内面側に押し込まれた状態で光ドロップケーブル55は胴部51に巻き取られる。これにより、図1に示した隙間53には図2に示すように光ドロップケーブル55が入り込んで隙間なく巻き付けられる。尚、光ドロップケーブル55が隙間なく胴部51に巻き取られたらロボット31は元の位置に移動する。
鍔52bの内面に接するようにして光ドロップケーブル55が巻き付けられてロボット31が元の位置に戻ると、今度は光ドロップケーブル55の巻き方向が鍔52a側から鍔52b方向であったものを鍔52b側から鍔52a方向となるように逆方向に向かって巻き取るため、トラバース駆動部4の駆動軸5を第二の駆動源7によって逆回転(反転起動)させ、第一のガイドローラ4a,4b及びガイドローラ2a,2bを図1の右方向へ一定の速度で移動させる(ステップS408)。次いで、制御装置10は駆動機構30のシリンダ34aのシリンダアーム33aを後退させて第二のガイドローラ2aを元の位置に戻し、光ドロップケーブル55の巻き取りの邪魔にならない位置に待避させる(ステップS409)。その過程でドロップケーブル55が今度は右方向へ整列状態で巻き取られて2層目となる。そして、光ドロップケーブル55が反りのある鍔52aから制御部10において設定した所定位置に到達すると、今度はシリンダ34bがシリンダアーム33bをボビン50側に伸出し(ステップS405)、第二の駆動源7が停止する(ステップS406)。これにより、第二のガイドローラ2bは鍔52aの内面側に移動する。この状態でロボット31が鍔52a側に移動することによって第二のガイドローラ2bが光ドロップケーブル55を鍔52aの内面側に向かって押し込むように押圧する(ステップS407)。そして、この動作を鍔52a側と鍔52b側で順次繰り返して光ドロップケーブル55のボビン50への巻き取りが行われる(S408、S409)。
一方、制御部10は、光ドロップケーブル55の巻層数に応じてロボット31及びシリンダ34a,34bの動作及び停止の制御を実施する。具体的には、光ドロップケーブル55をボビン50に巻き付けた層数に応じてロボット31とシリンダ34a,34bを動作させ或いは動作を行わないようにして巻き取り作業を進める。例えば、上述したように、鍔52b側では26層目まではロボット31及びシリンダ34aを共に動作させるが、28層目以降ではロボット31は動作させずにシリンダ34aのみを動作させる(ステップS410〜S414)一方、鍔52a側では17層目まではロボット31及びシリンダ34bを共に動作させるが、19層目以降はロボット31及びシリンダ34bを共に動作させない(ステップS420〜422)等である。これは、光ドロップケーブル55が図1及び図2の断面図Bに示すように左右非対称の異形線であること、また、層数が多くなった場合には光ドロップケーブル55を第二のガイドローラ2a,2bによって外側から支持するのみで巻き崩れを起こすことなく巻き付けを行うことができるからである。尚、巻き層が多くなった場合には第二のガイドローラ2a,2bによる光ドロップケーブル55の鍔52a,52bの内面側への押し込みを行わなくとも第二のガイドローラ2a,2bによる光ドロップケーブル55の外側からの支持のみで巻き崩れを起こすことなく巻き付けを行うことができる。
そして、予め設定した長さのドロップケーブル55がボビン50に巻き取られると(ステップS430)、制御部10は第一の駆動源20、第二の駆動源7及び駆動機構30の運転を停止させる(ステップS431)。これによりドロップケーブル55の巻き取り処理は終了する(ステップS432)。
[実施形態の効果]
本実施形態に係るトラバース装置によれば、第二のガイドローラ2a,2bを含む線条体押し込み機構3を備えたことにより、光ドロップケーブル55を鍔52a又は及び鍔52bの内面側に押し込むことが可能になるため、鍔52a又は及び鍔52bが歪んだボビン50であっても胴部51の両端まで隙間無く線条体の整列巻きが可能になるという効果がある。
さらに、第二のガイドローラ2a,2bは押圧機構32a,32bによって適切に付勢されているため、第二のガイドローラ2a,2bが光ドロップケーブル55を押し込んだ際、鍔52a又は及び鍔52bと光ドロップケーブル55との摩擦力が過大になる前にコイルバネ325a,325bが縮み、力を吸収するので、鍔52a又は及び鍔52bとの摩擦力が大きくなることに起因して光ドロップケーブル55に傷が付くのを防止することができるという効果がある。
以上のように、好ましい実施形態について説明したが、本発明に係るトラバース装置によれば、光ドロップケーブル55だけでなく、他の線条体、例えば、ビニールワイヤ、縄、糸、金属線等であってもボビンに整列して巻き取る装置全般に採用可能である。
また、第二のガイドローラ2a,2bに対する押圧力の生成はコイルバネ325a,325bによるものとしたが、他の手段、例えば油圧、空気圧、電磁石による磁気力を用いてもよい。
また、ボビン50への光ドロップケーブル55の巻き取りは、ボビン50を移動させずにトラバース駆動部4の第一のガイドローラ4a,4bをボビン50の鍔52a,52bの内側方向に往復動させることにより行ったが、ボビン50と第一のガイドローラ4a,4bとを相対移動させることかできる構成であればよいので、第一のガイドローラ4a,4bを固定とし、ボビン50を回転させながら移動させて第一のガイドローラ4a,4bを鍔52a,52bの内側に位置するようにさせる構成であってもよく、また、その両方を相対移動させる構成であってもよい。
また、第二のガイドローラ2a,2bは一対としたが、ボビン50の直径、線条体(光ドロップケーブル55)の太さ、可撓(かとう)性等に応じて更に増やすことも可能である。
また、ボビン50はプラスチックボビンであるとしたが、金属製ボビンや木製ボビンであってもよい。
1 トラバース装置
2a,2b 第二のガイドローラ
3 線条体押し込み機構
4 トラバース駆動部
4a,4b 第一のガイドローラ
5 駆動軸
6 保持部
7 第二の駆動源
10 制御部
20 第一の駆動源
30 駆動機構
31 ロボット
32a,32b 押圧機構
33a,33b シリンダアーム
34a,34b 油圧機構
50 プラスチックボビン(ボビン)
51 胴部
52a,52b 鍔
53 隙間
55 光ドロップケーブル
320 押圧部
321 ローラアーム
322 圧力調整ネジ
323 本体
324 押圧板
325a,325b コイルバネ
上記課題を解決するために請求項1に記載の発明は、円筒体と、円筒体の両側面に形成された鍔を有するボビンの円筒体に長尺の線条体を整列させて巻き取るためのトラバース装置において、線条体をボビンの回転軸方向と平行な方向に案内する第一のガイドローラを備えたトラバース駆動部と、ボビンとトラバース駆動部との間に配設され、線条体がいずれかの鍔の内面に対して所定の位置まで近接したときに線条体を挟んで両側に配置された一対の第二のガイドローラの一方によって鍔側とは反対方向から線条体を鍔の内面側方向に押し込む線条体押し込み機構とを備えていることを特徴とする。
上記課題を解決するために請求項2に記載の本発明は、請求項1に記載のトラバース装置において、線条体押し込み機構は、第二のガイドローラをボビンの鍔の内面側方向に移動させるロボット及び線条体の通線方向へ移動させるシリンダによって構成される駆動機構とを備え、トラバース駆動部によって案内された線条体がいずれかの鍔の内面側近傍の所定位置に到達するとシリンダが一方側の第二のガイドローラをボビン側方向に伸出させ、その状態でロボットが当該鍔側に移動することにより当該第二のガイドローラによる線条体の押し込みが行われることを特徴とする。

Claims (6)

  1. 円筒体と、前記円筒体の両側面に形成された鍔を有するボビンの前記円筒体に長尺の線条体を整列させて巻き取るためのトラバース装置において、
    前記線条体を前記ボビンの回転軸方向と平行な方向に案内する第一のガイドローラを備えたトラバース駆動部と、
    前記ボビンと前記トラバース駆動部との間に配設され、前記線条体がいずれかの前記鍔の内面に対して所定の位置まで近接したときに前記鍔側とは反対方向から前記線条体を前記鍔の内面側方向に押し込む線条体押し込み機構と、
    を備えていることを特徴とするトラバース装置。
  2. 請求項1に記載のトラバース装置において、
    前記線条体押し込み機構は、
    前記線条体を挟んで両側に配置された一対の第二のガイドローラと、
    前記第二のガイドローラを前記ボビンの前記鍔の内面側方向に移動させるロボット及び前記線条体の通線方向へ移動させるシリンダによって構成される駆動機構と、
    を備え、
    前記トラバース駆動部によって案内された前記線条体がいずれかの前記鍔の内面側近傍の所定位置に到達すると前記シリンダが一方側の前記第二のガイドローラを前記ボビン側方向に伸出させ、その状態で前記ロボットが当該鍔側に移動することにより当該第二のガイドローラによる前記線条体の押し込みが行われることを特徴とするトラバース装置。
  3. 請求項2に記載のトラバース装置において、
    前記一対の第二のガイドローラには前記線条体に対する押圧力を調整する押圧機構がそれぞれ設けられていることを特徴とするトラバース装置。
  4. 請求項3に記載のトラバース装置において、
    前記押圧機構は、
    前記第二のガイドローラを弾性的に支持する弾性部材と、
    前記弾性部材の押圧力の調節を行う圧力調整部材と、
    を備えていることを特徴とするトラバース装置。
  5. 請求項2から4のいずれか1項に記載のトラバース装置において、
    前記線条体を前記ボビンに巻き付けた層数に応じて前記ロボット及び/又はシリンダを動作させ又は停止させる制御部を備えて構成されていることを特徴とするトラバース装置。
  6. 請求項5に記載のトラバース装置において、
    前記制御部は、
    前記ボビンに巻き取られた前記線条体の長さによって巻き取り動作を終了するように構成されていることを特徴とするトラバース装置。
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