JP2013220811A - 液化ガス焚船舶 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】液化ガス貯蔵設備10は、複数本のストレート管部13A,13B,…と、ストレート管部13A,13B,…のうち互いに隣接するものどうしを接続する屈曲管部14A,14B,…とを備え、ストレート管部13A,13B,…および屈曲管部14A,14B,…は、筒状の管体11を接続することによって形成した。
また、液化ガス貯蔵設備10は、一端部10a側が船体に固定された固定端とされ、他端部10b側が、ストレート管部13A,13B,…の軸線方向に沿った変位を許容する自由端とした。さらに、液化ガス貯蔵設備10は、上層10Aと下層とからなる上下二層構造とした。
【選択図】図1
Description
ここで、従来の燃料油は、船体の一部を燃料タンクとし、ここに燃料油を貯蔵していたが、液化ガスは、LNGの場合は−160℃、LPGの場合でも−40℃といった低温状態で貯蔵されるため、独立した専用のタンクを船体内に設置している。
すなわち、本発明の船舶は、液化ガスを貯蔵する液化ガス貯蔵設備を備え、液化ガス貯蔵設備は、複数本のストレート管部と、互いに前後するストレート管部どうしを接続する屈曲管部と、を備え、ストレート管部および屈曲管部が、筒状の管体を接続することによって形成されていることを特徴とする。
このような管体は、船舶の適宜箇所において、他の機器等を避けるようにして隙間に配置することもでき、これによって、液化ガス貯蔵設備の設置スペースの自由度が高まる。
また、液化ガス貯蔵設備を管体によって形成することで、従来からのガスタンクをはじめとして広く用いられている配管接続技術を適用できるので、容易かつ低コストでその施工を行うことができる。しかも、配管の保温構造についても技術が確立されているため、その技術を適用することによって、液化ガス貯蔵設備全体の保温構造を容易に実現できる。
さらに、液化ガス貯蔵設備を管体によって形成することで、従来からのガスタンクに液化ガスを貯蔵する場合に比較し、液化ガスが管体の内表面と接触する面積(いわゆる濡れ縁)が大幅に増大するため、液化ガスと管体の内表面との摩擦により、液化ガスの流体運動であるスロッシングを有効に抑えることができる。
これにより、低温の液化ガスによって液化ガス貯蔵設備を構成する管体が収縮しても、その変形を許容することができる。
これにより、貯蔵された液化ガスの液面が上方の層内にある場合、それよりも下方の層においては液化ガスが完全に充填されているため、液化ガスの流体運動は、上方の層においてのみ生じる。したがって、スロッシングの影響を小さく抑えることができる。
図1〜図3に示すものは、液化ガス焚船舶(以下、単に「船舶」という。)に備えられた液化ガス貯蔵設備10の一例である。この液化ガス貯蔵設備10は、本実施形態では、上層10A、下層10Bの、例えば上下二層に設けられている。
より詳しくは、液化ガス貯蔵設備10の他端部10b側において、ストレート管部13Aとこれに隣接する(前後する)ストレート管部13B、ストレート管部13Cとこれに隣接する(前後する)ストレート管部13Dとが、180°折り返す屈曲管部14A,14Cにより接続されている。また、液化ガス貯蔵設備10の一端側10aにおいて、ストレート管部13Bとこれに隣接する(前後する)ストレート管部13Cとが、180°折り返す屈曲管部14Bにより接続されている。
ここで、複数本のストレート管部13A,13B,…と、屈曲管部14A,14B,…とが交互に接続されることで、平面視すると全体としてジグザグ状(つづら折り状)をなしている。
液化ガス貯蔵設備10は、他端部10b側は、ストレート管部13A,13B,…の軸線方向に沿ったストレート管部13A,13B,…の変位を許容するよう、支持部材上に支持されている。なお、他端部10b側は、ストレート管部13A,13B,…の軸線方向に沿ったストレート管部13A,13B,…の変位を許容するのであれば、いかなる支持構造としても良い。また、強度的に支障がなければ、液化ガス貯蔵設備10の一端部10a側のみを固定した片持ち状とすることも可能である。
しかも、液化ガス貯蔵設備10を、管体11によって形成することで、従来からのガスタンクにおいて配管部の保温構造は技術が確立されているため、その技術を適用することによって、容易に液化ガス貯蔵設備10全体の保温構造を実現できる。
しかも、液化ガス貯蔵設備10は、ストレート管部13A,13B,…と、屈曲管部14A,14B,…とが交互に配置されることで、全体としてつづら折り状に蛇行しているため、これを単なるストレート形状とした場合に比較し、低温の液化ガスによって収縮しても、自由端である他端部10b側における変位量を小さく抑えることができる。
また、上記実施形態で示した液化ガス貯蔵設備10を、縦置き、つまり図1に示した状態を立面図、図2に示した状態を平面図となるように設置することも可能である。
さらに、上層10Aと下層10Bとで、ストレート管部13A,13B,…の本数および長さを統一する例を示したが、これらの本数や長さは、船舶内の設置スペースに応じて適宜異ならせることができる。
加えて、屈曲管部14A,14B,…は、180°折り返す構成に限らず、船舶内の設置スペースに応じて適宜他の角度とすることもできる。
また、管体11は、途中でその断面積を変化させるようにしても良い。
10A 上層
10B 下層
10a 一端部
10b 他端部
11 管体
11E エルボ管
11F 直管
11S 直管
13A,13B,13C,13D ストレート管部
14A,14B,14C 屈曲管部
15 接続管部
30 ヘッダパイプ
Claims (4)
- 液化ガスを貯蔵する液化ガス貯蔵設備を備え、
前記液化ガス貯蔵設備は、
複数本のストレート管部と、
互いに前後する前記ストレート管部どうしを接続する屈曲管部と、を備え、
前記ストレート管部および前記屈曲管部が、筒状の管体を接続することによって形成されていることを特徴とする船舶。 - 前記液化ガス貯蔵設備は、一端部側が前記船舶の船体に固定された固定端とされ、他端部側が、前記ストレート管部の軸線方向に沿った変位を許容する自由端とされていることを特徴とする請求項1に記載の船舶。
- 前記液化ガス貯蔵設備は、上下に複数の層を有し、
それぞれの前記層が、複数本の前記ストレート管部と、互いに前後する前記ストレート管部どうしを接続する前記屈曲管部と、を備え、
互いに上下に位置する前記層どうしが、接続管部を介して接続されていることを特徴とする請求項1または2に記載の船舶。 - 液化ガスを貯蔵する液化ガス貯蔵設備であって、
複数本のストレート管部と、
互いに前後する前記ストレート管部どうしを接続する屈曲管部と、を備え、
前記ストレート管部および前記屈曲管部が、筒状の管体を接続することによって形成されていることを特徴とする液化ガス貯蔵設備。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP2012095865A JP2013220811A (ja) | 2012-04-19 | 2012-04-19 | 液化ガス焚船舶 |
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JP2012095865A JP2013220811A (ja) | 2012-04-19 | 2012-04-19 | 液化ガス焚船舶 |
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Family Applications (1)
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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2012
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