JP2013220267A - 洗濯物干しハンガー - Google Patents

Abstract

【課題】直線状または環状のガイドレールに移動可能に係止され、且つ相互に連結された搬送ハンガーで構成され、定位置で作業ができる洗濯物干しハンガーを提供する。
【解決手段】断面が王字形状のガイドレール１０と、ガイドレールを吊下げる複数の吊下げ金具１３と、ガイドレールを挟持しつつ前記ガイドレールの中央部フランジ１０ｄと下部フランジ１０ｃとの間を移動する一対のローラ４を具備する複数の搬送部２と、複数の搬送部のそれぞれに係止された懸垂部５と、懸垂部の左右のネックアーム５ａ，５ｂに水平に固定されるショルダーアーム６と、ショルダーアームの両端部に係止された洗濯物を保持するための保持部７と、複数の搬送部を連結するための連結ケーブル９と、を有することを特徴とする洗濯物干しハンガー。
【選択図】図１

Description

本発明は、直線状または環状のガイドレールと、当該ガイドレールに移動可能に吊下げられる複数の搬送ハンガーで構成される洗濯物干しハンガーに関する。

従来の洗濯物等を干す場合、作業者自身が洗濯物を物干し竿やロープ等に移動しながら間隔を開けて掛けていく作業と、乾いた洗濯物を取り込む作業を行っていた。老人や妊婦にとっては労苦を伴う作業である。

そのため、ロープに滑車を取り付けた可動式の物干しロープを利用する方法や、例えば特許文献１には、洗濯物干し作業と取り込み作業を移動することなしに定位置で行うことが可能で、更に干した洗濯物が突風等で落ちるのを防ぐことができる物干し装置が開示されている。

特開２００９−２５４７６５号公報

しかし、従来のロープに滑車を取り付けた可動式の物干しロープの場合は、構造及びハンガーの着脱も簡便で、定位置で作業を行うことができるが、洗濯物を干す際、或いは取り込む作業の際にロープを何度も引く作業を伴うため、作業者に負担を強いるという問題があった。

また、特許文献１に開示された物干し装置において、洗濯物が増えた場合にガイドレールに付属のハンガーを組み込む際の着脱作業を、より簡便に行える構成が求められている。

本発明は、以上の課題に着目して成されたもので、直線状または環状のガイドレールに移動可能に係止され、且つ相互に連結された搬送ハンガーで構成され、定位置で作業ができる洗濯物干しハンガーを提供することを目的とする。

本発明は上記の目的を達成するため、以下（１）〜（５）の構成を備えるものである。

（１）断面が王字形状のガイドレールと、
前記ガイドレールを吊下げる複数の吊下げ金具と、
前記ガイドレールを挟持しつつ前記ガイドレールの中央部フランジと下部フランジとの間を移動する一対のローラを具備する複数の搬送部と、
前記複数の搬送部のそれぞれに係止された懸垂部と、前記懸垂部の左右のネックアームに水平に固定されるショルダーアームと、
前記ショルダーアームの両端部に係止された洗濯物を保持するための保持部と、
前記複数の搬送部を連結するための連結ケーブルと、
を有することを特徴とする洗濯物干しハンガー。

（２）前記ガイドレールの中央部フランジの下面と下部フランジの上面が、凹形状部を有することを特徴とする前記（１）記載の洗濯物干しハンガー。

（３）前記ガイドレールは直線状または環状に形成され、他の前記ガイドレールとの連結を可能にするための連結機構を有することを特徴とする前記（１）または（２）に記載の洗濯物干しハンガー。

（４）前記ショルダーアームが、左右方向中央部にハンガーを吊るすための穴を有することを特徴とする前記（１）または（２）に記載の洗濯物干しハンガー。

（５）前記ガイドレールを吊下げる複数の吊下げ金具が、長さの調整が可能な伸縮機構を有することを特徴とする前記（１）乃至（４）のいずれか１項に記載の洗濯物干しハンガー。

直線状または環状のガイドレールに移動可能に係止され、且つ相互に連結された搬送ハンガーで構成され、定位置で作業ができる洗濯物干しハンガーを提供することができる。

本実施例に係る洗濯物干しハンガーの構成で、（ａ）直線状ガイドレールの洗濯物干しハンガーの構成図、（ｂ）環状ガイドレールの洗濯物干しハンガーの構成図 搬送ハンガーの構造で、（ａ）搬送ハンガーの斜視図、（ｂ）搬送ハンガーの側面図 ガイドレールと搬送ハンガーの取り付け構造で、（ａ）搬送ハンガーの構造を示す図、（ｂ）中央部フランジと下部フランジに走行溝を形成したガイドレールを示す図 ガイドレールの連結部の構造で、（ａ）ガイドレール同士を連結固定する連結金具を示す図、（ｂ）連結金具を開放する操作を示す図、（ｃ）開放された連結部の搬送ハンガーの着脱を示す図 （ａ）直線状ガイドレールと環状ガイドレールを連結した構成を示す図、（ｂ）Ｉ形状のガイドレールを有する洗濯物干しハンガーの構成図 Ｈ形状のガイドレールを上下からローラで挟持する構造の洗濯物干しハンガーの構成図 箱桁ガイドレールを有する洗濯物干しハンガーの構成図

以下、本発明を実施するための形態を、実施例により詳しく説明する。

図１は、洗濯物干しハンガー１の構成を示す図である。図１（ａ）は直線状ガイドレール１０を有する洗濯物干しハンガー１で、図１（ｂ）は環状ガイドレール１５を有する洗濯物干しハンガー１である。

図１（ａ）の直線状ガイドレール１０を有する洗濯物干しハンガー１は、マンションやアパート等の幅が狭く細長いベランダで使用することを考慮した構造で、物干し竿２０やロープに吊下げて使用することができる。直線状ガイドレール１０は、断面が王字形状の金属材またはプラスチック材で、連結機構１１を設けることで場所に応じて長さを変更することができる。王字形状のガイドレール１０は、中央の垂直ウエブ１０ｂと当該垂直ウエブ１０ｂの上中下の水平三層に突出した上部フランジ１０ａと中央部フランジ１０ｄと下部フランジ１０ｃを有している。ガイドレール１０は、物干し竿２０を通すリング１４と、ガイドレール１０上部に固定された方形リング１２に係止する吊下げフック１３ａを有し長さを調整できる吊下げ金具１３で固定される。搬送ハンガー２は、王字形状のガイドレール１０の垂直ウエブ１０ｂを両側から挟持して下部フランジ１０ｃに載置される一対のローラ４で走行可能に取り付けられている。なお、ガイドレール１０の両端部には、ストッパ１９が設置されている。

図１（ｂ）の環状ガイドレール１５を有する洗濯物干しハンガー１の場合は、室内や屋上、或いは庭先等の広さを確保できる場所を考慮して構成されている。環状ガイドレール１５は、直線状ガイドレール１０と同じ断面が王字形状の金属材またはプラスチック材のレールで、上部フランジ１５ａ上に設けられた二ヶ所の連結機構１１で連結されている。吊下げ金具１６は、物干し竿２０を通すリング１７と、上部フランジ１５ａに固定される三つ足の吊下げ金具１６で固定されている。

環状ガイドレール１５の場合は、連結された搬送ハンガー２がエンドレスで移動可能である。また、設置場所に応じて、環状ガイドレール１５の二ヶ所の連結機構１１を開放して分離し、直線状ガイドレール１０を連結して直線部分を設けたトラック形状の仕様に変更することが可能である。

洗濯物干しハンガー１の吊下げ金具１３，１６は、長さ調整が簡単な鎖ケーブルを使用しても良い。

＜ガイドレールと搬送ハンガーの挟持構造＞
図２は直線状ガイドレール１０、環状ガイドレール１５に挿入し係止される搬送ハンガー２の構造で、図２（ａ）は搬送ハンガー２の斜視図で、図２（ｂ）は搬送ハンガー２の側面図である。搬送ハンガー２は三つの構造材を組合せて形成され、両側に走行用のローラ４ａ，４ｂが取り付けられたＵ形状の搬送部３と、当該搬送部３に係止された逆Ｕ形状の懸垂部５と、当該懸垂部５の左右のネックアーム５ａ，５ｂに穿孔された係止孔５ｃに挿入され水平に固定されるショルダーアーム６で構成されている。

搬送ハンガー２のＵ形状の搬送部３は、垂直に曲げられた左右の搬送アーム３ａ，３ｂの内側に対のローラ４ａ，４ｂが対向配置されている。また、搬送ハンガー２の搬送部３には、搬送ハンガー同士を連結する板状の係止パネル８が固定され、その両端には連結ケーブル９を着脱可能に係止する連結金具８ａ，８ｂが取り付けられている。

ショルダーアーム６には、その両端部に穿孔された取り付け孔６ａ，６ｂに洗濯バサミ（ピンチ）７が直に或いはケーブル材７ａで吊下げられ、中央部の取り付け孔６ｃにもリング６ｄを設置して市販ハンガー１７を吊下げることができる。

図３は直線状ガイドレール１０と搬送ハンガー２の取り付け状態の図で、図３（ａ）は搬送ハンガー部の断面構造を示し、図３（ｂ）は中央部フランジと下部フランジに走行溝を形成したガイドレールを示している。

図３（ａ）は直線状ガイドレール１０と搬送ハンガー２との挟持構造で、搬送ハンガー２は、王字形状の直線状ガイドレール１０中央の垂直ウエブ１０ｂを挟持して中央部フランジ１０ｄと下部フランジ１０ｃとの間を走行するように、対のローラ４ａ，４ｂがＵ形状の搬送部３の左右の搬送アーム３ａ，３ｂの内側に回転可能に係止されている。

吊下げ金具１３で吊下げられる洗濯物干しハンガー１は、直線状ガイドレール１０中央の垂直ウエブ１０ｂを中心軸にした左右対称の吊下げ構造となっている。

図３（ｂ）の示すように、王字形状の直線状ガイドレール１０の中央部フランジ１０ｄと下部フランジ１０ｃの間の走行面に、対のローラ４ａ，４ｂを保持する走行溝１０ｅ，１０ｆを設けた構造であっても良い。

＜ガイドレールの接続機構と搬送ハンガーの追加＞
図４は、直線状ガイドレール１０及び環状ガイドレール１５の分割或いは連結するための接続機構１１を示し、洗濯物干しハンガー１を収納する際や搬送ハンガー２を追加や削減する際に、接続機構１１の接続部を開放する操作手順を示す。

直線状ガイドレール１０の上部フランジ１０ａに設けられた接続機構１１は、接続フック１１ａと、該接続フック１１ａに引掛けるコの字状の接続アーム１１ｂと、接続アーム１１ｂに組み込まれた左右の圧縮バネ１１ｃと、バックル部１１ｄと、開放／固定用の操作端子１１ｅと、蝶番を有する固定部１１ｆで構成されている。

図４（ａ）は、分割構造のガイドレールの片側に固定された接続フック１１ａにコの字状の接続アーム１１ｂを引掛けて圧縮バネ１１ｃの応力で固定されている。

図４（ｂ）は、バックル部１１ｄの操作端子１１ｅを上方に持ち上げて左右の圧縮バネ１１ｃの応力を解除して接続フック１１ａから接続アーム１１ｂを外す。

図４（ｃ）は、接続フック１１ａが固定されているガイドレール側を外して搬送ハンガー２を挿入し追加、或いは取り外して削減できる。

また、洗濯物干しハンガー１を収納する場合は、接続機構１１を開放してガイドレールを折り曲げてコンパクトに収納することができる。

＜洗濯物干しハンガーの応用例＞
次に、洗濯物干しハンガー１の応用例について説明する。

図５（ａ）は、洗濯物干しハンガー１を組合せた使用例を示し、環状ガイドレール１５と二本の直線状ガイドレール１０を、接続機構１１を利用して追加連結してトラック状に拡張した連結構成である。

図５（ｂ）は、Ｉ形状のガイドレール２１を使用して左右から一対のローラ４で挟持する構造の洗濯物干しハンガー１の構成である。

図６は、Ｈ形状のガイドレール２２を使用して上下から一対のローラ４で挟持する構造の洗濯物干しハンガー１の構成で、上下一対のローラ４を取り付けるため、搬送部３の形状がＵ形状から逆Ｔ形状に変更された構造となっている。

図７は、箱桁ガイドレール２３を有する洗濯物干しハンガー１の構成である。角形パイプ材の下面中央にスリット２３ａが形成された箱桁ガイドレール２３と、箱桁ガイドレール２３の中央スリット２３ａに挿入される搬送部３の芯材の両側の面に一対のローラ４を係止して箱桁ガイドレール２３の下面のフランジ２３ｂ上を移動する搬送ハンガー２で構成された洗濯物干しハンガー１である。搬送部３の形状がＵ形状から逆Ｔ形状に変更した構造である。

１ 洗濯物干しハンガー
２ 搬送ハンガー
３ 搬送部
４ ローラ
５ 懸垂部
６ ショルダーアーム
７ 洗濯バサミ
８ 連結金具
９ 連結ケーブル
１０ 直線状ガイドレール
１１ 接続機構
１２ 方形リング
１３ 吊下げ金具
１４ リング
１５ 環状リング
１６ 吊下げ金具
１７ 市販ハンガー
１８ 固定金具
１９ ストッパ
２０ 物干し竿
２１ Ｉ形状のガイドレール
２２ Ｈ形状のガイドレール
２３ 箱桁ガイドレール

Claims (5)

1. 断面が王字形状のガイドレールと、
   前記ガイドレールを吊下げる複数の吊下げ金具と、
   前記ガイドレールを挟持しつつ前記ガイドレールの中央部フランジと下部フランジとの間を移動する一対のローラを具備する複数の搬送部と、
   前記複数の搬送部のそれぞれに係止された懸垂部と、
   前記懸垂部の左右のネックアームに水平に固定されるショルダーアームと、
   前記ショルダーアームの両端部に係止された洗濯物を保持するための保持部と、
   前記複数の搬送部を連結するための連結ケーブルと、
   を有することを特徴とする洗濯物干しハンガー。
2. 前記ガイドレールの中央部フランジの下面と下部フランジの上面が、凹形状部を有することを特徴とする請求項１記載の洗濯物干しハンガー。
3. 前記ガイドレールは直線状または環状に形成され、他の前記ガイドレールとの連結を可能にするための連結機構を有することを特徴とする請求項１または２に記載の洗濯物干しハンガー。
4. 前記ショルダーアームが、左右方向中央部にハンガーを吊るすための穴を有することを特徴とする請求項１または２に記載の洗濯物干しハンガー。
5. 前記ガイドレールを吊下げる複数の吊下げ金具が、長さの調整が可能な伸縮機構を有することを特徴とする請求項１乃至４のいずれか１項に記載の洗濯物干しハンガー。

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