JP2013219949A - 燃料遮断弁用のアクチュエータ - Google Patents

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Abstract

【課題】アクチュエータが高温環境で使用されても、躯体のシール性が低下することを防止することのできる燃料遮断弁用のアクチュエータを提供する。
【解決手段】樹脂材料により成形された躯体12の内部に設けた電動モータ16と、電動モータ16の動力で回転するウォームホイール19と、ウォームホイール19を支持する支持軸23と、ウォームホイール19の回転運動を直線運動に変換するロッド37及びスライダ33とを備え、躯体12の内部が液密状態に構成された燃料遮断弁用のアクチュエータであって、支持軸23は、躯体12の外部にその軸端部22が露出しないように躯体12に対してインサートモールド成形により一体化されている。
【選択図】図2

Description

本発明は、内燃機関の燃料遮断弁を開閉する動力を発生するアクチュエータに関する。
一般に、内燃機関、例えばディーゼルエンジンが搭載された車両においては、燃料ポンプから内燃機関の燃焼室に至る経路に、燃料遮断弁が設けられている。そして、燃料遮断弁が開放されると燃焼室に対して燃料を供給することが可能であり、燃料遮断弁が閉じられると、燃料は燃焼室へ供給されなくなる。この燃料遮断弁を開閉する動力を発生するアクチュエータの一例が特許文献1に記載されている。
特許文献1に記載されたアクチュエータは、中空の躯体を有しており、躯体は、ロアーケーシング及びアッパーケーシングを備えている。躯体内には電動モータが設けられており、モータはアマチュアシャフトを有する。アマチュアシャフトの外周面にはウォームが形成されている。また、躯体内にはウォームホイールが設けられており、ウォームホイールはウォームと噛み合っている。ウォームホイールは支持軸に取り付けられている。さらに、ロアーケーシングには、躯体の内部から外部に向けて貫通する軸孔が設けられている。支持軸は軸孔に挿入して固定されており、支持軸はロアーケーシングにより回転可能に支持されている。また、ウォームホイールには、支持軸から偏心した位置にホイールピンが取り付けられている。
一方、躯体の内部には直線状のガイドレールが設けられており、ガイドレールには、スライダが移動可能に取り付けられている。スライダはスライダピンを有しており、ホイールピン及びスライダピンはリンクにより接続されている。また、ホイールピン及びスライダピンには、戻しバネの両端が別個に接続されている。スライダにはケーブルの一端が連結されており、そのケーブルの他端は躯体の外部に露出するように取り回されている。ケーブルの他端は、燃料遮断弁に連結されている。
そして、電動モータが駆動されて、ウォームホイールが第1の停止位置から半回転して第2の停止位置まで到達する過程で、ウォームホイールの動力がリンクを経由してスライダに伝達されてケーブルが動作し、燃料遮断弁が開放される。さらに、ウォームホイールが第2の停止位置から半回転して第1の停止位置まで到達する過程で、戻しばねの力でスライダが動作し、燃料遮断弁が閉じられる。
特許文献1に記載されているようなアクチュエータは、車両において被水する環境で用いられている。このため、躯体の外部に存在する水が、軸孔を経由して躯体の内部に侵入することを防ぐために、軸孔の内周面にOリング等のシール部材が取り付けられていた。Oリングはゴム状弾性体により構成されている。
特許第3603086号公報
しかしながら、特許文献1に記載されたアクチュエータにおいては、内燃機関に近接して配置されていることから、内燃機関の熱が伝達される等の理由により使用環境が高温になると、Oリングを構成するゴム状弾性体が経年劣化してしまい、躯体のシール性が低下する問題があった。
本発明の目的は、アクチュエータが高温環境で使用されても、躯体のシール性が低下することを防止することのできる燃料遮断弁用のアクチュエータを提供することにある。
本発明は、樹脂材料により成形された中空の躯体と、前記躯体の内部に設けられた電動モータと、前記電動モータの動力で回転するウォームホイールと、前記ウォームホイールを回転可能に支持し、かつ、金属材料により成形された支持軸と、前記ウォームホイールの回転運動を直線運動に変換する運動変換機構とを備え、前記躯体の内部が液密状態に構成された燃料遮断弁用のアクチュエータであって、前記支持軸は、前記躯体の外部にその軸端部が露出しないようインサートモールド成形により前記躯体と一体化されていることを特徴とする。
本発明は、前記支持軸の外周面には、前記支持軸の半径方向に延ばされた外向きフランジが形成されており、前記支持軸は、前記外向きフランジが前記躯体の内面に接触した状態で前記躯体にインサートモールドされていることを特徴とする。
本発明は、前記支持軸の外周面における前記躯体へのインサートモールド部位に、前記支持軸と前記躯体とが相対回転することを防止する凹凸が設けられていることを特徴とする。
本発明は、前記躯体に、前記電動モータに電力を供給する電源コードのソケットが着脱されるコネクタが前記躯体との間で液密状態に設けられており、前記ソケットと前記コネクタとの嵌め合い部分に、前記躯体の外部の異物が前記ソケットと前記コネクタとの嵌め合い部分に侵入することを防止するシール部材が取り付けられていることを特徴とする。
本発明(請求項1)によれば、支持軸は躯体を非貫通状態でインサートモールドされているため、支持軸と躯体との間をシールするシール部材を設けることなく、躯体のシール性を確保することができる。したがって、アクチュエータが高温環境で使用されても、躯体のシール性が低下することを防止できる。
本発明(請求項2)によれば、支持軸に対して径方向の力が加わったときに、その応力をフランジの底面を介して躯体で受けるようになるため、支持軸が傾くことを抑制できる。したがって、ウォームホイールの円滑な摺動を実現できる。
本発明(請求項3)によれば、支持軸に過大なトルクが加わったときに、支持軸が躯体に対して相対回転することを防止できる。
本発明(請求項4)によれば、液密状態に構成されたアクチュエータのソケットとコネクタとの嵌め合い部分にもシール部材を設けたので、嵌め合い部分から躯体の外部の異物が侵入することを防止できる。
本発明のアクチュエータを示し、アッパーケーシングを取り外した平面図である。 本発明のアクチュエータを示す正面断面図である。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。本発明の燃料遮断弁用のアクチュエータ10は、車両(図示せず)に設けることができる。具体的には、燃料ポンプから、車両に搭載された内燃機関、例えば、ディーゼルエンジン(図示せず)の燃焼室に至る経路に燃料遮断弁11が設けられている。本発明のアクチュエータ10は、燃料遮断弁11を開閉させる動力を発生する機構である。
アクチュエータ10は中空のケーシングとしての躯体12を有しており、躯体12は、アッパーケーシング13及びロアーケーシング14を有する。燃料遮断弁11は、躯体12の外部に設けられている。アッパーケーシング13及びロアーケーシング14は、共に樹脂材料により成形されている。アッパーケーシング13及びロアーケーシング14は、図示しない締結部材により固定されている。アッパーケーシング13とロアーケーシング14との接触部分には、シール部材15が介在されている。シール部材15は、アッパーケーシング13及びロアーケーシング14の全周に沿って環状に構成されている。シール部材15により、躯体12の内部が液密状態にシールされている。
躯体12の内部には電動モータ16が設けられている。電動モータ16は、電力が供給されて一方向に回転する回転軸17を有している。回転軸17の外周面にはウォーム18が形成されている。また、躯体12の内部にはウォームホイール19が設けられている。ウォームホイール19は樹脂材料により成形されている。ウォームホイール19の外周面にはヘリカルギヤ20が形成されており、ウォーム18とヘリカルギヤ20が噛み合っている。
一方、ロアーケーシング14の底部21には金属材料により構成された支持軸23がインサートモールド成形によって一体化されて固定されている。支持軸23の軸端部22は、ロアーケーシング14の底部21を厚さ方向に貫通しない(躯体12の外部に露出しない)ようにインサートモールド成形されている。これにより、支持軸23の中心線Aに沿った方向の一端がロアーケーシング14に固定され、支持軸23は片持ち状態となっている。支持軸23の外周形状は円形であり、支持軸23の外周面には、外向きフランジ24が形成されている。外向きフランジ24は支持軸23の半径方向で外側に向けて延ばされている。外向きフランジ24であって、中心線Aに沿った方向で一方の底面24aは、底部21の表面21aに接触している。
本実施形態において、ロアーケーシング14と支持軸23とはインサートモールド成形により一体化されている。すなわち、金属材料を加工して支持軸23を製造し、その支持軸23を図示しない金型のキャビティ内にインサートするとともに、キャビティ内に樹脂材料を注入後に、樹脂材料を固化させることにより、ロアーケーシング14と支持軸23とを一体化したものである。
また、支持軸23の外周面において、ロアーケーシング14へのインサートモールド部位には、支持軸23の半径方向における高さを異ならせた凹凸25が形成されている。この凹凸25は、インサートモールド成形を行う前の工程で、支持軸23の外周面に、例えばローレット加工を施して形成したものである。この凹凸25は、支持軸23がロアーケーシング14に対して相対回転することを防止する回り止め機構の役割を持つ。前記ウォームホイール19の中心には軸孔28が設けられており、軸孔28に支持軸23が挿入されている。ウォームホイール19は支持軸23に対して回転可能に取り付けられている。さらに、支持軸23の自由端側にはワッシャ26が取り付けられており、支持軸23には抜け止め27が取り付けられている。このようにして、支持軸23とウォームホイール19とが中心線Aに沿った方向に位置決め固定され、ウォームホイール19が支持軸23から抜けないようになっている。
また、ウォームホイール19の中心から偏心した箇所には、金属材料により構成されたホイールピン30の軸端部29がウォームホイール19にインサートモールド成形により一体的に固定され、片持ち状態となっている。すなわち、ホイールピン30はウォームホイール19に対して相対回転しないようになっている。ホイールピン30の軸線Bと支持軸23の中心線Aとは平行である。ホイールピン30の外周面には外向きフランジ30Aが形成されている。外向きフランジ30Aは、ホイールピン30の半径方向で外側に向けて延ばされている。外向きフランジ30Aにおける軸線Bに沿った方向の端面は、ウォームホイール19の表面に接触している。また、ホイールピン30の軸端部29はウォームホイール19に対して軸線Bに沿った方向には貫通しないようにインサートモールドされている。
本実施形態において、ウォームホイール19とホイールピン30とはインサートモールド成形により一体化されている。すなわち、金属材料を成形加工してホイールピン30を製造した後、図示しない金型のキャビティ内にホイールピン30をインサートし、かつ、キャビティ内に樹脂材料を注入後に、樹脂材料を固化させることにより、ウォームホイール19とホイールピン30とを一体化したものである。
また、ホイールピン30の外周には樹脂材料からなる円筒形状のカラー31が取り付けられている。カラー31はホイールピン30に対して相対回転可能である。ホイールピン30には抜け止め53が取り付けられており、カラー31はホイールピン30から外れないように固定されている。さらに、躯体12の内部には直線状に延ばされたガイドレール32が取り付けられている。ガイドレール32は、中心線Aと垂直な平面内で、中心線Aから半径方向に沿って延ばされている。また、ガイドレール32の内部には、ガイドレール32に沿って動作可能なスライダ33が設けられている。スライダ33にはケーブル33aの一端が連結されており、ケーブル33aの他端は燃料遮断弁11に連結されている。ケーブル33aは、スライダ33の動力を燃料遮断弁11に伝達する動力伝達要素である。燃料遮断弁11は、動力伝達要素から伝達される動力により、燃料の供給経路を開閉する弁体(図示せず)を有する。ケーブル33aは筒形状の弾性材料からなる保持部材51内に挿入されており、保持部材51は、保持溝52により保持され、両者の間は液密状態となっている。保持溝52はロアーケーシング14に設けられている。なお、アッパーケーシング13には、保持溝52に対応する保持溝が設けられているが、アッパーケーシング13に設けられた保持溝は、便宜上、図示されていない。
また、スライダ33にはピン34が取り付けられている。ピン34の軸線Cはホイールピン30の軸線Bと平行であり、ピン34の外周には樹脂材料からなる円筒形状のカラー35が取り付けられている。カラー35は、ピン34に対して回転可能に取り付けられている。さらに、ピン34の自由端には抜け止め36が取り付けられている。この構成により、カラー35がピン34から抜けることが防止されている。
さらに、2個のカラー31,35同士はロッド(リンク)37により連結されている。ロッド37の一端には取り付け孔38が設けられており、その取り付け孔38にカラー35が挿入されている。また、ロッド37とカラー35とは軸線Cを中心として相対回転可能である。一方、ロッド37の他端には長孔39が形成されており、その長孔39にカラー31が挿入されている。したがって、カラー31は長孔39内でロッド37の長さ方向に移動可能である。また、ロッド37とカラー31とは軸線Bを中心として相対回転可能である。ロッド37とスライダ33は、ウォームホイール19の回転運動を直線運動に変換する運動変換機構である。さらに、躯体12の内部にはスプリング40が設けられている。スプリング40は渦巻きコイルバネであり、引っ張りバネにより構成されている。スプリング40の一端はカラー35に接続されており、スプリング40の他端はカラー31に接続されている。
また、躯体12の内部にはダンパ41が設けられている。ダンパ41はゴム状弾性体により構成されており、ダンパ41は回転軸17の中心線Dと同軸に配置されている。また、ダンパ41と回転軸17との間には中間子42が介在されている。ダンパ41は回転軸17のスラスト方向における振動を吸収するための機構である。
一方、電動モータ16は図示しないコイルを有しており、ロアーケーシング14にはコネクタ43が、図示しないシール手段によってロアーケーシング14との間が液密状態となるように設けられている。コネクタは43、コイルに電力を供給するターミナルを有する。コネクタ43は、ロアーケーシング14の表面から躯体12の外部に突出している。また、コネクタ43に対して取り付け及び取り外しが可能なソケット45が設けられている。ソケット45は、コネクタ43のターミナルに接続されるターミナル(図示せず)を有しており、ソケット45には電源コード50が接続されている。ソケット45は筒形状に構成されており、ソケット45がコネクタ43の外周に装着されるようになっている。ソケット45の内周面には、シール部材46が取り付けられている。シール部材46はコネクタ43の外周面に接触してシール面を形成している。
さらに、ロアーケーシング14には通気管47が設けられている。通気管47は、躯体12の外部と内部とを連通する空気孔であり、通気管47は、ロアーケーシング14の外表面から、躯体12の外部に向けて突出している。また、通気管47にはゴムホース48が接続されている。ゴムホース48の内部には空気の流れ方向に沿って千鳥状に突起49が複数個配置されている。複数の突起49は、躯体12の外部の異物が、躯体12の内部に侵入することを抑制するラビリンス機構である。
つぎに、アクチュエータ10の動作及び作用を説明する。電動モータ16に電力が供給されて、中心線Aに対して垂直な平面内において、ウォームホイール19の回転位置が、支持軸23とホイールピン30とピン34とが一直線上に位置している第1の位置にある状態から、約180度回転して第2の位置で一停止する。ここで、ウォームホイール19の回転運動により、ロッド37がピン34を中心として所定角度の範囲内で揺動する。ロッド37が揺動すると、スライダ33がガイドレール32に沿って直線状に動作し、かつ、ケーブル33aが動作して燃料遮断弁11が開かれる。スライダ33は、例えば、図1において右方向に動作する。燃料遮断弁11が開かれると、燃料ポンプから吐出された燃料はディーゼルエンジンの燃焼室に供給される。
これに対して、電動モータ16に電力が供給されて、ウォームホイール19の回転位置が第2の位置から、前記と同方向に約180度回転して第1の位置に戻る。すると、スプリング40の力でスライダ33が押され、ガイドレール32に沿って直線状に、かつ、前述とは逆向きに動作し、ケーブル33aが動作して燃料遮断弁11が閉じられる。スライダ33は、例えば図1において左方向に動作する。燃料遮断弁11が閉じられると、燃料ポンプからディーゼルエンジンの燃焼室には燃料が供給されない状態、いわゆるフューエルカット状態となる。
本実施形態においては、支持軸23とロアーケーシング14とがインサートモールド成形により一体化されており、軸端部22はロアーケーシング14を貫通していない(躯体12の外部に露出していない)。このため、支持軸23とロアーケーシング14との隙間を介して、躯体12の外部から躯体12の内部に水が侵入することを防止できる。つまり、支持軸23とロアーケーシング14との間に、ゴム状弾性体により構成されたOリングを取り付ける必要がない。したがって、アクチュエータ10を高温環境で用いても、Oリングが劣化することを防止でき、躯体12のシール性、特に防水性が低下することを抑制できる。さらに、Oリングを取り付ける必要がないため、部品点数を削減できるとともに、支持軸23の表面におけるOリングとの接触部分を、高精度に仕上げる(切削加工)必要もない。さらに、ロアーケーシング14に、Oリングを取り付けるための環状溝を設ける必要もなく、加工工数を削減できる。
また、インサートモールド成形の時点で、支持軸23がロアーケーシング14に固定されるため、別々に成形加工した部品を組み合わせる場合に比べて、支持軸23の表面加工精度、特に、外径の加工精度が低くて済む。また、支持軸23とロアーケーシング14とがインサートモールド成形により固定されている。このため、支持軸23がロアーケーシング14から外れることを防止するために、支持軸23の端部にカシメ加工を施したり、抜け止めワッシャを取り付けたりする必要がない。したがって、工数低減および部品点数削減に寄与できる。
さらに、ホイールピン30とウォームホイール19とがインサートモールド成形により固定されている。このため、ホイールピン30がウォームホイール19から外れることを防止するために、ホイールピン30の端部にカシメ加工を施したり、抜け止めワッシャを取り付けたりする必要がない。したがって、部品点数を削減できるとともに、カシメ(スピニングカシメ)加工を施す時間が不要となり、アクチュエータ10の生産性が向上する。
さらに、支持軸23には外向きフランジ24が設けられており、外向きフランジ24が底部21の表面に接触した状態で、支持軸23がロアーケーシング14にインサートモールド成形によって固定されている。このため、支持軸23に過大なトルクが加わり、径方向の力が加わると、その力をフランジ24の底面(ロアーケーシング14側の面)24aで受けることで、支持軸23の軸端部22に応力が集中することを抑制でき、支持軸23の径方向の力に対する耐力が向上する。底面24aは、中心線Aに対して垂直な平面であり、径方向の力は、フランジ24の底面24aからロアーケーシング14の表面14aに伝達される。したがって、支持軸23がロアーケーシング14に対して傾斜することを抑制できる。さらに、支持軸23の外周面に凹凸25が施されているため、ロアーケーシング14と支持軸23の外周面との間の密着力が向上し、摩擦係合力を高めることができる。したがって、ロアーケーシング14に対して支持軸23が相対回転することを防止できる。
さらに、ホイールピン30には外向きフランジ30Aが設けられており、外向きフランジ30Aがウォームホイール19の表面に接触した状態で、ホイールピン30がウォームホイール19にインサートモールド成形によって固定されている。このため、ホイールピン30に対して径方向の力が加わると、その力をウォームホイール19の表面で受けることで、力を受ける面積をなるべく広くすることができ、ホイールピン30の径方向の力に対する耐力が向上する。したがって、ホイールピン30がウォームホイール19に対して傾斜することを防止できる。さらにまた、ソケット45とコネクタ43との間にシール部材46が介在されているため、水などの異物がソケット45とコネクタ43との接続部分に侵入することを防止できる。
さらに、電動モータ16の回転により躯体12の内部の温度が上昇して空気圧が高まると、躯体12の内部の空気は通気管47及びゴムホース48を経由して、躯体12の外部に放出される。さらに、ゴムホース48の内部には突起49が設けられているため、躯体12の外部の異物がゴムホース48内を経由して、躯体12の内部に侵入することを抑制できる。
ここで、本実施形態で説明した構成と、本発明の構成との対応関係を説明すると、ロッド37及びスライダ33が、本発明の運動変換機構に相当し、表面21aが、本発明における「躯体の内面」に相当する。本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。例えば、スライダ33の動力を燃料遮断弁11に伝達する動力伝達要素は、ケーブル33aに代えるか、またはケーブル33aと組み合わせて、リンク、ロッド等を用いることもできる。また、本発明の運動変換機構は、ロッド37及びスライダ33により構成されているが、これに限らず、他の周知の変換機構であってもよい。
また、軸端部22は、ロアーケーシング14を貫通していなければよく、軸端部22の外周形状は、非円形、例えば、楕円形、四角形、六角形でもよい。また、軸端部22の外周形状を非円形とすれば、軸端部22の外周面とロアーケーシング14との係合力により、支持軸23がロアーケーシング14に対して相対回転することを防止できる。さらに、図2においては中心線A、軸線B,Cが便宜上、上下方向に沿って配置されているが、中心線A、軸線B,Cが水平方向、あるいはその他の方向に沿って配置されるように、アクチュエータ10が車両に取り付けられていてもよい。
10 アクチュエータ
11 燃料遮断弁
12 躯体
13 アッパーケーシング
14 ロアーケーシング
15,46 シール部材
16 電動モータ
17 回転軸
18 ウォーム
19 ウォームホイール
20 ヘリカルギヤ
21 底部
21a 表面
22 軸端部
23 支持軸
24,30A 外向きフランジ
24a 底面
25 凹凸
26 ワッシャ
27,36,53 抜け止め
28 軸孔
29 軸端部
30 ホイールピン
31,35 カラー
32 ガイドレール
33 スライダ
33a ケーブル
34 ピン
37 ロッド
38 取り付け孔
39 長孔
40 スプリング
41 ダンパ
42 中間子
43 コネクタ
45 ソケット
47 通気管
48 ゴムホース
49 突起
50 電源コード
51 保持部材
52 保持溝
A,D 中心線
B,C 軸線

Claims (4)

  1. 樹脂材料により成形された中空の躯体と、前記躯体の内部に設けられた電動モータと、前記電動モータの動力で回転するウォームホイールと、前記ウォームホイールを回転可能に支持し、かつ、金属材料により成形された支持軸と、前記ウォームホイールの回転運動を直線運動に変換する運動変換機構とを備え、前記躯体の内部が液密状態に構成された燃料遮断弁用のアクチュエータであって、
    前記支持軸は、前記躯体の外部にその軸端部が露出しないようインサートモールド成形により前記躯体と一体化されていることを特徴とする燃料遮断弁用のアクチュエータ。
  2. 請求項1記載の燃料遮断弁用のアクチュエータにおいて、
    前記支持軸の外周面には、前記支持軸の半径方向に延ばされた外向きフランジが形成されており、前記支持軸は、前記外向きフランジが前記躯体の内面に接触した状態で前記躯体にインサートモールドされていることを特徴とする燃料遮断弁用のアクチュエータ。
  3. 請求項1または2記載の燃料遮断弁用のアクチュエータにおいて、
    前記支持軸の外周面における前記躯体へのインサートモールド部位に、前記支持軸と前記躯体とが相対回転することを防止する凹凸が設けられていることを特徴とする燃料遮断弁用のアクチュエータ。
  4. 請求項1ないし3のいずれか記載の燃料遮断弁用のアクチュエータにおいて、
    前記躯体に、前記電動モータに電力を供給する電源コードのソケットが着脱されるコネクタが前記躯体との間で液密状態に設けられており、前記ソケットと前記コネクタとの嵌め合い部分に、前記躯体の外部の異物が前記ソケットと前記コネクタとの嵌め合い部分に侵入することを防止するシール部材が取り付けられていることを特徴とする燃料遮断弁用のアクチュエータ。
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