JP2013219683A - 画像処理装置および画像処理方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 通常光下では目視できず(又は目視し難い)、赤外光下において赤外線カメラ等の赤外領域に感度のある装置を用いると容易に認識可能となる印刷に使用可能な色数に対する制限を軽減する為の技術を提供すること。
【解決手段】 階調画像の画素値が0の場合、入力画像中の画素値若しくは該画素値を調整した画素値について保持している第2の色材セットの使用量を出力する。階調画像の画素値が1且つ潜像領域内の場合、使用画素値について保持している第1の色材セットの使用量を出力する。階調画像の画素値が1且つ背景領域内の場合、使用画素値について保持している第2の色材セットの使用量を出力する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、赤外光下において、印刷媒体上に、絵柄や文字を顕在化させる印刷画像を生成する技術に関するものである。
印刷物の偽造防止技術または真偽判定技術に、通常光下では目視できず(又は目視し難い)、赤外光下において赤外線カメラ等の赤外領域に感度のある装置を用いると容易に認識可能となる印刷方法がある。
代表的なものでは、一般の印刷で使用されるブラック(k)の色材は赤外吸収率が大きく、これを利用して画像を印刷する方法がある(特許文献1)。潜像領域を赤外吸収率が大きいブラック(k)で、背景領域を赤外吸収率が小さいシアン(c)、マゼンタ(m)、イエロー(y)を用いて印刷媒体上に画像を印刷する。そして、出力された印刷画像に赤外光を照射して赤外線カメラで文字または絵柄を識別させる。これにより、赤外光下で印刷画像に文字または絵柄が確認できれば本物、なければ偽物である、といった真偽判定が可能となる。
また、この方法の応用として、潜像領域のブラック(k)の量を少なくし、シアン(c)、マゼンタ(m)、イエロー(y)を混ぜることで、印刷画像に使用できる色数を増やすことも可能である。
特許第3544536号公報
しかし、上述した方法では、潜像領域に必ず赤外吸収率が大きいブラックが含まれているため、上記の印刷方法を用いる場合、背景領域及び潜像領域の印刷で使用可能な色数は限られてしまう。例えば、チケットやイラストのように複数の色で構成された印刷画像を生成する際、使用できない色が印刷画像内に含まれていることも考えられる。この場合、潜像領域に赤外吸収率が大きいブラックを含ませることが出来ないため、その結果、通常光下では目視し難く、赤外光下において文字や絵柄を識別可能な印刷画像を生成できないという課題がある。
本発明は上記の問題に鑑みてなされたもので、通常光下では目視できず(又は目視し難い)、赤外光下において赤外線カメラ等の赤外領域に感度のある装置を用いると容易に認識可能となる印刷に使用可能な色数に対する制限を軽減する為の技術を提供する。
本発明の目的を達成するために、例えば、本発明の画像処理装置は、潜像領域と背景領域とから成る潜像画像を取得する手段と、入力画像を取得する手段と、前記入力画像を複数の画素ブロックに分割し、該画素ブロック内の画素値を用いて該画素ブロックの代表画素値を決定する第1の決定手段と、印刷装置で使用可能な複数色の色材のうち最も赤外線吸収率が高い色材を高色材とし、該高色材を含む色材のセットを第1の色材セット、該高色材を含まない色材のセットを第2の色材セットとし、規定の画素値範囲内の各画素値について、該画素値を有する画素が背景領域に含まれている場合に該画素を印刷するために用いる前記第2の色材セットの使用量を保持する第1の保持手段と、前記規定の画素値範囲内の各画素値のうち、前記第1の色材セットを用いて表現可能な色域と前記第2の色材セットを用いて表現可能な色域との共通色域に含まれる画素値を有する画素が潜像領域に含まれている場合に該画素を印刷するために用いる前記第1の色材セットの使用量を保持する第2の保持手段と、前記第1の保持手段及び前記第2の保持手段が前記代表画素値について使用量を保持している場合には、前記代表画素値を使用画素値として決定し、前記第1の保持手段が前記代表画素値について使用量を保持しており且つ前記第2の保持手段が前記代表画素値について使用量を保持していない場合には、前記第1の保持手段にも前記第2の保持手段にも使用量が保持されている画素値を使用画素値として決定する第2の決定手段と、前記画素ブロックの使用画素値を用いて該画素ブロックの濃度値を求め、該画素ブロックを、画素値が1の画素の個数で該濃度値を表現する2値画素ブロックで表した場合、該2値画素ブロック中の各画素位置について、該画素位置の画素値が0であれば、前記入力画像において該画素位置に対応する位置の画素値若しくは該対応する位置の画素値を調整した画素値を参照画素値とし、前記第1の保持手段が該参照画素値について保持している前記第2の色材セットの使用量を出力し、該画素位置の画素値が1且つ該画素位置に対応する前記潜像画像中の位置が潜像領域内であれば、前記第2の保持手段が前記使用画素値について保持している前記第1の色材セットの使用量を出力し、該画素位置の画素値が1且つ該画素位置に対応する前記潜像画像中の位置が背景領域内であれば、前記第1の保持手段が前記使用画素値について保持している前記第2の色材セットの使用量を出力する出力手段とを備えることを特徴とする。
本発明の構成によれば、通常光下では目視できず(又は目視し難い)、赤外光下において赤外線カメラ等の赤外領域に感度のある装置を用いると容易に認識可能となる印刷に使用可能な色数に対する制限を軽減することができる。
画像処理装置の機能構成例を示すブロック図。 画像処理装置が行う処理のフローチャート。 ステップS203における処理の詳細を示すフローチャート。 実施形態の基本概念について説明する図。 印刷画像と該印刷画像上で顕在化した文字を示す図。 色域を示す図。 潜像画像を入力画像と同サイズで取り扱うための方法を説明する図。 図2Bの処理を説明する図。 色情報の構成例を示す図。 印刷画像と該印刷画像上で顕在化した文字を示す図。 ステップS203における処理の詳細を示すフローチャート。 コンピュータの構成例を示すブロック図。
以下、添付図面を参照し、本発明の好適な実施形態について説明する。なお、以下説明する実施形態は、本発明を具体的に実施した場合の一例を示すもので、特許請求の範囲に記載の構成の具体的な実施例の1つである。
[第1の実施形態]
<基本概念>
はじめに、図3を用いて本実施形態の基本概念について簡単に説明する。図3(c)において、印刷媒体1001上に形成された第2の領域301は、赤外吸収特性(赤外線吸収率)が小さい色材を用いて印刷された領域であり、第1の領域302は、赤外線吸収率が大きい色材を用いて印刷された領域である。この印刷媒体1001に対して赤外光を照射すると、第2の領域301は赤外線吸収率が小さいために赤外光を反射し、第1の領域302は赤外線吸収率が大きいために赤外光を吸収する。従って、この印刷媒体1001に対して赤外光を照射している状態でこの印刷媒体1001を赤外線カメラを用いて観察すると、図3(d)に示す如く、第2の領域301は明るい明度で観察されるのに対し、第1の領域302は暗い明度で観察される。
ここで、文字、絵柄、マークなどの領域(潜像領域)を上記の第1の領域302、第1の領域302以外の領域(背景領域)を上記の第2の領域301、としてそれぞれの領域から成る識別画像300を印刷媒体1001上に形成したとする。このとき、通常光下で印刷媒体1001を観察しても、図3(a)に示す如く、背景領域と潜像領域とが混在している領域303内では潜像領域は目視できない(又は目視し難い)。しかし、赤外光下においてこの印刷媒体1001を赤外線カメラ等の特殊な識別装置で観察すると、図3(b)に示す如く、識別画像300上において「Original」なる文字部分(第1の領域302)は顕在化する。ここで、通常光とは、例えば、CIE(国際照明委員会)によって相対分光分布が規定された測色用の光であるD50である。
このような技術によれば、例えば、印刷媒体1001に赤外光を照射し、特定の潜像が印刷媒体1001上に確認された場合は、印刷媒体1001は正規のもの、確認されなかった場合は、印刷媒体1001は非正規のもの、という真偽判定が可能となる。
一般の印刷で使用されているシアン(c)、マゼンタ(m)、イエロー(y)、ブラック(k)の基本4色色材のうちのブラック(k)は、カーボンブラックを主体とした黒色色材で、赤外光の吸収率が大きい(赤外吸収特性が大きい)。これに対し、シアン(c)、マゼンタ(m)、イエロー(y)は赤外光の吸収率が小さい(赤外吸収特性が小さい)ことが知られている。
然るに第1の領域302はブラック(k)を用いて印刷し、第2の領域301はシアン(c)、マゼンタ(m)、イエロー(y)を用いて印刷すれば、上記の通り、赤外光下では、第2の領域301は明るい明度、第1の領域302は暗い明度で観察される。
識別画像300において、潜像領域や背景領域を赤外光下で識別させるためには、結局のところ、背景領域または潜像領域のどちらか一方だけに赤外線吸収率が大きい色材が含まれていればよい。別の言い方をすれば、赤外線吸収率の異なる2つの領域を意図的に作ればよい。従って、背景領域をシアン(c)、マゼンタ(m)、イエロー(y)で構成し、潜像領域をシアン(c)、マゼンタ(m)、イエロー(y)、ブラック(k)で構成しても、上述した識別画像300は生成可能である。
次に、背景領域(第2の領域301)をシアン、マゼンタ、イエロー、潜像領域(第1の領域302)をシアン、マゼンタ、イエロー、ブラック、を用いて印刷する場合に、これらの領域を含む印刷画像で使用できる色について説明する。
図5(a)、(b)のそれぞれには、背景領域をシアン、マゼンタ、イエローで構成し、潜像領域をシアン、マゼンタ、イエロー、ブラックで構成したときの各々表現できる色域をCIE L*a*b*空間で表している。
背景領域の色と潜像領域の色とを近似させ、通常光下でそれぞれの領域の差異を視認しがたくする、ということは、背景領域及び潜像領域のそれぞれで使用する色が、背景領域及び潜像領域のどちらも表現できる色域内にあるということである。つまり、背景領域の色域500と潜像領域の色域501とが重なる領域(図中の斜線部分)が、背景領域及び潜像領域に使用できる色域502となる。
しかし、潜像領域には必ず赤外吸収率が大きいブラックが含まれているため、印刷画像に使用できる色(図中の斜線部分)には限りがある。つまり、背景領域の色域と潜像領域の色域とが重ならない領域の色は、印刷画像には使用できない色となる。
言い換えると、印刷画像に使用できる色には、背景領域の色と潜像領域の色の組み合わせが存在し、印刷画像に使用できない色には色の組み合わせが存在せず、背景領域の色または潜像領域の色どちらか一方しか存在しない。
例えば、図4(a)に示すように、1つの画素値(R2,G2,B2)で構成された画像データから生成した印刷画像が、該印刷画像を印刷した印刷物に赤外光を照射して赤外線カメラで見ると図4(b)のように文字が顕在化するようなものであるとする。更に、この画素値(R2,G2,B2)は図5(a)に示す如く、印刷画像に使用できる色域外の色であるとする。このとき、潜像領域の印刷に赤外吸収率が大きいブラックを使用することはできないことがわかる(即ち、赤外吸収率が大きいブラックを含む潜像領域の色が存在しない)。その結果、常光下では目視し難く、赤外光下において文字や絵柄を識別可能な印刷画像を生成できないという課題がある。
そこで、本実施形態では、印刷画像に使用できない色と近似した使用できる色を用いることに着目した。ただし、単純に使用できる色を用いただけでは画像データと印刷画像との差が大きくなってしまう。そこで、画像を面積階調表現の画像にし、面積階調の画素部分を、印刷画像に使用できる色(潜像領域の色と背景領域の色の組み合わせが存在する色)で構成する。そして、そのほかの部分を使用できない色よりも明るい色で構成することで、画像データと印刷画像との差を出来るだけ小さくした印刷画像を生成する。
例えば、画素値(R1,G1,B1)はCIE L*a*b*空間では図5(a)に示す点で表され、背景領域の色域と潜像領域の色域とが重なる領域の色、つまり印刷画像には使用できる色であるとする。また、画素値(R3,G3,B3)はCIE L*a*b*空間では図5(a)に示す点で表され、使用できない色よりも明るい色であるとする。
このとき、印刷画像に使用できない色(画素値(R2,G2,B2))を、使用できる色(画素値(R1,G1,B1))と使用できない色よりも明るい色(画素値(R3,G3,B3))で表現するものである。
なお、本実施形態では、印刷で使用可能な複数色の色材(C,M,Y,K)のうち最も赤外線吸収率が高い色材Kを高色材とし、該高色材Kを含む色材のセットである第1の色材セットを用いて印刷する領域を潜像領域とする。また、該高色材Kを含まない色材のセットである第2の色材セットを用いて印刷する領域を背景領域とする。しかし、常光下では目視し難く、赤外光下において文字や絵柄を識別可能な印刷画像を生成することができるのであれば、第1の色材セット、第2の色材セットを用いる領域は逆にしても良い。即ち、第1の色材セットを用いて印刷する領域を背景領域とし、第2の色材セットを用いて印刷する領域を潜像領域としても良い。
<本実施形態に係る画像処理装置について>
次に、本実施形態に係る画像処理装置の機能構成例について、図1のブロック図を用いて説明する。図1に示す機能構成例を有する画像処理装置11は、入力画像上に潜像を合成した印刷画像の各画素について、該画素の色を印刷媒体上に印刷するために用いる複数色の色材のそれぞれの使用量を示す情報を出力する。
なお、図1に示した各部は、適宜、2以上の機能部に分割しても良いし、いくつかの機能部を1以上の機能部に統合しても良い。また、図1に示した構成と同等以上の機能を有する構成であれば、様々な変形例が考え得る。
画像入力部101は、入力画像を外部装置や本装置内の不図示のメモリから取得する、若しくは生成することで、該入力画像を取得する。入力画像の取得形態については特定の取得形態に限るものではない。そして画像入力部101は、取得した入力画像を後段の画像構成データ生成部103に対して送出する。
潜像画像生成部102は、潜像領域と背景領域とから成る潜像画像を生成若しくは取得し、該生成若しくは取得した潜像画像を、印刷画像データ生成部105に対して供給する。
画像構成データ生成部103は、入力画像を面積階調表現した階調画像と、入力画像中の画素値を調整した変更画像と、を含む画像構成データを生成する。そして画像構成データ生成部103は、生成した画像構成データを、後段の印刷画像データ生成部105に対して送出する。
閾値保持部104は、画像構成データ生成部103が後述する近似色を検索する為に用いる色差の閾値を保持する。然るに閾値保持部104は、画像構成データ生成部103内に統合されても良い。
色情報保持部106は、各画素値(例えばR、G,Bのそれぞれについて0〜255)について、背景領域、潜像領域のそれぞれで該画素値が登場した場合に該画素値を印刷するために用いる各色材の使用量を色情報として保持している。例えば、色情報保持部106は、図8に示すようなテーブル情報を色情報として保持している。
図8に示したテーブルには、画素値ごとに、該画素値に対応するL*a*b*空間中の値であるL*a*b*値が登録されている。例えば、画素値(R1,G1,B1)に対応するL*a*b*値として(L*、a*、b*)=(68,21,23)が登録されている。
また、このテーブル情報には、画素値ごとに、該画素値が背景領域内に登場した場合に該画素値を印刷するために用いる各色材(c、m、y、k)の使用量(背景領域の色)が登録されている。例えば、背景領域内における画素の画素値が(R1,G1,B1)である場合に、該画素を印刷するために用いる各色材c、m、y、kの使用量はそれぞれ、10,5,8,0となっている。
また、このテーブル情報には、画素値ごとに、該画素値が潜像領域内に登場した場合に該画素値を印刷するために用いる各色材(c、m、y、k)の使用量(潜像領域の色)が登録されている。例えば、潜像領域内における画素の画素値が(R1,G1,B1)である場合に、該画素を印刷するために用いる各色材c、m、y、kの使用量はそれぞれ、8,3,6,5となっている。ここで、上記の通り、画素値によっては、背景領域には使用できるものの、潜像領域には使用できない画素値がある。図8の場合、画素値(R2,G2,B2)は背景領域には使用でき、該画素値を印刷するための各色材c、m、y、kの使用量はそれぞれ、6,3,10,0となっている。しかし、この画素値(R2,G2,B2)は潜像領域には使用できないため、該画素値を印刷するための各色材c、m、y、kの使用量は同テーブル情報には登録されていない。このように、画素値によっては、背景領域における色材の使用量と潜像領域における色材の使用量の組み合わせが存在しないものもある。ここで、「使用量」の定義についてであるが、各画素値に対して、印刷媒体上に単位面積当りの色材が付着する最大量を100とした各色材の割合を「使用量」とする。
印刷画像データ生成部105は、色情報保持部106が保持する色情報、画像構成データ生成部103が生成した画像構成データ、潜像画像生成部102が生成若しくは取得した潜像画像、を用いて印刷画像を生成する。具体的には、印刷画像を構成する各画素に対するC,M,Y,Kのそれぞれの使用量を示す情報を出力する。
出力部107は、印刷画像を構成する各画素に対するC,M,Y,Kのそれぞれの使用量を示す情報を外部の不図示の印刷装置に対して出力する。なお、画像処理装置11がプリンタや複合機などの印刷機構を有する印刷装置である場合には、出力部107は、印刷画像を構成する各画素に対するC,M,Y,Kのそれぞれの使用量に基づいて、印刷画像を印刷媒体上に印刷する。
本実施形態では、印刷装置が印刷に用いる色材をC,M,Y,Kとしているが、この色材に限るものではなく、様々な色材(色や材質)が考え得る。以下の説明では、印刷装置で用いる複数色の色材のうち最も赤外線吸収率が高い色材を「高色材」と呼称する。本実施形態の場合、印刷装置で用いる複数色の色材はC,M,Y,Kであり、そのうち最も赤外線吸収率が高い色材はKであるため、高色材はKとなる。
<本実施形態に係る画像処理装置の動作について>
次に、本実施形態に係る画像処理装置が入力画像と潜像画像とから印刷画像を生成して印刷するために行う処理について、同処理のフローチャートを示す図2Aを用いて説明する。
ステップS201では、画像入力部101は、入力画像Iを取得して画像構成データ生成部103に供給する。入力画像Iの取得形態については様々な形態が考え得る。例えば、ネットワーク経由で外部装置から送信されてきた入力画像Iを取得してもよいし、画像処理装置11がアクセス可能なメモリに格納されている入力画像Iを取得してもよい。また、印刷媒体上に印刷されている画像を読み取り、読み取った画像を入力画像Iとして取得してもよい。
ここで、入力画像Iとは、画素単位での扱いが可能な画像である。例えば画像入力部101が紙原稿を読み取って入力画像Iを取得する場合、画像入力部101は電荷結合素子CCD又は光学センサを有し、画像撮影、電気信号処理、デジタル信号処理等を行って入力画像Iを生成する。また、画像入力部101がページ記述言語で記述されたデータ、特有のデータ形式を扱うアプリケーションで作成されたデータを取得した場合、画像入力部101は、そのデータを一般的な画像の形式(ビットマップ形式等)のデータに変換する。そして、変換後のデータを入力画像Iとする。
このように入力画像は如何なる方法で取得してもよい。以下では説明を簡単にするために、入力画像は、図4(a)に示す如く、画素値(R2,G2,B2)を有する画素から成る画像であるとして説明する。しかし、以下の説明は、このような特定の入力画像のみに適用されるものではなく、任意の画像に対して適用可能なものであることは、以下の説明から明らかとなるであろう。
次に、ステップS202では、潜像画像生成部102は、赤外光下で顕在化させたい絵柄または文字の画像を潜像画像Icとして取得し、取得した潜像画像Icを印刷画像データ生成部105に対して供給する。
ここで、潜像画像Icとは、画素単位での扱いが可能な2値画像であり、絵柄または文字の部分(潜像領域)を構成する画素の画素値は「1」、潜像領域以外の領域(背景領域)を構成する画素の画素値は「0」となっている。もちろん、潜像画像Icの各画素が潜像領域、背景領域の何れに属しているのかが分かるのであれば、それぞれの画素値は上記の画素値に限るものではない。
例えば、潜像画像Icが図4(b)に示すような画像である場合、「Original」の文字部分が潜像領域に該当するため、「Original」の文字部分を構成する画素の画素値は「1」となる。一方、文字部分以外の領域は背景領域に該当するため、文字部分以外の領域を構成する画素の画素値は「0」となる。
なお、潜像画像生成部102は、絵柄または文字を描画する描画情報を取得した場合には、この描画情報から2値画像を生成し、この生成した2値画像を潜像画像Icとして取得してもよい。
このように、潜像画像Icの取得形態についても特定の取得形態に限るものではない。また、本実施形態では、入力画像Iの縦横サイズと潜像画像Icの縦横サイズとは同じ(同サイズ)であるものとする。しかし、例えば、潜像画像Icの縦横サイズが入力画像Iの縦横サイズよりも小さいとすると、潜像画像Icを例えば図6(a)のように入力画像Iの縦横サイズと同じになるように拡大する。もし潜像画像Icの縦横サイズが入力画像Iの縦横サイズよりも大きい場合は、潜像画像Icを図6(b)のように入力画像Iの縦横サイズと同じになるように縮小する。また、図6(c)に示す如く、入力画像Iと同じ縦横サイズを有する領域内(若しくは一部の領域内でも良い)に潜像画像Icを繰り返し張り付けたものを新たに潜像画像Icとして用いても良い。また、縮小や張り付けの際には適当な角度で潜像画像Icを回転させても良い。
ステップS203では、画像構成データ生成部103は、画像入力部101から取得した入力画像Iを用いて、階調画像と、変更画像と、を含む画像構成データを生成する。ステップS203における処理の詳細について、図2Bのフローチャートを用いて説明する。
ステップS212では、画像構成データ生成部103は、入力画像Iを複数の画素ブロックに分割する。以下では、画素ブロックのサイズをBs画素×Bs画素とする。本実施形態では、入力画像Iの一例として、図4(a)に示した、全ての画素の画素値が(R2,G2,B2)の画像を用いる。また、潜像画像Icの一例として、図4(b)に示した、「Original」の文字部分を潜像領域とし、該文字部分以外の領域を背景領域とする画像を用いる。
以下ではこのような入力画像Iにおける領域401に対する処理について説明する。なお、図4(b)において領域402は、入力画像I中の領域401と位置的に対応する潜像画像Ic内の領域である。即ち、入力画像I中における領域401の左上隅の座標位置と、潜像画像Ic中における領域402の左上隅の座標位置と、は同じ座標位置となる。
図7(a)に領域401を拡大したものを示しており、図7(e)に領域402を拡大したものを示している。そして上記の通り、ステップS212では、入力画像Iは複数の画素ブロックに分割されるため、図7(b)に示す如く、領域401も画素ブロックごとに分割されている。
そしてステップS212では更に、画像構成データ生成部103は、画素ブロック群のうち1つを選択画素ブロックとして選択する。選択順については特定の順序に限るものではなく、ラスタスキャン順に選択しても良い。
図2Bに戻って、次に、ステップS213では画像構成データ生成部103は、選択画素ブロック内の画素値を用いて代表画素値(R_bc,G_bc,B_bc)を決定する。代表画素値を決定する方法には様々な方法があり、如何なる方法を採用しても良い。例えば、選択画素ブロックの中心位置や左上隅位置などの既定の位置における画素値を代表画素値としても良いし、選択画素ブロック中の全ての画素の画素値の平均値を代表画素値としても良い。また、選択画素ブロック内で既定頻度以上の頻度で登場する画素値を代表画素値としても良い。
本実施形態では、選択画素ブロック中の何れの画素の画素値も(R2,G2,B2)であるため、(R_bc,G_bc,B_bc)=(R2,G2,B2)となる。
ステップS214では、画像構成データ生成部103は、色情報保持部106が保持している上記の色情報を読み出す。
そしてステップS215では、画像構成データ生成部103は、この読み出した色情報に、選択画素ブロックの代表画素値に対応する「背景領域の色」及び「潜像領域の色」の組み合わせが登録されているか否かを判断する。
本実施形態では、(R_bc,G_bc,B_bc)=(R2,G2,B2)であり、図8の色情報の場合、(R2,G2,B2)に対応する「背景領域の色」は登録されているものの、「潜像領域の色」は登録されていない。即ち、(R2,G2,B2)に対応する「背景領域の色」及び「潜像領域の色」の組み合わせは登録されていない。
ステップS215における判断の結果、組み合わせが登録されていると判断した場合には、処理はステップS217に進み、登録されていないと判断した場合には、処理はステップS216に進む。
ステップS216で画像構成データ生成部103は、選択画素ブロックの代表画素値との色差が、閾値保持部104が保持している閾値以下で、且つ「背景領域の色」及び「潜像領域の色」の組み合わせが登録されている画素値(近似色)を色情報から検索する。
この検索処理では、選択画素ブロックの代表画素値に近い色の画素値であり且つ「背景領域の色」及び「潜像領域の色」の組み合わせが登録されている画素値を色情報から検索する。そして、検索した画素値(検索画素値)について色情報に登録されているL*a*b*値と、該代表画素値について色情報に登録されているL*a*b*値と、の差(色差)を計算する。そして計算した色差が閾値Th以下となる検索画素値を近似色(R_n、G_n、B_n)として特定する。
例えば、Th=5であり、選択画素ブロックの代表画素値に近い色の画素値であり且つ「背景領域の色」及び「潜像領域の色」の組み合わせが登録されている画素値として(R1,G1,B1)を検索したとする。このとき、代表画素値(R2,G2,B2)と検索画素値(R1,G1,B1)との色差ΔEab*は以下の計算式によって計算することができる。
ΔEab*=√{(L1*−L2*)
(a1*−a2*)
(b1*−b2*)
図8の場合はこのΔEab*は3.46となり、Th以下となるため、画素値(R1,G1,B1)は近似色(R_n、G_n、B_n)となる。なお、検索画素値が色情報から複数個検索された場合には、ΔEab*が最も小さい検索画素値を近似色(R_n、G_n、B_n)とする。
そして、近似色を検索することができた場合には、処理はステップS217に進み、検索画素が見つからなかったり、見つかってもΔEab*が何れも閾値よりも大きくなった場合には、近似色は見つからなかったと判断し、処理はステップS218に進む。
以下では、処理がステップS215からステップS217に進んだ場合には、選択画素ブロックの代表画素値を使用画素値とし、処理がステップS216からステップS217に処理が進んだ場合には、ステップS216で特定した近似色を使用画素値とする。
ステップS217では、画像構成データ生成部103は、使用画素値から濃度値Vgを求める。この濃度値Vgは単位面積当たりの面積濃度を示す値であり、後述する階調画像Ig生成の際に用いられるものである。まず、使用画素値(Ru,Gu,Bu)の輝度値Yを求める。輝度値Yの算出は一般的に知られている以下の式を用いて行う。
Y=0.299×Ru+0.587×Gu+0.114×Bu
そして、濃度値Vgの算出は、以下の式を用いて行う。
Vg=(Bs×Bs)−(Y/256×(Bs×Bs))
例えば、Bs=4とし、Y=192とすると、濃度値Vgは以下のようになる。
Vg=(4×4)−(192/256×(4×4))=4
なお、輝度値を算出する方法はこのような方法に限るものではなく、様々な方法が考え得る。例えば、入力画像Iの各画素からRGBいずれか1つの要素値だけを取り出し、それを輝度値とする方法も適用可能である。例えば、R要素値だけを取り出す場合、入力画像Iのある画素値が(255,0,0)であれば輝度値を255とし、(128,0,255)であれば輝度値を128とする。
次に、ステップS218では、画像構成データ生成部103は、全ての画素ブロックを選択画素ブロックとして選択したか否かを判断する。この判断の結果、未選択の画素ブロックが残っている場合には、処理はステップS219に進み、全ての画素ブロックを選択画素ブロックとして選択した場合には、処理はステップS220に進む。
ステップS219では、画像構成データ生成部103は、未選択の画素ブロックのうち1つを選択画素ブロックとして選択する。そして処理はステップS213に進み、画像構成データ生成部103は、新たに選択した選択画素ブロックについて以降の処理を行う。
ステップS220で画像構成データ生成部103は、画素ブロックごとに、画素値が1の画素の個数で該画素ブロックの濃度値Vgを表現する2値画素ブロックを生成し、生成した2値画素ブロックを画素ブロック順に並べたものを階調画像Igとして生成する。
階調画像は、単位面積内の「0」「1」の割合を変化させることにより濃度値Vgを表現したものである。なお、ここでは一例として、図7(h)に示す組織的ディザ法のBayer型を用いて階調画像を生成する。
例えば、画素ブロックのサイズBs=4とし、ある画素ブロックの濃度値Vg=4とすると、図7(i)に示すように、該画素ブロックに対する2値画素ブロック(4画素×4画素)が生成される。図7(h)は、この2値画素ブロックの各画素位置に割り振った番号を示しており、図7(i)に2値画素ブロックにおける各画素値を白黒で示している。図7(i)では、0から3の番号が割り当てられている画素位置の画素値が「1」(黒で示している)となっており、それ以外の番号が割り当てられている画素位置の画素値が「0」(白で示している)となっている。更に、2値画素ブロックにおいて画素値が「1」の画素には使用画素値が関連付けられる。
このようにして、各画素ブロックについて2値画素ブロックを生成し、生成した2値画素ブロックを画素ブロックの配置順に並べたものを階調画像Igとして生成する。領域401に対応する階調画像Igの一例を図7(c)に示す。
なお、ここではBayer型を用いて階調画像Igを生成する例を説明したが、他の方法を用いて階調画像Igを生成しても良く、渦巻型、網点型が適用可能である。また、組織的ディザ法に限らず、誤差拡散法も適用可能である。
図2Bに戻って、次にステップS221では、画像構成データ生成部103は、入力画像I中の各画素ブロックの画素値をある変更量だけ変更させたものを変更画像Ilとして生成する。入力画像I中の画素ブロックと位置的に対応する、変更画像Il中の画素ブロックの画素値を(R_l,G_l,B_l)とすると、画素値(R_l,G_l,B_l)は以下の色で求められる。
(R_l,G_l,B_l)=((R_bc−R_n)+R_bc,
(G_bc−G_n)+G_bc,
(B_bc−B_n)+B_bc)
このように、変更量とは、画素ブロック内の色と近似色の差分を意味している。このため、近似色が画素ブロック内の色よりも暗い場合は変更画像における対応画素ブロックの画素値は明るい色を示す値となり、近似色が画素ブロック内の色よりも明るい場合は変更画像における対応画素ブロックの画素値は暗い色を示す値となる。
R3=(R_bc−R_n)+R_bc、G3=(G_bc−G_n)+G_bc、B3=(B_bc−B_n)+B_bcの場合、図7(d)のように、変更画像の各画素ブロック703の画素値(R_l,G_l,B_l)は(R3,G3,B3)となる。
なお、入力画像Iの画素ブロックによっては、近似色を求めていない画素ブロックもあり、このような画素ブロックに対応する変更画像中の画素ブロックの画素値(R_l,G_l,B_l)は(R_bc,G_bc,B_bc)とする。
そしてステップS222では、画像構成データ生成部103は、ステップS220で生成した階調画像Igと、ステップS221で生成した変更画像Ilと、を含む画像構成データを、後段の印刷画像データ生成部105に対して送出する。
図2Aに戻って、次に、ステップS204では、印刷画像データ生成部105は、階調画像において未参照の画素の画素値を参照する。参照順については特定の参照順に限るものではなく、如何なる参照順でも良いが、例えば、左上隅の位置における画素から順にラスタスキャン順に参照する。以下では、階調画像Ig中の画素位置(x、y)における画素の画素値を参照したものとする。
そして印刷画像データ生成部105は、参照した画素値が「1」であるのか「0」であるのかを判断する。この判断の結果、参照した画素値が「1」であれば、処理はステップS205に進み、「0」であれば、処理はステップS208に進む。
ステップS208では、印刷画像データ生成部105は、色情報保持部106が保持している色情報を参照する。そして印刷画像データ生成部105は、変更画像Il中の画素位置(x、y)における画素の画素値に対応する「背景領域の色」として該色情報に登録されているc、m、y、kの使用量を取得する。そして印刷画像データ生成部105は、この取得したc、m、y、kの使用量を、印刷画像中の画素位置(x、y)における画素を印刷するために用いるc、m、y、kの使用量として、画像処理装置11内の不図示のメモリに格納する。
例えば、変更画像Il中の画素位置(x、y)における画素の画素値が(R_l,G_l,B_l)=(R3,G3,B3)であるとする。このとき、該画素値に対応するc、m、y、kの使用量(C,M,Y,K)=(4,3,8,0)を、印刷画像中の画素位置(x、y)における画素を印刷するために用いるc、m、y、kの使用量として取得する。
一方、ステップS205では、印刷画像データ生成部105は、潜像画像Ic中の画素位置(x、y)における画素の画素値を参照し、参照した画素値が「1」であるのか「0」であるのかを判断する。この判断の結果、参照した画素値が「1」であれば、処理はステップS206に進み、「0」であれば、処理はステップS207に進む。
ステップS207では、印刷画像データ生成部105は、階調画像Ig中の画素位置(x、y)における画素値(=1)に関連付けられている使用画素値を参照する。そして印刷画像データ生成部105は、色情報保持部106が保持している色情報を参照し、この使用画素値に対応する「背景領域の色」として色情報に登録されているc、m、y、kの使用量を取得する。そして印刷画像データ生成部105は、この取得したc、m、y、kの使用量を、印刷画像中の画素位置(x、y)における画素を印刷するために用いるc、m、y、kの使用量として、画像処理装置11内の不図示のメモリに格納する。
例えば、使用画素値が(R1,G1,B1)であるとする。このとき、(R1,G1,B1)に対応する「背景領域の色」として色情報に登録されている(C,M,Y,K)=(10,5,8,0)を、印刷画像中の画素位置(x、y)における画素を印刷するために用いるc、m、y、kの使用量として取得する。なお、図8を見ると、「背景領域の色」の赤外吸収率が大きい色材であるkの色材使用量は「0」であり、kが含まれていないことに留意されたい。
一方、ステップS206では、印刷画像データ生成部105は、階調画像Ig中の画素位置(x、y)における画素値(=1)に関連付けられている使用画素値を参照する。そして印刷画像データ生成部105は、色情報保持部106が保持している色情報を参照し、この使用画素値に対応する「潜像領域の色」として色情報に登録されているc、m、y、kの使用量を取得する。そして印刷画像データ生成部105は、この取得したc、m、y、kの使用量を、印刷画像中の画素位置(x、y)における画素を印刷するために用いるc、m、y、kの使用量として、画像処理装置11内の不図示のメモリに格納する。
例えば、使用画素値が(R1,G1,B1)であるとする。このとき、(R1,G1,B1)に対応する「潜像領域の色」として色情報に登録されている(C,M,Y,K)=(8,3,6,5)を、印刷画像中の画素位置(x、y)における画素を印刷するために用いるc、m、y、kの使用量として取得する。なお、図8を見ると、「潜像領域の色」の赤外吸収率が大きい色材であるkの色材使用量は「5」であり、kが含まれていることに留意されたい。
そしてステップS209では、印刷画像データ生成部105は、階調画像Ig中における全ての画素の画素値を参照したか否かを判断する。この判断の結果、まだ画素値を参照していない画素が残っている場合には、処理はステップS210に進み、全ての画素の画素値を参照したのであれば、処理はステップS211に進む。
ステップS210では、印刷画像データ生成部105は、まだ画素値を参照していない画素の画素値を参照対象として選択し、選択した画素についてステップS204以降の処理を行う。
一方、ステップS211では、出力部107は、ステップS206,S207,S208によって不図示のメモリに格納された、印刷画像の各画素に対するc、m、y、kの使用量を示す情報を、適当な出力先に出力する。
図7(a)に示した入力画像と、図7(c)に示した階調画像Igと、図7(d)に示した変更画像Ilと、を用いて生成した印刷画像を図7(f)に示す。該印刷画像において領域704を拡大したものを図7(g)に示す。
図7(g)に示す如く、階調画像Igにおいて画素値が「1」の4画素のうち背景領域に含まれている3画素の(C,M,Y,K)は、使用画素値(R1,G1,B1)に対応する背景領域の(C,M,Y,K)である(10,5,8,0)となっている。
また、階調画像Igにおいて画素値が「1」の4画素のうち潜像領域に含まれている1画素の(C,M,Y,K)は、使用画素値(R1,G1,B1)に対応する潜像領域の(C,M,Y,K)である(8,3,6,5)となっている。
また、階調画像Igにおいて画素値が「0」の画素の(C,M,Y,K)は、変更画像Ilの画素値(R3,G3,B3)に対応する背景領域の(C,M,Y,K)である(4,3,8,0)となっている。
図4(a)に示した画像を入力画像Iとして以上の印刷画像生成処理を行うことで生成される印刷画像を印刷媒体上に記録した印刷物は、通常光下では図9(a)に示す如く、潜像領域と背景領域との差異が視認しがたくなる。また、この印刷物に赤外光を照射して赤外線カメラでみると図9(b)に示す如く、潜像領域と背景領域との差異が視認できるようになる。
なお、上記の説明では、ステップS208では、印刷画像データ生成部105は、変更画像Il中の画素位置(x、y)における画素の画素値に対応する「背景領域の色」として色情報に登録されているc、m、y、kの使用量を取得した。しかし、入力画像I中の画素位置(x、y)における画素の画素値に対応する「背景領域の色」として色情報に登録されているc、m、y、kの使用量を取得するようにしてもよい。この場合、変更画像Ilは不必要となるので、ステップS221の処理は不要となる。
例えば、入力画像I中の画素位置(x、y)における画素の画素値が(R2,G2,B2)であるとする。このとき、該画素値に対応する「背景領域の色」として色情報に登録されているc、m、y、kの使用量(C,M,Y,K)=(6,3,10,0)を、印刷画像中の画素位置(x、y)における画素を印刷する為に用いるc、m、y、kの使用量として取得する。
このようにして生成した印刷画像において領域704に相当する領域を拡大したものを図7(j)に示す。図7(j)に示す如く、階調画像Igにおいて画素値が「1」の4画素のうち背景領域に含まれている3画素の(C,M,Y,K)は、使用画素値(R1,G1,B1)に対応する背景領域の(C,M,Y,K)である(10,5,8,0)となっている。
また、階調画像Igにおいて画素値が「1」の4画素のうち潜像領域に含まれている1画素の(C,M,Y,K)は、使用画素値(R1,G1,B1)に対応する潜像領域の(C,M,Y,K)である(8,3,6,5)となっている。
また、階調画像Igにおいて画素値が「0」の画素の(C,M,Y,K)は、入力画像Iの画素値(R2,G2,B2)に対応する背景領域の(C,M,Y,K)である(6,3,10,0)となっている。
このように、本実施形態によれば、入力画像に如何なる画素値が含まれていても、潜像領域と背景領域との差異を通常光下では視認しがたくし且つ赤外線光下では差異を視認させる印刷画像を生成することができる。
[第2の実施形態]
本実施形態では、印刷画像の真偽判定の際に、潜像領域の視認性がより高くなる方法を示す。具体的には、階調画像生成の際、各画素ブロックの濃度値Vgを低い値で均一にすることにより、潜像領域の視認性を向上させる。
本実施形態は、上記のステップS203における処理のみが第1の実施形態と異なる。然るに以下では、本実施形態に係るステップS203の処理について、同処理のフローチャートを示す図10を用いて説明する。なお、本実施形態で用いる画像処理装置は、第1の実施形態と同様、図1に示した機能構成例を有する画像処理装置11とする。また、以下の説明で特に触れない限りは、第1の実施形態と同様であるとする。また、図10に示した各処理ステップのうち、図2Bに示した処理ステップと同じ処理ステップには同じステップ番号を付しており、この処理ステップに係る説明は省略する。
ステップS218での判断の結果、全ての画素ブロックを選択画素ブロックとして選択した場合には、処理はステップS1001に進む。ステップS1001では、画像構成データ生成部103は、各画素ブロックについて求めた濃度値Vgのうち、最も小さい濃度値Vglを特定する。例えば、各画素ブロックの濃度値が、{2,3,5,4,2,3,…,8}であった場合、最も小さい濃度値Vglは2となる。
なお、最も小さい濃度値Vglが「0」である場合は、階調画像において画素値が「1」の画素が存在しないことになり、結果として潜像領域を視認させることができなくなる。然るにこのようなケースの場合には、最も小さい濃度値ではなく2番目に小さい濃度値をVglとして特定する。そしてステップS220以降の処理では、各画素ブロックの濃度値としてVglを用いる。
このように、本実施形態では、面積階調の濃度を低い濃度を基準として均一に構成することで、印刷画像の真偽判定時に潜像部分の視認性を向上させることができる。なお、第1の実施形態でも第2の実施形態でも、背景領域と潜像領域の赤外吸収率が大きい色材の色材使用量の差がないと、赤外光下で赤外線カメラ等の識別装置で見た時に、潜像領域を識別することができない。このため、背景領域と潜像領域で赤外吸収率が大きい色材の色材使用量の差があるように調整する必要がある。
なお、第1の実施形態、第2の実施形態で説明した構成は、次のような構成の一例に過ぎず、次のような構成に沿ったものであれば、他の構成も考え得る。即ち、潜像領域と背景領域とから成る潜像画像を取得すると共に、入力画像を取得する。そして、入力画像を複数の画素ブロックに分割し、該画素ブロック内の画素値を用いて該画素ブロックの代表画素値を決定する(第1の決定)。
ここで、印刷装置で使用可能な複数色の色材のうち最も赤外線吸収率が高い色材を高色材とし、該高色材を含む色材のセットを第1の色材セット、該高色材を含まない色材のセットを第2の色材セットとする。
このとき、規定の画素値範囲内の各画素値について、該画素値を有する画素が背景領域に含まれている場合に該画素を印刷するために用いる第2の色材セットの使用量を保持する(第1の保持)。
さらに、第1の色材セットを用いて表現可能な色域と第2の色材セットを用いて表現可能な色域との共通色域に含まれる画素値を有する画素が潜像領域に含まれている場合に該画素を印刷するために用いる第1の色材セットの使用量を保持する(第2の保持)。
そして、第1の保持及び第2の保持で代表画素値について使用量を保持している場合には、代表画素値を使用画素値として決定する(第2の決定)。一方、第1の保持で代表画素値について使用量を保持しており且つ第2の保持で代表画素値について使用量を保持していない場合には、第1の保持及び第2の保持で使用量が保持されている画素値を使用画素値として決定する(第2の決定)。
そして、画素ブロックの使用画素値を用いて該画素ブロックの濃度値を求め、該画素ブロックを、画素値が1の画素の個数で該濃度値を表現する2値画素ブロックで表した場合、該2値画素ブロック中の各画素位置について、次のような出力処理を行う。
該画素位置の画素値が0の場合、入力画像において該画素位置に対応する位置の画素値若しくは該対応する位置の画素値を調整した画素値を参照画素値とし、第1の保持で該参照画素値について保持している第2の色材セットの使用量を出力する。
該画素位置の画素値が1且つ該画素位置に対応する潜像画像中の位置が潜像領域内であれば、第2の保持で使用画素値について保持している第1の色材セットの使用量を出力する。
該画素位置の画素値が1且つ該画素位置に対応する潜像画像中の位置が背景領域内であれば、第1の保持で使用画素値について保持している第2の色材セットの使用量を出力する。
[第2の実施形態]
図1に示した画像処理装置11を構成する各部はハードウェアで構成しても良い。しかし、色情報保持部106、閾値保持部104、をメモリを用いて実装し、それ以外の各部をソフトウェアで実装しても良い。この場合、このメモリや表示画面を有し、且つこのソフトウェアを実行するコンピュータには、図11に示すような構成を有するコンピュータを適用することができる。
なお、図11には、コンピュータのハードウェア構成例だけでなく、その周辺機器についても示している。しかし、その周辺機器は適宜コンピュータの構成に含めてもよいし、場合によっては省いてもよい。
ディスプレイ1105は、CRTや液晶画面などにより構成されており、CPU1101による処理結果を画像や文字などでもって表示することができる。ディスプレイ1105の動作制御はディスプレイ制御装置1104により行われる。
CPU1101はROM1103やRAM1102に格納されているコンピュータプログラムやデータを用いてコンピュータ全体の動作制御を行うと共に、画像処理装置11が行うものとして上述した各処理を実行する。
ROM1103にはコンピュータの設定データやブートプログラムなどが格納されている。ROM1103は色情報保持部106、閾値保持部104等として機能させても良い。
RAM1102は、外部記憶装置1108からロードされたコンピュータプログラムやデータを一時的に記憶する為のエリア、I/O1113を介してスキャナ1112から入力された画像データを一時的に記憶するためのエリアを有する。更にRAM1102は、他のコンピュータシステム1114からI/F(インターフェース)1115を介して受信した様々なデータを一時的に記憶するためのエリア、CPU1101が各種の処理を実行する際に用いるワークエリアを有する。即ちRAM1102は、各種のエリアを適宜提供することができる。
外部記憶装置1108は、大容量情報記憶装置として機能するものであり、I/O1109を介してバス1116に接続されている。外部記憶装置1108には、OS(オペレーティングシステム)や、コンピュータを適用する装置が有する各部(ハードウェアで実装するものは除く)の機能をCPU1101に実行させるためのコンピュータプログラムやデータが保存されている。更に外部記憶装置1108には、上記の説明で予め設定された値として説明したデータも保存されている。外部記憶装置1108に保存されているコンピュータプログラムやデータは、CPU1101による制御に従って適宜RAM1102にロードされ、CPU1101による処理対象となる。なお、外部記憶装置1108は、色情報保持部106、閾値保持部104等として機能させても良い。
I/F1111には印刷装置としてのプリンタ1110が接続されており、コンピュータはこのI/F1111を介して、印刷画像の各画素についてc、m、y、kのそれぞれの使用量をプリンタ1110に送信する等、通信を行う。プリンタ1110は、例えばインクジェットプリンタ、レーザビームプリンタ、熱転写型プリンタ、ドットインパクトプリンタなどの印刷装置である。
操作入力デバイス1106はキーボーやマウスなどの入力インターフェースにより構成されており、ユーザが操作することで、各種の指示をCPU1101に対して入力することができる。この操作入力デバイス1106は、I/O1107を介してバス1116に接続されている。
なお、図11に示した構成は、画像処理装置11に適用可能なコンピュータの構成の一例に過ぎず、図11に示した構成に適宜新たな構成を追加しても良いし、図11に示した構成のうち適当な構成用件を状況に応じて省いても良い。また、1つの構成用件が担っている作業のうち一部を他の構成用件に分担させても良い。
なお、スキャンや印刷を除く処理をコンピュータにより行ってもよいし、スキャナやプリンタ内部の専用のハードウェア回路を用いて、コンピュータで行う処理を代行しても良い。
(その他の実施例)
また、本発明は、以下の処理を実行することによっても実現される。即ち、上述した実施形態の機能を実現するソフトウェア(プログラム)を、ネットワーク又は各種記憶媒体を介してシステム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU等)がプログラムを読み出して実行する処理である。

Claims (11)

  1. 潜像領域と背景領域とから成る潜像画像を取得する手段と、
    入力画像を取得する手段と、
    前記入力画像を複数の画素ブロックに分割し、該画素ブロック内の画素値を用いて該画素ブロックの代表画素値を決定する第1の決定手段と、
    印刷装置で使用可能な複数色の色材のうち最も赤外線吸収率が高い色材を高色材とし、該高色材を含む色材のセットを第1の色材セット、該高色材を含まない色材のセットを第2の色材セットとし、規定の画素値範囲内の各画素値について、該画素値を有する画素が背景領域に含まれている場合に該画素を印刷するために用いる前記第2の色材セットの使用量を保持する第1の保持手段と、
    前記規定の画素値範囲内の各画素値のうち、前記第1の色材セットを用いて表現可能な色域と前記第2の色材セットを用いて表現可能な色域との共通色域に含まれる画素値を有する画素が潜像領域に含まれている場合に該画素を印刷するために用いる前記第1の色材セットの使用量を保持する第2の保持手段と、
    前記第1の保持手段及び前記第2の保持手段が前記代表画素値について使用量を保持している場合には、前記代表画素値を使用画素値として決定し、前記第1の保持手段が前記代表画素値について使用量を保持しており且つ前記第2の保持手段が前記代表画素値について使用量を保持していない場合には、前記第1の保持手段にも前記第2の保持手段にも使用量が保持されている画素値を使用画素値として決定する第2の決定手段と、
    前記画素ブロックの使用画素値を用いて該画素ブロックの濃度値を求め、該画素ブロックを、画素値が1の画素の個数で該濃度値を表現する2値画素ブロックで表した場合、該2値画素ブロック中の各画素位置について、
    該画素位置の画素値が0であれば、前記入力画像において該画素位置に対応する位置の画素値若しくは該対応する位置の画素値を調整した画素値を参照画素値とし、前記第1の保持手段が該参照画素値について保持している前記第2の色材セットの使用量を出力し、
    該画素位置の画素値が1且つ該画素位置に対応する前記潜像画像中の位置が潜像領域内であれば、前記第2の保持手段が前記使用画素値について保持している前記第1の色材セットの使用量を出力し、
    該画素位置の画素値が1且つ該画素位置に対応する前記潜像画像中の位置が背景領域内であれば、前記第1の保持手段が前記使用画素値について保持している前記第2の色材セットの使用量を出力する出力手段と
    を備えることを特徴とする画像処理装置。
  2. 前記第2の決定手段は、
    前記第1の保持手段が前記代表画素値について使用量を保持しており且つ前記第2の保持手段が前記代表画素値について使用量を保持していない場合には、前記代表画素値との色差が閾値以下となる画素値であって、前記第1の保持手段にも前記第2の保持手段にも使用量が保持されている画素値を使用画素値として決定する
    ことを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  3. 前記出力手段は、
    各画素ブロックを、全ての画素ブロックの濃度値のうち最も小さい濃度値を画素値が1の画素の個数で表現する2値画素ブロックで表した場合、該2値画素ブロック中の各画素位置について使用量を出力することを特徴とする請求項1又は2に記載の画像処理装置。
  4. 前記出力手段は、
    全ての画素ブロックの濃度値のうち最も小さい濃度値が0であれば、
    各画素ブロックを、全ての画素ブロックの濃度値のうち2番目に小さい濃度値を画素値が1の画素の個数で表現する2値画素ブロックで表した場合、該2値画素ブロック中の各画素位置について使用量を出力することを特徴とする請求項1又は2に記載の画像処理装置。
  5. 前記第1の決定手段は、前記画素ブロック内の既定の位置における画素、前記画素ブロック中の全ての画素の画素値の平均値、前記画素ブロック中で既定頻度以上の頻度で登場する画素値、の何れかを前記代表画素値として決定することを特徴とする請求項1乃至4の何れか1項に記載の画像処理装置。
  6. 印刷装置で使用可能な複数色の色材のうち最も赤外線吸収率が高い色材を高色材とし、該高色材を含む色材のセットを第1の色材セット、該高色材を含まない色材のセットを第2の色材セットとし、規定の画素値範囲内の各画素値について、該画素値を有する画素が背景領域に含まれている場合に該画素を印刷するために用いる前記第2の色材セットの使用量を保持する第1の保持手段と、
    前記規定の画素値範囲内の各画素値のうち、前記第1の色材セットを用いて表現可能な色域と前記第2の色材セットを用いて表現可能な色域との共通色域に含まれる画素値を有する画素が潜像領域に含まれている場合に該画素を印刷するために用いる前記第1の色材セットの使用量を保持する第2の保持手段と、
    を有する画像処理装置が行う画像処理方法であって、
    前記画像処理装置の潜像画像を取得する手段が、潜像領域と背景領域とから成る潜像画像を取得する工程と、
    前記画像処理装置の入力画像を取得する手段が、入力画像を取得する工程と、
    前記画像処理装置の第1の決定手段が、前記入力画像を複数の画素ブロックに分割し、該画素ブロック内の画素値を用いて該画素ブロックの代表画素値を決定する第1の決定工程と、
    前記画像処理装置の第2の決定手段が、前記第1の保持手段及び前記第2の保持手段が前記代表画素値について使用量を保持している場合には、前記代表画素値を使用画素値として決定し、前記第1の保持手段が前記代表画素値について使用量を保持しており且つ前記第2の保持手段が前記代表画素値について使用量を保持していない場合には、前記第1の保持手段にも前記第2の保持手段にも使用量が保持されている画素値を使用画素値として決定する第2の決定工程と、
    前記画像処理装置の出力手段が、前記画素ブロックの使用画素値を用いて該画素ブロックの濃度値を求め、該画素ブロックを、画素値が1の画素の個数で該濃度値を表現する2値画素ブロックで表した場合、該2値画素ブロック中の各画素位置について、
    該画素位置の画素値が0であれば、前記入力画像において該画素位置に対応する位置の画素値若しくは該対応する位置の画素値を調整した画素値を参照画素値とし、前記第1の保持手段が該参照画素値について保持している前記第2の色材セットの使用量を出力し、
    該画素位置の画素値が1且つ該画素位置に対応する前記潜像画像中の位置が潜像領域内であれば、前記第2の保持手段が前記使用画素値について保持している前記第1の色材セットの使用量を出力し、
    該画素位置の画素値が1且つ該画素位置に対応する前記潜像画像中の位置が背景領域内であれば、前記第1の保持手段が前記使用画素値について保持している前記第2の色材セットの使用量を出力する出力工程と
    を備えることを特徴とする画像処理方法。
  7. 前記第2の決定工程では、
    前記第1の保持手段が前記代表画素値について使用量を保持しており且つ前記第2の保持手段が前記代表画素値について使用量を保持していない場合には、前記代表画素値との色差が閾値以下となる画素値であって、前記第1の保持手段にも前記第2の保持手段にも使用量が保持されている画素値を使用画素値として決定する
    ことを特徴とする請求項6に記載の画像処理方法。
  8. 前記出力工程では、
    各画素ブロックを、全ての画素ブロックの濃度値のうち最も小さい濃度値を画素値が1の画素の個数で表現する2値画素ブロックで表した場合、該2値画素ブロック中の各画素位置について使用量を出力することを特徴とする請求項6又は7に記載の画像処理方法。
  9. 前記出力工程では、
    全ての画素ブロックの濃度値のうち最も小さい濃度値が0であれば、
    各画素ブロックを、全ての画素ブロックの濃度値のうち2番目に小さい濃度値を画素値が1の画素の個数で表現する2値画素ブロックで表した場合、該2値画素ブロック中の各画素位置について使用量を出力することを特徴とする請求項6又は7に記載の画像処理方法。
  10. 前記第1の決定工程では、前記画素ブロック内の既定の位置における画素、前記画素ブロック中の全ての画素の画素値の平均値、前記画素ブロック中で既定頻度以上の頻度で登場する画素値、の何れかを前記代表画素値として決定することを特徴とする請求項6乃至9の何れか1項に記載の画像処理方法。
  11. コンピュータを、請求項1乃至5の何れか1項に記載の画像処理装置の各手段として機能させるためのコンピュータプログラム。
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