JP2013219586A - アレーアンテナ - Google Patents

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Abstract

【課題】アンテナの指向性を所望の方向に適宜設定することができ、かつ指向性設定時に行う演算量も少なく抑えることができるアレーアンテナを提供する。
【解決手段】アダプティブアレーアンテナ1は、複数のアンテナ2と1つの受信回路3とを、複数のスイッチ6からなるスイッチ回路5によって接続し、スイッチ6の接続を切り換えることにより、アンテナ2を共用の受信回路3に接続して、電波を時分割多重方式により受信する。相関ベクトル算出部17は、電波受信時の各アンテナ2の相関ベクトルを算出する。スイッチ切換順序設定部18は、単なるアンテナ番号順ではなく、相関ベクトルの位相順に円環状に並んだアンテナ2において、切換順序を1番に設定したアンテナから固定の一方向(位相の進む方向又は遅れる方向)を、スイッチ切換順序に設定する。
【選択図】図1

Description

本発明は、アレー状に配列された複数のアンテナにより通信するアレーアンテナに関する。
近年、無線LAN(Local Area Network)、携帯電話、地上デジタル放送のモバイル受信機等、アダプティブアレーアンテナを応用した無線機器の使用が日常化してきている傾向にあり、結果、これら無線機器の低コスト化の必要性が益々高まってきている。しかし、アダプティブアレーアンテナは、原理的に、フィルタ、アンプ、ダウンコンバータ、A/Dコンバータ等のアナログ回路がアンテナ数分必要となるので、例えば単一アンテナの無線機器と比較すると、高コストになるという問題があった。
そこで、これを解決する方法として、例えばスイッチによる時分割多重を用いて、アナログ回路を削減する方式(C-TDM-AAA:Conventional Time-Division Multiplexing Adaptive Array Antenna)のアダプティブアレーアンテナが過去に提案されている(非特許文献1参照)。非特許文献1では、無線機器が使用する帯域幅とスイッチ切換速度、フィルタ帯域幅、サンプリング速度が満たすべき条件に関して詳細に検討がなされ、適切なタイミングでスイッチ切り換え、サンプリングを行った場合、各アンテナの受信信号が完全に再生可能であることが示されている。
A CMA Adaptive Array Antenna System with a Single Receiver Using Time-Division Multiplexing,(IEICE Trans. Commun., vol. E84-B, no. 6, pp. 1637-1646, June 2001.)
ところで、時分割多重の場合、あるスイッチを接続した際に取り込んだ受信信号と、他のスイッチを接続した際に取り込んだ信号とが混信することになる。このとき、仮にこれら受信信号の位相差が大きくなってしまうと、希望波の受信電力が減少し、これが信号対雑音比の劣化に繋がる問題があった。よって、受信対象となる電波が希望波又は妨害波に関わらず、この種の時分割多重アレーアンテナにおいて、アンテナの指向性を最適な向きに設定することができる技術開発のニーズがあった。
また、アンテナの指向性を決める演算時、仮に演算量が多くなってしまうと、制御装置に負荷がかかったり、処理に時間を要したりするなどの諸問題が発生してしまう。このため、アンテナ指向性設定時に必要な演算量を少なく抑えたいニーズも同様にある。
本発明の目的は、アンテナの指向性を所望の方向に適宜設定することができ、かつ指向性設定時に行う演算量も少なく抑えることができるアレーアンテナを提供することにある。
前記問題点を解決するために、本発明では、複数のアンテナと共用の1つの受信回路との間に、複数のスイッチを有するスイッチ回路を接続し、前記アンテナを前記スイッチによって選択的に前記受信回路に接続することにより、当該スイッチによる時分割多重によって電波を受信する時分割多重のアレーアンテナにおいて、電波受信時の各アンテナの位相を算出し、前記スイッチの切換順序を、前記位相が進む方向又は遅れる方向の固定の一方向に設定するスイッチ切換順序設定手段を備えたことを要旨とする。
本発明の構成によれば、時分割多重のアレーアンテナにおいて、スイッチの切換順序の最適化が可能となるので、アレーアンテナを所望の指向性に設定することが可能となる。よって、例えば希望波を感度よく受信したり、指向性を妨害波の方向に向かせたりするなど、必要とする指向性に適宜設定することが可能となる。また、スイッチ切換順序を決める際、スイッチ切換順序は1通り求めれば済むので、アンテナ指向性を設定する際に行う演算を簡素化することも可能となる。
本発明では、前記スイッチ切換順序設定手段は、前記スイッチ切換順序を変更する前の順序において相関ベクトルを求め、前記相関ベクトルを基に前記スイッチ切換順序を設定することを要旨とする。この構成によれば、必要とするスイッチ切換順序を、相関ベクトルを用い、精度よく設定することが可能となる。
本発明では、前記スイッチ切換順序設定手段は、前記スイッチ切換順序を変更する前の順序において受信信号の到来方向推定を行い、その推定した方向から算出されたモードベクトルを基に前記スイッチ切換順序を設定することを要旨とする。この構成によれば、必要とするスイッチ切換順序を、モードベクトルを用い、精度よく設定することが可能となる。
本発明では、複数の前記アンテナの配置が点対称となっていることを要旨とする。この構成によれば、アンテナが配置される面内で受信電力が均一になり易い。よって、全方向に対して受信電力がなるべく均一になる。
本発明では、アダプティブ制御によって信号を処理するアダプティブ方式であることを要旨とする。この構成によれば、アレーアンテナをアダプティブアレーアンテナとしたので、アンテナの指向性を、アダプティブ制御によって受信電波に応じた向きに精度よく設定することが可能となる。
本発明では、前記スイッチ切換順序は、全方向に対して受信電力が均一となり得る順序に設定されていることを要旨とする。この構成によれば、どの方向から送信される電波であっても、感度よく受信することが可能となる。
本発明では、前記スイッチ切換順序設定手段は、まず、全方向に対して受信電力が均一となったスイッチ切換順序で電波を受信し、この受信信号を基に、必要とする最終的なスイッチ切換順序を設定することを要旨とする。この構成によれば、スイッチ切換順序を設定するのに必要な電波を、より確実に受信することが可能となるので、処理の信頼性を確保することが可能となる。
本発明によれば、アンテナの指向性を所望の方向に適宜設定することができ、かつ指向性設定時に行う演算量も少なく抑えることができる。
一実施形態のアダプティブアレーアンテナの構成図。 スイッチ制御信号の時間波形図。 サンプリング信号の時間波形図。 受信電力の到来方向による変化を表すグラフ。 Φ−1の具体例を示す例示図。 (a),(b)は各アンテナの相関ベクトルの位相関係を示す説明図。 (a)はアンテナ♯1が切換順序1番のときのスイッチ切換順序を示す説明図、(b)はアンテナ♯3が切換順序1番のときのスイッチ切換順序を示す説明図。 本例のスイッチ切換順序の概念を示す説明図。 スイッチ切換順序の設定手順を示すフローチャート。 (a),(b)はアンテナの配列図。 受信電力の到来方向による変化を表すグラフ。 時分割多重を用いる単一受信機のシミュレーションモデル図。 シミュレーション条件を示す表。 相関ベクトルの位相とスイッチ切換順序の選択結果を示す表。 受信電力の到来方向による変化を表すグラフ。 MMSEアルゴリズムで形成された指向性を示すグラフ。 TDM-AAAにおけるSNR-BERの特性図。
以下、本発明をアダプティブアレーアンテナに具体化した一実施形態を図1〜図17に従って説明する。
[時分割多重アダプティブアレーアンテナの概要]
図1に示すように、アダプティブアレーアンテナ1は、複数のアンテナ(アンテナ素子)2を備え、各アンテナ2の重み付けを伝播環境に応じてアダプティブ制御することにより、目的の希望波の到来方向に指向性を向けたり、不要な電波の到来方向にヌル点を向けて除去したりすることで、高い通信特性を持つアンテナとして機能する。本例のアダプティブアレーアンテナ1は、複数のアンテナ2で1つの受信回路3を共用し、受信信号を時間単位で区切ることにより、1つの伝送路で通信する時分割多重式でもある。
時分割多重式のアダプティブアレーアンテナ1において、アンテナ2の個数をK(Kは任意の奇数)とすると、k番目のアンテナ2の受信信号は、次式(1)のように表される。
ここで、f(t)は、k番目のアンテナ2における受信ベースバンド信号である。また、cos(ωt)は、搬送波を表し、ωは搬送波の角周波数を表す。
各アンテナ2には、通過帯域幅がWの第1バンドパスフィルタ4が各々接続されている。これら第1バンドパスフィルタ4は、アンテナ2で受信した受信信号f(t)cos(ωt)を通過帯域幅Wでフィルタし、Wに準じた周波数のみを通過させる。
受信ベースバンド信号f(t)の周波数帯域幅W”は、第1バンドパスフィルタ4の通過帯域幅Wよりも小さい。よって、受信信号f(t)cos(ωt)は、第1バンドパスフィルタ4をそのまま通過する。
複数のこれら第1バンドパスフィルタ4と受信回路3との間には、第1バンドパスフィルタ4(アンテナ2)の接続を選択的に切り換えるスイッチ回路5が接続されている。スイッチ回路5は、受信回路3の1構成要素であって、第1バンドパスフィルタ4ごとにスイッチ6を複数有する。これらスイッチ6は、クロック回路7から入力するスイッチ制御信号g(t)によってスイッチ制御される。
ここで、図2に示すように、k番目のスイッチ6を、矩形波状のON時間τ、周期Tで切り換えを行うとすると、スイッチ制御信号g(t)は、次式(2)により表される。なお、次式のrは、任意の整数である。
ここで、スイッチ切換周波数をW’(W’=1/T)とすると、スイッチ切換周期Tは、W’>Wを満たすように適切に設定する必要がある。
各アンテナ2の受信信号f(t)cos(jωt)は、スイッチ通過時にスイッチ制御信号g(t)を乗算された後、K個のアンテナ2からの信号が合成される。この合成信号h(t)は、次式(3)のように表される。
受信回路3には、周波数帯域幅がKW’の第2バンドパスフィルタ8が設けられている。第2バンドパスフィルタ8は、1つのみ設けられ、複数のスイッチ6において共用される。合成信号h(t)は、第2バンドパスフィルタ8を通過すると、出力信号h’(t)として出力される。出力信号h’(t)は、次式(4),(5)のように表される。
受信回路3には、出力信号h’(t)を増幅するアンプ9と、増幅後の出力信号h’(t)をIF(Intermediate Frequency)周波数にダウンコンバートするコンバータ10と、IF周波数の信号を通過させるIFバンドパスフィルタ11と、IF周波数を直交ダウンコンバートする一対のコンバータ12,12とが設けられている。各コンバータ12,12には、各コンバータ12,12からの出力をフィルタリングするローパスフィルタ13,13が接続されている。各ローパスフィルタ13,13には、フィルタリングされた信号をA/D変換するA/Dコンバータ14,14が各々接続されている。
ローパスフィルタ13が出力するベースバンド信号h"(t)は、アンプの増幅やフィルタの損失を無視すれば、次式(6)のように表される。
ベースバンド信号h"(t)は、A/Dコンバータ14において、サンプル出力部15により周期Tでサンプリングされる。即ち、A/Dコンバータ14から出力される信号は、サンプル出力部15により、各アンテナ2の信号として分岐/出力される。このサンプリング信号z(t)は、次式(7)のように表される。
図3に示すように、サンプリング信号z(t)は、それぞれT/Kずつタイミングのずれた信号である。実際、A/Dコンバータ14は、次式(8)で表されるz(t)でサンプリングを行う。
さて、ベースバンド信号h"(t)をサンプリング信号z(t)でサンプルしたサンプル信号x(t)は、次式(9),(10)のように表される。
サンプル信号x(t)は、式(10)からも分かる通り、各アンテナ2の受信ベースバンド信号f(t)が混在された形で得られる。ここで、一見、スイッチ6のON時間τを、τ<(T/K)とすれば、2つのスイッチが同時に接続されることはなく、受信ベースバンド信号f(t)の混合は生じないように思われるが、実際にはフィルタを通過する際の波形なまりにより、受信ベースバンド信号f(t)の混合が生じる。
ところで、背景技術で挙げた非特許文献1は、各アンテナ系統と共用化されたアナログ回路とを接続するスイッチ6のON時間が、非常に短い場合に限定して検討がなされている。これは、スイッチ6のON時間を長くとってしまうと、各アンテナの受信信号が混在されるためである。よって、非特許文献1は、スイッチ6での損失が非常に大きいという課題があった。加えて、非特許文献1では、各アンテナ系統に設けられていたアンプを、さらなるアナログ回路削減を目的に共用化する場合、再生された受信信号のSNR(Signal-to-Noise Ratio(信号対雑音比))に著しい劣化が生じてしまう。
そこで、本出願人は、スイッチ6のON時間が任意であっても、後処理を工夫することにより、各アンテナ2の受信信号を混合から分離し、完全に再生可能とする技術(M-TDM-AAA:Modified Time-Division Multiplexing Adaptive Array Antenna)を提案している(特願2011−189760参照)。この方法を採用すれば、スイッチ6のON時間を任意に設定可能であるので、スイッチ6のON時間を最大限に長くすることにより、時分割多重によるSNRの劣化を低減できるとしている。
しかし、この方法の場合、仮にスイッチ6の切り換え前後のアンテナ2における希望波の位相差が大きくなってしまうと、希望波の受信電力Pが減少してしまう問題があった。そこで、本例においては、各アンテナ2の受信信号の混合を除去するのではなく、混合を積極的に利用することでSNRの劣化を更に低減する。即ち、本例の技術は、これまでアンテナ番号順であったスイッチ6の切換順序を、受信信号に応じた適切な順序に設定することで対処する。
アダプティブアレーアンテナ1には、電波到来方向をアダプティブ制御により演算して、アレーアンテナ1の機能(動作状態)を設定するアダプティブプロセッサ16が設けられている。アダプティブプロセッサ16は、サンプル出力部15から入力したアンテナ2ごとのI相信号及びQ相信号を基に、希望波や不要な電波(妨害波)の電波到来方向を演算し、アダプティブアレーアンテナ1の機能を設定する。
[時分割多重を用いる受信機における受信電力の到来方向による変化]
次に、TDM-AAAにおいて受信波の到来方向により受信電力Pが変化することを説明する。単一の受信回路3における受信信号ベクトルX(t)は、次式(11)〜(19)により表される。なお、次式においては、スイッチ切換周波数1/Tの高調波成分を表す整数をnとし、を転置とする。
いま、アレー形状を半波長等間隔リニアアレーとし、1つの到来波がボアサイト方向となす角θで到来する場合、各アンテナ2の受信ベースバンド信号f(t)を要素とするベクトルF(Δt)は、モードベクトルa(θ)及び到来信号f(Δt)を用いて次式(20),(21)のように表される。
ここで、アダプティブアレーアンテナ1の受信電力Pを次式(22)のように定義する。なお、式(22)において、E[・]は期待値を表し、は複素共役転置を表す。
アンテナ数K=13の場合、受信電力Pは到来波の到来方向θにより、図4のように変化する。即ち、同図に示されるように、到来方向が0°に近い場合には、受信電力Pが大きく、到来方向が0°から離れるに連れて、受信電力Pが小さくなることが確認できる。これは、0°の場合には、各アンテナ2の受信信号が全て同位相であることから、信号が混在された場合に強め合うことが原因と考えられる。一方、到来方向が0°から離れていき、例えば±90°の場合には、隣り合うアンテナ2、つまりスイッチ切り換えの直前と直後とのアンテナの受信信号が全て逆位相となる。信号の混合量は、スイッチ切り換えの直前と直後のアンテナ2からのものが最も多くなるので、到来方向が±90°に近づくと、受信電力Pが小さくなると考えられる。
この考察により、受信信号の混合が生じる場合には、スイッチ切り換えの直前と直後との信号位相差がなるべく同位相となるようにスイッチ切換順序を設定(変更)すれば、アダプティブアレーアンテナ1の受信電力Pを増大させることが可能となると予想される。
図5に、アンテナ数K=13の場合の行列Φ−1の各要素の値を示す。Φ−1は巡回行列であるためその一部のみを示し、値は有効数字1桁で表示している。Φ−1は前述の式(11)からも分かる通り、各アンテナ2の受信ベースバンド信号F(Δt)がどのように混合されるかを表している。
図5に示されるように、非対角要素が「0」である場合には受信信号の混合は生じないが、実際には少しずつ混合されることが分かる。特徴としては、Φ−1の非対角要素のうち、対角要素と隣接する要素の絶対値が、その他の非対角要素と比較し、かなり大きいことが挙げられる。これは、スイッチ切換順序が直前及び直後のアンテナ2の受信信号からの混合が大きな割合を占めることを意味する。このことからも、スイッチ切換前後のアンテナ2の受信信号がなるべく同位相となるようにスイッチ切換順序を変更することは、受信電力Pの向上に有効と考えられる。
[スイッチ切換順序を考慮した受信信号ベクトルX(t)の数式表現]
スイッチ切換順序の変更は、数学的な観点からすると、前述の式(1)においてベクトルF(Δt)の要素を置換することと等価である。いま、p,u~pを、−μからμの範囲の整数とし、ベクトルu≡[−μ,…,p,…,μ]と、これを並べ替えたベクトルu~≡[u~−μ,…,u~p,…,u~μとを考える。このとき、uからu~への置換を表すK次正方行例をVとし、Vの第l行及び第m列の要素をvl,mとすると、vl,m及びu~は、次式(23),(24)のように表される。なお、前述のu~は、uの上に~が付された記号とする。
スイッチ切換順序を入れ換えた場合の受信信号は、置換行列Vを用いると、次式(25)のように表される。
なお、スイッチ切換順序が従来通りアンテナ番号順である場合には、V=I(Iは単位行列)となる。
[スイッチ切換順序の最適化方法]
前述したように、受信信号の位相変化がなるべく小さくなるようにスイッチ切換順序を最適化すれば、受信電力Pの向上が可能と考えられる。そこで、ここからは、最適なスイッチ切換順序の決定方法を示す。
MMSE(Minimum Mean Square Error)アダプティブアレーアンテナにおける相関ベクトルrxrは、スイッチ切換順序がアンテナ番号順である(V=I)とすると、次式(26)により表される。なお、式(26)において、r(t)は参照信号を表し、は複素共役を表す。
相関ベクトルrxrは、式(26)からも分かるように、入力信号と参照信号との間の相関を表す。相関ベクトルrxrは、到来する希望波が1波の場合、モードベクトルa(θ)を用いて次式(27)のように表される。なお、式(27)において、ξは複素定数を表す。
モードベクトルa(θ)は到来方向θに対する各アンテナ2の応答を表すので、相関ベクトルrxrを求めることで各アンテナ2間の希望波の受信位相が算出可能であることが確認できる。そして、本例の場合は、この相関ベクトルrxrを用い、スイッチ6の切換順序を最適に設定する。
[スイッチ切換順序設定に関係する具体的説明]
ここで、図6(a),(b)に、例えばアンテナ本数13素子、電波到来方向70°のときの各アンテナ2の相関ベクトルrxrの位相関係を示す。これを前提にし、図7(a)に示すように、例えばアンテナ「♯1」をスイッチ切換順序1番とし、位相が最も近いアンテナを順に選択していくと、このときのスイッチ切換順序は受信電力Pが最大となる順序となる。
一方で、図7(b)に示すように、アンテナ「♯3」をスイッチ切換順序1番とした場合、切換順序2番目のアンテナが「♯1」(但し「♯5」となることもある)となり、切換順序3番目のアンテナが「♯5」となる。よって、このときは、♯1及び♯5の位相差(位相関係)が大きく離れているので、受信電力Pにロスが発生してしまう。
このように、複数のアンテナ2のうち何れをスイッチ切換順序1番とするかによって、受信する希望波の受信電力Pが変化する。このため、最も受信電力Pが高いスイッチ切換順序が何れなのかを確認する場合、例えば各アンテナ2をそれぞれスイッチ切換順序1番にして全通り確認すれば、最適なスイッチ切換順序の抽出が可能となる。しかし、この場合、演算量が多くなるので、演算負荷が大きくなったり、演算時間が長くかかったりするなどの問題が発生する。
そこで、図8に示すように、本例のスイッチ切換順序は、相関ベクトルrxrの位相が進む方向又は遅れる方向の固定の一方向に設定する方式を採用する。これにより、どのアンテナ2をスイッチ切換順序1番にしても、同様の受信電力Pを得ることができるようになるので、スイッチ切換順序1番を決めてスイッチ順序を求める演算を全通り実施せずに済み、演算負荷が軽減する。
図1に示すように、アダプティブプロセッサ16には、スイッチ切換順序を設定する際に必要な相関ベクトルrxrを算出する相関ベクトル算出部17が設けられている。本例の相関ベクトル算出部17は、スイッチ切換順序を設定する始めにおいて、スイッチ切換順序をアンテナ番号順として信号を受信し、相関ベクトルrxrを算出する。なお、相関ベクトル算出部17がスイッチ切換順序設定手段を構成する。
クロック回路7には、相関ベクトル算出部17が求めた相関ベクトルrxrを基に、スイッチ切換順序を設定するスイッチ切換順序設定部18が設けられている。本例のスイッチ切換順序設定部18は、所定アンテナをスイッチ切換順序1番と決め、そのアンテナ2から位相が進む方向又は遅れる方向において最も位相差が小さいアンテナ2を次に切り換えるアンテナ2とし、その方向に沿う順序をスイッチ切換順序に設定する。即ち、スイッチ切換順序の設定に前述の制約を加える。なお、スイッチ切換順序設定部18がスイッチ切換順序設定手段を構成する。
続いて、スイッチ切換順序が決定されるまでの動作を、図9のフローチャートを用いて説明する。
ステップ101において、相関ベクトル算出部17は、スイッチ切換順序をアンテナ番号順として信号を受信し、相関ベクトルrxrを算出する。相関ベクトル算出部17は、求めた相関ベクトルrxrの値を、スイッチ切換順序設定部18に出力する。
ステップ102において、スイッチ切換順序設定部18は、切換順序1番のアンテナ2を選択する。ここでは、図7に示すように、例えば♯1のアンテナ2が切換順序1番のアンテナとして選択されたとする。
ステップ103において、スイッチ切換順序設定部18は、選択されたアンテナ2と未選択のアンテナ2との位相差を算出する。
ステップ104において、スイッチ切換順序設定部18は、位相差が最小であるアンテナ2を次に切り換えるアンテナ2として選択する。本例の図8の例では、♯3のアンテナ2が次に切り換えるアンテナ2として選択される。
ステップ105において、スイッチ切換順序設定部18は、スイッチ切換順序を1番に設定したアンテナ2から固定の一方向という制約条件下のもと、全アンテナ2の切換順序が決まるまで、ステップ103及びステップ104を繰り返す。そして、全アンテナ2の切換順序が決定された時点で、あるアンテナ2が切換順序1番のときの最も位相変化が小さくなる切換順序が決定する。図8の例では、♯3→♯5→♯7→♯9→♯11→♯13→♯2→♯4→♯6→♯8→♯10→♯12→♯1の切換順序に決まる。そして、スイッチ切換順序が決定されれば、その順序で信号を再度受信し、アダプティブ処理を行う。
ちなみに、受信電力Pは、次式(28),(29)により求まる。
なお、XはK次の列ベクトル(K:アンテナ数)であるので、式(28),(29)を用いて演算を行えば、各切換順序の受信電力Pが求まる。また、式(28)は、rxr Φ(Φ−1VΦrxrと同義である。
[アンテナの配列形状]
アンテナ2の配列形状は、図10(a)に示すような直線状をとしてもよいし、図10(b)に示すような点対称配置の一例として円形状としてもよい。ちなみに、本例で言うアンテナ番号順とは、これら図に示す並び方向順のことである。図11に示すように、アンテナ2の配列形状を円形状とした場合(同図の実線)、直線形状の場合(同図の一点鎖線)に比べて、受信電力Pの均一化に効果が高くなる。これは、アンテナ2が配置される面内で、均一に電波を受信できるからと考えられる。
[シミュレーション]
続いて、計算機シミュレーションにより本例の技術の評価を行う。本例の場合、計算負荷軽減のため、回路構成を図1から図12のように変更し、シミュレーションを実施する。ここでは、ダウンコンバート用のコンバータ10,12を削除する。このため、各アンテナ2における受信信号は、電波の到来角度による所定の位相差を有するベースバンド信号とする。スイッチ6での波形変化とフィルタ4,8での帯域制限は、行列ΨSΓVの乗算に置き換える。また、A/Dコンバータ14でのサンプリング時に発生するエイリアシングによる波形変化はΓの乗算に置き換えることとする。さらに、時分割処理で発生する各アンテナ2の受信信号のサンプルタイミングの差異はないとする。熱雑音については、アンプ部でそれぞれ無相関のホワイトガウシアンノイズが付加されることとする。
図13に、シミュレーション諸元を示す。アレーアンテナ1は13素子等間隔リニアアレーとし、アンテナ間隔は0.5波長とする。また、スイッチ切換周期は1μsecとし、スイッチ6のON時間比率Ψは1/13(=常にいずれかのアンテナ2が接続された状態)とする。到来波は2波で、FSK(Frequency Shift Keying)変調された希望波と、広帯域ノイズである妨害波が到来する。なお、妨害波の電力は希望波に対して+30dBとする。アダプティブアレーアルゴリズムとしてはMMSEアルゴリズムを採用し、最適ウェイトの決定法としてはSMI(Sample Matrix Inversion)アルゴリズムを採用する。
まず、TDM-AAAにおいて、スイッチ切換順序の最適化アルゴリズムが正しく動作していることを確認する。図14に、SNR=12dBのときの、ある試行における相関ベクトルrxrの位相と、決定されたスイッチ切換順序とを示す。なお、理想値は、妨害波及び熱雑音ともに存在しない状態での値を表す。また、ここではスイッチ切換順序1番を「♯1」のアンテナとしている。同図に示されるように、相関ベクトル位相の理想値との差異は最大でも1°であり、切換順序も正しく決定されていることが分かる。また、切換順序がアンテナ番号順の場合には170°程度ある切換前後の信号の位相差は、切換順序を最適化した場合、20°程度まで減少することが分かる。
図15に、最適化された切換順序でのアレーアンテナ1の受信電力Pの到来方向依存性を示す。同図に示されるように、図4とは異なり、図15では希望波が到来する−70°方向の受信電力Pが向上していることが確認される。
図16に、MMSEアルゴリズムにより形成されたアレーアンテナ1の指向性を示す。同図に示されるように、希望波の方向にビームが形成され、妨害波の到来方向に指向性ヌルが形成されており、MMSEアルゴリズムが良好に動作していることが確認される。
図17に、TDM-AAAにおけるスイッチ切換順序の最適化の有無によるBER(Bit Error Rate)特性の違いを示す。同図に示されるように、スイッチ切換順序がアンテナ番号順である場合の「+印」と比較し、スイッチ切換順序を最適化した場合には、約3dB、特性が改善することが確認でき、本例の技術の有効性が確認される。この3dBという値は、図4及び図15における−70°方向の受信電力Pの差異とほぼ等しく、特性の改善は希望波の受信電力Pの増加によるものと考えられる。また、図17の「×印」は、スイッチ切換順序を理想的な順序に固定した場合の特性である。スイッチ切換順序を固定した場合と、アルゴリズムにより最適化した場合の特性との間に差異は見られず、スイッチ切換順序の最適化アルゴリズムが正しく動作していることが確認される。
本実施形態の構成によれば、以下に記載の効果を得ることができる。
(1)時分割多重アダプティブアレーアンテナ1において、スイッチ6の切換順序を単なるアンテナ番号順ではなく、ある特定の指向性を有する順番に設定可能とした。このため、時分割多重アダプティブアレーアンテナ1を、所望の指向性に設定することができる。よって、例えば希望波を感度よく受信したり、指向性を妨害波の方向に向かせたりするなど、必要とする指向性に適宜設定することができる。また、切換順序を1番に設定したアンテナから固定の一方向(位相の進む方向又は遅れる方向)を、スイッチ切換順序に設定する。よって、スイッチ切換順序は1通り求めれば済むので、スイッチ切換順序の演算を簡素化することもできる。
(2)相関ベクトルrxrを使用してスイッチ切換順序を決めるので、必要とするスイッチ切換順序を精度よく設定することができる。
(3)アンテナ2の配置を図10(b)に示す円形配置とすれば、アンテナ2が配置される面内で受信電力Pが均一(等方的)になり易い。よって、全方向に対して受信電力Pがなるべく均一になるので、どの方向からの電波も感度よく受信することができるようになる。
(4)アレーアンテナ1をアダプティブアレー方式としたので、アレーアンテナ1の指向性を、アダプティブ制御によって受信電波に応じた向きに精度よく設定することができる。
なお、実施形態はこれまでに述べた構成に限らず、以下の態様に変更してもよい。
・スイッチ切換順序は、相関ベクトルrxrを使用する方式に限定されない。例えば、ステップ101の処理を、電波到来方向推定の処理に置き換え、推定した方向から算出したモードベクトルa(θ)を使用して、スイッチ切換順序を設定してもよい。
・スイッチ切換順序1番のアンテナは、任意に設定可能である。
・全方向に対する受信電力Pの均一化は、アンテナ2の配列を円形状とすることにより実現することに限定されない。例えば、アンテナ2の配列が直線形状となっていても、全方向に対する受信電力Pの均一化するスイッチ切換順序に設定することで実現してもよい。
・ステップ101のスイッチ切換順序は、アンテナ番号順に限定されない。例えば、全方向に対して受信電力Pがなるべく均一になるスイッチ切換順序で信号を受信し、この受信信号を基に相関ベクトルrxrを算出してもよい。
・ステップ101の処理は、プリアンブル信号で実施してもよいし、実際の通信データで実施してもよい。
・受信回路3は、直交ダウンコンバータ12,12ではなく、通常のコンバータにて信号をダウンコンバートする回路でもよい。
・受信回路3は、ベースバンド信号をA/Dコンバータ14でサンプルする構成に限らず、例えばIF信号をサンプルする構成や、第2バンドパスフィルタ8から出力される(Radio Frequency)信号をサンプルする構成でもよい。
・複数のアンテナ2と受信回路3とは、スイッチ回路5により一対一接続されることに限定されず、例えば複数のアンテナ2を受信回路3に同時接続するようにしてもよい。
・アンテナ素子数Kは、任意の奇数に限らず、任意の偶数であってもよい。
・スイッチ6のON時間τ(ON時間比率Ψ)は、実施形態に述べた例に限定されず、他の時間幅に適宜変更可能である。
・第2バンドパスフィルタ8の周波数帯域幅は、例えば第1バンドパスフィルタ4の周波数帯域に係数のKを乗算した値でもよい。
・アンテナ2の後段に位相器、減衰器、増幅器を追加してもよい。この場合、指向性自由度がさらに増大するとともに、スイッチ切り換えにより形成されるビームの方向を、より柔軟に制御することができる。
・アンテナ2の後段に、アンテナ2の複数のアンテナ出力を合成し、単一あるいは複数の出力を得る回路を追加してもよい。この場合、スイッチ切り換えにより形成されるビームの方向を、より柔軟に制御することができる。
・本例のアレーアンテナは、アダプティブアレーアンテナ1に限定されず、例えば固定アンテナを使用したアレーアンテナなど、他の種類に変更してもよい。
・スイッチ切換順序の設定は、いつ実施されてもよい。
・実施例で記載した種々の演算は、等価的であれば、他の演算式に適宜変更可能である。
・アダプティブアレーアンテナ1は、車両や電子キーの受信機として使用されることに限定されず、他の機器や装置に適宜応用可能である。
・本例のアダプティブアレーアンテナ1は、種々の装置やシステムに採用可能である。
次に、上記実施形態及び別例から把握できる技術的思想について、それらの効果とともに以下に追記する。
(イ)複数のアンテナと共用の1つの受信回路との間に、複数のスイッチを有するスイッチ回路を接続し、前記アンテナを前記スイッチによって選択的に前記受信回路に接続することにより、当該スイッチによる時分割多重によって電波を受信する時分割多重のアレーアンテナのスイッチ切換順序設定方法において、電波受信時の各アンテナの位相を算出し、前記スイッチの切換順序を、前記位相が進む方向又は遅れる方向の固定の一方向に設定することを特徴とするアレーアンテナのスイッチ切換順序設定方法。
1…アレーアンテナ(時分割多重アダプティブアレーアンテナ)、2…アンテナ、3…受信回路、5…スイッチ回路、6…スイッチ、17…スイッチ切換順序設定手段を構成する相関ベクトル算出部、18…スイッチ切換順序設定手段を構成するスイッチ切換順序設定部、rxr…相関ベクトル、a(θ)…モードベクトル、P…受信電力。

Claims (7)

  1. 複数のアンテナと共用の1つの受信回路との間に、複数のスイッチを有するスイッチ回路を接続し、前記アンテナを前記スイッチによって選択的に前記受信回路に接続することにより、当該スイッチによる時分割多重によって電波を受信する時分割多重のアレーアンテナにおいて、
    電波受信時の各アンテナの位相を算出し、前記スイッチの切換順序を、前記位相が進む方向又は遅れる方向の固定の一方向に設定するスイッチ切換順序設定手段を備えた
    ことを特徴とするアレーアンテナ。
  2. 前記スイッチ切換順序設定手段は、前記スイッチ切換順序を変更する前の順序において相関ベクトルを求め、前記相関ベクトルを基に前記スイッチ切換順序を設定する
    ことを特徴とする請求項1に記載のアレーアンテナ。
  3. 前記スイッチ切換順序設定手段は、前記スイッチ切換順序を変更する前の順序において受信信号の到来方向推定を行い、その推定した方向から算出されたモードベクトルを基に前記スイッチ切換順序を設定する
    ことを特徴とする請求項1に記載のアレーアンテナ。
  4. 複数の前記アンテナの配置が点対称となっている
    ことを特徴とする請求項1〜3のうちいずれか一項に記載のアレーアンテナ。
  5. アダプティブ制御によって信号を処理するアダプティブ方式である
    ことを特徴とする請求項1〜4のうちいずれか一項に記載のアレーアンテナ。
  6. 前記スイッチ切換順序は、全方向に対して受信電力が均一となり得る順序に設定されている
    ことを特徴とする請求項1〜5のうちいずれか一項に記載のアレーアンテナ。
  7. 前記スイッチ切換順序設定手段は、まず、全方向に対して受信電力が均一となったスイッチ切換順序で電波を受信し、この受信信号を基に、必要とする最終的なスイッチ切換順序を設定する
    ことを特徴とする請求項6に記載のアレーアンテナ。
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