JP2013219407A - 放射線撮像装置、放射線撮像システム、及び、放射線撮像装置の制御方法 - Google Patents

放射線撮像装置、放射線撮像システム、及び、放射線撮像装置の制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 放射線の照射の開始を高い即時性で且つ高い精度で検知可能な放射線撮像装置を提供する。
【解決手段】 変換素子Sとスイッチ素子Tとを含む画素110が行列状に複数配置された画素アレイ101と、画素アレイ101に配置された複数の配線と、画素アレイ101への放射線の照射の開始及び終了の少なくとも一方を検知する検知部と、を含む放射線撮像装置であって、検知部が、複数の配線毎に検出された複数の配線を流れる複数の電流に基づいて画素アレイへの放射線の照射の開始を検知する検知回路108bを含む。
【選択図】 図1

Description

本発明は、医療用の診断や工業用の非破壊検査に用いて好適な放射線撮像装置、放射線撮像システム、及び、放射線撮像装置の制御方法に関する。特に、放射線発生装置からの放射線の照射の開始や終了といった放射線の照射の有無を検知することが可能な放射線撮像装置、放射線撮像システム、及び、放射線撮像装置の制御方法に関する。
平面型の検出器(以下FPDと略す)を用いた放射線撮像装置は、放射線発生装置による放射線の照射と同期して撮像動作を行う。この同期の手法として、特許文献1にあるように、以下の手法が用いられ得る。スイッチ素子の導通と非導通とを切り替えながら、変換素子にバイアスを供給するバイアス配線に流れる電流を検出して、放射線発生装置からの放射線の照射を検知する。そして、その検知の結果に応じて、放射線撮像装置の動作が制御される。
このような同期の手法では、特許文献2にあるように、バイアスを供給する配線に流れる電流に、スイッチ素子の導通と非導通とを切り替える際に発生するノイズが影響を及ぼし、検知の精度の低下を招くという問題が起こり得る。特許文献2では、このノイズの影響を低減するために、以下の提案がなされている。第1の提案は、電流を検知する手段とバイアス配線との間にフィルタ回路を設けるものである。第2の提案は、電流を検知する手段の出力端子にサンプルホールド回路を設け、スイッチ素子の導通と非導通とを切り替えるタイミングでサンプルホールドを中断する処理を行うものである。第3の提案は、予め取得して記憶手段に記憶されたノイズの波形を、ノイズの影響を受けた電流から差分する処理を行うものである。第4の提案は、スイッチ素子を非導通状態にするための非導通電圧をある行のスイッチ素子に供給するタイミングと、スイッチ素子を導通状態にするための導通電圧を別の行のスイッチ素子に供給するタイミングと、を揃えて、ノイズを相殺しようとするものである。
特表2002−543684号公報 特開2010−268171号公報
しかしながら、より高い即時性で且つ高い精度で放射線の照射の有無の検知をするためには、特許文献2の提案では、不十分であった。第1の提案では、スイッチ素子のタイミングにあわせてフィルタ回路の帯域制限を設定するため、遅延が大きくなり、検知の即時性に問題がある。第2の提案では、サンプルホールドの中断中に放射線の照射の開始がされた場合に、サンプルホールドの再開まで検知できず、検知の即時性に問題がある。第3及び第4の提案では、画素アレイ内で配線の抵抗や容量、スイッチ素子の特性や能力にばらつきがあるため、画素アレイ内でノイズの波形にばらつきが生じ、ノイズの影響を十分に低減することが困難となり、検知の精度に問題がある。
本発明の放射線撮像装置は、放射線を電荷に変換する変換素子と、前記電荷に基づく電気信号を転送するスイッチ素子と、を含む画素が行列状に複数配置された画素アレイと、前記画素アレイに配置された複数の配線と、前記画素アレイへの放射線の照射の開始を検知する検知部と、を含む放射線撮像装置であって、前記検知部が、前記複数の配線毎に検出された前記複数の配線を流れる複数の電流に基づいて前記画素アレイへの放射線の照射の開始を検知する検知回路を含むことを特徴とする。
本発明により、放射線の照射の有無を高い即時性で且つ高い精度で検知可能な放射線撮像装置を提供できる。
放射線撮像装置及びシステムの模式図及び第1の実施形態に係る放射線撮像装置の1画素あたりの模式的等価回路図である。 第1の実施形態に係る放射線撮像装置の模式的等価回路図である。 検出回路及び検知回路の模式的等価回路図である。 検出回路及び検知回路の模式的等価回路図である。 第1の実施形態に係る放射線撮像装置のタイミングチャートである。 第2の実施形態に係る放射線撮像装置の模式的等価回路図である。 第3の実施形態に係る放射線撮像装置の模式的等価回路図である。 第4の実施形態に係る放射線撮像装置の模式的等価回路図である。
以下に、図面を参照して本発明の実施形態を詳細に説明する。なお、本発明において放射線は、放射線崩壊によって放出される粒子(光子を含む)の作るビームであるα線、β線、γ線などの他に、同程度以上のエネルギーを有するビーム、例えばX線や粒子線、宇宙線なども、含まれるものとする。
(第1の実施形態)
まず、図1(b)を用いて本発明の概念を説明する。図1(b)は、本発明の第1の実施形態に係る、画素を行列状に複数備えた画素アレイ内の1画素の模式的等価回路である。ここで、画素アレイは、複数の画素が行列状に配列された基板の、複数の画素が配置された領域と、複数の画素の間の領域と、を含む領域である。図1(b)に示す1つの画素110は、2つの電極の間に半導体層を有して放射線を電荷に変換する変換素子Sと、その電荷に応じた電気信号を転送するスイッチ素子Tと、を含む。変換素子Sとしては、光電変換素子と、放射線を光電変換素子が感知可能な波長帯域の光に変換する波長変換体と、を備えた間接型の変換素子や、放射線を直接電荷に変換する直接型の変換素子が好適に用いられる。なお、本実施形態では、光電変換素子の一種であるフォトダイオードとして、ガラス基板等の絶縁性基板上に配置されアモルファスシリコンを主材料とするPIN型フォトダイオードを用いる。ここで、変換素子は容量を有しており、変換素子の容量をCsと示す。スイッチ素子Tとしては、制御端子と2つの主端子を有するトランジスタが好適に用いられ、本実施形態では薄膜トランジスタ(TFT)が用いられる。変換素子Sの1方の電極(第1電極)はスイッチ素子Tの2つの主端子の1方に電気的に接続され、他方の電極(第2電極)はバイアス配線Vsを介してバイアス電圧を供給するバイアス電源VVsと電気的に接続される。変換素子Sの第1電極の電位に応じた電気信号を転送するスイッチ素子Tは、その制御端子が駆動配線Gに接続され、スイッチ素子Sを導通状態にする導通電圧と非導通状態にする非導通電圧とを含む駆動信号が駆動配線Gを介して駆動回路102から供給される。本実施形態では、スイッチ素子Tの一方の主端子は、変換素子Sの第1電極に接続されており、他方の主端子は信号配線Sigに接続されている。制御端子に導通電圧が供給されてスイッチ素子Tが導通状態になっている間に、スイッチ素子Tは、変換素子Sで発生した電荷に応じて変動する第1電極の電位に応じた電気信号を信号配線Sigに転送する。ここで、スイッチ素子Tは、制御端子と一方の主端子の間に容量を有しており、その容量をCgdと示す。また、スイッチ素子Tは、制御端子と他方の主端子の間に容量を有しており、その容量をCgsと示す。更にスイッチ素子Tは、2つの主端子の間にも容量を有しており、その容量をCdsと示す。信号配線Sigは後述する読出回路103に供給される基準電圧を供給する基準電圧配線Vref1を介して基準電源VVref1と接続される。駆動配線Gは、駆動回路102に設けられたスイッチSWを介して、導通電圧を供給する導通電圧配線Vonを介して導通電源VVonと、非導通電圧を供給する非導通電圧配線Voffを介して非導通電源VVoffと、に選択的に接続される。
次に、変換素子Sに放射線が照射した際に流れる電流について説明する。
まず、スイッチ素子Tが非導通状態で変換素子Sに放射線が照射した場合について説明する。発生した電子−正孔対と、変換素子Sの容量Csとスイッチ素子Sの各容量(Cgs、Cgd、Cds)と、に応じて各配線に電流が流れる。発生した電子に応じて変換素子Sの第1電極の電位は下がる。それにより、駆動配線Gには、第1電極の電位の低下分と、変換素子Sから駆動配線Gまでの容量分割比とに応じて、非導通電源VVoffから画素110に向かって駆動配線電流I_Vgとして非導通電源電流I_Voffが流れる。また、信号配線Sigには、第1電極の電位の低下分と、変換素子Sから信号配線Sigまでの容量分割比とに応じて、基準電源VVref1から画素110に向かって信号配線電流I_Vref1が流れる。そして、変換素子Sの容量Csの電位差を維持するように、バイアス配線Vsには、画素に向かって流れる駆動配線電流I_Vgと信号配線電流I_Vref1の和と同等のバイアス配線電流I_Vsが、画素110からバイアス電源VVsに向かって流れる。
次に、スイッチ素子Tが導通状態で変換素子Sに放射線が照射した場合について説明する。バイアス配線Vsには、発生した正孔に応じて、画素110からバイアス電源VVsに向かって、バイアス配線電流I_Vsが流れる。また、信号配線Sigには、バイアス配線電流I_Vsを変換素子Sの容量Csとスイッチ素子Sのオン抵抗値Ronとの積で除算した値の信号配線電流I_Vref1が、基準電源VVref1から画素110に向かって流れる。この時、信号配線Sigの電位Vref1と変換素子Sの第1電極と電位との間には、信号配線電流I_Vsとスイッチ素子Sのオン抵抗Ronの積の分だけ電位差が生じている。そこで駆動配線Gには、その電位差を相殺するように、導通電源VVonから画素110に向かって駆動配線電流I_Vgとして導通電源電流I_Vonが流れる。
次に、スイッチ素子Tの導通と非導通とを切り替える際に流れる電流について説明する。
まず、スイッチ素子Tを非導通状態から導通状態に切り替える際に流れる電流について説明する。駆動配線Gには、非導通電圧と導通電圧との電位変動分を埋めるように、導通電源VVonから画素110に向かって駆動配線電流I_Vgとして導通電源電流I_Vonが流れる。バイアス配線Vsは変換素子Sの容量Cs及びスイッチ素子Tの制御端子と一方の主端子の間の容量Cgdを介して容量結合している。そのため、バイアス配線Vsには、駆動配線Gの電位変動量と駆動配線Gからバイアス配線Vsまでの容量分割比に応じて、画素110からバイアス電源VVsに向かって、バイアス配線電流I_Vsが流れる。また、信号配線Sigはスイッチ素子Tの制御端子と他方の主端子の間の容量Cgsを介して容量結合している。そのため、信号配線Sigには、駆動配線Gの電位変動量と駆動配線Gから信号配線Sigまでの容量分割比に応じて、画素110から基準電源VVref1に向かって、信号配線電流I_Vref1が流れる。
次に、スイッチ素子Tを導通状態から非導通状態に切り替える際に流れる電流について説明する。導通電圧と非導通電圧との電位変動分を解消するように、画素110から非導通電源VVoffに向かって駆動配線電流I_Vgとして導通電源電流I_Voffが流れる。バイアス配線Vsには、駆動配線Gの電位変動量と駆動配線Gからバイアス配線Vsまでの容量分割比に応じて、バイアス電源VVsから画素110に向かって、バイアス配線電流I_Vsが流れる。信号配線Sigには、駆動配線Gの電位変動量と駆動配線Gから信号配線Sigまでの容量分割比に応じて、基準電源VVref1から画素110に向かって、信号配線電流I_Vref1が流れる。
このように、変換素子Sに放射線が照射した場合には、画素に向かって流れる電流と画素から出る電流とが等しくなるように、画素アレイに配置された各種配線に電流が流れる。また、スイッチ素子Tの導通状態と非導通状態とを切り替える際に、駆動配線Gと容量結合して画素アレイに配置された配線には、その経路の容量分割比に応じた電流が、駆動配線電流I_Vgとは逆向きに流れる。この電流が、ノイズとして影響を及ぼし、放射線の照射の検知の精度の低下を招く。
そこで本願発明者は、誠意検討の結果、以下のことを見出した。まず、画素アレイに配置された複数の配線に流れる複数の電流を複数の配線毎にそれぞれ検出する。ここで、画素アレイに配置された配線は、バイアス配線Vs、駆動配線Vg、バイアス配線Vsとは別に駆動配線Vgと容量結合された信号配線Sig等の結合配線、を含む。また、画素アレイに配置された複数の配線は、複数のバイアス配線Vsや複数の駆動配線Vg、複数の結合配線であってもよい。検出された複数の電流にはそれぞれ、駆動配線Vgからの容量分割比に応じて、上述した向きで流れる、ノイズ成分となる電流が含まれる。これらの電流の向きと容量分割比とを考慮して、検出された複数の電流の値を基に演算することによって、検出された複数の電流それぞれに含まれるノイズ成分を低減しつつ信号量を増加することが可能となる。つまり、検出された複数の配線に流れる複数の電流の値に基づいて、画素アレイへの放射線の照射の開始や終了といった放射線の照射の有無を検知する。このことにより、ノイズ成分による検知精度の低下を抑制することが可能となる。
例えば、図1(b)の構成では、スイッチ素子Tの導通状態と非導通状態と切り替える際に、バイアス配線電流I_Vsは、画素110に向かって、駆動配線Gからの容量分割比に応じた以下の式で示される量が流れる。
I_Vs=(Cgd×Cs/(Cgd+Cs))/(Cgd×Cs/(Cgd+Cs))+Cgs)×I_Vg=G1×I_Vg
一方、信号配線電流I_Vref1は、画素に向かって、言い換えるとバイアス配線電流I_Vsと同じ向きで、駆動配線Gからの容量分割比に応じた以下の式で示される量が流れる。
I_Vref1=Cgs/((Cgd×Cs/(Cgd+Cs))+Cgs)×I_Vg=G2×I_Vg
そのため、スイッチ素子Tの導通状態と非導通状態と切り替える際の、バイアス配線電流I_Vsと信号配線電流I_Vref1は、以下の関係となる。
I_Vs=((Cgd×Cs/(Cgd+Cs))/Cgs)×I_Vref1=G3×I_Vref1
そのため、信号配線I_Vsに容量分割により予め決められた係数G3を乗算してバイアス配線I_Vsから減算する演算処理を行うことにより、スイッチ素子Tの導通状態と非導通状態と切り替える際のノイズ成分を抑制することが可能となる。一方、変換素子Sに放射線が照射した際には、信号配線電流I_Vref1は画素110に向かって流れ、バイアス配線電流I_Vsは画素110から出る方向に流れ、互いの向きが逆方向であり、すなわち電流の極性が逆となっている。そのため、上述のように係数G3を乗算して減算する演算処理を行うことにより、演算によって得られる信号量は増加する。このように、電流の向きと容量分割比とを考慮して、検出された複数の配線に流れる電流の値を基に演算することによって、検出された電流に含まれるノイズ成分を低減しつつ信号量を増加することが可能となる。
次に、図1(a)を用いて本発明の放射線撮像システム及び放射線撮像装置について説明する。放射線撮像装置100は、画素110を行列状に複数配置した画素アレイ101と、画素アレイ101を駆動する駆動回路102と、駆動された画素アレイ101からの電気信号に基づく画像信号を読み出す読出回路103を含む信号処理部106と、を有する。信号処理部106は、読出回路103と、A/D変換器104と、デジタル信号処理部105とを有する。本実施形態では、説明の簡便化のために、画素アレイ101は8行×8列の画素110を有する形態としている。画素アレイ101は、駆動回路102からの駆動信号111に応じて駆動され、画素アレイ101から電気信号112が並列に出力される。画素アレイ101から出力された電気信号112は、読出回路103によって読み出される。読出回路103からの電気信号113は、A/D変換器104によってアナログ信号からデジタル信号114に変換される。A/D変換器104からのデジタル信号は、デジタル信号処理部105によって、デジタルマルチプレックス処理やオフセット補正等の簡易なデジタル信号処理が行われ、デジタル画像信号が出力される。そして、放射線撮像装置100は、電源部107と、各構成要素に夫々制御信号を供給して動作を制御する制御部108と、を含む。電源部107は、読出回路103に対して基準電圧配線Vref1を介して基準電圧を与える第1基準電源VVref1と基準電圧配線Vref2を介して基準電圧を与える第2基準電源VVref2とを含む。また、電源部107は、A/D変換器104に対して基準電圧配線Vref3を介して基準電圧を供給する第3基準電源VVref3を含む。また、電源部107は、駆動回路102に対して、導通電圧配線Vonを介して導通電圧を供給するための導通電源VVonと、非導通電圧配線Voffを介して非導通電圧を供給するための非導通電源VVoffを含む。電源部107は、バイアス電圧を供給するバイアス電源VVsを更に含む。制御部108は、駆動回路102、読出回路103、及び、電源部107を制御する。ここで、電源部107は、画素アレイ101に配置された複数の配線を流れる電流を検出する電流検出回路120を含む。本実施形態の電流検出回路120は、駆動配線Gを流れる電流、バイアス配線Vsを流れる電流、及び、駆動配線Gと容量結合する結合配線としての信号配線Sigを流れる電流のうちの少なくとも2つの電流を検出する。そのため、本実施形態の電流検出回路120はバイアス配線Vsを流れる電流、基準電圧配線Vref1を流れる電流、導通電圧配線Von又は非導通電圧配線Voffを流れる電流のうちの少なくとも2つの電流を検出可能な構成となっている。また、制御部108は、電流検出回路120で検出された電流の値に基づいて画素アレイ101への放射線の照射の開始を検知する検知回路108aと、検知回路108aの検知結果に基づいて駆動回路102の制御を行う制御回路108bと、を含む。本発明の検知部は、電流検出回路120と制御回路108bを含み、少なくとも画素アレイ101への放射線の照射の開始を検知するものである。検知部に関しては後で詳細に説明する。
放射線制御装置131は、曝射ボタン132からの制御信号を受けて、放射線発生装置130が放射線133を出射する動作の制御を行う。制御卓150は、制御コンピュータ140に被検体の情報や撮像条件の入力を行い制御コンピュータ140に伝送する。表示装置163は、放射線撮像装置100から画像データを受信した制御コンピュータ140で画像処理された画像データを表示する。
次に、図2(a)及び図2(b)を用いて、本実施形態に係る放射線撮像装置を説明する。図2(a)は、本実施形態に係る放射線撮像装置の模式的等価回路図であり、図2(b)は、読出回路103の模式的等価回路図である。なお、図1(a)及び図1(b)を用いて説明した構成と同じものは同じ番号を付与してあり、詳細な説明は割愛する。
行方向の複数の画素のスイッチ素子、例えばT11〜T18は、それらの制御端子が1行目の駆動配線Gに共通に電気的に接続されており、駆動回路102から駆動信号が、駆動配線を介して行単位で与えられる。列方向の複数の画素のスイッチ素子、例えばT11〜T81は、それらの他方の主端子が1列目の信号配線Sigに電気的に接続されており、導通状態になっている間に、変換素子の電荷に応じた電気信号を、信号配線を介して読出回路103に転送する。列方向に複数配列された信号配線Sig〜Sigは、画素アレイ101の複数の画素から出力された電気信号を並列に読出回路部103に伝送する。
読出回路103は、画素アレイ101から並列に出力された電気信号を増幅する増幅回路部202と、増幅回路部202からの電気信号をサンプルしホールドするためのサンプルホールド回路部203と、を有する。増幅回路部202は、読み出された電気信号を増幅して出力する演算増幅器Aと、積分容量群Cfと、積分容量をリセットするリセットスイッチRCと、を有する増幅回路を、各信号配線に対応して有する。演算増幅器Aの反転入力端子には出力された電気信号が入力され、出力端子から増幅された電気信号が出力される。ここで、演算増幅器Aの正転入力端子には基準電源配線Vref1が接続される。増幅回路部202には、放射線の照射の開始を検知するまで信号配線Sigに基準電源配線Vref1を接続するための信号配線リセットスイッチSResを備える。放射線の照射の開始を検知するまでは、演算増幅器202を動作させると消費電力が大きくなるため、演算増幅器202はその動作が停止される。そして、信号配線Sigの電圧を基準電圧に固定するとともに、信号配線Sigに流れる電流を検出(モニタ)するために、信号配線リセットスイッチSResは基準電源配線Vref1と信号配線Sigを接続する。サンプルホールド回路部203は、サンプリングスイッチSHとサンプリング容量Chとによって構成されるサンプルホールド回路を、各増幅回路に対応して4系統有している。これは2行分の電気信号に対応して、増幅回路で発生するオフセットを抑制する相関二重サンプリング(CDS)処理を行うためである。読出回路103は、サンプルホールド回路部203から並列に読み出された電気信号を、それぞれ順次出力して直列信号の画像信号として出力するマルチプレクサ204を有する。更に、読出回路103は、画像信号をインピーダンス変換して出力する出力バッファ回路SFと、出力バッファ回路SFの入力をリセットする入力リセットスイッチSRと、可変増幅器205と、を有する。ここで、マルチプレクサ204には、各信号配線に対応してスイッチMS1〜MS8とMN1〜MN8スイッチを夫々備えており、各スイッチを順次選択することにより、並列信号を直列信号に変換する動作が行われる。可変増幅器205には、CDS処理のための差動増幅器として全差動増幅器が好適に用いられる。直列信号に変換された信号は、A/D変換器104に入力され、A/D変換器104でデジタルデータに変換され、デジタルデータがデジタル信号処理部105に送られる。ここで、制御回路108bは、増幅回路部202のリセットスイッチRCに御信号116aを供給し、信号配線リセットスイッチSResに制御信号116bを供給する。また、制御回路108bは、サンプルホールド回路部203に、偶奇選択信号116oe、信号サンプル制御信号116s、オフセットサンプル制御信号116nを供給する。更に、制御回路108bは、マルチプレクサ204に制御信号116cを供給し、入力リセットスイッチSRに制御信号116dを供給する。
次に、図3(a)〜(d)を用いて、本実施形態に係る電流検出回路120と検知回路108aの例を説明する。
電流検出回路120は、バイアス配線電流検出機構121a、信号配線電流検出機構121b、導通電源電流検出機構121cと非導通電源電流検出機構121dの組、の3種類のうちの少なくとも2種類を含む。バイアス配線電流検出機構121aは、バイアス配線電流I_Vsを検出してバイアス配線電流信号119bを出力するためのものである。信号配線電流検出機構121bは、信号配線電流I_Vref1を検出して信号配線電流信号119cを出力するためのものである。導通電源電流検出機構121cは、導通電源電流I_Vonを検出して導通電源電流信号119dを出力するためのものである。そして、非導通電源電流検出機構121dは、非導通電源電流I_Voffを検出して非導通電源電流信号119eを出力するためのものである。導通電源電流検出機構121cと導通電源電流検出機構121dとで、駆動配線電流I_Vgを検出するための機構が構成される。バイアス配線電流信号119b、信号配線電流信号119c、導通電源電流信号119d及び非導通電源電流信号119eの一組、の3つのうちの少なくとも2つの信号が、本実施形態の検知回路108aに出力される。各電流検出機構は、電流電圧変換回路122を含む。本実施形態では、電流電圧変換回路122は、トランスインピーダンスアンプTAとフィードバック抵抗Rfとを有する。トランスインピーダンスアンプTAの非反転入力端子には各電源のいずれかが接続され、反転入力端子には各配線のいずれかが接続され、出力端子と反転入力端子の間にフィードバック抵抗RfがトランスインピーダンスアンプTAと並列に接続される。また、本実施形態の各電流検出機構は、電流電圧変換回路122の出力電圧を増幅する電圧増幅回路123を含む。本実施形態では、電圧増幅回路123は、計装アンプIAとゲイン設定抵抗Rgとを有する。更に、本実施形態の各電流検出機構は、ノイズの低減のための帯域制限回路124と、アナログでデジタル変換を行いデジタルの各電流信号を出力するためのAD変換器125とを含む。
検知回路108aは、電流検出回路120で検出される少なくとも2つの電流の値を演算する演算回路126と、演算回路126の出力と閾値Vthとを比較して比較結果119aを出力する比較回路127と、を含む。本実施形態の演算回路126は、バイアス配線電流信号119b、信号配線電流信号119c、導通電源電流信号119d及び非導通電源電流信号119eの一組、の3つの信号のうちの少なくとも2つ信号を演算処理する。本実施形態の比較回路127は、演算回路126の出力と予め設定された閾値Vthと比較する比較器CMPを含むものである。図3(a)に示す演算回路126は、信号配線電流信号119cを所望の増幅率(係数)G3で増幅する可変増幅器VGAと、バイアス配線電流信号119bと増幅された信号配線電流信号119cとを差分処理する差分器SUBと、を含む。図3(b)に示す演算回路126は、信号配線電流信号119cを所望の増幅率(係数)1/G1で増幅する可変増幅器VGAと、導通電源電流信号119dと非導通電源電流信号119eとを加算する第1加算器ADD1を含む。図3(b)に示す演算回路126は、増幅された信号配線電流信号119cと第1加算器ADD1の出力信号とを加算する第2加算器ADD2と、を更に含む。ここで、第1加算器ADD1の出力信号は、駆動配線電流I_Vgが検出された駆動配線電流検知信号に相当する。図4(a)に示す演算回路126は、バイアス配線電流信号119bを所望の増幅率(係数)1/G2で増幅する可変増幅器VGAと、導通電源電流信号119dと非導通電源電流信号119eとを加算する第1加算器ADD1を含む。図4(a)に示す演算回路126は、増幅されたバイアス配線電流信号119bと第1加算器ADD1の出力信号とを加算する第3加算器ADD3と、を更に含む。図4(b)に示す演算回路126は、信号配線電流信号119cを所望の増幅率で増幅する可変増幅器VGAと、バイアス配線電流信号119bと増幅された信号配線電流信号119cとを差分処理する差分器SUBと、を含む。また、導通電源電流信号119dと非導通電源電流信号119eとを加算する第1加算器ADD1と、増幅された信号配線電流信号119cと第1加算器ADD1の出力信号とを加算する第2加算器ADD2と、を含む。なお、図4(b)に示す演算回路126では、2種類の出力が出されるものである。また、図4(b)に示す比較回路127は、それぞれの出力に応じて、2種類の閾値と2つの比較器CMP、と2つの比較器CMPからの検出結果の精度を向上させるためのAND回路と、を有する。ただし、電流の検出速度を向上させたい場合にはAND回路の代わりにOR回路を用いてもよい。検知回路108aの検知結果である比較結果119aが制御回路108bに供給され、制御回路108bは、比較結果119aに基づいて駆動回路102の制御を行う。なお、上述した電流検出回路120と検知回路108aでは、いずれも検出した電流を電圧に変換した信号を用いたものを説明したが、本発明はそれに限定されるものではない。本発明の電流検出回路120と検知回路108aは、検出した電流をそのまま用いた形態のものであってもよい。
次に、図2(a)、図3(a)、及び図5を用いて、本実施形態における放射線の曝射の検知とそれに基づく制御を説明する。なお、図5では、図3(a)に示す電流検出回路120及び検知回路108aを用いた例を示すものである。
まず、放射線画像撮影動作において、制御部108は、電源部107及び電流検出回路120に制御信号117を与える。それにより、電源部107及び電流検出回路120は、画素アレイ101にバイアス電圧を、駆動回路102に導通電圧及び非導通電圧を、読出回路103に対して各基準電圧を、それぞれ供給する。また、制御部108は、駆動回路102に制御信号118を供給し、駆動回路102は、各駆動配線G1〜G8に順次に導通電圧を供給するように、駆動信号を出力する。それにより、スイッチ素子Tが行単位で順次に全て導通状態となる初期化動作K1が行われ、初期化動作K1は放射線の曝射の開始が検知されるまで複数回行われる。その際、制御部108は、読出回路103の信号配線リセットスイッチSResに制御信号116bを供給して、信号配線リセットスイッチを導通状態とする。それにより、電源部107の第1基準電源VVref1と信号配線Sigとが導通状態となる。電流検出回路120は、初期化動作K1を含む準備動作の間に、バイアス配線電流I_Vsと信号配線電流I_Vref1とを検出し、検知回路108aにバイアス配線電流信号119b及び信号配線電流信号119cを出力する。演算回路126が、バイアス配線電流信号119b及び信号配線電流信号119cに対して上述の演算処理を行い、比較回路127が、演算回路126の出力と閾値Vthとを比較して、比較結果119aを制御回路108bに出力する。演算回路126の出力が閾値Vthを超えると、電流検出回路120及び検知回路108aによって放射線の照射が開始された旨の比較結果119aが出力される。それにより、制御回路108bは駆動回路102に制御信号118を供給し、駆動回路102による駆動配線Gへの導通電圧の供給を停止する。図5では、初期化動作K2において駆動回路102から駆動配線G4に導通電圧が供給されている際に放射線の照射の開始が検知され、駆動回路102による駆動配線G5〜G8への導通電圧の供給が行われず、全てのスイッチ素子Tが非導通状態で維持される。これにより、初期化動作K2が途中の行で終了するように、画素アレイ101の動作が検知された放射線の照射の開始に応じて制御され、放射線撮像装置100の動作は、準備動作から蓄積動作Wに遷移する。
次に、検出回路120及び検知回路108aによって放射線の照射の終了が検知されると、制御回路108bは駆動回路102に制御信号118を供給する。それにより、駆動回路102は、各駆動配線G1〜G8に順次に導通電圧を供給するように、駆動信号を出力し、スイッチ素子Tが行単位で順次に全て導通状態となる。それにより、放射線撮像装置100は、照射された放射線に応じた電気信号を画素アレイ101から読出回路103に出力する画像出力動作Xを行う。以上により、放射線撮像装置100は、準備動作と、蓄積動作Wと、画像出力動作Xと、を含む放射線画像撮像動作を行う。ここで、初期化動作K1の動作期間は、画像出力動作Xの動作期間より短いことが好ましい。
次に、放射線撮像装置100は、暗画像撮像動作を行う。暗画像撮像動作は、放射線画像撮像動作と同様に、1回以上の初期化動作K1と初期化動作K2とを含む準備動作と、蓄積動作Wと、暗画像出力動作Fと、を含む。ここで、暗画像撮像動作における蓄積動作Wでは放射線は照射されない。また、暗画像出力動作Fは変換素子Sで発生するダーク電流に起因する暗時出力に基づく電気信号を画素アレイ101から読出回路103に出力するもので、放射線撮像装置100の動作自体は画像出力動作Xと同じである。
(第2の実施形態)
次に、図6を用いて本発明の第2の実施形態に係る放射線撮像装置100について説明する。なお、第1の実施形態で説明した構成と同じものは同じ番号を付与してあり、詳細な説明は割愛する。
第2の実施形態では、第1の実施形態の構成に加えて、駆動配線Gと容量Cdを介して容量結合する容量配線Vdが、画素アレイ101に配置されている。そして、電源部107は、容量配線Vdに定電圧を供給する容量用電源VVdを更に有しており、電流検知回路120は、容量配線Vdに流れる容量配線電流I_Vdを更に検知し得る。ここで、第1の実施形態では、画素110内のスイッチ素子Tの寄生容量に依存した電流を検知していたため、電流の検知能力を高めるために寄生容量を大きくすると、スイッチ素子Tの動作速度が低減してしまう。一方、本実施形態では、変換素子Sやスイッチ素子Tと接続される配線とは別に容量配線Vdを配置しているため、容量Cdの容量値が任意に設計できる利点がある。容量Cdの値としては、容量値が大きければ電流が多く流れるため、電流検知能力が高くなり、電流の測定精度が高くなる。しかし、容量Cdの値が大きすぎると、駆動配線Gの時定数が大きくなり、駆動信号がなまり、スイッチ素子Tの動作速度が低下する。そのため、感度とスイッチング速度のバランスの良い容量値にする必要がある。
このような容量配線Vdに対して、スイッチ素子Tの導通状態と非導通状態と切り替える際に流れる容量配線電流I_Vdは、バイアス配線電流I_Vsや信号配線電流I_Vref1と同じ向きで流れる。そのため、バイアス配線電流I_Vsや信号配線電流I_Vref1と同様に演算処理を行うことが可能である。
(第3の実施形態)
次に、図7(a)及び図7(b)を用いて、本発明の第3の実施形態に係る放射線撮像装置100について説明する。なお、第1の実施形態で説明した構成と同じものは同じ番号を付与してあり、詳細な説明は割愛する。
第3の実施形態では、第1の実施形態の1画素の構成に加えて、画素110が、増幅素子STとリセット素子RTとを更に含む。本実施形態では、増幅素子STとして、制御端子(ゲート電極)と2つの主端子とを有するトランジスタを用いている。そのトランジスタの制御端子が変換素子Sの一方の電極に接続され、一方の主端子がスイッチ素子Tに接続され、他方の主端子が動作電源配線Vssを介して動作電圧を供給する動作電源VVssに接続される。また、信号配線Sigにはスイッチ602を介して定電流源601が接続されており、増幅素子STとソースフォロア回路を構成する。また、リセット素子RTとして、制御端子(ゲート電極)と2つの主端子とを有するトランジスタを用いており、一方の主端子がリセット配線Vrを介してリセット電源VVrに接続され、他方の主端子が増幅素子STの制御電極に接続されている。このリセット素子RTが本発明の第2スイッチ素子に相当し、リセット電源VVrの電圧が本発明の第2電圧に相当する。リセット素子RTの制御電極は、リセット用駆動配線Grを介して、駆動配線Gと同様に駆動回路102に接続される。リセット用駆動配線Grは、駆動回路102に設けられたスイッチSWrを介して、導通電圧配線Vonを介して導通電源VVonと、非導通電圧配線Voffを介して非導通電源VVoffと、に選択的に接続される。また、演算増幅器Aの反転入力端子と信号配線リセットスイッチSResの間に、クランプ容量が設けられている。
このような構成において、第1の実施形態と同様に、各配線に電流が流れる。更に、動作電源配線Vssには動作電源配線電流I_Vssが、リセット配線Vrにはリセット配線電流I_Vrが、リセット用駆動配線Grにはリセット用駆動配線電流I_Vgrが、それぞれ電流が流れる。これらの電流のうち少なくとも2つの電流を検出し演算することによって、検出された電流に含まれるノイズ成分を低減しつつ信号量を増加することが可能となる。ここで、スイッチ602は、制御部108によって、動作電源配線電流I_Vssを検知する際には非導通状態とされることが好ましい。
(第4の実施形態)
次に、図8(a)及び図8(b)を用いて、本発明の第4の実施形態に係る放射線撮像装置100について説明する。なお、第1の実施形態で説明した構成と同じものは同じ番号を付与してあり、詳細な説明は割愛する。
本実施形態では、第1の実施形態の1画素の構成に加えて、画素110が、リセット素子RTを更に含む。リセット素子RTとして、制御端子(ゲート電極)と2つの主端子とを有するトランジスタを用いており、一方の主端子がリセット配線Vrを介してリセット電源VVrに接続され、他方の主端子が増幅素子STの制御電極に接続されている。このリセット素子RTが本発明の第2スイッチ素子に相当し、リセット電源VVrの電圧が本発明の第2電圧に相当する。リセット素子RTの制御電極は、リセット用駆動配線Grを介して、リセット用駆動回路102Rに接続される。リセット用駆動配線Grは、リセット用駆動回路102Rに設けられたスイッチSWrを介して、導通電圧配線Vonを介して導通電源VVonと、非導通電圧配線Voffを介して非導通電源VVoffと、に選択的に接続される。また、本実施形態では、変換素子Sは、MIS型光電変換素子を含む。
このような構成において、第1の実施形態と同様に、各配線に電流が流れる。更に、リセット配線Vrにはリセット配線電流I_Vrが、リセット用駆動配線Grにはリセット用駆動配線電流I_Vgrが、それぞれ電流が流れる。これらの電流のうち少なくとも2つの電流を検出し演算することによって、検出された電流に含まれるノイズ成分を低減しつつ信号量を増加することが可能となる。
なお、本発明の各実施形態は、例えば制御部108に含まれるコンピュータや制御コンピュータ140がプログラムを実行することによって実現することもできる。また、プログラムをコンピュータに供給するための手段、例えばかかるプログラムを記録したCD−ROM等のコンピュータ読み取り可能な記録媒体又はかかるプログラムを伝送するインターネット等の伝送媒体も本発明の実施形態として適用することができる。また、上記のプログラムも本発明の実施形態として適用することができる。上記のプログラム、記録媒体、伝送媒体及びプログラムプロダクトは、本発明の範疇に含まれる。また、第1〜第4の実施形態から容易に想像可能な組み合わせによる発明も本発明の範疇に含まれる。
100 放射線撮像装置
101 画素アレイ
102 駆動回路
103 読出回路
104 A/D変換器
105 デジタル信号処理部
106 信号処理部
107 電源部
108 制御部
108a 検知回路
108b 制御回路
110 画素
120 電流検出回路
S 変換素子
T スイッチ素子
G 制御配線
Sig 信号配線
Vs バイアス配線

Claims (12)

  1. 放射線を電荷に変換する変換素子と、前記電荷に基づく電気信号を転送するスイッチ素子と、を含む画素が行列状に複数配置された画素アレイと、
    前記画素アレイに配置された複数の配線と、
    前記画素アレイへの放射線の照射を検知する検知部と、
    を含む放射線撮像装置であって、
    前記検知部が、前記複数の配線毎に検出された前記複数の配線を流れる複数の電流に基づいて前記画素アレイへの放射線の照射を検知する検知回路と、を含むことを特徴とする放射線撮像装置。
  2. 前記検知部が、前記複数の配線を流れる複数の電流を前記複数の配線毎に検出する電流検出回路を更に含むことを特徴とする請求項1に放射線撮像装置。
  3. 前記複数の配線は、前記スイッチ素子の導通状態と非導通状態とを制御する信号を前記スイッチ素子に供給する駆動配線と、前記変換素子が放射線を電荷に変換するための電圧を前記変換素子に供給するバイアス配線と、前記バイアス配線とは別に前記駆動配線と容量結合された結合配線と、を含み、
    前記電流検出回路は、前記駆動配線を流れる電流、前記バイアス配線を流れる電流、及び、前記結合配線を流れる電流のうちの少なくとも2つの電流を検出し、
    前記検知回路は、前記電流検出回路によって検出された前記少なくとも2つの電流の値に基づいて前記変換素子への放射線の照射を検知することを特徴とする請求項2に記載の放射線撮像装置。
  4. 前記検知回路は、前記少なくとも2つの電流の値を演算する演算回路と、前記演算回路の出力と閾値とを比較して比較結果を出力する比較回路と、を有することを特徴とする請求項3に記載の放射線撮像装置。
  5. 前記駆動配線に前記信号を供給する駆動回路と、
    前記電気信号に基づく画像信号を読み出す読出回路と、
    前記バイアス配線に前記電圧を、前記駆動回路に前記導通電圧と前記非導通電圧を、前記読出回路に前記電圧とは異なる基準電圧を、それぞれ供給する電源部と、
    を更に含む請求項3又は4に記載の放射線撮像装置。
  6. 前記変換素子は、第1電極と、第2電極と、前記第1電極と第2電極との間に設けられた半導体層と、を含み、
    前記スイッチ素子は、前記第1電極の電位に応じた前記電気信号を転送し、
    前記バイアス配線は、前記第2電極に接続されていることを特徴とする請求項5に記載の放射線撮像装置。
  7. 前記結合配線は、前記電気信号を前記読出回路に伝送する信号配線であることを特徴とする請求項6に記載の放射線撮像装置。
  8. 前記画素は、前記スイッチ素子とは別に前記電圧とは異なる第2電圧を前記第1電極に供給する第2スイッチ素子を更に含み、
    前記電源部は、前記第2電圧を前記第2スイッチ素子に供給することを特徴とする請求項6に記載の放射線撮像装置。
  9. 前記結合配線は、前記電源部から前記第2スイッチ素子に前記第2電圧を供給する配線であることを特徴とする請求項7に記載の放射線撮像装置。
  10. 前記画素は、前記電荷を増幅した前記電気信号を前記スイッチ素子に出力する増幅素子を更に含み、
    前記電源部は、前記増幅素子が動作するための動作電圧を前記増幅素子に供給し、
    前記結合配線は、前記電源部から前記増幅素子に前記動作電圧を供給する配線であることを特徴とする請求項8に記載の放射線撮像装置。
  11. 請求項1から10のいずれか1項に記載の放射線撮像装置と、
    前記放射線を出射する放射線発生装置と、
    を含む放射線撮像システム。
  12. 放射線を電荷に変換する変換素子と、前記電荷に基づく電気信号を転送するスイッチ素子と、を含む画素が行列状に複数配置された画素アレイと、前記画素アレイに配置された複数の配線と、を含む放射線撮像装置の制御方法であって、
    前記複数の配線を流れる複数の電流を前記複数の配線毎に検出し、
    検出された前記複数の電流に基づいて前記画素アレイへの放射線の照射を検知し、
    検知された放射線の照射に応じて前記画素アレイの動作を制御することを特徴とする放射線撮像装置の制御方法。
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