JP2013219028A - 位置決め棒 - Google Patents

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Abstract

【課題】位置決め棒の不要な突出がない燃料電池スタックを簡単に形成できるとともに、燃料電池スタックの組立および分解時における単位燃料電池の損傷を防止できる位置決め棒を提供する。
【解決手段】単位セル2を沿わせて積層方向に移動させるためのノックピン40であって、ノックピン本体部43と第一延長部41との境界面Fにおいて、移動方向の下流側に配置されたノックピン本体部43の外形は、移動方向の上流側に配置された第一延長部41の外形以下の大きさに形成されていることを特徴としている。
【選択図】図11

Description

この発明は、燃料電池スタックの組立時および分解時に用いられる位置決め棒に関するものである。
固体高分子電解質膜型の燃料電池は、固体高分子電解質膜をアノード電極とカソード電極とで両側から挟み込んで形成された膜電極構造体を備え、一対のセパレータによって膜電極構造体を挟持することにより単位燃料電池を構成している。
この種の燃料電池においては、アノード電極には、燃料ガスとして、例えば主に水素を含有するガス(以下、「水素含有ガス」という。)が供給され、カソード電極には、酸化剤ガスとして、例えば主に酸素を含有するガスあるいは空気(以下、「酸素含有ガス」という。)が供給されている。アノード電極に供給された燃料ガスは、電極触媒上で水素がイオン化され、電解質膜を介してカソード電極側へと移動する。その間に生じた電子は外部回路に取り出され、直流の電気エネルギとして利用される。
燃料電池スタックは、上述した単位燃料電池が複数枚(数十〜数百枚)積層されて構成されている。このとき、各単位燃料電池間に、積層方向と交差する方向にずれが生じると、水素含有ガスおよび酸素含有ガスの各反応ガスのシール性が低下したり、電気エネルギの発電性能が低下したりするおそれがある。したがって、燃料電池スタックの組立時には、各単位燃料電池同士を正確に位置決めしつつ積層する必要がある。
例えば、特許文献1に記載の燃料電池スタック組立方法は、燃料電池を構成する平板状の部品にセル位置決め穴を設け、順次各々のセル位置決め穴をノックピン(請求項の「位置決め棒」に相当。)に嵌合の上積層してセル(請求項の「単位燃料電池」に相当。)を構成し、これを所要のセル数繰り返し積層してスタックを構成し、加圧プレートを用いて締め付け固定している。特許文献1によれば、燃料電池を構成する平板状の部品を位置ずれすることなく積層してセルを構成し、セルも位置ずれすることなく積層して高精度に且つ完全にシールしてスタックを組み立てることができるとされている。
ところで、加圧プレートを用いてセルを締め付け固定すると、セルが圧縮されるため、燃料電池スタックの積層方向の長さが締め付け固定する前よりも短くなる。したがって、加圧プレートを用いてセルを締め付け固定した後は、加圧プレートの外側端面からノックピンの端部が突出する。このとき、燃料電池スタックは、ノックピンの突出長さ分だけ積層方向に長尺化し好ましくない。したがって、突出したノックピンの端部を除去等して位置決め棒の不要な突出をなくすのが望ましい。
特開平9−134734号公報
しかし、特許文献1に記載の組立方法においては、単位燃料電池の圧縮後に、燃料電池スタックから突出した位置決め棒の端部の除去方法が記載されていない。また、一般的な位置決め棒の端部の処理方法としては、突出した位置決め棒の端部を切断したり、単位燃料電池の圧縮固定後に位置決め棒を引き抜いたりすることが考えられるが、燃料電池スタックの組立工程が煩雑となる。
この問題を解決するために、単位燃料電池の圧縮後に燃料電池スタック内に配置される本体部と、本体部の端部に着脱可能に設けられた延長部と、により構成された位置決め棒を用いた燃料電池スタック組立方法が考えられる。この組立方法によれば、単位燃料電池の圧縮前には、位置決め棒に沿わせて単位燃料電池を位置決めしつつ積層できる。さらに、単位燃料電池の圧縮後には、延長部を取り外すことで、燃料電池スタックの外側端面から突出した位置決め棒の端部(すなわち延長部)を簡単に除去し、位置決め棒の不要な突出を防止できる。
ところで、本体部と延長部とにより構成される位置決め棒を用いた燃料電池スタック組立方法には、以下の課題が残されている。
位置決めピンの外周面における本体部と延長部との接続部分には、本体部および延長部の寸法誤差等により、必ず段差が存在する。したがって、単位燃料電池を位置決めピンに沿わせて移動するとき、段差に単位燃料電池が引っ掛かり、単位燃料電池を損傷するおそれがある。この課題は、燃料電池スタックを分解する際においても、位置決めピンに沿わせて単位燃料電池を移動するため同様に発生する。
そこで本発明は、位置決め棒の不要な突出がない燃料電池スタックを簡単に形成できるとともに、燃料電池スタックの組立および分解時における単位燃料電池の損傷を防止できる位置決め棒の提供を課題とする。
上記の課題を解決するため、本発明の位置決め棒(例えば、実施形態におけるノックピン40)は、単位燃料電池(例えば、実施形態における単位セル2)が積層された燃料電池スタック(例えば、実施形態における燃料電池スタック1)の組立および分解時に用いられ、前記単位燃料電池の積層方向に延在する本体部(例えば、実施形態におけるノックピン本体部43)と、前記本体部の少なくとも一方端部に設けられ、前記本体部に対して着脱可能な延長部(例えば、実施形態における第一延長部41)と、を備え、前記単位燃料電池の前記積層方向に貫通する位置決め孔(例えば、実施形態における位置決め孔38)に沿わせて前記単位燃料電池を前記積層方向に移動させるための位置決め棒であって、前記本体部と前記延長部との境界面(例えば、実施形態における境界面F)において、前記本体部および前記延長部のうち、前記単位燃料電池の移動方向の下流側に配置された一方の外形は、前記移動方向の上流側に配置された他方の外形以下の大きさに形成されていることを特徴としている。
本発明によれば、位置決め棒の延長部は、本体部に着脱可能に形成されているので、燃料電池スタックの組立時において単位燃料電池を圧縮した後、燃料電池スタックの積層方向の端部から突出した延長部を簡単に除去できる。したがって、位置決め棒の不要な突出がない燃料電池スタックを簡単に形成できる。
また、本体部と延長部との境界面において、単位燃料電池の移動方向の下流側に配置された本体部および延長部のいずれか一方の外形は、移動方向の上流側に配置された本体部および延長部のいずれか他方の外形以下の大きさに形成されている。すなわち、位置決め棒は、本体部と延長部との境界面を挟んで必ず下流側の外形が上流側の外形以下の大きさに形成されているので、移動方向の上流側から下流側に向かって、位置決め棒の径方向の外側に突出した段差の形成を防止できる。これにより、燃料電池スタックの組立および分解時に、単位燃料電池を位置決め棒に沿って移動させたとき、本体部と延長部との境界において単位燃料電池が段差に引っ掛かるのを防止できるので、単位燃料電池の損傷を防止できる。
また、前記本体部および前記延長部の少なくとも一方は、前記境界面から前記下流側に向かうに従い漸次外形が大きくなるように形成されていることを特徴としている。
本発明によれば、移動方向の下流側に配置された本体部および延長部の少なくとも一方の外形が、境界面から下流側に向かうに従い漸次大きくなるように形成することで、本体部と延長部との境界面よりも下流側で位置決め棒の外形が急激に変化するのを防止できる。これにより、本体部と延長部との境界において単位燃料電池が段差に引っ掛かるのを防止できるとともに、本体部と延長部との境界面よりも下流側で位置決め棒に沿って単位燃料電池をスムーズに移動できるので、単位燃料電池の損傷を確実に防止できる。
また、前記本体部および前記延長部のうち、少なくとも前記本体部における前記一方端部の外周面に、平面状の傾斜面(例えば、実施形態における傾斜面43f)を設けたことを特徴としている。
本発明によれば、本体部と延長部とを着脱する際に、平面状の傾斜面を例えば工具等で押えることにより、本体部が回転するのを防止できるので、本体部と延長部とを容易に着脱できる。また、傾斜面を平面状とすることにより、燃料電池スタックの組立および分解時に、単位燃料電池が引っ掛かることなく傾斜面に沿うように移動できるので、単位燃料電池の損傷を防止できる。
本発明によれば、位置決め棒の延長部は、本体部に着脱可能に形成されているので、燃料電池スタックの組立時において単位燃料電池を圧縮した後、燃料電池スタックの積層方向の端部から突出した延長部を簡単に除去できる。したがって、位置決め棒の不要な突出がない燃料電池スタックを簡単に形成できる。
また、本体部と延長部との境界面において、単位燃料電池の移動方向の下流側に配置された本体部および延長部のいずれか一方の外形は、移動方向の上流側に配置された本体部および延長部のいずれか他方の外形以下の大きさに形成されている。すなわち、位置決め棒は、本体部と延長部との境界面を挟んで必ず下流側の外形が上流側の外形以下の大きさに形成されているので、移動方向の上流側から下流側に向かって、位置決め棒の径方向の外側に突出した段差の形成を防止できる。これにより、燃料電池スタックの組立および分解時に、単位燃料電池を位置決め棒に沿って移動させたとき、本体部と延長部との境界において単位燃料電池が段差に引っ掛かるのを防止できるので、単位燃料電池の損傷を防止できる。
燃料電池スタックの斜視図である。 燃料電池スタックの分解斜視図である。 単位セルの分解斜視図である。 燃料電池スタックの組立装置の説明図である。 ノックピンの説明図である。 ノックピン本体部および第一延長部の説明図である。 燃料電池スタックの組立工程のフローチャートである。 エンドプレート装着工程の説明図である。 ノックピン配置工程の説明図である。 積層工程の説明図である。 積層工程における単位セルおよびノックピンの説明図である。 圧縮工程の説明図である。 締結工程の説明図である。 第一延長部取り外し工程の説明図である。 第二延長部取り外し工程の説明図である。 第一実施形態の第一変形例に係る連結前のノックピンの説明図である。 第一実施形態の第一変形例に係る連結後のノックピンの説明図である。 第一実施形態の第二変形例に係る連結前のノックピンの説明図である。 第一実施形態の第二変形例に係る連結後のノックピンの説明図である。 第二実施形態のノックピンおよび単位セルの分解時の説明図である。 第二実施形態の第一変形例のノックピンの説明図である。 第二実施形態の第二変形例のノックピンの説明図である。 第三実施形態のノックピンを径方向から見たときの説明図である。 軸方向から見たときの第三実施形態のノックピン本体部の説明図である。 第三実施形態のノックピン本体部の斜視図である。
以下に、本発明の第一実施形態について図面を参照して説明をする。
(燃料電池スタック)
図1は、燃料電池スタック1の斜視図である。
図2は、燃料電池スタック1の分解斜視図である。
図1に示すように、燃料電池スタック1は、平面視略矩形板状の単位燃料電池2(以下、「単位セル2」という。)が多数積層されて構成されている。なお、以下の説明では、平面視略矩形状に形成された単位セル2の角部を挟む二辺のうち、長辺の延在方向をX方向とし、短辺の延在方向をY方向とし、単位セル2の積層方向をZ方向として、必要に応じてXYZの直交座標系を用いて説明する。また、各図では、各部材の構造をわかりやすくするため、各部材の(特にZ方向の)寸法や単位セル2の積層枚数を現実のものから適宜変更して描いている。
図2に示すように、燃料電池スタック1は、所定枚数の単位セル2が積層されて形成された積層体3と、積層体3の積層方向(Z方向)両側に配置される一対のターミナルプレート21a,21bと、一対のターミナルプレート21a,21bの積層方向(Z方向)両側に配置される一対の絶縁プレート23a,23bと、一対のターミナルプレート21a,21bおよび一対の絶縁プレート23a,23bを介して積層体3を積層方向(Z方向)両側から挟持する一対のエンドプレート25a,25bとにより構成されている。
図3は、単位セル2の分解斜視図である。
図3に示すように、単位セル2は、主に膜電極構造体7と、一対のガスケット8,9と、一対のセパレータ11,12とを備えている。単位セル2は、膜電極構造体7がガスケット8,9を介して、一対のセパレータ11,12により挟持されることにより形成されている。
膜電極構造体7は、固体高分子電解質膜4と、固体高分子電解質膜4の一方側(−Z側)に配置されたアノード電極5と、固体高分子電解質膜4の他方側(+Z側)に配置されたカソード電極6とを備えている。
固体高分子電解質膜4は、例えばペルフルオロスルホン酸ポリマーに水を含浸させた素材により形成されている。固体高分子電解質膜4は、積層方向(Z方向)視で略矩形枠状に形成された外枠部材7aの開口部に収容保持されている。
アノード電極5およびカソード電極6は、例えばカーボンペーパー等により形成された不図示の多孔質ガス拡散層と、例えば白金合金が表面に担持された多孔質カーボン粒子がガス拡散層の表面に一様に積層されて形成された不図示の電極触媒層とをそれぞれ有している。そして、電極触媒層同士が固体高分子電解質膜4を介して対向するように、アノード電極5およびカソード電極6が固体高分子電解質膜4にそれぞれ接合されている。
固体高分子電解質膜4の積層方向(Z方向)における両側には、一対のガスケット8,9が設けられている。ガスケット8,9は、膜電極構造体7の外枠部材7aに対応して、外形が積層方向(Z方向)視で略矩形枠状に形成された金属板部材であり、例えばプレス加工により形成されている。
また、一方のガスケット8の一方側(−Z側)にはセパレータ11が設けられ、他方のガスケット9の他方側(+Z側)にはセパレータ12が設けられている。セパレータ11,12は、膜電極構造体7の外枠部材7aおよびガスケット8,9に対応して、外形が積層方向(Z方向)視で略矩形状に形成された金属板部材であり、例えばプレス加工により形成されている。セパレータ11,12には、一対のセル電圧検出用の出力端子15が短辺の延設方向の一方側(+Y側)に延設されている。
セパレータ11におけるアノード電極5に対向する面には、アノード電極5に水素含有ガスを供給および排出するための第一ガス流路13が設けられている。また、セパレータ12におけるカソード電極6に対向する面には、カソード電極6に酸素含有ガスを供給および排出するための第二ガス流路14が設けられている。
第一ガス流路13および第二ガス流路14は、例えばゴム等からなるシール部材13a,14aによって囲まれている。なお、シール部材13a,14aを設けることで、前述のガスケット8,9を省略することもできる。シール部材13a,14aは、ガスケット8,9と当接することにより、第一ガス流路13および第二ガス流路14をシールしている。
隣り合う単位セル2のセパレータ11とセパレータ12とが相互に対向する面には、各単位セル2を冷却するための冷却水(冷媒)が流れる冷媒流路16が形成されている。冷媒流路16は、例えばゴム等からなるシール部材16aによって囲まれており、後述する冷媒通路35,36と連通している。
単位セル2を構成する膜電極構造体7、ガスケット8,9およびセパレータ11,12には、第一ガス入口通路31、第一ガス出口通路32、第二ガス入口通路33、第二ガス出口通路34および冷媒通路35,36の各通路が形成されている。
第一ガス入口通路31は、水素含有ガスを通過させるための通路であり、単位セル2における長辺と短辺との間の第一角部(図3における+X,+Y方向の角部)に設けられている。第一ガス出口通路32は、発電に供された後の水素含有ガスを通過させるための通路であり、第一ガス入口通路31の対角位置である第二角部(図3における単位セル2の−X,−Y方向の角部)に設けられている。第一ガス入口通路31および第一ガス出口通路32はいずれも第一ガス流路13に連通している。
第二ガス入口通路33は、酸素含有ガスを通過させるための通路であり、単位セル2の長辺の延在方向における第一角部とは反対側の第三角部(図3における単位セル2の−X,+Y方向の角部)に設けられている。第二ガス出口通路34は、発電に供された後の酸素含有ガスを通過させるための通路であり、第二ガス入口通路33の対角位置である第四角部(図3における単位セル2の+X,−Y方向の角部)に設けられている。第二ガス入口通路33および第二ガス出口通路34はいずれも第二ガス流路14に連通している。
冷媒通路35,36は、冷却水を通過させるための通路であり、第一ガス入口通路31と第二ガス出口通路34との間、および第二ガス入口通路33と第一ガス出口通路32との間にそれぞれ設けられている。冷媒通路35および冷媒通路36は、いずれか一方が入口通路、いずれか他方が出口通路となっており、セパレータ11とセパレータ12とが相互に対向する面に形成された冷媒流路16と連通している。
さらに、単位セル2を構成する膜電極構造体7、ガスケット8,9およびセパレータ11,12には、積層方向(Z方向)に貫通する一対の位置決め孔38,38が形成されている。一対の位置決め孔38,38は、それぞれ単位セル2の第三角部(図3における単位セル2の−X,+Y方向の角部)および第四角部(図3における単位セル2の+X,−Y方向の角部)であって、第二ガス入口通路33および第二ガス出口通路34よりも外側に形成されている。一対の位置決め孔38,38には、後述するノックピン40(請求項の「位置決め棒」に相当。)が挿通される。
図2に示すように、単位セル2が積層されて形成された積層体3の積層方向の両側(+Z側および−Z側)には、一対のターミナルプレート21a,21bが対向配置されている。ターミナルプレート21a,21bは、例えば銅等の金属により、積層方向(Z方向)視の外形が積層体3と略同一に形成されている。ターミナルプレート21a,21bは、各単位セル2と電気的に接続されており、端子22を介して各単位セル2の電力を外部に引き出している。
一対のターミナルプレート21a,21bの積層方向の外方(+Z側および−Z側)には、一対の絶縁プレート23a,23bが対向配置されている。絶縁プレート23a,23bは、例えばフェノール樹脂等の絶縁材料により、積層方向(Z方向)視の外形が積層体3と略同一に形成されている。絶縁プレート23a,23bは、ターミナルプレート21a,21bからの電力の漏洩を防止している。
一対の絶縁プレート23a,23bの積層方向の外方(+Z側および−Z側)には、一対のエンドプレート25a,25bが対向配置されている。エンドプレート25a,25bは、例えば鉄やアルミ等の金属により、積層方向(Z方向)視の外形が積層体3よりも大きく形成されている。一対のエンドプレート25a,25bは、後述するタイロッド24a,24bにより連結されることで、各単位セル2、ターミナルプレート21a,21bおよび絶縁プレート23a,23bを圧縮した状態で保持している。
ターミナルプレート21a,21b、絶縁プレート23a,23bおよび一方側(−Z側)のエンドプレート25bには、単位セル2と同様に、それぞれ第一ガス入口通路31、第一ガス出口通路32、第二ガス入口通路33、第二ガス出口通路34および冷媒通路35,36の各通路が形成されている。さらに、ターミナルプレート21a,21b、絶縁プレート23a,23bおよびエンドプレート25a,25bには、単位セル2と同様に、それぞれ積層方向(Z方向)に貫通する一対の位置決め孔38,38が形成されている。
また、各単位セル2、ターミナルプレート21a,21b、絶縁プレート23a,23bおよびエンドプレート25a,25bの位置決め孔38,38には、ノックピン40,40が挿通されている。ノックピン40,40は、燃料電池スタック1の積層方向(Z方向)の長さと略同一に形成されている。ノックピン40,40により、各単位セル2、ターミナルプレート21a,21b、絶縁プレート23a,23bおよびエンドプレート25a,25bが面方向(XY方向)において精度よく位置決めされている。
一対のエンドプレート25a,25bの間には、長辺の延在方向(X方向)略中央における短辺の延在方向の両側(+Y側および−Y側)に、一対のタイロッド24a,24bが配置されている。タイロッド24a,24bは、例えば鉄等の金属により形成された長尺板状の部材である。
タイロッド24a,24bとエンドプレート25a,25bとは、複数のボルト29により締結固定されている。これにより、各単位セル2、ターミナルプレート21a,21bおよび絶縁プレート23a,23bが積層されて圧縮された状態で保持され、燃料電池スタック1が構成されている。
(燃料電池スタックの組立方法、組立装置)
続いて、上述した燃料電池スタック1の組立方法について説明する。以下では、まず燃料電池スタック1の組立に使用される組立装置50および組付治具であるノックピン40について説明した後に、各組立工程について説明する。
図4は、燃料電池スタック1の組立装置50の説明図である。なお、図4では、ノックピン40を二点鎖線で図示している。また、図4および図8以降の各図は、図1におけるA−A線に沿った断面に対応した断面図であり、紙面表裏方向がX方向(すなわち単位セル2の長辺の延在方向)となっており、紙面左右方向がY方向(すなわち単位セル2の短辺の延在方向)となっており、紙面上下方向がZ方向(すなわち単位セル2の積層方向)となっている。また、図4から図6および図8から図15までの各図におけるZ方向は、後述する積層工程S30(図10参照)における単位セル2の移動方向に相当し、+Z側が単位セル2の移動方向の上流側に相当し、−Z側が単位セル2の移動方向の下流側に相当している。また、以下の説明における「上下方向」は紙面上下方向と一致するとともに、「単位セル2の積層方向」と一致している。
図4に示すように、燃料電池スタック1の組立装置50は、定盤59上に載置されており、主に台座プレート51と、複数のフレーム53と、可動プレート55と、油圧シリンダ57とにより構成されている。
台座プレート51は、上面(Z方向)視で外形が燃料電池スタック1(図1参照)よりも大きな略矩形状に形成されている。台座プレート51の内側は、上方(+Z側)に突出した段差部51aとなっている。段差部51aの上面(+Z側面)は平坦に形成されており、後述するエンドプレート装着工程S10において、一方側(−Z側)のエンドプレート25b(図2参照)が不図示のボルト等により取付可能となっている。
段差部51aには、一方側(−Z側)のエンドプレート25bの位置決め孔38,38に対応した位置に、積層方向(Z方向)に貫通するノックピン挿通孔51b,51bが形成されている。ノックピン挿通孔51b,51bには、後述するノックピン配置工程S20において、ノックピン40が配置可能となっている。
上面(Z方向)視で台座プレート51の四隅には、上方(+Z側)に延在する四本のフレーム53が立設されている。各フレーム53は、所定の直径を有する略円柱形状に形成されており、燃料電池スタック1(図1参照)の積層方向(Z方向)の長さよりも十分長く形成されている。
フレーム53の上方(+Z側)には、台座プレート51と略面対称形状に形成された可動プレート55が配置されている。可動プレート55は、上面(Z方向)視で外形が燃料電池スタック1(図1参照)よりも大きな略矩形状に形成されている。可動プレート55の四隅には、上下方向(Z方向)に貫通するフレーム挿通孔55cが形成されており、各フレーム53が挿通されている。これにより、可動プレート55は、各フレーム53の延在方向である上下方向(Z方向)にスライド移動可能となっている。
可動プレート55の内側は、下方(−Z側)に突出した段差部55aとなっている。段差部55aの下面(−Z側面)は平坦に形成されており、後述するエンドプレート装着工程S10において、他方側(+Z側)のエンドプレート25a(図2参照)が不図示のボルト等により取付可能となっている。
段差部55aには、他方側(+Z側)のエンドプレート25aの位置決め孔38,38に対応した位置に、上下方向(Z方向)に貫通するノックピン挿通孔55b,55bが形成されている。ノックピン挿通孔55b,55bには、後述する圧縮工程S40において、可動プレート55が下方(−Z側)にスライド移動したとき、ノックピン40が挿入される。これにより、可動プレート55は、ノックピン40と干渉することなく下方(−Z側)へスライド移動して単位セル2(図1参照)を圧縮している。
可動プレート55の上方(+Z側)には、可動プレート55を上下方向(Z方向)に沿ってスライド移動させる油圧シリンダ57が配置されている。油圧シリンダ57の外周は、不図示の支持部材によりフレーム53に対して相対位置が固定されている。
油圧シリンダ57は、ピストン部57aを備えている。ピストン部57aは、油圧シリンダ57内の油圧を制御することにより、上下方向(Z方向)に沿ってスライド移動可能となっている。ピストン部57aの下端部(−Z側端部)は、可動プレート55の上面(+Z側面)に接続されており、ピストン部57aのスライド移動に連動して可動プレート55がスライド移動するように形成されている。
(ノックピン)
図5は、ノックピン40の説明図である。なお、図5では、ノックピン本体部43から第一延長部41および第二延長部42が取り外された状態を図示している。
図6は、ノックピン本体部43および第一延長部41の説明図である。なお、図6は、ノックピン40の中心軸Oを含む断面図となっており、ノックピン本体部43に第一延長部41が装着された状態を図示している。また、図6において、ノックピン本体部43の上面(+Z側面)と第一延長部41の下面(−Z側面)との合わせ面がノックピン本体部43と第一延長部41との境界面Fとなっており、境界面Fを二点鎖線で図示している。
図5に示すように、組付治具であるノックピン40は、略円柱形状に形成された部材であり、積層方向(Z方向)に延在するノックピン本体部43(請求項の「本体部」に相当。)と、ノックピン本体部43の上方(+Z側)に着脱可能に設けられた第一延長部41(請求項の「延長部」に相当)と、ノックピン本体部43の下方(−Z側)に着脱可能に設けられた第二延長部42とにより構成されている。
(ノックピン本体部)
ノックピン本体部43の直径は、単位セル2、ターミナルプレート21a,21bおよび絶縁プレート23a,23bおよびエンドプレート25a、25bの各部材に形成された位置決め孔38の直径と略同一に形成されている。
ノックピン本体部43の長さは、燃料電池スタック1(図1参照)の積層方向(Z方向)における長さと略同一に形成されている。後述するように、ノックピン本体部43は、複数の単位セル2、ターミナルプレート21a,21b、絶縁プレート23a,23bおよびエンドプレート25a,25b(いずれも図2参照)を積層する際に、面方向(XY方向)の位置決めガイドとして機能している。ノックピン本体部43は、完成した燃料電池スタック1の位置決め孔38(図2参照)内に配置される。
図6に示すように、ノックピン本体部43の上方端面(+Z側端面)には、ノックピン40の中心軸と同軸に雌ネジ部43aが形成されている。上方端面(+Z側端面)の雌ネジ部43aには、後述する第一延長部41の雄ネジ部41aが螺合されることで、ノックピン本体部43に対して第一延長部41が着脱可能に装着される。また、ノックピン本体部43の下方端面(−Z側端面)にも、ノックピン40の中心軸と同軸に不図示の雌ネジ部が形成されている。下方端面(−Z側端面)の雌ネジ部には、後述する第二延長部42の雄ネジ部42a(図5参照)が螺合されることで、ノックピン本体部43に対して第二延長部42が着脱可能に装着される。
ノックピン本体部43の上方端部(+Z側端部)43bは、下方(−Z側)から上方(+Z側)に向かって漸次直径が小さくなるように、かつノックピン本体部43の全周にわたって、中心軸Oを含む断面形状が略テーパ形状となるように形成されている。これにより、ノックピン本体部43に後述の第一延長部41を装着したとき、ノックピン本体部43と第一延長部41との境界面Fにおいて、下方(−Z側)に配置されたノックピン本体部43の外径のほうが、上方(+Z側)に配置された第一延長部41の外径よりも小さくなる。ノックピン本体部43の上方端部(+Z側端部)43bの直径が漸次小さくなるように形成したときの効果については、後述の積層工程S30で説明する。
(第一延長部)
第一延長部41は、ノックピン本体部43と略同一の直径に形成されている。また、第一延長部41の上下方向(Z方向)の長さは、第一延長部41を第二延長部42とともにノックピン本体部43に装着した状態で組立装置50(図4参照)に配置したとき、後述する積層工程S30において、積層された他方側(+Z側)の絶縁プレート23aから、第一延長部41の上方端部(+Z側の端部)が突出するように形成されている(図10参照)。このように第一延長部41の長さを設定することで、後述する圧縮工程S40において、下方(−Z側)にスライド移動してきた他方側(+Z側)のエンドプレート25aに形成された位置決め孔38に、第一延長部41およびノックピン本体部43を挿通できる(図12参照)。これにより、ノックピン40は、複数の単位セル2、ターミナルプレート21a,21b、絶縁プレート23a,23bおよびエンドプレート25a,25b(いずれも図12参照)を積層および圧縮する際に、面方向(XY方向)の位置を精度よく決定できる。
図6に示すように、第一延長部41の下方端面(−Z側端面)には、ノックピン40の中心軸と同軸に雄ネジ部41aが形成されている。雄ネジ部41aは、ノックピン本体部43の上方端面(+Z側端面)に形成された雌ネジ部43aに螺合される。これにより、第一延長部41は、ノックピン本体部43に対して着脱可能に装着される。
(第二延長部)
図5に示すように、第二延長部42は、ノックピン本体部43と略同一の直径に形成されている。第二延長部42の長さは、台座プレート51の段差部51aの厚さと略同一となるように形成されている。
第二延長部42の上方端面(+Z側端面)には、ノックピン40の中心軸と同軸に雄ネジ部42aが形成されている。雄ネジ部42aは、ノックピン本体部43の不図示の雌ネジ部に螺合される。これにより、ノックピン本体部43に対して第二延長部42が着脱可能に装着される。本実施形態の第二延長部42は、第一延長部41と略同一の長さになるように形成されている。これにより、第一延長部41と第二延長部42とを共通部品とすることができるので、ノックピン40の低コスト化ができる。
(燃料電池スタックの組立方法、組立工程)
次に、上述した組立装置50(図4参照)およびノックピン40を使用して行われる燃料電池スタック1(図1参照)の組立工程について、フローチャートを参照しながら説明する。
図7は、燃料電池スタック1の組立工程のフローチャートである。
図7に示すように、本実施形態の燃料電池スタック1の組立工程は、主に、エンドプレート装着工程S10と、ノックピン配置工程S20と、積層工程S30と、圧縮工程S40と、締結工程S50と、第一延長部取り外し工程S60と、第二延長部取り外し工程S70とを備えている。以下に、各工程の詳細を説明する。
(エンドプレート装着工程S10)
図8は、エンドプレート装着工程S10の説明図である。
図8に示すように、燃料電池スタック1の組立工程では、まず一対のエンドプレート25a,25bをそれぞれ可動プレート55および台座プレート51に装着するエンドプレート装着工程S10を行う。
エンドプレート装着工程S10では、可動プレート55の段差部55aに、他方側(+Z側)のエンドプレート25aを、不図示のボルト等により締結して装着する。また、台座プレート51の段差部51aに、一方側(−Z側)のエンドプレート25bを、不図示のボルト等により締結して装着する。以上で、エンドプレート装着工程S10が終了する。
(ノックピン配置工程S20)
図9は、ノックピン配置工程S20の説明図である。
次に、図9に示すように、ノックピン40を組立装置50に配置するノックピン配置工程S20を行う。
ノックピン配置工程S20では、まず、ノックピン本体部43に第二延長部42のみを装着して形成された連結体を二本用意する。次に、一対のエンドプレート25a,25bの間に、各連結体を移動し、一方側(−Z側)のエンドプレート25bの位置決め孔38および台座プレート51のノックピン挿通孔51b内に、各連結体の第二延長部42をそれぞれ挿通して配置する。
ここで、連結体は、ノックピン本体部43に第二延長部42のみが装着されて形成されているため、ノックピン本体部43に第一延長部41および第二延長部42が装着されたノックピン40の状態よりも、全長が短くなっている。したがって、一対のエンドプレート25a,25bの間に各連結体を移動する際に、一対のエンドプレート25a,25bとの干渉が回避され良好な作業性が確保される。なお、一対のエンドプレート25a,25bの離間距離がノックピン40の長さよりも十分大きく確保されている場合には、連結体に第一延長部41を装着した状態、すなわちノックピン40の状態で、ノックピン配置工程S20を行ってもよい。
その後、ノックピン本体部43に第一延長部41を装着して、ノックピン40を形成する。以上で、ノックピン40が上下方向(Z方向)に沿って立設した状態で組立装置50に配置され、ノックピン配置工程S20が終了する。
(積層工程S30)
図10は、積層工程S30の説明図である。なお、図10では、ノックピン本体部43と第一延長部41との境界面Fを二点鎖線で図示している。
次に、図10に示すように、単位セル2、ターミナルプレート21a,21bおよび絶縁プレート23a,23bの各部材を積層する積層工程S30を行う。
積層工程S30では、一方側(−Z側)の絶縁プレート23b、一方側(−Z側)のターミナルプレート21b、複数の単位セル2、他方側(+Z側)のターミナルプレート21a、他方側(+Z側)の絶縁プレート23aの順に積層する。このとき、単位セル2、ターミナルプレート21a,21bおよび絶縁プレート23a,23bの各部材に形成された位置決め孔38に、ノックピン40を挿通して積層する。
図11は、積層工程S30における単位セル2およびノックピン40の説明図である。なお、図11では、ノックピン本体部43と第一延長部41との境界面Fおよび移動前の単位セル2を二点鎖線で図示している。また、ターミナルプレート21a,21bおよび絶縁プレート23a,23bについても同様に積層されるため、図面による図示を省略している。
図11に示すように、積層工程S30では、上下方向(Z方向)に沿って移動させて単位セル2を積層している。具体的には、移動方向の上流側である上方(+Z側)から、移動方向の下流側である下方(−Z側)に向かって、ノックピン40に沿うように単位セル2を移動させて積層している。ターミナルプレート21a,21bおよび絶縁プレート23a,23bについても、単位セル2と同様に、上方(+Z側)から下方(−Z側)に向かって、ノックピン40に沿うように移動させて積層している。これにより、単位セル2、ターミナルプレート21a,21bおよび絶縁プレート23a,23bの各部材は、ノックピン40によりそれぞれ面方向(XY方向)に位置決めされた状態で積層される。
ここで、ノックピン本体部43と第一延長部41との境界面Fにおいて、下方(−Z側)のノックピン本体部43の外径は、上方(+Z側)の第一延長部41の外径よりも小さくなるように形成されている。これにより、ノックピン本体部43の上方端面(+Z側端面)の周縁部は、第一延長部41の下方端面(−Z側端面)の周縁部よりも径方向内側に配置されるので、ノックピン本体部43と第一延長部41との境界において、第一延長部41の外周面よりも径方向外側に突出した段差の形成を防止できる。したがって、単位セル2は、上方(+Z側)から下方(−Z側)に向かって移動するとき、ノックピン本体部43と第一延長部41との境界で段差に引っ掛かることなく移動できる。
さらに、ノックピン本体部43の上方端部(+Z側端部)43bは、境界面Fから下方(−Z側、すなわち単位セル2の移動方向の上流側から下流側)に向かうに従い外形が漸次大きくなるように、三次元的には円錐台状であって、中心軸Oを含む断面形状が略テーパ形状となるようにノックピン本体部43の全周にわたって形成されている。このため、境界面Fよりも下方(−Z側)でノックピン本体部43の外径が急激に変化することがない。これにより、ノックピン本体部43と第一延長部41との境界で単位セル2が段差に引っ掛かるのを防止できるとともに、境界面Fよりも下方(−Z側)でノックピン本体部43に沿って単位セル2をスムーズに移動できるので、単位セル2の損傷が確実に防止される。なお、ターミナルプレート21a,21bおよび絶縁プレート23a,23bについても、上述同様にノックピン本体部43と第一延長部41との境界で段差に引っ掛かることなく移動できるので、積層工程S30で積層される各部品の損傷が確実に防止される。
また、図10に示すように、積層された複数の単位セル2は、ノックピン本体部43と第一延長部41との境界面Fよりも下方(−Z側)に配置されるとともに、ノックピン本体部43の上方端部(+Z側端部)43bの略テーパ形状領域よりも下方(−Z側)に配置される。したがって、積層された複数の単位セル2は、ノックピン本体部43によりそれぞれ面方向(XY方向)に精度よく位置決めされる。
(圧縮工程S40)
図12は、圧縮工程S40の説明図である。なお、図12では、図10と同様に、ノックピン本体部43と第一延長部41との境界面Fを二点鎖線で図示している。
次に、図12に示すように、積層された単位セル2、ターミナルプレート21a,21bおよび絶縁プレート23a,23bに対して、積層方向(Z方向)に荷重を加えて圧縮する圧縮工程S40を行う。
圧縮工程S40では、まず、油圧シリンダ57を稼動してピストン部57aを下方(−Z側)にスライド移動させ、ピストン部57aに連動する可動プレート55および他方側(+Z側)のエンドプレート25aを下方(−Z側)にスライド移動させる。このとき、ノックピン40の第一延長部41は、他方側(+Z側)のエンドプレート25aの位置決め孔38に挿通される。これにより、他方側(+Z側)のエンドプレート25aは、面方向(XY方向)の位置が精度よく決定される。
続いて、可動プレート55および他方側(+Z側)のエンドプレート25aを下方(−Z側)に更に移動させ、所定の荷重を加えて、積層された単位セル2、ターミナルプレート21a,21bおよび絶縁プレート23a,23bの各部材を圧縮する。これにより、積層された各部材のうち、特に単位セル2のシール部材13a,14a,16a(図3参照)が積層方向(Z方向)に圧縮される。
このとき、ノックピン本体部43と第一延長部41との境界面Fが他方側(+Z側)のエンドプレート25aの上面(+Z側面)と略面一に配置される。換言すれば、複数の単位セル2、一対のターミナルプレート21a,21b、一対の絶縁プレート23a,23bおよび一対のエンドプレート25a,25bの各部材の位置決め孔38が、ノックピン本体部43に挿通された状態となる。これにより、ノックピン本体部43は、積層された各部材の位置決め孔38内に配置されるので、各部材の面方向(XY方向)の位置が精度よく決定される。
ここで、他方側(+Z側)のエンドプレート25aは、第一延長部41とノックピン本体部43との境界面Fを跨いで移動するが、上述のとおりノックピン本体部43と第一延長部41との境界には、第一延長部41の外周面よりも径方向外側に突出した段差が存在しない。したがって、他方側(+Z側)のエンドプレート25aは、上方(+Z側)から下方(−Z側)に向かって移動するとき、ノックピン本体部43と第一延長部41との境界で段差に引っ掛かることなく移動できる。
複数の単位セル2、一対のターミナルプレート21a,21b、一対の絶縁プレート23a,23bおよび一対のエンドプレート25a,25bが積層および圧縮されて、燃料電池スタック1が構成された時点で、圧縮工程S40が終了する。
(締結工程S50)
図13は、締結工程S50の説明図である。なお、図13以降の各図において、図1のA−A線に沿った断面に対応した断面図では、本来、短辺の延在方向における一方側(−Y側)のタイロッド24bが視認できないが、説明を分かりやすくするため、短辺の延在方向における一方側(−Y側)のタイロッド24bを図示している。
次に、図13に示すように、燃料電池スタック1に荷重を加えて圧縮した状態で、燃料電池スタック1の積層方向(Z方向)の厚さを拘束するように、一対のエンドプレート25a,25bと一対のタイロッド24a,24bとを締結する締結工程S50を行う。
締結工程S50では、まず、燃料電池スタック1を圧縮したまま、一対のエンドプレート25a,25bの間に、短辺の延在方向(Y方向)における両側から一対のタイロッド24a,24bを配置する。続いて、複数のボルト29(図2参照)を用いて、一対のタイロッド24a,24bを一対のエンドプレート25a,25bに締結する。これにより、一対のエンドプレート25a,25bは、一対のタイロッド24a,24bにより連結されて積層方向(Z方向)の移動が規制されるとともに、燃料電池スタック1の積層方向(Z方向)の厚さを拘束する。以上で、締結工程S50が終了する。
(第一延長部取り外し工程S60)
図14は、第一延長部取り外し工程S60の説明図である。
次に、図14に示すように、ノックピン本体部43から第一延長部41を取り外す第一延長部取り外し工程S60を行う。
第一延長部取り外し工程S60では、まず、可動プレート55と他方側(+Z側)のエンドプレート25aとを固定している不図示のボルトを緩め、可動プレート55と他方側(+Z側)のエンドプレート25aとの締結を解除する。
続いて、油圧シリンダ57を稼動してピストン部57aを上方(+Z側)にスライド移動させ、ピストン部57aに連動する可動プレート55を上方(+Z側)にスライド移動させる。このとき、第一延長部41は、他方側(+Z側)のエンドプレート25aの上面(+Z側面)から突出している。
続いて、ノックピン本体部43と第一延長部41との締結を解除し、ノックピン本体部43から第一延長部41を取り外す。これにより、燃料電池スタック1から第一延長部41が除去されるとともに、ノックピン本体部43の上方端面(+Z側端面)が他方側(+Z側)のエンドプレート25aの上面(+Z側面)と略面一に配置される。このように、燃料電池スタック1の上方(+Z側)に突出したノックピン40の第一延長部41は、簡単に除去される。以上で、第一延長部取り外し工程S60が終了する。
(第二延長部取り外し工程S70)
図15は、第二延長部取り外し工程S70の説明図である。
次に、図15に示すように、ノックピン本体部43から第二延長部42を取り外す第二延長部取り外し工程S70を行う。
第二延長部取り外し工程S70では、まず、台座プレート51と一方側(−Z側)のエンドプレート25bとを固定している不図示のボルトを緩め、台座プレート51と一方側(−Z側)のエンドプレート25bとの締結を解除する。
続いて、可動プレート55の下面(−Z側面)および他方側(+Z側)のエンドプレート25aの上面(+Z側面)に複数のフック61を取り付け、例えばワイヤ62等で互いに連結する。続いて、油圧シリンダ57を稼動してピストン部57aを上方(+Z側)にスライド移動させ、ピストン部57aに連動する可動プレート55を上方(+Z側)にスライド移動させる。これにより、燃料電池スタック1は、可動プレート55によって懸架される。このとき、第二延長部42は、一方側(−Z側)のエンドプレート25bの下面(−Z側面)から突出している。
次に、ノックピン本体部43と第二延長部42との締結を解除し、ノックピン本体部43から第二延長部42を取り外す。これにより、燃料電池スタック1から第二延長部42が除去されるとともに、ノックピン本体部43の下方端面(−Z側端面)が一方側(−Z側)のエンドプレート25bの下面(−Z側面)と略面一に配置される。このように、燃料電池スタック1の下方(−Z側)に突出したノックピン40の第二延長部42は、簡単に除去される。なお、ノックピン本体部43が挿通された位置決め孔38,38(図2参照)を閉塞するように、ノックピン本体部43の両端にキャップ(不図示)を設けてもよい。以上で、第二延長部取り外し工程S70が終了する。
第二延長部取り外し工程S70が終了し、燃料電池スタック1を搬送して、ワイヤ62およびフック61を取り外した時点で、燃料電池スタック1の組立工程が終了する。
(第一実施形態の効果)
第一実施形態によれば、ノックピン40の第一延長部41および第二延長部42は、ノックピン本体部43に着脱可能に形成されているので、燃料電池スタック1の組立時において単位セル2を圧縮した後、燃料電池スタック1の積層方向(Z方向)の端部から突出した第一延長部41および第二延長部42を簡単に除去できる。したがって、ノックピン40の不要な突出がない燃料電池スタック1を簡単に形成できる。
また、ノックピン本体部43と第一延長部41との境界面Fにおいて、単位セル2の移動方向の下流側である下方(−Z側)に配置されたノックピン本体部43の外形は、移動方向の上流側に配置された第一延長部41の外形以下の大きさに形成されているので、移動方向の上流側から下流側に向かって、ノックピン40の径方向の外側に突出した段差の形成を防止できる。これにより、燃料電池スタック1の組立時に、単位セル2をノックピン40に沿って移動させたとき、ノックピン本体部43と第一延長部41との境界において単位セル2が段差に引っ掛かるのを防止できるので、単位セル2の損傷を防止できる。
(第一実施形態の各変形例)
続いて、第一実施形態の各変形例のノックピン40について説明する。
図16は、第一実施形態の第一変形例に係る連結前のノックピン40の説明図であり、図17は、第一実施形態の第一変形例に係る連結後のノックピン40の説明図である。
図18は、第一実施形態の第二変形例に係る連結前のノックピン40の説明図であり、図19は、第一実施形態の第二変形例に係る連結後のノックピン40の説明図である。
第一実施形態のノックピン40は、ノックピン本体部43の雌ネジ部43aに第一延長部41の雄ネジ部41aを螺合することで、第一延長部41がノックピン本体部43に対して着脱可能に装着されていた(図6参照)。
これに対して、図16に示す第一実施形態の第一変形例のノックピン40、および図18に示す第一実施形態の第二変形例のノックピン40は、ノックピン本体部43の上方端部(+Z側端部)43bに、第一延長部41の下方端面(−Z側端面)に形成された凹部41cを外嵌することで、第一延長部41がノックピン本体部43に対して着脱可能に装着されている点で、実施形態のノックピン40とは異なっている。なお、第一実施形態と同様の構成部分については説明を省略する。
(第一実施形態の第一変形例のノックピン)
図16に示すように、ノックピン本体部43の上方端部(+Z側端部)43bは、先細り形状に形成されており、具体的には略円錐形状に形成されている。また、第一延長部41の下方端面(−Z側端面)には、ノックピン本体部43の上方端部(+Z側端部)43bの先細り形状に対応した形状であって、具体的には略漏斗形状の凹部41cが形成されている。第一延長部41の凹部41cの深さは、ノックピン本体部43の上方端部(+Z側端部)43bに形成された先細り形状領域の長さよりも若干浅くなるように形成されている。第一延長部41は、ノックピン本体部43の上方端部(+Z側端部)43bに第一延長部41の凹部41cを外嵌することで、ノックピン本体部43に装着される。したがって、第一実施形態の第一変形例によれば、ノックピン本体部43と第一延長部41とを上下方向(Z方向)に沿って相対移動させるだけで、簡単に着脱できる。
ここで、図17に示すように、第一延長部41の凹部41cの深さは、ノックピン本体部43の先細り形状領域の長さよりも若干浅く形成されている。したがって、ノックピン本体部43に第一延長部41を装着したとき、ノックピン本体部43の先細り形状領域のうち、下方(−Z側)の先細り形状領域が第一延長部41の凹部41cに覆われることなく装着される。このため、ノックピン本体部43と第一延長部41との境界面Fの下方(−Z側)には、第一延長部41に覆われていない下方(−Z側)の先細り形状領域が配置される。これにより、第一実施形態と同様に、ノックピン本体部43と第一延長部41との境界面Fにおいて、下方(−Z側)のノックピン本体部43の外径は、上方(+Z側)の第一延長部41の外径よりも小さくなる。したがって、単位セル2は、積層工程S30で上方(+Z側)から下方(−Z側)に向かって移動するとき、ノックピン本体部43と第一延長部41との境界で段差に引っ掛かることなく移動できる。
さらに、ノックピン本体部43の上方端部(+Z側端部)43bは、境界面Fから下方(−Z側)に向かうに従い外形が漸次大きくなるように、中心軸Oを含む断面形状が略テーパ形状に形成される。これにより、第一実施形態と同様に、境界面Fよりも下方(−Z側)でノックピン本体部43に沿って単位セル2をスムーズに移動できるので、単位セル2の損傷を確実に防止できる。
(第一実施形態の第二変形例のノックピン)
図18に示すように、ノックピン本体部43の上方端部(+Z側端部)43bは、下方(−Z側)から上方(+Z側)に向かって漸次直径が小さくなっており、中心軸Oを含む断面形状が略テーパ形状に形成されている。さらに、ノックピン本体部43の上方端面(+Z側端面)には、ノックピン40の中心軸Oと同軸上に、上下方向(Z方向)に沿うように略円柱形状の突出部43dが立設されている。
また、第一延長部41の下方端面(−Z側端面)には、ノックピン本体部43の上方端部(+Z側端部)43bの形状に対応した形状の凹部41cが形成されている。さらに、凹部41cの底部には、ノックピン本体部43の突出部43dに対応した形状の孔部41dが形成されている。第一延長部41の凹部41cの深さは、ノックピン本体部43の上方端部(+Z側端部)43bに形成されたテーパ形状領域の長さよりも若干浅くなるように形成されている。第一延長部41は、ノックピン本体部43の上方端部(+Z側端部)43bに第一延長部41の凹部41cを外嵌することで、ノックピン本体部43に装着される。したがって、第一実施形態の第二変形例によれば、第一実施形態の第一変形例と同様に、ノックピン本体部43と第一延長部41とを上下方向(Z方向)に沿って相対移動させるだけで簡単に着脱できる。
ここで、図19に示すように、第一延長部41の凹部41cの深さは、ノックピン本体部43のテーパ形状領域の長さよりも若干浅く形成されているので、ノックピン本体部43に第一延長部41を装着したとき、ノックピン本体部43のテーパ形状領域のうち、下方(−Z側)のテーパ形状領域が第一延長部41の凹部41cに覆われることなく装着される。これにより、第一実施形態および第一変形例と同様に、ノックピン本体部43と第一延長部41との境界面Fにおいて、下方(−Z側)のノックピン本体部43の外径は、上方(+Z側)の第一延長部41の外径よりも小さくなる。したがって、単位セル2は、上方(+Z側)から下方(−Z側)に向かって移動するとき、ノックピン本体部43と第一延長部41との境界で段差に引っ掛かることなく移動できる。さらに、ノックピン本体部43の上方端部(+Z側端部)43bは、中心軸Oを含む断面形状が略テーパ形状に形成されるので、第一実施形態および第一変形例と同様に単位セル2をスムーズに移動でき、単位セル2の損傷を確実に防止できる。
(第二実施形態、燃料電池スタックの分解時に使用されるノックピン)
続いて、第二実施形態のノックピン40および第二実施形態のノックピン40を用いた燃料電池スタック1の分解について説明する。
図20は、第二実施形態のノックピン本体部43および第一延長部41の説明図である。なお、図20では、ノックピン本体部43と第一延長部41との境界面Fおよび移動前の単位セル2を二点鎖線で図示している。
第一実施形態のノックピン40は、燃料電池スタック1の組立時に使用され、ノックピン本体部43と第一延長部41との境界面Fにおいて、下方(−Z側)に配置されたノックピン本体部43の外形が、上方(+Z側)に配置された第一延長部41の外形以下の大きさに形成されていた。
これに対して、第二実施形態のノックピン40は、燃料電池スタック1の分解時に使用され、ノックピン本体部43と第一延長部41との境界面Fにおいて、上方(+Z側)に配置された第一延長部41の外形が、下方(−Z側)に配置されたノックピン本体部43の外形以下の大きさに形成されている点で、第一実施形態とは異なっている。なお、第一実施形態と同様の構成部分については説明を省略する。
(ノックピン)
ノックピン本体部43は、第一実施形態における燃料電池スタック1の組立時のものを流用している。
第一延長部41は、略円柱形状をした部材である。第一延長部41の直径は、第一延長部41が装着されるノックピン本体部43の上方端部(+Z側端部)43bの直径よりも小さく形成されている。これにより、ノックピン本体部43に第一延長部41を装着したとき、第一延長部41の下方端面(−Z側端面)の周縁部は、ノックピン本体部43の上方端面(+Z側端面)の周縁部よりも径方向内側に配置される。したがって、ノックピン本体部43と第一延長部41との境界には、ノックピン本体部43の外周面よりも径方向外側に突出した段差が形成されることがない。
(燃料電池スタックの分解)
続いて、燃料電池スタック1(図1参照)の分解について説明をする。ここで、第一実施形態の積層工程S30では、上方(+Z側)から下方(−Z側)に向かって、ノックピン40に沿って単位セル2を移動させて積層していた(図11参照)。これに対して、燃料電池スタック1の分解時には、下方(−Z側)から上方(+Z側)に向かって、ノックピン40に沿って単位セル2を移動させている。すなわち、燃料電池スタック1の分解時における単位セル2の移動方向は、第一実施形態の積層工程S30における単位セル2の移動方向と逆転している。したがって、図20では、下方(−Z側)が単位セル2の移動方向の上流側に相当し、上方(+Z側)が単位セル2の移動方向の下流側に相当している。
燃料電池スタック1の分解時には、まず、燃料電池スタック1に第一延長部41を装着するとともに、エンドプレート25a,25b(図1参照)に締結されたタイロッド24a,24b(図1参照)を取り外す。
ここで、タイロッド24a,24bは、燃料電池スタック1を圧縮状態で保持しているため、エンドプレート25a,25bからタイロッド24a,24bを取り外したとき、燃料電池スタック1が圧縮状態から急激に開放されるおそれがある。したがって、エンドプレート25a,25bを挟持しながら、タイロッド24a,24bを取り外すのが望ましい。具体的には、図13に示す締結工程S50と同様に、組立装置50に燃料電池スタック1を配置し、可動プレート55と台座プレート51とでエンドプレート25a,25bを挟持した状態で、タイロッド24a,24bを取り外す。続いて、油圧シリンダ57のピストン部57aを上方(+Z側)に緩やかにスライド移動させる。これにより、エンドプレート25a,25bからタイロッド24a,24bを取り外したときに、燃料電池スタック1が圧縮状態から急激に開放されるのを防ぐことができる。
続いて、他方側(+Z側)のエンドプレート25a、他方側(+Z側)の絶縁プレート23a、他方側(+Z側)のターミナルプレート21aの順に、各部材をノックピン40に沿わせて下方(−Z側)から上方(+Z側)に向かって移動させ、ノックピン本体部43から引き抜く。
続いて、図20に示すように、単位セル2をノックピン40に沿わせて下方(−Z側)から上方(+Z側)に向かって移動させ、ノックピン本体部43から引き抜く。
ここで、ノックピン本体部43と第一延長部41との境界には、移動方向の上流側である下方(−Z側)から下流側である上方(+Z側)に向かって、ノックピン本体部43の外周面よりも径方向外側に突出した段差が形成されることがない。したがって、単位セル2は、下方(−Z側)から上方(+Z側)に向かって移動するとき、ノックピン本体部43と第一延長部41との境界で段差に引っ掛かることなく移動できる。このように、燃料電池スタック1の分解時においても、第一実施形態の積層工程S30と同様に単位セル2の損傷を防止できる。
全ての単位セル2を引き抜いた後、一方側(−Z側)のターミナルプレート21a、一方側(−Z側)の絶縁プレート23a、一方側(−Z側)のエンドプレート25bの順に、各部品をノックピン40に沿わせて下方(−Z側)から上方(+Z側)に向かって移動させ、ノックピン本体部43から引き抜く。全ての部品をノックピン本体部43から引き抜いて分解した時点で、燃料電池スタック1の分解が終了する。
(第二実施形態の第一変形例)
続いて、第二実施形態の第一変形例のノックピン40について説明する。
図21は、第二実施形態の第一変形例のノックピン本体部43および第一延長部41の説明図である。なお、図21では、ノックピン本体部43と第一延長部41との境界面F、移動前の単位セル2および移動後の単位セル2を二点鎖線で図示している。
第二実施形態のノックピン40は、ノックピン本体部43と第一延長部41との境界面Fにおいて、ノックピン本体部43のみにテーパが形成され、第一延長部41の直径がノックピン本体部43の直径よりも小さく形成されていた(図20参照)。
これに対して、第二実施形態の第一変形例のノックピン40は、図21に示すように、ノックピン本体部43と第一延長部41との境界面Fにおいて、ノックピン本体部43および第一延長部41の両方にテーパが形成され、第一延長部41の直径とノックピン本体部43の直径とが略同一に形成されている点で、第二実施形態とは異なっている。なお、第二実施形態と同様の構成部分については説明を省略する。
(第一延長部)
図21に示すように、第一延長部41の直径は、単位セル2、ターミナルプレート21a,21b、絶縁プレート23a,23bおよびエンドプレート25a、25bの各部材に形成された位置決め孔38およびノックピン本体部43の直径と略同一に形成されている。
また、第一延長部41の下方端部(−Z側端部)41bは、上方(+Z側)から下方(−Z側)に向かって漸次直径が小さくなっており、中心軸Oを含む断面形状が略テーパ形状に形成されている。さらに、第一延長部41の下方端面(−Z側端面)の直径は、ノックピン本体部43の上方端面(+Z側端面)の直径と略同一になるように形成されている。
ここで、ノックピン本体部43に第一延長部41を装着したとき、ノックピン本体部43と第一延長部41との境界面Fにおいて、第一延長部41の下方端面(−Z側端面)の周縁部とノックピン本体部43の上方端面(+Z側端面)の周縁部とが一致して配置される。このため、ノックピン本体部43と第一延長部41との境界に多少の段差があっても、ノックピン本体部43および第一延長部41の外形の内側に配置されることになる。したがって、燃料電池スタック1の組立時および分解時において、単位セル2をノックピン40に沿って移動させたとき、単位セル2がノックピン本体部43と第一延長部41との境界における段差に引っ掛かるのを抑制できる。
しかも、ノックピン本体部43の上方端部(+Z側端部)43bは、境界面Fから下方(−Z側)に向かうに従い外形が漸次大きくなるように、中心軸Oを含む断面形状が略テーパ形状に形成されている。また、第一延長部41の下方端部(−Z側端部)41bは、境界面Fから上方(+Z側)に向かうに従い外形が漸次大きくなるように、中心軸Oを含む断面形状が略テーパ形状に形成されている。したがって、燃料電池スタック1の組立時および分解時において、ノックピン本体部43に沿って単位セル2をスムーズに移動できるので、単位セル2の損傷が確実に抑制される。
(第二実施形態の第二変形例)
続いて、第二実施形態の第二変形例のノックピン40について説明する。
図22は、第二実施形態の第二変形例のノックピン本体部43および第一延長部41の説明図である。
第二実施形態のノックピン40は、ノックピン本体部43の雌ネジ部43aに第一延長部41の雄ネジ部41aを螺合することで、第一延長部41がノックピン本体部43に対して着脱可能に装着されていた(図20参照)。
これに対して、図22に示すように、第二実施形態の第二変形例に係るノックピン40は、第一延長部41の下方端面(−Z側端面)に突部41eが形成され、ノックピン本体部43の上方端部(+Z側端部)43bに凹部43eが形成され、第一延長部41の突部41eとノックピン本体部43の凹部43eとを嵌合することで、第一延長部41がノックピン本体部43に対して着脱可能に装着されている点で、第二実施形態のノックピン40とは異なっている。なお、第二実施形態と同様の構成部分については説明を省略する。
図22に示すように、第二実施形態の第二変形例に係る第一延長部41の下方端面(−Z側端面)には突部41eが形成されている。突部41eは、例えば上下方向(Z方向)視で略クロス状(略十字形状)に形成されている。また、ノックピン本体部43の上方端面(+Z側端面)には、第一延長部41の突部41eの形状に対応して、上下方向(Z方向)視で略クロス状の凹部43eが形成されている。ノックピン本体部43の凹部43eに第一延長部41の突部41eを嵌合することで、ノックピン本体部43に対して第二延長部42が着脱可能に装着される。したがって、ノックピン本体部43と第一延長部41とを相対回転させることなく、上下方向(Z方向)に沿って相対移動させるだけで、簡単に着脱できる。
なお、第二実施形態の第二変形例のノックピン40は、第二実施形態の第一変形例のノックピン40と同様に、ノックピン本体部43と第一延長部41との境界面Fにおいて、第一延長部41の直径とノックピン本体部43の直径とが略同一に形成されている。したがって、第二実施形態の第一変形例と同様に、積層工程S30に加えて燃料電池スタック1の分解時においても、境界面Fにおいて単位セル2が段差に引っ掛かるのを防止できるとともに、ノックピン本体部43に沿って単位セル2をスムーズに移動できる。
(第三実施形態)
続いて、第三実施形態のノックピン40について説明する。
図23は、第三実施形態のノックピン40を径方向から見たときの説明図であり、図24は、軸方向から見たときの第三実施形態のノックピン本体部43の説明図であり、図25は、第三実施形態のノックピン本体部43の斜視図である。
第一実施形態のノックピン40は、ノックピン本体部43の上方端部(+Z側端部)43bが、下方(−Z側)から上方(+Z側)に向かって漸次直径が小さくなるように、かつノックピン本体部43の全周にわたって、中心軸Oを含む断面形状が略テーパ形状となるように形成されていた(図6参照)。
これに対して、図23に示すように、第三実施形態に係るノックピン40は、ノックピン本体部43の上方端部(+Z側端部)43bが、下方(−Z側)から上方(+Z側)に向かって漸次直径が小さくなるように、かつノックピン本体部43の全周にわたって、中心軸Oを含む断面形状が略テーパ形状となるように形成されているとともに、外周面の一部に傾斜面43fを設けている点で、第一実施形態とは異なっている。なお、第一実施形態と同様の構成部分については説明を省略し、異なる部分についてのみ説明をする。
図24に示すように、傾斜面43fは、ノックピン本体部43の上方端部(+Z側端部)43bの外周面において、中心軸Oを挟んで径方向の両側に一対設けられている。図25に示すように、一対の傾斜面43fは、平面状に形成されている。また、図23に示すように、傾斜面43fは、上方(+Z側)から下方(−Z側)に向かって、径方向の外側に漸次広がるように形成されている。このため、ノックピン本体部43の外周面に段差等が形成されないので、積層工程S30(図7参照)では、ノックピン本体部43の外周面に単位セル2(図11参照)が引っ掛かることなく、傾斜面43fに沿うように移動できる。したがって、燃料電池スタック1(図1参照)を組み立てる際に単位セル2の損傷を防止できる。
ここで、ノックピン本体部43の長さは、例えば燃料電池スタック1の積層方向(Z方向)の長さよりも長くなっている。これにより、ノックピン本体部43の上方端部(+Z側端部)43bおよび傾斜面43fは、他方側(+Z側)のエンドプレート25a(図14参照)の上面(+Z側面)から突出して配置される。したがって、ノックピン本体部43は、傾斜面43fに影響を受けることなくエンドプレート25aを面方向(XY方向)位置決めできる。
本実施形態においても、第一実施形態と同様に、第一延長部41の雄ネジ部41aが、ノックピン本体部43の雌ネジ部43aに螺合されることにより、第一延長部41がノックピン本体部43に対して着脱可能に装着されている。また、ノックピン本体部43から第一延長部41を取り外す第一延長部取り外し工程S60(図7参照)において、ノックピン本体部43と第一延長部41との締結を解除し、ノックピン本体部43から第一延長部41を取り外す。
ここで、本実施形態のノックピン本体部43は、一対の傾斜面43fを備えているので、例えば、工具等を用いて、エンドプレート25a(図14参照)の上面(+Z側面)から突出して配置された一対の傾斜面43fを挟持することにより、ノックピン本体部43と第一延長部41との締結を解除する際に、ノックピン本体部43の回転を確実に防止できる。また、第一延長部取り外し工程S60(図7参照)において、燃料電池スタック1の位置決め孔38(図14参照)内で、ノックピン本体部43が回転するのを防止できるので、単位セル2や、ターミナルプレート21a,21b、絶縁プレート23a,23b等(いずれも図2参照)が損傷するのを防止できる。
なお、この発明の技術範囲は上記の実施形態に限られるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。
第一実施形態では、二本のノックピン40を用いて、積層される単位セル2、ターミナルプレート21a,21b、絶縁プレート23a,23bおよびエンドプレート25a,25bの位置決めを行っていたが、ノックピン40の本数は二本に限定されない。
第一実施形態では、一対のタイロッド24a,24bと一対のエンドプレート25a,25bとを締結固定することで、燃料電池スタック1の圧縮状態を保持していたが、タイロッド24a,24bの本数や形状等は、本実施形態に限定されない。
また、第一実施形態では、エンドプレート25a,25bの間に一対のタイロッド24a,24bを配置し、積層方向(Z方向)からボルト29を締結してエンドプレート25a,25bとタイロッド24a,24bとを連結していた。これに対して、例えばエンドプレート25a,25bの短辺の延在方向における一側面(+Y側面)および他側面(−Y側面)に一対のタイロッド24a,24bを配置し、短辺の延在方向からボルトを締結してエンドプレート25a,25bとタイロッド24a,24bとを連結してもよい。
第一延長部41のノックピン本体部43への装着方法は、第一実施形態や第二実施形態のネジによる方法や、第一実施形態の各変形例のようにノックピン本体部43の上方端部(+Z側端部)43bに第一延長部41の凹部41cを外嵌する方法、第二実施形態の第二変形例のように、ノックピン本体部43の凹部43eに第一延長部41の突部41eを嵌合する方法等に限定されない。また、第一実施形態の各変形例におけるノックピン本体部43の上方端部(+Z側端部)43bの形状および第一延長部41の凹部41cの形状は、当該形状に限定されない。また、第二実施形態の第二変形例におけるノックピン本体部43の凹部43eおよび第一延長部41の突部41eの形状は、当該形状に限定されない。
第三実施形態において、傾斜面43fは、ノックピン本体部43の上方端部(+Z側端部)43bの外周面に一対設けられていたが、ノックピン本体部43の上方端部(+Z側端部)43bの外周面において、少なくとも一箇所に設けられていればよい。また、ノックピン本体部43の両端部に傾斜面43fを設けてもよいし、第一延長部41の端部における外周面に傾斜面43fを設けてもよい。
1 燃料電池スタック
2 単位セル(単位燃料電池)
38 位置決め孔
40 位置決め棒(ノックピン)
41 第一延長部(延長部)
43 ノックピン本体部(本体部)
43f 傾斜面
F 境界面

Claims (3)

  1. 単位燃料電池が積層された燃料電池スタックの組立および分解時に用いられ、
    前記単位燃料電池の積層方向に延在する本体部と、
    前記本体部の少なくとも一方端部に設けられ、前記本体部に対して着脱可能な延長部と、
    を備え、
    前記単位燃料電池の前記積層方向に貫通する位置決め孔に沿わせて前記単位燃料電池を前記積層方向に移動させるための位置決め棒であって、
    前記本体部と前記延長部との境界面において、前記本体部および前記延長部のうち、前記単位燃料電池の移動方向の下流側に配置された一方の外形は、前記移動方向の上流側に配置された他方の外形以下の大きさに形成されていることを特徴とする位置決め棒。
  2. 請求項1に記載の位置決め棒であって、
    前記本体部および前記延長部の少なくとも一方は、前記境界面から前記下流側に向かうに従い漸次外形が大きくなるように形成されていることを特徴とする位置決め棒。
  3. 請求項1または2に記載の位置決め棒であって、
    前記本体部および前記延長部のうち、少なくとも前記本体部における前記一方端部の外周面に、平面状の傾斜面を設けたことを特徴とする位置決め棒。
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