JP2013218998A - 照明装置 - Google Patents

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Masahiro Taniguchi
昌弘 谷口
Riki Shigeyoshi
力 重吉
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Abstract

【課題】 蓄光材を部分的に配置するのは、反射部であれ灯光部であれ、構造が複雑化するだけでなく、光の利用効率が低下する。そこで蓄光材を透過させた光で照明することを検討してきたが、蓄光材の形状で照明効果が変わったり、そもそも演色性が悪い。
【解決手段】 透光性を持った管状の筒と、その筒のほぼ中央に長手方向に沿って収納された、多数の発光ダイオードを有する基板と、前記筒の内面の前記発光ダイオードの光放出方向に収納された有色を呈する光透過性の蓄光シートを有し、前記発光ダイオードは前記蓄光シートの呈する色の補色系の波長成分を有する白色系発光ダイオードとし、前記管状の筒の内部には長手方向に沿った2本のレール部を有し、基板はそのレール部に挟持され、蓄光シートを筒状の内面に沿う様に前記レール部の外側で支持したものである。
【選択図】図2

Description

本発明は、点灯時は発光ダイオード(LED)で自然な明るい感じの照明を行い、消灯時に蓄積された光でほんのりと光る照明装置に関する。
近年、省エネルギーな照明として、発光ダイオードの高輝度化、長寿命化を背景に、蛍光灯の代わりに発光ダイオードを使うことがなされるようになっている。そしてLEDのOFF時に補助的な光を照射できるようにすることも提案されている(例:特開2007−234632号公報:特許文献1)。これはLEDを覆うように配置された蛍光体を有するLEDパッケージと、LEDおよび蛍光体からの光を反射するための反射面を有するリフレクタとを具備する照明装置において、蓄光材が配置されている部分と、蓄光材が配置されていない部分とをリフレクタの反射面に設けたものである。
このような技術のほか、緊急時の避難口の案内などで、光源の前面に図柄を有した蓄光材を配置したものもあるが、これは照明を目的とするものではない。
特開2007−234632号公報
しかし、蓄光材を部分的に配置するのは、反射部であれ灯光部であれ、構造が複雑化するだけでなく、光の利用効率が低下し、照明として使用するには照度が不足する。そこで蓄光材を透過させた光で照明することを検討してきたが、蓄光材の形状で照明効果が変わったり、そもそも演色性が悪い。
課題を解決する手段
本発明はこのような点を考慮してなされたもので、透光性を持った管状の筒と、その筒のほぼ中央に長手方向に沿って収納された、多数の発光ダイオードを有する基板と、その筒の内面の発光ダイオードの光放出方向に収納された有色を呈する光透過性の蓄光シートを有し、その発光ダイオードは蓄光シートの呈する色の補色系の波長成分を有する白色系発光ダイオードとし、好ましくは、発光ダイオードは筒の長手方向に沿って配列したものである。
そして透光性を持った管状の筒に収納された発光ダイオードを有する基板と、その管状の筒の内部に長手方向に沿った2本のレール部を設け、発光ダイオードを有する基板はそのレール部に挟持され、他方蓄光シートを筒状の内面に沿う様にレール部の外側で支持したものである。
発明の効果
本発明にあっては、このような特定の白色発光ダイオードに、光透過性のある蓄光シートを一定の照明領域に対して照光できるように固定し、光透過性蓄光シートが光透過によってかもし出す暖色・寒色、遠近感などの雰囲気や効果がやわらかく感じられるよう白色発光ダイオードとの色バランスを考慮し、自然な感じがする光に近づけることができる。これは高演色と低色温度の白色発光ダイオードを選択し透過性蓄光シートを通した光は自然な感じがする。
即ち、透光性を持った管状の筒のほぼ中央に長手方向に沿って収納された、多数の発光ダイオードを有する基板の発光ダイオードの光放出方向に収納された光透過性の蓄光シートを、蓄光シートの呈する色の補色系の波長成分を有する白色系発光ダイオードで照射することで、蓄光シートを通して照射される光の演色性が自然な感じとなる。また筒の内部のレール部で基板を挟持し、蓄光シートは筒内面に沿うようにレール部の外側で支持することで、蓄光シートが変形しないで発光ダイオード上方をきれいなドーム状に覆うことができ、これにより発光ダイオードの点灯時は直下を明るく照明でき、消灯時は広い範囲から蓄光を観察でき、通路や家具・事務機などの位置が視認しやすい。
本発明実施例の照明装置の全体斜視図である。 本発明実施例の照明装置の説明のための一部破断斜視図(a)とその断面図(b)である。 本発明の他の実施例に係る断面図(a)(b)である。
一般に、特定波長の光を浴びると人はそこに色を感じる。個人差も大きく数値自体に臨界性はないものの、大体そういう波長の光は一定の色の認識があることは間違いない。そして、単色光になると人の生活に影響を与えることも古くから知られており、赤い色はダイナミックで暖かい感じを与えるとか、青色は冷たい感じを与え、また遠ざかって見える光であり、静かで気分を休ませる効果があることはゲーテの時代に既に語られており、2000年ごろイギリス北部のグラスゴーでは街灯の色を青色にすることで犯罪が激減したことが知られている。ところが単色光での照明は気味が悪いというイメージとか、照度が低く感じられることがわかってきた。
そこで本発明では白色発光ダイオードと透過性蓄光シート組合せ、なおかつ管を通して光を拡散することで、実際の照度に近づけ暗くなく、白色がかもし出す雰囲気や効果がやわらかく感じられることを見出したものである。
以下本発明を実施例に基づいて詳細に説明する。
図1は、本発明の実施例の斜視図、図2はその一部破断斜視図と断面図であり、これらの図において、蛍光灯の置き換えが可能な蛍光灯と同サイズの管状の筒1の内部に蓄光シート4と、複数の発光ダイオード31,31・・を配列した基板3と、発光ダイオード31,31・・に電流電圧を供給するAC−DCコンバーターなどの電源部6とを有する。
筒1は、透光性を持った管状をなしたポリカーボネート、ポリエチレンテレフタレート、その他の透明樹脂またはそのような樹脂と他の樹脂または金属の2色成形からなり、直径が3cm長さが120cmと通常の40W蛍光灯相当の大きさをなしている。そしてこの筒1の内部には、ほぼ中央に対向するように長手方向に沿った2本のレール部2,2を有している。このレール部2,2は例えば並行して設けられた高さ2mm、厚さ0.8mmの2本の突起からなり、筒1の内部中央付近に配置され、筒1の端縁部には省略してもよい。また、筒1はレール部2,2を境に発光ダイオード31,31・・・の光放出方向の透明な部分とその反対側の不透明な部分に分かれて構成されていてもよい。さらに、この筒1には両端に電源部6に接続された口金11を有して、蛍光灯灯具との互換性が保てるように構成されている。
3は、その筒のほぼ中央に長手方向に沿って収納された基板で、多数の発光ダイオード31,31、・・を筒1の長手方向に沿って整列配列してある。この基板3は、例えばガラスエポキシプリント基板、アルミ配線基板などからなり、好ましくは放熱性が配慮されている。発光ダイオード31は、白色光源ではあるが、青色発光ダイオード素子を使って蛍光塗料で白色化している場合には塗料に有色系の色素が混練されており、3原色発光ダイオード素子が利用されている場合には色バランスが完全白色D65よりずらしてある。
また、4は筒1の内面の発光ダイオード31,31・・の光放出方向に収納された有色を呈する光透過性の蓄光シートで、例えばMSG−025(テールナビ社製)で薄い緑色を呈している。このような構成で発光ダイオード31,31・・は蓄光シート4の呈する色の補色系の波長成分を有する白色系発光ダイオードとしてあり、具体的には青色発光ダイオードチップに蛍光塗料を塗布して白色化しているが650nm付近にサブピークを持つような蛍光塗料が用いられている。蓄光シートは各社から発売されているが、薄青色を呈する場合には黄色または赤黄色の波長成分、黄色を呈する蓄光シートの場合は青または紫系の波長成分など、それぞれに違いが有るため蓄光シートの呈する色に合わせた波長成分を有する白色系発光ダイオードを選ぶ必要がある。
そして蓄光シート4は、筒1のほぼ直径にあたる部分に対向して設けてある基板3を保持するためのレール部2,2の外側レールエッジにより、透光性のある筒1の内面に沿うように保持される。
蓄光シート4は、材料や厚みにもよるが上述したシ−トの場合約0.5mm厚みがあり、平面に戻ろうとする反発力がある為筒1の内面に沿ってきれいなドーム型を形成するように均一に保持される。これにより、照明される面においてもむらのない光が届けられる。
実施例の照明装置は、消費電力が従来LED蛍光灯と同等で、点灯時の明るさも直下1mの照度で430ルックス(lx)〜480lxと読書などができる十分な明るさを維持しており、しかも消灯後は蓄光シート4全体がドーム状に光るため、広い範囲から確認出来る。例えば電球の前面にこの蓄光シートを配置した場合、消灯10分後には月明かり程度(カタログ公称236mcd/m)の明るさであるが、線状に配置したことで停電した室内でもその存在が明確に視認でき、物の形が判る程度に周囲を照らし、消灯60分後にもほんのりと光って光源の位置を確認できるので誘導路などの目安を示すに十分な輝度を有している。
なお、上述の実施例においてレール部2,2を筒1のほぼ中央に配置したが、図3(a)のように筒の下部寄りに配置することで蓄光シート面積を拡大し、消灯時の視認性を向上させることが出来る。また発光ダイオード31,31・・・をチップタイプとしたが、図3(b)に示すように、砲弾型タイプを使用することによって、点灯時の照度を高くすることもできる。
本発明の照明装置は、停電時に移動の安全を確保する必要の有る場所に最適の照明装置である。また、人感センサーと組み合わせて、節電のために人のあまり行かないところの点灯時間短縮にも有用である。
1 筒
2 レール部
3 基板
4 蓄光シート
5 透光ケース
6 電源部
61 電極部
11 口金
31 発光ダイオード

Claims (3)

  1. 透光性を持った管状の筒と、その筒のほぼ中央に長手方向に沿って収納された、多数の発光ダイオードを有する基板と、前記筒の内面の前記発光ダイオードの光放出方向に収納された有色を呈する光透過性の蓄光シートを有し、前記発光ダイオードは前記蓄光シートの呈する色の補色系の波長成分を有する白色系発光ダイオードであることを特徴とする照明装置。
  2. 前記筒の内部には長手方向に沿った2本のレール部を有し、前記基板はそのレール部に挟持され、前記蓄光シートは前記筒状の内面に沿う様に前記レール部の外側で支持されていることを特徴とする前記請求項1に記載の照明装置。
  3. 前記発光ダイオードは前記筒の長手方向に沿って配列されていることを特徴とする前記請求項1記載の照明装置。
JP2012099249A 2012-04-06 2012-04-06 照明装置 Pending JP2013218998A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018520496A (ja) * 2015-05-11 2018-07-26 エクス テク プロプライエタリ リミテッド 低エネルギーの建物

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