JP2013218069A - 眼鏡用偏光レンズおよびその製造方法 - Google Patents

眼鏡用偏光レンズおよびその製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】眼鏡の外観を損なうことなく、偏光フィルムが保護された眼鏡用偏光レンズおよびその製造方法を提供する。
【解決手段】眼鏡フレームの形状に合わせて加工された眼鏡用偏光レンズであって、物体側の面を有する第一のレンズ基材と、眼球側の面を有する第二のレンズ基材と、前記第一のレンズ基材と前記第二のレンズ基材との間に設けられた偏光フィルムと、前記物体側の面および前記眼球側の面に交差する外周面において前記偏光フィルムの端縁を覆い、かつ、前記物体側の面および前記眼球側の面には設けられていない保護部と、を含む。
【選択図】図2

Description

本発明は、眼鏡用偏光レンズおよびその製造方法に関する。
従来、水面などにより反射された所定の偏光方向の光を遮断する偏光レンズが知られている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1に記載の偏光レンズは、水中眼鏡やダイビングマスクに用いられるレンズであり、2枚のレンズ基材の間に偏光フィルムを備えている。そして、偏光レンズの外周縁を弾性および防水性を有するリング状のシール部材の内周部に嵌め込んでいる。
米国特許第6676257号明細書
しかしながら、物体側の面や眼球側の面に位置するリング状のシール部材がフレームからはみ出して物体側の面および眼球側の面に露出する。日常生活において使用する眼鏡においては、このようにシール部材が露出すると、眼鏡の外観を損なうという問題がある。
本発明の目的は、眼鏡の外観を損なうことなく、偏光フィルムが保護された眼鏡用偏光レンズおよびその製造方法を提供することにある。
本発明の一態様は、眼鏡フレームの形状に合わせて加工された眼鏡用偏光レンズであって、物体側の面を有する第一のレンズ基材と、眼球側の面を有する第二のレンズ基材と、前記第一のレンズ基材と前記第二のレンズ基材との間に設けられた偏光フィルムと、前記物体側の面および前記眼球側の面に交差する外周面において前記偏光フィルムの端縁を覆い、かつ、前記物体側の面および前記眼球側の面には設けられていない保護部と、を含む、眼鏡用偏光レンズである。
この構成によれば、外周面に偏光フィルムの端縁を覆う保護部を設けて偏光フィルムを水等から保護する。保護部は、物体側の面および眼球側の面には設けられていないので、物体側の面や眼球側の面に保護部が露出することがない。したがって、眼鏡の外観を損なうことがなく、かつ、偏光フィルムを保護できる眼鏡用偏光レンズを提供できる。
本態様において、前記外周面は溝部を備え、前記保護部は前記溝部を含む位置に設けられる、ことが好ましい。
この構成によれば、保護部は溝部を含む位置に設けられるので、溝部に係止され、外周面からずれてしまうことを抑制できる。したがって、保護部をより確実に偏光フィルムの端縁を覆う位置に設けることができる。
本態様において、前記偏光フィルムの端縁は、前記溝部に露出することが好ましい。
この構成によれば、偏光フィルムの端縁が溝部に露出するので、保護部を溝部に設けることで、偏光フィルムの端縁を覆うことができる。したがって、例えば溝部の周辺の外周面に偏光フィルムが露出している場合と比較して、偏光フィルムの保護をより確実かつ容易に行うことできる。
本態様において、前記保護部は、前記外周面の高さ以下の高さで前記溝部に設けられることが好ましい。
この構成によれば、保護部を外周面の高さ以下の高さで溝部に設けるので、眼鏡用偏光レンズの外周面に保護部が突出しない。なお、「外周面の高さ」とは、溝部以外の位置における外周面を溝部の位置まで延長した場合の、外周面の位置を意味する。したがって、この眼鏡用偏光レンズを眼鏡フレームに嵌め込む際に保護部が邪魔になりにくいので、保護部が設けられていない従来のレンズと同様に嵌め込むことができる。また、眼鏡用偏光レンズを物体側の面および眼球側の面から見たとき、保護部が眼鏡用偏光レンズの外周面から突出することもない。したがって、眼鏡の外観を損なうことがない。
本態様において、前記保護部は前記レンズ基材と同じ材料からなることが好ましい。
この構成によれば、保護部がレンズ基材と同じ材料からなるので、レンズ基材と保護部とを一体とすることができ、保護部をさらに目立たなくすることができる。したがって、当該眼鏡用偏光レンズを用いた眼鏡の外観を損なうことがない。
本態様において、前記保護部は、フレームに嵌合されない非フレーム嵌合部にのみ設けられる、ことが好ましい。
この構成によれば、フレーム嵌合部よりも水等に接触しやすい非フレーム嵌合部には保護部が設けられているので、偏光フィルムを保護できる。また、保護部がフレーム嵌合部に設けられていないので、眼鏡用偏光レンズのフレーム嵌合部において保護部が邪魔になることがない。したがって、眼鏡用偏光レンズを、保護部が設けられてない従来のレンズと同様に眼鏡フレームに嵌め込むことができる。
一方、本発明の一態様は、物体側の面を有する第一のレンズ基材と眼球側の面を有する第二のレンズ基材との間に偏光フィルムを備えた偏光レンズを眼鏡フレームの形状に合わせて加工することと、加工された前記偏光レンズの前記物体側の面と前記眼球側の面とに交差する外周面のみに樹脂を塗布して、前記偏光フィルムの端縁を覆うことと、を含む眼鏡用偏光レンズの製造方法である。
この構成によれば、偏光フィルムの端縁を覆う保護部を、加工後のレンズの外周面のみに樹脂を塗布することにより設けるので、物体側の面および眼球側の面に保護部が設けられておらず、物体側の面や眼球側の面に保護部が露出していない眼鏡用偏光レンズを製造することができる。また、保護部を樹脂を塗布することにより設けるので、眼鏡用偏光レンズの形状によらず、簡単に保護部を設けて、偏光フィルムを保護することができる。
本発明の一実施形態に係る眼鏡用偏光レンズを用いた眼鏡の概略図。 (A)本発明の一実施形態に係る眼鏡用偏光レンズの一例を表した断面図。(B)本発明の一実施形態に係る眼鏡用偏光レンズの他の例を表した断面図。 本発明の変形例に係る眼鏡用偏光レンズの断面図。
本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。
〔眼鏡用偏光レンズ〕
図1は、本発明の眼鏡用偏光レンズ1(以下、レンズという)がナイロール型の眼鏡フレーム2に取り付けられた眼鏡の概略図である。
眼鏡フレーム2は、それぞれレンズ1を保持する一対のリム21と、これらのリム21の間を連結するブリッジ22と、リム21の鼻側に設けられる鼻パッド23と、リム21の耳側に設けられるつる24とを備えて構成される。
本実施形態では、レンズ1は、上部周縁部111がフレーム嵌合部として、リム21の凹部(図示せず)に嵌合されている。レンズ1の下部周縁部112は、非フレーム嵌合部であり、リム21の凹部には嵌合されておらず、その中心が図示しないナイロンの糸で保持されている。なお、眼鏡およびレンズ1における「上」とは、眼鏡装用時における頭頂側を意味する。また、眼鏡およびレンズ1における「下」とは、「上」とは異なる側であって、眼鏡装着時における首側を意味する。
図2(A),(B)には、本実施形態にかかるレンズ1の構成が示されている。
図2(A),(B)に示すように、レンズ1は、眼鏡用のプラスチックレンズであり、第一のレンズ基材11と第二のレンズ基材12との間に、偏光フィルム13が設けられた構成である。第一のレンズ基材11は物体側の面101を有し、第二のレンズ基材12は眼球側の面102を有する。図2(A),(B)に示すレンズ1は、図1に示す眼鏡フレーム2の形状に合わせて加工されたレンズである。すなわち、眼鏡フレーム2に取り付けることが可能な形状に加工されたレンズである。以下の図においても同様である。レンズ1において、物体側の面101および眼球側の面102に交差する外周面、すなわちコバ面103には、溝部104が設けられており、偏光フィルム13の端縁131は、溝部104の底部104Aに位置している。そして、コバ面103には、この偏光フィルム13の端縁131を覆う保護部14が設けられている。
なお、本実施形態において、溝部104のうちレンズ1の下部周縁部112に相当する部分は、レンズ1を保持する図示しないナイロンの糸によって係止される。
第一のレンズ基材11および第二のレンズ基材12は、屈折率が1.60以上の透明なプラスチック製であることが好ましい。第一のレンズ基材11および第二のレンズ基材12の材料としては、アクリル樹脂、チオウレタン系樹脂、チオエポキシ系樹脂、メタクリル系樹脂、アリル系樹脂、エピスルフィド系樹脂、ポリカーボネート樹脂等が例示できる。薄型化の観点から、これらの中でも、チオウレタン系樹脂およびチオエポキシ系樹脂が好ましい。なお、第一のレンズ基材11と第二のレンズ基材12とは同じ材料であることが好ましい。
本実施形態の偏光フィルム13は、市販のヨウ素系偏光フィルムがプレス成形、真空成形等によって所定の曲率に曲面加工が施され、外形が円形状に切り抜かれたフィルム状の基材である。偏光フィルム13の厚さは、10μm〜500μm程度が好ましい。厚さが10μm未満の場合には、剛性が弱く、取り扱いが難しくなる。また500μmを超える場合には、曲面加工を施す際に、所定の曲率が得られ難くなる。
偏光フィルム13に用いる偏光フィルムとしては、ポリビニルアルコール(PVA)からなる樹脂層を備える単層または複数層のフィルムであることが好ましい。PVAは透明性、耐熱性、染色剤であるヨウ素または二色性染料との親和性、延伸時の配向性のいずれもが優れた材料である。
複数層のフィルムは、PVAにヨウ素を含浸させものをフィルム状に成形して一軸方向に延伸した樹脂層を形成後、当該樹脂層の両面にトリアセチルセルロース(TAC)を積層することにより得られる。
なお、ヨウ素の替わりに二色性染料を用いて作製されたフィルムを使用することも可能である。また、単層のフィルムとして、TACを積層していないPVAや、PVAに替えてポリエチレンテレフタレート(PET)を用いた偏光フィルムを用いることもできる。
保護部14は、図2(A)または図2(B)に示すように設けられる。
図2(A)に示す保護部14Aは、溝部104に嵌合する嵌合部141と、嵌合部141に連続して設けられ、コバ面103を覆う被覆部142とを備える。このように保護部14が設けられることにより、偏光フィルム13の端縁131が露出することがない。したがって、偏光フィルム13の端縁131が、水やアルカリ溶剤などに接触して溶解し、偏光フィルム13が端縁131から侵食されてしまうことを防ぐことができる。
また、被覆部142は、レンズ1の厚み、すなわちコバ面103の幅と略同じ幅に設けられ、物体側の面101および眼球側の面102には設けられていない。このように被覆部142を設けることにより、物体側の面101や眼球側の面102に保護部14Aが露出して、眼鏡の外観を損なうことがない。
さらに、保護部14Aは嵌合部141により溝部104に嵌合されているので、ずれてしまうことがなく、偏光フィルム13を確実に覆い、保護することができる。
また、レンズ1を図1に示すように眼鏡フレーム2に取り付ける際、リム21の図示しない凹部に、従来の保護部14を有していないレンズと同様に嵌め込むことができる。被覆部142を物体側の面101および眼球側の面102の少なくともいずれかにまで設けた場合、リム21の凹部に嵌め込むことができないおそれがある。また、リム21に嵌め込むことができても、物体側の面101や眼球側の面102に保護部14Aが露出して、眼鏡の外観を損なうおそれがある。
図2(B)に示す保護部14Bは、溝部104に嵌合する嵌合部141のみを備え、被覆部142を備えていない点で、図2(A)に示す保護部14Aと異なる。嵌合部141は、コバ面103から突出することなく設けられている。本実施形態においては、レンズ1断面における嵌合部141の高さはコバ面103の高さと同じである。このように嵌合部141を設ければ、レンズ1の外周形状が変わらないので、眼鏡の外観が変化することがなく、眼鏡の外観を損なうことがない。
保護部14の材料としては、アクリル樹脂、チオウレタン系樹脂、チオエポキシ系樹脂、メタクリル系樹脂、アリル系樹脂、エピスルフィド系樹脂、ポリカーボネート樹脂等、レンズ基材に用いることができる材料やシリコンを用いることができる。保護部14を、第一のレンズ基材11および第二のレンズ基材12と同じ材料で構成すれば、各レンズ基材11,12と保護部14とを一体とすることでき、保護部14を目立たなくでき、レンズ1の外観を損なうことがない。
〔眼鏡用偏光レンズの製造方法〕
第一のレンズ基材11と第二のレンズ基材12との間に、偏光フィルム13が設けられたレンズ1を玉型加工する。そして、レンズ1のコバ面103の、偏光フィルム13の端縁131の位置に溝部104を設ける。これにより、端縁131が溝部104の底部104Aに位置する。
次いで、上記した保護部14の材料をコバ面103に塗布する。このとき、材料が溝部104に十分に充填されるよう塗布する。材料はそのまま塗布してもよいし、塗布しやすいよう溶媒に分散させて水系樹脂としてもよい。その後、塗布した樹脂を乾燥して硬化させることにより、嵌合部141および被覆部142を備えた保護部14Aが、溝部104を含む位置に設けられる。
保護部14を被覆部142を備えない保護部14Bとする場合は、樹脂を溝部104内部だけに、溝部104を埋めるように塗布するか、または、コバ面103に塗布して、乾燥および硬化させたのち、研磨して被覆部142を除去する。
保護部14は、このようにコバ面103に樹脂を塗布するだけで設けることができるので、レンズ1の外周形状がどんな形状であっても、簡単に保護部14を設けることができる。
以上のような本実施形態によれば、コバ面103に偏光フィルム13の端縁131を覆う保護部14を設けて偏光フィルム13を水等から保護する。また、保護部14を物体側の面101および眼球側の面102には設けないので、物体側の面101や眼球側の面102に保護部14が露出することがない。したがって、眼鏡の外観を損なうことがなく、かつ、偏光フィルム13を保護できるレンズ1を提供できる。
さらに、コバ面103に保護部14が嵌合する溝部104を設けたので、保護部14がずれてしまうことを抑制でき、より確実に偏光フィルム13の端縁131を覆うことができる。
また、偏光フィルム13の端縁131が溝部104の底部104Aに露出するように溝部104を設けたので、保護部14を、溝部104に設けるだけで、偏光フィルム13の端縁131を覆うことができる。したがって、偏光フィルム13の保護を確実かつ容易に行うことできる。
また、保護部14を嵌合部141からなる保護部14Bとし、保護部14Bを溝部104にのみ設けるので、レンズ1のコバ面103に保護部14Bが突出しない。したがって、保護部14が邪魔になりにくいので、保護部14が設けられていない従来のレンズと同様にレンズ1を眼鏡フレーム2に嵌め込むことができる。また、レンズ1を物体側の面101および眼球側の面102から見たとき、保護部14がレンズ1のコバ面103から突出することもないので、眼鏡の外観を損なうことがない。
保護部14を第一のレンズ基材11および第二のレンズ基材12と同じ材料で構成するので、第一のレンズ基材11、第二のレンズ基材12および保護部14を一体とすることができ、保護部14をさらに目立たなくすることができる。したがって、眼鏡の外観を損なうことがない。
また、保護部14を、玉型加工後のレンズ1のコバ面103に樹脂を塗布することにより設けるので、レンズ1の形状によらず、簡単に保護部14設けることができる。
なお、本発明は、次のように変更して具体化することも可能である。
上記実施形態では、レンズ1の下部周縁部112を保持するナイロン糸を溝部104に係止する構成としたが、これに限らない。図3に示すように、コバ面103に溝部104とは別にナイロン糸を係止するナイロール溝105を設けてもよい。
また、保護部14は、レンズ1のコバ面103の全周に設けなくてもよい。例えば、図1において、レンズ1のうち、リム21の凹部(図示せず)に嵌合されている上部周縁部111に相当する部分のコバ面103には保護部14を設けず、下部周縁部112に相当する部分のコバ面103にのみ設けてもよい。上部周縁部111はリム21の凹部に嵌合され、偏光フィルム13が露出してしまうことがないため、保護部14が設けられていなくても偏光フィルム13が侵食されるおそれがない。そして、上部周縁部111に保護部14を設けないことにより、リム21の凹部に嵌め込む上部周縁部111の形状が変更されることがないので、レンズ1を保護部14が設けられていない従来のレンズと同様に嵌め込むことができる。なお、上述したように保護部14は、コバ面103に樹脂を塗布することにより設けられるので、眼鏡フレーム2の形状に合わせてコバ面103の任意の位置にだけ保護部14を設けることは簡単に行える。
本実施形態においては、溝部104は断面が四角形の例を示したが、断面の形状は四角形でなくてもよい。例えばV字型やU字型であってもよい。また、偏光フィルム13が溝部104に露出する位置は、溝部104の底部でなくてもよい。例えば、溝部104の側面に露出していてもよい。ただし、保護部14が嵌合部141のみからなる場合は、コバ面103から遠い位置に露出していることが好ましい。これにより、嵌合部141の高さがコバ面103の高さよりも低い場合にも、確実に偏光フィルム13を保護部14によって覆うことができる。
また、眼鏡フレーム2の種類はナイロール型でなくてもよい。例えば、下部周縁部112もリムに嵌合されるフルリム型のフレームや、リムを有さずレンズ1に穴を開けてフレームを固定するツーポイント型のフレームであってもよい。
次に、本発明の実施例を示す。
〔実施例1〕
チオウレタン系樹脂で構成されるレンズ基材11,12と、市販のポリビニルアルコール性二色染料系の偏光フィルム13とで構成されるレンズ1を玉型加工し、コバ面103のみに水系ポリウレタン樹脂(ADEKA株式会社製 HUX−350)2gを塗布して保護部14を形成した。塗布後、40℃で2時間乾燥させて、レンズ1を得た。
(耐水性試験)
水温が60℃または90℃に設定された恒温水槽中に、実施例1で製造したレンズ1を浸漬させ、一定時間ごとにレンズ1を引き上げて変化を観察した。耐水性が不十分な場合、偏光フィルム13が脱色されて変色が生じる。さらに浸水が進行すると、偏光フィルム13が恒温水槽中に溶け出す。このように浸水が観察された場合については、ノギスを用い、偏光フィルム13の端縁131から中心部に向けて変化した部分の寸法をミリ単位で計測した。結果を表1に示す。
〔実施例2〕
実施例1において、水系ポリウレタン樹脂(株式会社ADEKA製 HUX−232)2gを用いた以外は、同様にしてレンズ1を得た。
耐水性試験の結果を表1に示す。
〔比較例1〕
実施例1において、コバ面103に水系ポリウレタン樹脂(ADEKA株式会社製 HUX−350)2gを塗布せず、保護部14を設けないレンズを得た。耐水性試験の結果を表1に示す。
Figure 2013218069
表1より、実施例1および実施例2においては、60℃の温水中で24時間が経過しても、偏光フィルム13の状態には変化が見られなかった。一方、比較例においては1時間後には浸水が開始しており、24時間後にはさらに進行していた。実施例2は90℃では浸水が見られたが、その程度は同じ条件の比較例1よりも小さかった。したがって、コバ面103のみに保護部14を設けることで、十分な耐水性が得られることが確認できた。
1…眼鏡用偏光レンズ、2…フレーム(眼鏡用フレーム)、11…第一のレンズ基材、12…第二のレンズ基材、13…偏光フィルム、14…保護部、101…物体側の面、102…眼球側の面、103…コバ面(外周面)、104…溝部、104A…底部、111…上部周縁部(フレーム嵌合部)、112…下部周縁部(非フレーム嵌合部)、131…端縁

Claims (7)

  1. 眼鏡フレームの形状に合わせて加工された眼鏡用偏光レンズであって、
    物体側の面を有する第一のレンズ基材と、
    眼球側の面を有する第二のレンズ基材と、
    前記第一のレンズ基材と前記第二のレンズ基材との間に設けられた偏光フィルムと、
    前記物体側の面および前記眼球側の面に交差する外周面において前記偏光フィルムの端縁を覆い、かつ、前記物体側の面および前記眼球側の面には設けられていない保護部と、
    を含む、眼鏡用偏光レンズ。
  2. 前記外周面は溝部を備え、前記保護部は前記溝部を含む位置に設けられる、請求項1に記載の眼鏡用偏光レンズ。
  3. 前記偏光フィルムの端縁は、前記溝部に露出する、請求項1または請求項2に記載の眼鏡用偏光レンズ。
  4. 前記保護部は、前記外周面の高さ以下の高さで前記溝部に設けられる、請求項1から請求項3のいずれかに記載の眼鏡用偏光レンズ。
  5. 前記保護部は前記レンズ基材と同じ材料からなる、請求項1から請求項4のいずれかに記載の眼鏡用偏光レンズ。
  6. 前記保護部は、フレームに嵌合されない非フレーム嵌合部にのみ設けられる、請求項1から請求項5のいずれかに記載の眼鏡用偏光レンズ。
  7. 物体側の面を有する第一のレンズ基材と眼球側の面を有する第二のレンズ基材との間に偏光フィルムを備えた偏光レンズを眼鏡フレームの形状に合わせて加工することと、
    加工された前記偏光レンズの前記物体側の面と前記眼球側の面とに交差する外周面のみに樹脂を塗布して、前記偏光フィルムの端縁を覆うことと、
    を含む、眼鏡用偏光レンズの製造方法。
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