JP2013217994A - 像加熱装置、ベルト部材、及びベルト部材の製造方法 - Google Patents

像加熱装置、ベルト部材、及びベルト部材の製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2013217994A
JP2013217994A JP2012086031A JP2012086031A JP2013217994A JP 2013217994 A JP2013217994 A JP 2013217994A JP 2012086031 A JP2012086031 A JP 2012086031A JP 2012086031 A JP2012086031 A JP 2012086031A JP 2013217994 A JP2013217994 A JP 2013217994A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
belt member
belt
layer
phosphorus
nickel
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2012086031A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5921296B2 (ja
Inventor
Naoki Akiyama
直紀 秋山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP2012086031A priority Critical patent/JP5921296B2/ja
Priority to US13/840,671 priority patent/US9423739B2/en
Publication of JP2013217994A publication Critical patent/JP2013217994A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5921296B2 publication Critical patent/JP5921296B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C25ELECTROLYTIC OR ELECTROPHORETIC PROCESSES; APPARATUS THEREFOR
    • C25DPROCESSES FOR THE ELECTROLYTIC OR ELECTROPHORETIC PRODUCTION OF COATINGS; ELECTROFORMING; APPARATUS THEREFOR
    • C25D5/00Electroplating characterised by the process; Pretreatment or after-treatment of workpieces
    • C25D5/10Electroplating with more than one layer of the same or of different metals
    • C25D5/12Electroplating with more than one layer of the same or of different metals at least one layer being of nickel or chromium
    • C25D5/14Electroplating with more than one layer of the same or of different metals at least one layer being of nickel or chromium two or more layers being of nickel or chromium, e.g. duplex or triplex layers
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C25ELECTROLYTIC OR ELECTROPHORETIC PROCESSES; APPARATUS THEREFOR
    • C25DPROCESSES FOR THE ELECTROLYTIC OR ELECTROPHORETIC PRODUCTION OF COATINGS; ELECTROFORMING; APPARATUS THEREFOR
    • C25D1/00Electroforming
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C25ELECTROLYTIC OR ELECTROPHORETIC PROCESSES; APPARATUS THEREFOR
    • C25DPROCESSES FOR THE ELECTROLYTIC OR ELECTROPHORETIC PRODUCTION OF COATINGS; ELECTROFORMING; APPARATUS THEREFOR
    • C25D3/00Electroplating: Baths therefor
    • C25D3/02Electroplating: Baths therefor from solutions
    • C25D3/56Electroplating: Baths therefor from solutions of alloys
    • C25D3/562Electroplating: Baths therefor from solutions of alloys containing more than 50% by weight of iron or nickel or cobalt
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C25ELECTROLYTIC OR ELECTROPHORETIC PROCESSES; APPARATUS THEREFOR
    • C25DPROCESSES FOR THE ELECTROLYTIC OR ELECTROPHORETIC PRODUCTION OF COATINGS; ELECTROFORMING; APPARATUS THEREFOR
    • C25D5/00Electroplating characterised by the process; Pretreatment or after-treatment of workpieces
    • C25D5/48After-treatment of electroplated surfaces
    • C25D5/50After-treatment of electroplated surfaces by heat-treatment
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C25ELECTROLYTIC OR ELECTROPHORETIC PROCESSES; APPARATUS THEREFOR
    • C25DPROCESSES FOR THE ELECTROLYTIC OR ELECTROPHORETIC PRODUCTION OF COATINGS; ELECTROFORMING; APPARATUS THEREFOR
    • C25D7/00Electroplating characterised by the article coated
    • C25D7/04Tubes; Rings; Hollow bodies
    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03GELECTROGRAPHY; ELECTROPHOTOGRAPHY; MAGNETOGRAPHY
    • G03G15/00Apparatus for electrographic processes using a charge pattern
    • G03G15/20Apparatus for electrographic processes using a charge pattern for fixing, e.g. by using heat
    • G03G15/2003Apparatus for electrographic processes using a charge pattern for fixing, e.g. by using heat using heat
    • G03G15/2014Apparatus for electrographic processes using a charge pattern for fixing, e.g. by using heat using heat using contact heat
    • G03G15/2053Structural details of heat elements, e.g. structure of roller or belt, eddy current, induction heating
    • G03G15/2057Structural details of heat elements, e.g. structure of roller or belt, eddy current, induction heating relating to the chemical composition of the heat element and layers thereof

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Electrochemistry (AREA)
  • Materials Engineering (AREA)
  • Metallurgy (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Fixing For Electrophotography (AREA)

Abstract

【課題】定着装置のベルト部材の疲労耐久性を高めて、耐久寿命を十分に確保して、ベルト部材の交換寿命を長く設定できる像加熱装置を提供する。
【解決手段】記録材の画像面に当接して回転する定着ベルト1の基層1aは、基材のニッケルの硬度を高めるためにリンを添加して、電気鋳造法により製造される。ニッケル電気鋳造の各層の成長過程で電解液中のリン濃度を変化させる。製造されたニッケルベルトの外側と内側の表面層における添加元素の含有率は、外側と内側の表面層の間の中間層に比較して低い。
【選択図】図4

Description

本発明は、電気鋳造法によって製造されたベルト部材と加圧回転体との間に記録材の加熱ニップを形成する像加熱装置、詳しくはベルト部材の耐久性を高め得るベルト部材の製造方法に関する。
像担持体に形成したトナー像を直接又は中間転写体を介して記録材に転写し、トナー像を転写された記録材を定着装置で加熱加圧して画像を記録材に定着させる画像形成装置が広く用いられている。像加熱装置は、このような定着装置の他に、半定着画像又は定着画像を再加熱して、画像の表面状態等を調整する記録材加熱装置を含む。
内側面を支持部材に支持されたベルト部材に加圧回転体を圧接して記録材の加熱ニップを形成するベルト加熱方式の定着装置が広く用いられている(特許文献1)。ベルト部材は、電気鋳造法によって製造することが好ましい(特許文献2)。加圧回転体は、弾性層を有する弾性体ローラの他に、支持ローラに張架された加圧ベルトを含む。
特許文献1には、誘導加熱によって磁性金属のニッケルを基材とするベルト部材が直接加熱される定着装置が示される。ここでは、加圧回転体は、弾性層を有する弾性体ローラであって、ベルト部材の内側面を支持する支持部材は、ニップ部の出口に隣接する位置で弾性体ローラの弾性層に向かって突き出した記録材分離部を有する。
特許文献2には、電気鋳造法によって製造されるニッケルを基材とするベルト部材が示される。電気鋳造法は、カーボン等の円柱型の表面に電解液中でメッキのように電気的に金属層を析出成長させた後に型抜きする金属フィルムの製造方法である。
ここでは、定着装置の運転に伴って曲げ変形と戻し変形を繰り返すベルト部材の疲労耐久性を高めるために、ベルト部材の外側面の硬度を内側面よりも低くしている。ニッケルイオンにリンイオンを添加した電解液を用いてベルト部材の内側面から外側面に向かって金属組織を成長させ、その過程で次第に電解液中のリンイオン濃度を高めている。
特許文献3には、電気鋳造法によって製造されるニッケル合金のベルト部材の強度及び耐久性を高めるための各種の添加元素が示される。
特開2005−121825号公報 特開2010−54666号公報 特開2007−286616号公報
特許文献1に示されるように、記録材分離部を形成した支持部材と弾性体ローラとでベルト部材を挟み込んで記録材のニップ部が形成されている場合、ニップ部に沿って走行する過程でベルト部材が複雑に変形する。近年、厚紙への画像形成が求められているところ、厚紙の先端と後端では厚紙の段差によってベルト部材に大きな曲げ応力が発生している。近年、生産性の向上を目的として記録材の搬送速度が高められているところ、記録材の搬送速度が高いほど、記録材に重なってニップ部を通過するベルト部材の曲げ速度が大きくなるため、大きな折り曲げ応力が発生する。
このため、特許文献2に示されるように疲労耐久性を高めたベルト部材であっても、十分な耐久寿命を確保できず、ベルト部材の交換寿命が短くなる傾向がある。
本発明は、特許文献2に示されるベルト部材よりも疲労耐久性を高めて、耐久寿命を十分に確保して、ベルト部材の交換寿命を長く設定できる像加熱装置を提供することを目的としている。
本発明の像加熱装置は、基材の金属材料の硬度を高める添加元素を添加して電気鋳造法により製造され、記録材の画像面に当接して回転するベルト部材と、前記ベルト部材の内側に非回転に配置されて前記ベルト部材に摺擦する支持部材と、前記ベルト部材を介して前記支持部材に圧接して、前記ベルト部材との間に記録材のニップ部を形成する加圧回転体とを備えたものである。そして、前記ベルト部材の外側と内側の表面層における前記添加元素の含有率は、前記外側と内側の表面層の間の中間層に比較して低い。
本発明の像加熱装置では、ベルト部材の外側と内側の表面層については硬度や剛性よりも疲労耐久性を重視して添加元素の含有比率を下げている。
したがって、特許文献2に示されるベルト部材よりも疲労耐久性を高めて、耐久寿命を十分に確保して、ベルト部材の交換寿命を長く設定できる。
画像形成装置の構成の説明図である。 定着装置の構成の説明図である。 定着装置のニップ部付近の拡大図である。 実施例1のニッケルベルトの構成の説明図である。 電気鋳造法の原理的な模式図である。 比較例1のニッケルベルトの構成の説明図である。 比較例2のニッケルベルトの構成の説明図である。 実施例2のニッケルベルトの構成の説明図である。
以下、図面を参照して本発明の実施形態を詳細に説明する。本発明は、電気鋳造法によってベルト部材の外側面の表面層及び内側面の表面層の添加元素を少なく形成されている限りにおいて、実施形態の構成の一部または全部を、その代替的な構成で置き換えた別の実施形態でも実施できる。
従って、加圧回転体は、ローラ部材の他にベルト部材を含む。ベルト部材の加熱方法は、誘導加熱の他に抵抗加熱を含む。像加熱装置は、定着装置の他に画像加熱処理装置を含む。画像形成装置は、フルカラー/モノクロ、1ドラム型/タンデム型、記録材搬送方式/中間転写方式、像担持体の種類、帯電方式、露光方式、転写方式によらず実施できる。本実施形態では、トナー像の形成/転写に係る主要部のみを説明するが、本発明は、必要な機器、装備、筐体構造を加えて、プリンタ、各種印刷機、複写機、FAX、複合機等、種々の用途で実施できる。
<画像形成装置>
図1は画像形成装置の構成の説明図である。図1に示すように、画像形成装置20は、感光ドラム101に沿ってイエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの現像装置104Y、104M、104C、104Kを配列した1ドラム型中間転写方式のフルカラープリンタである。
画像形成装置20は、転写ローラ106及び中間転写ドラムクリーニング装置108を中間転写ドラム105から離間させた状態で、中間転写ドラム105上に各色のトナー像を重ねてフルカラートナー像を形成する。その後、転写ローラ106を中間転写ドラム105に当接させて二次転写部T2を形成し、二次転写部T2へ記録材を搬送してフルカラートナー像を記録材へ二次転写する。フルカラートナー像を転写した後の中間転写ドラム105の表面は、中間転写ドラムクリーニング装置108によって転写残トナーをクリーニングされる。
二次転写部T2を通過した記録材Pは、定着装置100に導入され、その上に担持した未定着トナー像の定着処理(画像加熱処理)を受ける。そして、定着処理を受けた記録材Pは、機外に排出されて、一連の画像形成動作が終了する。
イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの各色トナー像は、現像装置104を切り替えて、感光ドラム101上に同様に形成される。ここでは、イエロートナー像の形成について説明して、マゼンタ、シアン、ブラックの各色トナー像に関する重複した説明を省略する。
感光ドラム101は、矢印の反時計方向に所定のプロセス速度(周速度)で回転駆動される。帯電装置102は、感光ドラム101の回転過程で、帯電ローラを用いて感光ドラム101の表面を一様な電位に帯電処理する。
露光装置110は、感光ドラム101の帯電処理面にレーザ光103を走査して、感光ドラム101の帯電処理面を入力された画像情報に基づき露光処理する。露光装置110は、不図示の画像読み取り装置等の画像信号発生装置からの画像情報の時系列電気デジタル画素信号に対応して変調(オン/オフ)したレーザ光103を出力する。その結果、感光ドラム101には、画像情報に対応した静電像が形成される。ミラー109は、レーザ光103を感光ドラム101の露光位置に偏向させる。
イエロー現像器104Yは、イエロートナーを帯電させて感光ドラム101に供給して、感光ドラム101上の静電像をイエロートナーにて可視像化する。
中間転写ドラム105は、トナーの帯電極性と逆極性の直流電圧を印加されて、感光ドラム101と中間転写ドラム105との接触部である一次転写部T1において、感光ドラム101からイエロートナー像を一次転写される。感光ドラムクリーニング装置107は、感光ドラム101に残留する転写残トナーをクリーニングする。
このような帯電・露光・現像・一次転写・清掃のプロセスサイクルが、マゼンタトナー像(現像器104Mが作動)、シアントナー像(現像器104Cが作動)、ブラックトナー像(現像器104Kが作動)を形成すべく、同様に繰り返される。
中間転写ドラムクリーニング装置108は、中間転写ドラム105に対し接離可能とされており、中間転写ドラム105をクリーニングする時に限り中間転写ドラム105に接触した状態となる。
転写ローラ106も、中間転写ドラム105に対し接離可能とされており、二次転写時に限り中間転写ドラム105に接触した状態となる。
<定着装置>
図2は定着装置の構成の説明図である。図1に示すように、画像形成装置20は、未定着トナー像を記録材に定着する定着方式として、安全性、定着性のよさなどから、未定着トナー像を加熱、溶融して記録材に定着させる熱定着方式を用いている。定着装置100は、クイックスタートや省エネルギーの観点からベルト加熱方式を採用している。図2には、キヤノン株式会社製IH−ODF(On−Demand Fuser)定着装置の概略構成が模式的に示される。
図2に示すように、IHヒータ4は、定着ベルト1を電磁誘導加熱するための交流磁界を生成させる磁界生成部材である。内コア5は、磁束を誘導して磁路を形成する磁界誘導部材である。
定着装置100は、電気鋳造処理を用いて形成されるニッケルベルトを基層とするベルト形状の定着ベルト1を使用している。定着ベルト1は、弾性層を備えた円筒状のエンドレスベルトであって、IHヒータ4によって電磁誘導加熱されて発熱する。定着ベルト1は、電気鋳造法を用いて厚み50μmの円筒状に形成した電鋳ニッケルベルトの基層上に、厚み約450μmのシリコンゴム層(弾性層)が形成されている。定着ベルト1の弾性層の上に、厚み約40μmのPFA樹脂チューブ(最表面層)が被覆されている。
定着ベルト1の内面には シリコーン系のオイルが塗布され、ベルトガイド2と定着ベルト1内面との摺動性を確保している。シリコーン系のオイルとしては、動粘度係数0.01m/secの信越シリコーン社製KF−96を使用した。
加圧ローラ7は、定着ベルト1との間でニップ部14を形成する。加圧ローラ7は、ステンレス製の芯金上に、厚み約3mmのシリコンゴムの弾性層を形成し、弾性層の周面に厚み約40μmのPFA樹脂チューブを積層した多層構造を有する。加圧ローラ7の芯金の両端部は、定着装置100の装置フレーム13の不図示の奥側と手前側の側板間に回転可能に軸受保持されている。
加圧ローラ7は、矢印の方向に所定の周速度で回転駆動される。加圧ローラ7と圧接された関係にある定着ベルト1は、加圧ローラ7によって従動し、所定の速度で回転する。このとき、定着ベルト1の内面がベルトガイド2の下面に密着して摺動しながらベルトガイド2及び内コア5の外回りを矢印の方向に従動回転状態になる。
加圧ローラ7の上側に、定着ベルト1、ベルトガイド2、IHヒータ4などを備えた定着ユニットが、加圧ローラ7に平行に設置されている。ベルトガイド2は、耐熱性の高い液晶ポリマー樹脂で形成されて耐熱性を有する。定着ベルト1は、ベルトガイド2に若干の自由度を持って外嵌されている。ステイ6は、内コア5とサーミスタ3とベルトガイド2を支持する。ステイ6の両端部は、不図示の加圧機構により、それぞれ156.8N(16kgf)、総圧313.6N(32kgf)の力で、加圧ローラ7に向かって付勢されている。その結果、ベルトガイド2の下面は、定着ベルト1を介して加圧ローラ7の弾性層に抗して、所定の押圧力をもって圧接して、定着に必要な所定幅のニップ部14が形成される。
定着装置100は、ニップ部14の定着ベルト1と加圧ローラ7との間に未定着トナー画像tを転写された記録材Pを導入して、定着ベルト1と一緒に挟持搬送させる。定着装置100は、IHヒータ4により熱せられた定着ベルト1の熱を記録材Pに与えながら、ニップ部14の加圧力で未定着トナー像を記録材面に定着させる。
定着装置100は、スタンバイ中のIHヒータへの通電を必要としない。画像形成装置20がプリント信号を受信してから、IHヒータへの通電を行って、記録材が定着装置100へ到達するまでに定着ベルト1を加熱可能な状態にする。このため、定着装置100は、省エネルギーの観点からエネルギーを無駄にしない優れた像加熱装置となる。
サーミスタ3は、定着ベルト1の裏面に設置され、定着ベルト1の温度を検知する機能を担っている。サーミスタ3は、A/Dコンバータ10を介して制御回路部11に接続されている。
制御回路部(CPU)11は、サーミスタ3で検知した定着ベルト1の温度を目標温度(設定温度)となるようにIHヒータ4への通電を制御する。制御回路部11は、サーミスタ3からの出力を所定の周期でサンプリングして得られた温度情報を温度制御に反映させる。制御回路部11は、サーミスタ3の出力をもとに、IHヒータ4の温度制御内容を決定し、電力供給部であるIHヒータ駆動回路部12によって、IHヒータ4への通電を制御する。制御回路部11は、サーミスタ3の検知温度と目標温度との差分(温度差)に比例した電力をIHヒータ4に印加する比例制御方式の制御を行う。このような方式に限らず、所謂PID制御方式等他の方式を採用可能である。
定着装置100は、坪量が64g/mの記録材を用いる場合、定着ベルト1の温度が180℃以上となると、所謂ホットオフセットが発生する場合がある。坪量が105g/mの記録材を用いる場合、定着ベルト1の温度が160℃以下となると、所謂コールドオフセットが発生する場合がある。制御回路部11は、定着ベルト1の温度が上述した温度とならないように、IHヒータ4への通電を制御して、定着ベルト1の温度を170℃に保つ。
<定着ベルトの曲げ>
図3は定着装置のニップ部付近の拡大図である。図2に示すように、定着ベルト1は、加圧ローラ7から200〜500Nの圧力を付与された状態で高速で回転してトナー像及び記録材を加熱する。定着ベルト1の基層のニッケルベルトは、膜厚が50μm程度と薄く、しかも可撓性を有するため、取り扱い上での折れ曲がりや金属疲労の蓄積が原因となって交換寿命が短くなることがある。
図3に示すように、ベルトガイド2は、加圧ローラ7の弾性層に定着ベルト1を突き出すように湾曲させて、ニップ部の出口付近を、記録材Pが分離する形状に整形する役割を果たしている。上流アゴ2aは、ベルトガイド2の下部の記録材P導入口側にあって、定着ベルト1を押し下げることにより画質を向上させる。下流アゴ2bは、ベルトガイド2の下部の記録材P排出口側にあって、定着ベルト1を押し下げることにより記録材Pを分離させる。
定着ベルト1は、上流アゴ2a及び下流アゴ2bの最下部を通過する際に、内側から外側に曲げられる(以下、順曲げと記す)。定着ベルト1は、上流アゴ2aを通過後、ニップ部14の中心付近までは外側から内側に曲げられる(以下、逆曲げと記す)。定着ベルト1は、ニップ部14の中心付近を通過後、下流アゴ2b付近までは逆曲げになる。定着ベルト1は、このように、順曲げ、逆曲げを連続で受けながらニップ部14を通過する。
定着ベルト1は、加熱による熱変形に対する強度を増すために、ニッケルベルトにリンを配合して、マイクロビッカース硬度を上げて、引っ張り強度を上げて、耐久性を十分に高めてある。リンを配合することで、マイクロビッカース硬度が増し、外力による変形や熱収縮に対する強度が増す。
しかし、定着ベルト1の硬度が増すことにより、MIT試験に代表される折り曲げによる繰り返し疲労強度は低下することがある。また、リンを配合した場合、リンの含有量が多くなると、電気鋳造法により形成されたニッケルベルトの表面にブツと呼ばれる欠陥ができ易くなる。リン濃度をベルト厚み方向で一定にした場合、表面のリン量が多くなってしまうため、表面にブツができ易くなる。ニッケルベルトの表面に欠陥が存在すると、曲げたときにひずみが欠陥部に集中して割れの起点となり易いため、疲労強度が低下する。
そこで、以下の実施例では、定着ベルト1は、裏面領域及び表面領域が厚み方向の中間領域に比べてリンを多く含み、裏面領域及び表面領域のマイクロビッカース硬度が中間層領域より高い。定着ベルト1は、リンの含有量を変えることで、ニッケルベルトの厚み方向に硬さが異なる層を設けている。中心の層ではリンの含有量を多くしてマイクロビッカース硬度を上げて耐久性を得る一方、裏面及び表面の層ではリンの含有量を少なくして、マイクロビッカース硬度は低めにして、ニッケルベルトを曲げたときの曲げによる応力を抑えている。また、表面の層は、リンの含有量が少ないため、表面欠陥の生成を抑制できる。これにより、ニッケルベルトの疲労強度を上げて、耐久性の高い定着装置100を実現している。
<実施例1>
図4は実施例1のニッケルベルトの構成の説明図である。図5は電気鋳造法の原理的な模式図である。図4の厚み方向の模式図では各層の厚みを誇張して表現している。
図3に示すように、像加熱装置用のベルト部材の一例である定着ベルト1は、基材の金属材料の硬度を高める添加元素を添加して電気鋳造法により製造され、記録材の画像面に当接して回転する。基材の金属材料はニッケルであって、添加元素はリンである。支持部材の一例であるベルトガイド2は、定着ベルト1の内側に非回転に配置されて定着ベルト1に摺擦する。ベルトガイド2は、ニップ部の出口に隣接する位置で加圧ローラ7の弾性層に向かって突き出した記録材分離部を有する。加圧回転体の一例である加圧ローラ7は、定着ベルト1を介してベルトガイド2に圧接して、定着ベルト1との間に記録材のニップ部を形成する。加圧ローラ7は、弾性層を有する弾性体ローラである。
図4に示すように、定着ベルト1の外側と内側の表面層における添加元素の含有率は、外側と内側の表面層の間の中間層に比較して低い。表面の層の蛍光X線分析によるリンのピークは、中間の層の蛍光X線分析によるリンのピークよりも低い。そのため、定着ベルト1の外側と内側の表面層にて計測されたマイクロビッカース硬度は、外側と内側の表面層の間の中間層にて計測されたマイクロビッカース硬度に比較して低い。
実施例1では、ニッケル電気鋳造における析出層の成長過程で、電解液中のリン濃度を変化させることで、厚み方向の中心付近にリン量が多く、裏面と表面付近は中心付近よりリン量が少ないニッケルベルトを製造した。定着ベルト1の基層1aは、多層構造を有するニッケルベルトである。基層1aは、ベルト内側から基層第1層1b、基層第2層1c、基層第3層1d、基層第4層1e、基層第5層1fと、リン含有量を異ならせた5層で構成される。基層第1層1bの厚みは8μm、基層第2層1cの厚みは8μm、基層第3層1dの厚みは8μm、基層第4層1eの厚みは8μm、基層第5層1fの厚みは8μmを目標として電解液中での印加電流と印加時間を設定した。
蛍光X線分析によって各層のリン含有量を求めた。基層第1層1bのリン含有量は0.05重量%、基層第2層1cのリン含有量は0.4重量%、基層第3層1dのリン含有量は1.2重量%、基層第4層1eのリン含有量は0.4重量%、基層第5層1fのリン含有量は0.05重量%である。
図5に示すように、第一工程では、リンイオンを添加したニッケルイオンの電解液を用いて円柱状の電極の表面に内側の表面層を電気鋳造法により成長させる。第二工程では、第一工程よりもリンイオンの濃度を高めたニッケルイオンの電解液を用いて内側の表面層の上に中間層を電気鋳造法により成長させる。第三工程では、第二工程よりもリンイオンの濃度を低くしたニッケルイオンの電解液を用いて中間層の上に外側の表面層を電気鋳造法により成長させる。
第一工程にて形成される内側の表面層及び第三工程にて形成される外側の表面層はリンの組成重量比を0.1%以下として厚みを5μm以上とし、第二工程にて形成される中間層のリン組成重量比の最大値が1%以上である。
実施例1では、ニッケル電気鋳造による各層の成長過程で電解液中のリン濃度を変化させることにより、各層のリン含有量を調整した。電解槽201に対するニッケル電解液205の補給量とリン含有ニッケル電解液206の補給量と、廃液タンク207への回収量を自動調整して、電解液208のリン含有量を調整した。このため、積層される各層の間では、リンの含有量は連続的に変化している。カーボンの円柱型202と外周電極209との間に電源203が電流を印加して円柱型202の表面にニッケル金属層を成長させている。
製造したニッケルベルトの基層1aの表面を顕微鏡観察したところ、欠陥1gは、20μm以下のものを2個見つけることができた。
その後、ニッケルベルトの基層1aを250℃の炉で1時間焼成を行い、ニッケルベルトの裏面領域と表面領域のマイクロビッカース硬度を測定したところ、裏面領域も表面領域も約510°となった。この値は、後述する比較例2のリン濃度0.42重量%の基層のマイクロビッカース硬度、約660°よりも低い値である。
ニッケルベルトの基層1aを使用して定着ベルト1を製作し、定着ベルト1を定着装置100に実装して60万枚の通紙実験を行った。その結果、定着ベルト1に亀裂が発生することなく良好な定着性を満足することができた。
実施例1のニッケルベルトは、後述する比較例1及び比較例2とは異なり、図3に示すような順曲げ・逆曲げの繰り返しによる金属疲労の蓄積による疲労破壊を防ぐことができる。実施例1のニッケルベルトは、後述する比較例1及び比較例2に比較して、定着ベルト1に曲げが生じたとき、最もひずみが大きくなる裏面領域および表面領域の硬さが低いため、曲げによる応力が小さくなる。ここで、リン濃度が高い基層第3層1dの硬さは高くなっていると考えられるが、定着ベルト1に曲げが生じたときに、基層第3層1dは中心線付近にあたるため、ひずみが発生しにくいため、応力レベルは低いと考えられる。
よって、実施例1のニッケルベルトは、中間層の硬さが上がることによる疲労強度向上の恩恵のみを受けることができ、耐久性が高くなる。その他にも、後述する比較例2と比較して表面領域のリン濃度が少ないため、表面欠陥が少なく、曲げによる応力が集中することなく、屈曲を繰り返すことができるため、長期間良好な定着性を維持できたと考えられる。
実施例1では、ニッケル電気鋳造の成長過程で電解液のリン濃度を変化させ、厚み方向の中心付近にリン量が多く、裏面と表面付近は中心付近よりリン量を少なくする。ニッケルベルトの厚み方向の中心付近のリン含有量を多くし、硬さを上げて耐久性を得る。裏面と表面付近は中心付近よりリン量を少なくし、裏面と表面の硬さの上昇を抑え、ベルトを曲げたときの曲げによる応力を抑えている。定着ベルト1の基層1aの厚み方向の中心付近でリン量を多くし、中心部の硬さを上げることにより耐久性が得られる。裏面と表面付近のリン量を少なくすることで、裏面と表面の硬さの上昇が抑えられ、ベルトを曲げたときの曲げによる応力を抑えることができる。また、表面付近のリン量が少ないため、表面欠陥の生成も抑制することができる。このことにより、高耐久の定着ベルトになる。
これに対して、後述する比較例2では、ニッケル電気鋳造の電解液にリンを含ませることで硬さが上がり耐久性を上げることができる。しかし、ベルトの硬さが上がると同時にベルト曲げたときの曲げによる応力も大きくなってしまい、金属疲労の蓄積により亀裂が発生し易くなる。
実施例1では、電磁誘導加熱方式の定着装置IH−ODFで耐久寿命を評価した。しかし、IHヒータの代わりにセラミックヒータを使用する定着装置でも、図3に示すような順曲げ・逆曲げの繰り返しに晒される環境下で、同様に長期間良好な定着性が維持できる。
実施例1では、ニッケルベルトの最も内側の層とニッケルベルトの最も外側の層にリンを含有させた構成を説明した。しかし、ニッケルベルトの最も内側の層とニッケルベルトの最も外側の層との少なくとも一方は、リンを含有しない層構成とすることもできる。
実施例1では、添加元素をリンとしたが、添加元素は、ビスマス、ヒ素、ゲルマニウム等でも同様な効果が得られる。
<比較例1>
図6は比較例1のニッケルベルトの構成の説明図である。図6に示すように、比較例1のニッケルベルトの基層1hは、ベルト内側から基層第1層1i、基層第2層1j、基層第3層1kとリン濃度が違う3層で構成されている。基層第1層1iの厚みは14μm、基層第2層1jの厚みは13μm、基層第3層1kの厚みは13μmである。実施例1と同様に、ニッケル電気鋳造の成長過程で電解液中のリン濃度を変化させることにより、ニッケルベルトの各層のリン含有量を調整した。
蛍光X線分析によって各層のリン含有量を求めた。基層第1層1iのリン含有量は0.8重量%、基層第2層1jのリン含有量は0.4重量%、基層第3層1kのリン含有量は0.05重量%である。また、製造した比較例1のニッケルベルトの基層1hの表面を顕微鏡観察したところ、ベルトの表面欠陥1lは、実施例1とほぼ同様になった。
ニッケルベルトの基層1hを250℃の炉で1時間焼成を行い、ニッケルベルトの裏面領域と表面領域のマイクロビッカース硬度を測定したところ、裏面領域は約720°、表面領域は約510°となった。
ニッケルベルトの基層1hを使用して定着ベルト1を製作し、定着ベルト1を定着装置100に実装して、実施例1と同一条件にて通紙実験を行った。比較例1では、40万枚通紙を行った際に、定着ベルト1に亀裂が入り、定着不良が発生した。定着ベルト1に曲げが生じたときに、裏面領域の硬さが高いため、曲げによる応力が高くなることにより、徐々に金属疲労の蓄積し、亀裂が発生したと考えられる。
<比較例2>
図7は比較例2のニッケルベルトの構成の説明図である。図7に示すように、比較例2のニッケルベルトの基層1mは、ニッケル電気鋳造の成長過程で電解液中のリン濃度を一定に維持したので、基層第1層1nのみで構成されている。基層第1層1nのリン含有量は0.42重量%となるようにニッケル電気鋳造プロセスを制御した。
製造したニッケルベルトの基層1mの表面を顕微鏡観察したところ、表面欠陥1oは、80μm以下のものを4個見つけることができた。実施例1と比較すると、比較例2の方が欠陥サイズが大きく、個数も多い結果となった。比較例2のニッケルベルトの基層1mを250℃の炉で1時間焼成を行い、ニッケルベルトの裏面領域と表面領域のマイクロビッカース硬度を測定したところ、裏面領域も表面領域も約660°となった。
比較例2でも実施例1と同様に、通紙実験を行ったところ、25万枚通紙を行った際に、定着ベルト1に亀裂が入り、定着不良が発生した。亀裂部を電子顕微鏡で観察したところ、表面欠陥を起点に亀裂が成長した形跡が観察できた。このことから、定着ベルト1に曲げが生じたときに、表面欠陥部に曲げによる応力が集中し、亀裂が発生したと考えられる。
<実施例2>
図8は実施例2のニッケルベルトの構成の説明図である。図8はニッケルベルトの厚み方向の模式図であって、各層の厚みを誇張して表現している。
図8に示すように、実施例2では、ニッケルベルトの基層1pを、ニッケル電気鋳造する各層の成長過程で電解液中のリン濃度を変化させる。これにより、基層1pは、ベルト内側から基層第1層1q、基層第2層1r、基層第3層1s、基層第4層1t、とリン含有量が違う4層で構成される。実施例1との違いは、定着ベルト1に曲げが生じた際のシリコンゴム層(弾性層)とPFA樹脂チューブ(最表面層)の曲げ抵抗分を加味して、リン含有量の高い層を表面側にシフトさせたことである。それぞれの層のリン含有量は、基層第1層1qが0.05重量%、基層第2層1rが0.3重量%、基層第3層1sが1.0重量%、基層第4層1tが0.4重量%である。
製造したニッケルベルトの基層1pの表面を顕微鏡観察したところ、表面欠陥(図4:1g)は、30μm以下のものを全周で3個見つけることができた。ニッケルベルトの基層1aを250℃の炉で1時間焼成を行い、ベルトの裏面領域と表面領域のマイクロビッカース硬度を測定したところ、裏面領域は約510°、表面領域は約560°となった。
このように形成したニッケルベルトの基層1pを用いて定着ベルト1を製作し、実施例1と同一条件にて、60万枚の通紙実験を行った。その結果、実施例1と同様に定着ベルト1に亀裂が発生することなく良好な定着性を満足することができた。
1 定着ベルト、1a 定着ベルト基層、1b 基層第1層
1c 基層第2層、1d 基層第3層、1e 基層第4層
1f 基層第5層、1g 表面欠陥、2 ベルトガイド
2a 上流アゴ、2b 下流アゴ、3 サーミスタ
4 IHヒータ、5 内コア、6 ステイ、7 加圧ローラ
8 入り口ガイド、9 定着排紙ローラ、10 A/Dコンバータ
11 制御回路部、12 IHヒータ駆動回路部、13 装置フレーム
14 定着ニップ部、20 画像形成装置、100 定着装置
101 感光ドラム、102 帯電装置、104 現像装置
105 中間転写ドラム、106 転写ローラ
107 感光ドラムクリーニング装置、108 中間転写ドラムクリーニング装置
110 露光装置、t 未定着トナー像、P 記録材、T1 一次転写部
T2 二次転写部

Claims (8)

  1. 基材の金属材料の硬度を高める添加元素を添加して電気鋳造法により製造され、記録材の画像面に当接して回転するベルト部材と、
    前記ベルト部材の内側に非回転に配置されて前記ベルト部材に摺擦する支持部材と、
    前記ベルト部材を介して前記支持部材に圧接して、前記ベルト部材との間に記録材のニップ部を形成する加圧回転体と、を備えた像加熱装置であって、
    前記ベルト部材の外側と内側の表面層における前記添加元素の含有率は、前記外側と内側の表面層の間の中間層に比較して低いことを特徴とする像加熱装置。
  2. 基材の金属材料の硬度を高める添加元素を添加して電気鋳造法により製造され、記録材の画像面に当接して回転するベルト部材と、
    前記ベルト部材の内側に非回転に配置されて前記ベルト部材に摺擦する支持部材と、
    前記ベルト部材を介して前記支持部材に圧接して、前記ベルト部材との間に記録材のニップ部を形成する加圧回転体と、を備えた像加熱装置であって、
    前記ベルト部材の外側と内側の表面層にて計測されたマイクロビッカース硬度は、前記外側と内側の表面層の間の中間層にて計測されたマイクロビッカース硬度に比較して低いことを特徴とする像加熱装置。
  3. 前記基材の金属材料はニッケルであって、前記添加元素はリンであることを特徴とする請求項1又は2に記載の像加熱装置。
  4. 前記加圧回転体は、弾性層を有する弾性体ローラであって、
    前記支持部材は、前記ニップ部の出口に隣接する位置で前記弾性体ローラの弾性層に向かって突き出した記録材分離部を有することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の像加熱装置。
  5. 基材の金属材料の硬度を高める添加元素を添加して電気鋳造法により製造され、記録材の画像面に当接して回転する像加熱装置用のベルト部材であって、
    前記ベルト部材の外側と内側の表面層における前記添加元素の含有率は、前記外側と内側の表面層の間の中間層に比較して低いことを特徴とするベルト部材。
  6. 基材の金属材料の硬度を高める添加元素を添加して電気鋳造法により製造され、記録材の画像面に当接して回転する像加熱装置用のベルト部材であって、
    前記ベルト部材の外側と内側の表面層にて計測されたマイクロビッカース硬度は、前記外側と内側の表面層の間の中間層にて計測されたマイクロビッカース硬度に比較して低いことを特徴とするベルト部材。
  7. リンイオンを添加したニッケルイオンの電解液を用いて円柱状の電極の表面に内側の表面層を電気鋳造法により成長させる第一工程と、
    前記第一工程よりもリンイオンの濃度を高めたニッケルイオンの電解液を用いて前記内側の表面層の上に中間層を電気鋳造法により成長させる第二工程と、
    前記第二工程よりもリンイオンの濃度を低くしたニッケルイオンの電解液を用いて前記中間層の上に外側の表面層を電気鋳造法により成長させる第三工程と、を有することを特徴とするベルト部材の製造方法。
  8. 前記第一工程にて形成される内側の表面層及び前記第三工程にて形成される外側の表面層はリンの組成重量比を0.1%以下として厚みを5μm以上とし、前記第二工程にて形成される中間層のリン組成重量比の最大値が1%以上であることを特徴とする請求項7記載のベルト部材の製造方法。
JP2012086031A 2012-04-05 2012-04-05 像加熱装置及びベルト部材 Expired - Fee Related JP5921296B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012086031A JP5921296B2 (ja) 2012-04-05 2012-04-05 像加熱装置及びベルト部材
US13/840,671 US9423739B2 (en) 2012-04-05 2013-03-15 Endless belt for fixing, fixing device, and method for producing endless belt for fixing

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012086031A JP5921296B2 (ja) 2012-04-05 2012-04-05 像加熱装置及びベルト部材

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2013217994A true JP2013217994A (ja) 2013-10-24
JP5921296B2 JP5921296B2 (ja) 2016-05-24

Family

ID=49291445

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012086031A Expired - Fee Related JP5921296B2 (ja) 2012-04-05 2012-04-05 像加熱装置及びベルト部材

Country Status (2)

Country Link
US (1) US9423739B2 (ja)
JP (1) JP5921296B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2014037383A1 (en) * 2012-09-04 2014-03-13 Oce-Technologies B.V. Method for determining a characteristic of a surface layer of a fuser element
JP2015056532A (ja) * 2013-09-12 2015-03-23 株式会社東芝 半導体装置及びその製造方法

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000026990A (ja) * 1998-07-10 2000-01-25 Kobe Steel Ltd 疲労強度に優れた電鋳ベルト
JP2005031485A (ja) * 2003-07-08 2005-02-03 Canon Electronics Inc 定着ベルト
JP2005121825A (ja) * 2003-10-15 2005-05-12 Nitto Kogyo Co Ltd 定着ベルト
JP2010217347A (ja) * 2009-03-13 2010-09-30 Fuji Xerox Co Ltd 無端ベルト、定着装置及び画像形成装置

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6104903A (en) * 1997-10-08 2000-08-15 Canon Kabushiki Kaisha Developing device
JP2001249559A (ja) * 2000-03-06 2001-09-14 Nitto Denko Corp 画像定着装置及び画像定着用エンドレスフィルム
JP5099749B2 (ja) 2006-03-22 2012-12-19 キヤノン株式会社 無端状金属ベルト及びそれを用いた定着ベルト、加熱定着装置
JP5183366B2 (ja) 2008-08-27 2013-04-17 キヤノン株式会社 画像加熱装置
CN105188174A (zh) * 2009-07-31 2015-12-23 新智德株式会社 电磁感应发热体及固定带
JP5408123B2 (ja) * 2010-12-28 2014-02-05 ブラザー工業株式会社 定着装置

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000026990A (ja) * 1998-07-10 2000-01-25 Kobe Steel Ltd 疲労強度に優れた電鋳ベルト
JP2005031485A (ja) * 2003-07-08 2005-02-03 Canon Electronics Inc 定着ベルト
JP2005121825A (ja) * 2003-10-15 2005-05-12 Nitto Kogyo Co Ltd 定着ベルト
JP2010217347A (ja) * 2009-03-13 2010-09-30 Fuji Xerox Co Ltd 無端ベルト、定着装置及び画像形成装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP5921296B2 (ja) 2016-05-24
US20130264211A1 (en) 2013-10-10
US9423739B2 (en) 2016-08-23

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8428502B2 (en) Belt-type fixing device and image forming apparatus using same
US8594549B2 (en) Image forming apparatus incorporating a fixing device and contact member to reduce fixing member deformation
JP5173464B2 (ja) 画像形成装置
US20070280754A1 (en) Fixing device and image forming apparatus
JP2007079034A (ja) 画像加熱装置
JP2011059247A (ja) 定着装置および画像形成装置
JP6112869B2 (ja) 定着装置
JP2010211044A (ja) 定着装置、画像形成装置及びカラー画像形成装置
JP2009115956A (ja) 転写定着装置、及び画像形成装置
JP2010164930A (ja) 加熱定着装置
JP2011033671A (ja) 定着装置及び画像形成装置
JP2005338220A (ja) 像加熱装置および画像形成装置
JP4661516B2 (ja) 定着装置および定着ベルトの劣化判定方法
JP2005242113A (ja) 像加熱装置および画像形成装置
JP2013214039A (ja) 定着装置および画像形成装置
JP5921296B2 (ja) 像加熱装置及びベルト部材
JP2009223291A (ja) 定着装置およびそれを備える画像形成装置
JP5998497B2 (ja) 定着装置及びこれを用いた画像形成装置
JP2011180202A (ja) 定着装置、及び画像形成装置
JP2013242468A (ja) 画像加熱装置
JP2012083525A (ja) 定着装置、画像形成装置
JP2009104019A (ja) 定着装置及び画像形成装置
JP2007292949A (ja) 画像加熱装置
JP3950692B2 (ja) 定着装置
JP2015156004A (ja) 画像形成装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20150204

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20151125

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20151201

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20160127

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20160315

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20160412

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 5921296

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees