JP2013217342A - 蒸気タービンプラントおよびその運転方法 - Google Patents

蒸気タービンプラントおよびその運転方法 Download PDF

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Abstract

【課題】電力需要の大きい時間帯の発電出力の増加や、電力需要が充分に変化する1日における電力平準化を図ることのできる蒸気タービンプラントおよびその運転方法を提供する。
【解決手段】本実施形態の蒸気タービンプラントは、供給された水を蒸気2に変化させるボイラ1と、ボイラ1からの蒸気2により駆動される蒸気タービン3と、蒸気タービン3の排気4を冷却水8により冷却して水に変化させる復水器5と、復水器5によって排気4から変化した水をボイラ1に供給するポンプ7と、蒸気2の一部を熱源にして駆動され冷媒25を冷却する冷凍機18と、冷媒25を貯蔵する蓄熱槽24と、冷却水8を冷媒25により直接的あるいは間接的に冷却する冷却器27と、を備え、蒸気2の一部が冷凍機18を通過した後の流出流体19を、復水器5と前記ポンプ7との間に流入させる。
【選択図】図4

Description

本発明の実施形態は、蒸気タービンプラントおよびその運転方法に関する。
従来の蒸気タービンプラントの第1例を図11に示す。この第1例の蒸気タービンプラントにおいては、給水6が給水ポンプ7によりボイラ1に供給され、ボイラ1で加熱される事で蒸気2に変化する。ボイラ1は、例えば石炭を燃料とし発生した燃焼排ガスや太陽熱によって給水6を加熱する。ボイラ1にて発生した蒸気2は蒸気タービン3に流入して膨張し、蒸気タービン3の回転軸を回転させる軸動力を発生する。この時、蒸気2は蒸気タービン3内部にて圧力、温度ともに低下し、排気となる。蒸気タービン3からの排気4は復水器5に流入する。排気4は通常、その一部が凝縮していて液体になっているが、ほとんどが気体状態である。排気4は、復水器5において冷却水8により冷却され、給水6に戻る。給水6は蒸気に変化しその後、水に戻されながら、給水ポンプ7の上流に戻り、循環する。冷却水8は冷却水ポンプ9で復水器5に搬送されており、海水や河川水を用いる事が多い。図11に示す第1例の場合、冷却水8は復水器5により加熱された後、海や河川に排出される。すなわち、図11に示す第1例においては、冷却水8の系統は非循環方式となっている。膨張していく蒸気によって回転する蒸気タービン3の回転軸は発電機30に接続されており、発生した軸動力を用いて発電機30にて発電される。
次に、従来の蒸気タービンの第2例を図12に示す。この第2例の蒸気タービンプラントにおいては、図11に示す第1例の蒸気タービンプラントとは、復水器5の冷却水8の系統が異なる。図12に示す第2例では、復水器5の冷却水8は循環水であり、復水ポンプ9により復水器5に搬送される。冷却水8は復水器5にて加熱された後、冷却塔11で大気10により冷却される。大気10は強制的に送風してもよいが、図12に示す第2例では大気10を強制的には送風させない冷却塔11である。大気10を搬送する送風機を図示していないが、大気を強制的に送風する冷却塔を用いてもよく、その場合は送風機が必要になる。冷却塔11で冷却された冷却水8は復水ポンプ9により循環する。
図11および図12では、蒸気タービンは1台として描いているが、複数台としてもよく、再熱サイクルや再生サイクルを構成してもよい。
特開2000−64813号公報
電力需要は季節や時間帯によって異なり、夏期昼間は需要大で電力不足気味である。夏期昼間は海水や河川水の温度は高いため、図11に示す第1例では、冷却水8がより高温になる。夏期昼間の大気10の温度は高く、特に日本では相対湿度も高いため、図12に示す第2例においては、冷却塔11での冷却能力が低下し、冷却水8はより高温になる。大気10により冷却水8を冷却する図12に示す第2例においては、海水や河川水を冷却水8に用いる図11に示す第1例の場合よりも、低温の冷却水8の確保が特に困難である。復水器5の冷却水8の温度が高くなると、蒸気タービン3の出口の圧力がより高くなるため、蒸気タービン3の軸動力として利用できる蒸気のエンタルピ(入口と出口のエンタルピ差)は小さくなる。なお、本明細書において、蒸気タービン3が複数台ある場合は、蒸気タービン3の出口圧力とは復水器5とつながっている蒸気タービン3の出口圧力を指す。蒸気タービン3の出力は減り、発電量を増やしたい夏期昼間こそ発電出力は減る。
夏期であっても夜間は電力余剰状態にある。一部の発電所では夜間発電しなくてもよい状態にあるが、ボイラ1は容易に停止したり運転開始したりできず、運転し続ける必要がある。そこで一部の発電所では夜間、ボイラ1や蒸気タービン3を部分負荷で運転する事で発電量を減らしている。
よって、夏期昼間といった電力需要の大きい時間帯の発電出力の増加や、夏期昼夜といった時間帯によって電力需要が充分に変化する1日の電力平準化が所望されている。
本実施形態は、電力需要の大きい時間帯の発電出力増加や、時間帯によって電力需要が変化しても発電出力を平準化することのできる蒸気タービンプラントおよびその運転方法を提供する。
本実施形態による蒸気タービンプラントは、供給された水を蒸気に変化させるボイラと、前記ボイラからの蒸気により駆動される蒸気タービンと、前記蒸気タービンの排気を冷却水により冷却して水に変化させる復水器と、前記復水器によって排気から変化した水を前記ボイラに供給するポンプと、前記蒸気の一部を熱源にして駆動され冷媒を冷却する冷凍機と、前記冷媒を貯蔵する蓄熱槽と、前記冷却水を前記冷媒により直接的あるいは間接的に冷却する冷却器と、を備え、前記蒸気の一部が前記冷凍機を通過した後の流出流体を、前記復水器と前記ポンプとの間に流入させることを特徴とする。
第1実施形態による蒸気タービンプラントを示す概念図。 第2実施形態による蒸気タービンプラントを示す概念図。 第3実施形態による蒸気タービンプラントを示す概念図。 第4実施形態による蒸気タービンプラントを示す概念図。 第5実施形態による蒸気タービンプラントを示す概念図。 第6実施形態による蒸気タービンプラントを示す概念図。 第7実施形態による蒸気タービンプラントを示す概念図。 第8実施形態による蒸気タービンプラントを示す概念図。 第9実施形態による蒸気タービンプラントを示す概念図。 第10実施形態による蒸気タービンプラントを示す概念図。 従来の蒸気タービンプラントの第1例を示す概念図。 従来の蒸気タービンプラントの第2例を示す概念図。
以下に図面を参照して実施形態を説明する。
(第1実施形態)
第1実施形態による蒸気タービンプラントを図1に示す。この第1実施形態の蒸気タービンプラントは、ボイラ1と、蒸気タービン3と、復水器5と、給水ポンプ7と、冷却水ポンプ9と、冷却塔11と、流量調節弁15と、減圧弁16と、冷凍機18と、減圧弁20と、冷媒ポンプ21と、冷却用物質ポンプ23と、蓄熱槽24と、流量調節弁26と、冷却器27と、発電機30と、流量調節弁31と、開閉弁46と、を備えている。冷凍機18は、例えば吸収式冷凍機あるいは吸着式冷凍機である。
この第1実施形態に蒸気タービンプラントにおいて、電力需要の大きい時間帯における蒸気タービンプラント全体の運転パターンモードを運転パターンAとする。運転パターンAのモードを実現するために事前に、電力需要が大ではない時間帯に実施する蒸気タービンプラントの運転の運転パターンモードを運転パターンBとする。また、運転パターンA、Bを実施しない時間帯の運転パターンモードを運転パターンCとする。運転パターンAによる運転パターンモードを実施しない時期、即ち電力需要が大である時間帯がない時期における運転パターンモードは運転パターンCとなる。例えば、夏期昼間は運転パターンAで、夏期夜間は運転パターンBで、夏期でも運転パターンAとBの間の時間帯や、夏期でない時期は運転パターンCで、蒸気タービンプラント全体を運転する。
これらの運転パターンB、運転パターンA、および運転パターンCについて以下に順に説明する。
(運転パターンB)
運転パターンBにおいては、以下のように蒸気タービンプラントを運転する。給水6が給水ポンプ7によりボイラ1に供給され、ボイラ1で加熱される事で蒸気2に変化する。ボイラ1は、例えば石炭を燃料とし発生した燃焼排ガスや太陽熱によって給水6を加熱する。ボイラ1にて発生した蒸気2は、タービン入口蒸気12として蒸気タービン3に流入して膨張し、蒸気タービン3の回転軸を回転させる軸動力を発生する。この時、タービン入口蒸気2は蒸気タービン3内部にて圧力、温度ともに低下し、排気となる。蒸気タービン3からの排気4は復水器5に流入する。排気4は通常、その一部が凝縮していて液体になっているが、ほとんどが気体状態である。排気4は、復水器5において冷却水8により冷却され、復水13になる。この復水13は、後述する冷凍機18から出力される流体19と合流し、給水6となり、給水ポンプ7の上流に戻る。
この運転パターンBにおいては、ボイラ1から出力された蒸気2はタービン入口蒸気12と分岐蒸気14に分岐される。このときの分岐流量は、流量調節弁15により調節される。分岐蒸気14は減圧弁16により適切な圧力まで減圧されて冷凍機18の入口に流入する冷凍機入口蒸気17となる。冷凍機18は、冷凍機入口蒸気を熱源として駆動する冷凍機であり、例えば、吸収式冷凍機あるいは吸着式冷凍機である。冷凍機18は、冷凍機向けの冷却水や、冷凍機向けの冷却水を空冷する冷却塔、等も具備しており、それらを含めた冷凍システム全体から冷媒25と冷媒ポンプ21を除いた部分を冷凍機18として図示している。冷凍機18は冷凍機入口蒸気17を熱源にして駆動し、冷熱を生成し冷媒25を冷却する。冷媒25は流量調節弁31により流量調節され、冷媒ポンプ21により蓄熱槽24に搬送される。蓄熱槽24には冷却用物質22が貯蔵されている。冷媒25は冷却用物質22を冷却する。すると、冷媒25は温度上昇し、その後、冷凍機18に流入する。冷却用物質22は常温で液体だが、冷却によって一部あるいは全部が固体に相変化してもよい。冷却用物質22は例えば水であり、相変化した場合は氷になる。運転パターンBにおいては、流量調節弁26は全閉され、冷却用物質ポンプ23は駆動させない。
復水器5で用いられる冷却水8は冷却塔11で大気10により冷却された後、冷却水ポンプ9により冷却器27を通過して復水器5に流入する。しかし、運転パターンBにおいては、冷却用物質22は冷却器27を流れていないので冷却器27では冷却水8は冷却されない。冷凍機18に流入した冷凍機入口蒸気17は冷凍機18にて温度低下して冷凍機出口にて流体19となる。この流体19は、減圧弁20により適切な圧力まで減圧された後、復水13と合流し、給水6になる。なお、開閉弁46は全開している。流体19が復水13と合流する地点は復水器5と給水ポンプ7との間であるが、仮に複数の給水ポンプ7が直列に配置されている場合は、合流する地点は、最も下流に配置している給水ポンプ7と復水器5との間のどこでもよい。冷凍機18から出力された流体19は復水13との合流時点で水のみである事が多いが、仮に水と蒸気の混合状態あるいは蒸気のみの状態であるとしても、復水13と混合された後、少量の気体は凝縮し液体のみの状態になるので、給水ポンプ7に支障はない。
この運転パターンBにおいては、蒸気タービン3に流入する蒸気流量が少なくなるため蒸気タービン3による発電出力は小さくなる。また冷媒ポンプ21や冷凍機18が具備している搬送機等が電力を消費するが、夜間は電力余剰状態なので支障はない。また蒸気タービン3に流入しないエネルギの多くを冷熱の形で蓄熱槽24に貯蔵しており、無駄にしているエネルギは少ない。
(運転パターンA)
上記運転パターンBに対して運転パターンAは以下のように蒸気タービンプラントを運転する。流量調節弁15、流量調節弁20、流量調節弁31、および開閉弁46を全閉し、冷媒ポンプ21を停止する。ボイラ1から流出した蒸気2は分岐しないで全量、タービン入口蒸気12として蒸気タービン3に流入し、復水13へ合流する流体19はなく、復水13はそのまま給水6になる。蓄熱槽24において冷却された状態で貯蔵されている冷却用物質22は、流量調節弁26で流量調節しながら冷却用物質ポンプ23により冷却器27に搬送される。冷却水8は、冷却器27にて冷却用物質22により冷却されてから、復水器5に流入する。冷却用物質22は冷却器27にて温度上昇した後、蓄熱槽24に流入し循環する。冷却用物質22が例えば水の場合、蓄熱槽24には相変化した氷が存在してもよく、冷却用物質ポンプ23に搬送される段階でも氷粒が少量混在していてもよい。蓄熱槽24内の氷より、冷却器27から戻った冷却用物質22は高温なので、氷は融解して水となり、冷却用物質ポンプ23で搬送できる状態になる。
冷却水8は、冷却用物質22による冷却器27での冷却によって、より低温になっている。このため、蒸気タービン3からの排気4は、冷却水27による復水器5での冷却によって、より低温に冷却される。そのため、排気4を凝縮させる復水器5における凝縮温度はより低くなる。よって凝縮圧力は低くなり、即ち真空度がより高くなる。これにより蒸気タービン3の出口圧力がより低くなる。これにより、蒸気タービン3が利用できる蒸気のエンタルピ落差は大きくなり、蒸気タービン3の出力は増え、発電量が増える。
なお、運転パターンAで冷却用物質ポンプ26を用いて運転しているが、冷却用物質ポンプ26の消費電力は、増加する発電量と比較すると微量である。
(運転パターンC)
運転パターンCでは、流量調節弁15、流量調節弁26、および開閉弁46を全閉し、冷媒ポンプ21および冷却用物質ポンプ26を停止し、図12に示す従来の第2例の蒸気タービンプラントと実質的に同じ状態にする。
第1実施形態によれば、電力需要に応じた3種類の運転パターンのいずれかで運転するので、夏期昼間といった電力需要の大きい時間帯の発電出力の増加や、夏期昼夜といった時間帯によって電力需要が充分に変化する1日における電力平準化を図ることができる。
なお、図1では、蒸気タービン3は1台として描いているが、複数台としてもよく、再熱サイクルや再生サイクルを構成してもよい。
(第2実施形態)
次に、第2実施形態による蒸気タービンプラントを図2に示す。この第2実施形態の蒸気タービンプラントは、図1に示す第1実施形態の蒸気タービンプラントにおいて、1台の蒸気タービン3を、直列に接続された2台の蒸気タービン3a、3bに置き換えた構成となっている。
この第2実施形態においては、蒸気タービン3は直列に接続された上流側タービン3aと下流側タービン3bから構成されている。ボイラ1から出力された蒸気2はタービン入口蒸気12として上流側タービン3aに流入する。
第2実施形態の運転パターンBにおいては、上流側タービン3aの排気である上流側タービン排気34は下流側タービン3bの入口蒸気である下流側タービン入口蒸気35と分岐蒸気14に分岐される。分岐流量は、流量調節弁15により調節される。下流側タービン入口蒸気35は下流側タービン3bに流入し、下流側タービン3bの排気4は、復水器5に流入する。第2実施形態における運転パターンA、B、Cは、第1実施形態で説明したパターンA、B、Cとそれぞれ同じように行う。
第2実施形態では蒸気タービン3は直列に接続された2台の蒸気タービン3a、3bから構成されているが、直列に接続された3台以上の蒸気タービン3から構成されてよいし、並列接続の部分が存在してもよい。
第1実施形態では分岐蒸気14と冷凍機入口蒸気17との圧力差が大きく、減圧弁16での減圧量が大きい。そのため、蒸気の高い圧力が無駄になる。
これに対して、第2実施形態においては、上流側タービン排気34と冷凍機入口蒸気17との圧力差はより小さい。このため、蒸気の高い圧力を無駄にする度合いは、第2実施形態のほうが、第1実施形態より小さくなる。また、冷凍機18の制約で冷凍機入口蒸気17には温度の上限値があり、ボイラ1からの蒸気2の温度によっては、第1実施形態では運転パターンBができない場合があるのに対して、上流側タービン排気34はボイラ1からの蒸気2より低温であり温度の上限値より低くなりやすい。このため第2実施形態は、第1実施形態より運転パターンBが成立しやすい。
この第2実施形態も、第1実施形態と同様に、電力需要の大きい時間帯の発電出力の増加や、電力需要が充分に変化する1日における電力平準化を図ることができる。
(第3実施形態)
次に、第3実施形態による蒸気タービンプラントを図3に示す。この第3実施形態の蒸気タービンプラントは、図1に示す第1実施形態の蒸気タービンプラントにおいて、1台の蒸気タービン3を、並列に配置された2台の蒸気タービン3c、3dに置き換えた構成となっている。
この第3実施形態においては、蒸気タービン3は、並列に配置された蒸気タービン3cと蒸気タービン3dとから構成されており、それぞれの蒸気タービン3c、3dには発電機30a、30bが接続されている。ボイラ1からの蒸気2は蒸気タービン3dの入口蒸気である第2のタービン入口蒸気37と、蒸気タービン3cの入口蒸気である第1のタービン入口蒸気43と、分岐蒸気14に分岐される。なお、蒸気タービン3dの入口側に流量調節弁36が設けられ、この流量調節弁36を流量調節弁15とともに用いて、蒸気タービン3c、3dの入口蒸気の流量を調節する。
蒸気タービン3dの排気である第2の排気40と、蒸気タービン3cの排気である第1の排気44は合流し、排気4になる。第3実施形態では蒸気タービン3は2台の並列に配置された蒸気タービンから構成されているが、3台以上でもよいし直列接続の部分が存在してもよい。なお、蒸気タービン3dの排気側に、開閉弁38が設けられている。
第3実施形態における運転パターンBは、流量調節弁15と流量調節弁36により分岐流量を調節すること以外は、第1実施形態の運転パターンBと同じように行う。流量調節弁36を全閉した場合は、開閉弁38を全閉し、蒸気タービン3dと発電機30bは運転しない。並列に配置された蒸気タービン3が3台以上の場合は、運転している蒸気タービンが1台以上存在すれば運転しない蒸気タービン3は1台より多くてもよい。
第3実施形態における運転パターンAは、流量調節弁15と流量調節弁20を全閉し、流量調節弁36と開閉弁38を全開すること以外は第1実施形態の運転パターンAと同じように行う。この場合、2台の蒸気タービン3c、3dは運転される。
また、第3実施形態における運転パターンCは第1実施形態の運転パターンCと同じように行う。
第1実施形態ではタービン入口蒸気12の流量をある程度確保し、第2実施形態では下流側タービン入口蒸気35の流量をある程度確保しないと、健全なタービン運転が保てなく、冷凍機18の入口蒸気17を多くできない。これに対して、第3実施形態では蒸気タービン3dの入口蒸気である第2のタービン入口蒸気37の流量をゼロにする事ができ、冷凍機入口蒸気17を多くすることができる。
この第3実施形態も、第1実施形態と同様に、電力需要の大きい時間帯の発電出力の増加や、電力需要が充分に変化する1日における電力平準化を図ることができる。
(第4実施形態)
次に、第4実施形態による蒸気タービンプラントを図4に示す。この第4実施形態の蒸気タービンプラントは、図1に示す第1実施形態の蒸気タービンプラントにおいて、冷凍機18への分岐蒸気として、蒸気タービン3のタービン翼列の途中段から抽気蒸気29を抽気した構成となっている。流量調節弁15により分岐流量は調節される。抽気蒸気29は、流量調節弁15により流量が調節された後、減圧弁16により適切な圧力まで減圧され冷凍機入口蒸気17になり、冷凍機18に流入する。
第4実施形態における運転パターンBは、分岐蒸気として、蒸気タービン3のタービン翼列の途中段から抽気した抽気蒸気29を用いること以外は、第1実施形態における運転パターンBと同じように行う。また、第4実施形態における運転パターンA、Cはそれぞれ、第1実施形態の運転パターンA、Cと同じように行う。
第1実施形態では、分岐蒸気14と冷凍機入口蒸気17との圧力差が大きく、減圧弁16での減圧量が大きい。そのため、蒸気の高い圧力が無駄になる。第4実施形態では、抽気蒸気29と冷凍機入口蒸気17との圧力差はより小さいので、蒸気の高い圧力の無駄にする度合いは、第1実施形態より小さくなる。場合によっては減圧の必要がなく、蒸気圧力の利用に無駄がない。また、冷凍機18の制約で冷凍機入口蒸気17の温度に上限値があるので、ボイラ1から出力される蒸気2の温度によっては、第1実施形態では運転パターンBが成立しない可能性がある。これに対して、第4実施形態では、抽気蒸気29はボイラ1から出力される蒸気2より低温であるので、冷凍機入口蒸気17の温度の上限値より低くなりやすく、第1実施形態よりプラントの運転が成立しやすい。
この第4実施形態も、第1実施形態と同様に、電力需要の大きい時間帯の発電出力の増加や、電力需要が充分に変化する1日における電力平準化を図ることができる。
(第5実施形態)
次に、第5実施形態による蒸気タービンプラントを図5に示す。この第5実施形態の蒸気タービンプラントは、図4に示す第4実施形態の蒸気タービンプラントにおいて、復水器5に用いられる冷却水8の系統を従来の第2例と同様の循環方式から従来の第1例と同様の非循環方式に換えた構成となっている。このため、第1乃至第4実施形態で用いられた、冷却水8を冷却する冷却塔11は不用となる。
第5実施形態においては、冷却水8としては例えば海水または河川水が用いられる。この冷却水8は、冷却水ポンプ9により海または河川から取り込まれ、冷却器27で冷却された後、復水器5に流入する。復水器5において排気4と熱交換し温度上昇した後、海あるいは河川に排出される。蒸気タービンプラントが海や河川に近接していない場合は、第1乃至第4実施形態のように冷却水8を冷却塔11で空冷するので、冷却水8を循環させる。これに対して、蒸気タービンプラントが海や河川に近接している場合は、第5実施形態のように冷却水8に海水または河川水を用いるので冷却水8を非循環方式とすることが多い。
なお、第1乃至第3実施形態においても、冷却水8の系統を第5実施形態のように非循環方式にしてもよく、蒸気タービンプラントが海や河川に近接しているか否かで使い分ける。
この第5実施形態も、第4実施形態と同様に、電力需要の大きい時間帯の発電出力の増加や、電力需要が充分に変化する1日における電力平準化を図ることができる。
(第6実施形態)
次に、第6実施形態による蒸気タービンプラントを図6に示す。この第6実施形態の蒸気タービンプラントは、図4に示す第4実施形態の蒸気タービンプラントにおいて、冷凍機出口流体19の給水系統への合流点を復水器5の出口側から入口側に変更した構成となっている。
すなわち、第4実施形態の運転パターンBにおいては、冷凍機出口流体19は復水器5から流出する復水13と合流して給水6になるが、第6実施形態の運転パターンBにおいては、冷凍機出口流体19は排気4と合流して、復水器5の入口蒸気である復水器入口蒸気28になる。この復水器入口蒸気28は復水器5において冷却水8により冷却され、給水6となる。
第6実施形態の運転パターンA、Cは、第4実施形態の運転パターンと同じように行う。
一般に、冷凍機出口流体19は減圧弁20を通過した時点で、水のみである事が多いが、水と蒸気の混合状態あるいは蒸気のみの状態である場合もある。このため、プラントの運転状況によっては合流後、液体のみの状態になり切れない可能性がある。仮に給水6に気体が混在していると給水ポンプ7の運転が健全でなくなる可能性がある。しかし、第6実施形態においては、給水ポンプ7に気体が混合した流体が流入する事はなくなるので、給水ポンプ7の健全性が確保できる効果がある。
なお、第6実施形態において、復水器入口蒸気28は排気4より流量が大きくかつ高温となる。このため、第6実施形態は、第4実施形態よりも運転パターンBにおける復水器5の真空度は低くなり、蒸気タービン3の出力はより低くなるが、運転パターンBでは、需要電力が余剰状態であるので支障ない。
なお、この第6実施形態は、第1乃至第3実施形態にも適用可能である。
また、第6実施形態では、第1乃至第4実施形態のように冷却水8を循環させた方式を採用しているが、第5実施形態のように、冷却水8の系統を非循環方式にしてもよい。
この第6実施形態も、第4実施形態と同様に、電力需要の大きい時間帯の発電出力の増加や、電力需要が充分に変化する1日における電力平準化を図ることができる。
(第7実施形態)
次に、第7実施形態による蒸気タービンプラントを図7に示す。この第7実施形態の蒸気タービンプラントは、図4に示す第4実施形態の蒸気タービンプラントにおいて、冷凍機出口流体19を分岐し、復水器5の入口に向かう分岐流路を設け、その分岐流路に開閉弁47を設けた構成となっている。この開閉弁47は、減圧弁20を通過した冷凍機出口流体19を流量調整弁46の上流にて分岐し、分岐された一方の流体である第2の分岐流体45を復水器5の入口側にて、排気4と合流させる。なお、分岐された他方の流体である第1の分岐流体39は、流量調節弁46を通過した後、復水器5から流出する復水13と合流し、給水6となる。
この第7実施形態の運転パターンBにおいて、通常、流量調節弁46は全開し開閉弁47は全閉する。すると、冷凍機出口流体19は全量が復水13に合流する。冷凍機出口流体19は減圧弁20の通過時点で水のみである事が多いが、水と蒸気の混合状態あるいは蒸気のみの状態である場合もある。このため、プラントの運転状況によっては排気4との混合後、液体のみの状態になり切れない可能性がある。仮に給水6に気体が混在していると給水ポンプ7の運転が健全でなくなる可能性がある。このような場合、第7実施形態においては、流量調節弁47の開度により分岐の度合いを調節しながら冷凍機出口流体19を分岐させる。この時、開閉弁46は全開でなくてもよく、また減圧弁20の減圧度合いを必要ならば変更する。冷凍機出口流体19の一部である第2の分岐流体45は、排気4と合流し復水器5の入口蒸気である復水器入口蒸気28になり、復水器5において冷却水8により冷却され、復水13となる。
第7実施形態の運転パターンA、Cにおいては、流量調節弁47も全閉すること以外は、第4実施形態と同じように行う。
この第7実施形態においては、給水ポンプ7に気体が混合した流体が流入する事を防ぐ事ができ、給水ポンプ7の健全性が確保できる効果がある。第2の分岐流体45の流量がゼロでない時、復水器入口蒸気28は排気4より流量が大きくかつ高温なので、第4実施形態より運転パターンBにおける復水器5の真空度は低くなり、蒸気タービン3の出力はより低くなるが、運転パターンBでは電力余剰状態なので支障ない事が多い。仮に支障があった場合でも、第6実施形態では冷凍機出口流体19の全量が常時、排気4と合流しているのに対して、時間の観点でも流量の観点でも部分的に蒸気タービン3の排気4と合流しているので、タービン3の出力の低下度合いは第6実施形態より小さい。
なお、この第7実施形態は、第1乃至第3実施形態にも適用可能である。
また、第7実施形態では、第1乃至第4実施形態および第6実施形態のように冷却水8を循環させた方式を採用しているが、第5実施形態のように、冷却水8の系統を非循環方式にしてもよい。
この第7実施形態も、第4実施形態と同様に、電力需要の大きい時間帯の発電出力の増加や、電力需要が充分に変化する1日における電力平準化を図ることができる。
(第8実施形態)
次に、第8実施形態による蒸気タービンプラントを図8に示す。この第8実施形態の蒸気タービンプラントは、図4に示す第4実施形態の蒸気タービンプラントにおいて、復水器5の冷却水8の冷却に用いていた冷却器27を、蒸気タービン3の排気側と、復水器5の入口側との間に設け、排気4の冷却に用いるようにした構成となっている。このため、この第8実施形態においては、復水器5の冷却水8は冷却塔11によって冷却される。
第8実施形態の運転パターンBにおいて、第4実施形態における冷却用物質22は冷却器27にて冷却水8を冷却するが、第8実施形態では冷却器27にて蒸気タービン3の排気4を冷却する。排気4は冷却用物質22により冷却された後、復水器5に流入する。冷却水8は、冷却塔11によって冷却され、冷却ポンプ9、復水器5、冷却塔11のループを循環する。
なお、第8実施形態に第6実施形態または第7実施形態を適用してもよい。この場合は、冷凍機出口流体19あるいは第2の分岐流体45が排気4に合流する地点は、冷却器27より上流でも下流でもよい。
第8実施形態の運転パターンA、Cにおいては、第4実施形態と同じく冷却用物質22は流れないので、復水4は冷却器27で冷却される事なく復水器5に流入する。
第8実施形態においては、蒸気タービン3の排気4は冷却用物質22により冷却器27において冷却された後、さらに冷却水8により復水器5において冷却される。そのため、第8実施形態における、排気4を凝縮させる復水器5における凝縮温度は、従来の第1および第2例の蒸気タービンプラントの場合よりも低くなる。よって凝縮圧力は低くなり、即ち真空度がより高くなる。これにより蒸気タービン3の出口圧力がより低くなるため、蒸気タービン3が利用できる蒸気のエンタルピ落差は大きくなる。蒸気タービン3の出力は増え、発電量が増える。上記のように、夏期昼間といった電力需要の大きい時間帯の発電出力増加や、夏期昼夜といった時間帯によって電力需要が充分に変化する1日の電力平準化が図られる。
なお、この第8実施形態は、第1乃至第3実施形態にも適用可能である。第8実施形態に第6または第7実施形態の技術を適用することが可能であるが、この時、冷凍機出口流体19あるいは第2の冷凍機出口流体39は、蒸気タービン3と冷却器27の間に合流させても、冷却器27と復水器5の間に合流させてもよい。
また、第8実施形態では、第1乃至第4実施形態のように冷却水8を循環させた方式を採用しているが、第5実施形態のように、冷却水8の系統を非循環方式にしてもよい。
この第8実施形態も、第4実施形態と同様に、電力需要の大きい時間帯の発電出力の増加や、電力需要が充分に変化する1日における電力平準化を図ることができる。
(第9実施形態)
次に、第9実施形態による蒸気タービンプラントを図9に示す。この第9実施形態の蒸気タービンプラントは、図8に示す第8実施形態の蒸気タービンプラントにおいて、冷却器27を復水器5の内部に設けた構成となっている。
第8実施形態においては、冷却器27は、復水器5の上流に配置され、排気4を冷却している。しかし、第9実施形態においては、復水器5の内部に冷却器27が配置される。
第9実施形態においては、蒸気タービン3の排気4は復水器5内の冷却器27において冷却用物質22により冷却されながら、冷却水8により復水器5にて冷却される。そのため、第9実施形態においては、排気4を凝縮させる復水器5における凝縮温度は従来の第1および第2例の蒸気タービンプラントより低くなる。このため、第8実施形態と同様に、夏期昼間といった電力需要が大きい時間帯の発電出力増加や、夏期昼夜といった時間帯によって電力需要が充分に変化する1日の電力平準化が図られる。
なお、第9実施形態に第6実施形態または第7実施形態を適用してもよく、その場合は冷凍機出口流体19あるいは第2の分岐流体45が排気4に合流する地点は、冷却器27より上流でも下流でもよい。
なお、この第9実施形態は、第1乃至第4実施形態にも適用可能である。第9実施形態は、第6または第7実施形態の技術を適用することもできる。
また、第9実施形態では、第1乃至第4実施形態のように冷却水8を循環させた方式を採用しているが、第5実施形態のように、冷却水8の系統を非循環方式にしてもよい。
この第9実施形態も、第8実施形態と同様に、電力需要の大きい時間帯の発電出力の増加や、電力需要が充分に変化する1日における電力平準化を図ることができる。
(第10実施形態)
次に、第10実施形態による蒸気タービンプラントを図10に示す。この第10実施形態の蒸気タービンプラントは、図8に示す第8実施形態の蒸気タービンプラントにおいて、冷却器27を復水器5の下流に設けた構成となっている。第8実施形態においては、冷却器27は、復水器5の上流に配置され、排気4を冷却している。しかし、第10実施形態においては、冷却器27は復水器5の直後の下流に配置される。
第10実施形態においては、蒸気タービン3の排気4は冷却水8により復水器5において冷却された後、冷却用物質22により冷却器27において冷却される。この時、冷却器27は復水器5の一部であるかのように振る舞い、排気4の凝縮温度は従来の第1および第2例の蒸気タービンプラントよりも低くなる。このため、第10実施形態は、第8実施形態と同様に、夏期昼間といった電力需要が大きい時間帯の発電出力増加や、夏期昼夜といった時間帯によって電力需要が充分に変化する1日の電力平準化が図られる。第8および第9実施形態と同じ効果が得られる。
なお、この第10実施形態は、第1乃至第4実施形態にも適用可能である。第10実施形態は、第6または第7実施形態の技術を適用することが可能であるが、この時、冷凍機出口流体19または第2の冷凍機出口流体39は蒸気タービン3と復水器5との間に合流させても、復水器5と冷却器27との間に合流させてもよい。
また、第10実施形態では、第1乃至第4実施形態のように冷却水8を循環させた方式を採用しているが、第5実施形態のように、冷却水8の系統を非循環方式にしてもよい。
この第10実施形態も、第8実施形態と同様に、電力需要の大きい時間帯の発電出力の増加や、電力需要が充分に変化する1日における電力平準化を図ることができる。
(第11実施形態)
次に、第11実施形態について説明する。この第11実施形態は、第1乃至第10実施形態のいずれかの蒸気タービンプラントの運転方法である。この第11実施形態の運転方法は、第1乃至第10実施形態のいずれかの蒸気タービンプラントの運転を以下のようにする。夏期昼間は電力需要が大きくなるが、電力需要が第1の所定値より大きい時は運転パターンAのモードで蒸気タービンプラントを運転する。運転パターンAのモードでの蒸気タービンプラントの運転を実現するために事前に、電力需要が第2の所定値より小さい時間帯に運転パターンBのモードで蒸気タービンプラントを運転する。運転パターンA、Bのモードを実施していない時は運転パターンCのモードで蒸気タービンプラントを運転する。第2の所定値は第1の所定値より小さいか同じである。電力需要に設定値を設けて、運転パターンモードの切替えの指標として用いる。
(第12実施形態)
次に、第12実施形態について説明する。この第12実施形態は、第1乃至第10実施形態のいずれかの蒸気タービンプラントの運転方法である。この第12実施形態の運転方法は、第1乃至第10実施形態のいずれかの蒸気タービンプラントの運転を以下のようにする。
夏期昼間は発電量が低下するが、蒸気タービンプラント全体の発電量が第3の所定値より小さい時は運転パターンAのモードで蒸気タービンプラントを運転する。運転パターンAのモードにおける運転を実現するために、事前に、発電量が第4の所定値より大きい時間帯に運転パターンBのモードで蒸気タービンプラントを運転する。運転パターンA、Bのモードを実施していない時は運転パターンCのモードで蒸気タービンプラントを運転する。第4の所定値は第3の所定値より大きいか同じである。発電量に設定値を設けて、運転パターンモードの切替えの指標として用いる。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これらの実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これらの実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
1 ボイラ
2 蒸気
3 蒸気タービン
4 排気
5 復水器
6 給水
7 給水ポンプ
8 冷却水
9 冷却水ポンプ
10 大気
11 冷却塔
12 タービン入口蒸気
13 復水
14 分岐蒸気
15 流量調節弁
16 減圧弁
17 冷凍機入口蒸気
18 冷凍機
19 冷凍機出口流体
20 減圧弁
21 冷媒ポンプ
22 冷却用物質
23 冷却用物質ポンプ
24 蓄熱槽
25 冷媒
26 流量調節弁
27 冷却器
28 復水器の入口蒸気
29 抽気蒸気
30 発電機
31 流量調節弁
46 開閉弁
47 流量調節弁

Claims (15)

  1. 供給された水を蒸気に変化させるボイラと、
    前記ボイラからの蒸気により駆動される蒸気タービンと、
    前記蒸気タービンの排気を冷却水により冷却して水に変化させる復水器と、
    前記復水器によって排気から変化した水を前記ボイラに供給するポンプと、
    前記蒸気の一部を熱源にして駆動され冷媒を冷却する冷凍機と、
    前記冷媒を貯蔵する蓄熱槽と、
    前記冷却水を前記冷媒により直接的あるいは間接的に冷却する冷却器と、
    を備え、
    前記蒸気の一部が前記冷凍機を通過した後の流出流体を、前記復水器と前記ポンプとの間に流入させることを特徴とする蒸気タービンプラント。
  2. 供給された水を蒸気に変化させるボイラと、
    前記ボイラからの蒸気により駆動される蒸気タービンと、
    前記蒸気タービンの排気を冷却水により冷却して水に変化させる復水器と、
    前記復水器によって排気から変化した水を前記ボイラに供給するポンプと、
    前記蒸気の一部を熱源にして駆動され冷媒を冷却する冷凍機と、
    前記冷媒を貯蔵する蓄熱槽と、
    前記冷却水を前記冷媒により直接的あるいは間接的に冷却する冷却器と、
    を備え、
    前記蒸気の一部が前記冷凍機を通過した後の流出流体を、前記蒸気タービンと前記復水器との間に流入させることを特徴とする蒸気タービンプラント。
  3. 前記流出流体の一部あるいは全部を、前記蒸気タービンと前記復水器との間に流入させることができることを特徴とする請求項1記載の蒸気タービンプラント。
  4. 前記冷却器は、前記復水器において前記排気を冷却するための冷却水を冷却することを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の蒸気タービンプラント。
  5. 前記冷却器は、前記蒸気タービンと前記復水器との間に設けられ前記排気を冷却することを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の蒸気タービンプラント。
  6. 前記冷却器は、前記復水器の内部に設けられ前記排気を冷却することを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の蒸気タービンプラント。
  7. 前記冷却器は、前記復水器と前記ポンプとの間に設けられ前記復水器から流出した流体を冷却することを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の蒸気タービンプラント。
  8. 前記冷凍機は、前記蒸気タービンの上流から分岐した分岐蒸気を用いて駆動されることを特徴とする請求項1乃至7のいずれかに記載の蒸気タービンプラント。
  9. 前記蒸気タービンは直列に接続された複数の蒸気タービンを含み、前記冷凍機は、最下流でない蒸気タービンの排気蒸気から分岐した分岐蒸気を用いて駆動されることを特徴とする請求項1乃至7のいずれかに記載の蒸気タービンプラント。
  10. 前記蒸気タービンは並列に配置された複数の蒸気タービンを含み、並列に配置された蒸気タービンの内の1台以上のタービンに蒸気を流通させない状態にする調節機構を備えていることを特徴とする請求項1乃至9のいずれかに記載の蒸気タービンプラント。
  11. 前記冷凍機は、前記蒸気タービンの途中段から抽気した抽気蒸気を用いて駆動されることを特徴とする請求項1乃至7のいずれかに記載の蒸気タービンプラント。
  12. 前記冷却水が大気を利用した冷却塔により冷却されることを特徴とする請求項1乃至11のいずれかに記載の蒸気タービンプラント。
  13. 前記冷凍機に蒸気を流入して前記冷凍機を駆動しかつ前記蓄熱槽から前記冷媒を流さない第1の運転パターンと、前記冷凍機に蒸気を流入させないでかつ前記蓄熱槽から前記冷媒を流す第2の運転パターンと、前記冷凍機に蒸気を流入させないでかつ前記蓄熱槽から前記冷媒を流さない第3の運転パターンを切替えるように構成したことを特徴とする請求項1乃至12のいずれかに記載の蒸気タービンプラント。
  14. 請求項13記載の蒸気タービンプラントの運転方法であって、
    電力需要が第1の所定値より大きい時は前記第2の運転パターンで運転し、前記第2の運転パターンの運転前の時間帯でかつ電力需要が第2の所定値より小さい時は前記第1の運転パターンで運転することを特徴とする蒸気タービンプラントの運転方法。
  15. 請求項13記載の蒸気タービンプラントの運転方法であって、
    発電量が第1の所定値より小さい時は前記第2の運転パターンで運転し、前記第2の運転パターンの運転前の時間帯でかつ電力需要が第2の所定値より大きい時は前記第1の運転パターンで運転することを特徴とする蒸気タービンプラントの運転方法。
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