JP2013217100A - 二液性グラウトの圧送注入方法 - Google Patents

二液性グラウトの圧送注入方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2013217100A
JP2013217100A JP2012088542A JP2012088542A JP2013217100A JP 2013217100 A JP2013217100 A JP 2013217100A JP 2012088542 A JP2012088542 A JP 2012088542A JP 2012088542 A JP2012088542 A JP 2012088542A JP 2013217100 A JP2013217100 A JP 2013217100A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
liquid
pumping
pump
pipe
grout
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2012088542A
Other languages
English (en)
Inventor
Kazuo Shimoda
一雄 下田
Sei Kichijima
聖 吉島
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
LG KK
SHIMODA GIJUTSU KENKYUSHO KK
Shimoda Gijutsu Kenkyusho KK
Erugy Co Ltd
Original Assignee
LG KK
SHIMODA GIJUTSU KENKYUSHO KK
Shimoda Gijutsu Kenkyusho KK
Erugy Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by LG KK, SHIMODA GIJUTSU KENKYUSHO KK, Shimoda Gijutsu Kenkyusho KK, Erugy Co Ltd filed Critical LG KK
Priority to JP2012088542A priority Critical patent/JP2013217100A/ja
Publication of JP2013217100A publication Critical patent/JP2013217100A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Lining And Supports For Tunnels (AREA)

Abstract

【課題】注入管内の硬化性グラウトを水洗いすることなく取り除く。
【解決手段】スラグと、水ガラスと、ベントナイトとを混和した非自硬性の混合液A/石灰とベントナイトとを混合した非自硬性の混合液Bからなる第1液と、上記混合液B/上記混合液Aからなる第2液とを別々に圧送して注入地点の合流部で混合することで得られた硬化性グラウトを注入充填する第1工程と、第1工程後における注入充填終了後、上記合流部より前段にある圧送管内に残存する上記第1液と上記第2液とを取り除くことなくそのまま残置させ、合流部より後段にある注入管内に残存している硬化性グラウトを、上記第1液、エア又は当該硬化性グラウトの自重で取り除く第2工程とを有する。
【選択図】図1

Description

本発明は、地盤内に自然発生した空洞、石炭や亜炭等の掘削による人工空洞や構造物と地山の間に発生した空洞に注入充填する二液性グラウトの圧送注入方法に関するものである。
従来より、地盤内に自然に発生した空洞、或いは人工的に作製された空洞、或いは構造物と地山との間に発生した空洞(トンネル等の裏込めも含む)に対して注入充填するグラウトは、ある程度の強度が必要となる。このため、セメント系、更にはゲル化能力を付加するために、水ガラスを組み合わせた水ガラス懸濁型グラウト(以下、LWという。)が多く使用されてきた。
このLWは、水ガラス溶液をA液、セメント懸濁液をB液として調合し、別々のポンプで圧送し、地盤に注入する手前で合流混合してゲルタイムを有したグラウトとして注入している。しかし、LWは、B液のセメント懸濁液が自硬性(水和反応を起こして約3〜4時間で硬化)であるため、調合時から注入時までの時間的制約を受けることになる。そこで、B液の時間的制約を解決する方法として、セメントを全く使用せず、しかもセメントと同等の固結強度を発揮する硬化成分としてスラグを使用するグラウトが開発され実用化されている。
しかし、セメントの代わりにスラグと石灰を用いても、セメントより自硬性は遅くなるが、それでも一日前後で硬化するため、調合時から注入充填までのポンプ圧送可能な時間(以下、可使時間という。)は、その硬化時間よりさらに短くなり、施工上時間的制約を受けることには大差ない。
このことから、スラグと石灰の混合液を使用した場合、その日の作業終了時には、調合槽、ポンプ、注入管(配管ともいう。)内に溜まった混合液を排出してから、さらに注入管の水洗いを行っているのが実情である。
この水洗い作業のために要する労力、材料の無駄及び排出した混合液(アルカリ性のため産業廃棄物に該当)の処理等に施工時間や費用が掛かり、大きな負担になっている。また特殊工事として営業中の新幹線等の補修工事では、作業時間が大きく制約(約4時間程度)を受けるため、更に毎日の水洗いが大きな負担となっている。例えば、空洞充填注入を行う新設シールドトンネル(圧送距離が2000mを超えることが多々ある)では、毎日の作業であり、配管内に多量の混合液(径2インチで2000mに約4000リットル)が残留することになる。
この作業終了時の水洗いを無くすことを目的として、調合プラントからグラウトホールに至るまでのスラグと石灰の接触を避けるために、スラグ、石灰及び水ガラスをそれぞれ別に調合して3つの配管を通じて圧送する方法が提案されている(例えば、特許文献1参照。)。しかしながら、かかる方法では、これまでの2液性(A、B液)とは違い、3液性(A、B、C液)で行うため、作業が煩雑になる上に、3液それぞれの混合比率が異なるから、施工管理が非常に難しく、さらには調合槽、ポンプ、配管等新たな設備が必要となり、施工費が嵩むという問題が生じ、現状では実用化には至っていない。
これらの問題を解決するため、スラグ、石灰及び水ガラスを別々に圧送(3液性)しているものを、非自硬性の水ガラスとスラグ(A液)と、非自硬性の石灰(B液)の2液性に分けることにより、可使時間が極端に長くなる。また特に特許文献2では、かかる硬化時間が10日以上と記載されている。このため、作業終了時毎に圧送管内に残留したスラグと水ガラスを混和したA液を水洗いすることなくそのまま保持した状態で、A液とB液の合流部より後段の硬化性グラウトのみを水洗いして取り除いた後、次の注入時に配管内のA、B液をそのまま使用することを特徴としている。
ところで、この特許文献2の開示技術において、第2段階で合流部より後段の注入管内の硬化性グラウトを水洗いで取り除く方法では、施工上次のような問題点が発生することが判明した。
1)圧送管先端の注入地点は、上述した調合プラントから距離的に離れている。この注入地点には水が殆ど無い。かかる場合には水を用意する必要があるが、先ず(a)調合プラントに水道がある場合、注入地点まで注水管を設置する必要がある。また(b)水道が無い場合、水を圧送するために新たにポンプを設置する必要が生じる。このため、2つの圧送管と1つの水管の合計3管となり、特許文献1の開示技術と対して変わらない設備が必要となってしまう。
2)硬化性グラウトを水洗いする場合、注入管内の硬化性グラウトの2〜3倍の水を必要とする。一般に注入管は、圧送管と同じ大きさであり、作業上の長さは約5〜10m必要である。注入管のサイズの具体例としては、2インチで長さ10m、グラウト20l+水60lである。
このため、水洗し、希釈された硬化性グラウトは、硬化性を失い、ヘドロ状となり、取扱が非常に困難となる。更に時間が経過(7日でも)しても硬化せず、ヘドロ状であり、このままでは産業廃棄物として処理できないため、硬化剤を加えて硬化させなくてはならないというも問題点があった。
以上のように、硬化性グラウトを水洗いすることで多くの問題点が発生する。
特開2001−311391号公報 特開2008−291957号公報
上述したように、注入終了後、圧送管内のA、B液をそのまま残留した状態で保持することができる利点はあるが、A、B液合流部より先の注入管内の硬化性グラウトを水洗いすることが、施工上多くの問題点があることが判明した。
本発明は、上述した問題点に鑑みて案出されたものであり、その目的とするところは、A、B液合流部より後段の注入管内の硬化性グラウトを水洗いすることなく取り除くことが可能な二液性グラウトの圧送注入方法を提供することにある。
本発明を適用した二液性グラウトの圧送注入方法は、スラグと、水ガラスと、ベントナイトとを混和した非自硬性の混合液A/石灰とベントナイトとを混合した非自硬性の混合液Bからなる第1液を貯留された調合槽Pと、上記調合槽Pに貯留された第1液を圧送するための第1ポンプと、上記第1ポンプから延長される第1圧送管と、上記第1圧送管上に設けられた第1停止バルブとを有する第1の管路と、上記混合液B/上記混合液Aからなる第2液を貯留された調合槽Qと、上記調合槽Qに貯留された第2液を圧送するための第2ポンプと、上記第2ポンプの後段に設けられた切換バルブを介して分岐されるバイパス管及び第2圧送管と、上記第2圧送管上に設けられた第2停止バルブとを有し、上記バイパス管は上記調合槽Qへ戻るように連結されている第2の管路と、上記第1圧送管と上記第2圧送管とを合流させる注入地点の合流部と、上記合流部に連結されている注入管と、を備えるグラウト注入装置を用いたグラウト注入方法であって、上記第1停止バルブ及び上記第2停止バルブを開放し、また上記切換バルブを第2圧送管側へ切り替えた状態で、上記第1ポンプ及び上記第2ポンプを動作して、上記第1液を上記第1の管路を介して、上記第2液を上記第2の管路を介して別々に圧送し、上記第1液及び上記第2液を上記合流部で混合することで得られる硬化性グラウトを注入充填する第1工程と、上記第1工程におけるグラウトの注入充填終了後に、上記第2ポンプを停止させ或いは動作させたままで、上記第2停止バルブを閉じることにより、注入管内に残存している硬化性グラウトを上記第1ポンプによる上記第1液の圧送を通じて取り除く第2工程とを有し、上記第1工程、及び上記第2工程を1サイクルとして繰り返し硬化性グラウトを注入充填することを特徴とする。
本発明を適用した二液性グラウトの圧送注入方法は、スラグと、水ガラスと、ベントナイトとを混和した非自硬性の混合液A/石灰とベントナイトとを混合した非自硬性の混合液Bからなる第1液を貯留された調合槽Pと、上記調合槽Pに貯留された第1液を圧送するための第1ポンプと、上記第1ポンプから延長される第1圧送管と、上記第1圧送管上に設けられた第1停止バルブとを有する第1の管路と、上記混合液B/上記混合液Aからなる第2液を貯留された調合槽Qと、上記調合槽Qに貯留された第2液を圧送するための第2ポンプと、上記第2ポンプの後段に設けられる第2圧送管と、上記第2圧送管上に設けられ、上記第2圧送管の開放又はエア供給部から当該第2圧送管内へのエア供給を切り換えるための切換バルブとを有する第2の管路と、
上記第1圧送管と上記第2圧送管とを合流させる注入地点の合流部と、上記合流部に連結されている注入管と、を備えるグラウト注入装置を用いたグラウト注入方法であって、上記第1停止バルブ及び上記切換バルブを開放した状態で、上記第1ポンプ及び上記第2ポンプを動作して、上記第1液を上記第1の管路を介して、上記第2液を上記第2の管路を介して別々に上記第1液及び上記第2液を圧送し、上記第1液及び上記第2液を上記合流部で混合することで得られる硬化性グラウトを注入充填する第1工程と、上記第1工程におけるグラウトの注入充填終了後に、上記第1ポンプを停止させて上記第1停止バルブを閉じることとともに、上記切換バルブを上記エア供給部側に切り換えて、当該エア供給部から当該第2圧送管内へエア供給をすることにより、注入管内に残存している硬化性グラウトを取り除く第2工程とを有し、上記第1工程、及び上記第2工程を1サイクルとして繰り返し硬化性グラウトを注入充填することを特徴とする。
本発明を適用した二液性グラウトの圧送注入方法は、スラグと、水ガラスと、ベントナイトとを混和した非自硬性の混合液A/石灰とベントナイトとを混合した非自硬性の混合液Bからなる第1液を貯留された調合槽Pと、上記調合槽Pに貯留された第1液を圧送するための第1ポンプと、上記第1ポンプから延長される第1圧送管と、上記第1圧送管上に設けられた第1停止バルブとを有する第1の管路と、上記混合液B/上記混合液Aからなる第2液を貯留された調合槽Qと、上記調合槽Qに貯留された第2液を圧送するための第2ポンプと、上記第2ポンプの後段に設けられた第2圧送管と、上記第2圧送管上に設けられた第2停止バルブとを有する第2の管路と、上記第1圧送管と上記第2圧送管とを合流させる注入地点の合流部と、上記合流部に連結されてなるとともに上下に着脱自在とするための着脱継手が設けられた注入管と、を備えるグラウト注入装置を用いたグラウト注入方法であって、上記第1停止バルブ、上記切換バルブを開放した状態で、上記第1ポンプ及び上記第2ポンプを動作して、上記第1液を上記第1の管路を介して、上記第2液を上記第2の管路を介して別々に圧送し、上記第1液及び上記第2液を上記合流部で混合することで得られる硬化性グラウトを注入充填する第1工程と、上記第1工程におけるグラウトの注入充填終了後に、上記第1ポンプ及び上記第2ポンプを停止させ、上記第1停止バルブ及び上記第2停止バルブを閉じ、上記着脱継手を脱操作して注入管を上下に分離し、手動により上記注入管内の硬化性グラウトをその自重で取り除く第2工程とを有し、上記第1工程、及び上記第2工程を1サイクルとして繰り返し硬化性グラウトを注入充填することを特徴とする。
上述した構成からなる二液性グラウトの圧送注入方法は、第1液と第2液の合流部より後段の注入管内に残存する硬化性グラウトを水洗いすることなく取り除くことが可能となる。
本発明を適用した二液性グラウトの圧送注入システムの構成例を示す図である。 本発明を適用した二液性グラウトの圧送注入システムの他の構成例を示す図である。 エアの供給を通じて注入管内に残存している硬化性グラウトを取り除く例を示す図である。 注入管について上下に着脱自在とするための着脱継手が設けられた例を示す図である。
以下、本発明を適用した二液性グラウトの圧送注入方法の実施の形態について詳細に説明する。
図1は、本発明を適用した二液性グラウトの圧送注入システム1の構成例を示している。この圧送注入システム1は、第1液を貯留された調合槽Pと、調合槽Pに接続されたサクションホース11と、サクションホース11の終端に取り付けられた第1ポンプ12と、第1ポンプ12から延長される第1圧送管13と、第1圧送管13上に設けられた第1停止バルブ14とを有する第1の管路10を備えている。
また、この圧送注入システム1は、第2液を貯留された調合槽Qと、調合槽Qに接続されたサクションホース21と、サクションホース21上に設けられたバルブ27と、サクションホース21の終端に取り付けられた第2ポンプ22と、第2ポンプの後段に設けられた切換バルブ23と、この切換バルブ23を介して分岐されるバイパス管26及び第2圧送管24と、第2圧送管24上に設けられた第2停止バルブ25とを有し、バイパス管26は調合槽Qへ戻るように連結されている第2の管路20を備えている。
また、この圧送注入システム1では、第1の管路10と第2の管路20を合流させる。具体的には、第1の管路10における第1圧送管13と、第2の管路20における第2圧送管24とを合流させる注入地点の合流部31と、合流部31に連結されている注入管32とを備えている。
停止バルブ14、25及びバルブ27は、流体の通路を開閉することのできる可動機構を有する、例えばボールバルブ、ゲートバルブ、ロータリーバルブ、バタフライバルブ等であり、コックも含まれる。切換バルブ23は、例えば手動や電磁バルブ操作により、サクションホース21からの流路をバイパス管26又は第2圧送管24へ切り換えることが可能な、いわゆる切換弁である。
調合槽Pに貯留される第1液は、スラグと、水ガラスと、ベントナイトとを混和した非自硬性の混合液Aである。ちなみに、この混合液Aは粘着性懸濁液であり、しかも硬化に10日以上を費やしていることから、非自硬性としている。また調合槽Qに貯留される第2液は、石灰とベントナイトとを混合した非自硬性の混合液Bであり、当該混合液Bも粘着性懸濁液である。また、この混合液A、Bには、グラウトに使用されている分散剤、遅延剤、強度増加剤、ベントナイト以外の増粘剤等を目的に合わせて併用することができる。
このような混合液Aと混合液Bとを混合することにより、硬化性グラウトを生成することが可能となる。この硬化性グラウトは何れもゲル化、硬化し、空洞を充填するためのグラウトとして十分な硬化を発揮する。
また本発明において、混合液Aに使用されるスラグは、水砕スラグを用いる。この水砕スラグは、潜在水硬性があり、アルカリ刺激剤として石灰、セメント、苛性ソーダ及び特定の水ガラスを作用させると硬化するものである。使用するスラグとしては、圧送可能な粒子であればよく、好ましくは普通セメント程度以上ものであればよい。
また、混合液Bに使用される石灰は、生石灰と消石灰とがあるが、消石灰を用いることが好ましく、市販されている特号、1号及び2号を用いるようにしてもよい。
水ガラスは、モル比2.5以下(JIS1号、2号)のものを用いると、アルカリ刺激剤としてスラグを硬化させる作用があるため、本発明ではこれを使用するのは好ましくない。
このため、本発明において使用する水ガラスは、スラグのアルカリ刺激剤と作用しないJIS3号以上(モル比2.8以上)が特に好ましい。
ベントナイトは、産地(国産や外国産等)で性質が大きく異なるため特定できないが、好ましくは粒径200メッシュ以上である。
本発明において使用すべき硬化性グラウトを生成する上で必要な各成分の使用量は、目的とするゲルタイム、固結強度(初期強度の発現、長期強度)等により異なるため、明確に限定できるものではないが、大体グラウト1m3あたり、スラグ100〜800kg、消石灰5〜100kg、水ガラスがJIS3号換算で1〜15l程度である。
ちなみにベントナイトの使用量は、性質、性能、配合水(スラグ、消石灰、水ガラス分を除く)によって大きく異なるため、範囲は特定することができない。
なお、この調合槽Pに貯留される第1液は、混合液Bを貯留するものであってもよい。かかる場合には、調合槽Qに貯留される第2液は、混合液Aとなる。即ち、この圧送注入システム1は、スラグと、水ガラスと、ベントナイトとを混和した非自硬性の混合液A/石灰とベントナイトとを混合した非自硬性の混合液Bからなる第1液を第1の管路10を介して、また混合液B/混合液Aからなる第2液とを別々に圧送する。
ちなみに本発明では、第1液を第1の管路10を介して、また第2液を第2の管路20を介して別々に圧送する場合に限定されるものではなく、例えば第1液を第2の管路20を介して、また第2液を第1の管路10を介して圧送するものであってもよい。
また、本発明は、上述した図1に示す経路で構成されていることは必須とならず、第1液と第2液を合流部31まで別々に圧送するものであればいかなる構成であってもよい。
圧送注入システム1では、注入充填時において、第1停止バルブ14、第2停止バルブ25、バルブ27を開放し、また切換バルブ23を第2圧送管24側へ切り換えた状態で、第1ポンプ12及び第2ポンプ22を動作させる。これにより第1液を第1の管路10を介して、第2液を第2の管路20を介して別々に圧送し、第1液及び第2液を合流部31で混合する。これにより、スラグと石灰と水ガラスとベントナイトを主成分とした硬化性グラウトが得られる。硬化性グラウトは、注入管32の先端から排出し、これを所望の箇所に注入充填する。以上の注入充填が終了するまでの工程を第1工程という。
また第1工程におけるグラウトの注入充填終了後に、第2工程に移行する。この第2工程では、第2ポンプ22を停止させ或いは動作させたままで、第2停止バルブ25を閉じる。これにより、合流部31には第1液のみが第1ポンプ12を介して第1の管路10を介して供給されてくるのみの状態となり、第2液の第2の管路20を介した供給は停止することとなる。実際に第1工程において注入管32は硬化性グラウトが残存してしまう場合もあるが、かかる残存した硬化性グラウトを第1ポンプ12による第1液の圧送を通じて取り除くことが可能となる。
これにより、第1工程後における注入充填終了後、合流部31より前段にある圧送管13、24内に残存する第1液と第2液とを取り除くことなくそのまま残置させ、合流部31より後段にある注入管32内に残存している硬化性グラウトを、第1液の圧送を通じて取り除くことが可能となる。
なお、第1液、第2液の注入管32からの流出を防止する具体的な方法としては、例えば注入管32の先端において図示しないバルブを設けて注入管32内の第1液等の流出を防止するようにしてもよいし、また、注入管32の先端の高さを高くすることにより、第2液の流出防止を図るようにしてもよい。
また、第2工程では、第2ポンプ22を停止させるとともに第2停止バルブ25を閉じる代わりに、切換バルブ23をバイパス管26側に切り換えるようにしてもよい。これにより第2液を調合槽Qに戻すことが可能となり、合流部31には第1液のみ供給することができ、第2液の供給を停止させることが可能となる。
なお、第1圧送管13内の第1液、第2圧送管24内の第2液は、非硬化性であるが、作業を可使時間以上に亘って中止する場合には、圧送管13、24の入口から清掃ボールを投入し、圧送管13、24の先端に図示しない回収装置を取り付けて残留液を押し出し、ボールは回収するようにしてもよい。
なお、調合槽P、Q、サクションホース11、21及び圧送管13、24、更にはポンプ12、22内に残留した第1液、第2液は、圧送管13、24と同様に注入終了後、そのまま保持し、次の注入時において使用するようにしてもよい。
なお、ポンプ12、22による第1液、第2液の圧送比率は、特に限定されるものではないが、好ましくは第1液、第2液を互いに等量で構成する。また第1液、第2液の圧送比率をある所定比率とする際には、混合液Aの比率に対して混合液Bの比率を小さくすることが望ましい。
注入充填終了後、注入管32内における硬化性グラウトを第1液により取り除いて、その希釈された排出液は、ビニール袋の中でゲル硬化させてそのまま残土として処理することが可能となる。
また、注入管32内における硬化性グラウトを後述するようにエアやグラウトの自重で取り除いた排出液は、硬化性グラウトそのものであるため、ゲル硬化後に上述と同様にビニール袋に詰めて残土として処理するものである。
また、第1工程における注入充填終了後、注入管32内の硬化性グラウトが十分に硬化しない軟らかい固結状態で、次の第1工程の注入作業において圧送圧で注入充填する方法を採用することも可能となる。
なお、本発明は、上述した実施の形態に限定されるものではない。例えば、図2は、上述した第1ポンプ12及び第2ポンプ22を用いる代わりに、これら第1ポンプ12及び第2ポンプ22の機能を併せ持つ2連式ポンプを有するグラウト注入装置を用いるものである。この図2に示す実施の形態において、上述した図1に示す実施の形態と同一の構成要素及び部材に関しては、同一の符号を付すことにより、以下における説明を省略する。
図2に示す実施の形態では、2連式ポンプ28を設けており、この2連式ポンプ28には、サクションホース11、サクションホース21の各終端が接続されており、また第1圧送管13と第2圧送管24に接続されている。この2連式ポンプ28の内部には、上述した第1ポンプ12の役割を担う圧送部28aと、第2ポンプ22の役割を担う圧送部28bとが設けられている。これら圧送部28a、28bにより第1液、第2液を圧送することで上述と同様に硬化性グラウトを得ることができ、これを所望の箇所に注入充填することが可能となる。
なお、上述した実施の形態において、第1工程におけるグラウトの注入充填終了後に、ポンプ12、22を停止させ、第2停止バルブ25を閉じることにより、第1圧送管13内の残留圧力により、管内に残存している硬化性グラウトを、第1液で押し出して取り除くようにしてもよい。
また、図3に示す実施の形態では、第2圧送管24上に切換バルブ41を設け、この切換バルブ41による切換操作を行うことにより第2圧送管24を合流部31側へ切り換え、又はエアフォース42を介してエア供給部43への切り換えを実現可能とした構成である。つまりこの切換バルブ41が合流部31側へ切り換わる場合には、上述と同様に第2液を第2圧送管24を介して合流部31へと圧送することが可能となるとともに、エアフォース42に対して閉鎖されることとなる。これに対して、この切換バルブ41がエアフォース42側へ切り換わる場合には、第2圧送管24を介した第2液の圧送がせき止められる代わりに、エア供給部43からのエアをエアフォース42を介して供給されることとなる。
この図3に示す実施の形態においては、第1工程は上述と同様の動作を実行することとなるが、第2工程においては以下の動作を実行する。第1工程におけるグラウトの注入充填終了後に、第1ポンプ12を停止させて第1停止バルブ14を閉じることとともに、切換バルブ41をエア供給部43側に切り換える。この供給されたエアは切換バルブ41から合流部31を経て注入管32へと送られることとなる。このエアの供給を通じて注入管32内に残存している硬化性グラウトを取り除くことが可能となる。
また、図4に示す実施の形態では、注入管32について上下に着脱自在とするための着脱継手45が設けられた例である。この着脱継手45は、例えばカムロック等で構成され、この注入管32を速やかに着脱させることが可能なものとされている。
この図4に示す実施の形態においては、第1工程は上述と同様の動作を実行することとなるが、第2工程においては以下の動作を実行する。第1工程におけるグラウトの注入充填終了後に、第1ポンプ12を停止させて第1停止バルブ14を閉じることとともに、第2停止バルブ25も閉じる。そして、着脱継手45を脱操作して注入管32を上下に分離し、手動により注入管32内の硬化性グラウトをその自重で取り除く。
上述の如き各構成からなる二液性グラウトの圧送注入システム1では、第1液と第2液の合流部31より後段の注入管32内に残存する硬化性グラウトを水洗いすることなく取り除くことが可能となる。
以下、本発明を適用した二液性グラウトの圧送注入方法について実施例を挙げて更に詳細に説明をする。実験に用いた材料は、スラグ(デイ・シイ社製セラメント)、水ガラスは、SiO2:24.05%、Na2O:6.24%、モル比3.98、消石灰は、JIS1号品、ベントナイトはアメリカ産のものを用いた。
実 験 1
圧送実験に用いた硬化性グラウトの配合は、混合液A500lあたりスラグ255kg、水ガラス50l、ベントナイト5kg、水350l、混合液B500lあたり消石灰45kg、ベントナイト20kg、水472lである。
混合液A、混合液Bの流動性はフロー値でそれぞれ63cm、58cm、ブリージングは1時間後で2.0%であった。更に混合液A、Bはともに2日後においてもフロー値が40cm、51cmと十分圧送可能な流動性を保持していた。
混合液A、混合液Bを混合して得られる硬化性グラウトのゲルタイムは、5秒で可塑状(グラウト自体は自立しているが、加圧すれば容易に流動化する固結強さでフロー値12cm)を呈しており、固結強度は、3時間後で0.02N/mm2、1日後で0.23N/mm2、28日後3.2N/mm2であった。
なお、フロー値は、円筒フローコーンによる測定で、水平なアクリル板の上に内径80mm、高さ80mmの円筒を置き、その中にA液、又はB液を満たした後、円筒を静かに持ち上げ、その時の液の広がり(直径)を測定し、cmをもって表した。
実 験 2(圧送と装置)
実験に用いた装置は、図1に示すものであり、サクションホース11のバルブ27、圧送管24の切換バルブ23、及びバイパス管26を除き、合流部31手前の第2停止バルブ25の代替として、図3に示すように、第2圧送管24上に切換バルブ41を設け、更に注入管32の先端に図示しないバルブを新たに取り付けた。
圧送管13、24は、1.5インチのものを500mの長さに切り出し、コ字型に順次折り曲げて設置した。また第1液及び第2液の合流部31よりも後段にある注入管32の径は、圧送管13、24と同じ1.5インチであり、長さを6mとし、注入管32の先端の注入口は、合流部31よりも1m高いところに設置した。
圧送は、第1液、第2液を等量で毎分40l(合計80l)で合流部31で混合して得られた硬化性グラウトが注入管32の先端の注入口から出射するまで圧送した。その時の圧送圧は、0.86MPaであった。更に第1液及び第2液を圧送管内に1日間残留させた後、再び圧送したところ、圧送圧は0.91MPaとほぼ同じ値を示していることが確認された。
実 験 3(比較例)
実験2で圧送した後、第1液(混合液A)、第2液(混合液B)の第1ポンプ12、第2ポンプ22の停止、第1停止バルブ14及び切換バルブ41を締め、注入管32内に残留した硬化性グラウトと同量の水を図4に示すように着脱継手45を用いて注水して取り除いた排出物(硬化性グラウトと水の混合液)をビニール袋に取り入れた。この排出物は、ゲル化能力を失い、ヘドロ状を呈していた。更に7日後経過しても硬化せず、ヘドロ状のままであった。このことから、第1液及び第2液の合流部31より後段にある注入管32内の硬化性グラウトを水で取り除いた場合、排出物は硬化せずヘドロ状であるため、運搬が厄介であり、またヘドロを固化して処理しなければならないという労力や処理コストの負担が大きくなるという問題点があった。
実 験 4(実施例2)
実験4では、実験2と同一の方法で第1液(混合液A)及び第2液(混合液B)を圧送し、合流部31において混合した硬化性グラウトを注入管32の注入口から出射させた後、第2液側の第2ポンプ22を停止し、切換バルブ41を閉めて注入管32内に残留した硬化性グラウトと同量の第1液で取り除いた排出物(硬化性グラウトと第1液の混合液)をビニール袋に取り入れた。
この排出物のゲルタイムは、1分30秒と配合原液より遅延されていた。
固結強度は、1日後で0.15N/mm2の硬さを示し、その時間で運搬が容易で残土として直接処理できることが確認された。
なお、ゲルタイムが遅延された理由として、第1液(混合液A)で希釈されたため、ゲル化剤として働く混合液Bの消石灰が含まれていないためである。
実 験 5(実施例3)
実験5は、実験4と異なることは、第1液が混合液B、第2液が混合液Aであること以外は、実験4と同様に行った。この時の排出物は、ゲルタイム3秒であり、配合原液より若干短かった。固結強度は1日後では0.01N/mm2と低いが、7日後では0.17N/mm2を示し、この時点では運搬が容易で残土として処理できることが確認された。
実 験 6(実施例4)
実験6は、図3に示されるシステムを利用し、実験4と同様に注入管32先端の注入口から硬化性グラウトが出射するのを確認した後、第1液及び第2液を圧送する、第1ポンプ12、第2ポンプ22を停止し、第1停止バルブ14を閉め、切換バルブ41をエア供給部43側に切り換える。そしてエアを注入管32内の硬化性グラウトを取り除き、ビニール袋に取り入れた。
この時のゲルタイムは、5秒、1時間後の固結強度は、0.21N/mm2と配合原液とほぼ同じであった。
実 験 7
実験7は、図4に示されるシステムを利用し、第1液及び第2液を圧送し、合流部31で混合した硬化性グラウトが注入管32の先端から出射するのを確認し、停止バルブ14、25を閉めた後、直ちに着脱継手45(カムロック)を上下に分離し、注入管32の先端を高く持ち上げて硬化性グラウトを自重で取り除き、ビニールに取り入れた。排出物のゲルタイムは6秒であり、1時間後の固結強度は、0.20N/mm2で配合原液とほぼ同じであり、その時点で残土として処理が可能であることが確認できた。
1 圧送注入システム
10 管路
11 サクションホース
12 ポンプ
13 圧送管
14 停止バルブ
20 管路
21 サクションホース
22 ポンプ
23 切換バルブ
24 圧送管
25 停止バルブ
26 バイパス管
27 バルブ
28 2連式ポンプ
31 合流部
32 注入管
41 切換バルブ
42 エアフォース
43 エア供給部
45 着脱継手

Claims (7)

  1. スラグと、水ガラスと、ベントナイトとを混和した非自硬性の混合液A/石灰とベントナイトとを混合した非自硬性の混合液Bからなる第1液と、上記混合液B/上記混合液Aからなる第2液とを別々に圧送して注入地点の合流部で混合することで得られた硬化性グラウトを注入充填する第1工程と、
    上記第1工程後における注入充填終了後、上記合流部より前段にある圧送管内に残存する上記第1液と上記第2液とを取り除くことなくそのまま残置させ、合流部より後段にある注入管内に残存している硬化性グラウトを、上記第1液、エア又は当該硬化性グラウトの自重で取り除く第2工程とを有し、
    上記第1工程、及び上記第2工程を1サイクルとして繰り返し硬化性グラウトを注入充填すること
    を特徴とする二液性グラウトの圧送注入方法。
  2. スラグと、水ガラスと、ベントナイトとを混和した非自硬性の混合液A/石灰とベントナイトとを混合した非自硬性の混合液Bからなる第1液を貯留された調合槽Pと、上記調合槽Pに貯留された第1液を圧送するための第1ポンプと、上記第1ポンプから延長される第1圧送管と、上記第1圧送管上に設けられた第1停止バルブとを有する第1の管路と、
    上記混合液B/上記混合液Aからなる第2液を貯留された調合槽Qと、上記調合槽Qに貯留された第2液を圧送するための第2ポンプと、上記第2ポンプの後段に設けられた切換バルブを介して分岐されるバイパス管及び第2圧送管と、上記第2圧送管上に設けられた第2停止バルブとを有し、上記バイパス管は上記調合槽Qへ戻るように連結されている第2の管路と、
    上記第1圧送管と上記第2圧送管とを合流させる注入地点の合流部と、
    上記合流部に連結されている注入管と、
    を備えるグラウト注入装置を用いたグラウト注入方法であって、
    上記第1停止バルブ及び上記第2停止バルブを開放し、また上記切換バルブを第2圧送管側へ切り替えた状態で、上記第1ポンプ及び上記第2ポンプを動作して、上記第1液を上記第1の管路を介して、上記第2液を上記第2の管路を介して別々に圧送し、上記第1液及び上記第2液を上記合流部で混合することで得られる硬化性グラウトを注入充填する第1工程と、
    上記第1工程におけるグラウトの注入充填終了後に、上記第2ポンプを停止させ或いは動作させたままで、上記第2停止バルブを閉じることにより、注入管内に残存している硬化性グラウトを上記第1ポンプによる上記第1液の圧送を通じて取り除く第2工程とを有し、
    上記第1工程、及び上記第2工程を1サイクルとして繰り返し硬化性グラウトを注入充填すること
    を特徴とする二液性グラウトの圧送注入方法。
  3. 上記第2工程では、上記切換バルブを上記バイパス管側に切り換えて上記第2液を上記調合槽Qに戻すこと
    を特徴とする請求項2記載の二液性グラウトの圧送注入方法。
  4. 上記第1ポンプ及び上記第2ポンプの代替として、上記第1ポンプ及び上記第2ポンプの機能を併せ持つ2連式ポンプを有するグラウト注入装置を用いること
    を特徴とする請求項2又は3記載の二液性グラウトの圧送注入方法。
  5. 上記第1工程におけるグラウトの注入充填終了後に、上記ポンプを停止させ、上記第2停止バルブを閉じることにより、上記第1圧送管内の残留圧力により、注入管内に残存している硬化性グラウトを、上記第1液で押し出して取り除く第2工程とを有し、上記第1工程、及び上記第2工程を1サイクルとして繰り返し硬化性グラウトを注入充填すること
    を特徴とする請求項2又は4記載の二液性グラウトの圧送注入方法。
  6. スラグと、水ガラスと、ベントナイトとを混和した非自硬性の混合液A/石灰とベントナイトとを混合した非自硬性の混合液Bからなる第1液を貯留された調合槽Pと、上記調合槽Pに貯留された第1液を圧送するための第1ポンプと、上記第1ポンプから延長される第1圧送管と、上記第1圧送管上に設けられた第1停止バルブとを有する第1の管路と、
    上記混合液B/上記混合液Aからなる第2液を貯留された調合槽Qと、上記調合槽Qに貯留された第2液を圧送するための第2ポンプと、上記第2ポンプの後段に設けられる第2圧送管と、上記第2圧送管上に設けられ、上記第2圧送管の開放又はエア供給部から当該第2圧送管内へのエア供給を切り換えるための切換バルブとを有する第2の管路と、
    上記第1圧送管と上記第2圧送管とを合流させる注入地点の合流部と、
    上記合流部に連結されている注入管と、
    を備えるグラウト注入装置を用いたグラウト注入方法であって、
    上記第1停止バルブ及び上記切換バルブを開放した状態で、上記第1ポンプ及び上記第2ポンプを動作して、上記第1液を上記第1の管路を介して、上記第2液を上記第2の管路を介して別々に上記第1液及び上記第2液を圧送し、上記第1液及び上記第2液を上記合流部で混合することで得られる硬化性グラウトを注入充填する第1工程と、
    上記第1工程におけるグラウトの注入充填終了後に、上記第1ポンプを停止させて上記第1停止バルブを閉じることとともに、上記切換バルブを上記エア供給部側に切り換えて、当該エア供給部から当該第2圧送管内へエア供給をすることにより、注入管内に残存している硬化性グラウトを取り除く第2工程とを有し、
    上記第1工程、及び上記第2工程を1サイクルとして繰り返し硬化性グラウトを注入充填すること
    を特徴とする二液性グラウトの圧送注入方法。
  7. スラグと、水ガラスと、ベントナイトとを混和した非自硬性の混合液A/石灰とベントナイトとを混合した非自硬性の混合液Bからなる第1液を貯留された調合槽Pと、上記調合槽Pに貯留された第1液を圧送するための第1ポンプと、上記第1ポンプから延長される第1圧送管と、上記第1圧送管上に設けられた第1停止バルブとを有する第1の管路と、
    上記混合液B/上記混合液Aからなる第2液を貯留された調合槽Qと、上記調合槽Qに貯留された第2液を圧送するための第2ポンプと、上記第2ポンプの後段に設けられた第2圧送管と、上記第2圧送管上に設けられた第2停止バルブとを有する第2の管路と、
    上記第1圧送管と上記第2圧送管とを合流させる注入地点の合流部と、
    上記合流部に連結されてなるとともに上下に着脱自在とするための着脱継手が設けられた注入管と、
    を備えるグラウト注入装置を用いたグラウト注入方法であって、
    上記第1停止バルブ、上記切換バルブを開放した状態で、上記第1ポンプ及び上記第2ポンプを動作して、上記第1液を上記第1の管路を介して、上記第2液を上記第2の管路を介して別々に圧送し、上記第1液及び上記第2液を上記合流部で混合することで得られる硬化性グラウトを注入充填する第1工程と、
    上記第1工程におけるグラウトの注入充填終了後に、上記第1ポンプ及び上記第2ポンプを停止させ、上記第1停止バルブ及び上記第2停止バルブを閉じ、上記着脱継手を脱操作して注入管を上下に分離し、手動により上記注入管内の硬化性グラウトをその自重で取り除く第2工程とを有し、
    上記第1工程、及び上記第2工程を1サイクルとして繰り返し硬化性グラウトを注入充填すること
    を特徴とする二液性グラウトの圧送注入方法。
JP2012088542A 2012-04-09 2012-04-09 二液性グラウトの圧送注入方法 Pending JP2013217100A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012088542A JP2013217100A (ja) 2012-04-09 2012-04-09 二液性グラウトの圧送注入方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012088542A JP2013217100A (ja) 2012-04-09 2012-04-09 二液性グラウトの圧送注入方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2013217100A true JP2013217100A (ja) 2013-10-24

Family

ID=49589527

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012088542A Pending JP2013217100A (ja) 2012-04-09 2012-04-09 二液性グラウトの圧送注入方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2013217100A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN107387121A (zh) * 2017-08-15 2017-11-24 中铁工程装备集团有限公司 新型双液注浆全液压耦合控制系统
JP2018021308A (ja) * 2016-08-01 2018-02-08 富士化学株式会社 裏込材
CN113236336A (zh) * 2021-06-15 2021-08-10 国能乌海能源五虎山矿业有限责任公司 一种绿色节能型煤层注水与注浆协同防灾系统及方法
CN115012994A (zh) * 2022-06-10 2022-09-06 福建中天交通工程技术服务有限公司 一种盾构同步双液注浆工艺

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH03217597A (ja) * 1990-01-23 1991-09-25 Ohbayashi Corp シールド工法における裏込め注入工法
JPH04106213A (ja) * 1990-08-24 1992-04-08 Furonto Eng Kk 注入薬液の混合比制御方法
JPH057795U (ja) * 1991-07-10 1993-02-02 株式会社フジタ 裏込注入装置
JP2001200699A (ja) * 2000-01-20 2001-07-27 Maeda Corp フレッシュ混練材料吹付けシステム
JP2001311391A (ja) * 2000-04-26 2001-11-09 Ohbayashi Corp 充填材の圧送方法
JP2008291057A (ja) * 2007-05-22 2008-12-04 Shimoda Gijutsu Kenkyusho:Kk グラウト及びそれを用いたグラウト注入方法

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH03217597A (ja) * 1990-01-23 1991-09-25 Ohbayashi Corp シールド工法における裏込め注入工法
JPH04106213A (ja) * 1990-08-24 1992-04-08 Furonto Eng Kk 注入薬液の混合比制御方法
JPH057795U (ja) * 1991-07-10 1993-02-02 株式会社フジタ 裏込注入装置
JP2001200699A (ja) * 2000-01-20 2001-07-27 Maeda Corp フレッシュ混練材料吹付けシステム
JP2001311391A (ja) * 2000-04-26 2001-11-09 Ohbayashi Corp 充填材の圧送方法
JP2008291057A (ja) * 2007-05-22 2008-12-04 Shimoda Gijutsu Kenkyusho:Kk グラウト及びそれを用いたグラウト注入方法

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018021308A (ja) * 2016-08-01 2018-02-08 富士化学株式会社 裏込材
CN107387121A (zh) * 2017-08-15 2017-11-24 中铁工程装备集团有限公司 新型双液注浆全液压耦合控制系统
CN113236336A (zh) * 2021-06-15 2021-08-10 国能乌海能源五虎山矿业有限责任公司 一种绿色节能型煤层注水与注浆协同防灾系统及方法
CN113236336B (zh) * 2021-06-15 2024-05-14 国能乌海能源五虎山矿业有限责任公司 一种绿色节能型煤层注水与注浆协同防灾系统及方法
CN115012994A (zh) * 2022-06-10 2022-09-06 福建中天交通工程技术服务有限公司 一种盾构同步双液注浆工艺

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN104534167B (zh) 触变泥浆的减阻方法
JP2013217100A (ja) 二液性グラウトの圧送注入方法
CN101235632B (zh) 灌浆堵漏工艺
CN103953365A (zh) 一种隧道单、双液浆交替注浆加固工艺及其装置
CN111608695A (zh) 一种盾构施工同步注浆补浆系统
KR102471506B1 (ko) 강관 보강 다단 그라우팅을 위한 그라우팅재 조성물 및 이를 이용한 그라우팅 방법
NO300677B1 (no) Fremgangsmåte til injisering og herding av et sementholdig materiale i et hulrom
KR100964397B1 (ko) 추진관의 그라우팅 공법
JP2013064238A (ja) 二液性グラウト注入方法
CN104653199B (zh) 一种多功能信息化注浆装置及其相关的注浆方法
CN203769805U (zh) 一种消除水下盾构液化土层注浆防喷系统
CN205895264U (zh) 一种盾构机注浆防堵构件
JP5824588B1 (ja) 真空グラウト注入工法
JP4762200B2 (ja) 多点地盤同時注入による地盤強化方法
CN110453672A (zh) 松散浅覆土双液注浆加固方法
KR102464905B1 (ko) 실리카졸을 이용한 지반보강공법
WO2015030163A1 (ja) 高性能無機系ひび割れ注入材を用いた漏水ひび割れ止水材料及びその止水工法
CN106837378B (zh) 免止浆墙分段扫孔后退式控制性注浆设备
CN103114601A (zh) 强渗漏地层的速凝高喷灌浆截渗方法及其装置
JP5923250B2 (ja) ガス導管の充填遮断材及び充填遮断工法
CN111946297A (zh) 一种填充固化泥浆及水平定向钻注浆防塌工艺
CN207176766U (zh) 平面止浆垫涌水口控流装置
CN104499487A (zh) 双液搅拌注浆系统
JP5819557B1 (ja) Cb液及びその圧送方法
JP5083806B2 (ja) グラウト注入方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20150326

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20150326

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20150507

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20160122

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20160202

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20160802