JP2013215691A - 排煙脱硫装置及び排煙脱硫方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】スプレー部分の構造の複雑化及び吸収塔の大型化を招くことなく、また運転条件の違いにかかわらず、常に高脱硫効率を維持することが可能である排煙脱硫装置及び排煙脱硫方法を提供する。
【解決手段】排ガスGIを導入するガス導入部22と、このガス導入部22から導入した排ガスGIに対して脱硫吸収液Lを吹き付けるスプレー24を具備した吸収塔20を備えた排煙脱硫装置10において、吸収塔20内におけるガス流路23上で且つスプレー24の排ガス流れの上流側には、ガス流路23の断面積を変更するガス流路断面積調整部30が設けられている。
【選択図】図2

Description

本発明は、例えば、化石燃料を燃焼させて生じる排ガス中の硫黄酸化物を除去するのに用いられる排煙脱硫装置及び排煙脱硫方法に関するものである。
従来、上記したような排煙脱硫装置としては、例えば、特許文献1に記載されたものがある。
この排煙脱硫装置は、石炭焚きボイラからの排ガスを導入する入口ダクトと、この入口ダクトから導入されて上昇する排ガスに対して脱硫吸収液を吹き付ける複数段のスプレーを有する吸収塔を備えており、この吸収塔のスプレー近傍には、スプレーから噴霧される脱硫吸収液が吸収塔内を上昇する排ガスに押し上げられて、脱硫吸収液と排ガスとの混合層が形成されるようになっている。
吸収塔のスプレー近傍に形成される脱硫吸収液と排ガスとの混合層では、脱硫が効率よく成されることから、この排煙脱硫装置において、脱硫吸収液と排ガスとの混合層を維持するために、すなわち、脱硫吸収液をスプレーの近傍で滞留させるために、格子状のサポートをスプレーと同一平面上に設けるようにしている。
特開2011-031209号公報
ところが、上記した従来の排煙脱硫装置では、格子状のサポートをスプレーと同一平面上に設置している都合上、スプレー部分の構造が複雑になってしまうという問題があった。
また、上記した従来の排煙脱硫装置では、概ね脱硫効率を高めることができるものの、石炭の種類や排ガスの量の多少といった運転条件の違いに対応することができないので、最適な運転状態とはならない場合があり、例えば、排ガス量が多くなるような石炭や酸化硫黄物濃度が高いガスを排出するような石炭を使用する場合において、スプレーの段数を増やして最適な運転状態を得ようとすると、吸収塔の大型化を招いてしまうという問題を有しており、これらの問題を解決することが従来の課題となっていた。
本発明は、上記した従来の課題に着目してなされたもので、スプレー部分の構造の複雑化及び吸収塔の大型化を招くことなく、また運転条件の違いにかかわらず、常に高脱硫効率を維持することが可能である排煙脱硫装置及び排煙脱硫方法を提供することを目的としている。
本発明の請求項1に係る発明は、排ガスを導入するガス導入部と、このガス導入部から導入した排ガスに対して脱硫吸収液を吹き付けるスプレーを具備した吸収塔を備えた排煙脱硫装置において、前記吸収塔内におけるガス流路上で且つ前記スプレーの排ガス流れの上流側には、前記スプレーから噴霧される脱硫吸収液を滞留させると共に、前記ガス流路の断面積を変更するガス流路断面積調整部が設けられている構成としたことを特徴としており、この構成の排煙脱硫装置を従来の課題を解決するための手段としている。
また、本発明の請求項2に係る排煙脱硫装置において、前記ガス流路断面積調整部は、互いに平行に並べられた前記ガス流路を横切る方向の複数本の長尺体と、前記複数本の長尺体を各々の軸心回りで且つ同一方向にそれぞれ回動させて前記ガス流路の断面積を変更する長尺体駆動機構を具備している構成としている。
この場合、ガス流路断面積調整部の長尺体には、例えば、その断面形状が楕円形を成すものや、ひし形を成すものを用いることができ、長尺体として断面形状が翼形を成す長尺体を採用することで、ガス流路断面積調整部に排ガスの整流機能を持たせるようにしてもよい。
さらに、本発明の請求項3に係る排煙脱硫装置は、前記吸収塔内に導入される排ガスの圧力を計測する導入ガス圧力計と、前記導入される排ガスの酸化硫黄物濃度、例えば、二酸化硫黄濃度を計測する導入側酸化硫黄物分析計と、前記スプレーを通過して前記吸収塔から排出される排ガスの圧力を計測する排出ガス圧力計と、前記排出される排ガスの酸化硫黄物濃度、例えば、二酸化硫黄濃度を計測する排出側酸化硫黄物分析計と、前記導入側及び排出側の両酸化硫黄物分析計の各分析値に基づいて得られる脱硫効率又は排出ガスの二酸化硫黄濃度を維持する段階において前記導入ガス圧力計及び排出ガス圧力計の各計測値から得られる圧力損失を調整するべく前記ガス流路断面積調整部に動作信号を出力する制御部を備えている構成としている。
一方、本発明の請求項4に係る排煙脱硫方法は、導入した排ガスに対して脱硫吸収液を吹き付けるスプレーを具備した吸収塔内に導入される排ガスの圧力及び酸化硫黄物濃度をそれぞれ計測すると共に、前記スプレーを通過して前記吸収塔から排出される排ガスの圧力及び酸化硫黄物濃度をそれぞれ計測し、前記吸収塔の導入側及び排出側における排ガスの各酸化硫黄物濃度に基づいて得られる脱硫効率又は排出ガスの酸化硫黄物濃度を維持する段階において前記吸収塔に導入される排ガスの圧力及び前記吸収塔から排出される排ガスの圧力の各値から得られる圧力損失を調整するべく、前記吸収塔内におけるガス流路上で且つ前記スプレーの排ガス流れの上流側に設けられたガス流路断面積調整部を動作させて、前記スプレーから噴霧される脱硫吸収液を滞留させると共に、前記ガス流路の断面積を変更する構成としている。
本発明に係る排煙脱硫装置及び排煙脱硫方法において、ガス導入部を通して吸収塔内に排ガスが導入され、吸収塔内のガス流路を移動する排ガスに対してスプレーから脱硫吸収液を吹き付けることで脱硫がなされる。
この際、吸収塔のスプレーの排ガス流れ上流側には、スプレーから噴霧される脱硫吸収液が吸収塔内のガス流路を移動する排ガスに押されて、脱硫効果が顕著な脱硫吸収液と排ガスとの混合層が形成されるが、この部位にはガス流路断面積調整部が位置しているので、このガス流路断面積調整部付近に上記脱硫吸収液と排ガスとの混合層が滞留することで、その層の形態が維持されることとなる。
この運転中において、吸収塔内に導入される排ガスの圧力及び酸化硫黄濃度、例えば、二酸化硫黄濃度をそれぞれ計測すると共に、スプレーを通過して吸収塔から排出される排ガスの圧力及び酸化硫黄濃度、例えば、二酸化硫黄濃度をそれぞれ計測する。
そして、導入側及び排出側における排ガスの各二酸化硫黄濃度に基づいて得られる脱硫効率がほぼ要求通りであったり、排出ガスの二酸化硫黄濃度が概ね要求される濃度であったりした場合には、すなわち、最適ないし最適に近い運転状態である場合には、この運転状態を維持できる状況下(石炭の種類や排ガスの量が変わらない状況下)において、導入される排ガスの圧力及び排出される排ガスの圧力の各値から得られる圧力損失ができるだけ小さくなるようにガス流路断面積調整部を動作させてガス流路断面積を調整すると、最適ないし最適に近い混合層の状態が維持されることとなる。
一方、石炭の種類や排ガスの量の多少といった運転条件の違いにより、導入される排ガスの二酸化硫黄濃度や流量が変わった場合には、脱硫効率又は排出ガスの二酸化硫黄濃度が要求される値に近づくようにガス流路断面積調整部を動作させてガス流路断面積を調整すると、やはり最適ないし最適に近い混合層の状態が維持されることとなる。
つまり、例えば、排ガス量が多くなるような石炭や二酸化硫黄濃度が高いガスを排出するような石炭を使用する場合において、最適ないし最適に近い運転状態を得るべくスプレーの段数を増やす必要がないので、吸収塔の大型化を回避し得ることとなる。
上記したように、本発明に係る排煙脱硫装置において、ガス流路断面積調整部が、複数本の長尺体と、これらの長尺体を各々の軸心回りにそれぞれ回動させてガス流路の断面積を変更する長尺体駆動機構を具備している構成とすると、簡単な構造で高脱硫効率を維持し得ることとなる。
また、上記したように、本発明に係る排煙脱硫装置において、導入側及び排出側の両酸化硫黄物分析計の各分析値に基づいて得られる脱硫効率又は排出ガスの酸化硫黄物濃度を一定の値に維持する段階で、圧力損失を変更するべくガス流路断面積調整部に動作信号を出力する制御部を備えている構成とすると、常に運転条件に合わせたガス流路断面積の調整を行い得ることとなる。
本発明に係る排煙脱硫装置では、上記した構成としているので、スプレー部分の構造の複雑化及び吸収塔の大型化を招くことなく、また運転条件の違いにかかわらず、常に高脱硫効率を維持することが可能であるという非常に優れた効果がもたらされる。
本発明に係る排煙脱硫装置が採用される排ガス処理システムの一例を示す概略構成説明図である。 本発明の一実施形態に係る排煙脱硫装置を示す概略構成説明図である。 図2に示した排煙脱硫装置におけるガス流路断面積調整部の長尺体によりガス流路を絞っている状態の部分側面説明図(a)及びガス流路の絞り具合を緩和した状態の部分側面説明図(b)である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
図1は本発明に係る排煙脱硫装置が採用される排ガス処理システムを示し、図2及び図3は本発明の一実施形態による排煙脱硫装置を示している。
図1に示すように、この排ガス処理システムは、石炭焚きボイラ1から煙突2に至るまでの煙道Rに順次配置した脱硝部3、エアヒータ4、脱塵部5、熱交換器6、排煙脱硫装置10、熱交換器7を備えており、石炭焚きボイラ1には、石炭がミル8で粉砕されて供給されるようになっている。
石炭焚きボイラ1で生じた排ガスから硫黄酸化物を除去する排煙脱硫装置10は、図2に示すように、吸収塔20を備えている。
この吸収塔20は、吸収液貯留部21と、ガス導入部22と、スプレー24と、ガス排出部25を具備している。吸収液貯留部21には、吸収剤としての石灰石を含む脱硫吸収液Lが貯留され、ガス導入部22には、石炭焚きボイラ1で生じた排ガスGIが導入される。スプレー24は、ガス導入部22に続く上下方向のガス流路23に位置している。このスプレー24には、脱硫吸収液Lがポンプ13及び吸収液循環配管14を介して吸収液貯留部21から供給され、ガス流路23を上昇する排ガスGIに対して脱硫吸収液Lを吹き付ける。ガス排出部25からは、このスプレー24からの脱硫吸収液Lの吹き付けにより硫黄酸化物が除去された後の排ガスGOが排出される。
吸収塔20のスプレー24の排ガス流れ上流側(図2下側)の近傍には、脱硫吸収液Lと排ガスGIとの混合層Mが位置するようになっている。この混合層Mは、吸収塔20内のガス流路23を上昇する排ガスGIにスプレー24から噴霧される脱硫吸収液Lが押し上げられて形成される。
吸収塔20のスプレー24近傍に形成される混合層Mでは、脱硫効果が顕著であることから、この排煙脱硫装置1において、この混合層Mを滞留させて維持するためのガス流路断面積調整部30が配置されている。
このガス流路断面積調整部30は、複数本の長尺体31と、長尺体駆動機構32を具備している。複数本の長尺体31はいずれも断面形状が楕円形を成していて、ガス流路23を横切る方向に(ほぼ水平方向に)沿って互いに平行に並べて配置されている。
長尺体駆動機構32は、モータ32aと、このモータ32aの出力により回動する一方のリール32bと、この一方のリール32bに一端側が巻き付けられた一方のワイヤ32cと、モータ32aの出力軸と平行を成す軸に固定された他方のリール32dと、この他方のリール32dに一端側が巻き付けられた他方のワイヤ32eと、一方のリール32bの回転を逆にして他方のリール32dに伝達する互いに同サイズの2個の歯車32f,32gを具備している。
この長尺体駆動機構32は、図3にも示すように、一方のワイヤ32cの他方側を複数の長尺体31の各一端部側に設けた突起31aに接続すると共に、他方のワイヤ32eの他方側を複数の長尺体31の各他端部側に設けた突起31bに接続することで、モータ32aの出力によって複数の長尺体31を各々の軸心C回りで且つ同一方向にそれぞれ等しく回動させてガス流路23の断面積を変更するようになっている。
すなわち、図3(a)に示すように、排ガスGIの流れを妨げるように複数の長尺体31をそれぞれ寝かせて、複数の長尺体31の各間隔をそれぞれ間隔寸法Waとすることでガス流路23の断面積を狭め、一方、図3(a)においてモータ32aの出力によりワイヤ32c,32eを矢印方向にそれぞれ移動させ、図3(b)に示すように、排ガスGIの流れに沿うように複数の長尺体31をそれぞれ立たせて、複数の長尺体31の各間隔をそれぞれ間隔寸法Wbとすることでガス流路23の断面積を拡げることができるようになっている。
ここで、複数の長尺体31を排ガスGIの流れに沿わせた(立たせた)状態を回動角度θ=0°とし、複数の長尺体31を排ガスGIの流れに対向させた(寝かせた)状態を回動角度θ=90°としており、この実施例において、運転中における複数の長尺体31の回動範囲θを0°以上85°以下に設定している。なお、複数の長尺体31の回動角度θを90°とすることもでき、このように、複数の長尺体31を完全に寝かせれば、排煙脱硫装置10における吸収塔20のメンテナンスがし易くなる。
また、この排煙脱硫装置10は、吸収塔20内に導入される排ガスGIの圧力を計測する導入ガス圧力計33と、導入される排ガスGIの二酸化硫黄(酸化硫黄物)濃度を計測する導入側二酸化硫黄分析計34と、スプレー24を通過して吸収塔20から排出される排ガスGOの圧力を計測する排出ガス圧力計35と、排出される排ガスGOの二酸化硫黄(酸化硫黄物)濃度を計測する排出側二酸化硫黄分析計36と、制御部37を備えている。
この制御部37は、導入側及び排出側の両二酸化硫黄分析計34,36の各分析値に基づいて得られる脱硫効率がほぼ要求通りであったり、排出ガスGOの二酸化硫黄濃度が概ね要求される濃度であったりした場合には、この運転状態を維持できる状況下において、導入ガス圧力計33及び排出ガス圧力計35の各計測値から得られる圧力損失ができるだけ小さくなるようにガス流路断面積調整部30を動作させてガス流路断面積を調整するようになっている。
上記した排ガス処理システムにおける排煙脱硫装置10では、吸収塔20のガス導入部21を通して吸収塔20内に排ガスGIが導入され、吸収塔20内のガス流路23を上昇する排ガスGIに対してスプレー24から脱硫吸収液Lを吹き付けることで脱硫がなされる。
この際、吸収塔20のスプレー24の排ガス流れ上流側には、スプレー24から噴霧される脱硫吸収液Lが吸収塔20内のガス流路23を上昇する排ガスGIに押し上げられて、脱硫効果が顕著な脱硫吸収液Lと排ガスGIとの混合層Mが形成されるが、この部位にはガス流路断面積調整部30の複数の長尺体31が位置しているので、これらの複数の長尺体31付近に混合層Mが滞留することで、その層の形態が維持されることとなる。
この運転中において、吸収塔20内に導入される排ガスGIの圧力及び二酸化硫黄濃度を導入ガス圧力計33及び導入側二酸化硫黄分析計34によりそれぞれ計測すると共に、スプレー24を通過して吸収塔20から排出される排ガスGOの圧力及び二酸化硫黄濃度を排出ガス圧力計35及び排出側二酸化硫黄分析計36によりそれぞれ計測する。
そして、導入側及び排出側における排ガスGI,GOの各二酸化硫黄濃度に基づいて得られる脱硫効率がほぼ要求通りであったり、排出ガスGOの二酸化硫黄濃度が概ね要求される濃度であったりした場合には、すなわち、最適ないし最適に近い運転状態である場合には、この運転状態を維持できる状況下(石炭の種類や排ガスの量が変わらない状況下)において、導入される排ガスGIの圧力及び排出される排ガスGOの圧力の各値から得られる圧力損失ができるだけ小さくなるようにガス流路断面積調整部30の複数の長尺体31を動作させてガス流路断面積を調整すると、最適ないし最適に近い混合層Mの状態が維持されることとなる。
一方、石炭の種類や排ガスの量の多少といった運転条件の違いにより、導入される排ガスGIの二酸化硫黄濃度や流量が変わった場合には、脱硫効率又は排出ガスの二酸化硫黄濃度が要求される値に近づくようにガス流路断面積調整部30の複数の長尺体31を動作させてガス流路断面積を調整すると、やはり最適ないし最適に近い混合層Mの状態が維持されることとなる。
つまり、例えば、排ガス量が多くなるような石炭や二酸化硫黄濃度が高いガスを排出するような石炭を使用する場合には、最適ないし最適に近い運転状態を得るべくスプレー24の段数を増やす必要がないので、吸収塔20の大型化を回避し得ることとなる。
また、上記したように、本実施例に係る排煙脱硫装置10では、ガス流路断面積調整部30が複数本の長尺体31と、これらの長尺体31を各々の軸心C回りにそれぞれ回動させてガス流路23の断面積を変更する長尺体駆動機構32を具備している構成としているので、比較的簡単な構造で常に高脱硫効率を維持し得ることとなる。
さらに、上記したように、本実施例に係る排煙脱硫装置10において、導入側及び排出側の両二酸化硫黄分析計34,36の各分析値に基づいて得られる脱硫効率又は排出ガスの二酸化硫黄濃度を一定の値に維持する段階で、圧力損失を変更するべく制御部37からガス流路断面積調整部30の複数の長尺体31に動作信号を出力する構成としているので、常に運転条件に合わせたガス流路断面積の調整を行い得ることとなる。
上記した実施形態では、ガス流路断面積調整部30の長尺体31として、その断面形状が楕円形を成すものを採用したが、これに限定されるものではなく、例えば、ひし形を成すものを用いることができる。
また、断面形状が翼形を成す長尺体31を採用して、ガス流路断面積調整部30に排ガスGIの整流機能を持たせるようにしてもよい。
本発明に係る排煙脱硫装置及び排煙脱硫方法の構成は、上記した実施形態の構成に限定されるものではない。
10 排煙脱硫装置
20 吸収塔
22 ガス導入部
23 ガス流路
24 スプレー
30 ガス流路断面積調整部
31 長尺体
32 長尺体駆動機構
33 導入ガス圧力計
34 導入側二酸化硫黄分析計(導入側酸化硫黄物分析計)
35 排出ガス圧力計
36 排出側二酸化硫黄分析計(排出側酸化硫黄物分析計)
37 制御部
C 長尺体の軸心
GI 導入される排ガス
GO 排出される排ガス
L 脱硫吸収液

Claims (4)

  1. 排ガスを導入するガス導入部と、このガス導入部から導入した排ガスに対して脱硫吸収液を吹き付けるスプレーを具備した吸収塔を備えた排煙脱硫装置において、
    前記吸収塔内におけるガス流路上で且つ前記スプレーの排ガス流れの上流側には、前記スプレーから噴霧される脱硫吸収液を滞留させると共に、前記ガス流路の断面積を変更するガス流路断面積調整部が設けられている
    ことを特徴とする排煙脱硫装置。
  2. 前記ガス流路断面積調整部は、互いに平行に並べられた前記ガス流路を横切る方向の複数本の長尺体と、前記複数本の長尺体を各々の軸心回りで且つ同一方向にそれぞれ回動させて前記ガス流路の断面積を変更する長尺体駆動機構を具備している請求項1に記載の排煙脱硫装置。
  3. 前記吸収塔内に導入される排ガスの圧力を計測する導入ガス圧力計と、前記導入される排ガスの酸化硫黄物濃度を計測する導入側酸化硫黄物分析計と、前記スプレーを通過して前記吸収塔から排出される排ガスの圧力を計測する排出ガス圧力計と、前記排出される排ガスの酸化硫黄物濃度を計測する排出側酸化硫黄物分析計と、前記導入側及び排出側の両酸化硫黄物分析計の各分析値に基づいて得られる脱硫効率又は排出ガスの酸化硫黄物濃度を維持する段階において前記導入ガス圧力計及び排出ガス圧力計の各計測値から得られる圧力損失を調整するべく前記ガス流路断面積調整部に動作信号を出力する制御部を備えている請求項1又は2に記載の排煙脱硫装置。
  4. 導入した排ガスに対して脱硫吸収液を吹き付けるスプレーを具備した吸収塔内に導入される排ガスの圧力及び酸化硫黄物濃度をそれぞれ計測すると共に、前記スプレーを通過して前記吸収塔から排出される排ガスの圧力及び酸化硫黄物濃度をそれぞれ計測し、
    前記吸収塔の導入側及び排出側における排ガスの各酸化硫黄物濃度に基づいて得られる脱硫効率又は排出ガスの酸化硫黄物濃度を維持する段階において前記吸収塔に導入される排ガスの圧力及び前記吸収塔から排出される排ガスの圧力の各値から得られる圧力損失を調整するべく、前記吸収塔内におけるガス流路上で且つ前記スプレーの排ガス流れの上流側に設けられたガス流路断面積調整部を動作させて、前記スプレーから噴霧される脱硫吸収液を滞留させると共に、前記ガス流路の断面積を変更する
    ことを特徴とする排煙脱硫方法。
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