JP2013215170A - 人工着底礁 - Google Patents

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Abstract

【課題】 魚礁内に陰影で安息な空間を確保すると共に、棘皮動物類を高密度に集合、生息可能であって、しかも迅速な水中作業にて安全且つ効率的に捕獲可能とすることができる新たな人工漁礁技術を提供する。
【解決手段】 アンカーベース2の上面20中央に、通水部41を有する養護空間42を確保した防護壁4を搭載・固定した上、該防護壁4の天面開口部43には、上面71複数箇所に吊り金具72,72,……を配すると供に、下面73に、上下複数段の捕獲対象生物着底用棚板81,81,……を有し、当該防護壁4内養護空間42に収容可能な外郭形状に設定した依拠棚8,8,……を吊下状に一体化してなる天蓋7を離脱自在に施蓋し、その施蓋状態にて該依拠棚8,8,……をアンカーベース2上面20、天蓋7下面73間の防護壁4内養護空間42に収容、養護可能なものとしてなる人工着底礁1である。
【選択図】 図14

Description

この発明は、海底に沈設可能な人工漁礁に関連するものであり、特に、漁獲対象となる棘皮動物類を天敵や波浪などから保護し、健全に育成、繁殖可能とし、漁労を効率化する人工着底礁を製造、提供する分野は勿論のこと、その輸送、保管、組み立ておよび設置に必要となる設備、器具類を提供、販売する分野から、それら資材や機械装置、部品類に必要となる素材、例えば、木材、石材、各種繊維類、プラスチック、各種金属材料等を提供する分野、それらに組み込まれる電子部品やそれらを集積した制御関連機器の分野、各種計測器の分野、当該設備、器具を動かす動力機械の分野、そのエネルギーとなる電力やエネルギー源である電気、オイルの分野といった一般的に産業機械と総称されている分野、更には、それら設備、器具類を試験、研究したり、それらの展示、販売、輸出入に係わる分野、将又、それらの使用の結果やそれを造るための設備、器具類の運転に伴って発生するゴミ屑の回収、運搬等に係わる分野、それらゴミ屑を効率的に再利用するリサイクル分野などの外、現時点で想定できない新たな分野までと、関連しない技術分野はない程である。
(着目点)
我が国の沿岸海域で漁獲し、国内生産される乾燥ナマコは、中華料理用の高級食材として高く評価され、主に中国・香港市場において需要が高まり、近年は特に取引価格が世界的に高騰しているため乱獲が進み、年々漁獲量が減少して枯渇が懸念される海域も存在し、止む無く複数年にもおよぶ漁獲量制限や禁漁などに踏み切らざるを得ない漁協も現れるなど、急増する海外需要に見合うだけの国内生産量を確保するのが極めて困難な状況になってきている。
また一般に行われているナマコ漁の多くは、小型底引き網漁であり、さらに、潜水器や海人による小規模な漁獲法も存在しているが、何れの場合にも岩礁や海底の砂泥上などに点在状に生息するナマコを効率的に捕らえることはできず、生息海域の環境改善によってナマコの生息数を快復、増加させなければならないのは勿論のこと、従前までの小型底引き網漁よりも、さらに、より効率的な漁獲法を合わせて開発することにより、ナマコ資源の枯渇という最大の課題を解決し、しかも漁獲量の拡大を達成できるものになるとの確信に至った。
(従来の技術)
こうした状況を反映し、その打開策となるような提案もこれまでに散見されない訳ではない。
例えば、下記の特許文献1(1)および1(2)などに提案されているものに代表されるような海底に沈設可能な人工漁礁や、同特許文献1(3)および(4)に見られるような魚礁本体から仕切り棚などの内装部品類を取り出し可能としたもの、または同特許文献1(5)ないし1(8)のように、魚礁本体に組み込んだ魚巣を交換可能としたものなどが散見される。
しかし、前者特許文献1(1)および1(2)に示されているような人工漁礁は、何れも魚介類にとって安息可能な生息域を確保可能なのは勿論であるが、魚礁内に着底した棘皮動物類などを効率的に捕獲できるものとはなっておらず、同特許文献1(3)に代表するような人工礁は、外壁に装着した複数枚の着生プレートを取り外して磯根類を採取することが可能であるが、海底作業で複数枚の着生プレートを個々に取り外し、ナマコを捕獲するのは長時間を要するものとなって、あまり効率的なものとは云えず、また、同特許文献1(4)のように、礁本体に開口した空隙部に養殖ブロックを装着してなるものは、船上搭載のクレーンによって礁本体から養殖ブロックを分離させることはできるが、養殖ブロックの内部に種々の大きさの自然石が多数充填されたものであり、深部に着生した棘皮動物類などを捕獲するのは非常に困難なものである。
さらにまた、同特許文献1(5)に代表するような人工漁礁などのように、モジュール化した異なる仕様の魚巣を必要に応じて入れ替え装着可能とし、沈設海域の環境や対象魚介類などの各種条件に応じて自由に構築できるようにするのを目的としたものは、ナマコなどの棘皮動物類が天敵から身を隠す陰影箇所を有さず、棘皮動物類などが安息に着生し難いという難点があり、特許文献1(6)に見られるように、魚礁本体がその半径方向外向きに向かって下り勾配となる平面視円環状または多角環状のものとし、海流が衝突して乱流を惹起し、洗堀や転覆しないよう工夫してあるものもまた、棘皮動物類などの安息な生息を促すような陰影箇所を有さず、また、後者特許文献1(7)のように、人工漁礁内に通水性の貝殻保持ケースを装入するようにしてなるものは、貝殻保持ケース内に着底した棘皮動物類などを効率的に捕獲できないという致命的な欠点が有していた。
(1)特開2007−143483号公報 (2)特開2007−209262号公報 (3)特開2007−151512号公報 (4)実開平6−67529号公報 (5)特開2002−45079号公報 (6)特開2007−82466号公報 (7)特開2011−142856号公報
(問題意識)
上述したとおり、従前までに提案のある各種人工漁礁類は、何れも陰影箇所を持たないものには棘皮動物類が安息に着底せず、また、棘皮動物類などが安息に生息可能な陰影箇所を設けたものでも、海人や潜水器を装着した作業者が、海中で複数枚の仕切り板を取り外したり、船上や陸上などに引き上げた貝殻ケースに充填してある貝殻類を取り出したりしなければ着底した棘皮動物類を捕獲できないという欠点があり、より高密度に棘皮動物類が集まり、安息に育成可能な上、集合した棘皮動物類をより効率的且つ安全に捕獲可能とする新たな人工漁礁の開発を進めるべきであるとの認識に至った。
(発明の目的)
そこで、この発明は、魚礁内に陰影で安息な空間を確保すると共に、棘皮動物類を高密度に集合、生息可能であって、しかも迅速な水中作業にて安全且つ効率的に捕獲可能とすることができる新たな人工漁礁技術の開発はできないものかとの判断から、逸速くその開発、研究に着手し、長期に渡る試行錯誤と幾多の試作、実験とを繰り返してきた結果、今回、遂に新規な構造の人工着底礁を実現化することに成功したものであり、以下では、図面に示すこの発明を代表する実施例と共に、その構成を詳述することとする。
(発明の構成)
図面に示すこの発明を代表する実施例からも明確に理解されるように、この発明の人工着底礁は、基本的に次のような構成から成り立っている。
即ち、所定設置深さに設定したコンクリート製アンカーベースの上面中央に、天面開放筒型とし、捕獲対象生物である棘皮動物類およびその餌となるデトリタスを含む海水を内外通過自在とする通水部を適所に有する養護空間を確保した防護壁を搭載・固定した上、該防護壁の天面開口部には、該防護壁天面開口部を閉鎖可能な平板状であって上面の中央および/または均衡する複数箇所に吊り金具を配する一方、下面の中央および/または均衡する複数箇所に、上下複数段の捕獲対象生物着底用棚板を有し、当該防護壁内養護空間に収容可能な外郭形状に設定した依拠棚を吊下状に一体化してなる天蓋を離脱自在に施蓋し、その施蓋状態にて該依拠棚をアンカーベース上面、天蓋下面間の防護壁内養護空間に収容、養護可能なものとしてなる構成を要旨とする人工着底礁である。
この基本的な構成からなる人工着底礁を、より具体的なものとして示すと、設置対象となる海域の海底砂泥土の深さに応じて、上面を海底に露出可能となる設置深さに設定したコンクリート製アンカーベースの上面中央に、天面開放有底筒型とし、捕獲対象生物である棘皮動物類およびその餌となるデトリタスを含む海水を内外通過自在とする通水部を適所に有する養護空間を確保した防護壁を搭載、離脱自在に固定した上、該防護壁の天面開口部には、該防護壁天面開口部を閉鎖可能な平板状であって上面の中央および/または均衡する複数箇所に吊り金具を配する一方、下面の中央および/または均衡する複数箇所に、上下複数段の捕獲対象生物着底用棚板を有し、当該防護壁内養護空間に収容可能な外郭形状に設定した依拠棚を吊下状に一体化してなる天蓋を離脱自在に施蓋し、当該防護壁内養護空間に収容可能な外郭形状に設定した依拠棚を吊下状に一体化してなる天蓋を離脱自在に施蓋し、施蓋状態にて該依拠棚をアンカーベース上面、天蓋下面間の防護壁内養護空間に収容、養護可能なものとした構成からなる人工着底礁となる。
この発明の人工着底礁は、さらに具体的なものとして示すならば、設置対象となる海域の海底砂泥土の深さに応じて、上面を海底に露出可能となる設置深さに設定したコンクリート製アンカーベースを設け、該アンカーベースの上面中央には、筒型の骨格枠に、捕獲対象生物である棘皮動物類およびその餌となるデトリタスを含む海水を内外通過自在とするフィルター膜を交換自在に張着して有底または無底の天面開放筒型とし、通水部を有する養護空間を確保した防護壁を搭載、離脱自在に固定した上、該防護壁の天面開口部には、該防護壁天面開口部を閉鎖可能な平板状であって上面の中央および/または均衡する複数箇所に吊り金具を配する一方、下面の中央および/または均衡する複数箇所に、上下複数段の捕獲対象生物着底用多孔質素材製棚板を有し、当該防護壁内養護空間に収容可能な外郭形状に設定した依拠棚を吊下状に一体化してなる軽量素材製天蓋を離脱自在に施蓋し、施蓋状態にて該依拠棚をアンカーベース上面、天蓋下面間の防護壁内養護空間に収容、養護可能なものとした構成からなる人工着底礁となる。
この発明の人工着底礁は、その表現を変えて示すと、所定設置深さに設定したコンクリート製アンカーベースの上面中央に、天面開放筒型とし、捕獲対象生物である棘皮動物類およびその餌となるデトリタスを含む海水を内外通過自在とする通水部を適所に有する養護空間を確保した防護壁を搭載・固定した上、該防護壁天面開口部から養護空間内に、該防護壁天面開口部を閉鎖可能な平板状であって上面の中央および/または均衡する複数箇所に吊り金具を配した天蓋と、該天蓋下面の中央および/または均衡する複数箇所に一体化するよう、上下複数段の捕獲対象生物着底用棚板を吊下し、当該防護壁内養護空間に収容可能な外郭形状に設定した依拠棚とからなる有蓋吊り棚を離脱自在に収容、施蓋し、漁獲に際し該有蓋吊り棚をアンカーベースおよび防護壁から分離、吊り上げ可能なものとした構成からなる人工着底礁となる。
さらに、別の表現で示すならば、天面開放有底筒型とし、捕獲対象生物である棘皮動物類およびその餌となるデトリタスを含む海水を内外通過自在とする通水部、および、開閉扉を有する漁獲口の夫々を適所に有する養護空間を確保した防護壁、該防護壁天面開口部を閉鎖可能な平板状であって上面の中央および/または均衡する複数箇所に吊り金具を配し、該防護壁天面開口部に離脱自在に施蓋可能な天蓋、および、該防護壁養護空間内の中央および/または均衡する複数箇所に、上下複数段の捕獲対象生物着底用棚板を有し、当該防護壁内養護空間に収容可能な外郭形状に設定した依拠棚を一体化してなる有蓋漁獲ユニットを、所定設置深さに設定したコンクリート製アンカーベースの上面中央に搭載、離脱自在に固定し、漁獲に際し該有蓋漁獲ユニットをアンカーベースから分離、吊り上げ可能なものとした構成からなる人工着底礁となる。
以上のとおり、この発明の人工着底礁によれば、従前までのものとは違い、上記したとおりの固有の特徴ある構成から、予め設置対象となる海域の海底砂泥土層などへの沈下量を考慮し、その底面積よび高さなどを設定してなるアンカーベースによって、アンカーベースよりも上部を海底に露出するよう、安定且つ容易に設置することが可能であり、該アンカーベースに搭載した防護壁が、その養護空間に通水部を確保し、海流および波浪の通過性や分散性に秀れ、海底設置後の洗堀や転倒を確実に防止して長期に亘って当初の設置位置および設置姿勢をそのままの状態に維持することができ、しかも防護壁天面開口部に装着した天蓋が、養護空間を陰影条件下にすると供に、該通水部が、餌となるデトリタスを含む海水を内外通過自在として捕獲対象生物であるナマコを初めとする棘皮動物類が、好んで生息する環境を確保し、さらに、該養護空間内に上下複数段の捕獲対象生物着底用棚板を有した依拠棚を収容し、棘皮動物類が高密度且つ安息に定着できる環境を確保したものとしてあるから、設置海域に分散して生息している棘皮動物類が、短期間の中に当該人工着底礁に集合して集積状に定着するものとなり、さらに、アンカーベースがわに対して離脱自在に組み合わせた天蓋に依拠棚を一体化してあるから、天蓋諸共依拠棚を吊り上げ、依拠棚の各着底用棚板に着底した捕獲対象生物を効率的に捕獲することができ、従前までの小型底引き網漁や、長時間の潜水作業が不可欠な海人や潜水器利用などの手作業による漁労に比較して格段に安全且つ効率的な漁猟を実現化するという秀れた特徴を有している。
加えて、依拠棚を吊下状に一体化してなる天蓋に有底防護壁を装着可能としたものは、天蓋諸共、依拠棚とそれを覆う有底防護壁とを一体化したまま、アンカーベースから分離して吊り上げ可能となるから、上昇中に水流や波浪を受けるなどして依拠棚から脱落した捕獲対象生物を、有底防護壁が受け止めるものとなり、取り逃がしを阻止することができる上、有底防護壁の通水部が、上昇および降下中の水の抵抗を大幅に軽減し、船上搭載のクレーンによる昇降作業をより円滑なものとし、一段と効率的な漁猟作業を実現化できるという利点が得られる。
さらに、防護壁を筒型の骨格枠にフィルター膜を交換自在に張着し、通水部を有する養護空間を確保すると供に、天蓋を軽量素材製とし、且つ、依拠棚に多孔質素材製棚板を用いてなるものは、それらを搭載するコンクリート製アンカーベースに比較して、上部構造部分(天蓋+依拠棚+防護壁)を大幅に軽量化したものとすることができるから、当該人工着底礁の総重量を格段に軽量化することができる上、海中に吊り下げて設置する際に底部に重心があり、しかも、防護壁は通水性に秀れているから海流や波浪の影響を受け難く、一段と安全且つ短時間の中に目標位置に正確に降下および設置することができ、海底設置後も低重心で安定し、長期に亘って定位置に固定することができ、多孔質素材製棚板は、捕獲対象生物の餌となるデトリタスを堆積し易く、棘皮動物類が定着し易くするという秀れた効果を発揮するものとなる。
上述した効果を、表現を変えて示すと、アンカーベース上に防護壁を搭載したものに対して、天蓋と依拠棚とからなる有蓋吊り棚を離脱自在に収容、施蓋してなるものは、船上搭載クレーンなどを用いて天蓋諸共依拠棚を、防護壁養護空間内から簡便に吊り上げ、防護壁直上付近の海底作業にて短時間の中に安全且つ効率的に捕獲対象生物である棘皮動物類を漁獲することができるから、従前までの人工礁では防護壁が邪魔して養護空間の深部まで海中作業者の手が届かず、人工礁周辺に散在する捕獲対象生物を対象に漁労するかしかなかったが、こうした障害を解消して格段に効率的な漁獲作業を実現化することができるということになる。
さらに別の表現で示すと、有底筒型の防護壁に依拠棚を収容し、これに天蓋を一体化してなる有蓋漁獲ユニットを、アンカーベース上に搭載、離脱自在に固定してなるものは、船上搭載クレーンなどを用いて天蓋諸共依拠棚および有底防護壁を、アンカーベース上から簡便且つ安全に吊り上げ、捕獲対象生物である棘皮動物類を1個体も逃さず、海面付近まで吊り上げ、素潜り作業にて短時間の中に効率的に漁獲することができる外、船上まで吊り上げて船上作業にて安全且つ短時間の中に効率的に漁獲することも可能になり、漁労作業の安全性と作業効率とを一段と高めることができるとなる。
また、アンカーベースが、その外周がわの均衡する複数適所に吊り金具を配すると共に、天蓋の吊り金具を、当該アンカーベースの各吊り金具に対応する配置および個数に設定してなるものは、海底に確りと設置したアンカーベースの各吊り金具と、それらに対応する天蓋の各吊り金具とを夫々、ロープ類で拘束し、強固に仮固定することができるものとなり、さらに、それらロープ類を海底に打ち込んだペグなどに繋留することによって、天蓋のみでなく防護壁および依拠棚もアンカーベースに一体化してその強度を格段に高めることができる上、より強く海底に固定して海流や波浪などによる移動や転倒などを確実に防止するよう一段と堅固に設置することができると云える。
そして、天蓋の中央および/または均衡する複数適所に上下貫通する吸、排水口を穿孔してなるものは、船上搭載クレーンにて海中に吊り下げ降下する場合や、漁労やメンテナンスに際して吊り上げ上昇させるなどの場合に、天蓋の垂直方向の水抵抗を均衡化且つ軽減化して、より迅速に昇降操作可能なものとなり、特に引き上げ上昇中に船舶に与える負荷を軽減し、より安全な昇降作業を実現化することができ、しかも当該人工着底礁を海底に設置した後には、天蓋の吸、排水口を通じて海水が流入および排出して、常に新鮮な海水の流入を促すことができる上、吸、排水口に洗浄用のホースを接続するだけで、防護壁内や依拠棚などを分解せずに、内部洗浄を行うことができるという利点が得られる。
上記したとおりの構成からなるこの発明の実施に際し、その最良もしくは望ましい形態について説明を加えることにする。
アンカーベースは、海中に沈める作業中に際し、その自重によって人工着底礁の降下姿勢を安定化すると共に、海底に安定に沈設可能とする上、防護壁の基端を固着、または離脱自在に仮固定するよう搭載可能とするものであり、海上から投下・沈設する場合などにも不用意に破損しないよう充分な強度を有し、設置対象となる海域の海底砂泥土の深さに応じて、上面を海底に露出可能となる設置深さに設定したものとしなければならず、海底に安定に沈設可能とするよう当該人工着底礁構成部品中で最大の重量部品とすべきであり、後述する実施例に示すように、コンクリート製のものとし、必要箇所に鉄筋を配するなどして適宜補強すべきであり、その外周がわの均衡する複数適所に吊り金具を配したものとするのが望ましい。
防護壁は、捕獲対象生物である棘皮動物類を天敵から保護可能とする養護空間を、アンカーベース上と天蓋下との間に確保可能とする機能を担うものであり、棘皮動物類およびその餌となるデトリタスを含む海水を内外通過自在とする通水部を適所に有するものとしなければならず、後述する実施例に示すように、天面開放筒型か、または、天面開放有底筒型かの何れかとすべきであり、当該通水部の外に、開閉扉を有する漁獲口を設けたものとすることができ、コンクリート製や多孔質素材製のものとすることができる外、筒型の骨格枠に、捕獲対象生物である棘皮動物類およびその餌となるデトリタスを含む海水を内外通過自在とするフィルター膜を交換自在に張着して有底または無底の天面開放筒型とし、通水部を有する養護空間を確保したものとすることが可能であり、さらに、天蓋と一体化し、その養護空間内に依拠棚を収容したものとするか、または、有蓋吊り棚(天蓋に依拠棚を吊下状に組合せたもの)と一体化するかして、有蓋漁獲ユニットとすることができ、当該通水部となるフィルター膜は、捕獲対象生物である棘皮動物類およびその餌となるデトリタスを含む海水を内外通過自在とする漁網や金属製網、フェンスなどとするのが望ましい。
天蓋は、防護壁内の養護空間を陰影条件下にすると供に、同防護壁内養護空間の天面開口部を閉鎖状として天敵の進入を阻止可能とし、依拠棚を一体化した状態で、アンカーベースから分離・離脱し、依拠棚諸共、防護壁より上がわか、海面付近か、船上か、または陸上かの何れか希望する場所や位置まで吊り上げ、該依拠棚に着底した捕獲対象生物である棘皮動物類を捕獲可能とする機能を担い、該防護壁天面開口部を閉鎖可能な平板状であって上面の中央および/または均衡する複数箇所に吊り金具を配する一方、下面の中央および/または均衡する複数箇所に、上下複数段の捕獲対象生物着底用棚板を有し、当該防護壁内養護空間に収容可能な外郭形状に設定した依拠棚を吊下状に一体化してなり、該防護壁の天面開口部に対して離脱自在に施蓋してなるものとしなければならず、後述する実施例に示すように、合成樹脂や金属板などの軽量素材製のものとすべきであり、依拠棚を一体化して有蓋吊り棚とすることができる外、有底防護壁および依拠棚に一体化して有蓋漁獲ユニットとすることが可能であり、当該天蓋の下面に垂下状に結合した有底防護壁の底面上に、依拠棚を立設するなどして収容・装着し、有底防護壁諸共依拠棚を吊下状に一体化したものとすることができ、当該天蓋上面の吊り金具は、当該アンカーベースの各吊り金具に対応する配置および個数に設定し、対応する吊り金具同士をロープ類で拘束、仮固定可能なものとすることが可能であって、また、該天蓋の中央および/または均衡する複数適所に上下貫通する吸、排水口を穿孔してなるものとすることができる。
依拠棚は、防護壁養護空間内に集合する棘皮動物類が、上下複数段に集積状に着底可能とする機能を担うものであり、天蓋下面の中央および/または均衡する複数箇所に吊下状に一体化し、上下複数段の捕獲対象生物着底用棚板を有すると供に、当該防護壁内養護空間に収容可能な外郭形状に設定し、防護壁養護空間内に組み込み可能なものとしなければならず、少なくとも天蓋と一体となって吊り上げ、または、有底防護壁底面上の中央および/または均衡する複数箇所に立設状に設置したり、無底防護壁の内周壁間に掛け渡し状に設置したりするなどして、防護壁を介して天蓋と一体化するよう組み込んだものとすることができ、さらにまた、天蓋下面および防護壁内壁の双方に一体化してアンカーベースから分離、吊り上げ、および、吊り降ろしてアンカーベース上に設置・組合せ可能なものとすることができ、着底用棚板は、互いの上下間に棘皮動物類が好んで生息するのに望ましい上下隙間空間を確保した上下複数段とするよう組み合せたものとしなければならずに、着底率を高めるよう少なくとも上面が多孔質素材製のものとすべきであり、後述する実施例に示すように、貝殻や砂利などの天然素材などを骨材として利用したポーラスコンクリート製とするのが好ましく、天蓋下に一体化したものとする場合には、天蓋下面に当該依拠棚を一体化成型してなるものや、天蓋にボルト・ナットにて連結するものや、天蓋上面の各吊り金具の下面に突出する取付けボルトを利用し、依拠棚を吊下状に一体化するものなど、様々な結合構造のものとすることができる外、防護壁の内壁や底壁などにも一体化成型や、ボルト・ナットなどにより、適宜取り付け可能であり、各棚板は、依拠棚の本体部分に着脱自在に嵌合したり、引き出し可能なレール機構を介して交換自在に装着したり、ボルト・ナットで固定したりと様々な装着構造にて組み込んだものとすることができる。
以下では、図面に示すこの発明を代表する実施例と共に、その構造について詳述することとする。
図面は、この発明の人工着底礁の技術的思想を具現化した代表的な幾つかの実施例を示すものである。
人工着底礁を示す正面図である。 人工着底礁を示す平面図である。 アンカーベースを示す平面図である。 アンカーベースを示す正面図である。 防護壁を示す平面図である。 防護壁を示す正面図である。 有蓋吊り棚を示平面図である。 有蓋吊り棚を示す下面図である。 有蓋吊り棚を示す正面図である。 人工着底礁を示す正面図である。 吊り上げする人工着底礁を示す正面図である。 吊り上げする防護壁搭載済みアンカーベースを示す正面図である。 海底にロープで固定した人工着底礁を示す正面図である。 離脱した有蓋吊り棚を吊り上げる人工着底礁を示す正面図である。 離脱した有蓋漁獲ユニットを吊り上げる人工着底礁を示す正面図である。 主要部分をポーラスコンクリート製とした人工着底礁を示す正面図である。 人工着底礁を示す平面図である 人工着底礁を示す背面図である。 人工着底礁を示す下面図である。 人工着底礁を示す側面図である。 アンカーベースを示す正面図である。 アンカーベースを示す平面図である。 分離した有蓋吊り棚を吊り上げる人工着底礁を示す正面図である。 人工着底礁を海上輸送する漁船を示す側面図である。 人工着底礁を海上輸送する漁船を示す平面図である。 人工着底礁を海中に投下する漁船を示す側面図である。 人工着底礁を海中に投下する漁船を示す平面図である。
図1ないし図15に示す事例は、アンカーベース2の上面20中央に、通水部41を有する養護空間42を確保した防護壁4を搭載・固定した上、該防護壁4の天面開口部43には、上面71複数箇所に吊り金具72,72,……を配すると供に、下面73に、上下複数段の捕獲対象生物着底用棚板81,81,……を有し、当該防護壁4内養護空間42に収容可能な外郭形状に設定した依拠棚8,8,……を吊下状に一体化してなる天蓋7を離脱自在に施蓋し、その施蓋状態にて該依拠棚8,8,……をアンカーベース2上面20、天蓋7下面73間の防護壁4内養護空間42に収容、養護可能なものとしてなる、この発明の人工着底礁における代表的な一実施例を示すものである。
それら各図からも明確に把握できるとおり、この発明の人工着底礁1は、その自重によって沈降する虞がない程度に充分に硬い海底に設置するものであり、アンカーベース2が、直径1300mmの円に内接する正六角形状、厚さ100mmとした鉄筋コンクリート製か、望ましくは、一部または全部が蛎殻やホタテ貝殻などの漁業系廃棄物を骨材として有効利用した透水性ポーラスコンクリート製かの何れか一方からなり、上面20外周縁付近の均衡する3箇所夫々に吊り金具21,21,……を植設すると供に、該アンカーベース2上面20上には、直径1000mmの円に内接する正六角形状、高さ500mmの外郭形状としたステンレス鋼製の骨格枠40の各側壁六面および底面の夫々にステンレス鋼製網からなるフィルター膜41,41,……を張設して通水部41とし、その内部に天面開放筒型の養護空間42を確保した防護壁4を載置し、固定枠5を装着して均衡する複数箇所をボルト・ナット50,50,……締めにて固着したものである。
図1ないし図9に示すように、当該防護壁4の天面開口部43上には、同天面開口部43を閉鎖可能な正六角形、厚さ50mmの平板状で、中央には直径200mmの円形、吸、排水口70を上下(肉厚寸法)方向に貫通すると供に、上面71の均衡する4箇所夫々に吊り金具72,72,……を植設したガラス繊維強化樹脂製の天蓋7を施蓋状に組合せ可能なものとし、該天蓋7下面73の均衡する4箇所夫々には、防護壁4養護空間42内に収まる寸法範囲内にて、各々4本のガラス繊維強化樹脂製支柱80,80,……を垂下状に一体化した上、各4本の支柱80,80,……上下間に、正四角形平板状のポーラスコンクリート製着底用棚板81,81,……の複数枚が適宜間隔(数十mmないし100mm程度)を隔てて上下4段ないし5段程度の階層構造とするよう、夫々の四角を接着剤などにて強固に一体化して水平支持するか、図示しない差し込みレールに沿って交換自在に装着するか、または、図示しないボルト・ナット結合するかなどして組み込み、4つの依拠棚8,8,……を設け、当該天蓋7と各依拠棚8,8,……とが有蓋吊り棚6となるものとしてある。
また、図15に示すように、当該有蓋吊り棚6に、有底防護壁4を組み合わせ、有底防護壁4天面開口部43と天蓋7との間に固定枠5を装着し、ボルト・ナット50にて一体化して有蓋漁獲ユニット3とすることが可能であり、このように有底防護壁4を天蓋7に結合するものの場合には、各依拠棚8,8,……を天蓋7下面73に結合せず、別体に分離して有底防護壁4の底面上に搭載、立設したり、有底防護壁4の内壁間に掛け渡して支持したりした状態に収容してなるものとすることができ、該有底防護壁4の底面には、ステンレス鋼製網からなるフィルター膜41,41,……を張設して通水部41とし、水中を昇降移動する際の通水性を確保したものとするのがよい。
図16ないし図23の……の人工着底礁1は、一辺が1200mm、厚み250mmの四角形厚板状の下面22四角から下方に向け、設置海底の土(砂利、砂、泥、土など)の深さ、および、人工着底礁1の自重による海底下への沈み込みなどを考慮した高さ寸法300mmとした脚部23,23,……を垂下状一体化する一方、上面20中央寄りとなる均衡する麩数カ所(2箇所)には夫々吊り金具21,21を植設してなる鉄筋コンクリート製アンカーベース2を有し、防護壁4は、一辺が996mmの立方体状の外郭形状となし、正面の略全面を観音開きとなる開閉扉45,45を有する漁獲口44とし、それら開閉扉45,45の遊端間上下中央、および、それに対峙する防護壁4の背壁面には、夫々直径200mmの吸、排水口(通水口)41を貫通し、さらに、開閉扉45,45の何れか一方の外壁に、脱着型の開閉操作用ハンドル46を着脱自在に設けたものとしてある。
防護壁4は、アンカーベース2上面20に固定枠5を介してボルト・ナット50にて立設状に一体化して搭載したものとし、その天面開口部43には、四角形板状四辺各中央に吊り金具72を一体化した、ガラス繊維強化樹脂製天蓋7にて施蓋可能であり、該天蓋7の下面73からは、該アンカーベース2上面20と、防護壁4の背側壁、左右側壁および閉鎖した開閉扉45,45とによって囲まれる養護空間42内に収まる寸法、形状とした合計4つの依拠棚8を一体的に吊下して有蓋吊り棚6としてある。
この防護壁4は、天蓋7を一体化した有底型のもの(図示せず)とし、4つの依拠棚8を該防護壁4の底面上に搭載、立設するよう養護空間42内に収容して、有蓋漁獲ユニット3としたものとすることが可能である。
(実施例1の作用・効果)
図1ないし図10に示すように、以上のとおりの構成からなるこの発明の人工着底礁1は、それを設置、利用する海域まで、図24および図25のように、クレーン90付きの漁船9に、パレット91上に乗せて積載・輸送し、図26および図27に示すように、目的海域上にて、クレーン90を操作してパレット91を傾け、当該人工着底礁1を海中に投入するよう落下させ、鉄筋コンクリート製で他の部品よりも大きく重いアンカーベース2が錘の役目を果たし、それよりも軽い防護壁4や天蓋7が弱い浮力や水流抵抗を生じて転倒や横転することなく、図1に示すように、自立姿勢を保ったままゆっくりと海底に着地するものとなる。
また、当該人工着底礁1は、自由落下させずに、各吊り金具21,21,……,72,72,……に適切な浮力を発揮可能な浮き袋やフロート(何れも図示せず)などを縛り着けて沈没速度を減速させて海底への衝突を防止したり、図11に示すように、漁船搭載のクレーンにて海底に到達するまでゆっくりと降下させて静かに設置するようにしたり、また、図12に示すように、クレーンおよび漁船への負担を軽減するよう、有蓋吊り棚6を取り外した防護壁4およびアンカーベース2を初めに海底まで降下・設置した後、図14に示すように、海底に設置済みの防護壁4およびアンカーベース2に対し、海中にて有蓋吊り棚6を装着・組み立てすることなどが可能であり、何れの場合も、充分な強度と底部重心バランスとを確保したアンカーベース2が、正しい姿勢での設置を容易なものとし、設置後にも良く安定して強く海底に定着するものとなる。
図10および図13に示してあるように、海底に設置した当該人工着底礁1は、アンカーベース2上面20の各吊り金具21,21,……と、それらの上方に対応するよう配した天蓋7上面71の各吊り金具72,72,……とを緊締用ロープ82などで縛ると供に、海底に打ち込んだペグ(図示せず)などに縛り着けて確りと固定し、海流や波浪を受けて天蓋7が外れたり、人工着底礁1がアンカーベース2諸共移動したり、横転や転倒してしまったりするのを防止することが可能であり、また、アンカーベース2、防護壁4および天蓋7の3つを互いに上下各固定枠5,5とそれらのボルト・ナット50,50,……で結合し、緊締用ロープ82を利用せずに一体化することも可能であり、何れの構造の場合にも、前述のように海底に設置した人工着底礁1は、その全体形状が正六角形を基本とする太く短い柱型のものとしてあるから、様々な方向から衝突してくる海流や波浪を分散状として横転や転倒、洗堀などを防止でき、防護壁4のフィルター膜(通水部)41が、海水の流れを円滑に分散、通過可能なものとして、常時各依拠棚8,8,……着底用棚板81,81,……間に新鮮な海水が流入・通過・流出するものとなり、ナマコの餌となるデトリタスを含む海水を内外通過自在なものとし、しかも防護壁4と天蓋7とが、防護壁4養護空間42内部に集合したナマコを天敵の進入から保護し、且つ、天蓋7がナマコの生息に適した陰影を造り、多数のナマコが養護空間42内に入り込み、各依拠棚8,8,……着底用棚板81,81,……上に着底し、夏眠するなど安息に育成・繁殖するものとなるよう、観察およびメンテナンスしながら維持・管理できる。
図13および図14に示すように、多数のナマコが住み着いた時期を見計らい、潜水作業にて緊締用ロープ82を解き、または上がわの固定枠5,5のボルト・ナット50,50,……を螺解した上、漁船搭載のクレーン(ロープ92)によって有蓋吊り棚6を、防護壁4上まで吊り上げるか、海面付近まで吊り上げるか、また漁船上まで吊り上げるかの何れかとし、海中作業かまたは船上作業かの何れかによって有蓋吊り棚6の各着底用棚板81,81,……上に着底しているナマコを一網打尽に捕獲するようにし、さらに、海底に残るアンカーベース2上20の防護壁4内やその周辺などに居るナマコを海中作業にて捕獲して、全ての捕獲を終えた後、有蓋吊り棚6の各着底用棚板81,81,……を清掃してから、漁船搭載のクレーン(ロープ92)にて有蓋吊り棚6を降下させて防護壁4に組み込み、潜水作業にて再び緊締用ロープ82にて縛り着けて固定するか、または、固定枠5,5のボルト・ナット50,50,……を螺合して閉鎖上に結合するなどして設置作業を完了してしまい、数年後に再び多数のナマコが住み着くまで観察、維持するように管理する。
図13および図15に示すように、有蓋漁獲ユニット3をアンカーベース2上面20に連結してある人工着底礁1の場合には、潜水作業にて緊締用ロープ82を解くか、または、下がわの固定枠5,5のボルト・ナット50,50,……を螺解するかした上、漁船搭載のクレーン(ロープ92)によって有蓋漁獲ユニット3を漁船上まで引き上げ、船上作業にて上がわの固定枠5,5のボルト・ナット50,50,……を螺解して有底防護壁4から天蓋7を取り外し、養護空間42内の各依拠棚8,8,……を船上に取り出して各着底用棚板81,81,……上に着底しているナマコを捕獲した上で、洗浄した各依拠棚8,8,……を養護空間42内に戻し、固定枠5,5のボルト・ナット50,50,……螺合して天蓋7を結合し、有蓋漁獲ユニット3を漁船上から海中に吊り下げ、海中作業にて下がわの固定枠5,5のボルト・ナット50,50,……を螺合してアンカーベース2上20に搭載状に一体化するよう結合するよう漁獲作業を進めることができる。
(実施例2の作用・効果)
図16ないし図22に示すように、アンカーベース2に脚部23,23,……を設けた、この発明の人工着底礁1は、泥や砂などの軟弱な海底に設置した場合であっても、アンカーベース2上面20を海底に露出させた状態に設置し、その姿勢を安定に保持することが可能であり、図21および図22に示すように、上面20の均衡する二箇所に植設した吊り金具21,21を利用し、漁船搭載のクレーンによってアンカーベース2のみを先に海底に設置し、その後に、同クレーンを用いて防護壁4、依拠棚8,8,……および天蓋7を夫々個別にか、または、適宜部品同士を同時にかの何れかにて、相互部品同士を組合せ、海底にて組立を完了するようにすることが可能であり、しかも海底に設置したままクレーンなどを使用せずに、海中作業だけで防護壁4の正面に設けた開閉扉45,45を脱着型の開閉操作用ハンドル46にて開放し、養護空間42内の各依拠棚8,8,……に着底したナマコをそのまま直接的に捕獲することができ、該開閉操作用ハンドル46は、必要なときだけ取り付けて開閉扉45,45を開閉し、閉鎖状態では開閉操作用ハンドル46を取り外して持ち帰り、密猟者などが開閉扉45,45を勝手に開いてしまうのを防止可能なものとしてある。
図23に示してあるように、海底に設置済みの人工着底礁1から、漁船搭載のクレーン(ロープ92)を用いて有蓋吊り棚6を防護壁4直上付近(海中)か、海面付近か、または船上までかの何れかまで引き上げて、海中作業かまたは船上作業かの何れかにて各依拠棚8,8,……に着底したナマコを効率的に捕獲した後、各依拠棚8,8,……各着底用棚板81,81,……を洗浄してから、再度、有蓋吊り棚6を海中に降下させて防護壁4に組み合せ、一体化するように捕獲作業を進めるようにすることができる。
(人工着底礁の試験結果:1回目)
本発明の人工着底礁1と基本的に同じ構造とし、前記実施例1および実施例2に示した防護壁4をポーラスコンクリート製とし、その通水部41や吸、排水口41に相当する流出入口の数を12箇所としたAタイプの人工着底礁(礁体A)、および、流出入口の数を8箇所としたBタイプの人工着底礁(礁体B)を夫々1基ずつ、平成17年6月13日に、むつ市川内町長浜沖の水深11.5mの場所に設置し、同平成17年11月18日に付着生物調査を行い、各礁体A,Bに付着している動物の被度あるいは個体数を目視観察し、その結果を下記表1に示した。
Figure 2013215170
表1に示すように、各礁体A,Bに出現した動物は、腔腸動物門1種(ヒドロ虫目の1種)、環形動物門1種(エゾカサネカンザシ)、軟体動物門2種(ムラサキイガイ、イタボガキ科の1種)、棘皮動物門5種(ヒトデ、マナマコ他3種)、原索動物門2種(ユウレイボヤ、エボヤ)合計11種であるが、被度で観察したもののうち最も高かったものはエゾカサネカンザシ(ゴカイ類)の平均30%、次いでヒドロ虫目の1種17%で、合計被度は約50%となり、個体数観察では1礁体当たり、マナマコが平均12個体、ヒトデ類が平均7個体、ワタリガニ科の1種が平均2.5個体であった。
各礁体A,Bのマナマコの生息状況について観察したマナマコの体長別、付着部位別の目視観察結果を下記表2に示す。
Figure 2013215170
表2に示すように、礁体タイプAおよびタイプBの生息個体数は各々8個体および16個体、平均12個体で礁体により差が見られたが、礁体タイプAで観察した8個体は全て体長20cm以上の大型のものであり、礁体タイプBでは、15cm〜20cm未満のものが6個体、10cm〜15cm未満のものが1個体と、5cm未満の稚仔を9個体観察した。
各礁体のマナマコが付着していた部位は、礁体タイプAでは、外壁面が5個体、養護空間42内が3個体でその全てが、依拠棚8,8,……着底用棚板81,81,……に付着しており、また、礁体タイプBは、外壁面が3個体、養護空間42内に13個体であり、依拠棚8,8,……着底用棚板81,81,……に10個体が付着し、さらに、5cm未満の稚仔9個体が全て着底用棚板81,81,……に付着しているのが観察できた。
(人工着底礁の試験結果:2回目)
第2回目の調査を、平成18年8月25日に、礁体タイプA(流出入口12箇所)2基(平成17年6月13日設置、平成17年11月18日設置)、および、礁体タイプB(流出入口8箇所)1基(平成17年6月13日設置)に対し行った結果、得られた設置状況について下記表3に示す。
Figure 2013215170
表3に示すように、礁体A,B,Aの夫々の設置状況について目視観察をすると供に、礁体設置面の水深と礁体付近の砂層厚の測定および底質の目視観察を行った結果、各礁体A,B,A設置点の水深は11.3m〜11.5m、底質は泥地、砂層厚は20cm〜50cmであり、礁体タイプA(平成17年6月13日設置)の東側の壁面上部2箇所に破損があるが、これらは設置法を検討する上で当初、海中に投入・設置した際に破損したものであり、設置後に破損したものではない。
こうした破損を防止するには、前記実施例1に示した人工着底礁1のように、防護壁4を骨格枠40および金属網などのフィルター膜(通水部)41からなるものとし、防護壁4などの上部構造部品をアンカーベース2よりも充分に軽い素材からなるものとするのが望ましいことが判明し、実施例1に示したこの発明の人工着底礁1にその改良を加えたものであり、さらに、海底に設置する場合には、船上搭載のクレーンやフロートなどを用いて、海底への衝突を避けるようにするのが良いということが判明した。
各礁体A,B,Aに付着している動物および植物の被度または個体数を目視観察した結果を下記表4および表5に示す。
Figure 2013215170
本調査を通じて出現した動物は、環形動物門1種(エゾカサネカンザシ)、軟体動物門2種(キヌマトイガイ、ムラサキイガイ)節足動物門1種(ワタリガニ科の1種)、棘皮動物門7種(マナマコ、ヒトデ、エゾヒトデ、タコヒトデ他3種)、原索動物門4種(マボヤ、エボヤ、ユウレイボヤ他1種)計15種であるが、個体数観察ではマナマコが1礁体当たり平均40個体ともっとも多く、次いでヒトデ類が平均10個体であり、被度で観察したもののうち最も多かったのはエボヤの平均8%、ついでエゾカサネカンザシ(ゴカイ類)7.6%で、合計被度は約26%であった。
Figure 2013215170
本調査を通じて出現した珪藻網1種(付着珪藻の1種)、褐藻網1種(セイヨウハバノリ)、紅藻網1種(紅藻網の1種)計3種であるが、最も被度の高かったのは付着珪藻の1種(平均7.6%)であった。
各礁体A,B,Aにおけるマナマコの生息状況について個体数を目視観察した結果を下記表6に示す。
Figure 2013215170
マナマコは全ての礁体で観察でき、1礁体当たり34〜52個体(平均約40個体)が生息しており、体長別では5cm未満のものが1礁体当たり平均3個体、5cm〜15cmのものが平均7個体、15〜25cmのものが平均10個体、25cm以上のものが平均20個体で、25cm以上の比較的大型のものが多く見られ、マナマコが付着していた部位は、天蓋7上面71以外の全てで観察され、天蓋7下面73では1礁体当たり平均4個体、防護壁4外壁面は平均0.3個体、防護壁4内壁面は平均15個体、依拠棚8では平均20個体と防護壁4養護空間42内で多く観察することができた。
以上の表1ないし表6に示すように、当該発明の人工着底礁1は、設置海域に生息するナマコなどの棘皮動物類が好んで集合し、天敵から保護すると供に、繁殖させる効果があり、しかも集積しているナマコを効率的に捕獲できることが、今回の実験によって実証できた。
(結 び)
叙述の如く、この発明の人工着底礁は、その新規な構成によって所期の目的を遍く達成可能とするものであり、しかも製造も容易で、従前からの魚礁の製造技術に比較して大幅に軽量且つ低廉化して遥かに経済的なものとすることができ、アンカーベースが海底への安定した設置を実現化できるから、船上からの降下および海底への設置作業性を大幅に改善し得るものとなる上、天蓋諸共、養護空間内の依拠棚をアンカーベースから分離して吊り上げ可能とした特徴ある構造によって内部に集合した捕獲対象生物を格段に効率的に捕獲できるものとなるとから、従前までは魚礁を設置した場合であっても、海人が潜水器を装着して海底まで潜水し、魚礁内に着底している捕獲対象生物を手作業で捕獲するか、魚礁を設置した周辺海域で小型底引き網漁を行うかしかなく、効率的な漁労を断念せざるを得なかった漁師および漁協は固よりのこと、高品質のナマコを安定供給して欲しいと望む市場関係者や海外市場においても高く評価され、広範に渡って利用、普及していくものになると予想される。
1 人工着底礁
2 アンカーベース
20 同 上面
21 同 吊り金具
22 同 下面
23 同 脚部
3 有蓋漁獲ユニット
4 防護壁(有底防護壁)
40 同 骨格枠
41 同 フィルター膜、吸、排水口(通水部:漁網、金属網など)
42 同 養護空間
43 同 天面開口部
44 同 漁獲口
45 同 開閉扉
46 同 脱着型の開閉操作用ハンドル
5 固定枠
50 同 ボルト・ナット
6 有蓋吊り棚
7 天蓋
70 同 吸、排水口
71 同 上面
72 同 吊り金具
73 同 下面
8 依拠棚
80 同 支柱
81 同 着底用棚板
82 同 緊締用ロープ
9 漁船
90 同 クレーン
91 同 パレット
92 同 ロープ

Claims (7)

  1. 所定設置深さに設定したコンクリート製アンカーベースの上面中央に、天面開放筒型とし、捕獲対象生物である棘皮動物類およびその餌となるデトリタスを含む海水を内外通過自在とする通水部を適所に有する養護空間を確保した防護壁を搭載・固定した上、該防護壁の天面開口部には、該防護壁天面開口部を閉鎖可能な平板状であって、上面の中央および/または均衡する複数箇所に吊り金具を配する一方、下面の中央および/または均衡する複数箇所に、上下複数段の捕獲対象生物着底用棚板を有し、当該防護壁内養護空間に収容可能な外郭形状に設定した依拠棚を吊下状に一体化してなる天蓋を離脱自在に施蓋し、その施蓋状態にて該依拠棚をアンカーベース上面、天蓋下面間の防護壁内養護空間に収容、養護可能なものとしてなることを特徴とする人工着底礁。
  2. 設置対象となる海域の海底砂泥土の深さに応じ、上面を海底に露出可能となる設置深さに設定したコンクリート製アンカーベースの上面中央に、天面開放有底筒型とし、捕獲対象生物である棘皮動物類、およびその餌となるデトリタスを含む海水を内外通過自在とする通水部を適所に有する養護空間を確保した防護壁を搭載、離脱自在に固定した上、該防護壁の天面開口部には、該防護壁天面開口部を閉鎖可能な平板状であって、上面の中央および/または均衡する複数箇所に吊り金具を配する一方、下面の中央および/または均衡する複数箇所に、上下複数段の捕獲対象生物着底用棚板を有し、当該防護壁内養護空間に収容可能な外郭形状に設定した依拠棚を吊下状に一体化してなる天蓋を離脱自在に施蓋し、当該防護壁内養護空間に収容可能な外郭形状に設定した依拠棚を吊下状に一体化してなる天蓋を離脱自在に施蓋し、施蓋状態にて該依拠棚をアンカーベース上面、天蓋下面間の防護壁内養護空間に収容、養護可能なものとしてなることを特徴とする人工着底礁。
  3. 設置対象となる海域の海底砂泥土の深さに応じ、上面を海底に露出可能となる設置深さに設定したコンクリート製アンカーベースを設け、該アンカーベースの上面中央には、筒型の骨格枠に、捕獲対象生物である棘皮動物類、およびその餌となるデトリタスを含む海水を内外通過自在とするフィルター膜を交換自在に張着して有底または無底の天面開放筒型とし、通水部を有する養護空間を確保した防護壁を搭載、離脱自在に固定した上、該防護壁の天面開口部には、該防護壁天面開口部を閉鎖可能な平板状であって、上面の中央および/または均衡する複数箇所に吊り金具を配する一方、下面の中央および/または均衡する複数箇所に、上下複数段の捕獲対象生物着底用多孔質素材製棚板を有し、当該防護壁内養護空間に収容可能な外郭形状に設定した依拠棚を吊下状に一体化してなる軽量素材製天蓋を離脱自在に施蓋し、施蓋状態にて該依拠棚をアンカーベース上面、天蓋下面間の防護壁内養護空間に収容、養護可能なものとしてなることを特徴とする人工着底礁。
  4. 所定設置深さに設定したコンクリート製アンカーベースの上面中央に、天面開放筒型とし、捕獲対象生物である棘皮動物類、およびその餌となるデトリタスを含む海水を内外通過自在とする通水部を適所に有する養護空間を確保した防護壁を搭載、固定した上、該防護壁天面開口部から養護空間内に、該防護壁天面開口部を閉鎖可能な平板状であって、上面の中央および/または均衡する複数箇所に吊り金具を配した天蓋と、該天蓋下面の中央および/または均衡する複数箇所に一体化するよう、上下複数段の捕獲対象生物着底用棚板を吊下し、当該防護壁内養護空間に収容可能な外郭形状に設定した依拠棚とからなる有蓋吊り棚を離脱自在に収容、施蓋し、漁獲に際し該有蓋吊り棚をアンカーベースおよび防護壁から分離、吊り上げ可能なものとしてなることを特徴とする人工着底礁。
  5. 天面開放有底筒型とし、捕獲対象生物である棘皮動物類およびその餌となるデトリタスを含む海水を内外通過自在とする通水部、および、開閉扉を有する漁獲口の夫々を適所に有する養護空間を確保した防護壁、該防護壁天面開口部を閉鎖可能な平板状であって、上面の中央および/または均衡する複数箇所に吊り金具を配し、該防護壁天面開口部に離脱自在に施蓋可能な天蓋、および、該防護壁養護空間内の中央および/または均衡する複数箇所に、上下複数段の捕獲対象生物着底用棚板を有し、当該防護壁内養護空間に収容可能な外郭形状に設定した依拠棚を一体化してなる有蓋漁獲ユニットを、所定設置深さに設定したコンクリート製アンカーベースの上面中央に搭載、離脱自在に固定し、漁獲に際し該有蓋漁獲ユニットをアンカーベースから分離、吊り上げ可能なものとしてなることを特徴とする人工着底礁。
  6. アンカーベースが、その外周がわの均衡する複数適所に吊り金具を配すると共に、天蓋の吊り金具を、当該アンカーベースの各吊り金具に対応する配置および個数に設定し、対応する吊り金具同士をロープ類で拘束、仮固定可能なものとしてなる、請求項1ないし5何れか一項記載の人工着底礁。
  7. 天蓋の中央および/または均衡する複数適所に上下貫通する吸、排水口を穿孔してなるものとした、請求項1ないし6何れか一項記載の人工着底礁。
JP2012090605A 2012-04-11 2012-04-11 人工着底礁 Pending JP2013215170A (ja)

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JP7298829B1 (ja) * 2023-01-17 2023-06-27 海洋建設株式会社 稚ナマコの育成礁

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