JP2013215144A - 牧草等ロールの細断装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】少ない駆動系で牧草等ロールの送り動作、切削刃による切削動作、切削物の排出動作を機械的に同期連動させることによりロールの送りと切削と排出作業を安定して行なえるうえに、装置の小型、軽量化、低コスト化を実現する牧草等ロールの細断装置を提供する。
【解決手段】牧草等ロールの細断装置1は、牧草等ロール2と、牧草等ロール2を受けて横方向に移動させる搬送手段3と、牧草等ロール2の搬送方向に配置されロールの表面側に当着して切削する切削刃4を有する切削手段5と、切削刃4で切削された切削物を受けて切削物の移動を案内する案内樋6と、切削物を案内樋6に沿って移動させ案内樋6の先端から切削物を外部に排出させる移動排出手段7とを備えることにより、ロール2の切削物の排出が確実となり、前段のロール送り、切削工程も安定的に行なえる。
【選択図】図1

Description

本発明は牧草等ロールの細断装置に係り、特に、細断後の牧草等の装置からの優れた排出構成を有する牧草等ロールの細断装置に関する。
酪農地域等において、牧草や藁等を円筒ロール状に圧縮成形し合成樹脂フィルムで梱包して内部の牧草等を発酵させ、家畜の飼料や敷料として利用される牧草等ロールが知られている。梱包したロールの直径は例えば1メートル〜2メートル程度のものもあり、圧縮して堅くなったこれらの梱包ロールから内部の発酵が進んだ牧草等を取出して利用するについては、専用の細断装置が必要となる。細断装置としては、例えば梱包ロール表面に対して切断刃を高速回転させながら当ててカットするものなどが考えられる。しかしながら、この装置では切断刃による切削された牧草等が周囲に飛び散り、カバーが必要となって外形嵩が大きくなったり、切削した牧草等の回収に難点がある。一方、従来、牧草ロールの細断装置について特許文献1の提案がなされている。
特許第2898144号
特許文献1の牧草ロールの細断装置は、回転しながら牧草ロールの長さ方向に沿って段違いに複数設けられた牧草ロールを細断するカッターと、このカッター方向に牧草ロールを供給する搬送コンベアと、この搬送コンベアの供給路終端に立設された牧草ロールに当接するプレッシャコンベアとを設け、プレッシャコンベアと牧草ロールとの当接角度を調整可能とすると共に、正逆方向への駆動の切替えを可能としている。この特許文献1の牧草ロールの細断装置は複数のカッターの構成や、上方から押さえ込むように当接するプレッシャコンベア等により細断効率の改善や駆動源の小型化等を企図したものである。
しかしながら、この特許文献1の装置では、カッター2(特許文献1で用いられた符号「以下この段落番号0005の説明中特許文献1で用いられた符号を用いる。」)で切削された牧草ロールは、カッター2の回転円に近接した位置で同回転円周の接線に平行な下り斜面上を滑落させるようになっているために、装置の近接位置で切削済みの牧草が落下しその堆積が装置側に被さってきて、切削済みの牧草の取分け作業に支障をきたすばかりでなく、装置に被さる切削済み牧草により装置のカッター回転軸や搬送コンベアに巻き込むおそれがあり、装置の円滑な稼働を妨げるおそれがあった。また、ロールの搬送駆動、カッター駆動、ロール径の減少に対応したプレッシャコンベア等の別々の駆動系を用い、装置が大型化、重量化しコスト高となっていた。さらに、動作駆動を円滑に行なわせるためのシーケンサ等電気制御装置が必要でメンテナンスや故障時の修理が容易ではなかった。
本発明は上記従来の課題に鑑みてなされたものであり、その一つの目的は、細断された牧草等ロールの切削物を装置本体から所要の離隔位置に安定して排出し、かつ、1ヵ所での排出量を十分に確保して円滑に牧草等ロールの切削細断作業を行なうことができる牧草等ロールの細断装置を提供することにある。また、本発明の他の目的は、1つの駆動系で牧草等ロールの送り動作、切削刃による切削動作、切削物の排出動作を機械的に同期連動させることによりロールの送りと切削と排出作業を安定して行なえるうえに、装置構成の簡単化、小型化、軽量化、低コスト化を実現し得る牧草等ロールの細断装置を提供することにある。
上記課題を解決するために本発明は、牧草等ロール2と、牧草等ロールを受けて横方向に移動させる搬送手段3と、牧草等ロールの搬送方向に配置されロールの表面側に当着して切削する切削刃4を有する切削手段5と、切削刃4で切削された切削物60を受けて切削物の移動を案内する案内樋6と、切削物60を案内樋6に沿って移動させ案内樋の先端から切削物を外部に排出させる移動排出手段7と、を備えた牧草等ロールの細断装置1から構成される。
また、移動排出手段7は、複数の係り部78を有する無端回転体76を無端回転させて案内樋6内の切削物60を一端側から他端側へ搬送移動させる無端回転搬送機70からなるとよい。
また、係り部78は、相互に離隔して無端回転体76に固定した複数の突起体84を含むようにしてもよい。
また、切削刃4は原動機120に連係されて回転軸46周りに往復円弧運動するように設けられ、切削刃4の往復円弧動作に連動して無端回転搬送機70の無端回転体76を一方向に無端回転させる連繋装置85が設けられているとよい。
さらに、連繋装置85は、切削刃4の回転軸46と無端回転体76の一端側のプーリ72A軸とを同期回転させる調帯装置79と、無端回転搬送機の無端回転体76を一方向に無端回転させる一方向クラッチ89と、を含むとよい。
また、伝達機構10を介して切削刃の基体42に牧草等ロールの横送り搬送装置8の1つの回転ローラ31が連結されており、原動機120からの回転動力が切削刃4の動きに連動して、切削刃に分岐接続された牧草等ロールの横送り搬送装置8及び無端回転搬送機70の無端回転体76の一方向無端回転を行わせるとよい。
また、案内樋6は基端62側から排出端64にかけてせり上がり状に傾斜して配置されているとよい。
本発明の牧草等ロールの細断装置によれば、牧草等ロールと、牧草等ロールを受けて横方向に移動させる搬送手段と、牧草等ロールの搬送方向に配置されロールの表面側に当着して切削する切削刃を有する切削手段と、切削刃で切削された切削物を受けて切削物の移動を案内する案内樋と、切削物を案内樋に沿って移動させ案内樋の先端から切削物を外部に排出させる移動排出手段と、を備えた構成であるから、細断された牧草等ロールの切削物を装置本体から所要の離隔位置に安定して排出し、かつ、1ヵ所での排出量を十分に確保して円滑に牧草等ロールの切削細断作業を行なうことができる。また、案内樋内の切削物の移動排出手段を有するから、案内樋の姿勢や位置にかかわらず案内樋内の切削物を確実に排出することができ、牧草等ロールの切削細断作業を安定維持し得る。
また、移動排出手段は、複数の係り部を有する無端回転体を無端回転させて案内樋内の切削物を一端側から他端側へ搬送移動させる無端回転搬送機からなる構成とすることにより、牧草等ロールの切削物の装置本体から所要の離隔位置への安定排出、牧草等ロールの細断作業の円滑とその維持、さらに、案内樋の姿勢や位置にかかわらない案内樋内の切削物の確実な排出の実効を図れる。
また、係り部は、相互に離隔して無端回転体に固定した複数の突起体を含む構成であるから、案内樋に収束されたバラけて細断された状態の牧草等ロールを案内樋内で確実に捕捉して樋の排出端に向けて確実に搬送し得る。
また、切削刃は原動機に連係されて回転軸周りに往復円弧運動するように設けられ、切削刃の往復円弧動作に連動して無端回転搬送機の無端回転体を一方向に無端回転させる連繋装置が設けられた構成とすることにより、切削刃による切削動作と切削物の案内樋からの排出動作を機械的に同期連動させることにより切削と排出作業のタイミングと量とを機械的に制御でき、牧草等ロールの切削、細断作業を安定して確実、円滑に維持することが可能である。
また、連繋装置は、切削刃の回転軸と無端回転体の一端側のプーリ軸とを同期回転させる調帯装置と、無端回転搬送機の無端回転体を一方向に無端回転させる一方向クラッチと、を含む構成であるから、切削刃の往復円弧動作に連動した無端回転搬送機の無端回転体の一方向無端回転により、案内樋内のバラけて細断された状態の牧草等ロールの切削物を無駄なく、確実に搬送し安定した牧草等ロール細断作業維持を実現し得る。
また、伝達機構を介して切削刃の基体に牧草等ロールの横送り搬送装置の1つの回転ローラが連結されており、原動機からの回転動力が切削刃の動きに連動して、切削刃に分岐接続された牧草等ロールの横送り搬送装置及び無端回転搬送機の無端回転体の一方向無端回転を行わせる構成であるから、少ない駆動系で牧草等ロールの送り動作、切削刃による切削動作、切削物の排出動作を機械的に同期連動させることによりロールの送りと切削と排出作業を安定して行なえるうえに、装置の小型、軽量化、低コスト化を実現し得る。
案内樋は基端側から排出端にかけてせり上がり状に傾斜して配置されている構成であるから、細断された牧草等ロールの切削物を装置本体から所要の離隔位置に安定して排出し、かつ、1ヵ所での 排出量を十分に確保して 円滑に牧草等ロールの切削細断作業を行なうことができる。また、案内樋内の切削物の移動排出手段を有するから、案内樋の姿勢や位置にかかわらず案内樋内の切削物を確実に排出することができ、牧草等ロールの切削細断作業の安定維持を実効化あらしめる。
本発明の実施形態に係る牧草等ロールの細断装置の側面図である。 図1の装置の俯瞰斜視図である。 図1の装置の案内樋及び移動排出手段を示す平面図である。 図3の一部省略斜視説明図である。 図1の装置の切削刃駆動機構、横送り搬送装置部分及びその作用を示す一部省略拡大説明図である。 図1の装置の切削刃駆動機構、横送り搬送装置部分及びその作用を示す一部省略拡大説明図である。 図1の装置の移動排出手段の作用を示す作用説明図である。 図1の装置の移動排出手段の作用を示す作用説明図である。 図1の装置の移動排出手段の作用を示す作用説明図である。
以下、図面を参照して本発明を実施するための形態を具体的に説明する。本発明は、牧草等ロールの細断装置であり、細断対象の梱包ロール内に収容された牧草に限らず、干草、枯れ草、藁などでもよい。
図1ないし図9は、本発明の実施形態に係る牧草等ロールの細断装置を示しており、図1において、牧草等ロールの細断装置1は、牧草等ロール2と、搬送手段3と、切削刃4を有する切削手段5と、案内樋6と、移動排出手段7と、を含む。
牧草等ロールは例えば図示しないベーラー等の農業機械により円柱状に圧縮、成形され、1.5メートル直径程度の大型の円柱状ロール体となっており、多量の牧草等の圧縮により相当程度の重量と堅さに締め固められて円周曲面状部分と両端平坦部分とで形成されて例えば作業者が単独の人力では簡単に移動できないようになっている。牧草等ロールは、細断装置に付設された移送装置90によりロールの細断位置に配置される。なお、移送装置は付設せずに別途に配備したクレーン、その他の作業車、重機等を用いて移動搬送し、配置させるものでも良い。
図1,2において、牧草等ロールの細断装置1は、複数の脚110で基台112を床面あるいは地面から所要高さ位置に支持し、基台112上に上面と一側面を開放するようにフレームを組付けて機体骨格を形成している。そして、開放側面113に対向する側面側に受け枠部114を設けると共に、他の対向両側面に軸方向規制枠116,118を立設し、開放側面113や上面115側から梱包ロールを搬送して収容し梱包ロールが切削位置にセットされる。その際、開放側面113に対向する側面に設置された受け枠部114にロール表面が当たり、横方向への移動が規制される。
図1において、基台112上には駆動モータ120が配置されその出力軸は伝達用歯車122、シャフト124を介して基台112の下面に固定した減速機126に接続され、その駆動力が伝達される。なお、伝達用歯車122は実施例では咬合する複数歯車で構成しているが、この部分はチェーンやベルト等による伝達、その他の任意の伝達機構を採用することができる。
搬送手段3は、牧草等ロール2を下側から受けて横方向に搬送移動させるものであり、本実施形態では、図1,2に示すように複数のローラ31,32,33にベルト34を調帯したベルトコンベア30により構成されている。ベルトコンベア30は、牧草等ロールの横送り搬送装置8を構成している。ベルトコンベア30は、開放側面113側から対向する受け枠部114側にかけて斜めに下がり傾斜姿勢で設けられており、これによって、牧草等ロール2がベルト34の傾斜した載置面に配置されると牧草等ロール2は、受け枠部114とベルトコンベア30との鋭角状の空隙に保持される。この鋭角状の空隙が本装置1の収容部128とされる。なお、牧草等ロールの収容部128は、ロール2の載置面が開放側面113側に水平より下がり勾配となっていなければよく、その点では、必ずしも鋭角状の空隙とする必要はなく、任意の態様の収容部構成とすることができる。
切削手段5は、収容部128に収容された牧草等ロールの表面を切削して細断状の牧草等ロールを得るための機構であり、本実施形態において、ロールの表面側に当着して切削する切削刃4を含む。詳しくは、牧草等ロールの搬送方向となる受け枠部114近傍に横長円弧板状の切削刃基体42が設けられその一円弧端側に横長直線状の切削刃4が固定されて切削刃基体42の往復円弧動作により梱包された牧草等ロールの表面を削って掻き落すように切削する。すなわち、横長円弧板状の切削刃基体42の両端には取付板44が断面直角方向に連結されており、これらの取付板44が装置機体に取り付けた切削刃の回転軸としての横軸46周りに枢支されて切削刃基体42全体が例えば横軸回り120度位置から210度位置を往復円弧運動するようになっている。
図1,2において、切削刃4の切削動作を行わせる切削刃駆動機構9と、切削刃の切削動作を伝達して牧草等ロールの横送り動作を行わせる第1伝達機構10とが設けられている。切削刃駆動機構9は、原動機としての駆動モータ120の回転動力により切削刃4を往復円弧移動させる駆動機構であり、本実施形態において、減速機126の出力軸に一端が連結されたアーム92と、枢支軸94を介してアーム92の他端に一端が枢支連結され他端が切削刃基体42の両端の取付板44の外周寄り位置に枢支連結されたロッド96と、を含む。ここにおいて、減速機126の出力軸が回転するとその軸を中心としてロッド96の他端側が回転し、その一回転ごとに切削刃基体42が軸46周りに例えば120度位置から210度位置を往復円弧運動する。なお、この移動範囲の角度はロッド他端と取付板44との取付位置やアーム92の長さ等を変更して大小調整でき、設定範囲も任意の移動角度で動くようにしても良い。ロッド96とこれに枢支連結され他端を切削刃基体42の取付板に枢支させたアームでクランク機構を形成する。
第1伝達機構10は、切削刃の切削動作を伝達して牧草等ロールの横送り動作を行わせる伝達手段であり、実施形態において、牧草等ロールの横送り搬送装置8の1つの回転ローラ31が切削刃基体42に連結されて、切削刃の往復円弧運動を横送り搬送装置8に伝達して、ベルトコンベア30の横送り駆動を実現させている。実施形態において、第1伝達機構10は、装置機体に設けられた固定軸12に軸支されて固定軸周りに回動する中間体14と、固定軸位置と異なる他の部位において一端が枢支され、他端が切削刃基体42に枢支された第1リンク16と、中間体14と横送り搬送装置の回転ローラ31とを連結接続する第2、第3リンク18,20と、を含む。図5,6に示すように、切削刃4あるいは切削刃基体42の往復円弧動作により中間体14の固定軸12周りに中間体14が回動することにより駆動用のローラ31を介してベルトコンベア30のベルト34を矢印方向に無端状回転駆動し、搬送装置8を横送り動作させる。
図1,2において、案内樋6は、切削刃で切削された切削物を受けて切削物の移動を案内する切削物の移動案内手段であり、本実施形態において、案内樋6は、装置機体に取り付けられた基端62側から排出端64に向けて横方向に突設して設けられている。実施形態において、案内樋6は、切削刃4の幅よりやや大きな幅サイズで底壁と対向両側壁を有し上面と他の対向両側面を開放した浅底状のトレイ体から形成されている。案内樋6は収容部128の牧草等ロールを切削手段5により切削した後の切削物(切削動作で切り落とし細断された細断片)60の移動方向、さらには移動先を案内する装置であり、具体的には、横方向移動、詳しくは少なくとも水平から15度程度上がり勾配〜水平より大きな角度(例えば、10度、20度、30度、40度、それ以上)で横方向に排出端64を配置させて設けられている。好ましくは、案内樋6は、25度〜35度程度の角度に設定させるとよい。このように、案内樋6は基端62側から排出端64にかけてせり上がり状に傾斜して配置させることにより、最終的な切削物の山の中心を装置から遠くに設定でき、そのぶん大きな山M(図1)を形成して装置の移動等を伴うことなく連続的、かつ円滑に牧草等ロールの細断作業を行うことができる。なお、図1,5,6,8において、68は、切削刃の円弧最下端位置近傍から下方の案内樋の基端62にかけて切削物を案内するシュート板である。
移動排出手段7は、切削物60を案内樋6に沿って移動させ案内樋の先端の排出端64から切削物を外部に排出させる手段であり、特に、案内樋6のせり上がり角度にかかわらず切削物60を外部に排出させる。切削刃4で切削されて牧草等ロール2から削り落とされる切削物60は、圧縮も解除されて細断された葉や茎がバラけて案内樋6に放出される。移動排出手段7は、これらのまとまりなくバラけた状態の細断された切削物60を案内樋6に沿って排出端側に確実に移送させる。
本実施形態において、移動排出手段7は図3,4に示すように、浅底トレイ状の案内樋6の内側に収容されるように設けられ案内樋6内の切削物60を一端側から他端側へ搬送移動させる無端回転搬送機70を含む。詳しくは、無端回転搬送機70は、無端回転位置に離隔して配置された複数の調帯プーリ72を軸連結して左右の調帯プーリが同期回転するように組付けた無端回転駆動機構74と、調帯プーリに調帯されて無端回転する無端回転体76と、を備えており、無端回転体76には、複数の係り部78が設けられている。すなわち、実施形態において、無端回転体76は、2個の調帯チェーン部材80と、それらに掛け渡されるように複数離隔して固定された細い杆からなる桟部材82を備えており、無端回転体76の回転により各桟部材82間の隙間S部分が切削物60の係り部78となって、その無端回転時に切削物60を掻き揚げながら案内樋6内の切削物全体を排出端64方向に持ち上げて排出端から排出させる。特に、本実施形態において、係り部78は、相互に離隔して桟部材82に固定した複数の突起体84を含む。実施形態では、短い杆あるいは針状の部材が突設固定されている。これによって、案内樋6をせり上がり急傾斜に設定している場合でも、案内樋6内の切削物を確実に捕捉して上昇搬送させ、排出させる。突起体84は、フック体、U字体、L字体のものでもよい。無端回転体76の排出端側の調帯プーリ72Aは、案内樋6の排出端寄り位置で回転自在に支持された回転軸77に固定されており、回転軸77の軸回り回転に伴い同時に回転し、無端回転を駆動させる。
図1,2,7,8において、無端回転搬送機70の無端回転体76を一方向に無端回転させる連繋装置85が設けられている。連繋装置85は、切削刃4の往復円弧動作に連動して無端回転体76を一方向に無端回転させるものであり、実施形態において、調帯装置79と、一方向クラッチ89と、を含む。調帯装置79は、調帯プーリ72Aの端部に取り付けたスプロケット86と切削刃の回転軸46に同軸固定されたスプロケット87と、これらに調帯されたチェーン部材88と、いずれかの軸46,77に取り付けられた一方向クラッチ89と、を含む。調帯装置79は、切削刃4の回転軸46と無端回転体76の一端側のプーリ軸77とを同期回転させる。また、実施形態では、軸46に一方向クラッチ89が取り付けられており、これによって、図7のように、矢印a方向への切削刃4の切削による掻き落とし動作のときにのみ無端回転体76が矢印b方向に回転し、切削動作に同期して行う切削動作を機械的に連動させている。
なお、実施形態において、無端回転搬送機70の基端62側は、案内樋6に固定されることなく、フリーの状態となっており、これによって、図9に示すように、樋の基端側に切削物が増大すると、調帯プーリ72A側の回転軸77を中心にして浮き上がり状に回動し、切削物の量や駆動状態に応じて過度の移動排出動作を行なわないようにしている。
さらに、本実施形態において、切削刃4の切削動作を伝達して牧草等ロールの横送り動作を行わせる伝達機構10を介して切削刃の基体42に牧草等ロールの横送り搬送装置の1つの回転ローラ31が連結されている。そして、原動機120からの回転動力が切削刃4の動きに連動して、切削刃に分岐接続された牧草等ロールの横送り搬送装置8及び無端回転搬送機70の無端回転体76の一方向無端回転を行わせるようになっている。これによって、1つの原動機出力から機械的に梱包ロールの横送り搬送と、切削刃切削駆動と、案内樋からの移動排出を連動させて実現でき、装置の小型軽量化、耐久性向上、と共に、低コスト化を実現する。
次に、本実施形態の作用について、図面を参照しながら説明すると、円柱状に圧縮成形され合成樹脂シート等で梱包された梱包牧草等ロールは、装置に付設されあるいは外部の重機等を用いて機枠の開口部分等からロールの収容部128上に搭載される。このとき、切削刃4の直線部分がロールの軸線方向に沿うようにロール2を配置させる。横送り搬送装置8のベルト上面は切削刃方向に向けて下がり傾斜のベルト面となっているので、通常は、受け枠部114に受けられて鋭角状スペースの収容部に配置されている。そして、駆動モータ120の駆動により、切削刃駆動機構9のクランク機構を介して切削刃が往復円弧運動すると、図5のように固定軸12周りの中間体14の動きにより切削刃基体42のx方向矢視掻き落し動作のときはローラ軸31aと第3リンク20とがワンウエイクラッチ機構により空転し、図6のように、切削刃基体42が矢視y方向回転時にのみベルトコンベア30が矢印方向に回転し、ロールを常時切削刃4に当てるように移動させる。したがって、切削動作が進み、牧草等ロールの径がしだいに小さくなる場合でも、常にロール表面を切削刃に最も近い位置に配置させることができ、安定した切削動作を維持して牧草等ロールの細断作業を円滑に行なうことができる。コンベアによる横送り量は切削動作に同期した一定量を維持するから、この点でも切削動作の安定に寄与し得る。
一方、切削された切削物60は、案内樋6の基端受縁66に集められこれらの切削物60は、移動排出手段7の無端回転搬送機70により強制的に案内樋の排出端64方向に移送されて先端から下方に落下排出される。このとき、回転軸46に取り付けたワンウエイクラッチ89により、チェーン部材88を介して無端回転体76の矢印b方向のみの無端回転を伝達駆動させ、これにより、案内樋6が基端側からせり上がり状に傾斜配置されていても、確実にバラけて細断された状態の切削物を案内樋内で移送し、排出端から排出させることができる。無端回転体76は、案内樋6の排出端側の軸77においてのみ案内樋と連結しており、基端62側のプーリ72は軸77周りに自由回転自在に配置されているので、図9に示すように、基端側に切削物が滞留した場合には、持ち上げられた状態となりながら、切削物の搬送は確実に行うことができ、円滑な切削、細断動作を安定して行える。
以上の通り、本発明の牧草等ロールの細断装置は、細断後の牧草等の切削物の排出機構、排出構成、排出駆動方式に顕著な特徴があり、装置の小型、軽量化、低コスト化、送り動作と排出動作の同期による送り動作の安定、排出機能の安定等を果たすことができる。
本発明の牧草等ロールの細断装置は、上記した実施形態の構成に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載した発明の本質を逸脱しない範囲の改変も本発明に含まれる。例えば、装置支持のための脚の代わりに車輪、ローラ、その他の転動体を取り付けて移動可能としてもよい。また、横送り装置の収容部に連続搬送可能なように、牧草等ロールの装填用の機構を本装置に一体的に取り付けることもできる。横送り搬送装置は、ベルトコンベアに限られず、スライダのスライド移動、ばね、ゴム等の弾性付勢駆動装置付き搬送、ラック・ピニオン搬送等任意の装置を用いても良い。さらに、原動機としての駆動用のモータ120の駆動力は、本装置をトラクタに連結してトラクタの回転動力からとってもよい。
本発明の牧草等ロールの細断装置は、畜産動物の放牧地、牧場、農地、山間地等に設置して使用することができるばかりでなく、農場、飼料工場その他の管理建物等内、その他の任意の場所で用いることができる。
1 牧草等ロールの細断装置
2 牧草等ロール
3 搬送手段
4 切削刃
5 切削手段
6 案内樋
7 移動排出手段
8 横送り搬送装置
9 切削刃駆動機構
10 第1伝達機構
12 固定軸
30 ベルトコンベア
34 ベルト
42 切削刃基体
46 横軸(切削刃の回転軸)
60 切削物
70 無端回転搬送機
76 無端回転体
78 係り部
84 突起体
85 連繋装置
89 一方向クラッチ
92 アーム
114 受け枠部
120 駆動モータ
128 収容部

Claims (7)

  1. 牧草等ロールと、
    牧草等ロールを受けて横方向に移動させる搬送手段と、
    牧草等ロールの搬送方向に配置されロールの表面側に当着して切削する切削刃を有する切削手段と、
    切削刃で切削された切削物を受けて切削物の移動を案内する案内樋と、
    切削物を案内樋に沿って移動させ案内樋の先端から切削物を外部に排出させる移動排出手段と、を備えたことを特徴とする牧草等ロールの細断装置。
  2. 移動排出手段は、複数の係り部を有する無端回転体を無端回転させて案内樋内の切削物を一端側から他端側へ搬送移動させる無端回転搬送機からなることを特徴とする請求項1記載の牧草等ロールの細断装置。
  3. 係り部は、相互に離隔して無端回転体に固定した複数の突起体を含むことを特徴とする請求項2記載の牧草等ロールの細断装置。
  4. 切削刃は原動機に連係されて回転軸周りに往復円弧運動するように設けられ、
    切削刃の往復円弧動作に連動して無端回転搬送機の無端回転体を一方向に無端回転させる連繋装置が設けられていることを特徴とする牧草等ロールの細断装置。
  5. 連繋装置は、切削刃の回転軸と無端回転体の一端側のプーリ軸とを同期回転させる調帯装置と、
    無端回転搬送機の無端回転体を一方向に無端回転させる一方向クラッチと、を含むことを特徴とする請求項4記載の牧草等ロールの細断装置。
  6. 伝達機構を介して切削刃の基体に牧草等ロールの横送り搬送装置の1つの回転ローラが連結されており、
    原動機からの回転動力が切削刃の動きに連動して、切削刃に分岐接続された牧草等ロールの横送り搬送装置及び無端回転搬送機の無端回転体の一方向無端回転を行わせることを特徴とする請求項2ないし5のいずれかに記載の牧草等ロールの細断装置。
  7. 案内樋は基端側から排出端にかけてせり上がり状に傾斜して配置されていることを特徴とする請求項1ないし6のいずれかに記載の牧草等ロールの細断装置。
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