JP2013212872A - 内容物取り出し方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】ノズルを袋内で移動させること無く、ノズルを経由して袋内の内容物を取り出すことが出来て、しかも、部品管理の労力を小さくすることが出来るような袋内の内容物取り出し方法の提供。
【解決手段】人力で破断可能な接続部により接続された先端部1と取付部2を有するノズルの接続部4を破断する工程と、内容物が充填された袋体の隅部を切断する工程と、先端部1の大径側端部を袋体の切断された隅部に配置し、袋体の隅部近傍の領域を先端部1の大径側端部に巻き付ける工程を有する。
【選択図】図1

Description

本発明は、密閉された袋(例えば、ビニール袋)内に充填されている内容物(充填物)を当該袋外に取り出す技術に関する。
流体状の建築資材(液体状の建築資材、粉体状の建築資材等)を作業現場まで輸送するのに際しては、当該流体状の建築資材を袋(例えば、ビニール袋等)に充填し、当該袋を密閉することにより、流体状の建築資材の漏出及び施工現場周辺の汚染を防止している。
また、流体状の食材(例えば、生クリーム等)についても、例えばビニール袋等に充填し、当該袋を密閉して、調理場等に搬送することがよく行われている。
流体状の建築資材を作業現場で所定の領域に注入するに際して、当該作業現場に大型の注入用機械等を搬入することが困難な場合には、流体状の建築資材を、充填されている袋から直接、所定の領域に注入することが望ましい。
また、調理場等においても、例えば洋菓子製造に際して、例えば生クリームの様な流体状の食材を使用する場合には、流体状の食材が充填されている袋から、直接、当該流体状の食材(例えば、生クリーム)を絞り出す(取り出す)ことがある。
そのような場合には、内容物(流体状の建築資材や食材)が充填されている袋にノズルを取り付けて、当該ノズルを経由して袋内の内容物を取り出し(あるいは絞り出し)ている。
従来、密閉された袋内の充填物(内容物)をノズル経由で取り出す(あるいは絞り出す)に際しては、先ず、図19に示すように、密閉された袋30Jの上辺、或いは上辺の一部をはさみSで切除する。次いで、図20に示すように、切除した当該上辺からノズル10Jを手Hで袋30J内に挿入する。
そして、下辺の1コーナーをはさみSで切除し(図21)、図22で示すように、袋30J内からノズル10Jの先端を、はさみSで切除したコーナーから袋30Jの外に突出させる(図22)。なお、図20の手順と図21の手順とを入れ替えて行なわれることもある。
しかし、係る手法を用いた場合には、ノズル10Jを袋30J内に挿入する作業によって、建築資材により、手Hやノズル10Jが汚れてしまう。また、袋30Jに、特に流動性の高い建築資材が充填されている場合には、袋30Jにおけるノズル10Jを取り付ける箇所(例えば、袋30Jの上辺あるいは下辺のコーナー部)を切除した際に、当該切除した箇所から袋30J外に材料が流出してしまうという問題も存在する。
また、袋30J内に食材が充填されている場合には、ノズル10Jが袋30J内に侵入して移動することにより、ノズル10Jの外周部に付着した雑菌が袋30J内に侵入し、繁殖してしまう恐れがあり、不衛生になる可能性が存在する。
そのため、密閉された袋30J内の充填物(内容物)をノズル10J経由で取り出すに際して、ノズル10Jが袋30J内を移動しないことが望ましいが、ノズル10Jを袋30J内で移動させることなく、ノズル10Jを経由して袋30J内の内容物を取り出す技術は、未だに提案されていない。
その他の従来技術として、袋に取り付ける取付部分と、先端側の内径が小さい小径部分を含む複数の部品でノズルを構成し、袋内の充填物をノズル経由で取り出すに際しては、先ず取付部分を袋に取り付けて、その後、当該取付部分に小径部分を連通して、袋にノズルを固定する技術が存在する。
しかし、係る従来技術では、ノズルを管理するためには、取付部分と小径部分という複数の部品を管理する必要がある。そして、資材の注入や食材の充填に際して、当該複数の部品の全てが手許に存在しないと、袋内の充填物をノズル経由で取り出すことができなくなってしまう。換言すれば、係る従来技術では、ノズルを構成する部品の管理に多大な労力が必要になる、という問題が存在する。
さらに、何も入っていない状態で内側からノズルを取り付けた袋(例えば、通常の生クリームの搾り出し袋)を用意して、注入あるいは搾り出すべき内容物を当該袋(何も入っていない状態で内側からノズルを取り付けた袋)に移し、ノズルから注入しあるいは搾り出す技術が存在する。
しかし、係る方法では、内容物(この場合は通常の生クリーム)を充填した袋に加えて、ノズルを取り付けた上記袋を別途用意しなければならない。
また、内容物を充填した袋から、ノズルを取り付けた袋に内容物を移す作業が必要であり、そのような作業は大変に煩雑である。
そして、係る方法(何も入っていない状態で内側からノズルを取り付けた袋を別途用意する方法)では、内容物が充填された袋から当該内容物を直接注入するという要求を満足することができない
さらに別の従来技術としては、例えば、液体を充填した収納袋を容器内に収容し、当該収納袋にポンプの突き刺しチューブを突き刺して、収納袋内の液体をポンプにより取り出す液体取り出し装置が提案されている(特許文献1)。
しかし、係る技術では、収納袋内の液体はポンプ吐出口から吐出されるのみであり、ノズルを用いた場合の様に高精度にて所定量を所定の箇所に注入することは困難である。
また、収納袋を容器に充填して、当該容器にポンプの突き刺しチューブを挿入しなければならないので、取り出し作業が煩雑となる。
さらに、ノズルを経由して袋内の内容物を取り出すに際して、ノズルを袋内に侵入させる必要がなく、袋内を移動させる必要がない技術の提供という上述の要請に応えることが出来ない。
特開2010−95278号公報
本発明は上述した従来技術の問題点に鑑みて提案されたものであり、ノズルを袋内で移動させること無く、当該ノズルを経由して袋内の内容物(充填物)を取り出す(絞り出す、排出する)ことが出来て、しかも、部品管理の労力を小さくすることが出来るような袋内の内容物取り出し方法の提供を目的としている。
本発明の内容物取り出し方法は、人力で破断可能な接続部(4)により接続された先端部(1)と取付部(基部:バンド部2)を有するノズル(ノズルベース10S)の当該接続部(4)を破断する工程(図5、図6)と、
内容物(充填物:例えば、建築資材40、食材40f)が充填された袋体(例えば、ビニール等の合成樹脂製の袋30)の隅部(30c)を切断する工程(図7)と、
(ノズルの)先端部(1)の大径側端部(1a)を袋体(30)の切断された隅部(30c)に配置し、袋体(30)の隅部(30c)近傍の領域を先端部(1)の大径側端部(1a)に巻き付ける工程(図8、図9)と、
袋体(30)の隅部(30c)近傍の領域を先端部(1)の大径側端部(1a)に巻き付けた状態(図10の状態)で、(ノズルの)取付部(2)を先端部(1)の小径(1b)側から被せて袋体(30)側に移動して、先端部(1)を袋体(30)に固定する工程(図10、図11)、を有することを特徴としている。
本発明において、(ノズル10Aの)先端部(1A)の大径側端部(1Aa)近傍の外周面(1Ao)及び取付部(2A)の内周面(2Ai)に突起(1t、2t)が形成されているのが好ましい。
上述する構成を具備する本発明によれば、先端部(1)を袋体(30)に固定した状態で、袋体(30)を押圧すれば、袋体(30)の内容物(40)はノズル(10)の先端部(1)の小径側端部(1b)から取り出すことが出来る。
そして、ノズル(10)の先端部(1)の小径側端部(1b)から袋体(30)の内容物(40)を取り出すことにより、内容物(40)が流体状の建築資材であれば、当該内容物(40)を作業現場で所定の領域に注入するに際して、当該作業現場に大型の注入用機械等を搬入することなく、袋体(30)内の流体状の建築資材(40)をノズル(10)の先端部(1)の小径側端部(1b)から所定の領域へ直接的に注入することが出来る。
また、調理場等においても、例えば洋菓子製造に際して生クリームを使用する場合等において、流体状の食材(40f)が充填されている袋体(30)を人手で押圧すれば、ノズル(10)の先端部(1)の小径側端部(1b)から袋体(30)内の食材(例えば、生クリーム40f)を絞り出す(取り出す)ことが出来る。
また本発明によれば、ノズル(10)の先端部大径側端部(1a)を袋体(30)の切断された隅部(30c)に配置し、袋体の隅部(30c)近傍の領域を先端部大径側端部(1a)の外周面に巻き付け、袋体の隅部(30c)近傍の領域を先端部大径側端部(1a)外周面に巻き付けた状態で、ノズル(10)の取付部(2)を先端部(1)の小径側(1b)から被せて袋体(30)側に移動すれば、ノズル(10)の取付部(2)が、先端部(1)に巻き付けられた袋体(30)の領域ごと、先端部(1)の外周(1o)側に嵌合し、もって、ノズル(10)の先端部(1)が袋体(30)に固定される。
その際に、ノズル(10)の先端部(1)や取付部(2)を袋体(30)内部に侵入させて、袋体(30)内部を移動する必要が無い。そのため、内容物(40、40f)が流動性の高い建築資材(40)であっても、袋体(30)に取り付けられたノズル(10)や作業者の手(H)が建築資材で汚れてしまうことが防止される。そして、ノズル(10)を取り付ける際に、建築資材(40)が袋(30)から流出してしまうという不都合も防止される。
また、袋(30)内に食材が充填されている場合には、ノズル(10)を袋内に侵入させて移動する必要が無いので、ノズル(先端部1及び/又は取付部2)表面に雑菌が付着していても、袋(30)内の食材に雑菌が繁殖して不衛生になってしまうことが防止される。
すなわち、密閉された袋内の充填物(内容物)をノズル(10)経由で取り出すに際して、本発明によれば、ノズル(10)を袋体(30)内で移動することなく、袋体(30)に装着することが出来る。
さらに、本発明で使用されるノズル(10)は、ノズルとして成形する状態(先端部1と取付部2を分離していない状態:ノズルベース10Sの状態)で、先端部(1)及び取付部(基部:バンド部2)は、人力で破断可能な接続部(4)により接続されている。そのため、袋体(30)の内容物(40、40f)を取り出さない場合には、ノズル(10)の先端部(1)と取付部(2)は分離しておらず、接続部(4)で接続された単一の部材となっている。
そのため、資材の注入や食材の充填に際して、先端部(1)と取付部(2)の何れかを紛失してしまうという事態は起こり得ず、ノズル(10)を構成する部品の管理について多大な労力を必要とすることもない。
それに加えて、本発明によれば、袋体(30)を収容する容器や、突き刺しチューブを具備するポンプ等を必要としないので、袋体(30)を容器に収容する必要がなく、当該容器にポンプの突き刺しチューブを突き刺す必要もなく、袋体の内容物を取り出す作業が煩雑となることが防止される。
また、袋体(30)の内容物(40、40f)はノズル先端(1)の小径側(1b)から取り出す(注入する)ことが出来るので、ポンプ吐出口から吐出する場合に比較して、高精度にて、所定量を所定の箇所に注入することが可能である。
本発明の実施に際して、(ノズル10Aの)先端部(1A)の大径側端部(1Aa)近傍の外周面(1Ao)及び取付部(2A)の内周面(2Ai)に突起(1t、2t)を形成すれば、(ノズル10Aの)取付部(2A)を先端部(1A)の小径側(1Ab)から被せて袋体(30)側に移動した際に、袋体(30)に対して先端部(1A)がより確実に固定される。
第1実施形態で用いられるノズルの正面図である。 図1のノズルの側面図である。 図1のA−A矢視断面図である。 図2のB−B矢視断面図である。 第1実施形態における内容物を取り出す手順の最初の段階を示す工程図である。 図5に次ぐ手順を示す工程図である。 図6に次ぐ手順を示す工程図である。 図7に次ぐ手順を示す工程図である。 図8に次ぐ手順を示す工程図である。 図9に次ぐ手順を示す工程図である。 図10に次ぐ手順を示す工程図である。 内容物を取り出す状態を示す説明図である。 第1実施形態の第1変形例を示す側面図である。 図13のA部拡大図である。 第1実施形態の第2変形例を示す側面図である。 図15の第2変形例でノズル先端部とアタッチメントを示す部品図である。 図15の第2変形例でノズル先端部とアタッチメントを取り付けた状態を示す側断面図である。 本発明の第2実施形態を示す説明図である。 従来技術において、袋体にノズルを装着する手順を示す工程図である。 従来技術における図19に次ぐ手順を示す工程図である。 従来技術における図20に次ぐ手順を示す工程図である。 従来技術における図21に次ぐ工程図である。
以下、添付図面を参照して、本発明の実施形態について説明する。
先ず、図1〜図12を参照して、本発明の第1実施形態について説明する。第1実施形態では、袋体30内に流体状の建築資材が充填されている場合を示している。
図1〜図4は第1実施形態で用いられるノズル10を示している。
なお、本明細書において、「ノズル10」或いは「ノズル(10)」なる文言は、先端部1と取付部2が分離される以前の状態(ノズルベース10S)と、先端部1と取付部2に分離して、袋体30に装着した状態の双方を包含する意味で用いられている。
一方、図1〜図12において、符号10Sは先端部1と取付部2に分離する以前の状態のノズル(ノズルベース)を示し、符号10は、先端部1と取付部2に分離して袋体30に装着した状態を表現している。
図1〜図4において、全体を符号10Sで示すのは、第1実施形態において、密閉した袋体30から内容物を取り出すために袋体30に装着されるノズルであり、先端部1と取付部2に分離する以前の状態のノズル(ノズルベース10S)である。
先端部1と取付部2に分離する以前の状態のノズル、すなわちノズルベース10Sは、全体が中空管形状で且つテーパ形状である。上述した様に、ノズルベース10Sは、直径(外径)が細い先端部1と、直径が太い取付部2を有している。
先端部1と取付部2は、円周方向に形成された切込部3によって、概略二分された状態となっている。換言するとノズルベース10Sにおいて、先端部1と取付部2は、切込部3が形成されていない僅かな部分である接続部4によって、接続した状態に維持されている。
図5、図6で示す様に、先端部1を一方の手H1で掴み、取付部2を他方の手H2で掴んで、双方を離隔する方向に引っ張れば、接続部4は容易に破断して、先端部1と取付部2は分離した状態になる(ちぎられる)。すなわち、接続部4は人力で容易に破断する程度の強度となる様に設定されている。
図3、図4において、先端部1の外周1oと取付部2の外周2oは、共通のテーパ面を有している。そして、先端部1の内周1iと取付部2の内周2iも、共通のテーパ面を有している。
図3、図4で示す様に、取付部2の最大外径部(図3、図4における下端面)から先端部1の最小外径部(先端)にかけて、肉厚は直線的に減少する(漸減する)ように形成されている。
次に、図5〜図12を参照して、内容物が充填された袋体30にノズル10を装着し、当該ノズル10から袋体内30iの内容物(充填物)40を取り出す態様について説明する。
上述した様に、第1実施形態では袋体30内に充填されているのは流体状の建築資材40(図7参照:例えば、補強材を混ぜたセメントミルク)である。そして、当該袋体30を施工現場に持ち込む。
施工現場は、例えば、大型の注入機械等を搬入できないような狭隘な路地裏である。この施工現場で、ノズル10を袋体30に装着する。
ただし、最初に施工現場から離れた場所でノズル10を袋体30に装着し、ノズル10を装着した袋体30を施工現場に持ち込んでも良い。
ノズル10を袋体30に装着するに際して、先ず、図5で示す手順(或いは工程)では、ノズルベース10Sにおける先端部1を一方の手H1で掴み、取付部2を他方の手H2で掴む。
そして、図6の工程では、先端部1と取付部2の双方を引き離す方向に引っ張り、以って、人力によって接続部4を破断して、先端部1と取付部2を分離する。
図5、図6において、図示の簡略化のため、手H1、H2はノズル10と比較して、より縮小して示されている。
図7の工程では、内容物(第1実施形態では建築資材)40が充填された袋体30の一隅(コーナー部)を、仮想ラインであるラインLcに沿って、鋏50で切り取る。
ここで、鋏50で切り取られた袋体30のコーナー部の形状は、概略、二等辺三角形となるのが好適である。また、袋体30のコーナー部を切り取った際に、当該コーナー部における開口30cの大きさは、先端部1の大径側端部1aが通る限界値程度であることが好ましい。
図8の工程では、先端部1を、その大径側端部1aから袋体30の開口30c内部に挿入する。その際、先端部1を袋体30内に挿入する深さ(挿入深さ)は、取付部2の高さ方向寸法よりも大きな値とするのが好ましい。
そして図9の工程では、先端部1を先端部1の大径側端部1aから袋体30の開口30c内部に挿入した状態で、矢印W1、W2で示す様に、隅部30c近傍の袋体30の領域を、先端部1の大径側端部1aの外周面に巻き付ける。換言すれば、開口30c近傍における袋体30の領域(或いは余剰部分)を、先端部1の大径側端部1aの外周面に巻き付ける。
次に、図10の工程では、取付部2を先端部1の小径側1bに被せて、その状態(取付部2を小径側1bに被せた状態)で取付部2を袋体30側に移動する(図10)。その結果、取付部2は、先端部1の大径側端部1a外周面に巻き付けた袋体30の部分(開口30c近傍の領域或いは余剰部分)の上から、被せて装着される(図11)。そして取付部2を、袋体30側にさらに強く押し込んで固定する。
これにより、ノズル10が袋体30に装着される。
ノズル10を袋体30に装着したならば、図12で示す様に、袋体30内の流体状の建築資材を所定箇所に注入する。
図12の例では、施工現場は、例えば、大型の注入機械等を搬入できないような狭隘な路地裏であり、当該路地裏には、地震の為に、路面Gfに亀裂Gcができている。
図12では、亀裂Gcに対して、袋体30内の建築資材(例えば、補強材を混ぜたセメントミルク)40が、前記ノズル10の先端1bを介して注入されている。
建築資材40の注入に際して、作業者はノズル10が垂直下方を向くように、建築材料40が充填された袋体30を抱える。そして、作業者は両手により袋体30を押圧し、袋体30内の内容物(充填物)を地表Gfに開口する亀裂Gcに注入する(取り出す)。
図12における符号Gは、路面Gfを有する地盤を示す。
なお、図12において、作業者は両手でノズル10の近傍領域を押えているが、作業者の手により袋体30を押圧する箇所はノズル10近傍に限定される訳ではない。そして、袋体30のノズル10から離隔した箇所を押圧しても、ノズル10が袋体30から外れてしまうことはない。
第1実施形態によれば、ノズル10を袋体30に装着した状態で袋体30を押圧すれば、袋体30の内容物(建築資材)40をノズル10の先端部1の小径側端部1bから取り出す(注入し、或いは、搾り出す)ことが出来る。
そして、ノズル10の先端部1の小径側端部1bから袋体30の内容物(建築資材)40を取り出すことにより、作業現場に大型の注入用機械等を搬入することなく、作業現場で、袋体30内の流体状の建築資材40を所定の領域に注入することが出来る。
また第1実施形態によれば、ノズル10の先端部大径側端部1aを袋体30の切断された隅部の開口30cに配置し、袋体の開口30c近傍の領域を先端部大径側端部1aに巻き付けて、ノズル10の取付部2を先端部1の小径側1bから被せて(挿入して)袋体30側に移動することにより、ノズル10の取付部2が、先端部1に巻き付けられた袋体30の領域ごと、先端部1の外周1o側に嵌合して、当該先端部1が確実に袋体30に固定される。
その際に、ノズル10を袋体30内部に侵入させて、袋体30内部を移動する必要が無い。そのため、内容物40が流動性の高い建築資材40であっても、ノズル10や手Hが建築資材40により汚れてしまうことが防止され、且つ、ノズル10を袋体30に取り付ける際に、袋体30から建築資材40が流出してしまうことも防止される。
そして第1実施形態では、ノズル10を袋体30内に侵入させることなく、また、ノズル10を袋体30内で移動することなく、密閉された袋内の充填物である建築資材40をノズル10経由で取り出すことが出来る。
さらに、第1実施形態で使用されるノズル10は、先端部1と取付部2を分離する以前の状態(ノズルベース10Sの状態)、先端部1と取付部2は接続部4により一体化されている。すなわち、袋体30の内容物40を取り出さない場合には、先端部1と取付部2は分離しておらず、接続部4で接続された単一の部材となっている。
そのため、建築資材40の注入に際して、先端部1と取付部2の何れか一方のみを紛失することはなく、ノズル10を構成する部品の管理に多大な労力を必要としない。
次に、図13、図14を参照して、第1実施形態の第1変形例を説明する。
ここで、本明細書における「ノズル10A」或いは「ノズル(10A)」なる文言は、先端部1Aと取付部2Aが分離される以前の状態(ノズルベース10AS)と、先端部1Aと取付部2Aに分離して、袋体30に装着した状態の双方を包含する意味で用いられている。なお、図14では、先端部1Aと取付部2Aに分離して、袋体30に装着した状態のノズル10Aが部分的に示されている。
一方、図13における符号10ASは、先端部1と取付部2に分離する以前の状態のノズル(ノズルベースの状態)を示しており、図13における符号10Aは、先端部1と取付部2に分離した状態のノズル(ノズルベースの状態)を示している。
第1実施形態の第1変形例では、ノズルベース10ASにおいて、先端部1Aの下端近傍の外周1Aoと、取付部2Aの内周2Aiに、断面が半球状の環状突出部1t、2tが複数条形成されている点が、図1〜図12の第1実施形態とは相違している。
図13、図14において、先端部1Aの下端近傍には、断面が半球状の環状突出部1tが3条形成されている。一方、取付部2Aの内周2Aiには、断面が半球状の環状突出部2tが2条形成されている。
なお、先端部1Aの下端近傍における環状突出部1tの本数は、3条には限定される訳ではなく、複数条であれば良い。一方、取付部2Aの内周2Aiにおける環状突出部2tは、先端部1Aも複数条であれば良く、2条(環状突出部1tの条数よりも1条減じた条数)に限定される訳ではない。
図14で示す様に、先端部1Aの下端近傍に形成された3条の環状突出部1tには、取付部2Aの内周2Aiに形成された2条の環状突出部2tが噛み合っている。そのため、図13、図14の第1変形例によれば、取付部2を先端部1の小径側1bから袋体30側に移動した際に、袋体30に対して先端部1が確実に固定される。
図14において、図示の簡略化のため、環状突出部1t、2t間における袋体30の図示を省略している。
図13、図14の第1変形例において、突出部1t、2tの断面形状は半球状に限定される訳ではなく、三角形状や台形状であっても良い。また、突出部1t、2tの一方を雄ねじとして、他方を雌ねじとして、袋体30を挟んで雄ねじと雌ねじが螺合する様に構成することも可能である。
図13、図14の第1変形例におけるその他の構成及び作用効果は、図1〜図12の第1実施形態と同様である。
次に、図15〜図17を参照して、第1実施形態の第2変形例を説明する。
第1実施形態の第2変形例では、図15で示すように、ノズルシート10BSの先端部1B先端には、ねじ山形状が三角の雄ねじ1Btが形成されている。ねじ山1Btは三角ねじに限定されているものではなく、台形ねじであっても良い。
図15において、先端部1Bと取付部2Bが分離した状態のノズルの図示は省略されており、先端部1Bと取付部2Bが分離する以前の状態のノズル(ノズルベース)が、符号10BSで示されている。そしてノズルベース10BSは、先端1Bと、取付部2Bと、切り込み部3Bと、接続部4Bとを有している。
図16、図17で示すように、雄ねじ1Btが形成された先端部1B先端には、アタッチメント70が接続される。アタッチメント70には細径ノズル72が一体的に設けられ、アタッチメント70の内部空間70iには雌ねじ70Biが形成されている。
図16、図17では、ノズルベース10Sは示されておらず、先端部1Bが示されている。
図16、図17で示すように、アタッチメント70の内部空間70iに形成された雌ねじ70Biが先端部1Bの雄ねじ1Btに螺合することにより、アタッチメント70が先端部1Bの先端側(図15〜図17では上側)に接続される。
図15〜図17の第2変形例では、図1〜図14のノズル10、10Aでは挿入出来ないような狭い要補修箇所であっても、細径ノズル72を有するアタッチメント70をノズル先端部1Bに接続することにより、細径ノズル72を当該要補修箇所(図1〜図14のノズル10、10Aでは挿入出来ない狭い要補修箇所)へ挿入して必要な資材を注入し、補修することが出来る。
また、細径ノズル72を経由して生クリームのような食材を搾り出すことにより、食材を用いた微細な細工(図1〜図14のノズル10、10Aでは困難であるような細工)が可能である。
図15〜図17の第2変形例のその他の構成と作用効果は、図1〜図14の実施形態と同様である。
次に、図18を参照して、第2実施形態について説明する。
図18の第2実施形態では、袋体30に充填している内容物が流体状の食品(40f:例えば、生クリーム、或いはペースト状のチョコレート等)である点で、図1〜図15の第1実施形態とは異なっている。
図18では、先端部1と取付部2を分離して袋体30に装着した状態で、食品(生クリーム)40fを袋体30から搾り出して、別の食材(例えば、スポンジケーキ)の上面に塗付している。換言すれば、図18は、第1実施形態における図12に相当する手順を示している。
図18の第2実施形態では、袋体30に充填している内容物が異なるのみであり、袋体30に装着するノズル10の構成は、図1〜図12の第1実施形態と同様である。
図18において、作業テーブルの上面Tfには円柱状のスポンジケーキ60が載置してある。袋体30には、生クリーム40fが充填されている。
調理者は、その片手H1で、ノズル10が装着された袋体30を把持している。把持している位置は、ノズル10の上方である。
そして、袋体30を片手H1で強く握り潰すようにして、袋体30内に充填された生クリーム40fを、ノズル10の先端からスポンジケーキ60の上面に塗付している。
第2実施形態によれば、ノズル10を袋体30に装着する際に、ノズル10を袋体30内に侵入させる必要が無いので、ノズル10(先端部1及び/又は取付部2)の表面に雑菌が付着していても、袋体30内の食材(生クリーム)40fに雑菌が繁殖して不衛生になってしまうことが防止される。
図18の第2実施形態におけるその他の構成及び作用効果は、図1〜図12の実施形態と同様である。
図示の実施形態はあくまでも例示であり、本発明の技術的範囲を限定する趣旨の記述ではないことを付記する。
例えば、図18の第2実施形態において、図13〜図17で示す様な変形例を適用することが可能である。
1・・・先端部
2・・・取付部
3・・・切込部
4・・・接続部
10・・・ノズル
10S・・・ノズルベース
30・・・袋体
30c・・・切断された隅部
40・・・内容物/充填物/建築資材
50・・・鋏

Claims (2)

  1. 人力で破断可能な接続部により接続された先端部と取付部を有するノズルの当該接続部を破断する工程と、
    内容物が充填された袋体の隅部を切断する工程と、
    先端部の大径側端部を袋体の切断された隅部に配置し、袋体の隅部近傍の領域を先端部の大径側端部に巻き付ける工程と、
    袋体の隅部近傍の領域を先端部の大径側端部に巻き付けた状態で、取付部を先端部の小径側から被せて袋体側に移動して、先端部を袋体に固定する工程、を有することを特徴とする内容物取り出し方法。
  2. 先端部の大径側端部近傍の外周面及び取付部の内周面に突起が形成されている請求項1の内容物取り出し方法。
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