JP2013212834A - 性能向上型ウイングレットシステムおよびその方法 - Google Patents

性能向上型ウイングレットシステムおよびその方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2013212834A
JP2013212834A JP2013072603A JP2013072603A JP2013212834A JP 2013212834 A JP2013212834 A JP 2013212834A JP 2013072603 A JP2013072603 A JP 2013072603A JP 2013072603 A JP2013072603 A JP 2013072603A JP 2013212834 A JP2013212834 A JP 2013212834A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
winglet
wing
tip
lower winglet
root
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2013072603A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6196795B2 (ja
Inventor
Dino L Roman
ディーノ エル. ローマン,
John C Vassberg
ジョン シー. ヴァスベルク,
Douglas M Friedman
ダグラス エム. フリードマン,
Adam P Malachowski
アダム ピー. マホウスキー,
Christopher A Vegter
クリストファー エー. ヴェクター,
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Boeing Co
Original Assignee
Boeing Co
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Family has litigation
First worldwide family litigation filed litigation Critical https://patents.darts-ip.com/?family=48040025&utm_source=google_patent&utm_medium=platform_link&utm_campaign=public_patent_search&patent=JP2013212834(A) "Global patent litigation dataset” by Darts-ip is licensed under a Creative Commons Attribution 4.0 International License.
Application filed by Boeing Co filed Critical Boeing Co
Publication of JP2013212834A publication Critical patent/JP2013212834A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6196795B2 publication Critical patent/JP6196795B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B64AIRCRAFT; AVIATION; COSMONAUTICS
    • B64CAEROPLANES; HELICOPTERS
    • B64C5/00Stabilising surfaces
    • B64C5/08Stabilising surfaces mounted on, or supported by, wings
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B64AIRCRAFT; AVIATION; COSMONAUTICS
    • B64CAEROPLANES; HELICOPTERS
    • B64C5/00Stabilising surfaces
    • B64C5/10Stabilising surfaces adjustable
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B64AIRCRAFT; AVIATION; COSMONAUTICS
    • B64CAEROPLANES; HELICOPTERS
    • B64C23/00Influencing air flow over aircraft surfaces, not otherwise provided for
    • B64C23/06Influencing air flow over aircraft surfaces, not otherwise provided for by generating vortices
    • B64C23/065Influencing air flow over aircraft surfaces, not otherwise provided for by generating vortices at the wing tips
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B64AIRCRAFT; AVIATION; COSMONAUTICS
    • B64CAEROPLANES; HELICOPTERS
    • B64C23/00Influencing air flow over aircraft surfaces, not otherwise provided for
    • B64C23/06Influencing air flow over aircraft surfaces, not otherwise provided for by generating vortices
    • B64C23/065Influencing air flow over aircraft surfaces, not otherwise provided for by generating vortices at the wing tips
    • B64C23/069Influencing air flow over aircraft surfaces, not otherwise provided for by generating vortices at the wing tips using one or more wing tip airfoil devices, e.g. winglets, splines, wing tip fences or raked wingtips
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B64AIRCRAFT; AVIATION; COSMONAUTICS
    • B64CAEROPLANES; HELICOPTERS
    • B64C3/00Wings
    • B64C3/58Wings provided with fences or spoilers
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
    • Y02T50/00Aeronautics or air transport
    • Y02T50/10Drag reduction

Abstract

【課題】翼の撓みを増加させずに翼の誘導抗力を減少させることができるウィングレットシステムを提供する。
【解決手段】航空機10の翼用のウイングレットシステムが、翼端に装着された上側ウイングレット100および下側ウイングレット200を備え得る。下側ウイングレットは、地上静止荷重を翼が受けたとき静止位置を有し得る。下側ウイングレットは、約1gの飛行荷重下で翼が上方へ撓曲すると、下側ウイングレットが静止位置から飛行中の位置へ移動し、その結果、翼に相対翼幅増加が生じるように構成され得る。
【選択図】図2

Description

本開示は、一般に空気力学に関し、より詳細には、航空機の翼などのための翼端装置に関する。
誘導抗力は、翼が空気中を移動するとき、揚力の発生に際し空気の方向を変えることによって、航空機の翼により発生する。空気の方向変化は、翼の下面に沿ってほぼ外弦方向に翼端に向かう翼幅方向の流れを含み、次いで翼端で、その空気は、翼端を越えて上方に流れる。翼端を越えた流れは、翼上の空気の翼弦方向の流れと合流し、その結果、翼端渦を形成する。翼端渦には、翼の後縁によって放出される他の渦が加わる。翼から尾を引く渦の吹き下しが、翼の有効迎角を減少させ、その結果、発生揚力の減少に至る。
ウイングレットは、翼の後縁の長さを有効に増加させることなどによって誘導抗力の悪影響を減少させる手段をもたらす。後縁の長さを有効に増加させることにより、誘導抗力による損失を減少可能な渦の分布を外へ広げることができる。この点で、ウイングレットは、誘導抗力の著しい減少を実現することができ、それにより、航空機の性能を改善することができる。さらに、ウイングレットは、翼の前縁の長さを増加させずに、有効に後縁の長さを増加させることができる。加えて、従来の方式で翼端を延長することによって翼幅を増加させる代わりに、翼にウイングレットを追加することによって、前縁の揚力増強装置(たとえば、スラット、クルーガフラップ)の長さを延ばすことに関する重量、コストおよび複雑さの増加さを回避することができる。
しかし、従来のウイングレットは、翼端での空力荷重を増加させ、それによって、高揚力状態では翼の撓みが増加する結果になり得る。翼撓みの増加は、翼構造の強化または高剛性化を必要とし、それは、重量を増加させ、ウイングレットによってもたらされる抗力減少の利点を相殺しかねない。さらに、従来のウイングレットの重心は、翼の捩り軸から比較的遠い距離に位置し、それは、翼のフラッタ特性に影響することがある。従来のウイングレットの慣性作用を打ち消す試みとして、翼端の前縁にバラストを加えることができる。残念ながら、バラストの付加は、ウイングレットによってもたらされる抗力減少の利点をある程度相殺しかねない。従来のウイングレットは、また、低速度を含む高負荷状態で生じることがある流れの剥離による空力効率の低下を被ることがある。
理解され得るように、当技術分野では、翼の撓みを増加させずに翼の誘導抗力を減少させることができる翼端装置に対する必要性が存在する。さらに、当技術分野では、翼のフラッタ特性への影響を最小限に抑える翼端装置に対する必要性が存在する。さらに、当技術分野では、翼のフラッタ特性へのウイングレットの慣性作用を克服するバラストの付加を必要としない翼端装置に対する必要性が存在する。
従来のウイングレットに関する上記に指摘した1つまたは複数の必要性のいずれも、翼端に装着された上側ウイングレットおよび下側ウイングレットを備える航空機翼用ウイングレットシステムを提供する本開示によって、具体的に対処され改善される。下側ウイングレットは、地上静止荷重を翼が受けたとき静止位置を有し得る。下側ウイングレットは、約1gの飛行荷重下で翼が上方へ撓曲すると、下側ウイングレットが静止位置から飛行中の位置へ移動し、その結果、翼に相対翼幅増加が生じるように構成することができる。
また、1対の翼を有し、各翼が翼端を有する航空機が開示されている。航空機は、それぞれの翼端に装着された上側ウイングレットおよび下側ウイングレットを備え得る。下側ウイングレットは、約1gの飛行荷重下で翼が上方へ撓曲すると翼に相対翼幅増加が生じるように寸法が決められ且つ配向される。
さらに別の実施形態では、翼に上側ウイングレットおよび下側ウイングレットを設けるステップを含む航空機の性能を向上させる方法が開示される。下側ウイングレットは、地上静止荷重を翼が受けたとき静止位置を有し得る。その方法は、約1gの飛行荷重下で翼を上方へ撓曲させることをさらに含み得る。さらに、その方法は、翼の上方への撓曲に際し、下側ウイングレットを静止位置から飛行中の位置へ移動させることを含み得る。その方法は、また、下側ウイングレットを静止位置から飛行中の位置へ移動させるとき、翼に相対翼幅増加を生じさせることを含み得る。
ウイングレットシステムは、翼に装着された上側ウイングレットおよび下側ウイングレットを備えることができ、下側ウイングレットは、地上静止荷重を翼が受けたとき静止位置を有し、下側ウイングレットは、約1gの飛行荷重下で翼が上方へ撓曲すると、下側ウイングレットが静止位置から飛行中の位置へ移動し、その結果、翼に相対翼幅増加が生じるように構成されている。ウイングレットシステムは、約1gの飛行荷重下で翼が上方へ撓曲しているとき、約15度以上の下半角で配向される下側ウイングレットを備え得る。
上側ウイングレットは、約1gの飛行荷重下で翼が上方へ撓曲しているとき、少なくとも約60度の上半角で配向され得る。
ウイングレットシステムは、圧力中心を有する下側ウイングレットを備えることができ、翼は翼捩り軸を有し、下側ウイングレットの圧力中心は翼捩り軸の後方に位置する。ウイングレットシステムは、翼端翼弦をもつ翼端を有する翼を備えることができ、上側ウイングレットおよび下側ウイングレットはそれぞれ根元翼弦を有し、上側ウイングレット根元翼弦および下側ウイングレット根元翼弦は、それぞれ、翼端翼弦の少なくとも約50パーセントの長さを有する。上側ウイングレット根元翼弦および下側ウイングレット根元翼弦は、それぞれ、翼端翼弦の長さの約60〜100パーセントの長さを有し得る。
ウイングレットシステムは、上側ウイングレットおよび下側ウイングレットそれぞれとの翼端の連結箇所に装着された前縁根元グローブを有する上側ウイングレットおよび下側ウイングレットの少なくとも1つを有し得る。下側ウイングレットは、上側ウイングレットの長さの少なくとも約50パーセントの長さを有し得る。上側ウイングレットおよび下側ウイングレットは、約0.15〜0.50の範囲の先端翼弦対根元翼弦のテーパ比を有し得る。上側ウイングレットおよび下側ウイングレットは、約20〜70度の前縁後退角を有し得る。
翼は翼捩り軸を有しることができ、上側ウイングレットおよび下側ウイングレットは、組合せウイングレット面積と、翼捩り軸から縦軸方向に偏位して位置する組合せ重心とを有し、上記縦軸方向偏位が、組合せウイングレット面積と実質的に等しいウイングレット面積を有し、上側ウイングレットの前縁後退角と実質的に等しい前縁後退角を有する単独の上側ウイングレットの重心の縦軸方向偏位より小さくなるように、上側ウイングレットおよびウイングレットは構成されている。
本発明の一実施形態は、翼端をそれぞれが有する1対の翼と、翼端のそれぞれに装着された上側ウイングレットおよび下側ウイングレットとを備え、下側ウイングレットが、約1gの飛行荷重下で翼が上方へ撓曲すると翼に相対翼幅増加が生じるように寸法が決められ且つ配向される航空機を備える。
航空機の性能を向上させる一方法は、翼に上側ウイングレットおよび下側ウイングレットを設けるステップであって、翼が地上静止荷重を受けるとき下側ウイングレットが静止位置を有するステップと、約1gの飛行荷重下で翼を上方へ撓曲させるステップと、翼の上方への撓曲に際し、下側ウイングレットを静止位置から飛行中の位置へ移動させるステップと、下側ウイングレットを静止位置から飛行中の位置へ移動させるとき、翼に相対翼幅増加を生じさせるステップと含み得る。その方法は、また、約1gの飛行荷重に際し、下側ウイングレットを上方に撓曲するステップと、下側ウイングレットの上方への撓曲に際し、有効翼幅を増加させるステップとをさらに含み得る。
さらに性能を向上させるために、その方法は、翼の上方への撓曲に際し、約15度以上の下半角で下側ウイングレットを配向するステップを含み得る。その方法は、翼の上方への撓曲の際、少なくとも約60度の上半角で上側ウイングレットを配向するステップをさらに含み得る。空力性能を向上するために、その方法は、圧力中心が翼捩り軸の後方になるように下側ウイングレットを配置するステップと、突風荷重に際し、下側ウイングレットの揚力を増加させるステップと、下側ウイングレットの揚力の増加を受けて翼端に機首下げモーメントを加えるステップとをさらに含み得る。効率を向上するために、その方法は、翼端空力荷重を上側ウイングレットと下側ウイングレットとの間に分割するステップであって、上側ウイングレットおよび下側ウイングレットが、それぞれ、翼端翼弦の少なくとも約50パーセントの長さをもつ根元翼弦を有するステップをさらに含み得る。性能を改善するために、その方法は、上側ウイングレットおよび下側ウイングレットの少なくとも1つに前縁根元グローブを使用することによって、航空機の有害抗力を最小限に抑えるステップをさらに含み得る。空力性能を向上するために、その方法は、上側ウイングレットおよび下側ウイングレットに、組合せウイングレット面積と、翼捩り軸から縦軸方向に偏位する組合せ重心とを設定するステップと、組合せウイングレット面積と実質的に等しいウイングレット面積を有し、且つ上側ウイングレットの前縁後退角と実質的に等しい後退角を有する単独の上側ウイングレットの重心の縦軸方向偏位より小さな量だけ、組合せ重心を縦軸方向に偏位させることによって、翼のフラッタを低減させるステップとをさらに含み得る。
今まで論じられてきた特徴、機能、および利点は、本開示の様々な実施形態において単独で達成することができ、またはさらに他の実施形態に組み合わせてもよく、それらのより詳細は、以下の説明および添付図面を参照して理解することができる。
本開示のこれらおよび他の特徴は、全体を通して類似の番号は類似の部品を示す諸図面を参照することによりさらに明らかになる。
翼の各翼端に装着されたウイングレットシステムを有する航空機の透視図である。 各翼端に装着されたウイングレットシステムが備える上側ウイングレットおよび下側ウイングレットを示す、航空機の前視図である。 図2の線3に沿って視た1つのウイングレットシステムの側視図であり、翼端に装着された上側ウイングレットおよび下側ウイングレットを示す図である。 図3の線4に沿って視た上側ウイングレットの上視図であり、上側ウイングレットに適宜取り入れることができる捩り角または捩り下げを示す図である。 図3の線5に沿って視た下側ウイングレットの上視図であり、下側ウイングレットに適宜取り入れることができる捩り角を示す図である。 治具形状、下方に撓曲した地上静止荷重形状、および上方に撓曲した1gの飛行荷重(たとえば1gの翼荷重)形状における1つの翼の概略前視図である。 図6に示した3つの異なる形状における翼に関する上側および下側ウイングレットの相対位置の概略図である。 翼が地上静止荷重を受けている静止位置から、翼が約1gの飛行荷重を受けている飛行中の位置まで各翼端上の下側ウイングレットが移動するところを示し、下側ウイングレットが静止位置から飛行中の位置まで移動することに応じて生じる有効翼幅の増加をさらに示す航空機の前視図である。 翼の捩じり軸から縦軸方向に偏位して位置する重心を有する単独の上側ウイングレットの実施形態の側視図である。 上側と下側ウイングレットの組合せにより、単独の上側ウイングレットにおける捩り軸に対するより大きな縦軸方向偏位に比較して、減少した縦軸方向偏位で組合せ重心が位置することになり、それによって、有利には、翼のフラッタへのウイングレットシステムの慣性効果が最小限に抑えられる、本明細書に開示されたウイングレットシステムの側視図である。 上側ウイングレットおよび下側ウイングレットの後縁が、翼の後縁とほぼ位置が揃っているウイングレットシステムの別の実施形態の側視図である。 上側ウイングレットおよび下側ウイングレットのそれぞれへの翼端の連結箇所に装着された前縁根元グローブを有するウイングレットシステムのさらに別の実施形態の側視図である。 下側ウイングレットの比較的大きい後退角、および下側ウイングレットの比較的小さい下半角によって翼捩り軸の後方に配置された、下側ウイングレットの圧力中心を示すウイングレットシステムの実施形態の透視図である。 図13の線14に沿って視たウイングレットシステムの側視図であり、突風荷重に応答する下側ウイングレットの揚力の増加を受けて翼端に加わる機首下げモーメントを示す図である。 航空機を操縦する方法に含まれ得る1つまたは複数の操作を有するフロー図である。
ここで、本開示の様々な実施形態を例示するために示されている図面を参照すると、図1に示されているのは、胴体12を有する航空機10の透視図である。胴体12は、乗客および航空機搭乗員のためにキャビンを備え得る。胴体12は、航空機10の前端部24の機首から、胴体12の後端部26の尾部18まで延在し得る。尾部18は、航空機10を制御するための垂直安定板22および/または水平安定板20などの1つまたは複数の尾翼面を備え得る。航空機10は、1対の翼50と、1つまたは複数の推進ユニット16と、機首および主着陸装置14(図2)とをさらに備え得る。翼50は、本明細書に開示される1つまたは複数のウイングレットシステム98を備え得る。各ウイングレットシステム98は、上側ウイングレット100および下側ウイングレット200を備えることができ、それらは、翼50の翼端56に装着することができる。
本開示のウイングレットシステム98が、図1に示される胴体と翼からなる航空機10のような固定翼旅客航空機10の場合について説明されているが、様々なウイングレットシステム98の実施形態のいずれも、それに限定されることなく、いずれの構成のいずれの航空機にも適用することができることに留意されたい。たとえば、ウイングレットシステム98は、任意の民間、商用、または軍用航空機にも適用することができる。さらに、本明細書に開示されたウイングレットシステム98の実施形態は、別の航空機構成に適用することができ、図1に示された胴体と翼からなる航空機10に限定されない。たとえば、開示された実施形態は、ハイブリッドウイングボディ航空機またはブレンデッドウイング航空機に適用することができる。
ウイングレットシステム98は、また、翼50以外の空力面または揚力面に適用することもできる。たとえば、ウイングレットシステム98は、カナード、水平安定板のような制御面、または誘導抗力の悪影響を緩和しかつ/または空力性能を向上することが望まれるあらゆる他の揚力面に適用することができる。有利には、本明細書に開示された上側および下側ウイングレット100、200は、比較的長い根元翼弦ならびに比較的大きい後退角および/またはテーパを有する比較的大きい寸法で実現することができる。下側ウイングレット200は、有利には、翼50が、巡航中、約1gの飛行荷重78(図6)下などで空力弾性的に上方へ撓曲したとき、有効翼幅80(図8)を増加させる比較的限定された量の下反角224(図8)によって設けられる。さらに、下側ウイングレット200は、また、約1gの飛行荷重78下で空力弾性的に上方へ撓曲するように構成することができ、その結果、相対翼幅増加84(図7)を生じることができ、図6〜8に示され、より詳細に以下に説明されるように、翼50の有効翼幅80(図7)を増加させる方向に寄与することができる。有利には、翼50の上方への撓曲および/または下側ウイングレット200の上方への撓曲により有効翼幅80を増加させることによって、航空機10の揚抗性能を向上させることができる。
図1において、ウイングレットシステム98の航空機10への設置は、縦軸28、横軸30、垂直軸32を有する座標システムに関して定めることができる。縦軸28は、前端部24と後端部26との間の胴体12のほぼ中心を通って延在するものとして定めることができる。横軸30は、縦軸28に対して直交して方向付けることができ、胴体12の中心に対して外弦方向にほぼ翼50に沿って延在し得る。垂直軸32は、縦軸28および横軸30に対して直交して方向付けることができる。図1に示される航空機10の翼50のそれぞれは、根元翼弦54を有する翼根52から先端翼弦58を有する翼端56まで延在し得る。各翼50は、上面64および下面66を有することができ、翼前縁60および翼後縁62を備え得る。図示の実施形態では、翼前縁60は、翼後退角68で形成することができる。各翼50は、上半角70で上方に延出することができる。ただし、ウイングレットシステム98を装着することができる翼50は、任意の幾何学形状で設けることができ、図1に示された航空機10に関する上記の構成に限定されない。
図2は、着陸装置14によって支持されている航空機10の前視図であり、各翼の翼端56に装着されたウイングレットシステム98を示す。翼50は、航空機10の製造中に組立工具によって翼50が制約を受けるときに生じ得るような、翼50が比較的直線的である治具形状74(図6)で示されている。一例では、治具形状(たとえば治具形状74−図6)は、弾性部材(たとえば翼50)の平衡状態(たとえば無負荷状態)として定めることができる。より詳細に以下に示すように、航空機10が着陸装置14によって支持されているとき、翼50は、翼50の質量、推進ユニット16の質量、および/または翼50によって支持されている他のシステムの質量に働く重力による地上静止荷重76(図6)を受けて、通常、僅かに下方に撓曲した形状を取り得る。
各翼端56は、上側ウイングレット100および下側ウイングレット200を備えるウイングレットシステム98を具備することができる。上側ウイングレット100は、翼端56で翼50に固定されまたは他の方法で接合される上側ウイングレット根102を有することができる。上側ウイングレット100は、上側ウイングレット先端106に向かう比較的直線的な部材として延出することができる。同様に、下側ウイングレット200は、翼端56で翼50に固定され得る下側ウイングレット根202を有することができる。一実施形態では、下側ウイングレット根202は、翼端56で上側ウイングレット根102と交差または結合し得る。下側ウイングレット200は、下側ウイングレット先端206に向かう比較的直線的な部材として延出することができる。ただし、上側ウイングレット100および/または下側ウイングレット200は、非直線的な形状で設けることができ、且つ湾曲形状または自由輪郭形状を有していてもよく、さらに、直線形状、湾曲形状、および自由輪郭形状の組合せを有していてもよい。
上側ウイングレット100は、上側ウイングレット根102から上側ウイングレット先端106まで延在する上側ウイングレット長さ118(たとえば部分翼幅)を有し得る。図示の実施形態では、上側ウイングレット長さ118は、下側ウイングレット200の下側ウイングレット長さ218より長くてもよい。一実施形態では、下側ウイングレット200は、上側ウイングレット100の上側ウイングレット長さ118の少なくとも約50パーセントの下側ウイングレット長さ218を有し得る。別の実施形態では、下側ウイングレット200は、上側ウイングレット100の上側ウイングレット長さ118の約50〜80パーセントの範囲の下側ウイングレット長さ218を有し得る。商用輸送航空機10の一実施形態では、上側ウイングレット100は、約50〜150インチの上側ウイングレット長さ118で設けることができる。たとえば、上側ウイングレット100は、90〜110インチの上側ウイングレット長さ118で設けることができる。下側ウイングレット長さ218は、下側ウイングレット根202から下側ウイングレット先端206まで延出することができ、約30〜100インチの下側ウイングレット長さ218で設けることができる。たとえば、下側ウイングレット200は、約50〜70インチの下側ウイングレット長さ218で設けることができる。ただし、上側ウイングレット100および下側ウイングレット200は、任意の長さで設けることができ、上記の長さ範囲に限定されない。さらに、図示されていないが、ウイングレットシステム98は、下側ウイングレット200が上側ウイングレット100より長い実施形態で設けることができる。さらに、1つまたは複数の実施形態では、下側ウイングレット100は、下側ウイングレット先端206が、下記のように、ゲート翼幅制限38(図6)とロールおよびピッチ間隙線42(図6)とのほぼ交点に位置するように構成することができる。
図3に、翼50の翼端56に装着されたウイングレットシステム98の側視図が示される。上側ウイングレット根102は、翼−上側ウイングレット連結箇所150で翼端56に結合されている。同様に、下側ウイングレット根202は、翼−下側ウイングレット連結箇所152で翼端56に結合されている。例示では、上側ウイングレット根102と下側ウイングレット根202とはそれぞれ、翼端56の上側部分と下側部分とに装着されているところを示しているが、ウイングレットシステム98は、上側ウイングレット100が、上側ウイングレット−下側ウイングレット連結箇所154で、少なくとも部分的に下側ウイングレット200と交差するように構成することができる。これに関し、上側ウイングレット根102と下側ウイングレット根202とは、相互にいかなる垂直位置でも翼端56に装着することができる。さらに、本開示の諸図は、上側ウイングレット根102と下側ウイングレット根202とが、上側ウイングレット根102および下側ウイングレット根202の翼端56との連結箇所において、互いにほぼ整列しているように示しているが、上側ウイングレット根102は、上側ウイングレット根102が下側ウイングレット根202の前方に位置するように翼端56と結合される。別の方法では、下側ウイングレット根202は、下側ウイングレット根202が上側ウイングレット根102の前方に位置するように、翼端56と結合される。これに関し、上側ウイングレット根102は、上側ウイングレット前縁110が下側ウイングレット前縁210の前方に位置するように、またはその逆に、翼端56と結合される。同様に、上側ウイングレット根102は、上側ウイングレット後縁112が下側ウイングレット後縁212の前方に位置するように、またはその逆に、翼端と結合される。
さらに、本開示は、上側ウイングレット根102と下側ウイングレット根202とが、横方向に(たとえば、横軸30に平行な方向に沿って−図2)ほぼ互いに位置が揃っているように例示しているが、上側ウイングレット根102(図3)と下側ウイングレット根202(図3)とは、上側ウイングレット根102が下側ウイングレット根202より外弦側に(たとえば、翼根52からより遠くに−図1)配置されるように、翼端56と結合することができる。あるいは、下側ウイングレット根202は、上側ウイングレット根102より外弦側に配置することができる。これに関し、翼端56は、翼根52(図1)から翼端56(図1)までの翼50の長さの最も外側のほぼ10パーセントとして定めることができる。上側ウイングレット根102および下側ウイングレット根202は、翼端56の最も外側の末端で翼50に結合されることに限定されない。たとえば、上側ウイングレット100の上側ウイングレット根102および下側ウイングレット200の下側ウイングレット根202は、航空機10(図8)の両側に配置された翼端56(図8)上の両下側ウイングレット200(図8)が、翼50が約1gの飛行荷重78(図8)を受けたとき有効翼幅82(図8)を定めるように任意の位置で翼(複数可)50に結合することができる。一実施形態では、上側ウイングレット根102および/または下側ウイングレット根202は、翼端56の最も外側の末端から翼50の長さの最も外側の10パーセント位置までの任意の位置で、翼50と結合することができる。
図3では、上側ウイングレット100および下側ウイングレット200は、後傾することが可能であり、さらに、対応する根元翼弦104、204に対して先端翼弦108、208がテーパ比を有するように形成される。一実施形態では、上側ウイングレット100および/または下側ウイングレット200のテーパ比は、約0.15〜0.50の範囲とすることができる。たとえば、上側ウイングレット100および/または下側ウイングレット200のテーパ比は、約0.20〜0.25の範囲とする。ただし、上側ウイングレット100および/または下側ウイングレット200は、0.15〜0.50の範囲を外れるテーパ比によって形成することもでき、そのテーパ比は、以下に示すように所望の荷重分布を得るために上側ウイングレット100および/または下側ウイングレット200に適宜与えることができる捩り角122または捩り下げと関連して選択することができる。
上側ウイングレット100および下側ウイングレット200は、それぞれ前縁110、210および後縁112、212を有する。一実施形態では、上側ウイングレット前縁110および/または下側ウイングレット前縁210の翼端56との交点は、翼端56での翼前縁60の後方に位置付けることができ、それにより、ある飛行状態での流れの剥離を最低限に抑えることができる。図3に示される実施形態では、上側ウイングレット100と下側ウイングレット200とは、上側ウイングレット前縁110が翼前縁60の後方の位置で下側ウイングレット前縁210と交差するように、構成されている。上側ウイングレット前縁110および/または下側ウイングレット前縁210の翼端56との交点を、翼前縁60とほぼ一致させ、またはその近傍に配置することが考えられる。上側ウイングレット後縁112および/または下側ウイングレット後縁212は、図3の実施形態に示されるように、翼後縁62の前方の位置で翼端56と結合しまたは交差することができる。ただし、上側ウイングレット後縁112および/または下側ウイングレット後縁212は、翼後縁62よりさらに後方の位置では、翼端56と結合または交差することはできない。
またさらに、代替実施形態では、ウイングレットシステム98は、上側ウイングレット後縁112および/または下側ウイングレット後縁212が、以下に示すように、翼後縁62とほぼ一致する位置、または翼後縁62の大略後方の位置で翼端56と交差することができるように設けることができる。本明細書に開示されているいずれの実施形態でも、ウイングレットシステム98は、上側ウイングレットの根元翼弦104および/または下側ウイングレットの根元翼弦204が、翼端翼弦58より長くなり得るように構成することができる。さらに、ウイングレットシステム98は、上側ウイングレットの根元翼弦104および/または下側ウイングレットの根元翼弦204が、翼端翼弦58より短くなり得るように構成することができる。一実施形態では、ウイングレットシステム98は、上側ウイングレットの根元翼弦104および/または下側ウイングレットの根元翼弦204の一部分が、翼前縁60の前方へ延出するように構成することができる。同様に、ウイングレットシステムは、上側ウイングレットの根元翼弦104および/または下側ウイングレットの根元翼弦204の一部分が、翼後縁62の後方へ延出するように構成することができる。
図3では、上側ウイングレット100および下側ウイングレット200は、上側ウイングレット100および下側ウイングレット200それぞれが翼端56に結合する位置に、根元翼弦104、204をそれぞれ有する。翼端56は翼端翼弦58を有する。ウイングレットシステム98は、上側ウイングレット根元翼弦104が、翼端翼弦58の長さの少なくとも約50パーセントの長さを有するように構成することができる。同様に、下側ウイングレット200は、下側ウイングレット根202の翼弦が、翼端翼弦58の長さの少なくとも約50パーセントの長さを有するように構成することができる。一実施形態では、上側ウイングレット根元翼弦104および/または下側ウイングレット根元翼弦204が、それぞれ翼端翼弦58の長さの約60〜100パーセントの範囲またはそれ以上の長さを有し得る。上側ウイングレット100および/または下側ウイングレット200の比較的長い根元翼弦から生じる付加的有害抗力を、翼端56への上側ウイングレット100の連結箇所150および/または翼端56への下側ウイングレット200の連結箇所152に前縁根元グローブ138、238(図12)を備えることによって、緩和することができる。
前縁根元グローブ138、238は、下記のように、上側および下側ウイングレット根元翼弦104、204の長さがそれぞれの上側および下側ウイングレット先端106、206までの全体に及ぶとする必要性を回避することによって、翼端56とそれらの連結箇所で比較的長い上側および下側ウイングレット根元翼弦104、204によって生成される付加的有害抗力を最小限に抑えることができる。有利には、上側ウイングレット根元翼弦104および/または下側ウイングレット根元翼弦204が翼端翼弦58の長さの少なくとも約50パーセントの長さを有するように上側ウイングレット100および/または下側ウイングレット200の寸法を決めることにより、単独のウイングレット280(図9)が翼端56の空力荷重全体を担持するために設けられる構成とは対照的に、翼端56の空力荷重を、上側ウイングレット100と下側ウイングレット200との間で分割することができる。
1.0の断面揚力係数を有し、且つ上側ウイングレット根元翼弦104および下側ウイングレット根元翼弦204の長さが翼端翼弦58の長さと実質的に等しいことを特徴とする翼端56について、図3の実施形態の一例では、上側ウイングレット根102が0.5の断面揚力係数を受け持ち、下側ウイングレット根202が0.5断面揚力係数を受け持つ。対照的に、下側ウイングレット無しに、単独の上側ウイングレット280(図9)が設けられている構成では、単独の上側ウイングレット280は、1.0の断面揚力係数全体を受け持つ。単独の上側ウイングレット280におけるより高い断面揚力係数は、巡航および/または高揚力状態で生じるように流れの剥離をより起こしやすくなる。そのような流れの剥離は、単独の上側ウイングレット280の効果を結果的に減少させ、バフェットまたは他の望ましくない特性に至ることもある。単独の上側ウイングレット280に代わる、本開示の上側および下側ウイングレット100、200の組合せのさらに別の利点は、単独の上側ウイングレット280では、翼が1gの翼荷重を受けて上方に撓曲したとき、単独の上側ウイングレット先端は内側へ(たとえば、機体の反対側の翼に装着された反対側の上側ウイングレット先端に向かって)移動するので、翼幅の有効な増加を実現し得ないことである。
図4は、翼端56に装着された上側ウイングレット100の上視図である。上側ウイングレット前縁110は、約20〜70度の前縁後退角114で配向される。図4および5の後退角114、214は、航空機10(図1)の横軸30(図1)に対して測定することができる。上側ウイングレット前縁110は、適宜、20〜70度の範囲を外れる前縁後退角114で提供される。図4は、上側ウイングレット100に適宜取り入れることができる上側ウイングレット捩り角122または捩り下げをさらに示す。捩り角122は、上側ウイングレット100に沿う荷重分布を制御する手段として、上側ウイングレット100に取り入れることができる。図4において、上側ウイングレット100に沿う任意の点の上側ウイングレット捩じり角122は、上側ウイングレット根102の下面の入射角を表す根元翼弦下面基準線105に対して定めることができる。一実施形態では、上側ウイングレット100は、約−7度までの上側ウイングレット捩り角122によって形成でき、上側ウイングレット先端106は、上側ウイングレット根102より大きな負の入射角で配向できる。たとえば、上側ウイングレット100は、約−3〜−5度の上側ウイングレット捩り角122で提供される。上側ウイングレット根102から上側ウイングレット先端106までの間、上側ウイングレット捩り角122は、上側ウイングレット長さ118に沿って一定の割合を有し得る。ただし、上側ウイングレット捩り角122は、上側ウイングレット長さ118に沿って割合を変化させて適用されてもよい。
図5は、翼端56に装着された下側ウイングレット200の上視図である。前縁後退角214は20〜70度の範囲より大きくても小さくてもよいが、下側ウイングレット前縁210は、約20〜70度の比較的大きい前縁後退角214で配向され得る。有利には、下側ウイングレット200の比較的大きい前縁後退角214は、下側ウイングレット200に、下側ウイングレット200の圧力中心230(図14)を翼50の捩り軸72(図14)から比較的離れた後方に設置する傾斜した配置を提供する。より詳細に以下に説明されるように、突風46(図14)など、ある飛行状態では、下側ウイングレット200の圧力中心230を翼50の捩り軸72の後方の点に位置付けることによって、有利には、捩り軸72(図9)の周りの機首下げ方向に翼端56を有効に回転させる機首下げモーメント250(図14)がもたらされ、翼端56での有効入射角48(図14)を一時的に減少させる。翼端56での有効入射角48が減少することによって、そうでなければ翼50に負荷される曲げ荷重が減少する。
さらに、下側ウイングレット200の比較的厚い前縁の翼型(図示せず)と組み合わされた下側ウイングレット200の比較的大きい前縁後退角214は、良好な形の安定な渦(図示せず)を下側ウイングレット200に発生させ、それによって、低速、高揚力状態での流れの剥離およびバフェットの可能性を減らすことができる。上側ウイングレット100に関して上記に示したように、下側ウイングレット200にも捩り角222を与えることができる。図5において、下側ウイングレット200上の任意の点の下側ウイングレット捩り角222も、下側ウイングレット根202の下面の入射角を表す線である根元翼弦下面基準線205に対して定めることができる。下側ウイングレット200には、約−3〜−4度の捩り角222など、約−7度までの捩り角222が提供され、それは、下側ウイングレット200の長さに沿う荷重分布を制御する手段を提供することができる。
図6は、上側および下側ウイングレット100、200の寸法および配向を規定する制約を示す3つの異なる形状の1つにおける翼50を示す、航空機10の概略前視図である。航空機の翼50が、上記のように航空機10の製造中など、組立工具によって制約を受けるときの翼50の理論的形状を表す治具形状74において、実線で示されている。翼50が、また、航空機10が空港ターミナルのゲートに駐機したときなどに翼50が取りうる下方に撓曲した地上静止荷重76形状において、二点鎖線で示されている。翼50の地上静止荷重76形状は、翼50、推進ユニット16(図1)、および/または他のシステムの質量に働く重力に応じる。翼50は、また、航空機10が、水平巡航状態であり、空力揚力荷重を受けているときに生じるような、上方に撓曲した1gの飛行荷重78形状(たとえば1gの翼荷重)において、二点鎖線で示されている。
図6は、典型的な航空機10のウイングレットシステム98の艤装または構成を示し、上側ウイングレット100および下側ウイングレット200が、いくつかの制約の下に最大外弦位置に配置されている。たとえば、航空機10は、ターミナルの近くのゲートで航空機10がその上に駐機し得る空港のランプ(図示せず)を表す静止地表線40上に支持されている。航空機10は、図6の垂直二点鎖線によって表されるゲート翼幅制限38を受け得る。ゲート翼幅制限38は、予め定められる制限である。たとえば、ゲート翼幅制限は、空港ターミナルでのゲート配置の幾何学的制約内で安全に運行することができる、またはその制約に適合することができる航空機の最大翼幅として、監督機関によって予め定められる。ゲート翼幅制限38は、最大翼幅に基づいてグループまたはコードに分類することができる。これに関し、連邦航空局(FAA)および国際民間航空機関(ICAO)は、航空機をグループI〜グループVI(FAA)の1つ、またはコードA〜コードF(ICAO)の1つとして分類する。たとえば、コードCの航空機は、36メートル未満のゲート翼幅制限を有する。本開示の場合について、本明細書に開示されたウイングレットシステム98を有するコードCの航空機は、翼50が地上静止荷重76下にあるとき、下側ウイングレット先端206上の最も外側の点と点の間の有効翼幅80(図7)が36メートル未満である空港ゲートでの操縦に制限される。
また、図6に示されているのは、離陸および/または着陸の際などに、翼端56の先端接触を避ける間隙を航空機10の翼50に対して設けるために、着陸装置14からある角度で上方に延在する線として示されるロール及びピッチ間隙線42である。上側ウイングレット100および下側ウイングレット200は、上側ウイングレット100も下側ウイングレット200もゲート翼幅制限38に侵犯(たとえばそれを越えて延出)しないように寸法が決められ、配向される。上側ウイングレット100および下側ウイングレット200は、翼50が地上静止荷重76下にあるとき、上側ウイングレット先端106および下側ウイングレット先端206が、ゲート翼幅制限38で、ほぼ同じ側方位置を終端とするように構成することができる。下側ウイングレット200は、また、ロールおよびピッチ間隙線42への侵犯を回避するように寸法が決められ、配向される。一実施形態では、下側ウイングレット200は、下側ウイングレット先端206がゲート翼幅制限38とロールおよびピッチ間隙線42とのほぼ交点に位置するように寸法が決められ構成することができる。図6は、巡航飛行中の翼形状を表す1gの飛行荷重78下での翼50の上方への撓曲をさらに示す。
図7は、翼50が、地上静止荷重76形状から約1gの飛行荷重78形状へ移動したとき、下側ウイングレット200によってもたらされ得る絶対翼幅増加86を示す。図7は、上側ウイングレット100に対する下側ウイングレット200の相対翼幅増加84をさらに示す。一実施形態では、下側ウイングレット200は、ほぼ1gの飛行荷重78下の翼50の上方への撓曲が下側ウイングレット200を静止位置240から飛行中の位置242へ移動させ、その結果、翼50の相対翼幅増加84をもたらすように構成することができる。図7に示される一実施形態では、翼50の地上静止荷重76下で、上側ウイングレット先端106が、下側ウイングレット先端206と、ゲート翼幅制限38位置などで実質的に垂直に位置が揃い得る。相対翼幅増加84は、下側ウイングレット200が飛行中の位置242にあるとき、上側ウイングレット先端106と下側ウイングレット先端206との水平方向距離として定めることができる。
ウイングレットシステム98は、また、翼50が地上静止荷重76下にあるとき、上側ウイングレット先端106が下側ウイングレット先端206と垂直方向に整列しない(図示せず)実施形態で提供することもでき、その場合、相対翼幅増加84は、下側ウイングレット200が静止位置240にあるときの上側ウイングレット先端106と下側ウイングレット先端206との水平方向距離と、下側ウイングレット200が飛行中の位置242にあるときの上側ウイングレット先端106と下側ウイングレット先端206との水平方向距離との差になる。有利には、下側ウイングレット200の配向および寸法は、翼端56(図8)のそれぞれに装着された単独の上側ウイングレット280(図9)によって生じる有効翼幅の減少に対して、約1gの飛行荷重78下で翼50が上方へ撓曲する際に有効翼幅80の増加をもたらす。本明細書に開示されたウイングレットシステム98は、また、相対翼幅増加84または有効翼幅80の増加が、少なくとも部分的に、下側ウイングレット200の空力曲げもしくは撓み、および/または翼端56との下側ウイングレット根の連結箇所での下側ウイングレット200の動き(たとえば枢動)によるように構成することもできる。
図8は、翼50が地上静止荷重76を受けている静止位置240から、翼50が約1gの飛行荷重78を受けている飛行中の位置242へ動いた各翼端56上の下側ウイングレット200を示す航空機10の前視図である。飛行中の位置242は、下側ウイングレット先端206が静止位置240から図6に示された弧に沿って上方、外側へ移動した結果とされる。また、図8に示されているのは、地上静止荷重76状態での翼50の有効翼幅80、および約1gの飛行荷重78での翼50の有効翼幅82である。翼幅の増加は、下側ウイングレット200が図6に示された弧に沿って静止位置240から飛行中の位置242へ移動することに応じて起こる。有効翼幅82は、航空機10の両側の翼端56上の下側ウイングレット先端206の最も外側の位置間で測定される。
また、図8において、下側ウイングレット200は、有利には、約1gの飛行荷重78下の翼50の上方撓曲に際し約15度以上の下半角224で配向される。さらに別の実施形態では、下側ウイングレット200は、翼50が約1gの飛行荷重78下にあるとき、下半角224が約15度〜約30度の範囲になるように構成することができる。ただし、下側ウイングレット200は、それに限定されることなく、任意の下半角224で配向することができる。上側ウイングレット100は、約1gの飛行荷重78下の翼50の上方撓曲に際し少なくとも約60度の上半角124で配向することができる。ただし、上側ウイングレット100は、それに限定されることなく、任意の上半角124で配向することができる。
図9および10を参照すると、単に図10のウイングレットシステム98との比較のために用意された単独の上側ウイングレット280が、図9に示されている。これに関し、単独の上側ウイングレット280は、本明細書に開示されたウイングレットシステム98の実施形態の表示ではない。図9の単独の上側ウイングレット280は、翼端56に装着され、ウイングレット面積290と、翼50の捩り軸72から比較的大きく縦軸方向に偏位286し、比較的大きく半径方向に偏位288して位置する重心284とを有する。図9の単独の上側ウイングレット280は、図10の上側ウイングレット100と下側ウイングレット200とを組み合わせた高さ252と実質的に同じ高さ282を有する。さらに、図9の単独の上側ウイングレット280は、図10の上側ウイングレット100と下側ウイングレット200とを組み合わせたウイングレット面積260を有し、上側ウイングレット100の後退角114と実質的に等しい前縁後退角292を有する。
図10は、重心126を有する上側ウイングレット100と、重心226を有する下側ウイングレット200とを有する本明細書に開示されたウイングレットシステム98の一実施形態を示す。上側ウイングレット100および下側ウイングレット200は、組合せ高さ252を有する。有利には、上側ウイングレット100および下側ウイングレット200は、組合せウイングレット面積と、図9の単独の上側ウイングレット280の縦軸方向偏位286に比較して、翼の捩り軸72からの縦軸方向偏位256および半径方向距離258が減少して位置する組合せ重心254とを有する。図10の上側ウイングレット100および下側ウイングレット200は、組合せ重心254の縦軸方向偏位256が、図9の単独の上側ウイングレット280の上側ウイングレット重心284の縦軸方向偏位286より小さくなるように構成されている。有利には、図10の本開示のウイングレットシステム98の組合せ重心254の縦軸方向偏位256の量が減少することにより、図9に示される単独の上側ウイングレット280より好ましいフラッタ特性をもたらすことができる。たとえば、図10の本開示のウイングレットシステム98は、翼50の構造の高剛性化や、単独の上側ウイングレット280の慣性作用を打ち消すために翼前縁60にバラスト重量(図示せず)を付加するなど、図9の単独の上側ウイングレット280によって必要とされ得る翼50の修正または調整の必要性を最小限に抑えることができる。
図11は、上側ウイングレット100および/または下側ウイングレット200の後縁112、212が翼後縁62とほぼ整合するまたは一致して示されるウイングレットシステム98の代替実施形態を示す。ただし、上側ウイングレット100と下側ウイングレット200とは、上側ウイングレット100および/または下側ウイングレット200の後縁112、212が、翼後縁62に対していかなる位置で翼端56と交わってもよく、また、上記のように、翼後縁62を越えて延在してもよいものとして構成することができる。さらに、上側ウイングレット100および下側ウイングレット200には、上側ウイングレット100または下側ウイングレット200を翼端56へ移行させ、抗力の増加を生じ得る急激な形状または形の変化を回避するために後縁フェアリング(図示せず)を設けることができる。
図12は、上側ウイングレット100および下側ウイングレット200のそれぞれが、上側ウイングレット100および下側ウイングレット200の翼端56との連結箇所に装着された前縁根元グローブ138、238を備えるウイングレットシステム98のさらに別の実施形態を示す。前縁グローブ138、238は、上側および下側ウイングレット100、200の上側および下側ウイングレット前縁110、210に近接した位置に装着することができる。上記のように、前縁根元グローブ138、238は、最小限の面積増加で上側および下側ウイングレット前縁110、210に翼弦を追加することができ、それによって、航空機10の有害抗力を最小限に抑えることができる。上側ウイングレット100および/または下側ウイングレット200は、それぞれ上側ウイングレット根元翼弦104および下側ウイングレット根元翼弦204が、翼端翼弦58の長さの少なくとも約50パーセントの長さを有するように構成することができる。たとえば、上側ウイングレット100および/または下側ウイングレット200は、それぞれ上側ウイングレット根元翼弦104および下側ウイングレット根元翼弦204が、翼端翼弦58の長さの約60〜100パーセントまたはそれ以上の範囲にあるように構成することができる。
図13および14は、下側ウイングレット200の空力圧力中心230が、翼端56との翼捩り軸72の交点から比較的大きいモーメントアーム234で位置するように、下側ウイングレット200が配向されたウイングレットシステム98の一実施形態を示す。これに関し、下側ウイングレット200には、下側ウイングレット200を翼捩り軸72の後方に位置させることになる比較的大きい前縁後退角214(図5)が与えられる。たとえば、図13は、下側ウイングレット200および上側ウイングレット100が、下側ウイングレット先端206の最後方の点236が上側ウイングレット先端106の最後方の点136の後方に位置するように配置されているウイングレットシステム98の一実施形態を示す。
図14は、翼50に作用し、その結果、突風46時の下側ウイングレット200の揚力増分を増加させる突風46を示す。翼50が約1gの飛行荷重78下にあるときの下側ウイングレット200の比較的小さい下半角224(たとえば30度未満−図8)によって、突風荷重は、下側ウイングレット200の下側ウイングレット揚力増加232を生じ、それによって、翼端56に機首下げモーメント250が生じる。上側ウイングレット100もまた、突風荷重によって上側ウイングレットの圧力中心130に上側ウイングレットの揚力増加132を発生し得る。上側ウイングレットの揚力増加132は、比較的短いモーメントアーム134について加えられることができ、それが、翼端56に機首下げモーメント250を引き起こし得る。ただし、上側ウイングレットの揚力増加132の量は、翼50が約1gの飛行荷重78下にあるとき、上側ウイングレット100の比較的大きい上半角124(たとえば少なくとも60度−図8)によって、下側ウイングレットの揚力増加232に比較して小さくなり得る。
図15は、本明細書に開示されたウイングレットシステム98を使用して、航空機10を運用し、または航空機10の性能を改善する方法300のフロー図である。
方法300のステップ302は、翼50に上側ウイングレット100および下側ウイングレット200を設けることを含み得る。図7に示されるように、下側ウイングレット200は、翼50が地上静止荷重76を受けているとき、静止位置240を有する。上記のように、翼50は、翼50ならびにそれに取り付けられた構造体およびシステムに働く重力によって、地上静止荷重76下では、全体的に下方に撓曲した形状を取り得る。
方法300のステップ304は、翼50(図1)を上方へ空力的に撓曲することを含み得る。たとえば、翼50は、航空機10の巡航飛行中、定常状態、約1gの翼荷重下で上方に撓曲し得る。翼50が撓曲する程度は、翼50の可撓性に依存し得る。これに関し、上側ウイングレット100(図1)および下側ウイングレット200(図1)の寸法および配向は、部分的に、約1gの翼荷重下での翼端56(図1)の垂直方向の撓みの程度に基づき得る。
方法300のステップ306は、図7に示されるように、翼50の上方への撓曲に際し、下側ウイングレット200の静止位置240から下側ウイングレット200の飛行中の位置242へ下側ウイングレット200を移動させることを含み得る。翼50の上方撓曲は、また、下側ウイングレット200の空力弾性的上方撓曲(図示せず)を含みることができ、それにより、下側ウイングレット200の有効翼幅が増加し得る。相対翼幅増加84または有効翼幅80の増加は、また、少なくとも部分的に、翼端56との下側ウイングレット根202の連結箇所での下側ウイングレット200の動き(たとえば枢動)によってもたらされ得る。
方法300のステップ308は、翼50(図8)が約1gの飛行荷重78(図8)下で上方へ撓曲したとき、約15度以上の下半角224(図8)に、下側ウイングレット200(図8)を配向することを含み得る。たとえば、下側ウイングレット200は、翼50が約1gの翼飛行荷重78下にあるとき、約15度〜30度の下半角224に配向することができる。ただし、下側ウイングレット200は、翼50が約1gの飛行荷重78下にあるとき、それに限定されることなく、任意の下半角224に配向することができる。
方法300のステップ310は、下側ウイングレット200を静止位置240(図7)から飛行中の位置242(図7)へ移動させたとき、翼50の有効翼幅80を増加させることを含み得る。たとえば、図8は、翼50が地上静止荷重76下にあるとき有効翼幅80を有する翼50を示す。図8は、また、翼50が約1gの飛行荷重78下にあるとき、翼50の増加した有効翼幅82を示す。
有利には、翼50(図8)および/または下側ウイングレット200(図8)の上方撓曲による有効翼幅80(図8)の増加の結果として、上側ウイングレット100(図8)および下側ウイングレット200によって生じる誘導抗力の減少による航空機10(図8)の揚抗性能の改善が得られる。さらに、ウイングレットシステム98は、有利には、翼端56の翼端56空力荷重を、上側ウイングレット100と下側ウイングレット200とで分担し、または分け合う。上側および下側ウイングレット根元翼弦104、204(図3)が翼端翼弦58(図3)の約50パーセントより長いことにより、上側ウイングレット100と下側ウイングレット200との間での翼端56空力荷重の分割または分担が、翼50が高迎角になったときなどの流れの剥離の可能性を減少させる。
さらに、下側ウイングレット200の比較的小さい下半角224(図8)が、翼50(図8)への突風荷重の際、翼端56(図8)に機首下げモーメント250(図14)を加える受動的手段を提供し、有利には翼の撓みを最小限に抑える。さらに、上記の通り、下側ウイングレット200(図5)の比較的大きい前縁後退角214(図5)は、下側ウイングレット200での定常渦(図示せず)の発生を助長することができ、それによって、低速、高揚力状態での流れの剥離およびバフェットを減少することができる。またさらに、単独の上側ウイングレット280(図9)を設ける代わりに、本ウイングレットシステムでは上側ウイングレット100および下側ウイングレット200(図10)を備えることによって、組合せ重心254から翼捩り軸72(図10)までの縦軸方向偏位256(図10)が、等しい面積の単独の上側ウイングレット280(図9)のより長い縦軸方向偏位によるより大きい慣性作用によって生じる翼フラッタに比較して、上側ウイングレット100および下側ウイングレット200の慣性作用による翼フラッタを減少させる。
本開示の追加の変更および改善が、当業者にとって明らかであろう。したがって、本明細書に記載され例示された部品の特定の組合せは、単に、本開示の一部の実施形態を示すものであり、本開示の主旨および範囲内での代替実施形態または装置を限定しようとするものではない。
10 航空機
12 胴体
14 主着陸装置
16 推進ユニット
18 尾部
20 水平安定板
22 垂直安定板
24 前端部
26 後端部
28 縦軸
30 横軸
32 垂直軸
38 ゲート翼幅限界
40 静止地表線
42 ロールおよびピッチ間隙線
46 突風
48 有効入射角
50 翼
52 翼根
54 根元翼弦
56 翼端
58 翼端翼弦
60 翼前縁
62 翼後縁
64 上面
66 下面
68 翼後退角
70 上半角
72 捩り軸
74 治具形状
76 地上静止荷重
78 約1gの飛行荷重
80 有効翼幅
82 有効翼幅
84 相対翼幅増加
86 絶対翼幅増加
98 ウイングレットシステム
100 上側ウイングレット
102 上側ウイングレット根
104 根元翼弦
105 根元翼弦下面基準線
106 上側ウイングレット先端
108 先端翼弦
110 上側ウイングレット前縁
112 上側ウイングレット後縁
114 前縁後退角
118 上側ウイングレット長さ
122 上側ウイングレット捩り角
124 上半角
126 重心
130 上側ウイングレットの圧力中心
132 上側ウイングレットの揚力増加
134 モーメントアーム
136 上側ウイングレット先端の最後方の点
138 前縁根元グローブ
150 翼−上側ウイングレット連結箇所
152 翼−下側ウイングレット連結箇所
154 上側ウイングレット−下側ウイングレット連結箇所
200 下側ウイングレット
202 下側ウイングレット根
204 根元翼弦
205 根元翼弦下面基準線
206 下側ウイングレット先端
208 先端翼弦
210 下側ウイングレット前縁
212 下側ウイングレット後縁
214 前縁後退角
218 下側ウイングレット長さ
222 下側ウイングレット捩り角
224 下反角
226 重心
230 下側ウイングレットの圧力中心
232 下側ウイングレットの揚力増加
234 モーメントアーム
236 下側ウイングレット先端の最後方の点
238 前縁根元グローブ
240 静止位置
242 飛行中の位置
250 機首下げモーメント
252 組合せ高さ
254 組合せ重心
256 縦軸方向偏位
258 半径方向距離
260 組合せウイングレット面積
280 単独の上側ウイングレット
282 高さ
284 単独の上側ウイングレットの重心
286 縦軸方向偏位
288 半径方向偏位
290 ウイングレット面積
292 前縁後退角

Claims (20)

  1. 翼に装着された上側ウイングレットおよび下側ウイングレット
    を備え、
    前記下側ウイングレットが、前記翼が地上静止荷重を受けたときに静止位置を有し、
    前記下側ウイングレットが、約1gの飛行荷重下で前記翼が上方へ撓曲すると、前記下側ウイングレットが前記静止位置から飛行中の位置へ移動し、その結果、前記翼に相対翼幅増加が生じるように構成されている、
    ウイングレットシステム。
  2. 前記下側ウイングレットが、前記約1gの飛行荷重下で前記翼が上方へ撓曲しているときに、約15度以上の下半角で配向される、
    請求項1に記載のウイングレットシステム。
  3. 前記上側ウイングレットが、前記約1gの飛行荷重下で前記翼が上方へ撓曲しているときに、少なくとも約60度の上半角で配向される、
    請求項1に記載のウイングレットシステム。
  4. 前記下側ウイングレットが圧力中心を有し、
    前記翼が翼捩り軸を有し、
    前記下側ウイングレットの前記圧力中心が前記翼捩り軸の後方に位置する、
    請求項1に記載のウイングレットシステム。
  5. 前記翼が、翼端翼弦をもつ翼端を有し、
    前記上側ウイングレットおよび前記下側ウイングレットがそれぞれ根元翼弦を有し、
    前記上側ウイングレット根元翼弦および前記下側ウイングレット根元翼弦が、それぞれ、前記翼端翼弦の少なくとも約50パーセントの長さを有する、
    請求項1に記載のウイングレットシステム。
  6. 前記上側ウイングレット根元翼弦および前記下側ウイングレット根元翼弦が、それぞれ、前記翼端翼弦の長さの約60〜100パーセントの長さを有する、
    請求項5に記載のウイングレットシステム。
  7. 前記上側ウイングレットおよび下側ウイングレットの少なくとも1つが、前記上側ウイングレットおよび下側ウイングレットそれぞれとの翼端の連結箇所に装着された前縁根元グローブを有する、
    請求項1に記載のウイングレットシステム。
  8. 前記下側ウイングレットが、前記上側ウイングレットの長さの少なくとも約50パーセントの長さを有する、
    請求項1に記載のウイングレットシステム。
  9. 前記上側ウイングレットおよび前記下側ウイングレットが、それぞれ、約0.15〜0.50の範囲の先端翼弦対根元翼弦のテーパ比を有する、
    請求項1に記載のウイングレットシステム。
  10. 前記上側ウイングレットおよび前記下側ウイングレットが、約20〜70度の前縁後退角を有する、
    請求項1に記載のウイングレットシステム。
  11. 前記翼が翼捩り軸を有し、
    前記上側ウイングレットおよび前記下側ウイングレットが、組合せウイングレット面積と、前記翼捩り軸から縦軸方向に偏位して位置する組合せ重心とを有し、
    前記縦軸方向偏位が、前記組合せウイングレット面積と実質的に等しいウイングレット面積を有し、前記上側ウイングレットの前縁後退角と実質的に等しい前縁後退角を有する単独の上側ウイングレットの重心の縦軸方向偏位より小さくなるように、前記上側ウイングレットおよび下側ウイングレットが構成されている、
    請求項1に記載のウイングレットシステム。
  12. 翼端をそれぞれが有する1対の翼と、
    前記翼端のそれぞれに装着された上側ウイングレットおよび下側ウイングレットと
    を備え、
    前記下側ウイングレットが、約1gの飛行荷重下で前記翼が上方へ撓曲すると前記翼に相対翼幅増加が生じるように寸法が決められおよび配向される、
    航空機。
  13. 航空機の性能を向上させる方法であって、
    翼に上側ウイングレットおよび下側ウイングレットを設けるステップであって、前記翼が地上静止荷重を受けるときに前記下側ウイングレットが静止位置を有するステップと、
    約1gの飛行荷重下で前記翼を上方へ撓曲させるステップと、
    前記翼の上方への撓曲に際し、前記下側ウイングレットを前記静止位置から飛行中の位置へ移動させるステップと、
    前記下側ウイングレットを前記静止位置から前記飛行中の位置へ移動させるときに、前記翼の相対翼幅増加を生じさせるステップと
    を含む方法。
  14. 前記約1gの飛行荷重に際し、前記下側ウイングレットを上方に撓曲するステップと、
    前記下側ウイングレットの上方への撓曲に際し、有効翼幅を増加させるステップと
    をさらに含む、請求項13に記載の方法。
  15. 前記翼の前記上方への撓曲に際し、約15度以上の下半角で前記下側ウイングレットを配向するステップ
    をさらに含む、請求項13に記載の方法。
  16. 前記翼の前記上方への撓曲の際、少なくとも約60度の上半角で前記上側ウイングレットを配向するステップ
    をさらに含む、請求項13に記載の方法。
  17. 圧力中心が翼捩り軸の後方になるように前記下側ウイングレットを配置するステップと、
    突風荷重に際し、前記下側ウイングレットの揚力を増加させるステップと、
    前記下側ウイングレットの前記揚力の増加を受けて翼端に機首下げモーメントを加えるステップと
    をさらに含む、請求項13に記載の方法。
  18. 翼端空力荷重を前記上側ウイングレットと前記下側ウイングレットとの間に分割するステップであって、前記上側ウイングレットおよび前記下側ウイングレットが、それぞれ、翼端翼弦の少なくとも約50パーセントの長さをもつ根元翼弦を有するステップ
    をさらに含む、請求項17に記載の方法。
  19. 前記上側ウイングレットおよび前記下側ウイングレットの少なくとも1つに前縁根元グローブを使用することによって、前記航空機の有害抗力を最小限に抑えるステップ
    をさらに含む、請求項18に記載の方法。
  20. 前記上側ウイングレットおよび前記下側ウイングレットに、組合せウイングレット面積と、翼捩り軸から縦軸方向に偏位する組合せ重心とを設定するステップと、
    前記組合せウイングレット面積と実質的に等しいウイングレット面積を有し、前記上側ウイングレットの前縁後退角と実質的に等しい前縁後退角を有する単独の上側ウイングレットの重心の縦軸方向偏位より小さな量だけ、前記組合せ重心を縦軸方向に偏位させることによって、翼のフラッタを低減させるステップと
    をさらに含む、請求項18に記載の方法。
JP2013072603A 2012-03-30 2013-03-29 性能向上型ウイングレットシステムおよびその方法 Active JP6196795B2 (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US13/436,355 2012-03-30
US13/436,355 US8936219B2 (en) 2012-03-30 2012-03-30 Performance-enhancing winglet system and method

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2013212834A true JP2013212834A (ja) 2013-10-17
JP6196795B2 JP6196795B2 (ja) 2017-09-13

Family

ID=48040025

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013072603A Active JP6196795B2 (ja) 2012-03-30 2013-03-29 性能向上型ウイングレットシステムおよびその方法

Country Status (8)

Country Link
US (7) US8936219B2 (ja)
EP (3) EP3202661B1 (ja)
JP (1) JP6196795B2 (ja)
CN (1) CN103359277B (ja)
BR (1) BR102013007856B1 (ja)
CA (2) CA2800627C (ja)
ES (1) ES2638907T5 (ja)
RU (1) RU2628548C2 (ja)

Families Citing this family (44)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US9302766B2 (en) * 2008-06-20 2016-04-05 Aviation Partners, Inc. Split blended winglet
EP2303685B1 (en) 2008-06-20 2015-10-07 Aviation Partners, Inc. Curved wing tip
US8894018B2 (en) * 2009-12-10 2014-11-25 University Of The Witwatersrand Method for reducing in flight wake vortices and an aircraft wingtip arrangement used in such method
GB201011843D0 (en) * 2010-07-14 2010-09-01 Airbus Operations Ltd Wing tip device
ES2856270T3 (es) * 2011-06-09 2021-09-27 Aviation Partners Inc El winglet integrado doble
DE102011107251A1 (de) * 2011-07-14 2013-01-17 Airbus Operations Gmbh Flügelendstück eines Tragflügels sowie ein Tragflügel mit einem solchen Flügelendstück
US8936219B2 (en) * 2012-03-30 2015-01-20 The Boeing Company Performance-enhancing winglet system and method
US9452825B2 (en) 2013-04-19 2016-09-27 The Boeing Company Winglet attach fitting for attaching a split winglet to a wing
US20150367932A1 (en) * 2013-10-05 2015-12-24 Dillon Mehul Patel Delta M-Wing Unmanned Aerial Vehicle
US10562613B2 (en) * 2013-12-04 2020-02-18 Tamarack Aerospace Group, Inc. Adjustable lift modification wingtip
US9738375B2 (en) * 2013-12-05 2017-08-22 The Boeing Company One-piece composite bifurcated winglet
US20150213721A1 (en) * 2014-01-30 2015-07-30 Honeywell International Inc. Passive aircraft wingtip strike detection system and method
USD732657S1 (en) * 2014-02-27 2015-06-23 Delta T Corporation Winglet
US9511850B2 (en) 2014-04-12 2016-12-06 The Boeing Company Wing tip device for an aircraft wing
EP2998218A1 (en) 2014-09-16 2016-03-23 Airbus Operations GmbH A wing for an aircraft, and an aircraft comprising such a wing
US10414486B2 (en) 2015-11-30 2019-09-17 General Electric Company Airfoil for a rotary machine including a propellor assembly
US9873502B2 (en) 2016-01-05 2018-01-23 The Boeing Company Controlling airloads on aircraft folding wing tips
EP3301016B1 (en) * 2016-07-06 2020-12-23 Airbus Operations GmbH Aircraft with load reducing wing like element
EP3269635A1 (en) 2016-07-12 2018-01-17 The Aircraft Performance Company UG Airplane wing
KR20180069463A (ko) * 2016-12-15 2018-06-25 삼성전자주식회사 가변 저항 메모리 소자
GB2559968A (en) * 2017-02-22 2018-08-29 Airbus Operations Ltd A winglet and method of designing a winglet
US10625847B2 (en) * 2017-04-21 2020-04-21 Textron Innovations Inc. Split winglet
WO2019011395A1 (en) * 2017-07-12 2019-01-17 The Aircraft Performance Company Gmbh AIR WING WITH AT LEAST TWO MARGINAL FINS
US20190057180A1 (en) * 2017-08-18 2019-02-21 International Business Machines Corporation System and method for design optimization using augmented reality
US11046434B2 (en) * 2017-09-19 2021-06-29 The Boeing Company Methods and apparatus to align and secure aircraft
CN109720535A (zh) * 2017-10-30 2019-05-07 成都飞机工业(集团)有限责任公司 一种翼身融合飞机
CN107985568B (zh) * 2017-11-29 2021-03-23 山东桐强防务科技有限公司 一种航空航天用飞机机翼
KR102465117B1 (ko) 2017-11-29 2022-11-11 주식회사 잉크테크 인쇄회로기판 제조방법
FR3074142A1 (fr) 2017-11-30 2019-05-31 Airbus Helicopters Giravion de type hybride comportant un empennage horizontal et deux derives agencees sur l'empennage horizontal
CA3084390C (en) 2017-12-12 2023-08-29 American Honda Motor Co., Inc. Flow fence for an aircraft winglet
EP3724067A4 (en) * 2017-12-12 2021-09-01 American Honda Motor Co., Inc. FLOW BARRIER FOR AN AIRCRAFT FIN
ES2819559T3 (es) * 2017-12-15 2021-04-16 The Aircraft Performance Company Gmbh Ala de aeroplano
GB2569535A (en) * 2017-12-18 2019-06-26 Airbus Sas Passively actuated fluid foil
CN108163192A (zh) * 2017-12-29 2018-06-15 江苏方阔航空科技有限公司 一种高效低噪旋翼
EP3511243B1 (en) 2018-01-15 2021-12-29 The Aircraft Performance Company GmbH Airplane wing
MA42066B1 (fr) 2018-02-23 2020-03-31 Hicham Mahfad Système hypersustentateur d'emplanture avec aile de fuselage mobile
CN108706093B (zh) * 2018-04-28 2023-09-12 昆明鞘翼科技有限公司 一种板翼机
GB2576929A (en) * 2018-09-07 2020-03-11 Airbus Operations Ltd A wing tip device
GB2577294A (en) 2018-09-20 2020-03-25 Airbus Operations Gmbh A wing tip device
CN110539882B (zh) * 2019-07-16 2021-07-16 中国航空研究院 一种前缘变弯襟翼和前缘缝翼交界处流动优化方法及装置
USD930549S1 (en) 2019-12-30 2021-09-14 Bombardier Inc. Aircraft winglet
CA3104135A1 (en) * 2019-12-30 2021-06-30 Bombardier Inc. Winglet systems for aircraft
USD978057S1 (en) * 2020-12-23 2023-02-14 Bombardier Inc. Aircraft winglet
CN113772079A (zh) * 2021-09-30 2021-12-10 南方科技大学 鸭翼尾座式无人机

Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4245804A (en) * 1977-12-19 1981-01-20 The Boeing Company Minimum drag wing configuration for aircraft operating at transonic speeds
EP0094064A1 (en) * 1982-05-11 1983-11-16 George Stanmore Rasmussen Wing tip thrust augmentation system
US4674709A (en) * 1983-06-20 1987-06-23 Welles Stanley W Airframe design
US4714215A (en) * 1983-04-15 1987-12-22 British Aerospace Plc Aircraft wing and winglet arrangement
JP2009507719A (ja) * 2005-09-14 2009-02-26 エアバス・ユ―ケ―・リミテッド 翼端装置
JP2010540342A (ja) * 2007-10-02 2010-12-24 ザ・ボーイング・カンパニー 対になった固定フェザーを含む翼端フェザーならびに付随するシステムおよび方法
WO2012007358A1 (en) * 2010-07-14 2012-01-19 Airbus Operations Limited Wing tip device
US20120312928A1 (en) * 2011-06-09 2012-12-13 Gratzer Louis B Split Blended Winglet

Family Cites Families (80)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE634884C (de) 1936-09-05 Hamburger Flugzeugbau G M B H Aus etwa halbkreisfoermigen Schalen bestehender Tragholm fuer Flugzeuge
US1888418A (en) 1921-04-14 1932-11-22 Adams Herbert Luther Flying machine
US1466551A (en) 1921-12-06 1923-08-28 Bristol Aeroplane Co Ltd Aircraft, submarine, torpedo, and other totally immersed craft or structure
US1841921A (en) 1929-12-04 1932-01-19 Spiegel Jacob Airplane construction
US2576981A (en) 1949-02-08 1951-12-04 Vogt Richard Twisted wing tip fin for airplanes
US2743888A (en) 1951-10-20 1956-05-01 Collins Radio Co Variable wing
US3027118A (en) 1959-01-28 1962-03-27 English Electric Co Ltd Ram jet propelled aircraft
US3027098A (en) 1960-10-24 1962-03-27 Stoner Rubber Company Inc Spray nozzle
US3270988A (en) 1962-12-26 1966-09-06 Jr Clarence D Cone Minimum induced drag airfoil body
US3684217A (en) * 1970-09-30 1972-08-15 Aereon Corp Aircraft
US3712564A (en) 1970-11-13 1973-01-23 S Rethorst Slotted diffuser system for reducing aircraft induced drag
DE2149956C3 (de) 1971-10-07 1974-03-28 Messerschmitt-Boelkow-Blohm Gmbh, 8000 Muenchen Hochauftriebsflügel
US3840199A (en) 1972-05-09 1974-10-08 R Tibbs Aircraft
US4046336A (en) 1975-05-13 1977-09-06 Textron, Inc. Vortex diffusion and dissipation
US4172574A (en) 1976-06-16 1979-10-30 National Research Development Corporation Fluid stream deflecting members for aircraft bodies or the like
US4190219A (en) 1977-05-17 1980-02-26 Lockheed Corporation Vortex diffuser
US4108403A (en) 1977-08-05 1978-08-22 Reginald Vernon Finch Vortex reducing wing tip
US4205810A (en) 1977-12-19 1980-06-03 The Boeing Company Minimum drag wing configuration for aircraft operating at transonic speeds
US4382569A (en) 1979-12-26 1983-05-10 Grumman Aerospace Corporation Wing tip flow control
US4700911A (en) 1982-02-09 1987-10-20 Dornier Gmbh Transverse driving bodies, particularly airplane wings
FR2521520A1 (fr) 1982-02-15 1983-08-19 Daude Martine Ailettes marginales a angles d'attaque variables
FR2523072A1 (fr) 1982-03-09 1983-09-16 Cabrol Lucien Aeronef pourvu d'une structure de sustentation a ailes superposees multiples
US4455004A (en) 1982-09-07 1984-06-19 Lockheed Corporation Flight control device for airplanes
DE3242584A1 (de) 1982-11-18 1984-05-24 Messerschmitt-Bölkow-Blohm GmbH, 8000 München Anordnung von zusatzflaechen an den spitzen eines tragfluegels
EP0113466B1 (en) 1982-12-30 1988-11-30 The Boeing Company Tapered thickness-chord ratio wing
US4595160A (en) 1983-05-18 1986-06-17 Jonathan Santos Wing tip airfoils
US4545552A (en) 1983-06-20 1985-10-08 Welles Stanley W Airframe design
US4671473A (en) 1984-11-08 1987-06-09 Goodson Kenneth W Airfoil
US4667906A (en) 1985-04-02 1987-05-26 Grumman Aerospace Corporation Replaceable tip for aircraft leading edge
US4776542A (en) 1987-05-27 1988-10-11 Vigyan Research Associates, Inc. Aircraft stall-spin entry deterrent system
US5039032A (en) 1988-11-07 1991-08-13 The Boeing Company High taper wing tip extension
US5082204A (en) 1990-06-29 1992-01-21 Croston Leon J All wing aircraft
IL101069A (en) 1991-02-25 1996-09-12 Valsan Partners Purchase N Y A system for increasing the fuel efficiency of an aircraft and a kit for changing aircraft wings
US5102068A (en) 1991-02-25 1992-04-07 Gratzer Louis B Spiroid-tipped wing
US5156358A (en) 1991-04-11 1992-10-20 Northrop Corporation Aircraft outboard control
US5275358A (en) 1991-08-02 1994-01-04 The Boeing Company Wing/winglet configurations and methods for aircraft
FR2686727B1 (fr) 1992-01-28 1997-01-31 Filotex Sa Conducteur electrique et cable electrique contenant un tel conducteur.
US5348253A (en) 1993-02-01 1994-09-20 Gratzer Louis B Blended winglet
JPH06255587A (ja) 1993-03-09 1994-09-13 Honda Motor Co Ltd 航空機
US5634613A (en) 1994-07-18 1997-06-03 Mccarthy; Peter T. Tip vortex generation technology for creating a lift enhancing and drag reducing upwash effect
US5788191A (en) 1995-08-18 1998-08-04 Sikorsky Aircraft Corporation Half-plow vortex generators for rotor blades for reducing blade-vortex interaction noise
US5778191A (en) 1995-10-26 1998-07-07 Motorola, Inc. Method and device for error control of a macroblock-based video compression technique
GB9600123D0 (en) 1996-01-04 1996-03-06 Westland Helicopters Aerofoil
RU2095281C1 (ru) * 1996-01-10 1997-11-10 Александр Вячеславович Корнушенко Концевое крылышко
US6161797A (en) 1996-11-25 2000-12-19 Dugan Air Technologies, Inc. Method and apparatus for reducing airplane noise
AU7968698A (en) 1997-06-13 1998-12-30 Boeing Company, The Blunt-leading-edge raked wingtips
US5909858A (en) 1997-06-19 1999-06-08 Mcdonnell Douglas Corporation Spanwise transition section for blended wing-body aircraft
FR2780700B1 (fr) 1998-07-02 2000-09-29 Christian Hugues Cavite cylindrique en spirale
US5975464A (en) 1998-09-22 1999-11-02 Scaled Composites, Inc. Aircraft with removable structural payload module
DE19926832B4 (de) 1999-06-12 2005-09-15 Airbus Deutschland Gmbh Unterschallflugzeug vorzugsweise mit gepfeilten Tragflügeln
US6484968B2 (en) 2000-12-11 2002-11-26 Fort F. Felker Aircraft with elliptical winglets
DE10160315A1 (de) 2001-12-07 2003-11-13 Airbus Gmbh Einrichtung zur Landeanflug-Steuerung eines Flugszeuges
US6578798B1 (en) 2002-04-08 2003-06-17 Faruk Dizdarevic Airlifting surface division
US6547181B1 (en) 2002-05-29 2003-04-15 The Boeing Company Ground effect wing having a variable sweep winglet
US6726149B2 (en) 2002-05-31 2004-04-27 The Boeing Company Derivative aircraft and methods for their manufacture
FR2841532B1 (fr) 2002-06-27 2004-12-17 Airbus France Avion a controle actif du vrillage de ses ailes
US7048228B2 (en) 2002-10-09 2006-05-23 The Boeing Company Slotted aircraft wing
DE10302514B4 (de) * 2003-01-23 2008-12-18 Eads Deutschland Gmbh Strömungsmechanisch wirksame Fläche eines sich in einem Fluid bewegenden Geräts, insbesondere eines Fluggeräts, insbesondere Tragfläche eines Fluggeräts
US6886778B2 (en) 2003-06-30 2005-05-03 The Boeing Company Efficient wing tip devices and methods for incorporating such devices into existing wing designs
GB0326228D0 (en) 2003-11-10 2003-12-17 Airbus Uk Ltd Wing tip device
US7100875B2 (en) 2004-02-20 2006-09-05 The Boeing Company Apparatus and method for the control of trailing wake flows
US7264200B2 (en) 2004-07-23 2007-09-04 The Boeing Company System and method for improved rotor tip performance
DE102005028688A1 (de) 2005-05-19 2006-11-30 Airbus Deutschland Gmbh Konzept eines variablen Winglets zur lateralen Lastenreduktion zur kombinierten lateralen und vertikalen Lastenreduktion und zur Performanceverbesserung von Fortbewegungsmitteln
US8544800B2 (en) * 2005-07-21 2013-10-01 The Boeing Company Integrated wingtip extensions for jet transport aircraft and other types of aircraft
US7900876B2 (en) 2007-08-09 2011-03-08 The Boeing Company Wingtip feathers, including forward swept feathers, and associated aircraft systems and methods
US20090224107A1 (en) 2008-03-04 2009-09-10 The Boeing Company Reduced Span Wings with Wing Tip Devices, and Associated Systems and Methods
US8128035B2 (en) 2008-04-15 2012-03-06 The Boeing Company Winglets with recessed surfaces, and associated systems and methods
USD587799S1 (en) * 2008-08-15 2009-03-03 Delta T Corporation Winglet for a fan blade
FR2948628B1 (fr) * 2009-08-03 2012-02-03 Airbus Operations Sas Avion a controle en lacet par trainee differentielle
GB201018185D0 (en) 2010-10-28 2010-12-08 Airbus Operations Ltd Wing tip device attachment apparatus and method
US8936219B2 (en) * 2012-03-30 2015-01-20 The Boeing Company Performance-enhancing winglet system and method
US9452825B2 (en) * 2013-04-19 2016-09-27 The Boeing Company Winglet attach fitting for attaching a split winglet to a wing
USD733029S1 (en) * 2013-07-24 2015-06-30 Xavier Gilbert Marc Dutertre Carrier plane
USD731395S1 (en) * 2013-10-24 2015-06-09 Bell Helicopter Textron Inc. Tiltrotor aircraft tail section
GB201610094D0 (en) * 2016-06-09 2016-07-27 Airbus Operations Ltd And Airbus Operations Gmbh A rotational joint for an aircraft folding wing
USD795784S1 (en) * 2016-08-02 2017-08-29 Aos Technologies Co., Ltd. Multi-rotor type aircraft
USD830896S1 (en) * 2017-08-14 2018-10-16 Neu Robotics, Inc. Drone
USD858421S1 (en) * 2017-09-28 2019-09-03 Tesla, Inc. Winglet
US10705224B2 (en) * 2018-01-29 2020-07-07 Aerovironment Methods and systems for utilizing dual global positioning system (GPS) antennas in vertical take-off and landing (VTOL) aerial vehicles
USD862361S1 (en) * 2018-04-16 2019-10-08 FanFlyer Inc. Ducted fan flying machine

Patent Citations (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4245804A (en) * 1977-12-19 1981-01-20 The Boeing Company Minimum drag wing configuration for aircraft operating at transonic speeds
US4245804B1 (en) * 1977-12-19 1993-12-14 K. Ishimitsu Kichio Minimum drag wing configuration for aircraft operating at transonic speeds
EP0094064A1 (en) * 1982-05-11 1983-11-16 George Stanmore Rasmussen Wing tip thrust augmentation system
US4714215A (en) * 1983-04-15 1987-12-22 British Aerospace Plc Aircraft wing and winglet arrangement
US4674709A (en) * 1983-06-20 1987-06-23 Welles Stanley W Airframe design
JP2009507719A (ja) * 2005-09-14 2009-02-26 エアバス・ユ―ケ―・リミテッド 翼端装置
JP2010540342A (ja) * 2007-10-02 2010-12-24 ザ・ボーイング・カンパニー 対になった固定フェザーを含む翼端フェザーならびに付随するシステムおよび方法
WO2012007358A1 (en) * 2010-07-14 2012-01-19 Airbus Operations Limited Wing tip device
US20120312928A1 (en) * 2011-06-09 2012-12-13 Gratzer Louis B Split Blended Winglet

Also Published As

Publication number Publication date
CA2800627C (en) 2020-01-14
ES2638907T3 (es) 2017-10-24
EP2644498B2 (en) 2022-01-26
US20160068259A1 (en) 2016-03-10
RU2628548C2 (ru) 2017-08-18
USD924119S1 (en) 2021-07-06
EP2644498A2 (en) 2013-10-02
US20170203830A1 (en) 2017-07-20
US20170015406A1 (en) 2017-01-19
US20160009380A1 (en) 2016-01-14
US20130256460A1 (en) 2013-10-03
US9216817B1 (en) 2015-12-22
CA3061569A1 (en) 2013-09-30
US20160229528A1 (en) 2016-08-11
CN103359277A (zh) 2013-10-23
CA2800627A1 (en) 2013-09-30
EP3597534B1 (en) 2023-02-22
US8936219B2 (en) 2015-01-20
EP3597534B8 (en) 2023-03-29
US9346537B2 (en) 2016-05-24
US9463871B2 (en) 2016-10-11
EP3202661A1 (en) 2017-08-09
EP2644498A3 (en) 2014-01-15
CN103359277B (zh) 2018-03-13
JP6196795B2 (ja) 2017-09-13
ES2638907T5 (es) 2022-05-18
BR102013007856B1 (pt) 2022-01-11
EP2644498B1 (en) 2017-05-31
BR102013007856A2 (pt) 2015-06-16
RU2013113631A (ru) 2014-10-10
EP3202661B1 (en) 2020-03-11
EP3597534A1 (en) 2020-01-22
US9637226B2 (en) 2017-05-02

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6196795B2 (ja) 性能向上型ウイングレットシステムおよびその方法
CN112141328B (zh) 飞机
US10625847B2 (en) Split winglet
EP3650337B1 (en) The split blended winglet
US9856012B2 (en) Morphing wing for an aircraft
EP1436193B1 (en) Aircraft configuration with improved aerodynamic performance
US20160009391A1 (en) Stable Low Aspect Ratio Flying Wing
CN110891857B (zh) 具有至少两个小翼的飞机机翼
US11084566B2 (en) Passively actuated fluid foil
CN110431076B (zh) 无尾飞机
EP2604516B1 (en) Minimally intrusive wingtip vortex wake mitigation using microvane arrays
KR20150062948A (ko) 진보된 피치 스태빌라이저
CN111846199A (zh) 具有稳定翼的旋翼飞行器
CN112543735A (zh) 翼尖和翼尖构造和设计方法
CN112758305B (zh) 变构型飞行器
KR20220139863A (ko) 헬리콥터, 헬리콥터 키트 및 관련 재구성 방법

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20160317

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20170125

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20170214

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20170510

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20170725

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20170821

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6196795

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250