JP2013211941A - 回転電機における固定子コイル温度検出の信頼性向上 - Google Patents
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Abstract
【課題】回転電機の固定子コイル温度検出の信頼性を向上させる。
【解決手段】フレーム105と、フレーム105に締まり嵌めにより固定された固定子とを備え、フレーム105の内径側端面と外径側端面との間に冷却水路106が配設され、温度検出素子180が固定子コイル165のコイルエンドの表面に取り付けられ、温度検出素子取り付け側のコイルエンドとフレーム105との間は空隙であり、反温度検出素子取り付け側のコイルエンドとフレーム105との間の空隙には空気の熱伝導率より高い熱伝導率の樹脂190が充填され、温度検出素子180が接している固定子コイル165の表面から冷却水路106までの熱抵抗が、温度検出素子180が接していない固定子コイル165の表面から冷却水路106までの熱抵抗よりも大きくなるように回転電機を構成する。
【選択図】 図3
【解決手段】フレーム105と、フレーム105に締まり嵌めにより固定された固定子とを備え、フレーム105の内径側端面と外径側端面との間に冷却水路106が配設され、温度検出素子180が固定子コイル165のコイルエンドの表面に取り付けられ、温度検出素子取り付け側のコイルエンドとフレーム105との間は空隙であり、反温度検出素子取り付け側のコイルエンドとフレーム105との間の空隙には空気の熱伝導率より高い熱伝導率の樹脂190が充填され、温度検出素子180が接している固定子コイル165の表面から冷却水路106までの熱抵抗が、温度検出素子180が接していない固定子コイル165の表面から冷却水路106までの熱抵抗よりも大きくなるように回転電機を構成する。
【選択図】 図3
Description
本発明は回転電機に関するものである。
モータなどの回転電機は、固定子と回転子とを備えている。固定子は多数のスロットが形成された固定子鉄心を有している。この固定子鉄心は、電磁鋼板が所定枚数積層され、電磁鋼板の外周部の所定位置が溶接されるなどして一体化されているものである。このように製作された固定子鉄心には、固定子コイルがスロット孔に絶縁材を介して挿入され、巻回されている。そして、固定子はフレームにより保持される。固定子の保持方法は、フレーム内径と固定子外径寸法の嵌め合いを締まり嵌めにすることによる、摩擦固定が用いられている。回転電機は、この巻回されている固定子コイルに交流電力を供給することで回転磁界を発生させ、この回転磁界により回転子を回転させるものである。
固定子コイルに交流電流が流れると発熱するため、固定子コイルの温度保護が重要である。このため、固定子コイルの冷却が必要となる。この冷却方法としては、固定子を保持しているフレームの内径と外径の間に冷却水路を配設し、冷却媒体を流すことにより固定子コイルを冷却する方法がある。
また、固定子コイルの温度計測も必要となる。この温度計測では、固定子コイルが固定子鉄心のスロットに入っていない、コイルエンド表面部分の温度を測定することが多い。固定子コイルの温度を測定する手段としては、温度検出素子、例えばサーミスタが用いられる。この温度検出素子の配置として、コイルエンド表面に密着させて固定するものが知られている(例えば特許文献1)。
モータの温度保護を適切に行うため、温度検出素子は固定子コイルの最も温度が高くなる部位に取り付ける必要がある。しかし、固定子コイルのどの部位が最も温度が高くなるかは、モータの取り付け姿勢、取り付け条件によって異なり、最適な配置を行うことは容易ではない。そこで本発明は、温度検出素子を固定子コイル温度が最も高くなる部位に取り付け、固定子コイル温度検出の信頼性を向上させることを課題とする。
上記課題を解決するために、例えば特許請求の範囲に記載の構成を採用する。本願は上記課題を解決する手段を複数含んでいるが、その一例を挙げるならば、フレームと、フレームに締まり嵌めにより固定された固定子とを備え、フレームの内径側端面と外径側端面との間に冷却水路が配設され、温度検出素子が固定子コイルのコイルエンドの表面に取り付けられ、温度検出素子取り付け側のコイルエンドとフレームとの間は空隙であり、反温度検出素子取り付け側のコイルエンドとフレームとの間の空隙には空気の熱伝導率より高い熱伝導率の樹脂が充填され、温度検出素子が接している固定子コイルの表面から冷却水路までの熱抵抗が、温度検出素子が接していない固定子コイルの表面から冷却水路までの熱抵抗よりも大きくなるように回転電機を構成したことを特徴とする。
本発明によれば、温度検出素子を固定子コイル温度が最も高くなる部位に取り付けることが可能になり、固定子コイル温度検出の信頼性を向上させることができる。
以下、図面を用いて本発明の実施形態を説明する。なお、以下の説明では回転電機として、電気自動車(EV)やハイブリッド電気自動車(HEV)などの電気自動車用回転電機を例として用いる。
〔実施例〕
図1は、本発明の実施形態に係る回転電機100の断面図である。
図1に示す回転電機は、車両の発進時加速時には電動機として駆動力を発生し図示しないエンジンの動力をアシストし、又車両の減速時には発電機としてエネルギーを回生し、図示しないバッテリーを充電する。
図1は、本発明の実施形態に係る回転電機100の断面図である。
図1に示す回転電機は、車両の発進時加速時には電動機として駆動力を発生し図示しないエンジンの動力をアシストし、又車両の減速時には発電機としてエネルギーを回生し、図示しないバッテリーを充電する。
回転電機100は、筐体としてのフレーム105の内周側に締まり嵌めによる摩擦固定された固定子150と、該固定子内側に配置され回転可能に支承された回転子200とフレーム105にボルト固定された筐体としてのリヤケース110と、フレーム105とを有する。リヤケース110は、レゾルバカバー120が取り付けられている。
回転子200の中心には、ロータ軸205が嵌合されている。ロータ軸205は、回転電機100の両側のボールベアリング250、260で支承されている。ロータ軸205の先端には、スプラインが形成されている。車両発進時及び加速時は、ロータ軸205を介して回転電機100の駆動力を伝達し、車両の駆動をアシストする。また、車両減速時は、図示しない車両の駆動により、ロータ軸205を介し入力された回転を増速し、回転電機100にてエネルギーを回生する。
リヤケース110とレゾルバカバー120の間には、回転子200及びロータ軸205の回転位置を検出するレゾルバ270がロータ軸205に配設されている。
固定子150は、円筒状の固定子鉄心160と、この固定子鉄心160に装着される固定子コイル165、絶縁紙170を有している。固定子鉄心160は、電磁鋼板161を積層した構造となっており、固定子鉄心160の軸方向に平行な複数のスロット162が周方向に等間隔となるように形成されている。スロット162の数は、例えば本実施の形態では48個であり、スロット162に絶縁紙170を挿入し、その内側に固定子コイル165が収容される。スロット162間にはティース163が形成されており、それぞれのティース163は環状のコアバック164と一体となっている。つまり、固定子鉄心160は、各ティース163とコアバック164とが一体成形された一体型コアとされている。ティース163は、固定子コイル165に電流が流れることによって、発生した回転磁界を回転子200に導き、回転子200に回転トルクを発生させる。
前述の回転トルク発生時に、固定子コイル165に電流が流れるため発熱する。このような発熱を検出するため、固定子コイル165の固定子鉄心160の軸方向端面から突出している部位、すなわちコイルエンド部に、温度検出素子180を取り付ける。
図3、図4を用いて、本実施形態の冷却構造、及び固定子コイル165に発生する熱の伝熱経路を説明する。
固定子コイル165に発生する熱を冷却するため、固定子を保持しているフレームの内径と外径の間に、冷却媒体を流すための冷却水路106が配設されている。
固定子コイル165の最も温度が高くなる部位に温度検出素子180を取り付けるため、温度検出素子180が接している固定子コイル165の表面の温度より、温度検出素子180が接していない固定子コイル165の表面の温度が低くなるようにする。そのためには、温度検出素子180が接している固定子コイル165の表面から冷却水路までの熱抵抗Raが、温度検出素子180が接していない固定子コイル165の表面から冷却水路までの熱抵抗Rbよりも大きくなる(Ra>Rbとなる)ように構成すればよい。
すなわち、温度検出素子180が取り付いていないコイルエンドとフレーム105の空隙に、高熱伝導性樹脂190を充填すればよい。ただし、高熱伝導性樹脂190の伝導率は、空気の熱伝導率より高いことが条件である。
温度検出素子取り付け側の固定子コイル165の熱の伝熱経路は、図3に示すようになる。つまり、固定子コイル165の温度検出素子180が取り付けられた部分から、固定子コイル165の高熱伝導性樹脂190と接触する部分へと、図3の矢印の向きに伝熱する。ここで、固定子コイル165の温度勾配は矢印の根元から鏃の向きへ高くなる。温度検出素子180が取り付けられた部分の周囲は例えば空隙であり、より熱伝導率の高い固定子鉄心160を介して冷却水路106へ直接伝熱するか、固定子鉄心160から更に高熱伝導性樹脂190を介して冷却水路106へ伝熱する。
一方、反温度検出素子取り付け側の固定子コイル165の熱の伝熱経路は、図4に示すようになる。つまり、固定子コイル165から、固定子コイル165の高熱伝導性樹脂190と接触する部分又は固定子鉄心160へと、図4の矢印の向きに伝熱する。これらの熱は、最終的に冷却水路106へ伝熱する。
このように構成することにより、反温度検出素子部取り付け側のコイルエンドの温度が常に低くなり、固定子コイル165の最も温度が高くなる部位に温度検出素子180を取り付けることができる。
上記の説明では固定子コイル165の温度検出素子180が取り付けられた部分の周囲を空隙としたが、この空隙に高熱伝導性樹脂190より熱伝導率の低い樹脂を充填しても良い。このように構成した場合、固定子コイル165の全周を樹脂でモールドすることができ、耐振動性や絶縁性を向上させることができる。
なお、本発明は上記した実施例に限定されるものではなく、様々な変形例が含まれる。例えば、上記した実施例は本発明を分かりやすく説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。
100 回転電機
105 フレーム
106 冷却水路
110 リヤケース
120 レゾルバカバー
161 電磁鋼板
162 スロット
163 ティース
164 コアバック
165 固定子コイル
170 絶縁紙
180 温度検出素子
190 高熱伝導性樹脂
205 ロータ軸
250、260 ボールベアリング
270 レゾルバ
105 フレーム
106 冷却水路
110 リヤケース
120 レゾルバカバー
161 電磁鋼板
162 スロット
163 ティース
164 コアバック
165 固定子コイル
170 絶縁紙
180 温度検出素子
190 高熱伝導性樹脂
205 ロータ軸
250、260 ボールベアリング
270 レゾルバ
Claims (2)
- フレームと、前記フレームに締まり嵌めにより固定された固定子と、前記固定子の内周側に回転可能に配置された回転子を備え、前記固定子は多数のスロットが形成された固定子鉄心を有し、前記固定子鉄心は電磁鋼板が複数枚積層されて構成され、前記スロットに固定子コイルが絶縁材を介して巻回され、前記フレームの内径側端面と外径側端面との間に冷却水路が配設された回転電機において、
温度検出素子が前記固定子コイルのコイルエンドの表面に取り付けられ、
温度検出素子取り付け側のコイルエンドと前記フレームとの間は空隙であり、
反温度検出素子取り付け側のコイルエンドと前記フレームとの間の空隙には、空気の熱伝導率より高い熱伝導率の樹脂が充填され、
前記温度検出素子が接している前記固定子コイルの表面から前記冷却水路までの熱抵抗が、前記温度検出素子が接していない前記固定子コイルの表面から前記冷却水路までの熱抵抗よりも大きい回転電機。 - 前記温度検出素子取り付け側のコイルエンドと前記フレームとの間の空隙に、前記樹脂より熱伝導率の低い樹脂を充填した回転電機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2012078791A JP2013211941A (ja) | 2012-03-30 | 2012-03-30 | 回転電機における固定子コイル温度検出の信頼性向上 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2012078791A JP2013211941A (ja) | 2012-03-30 | 2012-03-30 | 回転電機における固定子コイル温度検出の信頼性向上 |
Publications (1)
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Family
ID=49529317
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2012078791A Pending JP2013211941A (ja) | 2012-03-30 | 2012-03-30 | 回転電機における固定子コイル温度検出の信頼性向上 |
Country Status (1)
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JP (1) | JP2013211941A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP6272525B1 (ja) * | 2017-04-21 | 2018-01-31 | 三菱電機株式会社 | 回転電機 |
JP2018082555A (ja) * | 2016-11-16 | 2018-05-24 | トヨタ自動車株式会社 | 回転電機の冷却構造 |
-
2012
- 2012-03-30 JP JP2012078791A patent/JP2013211941A/ja active Pending
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JP6272525B1 (ja) * | 2017-04-21 | 2018-01-31 | 三菱電機株式会社 | 回転電機 |
JP2018183009A (ja) * | 2017-04-21 | 2018-11-15 | 三菱電機株式会社 | 回転電機 |
US10498199B2 (en) | 2017-04-21 | 2019-12-03 | Mitsubishi Electric Corporation | Rotary electric machine |
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