JP2013210715A - モジュール型データセンター及び電子機器用ラック - Google Patents

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Abstract

【課題】電子機器を収納したラックから排出される暖気を従来に比べてより一層効率的に利用できるモジュール型データセンター及び電子機器用ラックを提供する。
【解決手段】モジュール型データセンターは、筐体30と、電子機器を収納するラック33と、送風機32と、温度センサと、ラック33の上面に設けられた暖気排出口33aの開口率及び排気面側の開口部33cの開口率を変化させるスライド板と、スライド板を駆動する駆動装置と、温度センサの出力に応じて駆動装置を制御する制御部とを有する。また、筐体30内の空間は、ラック33の吸気面側の第1の空間41,42と、ラック33の排気面側の第2の空間43と、ラック33の上方に配置されて暖気排出口33aと第1の空間41,42との間を連絡する第3の空間44とに分離されている。
【選択図】図3

Description

本発明は、モジュール型データセンター及び電子機器用ラックに関する。
近年、高度情報化社会の到来にともなって計算機で多量のデータが取り扱われるようになり、多数の計算機を一括して管理するデータセンターの必要性がますます重要になってきている。
一般的なデータセンターは、広大な土地に建設された建屋と、大規模な空調設備と、大規模な電気設備とを有する。このため、完成までに長期間を要し、需要の増減に即応することは困難である。
そこで、コンテナと呼ばれる所定の大きさの構造物内にサーバ等を収納したラックと空調設備及び電気設備とを配置したモジュール型データセンターが開発され、実用化されている。モジュール型データセンターでは、コンテナ内に外気を取り入れ、サーバから発生する熱を外気で冷却するものが多い。これにより、サーバの冷却に使用する電力の削減を図っている。
特開平11−204974号公報 特開2007−293936号公報
電子機器を収納したラックから排出される暖気を従来に比べてより一層効率的に利用できるモジュール型データセンター及び電子機器用ラックを提供することを目的とする。
開示の技術の一観点によれば、筐体と、一方の面及び他方の面には開口部が設けられ、上面には暖気排出口が設けられて、電子機器を収納して前記筐体内に配置されるラックと、前記筐体内に外気を導入し、前記ラックの前記一方の面の開口部から前記他方の面の開口部に外気を通流させる送風機と、前記ラックの前記一方の面側に配置された温度センサと、前記暖気排出口の開口率及び前記他方の面の開口部の開口率を変化させるスライド板と、前記スライド板を駆動する駆動装置と、前記温度センサの出力に応じて前記駆動装置を制御する制御部とを有し、前記筐体内の空間が、前記ラックの前記一方の面側の第1の空間と、前記ラックの前記他方の面側の第2の空間と、前記ラックの上方に配置されて前記暖気排出口と前記第1の空間との間を連絡する第3の空間とに分離されているモジュール型データセンターが提供される。
開示の技術の他の一観点によれば、第1の面に設けられた第1の開口部と、前記第1の面に対向する第2の面に設けられた第2の開口部と、電子機器が配置される空間と、前記第2の面側に設けられて前記電子機器に接続されるケーブルが配置される空間と、上面に設けられて前記ケーブルが配置される空間と外部空間との間を連絡する暖気排出口とを有する電子機器用ラックが提供される。
上記一観点に係るモジュール型データセンターによれば、温度センサの出力に応じて暖気排出口及び他方の面の開口部の開口率を調整して、ラックから排出される暖気を第1の空間に戻す。これにより、ラックから排出される暖気を従来に比べてより一層効率的に利用できる。
また、上記他の一観点によれば、上述のモジュール型データセンターに好適なラックを提供することができる。
図1は、モジュール型データセンターの一例を示す模式的斜視図である。 図2は、同じくその模式的側面図である。 図3は、第1の実施形態に係るモジュール型データセンターを示す模式的斜視図である。 図4は、同じくその模式的側面図である。 図5は、ラックを示す側面図である。 図6は、スライド板、駆動装置及びガイドレールを示す模式図である。 図7は、温度センサ、制御部及び駆動装置を示すブロック図である。 図8は、第1の実施形態に係るモジュール型データセンターにおける暖気循環量の制御方法を示すフローチャートである。 図9は、第2の実施形態に係るモジュール型データセンターを示す模式的斜視図である。 図10は、同じくその模式的側面図である。 図11は、背面開口部の幅方向の両側に配置されたガイドレールを示す図である。 図12は、第2の実施形態に係るモジュール型データセンターにおける暖気循環量の制御方法を示すフローチャートである。 図13は、背面開口部の開口面積を変化させるときの動作を示すフローチャートである。
以下、実施形態について説明する前に、実施形態の理解を容易にするための予備的事項について説明する。
前述したように、モジュール型データセンターでは、外気を利用してサーバを冷却するものが多い。この場合、外気の温度によっては、サーバの正常な動作を保障する温度範囲(以下、「稼働温度条件」という)から外れてしまうおそれがある。そこで、例えば外気温が高いときには冷却装置を使用してサーバに供給するエアーの温度を下げ、外気温が低いときにはサーバから排出された暖気の一部をサーバの給気面側に戻す等の方法がとられている。
図1はモジュール型データセンターの一例を示す模式的斜視図、図2は同じくその模式的側面図である。図1,図2に例示したモジュール型データセンターでは、直方体形状のコンテナ10と、コンテナ10内に配置されたファンユニット12と、複数のラック13とを有する。コンテナ10の相互に対向する2つの面のうちの一方には吸気口11aが設けられており、他方には排気口11bが設けられている。また、ファンユニット12とラック13との間の空間の上には仕切り板15が配置されている。
各ラック13内には、サーバ、ストレージ又は電源等の電子機器が収納されている。また、ファンユニット12には複数のファンが設けられている。更に、吸気口11a及び排気口11bには、雨水の侵入を防ぐ雨水侵入防止板や虫等の侵入を防ぐ防虫網が設けられている。
コンテナ10内の空間は、ファンユニット12、ラック13及び仕切り板15により、外気導入部21、コールドアイル22、ホットアイル23及び暖気循環路24に分割されている。外気導入部21は吸気口11aとファンユニット12との間の空間であり、コールドアイル22はファンユニット12とラック13との間の空間であり、ホットアイル23はラック13と排気口11bとの間の空間である。
暖気循環路24はラック13及び仕切り板15の上方の空間であり、ホットアイル23と外気導入部21との間を連絡している。暖気循環路24には、暖気の循環量を調整するためのダンパー16が設けられている。
なお、以下の説明では、ラック13のコールドアイル22側の面を前面と呼び、ラック13のホットアイル23側の面を背面と呼ぶ。
このようなモジュール型データセンターにおいて、ファンユニット12のファンの回転により吸気口11aを介して外気導入部21にエアー(外気)が導入される。そして、外気導入部21内に導入されたエアーは、ファンユニット12を介してコールドアイル22に移動し、更にラック13の前面側からラック13内に入って各サーバを冷却する。サーバを冷却することにより温度が上昇したエアー(暖気)は、ラック13の背面からホットアイル23に排出され、排気口11bから屋外に排出される。
外気温が高いときにはダンパー16を閉状態とし、ホットアイル23から外気導入部21に暖気が移動しないようにする。一方、外気温が低く、ラック13内に導入されるエアーの温度が稼働温度条件から外れるおそれがあるときにはダンパー16を開状態とし、ホットアイル23から暖気循環路24を介して外気導入部21に暖気の一部を戻している。
しかし、上述したモジュール型データセンターでは、ダンパー16を開状態としてもラック13から排出される暖気の大部分は排気口11bから外に排出され、ホットアイル23から外気導入部21に流入する暖気の量が少ない。このため、ラック13から排出される暖気の利用効率が低く、外気温が更に低い場合は、ラック13内に導入されるエアーの温度が稼働温度条件よりも低くなってしまう。
以下の実施形態では、ラックから排出される暖気をより一層効率的に利用できるモジュール型データセンター及び電子機器用ラックについて説明する。
(第1の実施形態)
図3は第1の実施形態に係るモジュール型データセンターを示す模式的斜視図、図4は同じくその模式的側面図である。
本実施形態に係るモジュール型データセンターは、直方体形状のコンテナ30と、コンテナ30内に配置されたファンユニット32と、複数のラック33とを有する。コンテナ30の相互に対向する2つの面のうちの一方には吸気口31aが設けられており、他方には排気口31bが設けられている。また、ファンユニット32とラック33との間の空間上には仕切り板35が配置されており、ラック33と排気口31bとの間の空間上には仕切り板36が配置されている。なお、コンテナ30は筐体の一例であり、ファンユニット32は送風機の一例である。
各ラック33内には、サーバ(計算機)、ストレージ又は電源等の電子機器が収納されている。また、ファンユニット32には複数のファンが設けられている。更に、吸気口31a及び排気口31bには、雨水の侵入を防ぐ雨水侵入防止板や虫等の侵入を防ぐ防虫網が設けられている。
コンテナ30内の空間は、ファンユニット32、ラック33及び仕切り板35,36により、外気導入部41、コールドアイル42、ホットアイル43及び暖気循環路44に分割されている。外気導入部41は吸気口31aとファンユニット32との間の空間であり、コールドアイル42はファンユニット32とラック33との間の空間であり、ホットアイル43はラック33と排気口31bとの間の空間である。コールドアイル42には、コールドアイル42内の温度を測定する温度センサ53が配置されている。
暖気循環路44はラック33及びコールドアイル42の上方に設けられており、仕切り板35,36によりコールドアイル42及びホットアイル43と仕切られている。暖気循環路44は、ラック33の上面に設けられた暖気排気口33aから排出された暖気を外気導入部41に導くための空間であり、暖気循環路44内には暖気の循環量を調整するためのダンパー37が設けられている。但し、ダンパー37は必須ではなく、必要に応じて設ければよい。
なお、図3,図4には図示していないが、外気導入部41には外気温が高いときに水の気化熱を利用して外部導入部41に導入するエアーの温度を下げる気化式冷却装置が配置されている。また、以下の説明では、ラック33のコールドアイル42側の面を前面と呼び、ラック33のホットアイル43側の面を背面と呼ぶ。
図5は、ラック33を示す側面図である。この図5に示すように、ラック33内には複数のサーバ(電子機器)37が収納されている。ラック33の前面にはラック33内に導入されるエアーが通る前面開口部33bが設けられており、背面にはラック37から排出されるエアーが通る背面開口部33cが設けられている。
また、サーバ37とラック33の背面との間には、サーバ37に接続するケーブル等が配置される空間が設けられている。以下、この空間を、ケーブルスペース38と呼ぶ。ケーブルスペース38の上方には、ケーブルスペース38と暖気循環路44との間を連絡する暖気排気口33aが設けられている。
更に、ラック33には、暖気排気口33aと背面開口部33cとの間を移動するスライド板56が設けられている。このスライド板56は、例えば多数の狭幅の板材を連結部材を介して幅方向に連結し曲げ性を付与したものであり、図6に模式的に示すように、駆動装置52により駆動され、ラック33の両側面に配置された一対のガイドレール57に沿って移動する。図7に示すように、制御部51は、温度センサ53の測定温度に基づいて駆動装置52を制御する。
スライド板56により暖気排気口33aを全閉状態にすると、ラック33の背面開口部33cの開口率は全開状態となる。また、スライド板56を移動して暖気排気口33aを全開状態にすると、ラック33の背面開口部33cの開口率は暖気排気口33aの面積に相当する分だけ減少する。
図8は、本実施形態に係るモジュール型データセンターにおける暖気循環量の制御方法を示すフローチャートである。
まず、ステップS11において、制御部51は温度センサ53からコールドアイル42の測定温度を取得する。そして、ステップS12において、制御部51は、測定温度が予め設定された上限値(例えば25℃)以上か否かを判定する。
なお、コールドアイル42に温度センサ53を複数配置した場合、制御部51はそれらの温度センサ53で検出した温度の最低値を抽出し、測定温度とする。それらの温度センサ53で検出した温度の最高値又は平均値を測定温度としてもよい。
ステップS12において、測定温度が上限値以上であると判定した場合(YESの場合)は、ステップS15に移行する。そして、ステップS15において、制御部51は駆動装置52を制御し、スライド板56を一定量だけ移動させて、暖気排気口33aの開口面積を縮小する。これにより、暖気循環路44を通って外気導入部41に戻る暖気の量が減少し、その結果コールドアイル42内のエアーの温度が下がる。その後、ステップS14に移行する。
一方、ステップS12で測定温度が予め設定された上限値よりも低いと判定した場合(NOの場合)は、ステップS13に移行する。そして、ステップS13において、制御部51は検出温度が予め設定された下限値(例えば10℃)以下か否かを判定する。
ステップS13で測定温度が予め設定された下限値よりも高いと判定した場合(NOの場合)は、ステップS13からステップS14に直接移行する。一方、ステップS13で測定温度が予め設定された下限値以下であると判定した場合(YESの場合)は、ステップS16に移行し、制御部51は駆動装置52を制御してスライド板56を一定量だけ移動させて、暖気排気口33aの開口面積を拡大する。これにより、暖気循環路44を通って外気導入部41に戻る暖気の量が増加し、コールドアイル42内のエアーの温度が上昇する。その後、ステップS14に移行する。
ステップS14では、一定の時間が経過するのを待つ。そして、一定の時間が経過した後、ステップS11に戻り、上述した処理を繰り返す。
なお、ステップS15において、スライド板56により暖気排気口33aを全閉状態にしても測定温度が上限値を超える場合は、前述した気化式冷却装置を稼働させるなどの別の処理を実行する。
本実施形態では、上述したように、コールドアイル42に配置した温度センサ53の測定温度に応じてラック33の上面に設けられた暖気排気口33aの開口面積(開口率)を変化させ、暖気の循環量を調整する。これにより、外気温度が低くても、ラック33内に導入するエアーの温度を稼働温度条件範囲に維持することができる。
なお、ラック33の背面開口部33cの開口面積を変化させることなく、暖気排気口33aの開口面積だけを変化させることも考えられる。しかし、その場合は、サーバ37から排出される暖気の大部分はそのまま直進して背面開口部33cからホットアイル43及び排気口31bを介して屋外に排出される。そのため、暖気排気口33aの開口面積を変化させても、ケーブルスペース38から暖気循環路44に移動する暖気の変化量が少なく、外気の温度が低いときにラック33内に導入するエアーの温度が稼働温度条件から外れてしまうおそれがある。
これを回避するために暖気排気口33にファンを設けてケーブルスペース38の暖気を強制的に暖気循環路44に導入することも考えられるが、その場合はファンの分だけ消費電力が増加してしまう。
これに対し、本実施形態では、暖気排気口33aの開口面積を大きくするときには背面開口部33cの開口面積を小さくしているので、暖気排気口33aにファン等を設けなくても、暖気排気口33aの開口面積に応じた量の暖気が外気導入部41に戻る。その結果、ラック33から排出される暖気を効率的に利用することができ、外気温が低い場合であっても、消費電力の増加を抑えつつ、ラック33に導入されるエアーの温度を稼働温度条件内にすることができる。
(第2の実施形態)
図9は第2の実施形態に係るモジュール型データセンターを示す模式的斜視図、図10は同じくその模式的側面図である。なお、図9,図10において、図3,図4と同一物には同一符号を付している。
本実施形態においては、図10に示すように、ラック33及び仕切り板36の上方に、スライド板61を駆動する駆動装置62と、スライド板63を駆動する駆動装置64とを有する。スライド板61,63は、いずれも多数の狭幅の板材を連結部材を介して幅方向に連結し曲げ性を付与したものである。
スライド板61は駆動装置62により駆動され、暖気排気口33aの幅方向の両側に配置されたガイドレールに沿って移動して暖気排気口33aの開口面積を変化させる。また、スライド板63は、ラック33の背面開口部33cの幅方向の両側に配置されたガイドレールに沿って上下方向に移動して、背面開口部33cの開口面積を変化させる。
図11は、背面開口部33cの幅方向の両側に配置されたガイドレールを示す図である。この図11に示すように、背面開口部33cの幅方向の両側に配置されたガイドレール65は、下端部がL字状に湾曲しており、下端部の先端はサーバ37の近傍に配置される。ガイドレール65には、ガイドレール65の形状に倣う案内溝65aが設けられており、スライド板63は案内溝65aに沿って移動する。
ガイドレール65は、駆動装置64により駆動されて上下方向に移動する。但し、スライド板63とガイドレール65とは個別に駆動される。
図12は、本実施形態に係るモジュール型データセンターにおける暖気循環量の制御方法を示すフローチャートである。
まず、ステップS21において、制御部51は温度センサ53からコールドアイル42の測定温度を取得する。そして、ステップS22において、制御部51は、測定温度が予め設定された上限値(例えば25℃)以上か否かを判定する。
ステップS22において、測定温度が上限値以上であると判定した場合(YESの場合)は、ステップS25に移行し、測定温度が上限値よりも低いと判定した場合(NOの場合)はステップS23に移行する。
ステップS25において、制御部51は背面開口部33cの開口面積を一定量だけ拡大する。この場合、制御部51は駆動装置64を制御して、以下に説明するようにスライド板63及びガイドレール65を移動させる。
図13は、背面開口部33cの開口面積を変化させるときの動作を示すフローチャートである。
まず、ステップS31において、制御部51は駆動装置64を制御してスライド板63を上昇させる。これにより、ガイドレール65の下端部からスライド板63が排除され、ガイドレール65を上下動してもスライド板63がケーブルに引っ掛かるおそれがなくなる。
その後、制御部51は、駆動装置64を制御して、ガイドレール65を上下動させ、所定の位置に配置する。次いで、制御部51は、駆動装置64を制御して、スライド板63をガイドレール65の先端まで下降させる。
このようにしてガイドレール65及びスライド板63を移動し、背面開口部33cの開口面積を拡大した後、ステップS26に移行する。ステップS26において、制御部51は背面開口部33cが全開か否か、すなわち、スライド板63が上限まで移動したか否かを判定する。ステップS26で全開でないと判定した場合(NOの場合)はステップS26からステップS24に直接移行し、背面開口部33cが全開であると判定した場合(YESの場合)はステップS27に移行する。
ステップS27において、制御部51は駆動装置62を制御し、スライド板61を一定距離だけ移動させて、暖気排気口33aの開口面積を縮小する。その後、ステップS24に移行する。なお、ステップS27において、スライド板61により暖気排気口33aを全閉状態にしても測定温度が上限値を超える場合は、気化式冷却装置を稼働させるなどの別の処理を実行する。
一方、ステップS22からステップS23に移行した場合、制御部51は測定温度が予め設定された下限温度(例えば10℃)以下か否かを判定する。測定温度が下限温度よりも高いと判定した場合(NOの場合)はステップS24に直接移行し、測定温度が下限温度以下であると判定した場合(YESの場合)は、ステップS28に移行する。
ステップS28において、制御部51は駆動装置64を制御してスライド板63を下降させ、背面開口部33cの開口面積を一定量縮小する。この場合も、図13のフローチャートに示すように、スライド板63の上昇、ガイドレール65の移動、及びスライド板63の下降の各ステップを順番に実施する。
その後、ステップS29に移行し、制御部51は駆動装置62を制御してスライド板61を移動させ、暖気排気口33aの開口面積を一定量拡大する。そして、ステップS29からステップS24に移行する。
ステップS24では、一定の時間が経過するのを持つ。そして、一定の時間が経過した後、ステップS21に戻り、上述した処理を繰り返す。
本実施形態では、暖気排気口33aとは別個に背面開口部33cの開口面積を変化させる。この場合、スライド板63はガイドレール65の案内溝65aに沿って移動し、サーバ37の近傍に配置されるので、ガイドレール65の下端部よりも上方のサーバ37から排出された暖気は暖気排気口33aから暖気循環路44に進入する。これにより、ラック33から排出される暖気を、第1の実施形態に比べてより確実に外気導入部41に戻すことができ、ラック33から排出される暖気の利用効率がより一層向上する。
また、例えばラック33の上部に配置サーバ37に優先的に負荷をかけることにより、暖気循環路44を介して外気導入部41に戻るエアーの温度を上昇させることができる。これにより、ラック33から排出される暖気の利用効率が更に向上する。
以下、実際のモジュール型データセンターを使用した実験について説明する。
(実験1)
図1,図2に示すように、幅が2.2m、奥行きが3.3m、高さが2.5mのコンテナ10内に、幅が0.7m、奥行きが1m、高さが2mのラック13を3台配置した。そして、ファンユニット12を介してコンテナ10内に、温度が5℃の外気を1時間当たり4000m3の割合で導入した。
この実験1のモジュール型データセンターでは、ラック13の全負荷が12kWのとき、ラック13の前面におけるエアーの平均温度は約9.8℃であり、稼働温度条件の下限値(10℃)よりも低くなった。
(実験2)
図9,図10に示すように、幅が2.2m、奥行きが3.3m、高さが2.5mのコンテナ30内に、幅が0.7m、奥行きが1m、高さが2mのラック33を3台配置した。ラック33の上面には、幅が0.65m、奥行きが0.3mの開口部を設け、これを暖気排気口33aとした。
また、コンテナ30内に仕切り板35,36を設け、ホットアイル43と暖気循環路44との間を分離した。そして、ラック33の背面開口部33cの約1/3を遮蔽板(スライド板63に対応)で遮蔽し、暖気排気口33aを全開とした。その後、実験1と同様に、ファンユニット32を介してコンテナ30内に、温度が5℃の外気を1時間当たり4000m3の割合で導入した。
その結果、実験2のモジュール型データセンターでは、ラック33の全負荷が12kWのとき、ラック33の前面におけるエアーの平均温度は約10.8℃であり、稼働温度条件の下限値(10℃)よりも高くなった。
(実験3)
実験2と同様に、コンテナ30内に3台のラック33を配置した。また、コンテナ30内に仕切り板35,36を設け、ホットアイル43と暖気循環路44との間を分離した。
そして、ラック33の背面開口部33cの約1/2を遮蔽板(スライド板63に対応)で遮蔽し、暖気排気口33aを全開とした。その後、実験1と同様に、ファンユニット32を介してコンテナ30内に、温度が5℃の外気を1時間当たり4000m3の割合で導入した。
その結果、実験3のモジュール型データセンターでは、ラック33の全負荷が12kWのとき、ラック33の前面におけるエアーの平均温度は約10.7℃であり、稼働温度条件の下限値(10℃)よりも高くなった。
(実験4)
実験2と同様に、コンテナ30内に3台のラック33を配置した。また、コンテナ30内に仕切り板35,36を設け、ホットアイル43と暖気循環路44との間を分離した。
そして、ラック33の背面開口部33cの約2/3を遮蔽板(スライド板63に対応)で遮蔽し、暖気排気口33aを全開とした。その後、実験1と同様に、ファンユニット32を介してコンテナ30内に、温度が5℃の外気を1時間当たり4000m3の割合で導入した。
その結果、実験4のモジュール型データセンターでは、ラック33の全負荷が12kWのとき、ラック33の前面におけるエアーの平均温度は約12.7℃であり、稼働温度条件の下限値(10℃)よりも高くなった。
(実験5)
実験2と同様に、コンテナ30内に3台のラック33を配置した。また、コンテナ30内に仕切り板35,36を設け、ホットアイル43と暖気循環路44との間を分離した。
そして、ラック33の背面開口部33cの約2/3を遮蔽板(スライド板63に対応)で遮蔽し、暖気排気口33aを全開とした。その後、実験1と同様に、ファンユニット32を介してコンテナ30内に、温度が5℃の外気を1時間当たり4000m3の割合で導入した。
但し、各ラック33の上半分のサーバには8kWの負荷を与え、下半分のサーバには4kWの負荷を与えた。その結果、ラック33の前面におけるエアーの平均温度は約13.8℃であり、稼働温度条件の下限値(10℃)よりも高くなった。
これらの実験から、ラック33の上面に暖気排気口33aを設け、背面開口部33cの開口率を変化させることにより、ラック33に供給されるエアーの温度を稼働温度条件内にできることが確認できた。
以上の諸実施形態に関し、更に以下の付記を開示する。
(付記1)筐体と、
一方の面及び他方の面には開口部が設けられ、上面には暖気排出口が設けられて、電子機器を収納して前記筐体内に配置されるラックと、
前記筐体内に外気を導入し、前記ラックの前記一方の面の開口部から前記他方の面の開口部に外気を通流させる送風機と、
前記ラックの前記一方の面側に配置された温度センサと、
前記暖気排出口の開口率及び前記他方の面の開口部の開口率を変化させるスライド板と、
前記スライド板を駆動する駆動装置と、
前記温度センサの出力に応じて前記駆動装置を制御する制御部とを有し、
前記筐体内の空間が、前記ラックの前記一方の面側の第1の空間と、前記ラックの前記他方の面側の第2の空間と、前記ラックの上方に配置されて前記暖気排出口と前記第1の空間との間を連絡する第3の空間とに分離されていることを特徴とするモジュール型データセンター。
(付記2)前記第2の空間と前記第3の空間とを分離する仕切り部材を有することを特徴とする付記1に記載のモジュール型データセンター。
(付記3)前記制御部は、前記暖気排出口の開口率を増加させるときは前記他方の面の開口部の開口率を減少させ、前記暖気排出口の開口率を減少するときは前記他方の面の開口部の開口率を増加させることを特徴とする付記1又は2に記載のモジュール型データセンター。
(付記4)前記暖気排出口の開口率を変化させるスライド板と前記他方の面の開口部の開口率を変化させるスライド板とが一体的に形成されていることを特徴とする付記1乃至3のいずれか1項に記載のモジュール型データセンター。
(付記5)前記暖気排出口の開口率を変化させるスライド板と前記他方の面の開口部の開口率を変化させるスライド板とが個別に形成されていることを特徴とする付記1乃至3のいずれか1項に記載のモジュール型データセンター。
(付記6)前記他方の面の開口部の開口率を変化させるスライド板を案内するガイドレールを有し、前記ガイドレールの下端側が前記電子機器側に湾曲していることを特徴とする付記1,2,5のいずれか1項に記載のモジュール型データセンター。
(付記7)前記ガイドレールが、前記制御部により制御されて上下方向に移動可能であることを特徴とする付記6に記載のモジュール型データセンター。
(付記8)前記スライド板が、複数の板状の部材を幅方向に連結して曲げ性を付与したものであることを特徴とする付記1乃至7のいずれか1項に記載のモジュール型データセンター。
(付記9)第1の面に設けられた第1の開口部と、
前記第1の面に対向する第2の面に設けられた第2の開口部と、
電子機器が配置される空間と、
前記第2の面側に設けられて前記電子機器に接続されるケーブルが配置される空間と、
上面に設けられて前記ケーブルが配置される空間と外部空間との間を連絡する暖気排出口と
を有することを特徴とする電子機器用ラック。
10,30…コンテナ、11a,31a…吸気口、11b,31b…排気口、12,32…ファンユニット、13,33…ラック、15,35,36…仕切り板、16,37…ダンパー、21,41…外気導入部、22,42…コールドアイル、23,43…ホットアイル、24,44…暖気循環路、33a…暖気排気口、33b…前面開口部、33c…背面開口部、37…サーバ、38…ケーブルスペース、51…制御部、52,62,64…駆動装置、53…温度センサ、56,61,63…スライド板、57,65…ガイドレール。

Claims (5)

  1. 筐体と、
    一方の面及び他方の面には開口部が設けられ、上面には暖気排出口が設けられて、電子機器を収納して前記筐体内に配置されるラックと、
    前記筐体内に外気を導入し、前記ラックの前記一方の面の開口部から前記他方の面の開口部に外気を通流させる送風機と、
    前記ラックの前記一方の面側に配置された温度センサと、
    前記暖気排出口の開口率及び前記他方の面の開口部の開口率を変化させるスライド板と、
    前記スライド板を駆動する駆動装置と、
    前記温度センサの出力に応じて前記駆動装置を制御する制御部とを有し、
    前記筐体内の空間が、前記ラックの前記一方の面側の第1の空間と、前記ラックの前記他方の面側の第2の空間と、前記ラックの上方に配置されて前記暖気排出口と前記第1の空間との間を連絡する第3の空間とに分離されていることを特徴とするモジュール型データセンター。
  2. 前記制御部は、前記暖気排出口の開口率を増加させるときは前記他方の面の開口部の開口率を減少させ、前記暖気排出口の開口率を減少するときは前記他方の面の開口部の開口率を増加させることを特徴とする請求項1に記載のモジュール型データセンター。
  3. 前記他方の面の開口部の開口率を変化させるスライド板を案内するガイドレールを有し、前記ガイドレールの下端側が前記電子機器側に湾曲していることを特徴とする請求項1又は2に記載のモジュール型データセンター。
  4. 前記ガイドレールが、前記制御部により制御されて上下方向に移動可能であることを特徴とする請求項3に記載のモジュール型データセンター。
  5. 第1の面に設けられた第1の開口部と、
    前記第1の面に対向する第2の面に設けられた第2の開口部と、
    電子機器が配置される空間と、
    前記第2の面側に設けられて前記電子機器に接続されるケーブルが配置される空間と、
    上面に設けられて前記ケーブルが配置される空間と外部空間との間を連絡する暖気排出口と
    を有することを特徴とする電子機器用ラック。
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