JP2013210610A - マイクロミラーアレイ - Google Patents

マイクロミラーアレイ Download PDF

Info

Publication number
JP2013210610A
JP2013210610A JP2013015485A JP2013015485A JP2013210610A JP 2013210610 A JP2013210610 A JP 2013210610A JP 2013015485 A JP2013015485 A JP 2013015485A JP 2013015485 A JP2013015485 A JP 2013015485A JP 2013210610 A JP2013210610 A JP 2013210610A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
substrate
unit optical
array
corner reflector
micromirror array
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2013015485A
Other languages
English (en)
Inventor
Noriyuki Juji
紀行 十二
Akiko Nagafuji
昭子 長藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nitto Denko Corp
Original Assignee
Nitto Denko Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nitto Denko Corp filed Critical Nitto Denko Corp
Priority to JP2013015485A priority Critical patent/JP2013210610A/ja
Priority to US14/379,904 priority patent/US9519088B2/en
Priority to CN201380011206.8A priority patent/CN104160304B/zh
Priority to TW102104615A priority patent/TWI497123B/zh
Priority to PCT/JP2013/052678 priority patent/WO2013129043A1/ja
Publication of JP2013210610A publication Critical patent/JP2013210610A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B5/00Optical elements other than lenses
    • G02B5/12Reflex reflectors
    • G02B5/136Reflex reflectors plural reflecting elements forming part of a unitary body
    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B30/00Optical systems or apparatus for producing three-dimensional [3D] effects, e.g. stereoscopic images
    • G02B30/50Optical systems or apparatus for producing three-dimensional [3D] effects, e.g. stereoscopic images the image being built up from image elements distributed over a 3D volume, e.g. voxels
    • G02B30/56Optical systems or apparatus for producing three-dimensional [3D] effects, e.g. stereoscopic images the image being built up from image elements distributed over a 3D volume, e.g. voxels by projecting aerial or floating images
    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B5/00Optical elements other than lenses
    • G02B5/12Reflex reflectors
    • G02B5/122Reflex reflectors cube corner, trihedral or triple reflector type
    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B5/00Optical elements other than lenses
    • G02B5/12Reflex reflectors
    • G02B5/122Reflex reflectors cube corner, trihedral or triple reflector type
    • G02B5/124Reflex reflectors cube corner, trihedral or triple reflector type plural reflecting elements forming part of a unitary plate or sheet
    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B5/00Optical elements other than lenses
    • G02B5/04Prisms
    • G02B5/045Prism arrays

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Optics & Photonics (AREA)
  • Optical Elements Other Than Lenses (AREA)

Abstract

【課題】被投影物の鏡映像を、輝度高く鮮明に投影することのできるコーナーリフレクタ型のマイクロミラーアレイを提供する。
【解決手段】基板2と、基板2に配列状に形成された複数の単位光学素子(四角柱1)とからなり、上記各単位光学素子が、基板2の表面に対して垂直な凸状または凹状に形成され、この凸状単位光学素子または凹状単位光学素子の側面の1つの角部(コーナー1c)を挟んで互いに直交する2つの側面(1a,1b)が、光反射面に形成され、これらの光反射面がそれぞれ、基板表面方向の横幅(w)に対する基板厚さ方向の縦長さ(h)の比(h/w)が1.5以上の長方形状に形成されているマイクロミラーアレイ。
【選択図】図1

Description

本発明は、基板上に配列された、互いに直交する一対の光反射面を有する単位光学素子により、被投影物の鏡映像を空間に結像させるマイクロミラーアレイに関する。
3次元または2次元の物体,画像等を空間に結像する結像光学素子として、光学素子の素子面を構成する基板(基盤)に、「1つ以上の鏡面による光の反射を行う単位光学素子」を複数配置したマイクロミラーアレイが開発されている。なかでも、この基板に垂直もしくはそれに近い角度で配置された「互いに直交する2つの鏡面」(直角のコーナーを構成する、一対の隣接した光反射面。すなわち「コーナーリフレクタ」。)を有する凹状単位光学素子または凸状単位光学素子を、多数個アレイ状に配列したマイクロミラーアレイは、構造が単純で、製造コストの低減が見込めることから、近年注目を集めている(特許文献1,2を参照)。
このマイクロミラーアレイのなかでも、「2面コーナーリフレクタアレイ」は、上記アレイの片側から入射した光が素子面(基板)を通過する際、この光が各単位光学素子(コーナーリフレクタ)を構成する一対の光反射面の間で2回反射し、その2回反射後の光(通過光)が、上記アレイの反対側(素子面に対して面対称)の空間位置に像を結ぶ作用を利用したものである。例えば、図4のような、基板2(素子面P)の一表面から、その厚さ方向に突出した透明な凸状の正立方体11(縦,横,高さの比が、ほぼ1:1:1)が、碁盤目状に多数配列された凸型コーナーリフレクタアレイ20の場合、この正立方体11の4つの側面のうちの少なくとも2面(この例では第1の側面11a,第2の側面11b)が鏡面(光反射性の側面)に形成されていることにより、上記凸型コーナーリフレクタアレイ20は、図5のように、その上方の空間〔すなわち観察者の視点(白抜き矢印E)側の空間〕に、被投影物の鏡映像(反転像)を、収差のない実像(正立像)として結像させることができる。
なお、上記凸型コーナーリフレクタアレイ20は、上記のような原理にもとづくものであることから、図4,5のように、上記基板2の表面から突出する正立方体11は、凸型コーナーリフレクタを構成する直角の出隅部(コーナー11c)が観察者の正面(手前)を向くように、正立方体11の上面(上面の各辺)を観察者に対して45°回転させた状態で配置されている。また、上記凸型コーナーリフレクタアレイ20を構成する各単位光学素子(正立方体11)は、観察者から見て、斜め碁盤目状に並ぶように配列されている。
国際公開第WO2007/116639号 特開2011−191404号公報
ところで、コーナーリフレクタ型のマイクロミラーアレイにおいては、「結像に関与する光反射面」以外の部位(図4においては、第1の側面11a,第2の側面11bに対向する「第3の側面(鏡面)11d」および「第4の側面(鏡面)11e」)による光反射によって、上記素子面を通過する光に、迷光(多重反射光)等が発生する場合がある。
また、従来のマイクロミラーアレイは、構造的な制約から、結像に利用できる光量が限られており、得られる結像(観察者から見た鏡映像)が、暗く不鮮明になってしまうおそれがあった。ここに改善の余地がある。
本発明は、このような事情に鑑みなされたもので、被投影物の鏡映像を、輝度高く鮮明に投影することのできるコーナーリフレクタ型のマイクロミラーアレイの提供をその目的とする。
上記の目的を達成するため、本発明のマイクロミラーアレイは、平板状の基板と、この基板に配列状に形成された複数の単位光学素子とからなり、上記基板の一方の面側に配置された被投影物の鏡映像を、上記一方の面と反対側の他方の面側の空間に結像させるマイクロミラーアレイであって、上記各単位光学素子が、上記基板の表面に対して垂直な凸状または凹状に形成され、この凸状単位光学素子または凹状単位光学素子の側面の角部を挟んで互いに直交する2つの側面が、光反射面に形成され、これらの光反射面がそれぞれ、基板表面方向の横幅に対する基板厚さ方向の縦長さの比が1.5以上の長方形状に形成されているという構成をとる。
本発明者らは、従来のコーナーリフレクタ型のマイクロミラーアレイにおいて、その投影像が暗くなる場合があることに着目した。そして、上記「暗くなる」現象の原因が、素子面を透過する光が1回ずつ(合計2回)反射する鏡面(光反射面)の面積に関係しているのではないかと推測し、研究を重ねた。その結果、本発明者らは、光反射面の反射光量を増大させるためには、この光反射面のアスペクト比〔縦長さ(素子面厚さ方向の長さ)/横幅(素子面方向の幅)の比〕が重要であり、従来の正立方体状(縦横の比がほぼ1)のコーナーリフレクタにおいて「1程度」でしかなかった上記アスペクト比を、「1.5以上」にしてその実効光反射面積を増大させることにより、上記結像に関与する光の量が増えて、輝度が高く鮮明な結像(鏡影像)が得られることを見出し、本発明に到達した。
以上のように、本発明のマイクロミラーアレイは、それを構成する各単位光学素子が、互いに直交する2つの光反射面(側面)を有するコーナーリフレクタであり、これら各光反射面が、「基板表面方向の横幅に対する基板厚さ方向の縦長さの比」(すなわち「アスペクト比」)が1.5以上の長方形状に形成されている。そのため、本発明のマイクロミラーアレイは、上記各光反射面で(1回ずつ)反射して素子面の反対側に透過する光の量(結像に関与する光の量)が増える。これにより、本発明のマイクロミラーアレイは、従来のマイクロミラーアレイに比べ、輝度が高く鮮明な被投影物の鏡映像を結像させることができる。
また、本発明のマイクロミラーアレイのなかでも、特に、上記単位光学素子の各光反射面が、それぞれ、基板表面方向の横幅に対する基板厚さ方向の縦長さの比が1.5以上5.0以下の長方形状に形成されているものは、より輝度が高く、鮮明な被投影物の鏡映像を結像させることができる。
なお、上記各単位光学素子における光反射面(側面)の「基板表面方向の横幅に対する基板厚さ方向の縦長さの比」(アスペクト比)が1.5未満の場合、上記被投影物の鏡映像が暗く不鮮明になる傾向がみられる。また、上記アスペクト比が5.0を超えると、輝度の向上効果が得られにくくなる傾向がみられる。この理由は定かではないが、迷光等の増加により、鏡映像が不鮮明になるためではないかと推測される。さらに、アスペクト比が5.0を超えるものは、形状加工が難しく、加工精度が低下し易い傾向にある。
本発明の実施形態におけるマイクロミラーアレイの表面構造を示す斜視図である。 本発明の実施形態のマイクロミラーアレイにおける単位光学素子の並び方向の一部断面図である。 本発明の実施例における鏡映像の輝度の測定方法を説明する模式図である。 従来のマイクロミラーアレイの表面構造を示す斜視図である。 マイクロミラーアレイによる鏡映像の結像様式を説明する模式図である。
つぎに、本発明の実施の形態を、図面にもとづいて詳しく説明する。
図1は、本発明の実施形態におけるマイクロミラーアレイの表面構造を示す斜視図であり、図2は、上記マイクロミラーアレイにおける単位光学素子の側面(断面)形状を示す、単位光学素子の並び方向の一部断面図である。
本実施形態におけるマイクロミラーアレイ(10)は、図1に示すように、平板状の基板2と、この基板2(素子面P)の一方の表面(上面)に配列状に形成された複数の凸状単位光学素子(直方体状の四角柱1)とからなる、凸型コーナーリフレクタアレイ10である。そして、上記各四角柱1においてコーナーリフレクタを構成する一対(2つ)の光反射面(四角柱1側方の第1の側面1a,第2の側面1b)は、それぞれ、「基板表面方向の横幅(幅w)に対する基板厚さ方向の縦長さ(高さh)の比」〔以下、「アスペクト比(h/w)」という〕が1.5以上の長方形状に形成されている。これが本発明の凸型コーナーリフレクタアレイ10の特徴である。
上記凸型コーナーリフレクタアレイ10について、より詳しく説明すると、基板2と各四角柱1(直方体状)とは、図2の断面図のように、透明な樹脂を用いて一体に成形されている。このアレイ10に使用する樹脂としては、例えばアクリル樹脂等、熱等による成形加工が容易(熱可塑性樹脂)で、かつ、成形後の光学素子の可視光透過率が80%以上になるものが選択される。なお、成形加工には、金型による鋳造や、平板状に成形後に切削(ダイシング等)を施す方法等が用いられ、なかでも、ダイシングが好適に用いられる。ここで、ダイシングとは、ダイシングソー(切刃)を用いた彫り込み加工を指し、特に円形の回転刃を用いて、基材に直線状の溝を掘り込む加工方法を好適に採用する。
上記基板2は、上記各四角柱1(単位光学素子)をアレイ状に配置配置するための支持体であり、通常、一定の厚みを有する平坦な板状(厚さ0.5〜10.0mm程度)であり、光学素子の素子面(図中では符号P)を構成する。なお、この基板2も、先に述べたように、成形後の可視光透過率が80%以上になる透明な樹脂材料で形成されている。
上記各四角柱1(単位光学素子)は、上記基板2の一方の表面から凸状に突出する、縦に長い正四角柱状(筒状)で、その各側面(第1の側面1a,第2の側面1bおよびこれに対向する第3の側面1d,第4の側面1e)は、上記基板2の表面(図では上面)から垂直もしくはそれに近い角度(90°±1.0°程度)で起立するように形成されている。また、この四角柱1の各側面のうち、1つの角部(図中のコーナー1c)を構成する2つの側面(第1の側面1aおよび第2の側面1b)は、その外側表面(および対応する内側面)が、光反射性の鏡面になっており、このコーナー1cが、コーナーリフレクタになっている。
なお、これら光反射性の側面(上記第1の側面1a,第2の側面1b)は、光反射効率を高めるために、研磨等の鏡面加工により、平滑度を向上させることが望ましい。また、上記第1の側面1aおよび第2の側面1bの光反射効率を高めるために、その外側表面に光反射性の被膜(金属被膜等)を形成してもよい。
また、先に述べたように、上記四角柱1の各光反射面(第1の側面1aおよび第2の側面1b)は、それぞれ、上記アスペクト比(h/w)が1.5以上の長方形に形成されている。さらに、これら第1の側面1aおよび第2の側面1bの高さh(すなわち、上記四角柱1の基板2からの突出量)は、通常200μm以上、好ましくは250μm以上、さらに好ましくは300μm以上に設定されており、これら第1の側面1aおよび第2の側面1bの面積を拡大することによって、上記四角柱1(単位光学素子)に下面または上面から入射する光を、より多く反射して反対側に反射(透過)させることができるようになっている。なお、上記各光反射面(第1の側面1aおよび第2の側面1b)のアスペクト比(h/w)は、通常1.5以上、好ましくは2.0以上、さらに好ましくは2.5以上とすることが望ましいが、上記四角柱1(単位光学素子)の加工性や加工精度等を考慮すると、その最大値は5.0以下に抑えることが好ましい。
また、上記凸型コーナーリフレクタアレイ10における各四角柱1の各側面の幅wは、通常50〜300μmに設定され、隣接する四角柱1どうしの間隔sは、通常10〜200μmに設定される。なお、各四角柱1の各側面の幅wは、一般に狭いほど高精細に結像できるが、光反射に関与する側面(鏡面)の個々の面積も小さくなるため、全体として反射できる光量が下がり、鏡映像の輝度も下がる傾向にある。
また、上記凸型コーナーリフレクタアレイ10の下面または上面から入射する光の反射に関与しない、各四角柱1の第3の側面1d,第4の側面1eは、本例の場合、光を反射しにくい(全反射しない)粗面となっている。なお、これら光の反射に関与しない面(第3の側面1d,第4の側面1e)は、特に粗面に限定されず、鏡面(光反射面)としてもよい。
上記凸型コーナーリフレクタアレイ10によれば、コーナーリフレクタを構成する上記第1の側面1aおよび第2の側面1bが、それぞれ、アスペクト比(h/w)が1.5以上の光反射面(鏡面)に形成されていることにより、これらの光反射面で反射して素子面Pの反対側に透過する光の量が増える。これにより、本実施形態における凸型コーナーリフレクタアレイ10は、正立方体状(アスペクト比=1)の単位光学素子を用いた従来の凸型コーナーリフレクタアレイ(20)に比べ、輝度が高く鮮明な被投影物の鏡映像を結像することができる。
なお、上記実施形態においては、凸型コーナーリフレクタアレイ10を構成する各単位光学素子の形状が、高さhが200μm以上でかつ高さh/横幅w(アスペクト比)が1.5以上の正四角柱1(直方体状)の例を示したが、本発明の各単位光学素子は、コーナーリフレクタを構成する第1の側面1aおよび第2の側面1bが、ともに「アスペクト比(h/w)が1.5以上(もしくは、1.5以上5.0以下)」でありさえすればよく、鏡映像の結像に関与しない他の面の形状は任意に設定できる。例えば、四角柱1の上面(天面)を傾斜状として上記第3の側面1dおよび第4の側面1eを台形状としてもよく、これら第3の側面1dおよび第4の側面1eを1つにまとめた三角柱状としてもよい。
また、上記実施形態においては、凸型コーナーリフレクタアレイ10を構成する各単位光学素子が、基板2上の全領域で同一形状〔アスペクト比(h/w)が1.5以上〕の例を示したが、必ずしも上記基板2上の全単位光学素子を全て同じ形状とする必要はない。例えば、上記基板2の周縁部に位置する一部の単位光学素子(四角柱状)のアスペクト比(h/w)を1.5未満とした凸型コーナーリフレクタアレイ、前記正四角柱状の単位光学素子(1)と上記三角柱状の単位光学素子とを混在させた凸型コーナーリフレクタアレイや、各単位光学素子の一部または全部を凹状コーナーリフレクタとした凹型コーナーリフレクタアレイ等としてもよい。本発明は、基板(素子面)上の各単位光学素子のうちの一部を「アスペクト比(h/w)が1.5以上の一対の光反射面(側面)を有するコーナーリフレクタ」とした態様も包含する。
つぎに、上記凸型コーナーリフレクタアレイを作製した実施例について、比較例と併せて説明する。ただし、本発明は、以下の実施例に限定されるものではない。
以下の実施例1では、透明なアクリル板を用いて、単位光学素子の「基板表面方向の横幅(w)に対する基板厚さ方向の高さ(h)の比」(アスペクト比)が異なる、数種類の凸型コーナーリフレクタアレイ(実施例1〜7と比較例1)を作製するとともに、これらを使用して、液晶ディスプレイ(LCD)に表示された所定の画像を投影した場合の鏡映像(空間画像)の明るさ(輝度)を比較した。なお、本実施例においては、上記単位光学素子が、基板に垂直な正四角柱(直方体)であるため、各「光反射面のアスペクト比」は、上記単位光学素子のアスペクト比と同じ、h/wで表される。
まず、アクリル板を準備して、ダイシング(切削)により、実施例1〜7と比較例1の凸型コーナーリフレクタアレイを作製した。
[アクリル板]
アクリル樹脂製基板(平板):50mm×50mm×厚さ2mm
[凸型コーナーリフレクタアレイの作製]
上記アクリル板を粘着テープ〈ダイシングテープ:日東電工社製,エレップテープ〉に貼り付けて固定し、その状態で、上記アクリル板固定体をダイシング装置〈DISCO社製〉のチャックテーブルにセットした。そして、後記の[ダイシング条件]に示す条件で、深さ100〜350μmの溝〔実施例および比較例により異なる、上記正四角柱の高さ(突出量)および「光反射面の高さh」に相当〕を、所定の格子状に彫り込み(掘り込み)、図1のような、実施例1〜7および比較例1の凸型コーナーリフレクタアレイを得た。得られた凸型コーナーリフレクタアレイの単位光学素子(光反射面)の「高さh」と「幅w」およびアスペクト比(h/w)は、後記の「表1」のとおりである。
なお、アスペクト比(h/w)が「1」の立方体状単位光学素子(図4の従来例に相当)を、「比較例1」のサンプルとしている。また、作製された凸型コーナーリフレクタアレイを、マイクロスコープ〈キーエンス社製,VHX−200〉およびレーザー顕微鏡〈キーエンス社製,VK−9700〉を用いて観察・測定したところ、各単位光学素子(正四角柱)における上面の正方形の一辺(「光反射面の横幅w」に相当)は100μmで、隣接する各単位光学素子の間の距離sは30μmであった。
[ダイシング条件]
・ダイシングブレード〈DISCO社製,NBC−Z2050〉厚さ25μm
・スピンドル回転数:30000rpm
・テーブル送り速度:3.0mm/sec
・冷却:シャワークーラー(水)1L/min,シャワーノズル(水)0.5L/min
[鏡映像(空間像)の明るさ測定]
得られた実施例1〜7および比較例1の凸型コーナーリフレクタアレイ(10)を、図3のように水平にセットし、その下側の所定位置に、LCDを45°傾けた状態で配置した。そして、上記LCDに所定の輝度の評価用画像(1cm×1cm角の白色)を表示させ、素子面Pで面対称となる空間位置に投影される鏡映像(図中に点線で表示)の明るさ(輝度)を、鏡映像から50cm離れた上方から、鏡映像に正対する下向き45°で計測した。なお、上記鏡映像の明るさの測定は、暗室中で行った。また、鏡映像の明るさの測定には、輝度計〈トプコン社製,BM−9〉を用いた。
[鏡映像(文字)の視認性評価]
上記「鏡映像の明るさ測定」に続いて、同様の配置(図3参照)で、上記LCDに所定の輝度の評価用画像(白色の背景に、1文字2mm×2mm角の黒色の文字「日東電工」明朝体)を表示させ、素子面Pで面対称となる空間位置に投影される鏡映像(図中に点線で表示)を、鏡映像から50cm離れた上方から、鏡映像に正対する下向き45°で目視により観察した。なお、上記鏡映像の視認性評価は、室内蛍光灯下(300ルクス以上)で行った。また、評価は、文字として視認できるものを「○」、視認できないものを「×」として表した。
上記測定の結果を以下の「表1」に示す。
Figure 2013210610
上記「表1」の「明るさ(輝度)」の結果より、単位光学素子(光反射面)のアスペクト比(h/w)が1(比較例1)から3(実施例1)の範囲において、そのアスペクト比が大きくなるほど(実施例5→実施例2,3,4→実施例1,6)、上記鏡映像の明るさ(輝度)が向上することが確認できた。また、上記輝度が0.2cd/m2の比較例1は、画像中の文字を認識できず、上記輝度が0.5〜0.9cd/m2の実施例4,5は、画像中の文字を認識できるものの、文字の色が薄く表示されて判読しづらい状態であった。これに対して、上記輝度が1.1cd/m2の実施例2,3は、文字の色がやや薄い(コントラストがやや低い)ものの、文字の判読が容易な状態で、上記輝度が1.6cd/m2の実施例1,6は、文字が明確に判読できる状態であった。画像(文字)の視認性は、周囲の環境(明るさ)や解像度により左右されるため、一概には言えないが、上記結果から、鏡映像(投影像)の輝度(絶対値)としては0.5cd/m2以上が好ましく、さらには1.0cd/m2以上であることが好ましいことが判った。
また、上記「表1」を、同じ「光反射面の幅w」を有する実施例どうしで、比較し易いように並べ直したものが、以下の「表2」,「表3」である。
Figure 2013210610
Figure 2013210610
上記「表2」もから分かるように、同じ「光反射面の幅w」を有する実施例どうしの場合、そのアスペクト比(h/w)が大きくなるほど、上記鏡映像の明るさ(輝度)が向上している。また、「表3」(幅w=150μm)は、アスペクト比(h/w)が3以下の範囲(実施例3,6)では、「表2」(幅w=100μm)より幅(光反射面の幅)が広いため、全体的に輝度が向上しており、「表2」と同様、アスペクト比(h/w)が大きくなるほど〔実施例3(h/w=2.0)→実施例6(h/w=2.67)〕、輝度が向上しているのが分かる。しかしながら、「表3」における実施例7(h/w=4.0)の輝度が、実施例6の輝度より低い(1.6→0.5)点に着目すると、先にも述べたように、アスペクト比が大き過ぎると、迷光の増加等が影響して、輝度が低下するものと考えられる。そのため、上記アスペクト比(h/w)の最大値(好適範囲)は、5.0以下に抑えることが望ましい。
本発明のコーナーリフレクタ型のマイクロミラーアレイは、被投影物の鏡映像を輝度高く鮮明に投影することが可能で、各種表示装置や、空間像と連動して操作を行う入力装置、空間に商品ディスプレイを行う投影装置等に利用することができる。
1 四角柱
1a 第1の側面
1b 第2の側面
1c コーナー
2 基板

Claims (2)

  1. 平板状の基板と、この基板に配列状に形成された複数の単位光学素子とからなり、上記基板の一方の面側に配置された被投影物の鏡映像を、上記一方の面と反対側の他方の面側の空間に結像させるマイクロミラーアレイであって、上記各単位光学素子が、上記基板の表面に対して垂直な凸状または凹状に形成され、この凸状単位光学素子または凹状単位光学素子の側面の角部を挟んで互いに直交する2つの側面が、光反射面に形成され、これらの光反射面がそれぞれ、基板表面方向の横幅に対する基板厚さ方向の縦長さの比が1.5以上の長方形状に形成されていることを特徴とするマイクロミラーアレイ。
  2. 上記単位光学素子の各光反射面が、それぞれ、基板表面方向の横幅に対する基板厚さ方向の縦長さの比が1.5以上5.0以下の長方形状に形成されている請求項1記載のマイクロミラーアレイ。
JP2013015485A 2012-02-29 2013-01-30 マイクロミラーアレイ Pending JP2013210610A (ja)

Priority Applications (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013015485A JP2013210610A (ja) 2012-02-29 2013-01-30 マイクロミラーアレイ
US14/379,904 US9519088B2 (en) 2012-02-29 2013-02-06 Micromirror array
CN201380011206.8A CN104160304B (zh) 2012-02-29 2013-02-06 微镜阵列
TW102104615A TWI497123B (zh) 2012-02-29 2013-02-06 微鏡陣列
PCT/JP2013/052678 WO2013129043A1 (ja) 2012-02-29 2013-02-06 2面コーナーリフレクタアレイ

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012043860 2012-02-29
JP2012043860 2012-02-29
JP2013015485A JP2013210610A (ja) 2012-02-29 2013-01-30 マイクロミラーアレイ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2013210610A true JP2013210610A (ja) 2013-10-10

Family

ID=49082247

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013015485A Pending JP2013210610A (ja) 2012-02-29 2013-01-30 マイクロミラーアレイ

Country Status (4)

Country Link
US (1) US9519088B2 (ja)
JP (1) JP2013210610A (ja)
TW (1) TWI497123B (ja)
WO (1) WO2013129043A1 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016114733A (ja) * 2014-12-15 2016-06-23 コニカミノルタ株式会社 光学素子の製造方法

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN106560734A (zh) * 2016-06-01 2017-04-12 杭州飞像科技有限公司 空中成像元件在提词器中的应用及提词器
WO2021230698A1 (ko) * 2020-05-15 2021-11-18 삼성전자 주식회사 반사 구조체, 이를 포함하는 반사 구조체 어레이, 및 플로팅 이미지 표시 장치

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009075483A (ja) * 2007-09-21 2009-04-09 National Institute Of Information & Communication Technology 体積走査型3次元空中映像ディスプレイ
JP2011116451A (ja) * 2009-10-30 2011-06-16 Matsuda Gijutsu Kenkyusho:Kk 航空コンテナ
JP2011242729A (ja) * 2010-05-21 2011-12-01 Stanley Electric Co Ltd 表示装置
JP2012247459A (ja) * 2011-05-25 2012-12-13 National Institute Of Information & Communication Technology リフレクタアレイ光学装置およびそれを用いた表示装置

Family Cites Families (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
GB9111331D0 (en) 1991-05-24 1991-07-17 Milner Peter J Optical reflector
US7095548B1 (en) * 2005-07-28 2006-08-22 Angstrom Inc. Micromirror array lens with free surface
US7161729B2 (en) * 2004-05-28 2007-01-09 Angstrom Inc. Array of micromirror array lenses
WO2007116639A1 (ja) 2006-03-23 2007-10-18 National Institute Of Information And Communications Technology 結像素子、ディスプレイ装置
CN101641630B (zh) * 2007-03-05 2011-11-23 独立行政法人情报通信研究机构 多视点空中映像显示元件
JP5408532B2 (ja) 2009-05-11 2014-02-05 独立行政法人情報通信研究機構 表示装置
TW201140139A (en) * 2010-03-11 2011-11-16 Pacific Biosciences California Micromirror arrays having self aligned features
JP2011191404A (ja) * 2010-03-12 2011-09-29 Stanley Electric Co Ltd 2面コーナーリフレクタアレイ光学素子およびそれを用いた表示装置
JP6074128B2 (ja) 2010-04-15 2017-02-01 デクセリアルズ株式会社 光学体およびその製造方法、日射遮蔽部材、窓材、内装部材ならびに建具
US20120050876A1 (en) * 2010-08-30 2012-03-01 Stanley Electric Co., Ltd. Dihedral corner reflector array optical element and method for fabricating the same and display device using the same

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009075483A (ja) * 2007-09-21 2009-04-09 National Institute Of Information & Communication Technology 体積走査型3次元空中映像ディスプレイ
JP2011116451A (ja) * 2009-10-30 2011-06-16 Matsuda Gijutsu Kenkyusho:Kk 航空コンテナ
JP2011242729A (ja) * 2010-05-21 2011-12-01 Stanley Electric Co Ltd 表示装置
JP2012247459A (ja) * 2011-05-25 2012-12-13 National Institute Of Information & Communication Technology リフレクタアレイ光学装置およびそれを用いた表示装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016114733A (ja) * 2014-12-15 2016-06-23 コニカミノルタ株式会社 光学素子の製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
TW201337344A (zh) 2013-09-16
US9519088B2 (en) 2016-12-13
CN104160304A (zh) 2014-11-19
WO2013129043A1 (ja) 2013-09-06
US20160018573A1 (en) 2016-01-21
TWI497123B (zh) 2015-08-21

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US10509225B2 (en) Transmission type screen and head-up display device using same
WO2014010538A1 (ja) マイクロミラーアレイおよびその製法並びにそれに用いる光学素子
WO2016199902A1 (ja) 画像表示装置
JP2006251659A (ja) 視野角拡大フィルム及び該視野角拡大フィルムを用いた表示装置
JP2011191404A (ja) 2面コーナーリフレクタアレイ光学素子およびそれを用いた表示装置
JPWO2016199917A1 (ja) 画像表示装置
JP2012008301A (ja) 体積走査型3次元映像表示装置
JP2014081510A (ja) 表示装置
JP2012118445A (ja) 2面コーナーリフレクタアレイ光学素子を用いた表示装置
WO2013129043A1 (ja) 2面コーナーリフレクタアレイ
US9910409B2 (en) Exhibition device and video picture exhibition method
JP2012003883A (ja) 導光板、面光源装置および表示装置
JP5869738B1 (ja) 画像表示装置及び画像表示方法
US20170293153A1 (en) Lenticular lens films and 3d display devices
JP6531899B2 (ja) ディスプレイ装置
JP5283041B2 (ja) 光学素子およびディスプレイシステム
JP2013051149A (ja) 導光板、面光源装置および表示装置
JP2013167670A (ja) 反射型結像素子、反射型結像素子の製造方法、および光学システム
KR101315981B1 (ko) 프로젝터
JP6531900B2 (ja) プロンプター
JP5533496B2 (ja) 表示体
JP6620416B2 (ja) 遊技機
JP5765647B2 (ja) 導光板、面光源装置および表示装置
US20110026250A1 (en) Collimated system with multi-backlight source
JP6014063B2 (ja) 立体像表示装置及び立体像表示方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20151023

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20161011

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20161201

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20161201

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20170523