JP2013210588A - ヘッドマウントディスプレイ - Google Patents
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Abstract
【課題】画像表示部に加えて、外界光の入射を受けることで外界を撮像する撮像部を有するヘッドマウントディスプレイにおいて、水平方向の視界を大幅に改善し、装置の小型化を図り、携帯性を高める。
【解決手段】HMD1は、画像光を出射するLCD11と、使用者の眼Y1の前に配置され、LCD11から出射された画像光が上方から入射され、入射した画像光を反射させて眼Y1に入射させるとともに、入射した外界光の一部を透過させて眼Y1に入射させるPBS21と、PBS21の上方に配置され、LCD11から出射された画像光が使用者の左右方向に沿う方向から入射され、入射した画像光を下方向に反射させてPBS21に入射させるPBS22と、PBS22を経由し、PBS22に入射する画像光の光軸またはその延長線上に沿って入射した外界光を撮像面に受けて撮像する撮像素子と、を備える。
【選択図】図1
【解決手段】HMD1は、画像光を出射するLCD11と、使用者の眼Y1の前に配置され、LCD11から出射された画像光が上方から入射され、入射した画像光を反射させて眼Y1に入射させるとともに、入射した外界光の一部を透過させて眼Y1に入射させるPBS21と、PBS21の上方に配置され、LCD11から出射された画像光が使用者の左右方向に沿う方向から入射され、入射した画像光を下方向に反射させてPBS21に入射させるPBS22と、PBS22を経由し、PBS22に入射する画像光の光軸またはその延長線上に沿って入射した外界光を撮像面に受けて撮像する撮像素子と、を備える。
【選択図】図1
Description
本発明は、外界光による外界の認識を許容しながら画像光を使用者の眼に入射させることで画像を表示するヘッドマウントディスプレイに関し、特に、外界光の入射を受けることで外界を撮像するヘッドマウントディスプレイに関する。
従来、画像表示装置として、使用者の頭部に装着されて用いられるヘッドマウントディスプレイ(以下適宜「HMD」と表記する。)が知られている。HMDには、外界光による外界の認識を許容しながら画像光を使用者の眼に入射させることで画像を表示するという、いわゆるシースルー型のものがある。また、HMDには、外界光の入射を受けることで外界を撮像するための構成を備えるものがある。
画像を表示するための構成および外界を撮像するための構成を備えるHMDにおいては、表示画像についての表示画角や表示位置と、撮像画像についての撮像画角や撮像位置とが合うように構成されたものがある(例えば、特許文献1参照。)。
特許文献1には、画像を表示するための画像光を出射する画像表示部を有する表示ユニットと、外界光の入射を受けることで外界を撮像する撮像部とが、使用者の眼の前に配置されるハーフミラーを間に介して左右両側に配置された構成が開示されている。かかる構成においては、撮像部は、表示ユニットの外部に配置される。また、特許文献1には、使用者の眼の前に配置されるハーフミラーを含む光学系において、所定の偏光成分のみを透過させる偏光ビームスプリッタを配置した構成も記載されている。
上述したような従来技術においては、一例として、表示ユニットと、この表示ユニットの外部に設けられた撮像部とが、使用者の眼の前に位置するハーフミラーや偏光ビームスプリッタを挟んで、水平方向(左右方向)に互いに反対側に配置されているが、表示ユニットの外部に設けられた撮像部等によって使用者の視界が妨げられたり、表示ユニットと撮像部が別体となりやすくHMDの装置サイズが大きくなったりする問題があった。
また、特許文献1には、画像表示部と撮像部とが、使用者の眼の前に位置するハーフミラーに対して、水平方向について同じ側に配置された構成も開示されている。この構成については、例えば、ハーフミラーに対して同じ側に配置された画像表示部および撮像部がレンズ等の他の光学系等とともに共通の筐体内に収容されることになる。このため、筐体のサイズが大きくなり、例えば筐体の一部が左右いずれかの側から使用者の眼前に張り出してくること等によって、使用者の視界、特に水平方向の視界が妨げられる。また、画像光や撮像される外界光がハーフミラーを何度も経由する構成のため、画像光や外界光の強度がかなり小さくなり、消費電力や画質の面で問題があった。
以上のような事情に鑑み、本発明は、画像表示部に加えて、外界光の入射を受けることで外界を撮像する撮像部を有する構成において、水平方向の視界を大幅に改善することができ、装置の小型化を図ることができ、携帯性を高めたHMDを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明に係るヘッドマウントディスプレイは、画像を表示するための画像光を出射する表示素子と、使用者の眼の前に配置され、前記表示素子から出射された画像光が上方から入射され、入射した画像光の少なくとも一部を反射させて前記眼に入射させるとともに、入射した外界光の一部を透過させて前記眼に入射させる第1の光学素子と、前記第1の光学素子の上方に配置され、前記表示素子から出射された画像光が使用者の左右方向に沿う方向から入射され、入射した画像光を下方向に反射させて前記第1の光学素子に入射させる第2の光学素子と、前記第2の光学素子を経由し、前記第2の光学素子に入射する画像光の光軸またはその延長線上に沿って入射した外界光を撮像面に受けて撮像する撮像素子と、を備える。
本発明に係るヘッドマウントディスプレイの好ましい態様の一つは、前記表示素子からは、s偏光の画像光が出射され、前記第1の光学素子は、s偏光を反射させてp偏光を透過させる偏光ビームスプリッタであって、前記眼に入射させる画像光を反射する側と反対側に入射する外界光のs偏光成分を下方向に反射させるものであり、前記第2の光学素子は、s偏光を反射させてp偏光を透過させる偏光ビームスプリッタであり、前記第1の光学素子の下方に配置され、入射する光に対して順に配置される1/4波長板および全反射ミラーを有し、前記第1の光学素子から下方向に反射した外界光のs偏光成分が入射され、入射した外界光のs偏光成分をp偏光成分に変換して上方向に反射する第1の偏光反射部と、前記第2の光学素子の上方に配置され、入射する光に対して順に配置される1/4波長板および全反射ミラーを有し、前記第1の偏光反射部により反射され前記第1の光学素子および前記第2の光学素子を透過した外界光のp偏光成分が入射され、入射した外界光のp偏光成分をs偏光成分に変換して下方向に反射する第2の偏光反射部と、をさらに備え、前記撮像素子は、前記左右方向について前記第2の光学素子に対して前記表示素子と反対側の位置に配置され、前記第2の偏光反射部により反射された後に前記第2の光学素子により反射された外界光のs偏光成分の入射を前記撮像面に受けるものである。
また、前記第1の偏光反射部および前記第2の偏光反射部のそれぞれが有する全反射ミラーは、パワーを有する曲面ミラーであってもよい。
本発明に係るヘッドマウントディスプレイの好ましい態様の一つは、前記表示素子からは、s偏光の画像光が出射され、前記第1の光学素子は、s偏光を反射させてp偏光を透過させる偏光ビームスプリッタであって、前記眼に入射させる画像光を反射する側と反対側に入射する外界光のs偏光成分を下方向に反射させるものであり、前記第2の光学素子は、全反射ミラーであり、前記第1の光学素子の下方に配置され、入射する光に対して順に配置される1/4波長板および全反射ミラーを有し、前記第1の光学素子から下方向に反射した外界光のs偏光成分が入射され、入射した外界光のs偏光成分をp偏光成分に変換して上方向に反射する偏光反射部と、前記第2の光学素子に入射する画像光の光軸上に配置され、s偏光を反射させてp偏光を透過させる偏光特性を有し、前記表示素子から出射された画像光が前記光軸に直交する方向から入射され、入射した画像光を前記第2の光学素子に向けて反射させる偏光ビームスプリッタと、をさらに備え、前記撮像素子は、前記左右方向について前記第2の光学素子に対して前記表示素子と同じ側の位置に配置され、前記偏光反射部により反射された後に前記第2の光学素子により反射されてさらに前記偏光ビームスプリッタを透過した外界光のp偏光成分の入射を前記撮像面に受けるものである。
また、前記第2の光学素子としての全反射ミラーおよび前記偏光反射部が有する全反射ミラーは、パワーを有する曲面ミラーであってもよい。
本発明に係るヘッドマウントディスプレイの好ましい態様の一つは、前記表示素子からは、s偏光の画像光が出射され、前記第2の光学素子は、s偏光を反射させてp偏光を透過させる偏光ビームスプリッタであり、前記左右方向について前記第2の光学素子に対して前記表示素子と反対側の位置に配置され、使用者の前方から入射した外界光を受けるとともに、入射した外界光を全反射させて前記第2の光学素子に入射させる全反射ミラーと、前記全反射ミラーの前方に配置され、前記全反射ミラーに入射する外界光を導く開口を形成する外界光導入開口部と、前記第2の光学素子に入射する画像光の光軸上に配置され、s偏光を反射させてp偏光を透過させる偏光特性を有し、前記表示素子から出射された画像光が前記光軸に直交する方向から入射され、入射した画像光を前記第2の光学素子に向けて反射させる偏光ビームスプリッタと、をさらに備え、前記撮像素子は、前記左右方向について前記第2の光学素子に対して前記表示素子と同じ側の位置に配置され、前記全反射ミラーにより反射された後に前記第2の光学素子および前記偏光ビームスプリッタを透過した外界光のp偏光成分の入射を前記撮像面に受ける。
また、前記全反射ミラーは、パワーを有する曲面ミラーであってもよい。
本発明によれば、画像表示部に加えて、外界光の入射を受けることで外界を撮像する撮像部を有する構成において、水平方向の視界を大幅に改善することができ、装置の小型化を図ることができ、携帯性を高めることができる。
本発明は、外界を撮像するための構成を備えたシースルー型のHMDにおいて、画像を表示するための画像光および撮像される外界光の経路について、光の偏光特性等を利用し、水平方向の視界の大幅な改善、および装置の小型化を図ることができる構成を実現しようとするものである。以下、本発明の実施の形態を説明する。
[第1実施形態]
(HMDの概略構成)
本発明の第1実施形態について、図1、図2を用いて説明する。なお、図2は、図1におけるA方向矢視図に相当する。また、図2では、説明の便宜上、本実施形態に係るHMD1が備える一部の構成の図示を省略している。
(HMDの概略構成)
本発明の第1実施形態について、図1、図2を用いて説明する。なお、図2は、図1におけるA方向矢視図に相当する。また、図2では、説明の便宜上、本実施形態に係るHMD1が備える一部の構成の図示を省略している。
本実施形態に係るHMD1は、HMD1の使用者(以下単に「使用者」という。)の一方の眼に対して、画像信号に基づく画像を、表示素子としての液晶ディスプレイ(LCD:Liquid Crystal Display)から出射される画像光によって表示することにより、使用者に映像や文字等の画像を視認させる。図1および図2に示す例では、使用者の左側の眼Y1に対して画像を表示する構成が示されている。また、本実施形態に係るHMD1は、画像光によって画像を表示するための構成に加え、外界光の入射を受けることで外界を撮像するための構成を備える。
図1に示すように、本実施形態のHMD1は、コントロールユニット2と、表示撮像ユニット3とを備える。
コントロールユニット2は、HMD1の動作を制御する制御部と、表示撮像ユニット3に電力を供給するための電源部とを有する。コントロールユニット2の制御部は、画像信号を、外部から受信するか、または内部で生成し、出力する。コントロールユニット2の制御部から出力された画像信号は、電源部からの電力とともにケーブル5によって表示撮像ユニット3に送られる。
表示撮像ユニット3は、画像を表示するための画像光を出射する表示素子として、LCD11を備える。LCD11は、HMD1において画像表示部を構成する。表示撮像ユニット3は、表示撮像ユニット3の動作を制御する表示制御部によって、コントロールユニット2から送られてきた画像信号と電力を受け、LCD11を制御して、画像信号に応じた画像をLCD11から表示させる。LCD11は、LED(Light Emitting Diode)バックライト等として構成される光源からの光を用いて液晶表示を行う。
表示撮像ユニット3は、外界を撮像するための撮像素子として、CCD(Charge Coupled Device)12を備え、表示撮像ユニット3において撮像部を構成するものであり、CCD12の撮像面に対して光を集光するレンズ等とともに、撮像ユニットを構成してもよい。また、表示撮像ユニット3は、外界を撮像するための構成として、ICやCCD12等を制御する制御回度等が搭載されたカメラ基板等を有する場合もある。
なお、前記撮像素子としては、CCDのほか、例えばCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)等の他の撮像素子が適宜採用される。
このように表示撮像ユニット3においてCCD12等により構成されるカメラモジュールは、ケーブル5により、コントロールユニット2に接続される。つまり、ケーブル5は、表示撮像ユニット3が有するカメラモジュールとコントロールユニット2とを接続するためのワイヤーハーネス等の接続線を含む。カメラモジュールによって取得された画像データは、ケーブル5によってコントロールユニット2の制御部等に送られる。また、カメラモジュールは、ケーブル5により、コントロールユニット2からの電源の供給を受ける。
また、表示撮像ユニット3は、LCD11から出射される画像光の入射を受ける光学系を構成するレンズ13を有する。レンズ13は、一または複数のレンズであり、例えば、表示撮像ユニット3において鏡筒に内装された状態で設けられる。
以上のように表示撮像ユニット3が有するLCD11、CCD12、レンズ13を含む各種構成は、表示撮像ユニット3を構成する筐体としての外装ケース4に収納される。外装ケース4は、図示せぬ支持フレームに支持され、使用者の頭部に装着される。
HMD1が備える支持フレームは、例えば眼鏡型のフレームであり、表示撮像ユニット3を支持するとともに、使用者の頭部に装着される装着部を構成する。支持フレームは、使用者の頭部に装着された状態で、上述したような表示撮像ユニット3による使用者への画像の表示ができるように、表示撮像ユニット3を支持する。
また、表示撮像ユニット3は、使用者に画像を視認させるための瞳導光用の偏光ビームスプリッタ(Polarizing Beam Splitter、以下「PBS」と表記する。)21を有する。PBS21は、所定の偏光方向の偏光(s偏光)を反射させ、他の所定の偏光方向の偏光(p偏光)を透過させる。PBS21は、表示撮像ユニット3の外装ケース4の一端部に設けられたホルダ部に支持された状態で、使用者の左側の眼Y1の前方に位置するように設けられる。
表示撮像ユニット3は、PBS21により、LCD部によって表示した画像を使用者に視認させる。また、PBS21は、外界光を透過させて使用者の眼Y1に入射させる。したがって、使用者は、外界光により認識される背景に、表示撮像ユニット3により表示される画像を重ねて視認することができる。
このように、本実施形態のHMD1は、外界光を透過させることで使用者に対して外界への視界を確保するとともに、表示撮像ユニット3により表示する画像を使用者に対して表示するシースルー型の画像表示装置である。なお、本実施形態のHMD1は、画像を表示するための画像光を出射する表示素子としてLCDを用いて画像を表示する構成であるが、表示素子としては、LCDのほか、例えばLEDやEL(Electo Luminescence)等を用いた他の表示素子が適宜採用されてもよい。また、HMDとしては、例えば、画像信号に応じた強度のレーザ光を2次元方向に走査して、その走査したレーザ光を瞳孔から入射させて網膜上に投影することにより使用者に画像を視認させる、いわゆる網膜走査型の画像表示装置であってもよい。
また、本実施形態のHMD1は、使用者の左側の眼Y1に画像を表示する左眼用の構成であるが、本発明に係るHMDは、使用者の右側の眼に画像を表示する右眼用の構成であったり、左右両眼用の構成であったりしてもよい。使用者の右側の眼に画像を表示する構成は、図1および図2に示すような左眼用の構成が、表示撮像ユニット3、および眼鏡型の支持フレームに対する表示撮像ユニット3の支持構成を含み、左右方向に対称に右側に構成されることで実現される。以下の説明では、表示撮像ユニット3についての上下・前後・左右方向を、HMD1を装着した状態の使用者の上下・前後・左右方向に対応させる。
(HMDの詳細構成)
本実施形態のHMD1は、外界を撮像するための構成を備えたシースルー型のHMDにおいて、LCD11、CCD12、PBS21等を含む各構成の配置に関し、光の偏光特性等を利用することで、LCD11から出射される画像光およびCCD12に入射して撮像される外界光の経路について特徴的な経路を実現する構成を備える。以下、詳細に説明する。
本実施形態のHMD1は、外界を撮像するための構成を備えたシースルー型のHMDにおいて、LCD11、CCD12、PBS21等を含む各構成の配置に関し、光の偏光特性等を利用することで、LCD11から出射される画像光およびCCD12に入射して撮像される外界光の経路について特徴的な経路を実現する構成を備える。以下、詳細に説明する。
上述したように、本実施形態のHMD1は、画像を表示するための画像光を出射する表示素子としてのLCD11と、撮像面に外界光の入射を受ける撮像素子としてのCCD12とを備える。また、HMD1は、使用者の眼Y1の前に配置されるPBS21を備える。PBS21は、LCD11から出射された画像光の入射を受け、入射した画像光を反射させ、使用者の眼Y1に入射させる。また、PBS21は、外界光を透過させ、使用者の眼Y1に入射させる。
PBS21は、本実施形態のHMD1において、第1の光学素子に相当する。PBS21は、LCD11から出射された画像光が上方から入射され、入射した画像光を反射させて眼Y1に入射させる。具体的には次のとおりである。
図1および図2に示すように、PBS21には、鉛直方向下向きに進む画像光Xs2が入射される。つまり、PBS21は、上方からの画像光Xs2を、下方向を入射方向として受ける。そして、PBS21は、上方から入射した画像光Xs2を略水平方向に後向きに反射させることで、反射した画像光Xs3を使用者の左側の眼Y1に入射させる。
PBS21は、このような使用者の眼Y1に対する画像光の導光を行うための出射面21aを有する。出射面21aは、眼Y1の前方の位置において眼Y1に傾斜対向する面であり、下側が使用者側に近く上側が使用者から遠くなるような向きに、側面視で鉛直方向に対して略45°をなすように傾斜した矩形状の面である(図2参照)。つまり、PBS21の出射面21aは、後斜め上側を向く面である。
より具体的には、PBS21は、矩形薄板状の部材であり、図1に示すような正面視で、矩形板状の外形における各辺がそれぞれ左右方向および上下方向に沿うような姿勢で配置される。以上のように、PBS21においては、上方から出射面21aに画像光Xs2が入射し、入射した画像光Xs2が出射面21aにより反射され、反射光としての画像光Xs3が使用者の眼Y1に入射する。
また、PBS21は、上述したように上方からの画像光を使用者の眼に導光することに加え、入射した外界光の一部を透過させて使用者の眼Y1に入射させる。PBS21において、外界光は、出射面21aと反対側から入射する。
そして、PBS21は、使用者の眼Y1の前方の位置において正面側から入射する外界光の一部を透過させ、外界光の眼Y1への入射を許容する。PBS21を透過する外界光については、PBS21の出射面21aから出射されて眼Y1に入射する態様となる。ここで、PBS21は、上記のとおりp偏光を透過させるため、入射する外界光のうち、そのp偏光成分を透過させる。
以上のように、PBS21は、LCD11から出射された画像光を、下方向を入射方向として出射面21aに受け、入射した画像光を反射させることで眼Y1に入射させるとともに、出射面21aと反対側から入射した外界光の一部を透過させて眼Y1に入射させる。
本実施形態のHMD1は、PBS21の上方に配置されるPBS22を備える。PBS22は、LCD11から出射された画像光の入射を受け、入射した画像光を反射させ、PBS21に入射させる。
PBS22は、本実施形態のHMD1において、第2の光学素子に相当する。PBS22は、LCD11から出射された画像光が使用者の左右方向に沿う方向から入射され、入射した画像光を下方向に反射させてPBS21に入射させる。具体的には次のとおりである。
図1および図2に示すように、PBS22には、使用者の左右方向に沿う方向、つまり水平方向(図1において左右方向)に進む画像光であって、左右方向の外側から内側に向けて進む画像光が入射される。本実施形態のHMD1は左眼用の構成であるため、PBS22には、左右方向の外側である左側から左右方向の内側である右側に向けて(図1では左向き)に進む画像光Xs1が入射される。つまり、PBS22は、左方からの画像光Xs1を、右方向(図1において左方向)を入射方向として受ける。そして、PBS22は、左方から入射した画像光Xs1を略鉛直方向に下向きに反射させることで、反射した画像光Xs2をPBS21の出射面21aに入射させる。
PBS22は、このようなPBS21に対する画像光の導光を行うための出射面22aを有する。出射面22aは、PBS21の上方の位置においてPBS21の出射面21aに傾斜対向する面であり、下側が使用者の顔中央側(鼻側)、つまり右側に位置し、上側が使用者の顔の外側、つまり左側に位置するような向きに、正面視で鉛直方向に対して略45°をなすように傾斜した矩形状の面である(図1参照)。つまり、PBS22の出射面22aは、左斜め下側を向く面である。
より具体的には、PBS22は、矩形薄板状の部材であり、図2に示すような側面視で、矩形板状の外形における各辺がそれぞれ前後方向(図2における左右方向)および上下方向に沿うような姿勢で配置される。以上のように、PBS22においては、左方から出射面22aに画像光Xs1が入射し、入射した画像光Xs1が反射され、反射光としての画像光Xs2がPBS21の出射面21aに入射する。
このようにPBS22の出射面22aに対する画像光Xs1の入射方向は、LCD11の画像光の出射方向に沿う方向である。すなわち、LCD11は、PBS22の左方の位置において、画像光の出射面がPBS22の出射面22aに入射する画像光Xs1の光軸O1に直交する位置に配置される。したがって、LCD11からは右方に向けて画像光が出射され、右方に向けて出射された画像光は、その出射方向を維持したまま、PBS22の出射面22aに入射する。
このような配置関係を有するPBS22とLCD11との間に、上記のとおりLCD11から出射される画像光の入射を受ける光学系を構成するレンズ13が設けられる。つまり、レンズ13は、外装ケース4内において、例えば鏡筒に内装された状態で、LCD11から出射される画像光の光軸とレンズ光軸が一致するように位置決めされた状態で設けられる。
そして、バックライト等の光源からの光を受けたLCD11から右方に向けて出射された画像光が、レンズ13に入射してレンズ13によって集光ないしは平行光化され、PBS22の出射面22aに入射する(画像光Xs1)。PBS22の出射面22aに入射した画像光は、下方に向けて反射され、PBS21の出射面21aに入射し(画像光Xs2)、出射面21aに入射した画像光は、後向きに反射され、使用者の眼Y1に入射する(画像光Xs3)。
一方、外界を撮像するためのCCD12は、PBS22の右方の位置において、撮像面がPBS22の出射面22aに入射する画像光の光軸O1に直交する位置に配置される。そして、CCD12には、左側から右側に向けて進む外界光が入射される。つまり、CCD12は、左方からの外界光を、右方向(図1において左方向)を入射方向として受ける。
また、CCD12は、PBS22を経由し、PBS22に入射する画像光の光軸の延長線上に沿って入射した外界光を撮像面に受けて撮像する。つまり、PBS22の右方に配置されるCCD12は、LCD11からの画像光を左方から受けるPBS22から、右方に向けて出射された外界光の入射を受ける。PBS22において、外界光は、出射面22aの反対側から出射される。
CCD12に入射する外界光に関し、表示撮像ユニット3においては、外部からの外界光は、PBS21において出射面21aと反対側から入射する(図2参照)。そして、PBS21に入射した外界光が、所定の経路を経て、PBS21の上方に位置するPBS22から右方に向けて出射され、CCD12の撮像面に入射されることになる。
以上のような構成においては、PBS21は、使用者の眼Y1の前に位置し、PBS21の上方に位置するPBS22は、使用者の眼前において、眼Y1の上方に位置する。PBS22は、高さ位置としては使用者の額の前辺りに位置する。そして、PBS22の左方にレンズ13が位置し、そのさらに左方にLCD11が位置する。一方、PBS22の右方に、CCD12が位置する。CCD12は、例えば、使用者の眼前において、左右方向について顔の略中央位置、つまり使用者の鼻N1の上方当たりに位置する(図1参照)。
したがって、本実施形態の表示撮像ユニット3においては、使用者の顔前における眼の上方の位置にて、左外側から右側(中央側)にかけて、LCD11、レンズ13、PBS22、およびCCD12が、水平方向(左右方向)に沿う共通の光軸O1上に順に配置される。また、LCD11、レンズ13、PBS22、およびCCD12は、使用者の顔前における眼の上方の位置にて、同じ高さ位置で左右方向に並んで配置される。そして、PBS22の下方における眼Y1の前の位置に、PBS21が位置する。
以上のような構成を備える本実施形態のHMD1によれば、画像表示部に加えて、外界光の入射を受けることで外界を撮像する撮像部を有する構成において、水平方向の視界を大幅に改善することができ、装置の小型化を図ることができ、携帯性を高めることができる。
本実施形態のHMD1においては、PBS21が使用者の眼の前に位置し、他の構成、つまりLCD11、レンズ13、PBS22、およびCCD12は、使用者の眼前において、眼の高さ位置よりも上方の位置において横並びに配置される。つまり、瞳導光用のPBS21以外は全て使用者の視線よりも上方の位置において横並びに配置される。したがって、これらの各種構成を収容する外装ケース4を、その主な部分が使用者の眼の高さ位置よりも上方に位置するように構成することができる(図1参照)。
これにより、外装ケース4を、LCD11等の画像を表示するための構成に加え、CCD12等の外界を撮像するための構成も収容するものとして一体の構成とすることができる。また、外装ケース4を、使用者の眼の位置よりも上方の位置にて、すっきりとコンパクトに構成することができる。
これらのことから、使用者の眼の水平方向(左右方向)に関し、視界を開放することができ、水平方向の視野を大幅に改善することができる。すなわち、使用者の眼前において、眼の高さ位置にて左右方向に外装ケース4の一部等が存在した場合、使用者の左右方向の視野が妨げられるのに対し、本実施形態のHMD1では、使用者の眼Y1の前に位置するPBS21の左右両側において外装ケース4の一部が使用者の視界に入り込んだりしないように、外装ケース4を構成することができる。これにより、水平方向の視野妨げを大幅に改善することができる。また、LCD11を含む画像表示部およびCCD12を含む撮像部を、一体の外装ケース4内に収容できることから、撮像部が画像表示部を含む表示ユニットの外部に設けられる構成、つまり画像表示部と撮像部とが別々の筐体内に収容される構成との比較において、本実施形態のHMD1は、装置の小型化および軽量化を図るうえで非常に有効である。結果として、HMD1の携帯性を高めることができる。
また、本実施形態のHMD1によれば、上記のとおりLCD11等の各種構成が横並びに配置される構成、つまり各種構成が上下方向について互いに略同じ高さ位置に配置された構成であることから、縦方向(上下方向)について効果的に小型化を図ることができ、表示撮像ユニット3を支持する支持フレームについて眼鏡型のフレームに適した構成を実現することができる。
具体的には、眼鏡型のフレームとしては、例えば、使用者の顔の前に位置するフロント部と、フロント部の左右両端部から後方に延びるヨロイ部と、各ヨロイ部に回動可能に連結されるテンプル部とを有する構成が採用される。かかる構成において、使用者の眼の高さ位置よりも上方の位置において横並びに配置されるLCD11等の各種構成を収容する外装ケース4を、フロント部上に載置した状態で支持フレームに支持する構成が実現できる。これにより、外装ケース4を使用者の眼の高さ位置よりも上方に位置させることができ、水平方向の視野を大幅に改善することができる。また、縦方向について小型化を図ることができることから、使用者がヘルメットや防止等を装着する場合であっても、外装ケース4が邪魔にならず、使用者の頭部の状態(例えばヘルメット装着状態等)について高い自由度が得られる。
以下では、LCD11から出射される画像光、およびCCD12により撮像される外界光の偏光特性に言及し、本実施形態のHMD1についてより詳細に説明する。
(画像光について)
本実施形態のHMD1において、LCD11から出射される画像光は、s偏光(s波)である。つまり、図1に示すように、LCD11からは、特定方向の偏光であるs偏光の画像光Xs1が出射される。このように画像光としてLCD11から出射されるs偏光に関し、s偏光を第1の特定方向の偏光とした場合、p偏光は第1の特定方向とは異なる第2の特定方向の偏光となる。
本実施形態のHMD1において、LCD11から出射される画像光は、s偏光(s波)である。つまり、図1に示すように、LCD11からは、特定方向の偏光であるs偏光の画像光Xs1が出射される。このように画像光としてLCD11から出射されるs偏光に関し、s偏光を第1の特定方向の偏光とした場合、p偏光は第1の特定方向とは異なる第2の特定方向の偏光となる。
また、本実施形態のHMD1において、PBS21およびPBS22は、いずれも、s偏光を反射させてp偏光を透過させるPBSである。したがって、LCD11から出射された画像光の導光は、次のようにして行われる。
図1および図2に示すように、LCD11から右方に向けて出射されたs偏光の画像光Xs1は、レンズ13によって集光ないしは平行光化されてPBS22の出射面22aに入射し、PBS22が有する偏光特性から、PBS22の出射面22aにより下方に向けて反射される。
PBS22の出射面22aにより下方に向けて反射されたs偏光の画像光Xs2は、PBS21の出射面21aに入射し、PBS21が有する偏光特性から、PBS21の出射面21aにより後方に向けて反射される。PBS21の出射面21aにより後方に向けて反射されたs偏光の画像光Xs3は、使用者の眼Y1に入射する。
(外界光について)
上述のようなLCD11から出射されるs偏光の画像光の眼Y1に対する導光が行われるのに対し、本実施形態のHMD1は、PBS21に入射する外界光のCCD12への導光を行うため、次のような構成を備える。すなわち、本実施形態のHMD1は、PBS21およびPBS22に加え、第1の偏光反射部としての偏光反射部31と、第2の偏光反射部としての偏光反射部32とを備える。
上述のようなLCD11から出射されるs偏光の画像光の眼Y1に対する導光が行われるのに対し、本実施形態のHMD1は、PBS21に入射する外界光のCCD12への導光を行うため、次のような構成を備える。すなわち、本実施形態のHMD1は、PBS21およびPBS22に加え、第1の偏光反射部としての偏光反射部31と、第2の偏光反射部としての偏光反射部32とを備える。
図1および図2に示すように、偏光反射部31は、PBS21の下方に配置される。偏光反射部31には、PBS21により下方に向けて反射された外界光が、上方から入射される。
また、偏光反射部31は、1/4波長板33および全反射ミラー34を有する。これら1/4波長板33および全反射ミラー34は、偏光反射部31に入射する光に対して順に配置される。したがって、上記のとおり偏光反射部31にはPBS21により反射された下向きに進む外界光が入射することから、1/4波長板33および全反射ミラー34は、上方から、1/4波長板33、全反射ミラー34の順に配置される。全反射ミラー34は、1/4波長板33側となる上側の面を反射面34aとする。
1/4波長板33は、透過した光に所定の位相差を生じさせる。全反射ミラー34は、反射面34aに入射した光を全反射させる。1/4波長板33および全反射ミラー34は、例えば、互いに略同じ大きさを有する略矩形薄板状の部材であり、PBS21の下方において、平面視で、矩形板状の外形における各辺がそれぞれ前後方向および左右方向に沿うような姿勢で、上下に重なった状態で設けられる。偏光反射部31は、PBS21に対して、例えば、上側に位置する1/4波長板33の上面がPBS21の下端に略接触する程度に近接した位置に設けられる。
偏光反射部31は、入射される光に関し、1/4波長板33を透過させて全反射ミラー34により光を受けるとともに、全反射ミラー34により反射した光を再度1/4波長板33を透過させることで、光の偏光方向をs偏光とp偏光との間で反転させて光を反射する。つまり、偏光反射部31は、入射した光を全反射ミラー34の反射面34aにより全反射させるとともに、その反射面34aに入射する光の往路および反射面34aから反射する光の復路のそれぞれで1/4波長板33を透過させることで、1/4波長板33を2回透過させ、光の偏光方向を反転させる。
このような構成の偏光反射部31によれば、偏光反射部31にs偏光が入射した場合、その入射光は偏光方向が反転されてp偏光として反射される。一方、偏光反射部31にp偏光が入射した場合、その入射光は偏光方向が反転されてs偏光として反射される。
図1および図2に示すように、偏光反射部32は、PBS22の上方に配置される。偏光反射部32には、PBS22から上方に向けて出射された外界光が、下方から入射される。
また、偏光反射部32は、1/4波長板35および全反射ミラー36を有する。これら1/4波長板35および全反射ミラー36は、偏光反射部32に入射する光に対して順に配置される。したがって、上記のとおり偏光反射部32にはPBS22から出射された上向きに進む外界光が入射することから、1/4波長板35および全反射ミラー36は、下方から、1/4波長板35、全反射ミラー36の順に配置される。全反射ミラー36は、1/4波長板35側となる下側の面を、反射面36aとする。
偏光反射部32は、偏光反射部31との関係において上下方向に略対称の構成を有し、入射する光に対して同様の機能を有する。したがって、偏光反射部32が有する1/4波長板35および全反射ミラー36は、それぞれ偏光反射部31が有する1/4波長板33および全反射ミラー34と同様の構成である。すなわち、偏光反射部32は、入射される光に関し、1/4波長板35を透過させて全反射ミラー36により光を受けるとともに、全反射ミラー36により反射した光を再度1/4波長板35を透過させることで、光の偏光方向をs偏光とp偏光との間で反転させて光を反射する。
また、本実施形態のHMD1において、上述したように撮像面がPBS22の出射面22aに入射する画像光の光軸O1に直交する位置に配置されるCCD12は、左右方向についてPBS22に対してLCD11と反対側の位置に配置されることになる。つまり、本実施形態では、PBS22の左方にLCD11が配置され、PBS22の右方にCCD12が配置され、LCD11およびCCD12は、互いの間にPBS22を位置させ、PBS22を挟んで互いに反対側に位置する。
以上のような構成を備える本実施形態のHMD1において、CCD12への外界光の導光は、次のようにして行われる。
図2に示すように、本実施形態のHMD1では、外界光の取入れは、使用者の眼Y1の前方に位置するPBS21から行われる。PBS21に対して前方から入射する外界光には、s偏光の外界光Ys1およびp偏光の外界光Yp1が含まれる。PBS21に入射した外界光のうち、p偏光成分であるp偏光の外界光Yp1は、PBS21が有する偏光特性から、PBS21を透過し、PBS21の出射面21aから後方に向けて出射され、使用者の眼Y1に入射する。
一方、PBS21に入射した外界光のうち、s偏光成分であるs偏光の外界光Ys1は、PBS21が有する偏光特性から、PBS21により下方に向けて反射される。このように、本実施形態では、PBS21は、眼Y1に入射させる画像光を反射する側、つまり出射面21a側と反対側に入射する外界光のs偏光成分を下方向に反射させるものである。
PBS21により下方に向けて反射されたs偏光の外界光Ys2は、偏光反射部31に対して、1/4波長板33側から入射する。偏光反射部31に入射したs偏光の外界光Ys2は、1/4波長板33および全反射ミラー34によって偏光方向が反転されて反射されることで、1/4波長板33からp偏光の外界光Yp2として上方に向けて反射される。このように、本実施形態では、偏光反射部31は、PBS21から下方向に反射した外界光のs偏光成分(s偏光の外界光Ys2)が入射され、入射した外界光のs偏光成分をp偏光成分(p偏光の外界光Yp2)に変換して上方向に反射する。
偏光反射部31において1/4波長板33から上方に向けて反射されたp偏光の外界光Yp2は、PBS21およびPBS22それぞれが有する偏光特性から、PBS21およびPBS22を透過し、偏光反射部32に対して、1/4波長板35側から入射する。偏光反射部32に入射したp偏光の外界光Yp2は、1/4波長板35および全反射ミラー36によって偏光方向が反転されて反射されることで、1/4波長板35からs偏光の外界光Ys3として下方に向けて反射される。このように、本実施形態では、偏光反射部32は、偏光反射部31により反射されPBS21およびPBS22を透過した外界光のp偏光成分(p偏光の外界光Yp2)が入射され、入射した外界光のp偏光成分をs偏光成分(s偏光の外界光Ys3)に変換して下方向に反射する。
偏光反射部32において1/4波長板35から下方に向けて反射されたs偏光の外界光Ys3は、PBS22が有する偏光特性から、PBS22により右方に向けて反射され、s偏光の外界光Ys4として、CCD12の撮像面に入射する。このように、本実施形態では、CCD12は、偏光反射部32により反射された後にPBS22により反射された外界光のs偏光成分(s偏光の外界光Ys3)の入射を撮像面に受ける。
以上のような構成を備える本実施形態のHMD1によれば、使用者の視線よりも上方に位置する水平方向(左右方向)の光軸O1上に、LCD11、レンズ13、PBS22、およびCCD12という、外装ケース4内に収容される大部分の構成要素を左右方向に横並びに配置することができる。つまり、外装ケース4の大部分を、使用者の眼の高さ位置よりも上方の位置において左右方向に横並びに配置されるLCD11等の各種構成を収容する横長の収容空間を形成する形状にすることができる。これにより、水平方向の視界を効果的に改善することができる。
また、本実施形態のHMD1によれば、LCD11とCCD12とが、使用者の眼Y1の上方に位置するPBS22を挟んで左右の両側に配置されることから、左右方向についてバランス良く装置の小型化を図ることができる。
また、本実施形態のHMD1においては、その好ましい構成として、偏光反射部31および偏光反射部32のそれぞれが有する全反射ミラー34、36は、パワーを有する曲面ミラーである構成が挙げられる。つまり、全反射ミラー34、36として、例えば凸面鏡や凹面鏡等のように、光を集束ないしは発散させる屈折力を有する曲面形状の反射面を形成するミラーを採用することが好ましい。
このように、全反射ミラー34、36としてパワーを有する曲面ミラーを採用することにより、例えば偏光反射部31とPBS22との間や、偏光反射部32とPBS22との間等の、構成要素間の間隔を短くすることができたり、これらの各構成要素間に必要となるレンズ等の光学系を省略することができたりする。これにより、効果的に装置の小型化を図ることが可能となる。また、2つの全反射ミラー34、36のうち、偏光反射部32の全反射ミラー36については、外装ケース4の内部に収容される内装部品となり外部に露出されないことから、設計上の自由度が高く、パワーを有する曲面ミラーを採用することに適している。
[第2実施形態]
本発明の第2実施形態について、図3、図4、および図5を用いて説明する。なお、図4は、図3におけるB方向矢視図に相当し、図5は、図3におけるD方向矢視図に相当する。また、図4では、説明の便宜上、本実施形態に係るHMDが備える一部の構成の図示を省略している。また、第1実施形態と重複する内容、および共通する構成については、同一の符号を用いる等して適宜説明を省略する。
本発明の第2実施形態について、図3、図4、および図5を用いて説明する。なお、図4は、図3におけるB方向矢視図に相当し、図5は、図3におけるD方向矢視図に相当する。また、図4では、説明の便宜上、本実施形態に係るHMDが備える一部の構成の図示を省略している。また、第1実施形態と重複する内容、および共通する構成については、同一の符号を用いる等して適宜説明を省略する。
本実施形態のHMD201においては、PBS21は、第1の光学素子に相当する。また、本実施形態のHMD201は、PBS21の上方に配置される全反射ミラー222を備える。全反射ミラー222は、LCD11から出射された画像光の入射を受け、入射した画像光を反射させ、PBS21に入射させる。
全反射ミラー222は、本実施形態のHMD201において、第2の光学素子に相当する。全反射ミラー222は、LCD11から出射された画像光が使用者の左右方向に沿う方向から入射され、入射した画像光を下方向に反射させてPBS21に入射させる。具体的には次のとおりである。
図3および図4に示すように、全反射ミラー222には、使用者の左右方向に沿う方向、つまり水平方向(図3において左右方向)に進む画像光であって、左右方向の外側から内側に向けて進む画像光が入射される。本実施形態のHMD201は左眼用の構成であるため、全反射ミラー222には、左右方向の外側である左側から左右方向の内側である右側に向けて(図3では左向き)に進む画像光Xs2が入射される。つまり、全反射ミラー222は、左方からの画像光Xs2を、右方向(図3において左方向)を入射方向として受ける。そして、全反射ミラー222は、左方から入射した画像光Xs2を略鉛直方向に下向きに反射させることで、反射した画像光Xs3をPBS21の出射面21aに入射させる。
全反射ミラー222は、このようなPBS21に対する画像光の導光を行うための反射面222aを有する。反射面222aは、PBS21の上方の位置においてPBS21の出射面21aに傾斜対向する面であり、下側が使用者の顔中央側(鼻側)、つまり右側に位置し、上側が使用者の顔の外側、つまり左側に位置するような向きに、正面視で鉛直方向に対して略45°をなすように傾斜した矩形状の面である(図3参照)。つまり、全反射ミラー222の反射面222aは、左斜め下側を向く面である。
より具体的には、全反射ミラー222は、矩形板状の部材であり、両方の板面のうち下側の板面を反射面222aとする。全反射ミラー222は、図4に示すような側面視で、矩形板状の外形における各辺がそれぞれ前後方向(図4における左右方向)および上下方向に沿うような姿勢で配置される。以上のように、全反射ミラー222においては、左方から反射面222aに画像光Xs2が入射し、入射した画像光Xs2が反射され、反射光としての画像光Xs3がPBS21の出射面21aに入射する。
このように全反射ミラー222の反射面222aに対する画像光Xs2の入射方向は、水平面上においてLCD11の画像光の出射方向に直交する方向である。LCD11は、全反射ミラー222の左方の位置において、画像光の出射面が全反射ミラー222の反射面222aに入射する画像光Xs2の光軸O1に水平面上で直交する位置に配置される。また、LCD11は、光軸O1よりも後方の位置に配置される。したがって、LCD11からは前方に向けて画像光が出射され、前方に向けて出射された画像光は、進行方向が右方向に変換され、全反射ミラー222の反射面222aに入射する。
このようにLCD11から前方に向けて出射された画像光の進行方向を右方向に変換するため、本実施形態のHMD201は、全反射ミラー222に入射する画像光の光軸O1上に配置されるPBS223を備える。PBS223は、LCD11から出射された画像光の入射を受け、入射した画像光を反射させ、全反射ミラー222に入射させる。
PBS223は、LCD11から出射された画像光が光軸O1に直交する方向から入射され、入射した画像光を全反射ミラー222に反射させる。具体的には次のとおりである。
図5に示すように、PBS223には、光軸O1に直交する方向として、前後方向(図5において上下方向)に進む画像光であって、前後方向の後側から前側に向けて進む画像光が入射される。本実施形態のHMD201は左眼用の構成であるため、全反射ミラー222の左方に配置されたPBS223に対して、後側から前側に向けて(図3では下向き)に進む画像光Xs1が入射される。つまり、PBS223は、後方からの画像光Xs1を、前方向(図5において下方向)を入射方向として受ける。そして、PBS223は、後方から入射した画像光Xs1を右方向に反射させることで、反射した画像光Xs2を全反射ミラー222の反射面222aに入射させる。
PBS223は、このような全反射ミラー222に対する画像光の導光を行うための出射面223aを有する。出射面223aは、全反射ミラー222の左方の位置において全反射ミラー222の反射面222aに傾斜対向する面であり、前側が使用者の顔中央側(鼻側)、つまり右側に位置し、後側が使用者の顔の外側、つまり左側に位置するような向きに、平面視で前後方向に対して略45°をなすように傾斜した矩形状の面である(図5参照)。つまり、PBS223の出射面223aは、右斜め後側を向く面である。
より具体的には、PBS223は、矩形薄板状の部材であり、図3に示すような正面視で、矩形板状の外形における各辺がそれぞれ上下方向および左右方向に沿うような姿勢で配置される。以上のように、PBS223においては、後方から出射面223aに画像光Xs1が入射し、入射した画像光Xs1が反射され、反射光としての画像光Xs2が全反射ミラー222の反射面222aに入射する。
そして、PBS223と全反射ミラー222との間に、上記のとおりLCD11から出射される画像光の入射を受ける光学系を構成するレンズ13が設けられる。レンズ13は、外装ケース4内において、例えば鏡筒に内装された状態で、全反射ミラー222に入射する画像光の光軸O1とレンズ光軸が一致するように位置決めされた状態で設けられる。
このような構成において、バックライト等の光源からの光を受けたLCD11から前方に向けて出射された画像光が、PBS223の出射面223aに入射する(画像光Xs1)。PBS223に入射した画像光は、右方に向けて反射され、レンズ13に入射してレンズ13によって集光ないしは平行光化され、全反射ミラー222の反射面222aに入射する(画像光Xs2)。全反射ミラー222の反射面222aに入射した画像光は、下方に向けて反射され、PBS21の出射面21aに入射し(画像光Xs3)、出射面21aに入射した画像光は、後向きに反射され、使用者の眼Y1に入射する(画像光Xs4)。
一方、外界を撮像するためのCCD12は、全反射ミラー222の左方の位置であって、さらにPBS223よりも左方の位置において、撮像面が全反射ミラー222の反射面222aに入射する画像光の光軸O1に直交する位置に配置される。そして、CCD12には、右側から左側に向けて進む外界光が入射される。つまり、CCD12は、右方からの外界光を、左方向(図3において右方向)を入射方向として受ける。
また、CCD12は、全反射ミラー222を経由し、全反射ミラー222に入射する画像光の光軸に沿って入射した外界光を撮像面に受けて撮像する。つまり、全反射ミラー222の左方に配置されるCCD12は、全反射ミラー222から左方に向けて出射された外界光の入射を受ける。全反射ミラー222から左方に向けて出射された外界光は、PBS223を透過してCCD12に入射する。
図3に示すように、全反射ミラー222においては、反射面222aが、CCD12に対する外界光の出射面となる。また、図5に示すように、PBS223において、CCD12に対する外界光は、出射面223aの反対側から出射される。
CCD12に入射する外界光に関し、表示撮像ユニット3においては、外部からの外界光は、PBS21において出射面21aと反対側から入射する(図4参照)。そして、PBS21に入射した外界光が、所定の経路を経て、PBS21の上方に位置する全反射ミラー222の反射面222aから左方に向けて出射され、CCD12の撮像面に入射されることになる。
以上のような構成においては、PBS21は、使用者の眼Y1の前に位置し、PBS21の上方に位置する全反射ミラー222は、使用者の眼前において、眼Y1の上方に位置する。全反射ミラー222は、高さ位置としては使用者の額の前辺りに位置する。そして、全反射ミラー222の左方にレンズ13が位置し、そのさらに左方にPBS223が位置し、そのさらに左方にCCD12が位置する。また、PBS223の後方に、LCD11が位置する。
したがって、本実施形態の表示撮像ユニット3においては、使用者の顔前における眼の上方の位置にて、左外側から右側(中央側)にかけて、CCD12、PBS223、レンズ13、および全反射ミラー222が、水平方向(左右方向)に沿う共通の光軸O1上に順に配置される。そして、PBS223の後方に、LCD11が配置される。また、CCD12、PBS223、レンズ13、全反射ミラー222、およびLCD11は、使用者の顔前における眼の上方の位置にて、同じ高さ位置に配置される。そして、全反射ミラー222の下方における眼Y1の前の位置に、PBS21が位置する。
なお、本実施形態では、LCD11が光軸O1の後方の位置に配置される構成が採用されているが、LCD11は、光軸O1の前方の位置に配置されてもよい。この場合、LCD11は、PBS223の前方に配置され、PBS223が、その出射面223aが右斜め前側を向く面となるように配置される。
以上のような構成を備える本実施形態のHMD201によれば、第1実施形態のHMD1と同様に、外界光の入射を受けることで外界を撮像する撮像部を有する構成において、水平方向の視界を大幅に改善することができ、装置の小型化を図ることができる。
以下では、LCD11から出射される画像光、およびCCD12により撮像される外界光の偏光特性に言及し、本実施形態のHMD201についてより詳細に説明する。
(画像光について)
本実施形態のHMD201において、PBS223は、s偏光を反射させてp偏光を透過させる偏光特性を有する。したがって、LCD11から出射された画像光の導光は、次のようにして行われる。
本実施形態のHMD201において、PBS223は、s偏光を反射させてp偏光を透過させる偏光特性を有する。したがって、LCD11から出射された画像光の導光は、次のようにして行われる。
図3から図5に示すように、LCD11から前方に向けて出射されたs偏光の画像光Xs1は、PBS223の出射面223aに入射し、PBS223が有する偏光特性から、PBS223の出射面223aにより右方に向けて反射される。PBS223の出射面223aにより右方に向けて反射されたs偏光の画像光Xs2は、レンズ13によって集光ないしは平行光化されて全反射ミラー222の反射面222aに入射し、全反射ミラー222の反射面222aにより下方に向けて反射される。このように、本実施形態では、PBS223は、LCD11から出射された画像光が光軸O1に直交する方向から入射され、入射した画像光を全反射ミラー222に向けて反射させる。
全反射ミラー222の反射面222aにより下方に向けて反射されたs偏光の画像光Xs3は、PBS21の出射面21aに入射し、PBS21が有する偏光特性から、PBS21の出射面21aにより後方に向けて反射される。PBS21の出射面21aにより後方に向けて反射されたs偏光の画像光Xs4は、使用者の眼Y1に入射する。
(外界光について)
上述のようなLCD11から出射されるs偏光の画像光の眼Y1に対する導光が行われるのに対し、本実施形態のHMD201は、PBS21に入射する外界光のCCD12への導光を行うため、次のような構成を備える。すなわち、本実施形態のHMD201は、PBS21、全反射ミラー222、およびPBS223に加え、偏光反射部231を備える。
上述のようなLCD11から出射されるs偏光の画像光の眼Y1に対する導光が行われるのに対し、本実施形態のHMD201は、PBS21に入射する外界光のCCD12への導光を行うため、次のような構成を備える。すなわち、本実施形態のHMD201は、PBS21、全反射ミラー222、およびPBS223に加え、偏光反射部231を備える。
図3および図4に示すように、偏光反射部231は、PBS21の下方に配置される。偏光反射部231には、PBS21により下方に向けて反射された外界光が、上方から入射される。
偏光反射部231は、第1実施形態のHMD1が備える偏光反射部31と同様の構成を有する。すなわち、偏光反射部231は、上方から順に配置される1/4波長板233および全反射ミラー234を有する。全反射ミラー234は、1/4波長板233側となる上側の面を、反射面234aとする。
そして、偏光反射部231は、入射される光に関し、1/4波長板233を透過させて全反射ミラー234により光を受けるとともに、全反射ミラー234により反射した光を再度1/4波長板233を透過させることで、光の偏光方向をs偏光とp偏光との間で反転させて光を反射する。つまり、偏光反射部231は、入射した光を全反射ミラー234の反射面234aにより全反射させるとともに、その反射面234aに入射する光の往路および反射面234aから反射する光の復路のそれぞれで1/4波長板233を透過させることで、1/4波長板233を2回透過させ、光の偏光方向を反転させる。
このような構成の偏光反射部231によれば、偏光反射部231にs偏光が入射した場合、その入射光は偏光方向が反転されてp偏光として反射される。一方、偏光反射部231にp偏光が入射した場合、その入射光は偏光方向が反転されてs偏光として反射される。
また、本実施形態のHMD201において、上述したように撮像面が全反射ミラー222の反射面222aに入射する画像光の光軸O1に直交する位置に配置されるCCD12は、左右方向について全反射ミラー222に対してLCD11と同じ側の位置に配置されることになる。つまり、本実施形態では、全反射ミラー222の左方に、LCD11およびCCD12の両者が位置する。具体的には、全反射ミラー222の左方において、レンズ13およびPBS223を介してCCD12が位置し、PBS223の後方にLCD11が位置する。
以上のような構成を備える本実施形態のHMD201において、CCD12への外界光の導光は、次のようにして行われる。
図4に示すように、本実施形態のHMD201では、外界光の取入れは、第1実施形態のHMD1と同様に、使用者の眼Y1の前方に位置するPBS21から行われる。したがって、PBS21に入射した外界光のうち、p偏光成分であるp偏光の外界光Yp1は、PBS21を透過し、PBS21の出射面21aから後方に向けて出射され、使用者の眼Y1に入射する。一方、PBS21に入射した外界光のうち、s偏光成分は、PBS21により下方に向けて反射される。
PBS21により下方に向けて反射されたs偏光の外界光Ys2は、偏光反射部231に対して、1/4波長板233側から入射する。偏光反射部231に入射したs偏光の外界光Ys2は、1/4波長板233および全反射ミラー234によって偏光方向が反転されて反射されることで、1/4波長板233からp偏光の外界光Yp2として上方に向けて反射される。このように、本実施形態では、偏光反射部231は、PBS21から下方向に反射した外界光のs偏光成分(s偏光の外界光Ys2)が入射され、入射した外界光のs偏光成分をp偏光成分(p偏光の外界光Yp2)に変換して上方向に反射する。
偏光反射部231において1/4波長板233から上方に向けて反射されたp偏光の外界光Yp2は、PBS21が有する偏光特性から、PBS21を透過し、全反射ミラー222の反射面222aに入射する。全反射ミラー222の反射面222aに入射した外界光Yp2は、外界光Yp3として左方に向けて反射される。
全反射ミラー222において反射面222aから左方に向けて反射されたp偏光の外界光Yp3は、レンズ13を通過した後、PBS223が有する偏光特性から、PBS223を透過し、CCD12の撮像面に入射する。このように、本実施形態では、CCD12は、偏光反射部231により反射された後に全反射ミラー222により反射されてさらにPBS223を透過した外界光のp偏光成分(p偏光の外界光Yp3)の入射を撮像面に受ける。
以上のような構成を備える本実施形態のHMD201によれば、使用者の視線よりも上方に位置する水平方向(左右方向)の光軸O1の高さ位置に、外装ケース4内に収容される大部分の構成要素を横並びに配置することができる。
また、本実施形態のHMD201によれば、LCD11から出射される画像光、およびCCD12に入射する外界光が、いずれもレンズ13を含む共通の光学系を経る光路により導かれる。このため、LCD11による表示画像についての表示画角とCCD12による撮像画像についての撮像画角とを合わせることを容易に行うことができる。つまり、本実施形態の構成は、表示画角と撮像画角とを合わせる観点から好ましい。
また、本実施形態のHMD201によれば、LCD11およびCCD12が、使用者の眼Y1の上方に位置する全反射ミラー222に対して左右方向について同じ側に配置されることから、LCD11とCCD12とを互いに近い位置に配置することができる。これにより、コントロールユニット2による制御等の対象となるLCD11およびCCD12をまとまった位置に設けることができ、LCD11およびCCD12に関する配線等の電気的な構成を簡略化することができる。
また、本実施形態のHMD201においては、その好ましい構成として、第1実施形態のHMD1の場合と同様に、全反射ミラー222および偏光反射部231が有する全反射ミラー234は、パワーを有する曲面ミラーである構成が挙げられる。
このように、全反射ミラー222、234としてパワーを有する曲面ミラーを採用することにより、例えば偏光反射部231と全反射ミラー222との間や、全反射ミラー222とPBS223との間等の、構成要素間の間隔を短くすることができたり、これらの各構成要素間に必要となるレンズ等の光学系を省略することができたりする。これにより、効果的に装置の小型化を図ることが可能となる。
[第3実施形態]
本発明の第3実施形態について、図6および図7を用いて説明する。なお、図7は、図6におけるF方向矢視図に相当する。また、第1実施形態および第2実施形態と重複する内容、および共通する構成については、同一の符号を用いる等して適宜説明を省略する。
本発明の第3実施形態について、図6および図7を用いて説明する。なお、図7は、図6におけるF方向矢視図に相当する。また、第1実施形態および第2実施形態と重複する内容、および共通する構成については、同一の符号を用いる等して適宜説明を省略する。
本実施形態のHMD301においては、PBS21は、第1の光学素子に相当する。また、本実施形態のHMD301は、PBS21の上方に配置されるPBS322を備える。PBS322は、第1実施形態のHMD1が備えるPBS22と同様に、本実施形態のHMD301において第2の光学素子に相当する構成である。
すなわち、PBS322は、PBS22(図1、図2参照)と同様に、LCD11から出射された画像光が使用者の左右方向に沿う方向から入射され、入射した画像光を下方向に反射させてPBS21に入射させる。PBS322は、PBS21に対する画像光の導光を行うための出射面322aを有する。出射面322aは、左斜め下側を向く面である。そして、PBS322においては、左方から出射面322aに画像光Xs2が入射し、入射した画像光Xs2が反射され、反射光としての画像光Xs3がPBS21の出射面21aに入射する。
このようにPBS322の出射面322aに対する画像光Xs2の入射方向は、第2実施形態のHMD201における全反射ミラー222の反射面222aに対する画像光Xs2と同様に、水平面上においてLCD11の画像光の出射方向に直交する方向である。したがって、LCD11からは前方に向けて画像光が出射され、前方に向けて出射された画像光は、進行方向が右方向に変換され、PBS322の出射面322aに入射する。
このようにLCD11から前方に向けて出射された画像光の進行方向を右方向に変換するため、本実施形態のHMD301は、第2実施形態のHMD201と同様に、PBS322に入射する画像光の光軸O1上に配置されるPBS223を備える。PBS223は、LCD11から出射された画像光の入射を受け、入射した画像光を反射させ、PBS322に入射させる。
PBS223は、LCD11から出射された画像光が光軸O1に直交する方向から入射され、入射した画像光をPBS322に反射させる。そして、PBS223とPBS322との間に、上記のとおりLCD11から出射される画像光の入射を受ける光学系を構成するレンズ13が設けられる。レンズ13は、外装ケース4内において、例えば鏡筒に内装された状態で、PBS322に入射する画像光の光軸O1とレンズ光軸が一致するように位置決めされた状態で設けられる。
このような構成において、バックライト等の光源からの光を受けたLCD11から前方に向けて出射された画像光が、PBS223の出射面223aに入射する(画像光Xs1)。PBS223の出射面223aに入射した画像光は、右方に向けて反射され、レンズ13に入射してレンズ13によって集光ないしは平行光化され、PBS322の出射面322aに入射する(画像光Xs2)。PBS322の出射面322aに入射した画像光は、下方に向けて反射され、PBS21の出射面21aに入射し(画像光Xs3)、出射面21aに入射した画像光は、後向きに反射され、使用者の眼Y1に入射する。
一方、外界を撮像するためのCCD12は、PBS322との位置関係を、第2実施形態のHMD201における全反射ミラー222との位置関係と同じくする。すなわち、CCD12は、PBS322の左方の位置であって、さらにPBS223よりも左方の位置において、撮像面がPBS322の出射面322aに入射する画像光の光軸O1に直交する位置に配置される。また、CCD12は、PBS322を経由した外界光の入射を撮像面に受ける。図6に示すように、PBS322においては、出射面322aが、CCD12に対する外界光の出射面となる。
CCD12に入射する外界光に関し、表示撮像ユニット3においては、外部からの外界光は、後述する外界光導入開口部としての絞り325から入射する(図7参照)。また、表示撮像ユニット3においては、絞り325から入射した外界光をCCD12側へ反射するため、後述する全反射ミラー324が設けられている。そして、絞り325に入射した外界光が、全反射ミラー324を含む所定の経路を経て、CCD12の撮像面に入射されることになる。
以上のような構成においては、PBS21は、使用者の眼Y1の前に位置し、PBS21の上方に位置するPBS322は、使用者の眼前において、眼Y1の上方に位置する。PBS322は、高さ位置としては使用者の額の前辺りに位置する。そして、PBS322の左方にレンズ13が位置し、そのさらに左方にPBS223が位置し、そのさらに左方にCCD12が位置する。また、PBS223の後方に、LCD11が位置する。
したがって、本実施形態の表示撮像ユニット3においては、使用者の顔前における眼の上方の位置にて、左外側から右側(中央側)にかけて、CCD12、PBS223、レンズ13、全反射ミラー222、および全反射ミラー324が、水平方向(左右方向)に沿う共通の光軸O1上に順に配置される。そして、PBS223の後方に、LCD11が配置される。また、CCD12、PBS223、レンズ13、全反射ミラー222、全反射ミラー324、およびLCD11は、使用者の顔前における眼の上方の位置にて、同じ高さ位置に配置される。そして、PBS322の下方における眼Y1の前の位置に、PBS21が位置する。なお、本実施形態においても、第2実施形態と同様に、LCD11は、光軸O1の前方の位置に配置されてもよい。
以上のような構成を備える本実施形態のHMD301によれば、第1実施形態のHMD1と同様に、外界光の入射を受けることで外界を撮像する撮像部を有する構成において、水平方向の視界を大幅に改善することができ、装置の小型化を図ることができる。
以下では、LCD11から出射される画像光、およびCCD12により撮像される外界光の偏光特性に言及し、本実施形態のHMD301についてより詳細に説明する。
(画像光について)
本実施形態のHMD301において、PBS322は、s偏光を反射させてp偏光を透過させるPBSである。したがって、LCD11から出射された画像光の導光は、次のようにして行われる。
本実施形態のHMD301において、PBS322は、s偏光を反射させてp偏光を透過させるPBSである。したがって、LCD11から出射された画像光の導光は、次のようにして行われる。
図6および図7に示すように、LCD11から前方に向けて出射されたs偏光の画像光Xs1は、PBS223の出射面223aに入射し、PBS223が有する偏光特性から、PBS223の出射面223aにより右方に向けて反射される。PBS223の出射面223aにより右方に向けて反射されたs偏光の画像光Xs2は、レンズ13によって集光ないしは平行光化されてPBS322の出射面322aに入射し、PBS322の出射面322aにより下方に向けて反射される。このように、本実施形態では、PBS223は、LCD11から出射された画像光が光軸O1に直交する方向から入射され、入射した画像光をPBS322に向けて反射させる。
PBS322の出射面322aにより下方に向けて反射されたs偏光の画像光Xs3は、PBS21の出射面21aに入射し、PBS21が有する偏光特性から、PBS21の出射面21aにより後方に向けて反射される。PBS21の出射面21aにより後方に向けて反射されたs偏光の画像光Xs4は、使用者の眼Y1に入射する。
(外界光について)
上述のようなLCD11から出射されるs偏光の画像光の眼Y1に対する導光が行われるのに対し、本実施形態のHMD301は、外界光のCCD12への導光を行うため、次のような構成を備える。すなわち、本実施形態のHMD301は、PBS322およびPBS223に加え、全反射ミラー324と、絞り325とを備える。
上述のようなLCD11から出射されるs偏光の画像光の眼Y1に対する導光が行われるのに対し、本実施形態のHMD301は、外界光のCCD12への導光を行うため、次のような構成を備える。すなわち、本実施形態のHMD301は、PBS322およびPBS223に加え、全反射ミラー324と、絞り325とを備える。
図6および図7に示すように、全反射ミラー324は、左右方向についてPBS322に対してLCD11と反対側の位置に配置される。本実施形態においては、LCD11が、PBS322の左方に位置するPBS223の後方に配置されるのに対し、全反射ミラー324は、PBS322の右方に配置される。つまり、全反射ミラー324およびPBS223は、互いの間にPBS322を位置させ、PBS322を挟んで互いに反対側に位置するとともに、PBS322の左方に位置するPBS223の後方に、LCD11が位置する。
全反射ミラー324は、使用者の前方から入射した外界光を受けるとともに、入射した外界光を全反射させてPBS322に入射させる。具体的には次のとおりである。
図7に示すように、全反射ミラー324には、使用者の前側から後側に向けて進む外界光が入射される。つまり、全反射ミラー324は、前方からの外界光Ys1、Yp1を、後方向(図7において上方向)を入射方向として受ける。そして、全反射ミラー324は、前方から入射した外界光Ys1、Yp1を左右方向の左向きに反射させることで、反射した外界光Ys1、Yp1をPBS322に入射させる。
全反射ミラー324は、このようなPBS322に対する外界光の導光を行うための反射面324aを有する。反射面324aは、PBS322の右方の位置においてPBS322に傾斜対向する面であり、前側が右側に位置し、後側が左側に位置するような向きに、平面視で鉛直方向に対して略45°をなすように傾斜した矩形状の面である(図7参照)。つまり、全反射ミラー324の反射面324aは、左斜め前側を向く面である。
より具体的には、全反射ミラー324は、矩形板状の部材であり、両方の板面のうち前側の板面を反射面324aとする。全反射ミラー324は、図6に示すような正面視で、矩形板状の外形における各辺がそれぞれ左右方向および上下方向に沿うような姿勢で配置される。以上のように、全反射ミラー324においては、前方から反射面324aに外界光Ys1、Yp1が入射し、入射した外界光Ys1、Yp1が反射され、反射光としての外界光Ys1、Yp1がPBS322の出射面322aの反対側に入射する。
絞り325は、全反射ミラー324の前方に配置される。本実施形態では、絞り325は、高さ位置としては使用者の額の前辺りに位置するとともに、左右方向については使用者の略中央の位置に設けられる。
絞り325は、全反射ミラー324に入射する外界光を導く開口325aを形成する外界光導入開口部である。つまり、絞り325は、表示撮像ユニット3を構成する外装ケース4の前側において、外装ケース4の内部空間を外部に開口させる部分であり、開口325aとして例えば円形状の小孔を形成する部分である。
また、本実施形態のHMD301において、上述したように撮像面がPBS322の出射面322aに入射する画像光の光軸O1に直交する位置に配置されるCCD12は、第2実施形態の場合における全反射ミラー222との関係と同様に、左右方向についてPBS322に対してLCD11と同じ側の位置に配置されることになる。つまり、本実施形態では、PBS322の左方に、LCD11およびCCD12の両者が位置する。具体的には、PBS322の左方において、レンズ13およびPBS223を介してCCD12が位置し、PBS223の後方にLCD11が位置する。
以上のような構成を備える本実施形態のHMD301において、CCD12への外界光の導光は、次のようにして行われる。
図7に示すように、本実施形態のHMD301では、外界光の取入れは、絞り325から行われる。絞り325に対して前方から入射する外界光には、s偏光の外界光Ys1およびp偏光の外界光Yp1が含まれる。絞り325から入射した外界光は、そのまま絞り325の後方に位置する全反射ミラー324の反射面324aに入射する。全反射ミラー324の反射面324aに入射した外界光は、s偏光の外界光Ys2およびp偏光の外界光Yp2として、左方に向けて反射される。
全反射ミラー324の反射面324aにより左方に向けて反射された外界光Ys2、Yp2は、PBS322に対して、出射面322aの反対側から入射する。PBS322に入射した外界光については、PBS322が有する偏光特性から、p偏光の外界光Yp3のみが透過する。PBS322を透過した外界光Yp3は、PBS322の出射面322aから出射される。なお、PBS322に入射した外界光のうちのs偏光成分は、上方に向けて反射される。
PBS322において出射面322aから出射されたp偏光の外界光Yp3は、レンズ13を通過した後、PBS223が有する偏光特性から、PBS223を透過し、CCD12の撮像面に入射する。このように、本実施形態では、CCD12は、全反射ミラー324により反射された後にPBS322およびPBS223を透過した外界光のp偏光成分(p偏光の外界光Yp3)の入射を撮像面に受ける。
以上のような構成を備える本実施形態のHMD301によれば、使用者の視線よりも上方に位置する水平方向(左右方向)の光軸O1の高さ位置に、外装ケース4内に収容される大部分の構成要素を横並びに配置することができる。また、本実施形態のHMD301によれば、第2実施形態のHMD201と同様に、LCD11による表示画像についての表示画角とCCD12による撮像画像についての撮像画角とを合わせることを容易に行うことができ、また、LCD11およびCCD12に関する配線等の電気的な構成を簡略化することができる。
さらに、本実施形態のHMD301によれば、使用者の眼Y1の前には瞳導光用のPBS21のみが存在することになるので、第1実施形態および第2実施形態と比べて、より良好な視界を得ることができるとともに、さらなる装置の小型化を図ることができる。
また、本実施形態のHMD301においては、その好ましい構成として、第1実施形態のHMD1の場合と同様に、全反射ミラー324は、パワーを有する曲面ミラーである構成が挙げられる。
このように、全反射ミラー324としてパワーを有する曲面ミラーを採用することにより、例えば全反射ミラー324とPBS322との間等の、構成要素間の間隔を短くすることができたり、これらの各構成要素間に必要となるレンズ等の光学系を省略することができたりする。これにより、効果的に装置の小型化を図ることが可能となる。
以上説明した各実施形態のHMDにおいては、表示撮像ユニット3の各構成を使用者の顔の中心に対して左右対称に構成することにより、使用者の右側の眼に画像を表示する右眼用の構成や、左右両眼用の構成を実現することができる。この点、第3実施形態のHMD301においては、絞り325の後方に位置する全反射ミラー324の代わりに、ミラー面を2面備えたキュービック状のPBSを採用することにより、1つの絞り325で、両眼分の外界光を取り入れることが可能となる。
また、各実施形態のHMDにおいて、使用者の眼の前に配置される瞳導光用の第1の光学素子として、PBS(PBS21)の代わりにハーフミラーが用いられてもよい。この点、第3実施形態の場合、PBS21は外界光の光路上に存在しないことから、第1および第2実施形態と比べて、PBS21の代わりにハーフミラーを用いた場合における光量の低減によるデメリットは少ない。したがって、第3実施形態の場合、使用者の眼の前に配置される第1の光学素子としては、確保すべき光量やコスト等との兼ね合いによって、適宜PBSかハーフミラーが選択される。
また、各実施形態のHMDにおいては、LCD11から出射される画像光は、s偏光としているが、各実施形態の構成が備えるPBSの反射面の向きや偏光反射部の配置を適正化することで、画像光をp偏光としても容易に実施できる。特に、第2実施形態では、LCD11とCCD12の配置を入れ替え、PBS21の向きを90°回転させることで容易に実施できる。
以上説明した各実施形態のHMDは、共通する構成として、LCD11から出射された画像光と、CCD12に入射する外界光との各光の光路が重なる位置に、2つのPBSを備える。具体的には、第1実施形態のHMD1は、PBS21とPBS22とを備える。また、第2実施形態のHMD201は、PBS21とPBS223とを備える。また、第3実施形態のHMD301は、PBS322とPBS223とを備える。
このように各実施形態のHMDが備える2つのPBSのうち、一方のPBSでは、使用者の眼Y1の近傍で、画像光と外界光とが混ざり、他方のPBSでは、LCD11から出射された画像光と、最終的にCCD12に入射する外界光とが分離される。第1実施形態および第2実施形態のPBS21、第3実施形態のPBS322が、前者のPBSに相当し、第1実施形態のPBS22、第2実施形態および第3実施形態のPBS223が、後者のPBSに相当する。
以上説明したように、上述した実施形態に係るHMDによれば、以下の効果が期待できる。
(1)上記実施形態のHMD1は、画像を表示するための画像光を出射するLCD11と、使用者の眼Y1の前に配置され、LCD11から出射された画像光が上方から入射され、入射した画像光の少なくとも一部を反射させて眼Y1に入射させるとともに、入射した外界光の一部を透過させて眼Y1に入射させるPBS21と、PBS21の上方に配置され、LCD11から出射された画像光が使用者の左右方向に沿う方向から入射され、入射した画像光を下方向に反射させてPBS21に入射させるPBS22と、PBS22を経由し、PBS22に入射する画像光の光軸またはその延長線上に沿って入射した外界光を撮像面に受けて撮像するCCD12と、を備える。これにより、画像表示部に加えて、外界光の入射を受けることで外界を撮像する撮像部を有する構成において、水平方向の視界を大幅に改善することができ、装置の小型化を図ることができ、携帯性を高めることができる。
(2)上記実施形態のHMD1においては、LCD11からは、s偏光の画像光が出射され、PBS21は、s偏光を反射させてp偏光を透過させるPBSであって、眼Y1に入射させる画像光を反射する側と反対側に入射する外界光のs偏光成分を下方向に反射させるものであり、PBS22は、s偏光を反射させてp偏光を透過させるPBSであり、PBS21の下方に配置され、入射する光に対して順に配置される1/4波長板33および全反射ミラー34を有し、PBS21から下方向に反射した外界光のs偏光成分が入射され、入射した外界光のs偏光成分をp偏光成分に変換して上方向に反射する偏光反射部31と、PBS22の上方に配置され、入射する光に対して順に配置される1/4波長板35および全反射ミラー36を有し、偏光反射部31により反射されPBS21およびPBS22を透過した外界光のp偏光成分が入射され、入射した外界光のp偏光成分をs偏光成分に変換して下方向に反射する偏光反射部32と、をさらに備え、CCD12は、左右方向についてPBS22に対してLCD11と反対側の位置に配置され、偏光反射部32により反射された後にPBS22により反射された外界光のs偏光成分の入射を撮像面に受ける。これにより、水平方向の視界を効果的に改善することができる。また、左右方向についてバランス良く装置の小型化を図ることができる。
(3)上記実施形態のHMD1においては、偏光反射部31および偏光反射部32のそれぞれが有する全反射ミラー34、36は、パワーを有する曲面ミラーである。これにより、効果的に装置の小型化を図ることが可能となる。
(4)上記実施形態のHMD201においては、LCD11からは、s偏光の画像光が出射され、PBS21は、s偏光を反射させてp偏光を透過させるPBSであって、眼Y1に入射させる画像光を反射する側と反対側に入射する外界光のs偏光成分を下方向に反射させるものであり、第2の光学素子は、全反射ミラー222であり、PBS21の下方に配置され、入射する光に対して順に配置される1/4波長板233および全反射ミラー234を有し、PBS21から下方向に反射した外界光のs偏光成分が入射され、入射した外界光のs偏光成分をp偏光成分に変換して上方向に反射する偏光反射部231と、全反射ミラー222に入射する画像光の光軸O1上に配置され、s偏光を反射させてp偏光を透過させる偏光特性を有し、LCD11から出射された画像光が光軸O1に直交する方向から入射され、入射した画像光を全反射ミラー222に向けて反射させるPBS223と、をさらに備え、CCD12は、左右方向について全反射ミラー222に対してLCD11と同じ側の位置に配置され、偏光反射部231により反射された後に全反射ミラー222により反射されてさらにPBS223を透過した外界光のp偏光成分の入射を撮像面に受ける。これにより、水平方向の視界を効果的に改善することができる。また、LCD11による表示画像についての表示画角とCCD12による撮像画像についての撮像画角とを合わせることを容易に行うことができる。
(5)上記実施形態のHMD201においては、第2の光学素子としての全反射ミラー222および偏光反射部231が有する全反射ミラー234は、パワーを有する曲面ミラーである。これにより、効果的に装置の小型化を図ることが可能となる。
(6)上記実施形態のHMD301においては、LCD11からは、s偏光の画像光が出射され、第2の光学素子は、s偏光を反射させてp偏光を透過させるPBS322であり、左右方向についてPBS322に対してLCD11と反対側の位置に配置され、使用者の前方から入射した外界光を受けるとともに、入射した外界光を全反射させてPBS322に入射させる全反射ミラー324と、全反射ミラー324の前方に配置され、全反射ミラー324に入射する外界光を導く開口325aを形成する絞り325と、PBS322に入射する画像光の光軸O1上に配置され、s偏光を反射させてp偏光を透過させる偏光特性を有し、LCD11から出射された画像光が光軸O1に直交する方向から入射され、入射した画像光をPBS322に向けて反射させるPBS223と、をさらに備え、CCD12は、左右方向についてPBS322に対してLCD11と同じ側の位置に配置され、全反射ミラー324により反射された後にPBS322およびPBS223を透過した外界光のp偏光成分の入射を撮像面に受ける。これにより、より良好な視界を得ることができるとともに、さらなる装置の小型化を図ることができる。
(7)上記実施形態のHMD301においては、全反射ミラー324は、パワーを有する曲面ミラーである。これにより、効果的に装置の小型化を図ることが可能となる。
1 HMD
11 LCD
21 PBS(第1の光学素子)
22 PBS(第2の光学素子)
31 偏光反射部(第1の偏光反射部)
32 偏光反射部(第2の偏光反射部)
33 1/4波長板
34 全反射ミラー
35 1/4波長板
36 全反射ミラー
201 HMD
222 全反射ミラー(第2の光学素子)
223 PBS
231 偏光反射部
233 1/4波長板
234 全反射ミラー
301 HMD
324 全反射ミラー
325 絞り(外界光導入開口部)
325a 開口
11 LCD
21 PBS(第1の光学素子)
22 PBS(第2の光学素子)
31 偏光反射部(第1の偏光反射部)
32 偏光反射部(第2の偏光反射部)
33 1/4波長板
34 全反射ミラー
35 1/4波長板
36 全反射ミラー
201 HMD
222 全反射ミラー(第2の光学素子)
223 PBS
231 偏光反射部
233 1/4波長板
234 全反射ミラー
301 HMD
324 全反射ミラー
325 絞り(外界光導入開口部)
325a 開口
Claims (7)
- 画像を表示するための画像光を出射する表示素子と、
使用者の眼の前に配置され、前記表示素子から出射された画像光が上方から入射され、入射した画像光の少なくとも一部を反射させて前記眼に入射させるとともに、入射した外界光の一部を透過させて前記眼に入射させる第1の光学素子と、
前記第1の光学素子の上方に配置され、前記表示素子から出射された画像光が使用者の左右方向に沿う方向から入射され、入射した画像光を下方向に反射させて前記第1の光学素子に入射させる第2の光学素子と、
前記第2の光学素子を経由し、前記第2の光学素子に入射する画像光の光軸またはその延長線上に沿って入射した外界光を撮像面に受けて撮像する撮像素子と、を備える、
ヘッドマウントディスプレイ。 - 前記表示素子からは、s偏光の画像光が出射され、
前記第1の光学素子は、s偏光を反射させてp偏光を透過させる偏光ビームスプリッタであって、前記眼に入射させる画像光を反射する側と反対側に入射する外界光のs偏光成分を下方向に反射させるものであり、
前記第2の光学素子は、s偏光を反射させてp偏光を透過させる偏光ビームスプリッタであり、
前記第1の光学素子の下方に配置され、入射する光に対して順に配置される1/4波長板および全反射ミラーを有し、前記第1の光学素子から下方向に反射した外界光のs偏光成分が入射され、入射した外界光のs偏光成分をp偏光成分に変換して上方向に反射する第1の偏光反射部と、
前記第2の光学素子の上方に配置され、入射する光に対して順に配置される1/4波長板および全反射ミラーを有し、前記第1の偏光反射部により反射され前記第1の光学素子および前記第2の光学素子を透過した外界光のp偏光成分が入射され、入射した外界光のp偏光成分をs偏光成分に変換して下方向に反射する第2の偏光反射部と、をさらに備え、
前記撮像素子は、前記左右方向について前記第2の光学素子に対して前記表示素子と反対側の位置に配置され、前記第2の偏光反射部により反射された後に前記第2の光学素子により反射された外界光のs偏光成分の入射を前記撮像面に受ける、
請求項1に記載のヘッドマウントディスプレイ。 - 前記第1の偏光反射部および前記第2の偏光反射部のそれぞれが有する全反射ミラーは、パワーを有する曲面ミラーである、
請求項2に記載のヘッドマウントディスプレイ。 - 前記表示素子からは、s偏光の画像光が出射され、
前記第1の光学素子は、s偏光を反射させてp偏光を透過させる偏光ビームスプリッタであって、前記眼に入射させる画像光を反射する側と反対側に入射する外界光のs偏光成分を下方向に反射させるものであり、
前記第2の光学素子は、全反射ミラーであり、
前記第1の光学素子の下方に配置され、入射する光に対して順に配置される1/4波長板および全反射ミラーを有し、前記第1の光学素子から下方向に反射した外界光のs偏光成分が入射され、入射した外界光のs偏光成分をp偏光成分に変換して上方向に反射する偏光反射部と、
前記第2の光学素子に入射する画像光の光軸上に配置され、s偏光を反射させてp偏光を透過させる偏光特性を有し、前記表示素子から出射された画像光が前記光軸に直交する方向から入射され、入射した画像光を前記第2の光学素子に向けて反射させる偏光ビームスプリッタと、をさらに備え、
前記撮像素子は、前記左右方向について前記第2の光学素子に対して前記表示素子と同じ側の位置に配置され、前記偏光反射部により反射された後に前記第2の光学素子により反射されてさらに前記偏光ビームスプリッタを透過した外界光のp偏光成分の入射を前記撮像面に受ける、
請求項1に記載のヘッドマウントディスプレイ。 - 前記第2の光学素子としての全反射ミラーおよび前記偏光反射部が有する全反射ミラーは、パワーを有する曲面ミラーである、
請求項4に記載のヘッドマウントディスプレイ。 - 前記表示素子からは、s偏光の画像光が出射され、
前記第2の光学素子は、s偏光を反射させてp偏光を透過させる偏光ビームスプリッタであり、
前記左右方向について前記第2の光学素子に対して前記表示素子と反対側の位置に配置され、使用者の前方から入射した外界光を受けるとともに、入射した外界光を全反射させて前記第2の光学素子に入射させる全反射ミラーと、
前記全反射ミラーの前方に配置され、前記全反射ミラーに入射する外界光を導く開口を形成する外界光導入開口部と、
前記第2の光学素子に入射する画像光の光軸上に配置され、s偏光を反射させてp偏光を透過させる偏光特性を有し、前記表示素子から出射された画像光が前記光軸に直交する方向から入射され、入射した画像光を前記第2の光学素子に向けて反射させる偏光ビームスプリッタと、をさらに備え、
前記撮像素子は、前記左右方向について前記第2の光学素子に対して前記表示素子と同じ側の位置に配置され、前記全反射ミラーにより反射された後に前記第2の光学素子および前記偏光ビームスプリッタを透過した外界光のp偏光成分の入射を前記撮像面に受ける、
請求項1に記載のヘッドマウントディスプレイ。 - 前記全反射ミラーは、パワーを有する曲面ミラーである、
請求項6に記載のヘッドマウントディスプレイ。
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