JP2013210015A - 歯車変速機の潤滑装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】前記変速機室(36)内に、歯車対(16,17)が噛合う噛合部(28)にオイルを噴射する複数の噴射孔(29)を備えたオイル配管(7)が、前記両歯車軸(5,6)に対して傾斜して設けられる。
【選択図】 図3
Description
変速機室(36)に収容され、互いに平行なメイン軸(5)とカウンタ軸(6)上の複数の入力歯車(16)と出力歯車(17)との歯車対を有し、該歯車対(16,17)を選択的に切り替えて変速比を切り替える歯車変速機(4)の潤滑装置(24)において、
前記変速機室(36)内に、前記メイン軸(5)とカウンタ軸(6)の各歯車対(16,17)が噛合う噛合部(28)にオイルを噴射する複数の噴射孔(29)を備えたオイル配管(7)が、前記両歯車軸(5,6)に対しては傾斜して設けられることを特徴とする歯車変速機(4)の潤滑装置(24)に関するものである。
前記オイル配管(7)を支持する複数のオイル配管中間支持部(27)が、クランクケース(2)の変速機室(36)内壁面に突出形成されたことを特徴とするものである。
前記複数の噴射孔(29)が、前記オイル配管(7)の軸に沿って螺旋状に配置されていることを特徴とするものである。
前記オイル配管(7)が前記クランクケース(2)内に挿入可能となるよう、前記オイル配管(7)の径より大きい径のオイル配管挿入孔(34)が前記クランクケース(2)の側壁(13L)を貫通して設けられたことを特徴とするものである。
前記オイル配管(7)の一端には切欠き部(33)が設けられ、前記クランクケース(2)内には、前記切欠き部(33)に係合するオイル配管回り止め部片(32)の挿入孔(38)が設けられたことを特徴とするものである。
前記メイン軸(5)と前記カウンタ軸(6)は高さ方向にずらして配置され、前記オイル配管(7)はメイン軸(5)とカウンタ軸(6)との中間の高さに設置されることを特徴とするものである。
前記メイン軸(5)は前記カウンタ軸(6)の下方に配置され、前記オイル配管(7)は前記カウンタ軸(6)の前方に配置され、前記オイル配管(7)から両軸の歯車の噛合部(28)に向けてオイルが噴射されることを特徴とするものである。
前記クランクケース(2)は上下分割式であり、その分割面(2s)で前記カウンタ軸(6)を回転自在に保持することを特徴とするものである。
前記歯車変速機(4)は、歯車軸(5c,6c)の方向に沿って、変速比が順次変化するように配置された歯車対(16,17)を備えていることを特徴とするものである。
前記歯車変速機(54)は、歯車軸(55,56)の方向に沿って、変速比が順次変化するようになっていない歯車対(63,64)を備えていることを特徴とするものである。
歯車対(16,17)が配置された歯車変速機(4)において、オイル配管(7)が歯車軸線に対して傾斜して配置されているので、オイル配管の一方の端部を歯車軸線に近付けることができ、噛合部(28)へのオイル供給量が増え歯車変速機(4)の潤滑効率を高めることができる。
各オイル配管中間支持部(27)の突出量を調整することにより、オイル配管(7)と噛合部(28)の距離を調節することができる。
噴射孔(29)の位置を調整することによって、各噛合部(28)に向けてオイルを正確に噴射することができる。
前記オイル配管挿入孔(34)の径が前記オイル配管(7)の径より大きいので、同オイル配管(7)をクランクケースの側壁(13L)に対して斜めに挿入することが可能となり、組み付け性が向上する。
オイル配管(7)の回転が防止されるので、組み付け時に設定したオイル噴射孔(29)の正しい向きを維持することができる。
前記オイル配管(7)の高さを、高さ方向にずらして配置されているメイン軸(5)とカウンタ軸(6)の中間の高さに設定したことによって、前記噛合部(28)にオイルを直接供給することができる。
前記歯車変速機(4)の左面視において、カウンタ軸(6)は反時計回り(42)に回転し、メイン軸(5)はカウンタ軸(6)の下方で時計回り(41)に回転するので、両歯車の噛合部(28)の前側に付着したオイルも歯車(16,17)の回転の作用によって噛合部(28)へ送ることができ、潤滑効率が向上する。
カウンタ軸(6)はクランクケース分割面(2s)で保持され、前記オイル配管(7)は、前記カウンタ軸(6)の前方に配置されるので、カウンタ軸(6)とオイル配管(7)との位置関係が目視確認でき、整備性が良い。
歯車軸(5c,6c)の方向に沿って、変速比が順次変化するように配置された歯車対(16,17)を備えている歯車変速機(4)に対して本発明は適用できるので、利用範囲が広い。
請求項10の発明において、
歯車軸(55,56)の方向に沿って、変速比が順次変化するようになっていない歯車対(63,64)を備えている歯車変速機(54)に対しても本発明は適用できる。
クランクケース2の左側側壁13Lと右側側壁13Rに、軸受14を介してクランク軸3と平行に回転可能に支持されている。メイン軸5の右端には多板クラッチ15が設けてある。クランク軸3の右端のプライマリ駆動ギヤ8から、メイン軸5に空転可能に設けられたプライマリ従動ギヤ9が回転駆動され、プライマリ従動ギヤ9に接続されている多板クラッチ15を介してメイン軸5が回転駆動される。メイン軸5とカウンタ軸6との間には常時噛合い式歯車変速機構が構成され、メイン軸5には複数の入力歯車16がメイン軸5に対して回転不能に設けられ、カウンタ軸6には複数の出力歯車17がカウンタ軸6に対して回転可能に設けられている。常時噛合う各歯車対の噛合部28を順に結ぶ線28Xが図示してある。噛合部28の位置は高さが順に変化しているので、線28Xは傾斜している。図1には、上記噛合部を順に結ぶ線28Xの範囲が示してある。
Claims (10)
- 変速機室(36)に収容され、互いに平行なメイン軸(5)とカウンタ軸(6)上の複数の入力歯車(16)と出力歯車(17)との歯車対を有し、該歯車対(16,17)を選択的に切り替えて変速比を切り替える歯車変速機(4)の潤滑装置(24)において、
前記変速機室(36)内に、前記メイン軸(5)とカウンタ軸(6)の各歯車対(16,17)が噛合う噛合部(28)にオイルを噴射する複数の噴射孔(29)を備えたオイル配管(7)が、前記両歯車軸(5,6)に対しては傾斜して設けられることを特徴とする歯車変速機(4)の潤滑装置(24)。 - 前記オイル配管(7)を支持する複数のオイル配管中間支持部(27)が、クランクケース(2)の変速機室(36)の内壁面(37)に突出形成されたことを特徴とする請求項1に記載の歯車変速機(4)の潤滑装置(24)。
- 前記複数の噴射孔(29)が、前記オイル配管(7)の軸に沿って螺旋状に配置されていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の歯車変速機(4)の潤滑装置(24)。
- 前記オイル配管(7)が前記クランクケース(2)内に挿入可能となるよう、前記オイル配管(7)の径より大きい径のオイル配管挿入孔(34)が前記クランクケース(2)の側壁(13L)を貫通して設けられたことを特徴とする請求項1乃至請求項3の何れかに記載の歯車変速機(4)の潤滑装置(24)。
- 前記オイル配管(7)の一端には切欠き部(33)が設けられ、前記クランクケース(2)内には、前記切欠き部(33)に係合するオイル配管回り止め部片(32)の挿入孔(38)が設けられたことを特徴とする請求項1乃至請求項4の何れかに記載の歯車変速機(4)の潤滑装置(24)。
- 前記メイン軸(5)と前記カウンタ軸(6)は高さ方向にずらして配置され、前記オイル配管(7)はメイン軸(5)とカウンタ軸(6)との中間の高さに設置されることを特徴とする請求項1乃至請求項5の何れかに記載の歯車変速機(4)の潤滑装置(24)。
- 前記メイン軸(5)は前記カウンタ軸(6)の下方に配置され、前記オイル配管(7)は前記カウンタ軸(6)の前方に配置され、前記オイル配管(7)から両軸の歯車の噛合部(28)に向けてオイルが噴射されることを特徴とする請求項6に記載の歯車変速機(4)の潤滑装置。
- 前記クランクケース(2)は上下分割式であり、その分割面(2s)でカウンタ軸(6)を回転自在に保持することを特徴とする請求項7に記載の歯車変速機(4)の潤滑装置(24)。
- 前記歯車変速機(4)は、歯車軸(5,6)の方向に沿って、変速比が順次変化するように配置された歯車対(16,17)を備えていることを特徴とする請求項1乃至請求項8の何れかに記載の歯車変速機(4)の潤滑装置(24)。
- 前記歯車変速機(54)は、歯車軸(55,56)の方向に沿って、変速比が順次変化するようになっていない歯車対(63,64)を備えていることを特徴とする請求項1乃至請求項8の何れかに記載の歯車変速機(54)の潤滑装置(84)。
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JP2005180488A (ja) * | 2003-12-16 | 2005-07-07 | Honda Motor Co Ltd | エンジンの潤滑装置 |
JP2010507768A (ja) * | 2006-10-25 | 2010-03-11 | スカニア シーブイ アクチボラグ(パブル) | 潤滑装置、ギヤボックス、およびギヤボックスの潤滑方法 |
-
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US10890246B2 (en) | 2016-09-30 | 2021-01-12 | Honda Motor Co., Ltd. | Transmission |
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