JP2013208842A - 印刷機の制御装置および印刷可能数量の算出方法 - Google Patents

印刷機の制御装置および印刷可能数量の算出方法 Download PDF

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Abstract

【課題】版胴に対するドクターブレードのドクタ圧を徐々に増加させる際に、ドクタ圧を増加させるタイミングを適切なものとすることができる印刷機の制御装置および印刷可能数量の算出方法を提供する。
【解決手段】印刷機によりかぶりが発生することなく印刷可能なウエブWの長さである印刷可能数量を算出するための印刷機の制御装置は、印刷機における版胴12に対するドクターブレード24のドクタ圧の初期値、および版胴12の表面のスキューネス(Rsk)の値を受け付ける受付手段52と、ドクタ圧の値およびスキューネスの値と、印刷可能数量との関係を記憶する記憶部60と、記憶部60に記憶された関係に基づいて、受付手段52により受け付けられたドクタ圧の初期値およびスキューネスの値に対応する印刷可能数量を算出する算出手段54と、を備えている。
【選択図】図5

Description

本発明は、印刷機によりかぶりが発生することなく印刷可能なウエブの長さである印刷可能数量を算出するための印刷機の制御装置、および当該印刷可能数量の算出方法に関する。
グラビア印刷機によりグラビア印刷を行う際に、長時間印刷を行うと、ドクターブレードの刃先形状が摩耗により変化し、版胴に対するドクターブレードのドクタ圧が弱くなってしまった箇所でインキがせき止められなくなる場合がある。このような箇所では、非画像部のインキの一部をドクターブレードが掻き洩らしてしまうため、被印刷物の非画像部にインキが転移してしまうという、いわゆる「かぶり」と呼ばれる現象が発生してしまうおそれがある。かぶりが発生することにより、被印刷物の絵柄が正確に転写されず、多くの不良品が発生してしまう。
従来では、使用中のドクターブレードに対して刃先の摩耗を評価する手段がなく、実際にインキの掻き洩らしを視認することでしか、使用可否の判断をすることができなかった。
印刷中におけるかぶりの発生を抑制するためには、以下に示すような様々な方法が用いられるようになっている。例えば、版胴に対するドクターブレードのドクタ圧を大きくし、インキの掻き漏らしを少なくする方法が知られている。また、ドクターブレードを頻繁に交換し、常に摩耗していないドクターブレードを用いる方法が知られている。また、特許文献1に示すように、ドクターブレードの材料を、耐摩耗性に優れたものに変更する方法が知られている。また、特許文献2に示すように、版胴に対するドクターブレードのドクタ圧を徐々に増加させる方法が知られている。
特開2010−240897号公報 特開2004−306424号公報
しかしながら、版胴に対するドクターブレードのドクタ圧を大きくし、インキの掻き漏らしを少なくする方法では、ドクタ圧が増加することによりドクターブレードの刃先の摩耗が促進されるため、ドクターブレードの使用可能な時間が減少するという問題がある。また、ドクターブレードを頻繁に交換し、常に摩耗していないドクターブレードを用いる方法では、ドクターブレードの使用本数が増加するため、ランニングコストが増加するという問題がある。また、この方法では、ドクターブレードの交換の際に印刷機を停止させる必要があるため、停止時間が無断になってしまうという問題がある。
また、ドクターブレードの材料を、耐摩耗性に優れたものに変更する方法では、ドクターブレードを製造する際に工程数が増え、ドクターブレードのコストが増加してしまうという問題がある。また、版胴に対するドクターブレードのドクタ圧を徐々に増加させる方法については、特許文献2にはドクタ圧を増加させるタイミングについて何ら記載されておらず、このため、ドクタ圧を早く増加させてしまうとドクターブレードの使用可能な時間が短くなり、一方、ドクタ圧の増加を遅くすると、版胴に対するドクターブレードのドクタ圧が弱くなってしまった箇所でかぶりが発生してしまうという問題がある。
本発明は、このような点を考慮してなされたものであり、作業者が入力手段により入力する等によって受け付けられた、印刷機における版胴に対するドクターブレードのドクタ圧の初期値、および版胴の表面のスキューネス等に基づいて、印刷機によりかぶりが発生することなく印刷可能なウエブの長さである印刷可能数量を算出することにより、版胴に対するドクターブレードのドクタ圧を徐々に増加させる際に、ドクタ圧を増加させるタイミングを適切なものとすることができ、このことにより、版胴に対するドクターブレードのドクタ圧を、当該ドクターブレードの刃先の劣化に合わせて自動的に増加させることができ、印刷機を停止させることなくかぶりの発生を抑制することができる印刷機の制御装置および印刷可能数量の算出方法を提供することを目的とする。
本発明の印刷機の制御装置は、印刷機によりかぶりが発生することなく印刷可能なウエブの長さである印刷可能数量を算出するための印刷機の制御装置であって、印刷機における版胴に対するドクターブレードのドクタ圧の初期値、および前記版胴の表面のスキューネス(Rsk)の値を受け付ける受付手段と、ドクタ圧の値およびスキューネスの値と、印刷可能数量との関係を記憶する記憶部と、前記記憶部に記憶された関係に基づいて、前記受付手段により受け付けられたドクタ圧の初期値およびスキューネスの値に対応する印刷可能数量を算出する算出手段と、を備えている。
本発明の他の印刷機の制御装置は、印刷機によりかぶりが発生することなく印刷可能なウエブの長さである印刷可能数量を算出するための印刷機の制御装置であって、印刷機における版胴に対するドクターブレードのドクタ圧の初期値、前記版胴の表面のスキューネス(Rsk)の値、および前記版胴の表面の算術平均粗さ(Ra)の値を受け付ける受付手段と、ドクタ圧の値、スキューネスの値および算術平均粗さの値と、印刷可能数量との関係を記憶する記憶部と、前記記憶部に記憶された関係に基づいて、前記受付手段により受け付けられたドクタ圧の初期値、スキューネスの値および算術平均粗さの値に対応する印刷可能数量を算出する算出手段と、を備えている。
これらの印刷機の制御装置によれば、少なくともドクタ圧の値およびスキューネス(Rsk)の値と、印刷可能数量との関係を記憶部に予め記憶させておき、印刷機による印刷の開始前に、ドクターブレードのドクタ圧の初期値および版胴の表面のスキューネスの値等を受付手段に受け付け、記憶部に記憶された関係に基づいて、受付手段に受け付けられたドクタ圧の初期値およびスキューネスの値等に対応する印刷可能数量を算出するようになっている。このため、版胴に対するドクターブレードのドクタ圧を徐々に増加させる際に、ドクタ圧を増加させるタイミングを適切なものとすることができ、このことにより、版胴に対するドクターブレードのドクタ圧を、当該ドクターブレードの刃先の劣化に合わせて自動的に増加させることができ、印刷機を停止させることなくかぶりの発生を抑制することができる。
とりわけ、印刷可能数量を算出する際に版胴の表面のスキューネスの値を用いるようになっているが、このようなスキューネスの値を用いること自体が新規なことである。すなわち、従来では、版胴の表面粗さのパラメータとして算術表面粗さの値が主に用いられていたが、このような算術表面粗さの値だけでは、かぶりの発生を的確に相関付けすることができなかった。これに対し、スキューネスの値を用いた場合には、版胴の表面の粗さ曲線が上方に凸形状となっているのかそれとも下方に凸形状となっているのかを、スキューネスの値を用いることにより参照することができるため、かぶりの発生をより的確に相関付けすることができるようになる。
本発明の印刷機の制御装置においては、印刷機により実際に印刷されたウエブの長さが印刷可能数量に達したときに、前記版胴に対する前記ドクターブレードのドクタ圧が増加可能である場合には、ドクタ圧を増加させた後に、前記算出手段により、増加したドクタ圧の値に対する印刷可能数量を改めて算出するようになっていてもよい。
本発明の印刷機の制御装置においては、印刷機に設けられた表示部に、前記算出手段により算出された印刷可能数量を表示させるようになっていてもよい。
本発明の印刷可能数量の算出方法は、印刷機によりかぶりが発生することなく印刷可能なウエブの長さである印刷可能数量の算出方法であって、印刷機における版胴に対するドクターブレードのドクタ圧の値、および前記版胴の表面のスキューネス(Rsk)の値と、印刷可能数量との関係を記憶部に予め記憶させておく工程と、ドクタ圧の初期値およびスキューネスの値を受け付ける工程と、前記記憶部に記憶された関係に基づいて、受け付けられたドクタ圧の初期値およびスキューネスの値に対応する印刷可能数量を算出する工程と、を備えている。
本発明の他の印刷可能数量の算出方法は、印刷機によりかぶりが発生することなく印刷可能なウエブの長さである印刷可能数量の算出方法であって、印刷機における版胴に対するドクターブレードのドクタ圧の値、前記版胴の表面のスキューネス(Rsk)の値、および前記版胴の表面の算術平均粗さ(Ra)の値と、印刷可能数量との関係を記憶部に予め記憶させておく工程と、ドクタ圧の初期値、スキューネスの値および算術平均粗さの値を受け付ける工程と、前記記憶部に記憶された関係に基づいて、受け付けられたドクタ圧の初期値、スキューネスの値および算術平均粗さの値に対応する印刷可能数量を算出する工程と、を備えている。
これらの印刷可能数量の算出方法によれば、少なくともドクタ圧の値およびスキューネス(Rsk)の値と、印刷可能数量との関係を記憶部に予め記憶させておき、印刷機による印刷の開始前に、ドクターブレードのドクタ圧の初期値および版胴の表面のスキューネスの値等を受け付け、記憶部に記憶された関係に基づいて、受け付けられたドクタ圧の初期値およびスキューネスの値等に対応する印刷可能数量を算出するようになっている。このため、版胴に対するドクターブレードのドクタ圧を徐々に増加させる際に、ドクタ圧を増加させるタイミングを適切なものとすることができ、このことにより、版胴に対するドクターブレードのドクタ圧を、当該ドクターブレードの刃先の劣化に合わせて自動的に増加させることができ、印刷機を停止させることなくかぶりの発生を抑制することができる。
本発明の印刷可能数量の算出方法においては、印刷機により実際に印刷されたウエブの長さが印刷可能数量に達したときに、前記版胴に対する前記ドクターブレードのドクタ圧が増加可能である場合には、ドクタ圧を増加させた後に、増加したドクタ圧の値に対する印刷可能数量を改めて算出するようになっていてもよい。
本発明の印刷可能数量の算出方法においては、印刷機に設けられた表示部に、算出された印刷可能数量を表示させるようになっていてもよい。
本発明の印刷機の制御装置および印刷可能数量の算出方法によれば、版胴に対するドクターブレードのドクタ圧を徐々に増加させる際に、ドクタ圧を増加させるタイミングを適切なものとすることができる。
本発明の実施の形態による印刷機における版胴およびドクターブレードの概略の構成を示す構成図である。 図1に示す版胴およびドクターブレードの構成の詳細を示す構成図である。 図1に示す版胴およびドクターブレードの構成の詳細を示す構成図である。 本発明の実施の形態による印刷機の制御装置の機能ブロック図である。 本発明の実施の形態による印刷機の制御方法を示すフローチャートである。 算術平均粗さを説明するための図である。 スキューネスを説明するための図である。 本発明の実施の形態による様々なサンプル例を示す図である。 ドクタ圧の値およびスキューネスの値と、印刷可能数量との関係を示すテーブルである。 ドクタ圧の値、算術表面粗さの値およびスキューネスの値と、印刷可能数量との関係を示すテーブルである。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。図1乃至図10は、本実施の形態に係る印刷機の制御装置および印刷可能数量の算出方法を示す図である。このうち、図1は、本実施の形態による印刷機における版胴およびドクターブレードの概略の構成を示す構成図であり、図2および図3は、図1に示す版胴およびドクターブレードの構成の詳細を示す構成図である。また、図4は、本実施の形態による印刷機の制御装置の機能ブロック図であり、図5は、本実施の形態による印刷機の制御方法を示すフローチャートである。また、図6は、算術平均粗さを説明するための図であり、図7は、スキューネスを説明するための図である。また、図8は、本実施の形態による様々なサンプル例を示す図である。また、図9は、ドクタ圧の値およびスキューネスの値と、印刷可能数量との関係を示すテーブルであり、図10は、ドクタ圧の値、算術表面粗さの値およびスキューネスの値と、印刷可能数量との関係を示すテーブルである。
まず、本実施の形態による印刷機における版胴およびドクターブレードの構成について図1乃至図3を用いて説明する。
図1に示すように、印刷機における印刷ユニットには、版胴12と、当該版胴12に当接するよう設けられた圧胴14とが設けられており、版胴12と圧胴14との間に形成されたニップ部Nに、連続的に搬送される帯状のウエブWが送られるようになっている。また、図1に示すように、版胴12の近傍にはインキ容器16が設けられており、このインキ容器16に貯留されたインキ16aが版胴12に転写され、版胴12に転写されたインキは当該版胴12が回転することによりウエブWに転写されるようになっている。また、版胴12の近傍にはドクターユニット20が設けられており、このドクターユニット20のドクターブレード24の刃先が版胴12の表面に当接することにより、版胴12に転写されたインキが掻き落とされるようになっている。
ドクターユニット20の構成の詳細について図2および図3を用いて説明する。図2は、ドクターユニット20のドクターブレード24の刃先が版胴12の表面から離間した状態を示しており、図3は、ドクターユニット20のドクターブレード24の刃先が版胴12の表面に当接した状態を示している。
図2および図3に示すように、ドクターブレード24はドクターブレード保持部22により保持されるようになっている。また、ドクターブレード保持部22は、軸26を中心として回転自在となっている。また、ドクターユニット20には、伸縮可能なピストン部分28aを有するエアシリンダ機構28が設けられており、このエアシリンダ機構28におけるピストン部分28aがドクターブレード保持部22の末端部分に接続されている。図2は、エアシリンダ機構28におけるピストン部分28aが収縮した状態を示しており、図3は、エアシリンダ機構28におけるピストン部分28aが伸長した状態を示している。図2および図3に示すように、エアシリンダ機構28におけるピストン部分28aが伸縮することにより、軸26を中心としてドクターブレード保持部22が回転し、このピストン部分28aが図3に示すように伸長したときに、ドクターブレード24の刃先が版胴12に当接するようになっている。版胴12に対するドクターブレード24のドクタ圧は、エアシリンダ機構28におけるピストン部分28aの加圧力、具体的には例えばエアシリンダのエア圧に基づいて算出することができるようになっている。
次に、図1乃至図3に示すような印刷ユニットが設けられた印刷機の制御装置の構成について図4を用いて説明する。図4に示すように、印刷機の制御装置は、当該印刷機の各構成要素を制御する制御部50を有している。また、制御部50には、受付手段52、算出手段54、駆動部56、表示部58および記憶部60がそれぞれ接続されている。受付手段52には、印刷機における版胴12に対するドクターブレード24のドクタ圧の初期値や、版胴12の表面のスキューネス(Rsk)の値が受け付けられるようになっている。具体的には、印刷機にはタッチパネルや操作キー等の入力手段が設けられており、このような入力手段によりドクタ圧の初期値やスキューネスの値が作業者によって入力されることにより、これらのドクタ圧の初期値やスキューネスの値が受付手段52に受け付けられるようになっている。あるいは、ドクタ圧の初期値が自動的に設定されるようになっており、設定されたドクタ圧の初期値が受付手段52に受け付けられるようになっていてもよい。また、ドクタ圧の初期値やスキューネスの値に加えて、版胴12の表面の算術平均粗さ(Ra)の値が受付手段52に受け付けられるようになっていてもよい。これらのスキューネスの値および算術平均粗さの値の詳細については後述する。
また、算出手段54は、印刷機によりかぶりが発生することなく印刷可能なウエブWの長さである印刷可能数量を算出するようになっている。このような印刷可能数量の算出方法の詳細については後述する。また、駆動部56は、印刷機の印刷ユニットにおける版胴12等を駆動するようになっている。また、表示部58は、印刷機における様々な情報を表示するようになっている。具体的には、算出手段54により算出された印刷可能数量が表示部58に表示される。また、記憶部60は、ドクタ圧の値およびスキューネスの値と、印刷可能数量との関係を記憶するようになっている。記憶部60に記憶される、「ドクタ圧の値およびスキューネスの値と、印刷可能数量との関係」の詳細については後述する。
次に、算術平均粗さ(Ra)の値およびスキューネス(Rsk)の値について図6および図7を用いて説明する。算術平均粗さ(Ra)の値は、版胴12の表面粗さを示すパラメータの一つであり、「JIS B0601:2001」により規定されており、高さ方向の絶対値の平均値を示すものである。図6において、ラインmは、版胴12の表面の粗さ曲線の平均線を示し、ラインnは、平均線であるラインmに対する版胴12の表面の粗さ曲線の高さ方向の絶対値の平均値を示すラインである。すなわち、ラインmとラインnとの差が算術平均粗さ(Ra)となる。このような算術平均粗さ(Ra)の値は、図6における式1により算出することができる。算術平均粗さ(Ra)の値の詳細については、「JIS B0601:2001」を参照されたい。
また、スキューネス(Rsk)の値は、版胴12の表面粗さを示すパラメータの一つであり、「JIS B0601:2001」により規定されておる。このようなスキューネス(Rsk)の値は、図7に示すように版胴12の表面の粗さ曲線の確率密度分布を示すものであり、このようなスキューネスの値が負の大きさである場合には、版胴12の表面の粗さ曲線が上方に凸形状となっており、一方、スキューネスの値が正の大きさである場合には、版胴12の表面の粗さ曲線が下方に凸形状となっている。このようなスキューネス(Rsk)の値は、図7における式2により算出することができる。スキューネス(Rsk)の値の詳細については、「JIS B0601:2001」を参照されたい。
記憶部60に記憶される、「ドクタ圧の値およびスキューネスの値と、印刷可能数量との関係」の詳細について以下に説明する。「ドクタ圧の値およびスキューネスの値と、印刷可能数量との関係」として、記憶部60には下記に示すような線形方程式が記憶されるようになっている。
P=ax+by+c
このうち、Pは印刷可能数量であり、xはドクタ圧の値であり、yはスキューネスの値である。また、a、b、cは定数であり、これらの定数a、b、cは実験により予め設定されるようになっている。また、記憶部60に記憶される、「ドクタ圧の値およびスキューネスの値と、印刷可能数量との関係」は、上述のような線形方程式に限定されることはなく、ドクタ圧の値およびスキューネスの値をそれぞれ入力値とし、印刷可能数量を出力値とするような非線形方程式が用いられるようになっていてもよい。
また、記憶部60に記憶される、「ドクタ圧の値およびスキューネスの値と、印刷可能数量との関係」として、上述のような方程式の代わりに、図9に示すようなテーブルが記憶部60に記憶されるようになっていてもよい。図9に示すテーブルでは、ドクタ圧(N/cm)が2.5〜5.0(N/cm)、Rsk(スキューネスの値)が0〜−1.0の各々の場合における、印刷可能数量(m)が表示されている。そして、算出手段54により印刷可能数量を算出する際に、図9に示すテーブルにより、受付手段52に受け付けられたドクタ圧の初期値およびスキューネスの値の各々に最も近似するドクタ圧の値およびスキューネスの値に対応する印刷可能数量が用いられる。具体的には、受付手段52に受け付けられたドクタ圧の初期値が2.9であり、Rsk(スキューネスの値)が−0.18であった場合には、図9に示すテーブルにおいてドクタ圧=3.0、Rsk=−0.2に対応する印刷可能数量である24000mが算出手段54において算出結果として出力されるようになる。あるいは、図9に示すテーブルを用いた際に、図9に示すテーブルで示されるドクタ圧の値およびスキューネスの値にぴったり一致するドクタ圧の値およびスキューネスの値が受付手段52に受け付けられなかったときには、図9に示すテーブルにおいて比例按分により印刷可能数量が算出されるようになっていてもよい。
次に、図4に示すような制御装置を用いた、本実施の形態による印刷機の制御方法について図5に示すフローチャートを用いて説明する。
印刷機によりグラビア印刷を行う前に、作業者は、版胴12の表面のスキューネス(Rsk)の値、および、版胴12とドクターブレード24の刃先との接触長さを測定し、測定されたスキューネスの値および接触長さの値を入力手段により制御装置に入力する。また、実験値を元に版胴12に対するドクターブレード24のドクタ圧の初期値を決定する。このようなドクタ圧の初期値は、作業者が手動で入力手段により制御装置に入力してもよく、あるいは自動的にドクタ圧の初期値が決定されるようになっていてもよい。このようにして、ドクタ圧の初期値およびスキューネスの値が受付手段52に受け付けられるようになる(STEP1)。そして、算出手段54は、記憶部60に記憶されている、ドクタ圧の値およびスキューネスの値と、印刷可能数量との関係に基づいて、受付手段52により受け付けられたドクタ圧の初期値およびスキューネスの値に対応する印刷可能数量を算出する(STEP2)。ここで、印刷可能数量とは、印刷機によりかぶりが発生することなく印刷可能なウエブWの長さのことをいい、具体的には、印刷機によりこれから印刷可能数量の長さ分だけウエブWに対して印刷を行っても、かぶり等が発生しないで問題なくグラビア印刷を行うことができるような長さのことをいう。算出手段54により算出された印刷可能数量は、表示部58に表示されるようになり、作業者はこの印刷可能数量を視認することができるようになる。
そして、印刷機により実際のグラビア印刷を開始し(STEP3)、実際に印刷されたウエブWの長さが印刷可能数量に達するまで印刷が行われる(STEP4の「NO」)。そして、実際に印刷されたウエブWの長さが印刷可能数量に達したときに(STEP4の「YES」)、ドクタ圧の増加が可能な場合には(STEP5の「YES」)、作業者は版胴12に対するドクターブレード24のドクタ圧を増加させる(STEP6)。具体的には、シリンダー機構28におけるピストン部分28aをより一層伸長させるようにし、図3における軸26を中心とした反時計回りの方向(図3における矢印方向)にかかる力のモーメントを大きくする。このような版胴12に対するドクターブレード24のドクタ圧の増加は自動的に行われるようになっていてもよいし、あるいは作業者が手動で版胴12に対するドクターブレード24のドクタ圧を増加させるようになっていてもよい。そして、増加後のドクタ圧の値は受付手段52に自動的にまたは手動で受け付けられ、算出手段54により、増加したドクタ圧の値に対する印刷可能数量が改めて算出される。このようにして、印刷機によるグラビア印刷が再開されるようになる。
一方、版胴12に対するドクターブレード24のドクタ圧をこれ以上増加させることができない場合には(STEP5の「NO」)、印刷を続行する場合には(STEP7の「YES」)、印刷機を一旦停止させる(STEP8)。そして、ドクターブレード24を新品のものに交換した後(STEP9)、作業者は新しいドクターブレード24のドクタ圧の初期値およびスキューネスの値等を入力手段により入力し、ドクタ圧の初期値およびスキューネスの値が受付手段52に受け付けられるようにする。このようにして、印刷機によるグラビア印刷が再開されるようになる。一方、印刷を続行しない場合には(STEP7の「NO」)、一連の印刷作業が終了する。
図5に示すフローチャートでは、版胴12に対するドクターブレード24のドクタ圧の初期値および版胴12の表面のスキューネスの値に基づいて、算出手段54が印刷可能数量を算出する態様について説明したが、本実施の形態ではこのような態様に限定されることはない。他の方法として、ドクタ圧の初期値およびスキューネスの値に加えて、版胴12の表面の算術表面粗さの値も参照して、算出手段54が印刷可能数量を算出するようになっていてもよい。この場合には、記憶部60には、ドクタ圧の値、スキューネスの値および算術平均粗さの値と、印刷可能数量との関係が予め記憶されるようになっている。また、印刷機によりグラビア印刷を開始する前に、作業者は入力手段によりドクタ圧の初期値、スキューネスの値および算術平均粗さの値を入力し、これらのドクタ圧の初期値、スキューネスの値および算術平均粗さの値が受付手段52に受け付けられるようになる。そして、算出手段54は、記憶部60に記憶された関係に基づいて、受付手段52により受け付けられたドクタ圧の初期値、スキューネスの値および算術平均粗さの値に対応する印刷可能数量を算出するようになる。その後、実際に印刷されたウエブWの長さが印刷可能数量に達したときに、ドクタ圧の増加が可能な場合には、作業者は版胴12に対するドクターブレード24のドクタ圧を増加させる。そして、増加後のドクタ圧の値は受付手段52に自動的にまたは手動で受け付けられ、算出手段54により、増加したドクタ圧の値に対する印刷可能数量が改めて算出される。このようにして、印刷機によるグラビア印刷が再開されるようになる。
算術表面粗さの値およびスキューネスの値の両方を用いて印刷可能数量を算出する場合には、算術表面粗さの値が0.030μm以下もしくはスキューネスの値が負のときに、版胴12の表面において上向きの突起が少なくなるため、ドクターブレード24の刃先の摩耗の進行が遅くなり、長い間かぶりが発生せず、印刷を行うことが可能となる。すなわち、算術表面粗さの値が0.030μm以下もしくはスキューネスの値が負のときには、印刷可能数量が比較的大きくなる。一方、スキューネスの値が正のときには、版胴12の表面上には上向きの突起が多くなり、ドクターブレード24の刃先の摩耗の進行を促すため、印刷開始後に早い段階においてかぶりが発生してしまう。また、スキューネスの値の値が負である場合でも、その絶対値が大きい場合には、版胴12の表面が大きく荒れた状態となり、かぶりが発生しやすくなる。すなわち、スキューネスの値は、その絶対値が小さい負の値であるときにかぶりの発生を最も抑制することができるようになる。
次に、本実施の形態による印刷機の実際のサンプル例について図8を用いて説明する。まず、印刷機による印刷条件について説明する。以下に示すサンプル例では、版胴12の表面にクロムメッキが施されており、この版胴12の回転速度は250m/minであり、版胴12に対するドクターブレード24のドクタ圧は2.5N/cm〜5.0N/cmの間で可変である。また、ドクターブレード24としては、東京製作所製の商品名「TSドクターブレード」を用いた。このようなドクターブレード24の材質(母材)は鉄であり、めっきとしてセラめっきが施されており、厚さは200μm、刃先厚さは70μmであった。
また、版胴12の表面粗さを測定する測定器として、株式会社小坂研究所製の商品名「サーフコーダSE1200」を用いた。このような測定器は、算術表面粗さ(Ra)の値およびスキューネス(Rsk)の値の両方を測定することができるようになっている。また、このような測定器による測定方法は2次元であり、測定範囲は4mmであり、測定倍率は20Kである。また、λsフィルタはGaussであり、カットオフ種別はガウシアンであり、カットオフ波長は0.80mmである。また、このような測定器では、傾斜補正は最小自乗直線によるものであり、測定速度は0.20mm/sであり、ピックアップ種別は標準ピックアップである。
図8に示すようなサンプル例では、インキ容器16にインキ16aを貯留し、ドクターブレード24で版胴12の表面を掻きながら(いわゆるアイドリング状態)、版胴12の表面を目視にて観察している。
サンプル1−1〜1−4では、スキューネスの値が様々である版胴12に対し、ドクターブレード24のドクタ圧のみを変更し、アイドリングを行い、かぶりが発生した最小のドクタ圧(限界ドクタ圧)を求めた。サンプル1−1では、スキューネスの値が正であるため、ドクタ圧にかかわらずかぶりが発生した。一方、サンプル1−2〜1−4では、スキューネスの値が負であるが、このスキューネスの値の絶対値が大きくなるに従い、限界ドクタ圧が増加するようになった。すなわち、スキューネスの値が負である場合に、このスキューネスの値の絶対値が大きくなると、版胴12に対するドクターブレード24のドクタ圧を大きくしなければ、かぶりの発生を抑制することができなかった。
サンプル2−1〜2−5では、算術表面粗さの値が0.030μm、スキューネスの値が−0.135である版胴12に対してアイドリングを行い、実際の印刷数量が増加したときの算術表面粗さの値およびスキューネスの値の変化を示している。サンプル2−1〜2−5に示すように、実際の印刷数量が増えると、算術表面粗さの値は徐々に低下した。一方、スキューネスの値はサンプル2−1〜2−5の全てで負であったが、このスキューネスの値の絶対値は、実際の印刷数量が増えるに従って増加した。このように、実際の印刷数量が増えると、スキューネスの値の絶対値が大きくなり、版胴12の表面が大きく荒れた状態となるため、かぶりが発生しやすくなる。
上述したようなサンプル1−1〜1−4、およびサンプル2−1〜2−5に基づいて決定した、各印刷数量におけるドクタ圧の大きさをサンプル3−1〜3−4に示す。サンプル3−1によれば、実際の印刷数量が0である場合にはドクタ圧が2.5N/cmでもかぶりが発生しないが、実際の印刷数量が25000mに達すると、サンプル3−2に示すようにドクタ圧を3.0N/cmに増加させなければかぶりの発生を抑制することができない(1回目のドクタ圧の変更)。また、ドクタ圧を3.0N/cmに増加させた場合でも、実際の印刷数量が50000mに達すると、サンプル3−3に示すようにドクタ圧を3.5N/cmに増加させなければかぶりの発生を抑制することができない(2回目のドクタ圧の変更)。また、ドクタ圧を3.5N/cmに増加させた場合でも、実際の印刷数量が75000mに達すると、サンプル3−4に示すようにドクタ圧を4.0N/cmに増加させなければかぶりの発生を抑制することができない(3回目のドクタ圧の変更)。
このように、実際の印刷数量が増加し、この印刷数量が所定の値に達したときにドクタ圧を増加させるよう、エアシリンダ機構28におけるピストン部分28aの加圧力、具体的には例えばエアシリンダのエア圧を自動的に制御することにより、かぶりを発生させることなく印刷を行うことができる。
以上のように本実施の形態の印刷機の制御装置および印刷可能数量の算出方法によれば、ドクタ圧の値およびスキューネス(Rsk)の値と、印刷可能数量との関係を記憶部60に予め記憶させておき、印刷機による印刷の開始前に、ドクタ圧の初期値およびスキューネスの値を受け付け、記憶部60に記憶された関係に基づいて、受け付けられたドクタ圧の初期値およびスキューネスの値に対応する印刷可能数量を算出するようになっている。このため、版胴12に対するドクターブレード24のドクタ圧を徐々に増加させる際に、ドクタ圧を増加させるタイミングを適切なものとすることができ、このことにより、版胴12に対するドクターブレード24のドクタ圧を、当該ドクターブレード24の刃先の劣化に合わせて自動的に増加させることができ、印刷機を停止させることなくかぶりの発生を抑制することができる。
とりわけ、本実施の形態では、印刷可能数量を算出する際に版胴12の表面のスキューネスの値を用いるようになっているが、このようなスキューネスの値を用いること自体が新規なことである。すなわち、従来では、版胴12の表面粗さのパラメータとして算術表面粗さの値が主に用いられていたが、このような算術表面粗さの値だけでは、かぶりの発生を的確に相関付けすることができなかった。これに対し、スキューネスの値を用いた場合には、版胴の表面の粗さ曲線が上方に凸形状となっているのかそれとも下方に凸形状となっているのかを、スキューネスの値を用いることにより参照することができるため、かぶりの発生をより的確に相関付けすることができるようになる。
なお、本実施の形態の印刷機の制御装置および印刷可能数量の算出方法では、ドクタ圧の値、算術表面粗さ(Ra)の値およびスキューネス(Rsk)の値と、印刷可能数量との関係を記憶部60に予め記憶させておき、印刷機による印刷の開始前に印刷機におけるドクタ圧の初期値、算術表面粗さの値、およびスキューネスの値を受け付け、記憶部60に記憶された関係に基づいて、受け付けられたドクタ圧の初期値、算術表面粗さの値およびスキューネスの値に対応する印刷可能数量を算出するようになっていてもよい。この場合でも、版胴12に対するドクターブレード24のドクタ圧を徐々に増加させる際に、ドクタ圧を増加させるタイミングを適切なものとすることができ、このことにより、版胴12に対するドクターブレード24のドクタ圧を、当該ドクターブレード24の刃先の劣化に合わせて自動的に増加させることができ、印刷機を停止させることなくかぶりの発生を抑制することができる。
この場合には、記憶部60に記憶される、「ドクタ圧の値、算術表面粗さの値およびスキューネスの値と、印刷可能数量との関係」としては、下記に示すような線形方程式が記憶されるようになっている。
P=a´x+b´y+c´z+d´
このうち、Pは印刷可能数量であり、xはドクタ圧の値であり、yはスキューネスの値であり、zは算術平均粗さの値である。また、a´、b´、c´、d´は定数であり、これらの定数a´、b´、c´、d´は実験により予め設定されるようになっている。また、記憶部60に記憶される、「ドクタ圧の値、算術表面粗さの値およびスキューネスの値と、印刷可能数量との関係」は、上述のような線形方程式に限定されることはなく、ドクタ圧の値、スキューネスの値および算術平均粗さの値をそれぞれ入力値とし、印刷可能数量を出力値とするような非線形方程式が用いられるようになっていてもよい。
また、記憶部60に記憶される、「ドクタ圧の値、算術表面粗さの値およびスキューネスの値と、印刷可能数量との関係」として、上述のような方程式の代わりに、図10に示すようなテーブルが記憶部60に記憶されるようになっていてもよい。図10に示すテーブルでは、ドクタ圧(N/cm)が2.5〜5.0(N/cm)、Rsk(スキューネスの値)が0〜−1.0、Ra(算術表面粗さの値)が0.020〜0.040(μm)の各々の場合における、印刷可能数量(m)が表示されている。そして、算出手段54により印刷可能数量を算出する際に、図10に示すテーブルにより、受付手段52に受け付けられたドクタ圧の初期値、算術平均粗さの値およびスキューネスの値の各々に最も近似するドクタ圧の値、算術平均粗さの値およびスキューネスの値に対応する印刷可能数量が用いられる。具体的には、受付手段52に受け付けられたドクタ圧の初期値が2.9であり、Rsk(スキューネスの値)が−0.18であり、Ra(算術表面粗さの値)が0.038であった場合には、図10に示すテーブルにおいてドクタ圧=3.0、Rsk=−0.2、Ra=0.040に対応する印刷可能数量である22000mが算出手段54において算出結果として出力されるようになる。あるいは、図10に示すテーブルを用いた際に、図10に示すテーブルで示されるドクタ圧の値、算術平均粗さの値およびスキューネスの値にぴったり一致するドクタ圧の値、算術平均粗さの値およびスキューネスの値が受付手段52に受け付けられなかったときには、図10に示すテーブルにおいて比例按分により印刷可能数量が算出されるようになっていてもよい。
また、本実施の形態の印刷機の制御装置および印刷可能数量の算出方法においては、印刷機により実際に印刷されたウエブWの長さが印刷可能数量に達したときに、版胴12に対するドクターブレード24のドクタ圧が増加可能である場合には、ドクタ圧を増加させた後に(図5のフローチャートにおけるSTEP6参照)、増加したドクタ圧の値に対する印刷可能数量を改めて算出するようになっている。この場合には、版胴12に対するドクターブレード24のドクタ圧を、当該ドクターブレード24の刃先の劣化に合わせて精度良く増加させることができ、印刷機を停止させることなくかぶりの発生をより一層抑制することができる。
また、本実施の形態の印刷機の制御装置および印刷可能数量の算出方法においては、印刷機に設けられた表示部58に、算出された印刷可能数量を表示させるようになっている。このことにより、作業者は印刷可能数量を確認することができるようになる。
なお、本実施の形態による印刷機の制御装置および印刷可能数量の算出方法は、上記の態様に限定されるものではなく、様々の変更を加えることができる。
例えば、版胴12に対してドクターブレード24を当接させる装置としては、図2および図3に示すようなエアシリンダ機構28に限定されることはない。他の構成の装置により版胴12に対してドクターブレード24を当接させるようにしてもよい。この場合でも、版胴12に対するドクターブレード24のドクタ圧を測定することができるものを用いることが望ましい。
12 版胴
14 圧胴
16 インキ容器
16a インキ
20 ドクターユニット
22 ドクターブレード保持部
24 ドクターブレード
26 軸
28 エアシリンダ機構
28a ピストン部分
50 制御部
52 受付手段
54 算出手段
56 駆動部
58 表示部
60 記憶部

Claims (8)

  1. 印刷機によりかぶりが発生することなく印刷可能なウエブの長さである印刷可能数量を算出するための印刷機の制御装置であって、
    印刷機における版胴に対するドクターブレードのドクタ圧の初期値、および前記版胴の表面のスキューネス(Rsk)の値を受け付ける受付手段と、
    ドクタ圧の値およびスキューネスの値と、印刷可能数量との関係を記憶する記憶部と、
    前記記憶部に記憶された関係に基づいて、前記受付手段により受け付けられたドクタ圧の初期値およびスキューネスの値に対応する印刷可能数量を算出する算出手段と、
    を備えた、印刷機の制御装置。
  2. 印刷機によりかぶりが発生することなく印刷可能なウエブの長さである印刷可能数量を算出するための印刷機の制御装置であって、
    印刷機における版胴に対するドクターブレードのドクタ圧の初期値、前記版胴の表面のスキューネス(Rsk)の値、および前記版胴の表面の算術平均粗さ(Ra)の値を受け付ける受付手段と、
    ドクタ圧の値、スキューネスの値および算術平均粗さの値と、印刷可能数量との関係を記憶する記憶部と、
    前記記憶部に記憶された関係に基づいて、前記受付手段により受け付けられたドクタ圧の初期値、スキューネスの値および算術平均粗さの値に対応する印刷可能数量を算出する算出手段と、
    を備えた、印刷機の制御装置。
  3. 印刷機により実際に印刷されたウエブの長さが印刷可能数量に達したときに、前記版胴に対する前記ドクターブレードのドクタ圧が増加可能である場合には、ドクタ圧を増加させた後に、前記算出手段により、増加したドクタ圧の値に対する印刷可能数量を改めて算出するようになっている、請求項1または2記載の印刷機の制御装置。
  4. 印刷機に設けられた表示部に、前記算出手段により算出された印刷可能数量を表示させるようになっている、請求項1乃至3のいずれか一項に記載の印刷機の制御装置。
  5. 印刷機によりかぶりが発生することなく印刷可能なウエブの長さである印刷可能数量の算出方法であって、
    印刷機における版胴に対するドクターブレードのドクタ圧の値、および前記版胴の表面のスキューネス(Rsk)の値と、印刷可能数量との関係を記憶部に予め記憶させておく工程と、
    ドクタ圧の初期値およびスキューネスの値を受け付ける工程と、
    前記記憶部に記憶された関係に基づいて、受け付けられたドクタ圧の初期値およびスキューネスの値に対応する印刷可能数量を算出する工程と、
    を備えた、印刷可能数量の算出方法。
  6. 印刷機によりかぶりが発生することなく印刷可能なウエブの長さである印刷可能数量の算出方法であって、
    印刷機における版胴に対するドクターブレードのドクタ圧の値、前記版胴の表面のスキューネス(Rsk)の値、および前記版胴の表面の算術平均粗さ(Ra)の値と、印刷可能数量との関係を記憶部に予め記憶させておく工程と、
    ドクタ圧の初期値、スキューネスの値および算術平均粗さの値を受け付ける工程と、
    前記記憶部に記憶された関係に基づいて、受け付けられたドクタ圧の初期値、スキューネスの値および算術平均粗さの値に対応する印刷可能数量を算出する工程と、
    を備えた、印刷可能数量の算出方法。
  7. 印刷機により実際に印刷されたウエブの長さが印刷可能数量に達したときに、前記版胴に対する前記ドクターブレードのドクタ圧が増加可能である場合には、ドクタ圧を増加させた後に、増加したドクタ圧の値に対する印刷可能数量を改めて算出するようになっている、請求項5または6記載の印刷可能数量の算出方法。
  8. 印刷機に設けられた表示部に、算出された印刷可能数量を表示させるようになっている、請求項5乃至7のいずれか一項に記載の印刷可能数量の算出方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019102499A (ja) * 2017-11-28 2019-06-24 東洋インキScホールディングス株式会社 積層体の製造方法、および積層体

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