JP2013208691A - 加工機支持装置、加工システム及び加工機支持装置を用いた加工方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】加工物と加工機が同時に移動する際、位置決めのために加工物を変形、破損することなく、加工機が設置面に対して安定した状態を維持することが可能な加工機支持装置、加工システム及び加工機支持装置を用いた加工方法を提供することを目的とする。
【解決手段】加工機支持装置1は、加工物10を固定し加工物10を設置面15上で移動させる治具枠11と連結する位置決めユニット2と、位置決めユニット2に固定されて、加工物10を加工する加工機20を支持する支持部3と、設置面15上を移動する台座部4と、位置決めユニット2と台座部4との間に設けられ、位置決めユニット2に対して台座部4を相対移動させる直線ガイド6,7、バランサユニット8又は相対回動させるリンクボール9とを備える。
【選択図】図1
【解決手段】加工機支持装置1は、加工物10を固定し加工物10を設置面15上で移動させる治具枠11と連結する位置決めユニット2と、位置決めユニット2に固定されて、加工物10を加工する加工機20を支持する支持部3と、設置面15上を移動する台座部4と、位置決めユニット2と台座部4との間に設けられ、位置決めユニット2に対して台座部4を相対移動させる直線ガイド6,7、バランサユニット8又は相対回動させるリンクボール9とを備える。
【選択図】図1
Description
本発明は、加工機を支持する加工機支持装置、治具と加工機と加工機支持装置とを備える加工システム、及び加工機支持装置を用いた加工方法に関するものである。
航空機の翼や胴体等の大型の構造体を製作する際、作業員や、作業員が操作する加工機が移動するのではなく、製造ライン上にて加工物を移動させる製造システムが採用される場合がある。ここで、加工とは、例えば穴明けやリベットの打鋲などである。
特許文献1には、連続流又は脈動流プロセスを用い、加工物がそのプロセス流経路に沿って進む際に、加工物に装備された位置合わせ装置によって加工物と係合される機械モジュール(Oフレーム機械90)の発明であって、機械モジュールは、加工物に装備された位置合わせ装置によって、加工物に対する位置を定めることが開示されている。Oフレーム機械90には、加工物に穴をドリル加工するドリル102が設置される。
しかし、上記特許文献1では、加工時において、機械モジュールは設置面に固定されていることを前提としている。したがって、機械モジュールは、設置面に対して鉛直方向に移動できることは記載されているが、加工時において加工物と共に移動しない。
一方、加工物と機械モジュールを同時に移動しながら加工する製造システムでは、特許文献1のように、機械モジュールを加工物に係合させる場合、機械モジュールが加工物に追従できないとき、機械モジュールが加工物を変形、破損するおそれがある。よって、加工物と機械モジュールは、設置面上の移動の影響に関わらず、滑らかに移動することが求められる。また、機械モジュールは、加工物に対して基準位置が保たれていることが要求される。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであって、加工物と加工機が同時に移動する際、位置決めのために加工物を変形、破損することなく、加工機が設置面に対して安定した状態を維持することが可能な加工機支持装置、加工システム及び加工機支持装置を用いた加工方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の加工機支持装置、加工システム及び加工機支持装置を用いた加工方法は以下の手段を採用する。
すなわち、本発明に係る加工機支持装置は、加工物を固定し前記加工物を設置面上で移動させる治具と連結する連結部と、前記連結部に固定されて、前記加工物を加工する加工機を支持する支持部と、前記設置面上を移動する台座部と、前記連結部と前記台座部との間に設けられ、前記連結部に対して前記台座部を相対移動又は相対回動させる追従部とを備える。
すなわち、本発明に係る加工機支持装置は、加工物を固定し前記加工物を設置面上で移動させる治具と連結する連結部と、前記連結部に固定されて、前記加工物を加工する加工機を支持する支持部と、前記設置面上を移動する台座部と、前記連結部と前記台座部との間に設けられ、前記連結部に対して前記台座部を相対移動又は相対回動させる追従部とを備える。
この発明によれば、支持部が連結部に固定されていることから、連結部が治具と連結するとき、支持部に支持された加工機は、治具と加工物に対して連結部を基準にして位置決めされる。また、連結部が治具と連結し、治具が設置面上を移動するとき、連結部と共に追従部と台座部は、設置面上を移動する。このとき、追従部によって、台座部は連結部に対して相対移動又は相対回動する。したがって、治具の移動によって、台座部が治具に対して位置ずれ、傾き又はねじれの関係が生じたとしても、台座部が連結部に対して相対移動又は相対回動することによって、連結部、支持部及び加工機は、不要な応力がかかることなく、治具及び加工物に対して安定した状態を維持できるとともに、設置面に対して安定して重量が支えられた状態を維持することができる。
上記発明において、前記支持部は、前記加工機を前記連結部に対して相対移動又は相対回動させてもよい。
この発明によれば、支持部に支持され連結部を基準に位置決めされた加工機が、連結部に対して相対移動又は相対回転することから、例えば、位置決めされた位置において、設置面に対して鉛直方向に沿った加工や、加工物に対して傾きを有する加工が可能になる。
本発明に係る加工システムは、加工物を固定し前記加工物を設置面上で移動させる治具と、前記加工物を加工する加工機と、前記治具と連結する連結部と、前記連結部に固定されて、前記加工機を支持する支持部と、前記設置面上を移動する台座部と、前記連結部と前記台座部との間に設けられ、前記連結部に対して前記台座部を相対移動又は相対回動させる追従部とを有する加工機支持装置とを備える。
本発明に係る加工機支持装置を用いた加工方法は、加工物を固定し前記加工物を設置面上で移動させる治具と連結する連結部と、前記連結部に固定されて、前記加工物を加工する加工機を支持する支持部と、前記設置面上を移動する台座部と、前記連結部と前記台座部との間に設けられ、前記連結部に対して前記台座部を相対移動及び相対回動させる追従部とを備える加工機支持装置を用いた加工方法であって、前記連結部が前記治具に連結するステップと、前記加工機が前記連結部に対して相対移動するステップと、前記連結部に対して前記台座部が相対移動又は相対回動するステップとを含む。
本発明によれば、加工物と加工機が同時に移動する際、加工機が治具に対して位置決めされるため、位置決めのために加工物を変形、破損することがない。また、連結部と台座部との間に追従部が設けられることによって、台座部が連結部に対して相対移動又は相対回動することから、加工機が設置面に対して安定した状態を維持することができる。
以下に、本発明に係る実施形態について、図面を参照して説明する。
まず、本実施形態に係る加工機支持装置1を使用した製造システム(加工システム)の構成について説明する。
本製造システムは、例えば航空機の翼や胴体等の構造体を製造する際に実施される。製造システムは、治具枠11、加工機支持装置1、及び加工機20が用いられる。なお、本実施形態の製造システムにおける加工とは、例えば加工物10に対する穴明けやリベットの打鋲などであり、また、穴開け又は打鋲等の加工がされた加工物に対する検査も含む。
まず、本実施形態に係る加工機支持装置1を使用した製造システム(加工システム)の構成について説明する。
本製造システムは、例えば航空機の翼や胴体等の構造体を製造する際に実施される。製造システムは、治具枠11、加工機支持装置1、及び加工機20が用いられる。なお、本実施形態の製造システムにおける加工とは、例えば加工物10に対する穴明けやリベットの打鋲などであり、また、穴開け又は打鋲等の加工がされた加工物に対する検査も含む。
本実施形態の製造システムでは、治具枠11に固定された加工物10が、治具枠11によって移動する。治具枠11は、例えば10mm/minの速度で1個又は複数個連なった状態で移動する。そして、加工物10は、加工機20と共に移動しながら、加工機20によって加工される。加工機20は、加工機支持装置1によって支持されながら移動する。加工機支持装置1は、治具枠11に対して位置決めされている。
加工物10は、加工時も移動していることから、製造工程全体を移動しながら管理することが可能となる。加工中に加工物10が固定されている従来装置を適用した場合では、従来装置の前工程、後工程に移動しながら製造する工程が組まれており、加工物10を固定して使用する従来装置へ載せ替える時間が必要となる。一方、加工中に加工物10が移動することにより載せ替えが不要になり製造リードタイムが低減できる。さらに、載せ替え作業を行う場所も必要なくなり、より少ない面積で生産が可能となる。また、製造工程全体を動きながら、移動しながら管理することが可能になるため、進捗管理を目視で容易に確認することが可能となる。そのため、本実施形態の製造システムを実施することによって、製造工程全体の時間の短縮化、使用面積の低減、進捗管理の容易化を図ることができる。
治具枠11は、例えば角パイプなどから構成され、加工物10を支持しながら、例えば車輪13によって設置面15上を移動する。図3に示す例では、治具枠11は、加工物10を囲むようなサイズを有しており、治具枠11の上部から加工物10を吊りながら支持している。なお、治具枠11による加工物10の支持方法は、この例に限定されず、例えば、加工物10は、治具枠11に設けられた台座に載置されて固定されてもよい。
治具枠11の上部には、図3に示すように、位置決めユニット12が複数設置される。位置決めユニット12には、加工機支持装置1の位置決めユニット2が連結される。治具枠11に複数の位置決めユニット12が設置されることによって、一方向に長い加工物10を加工する場合でも、加工物10の加工箇所に応じた加工機支持装置1の位置決めを行うことができる。治具枠11の位置決めユニット12には、加工機支持装置1の位置決めユニット2の突起部に対応する開口部12A(図3参照)が形成されている。
加工機支持装置1は、位置決めユニット2と、支持部3と、台座部4と、追従部などを備える。追従部は、図1に示す例では、直線ガイド6,7、バランサユニット8、及びリンクボール9である。
加工機支持装置1は、台座部4に設けられた車輪5によって設置面15上を移動する。すなわち、加工機支持装置1は、治具枠11に向かう方向や治具枠11から離れる方向、加工時に治具枠11と連結しているとき治具枠11と共に進行する方向等に移動する。台座部4には、取っ手21が設けられてもよく、これによって、作業員Aが加工機支持装置1を移動しやすくなる。
加工機支持装置1の上部には、図1に示すように、位置決めユニット2が設置され、位置決めユニット2は、突起部を有する。位置決めユニット2は、連結部の一例であり、治具枠11の位置決めユニット12と連結する。
なお、上記実施形態では、加工機支持装置1の位置決めユニット2が突起部を有し、治具枠11の位置決めユニット12が開口部12Aを有する場合について説明したが、本発明はこの例に限定されない。例えば、加工機支持装置1の位置決めユニット2が開口部を有し、治具枠11の位置決めユニット12が突起部を有してもよい。
支持部3は、位置決めユニット2と互いに固定されており、加工機20を支持する。また、支持部3は、スライド部3Aやスライド部3Bなどを備える。スライド部3Aは、加工機20を上下方向(図1中のY軸方向)に移動させる。スライド部3Bは、加工機20を前後方向(図1中のZ軸方向)に移動させる。これにより、加工機支持装置1が治具枠11に固定されたとき、加工機20を治具枠11や加工物10に対して相対移動させることができる。例えば、加工機20は、位置決めされた位置において、設置面15に対して水平方向又は鉛直方向に移動できる。
なお、支持部3は、図1に示す例では図示しないが、加工機20を左右方向(図1中のX軸方向)に移動させるスライド部を備えてもよい。
また、支持部3は、加工機20を図1中のX軸周り、Y軸周り及びZ軸周りに回動させる回転機構を備えてもよい。これにより、加工機支持装置1が治具枠11に固定されたとき、加工機20を治具枠11や加工物10に対して相対回動させることができる。これにより、加工機20は、加工物10に対して傾きを有する加工や、傾斜を有する加工物10の表面に対して垂直方向の加工が可能になる。
また、支持部3は、加工機20を図1中のX軸周り、Y軸周り及びZ軸周りに回動させる回転機構を備えてもよい。これにより、加工機支持装置1が治具枠11に固定されたとき、加工機20を治具枠11や加工物10に対して相対回動させることができる。これにより、加工機20は、加工物10に対して傾きを有する加工や、傾斜を有する加工物10の表面に対して垂直方向の加工が可能になる。
バランサユニット8は、台座部4の設置面15側の面、すなわち台座部4の下面に設けられる。バランサユニット8は、上面に直線ガイド6、直線ガイド7、リンクボール9及び支持部3が下から順に設けられる。バランサユニット8は、空気圧の調整によって、直線ガイド6、直線ガイド7、リンクボール9及び支持部3の重量とバランスを保つ。そして、バランサユニット8は、台座部4に対して直線ガイド6、直線ガイド7、リンクボール9及び支持部3を上下方向(図1中のY軸方向)にほぼ無負荷で相対移動させる。バランサユニット8によって、Y軸方向のフローティング機構が実現される。
直線ガイド6は、バランサユニット8の上面に設置される。直線ガイド6は、レール部とガイド部の組み合わせ部材であり、バランサユニット8に対して直線ガイド7、リンクボール9及び支持部3を図1中のX軸方向にほぼ無負荷で相対移動させる。
直線ガイド7は、直線ガイド6の上面に設置される。直線ガイド7は、レール部とガイド部の組み合わせ部材であり、直線ガイド6に対してリンクボール9及び支持部3を図1中のZ軸方向にほぼ無負荷で相対移動させる。
直線ガイド6と直線ガイド7によって、XZ面内でのフローティング機構が実現される。直線ガイド6と直線ガイド7の上下関係は、図1に示す例と反対でもよく、直線ガイド7の上部に直線ガイド6が設置されてもよい。
リンクボール9は、直線ガイド7の上面に設置される。リンクボール9は、直線ガイド7に対して支持部3を図1中のX軸周り、Y軸周り及びZ軸周りにほぼ無負荷で相対回動させる。リンクボール9によって、X軸周り、Y軸周り及びZ軸周りのフローティング機構が実現される。なお、リンクボール9の代わりに球面軸受が設けられてもよい。
本実施形態の追従部である直線ガイド6,7、バランサユニット8、及びリンクボール9は、治具枠11との相対変位に応じて追従するパッシブなフローティング機構であり、センサーや制御部が不要である。
加工機20は、加工物10に対して加工を行う機械であり、加工機支持装置1の支持部3に設置される。加工機20は、例えば、穴明け加工を行う場合、スピンドルユニットであり、リベットの打鋲を行う場合、鋲打ち装置である。さらに、シール材の塗布を行う場合、シール塗布装置である。また、加工機20は、加工済みの加工物10を検査する検査装置、例えば超音波探傷装置、検査用カメラなどでもよい。
次に、本実施形態に係る加工機支持装置1の動作について説明する。
加工機支持装置1は、図1に示すように治具枠11から離れた状態から、作業員Aによって、治具枠11の方向へ移動される。そして、加工機支持装置1と治具枠11は、図2や図3に示すように、位置決めユニット2と位置決めユニット12が連結する。
加工機支持装置1は、図1に示すように治具枠11から離れた状態から、作業員Aによって、治具枠11の方向へ移動される。そして、加工機支持装置1と治具枠11は、図2や図3に示すように、位置決めユニット2と位置決めユニット12が連結する。
これにより、加工機支持装置1と治具枠11が互いに固定される。そして、治具枠11に対する加工機支持装置1の位置が決定される。加工時において、治具枠11に支持された加工物10は固定されたままであることから、加工物10に対する加工機支持装置1の位置も決定される。
また、加工機支持装置1において加工機20の位置は、位置決めユニット2を基準にして決められている。したがって、加工機支持装置1と治具枠11が位置決めユニット2,12によって互いに固定されているとき、加工物10に対する加工機20の位置を把握でき、加工機20は、加工物10上の正確な位置に加工を施すことができる。
さらに、本実施形態によれば、加工物10と加工機20が同時に移動する際、加工機20が加工物10に対してではなく、治具枠11に対して位置決めされるため、位置決めのために加工物10を破損することがない。
加工物10は、治具枠11に固定された状態で、治具枠11によって、例えば10mm/minの速度で移動されている。加工機支持装置1が治具枠11に固定されることによって、加工機支持装置1は治具枠11と共に移動する。
加工機20による加工物10の加工は、治具枠11と加工機支持装置1が移動している状態で行われる。
加工機支持装置1は、位置決めユニット2が固定された支持部3と台座部4との間に、直線ガイド6,7、バランサユニット8、及びリンクボール9から構成される追従部が設けられる。台座部4は、直線ガイド6,7、バランサユニット8、及びリンクボール9によって、位置決めユニット2に対して相対移動又は相対回動する。
加工機支持装置1が治具枠11に固定されて、治具枠11と共に移動しているとき、加工機支持装置1は、治具枠11に対して位置ずれ、傾き又はねじれの関係が生じる可能性がある。一方、本実施形態では、台座部4が位置決めユニット2に対して相対移動又は相対回動することから、位置決めユニット2、支持部3及び加工機20は、不要な応力がかかることなく、治具枠11及び加工物10に対して安定した状態を維持できるとともに、設置面15に対して安定して重量が支えられた状態を維持することができる。
治具枠11の一の位置決めユニット12における加工が終了したとき、作業員Aによって、加工機支持装置1は、治具枠11から取り外される。その後、治具枠11の他の位置決めユニット12で加工を行う場合、加工機支持装置1は、その位置決めユニット12に対して固定される。
次に、本実施形態の加工機支持装置1の変形例について説明する。
まず、図4を参照して、加工機支持装置1の第1変形例を説明する。
上述した実施形態では、直線ガイド7に対して支持部3を図1中のX軸周り、Y軸周り及びZ軸周りに相対回動させる追従部として、リンクボール9又は球面軸受が使用される。一方、第1変形例は、例えば、図4に示すように、ベアリング18とゴム部材19が使用される。
まず、図4を参照して、加工機支持装置1の第1変形例を説明する。
上述した実施形態では、直線ガイド7に対して支持部3を図1中のX軸周り、Y軸周り及びZ軸周りに相対回動させる追従部として、リンクボール9又は球面軸受が使用される。一方、第1変形例は、例えば、図4に示すように、ベアリング18とゴム部材19が使用される。
ベアリング18は、直線ガイド7の上面に設置される。ベアリング18は、直線ガイド7に対してゴム部材19及び支持部3を図4中のY軸周りにほぼ無負荷で相対回動させる。リンクボール9によって、Y軸周りのフローティング機構が実現される。
ゴム部材19は、ベアリング18の上部に設置される。ゴム部材19は、ベアリング18に対して支持部3を図4中のX軸周り及びZ軸周りにほぼ無負荷で相対回動させる。ゴム部材19によって、X軸周り及びZ軸周りのフローティング機構が実現される。
本実施形態の追従部である直線ガイド6,7、バランサユニット8、ベアリング18及びゴム部材19は、治具枠11との相対変位に応じて追従するパッシブなフローティング機構であり、センサーや制御部が不要である。
次に、図5を参照して、加工機支持装置1の第2変形例を説明する。
上述した実施形態では、台座部4の上部に追従部、支持部3及び位置決めユニット2が下から順に設置される。一方、第2変形例の加工機支持装置1は、図5に示すように、追従部、支持部3及び位置決めユニット2が吊り部24によって吊り下げられる。第2変形例の追従部は、直線ガイド6,7、バランサシリンダ23、及びリンクボール9である。
上述した実施形態では、台座部4の上部に追従部、支持部3及び位置決めユニット2が下から順に設置される。一方、第2変形例の加工機支持装置1は、図5に示すように、追従部、支持部3及び位置決めユニット2が吊り部24によって吊り下げられる。第2変形例の追従部は、直線ガイド6,7、バランサシリンダ23、及びリンクボール9である。
バランサシリンダ23は、台座部4の上面に設けられる。バランサシリンダ23は、吊り部24を下から支持する。バランサシリンダ23は、空気圧の調整によって、直線ガイド6、直線ガイド7、リンクボール9、支持部3及び吊り部24の重量とバランスを保つ。
そして、バランサシリンダ23は、台座部4に対して吊り部24、直線ガイド6、直線ガイド7、リンクボール9及び支持部3を上下方向(図5中のY軸方向)にほぼ無負荷で相対移動させる。吊り部24は、台座部4上に設置された柱部材25に沿って移動する。バランサシリンダ23によって、Y軸方向のフローティング機構が実現される。
また、図6を参照して、加工機支持装置1の第3変形例を説明する。
上述した第2変形例では、吊り部24がバランサシリンダ23によって下から支持される。一方、第3変形例の加工機支持装置1は、吊り部24がカウンターバランサ26によって支持される。
上述した第2変形例では、吊り部24がバランサシリンダ23によって下から支持される。一方、第3変形例の加工機支持装置1は、吊り部24がカウンターバランサ26によって支持される。
カウンターバランサ26は、柱部材25の上部に滑車26Aが設けられ、滑車26Aに掛けられたケーブル26Bを介して、直線ガイド6、直線ガイド7、リンクボール9、支持部3及び吊り部24の重量とバランスを保つ。
そして、カウンターバランサ26は、台座部4に対して吊り部24、直線ガイド6、直線ガイド7、リンクボール9及び支持部3を上下方向(図6中のY軸方向)にほぼ無負荷で相対移動させる。吊り部24は、台座部4上に設置された柱部材25に沿って移動する。カウンターバランサ26によって、Y軸方向のフローティング機構が実現される。
次に、図7を参照して、加工機支持装置1の第4変形例を説明する。
上述した実施形態及び第1〜第3の変形例は、追従部が治具枠11との相対変位に応じて追従するパッシブなフローティング機構であり、センサーや制御部が不要である。一方、第4変形例の加工機支持装置1は、フローティング機構の一部にアクティブな機構が採用される。
上述した実施形態及び第1〜第3の変形例は、追従部が治具枠11との相対変位に応じて追従するパッシブなフローティング機構であり、センサーや制御部が不要である。一方、第4変形例の加工機支持装置1は、フローティング機構の一部にアクティブな機構が採用される。
図7に示す例では、パッシブなフローティング機構は、直線ガイド6,7のみから構成される。直線ガイド6と直線ガイド7によって、XZ面内でのフローティング機構が実現される。
その他のY軸方向のフローティング機構、X軸周り、Y軸周り及びZ軸周りのフローティング機構は、センサー部27及びロボット28によって実現される。
センサー部27は、力覚センサーや複数の変位センサーから構成され、ロボット28の先端と支持部3の間に設置される。センサー部27は、加工機支持装置1と治具枠11が固定されたとき、加工機支持装置1と治具枠11の間に発生する相対変位を検知する。
ロボット28は、センサー部27で検知された相対変位に基づいて、位置決めユニット2及び支持部3をY軸方向に相対移動させたり、X軸周り、Y軸周り及びZ軸周りに相対回動させたりする。
本実施形態の追従部であるセンサー部27及びロボット28は、アクティブなフローティング機構である。一方、直線ガイド6,7は、治具枠11との相対変位に応じて追従するパッシブなフローティング機構であり、センサーや制御部が不要である。
1 加工機支持装置
2 位置決めユニット(連結部)
3 支持部
4 台座部
5,13 車輪
6,7 直線ガイド(追従部)
8 バランサユニット(追従部)
9 リンクボール(追従部)
10 加工物
11 治具枠(治具)
12 位置決めユニット
15 設置面
18 ベアリング(追従部)
19 ゴム部材(追従部)
20 加工機
23 バランサシリンダ(追従部)
24 吊り部
25 柱部材
26 カウンターバランサ(追従部)
27 センサー部
28 ロボット
2 位置決めユニット(連結部)
3 支持部
4 台座部
5,13 車輪
6,7 直線ガイド(追従部)
8 バランサユニット(追従部)
9 リンクボール(追従部)
10 加工物
11 治具枠(治具)
12 位置決めユニット
15 設置面
18 ベアリング(追従部)
19 ゴム部材(追従部)
20 加工機
23 バランサシリンダ(追従部)
24 吊り部
25 柱部材
26 カウンターバランサ(追従部)
27 センサー部
28 ロボット
Claims (4)
- 加工物を固定し前記加工物を設置面上で移動させる治具と連結する連結部と、
前記連結部に固定されて、前記加工物を加工する加工機を支持する支持部と、
前記設置面上を移動する台座部と、
前記連結部と前記台座部との間に設けられ、前記連結部に対して前記台座部を相対移動又は相対回動させる追従部と、
を備える加工機支持装置。 - 前記支持部は、前記加工機を前記連結部に対して相対移動又は相対回動させる請求項1に記載の加工機支持装置。
- 加工物を固定し前記加工物を設置面上で移動させる治具と、
前記加工物を加工する加工機と、
前記治具と連結する連結部と、前記連結部に固定されて、前記加工機を支持する支持部と、前記設置面上を移動する台座部と、前記連結部と前記台座部との間に設けられ、前記連結部に対して前記台座部を相対移動又は相対回動させる追従部とを有する加工機支持装置と、
を備える加工システム。 - 加工物を固定し前記加工物を設置面上で移動させる治具と連結する連結部と、前記連結部に固定されて、前記加工物を加工する加工機を支持する支持部と、前記設置面上を移動する台座部と、前記連結部と前記台座部との間に設けられ、前記連結部に対して前記台座部を相対移動及び相対回動させる追従部とを備える加工機支持装置を用いた加工方法であって、
前記連結部が前記治具に連結するステップと、
前記連結部に対して前記台座部が相対移動又は相対回動するステップと、
を含む加工機支持装置を用いた加工方法。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
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