JP2013207974A - 多チャンネル電流検出装置、分電盤およびコンセント装置 - Google Patents

多チャンネル電流検出装置、分電盤およびコンセント装置 Download PDF

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健治 鈴木
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尚也 深澤
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Abstract

【課題】検出信号のノイズの影響を低減させることを可能とする電流検出装置等を提供する。
【解決手段】電流検出装置1は、複数の磁性体コア21a,21b,21cが設けられた支持体2と、各磁性体コア21a,21b,21cのギャップ22a〜22c内に配置された複数の磁電変換素子31a〜31cを有するプリント配線基板3とを含み、支持体2には、複数の被計測電路40a,40b,40cが各磁性体コア21a,21b,21cを貫通するように複数の開口部25a,25b,25cが設けられ、プリント配線基板3には、各電路40a,40b,40c及び支持体2の開口部25a、25b、25cが貫通するように複数の開口部33a,33b,33cが設けられている。
【選択図】図1

Description

本発明は、電流センサを利用して電流を検出する電流検出装置に関する。
電流センサが配設されたプリント配線基板を備え、この電流センサを利用して電流を検出する電流検出装置が知られている。この電流検出装置は、例えば分電盤内に設けられ、分岐回路の電流値を検出する装置として用いられている。例えば特許文献1に開示された分電盤は、複数の電流センサが配設されたプリント配線基板を備え、各電流センサを利用して分岐回路の電路を流れる電流値を検出している。
特開2008−136282号公報
特許文献1に開示された分電盤は、複数の電流センサからの信号に基づいて分岐回路の電路を流れる電流値を検出するようにしている。しかしながら、電流センサは、磁界の検出にコアを用いないロゴスキーコイルで構成されているため、そこから出力される電流検出信号は非常に小さく、ノイズの影響を受けやすくなる。そのため、必要な信号品質を得るのに高価なノイズ対策を施す必要があった。
また、特許文献1に記載のロゴスキーコイルは、プリント配線基板上の微細なエッチング配線とマイクロビアとを多段に組み合わせて実現しているため、プリント配線基板の加工には高い品質が求められることになって、分電盤を安価に製作することが困難であった。
そこで本発明は、電流検出信号に対しノイズの影響を低減させることを可能とする安価で信頼性の高い電流検出装置、分電盤およびコンセント装置を提供することを目的とする。
上記の課題を解決するための多チャンネル電流検出装置は、複数の磁性体コアが設けられた支持体と、上記各磁性体コアのギャップ内に配置された複数の磁電変換素子を有する基板と、を含み、上記支持体には、複数の被計測電路が上記各磁性体コアを貫通するように複数の第1開口部が設けられ、上記基板は、上記各被計測電路が貫通するように複数の第2開口部が設けられている。
ここで、上記基板は、上記各磁電変換素子からの検出信号に基づいて上記被計測電路に流れる電流を検出することに加え、電力量を算出する演算部を有するようにしてもよい。
あるいは、上記支持体は、上記各磁性体コアの取り付け位置が決められるよう、前記磁性体コアの形状に合う形状を有する係止部を有するようにしてもよい。
上記支持体は絶縁性材料で形成されており、上記磁性体コア及び上記基板を貫通する側の上記支持体の第1開口部の位置が、上記基板と上記支持体とが嵌合した状態において、上記基板の対向面とは反対側の面の第2開口部の高さよりも高くなるようにしてもよい。
上記各磁性体コアのギャップは、帰りの電路から発生する磁束が磁電変換素子の検出結果に与える影響を小さくするように、上記帰りの電路とは対向していない当該各磁性体コア面に配置するのが好ましい。
上記各磁電変換素子として、ホール素子、磁気抵抗素子、パッケージ化されたホールIC、パッケージ化された磁気抵抗ICを用いるようにしてもよい。
また、上記の課題を解決するための分電盤またはコンセント装置は、上記多チャンネル電流検出装置を含む。
本発明によると、電流検出信号に対しノイズの影響を低減させることを可能とする安価で信頼性の高いものを提供することができる。
第1実施形態における分電盤内に設けられる電流検出装置の構成の一例を説明するための図である。 電流検出装置に設けられる信号処理部の構成例を示す図である。 分電盤内に電流検出装置を組み立てる方法の一例を説明するための図である。 第2実施形態におけるコンセント装置内に設けられる電流検出装置の構成の一例を説明するための図である。
<第1実施形態>
以下、本発明の第1実施形態である多チャンネル電流検出装置(以下、「電流検出装置」という。)1について説明する。この電流検出装置1は、例えば単相2線式3チャンネルの分電盤内に設けられ、分岐ブレーカを流れる電流を検出する装置である。仮に分電盤内の分岐チャンネル数がN個(例えば、N=4以上の整数)に増えた場合も同様で、N個の磁電変換素子とN個の磁性体コアから構成され、支持体と基板は適当なチャンネル数毎に分割されて分電盤内に設けられる。
[電流検出装置の構成]
次に、電流検出装置1の構成について、図1および図2を参照して説明する。図1は、第1実施形態における分電盤内の電流検出装置1の構成例を示す図であって、(a)は電流検出装置1の側面図、(b)は電流検出装置1の支持体2の平面図、(c)は電流検出装置1の基板3の平面図、を示す。なお、図1(a)は図1(b)のI−Iの方向からみた電流検出装置1の側面が示してある。図2は、電流検出装置に設けられる信号処理部の構成例を示す図である。
先ず、図1(a)を参照して説明する。図1(a)に示す電流検出装置1は、支持体2とプリント配線基板3とを備える。支持体2には、電路40a,40b,40c,41a,41b,41cがそれぞれ貫通する6つの開口部を有する突出部23a,23b,23c、26a,26b、26cが設けられている。突出部23a〜23c,26a〜26cは、例えば絶縁性を有する支持体2と一体に形成されている。なお、この実施形態では、電路40a〜40c,41a〜41cは、例えば、分電盤の各分岐ブレーカの一次側に接続された分岐バーとする。
支持体2は、例えば3つの磁性体コア21a,21b,21cと、磁性体コア21a〜21cの取り付け位置を位置決めするための複数の係止部28a,28b,28cとを含む。この実施形態では、係止部28a〜28cとして、部分的な突起形状(凸部)を有する構成としているが、例えば、磁性体コアが配置されるべき位置の外周枠全体に突起形状(凸部)を有する構成や、磁性体コアが接する面全体が溝形状(凹部)を有する構成なども適用することもできる。磁性体コア21a〜21cの材料としては、例えば、フェライト、パーマロイ、珪素鋼板などがある。
プリント配線基板3は、磁電変換素子31a〜31cを有する。各磁電変換素子31a〜31cは、プリント配線基板3に電気的に接続されている。各磁電変換素子31a〜31cは、信号処理部と接続されている。各磁電変換素子31a〜31cは、例えば大きな出力が得られるホール素子51とするが、磁気抵抗素子を適用してもよい。この実施形態では、一例として、磁電変換素子31a〜31cは、図2に示すように、センサ信号処理部(信号処理部)52と同一のICパッケージ50に収められたホールIC(ホール素子)51となる。この場合、各電路40a〜40cに流れる電流に基づいて検出される各磁電変換素子31a〜31cの出力信号は更に大きくなり、S/Nが高まるため、ノイズの影響を大幅に低減させることができる。なお、磁電変換素子31a〜31cは、センサ信号処理部52と同一のICパッケージ50に収められた磁気抵抗ICを適用してもよい。
図2において、センサ信号処理部52は、例えばLSI(Large Scale Integration)で構成されている。このセンサ信号処理部52は、メモリ、センサの増幅回路、バイアス回路、温度補償回路、オフセットキャンセル回路などを備えた構成としてもよい。
センサ信号処理部52は、各磁電変換素子31a〜31cとしての例えばホール素子51のセンサ出力に基づいて得られた電流値を、電力演算用信号処理部(演算部)53に出力する。なお、電力演算用信号処理部53は、ハードウェアで構成してもよいし、プログラムの実行により実現するようにしてもよい。
電力演算用信号処理部53は、上述した電流値と、別途計測する電圧情報または予め規定した電圧条件に基づく電圧値に基づいて、各電路40a〜40cに接続された各分岐ブレーカの電力の使用状態を演算する。電力の使用状態としては、例えば、瞬時電力、積算の電力使用量、電気料金、負荷電流値などがある。なお、この電力演算用信号処理部53は、センサ信号処理部52と一体化し、磁電変換素子31a〜31cと同一のICパッケージに収めた構成としてもよい。
次に、図1(b)を参照して、支持体2の構成について詳述する。図1(b)に示すように、支持体2の各磁性体コア21a〜21cは、略コ字状で構成され、それぞれギャップ22a,22b,22cを有する。磁性体コア21a〜21cの各ギャップ22a〜22c内は、それぞれ各磁電変換素子31a〜31cが配置されるようになっている。なお、磁性体コア21a〜21cは、図1(b)に示した形状に限られず、略U字状、ギャップ部を有する略ドーナツ状などの形状を適用することも可能である。
支持体2の各係止部28a〜28cは、それぞれ例えば4つ設けられ、各係止部28a〜28cによって、各磁性体コア21a〜21cの取り付け位置の位置決めができるようになっており、各磁性体コア21a〜21cは例えば接着材などを用いて支持体2に固定される。換言すれば、係止部28a〜28cは、磁性体コア21a〜21cの形状に合わせた形状を有する。なお、各係止部28a〜28cの数は変更してもよい。例えば各係止部28a〜28cは、それぞれ、3つ以下、または、5つ以上とすることもできる。
支持体2の各突出部23a〜23cは、それぞれ6つの開口部(第1開口部)25a,25b,25c,27a,27b,27cが形成され、各電路40a〜40c,41a〜41cが、それぞれ各開口部25a〜25c,27a〜27cを貫通するようになっている。
さらに、この実施形態では、支持体2には、突出部23a〜23cと同じ構成の突出部26a,26b,26cが形成されている。各突出部26a〜26cには、それぞれ開口部(第1開口部)27a,27b,27cが形成され、各電路40b〜40cが、それぞれ各開口部27a〜27cを貫通するようになっている。
なお、図1(b)の例では、各電路40〜40cは往きの電路、および、各電路41a〜41cは帰りの電路として表してある。
図1(b)において、磁性体コア21a〜21cの各ギャップ22a〜22cは、各電路40a〜40cと各電路41a〜41cとをそれぞれ結ぶ方向において、帰りの電路41a〜41cから離れて配置されている。すなわち、各ギャップ22a〜22cは、帰りの電路41a〜41cとは対向していない各磁性体コア21a〜21c面に配置されている。これは、電路41a〜41cが各磁電変換素子31a〜31cの検出結果に与える影響を小さくするためである。
なお、この観点から、磁性体コア21a〜21cの各ギャップ22a〜22cは、図1(b)に示した位置に限られず、例えば各磁性体コア21a〜21cのうち、電路41a〜41cと直近に対向する辺を除く右側または左側の一辺部分に設けるようにしてもよい。
次に、図1(c)を参照して、プリント配線基板3の構成について詳述する。図1(c)に示すように、プリント配線基板3には、6つの開口部(第2開口部)33a,33b,33c,34a,34b,34cが形成されている。各開口部33a〜33cによって各電路40a〜40cがプリント配線基板3を貫通し、また、各開口部34a〜34cによって各電路41a〜41cがプリント配線基板3を貫通するようになっている。
[電流検出装置の組み立て方法]
次に、本実施形態の電流検出装置1を分電盤に組み立てる方法について図3を参照して説明する。
図3は、分電盤内に電流検出装置を組み立てる方法の一例を説明するための図であって、(a)は磁性体コア21a〜21cを支持体2に取り付ける様子、(b)は磁性体コア21a〜21cの取り付けが完了した様子、(c)は支持体2を分電盤に取り付ける様子、(d)はプリント配線基板3を支持体2に取り付ける様子、を示す。
図3(a)において、支持体2に、各磁性体コア21a〜21cを挿入する。この場合、各磁性体コア21a〜21cは、支持体2の各突起部28a〜28cにはめ込むように取り付ける。これによって、各磁性体コア21a〜21cの位置ずれを防止することができる。また、例えば作業員によって磁性体コア21a〜21cの取り付け作業を行う場合でも、正確かつ容易に磁性体コア21a〜21cの取り付け位置が決まる。
各磁性体コア21a〜21cは、例えば接着剤やテープ材などを用いて、支持体2に接着させる(図3(b))。
次に、分電盤に支持体2を取り付ける(図3(c))。この場合、分電盤内の各電路40a〜40c,41a〜41cが、それぞれ支持体2の突出部23a〜23c,26a〜26cの各開口部25a〜25c,27a〜27cを貫通するように、支持体2は分電盤に取り付けられる。
次に、支持体2にプリント配線基板3を挿入する(図3(d))。プリント配線基板3には予め磁電変換素子31a〜31cが実装されており、各磁電変換素子31a〜31cが、それぞれ支持体2の磁性体コア21a〜21cの各ギャップ22a〜22c内に配置されるように、基板3は支持体2に挿入される。これにより、電流検出装置1の組み立てが完成する。この場合、磁性体コア21a〜21c及びプリント配線基板3を貫通する側の支持体2の開口部25a〜25c,27a〜27cの位置が、プリント配線基板3と支持体2とが嵌合した状態において、プリント配線基板3の対向面とは反対側の面の開口部33a〜33c,34a〜34cの高さよりも高くなっている。
以上説明したように、本実施形態の電流検出装置1によると、磁電変換素子31a〜31cの出力信号が大きくなり、ノイズの影響を受けにくくなる。このため、ノイズ除去用のシールド部材の設置が不要となり、電流検出装置1の小型化が実現しやすくなる。また、プリント配線基板3上に形成する回路の配置配線設計における制約が少なくなり設計の自由度が増すと共に、電流検出を実現するための部品点数が減るため信頼性も高まる。
また、磁性体コア21a〜21cが挿入され一体化された支持体2に磁電変換素子が実装されているプリント配線基板3を取り付けることにより多チャンネルの電流検出装置1を組み立てることができるので、チャンネル毎に既成の高価な電流センサモジュールを用意する必要が無くなるため、電流や電力モニタ機能を有する分電盤を安価に実現することができる。
多数の磁電変換素子と多数の磁性体コアから構成される電流検出装置1を用いれば、相互のチャンネル間で干渉の少ない大きな検出信号が得られるため、ノイズの影響を低減させることができ、安価で信頼性の高い多チャンネル電流検出装置が実現できる。また、支持体2の突出部23a〜23c、26a〜26cの長さを適当な寸法にすることにより、安全規格で定められた高電圧がかかる1次側充電部位の電路と制御電圧がかかる2次側充電部との間の沿面距離および空間距離を、容易に確保することが可能となる。
<第2実施形態>
本実施形態の電流検出装置は、例えば交流100Vのテーブルタップ(コンセント装置)内のコンセントを流れる電流を検出するようにするため、テーブルタップ内に取り付けてある。
図4は、第2実施形態におけるテーブルタップ100内に設けられる電流検出装置1Aの構成の一例を説明するための図であって、(a)はテーブルタップ100の外観の一例を示す平面図、(b)はテーブルタップ100の外観の一例を示す側面図、(c)はテーブルタップ100内の電流検出装置1Aの平面図、(d)はテーブルタップ100内の電流検出装置1Aの側面図、を示す。なお、図4(d)は図4(c)のI−Iの方向からみた電流検出装置1Aの側面が示してある。
図4(a)において、電流検出装置1Aが取り付けられるテーブルタップ100の外観の平面態様が示してある。図4(a)に示した例では、テーブルタップ100は、4つのコンセント部100a,100b,100c,100dを有している。各コンセント部100a〜100dは、電源コード110と接続されている。
図4(b)は、図4(a)に示したテーブルタップ100の側面態様を例示している。
次に、テーブルタップ100内の電流検出装置1Aについて、図4(c)(d)を参照して説明する。
図4(c)(d)に示す電流検出装置1Aが第1実施形態と異なるのは、主として、各磁電変換素子71a,71b,71c,71dが、それぞれ電路101a,101b,101c,101dに流れる各電流に基づいて信号を検出することであるため、この点を主に説明する。
図4(c)(d)において、電路101a,101b,101c,101d,102a,102b,102c,102dは、コンセント部100a〜100dに差し込まれる電源プラグを挟む構造とした金属板となっている。これらの金属板は、導体部101及び102を介して電源コード110と接続されている。
電流検出装置1Aは、支持体6とプリント配線基板7とを備える。支持体6は、第1実施形態の突出部23a〜23cと同様に、突出部63a,63b,63c,63dを有し、各突出部63a〜63dを介して、電路101a〜101dが貫通するようになっている。また、支持体6は、第1実施形態の突出部26a〜26cと同様に、開口部を有する4つの突出部を有し、各突出部を介して、電路102a〜102dが貫通するようになっている。
また、支持体6は、例えば4つの磁性体コア61a,61b,61c,61dを含む。磁性体コア61a〜61dの材料としては、例えば、フェライト、パーマロイ、珪素鋼板などがある。また、各磁性体コア61a〜61dは、略コ字状で構成され、磁性体コア61a〜61dの各ギャップ内は、それぞれ各磁電変換素子61a〜61dが配置されるようになっている。なお、磁性体コア61a〜61dは、略U字状、ギャップを有する略ドーナツ状などの形状を適用することも可能である。
プリント配線基板7は、磁電変換素子71a〜71dを有する。プリント配線基板7には、第1実施形態のプリント配線基板3と同様に、センサ信号処理部(図2参照)が構成され、各磁電変換素子71a〜71dは、プリント配線基板7上に実装されたセンサ信号処理部と接続されている。各磁電変換素子71a〜71dは、例えばホール素子とするが、磁気抵抗素子を適用してもよい。あるいは、磁電変換素子71a〜71dとして、上述したセンサ信号処理部と同一のICパッケージ内に実装され一体化されたホールIC、または、磁気抵抗ICとしてもよい。この場合、各磁電変換素子71a〜71dの出力信号は大きくなりS/Nが高まるため、ノイズの影響を大幅に低減させることができる。
センサ信号処理部は、図2のものと同様に例えばLSI(Large Scale Integration)で構成されており、メモリ、センサの増幅回路、バイアス回路、温度補償回路、オフセットキャンセル回路などを備えるものであってもよい。また、図2の場合と同様に、センサ信号処理部の後段に電力演算用信号処理部を設け、電力演算用信号処理部が、各磁電変換素子71a〜71dのセンサ出力に基づいて得られる電流値と、別途計測する電圧情報または予め規定した電圧条件に基づく電圧値に基づいて、各電路101a〜101dに接続された各コンセント部100a〜100dの電力の使用状態を演算するようにしてもよい。電力の使用状態としては、例えば、瞬時電力、積算の電力使用量、電気料金、負荷電流値などがある。
なお、図4(c)(d)において、支持体6には、磁性体コア61a〜61dを位置決めするために、磁性体コア61a〜61dが接する面に溝形状(凹部)の加工を施して係止部(図示せず)が形成されている。つまり、係止部は、磁性体コア61a〜61cの形状に合わせた形状を有している。この場合、本実施形態の係止部の形状が溝形状となるから、電流検出装置1Aの薄型化を図ることができる。なお、本実施形態の係止部は、第1実施形態の係止部と同様に、突起形状(凸部)を支持体6面に部分的に施して形成するようにしてもよい。あるいは、本実施形態の係止部は、磁性体コア61a〜61dが配置されるべき位置の外周枠全体に突起形状(凸部)を有する構成としてもよい。
本実施形態の電流検出装置1Aでは、磁電変換素子71a〜71dの出力信号が大きくなり、ノイズの影響を受けにくくなる。このため、ノイズ除去用のシールド部材の設置が不要となり、電流検出装置1Aの小型化が実現しやすくなる。またプリント配線基板上に形成する回路の配置配線設計における制約が少なくなり設計の自由度が増すと共に、電流検出を実現するための部品点数が減るため信頼性も高まる。
また、第1実施形態の場合と同様に、磁性体コア61a〜61dが挿入され一体化た支持体6に磁電変換素子が実装されたプリント配線基板7を取り付けることにより多チャンネルの電流検出装置1Aを組み立てることができるため、チャンネル毎に既成の高価な電流センサモジュールを用意する必要が無く、電流や電力モニタ機能を有するテーブルタップ100を安価に実現することができる。
なお、上記各実施形態は変更してもよい。例えば、各実施形態において、磁電変換素子の数は、電路の数に応じて変更することができる。
第2実施形態では、電流検出装置1Aがテーブルタップ100内に取り付けられる場合について説明したが、例えば壁などに埋め込まれる形態のコンセント装置に電流検出装置1Aを取り付けるようにしてもよい。
1,1A 電流検出装置
2,6 支持体
3,7 プリント配線基板
21a〜21c,61a〜61c 磁性体コア
22a〜22c ギャップ
28a〜28c 係止部
31a〜31c,71a〜71d 磁電変換素子
40a〜40c,41a〜41c,101a〜101d,102a〜102d 電路
100 テーブルタップ

Claims (10)

  1. 複数の磁性体コアが設けられた支持体と、
    前記各磁性体コアのギャップ内に配置された複数の磁電変換素子を有する基板と、
    を含み、
    前記支持体には、複数の被計測電路が前記各磁性体コアを貫通するように複数の第1開口部が設けられ、前記基板は、前記各被計測電路が貫通するように複数の第2開口部が設けられている
    ことを特徴とする多チャンネル電流検出装置。
  2. 前記基板は、前記各磁電変換素子からの検出信号に基づいて前記被計測電路に流れる電流を検出することを含むことを特徴とする請求項1に記載の多チャンネル電流検出装置。
  3. 前記支持体は、前記各磁性体コアの取り付け位置を位置決めするため前記磁性体コア形状に合わせた形状を有する係止部を有することを特徴とする請求項1または2に記載の多チャンネル電流検出装置。
  4. 前記支持体は絶縁性材料で形成されており、
    前記磁性体コア及び前記基板を貫通する側の前記支持体の第1開口部の位置が、前記基板と前記支持体とが嵌合した状態において、前記基板の対向面とは反対側の面の第2開口部の高さよりも高いことを特徴とする請求項1または2に記載の多チャンネル電流検出装置
  5. 前記各磁性体コアのギャップは、帰りの電路が磁電変換素子の検出結果に与える影響を小さくするように、前記帰りの電路とは対向していない当該各磁性体コア面に配置されることを特徴とする請求項1ないし4のいずれか1項に記載の多チャンネル電流検出装置。
  6. 前記各磁電変換素子として、ホール素子、磁気抵抗素子、パッケージ化されたホールIC、または、パッケージ化された磁気抵抗ICが用いられることを特徴とする請求項1ないし5のいずれか1項に記載の多チャンネル電流検出装置。
  7. 前記各磁電変換素子からの検出信号に基づいて各電流値を算出するセンサ信号処理部の後段に接続された、電力を演算する演算部をさらに含むことを特徴とする請求項1ないし6のいずれか1項に記載の多チャンネル電流検出装置。
  8. 請求項1ないし7のいずれか1項に記載の多チャンネル電流検出装置を含むことを特徴とする分電盤。
  9. 請求項1ないし7のいずれか1項に記載の多チャンネル電流検出装置を含むことを特徴とするコンセント装置。
  10. 前記コンセント装置は、テーブルタップ、または、壁付けコンセントであることを特徴とする請求項9に記載のコンセント装置。
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