JP2013207148A - 熱処理装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】基板の周方向における温度分布を均一にすることができる熱処理装置を提供する。
【解決手段】チャンバー6の上方にフラッシュランプFLが配置され、下方にハロゲンランプHLが配置される。チャンバー6の下部開口を覆う下部石英窓64は回転駆動部90によって回転される。下部石英窓64が回転すると、それに載置された保持部7および半導体ウェハーWも回転する。保持部7に保持された半導体ウェハーWの下面にハロゲンランプHLからハロゲン光を照射するときに、保持部7とともに下部石英窓64をチャンバー6に対して回転させる。これにより、回転する半導体ウェハーWに対してハロゲン光が照射されることとなり、半導体ウェハーWの周方向における温度分布を均一にすることができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、半導体ウェハーや液晶表示装置用ガラス基板等の薄板状の精密電子基板(以下、単に「基板」と称する)に光を照射することによって該基板を加熱する熱処理装置に関する。
半導体デバイスの製造プロセスにおいて、不純物導入は半導体ウェハー内にpn接合を形成するための必須の工程である。現在、不純物導入は、イオン打ち込み法とその後のアニール法によってなされるのが一般的である。イオン打ち込み法は、ボロン(B)、ヒ素(As)、リン(P)といった不純物の元素をイオン化させて高加速電圧で半導体ウェハーに衝突させて物理的に不純物注入を行う技術である。注入された不純物はアニール処理によって活性化される。この際に、アニール時間が数秒程度以上であると、打ち込まれた不純物が熱によって深く拡散し、その結果接合深さが要求よりも深くなり過ぎて良好なデバイス形成に支障が生じるおそれがある。
そこで、極めて短時間で半導体ウェハーを加熱するアニール技術として、近年フラッシュランプアニール(FLA)が注目されている。フラッシュランプアニールは、キセノンフラッシュランプ(以下、単に「フラッシュランプ」とするときにはキセノンフラッシュランプを意味する)を使用して半導体ウェハーの表面にフラッシュ光を照射することにより、不純物が注入された半導体ウェハーの表面のみを極めて短時間(数ミリ秒以下)に昇温させる熱処理技術である。
キセノンフラッシュランプの放射分光分布は紫外域から近赤外域であり、従来のハロゲンランプよりも波長が短く、シリコンの半導体ウェハーの基礎吸収帯とほぼ一致している。よって、キセノンフラッシュランプから半導体ウェハーにフラッシュ光を照射したときには、透過光が少なく半導体ウェハーを急速に昇温することが可能である。また、数ミリ秒以下の極めて短時間のフラッシュ光照射であれば、半導体ウェハーの表面近傍のみを選択的に昇温できることも判明している。このため、キセノンフラッシュランプによる極短時間の昇温であれば、不純物を深く拡散させることなく、不純物活性化のみを実行することができるのである。
このようなキセノンフラッシュランプを使用した熱処理装置として、特許文献1には、半導体ウェハーの表面側にフラッシュランプを配置するとともに裏面側にハロゲンランプを配置し、それらの組み合わせによって所望の熱処理を行うものが開示されている。特許文献1に開示の熱処理装置においては、サセプターに保持された半導体ウェハーをハロゲンランプによってある程度の温度にまで予備加熱し、その後フラッシュランプからのフラッシュ光照射によって所望の処理温度にまで昇温している。
特開2009−164451号公報
しかし、特許文献1に開示されるようなフラッシュランプアニール装置においては、ハロゲンランプによる予備加熱のときに、半導体ウェハーの中央から周縁部に向けて低温になりやすい。このため、特許文献1に開示される装置においては、ハロゲンランプの配設密度を半導体ウェハーの中央部よりも周縁部に対向する領域の方が高くなるようにしている。このようにして半導体ウェハーの周縁部に照射される光量を多くすることにより、半導体ウェハーの径方向の温度分布については概ね均一とすることができるものの、同一半径の周方向に沿った温度分布の不均一を解消することはできなかった。特に、半導体ウェハーの周縁部において、周方向に沿った温度分布のバラツキが大きくなるという問題が生じていた。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、基板の周方向における温度分布を均一にすることができる熱処理装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、請求項1の発明は、基板に光を照射することによって該基板を加熱する熱処理装置において、基板を収容するチャンバーと、前記チャンバーの下部開口を覆う下部石英窓と、前記下部石英窓に載置され、前記チャンバー内にて基板を保持する保持手段と、前記下部石英窓の下方に設けられ、前記保持手段に保持された基板の下面に前記下部石英窓を介して光を照射するハロゲンランプと、前記保持手段とともに前記下部石英窓を前記チャンバーに対して回転させる回転駆動手段と、を備えることを特徴とする。
また、請求項2の発明は、請求項1の発明に係る熱処理装置において、前記回転駆動手段は前記チャンバーの外部に設けられることを特徴とする。
また、請求項3の発明は、請求項2の発明に係る熱処理装置において、前記回転駆動手段は前記下部石英窓の端縁部が嵌合された枠体を介して前記下部石英窓を回転させ、前記枠体と前記チャンバーと間にはシール部が設けられることを特徴とする。
また、請求項4の発明は、請求項1から請求項3のいずれかの発明に係る熱処理装置において、前記下部石英窓の上面に凹部を形成し、前記保持手段の一部を前記凹部に嵌め込むことを特徴とする。
また、請求項5の発明は、請求項1から請求項4のいずれかの発明に係る熱処理装置において、目標とする基板の面内温度分布精度と、前記ハロゲンランプからの光照射によって基板が昇温する昇温レートと、に基づいて算定される回転数にて前記下部石英窓が回転するように前記回転駆動手段を制御する制御手段をさらに備えることを特徴とする。
また、請求項6の発明は、請求項5の発明に係る熱処理装置において、前記制御手段は、基板が前記面内温度分布精度に相当する温度だけ昇温する間に、前記下部石英窓を1回転以上回転させることを特徴とする。
また、請求項7の発明は、請求項1から請求項6のいずれかの発明に係る熱処理装置において、前記チャンバーの上部開口を覆う上部石英窓と、前記上部石英窓の上方に設けられ、前記保持手段に保持された基板の上面に前記上部石英窓を介してフラッシュ光を照射するフラッシュランプと、をさらに備え、前記ハロゲンランプによって所定温度にまで予備加熱された基板に前記フラッシュランプからフラッシュ光を照射することを特徴とする。
請求項1から請求項7の発明によれば、基板を保持する保持手段とともに下部石英窓をチャンバーに対して回転させるため、基板を回転させつつハロゲンランプから光を照射することができ、基板の周方向における温度分布を均一にすることができる。
特に、請求項2の発明によれば、回転駆動手段はチャンバーの外部に設けられるため、回転駆動手段から発生したパーティクルがチャンバーの内部に流入して基板を汚染するのを防止することができる。
特に、請求項3の発明によれば、下部石英窓の端縁部が嵌合された枠体とチャンバーと間にはシール部が設けられるため、チャンバーの外部雰囲気がチャンバー内部に流入するのを防止しつつ、下部石英窓を回転させることができる。
特に、請求項4の発明によれば、保持手段の一部を下部石英窓の凹部に嵌め込むため、保持手段を安定して下部石英窓に載置することができる。
特に、請求項6の発明によれば、基板が面内温度分布精度に相当する温度だけ昇温する間に、下部石英窓を1回転以上回転させるため、基板の周方向における温度分布を目標とする面内温度分布精度の範囲内に収めることができる。
特に、請求項7の発明によれば、ハロゲンランプによって所定温度にまで予備加熱された基板にフラッシュランプからフラッシュ光を照射するため、フラッシュ光照射時における基板の面内温度分布をも均一にすることができる。
本発明に係る熱処理装置の要部構成を示す図である。 保持部の脚部が下部石英窓に嵌め込まれる様子を示す図である。 チャンバーの底部近傍の拡大図である。 複数のハロゲンランプの配置を示す平面図である。 図1の熱処理装置における半導体ウェハーの処理手順を示すフローチャートである。 半導体ウェハーの昇温レートと下部石英窓の回転数との相関を示す図である。 下部石英窓に嵌め込まれた保持部の他の例を示す図である。
以下、図面を参照しつつ本発明の実施の形態について詳細に説明する。
図1は、本発明に係る熱処理装置1の要部構成を示す図である。この熱処理装置1は、基板としての略円形のシリコン半導体ウェハーWにフラッシュ光を照射して加熱処理を行うフラッシュランプアニール装置である。なお、図1および以降の各図においては、理解容易のため、必要に応じて各部の寸法や数を誇張または簡略化して描いている。
熱処理装置1は、主たる構成として、半導体ウェハーWを収容する略円筒形状のチャンバー6と、チャンバー6内にて半導体ウェハーWを保持する保持部7と、チャンバー6の上側に設けられたフラッシュランプハウス5と、チャンバー6の下側に設けられたハロゲンランプハウス4と、を備えている。また、熱処理装置1は、これらの各部を制御して半導体ウェハーWの加熱処理を実行させる制御部3を備える。
チャンバー6は、上下両端が開放された略円筒形状を有する。チャンバー6は、強度と耐熱性に優れた金属材料(例えば、ステンレススチール等)にて形成される。チャンバー6の上部開口には上部石英窓61が装着されて閉塞されている。チャンバー6の天井部を構成する上部石英窓61は、石英により形成された円板形状部材であり、フラッシュランプFLから出射されたフラッシュ光をチャンバー6内に透過する。
チャンバー6の下部開口は、下部石英窓64によって覆われている。但し、下部石英窓64はチャンバー6と直接には接触していない。下部石英窓64も石英により形成された円板形状部材であり、ハロゲンランプHLから出射されたハロゲン光をチャンバー6内に透過する。上部石英窓61、下部石英窓64およびチャンバー6の壁面によって囲まれる空間が熱処理空間65として規定される。
円板形状の下部石英窓64の外周端には枠体80が装着されている。枠体80は、第1枠部81と第2枠部82とを備える。第1枠部81は、円環形状の板状部材である。第1枠部81の内径は下部石英窓64の外径に等しく、第1枠部81の内側に下部石英窓64の端縁部が嵌合されて固定されている。また、第1枠部81の外径はチャンバー6の外径よりも大きい。
第2枠部82は、第1枠部81の上面に立設された円筒状部材である。第2枠部82の内径はチャンバー6の外径よりも大きい。よって、チャンバー6の底部近傍の外周は所定の間隔を隔てて第2枠部82に取り囲まれることとなる。また、チャンバー6の底部と第1枠部81の上面とも非接触であり、それらの間には所定間隔の隙間が形成される。第1枠部81および第2枠部82は金属材料(例えば、ステンレススチール等)にて形成される。
また、下部石英窓64の上面には保持部7が載置されている。保持部7は、保持プレート71と脚部72とを備える。保持プレート71および脚部72を含む保持部7の全体は石英にて形成されている。保持プレート71は円形の平板状部材である。保持プレート71の直径は半導体ウェハーWの直径(本実施形態ではφ300mm)よりも大きい。すなわち、保持プレート71は、半導体ウェハーWよりも大きな平面サイズを有する。保持プレート71の上面には、半導体ウェハーWの横方向の位置を規制するための複数のガイドピンが立設されていても良い。また、保持プレート71には、温度測定のための開口部や半導体ウェハーWの移載のための貫通孔が形成されていても良い(いずれも図示省略)。
保持プレート71の周縁部には複数の脚部72が溶接によって固着されている。本実施形態では、4本の脚部72が保持プレート71の周縁部に沿って90°毎に設けられている。なお、脚部72の本数は4本に限定されるものではなく、保持プレート71を安定して支持することができる3本以上であれば良い。
図2は、保持部7の脚部72が下部石英窓64に嵌め込まれる様子を示す図である。下部石英窓64の上面には脚部72の下端部72aの形状に適合する凹部68が形設されている。本実施形態では、4本の脚部72に対応して凹部68が4箇所形設される。そして、4本の脚部72の下端部72aのそれぞれが凹部68に嵌め込まれることによって、保持部7が下部石英窓64に安定して載置される。保持部7が下部石英窓64に載置された状態においては、円板形状の保持プレート71は水平姿勢(法線が鉛直方向と一致する姿勢)となる。チャンバー6に搬入された半導体ウェハーWは、保持部7の保持プレート71の上に水平姿勢にて載置されて保持される。
図1に戻り、熱処理装置1は、下部石英窓64を回転させる回転駆動部90を備える。回転駆動部90は、モータ91および回転伝導部92を備える。図1に示すように、回転駆動部90はチャンバー6の外部に設けられる。モータ91が回転軸93を回転させると、その回転駆動力は回転伝導部92を介して枠体80に伝達される。これにより、枠体80およびそれに嵌合された下部石英窓64は、保持部7に保持された半導体ウェハーWの中心軸CXを回転中心として水平面内で回転される。なお、回転伝導部92としては、例えば、2本の歯車軸が交差するかさ歯車などの歯車機構、ベルト駆動機構、リニアモータなど公知の種々の機構を採用することができる。
上述したように、下部石英窓64および枠体80とチャンバー6とは非接触であるため、チャンバー6を固定したまま下部石英窓64および枠体80のみを回転させることができる。下部石英窓64が回転すると、それに載置された保持部7も中心軸CXを回転中心として回転する。従って、保持部7の保持プレート71に半導体ウェハーWが保持されているときに回転駆動部90が下部石英窓64を回転させると、固定されたチャンバー6の内部にて半導体ウェハーWが中心軸CXを回転中心として回転することとなる。
図3は、チャンバー6の底部近傍の拡大図である。枠体80の第1枠部81および下部石英窓64はチャンバー6と非接触である。チャンバー6の底部と第1枠部81の上面との間には所定間隔の隙間が形成されている。また、円筒形状の第2枠部82の内壁面とチャンバー6の外壁面との間にも所定間隔の隙間が形成されている。そして、この第2枠部82とチャンバー6との間の隙間にシール部20が設けられている。シール部20としては、相対運動を行う部材間を密閉することができる公知の種々のシール機構を適用することができ、例えば磁気シールやリップシールを用いることができる。
第2枠部82とチャンバー6との間の隙間にシール部20を設けることにより、下部石英窓64および枠体80とチャンバー6との間を密閉した状態のまま下部石英窓64を回転させることができる。このため、下部石英窓64が回転したときにも、熱処理空間65を密閉空間として装置外部の雰囲気との流通を遮断することができる。なお、チャンバー6の上部開口は上部石英窓61によって気密に閉塞されている。
図1に戻り、チャンバー6の上方に固定設置されたフラッシュランプハウス5は、筐体51の内側に、複数本(本実施形態では30本)のキセノンフラッシュランプFLからなる光源と、その光源の上方を覆うように設けられたリフレクタ52と、を備えて構成される。フラッシュランプFLはチャンバー6の上方から上部石英窓61を介して熱処理空間65にフラッシュ光を照射する。
複数のフラッシュランプFLは、それぞれが長尺の円筒形状を有する棒状ランプであり、それぞれの長手方向が保持部7に保持される半導体ウェハーWの主面に沿って(つまり水平方向に沿って)互いに平行となるように平面状に配列されている。よって、フラッシュランプFLの配列によって形成される平面も水平面である。
キセノンフラッシュランプFLは、その内部にキセノンガスが封入されその両端部にコンデンサーに接続された陽極および陰極が配設された棒状のガラス管(放電管)と、該ガラス管の外周面上に付設されたトリガー電極とを備える。キセノンガスは電気的には絶縁体であることから、コンデンサーに電荷が蓄積されていたとしても通常の状態ではガラス管内に電気は流れない。しかしながら、トリガー電極に高電圧を印加して絶縁を破壊した場合には、コンデンサーに蓄えられた電気がガラス管内に瞬時に流れ、そのときのキセノンの原子あるいは分子の励起によって光が放出される。このようなキセノンフラッシュランプFLにおいては、予めコンデンサーに蓄えられていた静電エネルギーが0.1ミリセカンドないし100ミリセカンドという極めて短い光パルスに変換されることから、ハロゲンランプHLの如き連続点灯の光源に比べて極めて強い光を照射し得るという特徴を有する。
また、リフレクタ52は、複数のフラッシュランプFLの上方にそれら全体を覆うように設けられている。リフレクタ52の基本的な機能は、複数のフラッシュランプFLから出射されたフラッシュ光を熱処理空間65の側に反射するというものである。リフレクタ52はアルミニウム合金板にて形成されており、その表面(フラッシュランプFLに臨む側の面)はブラスト処理により粗面化加工が施されている。
チャンバー6の下方に固定設置されハロゲンランプハウス4は、筐体41の内部に、複数本(本実施形態では40本)のハロゲンランプHLと、それらの下方を覆うように設けられたリフレクタ42を備える。複数のハロゲンランプHLはチャンバー6の下方から下部石英窓64を介して熱処理空間65への光照射を行う。図4は、複数のハロゲンランプHLの配置を示す平面図である。本実施形態では、上下2段に各20本ずつのハロゲンランプHLが配設されている。各ハロゲンランプHLは、長尺の円筒形状を有する棒状ランプである。上段、下段ともに20本のハロゲンランプHLは、それぞれの長手方向が保持部7に保持される半導体ウェハーWの主面に沿って(つまり水平方向に沿って)互いに平行となるように配列されている。よって、上段、下段ともにハロゲンランプHLの配列によって形成される平面は水平面である。
また、図4に示すように、上段、下段ともに保持部7に保持される半導体ウェハーWの中央部に対向する領域よりも周縁部に対向する領域におけるハロゲンランプHLの配設密度が高くなっている。すなわち、上下段ともに、ランプ配列の中央部よりも端部側の方がハロゲンランプHLの配設ピッチが短い。このため、ハロゲンランプハウス4からの光照射による加熱時に温度低下が生じやすい半導体ウェハーWの周縁部により多い光量の照射を行うことができる。
また、上段のハロゲンランプHLからなるランプ群と下段のハロゲンランプHLからなるランプ群とが格子状に交差するように配列されている。すなわち、上段の各ハロゲンランプHLの長手方向と下段の各ハロゲンランプHLの長手方向とが直交するように計40本のハロゲンランプHLが配設されている。
ハロゲンランプHLは、ガラス管内部に配設されたフィラメントに通電することでフィラメントを白熱化させて発光させるフィラメント方式の光源である。ガラス管の内部には、窒素やアルゴン等の不活性ガスにハロゲン元素(ヨウ素、臭素等)を微量導入した気体が封入されている。ハロゲン元素を導入することによって、フィラメントの折損を抑制しつつフィラメントの温度を高温に設定することが可能となる。したがって、ハロゲンランプHLは、通常の白熱電球に比べて寿命が長くかつ強い光を連続的に照射できるという特性を有する。また、ハロゲンランプHLは棒状ランプであるため長寿命であり、ハロゲンランプHLを水平方向に沿わせて配置することにより上方の半導体ウェハーWへの放射効率が優れたものとなる。
リフレクタ42は、複数のハロゲンランプHLの下方にそれら全体を覆うように設けられている。リフレクタ42は、フラッシュランプハウス5のリフレクタ52と同様のものであり、複数のハロゲンランプHLから出射された光を熱処理空間65に反射する。なお、チャンバー6の上下に固定設置されたフラッシュランプハウス5およびハロゲンランプハウス4は回転するものではない。
また、制御部3は、熱処理装置1に設けられた上記の種々の動作機構を制御する。制御部3のハードウェアとしての構成は一般的なコンピュータと同様である。すなわち、制御部3は、各種演算処理を行うCPU、基本プログラムを記憶する読み出し専用のメモリであるROM、各種情報を記憶する読み書き自在のメモリであるRAMおよび制御用ソフトウェアやデータなどを記憶しておく磁気ディスクを備えている。制御部3のCPUが所定の処理プログラムを実行することによって熱処理装置1における処理が進行する。
上記の構成以外にも熱処理装置1には、光照射によって半導体ウェハーWを加熱するアニール装置としての典型的な構成要素が適宜設けられている。例えば、熱処理装置1は、ハロゲンランプHLおよびフラッシュランプFLからの光照射による過剰な温度上昇を防止するために、チャンバー6の壁体に水冷管を設けている。また、チャンバー6の壁体の一部には、熱処理空間65に半導体ウェハーWを搬入出するための搬送開口部(炉口)が形設されている。また、熱処理装置1は、チャンバー6内に窒素ガス(N)などの処理ガスを供給するガス供給機構およびチャンバー6内から雰囲気の排気を行う排気機構を備える。さらに、熱処理装置1は、熱処理中の半導体ウェハーWの温度を測定するための放射温度計などを備える(いずれも図示省略)。
次に、熱処理装置1における半導体ウェハーWの処理手順について説明する。ここで処理対象となる半導体ウェハーWはイオン注入法により不純物(イオン)が添加されたシリコンの半導体基板である。その不純物の活性化が熱処理装置1によるフラッシュ光照射加熱処理(アニール)により実行される。図5は、熱処理装置1における半導体ウェハーWの処理手順を示すフローチャートである。以下に示す半導体ウェハーWの処理手順は、制御部3が熱処理装置1の各動作機構を制御することによって進行する。
まず、図示省略の搬送開口部が開放され、装置外部の搬送ロボットによって処理対象となる半導体ウェハーWがチャンバー6内に搬入される(ステップS1)。チャンバー6内に搬入された半導体ウェハーWは保持部7の保持プレート71上に載置される。半導体ウェハーWは、パターン形成がなされて不純物が注入された表面を上面として水平姿勢にて保持プレート71に保持される。なお、半導体ウェハーWの搬入時には、下部石英窓64および保持部7が回転していないことは勿論である。
半導体ウェハーWが保持部7の保持プレート71に保持された後、搬送開口部が閉鎖され、ハロゲンランプハウス4の40本のハロゲンランプHLが一斉に点灯して予備加熱(アシスト加熱)が開始される(ステップS2)。ハロゲンランプHLの発光出力は制御部3によって制御されている。ハロゲンランプHLから出射されたハロゲン光は、石英にて形成された下部石英窓64および保持プレート71を透過して半導体ウェハーWの下面から照射される。本実施形態では、半導体ウェハーWの下面は、表面とは反対側のパターン形成がなされていない裏面である。ハロゲンランプHLからの光照射を受けることによって半導体ウェハーWが予備加熱されて温度が上昇する。予備加熱時の半導体ウェハーWの温度は放射温度計などの温度センサによって測定され、制御部3に伝達される。
また、ハロゲンランプHLによる予備加熱が開始されるのと同時に、下部石英窓64の回転が開始される(ステップS3)。すなわち、ステップS2とステップS3とは並行して実行される。制御部3の制御により回転駆動部90が枠体80および下部石英窓64の回転を開始する。下部石英窓64が回転すると、それに載置された保持部7および半導体ウェハーWも中心軸CXを回転中心として固定されたチャンバー6内にて下部石英窓64と等しい回転数にて回転する。これにより、回転する半導体ウェハーWの裏面にハロゲンランプHLから光照射が行われることとなる。なお、保持部7の脚部72は下部石英窓64の凹部68に嵌め込まれているため、下部石英窓64が回転したときには、それに連動して保持部7も確実に回転することとなる。
制御部3は、ハロゲンランプHLからの光照射によって昇温する半導体ウェハーWの温度が所定の予備加熱温度T1に到達したか否かを監視しつつ、ハロゲンランプHLの出力を制御する。すなわち、制御部3は、温度センサによる測定値に基づいて、半導体ウェハーWの温度が予備加熱温度T1となるようにハロゲンランプHLの出力をフィードバック制御している。予備加熱温度T1は、半導体ウェハーWに添加された不純物が熱により拡散する恐れのない、200℃ないし800℃程度、好ましくは350℃ないし600℃程度とされる。
また、制御部3は、ハロゲンランプHLからの光照射によって半導体ウェハーWが昇温する昇温レートに応じて下部石英窓64の回転数(つまり、半導体ウェハーWの回転数)を制御する(ステップS4)。図6は、半導体ウェハーWの昇温レートと下部石英窓64の回転数との相関を示す図である。時刻t0にチャンバー6内に半導体ウェハーWが搬入されて保持部7に保持され、時刻t1にハロゲンランプHLによる予備加熱が開始される。時刻t1から時刻t2までは、半導体ウェハーWの昇温レートが30℃/秒となるように、制御部3がハロゲンランプHLの出力を制御している。この時刻t1から時刻t2までの予備加熱開始直後の間は、下部石英窓64の回転数が180rpmとなるように、制御部3が回転駆動部90を制御している。
次に、時刻t2から時刻t3までは、半導体ウェハーWの昇温レートが100℃/秒の比較的急速昇温となるように、制御部3がハロゲンランプHLの出力を制御する。この時刻t2から時刻t3までの間は、下部石英窓64の回転数が600rpmとなるように、制御部3が回転駆動部90を制御する。続いて、時刻t3から時刻t4までは、半導体ウェハーWの昇温レートが15℃/秒の比較的低速の昇温となるように、制御部3がハロゲンランプHLの出力を制御する。この時刻t3から時刻t4までの間は、下部石英窓64の回転数が120rpmとなるように、制御部3が回転駆動部90を制御する。
本実施形態においては、加熱処理中における目標とする半導体ウェハーWの面内温度分布精度を10℃に設定している。すなわち、半導体ウェハーWの面内における最高温度と最低温度との差を10℃以内とすることを目標としている。そして、この面内温度分布精度と半導体ウェハーWの昇温レートとに基づいて算定される回転数にて下部石英窓64が回転するように制御部3が回転数制御を行っている。具体的には、半導体ウェハーWが目標とする面内温度分布精度である10℃昇温する間に、下部石英窓64が1回転以上回転するように制御部3が回転駆動部90を制御している。
例えば、時刻t1から時刻t2までの間は、半導体ウェハーWの昇温レートが30℃/秒であるため、10℃昇温するのに1/3秒を要する。1/3秒で下部石英窓64が1回転する回転数は180rpmである。同様に、時刻t2から時刻t3までの間は、半導体ウェハーWの昇温レートが100℃/秒であるため、10℃昇温するのに1/10秒を要する。1/10秒で下部石英窓64が1回転する回転数は600rpmである。一方、時刻t3から時刻4までの間は、半導体ウェハーWが面内温度分布精度である10℃昇温する間に下部石英窓64が1回転を超えて回転する(10℃昇温する間に1回転する回転数は90rpm)。
このようにして昇温レートおよび回転数を制御しつつ、半導体ウェハーWの予備加熱が進行し、時刻t4には半導体ウェハーWの温度が所定の予備加熱温度T1に到達する。半導体ウェハーWの温度が予備加熱温度T1に到達した後、半導体ウェハーWがその予備加熱温度T1に維持されるように、制御部3がハロゲンランプHLの出力を制御する。
時刻t4以降においては、ハロゲンランプHLからの光照射によっては半導体ウェハーWは昇温しない(つまり、昇温レート0℃/秒)のであるが、このときにも下部石英窓64の回転数が60rpmとなるように、制御部3が回転駆動部90を制御する。すなわち、ハロゲンランプHLからの光照射が行われている間は、下部石英窓64の回転も継続されており、その回転数の下限値は60rpmとされている。
次に、半導体ウェハーWの温度が予備加熱温度T1に到達して所定時間が経過した時刻t5に、フラッシュランプハウス5のフラッシュランプFLから半導体ウェハーWの上面(本実施形態では表面)にフラッシュ光が照射される(ステップS5)。このとき、フラッシュランプFLから放射されるフラッシュ光の一部は直接にチャンバー6内へと向かい、他の一部は一旦リフレクタ52により反射されてからチャンバー6内へと向かい、これらのフラッシュ光の照射により半導体ウェハーWのフラッシュ加熱が行われる。
フラッシュ加熱は、フラッシュランプFLからのフラッシュ光(閃光)照射により行われるため、半導体ウェハーWの表面温度を短時間で上昇することができる。すなわち、フラッシュランプFLから照射されるフラッシュ光は、予め蓄えられていた静電エネルギーが極めて短い光パルスに変換された、照射時間が0.1ミリセカンド以上100ミリセカンド以下程度の極めて短く強い閃光である。そして、フラッシュランプFLからのフラッシュ光照射によりフラッシュ加熱される半導体ウェハーWの表面温度は、瞬間的に1000℃以上の処理温度T2まで上昇し、半導体ウェハーWに注入された不純物が活性化された後、表面温度が急速に下降する。このように、熱処理装置1では、半導体ウェハーWの表面温度を極めて短時間で昇降することができるため、半導体ウェハーWに注入された不純物の熱による拡散を抑制しつつ不純物の活性化を行うことができる。なお、不純物の活性化に必要な時間はその熱拡散に必要な時間に比較して極めて短いため、0.1ミリセカンドないし100ミリセカンド程度の拡散が生じない短時間であっても活性化は完了する。
フラッシュ加熱処理が終了した後、所定時間が経過した時刻t6にハロゲンランプHLが消灯する(ステップS6)。時刻t6にハロゲンランプHLが消灯するのと同時に、下部石英窓64の回転も停止するように制御部3が回転駆動部90を制御する。このように、ハロゲンランプHLが発光を開始した時刻t1から発光を停止する時刻t6まで、下部石英窓64は継続して回転されている。半導体ウェハーWが室温から予備加熱温度T1にまで昇温しているとき(時刻t1から時刻t4)には、目標とする面内温度分布精度である10℃昇温する間に、下部石英窓64が1回転以上回転するように制御部3が回転数制御を行っている。また、半導体ウェハーWが予備加熱温度T1に維持されている間(時刻t4から時刻t6)は、下部石英窓64の回転数は下限値である60rpmとされる。
従って、フラッシュランプFLからフラッシュ光が照射される時刻t5にも下部石英窓64は60rpmで回転されている。もっとも、フラッシュ光の照射時間は0.1ミリセカンド以上100ミリセカンド以下程度の極めて短時間であるため、フラッシュ光が照射されている間における下部石英窓64の回転は1回転にも満たない(照射時間が10ミリセカンドであれば、0.01回転)。
時刻t6にハロゲンランプHLが消灯することにより、半導体ウェハーWの温度が予備加熱温度T1から急速に降温する。降温中の半導体ウェハーWの温度も温度センサによって測定され、その測定結果は制御部3に伝達される。制御部3は、温度センサによって測定される半導体ウェハーWの温度が所定温度まで降温したか否かを監視する。そして、半導体ウェハーWの温度が所定以下にまで降温した後、チャンバー6の搬送開口部が開放され、熱処理後の半導体ウェハーWが装置外部の搬送ロボットにより搬出され、熱処理装置1における半導体ウェハーWの加熱処理が完了する(ステップS7)。
本実施形態においては、保持部7に保持された半導体ウェハーWの下面にハロゲンランプHLからハロゲン光を照射するときに、保持部7とともに下部石英窓64をチャンバー6に対して回転させている。これにより、予備加熱時には回転する半導体ウェハーWに対してハロゲン光が照射されることとなる。半導体ウェハーWを回転させつつハロゲン光を照射することにより、半導体ウェハーWの面内温度分布の不均一を解消することができ、特に半導体ウェハーWの周方向における温度分布を均一にすることができる。その結果、フラッシュ光照射時における半導体ウェハーWの面内温度分布をも均一にすることができる。なお、半導体ウェハーWの径方向については、ハロゲンランプHLの配設密度を中央部よりも周縁部を高くする(図4参照)などの手法によって均一にしている。
また、下部石英窓64の回転数については、目標とする半導体ウェハーWの面内温度分布精度と、ハロゲンランプHLからの光照射によって半導体ウェハーWが昇温する昇温レートと、に基づいて算定される回転数にて回転するように制御部3が回転駆動部90を制御している。本実施形態の例では、半導体ウェハーWが目標の面内温度分布精度に相当する10℃昇温する間に、下部石英窓64を1回転以上回転させている。半導体ウェハーWの昇温レートが高くなるほど、目標の面内温度分布精度に相当する10℃昇温するのに要する時間が短くなるため、下部石英窓64の回転数を増加しなければならない。このようにすれば、半導体ウェハーWの周方向における温度分布を目標とする面内温度分布精度の範囲内に収めることができる。
また、図6に示したように、予備加熱開始直後(時刻t1〜時刻t2)および半導体ウェハーWが予備加熱温度T1に到達する直前(時刻t3〜時刻t4)では、その間の期間(時刻t2〜時刻t3)よりも昇温レートを低くし、下部石英窓64の回転数も比較的小さくしている。すなわち、予備加熱時に半導体ウェハーWを昇温するときには下部石英窓64の回転数をS字制御している。このようにすることによって、下部石英窓64並びにそれに載置された保持部7および半導体ウェハーWの回転数が急激に変化するのを防ぎ、半導体ウェハーWの位置ずれなどを防止することができる。このようなS字制御は、下部石英窓64の回転数変更時および停止時に行うようにしても良い。
また、本実施形態においては、モータ91および回転伝導部92を含む回転駆動部90をチャンバー6の外部に設けている。このため、回転駆動部90の駆動にともなって発生したパーティクルがチャンバー6の内部に流入して半導体ウェハーWを汚染する懸念は無い。
また、固定されたチャンバー6と回転する下部石英窓64および枠体80との間はシール部20によって密閉されている。このため、チャンバー6の外部雰囲気がチャンバー6内部に流入するのを防止しつつ、下部石英窓64を回転させることができる。
以上、本発明の実施の形態について説明したが、この発明はその趣旨を逸脱しない限りにおいて上述したもの以外に種々の変更を行うことが可能である。例えば、半導体ウェハーWの昇温レートおよび下部石英窓64の回転数は上記実施形態の例に限定されるものではなく、処理目的に応じた適宜の値とすることができる。昇温レートを変更した場合であっても、半導体ウェハーWが目標とする面内温度分布精度である10℃昇温する間に、下部石英窓64が1回転以上回転するように制御部3が回転数制御を行う。目標とする面内温度分布精度が一定であれば、半導体ウェハーWの昇温レートが高くなるほど下部石英窓64の回転数を増加する。また、下部石英窓64の回転の開始時、停止時および回転数変更時には、上記実施形態のようなS字制御を行うのが好ましい。
また、目標とする面内温度分布精度も10℃に限定されるものではなく、要求に応じた適宜の値とすることができる。目標とする面内温度分布精度が大きいほど(つまり、許容される面内温度分布のバラツキが大きいほど)、それに相当する温度を昇温するのに要する時間が長くなるため、下部石英窓64の回転数を少なくすることができる。
また、下部石英窓64に嵌め込む保持部7の形状は図7に示すようなものであっても良い。図7に示す例では、保持プレート71に対して鈍角をなすように脚部72が設けられている。そして、下部石英窓64の上面には傾斜して設けられた脚部72の下端部72aの形状に適合する凹部が形設されており、その凹部に脚部72の下端部72aが嵌め込まれる。このようにしても、保持部7は下部石英窓64に安定して載置されることとなり、下部石英窓64が回転したときには、それに連動して保持部7も確実に回転することとなる。
また、保持部7の脚部72を溶接等によって下部石英窓64に固着するようにしても良い。このようにしても、保持部7が下部石英窓64に確実に装着されることとなるため、下部石英窓64の回転に連動して保持部7も確実に回転することとなる。但し、下部石英窓64および保持部7については定期的に洗浄処理を行って清浄度を維持しなければならないが、そのようなメンテナンス性を考慮すると上記実施形態のように保持部7を下部石英窓64に着脱可能としておく方が好ましい。
また、上記実施形態においては、パターン形成がなされて不純物が注入された表面を上面として半導体ウェハーWを保持していたが、これを逆向き、つまり表面を下面として半導体ウェハーWを保持部7に保持するようにしても良い。この場合、パターン形成のなされていない半導体ウェハーWの裏面にフラッシュ光が照射されることとなる。
また、上記実施形態においては、フラッシュランプハウス5に30本のフラッシュランプFLを備えるようにしていたが、これに限定されるものではなく、フラッシュランプFLの本数は任意の数とすることができる。また、フラッシュランプFLはキセノンフラッシュランプに限定されるものではなく、クリプトンフラッシュランプであっても良い。また、ハロゲンランプハウス4に備えるハロゲンランプHLの本数も40本に限定されるものではなく、任意の数とすることができる。
また、本発明に係る熱処理装置によって処理対象となる基板は半導体ウェハーに限定されるものではなく、液晶表示装置などのフラットパネルディスプレイに用いるガラス基板や太陽電池用の基板であっても良い。また、本発明に係る技術は、金属とシリコンとの接合、或いはポリシリコンの結晶化に適用するようにしても良い。
また、本発明に係る熱処理技術は、フラッシュランプアニール装置に限定されるものではなく、ハロゲンランプを使用した枚葉式のランプアニール装置やCVD装置などのフラッシュランプ以外の熱源の装置にも適用することができる。特に、チャンバーの下方にハロゲンランプを配置し、半導体ウェハーの裏面から光照射を行って熱処理を行うバックサイドアニール装置に本発明に係る技術は好適に適用することができる。
1 熱処理装置
3 制御部
4 ハロゲンランプハウス
5 フラッシュランプハウス
6 チャンバー
7 保持部
20 シール部
71 保持プレート
72 脚部
61 上部石英窓
64 下部石英窓
65 熱処理空間
68 凹部
80 枠体
81 第1枠部
82 第2枠部
90 回転駆動部
91 モータ
92 回転伝導部
FL フラッシュランプ
HL ハロゲンランプ
W 半導体ウェハー

Claims (7)

  1. 基板に光を照射することによって該基板を加熱する熱処理装置であって、
    基板を収容するチャンバーと、
    前記チャンバーの下部開口を覆う下部石英窓と、
    前記下部石英窓に載置され、前記チャンバー内にて基板を保持する保持手段と、
    前記下部石英窓の下方に設けられ、前記保持手段に保持された基板の下面に前記下部石英窓を介して光を照射するハロゲンランプと、
    前記保持手段とともに前記下部石英窓を前記チャンバーに対して回転させる回転駆動手段と、
    を備えることを特徴とする熱処理装置。
  2. 請求項1記載の熱処理装置において、
    前記回転駆動手段は前記チャンバーの外部に設けられることを特徴とする熱処理装置。
  3. 請求項2記載の熱処理装置において、
    前記回転駆動手段は前記下部石英窓の端縁部が嵌合された枠体を介して前記下部石英窓を回転させ、
    前記枠体と前記チャンバーと間にはシール部が設けられることを特徴とする熱処理装置。
  4. 請求項1から請求項3のいずれかに記載の熱処理装置において、
    前記下部石英窓の上面に凹部を形成し、
    前記保持手段の一部を前記凹部に嵌め込むことを特徴とする熱処理装置。
  5. 請求項1から請求項4のいずれかに記載の熱処理装置において、
    目標とする基板の面内温度分布精度と、前記ハロゲンランプからの光照射によって基板が昇温する昇温レートと、に基づいて算定される回転数にて前記下部石英窓が回転するように前記回転駆動手段を制御する制御手段をさらに備えることを特徴とする熱処理装置。
  6. 請求項5記載の熱処理装置において、
    前記制御手段は、基板が前記面内温度分布精度に相当する温度だけ昇温する間に、前記下部石英窓を1回転以上回転させることを特徴とする熱処理装置。
  7. 請求項1から請求項6のいずれかに記載の熱処理装置において、
    前記チャンバーの上部開口を覆う上部石英窓と、
    前記上部石英窓の上方に設けられ、前記保持手段に保持された基板の上面に前記上部石英窓を介してフラッシュ光を照射するフラッシュランプと、
    をさらに備え、
    前記ハロゲンランプによって所定温度にまで予備加熱された基板に前記フラッシュランプからフラッシュ光を照射することを特徴とする熱処理装置。
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