JP2013206768A - 入力装置及びそれを有する電子機器 - Google Patents

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Abstract

【課題】簡易な構成で、くの字形状のボタンを押下操作した際の斜め押しの発生を防止する。
【解決手段】カバー部材に設けた開口から露出した操作部と、操作部の裏面に突出して設けられた押圧部と、操作部に連設され、ユーザによる押下操作により弾性変形する変形部と、押圧部による押下によりONするスイッチ装置が実装された回路基板と、変形部に連設され、回路基板と常時接触する支持部と、を有する入力装置において、操作部は、中央に設けられた湾出部と、湾出部の湾出する側とは逆側の末端側に張り出す両端部とを有した略くの字形状であり、両端部周辺の変形部にスリットを設けた。
【選択図】 図3

Description

本発明はユーザにより押下操作される入力装置に関し、より詳細には、斜め押しの発生を防ぐことが可能な入力装置に関する。
テレビのリモコンやデジタルカメラ等、ユーザが操作することで意図する動作を行わせる押しボタン式の入力装置を有する電子機器は広く存在する。これらの入力装置では、その形状及び操作感が電子機器の品位や高級感を高めるための重要な要素となっている。
例えば、近年広く普及しているデジタルカメラでは、カメラの背面に十字ボタンを有しており、記録画像の送り/戻しやメニュー間の移動等に用いられている。例えば特許文献1では、十字ボタン18として、操作ボタン19の周りに独立した上下左右ボタン20〜23を有している。図にも示されているように、これらの十字ボタンは、操作ボタンを中心として同一半径の円周上に配置されており、各ボタンはそれぞれ、その円周に沿うような扇形状を有している。
このような扇形の操作ボタンは長細く湾曲した形状となるため、ユーザがボタンの端部を押下げると、押下げられた端部のみが下がってしまい、斜め押しの状態となってしまう。このようにボタンが斜め押しとなることは、電子機器の操作感を損ねることになり、品位や高級感の低下に繋がる。
そこで、このような入力装置の斜め押しの問題を解決する技術として、例えば特許文献2がある。特許文献2では、図にも示されているように、ボリュームボタン8、9と回路基板4の間に、ガイド孔44、45を有する樹脂製支持プレート5を設けると共に、ガイド孔44、45に押下自在に嵌まるガイドポスト49、50をボリュームボタン8、9に設け、樹脂製支持プレート5には、ボリュームボタン8、9を弾性支持するヒンジ状可動片40、41を形成している。
これにより、ボリュームボタン8、9はガイド孔44、45に嵌まるガイドポスト49、50によって真下に移動案内されるため、ボリュームボタン8、9の両端位置を押しても、ボリュームボタン8、9はガイドポストの方向に垂直に押される、としている。
特開2008−181672号公報 特開2007−066639号公報 特開2001−331270号公報 特開2003−084915号公報
ところで、入力装置のボタン形状として、湾曲の大きな扇形状や三日月形状、くの字形状のものもデザイン上の要請等により採用されることが考えられる。このような形状を有するボタンとしては、例えば図7に示すようなものが考えられる。
ボタンには一般に、ユーザが指で押下しやすい部位に、回路基板に実装されるスイッチ装置を押圧するための押圧部が設けられることが多い。この押圧部は本図中の黒丸で示している。
ところが、本図に示すようなボタンでは、押圧部からボタンの上端部までの距離と、押圧部からボタンの下端部までの距離との差が大きい。言い換えれば、ボタン中央の湾出部と、逆側の末端側に張り出した両端部とを有する形状のボタンは、湾出部と両端部の双方から等しい距離に押圧部を設けることが難しい形状であると言える。
このような形状のボタンをユーザが押した場合、本図に示すところの押圧部から近い湾出側では押圧力が強く働くため沈み込みが大きくなる。一方で、押圧部から遠い末端側ではその力が弱いため沈み込みが小さくなる。この傾きやすさは、押圧部から湾出部までの距離と押圧部から両端部までの距離との差が大きいほど顕著になる。その結果、ユーザは真っ直ぐ押下げたつもりでいても、ボタンは湾出側に傾きながら沈むことになり、ユーザの操作感を損ねてしまう。
しかしながら、上記の特許文献2に開示の発明では、ガイド孔44、45とガイドポスト49、50の、いわゆるガイド部材を追加で設けることにより、本図に示すところの左右方向の斜め押しを防ごうとしているのみであり、上述した上下方向の斜め押しは想定していない。また、ガイド孔44、45を機能させるためには、文献に記載のように樹脂等の硬質な材料からなる部材に孔を設ける必要があり、設計の自由度が低下してしまう。さらに、ガイド部材を追加しているので、スペースの問題やコストの問題が懸念される。
ここで、ユーザによる上下左右方向の操作(倒れ)を検出し、パソコン等のディスプレイ上にてカーソル等のポインティングデバイスの位置決めを行うための入力装置に関する発明が、例えば特許文献3や特許文献4に開示されている。これらの発明は、簡単には、操作力を受ける操作ノブと、可撓領域とスリット部を有する基部材と、操作ノブの倒れによる基部材の変形部の撓みを検出する歪み検出素子と、からなる。
これらの発明におけるスリット部の効果としては、それぞれの可撓領域を分離することで、撓みが隣り合う可撓領域に影響しないようにしたり、可撓領域の両側にスリット部を形成することで、可撓領域を小さな操作力で撓ませることができる、としている。そのためこれらの発明では、スリット部は、操作ノブの上下左右の倒れ方向に、スリット部で挟まれた可撓領域を形成するように配置する必要がある。
従って、上記の特許文献3や特許文献4に開示の発明は、可撓領域にスリットを設けることで、隣り合う可撓領域に撓みが伝わり誤動作を引き起こすことを防止したり、ユーザが操作する操作ノブを斜めに倒しやすくすることを目的としているのであり、入力装置の斜め押しの発生を防ぐという目的を有する本願発明とは全く異なるものである。
本発明はこのような状況に鑑みてなされたものであり、くの字形状のボタンにおいて、簡易な構成で、ボタンを押下操作した際の斜め押しの発生を防ぐことが可能な入力装置を提供することを目的とする。また、そのような入力装置を有する電子機器を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明を実施の入力装置は、カバー部材に設けた開口から露出した操作部と、操作部の裏面に突出して設けられた押圧部と、操作部に連設され、ユーザによる押下操作により弾性変形する変形部と、押圧部による押下によりONするスイッチ装置が実装された回路基板と、変形部に連設され、回路基板と常時接触する支持部と、を有し、操作部は、中央に設けられた湾出部と、湾出部の湾出する側とは逆側の末端側に張り出す両端部とを有した略くの字形状であり、両端部周辺の変形部にスリットを設けたことを特徴とする。
さらに本発明を実施の入力装置は、上記発明において、スリットは、変形部の支持部に隣接する領域に設けたことを特徴とする。
さらに本発明を実施の入力装置は、上記発明において、スリットは、変形部の末端側の領域に設けたことを特徴とする。
さらに本発明を実施の入力装置は、上記発明において、押圧部は、操作部の内接円の中心近傍に位置することを特徴とする。
さらに本発明を実施の入力装置は、上記発明において、操作部は樹脂製のキートップを有し、キートップは操作部、変形部、及び支持部と一体的に形成されていることを特徴とする。
また、本発明を実施の電子機器は、上記発明の入力装置を複数有し、複数の入力装置は、隣接する入力装置との間で支持部を共有するように一体的に成形されることを特徴とする。
さらに本発明を実施の電子機器は、上記発明において、ユーザの操作方向と直交する方向において、複数の入力装置は、隣接する入力装置との間で共有される支持部の幅だけ離間されていることを特徴とする。
本発明を実施の入力装置及び電子機器によれば、くの字形状のボタンにおいて、簡易な構成で、ボタンを押下操作した際の斜め押しの発生を防ぐことができる。
本発明の一実施形態である方向キーを備えたデジタルカメラの外観を示す背面側斜視図である。 図1に示したデジタルカメラの方向キーの主要な構造を示す分解斜視図である。 方向キーの1つのシート部材の表側及び裏側の拡大図である。 図3のA−A線相当位置における方向キーの断面図である。 シート部材の裏側斜視図である。 その他の実施形態の方向キーを示した上面図である。 従来のくの字形状のボタンを示した上面図である。
以下、添付の図面に従って、本発明を実施するための最良の形態について説明する。なお、この実施の形態により本発明が限定されるものではない。
図1に示す斜視図には、本発明の入力装置の一実施形態である方向キーを備えたデジタルカメラの背面側外観が示されている。
デジタルカメラ100は、図1に示すように、その上面に、カメラ上面側の外観を形成するトップカバー110と、レリーズボタン111と、コマンドダイヤル112と、電源ボタン113と、モードボタン114と、ホットシュー115とを備えている。
ユーザがレリーズボタン111を半押しすることで公知のAF機能が動作し、所望する被写体に合焦する。続けてレリーズボタン111を全押しすることで、あらかじめ設定された撮影条件での撮像が行われ、メモリーカード等の不図示の記録媒体に撮影された画像データが記録される。
コマンドダイヤル112は、回動可能なダイヤル式のスイッチで構成されている。ユーザは、コマンドダイヤル112を回動させることで、所定のパラメータや撮影モードを変更することができる。
モードボタン114は、上述したコマンドダイヤル112の回動により変化されるパラメータや機能を切り替える。具体的には、モードボタン114を押すことにより、コマンドダイヤル112で露出モードの変更を行えるようになる。露出モードの種類には、例えば、静止画を撮影するモードと、動画を撮影するモードとがある。静止画用のモードとしては、撮影条件を自動で決定するオートモードの他に、マニュアルモード、絞り優先オートモード、シャッタスピード優先オートモード等がある。
ホットシュー115には、外部ストロボや外付けファインダー等のカメラ用アクセサリーを取り付けることができ、これにより、環境光の不足により撮影が難しい条件においても、撮影が可能となる。
デジタルカメラ100の前面には、カメラ前面側の外観を形成するフロントカバー120と、結像光学系を内在するレンズ鏡筒121とを備えている。この結像光学系によって、被写体からの光を不図示の撮像素子に結像させることで、被写体画像が撮像され、電子データとして取得される。
デジタルカメラ100の背面には、カメラ背面側の外観を形成するリアカバー130と、背面操作部材と、LCD表示装置131とが備えられている。背面操作部材は、十字ボタン132とOKボタン133の他に、削除ボタンと、QSボタンと、メニューボタンと、再生ボタンと、ディスプレイボタンとから構成されている。
十字ボタン132は、上下左右の4つの方向キーで構成されている。これらの方向キーは、本図に示すように、OKボタン133を中心とした所定の円周上に配置されており、各方向キーは、この円周に沿うように緩やかなくの字形状をしている。また、各方向キーは互いに離間されて配置されており、さらに、それらの中央に位置するOKボタン133とも離間されている。
これらの十字ボタン132を使用することによって、ユーザはLCD表示装置131に表示される種々のメニュー間の移動や選択等の操作を行うことが可能となる。
図2は、方向キーの主要な構造を示す分解斜視図である。
リアカバー130には、上述した各種の背面操作部材に対応した位置に開口部が設けられている。また、LCD表示装置131を外部に露呈させるための開口部も設けられている。
リアカバー130の内側には、シート状に成形されたゴム製のシート部材140と、スイッチ装置151を実装した回路基板150が設けられている。回路基板150は、不図示の内部構造にネジで固定されている。また、シート部材140は回路基板150に接触するように載置されており、不図示の位置決め機構により所定位置に位置決めされている。
本図では、回路基板150上にスイッチ装置151のみが実装されているが、これ以外の電子部品も当然実装することが可能である。
シート部材140には、リアカバー130の開口部から露出して操作部として機能するキートップ141が一体的に形成されている。ユーザが背面操作部材の露出するキートップ141を押下すると、対応する領域のシート部材140が弾性変形する。キートップ141は、リアカバー130の対応する開口部よりも若干小さい形状となっており、押下操作時にもキートップ141とリアカバー130とが接触することはない。
回路基板150にはキートップ141と対応する位置にスイッチ装置151が実装されているので、ユーザの押下操作により対応するスイッチ装置151が押圧されてONすることになる。その結果、押下した背面操作部材に予め割り当てられている所定の動作が行われる。
図3はシート部材140上の1つの方向キーに注目した拡大図であり、図3aはその表側上面図、図3bは裏側上面図である。本図では右向きの方向キーについて説明するが、どの方向キーについても同じ構造となっている。
本図に示すように、本実施例のデジタルカメラ100に適用した入力装置の一実施形態である方向キーは、その中央部が一方に湾出した緩やかなくの字形状となっている。また、この形状を、中心部を切り欠いた扇形状ということもできる。以降では、方向キーにおいてキートップ141中央部の湾出している側を湾出側と呼び、キートップ141の両端部が張り出している側、即ち湾出側とは逆側を末端側と呼ぶこととする。
本図中のA−A線は、方向キーを上下に均等に分断する線分である。キートップ141の裏面には、対応するスイッチ装置151を押圧するための押圧部142が突設されている。図3aでは、押圧部142に対応する位置を黒丸で示している。方向キーの両端部付近にはスリット143が形成されている。このスリット143の作用については後述する。
図4は、図3のA−A線に相当する位置における方向キーの断面図である。方向キーのキートップ141がリアカバー130の開口部から突出して露出されている。回路基板150にはスイッチ装置151が実装されている。
回路基板150上には、キートップ141と一体的に形成されたシート部材140が載置されている。キートップ141はシート部材140とインサート成型されている。シート部材140は不図示の位置決め機構により所定位置に位置決めされており、回路基板150とは支持部144で接触している。なお、キートップ141とシート部材140とは接着剤等の接着により一体的に形成するようにしてもよい。
シート部材140裏面の押圧部142は、スイッチ装置151と対向する位置に設けられている。また、押圧部142と支持部144との間の領域には、支持部144よりも厚みを薄くした変形部145が連設されている。変形部145は図3にも示すように、シート部材140の面方向においてキートップ141と概ね同じ形状であり、キートップ141を取り囲むようにして成形されている。
ユーザによってキートップ141が押下操作されると、キートップ141に連設された変形部145が弾性変形する。一方、支持部144は変形部145よりも厚く成形されており、また、回路基板150と接触しているため、ほとんど弾性変形することはない。
さらに押下操作を続けると、押圧部142がスイッチ装置151の上部と接触する。そして、押下された押圧部142がスイッチ装置151を押圧することで、スイッチがONする。
押圧部142がスイッチ装置151を押下している状態では、シート部材140の変形部145は伸長する方向に弾性変形している。そのため、ユーザが押下操作を終了してキートップ141から指を離すと、変形部145は伸長状態から解放され、これによりキートップ141が通常位置に復帰する。
キートップ141はリアカバー130の内側に、リアカバー130の開口部よりも大きな外径を有したフランジ部を備えており、このフランジ部が、キートップ141の抜け防止の役割を持っている。
次に、撮影者が本発明の入力装置の一実施形態である方向キーを押下操作した際の動きについて詳細に説明する。
図3に示したように、キートップ141裏面に設けられる押圧部142は、キートップ141の占める領域の内接円の中心近傍に位置している。一方、方向キーは上述したようにくの字形状をしているので、キートップ141の横断面方向の重心は図3a中の黒三角で示す位置にある。従って、押圧部142はキートップ141の横断面方向の重心近傍から湾出側にずれて位置している、と言える。
このような位置に押圧部142を設ける理由としては、図3に示したようなくの字形状の外観形状を有する入力装置に対して押下操作を行う場合、ユーザはキートップ141の中央付近、即ち、押圧部142が位置する箇所付近を指先で押すのが一般的だからである。このため、ユーザの指先と押圧部142とスイッチ装置151とが一直線上に位置することになるので、ユーザの操作力が押圧部142を介してダイレクトにスイッチ装置151に伝わり、操作力のロスを少なくすることができる。
一方で、このようなくの字形状の入力装置では、既に説明したように、ユーザがキートップ141を押下げたときに、キートップ141が真っ直ぐ押下げられずに湾出側に傾き、斜め押しの状態になってしまう。これは、ユーザの押圧力が作用するキートップ141中央、即ち押圧部142と、この押圧力を受けて弾性変形を起こす変形部145との距離が、場所によって異なるために発生する。
即ち、押圧部142中央に近い湾出側の変形部145では押圧力が強く働き、この領域の変形部145を多く弾性変形させる。一方、キートップ141両端部に近い末端側の変形部145では押圧部142からの距離が遠いため作用する押圧力が弱く、この領域の変形部145では弾性変形が少なくなる。これにより、くの字形状の入力装置ではキートップ141の斜め押しが発生してしまう。
本発明の入力装置では、キートップ141の斜め押しの発生を防ぐために、上述したようにキートップ141両端部の周辺にスリット143を有している。以下では、このスリット143について詳しく説明する。
スリット143は、図3aに示すように、くの字形状をしたキートップ141の両端部周辺の末端側に設けられている。また、これらのスリット143は、図3bに示すように、支持部144に隣接するように変形部145に設けられている。
スリット143が形成された変形部145周辺では、この領域を弾性変形させるために必要な力量が低下することになる。そのため、スリット143をこのように配置した入力装置では、湾出側よりも末端側の方が少ない押圧力で弾性変形させることが可能になる。
上述したように、本実施例に記載のようなくの字形状を有する入力装置では、ユーザによる通常の押下操作によって湾出側に傾く斜め押しが発生してしまうが、スリット143をキートップ141の両端部周辺に設けることで湾出側と末端側の沈み込みのアンバランスが解消され、斜め押しの発生を防ぐことが可能となる。
次に、本実施例のシート部材140において、複数設けられた方向キーの位置関係について説明する。図5は、シート部材140を裏側、即ち回路基板150側から見た斜視図である。
上述したように、シート部材140には、上で説明した構成を有する方向キーが上下左右に設けられており、それらの中央にはOKボタン133が設けられている。OKボタン133も基本構造は方向キーと同じであり、リアカバー130から露出され、ユーザにより操作される円形のキートップと、キートップの裏面に突設され、対応するスイッチ装置を押圧するための押圧部と、ユーザによる押下操作により弾性変形する変形部と、回路基板150と接触する支持部とで構成されている。
方向キーは回路基板150と接触する支持部144を有しているが、各方向キーは隣接する方向キーとの間でこの支持部144を共有するようにして、シート部材140は成形されている。OKボタン133もまた、隣接する方向キーとの間で支持部144を共有している。即ち、各方向キーとOKボタン133とは、シート部材140の平面方向において、共有される支持部144の幅だけ隔たれている。
上で説明した実施例の方向キーの他にも、くの字形状を有する入力装置としては様々な形状が考えられる。入力装置のその他の実施形態の代表的なものを図6に示す。本図ではその他の実施形態の入力装置の上面のみを示しているが、上述した実施例におけるキートップ141とスリット143に相当する部位の形状が異なるだけで、その他は図3と同様であるとする。図中の黒丸は裏面に位置する押圧部の位置を示している。
本図に示すような形状の入力装置においても、上述した実施例と同様の理由により斜め押しが発生してしまう。そこで、これらの入力装置に対しても、末端側周辺にスリットを設けることで湾出側と末端側とで沈み込みのアンバランスを解消し、斜め押しの発生を防ぐことが可能となる。
なお、上述した実施例ではスリット143は、図3aに示すように、くの字形状をしたキートップ141の両端部周辺の末端側に設けており、且つ、図3bに示すように、支持部144に隣接するように変形部145に設けていたが、スリットを設ける位置はこれに限定されない。
上述したように、斜め押しの原因となる沈み込みのアンバランスは、ユーザの押圧力が作用するキートップ中央、即ち押圧部と、この押圧力を受けて弾性変形を起こす変形部との距離が、場所によって異なるために発生する。そのため、図6dに示すように両端部の張り出しが大きくて押圧部と距離が離れている入力装置では、湾出側と末端側の沈み込みのアンバランスがより大きくなるので、そのような形状の入力装置に対してはスリットの形状を大きく取ることが有効である。例えば、スリットを両端部周辺の末端側に限って設けるのではなく、キートップの端辺に沿って湾出部の方に延長するのがよい。
以上で説明したように、本発明に記載の入力装置によれば、くの字形状のボタンにおいて、簡易な構成で、ボタンを押下操作した際の斜め押しの発生を防ぐことが可能となる。また、そのような入力装置を電子機器に搭載することにより、電子機器の品位や高級感の低下を防ぐことが可能となる。
100 デジタルカメラ
110 トップカバー
111 レリーズボタン
112 コマンドダイヤル
113 電源ボタン
114 モードボタン
115 ホットシュー
120 フロントカバー
121 レンズ鏡筒
130 リアカバー
131 LCD表示装置
132 十字ボタン
133 OKボタン
140 シート部材
141 キートップ
142 押圧部
143 スリット
144 支持部
145 変形部
150 回路基板
151 スイッチ装置

Claims (7)

  1. カバー部材に設けた開口から露出した操作部と、
    前記操作部の裏面に突出して設けられた押圧部と、
    前記操作部に連設され、ユーザによる押下操作により弾性変形する変形部と、
    前記押圧部による押下によりONするスイッチ装置が実装された回路基板と、
    前記変形部に連設され、前記回路基板と常時接触する支持部と、
    を有する入力装置において、
    前記操作部は、中央に設けられた湾出部と、前記湾出部の湾出する側とは逆側の末端側に張り出す両端部とを有した略くの字形状であり、
    前記両端部周辺の前記変形部にスリットを設けたことを特徴とする入力装置。
  2. 前記スリットは、前記変形部の前記支持部に隣接する領域に設けたことを特徴とする請求項1に記載の入力装置。
  3. 前記スリットは、前記変形部の前記末端側の領域に設けたことを特徴とする請求項1又は2に記載の入力装置。
  4. 前記押圧部は、前記操作部の内接円の中心近傍に位置することを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の入力装置。
  5. 前記操作部は樹脂製のキートップを有し、前記キートップは前記操作部、前記変形部、及び前記支持部と一体的に形成されていることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の入力装置。
  6. 請求項1乃至5のいずれかに記載の入力装置を複数有し、
    複数の前記入力装置は、隣接する前記入力装置との間で前記支持部を共有するように一体的に成形されることを特徴とする電子機器。
  7. ユーザの操作方向と直交する方向において、複数の前記入力装置は、隣接する前記入力装置との間で共有される前記支持部の幅だけ離間されていることを特徴とする請求項6に記載の電子機器。
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