JP2013206204A - 走行体の状態検出装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 塵や埃の滞留を抑制することにより、長期に渡って検出精度を高く維持できる走行体の状態検出装置を提供する。
【解決手段】 監視カメラ装置20は、筐体30と、筐体30に収納され車道の自動車を撮像するカメラ21A,21Bと、を有し、カメラ21A,21Bで撮像した画像に基づいて自動車の停止状態を検出する。筐体30は、自動車の走行方向に沿って形成される底部構造40を有し、底部構造40は、カメラ21A,21B側に凹む凹部68A,68Bを有し、凹部68A,68Bは、自動車側に突出する第1凸部61A,61Bと、第1凸部61A,61Bよりも前方位置に設けられ第1凸部61A,61Bに対向する対向壁部62A,62Bと、によって形成される。さらに、第1凸部61Aよりも走行方向の前方位置には、自動車側に突出する第2凸部63Aが任意に設けられる。
【選択図】 図4

Description

本発明は、走行体の状態検出装置に関し、より詳細には、走行路の周辺に設けられる筐体と、筐体に収納され走行路上の走行体を感知する感知手段とを有する走行体の状態検出装置に関する。
自動車や電車などの走行体をカメラなどの感知手段で感知し、この感知した情報に基づいて、走行体の状態を検出する装置が広く利用されている。従来、この種の状態検出装置に関し、各種の技術が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1には、複数のステレオカメラを駅のホームの上方に並べて設け、これら複数のステレオカメラを数珠繋ぎで接続してなる監視カメラ装置システムが開示されている。この監視カメラ装置システムでは、複数のステレオカメラを用いて、電車やホームの様子を常時監視する。そして、電車とホームとの間の隙間に人が落ちたとき、この状態を検出してアラーム信号を出力する。
図12は、特許文献1に記載されるステレオカメラの基本構成を示す図であり、ステレオカメラ100は、細長い直方体形状の筐体101を有する。筐体101には、2個のカメラが内蔵されており、筐体101の側面には、2個のカメラの各々のレンズ102,103が所定距離だけ離れて設けられる。ステレオカメラ100は、この2個のレンズ102,103をホームの床面に向けた姿勢で、ホームの上方に設置される。
ところで、電車が走る線路や自動車が走る車道などの走行路周辺では、電車や自動車の走行によって路面から塵や埃が舞っている。このような塵や埃でカメラなどの感知手段やその周辺が汚れると、状態検出装置の検出精度が低下する。このため、走行体の状態検出装置には、塵埃対策が求められる。
特開2012-11989号公報
しかしながら、特許文献1に記載されるステレオカメラ100は、筐体101の底面に2個のレンズ102,103を単に設けただけの構成であるため、塵や埃がレンズ102,103に溜まり易い。レンズ102,103に塵や埃が溜まると、レンズ102,103が汚れてステレオカメラ100の検出精度が低下する。このため、ステレオカメラ100には、塵や埃の滞留を抑制するための何らかの対策が望まれている。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、感知手段およびその周辺に塵や埃が滞留することを抑制し、検出精度を長期に渡って高く維持できる走行体の状態検出装置を提供することにある。
本発明の走行体の状態検出装置は、走行路の周辺に設けられる筐体と、前記筐体に収納され前記走行路上の走行体を感知する感知手段と、を有し、前記感知手段で感知した情報に基づいて前記走行体の状態を検出する走行体の状態検出装置において、前記筐体は、前記走行体の走行方向に沿って形成される底部構造を有し、前記底部構造は、前記走行体側に開放され前記感知手段側に凹む凹部を有し、前記凹部は、前記走行体側に突出する凸部と、前記凸部よりも前記走行方向の前方位置に設けられ前記凸部に対向する対向壁部と、によって形成され、前記対向壁部よりも前記走行方向の前方位置には、前記走行体側に突出する別の凸部が設けられることを特徴とする。
この構成により、走行体によって流動する空気は、凸部に当たると、凸部に沿って凸部の先端に流れる。凸部の先端に流れた空気の一部は、流れの向きを変えて凹部に流入する。すると、凹部に渦が発生する。また、流れの下流側に対向壁部があることによって、凹部には、渦が一層発生し易くなる。このように発生する渦の作用により、感知手段あるいはその周囲における塵や埃の滞留が抑制される。結果、走行体の状態を検出する精度を長期に渡って高く維持することができる。
また、凸部および対向壁部を通過した空気は、別の凸部の先端によって流れの向きを変えて、別の凸部の下流で渦を発生する。これにより、別の凸部の下流側においても、渦の作用により塵や埃の滞留を抑制することができる。
上記発明の走行体の状態検出装置では、前記感知手段は、ステレオカメラを構成する2個のカメラからなり、前記凸部および前記対向壁部は、前記2個のカメラの各々に対して設けられることを特徴とする。
この構成により、ステレオカメラを用いた走行体の状態検出装置において、2個のカメラあるいはこれらの周囲における塵や埃の滞留を抑制することができる。
上記発明の走行体の状態検出装置では、前記底部構造は、前記筐体の側面視で、前記走行方向に直交する前記筐体の中心線を対称軸として略線対称形状に形成されることを特徴とする。
この構成により、走行方向の前方に向く空気の流れに加え、走行方向の後方に向く空気の流れ(例えば、対向車線を走る自動車によって生じる空気の流れ)に対しても、塵埃対策を講じることができる。
上記発明の走行体の状態検出装置では、前記凸部は、前記走行方向の少なくとも一側に、前記走行方向に沿って末広がりに形成される略V字状の側面を有することを特徴とする。
この構成により、凸部に向けて流れる空気を、略V字状の側面に沿って筐体の斜め側方に良好に逃がすことができる。
本発明によれば、感知手段あるいはその周囲における塵や埃の滞留が抑制でき、長期に渡って検出精度を高く維持できる走行体の状態検出装置が提供される。
本発明に係る実施形態の監視カメラ装置を用いた監視システムの概念図である。 図1のA矢視図である。 監視カメラ装置の正面図である。 図3に示される監視カメラ装置を斜め下方から見た斜視図である。 第2凸部の底面図である。 カメラの視野角と凹部との関係を説明するための概念図である。 図4のB矢視図であり、監視カメラ装置の側面図である。 図4のC矢視図であり、監視カメラ装置の底面図である。 (a)は流体解析に用いた底部構造のモデルを示す図、(b)は(a)のD部拡大図であり流体解析の結果を示す図、(c)は第1凸部、対面壁および第2凸部の作用を説明する図である。 底部構造全体の作用を説明する図であり、(a)は走行方向の前方に向く空気の流れを示す図、(b)は走行方向の後方に向く空気の流れを示す図である。 V字状の側面の作用を説明する図であり、(a)は走行方向の前方に向く空気の流れを示す図、(b)は走行方向の後方に向く空気の流れを示す図である。 従来の技術の基本構成を説明する図である。
以下、添付図面を参照して、本発明を実施するための形態(以下、実施形態)について詳細に説明する。なお、実施形態の説明の全体を通して同じ要素には同じ番号を付している。また、実施形態において、「前」は、自動車の走行方向の前方に向く側を示し、「後」は、自動車の走行方向の後方に向く側を示す。
この実施形態は、自動車の状態を検出する監視カメラ装置に本発明を用いた例である。図1は、実施形態の監視カメラ装置を備える監視システムの概念図である。図2は、図1のA矢視図である。
図1に示すように、監視システム10では、複数の監視カメラ装置20を用いて、高速道路の車道(走行路の一例)11における自動車12の状態を検出する。この例では、複数の監視カメラ装置20は、トンネル13内の車道11の上方に設けられる。また、複数の監視カメラ装置20は、車道11から所定の高さHの位置に設置され、且つ、自動車12の走行方向(以下、単に「走行方向」という)に沿って所定のピッチPで配置される。さらに、複数の監視カメラ装置20は、通信ケーブル15により、いわゆるデイジーチェーン接続で数珠繋ぎに接続される。なお、監視カメラ装置20の高さHは、例えば、5m〜8mに設定される。また、複数の監視カメラ装置20のピッチPは、例えば、12.5mに設定される。
監視カメラ装置20では、カメラの視野角θ1が調整可能である。視野角θ1は、隣り合う監視カメラ装置20の撮像範囲が重なり合うように設定され、適正な大きさに調整された後に固定される。例えば、視野角θ1の大きさは、約120°に固定される。
監視カメラ装置20の取り付け向き(カメラの光軸の向き)は、任意に設定可能である。ここでは、図2に示すように、車道11の幅方向の片側に監視カメラ装置20を寄せ、且つ、鉛直線Vに対して光軸の軸線16を傾斜角θ2だけ傾けることにより、自動車12を斜め上方から撮像する。
また、監視カメラ装置20の取り付け手段についても、各種の手段から任意に選択可能である。例えば、トンネル13にアンカーフック(図示省略)を設け、このアンカーフックに監視カメラ装置20を掛け止めることができる。また、通信ケーブル15(図1参照)を乗せるための配線用のケーブルラック(図示省略)を利用し、このケーブルラックに監視カメラ装置20を固定することができる。
このように構成される監視システム10では、複数の監視カメラ装置20により、所定区間(ここでは、トンネル13)において、例えば、渋滞や故障で停止した自動車12を検出し、この情報を管制センターに送ったり、トンネル13の入り口に表示器を用いて表示して他の自動車に警告したりする。
続いて、監視カメラ装置20の構成を図3〜図8に基づいて説明する。
図3に示すように、監視カメラ装置20は、筐体30と、筐体30に収納され自動車12(図1参照)の状態を撮像するカメラ21A,21B(感知手段の一例)と、カメラ21A,21Bで得た画像に基づいて自動車12(図1参照)や車道11(図1参照)の状態を検出する制御部(図示省略)と、を有する。
筐体30は、上部構造31と底部構造40とからなる。筐体30を構成する材料には、金属や合成樹脂など各種の材料を用いることができるが、軽量で且つ強度の高い材料(たとえば、アルミニウム合金など)が好ましい。なお、必要に応じて、炎センサや煙センサなどを筐体30の内部あるいは外部に設けてもよい。
筐体30の上部構造31は、トンネル13(図1参照)に固定される。底部構造40は、上部構造31の下端開口を塞ぐカバー部材であり、下方に行くに従って幅が狭くなる形状を呈する。
図4に示すように、上部構造31および底部構造40は、走行方向に沿って細長い略箱状に形成される。2個のカメラ21A,21Bは、筐体30の後部、前部のそれぞれに収納される。カメラ21A,21Bは、ステレオカメラを構成するものであり、略同じ高さ位置に設けられる。制御部(図示省略)は、1対のカメラ21A,21Bから得られる距離画像に基づいて、自動車12(図1参照)の状態(例えば、停止状態)を検出する。
なお、以下の説明において、後側のカメラ21Aの近傍に形成される要部の符号には「A」を付け、前側のカメラ21Bの近傍に形成される要部の符号には「B」を付けることにする。
筐体30の長手方向中央部には、LED(発光ダイオード)22が内蔵される。監視カメラ装置20では、LED22を用いて、監視カメラ装置20の状態を外部に知らせる。たとえば、監視カメラ装置20に何らかの異常が起きたときは、LED22の色が変化するように設定する。これにより、監視カメラ装置20に異常が起きているか否かをLED22の色の変化により車道11(図1参照)側から確認することができる。
底部構造40は、上部構造31に連なるベース41と、ベース41の後部に設けられる底面42Aと、底面42Aと略同じ高さ位置でベース41の前部に設けられる底面42Bと、底面42Aおよび底面42Bの間に設けられる張出部43とを有する。
ベース41は、対向する1対の側面45と、前方に向く前面46と、後方に向く後面47と、を有する。後面47は、前下方に傾斜している。
張出部43は、車道11(図1参照)側にベース41の中央部を平板状に張り出した部分であり、外形が略長方形に形成される。張出部43の前端面48は、前上方に傾斜している。張出部43の中央には、LED22を下方に臨ませるLED用窓51が設けられる。このLED用窓51は、透明部を有するLEDカバー52で塞がれている。
2つの底面42A,42Bは、それぞれ外形が略正方形状に形成され、車道11(図1参照)側に向いている。底面42A,42には、略正方形状のレンズ用窓53A,53Bが開口される。レンズ用窓53A,53Bの周囲には、略正方形状に凹んだ嵌合部55A,55Bが設けられる。嵌合部55A,55Bには、透明部を有するレンズカバー56A,56Bが嵌合される。レンズカバー56A,56Bは、レンズ用窓53A,53Bを透明部で塞ぐ。カメラ21A,21Bのレンズ部23A,24Bは、レンズ用窓53A,53Bの近傍に位置しており、レンズ用窓53A,53Bおよびレンズカバー56A,56Bを介して車道11(図1参照)や自動車12(図1参照)を撮像する。
後側のレンズカバー56Aの後方近傍には、下向きに突出する第1凸部(凸部に相当)61Aが設けられる。また、レンズカバー56Aの前方近傍には、第1凸部61Aに対向する対向壁部62Aが設けられる。さらに、対向壁部62Aの前方近傍には、対向壁部62Aの下端よりもさらに下方に突出する第2凸部(別の凸部に相当)63Aが設けられる。
第1凸部61Aは、ベース41の後面47の幅と略同じ幅で形成される。第1凸部61Aは、後面47を下方に延長して形成された下り傾斜面65と、下り傾斜面65の下端から前上方に立ち上がる上り傾斜面66とを有する。下り傾斜面65の下端は、レンズカバー56Aよりも下方に位置する。上り傾斜面66の前縁は、レンズカバー56Aの後縁に近接する。
対向壁部62Aは、張出部43の後端面に形成される。対向壁部62Aは、張出部43の幅と略同じ幅で形成され、前下方に傾斜して形成される。対向壁部62Aには、略長方形状に凹んだ面67が形成される。対向壁部62Aの上縁は、レンズカバー56Aの前縁に近接している。対向壁部62Aの下縁は、第1凸部61Aの下端と同程度の高さあるいは第1凸部61Aの下端よりも下方に位置する。
この対向壁部62Aおよび第1凸部61Aにより、底部構造40の後下部には、レンズカバー56A側に凹む凹部68Aが形成される。凹部68Aは、自動車12(図1参照)側に開放する空間であり、且つ、筐体30の左右両側方(幅方向)にも開放する空間である。
第2凸部63Aは、張出部43の後部下面に形成される。第2凸部63Aの後縁は、対向壁部62Aの下縁に段差を介して連なる。また、図5に示すように、第2凸部63Aは、前方に頂点を向けた略二等辺三角形状に形成されており、これにより、第2凸部63Aの前縁には、後方に向けて末広がりに形成される略V字状の側面71Aが形成される。側面71Aの頂角θ3の大きさは、第2凸部63Aに求められる加工性や性能に応じて任意に設定可能である。
図4に戻る。一方、前側のレンズカバー56Bの後方近傍には、下向きに突出する第3凸部(凸部に相当)61Bが設けられる。また、レンズカバー56Bの前方近傍には、第3凸部61Bに対向する対向壁部62Bが設けられる。
第3凸部61Bは、張出部43の前部下面に形成される。第3凸部61Bの前縁は、張出部43の前端面48に段差を介して連なる。第3凸部61Bは、後方に頂点を向けた略二等辺三角形状に形成されており、これにより、第3凸部61Bの後縁には、前方に向けて末広がりに形成される略V字状の側面71Bが形成される。側面71Bの頂角の大きさは、前述した第2凸部63Aの頂角θ3(図5参照)と同様に任意に設定可能である。
なお、第2凸部63Aおよび第3凸部61Bの形状は、この例に格別に限定されるものではない。例えば、第2凸部63Aおよび第3凸部61Bでは、凸部の走行方向の一側に略V字状の側面を設けたが、凸部を菱形に形成して凸部の前後両側に略V字状の側面を形成してもよいし、あるいは、略V字状のリブで凸部を構成してもよい。また、第1凸部61Aの走行方向の少なくとも一側に略V字状の側面を設けることもできる。第1凸部61A、第2凸部63Aおよび第3凸部61Bに対して略V字状の側面を設けるか否かについては、第1凸部61A、第2凸部63Aおよび第3凸部61Bのそれぞれにおいて個別に選択可能である。
対向壁部62Bは、底面42Bの前端から下向きに突出した凸部によって構成される。対向壁部62Bは、ベース41の前面46の幅と略同じ幅で形成される。対向壁部62Bの後縁は、レンズカバー56Bの前縁に近接する。対向壁部62Bの後面は、前下方に傾斜している。対向壁部62Bの下端は、レンズカバー56Bよりも下方に位置する。
この対向壁部62Bおよび第3凸部61Bにより、底部構造40の前下部には、レンズカバー56B側に凹む凹部68Bが形成される。凹部68Bは、自動車12(図1参照)側に開放する空間であり、且つ、筐体30の左右両側方にも開放する空間である。
ここで、カメラの視野に配慮した凹部68A,68Bの構成について述べる。
図6に示すように、後側の凹部68Aは、筐体30の側面視において、下方に向けて略ハの字状に拡開した形状に形成される。この凹部68Aの開き角θ4が、カメラ21Aの視野角θ1(図1参照)と同等あるいはそれ以上に大きくなるように、第1凸部61A、対向壁部62A、第2凸部63Aの各々の傾斜角や下端位置が設定されている。これにより、カメラ21Aの視野には、第1凸部61Aなどが入らない。また、前側の凹部68Bにおいても、凹部68Aと同様に、凹部68Bの開き角θ4が、カメラ21Bの視野角θ1(図1参照)と同等あるいはそれ以上に大きくなるように、第3凸部61B、対向壁部62B、前端面48の各々の傾斜角や下端位置が設定されている。
以上のように構成される底部構造40は、図7に示すように、筐体30の側面視において、走行方向に直交する筐体30の中心線30aを対称軸として、略線対称形状に構成される。また、底部構造40は、図8に示すように、筐体30の底面視においても、筐体30の中心線30aを対称軸として、略線対称形状に構成される。底部構造40では、このような対称形状を得るため、後側の第1凸部61Aと前側の対向壁部62Bを略線対称形状に形成し、後側の対向壁部62Aと前端面48を略線対称形状に形成し、後側の第2凸部63Aと前側の第3凸部61Bを略線対称形状に形成した。
続いて、底部構造40の作用を図9〜図11に基づいて説明する。
本発明者は、形態の異なる複数の底部構造を試作し、これらの試作品に対して、塵や埃による汚れ具合を評価するための試験を実施した。この評価試験の結果、複数の試作品のうち、レンズカバー56A,56Bの下方に凹部68A,68Bを形成した底部構造40では、レンズカバー56A,56Bにおいて塵や埃の滞留が良好に改善されることが確認された。そこで、実施形態に係る底部構造40について、流体解析ソフトを用いて空気の流れを解析した。その解析結果について、以下に述べる。
図9(a)は、流体解析に用いたモデルを示す図、図9(b)は、(a)のD部拡大図であり流体解析の結果を示す図、図9(c)は、第1凸部61A、対向壁部62Aおよび第2凸部63Aの作用を説明する図である。
図9(a)に示すように、流体解析では、自動車12(図1参照)の走行によって生じる空気の流れを想定し、底部構造40に対して走行方向の前方に向けて空気を流動させた。流体解析を行った結果、図9(b)に示すように、空気の本流(矢印(1)で示す流れ)の上方において、凹部68A内に渦72が発生することが確認された。
この渦72について説明する。
図9(c)に示すように、自動車12(図1参照)の走行により流動する空気は、第1凸部61Aに当たると、第1凸部61Aに沿って下方に流れる(矢印(2))。この下方に流れた空気のうち、一部は、本流に沿って流れ(矢印(3))、一部は、流れの向きを上方に変えて凹部68Aに流入する(矢印(4))。すると、凹部68に渦が発生する。また、流れの下流に対向壁部62および第2凸部63Aがあるため、凹部68Aには、より良好に渦72が発生する。上記評価試験では、この渦72の作用により、レンズカバー56Aおよびその周囲における塵や埃の滞留が抑制されたと考えられる。
一般に、空気の一様な流れの中に物を置いたとき、渦が発生する箇所では、塵や埃が付着し易い。一方、監視カメラ装置20が置かれる場所では、走行方向の前方に向く流れとは異なる流れ(例えば、対向車による空気の流れ)も複雑に存在すると考えられる。すなわち、監視カメラ装置20においては、空気の流れは必ずしも一様でない。このように必ずしも流れが一様でない場合、上記評価試験および流体解析の結果から、渦を発生させることが塵や埃の滞留を抑制するうえで有効な対策の1つであると推察される。
図9(b)に示される解析結果では、後側のレンズカバー56Aにおける渦72の作用を説明したが、この渦72は、前側のレンズカバー56Bの周辺およびLEDカバー52の周辺においても、同様に発生する。
すなわち、図10(a)に示すように、凹部68Bにおいては、第3凸部61Bおよび対向壁部62Bによって渦72が発生し、張出部43においては、第2凸部63Aおよび第3凸部61Bによって渦72が発生する。このように、底部構造40では、空気の流れの本流(矢印(1)で示す流れ)よりも上方の3つの場所に渦72が発生し、これらの渦72によって、レンズカバー56A,56BおよびLEDカバー52における塵や埃の滞留が抑制される。
また、底部構造40を略線対称形状に形成したので、図10(b)に示すように、走行方向の後方に向く空気の流れ(矢印(5)で示す流れ)に対しても、レンズカバー56A,56BおよびLEDカバー52における塵や埃の滞留が抑制される。したがって、対向車線を走る自動車17(図2参照)による空気の流動に対しても、塵埃対策を講じることができる。
さらに、図11(a)に示すように、第3凸部61Bでは、略V字状の側面71Bに空気が当たると(矢印(6))、空気が筐体30の斜め側方に良好に逃げる(矢印(7))。一方、走行方向の後方に向く空気の流れに対しても、図11(b)に示すように、第2凸部63Aの側面71Aに空気が当たると(矢印(8))、筐体30の斜め側方に空気が良好に逃げる(矢印(9))。結果、レンズカバー56A,56Bに汚れた空気が流れることを低減することができる。
加えて、凹部68A,68Bが筐体30の左右両側方に開放しているため、図11(a)において矢印(10)で示すように、凹部68A,68Bに流入した空気を筐体30の左右両側方に円滑に逃がすことができる。
以上のように、本実施形態の監視カメラ装置20によれば、レンズカバー56A,56B、LEDカバー52およびこれらの周囲において、塵や埃が滞留することを良好に抑制することができる。したがって、監視カメラ装置20の検出精度を長期に渡って高く維持することができる。
以上、実施形態を用いて本発明を説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施形態に記載の範囲には限定されないことは言うまでもない。上記実施形態に、多様な変更または改良を加えることが可能であることが当業者に明らかである。またその様な変更または改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、特許請求の範囲の記載から明らかである。
例えば、前述した実施形態においては、監視カメラ装置をトンネル内に設置したが、監視カメラ装置を設置する場所は、トンネルの他、屋外の車道の周辺などでもよく、任意である。また、実施形態では、走行体の一例として自動車を示したが、走行体は、自動車の他、電車などでもよく限定されるものではない。
また、本発明の走行体の状態検出装置は、監視カメラ装置の他、赤外線センサなど各種の検出装置に適用可能である。
11 車道(走行路)
12 自動車(走行体)
20 監視カメラ装置(走行体の状態検出装置)
21A カメラ(感知手段)
21B カメラ(感知手段)
30 筐体
30a 筐体の中心線
40 底部構造
61A 第1凸部(凸部)
61B 第3凸部(凸部)
62A 対向壁部
62B 対向壁部
63A 第2凸部(別の凸部)
68A 凹部
68B 凹部
71A 側面
71B 側面

Claims (4)

  1. 走行路の周辺に設けられる筐体と、前記筐体に収納され前記走行路上の走行体を感知する感知手段と、を有し、前記感知手段で感知した情報に基づいて前記走行体の状態を検出する走行体の状態検出装置において、
    前記筐体は、前記走行体の走行方向に沿って形成される底部構造を有し、
    前記底部構造は、前記走行体側に開放され前記感知手段側に凹む凹部を有し、
    前記凹部は、記走行体側に突出する凸部と、前記凸部よりも前記走行方向の前方位置に設けられ前記凸部に対向する対向壁部と、によって形成され、前記対向壁部よりも前記走行方向の前方位置には、前記走行体側に突出する別の凸部が設けられることを特徴とする走行体の状態検出装置。
  2. 前記感知手段は、ステレオカメラを構成する2個のカメラからなり、
    前記凸部および前記対向壁部は、前記2個のカメラの各々に対して設けられることを特徴とする請求項1に記載の走行体の状態検出装置。
  3. 前記底部構造は、前記筐体の側面視で、前記走行方向に直交する前記筐体の中心線を対称軸として略線対称形状に形成されることを特徴とする請求項1または2に記載の走行体の状態検出装置。
  4. 前記凸部は、前記走行方向の少なくとも一側に、前記走行方向に沿って末広がりに形成される略V字状の側面を有することを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の走行体の状態検出装置。
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