JP2013204979A - 空気調和機 - Google Patents

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Abstract

【課題】圧縮機内部での冷媒寝込みを防止しつつ制御手段での消費電力を低減することで待機電力を低減できる空気調和機を提供する。
【解決手段】室外機制御部2は、圧縮機温度センサ7から取り込んだ圧縮機温度Tを時系列で記憶している。室外機制御部は、記憶した圧縮機温度Tのうち最新の圧縮機温度Tnと前回の圧縮機温度Tbとを読み出して圧縮機5の温度変化量ΔTを算出する。そして、室外機制御部は、温度変化量ΔTに応じた検出間隔Δtの間自己をスリープモードとし、検出間隔Δtが経過すればスリープモードから検出モードに移行して圧縮機温度センサ7から圧縮機温度Tを取り込んで記憶する。
【選択図】図1

Description

本発明は、空気調和機に係わり、特に、待機時の消費電力を低減することができる空気調和機に関する。
従来、空気調和機の室外機に備えられた圧縮機は、外気温度が低温(例えば、氷点下)の時には、圧縮機内部に滞留する冷媒が凝縮して液化し圧縮機の潤滑油中に液化した冷媒が多量に溶け込む、所謂冷媒寝込みが発生するという問題がある。このような状態で室外機が暖房運転を開始して圧縮機の運転を開始しようとすると、潤滑油中の冷媒が気化し潤滑油が沸騰したようなオイルフォーミング現象が発生する。オイルフォーミング現象が発生すると、潤滑油が圧縮機外へ持ち出されて潤滑油が減少し、圧縮機の摺動部が潤滑不良となって圧縮機の寿命が低下し、最悪の場合は圧縮機が故障する虞がある。
また、空気調和機で暖房運転を開始すると、圧縮機は直ちに起動して冷媒の圧縮を開始するが、起動時点では圧縮機温度が外気温度に近い温度となっており、圧縮機温度が十分に上昇するまでは圧縮機より吐出される冷媒の温度が上昇しない。冷媒の温度上昇に時間がかかると、室内機側熱交換器の温度上昇も時間がかかるため、室内温度が所定の温度(設定温度)まで上昇するのに時間がかかり、急速暖房が行えないという問題がある。
以上のような問題を解決するために、圧縮機にヒータを備え、圧縮機が運転を停止している時はヒータに通電を行なって圧縮機を加熱することで、急速暖房を実現し、また、低外気温時の圧縮機内での冷媒寝込みを抑える空気調和機が提案されている。
しかし、圧縮機停止中に常にヒータにより圧縮機の加熱を行うと、ヒータでの消費電力が増大し、空気調和機の運転停止時の消費電力、所謂待機電力が増大するという問題があった。
待機電力を低減する空気調和機としては、圧縮機の運転停止時に、圧縮機に備えられたヒータを、所定の条件に従って通電/非通電のいずれかとしたり、通電と非通電とを一定時間で繰り返すよう制御を行うことで、ヒータの消費電力を低減しつつ、急速暖房が要求される場合の圧縮機の予熱や、低外気温時の冷媒凝縮を抑制するものが提案されている(例えば、特許文献1および特許文献2を参照)。
特許文献1に記載されているのは、圧縮機と、圧縮機を加熱するヒータとを備えた空気調和機であって、室外機が運転を停止しているときに、室外機に備えられた外気温度センサで検出した外気温度や、外気温度から室内温度を差し引いた値に応じて、ヒータの通電/非通電を行う、あるいは、ヒータへの通電/非通電を一定時間で繰り返すよう制御を行っている。従って、ヒータに常時通電する場合に比べて消費電力が少なくなって空気調和機の運転停止時における待機電力が少なくなり、かつ、圧縮機の予熱や冷媒凝縮防止の為の加熱を行うことができる。
一方、特許文献2には、圧縮機と、圧縮機を加熱するヒータとを備えた空気調和機であって、室外機が運転を停止しているときに、室内機から室外機に電力を供給する電源ラインに備えられた開閉器をオンし、室外機(室外機制御部)に電力を供給して室外機が外気温度を検出するものが記載されている。
特許文献2に記載されている空気調和機では、検出した外気温度に応じて、開閉器をオンとして、ヒータに通電して圧縮機を加熱する時間と、開閉器をオフとして室外機への電力供給をストップするインターバル時間とが予め定められている。具体的には、外気温度が高い場合、つまり、圧縮機内部で冷媒寝込みが発生している可能性が低くまた圧縮機温度が早く上昇する場合は、インターバル時間を長くするとともに室外機に通電する時間を短くすることによって待機電力を低減し、外気温度が低いとき、つまり、圧縮機内部で冷媒寝込みが発生している可能性が高くまた圧縮機温度が上昇するのに時間がかかる場合は、インターバル時間を短くするとともに室外機に通電する時間を長くすることによって圧縮機温度の低下を抑制できるようにしている。これにより、室外機停止中の待機電力を大幅に低減している。
特開2002−106981号公報(第2〜3頁、第2図) 特開2000−193325号公報(第3〜4頁、第1図、第4図)
特許文献1に記載されている空気調和機では、外気温度等を検出しこれに応じてヒータへの通電を制御するために、室外機の運転停止時においても空気調和機の制御手段、例えば、室外機の制御部を室外機の運転時と同様に動作させているので、室外機制御部での消費電力の低減を行なうことができず、更なる待機電力の低減が行えないという問題があった。
また、特許文献2に記載されている空気調和機では、検出した外気温度が高いほどインターバル時間を長くしており、例えば、検出した外気温度が7℃〜15℃である場合は、開閉器をオンとして圧縮機を加熱する時間を30分、室外機への電力供給をストップするインターバル時間を6時間としている。
上記のようにインターバル時間を長くしているときに、外気温度が急激に低下した場合、例えば、夕方頃の外気温度が8℃で、日没後に急速に氷点下まで外気温度が低下する場合は、インターバル時間が経過して次に開閉器がオンとなる時間までに、外気温度が氷点下となっていることにより、圧縮機内の冷媒が凝縮する虞がある。
特許文献2に記載の空気調和機では、上述したような状態となっても対応することができず、圧縮機内で冷媒寝込みが発生している状態で、ユーザーの指示やタイマー運転等により暖房運転が開始されると、圧縮機中でオイルフォーミングが発生し、潤滑油が圧縮機外へ持ち出されて潤滑油が減少し、圧縮機の摺動部が潤滑不良となる虞があるとともに、圧縮機温度の上昇に時間がかかって急速暖房が行えない虞があった。
本発明は以上述べた問題点を解決し、圧縮機内部での冷媒寝込みを防止しつつ制御手段での消費電力を低減することで待機電力を低減できる空気調和機を提供することを目的とする。
本発明は上述の課題を解決するものであって、本発明の空気調和機は、圧縮機と、圧縮機を加熱する加熱手段と、圧縮機の温度を検出する圧縮機温度検出手段とを有する室外機と、少なくとも圧縮機温度検出手段から圧縮機の温度を取り込んで記憶する検出モードと、検出モードより消費電力の少ないスリープモードとを有する制御手段とを備えたものである。制御手段は、検出モードとなっているときに、記憶している圧縮機の温度を用いて圧縮機の単位時間あたりの温度変化量を算出し、算出した温度変化量に応じて決められた期間スリープモードとなる。そして、制御手段は、検出モードとなっているときに、圧縮機温度検出手段から取り込んだ圧縮機の温度が第1の所定温度以下であれば加熱手段への通電を開始し、加熱手段へ通電を行っているときに圧縮機温度検出手段から取り込んだ圧縮機の温度が第1の所定温度よりも高い第2の所定温度以上となれば加熱手段への通電を停止する。
本発明の空気調和機は、圧縮機が停止しているときの圧縮機の温度の変化率を算出し、これに応じて制御手段をスリープモードとする所定期間を異ならせる。そして、制御手段が検出モードとなっているときに取り込んだ圧縮機の温度に応じて、加熱手段への通電を行う。従って、加熱手段による圧縮機の加熱を適切に行うことで圧縮機内部での冷媒寝込みを防止しつつ、制御手段における消費電力を低減できる。
本発明の実施例における、空気調和機の要部構成ブロック図である。 本発明の実施例における、検出間隔テーブルである。 本発明に関わる処理の流れを説明するためのフローチャートであり、(A)は検出間隔を抽出するときの処理を説明するもの、(B)は圧縮機を加熱するときの処理を示すものである。
以下、本発明の実施の形態を、添付図面に基づいて詳細に説明する。実施例としては、1台の室外機と、1台の室内機とを有する空気調和機を例に挙げて説明する。尚、本発明は以下の実施形態に限定されることはなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲で種々変形することができる。
図1に示すように、本発明の空気調和機は、1台の室外機1と1台の室内機20とで構成されている。室外機1は、整流回路3と、インバータ4と、圧縮機5と、圧縮機5の温度を検出する圧縮機温度検出手段である圧縮機温度センサ7と、圧縮機5に備えられた加熱手段であるヒータ8と、通信部6と、これらを制御する制御手段である室外機制御部2とを備えている。
尚、室外機1には、これら以外に、室外熱交換器、四方弁、アキュムレータ、送風ファン、冷媒配管、室外機制御部2や通信部6等を搭載した制御基板及び電源基板を格納した電装品箱、各種弁類、各種センサ類等、室外機1の動作に必要な各種装置や部品が備えられているが、本発明に直接関係がないため、図示と詳細な説明は省略する。
整流回路3は、交流電源40から供給される交流電力を直流電力に変換する回路であり、ブリッジダイオード等で構成されている。整流回路3で整流された直流電力は、図示しない平滑コンデンサで平滑化される。
インバータ4は、直流電力を入力して圧縮機5に備えられた図示しないモータ(3相ブラシレスモータ)をインバータ制御にて駆動する回路であり、複数のパワートランジスタ等のスイッチング素子や、スイッチング素子を保護するための複数のフリーホイールダイオードで構成されている。
インバータ4及び圧縮機5は電気的に接続されており、上述したように、交流電源40から供給される交流電力を整流回路3で直流電力に変換してインバータ4に入力し、インバータ4は圧縮機5をインバータ制御にて駆動する。圧縮機5は、インバータ4により回転数が制御されるモータによって駆動されることで運転能力を可変することができる。
圧縮機5の図示しない密閉容器下部には、ベルトヒータやクランクケースヒータ等の公知のヒータ8が備えられており、ヒータ8に通電を行うことにより圧縮機5を加熱することができる。また、圧縮機温度センサ7は、例えば、圧縮機5の密閉容器のヒータ8の影響を受けない場所(密閉容器底部や側面の上下方向の略中央部等)に装着されており、圧縮機5の温度を検出する。通信部6は、後述する室内機20の室内機制御部21との通信を行うためのインターフェイスである。
室外機制御部2は、室外機1の制御を行うために設けられ、内部に図示しないROM、RAMといった記憶部や時間を計測する計測部を有している。室外機制御部2は、圧縮機温度センサ7をはじめ各種センサ類で検出した情報や、後述する室内機20との通信内容に応じて、インバータ4の制御等の室外機1の制御を行っている。
上述した室外機制御部2は、室外機1の運転時に圧縮機5や四方弁の切り換え等室外機1の運転制御全般を行う通常モードと、通常モードより室外機制御部2での消費電力が少ない検出モードと、検出モードより室外機制御部2での消費電力が少ないスリープモードとを有している。
検出モードとなっているときの室外機制御部2では、通信部6を介して室内機制御部21から各種信号(運転開始信号や運転停止信号等)の受信、計測部による時間の計測、圧縮機温度センサ7で検出した圧縮機5の温度の取り込み、および、ヒータ8への通電が行えるが、これ以外の機能については全て停止した状態とされている。
スリープモードとなっているときの室外機制御部2では、検出モードで行える処理のうち、通信部6を介して室内機制御部21から各種信号の受信、および、計測部による時間の計測が行えるが、これ以外の機能については全て停止した状態とされている。これにより、スリープモードとなっているときの室外機制御部2での消費電力は、検出モードとなっているときに比べて少なくなる。
室外機制御部2は、後述する室内機20から運転停止信号を受信すれば通常モードからスリープモードに移行し、スリープモードとなっているときに室内機20から運転開始信号を受信すればスリープモードから通常モードに移行する。また、室外機制御部2は、スリープモードとなっているときに、計測部で計測した時間に基づいて検出モードに移行あるいは検出モードからスリープモードに移行する。
室内機20は、図示は省略しているが、室内熱交換器や送風ファン、各種弁類や各種センサ類等を備えており、これらを室内機制御部21が制御している。室内機制御部21は、内部に図示しないROM、RAMといった記憶部を有しており、各種センサで検出した情報や、図示しないリモコンから送信された制御情報に応じて室内機20を制御するとともに、室外機制御部2との間で、通信部6を介して空調運転に必要な制御信号のやりとりを行なっている。
また、図示は省略するが、室外機1と室内機20とは、冷媒配管で相互に接続されて冷媒回路を形成している。室外機1内部には、冷媒回路の一部であり、主として圧縮機5や室外熱交換器、アキュムレータ等が冷媒配管で相互に接続されてなる室外冷媒回路が備えられている。また、室内機20内部には、冷媒回路の一部であり、主として室内熱交換器や各種弁類等が冷媒配管で相互に接続されてなる室内冷媒回路が備えられている。本実施例における空気調和機では、圧縮機5を駆動して冷媒回路に冷媒を循環させることによって空調運転を行なっているが、本発明と直接関係がないため、詳細な配管の説明や動作については説明を省略する。
次に、図1乃至図3を用いて、本発明の空気調和機が停止しているときの、室外機1における圧縮機5の温度を検出する方法や動作について説明する。まずは、図2について説明し、次に図2および図3を適宜参照して室外機1における圧縮機5の温度を検出する具体的な動作やその際の制御について説明する
室外機制御部2の記憶部には、図2に示す検出間隔テーブル100が記憶されている。この検出間隔テーブル100は、室外機1が停止しているときに室外機制御部2がスリープモードで動作しているときに、スリープモードから検出モードに移行して圧縮機5の温度を検出する間隔(検出間隔Δt(℃))を定めたものであって、圧縮機温度センサ7で検出した圧縮機5の温度T(以下、圧縮機温度Tと記載する)の単位時間当たりの変化量(温度変化量ΔT(℃/分))に応じて検出間隔Δtが定められている。
具体的には、温度変化量ΔT>−3(℃/分)である場合は検出間隔Δtを10分、−5(℃/分)<温度変化量ΔT≦−3(℃/分)である場合は検出間隔Δtを5分、温度変化量ΔT≦−5(℃/分)である場合は検出間隔Δtを1分、としている。尚、温度変化量ΔTは、最新の圧縮機5の温度をTn、前回(最新温度Tnの一つ前)の圧縮機5の温度をTb、とすると、

ΔT(℃/分)=(Tn(℃)−Tb(℃))/Δt(分)・・・計算式(1)

で求められる。
尚、上記検出間隔Δtの間が、室外機制御部2がスリープモードで動作している期間である。
ここで、圧縮機5の温度変化量ΔTによって検出間隔Δtを異ならせる理由について説明する。外気温度が低温(例えば、氷点下)の時には、圧縮機温度Tも低くなって圧縮機5で冷媒寝込みが発生して、圧縮機5が起動したときに潤滑油が冷媒とともに圧縮機5から吐出されて潤滑油が減少する可能性が高い。
そこで、本発明の空気調和機では、図2に示す検出間隔テーブル100で圧縮機5の温度変化量ΔTによって検出間隔Δtつまりはスリープモードから検出モードに移行させるタイミングを異ならせる。例えば、温度変化量ΔTが−5℃/分以下である場合は、圧縮機温度Tが急激に低下している状態であるため、このときの検出間隔Δtを1分として室外機制御部2がスリープモードから検出モードに移行させるタイミングを早くすることで、圧縮機温度Tの変化(低下)を早く検知して圧縮機5における冷媒寝込みを抑制する。
また、温度変化量ΔTが−3℃/分より高い場合は、圧縮機温度Tが急激に低下していない状態であるため、このときの検出間隔Δtを10分として室外機制御部2がスリープモードとなっている時間を長くしてスリープモードより消費電力の大きい検出モードとなる回数を減らすことで、室外機1の停止中における室外機制御部2での消費電力を少なくして待機電力を低減する。
次に、図3に示すフローチャートを用いて、本発明の空気調和機における室外機制御部2が実行する処理について説明する。図3に示すフローチャートのうち、(A)は室外機制御部2が圧縮機温度Tを検出して温度変化量ΔTを算出し検出間隔テーブル100を参照して検出間隔Δtを抽出する際の処理の流れを示すものであり、(B)は(A)のサブルーチンであり、室外機制御部2がヒータ8に通電を行って圧縮機5を加熱する圧縮機加熱制御を行う際の処理の流れを示すものである。いずれのフローチャートにおいても、STは処理のステップを表し、これに続く数字はステップ番号を表している。尚、図3では、本発明に関わる処理を中心に説明しており、例えば、使用者の指示した設定温度や風量等の運転条件に対応した冷媒回路の制御等といった、空調運転に関わる一般的な処理の流れについては説明を省略する。
まず、図3(A)を用いて、室外機制御部2が圧縮機温度Tを検出して温度変化量ΔTを算出し検出間隔テーブル100を参照して検出間隔Δtを抽出する際の処理について説明する。室外機1が運転しているとき、室外機制御部2は、室内機20の室内機制御部21から通信部6を介して室外機1の運転停止信号を受信したか否かを判断する(ST1)。運転停止信号を受信していなければ(ST1−No)、室外機制御部2は、室外機1の運転を継続し(ST13)、ST1に処理を戻す。運転停止信号を受信していれば(ST1−Yes)、室外機制御部2は、インバータ4を制御して圧縮機5への通電をストップすることで圧縮機5を停止し通常モードから検出モードへ移行する(ST2)。
次に、室外機制御部2は、圧縮機温度センサ7で検出した圧縮機温度Tを取り込んで図示しない記憶部に記憶する(ST3)。尚、室外機制御部2は、取り込んだ圧縮機温度Tを下記の所定時間間隔で時系列で記憶していく。
次に、室外機制御部2は、取り込んで記憶した圧縮機温度Tが、第1の所定温度である加熱開始温度Ts以下であるか否かを判断する(ST4)。ここで、加熱開始温度Tsとは、圧縮機5の内部で冷媒寝込みが発生する虞がある温度であり、例えば、5℃である。
圧縮機温度Tが加熱開始温度Ts以下であれば(ST4−Yes)、室外機制御部2は、後述する圧縮機加熱制御を実行し(ST14)、ST5に処理を進める。圧縮機温度Tが加熱開始温度Ts以下でなければ(ST4−No)、室外機制御部2は、記憶している圧縮機温度Tが1つであるか否かを判断する(ST5)。運転停止信号を受信して圧縮機5を停止した直後は、室外機制御部2が記憶している圧縮機温度TはST3の処理で記憶した1つしかないので(ST5−Yes)、室外機制御部2は、通常モードからスリープモードに移行して計測部によるタイマー計測を開始する(ST15)。
次に、室外機制御部2は、タイマー計測を開始してからの経過時間が所定時間(例えば、1分)を経過したか否かを判断する(ST16)。所定時間が経過していなければ(ST16−No)、室外機制御部2は、ST16に処理を戻す。所定時間が経過していれば(ST16−Yes)、室外機制御部2は、スリープモードから検出モードに移行してタイマーをリセットする(ST10)。
次に、室外機制御部2は、室内機20の室内機制御部21から通信部6を介して室外機1の運転開始信号を受信したか否かを判断する(ST11)。運転開始信号を受信していれば(ST11−Yes)、室外機制御部2は、検出モードから通常モードに移行して(ST12)、ST1に処理を戻す。運転開始信号を受信していなければ(ST11−No)、室外機制御部2は、ST3に処理を戻し圧縮機温度センサ7で検出した圧縮機温度Tを取り込んで記憶部に記憶する。
上述したように、室外機1の停止直後では、記憶している圧縮機温度Tが1つであるために、図2に示す圧縮機5の温度変化量ΔTを計算式(1)を使って算出することができない。従って、室外機制御部2は、圧縮機5が停止して最初にスリープモードとなったときは、タイマー計測を開始してからの経過時間が所定時間(例えば、1分)となったとき、スリープモードから検出モードに移行して、圧縮機温度センサ7から圧縮機温度Tを取り込んで記憶する。
再びST3の処理を実行した室外機制御部2は、ST4の処理を実行して取り込んだ圧縮機温度Tが加熱開始温度Ts以下でなければ、ST5に処理を進める。このとき、室外機制御部2は、室外機1の停止直後に記憶した圧縮機温度Tと、一度スリープモードとなりその後スリープモードから検出モードに移行した際に記憶した圧縮機温度Tの2つの圧縮機温度Tを記憶している。従って、ST5では、記憶している圧縮機温度Tは1つではないので(ST5−No)、室外機制御部2は、温度変化量ΔTを算出する(ST6)。
具体的には、室外機制御部2は、室外機1の停止直後に記憶した圧縮機温度Tである前回の圧縮機温度Tbと、スリープモードから検出モードに移行した際に記憶した圧縮機温度Tである最新の圧縮機温度Tnとを記憶部から読み出して計算式(1)に代入し、圧縮機5の温度変化量ΔTを算出する。
次に、室外機制御部2は、記憶している検出間隔テーブル100を参照し、算出した温度変化量ΔTに対応する検出間隔Δtを抽出する(ST7)。検出間隔Δtを抽出した室外機制御部2は、再び検出モードからスリープモードに移行しタイマー計測を開始する(ST8)。
次に、室外機制御部2は、タイマー計測を開始してからの経過時間が抽出した検出間隔Δtを経過したか否かを判断する(ST9)。検出間隔Δtを経過していなければ(ST9−No)、室外機制御部2は、ST9に処理を戻す。検出間隔Δtを経過していれば(ST9−Yes)、室外機制御部2はST10に処理を進め、スリープモードから検出モードに移行してタイマーをリセットし、ST11に処理を進める。以後、室外機制御部2は、ST11において運転開始信号を受信して通常モードに移行するまでは、ST3に処理を戻して上記の制御を繰り返す。
次に、図3(B)を用いて、室外機制御部2が圧縮機加熱制御を行う際の処理について説明する。図3(A)のST4において、取り込んだ圧縮機温度Tが加熱開始温度Ts以下であれば、室外機制御部2は、ヒータ8に通電を開始して(ST21)圧縮機5の加熱を開始する。尚、室外機制御部2は、圧縮機5の加熱を行っているときは、圧縮機温度センサ7から圧縮機温度Tを定期的(例えば、30秒毎)に取り込んで記憶している。
次に、室外機制御部2は、取り込んだ圧縮機温度Tが第2の所定温度である加熱停止温度Te以上となったか否かを判断する(ST22)。ここで、加熱停止温度Teとは、加熱開始温度Tsより高い温度であって圧縮機5の内部で冷媒寝込みが解消されている温度であり、例えば、10℃である。
圧縮機温度Tが加熱停止温度Te以上となっていなければ(ST22−No)、室外機制御部2は、室内機20の室内機制御部21から通信部6を介して室外機1の運転開始信号を受信したか否かを判断する(ST23)。運転開始信号を受信していなければ(ST23−No)、室外機制御部2は、ST21に処理を戻してヒータ8への通電を継続する。運転開始信号を受信していれば(ST23−Yes)、室外機制御部2は、ヒータ8への通電を停止して(ST24)圧縮機5の加熱を停止して検出モードから通常モードに移行して(ST25)、図3(A)のST1に処理を戻す。
ST22において、圧縮機温度Tが加熱停止温度Te以上となっていれば(ST22−Yes)、室外機制御部2は、ヒータ8への通電を停止して(ST26)圧縮機5の加熱を停止し、圧縮機加熱制御を終了して図3(A)のST5に処理を戻す。
以上説明したように、本発明の空気調和機は、圧縮機が停止しているときの圧縮機の温度の変化率を算出し、これに応じて制御手段をスリープモードで動作させる期間である検出間隔Δtを異ならせる。そして、制御手段が検出モードとなっているときに取り込んだ圧縮機の温度に応じて、加熱手段への通電を行う。従って、加熱手段による圧縮機の加熱を適切に行うことで圧縮機内部での冷媒寝込みを防止しつつ、制御手段における消費電力を低減できる。
尚、以上説明した実施例では、室外機制御部が自らスリープモードへ移行あるいはスリープモードから検出モードへ移行する場合を例に挙げて説明したが、室内機制御部からの指示によってスリープモードへ移行あるいはスリープモードから検出モードへ移行するようにしてもよい。また、室外機制御部が温度変化量ΔTを算出する場合について説明したが、室内機制御部が室外機制御部から圧縮機温度Tを取り込んで温度変化量ΔTを算出するようにしてもよい。
1 室外機
2 室外機制御部
4 インバータ
5 圧縮機
7 圧縮機温度センサ
8 ヒータ
20 室内機
21 室内機制御部
100 検出間隔テーブル

Claims (2)

  1. 圧縮機と、同圧縮機を加熱する加熱手段と、前記圧縮機の温度を検出する圧縮機温度検出手段とを有する室外機と、
    少なくとも前記圧縮機温度検出手段から前記圧縮機の温度を取り込んで記憶する検出モードと、前記検出モードより消費電力の少ないスリープモードとを有する制御手段と、
    を備えた空気調和機であって、
    前記制御手段は、前記検出モードとなっているときに、記憶している前記圧縮機の温度を用いて同圧縮機の単位時間あたりの温度変化量を算出し、算出した同温度変化量に応じて決められた期間前記スリープモードとなることを特徴とする空気調和機。
  2. 請求項1に記載の空気調和機であって、
    前記制御手段は、前記検出モードとなっているときに、前記圧縮機温度検出手段から取り込んだ前記圧縮機の温度が第1の所定温度以下であれば前記加熱手段への通電を開始し、同加熱手段へ通電を行っているときに前記圧縮機温度検出手段から取り込んだ前記圧縮機の温度が前記第1の所定温度よりも高い第2の所定温度以上となれば前記加熱手段への通電を停止することを特徴とする空気調和機。
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