JP2013204690A - 油圧式テンショナ - Google Patents

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Abstract

【課題】逆止弁ユニットの組立作業の効率が向上して、コストが削減される油圧式テンショナを提供する。
【解決手段】テンショナ100は、エンジン本体に取り付けられるハウジング110と共に油圧室を形成すると共にハウジング110に進退方向に移動可能に支持されるプランジャと、前進するプランジャがチェーンに張力を付与するときに油圧室102への給油路101からの圧油の流入を許容する一方で、チェーンからの反力が後退方向でプランジャに作用するときに給油路101への油圧室102からの圧油の流出を制限する逆止弁ユニット120とを備える。給油路101および油圧室102が、弁油路135、弁室151および各連通口145を通じて連通する。リテーナ140およびボールシート130は、一体成形されている単一のリテーナ・シート部品Aである。
【選択図】図2

Description

本発明は、例えば自動車用のエンジンが備えるチェーン等の巻掛け伝動体に張力を付与する油圧式テンショナに関し、より詳細には、該油圧式テンショナが備える逆止弁ユニットの構造に関する。
従来、油圧式テンショナは、ハウジングおよびプランジャにより形成される油圧室への給油路からの圧油の流入を許容する一方で給油路への油圧室からの圧油の流出を制限する逆止弁ユニットを備えている。
そしてこの逆止弁ユニットは、弁油路が設けられたボールシートと、ボールシートのシート面に対する離座および着座により弁油路を開閉するチェックボールと、ボールシートと協働してチェックボールが収容されている弁室を形成すると共に開弁状態のチェックボールのストローク量を制限するリテーナとから構成されている。(例えば、特許文献1参照)
特開平10−30695号公報(段落0015,0016,0024〜0026、図2,4)
テンショナの逆止弁ユニットにおいて、リテーナおよびボールシートが、互いに別個の部品から構成される場合には、リテーナとボールシートとの間にチェックボールを組み込む作業、および、リテーナとボールシートとの間にチェックボールが保持された状態で、リテーナとボールシートとを組み付ける作業が必要になるので、逆止弁ユニットの組立に手間がかかり、逆止弁ユニットのコストが増加し、ひいてはテンショナのコストが増加するという問題があった。
また、巻掛け伝動体を備える機械の設置形態(例えば、エンジンの搭載形態)に依存して、該機械に取り付けられるテンショナの取付姿勢は様々であり、テンショナは、ボールシートのシート面の中心線が鉛直方向(すなわち、上下方向)に対して様々な角度を形成するように取り付けられる。一方、開弁状態のチェックボールは、自重により弁室内で下方に移動する傾向がある。
このため、例えば、リテーナに設けられて弁室と油圧室とを連通させる連通口が、チェックボールの真下に位置する場合には、弁室内において開弁状態のチェックボールの真下の圧油は、連通口を通じて油圧室に流出するので、チェックボールの真下では、チェックボールと弁室を形成する弁室壁との間での油膜の形成が困難になって、中心線に対するチェックボールの下方への変位が大きくなる。
この結果、チェックボールの閉弁遅れ、または、チェックボールの暴れ度合いが大きくなることによる油圧室への圧油の流入流量のバラツキが大きくなるなどの現象が発生して、チェックボールの閉弁によるプランジャの後退抑制効果の低下、または、チェーンに対する張力付与の迅速性にバラツキが発生するなど、テンショナ性能の低下を招来するという問題があった。
本発明は、前述の課題を解決するものであって、すなわち、本発明の目的は、逆止弁ユニットの組立作業の効率が向上して、コストが削減される油圧式テンショナを提供することである。
本発明の別の目的は、機械に対するテンショナの取付姿勢に依存することなく、逆止弁ユニットの中心線に対する周方向での特定位置への逆止弁ユニットの位置決めを自動化することにより、組立作業の効率が向上する油圧式テンショナを提供することである。
本発明の別の目的は、リテーナに設けられる連通口の位置を工夫することにより、プランジャによる張力付与機能の迅速性および安定化が向上し、プランジャの後退抑制効果が向上し、チェックボールの暴れが抑制される油圧式テンショナを提供することである。
まず、請求項1に係る発明は、チェーン等の巻掛け伝動体を備える機械に取り付けられるハウジングと、前記ハウジングに進退方向に移動可能に支持されるプランジャと、前進する前記プランジャが前記巻掛け伝動体に張力を付与するときに前記ハウジングおよび前記プランジャにより形成される油圧室への給油路からの圧油の流入を許容する一方で、前記巻掛け伝動体からの反力が後退方向で前記プランジャに作用するときに前記給油路への前記油圧室からの圧油の流出を制限する逆止弁ユニットとを備え、前記逆止弁ユニットが、弁油路が設けられたボールシートと、前記ボールシートのシート面に対する離座および着座により前記弁油路を開閉するチェックボールと、前記チェックボールが前記シート面との間で前記シート面の中心線に平行に移動するときのストローク量を制限するリテーナとから構成され、前記リテーナおよび前記ボールシートが、前記チェックボールが収容される弁室を形成する弁室壁を構成し、前記給油路および前記油圧室が、前記弁油路および前記弁室を通じて連通する油圧式テンショナにおいて、前記リテーナおよび前記ボールシートが、一体成形されている単一のリテーナ・シート部品であることにより、前述の課題を解決したものである。
請求項2に係る発明は、請求項1に係る発明の構成に加えて、前記リテーナ・シート部品が、前記リテーナと前記ボールシートとを連結している連結部を有し、前記リテーナおよび前記ボールシートの少なくとも一方には、前記弁室壁を構成すると共に前記チェックボールが収容される収容部が形成されており、前記連結部が、前記リテーナおよび前記ボールシートに前記弁室を形成させるための屈曲部を形成していることにより、前述の課題を解決したものである。
請求項3に係る発明は、請求項2に係る発明の構成に加えて、前記リテーナ・シート部品が、前記中心線に対して周方向に回動可能に前記ハウジングに支持され、前記リテーナ・シート部品の重心が前記中心線を含む共に鉛直方向に平行な鉛直中心平面上に位置するときに、前記重心が前記中心線よりも下方に位置すると共に前記屈曲部が前記中心線よりも上方で前記鉛直中心平面と交わる位置にあり、前記リテーナ・シート部品に作用する重力の重力モーメントが、前記リテーナ・シート部品と前記ハウジングとの間の摩擦力による摩擦モーメントに打ち勝ったときに、前記重心が前記鉛直中心平面に近づくように前記リテーナ・シート部品が前記周方向に回動することにより、前述の課題を解決したものである。
請求項4に係る発明は、請求項1または請求項2に係る発明の構成に加えて、前記リテーナ・シート部品が、前記中心線に対して周方向に回動可能に前記ハウジングに支持され、前記リテーナ・シート部品の重心が前記中心線を含む共に鉛直方向に平行な鉛直中心平面上に位置するときに、前記重心が前記中心線よりも下方の位置にあり、前記リテーナ・シート部品に作用する重力の重力モーメントが、前記リテーナ・シート部品と前記ハウジングとの間の摩擦力による摩擦モーメントに打ち勝ったときに、前記重心が前記鉛直中心平面に近づくように前記リテーナ・シート部品が前記周方向に回動することにより、前述の課題を解決したものである。
請求項5に係る発明は、請求項1から請求項4のいずれか1つに係る発明の構成に加えて、前記弁室壁には、前記弁室と前記油圧室とを連通させる複数の連通口が設けられ、前記ハウジングが、前記中心線がほぼ水平方向または前記チェックボールの開弁方向で上方に向かう傾斜方向を指向するように、前記機械に取り付けられ、閉弁状態の前記チェックボールに接する接平面であって、前記中心線よりも下方で前記中心線に平行であり、かつ、前記中心線を含むと共に鉛直方向に平行な鉛直中心平面に直交する前記接平面に対して、すべての前記連通口が前記接平面よりも上方に配置されているにより、前述の課題を解決したものである。
請求項6に係る発明は、請求項5に係る発明の構成に加えて、前記リテーナ・シート部品には、加工硬化処理が前記チェックボールとの接触領域に施されており、前記接触領域が、前記リテーナにおいて、前記中心線に平行な方向での閉弁状態の前記チェックボールの投影範囲内でのリテーナ側接触領域のみと、前記ボールシートにおいて、前記シート面のみとからなることにより、前述の課題を解決したものである。
請求項7に係る発明は、請求項1から請求項6のいずれか1つに係る発明の構成に加えて、前記プランジャと前記リテーナとの間に配置されて前記プランジャを前進方向に付勢するテンションバネを備え、前記リテーナが、前記リテーナ・シート部品により前記チェックボールの開弁方向に拘束されておらず、前記テンションバネが、前記リテーナを前記チェックボールの閉弁方向に押圧していることにより、前述の課題を解決したものである。
本発明の油圧式テンショナは、チェーン等の巻掛け伝動体を備える機械に取り付けられるハウジングと、ハウジングに進退方向に移動可能に支持されるプランジャと、前進するプランジャが巻掛け伝動体に張力を付与するときにハウジングおよびプランジャにより形成される油圧室への給油路からの圧油の流入を許容する一方で、巻掛け伝動体からの反力が後退方向でプランジャに作用するときに給油路への油圧室からの圧油の流出を制限する逆止弁ユニットとを備え、逆止弁ユニットが、弁油路が設けられたボールシートと、ボールシートのシート面に対する離座および着座により弁油路を開閉するチェックボールと、チェックボールがシート面との間でシート面の中心線に平行に移動するときのストローク量を制限するリテーナとから構成され、リテーナおよびボールシートが、チェックボールが収容される弁室を形成する弁室壁を構成し、給油路および油圧室が、弁油路および弁室を通じて連通することで、逆止弁ユニットにより、チェックボールが開弁して圧油が給油路から油圧室に流入して、プランジャによる巻掛け伝動体への張力の迅速な付与が可能になり、チェックボールが閉弁して圧油が油圧室に閉じ込められて、巻掛け伝動体からの反力によるプランジャの後退が抑制されるために張力の過度の低下が防止されるばかりでなく、以下のような本発明に特有の効果を奏する。
すなわち、請求項1に係る本発明の油圧式テンショナによれば、リテーナおよびボールシートが、一体成形されている単一のリテーナ・シート部品であることにより、リテーナおよびボールシートは一体成形により一体化されているので、リテーナとボールシートとの組付作業の一部(例えば、位置合わせ作業)がリテーナ・シート部品の成形と同時に行われること、および、チェックボールがリテーナとボールシートとの間に組み込まれる際には、リテーナおよびボールシートはすでに一体化されているので、チェックボールが組み込まれた後のリテーナとボールシートとの組付が容易になることから、リテーナとボールシートとが別個の部品である場合の組付作業の一部が不要になる分、逆止弁ユニットの組立の手間が減少して、逆止弁ユニットの組立作業の効率を向上させることができて、逆止弁ユニットのコスト、ひいては油圧式テンショナのコストを削減することができる。
請求項2に係る本発明の油圧式テンショナによれば、請求項1に係る発明が奏する効果に加えて、リテーナ・シート部品が、リテーナとボールシートとを連結している連結部を有し、リテーナおよびボールシートの少なくとも一方には、弁室壁を構成すると共にチェックボールが収容される収容部が形成されており、連結部が、リテーナおよびボールシートに弁室を形成させるための屈曲部を形成していることにより、チェックボールが収容部に収容されている状態で、リテーナとボールシートとを連続させている連結部が屈曲部となるように曲げ加工が行われるため、逆止弁ユニットを容易に形成することができるとともに、曲げ加工が行われる際にはチェックボールが弁室を形成する弁室壁となる収容部を利用してこの収容部に安定した状態で保持されるため、曲げ加工を効率よく行うことができ、逆止弁ユニットの組立作業の効率を向上させることができる。
請求項3に係る本発明の油圧式テンショナによれば、請求項2に係る発明が奏する効果に加えて、リテーナ・シート部品が、中心線に対して周方向に回動可能にハウジングに支持され、リテーナ・シート部品の重心が中心線を含む共に鉛直方向に平行な鉛直中心平面上に位置するときに、重心が中心線よりも下方に位置すると共に屈曲部が中心線よりも上方で鉛直中心平面と交わる位置にあり、リテーナ・シート部品に作用する重力の重力モーメントが、リテーナ・シート部品とハウジングとの間の摩擦力による摩擦モーメントに打ち勝ったときに、重心が鉛直中心平面に近づくようにリテーナ・シート部品が周方向に回動することにより、機械に取り付けられたテンショナにおいて、逆止弁ユニットが、周方向で、予め設定された特定位置を占めるようにするための位置決め(以下、「設定位置決め」という。)は、逆止弁ユニットに作用する重力モーメントを利用して、該重力モーメントにより、リテーナ・シート部品が、リテーナ・シート部品の重心が鉛直中心平面に近づくように中心線回りに回動することで、自動的に行われることから、設定位置決めのために、機械におけるテンショナの取付姿勢(例えば、鉛直方向に対する取付角度)を考慮して、逆止弁ユニットをハウジングに組み付ける必要がないので、ハウジングへの逆止弁ユニットの組付が容易になり、テンショナの組立作業の効率を向上させることができて、テンショナのコストを削減することができる。
また、逆止弁ユニットが前記特定位置を占めるときに、屈曲部が中心線よりも上方で、かつ鉛直中心平面と交わる位置にあることから、リテーナとボールシートとを連結している屈曲部を利用して重力モーメントを発生させるための重心の位置を設定することができ、しかも屈曲部の周辺は、重力モーメントによりリテーナ・シート部品が回動したときに、屈曲部が中心線よりも上方に位置するように軽量化されているので、屈曲部を有するリテーナ・シート部品を小型・軽量化することができる。
さらに、屈曲部を形成する際、屈曲部の、中心線に対する径方向位置を調整することで、重心の位置を調整することができる。
また、リテーナとボールシートとを連結している屈曲部を、逆止弁ユニットが周方向で特定位置を占めるときの指標として利用することができるので、専用の指標が不要になることで逆止弁ユニットのコストを削減しながら、ハウジングに逆止弁ユニットを組み付ける際に、ハウジングに対する逆止弁ユニットの周方向での位置を大まかに定めることができる。
請求項4に係る本発明の油圧式テンショナによれば、リテーナ・シート部品が、中心線に対して周方向に回動可能にハウジングに支持され、リテーナ・シート部品の重心が中心線を含む共に鉛直方向に平行な鉛直中心平面上に位置するときに、重心が中心線よりも下方の位置にあり、リテーナ・シート部品に作用する重力の重力モーメントが、リテーナ・シート部品とハウジングとの間の摩擦力による摩擦モーメントに打ち勝ったときに、重心が鉛直中心平面に近づくようにリテーナ・シート部品が周方向に回動することにより、屈曲部が関連する効果を除いて、請求項3と同様の効果が奏される。
請求項5に係る本発明の油圧式テンショナによれば、請求項1から請求項4のいずれか1つに係る発明が奏する効果に加えて、弁室壁には、弁室と油圧室とを連通させる複数の連通口が設けられ、ハウジングが、中心線がほぼ水平方向またはチェックボールの開弁方向で上方に向かう傾斜方向を指向するように、機械に取り付けられ、シート面に着座している閉弁状態のチェックボールに接すると共に接平面であって、中心線よりも下方で中心線に平行であると共に鉛直中心平面に直交する接平面に対して、すべての連通口が接平面よりも上方に配置されていることにより、弁室内で接平面よりも下方の圧油は、各連通口から油圧室に流出することが防止されることから、自重のために下方に変位する傾向がある開弁状態のチェックボールと、開弁状態のチェックボールの下方に位置する弁室壁との間には、油膜が形成されて、該油膜によりチェックボールの下方への変位が抑制されるので、油膜が形成されずに弁室壁と接触状態にある開弁状態のチェックボールに比べて、チェックボールが閉弁するときの閉弁遅れが減少して、チェックボールの閉弁によるプランジャの後退抑制効果を向上させることができ、また弁室内での圧油の流動状態に起因するチェックボールの暴れを抑制することができる。
しかも、複数の連通口が設けられることにより、弁室内の圧油の流れに対するチェックボールの挙動の影響を減少させて、給油路から弁油路、弁室および各連通口を通って油圧室に流入する圧油の流量を安定化させながら、開弁状態のチェックボールと弁室壁との間に形成される油膜がチェックボールの下方変位を抑制することにより、チェックボールが連通口を部分的に塞ぐことが回避されるので、給油路から油圧室への圧油の流入流量のバラツキが抑制され、プランジャによる張力付与機能の迅速性および安定化を向上させることができる。
請求項6に係る本発明の油圧式テンショナによれば、請求項5に係る発明が奏する効果に加えて、リテーナ・シート部品には、加工硬化処理がチェックボールとの接触領域に施されており、接触領域が、リテーナにおいて、中心線に平行な方向での閉弁状態のチェックボールの投影範囲内でのチェックボールのリテーナ側接触領域のみと、ボールシートにおいて、シート面のみとからなることにより開弁状態のチェックボールと開弁状態のチェックボールの下方に位置する弁室壁との間に形成される油膜によりチェックボールと弁室壁との衝突が抑制されることから、加工硬化処理が施される領域は、リテーナにおいては、チェックボールの投影範囲内でのチェックボールのリテーナ側接触領域のみに限定され、シートにおいては、シート面のみに限定されるので、リテーナ・シート部品の耐久性を向上させながら、リテーナ全体またはボールシート全体に硬化処理(例えば、熱処理)が施される場合に比べて、逆止弁ユニットのコストを削減することができる。
しかも、シート面は、加工硬化により耐摩耗性が付与されるので、チェックボールとの接触部での所要の油密性が長期に亘って維持することができる。
請求項7に係る本発明の油圧式テンショナによれば、請求項1から請求項6のいずれか1つに係る発明が奏する効果に加えて、プランジャとリテーナとの間に配置されてプランジャを前進方向に付勢するテンションバネを備え、リテーナが、リテーナ・シート部品によりチェックボールの開弁方向に拘束されておらず、テンションバネが、リテーナを閉弁方向に押圧していることにより、リテーナがボールシートに対して開弁方向に拘束されていないので、逆止弁ユニットの組立が容易になって、テンショナの組立作業の効率を向上させることができ、しかも、開弁状態のチェックボールがリテーナに衝突することにより、リテーナがボールシートに対して開弁方向へ開くことを、テンションバネを利用して阻止することができる。
本発明の実施例を示し、油圧式テンショナを備えるチェーン伝動装置の概略図であり、油圧式テンショナについては、図3のI−I線断面に相当する図。 図1の油圧式テンショナの要部拡大図。 図2のIII−III矢視での逆止弁ユニットの図。 図2のIV−IV線での逆止弁ユニットの断面図。 図1の油圧式テンショナの逆止弁ユニットの斜視図。
本発明の油圧式テンショナは、チェーン等の巻掛け伝動体を備える機械に取り付けられるハウジングと、ハウジングに進退方向に移動可能に支持されるプランジャと、前進するプランジャが巻掛け伝動体に張力を付与するときにハウジングおよびプランジャにより形成される油圧室への給油路からの圧油の流入を許容する一方で、巻掛け伝動体からの反力が後退方向でプランジャに作用するときに給油路への油圧室からの圧油の流出を制限する逆止弁ユニットとを備え、逆止弁ユニットが、弁油路が設けられたボールシートと、ボールシートのシート面に対する離座および着座により弁油路を開閉するチェックボールと、チェックボールがシート面との間でシート面の中心線に平行に移動するときのストローク量を制限するリテーナとから構成され、リテーナおよびボールシートが、チェックボールが収容される弁室を形成する弁室壁を構成し、給油路および油圧室が、弁油路および弁室を通じて連通し、リテーナおよびボールシートが、一体成形されている単一のリテーナ・シート部品であることにより、逆止弁ユニットの組立作業の効率が向上して、コストが削減されるものであれば、その具体的な態様はいかなるものであっても構わない。
例えば、本発明の油圧式テンショナは、巻掛け伝動装置に備えられ、該巻掛け伝動装置を備える機械には、自動車用または自動車用以外のエンジン、およびエンジン以外の機械が含まれる。
油圧式テンショナにより張力が付与される巻掛け伝動体は、チェーン以外に、ベルトであってもよく、また、エンジンに備えられるタイミングチェーン、タイミングベルト、またはそれら以外のチェーンまたはベルトであってもよい。
本発明の実施例を、図1〜図5を参照して説明する。
図1を参照すると、本発明の実施例において、油圧式テンショナ100は、機械としてのエンジン(図示されず)が備える巻掛け伝動装置としてのチェーン伝動装置1に備えられる。エンジンは、例えば自動車用エンジンである。
チェーン伝動装置1は、テンショナ100のほかに、巻掛け伝動体としての無端のチェーン2と、チェーン2が掛け渡される複数の回転部材であるスプロケットから構成される回転部材群としてのスプロケット群3と、このスプロケット群3により駆動されて走行するチェーン2を案内する複数のガイドとしての可動ガイド6および固定ガイド7とを備えるタイミングチェーン伝動装置である。
エンジンの本体であるエンジン本体に設けられるスプロケット群3は、駆動軸としてのクランク軸8に設けられる駆動回転部材としての駆動スプロケット4と、チェーン2を介して伝達されるクランク軸8の動力により回転駆動される被動軸としての1対の動弁用カム軸9に設けられる被動回転部材としての1対の被動スプロケット5とを含む。
テンショナ100は、チェーン2の弛み側2a寄りの位置で、そのハウジング110の取付部110aにおいて、エンジン本体に取り付けられる。
ハウジング110に進退方向に移動可能に支持されているプランジャ103は、前進方向に移動して、弛み側2a寄りの位置でエンジン本体に揺動可能に支持されている可動ガイド6を押圧し、該可動ガイド6に摺接する弛み側2aを付勢することにより、走行中のチェーン2に張力を付与する。
チェーン2の張り側2b寄りの位置には、該張り側2bが摺接する固定ガイド7がエンジン本体に取り付けられる。
図1,図2を参照すると、テンショナ100は、エンジン本体に設けられた油路10から供給された圧油が流通する給油路101が設けられたハウジング110と、ハウジング110に設けられた収容空間である収容穴111に収容されていると共に一部がハウジング110から前進方向に突出しているプランジャ103と、円柱状の収容穴111内においてハウジング110および円筒状のプランジャ103により形成される油圧室102に配置されてプランジャ103を前進方向に付勢するテンションバネ105と、給油路101から油圧室102への圧油の流入を許容する一方で、給油路101への油圧室102から圧油の流出を制限する逆止弁ユニット120とを備える。
テンショナ100の外部から給油路101を通じて油圧室102に導かれる圧油は、エンジンに備えられる圧油源としてのオイルポンプから供給される。
テンションバネ105および油圧室102の圧油は、ハウジング110に進退方向に摺動可能に支持されるプランジャ103を前進方向に付勢する付勢手段を構成する。
なお、別の例として、プランジャ103は、プランジャ103とは別個の部材を介して可動ガイド6を押圧してもよい。
図2〜図5を参照すると、油圧室102内に配置されてハウジング110に着脱可能に組み付けられる逆止弁ユニット120は、給油路101に連なると共に圧油が流通する弁油路135が設けられたボールシート130と、ボールシート130が有するシート面133に対して離座および着座することにより弁油路135を開閉するチェックボール121と、チェックボール121との当接によりシート面133から離座していて開弁状態にあるチェックボール121のストローク量Sを規定するリテーナ140とから構成される。ストローク量Sは、チェックボール121が、シート面133とリテーナ140との間で、中心線Lに平行に移動するときの移動量である。
ここで、中心線Lは、逆止弁ユニット120においてチェックボール121が着座するシート面133の少なくとも一部を構成する回転面の回転軸線である。
中心線Lは、シート面133に着座していて閉弁状態にあるチェックボール121のほぼ中心を通り、また弁油路135の中心線にほぼ一致する。
テンショナ100は、中心線Lがチェックボール121の開弁方向で上方に向かう傾斜方向を指向する取付姿勢で、エンジン本体に取り付けられている(図1参照)。
また、中心線Lは、ハウジング110に支持された状態のプランジャ103の中心軸線とほぼ一致する。
なお、中心線Lに平行な方向は中心線方向であり、径方向および周方向は、中心線Lに対する径方向および周方向である。
そして、チェックボール121がシート面133から離座して開弁するとき、チェックボール121の、中心線Lに平行な移動方向は開弁方向であり、チェックボール121がシート面133に着座して閉弁するとき、チェックボール121の、中心線Lに平行な移動方向は閉弁方向である。
また、「ほぼ」との表現は、「ほぼ」との修飾語がない場合を含むと共に、「ほぼ」との修飾語がない場合とは厳密には一致しないものの、「ほぼ」との修飾語がない場合と比べて作用効果に関して有意の差異がない範囲を意味する。
リテーナ140およびボールシート130は、チェックボール121が収容される弁室151(図2,図4参照)を形成する弁室壁150を構成する。
そして、弁室壁150を構成するリテーナ140およびボールシート130の少なくとも一方には、本実施例ではリテーナ140には、弁室151と油圧室102とを連通させる連通油路144(図5参照)が設けられる。
連通油路144は、複数の、本実施例では3つの連通口145から構成される。
そして、給油路101および油圧室102は、弁油路135と弁室151と連通油路144を通じて連通する。
図1を併せて参照すると、チェックボール121は、前進するプランジャ103がチェーン2に張力を付与するときなど、油圧室102の油圧が弁油路135の油圧よりも小さくなるときに、シート面133から離座して、弁油路135を開く開弁状態になり、給油路101から油圧室102への圧油の流入を許容する。
一方、チェックボール121は、チェーン2からの反力が後退方向でプランジャ103に作用するときなど、油圧室102の油圧が弁油路135の油圧よりも大きくなるときに、シート面133に着座して、弁油路135を閉じる閉弁状態になり、油圧室102から弁油路135への圧油の流出を制限、この実施例では、圧油の流出を阻止する。
逆止弁ユニット120は、チェックボール121を閉弁方向に付勢する弁付勢部材(例えば、弁スプリング)を備えていない。
図2〜図5を参照すると、ボールシート130およびリテーナ140は、ほぼ均一な厚みを有する金属製の板材により一体成形されている単一の部材であるリテーナ・シート部品Aである。リテーナ・シート部品Aは、ボールシート130と、リテーナ140と、ボールシート130とリテーナ140とを連結している連結部160である屈曲部161とを有する。
ボールシート130は、平板状のフランジ131と、フランジ131に連なると共に中心線方向に延びているほぼ円筒状の筒状部132とを有する。
フランジ131は、逆止弁ユニット120におけるハウジング110への取付部であり、リテーナ140の周縁部141よりも大きな外径を有し、その円弧状の外周縁131aは、周縁部141の円弧状の外周縁141aよりも径方向外方に位置する。
ボールシート130は、ハウジング110における逆止弁ユニット120の設置部としての設置面112(図2参照)に、フランジ131において面接触すると共に周方向に摺動可能な状態で載置される。
したがって、リテーナ・シート部品A、すなわち、逆止弁ユニット120は、フランジ131において、中心線Lの回りで回動可能にハウジング110に支持される。
そして、フランジ131の外周縁131aが周縁部141の外周縁141aよりも大きいことにより、中心線L回りの逆止弁ユニット120の回動を安定化させることができる。
筒状部132は、中心線Lにほぼ平行にフランジ131から突出していて、その底部であるシート部132aにシート面133を有する。
筒状部132は、弁室壁150のシート側弁室壁を構成すると共に、チェックボール121の少なくとも一部、本実施例ではチェックボール121の全部が収容される収容部である。
全体において平板状のリテーナ140は、中心線方向でフランジ131に対面していて該フランジ131と当接状態にある周縁部141と、筒状部132と協働して弁室壁150を構成するリテーナ側弁室壁142とを有する。
周縁部141以外の部分であるリテーナ側弁室壁142には、弁室151と油圧室102とを連通させる各連通口145が設けられる。
リテーナ140は、ボールシート130により、さらにはリテーナ・シート部品Aにより、開弁方向に変位することを拘束されていない。
屈曲部161は、ボールシート130のフランジ131およびリテーナ140の周縁部141を連続させている。
屈曲部161は、リテーナ・シート部品Aにおいて、フランジ131と周縁部141とを当接状態に保持するための唯一の折曲部であるので、逆止弁ユニット120を形成するための加工、ここでは曲げ加工の加工数が少なくなって、逆止弁ユニット120のコストが削減され、また逆止弁ユニット120からシートボール130を取り出すための工数も少なくなって、逆止弁ユニット120のメンテナンス作業を容易化することができる。
なお、別の例として、直線状の屈曲部161は、直交方向で、1以上の分断部により分断されていてもよい。この場合にも、曲げ加工の加工数は同じである。
屈曲部161は、屈曲部161を中心とするときのボールシート130とリテーナ140との間の屈曲角度θ(図2参照)の変更により、チェックボール121の出し入れが可能になる程度に、リテーナ140をボールシート130に対して傾斜可能(例えば、図2に二点鎖線で示される傾斜状態。)とする形状であり、本実施例では鉛直中心平面P1に直交する方向(以下、単に「直交方向」という。)に延びている直線状である。
これにより、リテーナ・シート部品Aに対するチェックボール121の組込および取出は、リテーナ・シート部品Aの屈曲部161の屈曲角度θを変更するだけでよいことから、チェックボール121の組込および取出が容易になるので、逆止弁ユニット120の組立性および逆止弁ユニット120のメンテナンス性が向上する。
屈曲部161のほぼ全体は、外周縁131aの外径を直径とすると共に中心線Lを中心とする仮想外周縁139(図3参照)よりも径方向内方に位置する。
そして、屈曲部161の、中心線Lに対する径方向位置を調整することで、リテーナ・シート部品Aの重心Gの位置を調整可能である。
また、屈曲部161が仮想外周縁139よりも径方向内方に位置すること、および、屈曲部161の周辺で、ボールシート130およびリテーナ140の少なくとも一方には、本実施例ではボールシート130には、フランジ131に仮想外周縁139よりも径方向内方に位置する切欠138が設けられている。
これにより、屈曲部161の周辺は、リテーナ・シート部品Aにおいて、軽量化された部分になっている。
図1,図2を参照すると、テンションバネ105は、油圧室102内でプランジャ103とリテーナ140との間に配置されていて、前進側端部105aでプランジャ103に、後退側端部105bでリテーナ・シート部品Aにおけるバネ受けとしての周縁部141に当接状態で支持される。
テンションバネ105は、リテーナ140を閉弁方向に押圧して、該リテーナ140を、フランジ131に、さらには該フランジ131を介してハウジング110の設置面112に押し付けている。
図2,図3を参照すると、リテーナ・シート部品Aが、中心線Lを含むと共に鉛直中心平面P1に直交する直交中心平面P2により、屈曲部161が位置する側の屈曲部側部分A1と、屈曲部側部分A1とは反対側の反屈曲部側部分A2とに二分されるとき、屈曲部側部分A1は、リテーナ・シート部品Aの小重量部分を構成し、反屈曲部側部分A2は、リテーナ・シート部品Aの、小重量部分よりも重量が大きい大重量部分を構成する。
このため、リテーナ・シート部品Aの重心Gが鉛直中心平面P1上に位置する(図3参照)ときに、重心Gは、中心線Lよりも下方に位置しており、かつ、屈曲部161は、その全体で中心線Lよりも上方に位置すると共に、直交方向での中央部において鉛直中心平面P1と交わる位置にある。
なお、図3において、鉛直中心平面P1上の重心Gの位置は、説明の便宜上の観点から、概念的に示された位置である。
そして、リテーナ・シート部品A、したがって逆止弁ユニット120は、逆止弁ユニット120に作用する重力の重力モーメントが、リテーナ・シート部品Aとハウジング110との間の摩擦力(圧油の粘性に基づく抵抗力も含む。)による摩擦モーメントに打ち勝ったときに、重心Gが鉛直中心平面P1に近づくように、中心線L回りに周方向に回動する。
これにより、エンジン本体に取り付けられているテンショナ100において、重心Gが鉛直中心平面P1上に位置していない状態で逆止弁ユニット120がハウジング110に支持されている場合には、鉛直方向を基準として、リテーナ・シート部品A(すなわち、逆止弁ユニット120)の特定部位(例えば、本実施例の各連通口145、または、リテーナ140に設けられて圧油に混入した空気が弁室151から排出するエア抜きを兼ねる連通口)が、周方向で予め設定された前記特定位置を占めるように、または、鉛直方向に対して予め設定された特定の方向に位置するように、ハウジング110に対する逆止弁ユニット120の位置決め(すなわち、設定位置決めが行われる)が、自動的に行われる。
本実施例において、前記特定位置は、すべての連通口145(したがって、連通油路144(図5参照)の全体)が閉弁状態のチェックボール121に接する接平面P3よりも上方に配置される位置である。
ここで、接平面P3は、中心線Lよりも下方で中心線Lに平行であり、かつ、中心線Lを含む共に鉛直方向に平行な平面である鉛直中心平面P1に直交する。
このため、各連通口145は、開弁状態および閉弁状態にあるチェックボール121の真下、すなわち鉛直方向に平行な上方からのチェックボール121の投影範囲内(換言すれば、鉛直方向に平行に上方から見てチェックボール121と重なる範囲内)には配置されていない。
逆止弁ユニット120のこの回動は、エンジンの運転(例えば、トルク変動)により発生するチェーン2(図1参照)の張力変動により、プランジャ103が中心線方向に微小な振幅で振動することに起因する現象、例えば、リテーナ・シート部品Aに対するテンションバネ105の付勢力が変動するときに該付勢力が減少する現象、および、油圧室102の油圧の変動により開弁するチェックボール121がリテーナ140と衝突するときの衝突力がリテーナ・シート部品Aに開弁方向に作用する場合などの1以上の現象に起因して、または、エンジン本体へのテンショナ100の取付時などに、プランジャ103(図1参照)が可動レバーに対して非接触状態になる自由状態にされたときに、リテーナ・シート部品Aに対するテンションバネ105の付勢力が減少することに起因して、前記摩擦力が減少し、摩擦モーメントが減少することで生じる。
チェックボール121が閉弁状態にあるときは、テンションバネ105の付勢力により、フランジ131と設置面112との間は、ほぼ油密状態に保たれている。
次に、図2を利用して、逆止弁ユニット120の製作方法について説明する。
最初に、平板状の板材から、平板状の1次素材が、打抜き加工等により形成される。
この1次素材は、リテーナ・シート部品Aの屈曲部161が形成されていない状態で、連結部160により連続するリテーナ140およびボールシート130の外形を有する平板状の部材である。
この1次素材に対して、絞り加工により筒状部132が形成され、さらに穴あけ加工が行われて、連通口145および弁油路135が形成される。
筒状部132において弁油路135の周辺部には、研削加工によりシート面133が形成される。
次いで、加工硬化処理としての潰し加工がチェックボール121との接触領域に施されて、2次素材が形成される。
この接触領域は、リテーナ140において、中心線Lに平行な方向での閉弁状態のチェックボール121の投影範囲(図3において、チェックボール121と重なる範囲である。)内でのチェックボール121のリテーナ側接触領域のみと、ボールシート130において、シート面133のみとからなる。
なお、リテーナ側接触領域は、実験やシミュレーションに基づいて設定される。
2次素材に対して、曲げ加工が行われて、図2に二点鎖線で示されるように、チェックボール121が挿入可能な程度にリテーナ140が傾斜するまで、連結部160が中間屈曲部162(図2に二点鎖線で示される。)に形成された中間部品が形成される。
次いで、筒状部132にチェックボール121が挿入された後に、チェックボール121が筒状部132に収容されて保持されている状態で、中間部品に曲げ加工が行われて、逆止弁ユニット120の完成状態での屈曲部161となるまで、中間屈曲部162が折り曲げられて、逆止弁ユニット120が完成する。
次に、前述のように構成された実施例の作用および効果について説明する。
テンショナ100は前進するプランジャ103がチェーン2に張力を付与するときに油圧室102への給油路101からの圧油の流入を許容する一方で、チェーン2からの反力が後退方向でプランジャ103に作用するときに給油路101への油圧室102からの圧油の流出を制限する逆止弁ユニット120を備え、給油路101と油圧室102とが、弁油路135、弁室151および各連通口145を通じて連通する。
この逆止弁ユニット120により、チェックボール121が開弁して圧油が給油路101から油圧室102に流入することで、プランジャ103によるチェーン2への張力の迅速な付与が可能になり、チェックボール121が閉弁して圧油が油圧室102に閉じ込められることで、チェーン2からの反力によるプランジャ103の後退が抑制されて張力の過度の低下が防止される。
リテーナ140およびボールシート130は、一体成形されている単一のリテーナ・シート部品Aである。
この構成により、リテーナ140およびボールシート130は、一体成形により一体化されているので、リテーナ140とボールシート130との組付作業の一部(例えば、互いの位置合わせ作業)がリテーナ・シート部品Aの成形と同時に行われること、および、チェックボール121がリテーナ140とボールシート130との間に組み込まれる際には、リテーナ140およびボールシート130はすでに一体化されているので、チェックボール121が組み込まれた後のリテーナ140とボールシート130との組付が容易になることから、リテーナ140とボールシート130とが別個の部品である場合の組付作業の一部が不要になる分、逆止弁ユニット120の組立の手間が減少して、逆止弁ユニット120の組立作業の効率を向上させることができて、逆止弁ユニット120のコスト、ひいては油圧式テンショナ100のコストを削減することができる。
リテーナ・シート部品Aは、リテーナ140とボールシート130とを連結している連結部160を有し、ボールシート130には、弁室壁150を構成すると共にチェックボール121が収容される収容部である筒状部132が形成されており、連結部160は、リテーナ・シート部品Aに対して行われる曲げ加工により屈曲されて、リテーナ140およびボールシート130に弁室151を形成させるための屈曲部161を形成している。
この構成により、チェックボール121が筒状部132に収容されている状態で、リテーナ140とボールシート130とを連続させている連結部160が屈曲部161となるように曲げ加工が行われることで、逆止弁ユニット120を容易に形成することができること、および、曲げ加工が行われる際には、チェックボール121は、弁室151を形成する弁室壁150となる筒状部132を利用して、この筒状部132に安定した状態で保持されているので、曲げ加工を効率よく行うことができることから、逆止弁ユニット120の組立作業の効率を向上させることができる。
リテーナ・シート部品Aは、中心線Lに対して周方向に回動可能にハウジング110に支持され、リテーナ・シート部品Aの重心Gが鉛直中心平面P1上に位置するときに、重心Gが中心線Lよりも下方に位置すると共に屈曲部161が中心線Lよりも上方で鉛直中心平面P1と交わる位置にあり、リテーナ・シート部品Aに作用する重力の重力モーメントは、リテーナ・シート部品Aとハウジング110との間の摩擦力による摩擦モーメントに打ち勝ったときに、重心Gが鉛直中心平面P1に近づくようにリテーナ・シート部品Aが周方向に回動する。
この構成により、エンジンに取り付けられたテンショナ100において、逆止弁ユニット120が、周方向で、前記特定位置を占めるようにするための位置決め(すなわち、設定位置決め)は、逆止弁ユニット120に作用する重力モーメントを利用して、該重力モーメントにより、リテーナ・シート部品Aが、リテーナ・シート部品Aの重心Gが鉛直中心平面P1に近づくように中心線L回りに回動することで、自動的に行われることから、設定位置決めのために、エンジンにおけるテンショナ100の取付姿勢(例えば、鉛直方向に対する取付角度)を考慮して、逆止弁ユニット120をハウジング110に組み付ける必要がないので、ハウジング110への逆止弁ユニット120の組付が容易になり、テンショナ100の組立作業の効率を向上させることができて、テンショナ100のコストを削減することができる。
また、逆止弁ユニット120が前記特定位置を占めるときに、屈曲部161が中心線Lよりも上方で、かつ鉛直中心平面P1と交わる位置にあることから、リテーナ140とボールシート130とを連結している屈曲部161を利用して重力モーメントを発生させるための重心Gの位置を設定することができる。
しかも、屈曲部161の周辺は、重力モーメントによりリテーナ・シート部品Aが回動したときに、屈曲部161が中心線Lよりも上方に位置するように軽量化されているので、屈曲部161を有するリテーナ・シート部品Aを小型・軽量化することができる。
さらに、屈曲部161を形成する際、屈曲部161の、中心線Lに対する径方向位置を調整することで、重心Gの位置を調整することができる。
また、リテーナ140とボールシート130とを連結している屈曲部161を、逆止弁ユニット120が周方向で特定位置を占めるときの指標として利用することができるので、専用の指標が不要になることで逆止弁ユニット120のコストを削減しながら、ハウジング110に逆止弁ユニット120を組み付ける際に、ハウジング110に対する逆止弁ユニット120の周方向での位置を大まかに定めることができる。
弁室壁150を構成するリテーナ側弁室壁142には、弁室151と油圧室102とを連通させる複数の連通口145が設けられ、ハウジング110は、中心線Lがほぼ水平方向またはチェックボール121の開弁方向で上方に向かう傾斜方向を指向するように、エンジンに取り付けられ、逆止弁ユニット120が前記特定位置にあるとき、すべての連通口145が接平面P3よりも上方に配置されている。
この構成により、弁室151内で接平面P3よりも下方の圧油は、各連通口145から油圧室102に流出することが防止されることから、自重のために下方に変位する傾向がある開弁状態のチェックボール121と、開弁状態のチェックボール121の下方に位置する弁室壁150との間には、油膜が形成されて、該油膜によりチェックボール121の下方への変位が抑制されるので、油膜が形成されずに弁室壁と接触状態にある開弁状態のチェックボールに比べて、チェックボール121が閉弁するときの閉弁遅れが減少して、チェックボール121の閉弁によるプランジャ103の後退抑制効果を向上させることができ、また弁室151内での圧油の流動状態に起因するチェックボール121の暴れを抑制することができる。
しかも、複数の連通口145が設けられることにより、弁室151内の圧油の流れに対するチェックボール121の挙動の影響を減少させて、給油路101から弁油路135、弁室151および各連通口145を通って油圧室102に流入する圧油の流量を安定化させながら、開弁状態のチェックボール121と弁室壁150を構成する筒状部132との間に形成される油膜がチェックボール121の下方変位を抑制している。
これにより、チェックボール121が連通口145を部分的に塞ぐことが回避されるので、給油路101から油圧室102への圧油の流入流量のバラツキが抑制され、プランジャ103による張力付与機能の迅速性および安定化を向上させることができる。
リテーナ・シート部品Aにおいて、潰し加工が施されるチェックボール121との接触領域は、リテーナ140において、中心線Lに平行な方向での閉弁状態のチェックボール121の投影範囲内でのチェックボール121のリテーナ側接触領域のみと、ボールシート130において、シート面133のみとからなる。
この構成により、開弁状態のチェックボール121と開弁状態のチェックボール121の下方に位置する弁室壁150との間に形成される油膜によりチェックボール121と弁室壁150との衝突が抑制されることから、潰し加工が施される領域は、リテーナ140においては、チェックボール121の投影範囲内でのチェックボール121のリテーナ側接触領域のみに限定され、シートにおいては、シート面133のみに限定されるので、リテーナ・シート部品Aの耐久性を向上させながら、リテーナ全体またはボールシート全体に硬化処理(例えば、熱処理)が施される場合に比べて、逆止弁ユニット120のコストを削減することができる。
しかも、シート面133は、加工硬化により耐摩耗性が付与されるので、チェックボール121との接触部での所要の油密性が長期に亘って維持することができる。
リテーナ140は、リテーナ・シート部品Aにより、チェックボール121の開弁方向に拘束されておらず、テンションバネ105は、リテーナ140を閉弁方向に押圧している。
この構成により、リテーナ140がボールシート130に対して開弁方向に拘束されていないので、逆止弁ユニット120の組立が容易になって、テンショナ100の組立作業の効率を向上させることができる。
しかも、開弁状態のチェックボール121がリテーナ140に衝突することにより、リテーナ140がボールシート130に対して開弁方向へ開くことを、テンションバネ105を利用して阻止することができる。
以下、前述した実施例の一部の構成を変更した実施例について、変更した構成に関して説明する。
リテーナ・シート部品Aにおいて、ボールシート130が全体においてほぼ平板状であり、リテーナ140が、リテーナ側弁室壁142において開弁方向に突出していてボールシート130の全部または一部を収容可能な収容部としての筒状部を有していてもよく、ボールシート130およびリテーナ140のそれぞれが、中心線方向に突出していてボールシート130の全部または一部を収容する収容部としての、弁室壁150を構成する筒状部を有していてもよい。
テンショナ100は、ハウジング110において、中心線Lがほぼ水平方向を指向する取付姿勢でエンジン本体に取り付けられてもよい。
フランジ131の外周縁131aは、リテーナ140の周縁部141よりも小さくてもよい。この場合に、テンションバネ105のための、リテーナ・シート部品Aにおけるバネ受けの少なくとも一部は、ボールシート130のフランジ131であってもよい。
フランジ131および周縁部141の少なくとも一方は、フランジ131と周縁部141とを当接状態にするために、屈曲部161以外に、曲げ加工により形成される折曲部としての1以上の爪を有していてもよい。
なお、重力モーメントによる設定位置決めの機能は、リテーナ140およびボールシート130が互いに別個の部材から構成されて一体化されていている逆止弁ユニット120においても行われ得る。
100・・・テンショナ
101・・・給油路
102・・・油圧室
103・・・プランジャ
105・・・テンションバネ
110・・・ハウジング
112・・・設置面
120・・・逆止弁ユニット
121・・・チェックボール
130・・・ボールシート
132・・・筒状部
135・・・弁油路
133・・・シート面
140・・・リテーナ
142・・・リテーナ側弁室壁
145・・・連通口
150・・・弁室壁
151・・・弁室
160・・・連結部
161・・・屈曲部
A ・・・リテーナ・シート部品
P1 ・・・鉛直中心平面
P2 ・・・直交中心平面
P3 ・・・接平面
S ・・・ストローク量

Claims (7)

  1. チェーン等の巻掛け伝動体を備える機械に取り付けられるハウジングと、前記ハウジングに進退方向に移動可能に支持されるプランジャと、前進する前記プランジャが前記巻掛け伝動体に張力を付与するときに前記ハウジングおよび前記プランジャにより形成される油圧室への給油路からの圧油の流入を許容する一方で、前記巻掛け伝動体からの反力が後退方向で前記プランジャに作用するときに前記給油路への前記油圧室からの圧油の流出を制限する逆止弁ユニットとを備え、前記逆止弁ユニットが、弁油路が設けられたボールシートと、前記ボールシートのシート面に対する離座および着座により前記弁油路を開閉するチェックボールと、前記チェックボールが前記シート面との間で前記シート面の中心線に平行に移動するときのストローク量を制限するリテーナとから構成され、前記リテーナおよび前記ボールシートが、前記チェックボールが収容される弁室を形成する弁室壁を構成し、前記給油路および前記油圧室が、前記弁油路および前記弁室を通じて連通する油圧式テンショナにおいて、
    前記リテーナおよび前記ボールシートが、一体成形されている単一のリテーナ・シート部品であることを特徴とする油圧式テンショナ。
  2. 前記リテーナ・シート部品が、前記リテーナと前記ボールシートとを連結している連結部を有し、
    前記リテーナおよび前記ボールシートの少なくとも一方には、前記弁室壁を構成すると共に前記チェックボールが収容される収容部が形成されており、
    前記連結部が、前記リテーナおよび前記ボールシートに前記弁室を形成させるための屈曲部を形成していることを特徴とする請求項1に記載の油圧式テンショナ。
  3. 前記リテーナ・シート部品が、前記中心線に対して周方向に回動可能に前記ハウジングに支持され、
    前記リテーナ・シート部品の重心が前記中心線を含む共に鉛直方向に平行な鉛直中心平面上に位置するときに、前記重心が前記中心線よりも下方に位置すると共に前記屈曲部が前記中心線よりも上方で前記鉛直中心平面と交わる位置にあり、
    前記リテーナ・シート部品に作用する重力の重力モーメントが、前記リテーナ・シート部品と前記ハウジングとの間の摩擦力による摩擦モーメントに打ち勝ったときに、前記重心が前記鉛直中心平面に近づくように前記リテーナ・シート部品が前記周方向に回動することを特徴とする請求項2に記載の油圧式テンショナ。
  4. 前記リテーナ・シート部品が、前記中心線に対して周方向に回動可能に前記ハウジングに支持され、
    前記リテーナ・シート部品の重心が前記中心線を含む共に鉛直方向に平行な鉛直中心平面上に位置するときに、前記重心が前記中心線よりも下方の位置にあり、
    前記リテーナ・シート部品に作用する重力の重力モーメントが、前記リテーナ・シート部品と前記ハウジングとの間の摩擦力による摩擦モーメントに打ち勝ったときに、前記重心が前記鉛直中心平面に近づくように前記リテーナ・シート部品が前記周方向に回動することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の油圧式テンショナ。
  5. 前記弁室壁には、前記弁室と前記油圧室とを連通させる複数の連通口が設けられ、
    前記ハウジングが、前記中心線がほぼ水平方向または前記チェックボールの開弁方向で上方に向かう傾斜方向を指向するように、前記機械に取り付けられ、
    閉弁状態の前記チェックボールに接する接平面であって、前記中心線よりも下方で前記中心線に平行であり、かつ、前記中心線を含むと共に鉛直方向に平行な鉛直中心平面に直交する前記接平面に対して、すべての前記連通口が前記接平面よりも上方に配置されていることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか1つに記載の油圧式テンショナ。
  6. 前記リテーナ・シート部品には、加工硬化処理が前記チェックボールとの接触領域に施されており、
    前記接触領域が、前記リテーナにおいて、前記中心線に平行な方向での閉弁状態の前記チェックボールの投影範囲内でのリテーナ側接触領域のみと、前記ボールシートにおいて、前記シート面のみとからなることを特徴とする請求項5に記載の油圧式テンショナ。
  7. 前記プランジャと前記リテーナとの間に配置されて前記プランジャを前進方向に付勢するテンションバネを備え、
    前記リテーナが、前記リテーナ・シート部品により前記チェックボールの開弁方向に拘束されておらず、
    前記テンションバネが、前記リテーナを前記チェックボールの閉弁方向に押圧していることを特徴とする請求項1から請求項6のいずれか1つに記載の油圧式テンショナ。
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