JP2013202500A - 高油分スラッジの発生を抑制する廃水の処理方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】圧延工程で発生する圧延冷却廃水のような、スラッジと水と多量な油分とを含んだ大量の含油廃液に対し、油分吸着阻害剤を添加して処理が困難な高油分スラッジの発生を抑制する技術の提供。
【解決手段】懸濁物質と水と油分とを含んでなる含油廃水において生じる油分と油分以外の懸濁物質との吸着を、油分吸着阻害剤を少なくとも水に添加させることで連続して抑制するための廃水の処理方法において、模擬廃水中に含まれる懸濁物質濃度(SS)および/又は油分濃度とから、該濃度に対応した油分吸着阻害剤の最適濃度を予め決定しておき、連続的に通水されてくる懸濁物質と水と油分とを含んでなる含油廃水中の懸濁物質濃度(SS)および/又は油分濃度を連続的に測定し、該測定値に対応する予め決定された最適濃度となるように制御しながら油分吸着阻害剤を連続的に添加する廃水の処理方法。
【選択図】図1
【解決手段】懸濁物質と水と油分とを含んでなる含油廃水において生じる油分と油分以外の懸濁物質との吸着を、油分吸着阻害剤を少なくとも水に添加させることで連続して抑制するための廃水の処理方法において、模擬廃水中に含まれる懸濁物質濃度(SS)および/又は油分濃度とから、該濃度に対応した油分吸着阻害剤の最適濃度を予め決定しておき、連続的に通水されてくる懸濁物質と水と油分とを含んでなる含油廃水中の懸濁物質濃度(SS)および/又は油分濃度を連続的に測定し、該測定値に対応する予め決定された最適濃度となるように制御しながら油分吸着阻害剤を連続的に添加する廃水の処理方法。
【選択図】図1
Description
本発明は、廃水中の油分以外の懸濁物質(以下スラッジとも呼ぶ)と油分との吸着を低減し、高油分スラッジの発生を抑制する廃水の処理方法に関する。
製鐵所では鋼材を圧延する際に、圧延ロールと鋼材との摩擦軽減を目的として、鉱物油等の圧延油が使用されている。また、鋼材表面に発生する錆の除去を目的として、さらに、熱によって生じる圧延ロールの変形を防ぐための冷却を目的として、圧延時に、鋼材や圧延ロールへ水を直接かけることが行われている。
そして、通常、上記圧延工程で使用する直接冷却水に起因して発生する大量の圧延冷却廃水は、廃水処理場において凝集沈殿処理されているが、その際、圧延油に由来する油分と、除去された錆等に由来する鉄粉等の懸濁物質とが強固に吸着し合った高油分スラッジが大量に発生する。そして、発生した大量のスラッジは、産業廃棄物として廃棄処理するか、製鐵原料としてリサイクルされている。廃棄処理やリサイクルする際には、殆どの場合、高油分スラッジを、濃縮、脱水する工程が必要となっている。
スラッジを濃縮、脱水する場合、その油分が多いと、濃縮不良や脱水不良などが起こり易い。このため、濃縮する前に、油分の含有量が少ない低油分スラッジと混合させて高油分スラッジの油分を低減させた後に、濃縮、脱水処理することや、焼却処理することが必要になっている。しかしながら、上記した方法は、高油分スラッジに混合させるための低油分スラッジの量に限りがある場合や、焼却炉の余力が大きくない場合は、採用することができず、高油分スラッジの濃縮、脱水における問題に対する根本的な解決策とはなっていない。
上記のような背景に対し、金属加工油の廃液や、原油タンク内や廃油貯蔵タンク等に蓄積された油分を多く含むスラッジから、油を分離する方法が種々提案されており、その際に、例えば、加熱、超音波、遠心分離等の方法を利用することが開示されている。例えば、金属加工油を含んだ廃液を加熱した後、遠心分離によって、スラッジと、油分及び水の混合液との2相に分離する廃液の分離回収方法についての提案(特許文献1参照)や、廃油に、高周波超音波を照射し、微細分散粒子を一次凝集させた後、金属金網の存在下で高周波超音波を照射して廃油中のスラッジ粒子を金属金網に吸引泳動させて大部分のスラッジを捕集分離し、次いで低周波超音波を照射して分散粒子を更に凝集させて、油分のみの粒子を分離することについての提案(特許文献2参照)がある。しかし、上記に限らず、従来の方法は、多くの場合、処理を回分式で行っており、連続処理ができないという課題があった。また、その手段を実施するためには大きな設備を要し、容易に適用できるものではなかった。
一方、簡便な方法として、例えば、ジアリルジメチルアンモニウムクロライド(DADMAC)をモノマーとして合成してなる重合体或いは共重合体等の水溶性高分子電解質ポリマー(薬剤)を、油分吸着阻害剤として水系へ連続的に添加する技術も存在する(特許文献3〜6参照)。この技術で使用する薬剤は、下水等の処理に用いられている一般的なものであり、また、このような薬剤を使用する方法は、小規模な薬剤タンクとポンプ、薬剤の供給配管を設置するという簡便な手段でスラッジへの油分の吸着を連続的に抑えることが可能であるので、スラッジと水と多量の油分とを含んだ廃水において高油分スラッジの発生を抑制する手段として有用であると考えられる。
しかしながら、このような薬剤は単価が高いため、ランニングコストが高くなり易く、特に圧延工程で発生する圧延冷却廃水を処理する場合のように、工業的に大量の廃液を処理する必要があり、恒常的に生じるスラッジと油分との強固な吸着を低減させ、高油分スラッジの発生を抑制する手段としては最適なものとはいい難い。
さらに、本発明者らの検討によれば、例えば、製鐵所における圧延工程で発生する大量の圧延冷却廃水に対し、上記したような薬剤を利用してスラッジへの油分の吸着を連続的に抑えようとする場合は、下記の特有の課題もある。すなわち、鋼材の形状や圧延段階等の工場における製品製造の条件や、廃水処理場における調整槽やスケールピット等の水位に連動して稼動するポンプの運転条件などによって、圧延工場で使用する直接冷却廃水量は大きく変動する。このため、予め最適な添加量を室内試験や現場試験などにより決定したとしても、それは、ある一時点における最適な添加量に過ぎず、製鐵所における圧延工程で発生する圧延冷却廃水に、上記した薬剤を利用した方法を適用した場合、薬剤の添加過剰や添加不足は不可避となる。このことは、薬剤の添加不足をなくし安定な処理をするためには、添加不足を生じることがない十分な量の薬剤を恒常的に添加する必要があることを意味し、本発明者らは、このことが、さらに経済的な処理を難しくしているとの認識をもつに至った。すなわち、廃水処理において、コストの問題は極めて重要であり、廃水処理をより経済的なものにすることは、処理を安定して行うことと共に、実施化するための極めて重要な要件であり、経済性の問題を解決できなければ実施化は望めないとさえ言える。
したがって、本発明の目的は、例えば、圧延工程で発生する圧延冷却廃水のような、スラッジと水と多量な油分とを含んだ大量の含油廃液に対し、油分吸着阻害剤を添加して処理が困難な高油分スラッジの発生を抑制する技術において、該薬剤の使用量を極力軽減でき、しかも、処理対象の廃水の変動に対して薬剤濃度が常に適正に保たれた安定した処理を可能とするスラッジと水と油分とを含有する廃水の処理方法を提供することにある。
上記の目的は、下記の本発明によって達成される。すなわち、本発明は、懸濁物質と水と油分とを含んでなる含油廃水において生じる油分と油分以外の懸濁物質との吸着を、油分吸着阻害剤を少なくとも水に添加させることで連続して抑制するための廃水の処理方法において、模擬廃水中に含まれる懸濁物質濃度(SS)および/又は油分濃度とから、該濃度に対応した油分吸着阻害剤の最適濃度を予め決定しておき、連続的に通水されてくる懸濁物質と水と油分とを含んでなる含油廃水中の懸濁物質濃度(SS)および/又は油分濃度を連続的に測定し、該測定値に対応する予め決定された最適濃度となるように制御しながら油分吸着阻害剤を連続的に添加することを特徴とする廃水の処理方法を提供する。
上記本発明の廃水の処理方法の好ましい形態としては、下記のことが挙げられる。前記油分吸着阻害剤の添加を、油分を含む前の水に対して行うこと;前記油分吸着阻害剤の添加を、懸濁物質と水と油分とを含んでなる含油廃水に対して行うこと;前記油分吸着阻害剤の最適濃度を予め決定する際に、模擬廃水の流量と、該廃水中に含まれる懸濁物質濃度(SS)および油分濃度とから油分吸着阻害剤の最適濃度を決定し、前記連続的に油分吸着阻害剤を添加する際に、連続的に通水されてくる懸濁物質と水と油分とを含んでなる含油廃水の流量と、該含油廃水中の懸濁物質濃度(SS)および油分濃度とを継続して測定し、これらの測定値に対応する予め決定された最適濃度となるように制御しながら油分吸着阻害剤を連続的に添加すること;前記油分吸着阻害剤が、塩化ジアリルジメチルアンモニウムと、アクリル酸、メタクリル酸、ヒドロキシアルキル(炭素数2〜6)アクリレートおよびヒドロキシアルキル(炭素数2〜6)メタクリレートからなる群から選ばれる少なくともいずれかをモノマー成分として合成されてなる水溶性のカチオン性共重合体のいずれかであること;前記油分濃度の測定を、油分濃度の指標となる化学的酸素要求量(COD)又は全有機炭素(TOC)の濃度を測定することで行うこと;前記懸濁物質と水と油分とを含んでなる含油廃水が、製鐵所の圧延工程における鋼材の直接冷却廃水であることが挙げられる。
本発明によれば、例えば、圧延工程で発生する圧延冷却廃水のような、スラッジと水と多量な油分とを含んだ大量の含油廃液に対し、油分吸着阻害剤を添加して処理が困難な高油分スラッジの発生を抑制する技術において、該薬剤の使用量を極力軽減でき、しかも、処理対象とする廃水の変動に対して薬剤濃度が常に適正に保たれた安定した処理が可能なスラッジと水と油分とを含有する廃水の処理方法が提供される。本発明によれば、常に最適な薬剤量で、経済的に高油分スラッジの発生を抑制することができ、この結果、高油分スラッジを廃棄処理やリサイクルする際に困難であった濃縮、脱水における問題を解決することができる。
本発明の好ましい実施形態を挙げて本発明を詳細に説明する。本発明者らは、先に挙げた、例えば、製鐵所における鋼材の圧延工程で使用する直接冷却水において生じる、圧延油に由来する油分と、除去された錆等に由来する鉄粉等の懸濁物質とが強固に吸着し合った高油分スラッジの発生を、油分吸着阻害剤(以下、単に薬剤とも呼ぶ)によって抑制する技術課題に対し鋭意検討した結果、本発明に至ったものである。本発明者らは、上記圧延工程で発生する、懸濁物質と水と油分とを含んでなる含油廃水を廃水処理設備へ流入させる場合に、含油廃水の水質、特に廃水の油分濃度と懸濁物質濃度、さらに好ましくは含油廃水の水質の測定に加えて通水されてくる含油廃水の水量とを測定しつつ、連続的に油分吸着阻害剤を添加量して、薬剤の添加量と高油分スラッジの発生量との関係について詳細に検討した。その結果、これまでは、変動する含油廃水に対し、その時点における薬剤の最適量に比べて薬剤量が少ないと高油分スラッジの発生を抑制できなくなることから、経済性に問題はあるものの、安定した抑制効果を得るためには薬剤を過剰に添加することが好ましいとされてきたが、驚くべきことに、薬剤を過剰に添加することは、高油分スラッジの発生の抑制をかえって阻害することになるという事実を見出した。本発明は、かかる新たな知見に基づき、さらに検討を重ねた結果、本発明に至ったものである。
したがって、本発明では、まず、予め、懸濁物質濃度(SS)および/又は油分濃度が異なる複数の模擬廃水を作製し、該模擬廃水中に含まれる上記の濃度に対応した油分吸着阻害剤の最適濃度を予め決定しておく。そして、廃水処理設備へと連続的に流入する含油廃水中の懸濁物質濃度(SS)および/又は油分濃度を継続して測定しながら、該測定値に応じ、予め決定しておいたその時点における最適濃度となるように油分吸着阻害剤を連続的に添加するように構成する。本発明では、さらに、廃水処理設備へと連続的に流入する含油廃水の流量を継続して測定しながら、当該測定値に応じて油分吸着阻害剤の添加を行えば、油分吸着阻害剤を添加することによる高油分スラッジの発生の抑制効果をより高めることができる。
この際、油分濃度を継続して測定する方法としては、油分濃度もしくはその指標となる水質を測定できるものであればいずれの方法でもよい。例えば、ノルマルヘキサン(n−Hexと略)抽出物の量を計測する方法や、UV式COD計等によって廃水中のCOD値を測定する方法や、全有機炭素(TOC)を測定する方法等が挙げられる。また、懸濁物質濃度(SS)を測定する方法としては、濁度計で濁度を測定する方法などが挙げられる。また、廃水処理設備へと連続的に流入する含油廃水の流量の測定は、流量計により測定することができる。本発明において継続して測定するとは、連続して測定する場合は勿論、間隔をおいて断続的に測定する場合も含む。測定方法および装置に応じて適宜に測定すればよく、重要なことは、廃水処理設備へと連続的に流入する含油廃水中の懸濁物質濃度(SS)や油分濃度の変動に応じて薬剤の添加量を最適化することにある。
本発明の廃水の処理方法のより好ましい形態では、上記したような計器等により、含油廃水の流量、油分濃度もしくはその指標となる水質、および懸濁物質濃度を継続して測定し、一方、予めこれらの測定値に相関して決定される油分吸着阻害剤の最適な添加量を求めておき、この値から、上記で継続して得た処理対象である含油廃水の測定値に応じて最適な添加量を決定し、該決定された量の油分吸着阻害剤を連続して添加する。本発明者らの検討によれば、油分吸着阻害剤の添加は、含油廃水に対して行ってもよいが、高油分スラッジの発生の抑制効果をより高めるためには、油分吸着阻害剤の添加は、油分とその他の懸濁物質とが混合される前の水に添加し、この時点で十分に混合することが最も望ましい。このようにすれば、圧延工程で、油分と鉄粉等の懸濁物質とが混合される時点において既に、最適量の油分吸着阻害剤が存在している状態とできるので、より有効に、懸濁物質への油の吸着を阻害できたものと考えられる。すなわち、圧延工程後に油分吸着阻害剤を添加した場合は、既に懸濁物質への油の吸着が開始されている状態のところに薬剤が添加されることになるので、上記の場合と比較すると、薬剤によってもたらされる高油分スラッジの発生の抑制効果が若干劣るものになったと考えられる。
本発明で使用する油分吸着阻害剤としては、特に限定されず、カチオン性第4級ポリアミンや、第4級アンモニウム塩ポリマーや、メチロールメラミン酸コロイドなどの水溶性の陽イオン性ポリマーが挙げられる。これらの薬剤は、イオン結合型水処理剤等として市販されており、脱水効率の向上や濁りの除去等を目的として種々の用途に使用されている。例えば、塩化ジアリルジメチルアンモニウム(DANMAC)と、アクリル酸、メタクリル酸、ヒドロキシアルキル(炭素数2〜6)アクリレートおよびヒドロキシアルキル(炭素数2〜6)メタクリレートからなる群から選ばれる少なくともいずれかをモノマー成分として合成されてなるDANMACポリマー類を用いることが好ましい。該共重合体は、先に述べたように、例えば、産業廃水の処理に利用されている。本発明者らの検討によれば、これらの共重合体を用い、圧延工程前の水に油分吸着阻害剤を添加したとしても、圧延処理に対して何らの影響も生じない。
本発明の廃水の処理方法は、上記のようにして油分吸着阻害剤を最適量、水に添加すればよいが、その際に水とよく混合されるようにすることが好ましい。さらに、その後に、含有廃水へ無機凝集剤或いは高分子凝集剤を添加して、懸濁物質のフロックを粗大化させた後、沈殿池において懸濁物質の沈殿分離と、懸濁物質への吸着しなかった油分の浮上分離を行うことが好ましい。また、沈殿槽からの処理水は、水面の油分が流入しない程度の水位から放流し、沈殿槽の水面に蓄積する油分はフロートポンプ等により定期的に回収することで、処理水への混入を防止することが好ましい。
図1は、本発明の廃水の処理方法を、製鐵所における鋼材の圧延工程で使用する直接冷却水に適用した場合における好ましい実施形態のシステム図である。本発明者らの検討によれば、この実施形態においては、油分吸着阻害剤を使わない場合と比べて、スラッジの油分を約50%まで低減でき、さらに、油分吸着阻害剤を添加したことによる凝集沈殿後における処理水質に対しての悪影響はなかった。
図1に例示したシステムでは、工場の圧延工程への直送水に、その後に生じる含油廃水に対しての最適量の油分吸着阻害剤7を添加するように構成し、工場内で発生する懸濁物質(スラッジ)と油との吸着を最大限抑制する。直送水が送られた工場内の圧延工程では、圧延油を使用しての鋼板の圧延処理が行われ、水と油分と鉄粉等のスラッジとを含有する廃水が生じるが、該廃水中には既に油分吸着阻害剤が添加された状態となる。図1に例示したシステムでは、該含油廃水の流量を、流量計14により測定し、調整槽2’に設置した水質分析機器10により、懸濁物質濃度(SS)および/又は油分濃度等の水質を分析する。該分析は、圧延工程における作業に合わせて、含油廃水の性状に変化があるタイミングで継続して行うように構成する。一方、事前に、油分とスラッジの濃度が異なる複数の模擬廃水を作成し、これらの模擬廃水中に含まれる懸濁物質濃度(SS)および/又は油分濃度とから、該濃度に対応した油分吸着阻害剤の最適濃度を予め決定しておく。そして、上記した計測器で測定した実際の含油廃水の流量と水質の結果と、予め模擬廃水を用いて決定された懸濁物質濃度(SS)および/又は油分濃度に対応した油分吸着阻害剤の最適濃度から、上記した直送水に添加される油分吸着阻害剤の添加量が決定され、この値となるように生業しながら油分吸着阻害剤の添加が行われるようにする。図1に示したように、工場から出された含油廃水は、急速撹拌槽3で無機凝集剤8と混合され、その後、緩速撹拌槽4で高分子凝集剤9と混合される。そして、沈殿槽5においてスラッジを沈降分離し、沈殿スラッジはスラッジ濃縮槽12に排出する。沈殿槽で発生する油膜はフロートポンプ15により除去する。処理水は、処理水槽6から冷却塔13へと送られて冷却された後、再び工場へと送水される。
次に、実施例および比較例を挙げて本発明をさらに具体的に説明する。
(試験装置の構成)
図2で示した試験装置を用い、後述する方法で性状を変えた3種類の原水を用意し、連続して油分吸着阻害処理試験を行った。図2中の1は原水槽を示し、2は、原水と油分吸着阻害剤7とを混合するための反応槽を示し、3は、該反応槽2の水と無機凝集剤8とを混合するための急速撹拌槽を示し、4は、該急速撹拌槽3の水と高分子凝集剤9とを混合するための緩速撹拌槽を示す。これらの槽2〜4では、それぞれの撹拌機により、目的にあった適宜な速度で連続的な撹拌が行われる。また、図2中の5は沈殿槽であり、6は処理水槽である。図2に例示した装置では、濁度計10により測定される原水の濁度と比例した量となるように、ポンプ11を稼動させることで反応槽2内に油分吸着阻害剤7を添加することができるように構成されている。
(試験装置の構成)
図2で示した試験装置を用い、後述する方法で性状を変えた3種類の原水を用意し、連続して油分吸着阻害処理試験を行った。図2中の1は原水槽を示し、2は、原水と油分吸着阻害剤7とを混合するための反応槽を示し、3は、該反応槽2の水と無機凝集剤8とを混合するための急速撹拌槽を示し、4は、該急速撹拌槽3の水と高分子凝集剤9とを混合するための緩速撹拌槽を示す。これらの槽2〜4では、それぞれの撹拌機により、目的にあった適宜な速度で連続的な撹拌が行われる。また、図2中の5は沈殿槽であり、6は処理水槽である。図2に例示した装置では、濁度計10により測定される原水の濁度と比例した量となるように、ポンプ11を稼動させることで反応槽2内に油分吸着阻害剤7を添加することができるように構成されている。
(原水の調製)
性状を変えた3種類の原水は、下記のようにして用意した。まず、油分割合の高いスラッジを実際の廃水処理場から採取し、油を抽出した。スラッジの脱脂後、得られた油を原水中の油分として、また脱脂スラッジを懸濁物質としてそれぞれ水道水へ懸濁させ、SSの値と、n−Hex抽出物との値が表1に示したように異なる3種類の水質の原水を用意した。
性状を変えた3種類の原水は、下記のようにして用意した。まず、油分割合の高いスラッジを実際の廃水処理場から採取し、油を抽出した。スラッジの脱脂後、得られた油を原水中の油分として、また脱脂スラッジを懸濁物質としてそれぞれ水道水へ懸濁させ、SSの値と、n−Hex抽出物との値が表1に示したように異なる3種類の水質の原水を用意した。
(試験方法)
上記で調製した原水について、それぞれ一定流量で反応槽2へと連続的に流入させ、同様の薬剤を使用して下記の処理を行った。始めに反応槽2で、油分吸着阻害剤[ケーイーリリーフ E−180(商品名)、日鉄環境エンジニアリング社製]と混合し、次に急速撹拌槽3で無機凝集剤〔ポリ塩化アルミニウム(PAC)、日鉄環境エンジニアリング社製〕と混合し、最後に緩速撹拌槽4で高分子凝集剤(ケーイーフロック KEA−730(商品名)、日鉄環境エンジニアリング社製)と混合した。その後、沈殿槽5でフロックを沈殿させて、原水を連続通水しながら処理をした。この際に連続通水した原水は、試験開始から80分までは、SSが800mg/Lで、n−Hex抽出物が50mg/Lの原水であり、80分経過後、160分経過までは、SSが200mg/Lで、n−Hex抽出物が13mg/Lの原水であり、160分経過後、240分までは、SSが400mg/Lで、n−Hex抽出物が25mg/Lの原水である。
上記で調製した原水について、それぞれ一定流量で反応槽2へと連続的に流入させ、同様の薬剤を使用して下記の処理を行った。始めに反応槽2で、油分吸着阻害剤[ケーイーリリーフ E−180(商品名)、日鉄環境エンジニアリング社製]と混合し、次に急速撹拌槽3で無機凝集剤〔ポリ塩化アルミニウム(PAC)、日鉄環境エンジニアリング社製〕と混合し、最後に緩速撹拌槽4で高分子凝集剤(ケーイーフロック KEA−730(商品名)、日鉄環境エンジニアリング社製)と混合した。その後、沈殿槽5でフロックを沈殿させて、原水を連続通水しながら処理をした。この際に連続通水した原水は、試験開始から80分までは、SSが800mg/Lで、n−Hex抽出物が50mg/Lの原水であり、80分経過後、160分経過までは、SSが200mg/Lで、n−Hex抽出物が13mg/Lの原水であり、160分経過後、240分までは、SSが400mg/Lで、n−Hex抽出物が25mg/Lの原水である。
(評価方法)
連続通水中、表1に示したそれぞれの経過時間毎に沈殿槽5の下部から沈殿スラッジを採取し、その懸濁物質濃度と油分を分析し、これらの値から、その時点における乾燥スラッジに占める油分割合を算出し、結果を表1中に示した。
連続通水中、表1に示したそれぞれの経過時間毎に沈殿槽5の下部から沈殿スラッジを採取し、その懸濁物質濃度と油分を分析し、これらの値から、その時点における乾燥スラッジに占める油分割合を算出し、結果を表1中に示した。
(実施例)
条件1では、反応槽2へ流入する原水の濁度を濁度計10により連続して測定し、その測定値に応じて油分吸着阻害剤7を、あらかじめ行った回分試験から算出される最適濃度となるように決定して、ポンプ11を稼動させることで連続的に反応槽2に注入し、これを本実施例1とした。なお、急速撹拌槽3で添加した無機凝集剤と、緩速撹拌槽4で添加した高分子凝集剤は、一定量注入した。
条件1では、反応槽2へ流入する原水の濁度を濁度計10により連続して測定し、その測定値に応じて油分吸着阻害剤7を、あらかじめ行った回分試験から算出される最適濃度となるように決定して、ポンプ11を稼動させることで連続的に反応槽2に注入し、これを本実施例1とした。なお、急速撹拌槽3で添加した無機凝集剤と、緩速撹拌槽4で添加した高分子凝集剤は、一定量注入した。
(比較例)
条件2、条件3では、上記した操作を行わず、油分吸着阻害剤7をそれぞれ、1.5mg/L(条件2)、0.8mg/L(条件3)となるように連続注入した。これをそれぞれ比較例1および2とした。尚、急速撹拌槽3で添加した無機凝集剤と、緩速撹拌槽4で添加した高分子凝集剤は、実施例の場合と同様に一定量注入した。
条件2、条件3では、上記した操作を行わず、油分吸着阻害剤7をそれぞれ、1.5mg/L(条件2)、0.8mg/L(条件3)となるように連続注入した。これをそれぞれ比較例1および2とした。尚、急速撹拌槽3で添加した無機凝集剤と、緩速撹拌槽4で添加した高分子凝集剤は、実施例の場合と同様に一定量注入した。
(評価結果)
実施例および比較例における反応槽2への油分吸着阻害剤7の添加量を薬剤添加量として表1中に示した。また、上記した試験条件と、各条件で得られた乾燥スラッジに占める油分割合(沈殿スラッジ油分)を表1に示し、連続通水試験中における発生した沈殿スラッジ油分の推移を図3に示した。尚、本試験条件において、油分吸着阻害剤7を用いなかった場合は、3種のどの原水を用いても得られる沈殿スラッジの油分は約4%であった。
実施例および比較例における反応槽2への油分吸着阻害剤7の添加量を薬剤添加量として表1中に示した。また、上記した試験条件と、各条件で得られた乾燥スラッジに占める油分割合(沈殿スラッジ油分)を表1に示し、連続通水試験中における発生した沈殿スラッジ油分の推移を図3に示した。尚、本試験条件において、油分吸着阻害剤7を用いなかった場合は、3種のどの原水を用いても得られる沈殿スラッジの油分は約4%であった。
試験の結果、表1および図3から明らかなように、油分吸着阻害剤7を原水濁度に応じて注入した実施例1の場合(条件1)にのみ、スラッジの油分が2%程度まで低減させることができた。一方、比較例1の条件2では試験開始80分目から240分目まで、条件1の実施例1の場合よりも高濃度になる一定量で薬注し、また、条件3では少なくとも試験開始から80分目まで、条件1よりも低濃度で薬注したが、どちらの場合もスラッジの油分は条件1の実施例1の時よりも高かった。
以上のことから、油分吸着阻害剤7の添加は、適正値と比べて過剰でも、また不足してもスラッジの油分低減効果が小さくなることを確認した。さらに、油分吸着阻害剤の種類を他の水溶性の陽イオン性ポリマーに変えて上記と同様の試験を行ったところ、同様の傾向が確認できた。
したがって、原水の流量、および油分や汚濁物質濃度を、連続的に測定しながら、予め決定した最適濃度となるようにして、油分吸着阻害剤を添加することは、添加する薬剤の持つ効果を最大限発揮させる上で重要な要件であると結論できる。さらに、このことは、使用する薬剤コストを抑える有効な手段であり、スラッジと水と多量な油分とを含んだ大量の含油含有廃水をより経済的に処理する方法として極めて有効であることを意味する。
本発明の活用例としては、圧延工程で発生する圧延冷却廃水のような、スラッジと水と多量な油分とを含んだ大量の含油廃液を処理する場合への適用が挙げられる。本発明の技術を適用することで、油分吸着阻害剤を添加するという極めて簡便な手段で、しかも薬剤にかかるコスト低減を達成した状態で、困難な濃縮、脱水する処理工程を必要とする高油分スラッジの発生を大幅に抑制することができるので、高油分スラッジの処理にかかる労力やコストを考慮すると、その実用価値は極めて大きなものになる。
1:原水槽
2:反応槽
2’:調整槽
3:急速撹拌槽
4:緩速撹拌槽
5:沈殿槽
6:処理水槽
7:油分吸着阻害剤
8:無機凝集剤
9:高分子凝集剤
10:濁度計・水質分析機器
11:ポンプ
12:スラッジ濃縮槽
13:冷却塔
14:流量計
15:フロートポンプ
2:反応槽
2’:調整槽
3:急速撹拌槽
4:緩速撹拌槽
5:沈殿槽
6:処理水槽
7:油分吸着阻害剤
8:無機凝集剤
9:高分子凝集剤
10:濁度計・水質分析機器
11:ポンプ
12:スラッジ濃縮槽
13:冷却塔
14:流量計
15:フロートポンプ
Claims (7)
- 懸濁物質と水と油分とを含んでなる含油廃水において生じる油分と油分以外の懸濁物質との吸着を、油分吸着阻害剤を少なくとも水に添加させることで連続して抑制する廃水の処理方法において、
模擬廃水中に含まれる懸濁物質濃度(SS)および/又は油分濃度とから、該濃度に対応した油分吸着阻害剤の最適濃度を予め決定しておき、
連続的に通水されてくる懸濁物質と水と油分とを含んでなる含油廃水中の懸濁物質濃度(SS)および/又は油分濃度を継続して測定し、該測定値に対応する予め決定された最適濃度となるように制御しながら油分吸着阻害剤を連続的に添加することを特徴とする高油分スラッジの発生を抑制する廃水の処理方法。 - 前記油分吸着阻害剤の添加を、油分を含む前の水に対して行う請求項1に記載の廃水の処理方法。
- 前記油分吸着阻害剤の添加を、懸濁物質と水と油分とを含んでなる含油廃水に対して行う請求項1に記載の廃水の処理方法。
- 前記油分吸着阻害剤の最適濃度を予め決定する際に、模擬廃水の流量と、該廃水中に含まれる懸濁物質濃度(SS)および油分濃度とから油分吸着阻害剤の最適濃度を決定し、前記連続的に油分吸着阻害剤を添加する際に、連続的に通水されてくる懸濁物質と水と油分とを含んでなる含油廃水の流量と、該含油廃水中の懸濁物質濃度(SS)および油分濃度とを継続して測定し、これらの測定値に対応する予め決定された最適濃度となるように制御しながら油分吸着阻害剤を連続的に添加する請求項1〜3のいずれか1項に記載の廃水の処理方法。
- 前記油分吸着阻害剤が、塩化ジアリルジメチルアンモニウムと、アクリル酸、メタクリル酸、ヒドロキシアルキル(炭素数2〜6)アクリレートおよびヒドロキシアルキル(炭素数2〜6)メタクリレートからなる群から選ばれる少なくともいずれかをモノマー成分として合成されてなる水溶性のカチオン性共重合体のいずれかである請求項1〜4のいずれか1項に記載の廃水の処理方法。
- 前記油分濃度の測定を、油分濃度の指標となる化学的酸素要求量(COD)又は全有機炭素(TOC)の濃度を測定することで行う請求項1〜5のいずれか1項に記載の廃水の処理方法。
- 前記懸濁物質と水と油分とを含んでなる含油廃水が、製鐵所の圧延工程における鋼材の直接冷却廃水である請求項1〜6のいずれか1項に記載の廃水の処理方法。
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---|---|---|---|
JP2012074066A JP2013202500A (ja) | 2012-03-28 | 2012-03-28 | 高油分スラッジの発生を抑制する廃水の処理方法 |
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JP2012074066A Pending JP2013202500A (ja) | 2012-03-28 | 2012-03-28 | 高油分スラッジの発生を抑制する廃水の処理方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2013202500A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2014091819A1 (ja) * | 2012-12-10 | 2014-06-19 | 日鉄住金環境株式会社 | 廃水中の懸濁物質の除去処理方法 |
CN105060363A (zh) * | 2015-07-31 | 2015-11-18 | 安徽理工大学 | 一种利用 Ca(OH)2改性粉煤灰处理含油废水的方法 |
JP2022053344A (ja) * | 2020-09-24 | 2022-04-05 | 株式会社片山化学工業研究所 | 廃水処理方法 |
JP7468849B2 (ja) | 2021-05-20 | 2024-04-16 | 株式会社片山化学工業研究所 | 廃水処理方法 |
-
2012
- 2012-03-28 JP JP2012074066A patent/JP2013202500A/ja active Pending
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