JP2013200645A - サーバ、通信システム、通信方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】本発明のサーバは、収集デバイスから所定のデータ収集方法でデータを収集する収集機能部と、サーバの負荷を監視し、サーバが所定の閾値を超えた高負荷状態であるかを判定するサーバ負荷監視機能部と、サーバ負荷監視機能部が前記高負荷状態と判定した場合、データ収集に関する優先度を求め、データ収集に関する優先度に応じて、前記サーバの負荷が低減するように新たな前記データ収集方法を決定するデータ収集方法決定機能部と、を備え、データ収集方法決定機能部は、新たに決定したデータ収集方法を収集機能部に通知し、収集機能部は、通知されたデータ収集方法にて収集デバイスからデータを収集する。
【選択図】 図1
Description
前記データ収集方法決定機能部は、新たに決定した前記データ収集方法を前記収集機能部に通知し、前記収集機能部は、通知された前記データ収集方法に基づいて前記収集デバイスに前記データを要求し、前記収集デバイスは、前記サーバからの要求に応じ、蓄積する前記データを前記サーバに送信する収集受付機能部を備える。
[構成の説明]
図1は、本発明の第1の実施の形態における、M2Mサービスを提供する通信システムの構成例を示す図である。図1に示されるように、第1の実施の形態における、M2Mサービスを提供する通信システムは、サーバ100と少なくとも1つの収集デバイス150から構成される。サーバ100は、図1では省略するがネットワークを介して収集デバイス150と接続される。
サーバ100は、収集機能部101と、データ収集方法記憶機能部102と、データ記憶機能部103と、解析機能部104と、登録サービス記憶機能部105と、サービス起動条件記憶機能部106と、サービス実行部107とを用いて構成される。加えて、サーバ100は、サービス起動状態記憶機能部108と、サーバ負荷監視機能部109と、データ収集方法決定機能部110と、サービス優先度記憶機能部111とを用いて構成される。
収集デバイス150は、収集受付機能部151から構成される。収集受付機能部151は、サーバ100の収集機能部101と接続される。収集デバイス150は、データを収集し、サーバと通信手段を持つデバイスである。例えば、収集デバイス150は、GPS(Global Positioning System)や温度計測などのセンサデバイスであってもよい。また、収集デバイス150は、複数のセンサデバイスをまとめるコーディネータ、ゲートウェイ、あるいは車、携帯端末、PDA(Personal Digital Assistants)等であってもよい。
(3−1)収集機能部101の機能
収集機能部101は、サーバ100が起動した際(初期化時)、データ収集方法記憶機能部102に、収集デバイス150毎に定められるデータ収集方法を要求する。例えば、データ収集方法は、収集機能部101が各収集デバイス150からデータを収集するタイミングを含んでいてもよい。収集機能部101は、データ収集方法をデータ収集方法記憶機能部102から受け取り、収集デバイス毎に把握する。また、収集機能部101は、把握したデータ収集方法で、収集デバイス150の収集受付機能部151からデータを収集する。この際、収集機能部101は、把握したデータ収集方法に基づいて収集受付機能部151にデータを送付するよう要求し、収集受付機能部151からデータを収集するとしてもよい。収集機能部101は、データを収集する度に、収集したデータを、収集元の収集デバイス150に対応する識別子(以下、収集元識別子という)と関連付けてデータ記憶機能部103に記録させる。また、収集機能部101は、収集元識別子を解析機能部104に通知する。収集元識別子の具体例としては、IPアドレスやMACアドレス、収集デバイス150を特定できる番号、あるいはそれらの組み合わせをさす。収集デバイス150を特定できる番号は、収集デバイス150が収集データに付与するものであってもよい。
データ収集方法記憶機能部102は、収集元識別子とデータ収集方法とを関連付けて記憶する。データ収集方法記憶機能部102は、関連付けられた収集元識別子とデータ収集方法を、それを要求する収集機能部101とデータ収集方法決定機能部110に渡す。また、データ収集方法記憶機能部102は、データ収集方法決定機能部110からの要求に応じて、記憶しているデータ収集方法を、新たなデータ収集方法に更新する。さらに、データ収集方法記憶機能部102は、収集機能部101にデータ収集方法を更新した旨の通知を行う。
データ記憶機能部103は、収集機能部101からデータと収集元識別子とを受信し、記憶する。また、データ記憶機能部103は、解析機能部104からデータを要求される。データ記憶機能部103は、解析機能部104に要求されたデータを渡す。
解析機能部104は、収集機能部101から収集元識別子を受け取り、この収集元識別子を登録サービス記憶機能部105に通知する。解析機能部104は、収集元識別子に対応するサービスの識別子を、登録サービス記憶機能部105から受け取る。サービスの識別子とは、収集デバイス150が取得したデータに関連して起動されるサービスを表す識別子である。(3−5)に後述するが、サービスの識別子は登録サービス記憶機能部105に予め記憶される。
登録サービス記憶機能部105は、収集デバイス150の識別子、すなわち収集元識別子とサービスの識別子とを関連付けて記憶する。登録サービス記憶機能部105は、解析機能部104から収集元識別子が通知されると、収集元識別子に対応するサービスの識別子を解析機能部104に通知する。
サービス起動条件記憶機能部106は、サービスの識別子ごとにサービス起動条件を関連付けて記憶する。サービス起動条件記憶機能部106は、サービスの識別子が通知されると、この識別子に関連するサービス起動条件を解析機能部104に通知する。
サービス実行部107は、Java(登録商標)、Javascript(登録商標)、C言語などで記述される複数のプログラム、アプリケーションを格納し、これらを解析機能部104からの要求によって起動し、サービスを提供する。
サービス起動状態記憶機能部108は、解析機能部104から収集元識別子、サービスの識別子、およびサービスの起動に関する状態を関連付けた関連情報を受け取り、記憶する。
サーバ負荷監視機能部109は、サーバ100の負荷を常時監視し、所定の負荷状況(閾値)と比較してサーバ100が高負荷状態かどうかを判定し、閾値を越える為、高負荷状態であると判断する場合は、その監視結果をデータ収集方法決定機能部110に通知する。さらにサーバ負荷監視機能部109は、データ収集方法決定機能部110からの要求に応じて、現在の監視結果をデータ収集方法決定機能部110に渡す。ここでの監視結果は、サーバの負荷状態を表す情報であり、負荷状況の判定結果、さらにサーバのCPU使用率やメモリ使用率などのサーバリソース使用量を指す。
データ収集方法決定機能部110は、サーバ負荷監視機能部109から監視結果を受信する。データ収集方法決定機能部110は、高負荷状態の監視結果を受信すると、データ収集方法記憶機能部102に、各収集デバイスにおける現在のデータ収集方法に関する情報、すなわち収集元識別子とデータ収集方法を要求する。そして、データ収集方法決定機能部110は、現在の各収集デバイスの収集方法に関する情報を、データ収集方法記憶機能部102から受信する。また、データ収集方法決定機能部110は、収集元識別子、サービスの識別子、およびサービスの起動に関する状態を関連付けた関連情報をサービス起動状態記憶機能部108に要求する。データ収集方法決定機能部110は、関連情報をサービス起動状態記憶機能部108から受信する。さらに、データ収集方法決定機能部110は、サービス優先度記憶機能部111にサービスの優先度を示す情報を要求する。データ収集方法決定機能部110は、サービスの優先度を示す情報をサービス優先度記憶機能部111から受信する。
サービス優先度記憶機能部111は、(3−10)に上述のサービスの優先度を示す情報を記憶する。サービス優先度記憶機能部111は、要求に応じて、データ収集方法決定機能部110にサービスの優先度を示す情報を通知する。
次に、通信システムを構成する収集デバイス150の各部位の機能を説明する。
(4−1)収集受付機能部151の機能
収集受付機能部151は、収集機能部101からの要求に応じて、収集機能部101にデータを返す。ここで、データとしては、収集デバイス150が持ち得るデータが対象となるが、例えば、収集デバイスセンシングしたデータや、管理情報、診断情報などがこれに当たる。さらに、図1の構成には明記しないが、収集デバイス150がさらにその他のデバイスと接続する場合に、その他のデバイスから収集するデータもこれに当たる。
図7は、本発明の第1の実施の形態における、解析機能部104でのサービスの起動に関する状態を判定する動作を表すフローチャートである。まず、図7を用いて、サービスの起動に関する状態を判定する動作を説明する。ここでは、収集デバイス150がデバイスAである場合を例として説明する。
解析機能部104は、入力としてデバイスAを示す情報、すなわち収集元識別子を収集機能部101から受け取ると、解析対象のサービスが有るかを確認する(ステップS401)。すなわち、解析機能部104は、収集元識別子に対応するサービスの識別子を登録サービス記憶機能部105から受け取ったことで、解析対象のサービスがあると確認する。ここでは、デバイスAに関連するサービスとして、サービス1がそれに該当したものとして説明を行う。解析対象のサービスが無い場合は、解析機能部104は、動作を終了する。
解析機能部104は、次の収集タイミングにおいて、サービス起動条件に対して所定の値の範囲に収まる値の場合は、サービス起動条件に近いと判断し、所定の値の範囲に収まらない場合は遠いと判断する動作を行う。また、解析機能部104は、センサデータの統計情報から、サービスへの影響を判断する動作を行う。これらの動作は、図8を例に用い、以下に説明する。
図9は、データ収集方法決定機能部110での新たな収集方法を決定する動作を表すフローチャートである。以下に、図9を用いて、データ収集方法決定機能部110が新たな収集方法を決定する際の動作を説明する。
ここでは、収集デバイス150として、例えば、デバイスAのデータ収集に関する優先度P_Aを判定する動作について説明する。ここで、デバイスAは、サービス1に関連する収集デバイス150である。サービス1(の識別子)に関連するサービスの起動に関する状態をS_1、サービス1(の識別子)に関連するサービスの優先度をQ_1とすると、P_Aは以下のように表現される。
ここで、α、βは重み定数である。
P_A_1は、サービス1に関連して算出される、データ収集に関する優先度である。また、P_A_2は、サービス2に関して算出される、データ収集に関する優先度である。
本実施の形態のサーバ100の全体の動作は、1)サービス起動状態判定動作、2)サーバ負荷低減動作、の2つの動作から構成される。以下、それぞれの処理について説明する。
図10は、サーバ100でのサービス起動状態判定動作を表すシーケンス図である。図10を用い、サービス起動状態判定動作について説明する。
解析機能部104は、受け取ったサービスの情報、すなわちサービスの識別子に関連するサービス起動条件を、サービス起動条件記憶機能部106に要求する(ステップS1009)。
次に、図11を用いて、サーバ負荷低減動作について説明する。図11は、サーバ100でのサーバ負荷低減動作を表すシーケンス図である。
まず、サーバ負荷監視機能部109は、サーバが高負荷状態にあることをデータ収集方法決定機能部110に通知する(ステップS1101)。
本実施形態の通信システムのサーバは、高負荷時でもサービスの起動を遅延させず、また自身の負荷を自ら低減することができる。
次に、本発明の第2の実施の形態について説明する。
図12は、本発明の第2の実施の形態における、M2Mサービスを提供する通信システムの構成例を示す図である。
解析機能部1204は、サーバリソース使用量記憶機能部1212と接続され、サーバリソース使用量記憶機能部1212は、データ収集方法決定機能部1210と接続される。
(9−1)解析機能部1204の機能
解析機能部1204は、サーバリソース使用量を計測し、計測したサーバリソース使用量を用いて、サービスの起動に関する状態を判定する。この判定は、後述の(10)にて説明する。なお、サーバリソース使用量とは、例えば、CPU使用量やメモリ使用量、またはサービスの実行時間やデータサイズなどである。また、解析機能部1204は、計測したサーバリソース使用量を、収集デバイス1250の識別子、すなわち収集元識別子と関連付けてサーバリソース使用量記憶機能部1212に記憶させる。
サーバリソース使用量記憶機能部1212は、解析機能部1204から入力された、収集元識別子とサーバリソースの使用量とを関連付けて記憶する。サーバリソース使用量記憶機能部1212は、記憶している収集元識別子とサーバリソースの使用量をデータ収集方法決定機能部1210に、その要求に応じて通知する。
データ収集方法決定機能部1210は、サーバリソース使用量記憶機能部1212にサーバリソース使用量に関連する情報、すなわちサーバリソース使用量と収集元識別子を要求する。また、データ収集方法決定機能部1210は、サーバリソース使用量と収集元識別子を取得し、これを用いて、新たなデータ収集方法を決定する。この決定は、後述の(11)にて説明する。
まず、解析機能部1204における、サービスの起動に関する状態を判定する動作について、図13を用いて説明をする。図13は、解析機能部1204でのサービスの起動に関する状態を判定する動作を表すフローチャートである。
図13に示す通り、解析機能部1204は、まず入力として収集デバイス1250を特定する情報、すなわち収集元識別子を収集機能部101から受け取ると、サーバリソース使用量の計測を開始する(ステップS1301)。例えば、サーバリソース使用量としてCPU使用率を用いる場合、解析機能部1204は、CPU使用率の計測を、Linux(登録商標)のTopコマンドなどで計測してもよい。以降のステップS1302〜S1309は、図7におけるステップS401〜S408と同じ動作であり、説明を省略する。
データ収集方法決定機能部1210は、以下の通り、各収集デバイス1250のうち、サービスへの影響が小さく、且つサーバ負荷低減の期待度が高い収集デバイス1250をデータ収集方法抑制の対象とすることを決定する。図14は、データ収集方法決定機能部1210のデバイス収集方法決定動作を表すフローチャートである。図14を用いて説明する。
データ収集方法の決定方法として4つの方法を説明する。
まず、データ収集方法決定機能部1210は、各収集デバイスのデータ収集を抑制することによるサーバ負荷低減への期待度E_Aを計算する。そして、データ収集方法決定機能部1210は、得られたE_Aが大きい収集デバイスについて、データ収集を抑制することを決定する。例えば、データ収集方法決定機能部1210は、得られたE_Aが、所定の値よりも大きい収集デバイスについてデータ収集を抑制するとしてもよい。所定の値は、本実施の形態のユーザがデータ収集方法決定機能部1210に設定する。
ここでα、β、γ、Δは重み定数である。重み定数は、CPU使用率、メモリ使用量、サービスの実行時間、およびデータサイズの関係から規定される。例えば、βやγと比べてαを大きく設定すると、サーバ負荷低減の期待度を決定する上で、CPU使用率が支配的となる。α、β、γ、Δは、本実施の形態のユーザがデータ収集方法決定機能部1210に設定する。
あるいは、データ収集方法決定機能部1210は、所定のサーバ負荷に抑えるために必要な制御対象となる収集デバイスと、その新たなデータ収集方法を決めても良い。サーバの負荷を表すCPU使用率を例にして、新たなデータ収集方法の決定方法を以下に示す。
データ収集方法決定機能部1210は、目標値Rの負荷低減を行うために、データ収集を抑制する収集デバイスと新たなデータ収集方法を決定する。そのために、データ収集方法決定機能部1210は、ステップS1401の収集デバイスのデータ収集に関する優先度と、ステップS1402の収集デバイスのデータ収集に関するサーバリソース使用量の情報を用いる。すなわち、データ収集方法決定機能部1210は、以下の式5を満たす、データ収集に関する優先度の低い収集デバイス(以下、制御対象という)を対象にそのデータ収集を抑制することを決定する。
R_A、R_B、R_Cは、制御対象として決定される収集デバイス(デバイスA、B、C)のサーバリソース使用量(CPU使用率)である。式5は、目標値Rと制御対象として決定される収集デバイスのサーバリソース使用量(CPU使用率)との関係をあらわしている。αは重み定数である。αを大きくとると、目標値Rより多くのサーバの負荷低減が実施されることになる。
さらに、別の方法では、その他のサーバリソース使用量、例えば、メモリ使用率や解析時間などを考慮して、各デバイスのCPU使用率に重みづけをしてもよい。このときの、サーバ負荷抑制の期待値Rと各収集デバイスのCPU使用率との関係は以下のように表現される。
β+γ+Δ=1 (式7)
ここで、α、β、γ、Δはそれぞれ重み定数である。αは、式7の重み定数と同様の意味を持つ定数である。また、β、γ、Δは、デバイスA、B、Cのその他のサーバリソース使用量(メモリ使用量や実行時間など)を加味して設定される値である。例えば、デバイスAの解析時間が、デバイスB、Cと比べて長い場合には、βの値はγ、Δより大きな値が設定される。データ収集方法決定機能部1210は、式6を満たす収集デバイスを対象にそのデータ収集を抑制する。
さらに別の方法では、全ての収集デバイスのサーバリソース使用量の合計値から、各収集デバイスのデータ収集抑制率を決定しても良い。ここで、サーバリソース使用量の合計値をRallとすると、各収集デバイスのサーバリソース使用量を、R_A、R_B、R_Cとすると、Rallは、次の式で表現される。
さらに、サーバ負荷低減の期待値Rと、Rallの関係は次の式で表現される。
ここで、式9の関係を満たすαを決定し、αに応じて、データ収集方法決定機能部1210は、各収集デバイスのデータ収集の抑制率を決定する。例えば、データ収集方法決定機能部1210は、サーバのデータ収集の周期Tであった周期を(1+α)Tにすることでデータ収集の頻度を下げる方法が考えられる。
本実施の形態のサーバ1200全体の動作は、1)サービス起動状態判定動作、2)サーバ負荷低減動作、の2つ動作から構成される。以下、それぞれの処理の詳細について説明する。図15は、サーバ1200でのサービス起動状態判定動作を表すシーケンス図である。また、図16は、サーバ1200でのサーバ負荷低減動作を表すシーケンス図である。
本実施形態の通信システムのサーバは、迅速に自身の負荷を低減することができる。
次に、本発明の第3の実施の形態について説明する。
本発明の第3の実施の形態における、M2Mサービスを提供する通信システムの構成は、本発明の第1の実施の形態における、M2Mサービスを提供する通信システムの構成と同じである。以下、本実施形態のM2Mサービスを提供する通信システムを構成する各部位の機能について説明する。
データ収集方法決定機能部110は、サービス優先度記憶機能部111より、サービスの識別子と、サービスの優先度を示す情報と、およびデータの種類を取得する。データ収集方法決定機能部110は、サービス優先度記憶機能部111から取得した情報を基に、データの種類ごとに収集デバイスの収集方法を新たに決定し、関連情報をデータ収集方法記憶機能部102に記録するよう通知する。データ収集方法記憶機能部102は、収集元識別子、データの種類の識別子と、データの種類ごとのデータ収集方法とを関連付けて記憶する。さらに収集機能部101は、データ収集方法記憶機能部102に記載されるデータ収集方法を用いて、収集デバイスからデータ単位でデータ収集を実行する。例えば、収集するデータをデータa、データbとすると、収集機能部101は、データaについては周期Tで収集し、データbについてはデータ圧縮後にデータを収集する、といったように、データ単位に収集を行う。
データの種類ごとにデータ収集に関する優先度を算出する方法として、データ収集方法決定機能部110は、まずは図9のステップS901と同様の動作を行い、サービスの識別子ごとに収集デバイスのデータ収集に関する優先度を計算する。次に、データ収集方法決定機能部110は、その結果をサービスの識別子に関連するデータと関連付ける。例えば、以下のようにデータの種類ごとにデータ収集に関する優先度を算出する。
本実施形態の通信システムのサーバは、収集デバイスから収集するデータ単位で、新たなデータ収集方法を決定することができるようになる。その理由としては、本実施形態の通信システムのサーバは、データ毎に、収集デバイスのデータ収集に関する優先度を算出するからである。
次に、本発明の第4の実施の形態のサーバ1200について説明する。
本実施の形態における、M2Mサービスを提供する通信システムの構成は、第2の実施の形態における、M2Mサービスを提供する通信システムの構成と同じである。以下、本実施形態のM2Mサービスを提供する通信システムを構成する各部位の機能について説明する。
本実施の形態の解析機能部1204は、各収集デバイスのデータ毎に、サーバリソース使用量を測定する。本実施の形態の解析機能部1204は、測定したサーバリソース使用量を、収集デバイスの識別子とサービスの識別子に関連付けて、サーバリソース使用量記憶機能部1212にサーバリソース使用量に関連する情報として通知し、記憶させる。本実施の形態のデータ収集方法決定機能部1210は、本実施の形態のサーバリソース使用量記憶機能部1212からサーバリソース使用量に関連する情報を取得する。次に、データ収集方法決定機能部1210は、第2の実施の形態における図14のステップS1401を行い、サービスごとにデータ収集に関する優先度を算出する。次に、データ収集方法決定機能部1210は、算出したデータ収集に関する優先度と、サービス毎のサーバリソース使用量とを用いて、以下の(14)の通り、データごとにデータ収集方法を決定する。そして、データ収集方法決定機能部1210は、決定した収集デバイスの識別子と、データの種類の識別子と、それぞれのデータの種類ごとの収集方法とを関連をデータ収集方法記憶機能部1202に記録する。
サービス毎のデータ収集方法の決定方法について具体例を用いて説明する。ある収集デバイスを収集デバイスA、この収集デバイスに関連するサービスをサービス1、サービス2とする。また、サービス1に関連するデータをデータa、サービス2に関連するデータをデータb、サービス1に関して算出されたデータ収集に関する優先度P_A_1、サービス2に関して算出されたデータ収集に関する優先度P_A_2とする。また、サービス1のサーバリソース使用量をR_A_1、サービス2のサーバリソース使用量をR_A_2とすると、デバイスAの各データの収集に関する優先度P_a、P_bはそれぞれ次のような式で表現される。
P_b=α×P_A_2+β×1/R_A_2 (式11)
ここでα、βは重み定数で、それぞれの値は、データ収集の抑制によるサービスへの影響度とサーバリソース使用量との関係性を考慮して、本実施の形態のユーザがデータ収集方法決定機能部1210に設定してもよい。例えば、βと比べてαを大きい値に設定すると、データ収集の抑制によるサービスへの影響度に関して、データ収集に関する優先度が支配的となる。
本実施形態の通信システムのサーバは、サーバリソース使用量を考慮し、収集するデータ単位に新たなデータ収集方法を決定することができる。
次に、本発明の第5の実施の形態の通信システムについて説明する。
本実施の形態における、M2Mサービスを提供する通信システムの構成は、第1の実施の形態における、M2Mサービスを提供する通信システムの構成と同じである。
本実施の形態のデータ収集方法決定機能部110は、次回データ収集のタイミングが、データ収集方法を決定する時点から、より近い時間である収集デバイス、あるいは収集デバイスのデータについて、データ収集を優先的に抑制することを決定する。なお、データ収集方法決定機能部110は、次回の収集タイミングを収集機能部101へ要求し取得してもよい。また、収集デバイスの次回収集時刻を記憶する収集タイミング記憶機能部を用意してもよい。この場合、収集機能部101が、収集デバイス150からデータを収集する際にこの記憶機能部に最新の次回収集タイミングを記録し、データ収集方法決定機能部110は、データ収集方法を決定する際、この記憶機能部から次回収集タイミングを取得するようにしてもよい。
本実施形態の通信システムのサーバは、サーバ負荷低減の効果が表れるまでの時間を早めることができるようになる。その理由として、本実施形態の通信システムのサーバは、収集タイミングがより近い収集デバイス、もしくは収集デバイスのデータについて、データ収集を優先的に抑制することを決定するからである。
(付記1)
少なくとも1つの収集デバイスに接続されたサーバであって、
前記収集デバイスから所定のデータ収集方法でデータを収集する収集機能部と、
前記サーバの負荷を監視し、前記サーバが所定の閾値を超えた高負荷状態であるかを判定するサーバ負荷監視機能部と、
前記サーバ負荷監視機能部が前記高負荷状態と判定した場合、データ収集に関する優先度を求め、前記データ収集に関する優先度に応じて、前記サーバの負荷が低減するように新たな前記データ収集方法を決定するデータ収集方法決定機能部と、を備え、
前記データ収集方法決定機能部は、新たに決定した前記データ収集方法を前記収集機能部に通知し、前記収集機能部は、通知された前記データ収集方法にて前記収集デバイスからデータを収集する、
ことを特徴とするサーバ。
(付記2)
前記サーバは、前記データと前記データに関連するサービスのサービス起動条件を用いて、サービスの起動に関する状態の判定を行い、その判定結果を出力する解析機能部を備え、
前記データ収集方法決定機能部は、前記判定結果に対応する値と、前記データに関連するサービスの優先度に対応する値との加重平均値を、前記データ収集に関する優先度とする、
ことを特徴とする付記1に記載のサーバ。
(付記3)
前記データ収集方法決定機能部は、前記データ収集に関する優先度が比較的低い前記収集デバイスのデータ収集を抑制するように前記データ収集方法を決定する、
ことを特徴とする請求項1乃至2のいずれか1項に記載のサーバ。
(付記4)
前記解析機能部は、前記収集デバイス毎にサーバリソース使用量を計測し、
前記データ収集方法決定機能部は、前記サーバリソース使用量が比較的多い前記収集デバイス、若しくは少なくとも1つの前記サーバリソース使用量の重み付け加算値が所定の目標値、若しくは目標値以上となる前記収集デバイスについて、そのデータ収集を抑制するように新たな前記データ収集方法を決定する、
ことを特徴とする付記1乃至2のいずれか1項に記載のサーバ。
(付記5)
データ収集方法決定機能部は、前記収集機能部が複数の前記データを収集する場合、前記データ毎に前記データ収集に関する優先度を求め、前記データ収集に関する優先度の比較的低い前記データのデータ収集を抑制するように新たな前記データ収集方法を決定し、
さらに、前記データ収集方法決定機能部は、新たに決定した前記データ収集方法を前記収集機能部に通知し、前記収集機能部は、前記データ単位に、通知された前記データ収集方法にて前記データを収集する、
ことを特徴とする、付記1乃至3のいずれか1項に記載のサーバ。
(付記6)
前記解析機能部は、前記収集デバイスの前記データ毎に前記サーバリソース使用量を計測し、
データ収集方法決定機能部は、データ毎に前記データ収集に関する優先度と前記サーバリソース使用量との重み付け加算値を求め、前記重み付け加算値が比較的小さなデータについて、そのデータ収集を抑制するように新たな前記データ収集方法を決定し、
さらに、前記データ収集方法決定機能部は、新たに決定した前記データ収集方法を前記収集機能部に通知し、前記収集機能部は、前記データ単位に、通知された前記データ収集方法にて前記収集デバイスから前記データを収集する、
ことを特徴とする、付記4に記載のサーバ。
(付記7)
前記データ収集方法決定機能部は、次回データ収集を行うタイミングが、前記データ収集方法を決定する時点から比較的近い前記収集デバイスについて、前記データ収集を抑制するように新たなデータ収集方法を決定する、
ことを特徴とする付記1乃至6のいずれか1項に記載のサーバ。
(付記8)
前記データ収集方法決定機能部は、前記サーバの負荷が所定の閾値を下回る状態となった場合に、抑制した前記データ収集方法でデータ収集を行う前記収集デバイスについて、所定の通常時の収集方法に戻すことを決定する、
ことを特徴とする付記1乃至7のいずれか1項に記載のサーバ。
(付記9)
少なくとも1つの収集デバイスとサーバから構成される通信システムであって、
前記サーバは、前記収集デバイスから所定のデータ収集方法でデータを収集する収集機能部と、前記サーバの負荷を監視し、前記サーバが所定の閾値を超えた高負荷状態であるかを判定するサーバ負荷監視機能部と、前記サーバ負荷監視機能部が前記高負荷状態と判定した場合、データ収集に関する優先度を求め、前記データ収集に関する優先度に応じて、前記サーバの負荷が低減するように新たな前記データ収集方法を決定するデータ収集方法決定機能部と、を備え、
前記データ収集方法決定機能部は、新たに決定した前記データ収集方法を前記収集機能部に通知し、前記収集機能部は、通知された前記データ収集方法に基づいて前記収集デバイスに前記データを要求し、前記収集デバイスは、前記サーバからの要求に応じ、蓄積する前記データを前記サーバに送信する収集受付機能部を備える、
ことを特徴とする通信システム。
(付記10)
サーバは、収集デバイスから所定のデータ収集方法でデータを収集し、前記サーバの負荷を監視し、前記サーバが所定の閾値を超えた高負荷状態であると判定した場合、データ収集に関する優先度を求め、前記データ収集に関する優先度に応じて、前記サーバの負荷が低減するように新たな前記データ収集方法を決定し、新たに決定した前記データ収集方法にて前記収集デバイスからデータを収集する、
ことを特徴とする通信方法。
(付記11)
前記データ収集方法決定機能部は、前記サーバの負荷が所定の値を下回る状態となった場合に、抑制した前記データ収集方法でデータ収集を行う前記収集デバイスの内、前記データ収集に関する優先度の高いものから所定の通常時の前記データ収集方法に戻すことを決定する、
ことを特徴とする付記8に記載のサーバ。
(付記12)
前記データ収集方法決定機能部は、前記サーバの負荷が所定の値を下回る状態となった場合に、抑制した前記データ収集方法でデータ収集を行う前記収集デバイスの内、前記サーバリソース使用量の小さいものから所定の通常時の前記データ収集方法に戻すことを決定する、
ことを特徴とする付記8に記載のサーバ。
(付記13)
前記データ収集方法決定機能部は、前記サーバの負荷が所定の値を下回る状態となった場合に、抑制した前記データ収集方法でデータ収集を行う前記収集デバイスの内、前記サーバリソース使用量の大きいものから所定の通常時の前記データ収集方法に戻すことを決定する、
ことを特徴とする付記8に記載のサーバ。
(付記14)
前記所定の目標値が、現在の前記サーバの負荷と所定の負荷量の差である、
ことを特徴とする付記4に記載のサーバ。
(付記15)
前記サーバリソース使用量は、CPU使用率、メモリ使用量、サービスの実行時間のいずれか、若しくは組み合わせである、ことを特徴とする付記4に記載のサーバ。
(付記16)
前記収集機能部は、前記データ収集方法を管理する、ことを特徴とする付記1記載のサーバ。
(付記17)
前記収集デバイスは、前記サーバの要求に応じて収集したデータを前記サーバに送信することを特徴とする付記9に記載の通信システム。
(付記18)
前記収集デバイスは、前記サーバへのデータ送信方法を記憶する、ことを特徴とする付記9、若しくは付記17に記載の通信システム。
(付記19)
前記解析機能部は、前記サービスの起動に関する状態の判定として、
前記データが前記サービス起動条件を満たす場合には、サービスを起動する状態であると判定し、
前記データが前記サービス起動条件を満たさない場合は、次回のデータ収集タイミングで前記サービス起動条件を満たすかどうかを推定し、現在、前記データが前記サービス起動条件にどの程度、近い状態か、若しくは遠い状態かを判定する、
ことを特徴とする付記2乃至8のいずれか1項、若しくは付記11乃至15のいずれか1項に記載のサーバ。
(付記20)
データ収集方法決定機能部は、前記データ収集に関する優先度が比較的低い前記収集デバイスのデータ収集を抑制する、
ことを特徴とする付記9の通信システム。
(付記21)
前記データ収集に関する優先度が比較的低い前記収集デバイスのデータ収集を抑制するように前記データ収集方法を決定する、
ことを特徴とする付記10の通信方法。
101 収集機能部
102 データ収集方法記憶機能部
103 データ記憶機能部
104 解析機能部
105 登録サービス記憶機能部
106 サービス起動条件記憶機能部
107 サービス実行部
108 サービス起動状態記憶機能部
109 サーバ負荷監視機能部
110 データ収集方法決定機能部
111 サービス優先度記憶機能部
150 収集デバイス
151 収集受付機能部
1200 サーバ
1204 解析機能部
1210 データ収集方法決定機能部
1212 サーバリソース使用量記憶機能部
1250 収集デバイス
Claims (10)
- 少なくとも1つの収集デバイスに接続されたサーバであって、
前記収集デバイスから所定のデータ収集方法でデータを収集する収集機能部と、
前記サーバの負荷を監視し、前記サーバが所定の閾値を超えた高負荷状態であるかを判定するサーバ負荷監視機能部と、
前記サーバ負荷監視機能部が前記高負荷状態と判定した場合、データ収集に関する優先度を求め、前記データ収集に関する優先度に応じて、前記サーバの負荷が低減するように新たな前記データ収集方法を決定するデータ収集方法決定機能部と、を備え、
前記データ収集方法決定機能部は、新たに決定した前記データ収集方法を前記収集機能部に通知し、前記収集機能部は、通知された前記データ収集方法にて前記収集デバイスからデータを収集する、
ことを特徴とするサーバ。 - 前記サーバは、前記データと前記データに関連するサービスのサービス起動条件を用いて、サービスの起動に関する状態の判定を行い、その判定結果を出力する解析機能部を備え、
前記データ収集方法決定機能部は、前記判定結果に対応する値と、前記データに関連するサービスの優先度に対応する値との加重平均値を、前記データ収集に関する優先度とする、
ことを特徴とする請求項1に記載のサーバ。 - 前記データ収集方法決定機能部は、前記データ収集に関する優先度が比較的低い前記収集デバイスのデータ収集を抑制するように前記データ収集方法を決定する、
ことを特徴とする請求項1乃至2のいずれか1項に記載のサーバ。 - 前記解析機能部は、前記収集デバイス毎にサーバリソース使用量を計測し、
前記データ収集方法決定機能部は、前記サーバリソース使用量が比較的多い前記収集デバイス、若しくは少なくとも1つの前記サーバリソース使用量の重み付け加算値が所定の目標値、若しくは目標値以上となる前記収集デバイスについて、そのデータ収集を抑制するように新たな前記データ収集方法を決定する、
ことを特徴とする請求項1乃至2のいずれか1項に記載のサーバ。 - データ収集方法決定機能部は、前記収集機能部が複数の前記データを収集する場合、前記データ毎に前記データ収集に関する優先度を求め、前記データ収集に関する優先度の比較的低い前記データのデータ収集を抑制するように新たな前記データ収集方法を決定し、
さらに、前記データ収集方法決定機能部は、新たに決定した前記データ収集方法を前記収集機能部に通知し、前記収集機能部は、前記データ単位に、通知された前記データ収集方法にて前記データを収集する、
ことを特徴とする、請求項1乃至3のいずれか1項に記載のサーバ。 - 前記解析機能部は、前記収集デバイスの前記データ毎に前記サーバリソース使用量を計測し、
データ収集方法決定機能部は、データ毎に前記データ収集に関する優先度と前記サーバリソース使用量との重み付け加算値を求め、前記重み付け加算値が比較的小さなデータについて、そのデータ収集を抑制するように新たな前記データ収集方法を決定し、
さらに、前記データ収集方法決定機能部は、新たに決定した前記データ収集方法を前記収集機能部に通知し、前記収集機能部は、前記データ単位に、通知された前記データ収集方法にて前記収集デバイスから前記データを収集する、
ことを特徴とする、請求項4に記載のサーバ。 - 前記データ収集方法決定機能部は、次回データ収集を行うタイミングが、前記データ収集方法を決定する時点から比較的近い前記収集デバイスについて、前記データ収集を抑制するように新たなデータ収集方法を決定する、
ことを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載のサーバ。 - 前記データ収集方法決定機能部は、前記サーバの負荷が所定の閾値を下回る状態となった場合に、抑制した前記データ収集方法でデータ収集を行う前記収集デバイスについて、所定の通常時の収集方法に戻すことを決定する、
ことを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項に記載のサーバ。 - 少なくとも1つの収集デバイスとサーバから構成される通信システムであって、
前記サーバは、前記収集デバイスから所定のデータ収集方法でデータを収集する収集機能部と、前記サーバの負荷を監視し、前記サーバが所定の閾値を超えた高負荷状態であるかを判定するサーバ負荷監視機能部と、前記サーバ負荷監視機能部が前記高負荷状態と判定した場合、データ収集に関する優先度を求め、前記データ収集に関する優先度に応じて、前記サーバの負荷が低減するように新たな前記データ収集方法を決定するデータ収集方法決定機能部と、を備え、
前記データ収集方法決定機能部は、新たに決定した前記データ収集方法を前記収集機能部に通知し、前記収集機能部は、通知された前記データ収集方法に基づいて前記収集デバイスに前記データを要求し、前記収集デバイスは、前記サーバからの要求に応じ、蓄積する前記データを前記サーバに送信する収集受付機能部を備える、
ことを特徴とする通信システム。 - サーバは、収集デバイスから所定のデータ収集方法でデータを収集し、前記サーバの負荷を監視し、前記サーバが所定の閾値を超えた高負荷状態であると判定した場合、データ収集に関する優先度を求め、前記データ収集に関する優先度に応じて、前記サーバの負荷が低減するように新たな前記データ収集方法を決定し、決定した前記データ収集方法にて前記収集デバイスからデータを収集する、
ことを特徴とする通信方法。
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