JP2013198884A - ハニカムセグメント体およびそれを備えたセラミックフィルター - Google Patents
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Abstract
【課題】角部の欠けや角部を起点としたシール材のクラックを防止できるとともに、フィルター性能が高く、熱による歪みが生じにくい角柱状のハニカムセグメント体を提供する。
【解決手段】ハニカムセグメント体2は、縦方向に延びる複数の縦壁30および横方向に延びる複数の横壁40と、ほぼ矩形状の外周壁50とを含み。隅に位置する第1セルを囲む部分の第1外周壁51は、均一な厚みを有しており、湾曲して第2外周壁52および第3外周壁53と連続している。また、複数の縦壁30は全て縦方向の長さが同じであり、複数の横壁40は全て横方向の長さが同じである。
【選択図】図4
【解決手段】ハニカムセグメント体2は、縦方向に延びる複数の縦壁30および横方向に延びる複数の横壁40と、ほぼ矩形状の外周壁50とを含み。隅に位置する第1セルを囲む部分の第1外周壁51は、均一な厚みを有しており、湾曲して第2外周壁52および第3外周壁53と連続している。また、複数の縦壁30は全て縦方向の長さが同じであり、複数の横壁40は全て横方向の長さが同じである。
【選択図】図4
Description
本発明は、内燃エンジンの排気ガスに含有される微粒子を除去する多孔質セラミック製のフィルターであり、複数のハニカムセグメント体を一体化させたハニカムフィルターに関する。
ディーゼル車両の排ガス中に含まれる粒子状物質を捕集するためのディーゼルパーティキュレートフィルター(DPF(Diesel Particulate Filter))の開発が盛んに進めら
れてきている。現在、DPFとしては、主に、ハニカム構造を有するウォールフロータイプのものが用いられている。
れてきている。現在、DPFとしては、主に、ハニカム構造を有するウォールフロータイプのものが用いられている。
ウォールフロータイプのハニカムフィルターは、軸方向に延伸し当該軸方向に垂直な断面において格子状に配置された多数のセルを備え、軸方向の両端面において端部が開孔した開孔セルと端部が封孔された封孔セルとが互い違いに配置されている構成を有する。
また、このようなハニカムフィルターを大型化するために、複数の角柱状のハニカムセグメント体をシール材により接着して一体化させる技術が知られている。このハニカムセグメント体では、セルを区画するために、軸方向に垂直な断面において、格子状に形成された、縦方向に延びた複数の縦壁および横方向に延びた複数の横壁と、外周壁とを備えている。
このような角柱状のハニカムセグメント体は、軸方向に垂直な断面における四隅の角部の欠けや、当該角部を起点としたシール材のクラックが生じることが考えられる。そこで、これらを防止するために、特許文献1には、角柱状のハニカムセグメント体の外周面における角部を面取りが施されたアール面とすることが記載されている。また、特許文献2にも、角部がアール面となったハニカムフィルターが記載されている。
しかしながら、特許文献1に記載のハニカムセグメント体では、図8に示されるように、軸方向に垂直な断面において、複数のセル100が格子状に配置されており、四隅に位置するセル100を含めた全てのセル100がほぼ正方形の同形状となっている。そのため、四隅に位置するセル100とアール面600との距離、つまり、角部における外周壁の厚みは、面取りの際に削った分だけ、ほぼ正方形のセル100の断面における頂点に近づくにつれ薄くなる。このような外周壁の厚みに差が生じると熱的に不均衡になるため、温度上昇と下降の繰り返しにより、歪みが発生し、角部においてクラックの原因となる。
また、角部におけるクラックの発生を防止するために、外周壁の厚みを全体的に厚くすることが考えられる。しかしながら、この場合、外周壁を構成する材料の量が必要以上に大きくなる。
一方、特許文献2に記載のハニカムセグメント体では、図9に示されるように、軸方向
に垂直な断面において、アール面600が、四隅に位置するセル100だけでなく当該セル100に隣接するセル100にも重なるように形成されており、アール面600の曲率半径が比較的大きい。そのため、角部の欠けや、角部を起点としたシール材のクラックを防止できる。また、図9に示されるように、アール面600と重なるセル100については、当該アール面600に沿った形状にすることにより、外周壁500の厚みを全周にわたって均一にしている。そのため、外周壁500において熱的な不均衡が生じることがない。
に垂直な断面において、アール面600が、四隅に位置するセル100だけでなく当該セル100に隣接するセル100にも重なるように形成されており、アール面600の曲率半径が比較的大きい。そのため、角部の欠けや、角部を起点としたシール材のクラックを防止できる。また、図9に示されるように、アール面600と重なるセル100については、当該アール面600に沿った形状にすることにより、外周壁500の厚みを全周にわたって均一にしている。そのため、外周壁500において熱的な不均衡が生じることがない。
しかしながら、図9に示されるように、アール面600が四隅に位置するセル100だけでなく当該セル100に隣接するセル100にも重なるように形成され、アール面600に重なるセル100の断面積を他のセルよりも小さくしている。そのため、アール面600を有する部分の外周壁500に連接している縦壁300の長さL1aは、アール面を有する部分以外の外周壁500に連接している縦壁300の長さL1bに比べて短くなる。同様に、アール面を有する部分の外周壁500に連接している横壁400の長さL2aは、アール面を有する部分以外の外周壁500に連接している横壁400の長さL2bに比べて短くなる。そのため、熱により縦壁300や横壁400が膨張する際、アール面600を有する部分の外周壁500に応力が加わることで、歪みや破損が生じる可能性がある。また、アール面600に重なるセル100を囲む縦壁300および横壁400の内面の面積が他のセルよりも小さくなっているため、当該セルにおけるフィルター性能が他のセル100に比べて低くなる。すなわち、端に位置する縦壁300および横壁400のフィルター性能が他よりも低くなる。
本発明は、上記従来の問題点に鑑みなされたものであって、その目的は、角部の欠けや角部を起点としたシール材のクラックを防止できるとともに、フィルター性能が高く、熱による歪みが生じにくい角柱状のハニカムセグメント体およびそれを備えたセラミックフィルターを提供することにある。
本発明のハニカムセグメント体は、上記課題を解決するために、複数の角柱状のハニカムセグメント体が結合部により結合されたハニカムフィルターを構成するハニカムセグメント体であって、複数のセルが延伸する軸方向に直交する断面においてセルを区画するためのセル壁を備え、上記セル壁は、上記軸方向に直交する断面において格子状に形成された、列方向に延びる複数の第1壁および行方向に延びる複数の第2壁と、当該第1壁および第2壁の外側に形成される外周壁とを含み、上記複数の第1壁の全ては、列方向の長さが同じかほぼ同じであり、上記複数の第2壁の全ては、行方向の長さが同じかほぼ同じであり、上記軸方向に直交する断面において隅に位置するセルである隅セルを囲む部分の外周壁を第1外周壁としたとき、当該第1外周壁は、均一な厚みを有しており、少なくとも一部において、湾曲しているか、または、第1外周壁以外の外周壁に対して傾斜していることを特徴とする。
上記の構成によれば、角柱状のハニカムセグメント体の角部に位置する第1外周壁は、少なくとも一部において、湾曲しているか、または、第1外周壁以外の外周壁に対して傾斜している。そのため、角部の欠けや角部に起因した結合部へのクラックが生じることを防止できる。
また、第1外周壁が均一な厚みを有しているため、特許文献1に記載のような角部における外周壁の厚みの変化による熱的な不均衡が生じず、ハニカムセグメント体の角部に位置する第1外周壁においてクラックが発生することを抑制できる。
さらに、複数の第1壁全ての列方向長さは同じかほぼ同じである。これにより、複数の
第1壁が熱により膨張したとしても均一に膨張するために、角部付近に応力が集中することがなく、外周壁の熱歪みによる破損等を防止することができる。
第1壁が熱により膨張したとしても均一に膨張するために、角部付近に応力が集中することがなく、外周壁の熱歪みによる破損等を防止することができる。
同様に、複数の第2壁全ての行方向長さは同じかほぼ同じである。これにより、複数の第2壁が熱により膨張したとしても均一に膨張するために、角部付近に応力が集中することがなく、外周壁の熱歪みによる破損等を防止することができる。
さらに、複数の第1壁の列方向長さが同じかほぼ同じであるため、全ての第1壁のフィルター性能が同じである。同様に、複数の第2壁の行方向長さが同じかほぼ同じであるため、全ての第2壁のフィルター性能も同じである。よって、特許文献2のように端に位置する壁のフィルター性能が他よりも低くなることがなく、フィルター性能の低下を防止できる。
以上から、角部の欠けや角部を起点としたシール材のクラックを防止できるとともに、フィルター性能が高く、熱による歪みが生じにくい角柱状のハニカムセグメント体を実現することができる。
さらに、本発明において、上記隅セルにおける第1壁の内面の列方向長さは、隅セル以外のセルにおける第1壁の内面の列方向長さと同一かほぼ同一であり、上記隅セルにおける第2壁の内面の行方向長さは、隅セル以外のセルにおける第2壁の内面の行方向長さと同一かほぼ同一であることが好ましい。これにより、各セルのフィルター性能を均一化することができる。
なお、本発明において、上記第1外周壁以外の外周壁のうち、上記行方向に沿った壁の部分を第2外周壁とし、上記列方向に沿った壁の部分を第3外周壁としたとき、上記第1外周壁が上記第2外周壁から上記第3外周壁にかけて湾曲していてもよい。
もしくは、本発明において、上記第1外周壁が上記第2外周壁から上記第3外周壁にかけて傾斜していてもよい。
もしくは、本発明において、上記第1外周壁は、上記第2外周壁と連続し上記行方向に沿った第1部分壁と、上記第3外周壁と連続し上記列方向に沿った第2部分壁と、上記第1部分壁から上記第2部分壁にかけて湾曲した湾曲部とを備え、上記隅セルにおける上記第1部分壁の内面の行方向長さは、当該隅セルにおける第2壁の内面の行方向長さの1/2以下であってもよい。
もしくは、本発明において、上記第1外周壁は、上記第2外周壁と連続し上記行方向に沿った第1部分壁と、上記第3外周壁と連続し上記列方向に沿った第2部分壁と、上記第1部分壁から上記第2部分壁にかけて傾斜した傾斜部とを備え、上記隅セルにおける上記第1部分壁の内面の行方向長さは、当該隅セルにおける第2壁の内面の行方向長さの1/2以下であってもよい。
これらの構成によれば、角柱状のハニカムセグメント体の角部において比較的大きな湾曲面や傾斜面を形成することができ、角部の欠けや角部を起点としたシール材のクラックをより一層防止することができる。
さらに、本発明において、上記第1外周壁と上記第2外周壁と上記第3外周壁とは厚みが同一かほぼ同一であることが好ましい。
上記の構成によれば、外周壁の厚みを全周にわたって均一にすることができ、熱による
応力が外周壁の特定の部分に集中することがなく、外周壁におけるクラックの発生をより一層防止することができる。
応力が外周壁の特定の部分に集中することがなく、外周壁におけるクラックの発生をより一層防止することができる。
さらに、本発明において、上記外周壁と上記第1壁と上記第2壁とは厚みが同一かほぼ同一であることが好ましい。
上記の構成によれば、セル壁全体の厚みが均一になるため、熱による応力がセル壁の特定の部分に集中することがなく、セル壁におけるクラックの発生をより一層防止することができる。
さらに、本発明において、上記隅セル以外のセルは、上記軸方向に直交する断面において同じ断面形状を有していることが好ましい。
上記の構成によれば、隅セル以外のセルが均一な形状を有するため、フィルター性能をセルによらず均一にすることができるとともに、熱による応力が特定の部分に集中することがなく、ハニカムセグメント体におけるクラックの発生をより一層防止することができる。
また、本発明のハニカムフィルターは、複数の上記のハニカムセグメント体を結合部により結合させたことを特徴とする。
上記の構成によれば、ハニカムセグメント体の角部の欠けや角部を起点としたシール材のクラックを防止できるとともに、フィルター性能が高く、熱による歪みが生じにくいハニカムフィルターを実現することができる。
本発明によれば、角部の欠けや角部を起点としたシール材のクラックを防止できるとともに、フィルター性能が高く、熱による歪みが生じにくい角柱状のハニカムセグメント体を実現することができる。
本発明の一実施形態について図1〜図7に基づいて説明すれば、以下の通りであるが、本発明は、当該実施の形態に限定されるものではない。本発明は、ハニカムフィルターと、当該ハニカムフィルターを構成するハニカムセグメント体に係るものである。
図1は、本実施形態に係るハニカムフィルターを示す斜視図である。ハニカムフィルター1は、排ガス中に含まれる粒子状物質(PM(Particulate Matter))を捕集するフィルターの役割を果たすものであり、複数のハニカムセグメント体2と、これら複数のハニカムセグメント体2を結合させて一体化させるための結合部3とを備えている。
ハニカムセグメント体2は、他のハニカムセグメント体2と結合し易いように、結合面が平らとなるような角柱状(直方体状)となっている。ハニカムセグメント体2のサイズは特に限定されるものではないが、例えば、35×35×150mmである。
また、ハニカムセグメント体2は、その軸方向(図中Aで示す)に延伸した複数のセル10がセル壁20によって区画されている。軸方向Aに沿ったセル壁20の長さは、ハニカムフィルター1の設置場所、処理するPM濃度およびエンジン排気量などに応じて適宜変更すればよい。また、セル壁20は、軸方向Aに対して直交する断面が格子状となっている。
図2は、図1に示されるハニカムフィルターにおけるB−B’矢視断面図である。図2に示されるように、各セル10は軸方向Aの一端側が開孔され、他端側が封孔部80により封孔(封止)されている。さらに、各セル10は、軸方向Aの各端部において、当該端部が開孔した開孔セルと当該端部が封孔された封孔セルとが互い違いになるように配置されている。すなわち、各セル10は、軸方向の各端部において開孔セルと封孔セルとが市松模様を成し、一端側の市松模様における開孔セルおよび封孔セルの位置と他端側の市松模様における開孔セルおよび封孔セルの位置とが反転するように配置されている。
図2は、PMを含んだ排気ガスGがハニカムセグメント体2内でどのように移動するかを示している。同図に示すように、まず、端面側のセルから排気ガスGが導入される。排気ガスGが導入されたセル10の端面側は封孔されているため、排気ガスGは直進し難く、セル壁20の細孔を通過して、隣接するセル10へ移動する。このセル壁20の細孔を通過する過程で、排気ガスGに含まれるPMをセル壁20で効率良く捕集できる。つまり、セル10間に位置するセル壁20がフィルターとして機能する。
このようなハニカムセグメント体2は、例えば、セラミック坏土(セラミック組成物)を押出し装置によって押出成形し、焼成して得られた多孔質セラミックス体に、端部を封孔することで得られる。ハニカムセグメント体2の材料であるセラミック坏土としては、特に限定されるものではなく、窒化珪素、チタン酸アルミニウム、炭化珪素、アルミナ、コーディライト、ムライトなどを使用できる。これらは単独で使用してもよいし、複数種類を併用してもよい。
結合部3は、複数の角柱状のハニカムセグメント体2の側面同士を結合させるものである。本実施形態では、結合部3は、ハニカムフィルター1が軸方向Aに直交する断面において矩形状になるように、複数の角柱状のハニカムセグメント体2を結合している。これにより、サイズの異なるハニカムフィルター1が得られ、多様な需要に対応可能である。
結合部3は、ハニカムセグメント体2同士の間に配置され加熱されることにより、ハニカムセグメント体2同士を結合させる。結合部3の材料としては、例えば、無機系バインダー、有機系バインダー、セラミック粒子、セラミック繊維などを適宜組み合わせた材料が用いられる。
なお、ハニカムフィルター1の外周部分には外周被覆層が形成されてもよい。
<ハニカムセグメント体の構成>
図3は、角柱状のハニカムセグメント体を示す、軸方向Aに直交する断面図である。また、図4は、図3の右上部の拡大図である。図3に示されるように、ハニカムセグメント体2は、複数(M×N個)のセル10が格子状に形成されたセル壁20によって区画形成されている。セル壁20は、列方向(以下、縦方向という)に延びる複数の縦壁(第1壁
)30と、当該縦方向に垂直な行方向(以下、横方向という)に延びる複数の横壁(第2壁)40と、外周に形成された外周壁50とからなり、縦壁30および横壁40が格子状に配置されている。ここで、縦方向および横方向は、軸方向Aに垂直であり、かつ、互いに直交する方向である。
図3は、角柱状のハニカムセグメント体を示す、軸方向Aに直交する断面図である。また、図4は、図3の右上部の拡大図である。図3に示されるように、ハニカムセグメント体2は、複数(M×N個)のセル10が格子状に形成されたセル壁20によって区画形成されている。セル壁20は、列方向(以下、縦方向という)に延びる複数の縦壁(第1壁
)30と、当該縦方向に垂直な行方向(以下、横方向という)に延びる複数の横壁(第2壁)40と、外周に形成された外周壁50とからなり、縦壁30および横壁40が格子状に配置されている。ここで、縦方向および横方向は、軸方向Aに垂直であり、かつ、互いに直交する方向である。
M×N個のセル10は、M個の列とN個の行とをなるように行列状に区画されている。すなわち、縦方向にN個配置され、横方向にM個配置されている。ここで、行列状に配列された複数のセル10のうち四隅に位置する4つのセルを第1セル(隅セルともいう)11とし、残りのセルを第2セル12とする。第1セル11および第2セル12からなるセル10の数(M×N個)は、特に限定されるものではないが、例えば、セルピッチ1.5mmであり、280セル/inch2である。なお、MとNの値は同じであっても良い。
第1セル11は縦壁30、横壁40および外周壁50により囲まれて隅に位置している。また、第2セル12は、縦壁30および横壁40のみに囲まれている内側のセルと、縦壁30、横壁40および外周壁50に囲まれている外側のセルとを含む。以下では、図示されるように、第1セル11を囲む部分の外周壁50を第1外周壁51とし、第1外周壁51以外の外周壁のうち、横方向に沿って壁の部分であり、全ての縦壁30と連接する2つの壁を第2外周壁52とし、縦方向に沿った壁の部分であり、全ての横壁40と連接する2つの壁を第3外周壁53とする。
第1外周壁51は、第2外周壁52および第3外周壁53と連続している。つまり、第1外周壁51の外面が第2外周壁52の外面および第3外周壁53と外面と連続しており、第1外周壁51の内面が第2外周壁52の内面および第3外周壁53と内面と連続している。
2つの第2外周壁52は、互いに平行な平板状であり、外面および内面が平面になっている。第2外周壁52は縦壁30に対して垂直である。なお、全ての縦壁30は、2つの第2外周壁52の間に位置し、両端が第2外周壁52に連接している。そのため、軸方向Aに直交する断面において、第2外周壁52間の縦壁30の縦方向長さL1は、全ての縦壁30において同一かほぼ同一となる。なお、本明細書において長さがほぼ同一であるとは、製造上の誤差等に起因する微差がある場合も含むことを意味しており、具体的には例えば5%以内の差を有する場合である。
2つの第3外周壁53は、互いに平行な平板状であり、外面および内面が平面になっている。第3外周壁53は縦壁30に対して垂直である。なお、全ての横壁40は、2つの第3外周壁53の間に位置し、両端が第3外周壁53に連接している。そのため、軸方向Aに直交する断面において、第3外周壁53間の横壁40の横方向長さL2は、全ての横壁40において同一かほぼ同一となる。
このように、全ての縦壁30の縦方向長さL1が同一かほぼ同一であり、全ての横壁40の横方向長さL2が同一かほぼ同一とである。そのため、温度上昇と下降が繰り返されることで縦壁30および横壁40の熱膨張が繰り返されたとしても、全ての縦壁30が均一に熱膨張し、全ての横壁40が均一に熱膨張する。そのため、特許文献2のように応力が角部に集中することがなく、角部での破損を防止できる。
なお、第1外周壁51、第2外周壁52、第3外周壁53、縦壁30および横壁40は、上述したように、押出し成形により一体化されている。
また、図3に示されるように、外周壁50は、ほぼ矩形であり、角部において所定の曲率半径を有するアール面60が形成されている。本実施形態では、アール面60は第1セ
ル11を囲む第1外周壁51にのみ形成されており、図4に示されるように、第1外周壁51の外面の全てが所定の曲率半径を有する曲面である上記アール面60となり、当該アール面60が第2外周壁52および第3外周壁53の外面と連続している。
ル11を囲む第1外周壁51にのみ形成されており、図4に示されるように、第1外周壁51の外面の全てが所定の曲率半径を有する曲面である上記アール面60となり、当該アール面60が第2外周壁52および第3外周壁53の外面と連続している。
第2セル12は、軸方向Aに直交する断面において、すべて同じ形状およびサイズの矩形であることが好ましく、本実施形態では全て同サイズの正方形である。なお、第2セル12はその断面が長方形であってもよい。そのため、縦壁30の内面の縦方向長さL3は、全ての第2セル12において同一かほぼ同一となる。同様に、横壁40の内面の横方向長さL4は、全ての第2セル12において同一かほぼ同一となる。
一方、第1セル11を囲む第1外周壁51の内面11aは、外面であるアール面60に沿った形状となっている。軸方向Aに直交する断面において、第1セル11における第1外周壁51の内面11aは、縦壁30の内面11bから横壁40の内面11cに向けて弧となっており、第1セル11は扇型となる。
そして、第1外周壁51の内面11aは、所定の曲率半径(ただし、アール面60の曲率半径より小さい)を有する曲面であり、その曲率中心がアール面60の曲率中心と同一である。そのため、第1外周壁51の厚みは、アール面60の曲率半径と内面11aの曲率半径との差となり均一となる。その結果、熱が加わった際に応力が第1外周壁51の特定の部分に集中することがなく歪みが生じにくくなり、温度上昇と下降の繰り返しがあったとしても第1外周壁51においてクラックの発生を防止できる。
なお、第1外周壁51、第2外周壁52、第3外周壁53、縦壁30および横壁40のそれぞれの厚みt1、t2、t3、t4およびt5は、特に限定されるものではないが、例えば、0.2mm以上、0.6mm以下である。ただし、第1外周壁51、第2外周壁52および第3外周壁53の厚みt1、t2、t3は、全て同一(t1=t2=t3)かほぼ同一であることが好ましい。これにより、外周壁50の全体が同じ厚みとなり、熱的な均衡が保たれ、外周壁50におけるクラックの発生をより一層防止できる。
さらに、第1外周壁51、第2外周壁52および第3外周壁53の厚みt1、t2、t3と、縦壁30の厚みt4と、横壁40の厚みt5とが全ての同一(t1=t2=t3=t4=t5)かほぼ同一であることが好ましい。これにより、ハニカムセグメント体2において熱による応力が特定の部分に集中することを防止でき、クラックの発生を抑制できる。
なお、本明細書において壁の厚みがほぼ同一であるとは、製造上の誤差等に起因する微差がある場合も含むことを意味しており、具体的には例えば10%以内の差を有する場合である。
このように、第1セル11を囲む第1外周壁51の内面11aはアール面60に沿った形状となっている。そのため、軸方向Aに直交する断面において、第1セル11の面積は第2セル12よりも小さくなっている。ただし、全ての縦壁30の縦方向長さL1が同一かほぼ同一であり、全ての横壁40の横方向長さL2が同一かほぼ同一とであることから、第1セル11における縦壁30の内面11bの縦方向長さL5は、第2セル12における縦壁30の内面の縦方向長さL3と同一かほぼ同一である。また、第1セル11における横壁40の内面11cの横方向長さL6も、第2セル12における横壁40の内面の横方向長さL4と同一かほぼ同一である。上述したように、フィルターとして機能するのは、セル10の間に位置するセル壁20である縦壁30および横壁40である。そのため、第1セル11と当該第1セル11に横方向に隣接する第2セル12との間の部分の縦壁30は、横方向に隣接する第2セル12間の部分の縦壁30と同じ体積となるため同じフィ
ルター性能を有することとなる。すなわち、全ての縦壁30が同じフィルター性能を有する。同様に、第1セル11と当該第1セル11に縦方向に隣接する第2セル12との間の部分の横壁40は、縦方向に隣接する第2セル12間の部分の横壁40と同じ体積となるため同じフィルター性能を有することとなる。すなわち、全ての横壁40が同じフィルター性能を有する。よって、第1セル11についても第2セル12と同様のフィルター性能を持たせることができる。
ルター性能を有することとなる。すなわち、全ての縦壁30が同じフィルター性能を有する。同様に、第1セル11と当該第1セル11に縦方向に隣接する第2セル12との間の部分の横壁40は、縦方向に隣接する第2セル12間の部分の横壁40と同じ体積となるため同じフィルター性能を有することとなる。すなわち、全ての横壁40が同じフィルター性能を有する。よって、第1セル11についても第2セル12と同様のフィルター性能を持たせることができる。
<第1外周壁の変形例>
第1セル11の形状は図4に示されるような扇型に限定されるものではなく、角部の欠けや角部を起点とした結合部3へのクラックの発生を防止できる範囲で様々な形状をとることができる。
第1セル11の形状は図4に示されるような扇型に限定されるものではなく、角部の欠けや角部を起点とした結合部3へのクラックの発生を防止できる範囲で様々な形状をとることができる。
図5は、第1の変形例に係る第1セル11を示す、軸方向Aに直交する断面図である。図示されるように、第1外周壁51は、第2外周壁52および第3外周壁53に対して傾斜した平板状となっており、その外面である傾斜面70および内面11aが互いに平行な平面である。
この構成によっても、角部が90度のような比較的鋭い角度を有することがなく、角部における欠けや角部を起点とした結合部3へのクラックの発生を防止できる。
また、傾斜面70および内面11aが互いに平行であるため、第1外周壁51の厚みが均一となる。その結果、熱が加わった際に応力が第1外周壁51の特定の部分に集中することがなく歪みが生じにくくなり、温度上昇と下降の繰り返しがあったとしても第1外周壁51においてクラックの発生を防止できる。
第1の変形例の場合、軸方向Aに直交する断面において、第1セル11は、直角に交わる縦壁30および横壁40の内面11b,11cによる線分と、縦壁30の内面11bから横壁40の内面11cに延び、これら内面11b,11cに対して傾斜した第1外周壁51の平らな内面11aによる線分とで囲まれる直角三角形となる。
図6は、第2の変形例に係る第1セル11を示す、軸方向Aに直交する断面図である。図示されるように、第1外周壁51は、第2外周壁52と連続し横方向に沿った、幅の狭い平板状の第1部分壁51aと、第3外周壁と連続し縦方向に沿った、幅の狭い平板状の第2部分壁51bと、第1部分壁51aおよび第2部分壁51bと連続し、所定の曲率半径で湾曲した湾曲部51cとを有する。そして、湾曲部51cの外面がアール面60となる。
本変形例によっても、角部が90度のような比較的鋭い角度を有することがなく、角部における欠けや角部を起点とした結合部へのクラックの発生を防止できる。
また、第1部分壁51a、第2部分壁51bおよび湾曲部51cの厚みが同一かほぼ同一である。その結果、熱が加わった際に応力が第1外周壁51の特定の部分に集中することがなく歪みが生じにくくなり、温度上昇と下降の繰り返しがあったとしても第1外周壁51においてクラックの発生を防止できる。
この場合、軸方向Aに直交する断面において、第1セル11は、直角に交わる縦壁30および横壁40の内面11b,11cによる線分と、縦壁30の内面11bに対して垂直に連続した第1部分壁51aの平らな内面11dによる線分と、横壁40の内面11cに対して垂直に連続した第2部分壁51bの平らな内面11eによる線分と、湾曲部51cの内面11fによる弧とで囲まれる変形扇形状となる。
ここで、内面11dの横方向長さL7は、内面11dと対向する内面11cの横方向長さL6の1/2以下が好ましく、1/3以下がさらに好ましい。同様に、内面11eの縦方向長さL8は、内面11eと対向する内面11bの縦方向長さL5の1/2以下が好ましく、1/3以下がさらに好ましい。これにより、湾曲部51cの曲率半径が小さくなりすぎることがなく、角部における欠けや角部を起点とした結合部へのクラックの発生をより一層防止できる。
図7は、第3の変形例に係る第1セルを示す、軸方向Aに直交する断面図である。本変形例に係る第1外周壁51は、第2の変形例と比較して、湾曲部51cの代わりに、第1部分壁51aおよび第2部分壁51bと連続する、第1部分壁51aおよび第2部分壁51bに対して傾斜した平板状の傾斜部51dを備える点で異なる。傾斜部51dは、第1部分壁51aおよび第2部分壁51bに対して傾斜した、傾斜面70である外面と内面11gとを有する。
本変形例によっても、角部が90度のような比較的鋭い角度を有することがなく、角部における欠けや角部を起点とした結合部3へのクラックの発生を防止できる。
また、第1部分壁51a、第2部分壁51bおよび傾斜部51dの厚みが同一かほぼ同一である。その結果、熱が加わった際に応力が第1外周壁51の特定の部分に集中することがなく歪みが生じにくくなり、温度上昇と下降の繰り返しがあったとしても第1外周壁51においてクラックの発生を防止できる。
この場合、軸方向Aに直交する断面において、第1セル11は、直角に交わる縦壁30および横壁40の内面11b,11cによる線分と、縦壁30の内面11bに対して垂直に連続した第1部分壁51aの平らな内面11dによる線分と、横壁40の内面11cに対して垂直に連続した第2部分壁51bの平らな内面11eによる線分と、第3部分壁の内面11gによる線分とで囲まれる変形三角形状となる。
本変形例においても、内面11dの横方向長さL7は、内面11dと対向する内面11cの横方向長さL6の1/2以下が好ましく、1/3以下がさらに好ましい。同様に、内面11eの縦方向長さL8は、内面11eと対向する内面11bの縦方向長さL5の1/2以下が好ましく、1/3以下がさらに好ましい。これにより、湾曲部51cの曲率半径が小さくなりすぎることがなく、角部における欠けや角部を起点とした結合部へのクラックの発生をより一層防止できる。
なお、第1〜第3の変形例のいずれにおいても、第1セル11における縦壁30の内面11bの縦方向長さL5は、第2セル12における縦壁30の内面の縦方向長さL3と同一かほぼ同一である。また、第1セル11における横壁40の内面11cの横方向長さL6も、第2セル12における横壁40の内面の横方向長さL4と同一かほぼ同一である。そのため、第1セル11は第2セルと同等のフィルター機能を有する。
また、第1〜第3の変形例のいずれにおいても、2つの第2外周壁52は平行であり、それらの間に位置する全ての縦壁30の縦方向長さL1が同一かほぼ同一である。また、2つの第3外周壁53は平行であり、それらの間に位置する全ての横壁40の横方向長さL2が同一かほぼ同一である。そのため、応力が角部に集中することがなく、角部での破損を防止できる。
<その他>
上記の説明では、ハニカムセグメント体2の軸方向Aに直交する断面の四隅に位置する
第1セル11の全てが、アール面60を有する第1外周壁51、縦壁30および横壁40により囲まれるものとした。
上記の説明では、ハニカムセグメント体2の軸方向Aに直交する断面の四隅に位置する
第1セル11の全てが、アール面60を有する第1外周壁51、縦壁30および横壁40により囲まれるものとした。
しかしながら、図1に示されるようなハニカムフィルター1において、外周側に配置されるハニカムセグメント体2については、1隅または2隅に位置する第1セル11のみを、アール面60を有する第1外周壁51、縦壁30および横壁40により囲まれるものとし、それ以外の隅に位置する第1セル11については、アール面60を有さない外周壁、縦壁30および横壁40により囲まれるようにしてもよい。すなわち、ハニカムフィルター1の四隅に位置するハニカムセグメント体2については、内側に位置する1隅の第1セル11のみを、アール面60を有する第1外周壁51、縦壁30および横壁40により囲まれるものとする。また、ハニカムフィルター1の外周側に位置し、かつ、四隅に位置しないハニカムセグメント体2については、内側に位置する2隅の第1セル11のみを、アール面60を有する第1外周壁51、縦壁30および横壁40により囲まれるものとする。なお、ハニカムフィルター1の内側に位置するハニカムセグメント体2については、四隅に位置する第1セル11の全てが、アール面60を有する第1外周壁51、縦壁30および横壁40により囲まれるものとする。なぜなら、図1に示されるハニカムフィルター1は、固定される金属製容器の形状(例えば円柱状)に合わせて外周が加工される場合がある。その際、加工で除去される位置の第1セル11についてはアール面60を有する第1外周壁51に囲まれる必要がないからである。
なお、本発明は、上述した各実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
本発明は、排ガス浄化フィルターおよび排ガス浄化装置を製造する産業分野のみならず、乗用車、バス、トラック等の車両や、建設機械等の産業機械においても、利用することができる。
1 ハニカムフィルター
2 ハニカムセグメント体
3 結合部
10 セル
11 第1セル(隅セル)
12 第2セル(隅セル以外のセル)
20 セル壁
30 縦壁(第1壁)
40 横壁(第2壁)
50 外周壁
51 第1外周壁
51a 第1部分壁
51b 第2部分壁
51c 湾曲部
51d 傾斜部
52 第2外周壁
53 第3外周壁
60 アール面
70 傾斜面
A 軸方向
2 ハニカムセグメント体
3 結合部
10 セル
11 第1セル(隅セル)
12 第2セル(隅セル以外のセル)
20 セル壁
30 縦壁(第1壁)
40 横壁(第2壁)
50 外周壁
51 第1外周壁
51a 第1部分壁
51b 第2部分壁
51c 湾曲部
51d 傾斜部
52 第2外周壁
53 第3外周壁
60 アール面
70 傾斜面
A 軸方向
Claims (10)
- 複数の角柱状のハニカムセグメント体が結合部により結合されたハニカムフィルターを構成するハニカムセグメント体であって、
複数のセルが延伸する軸方向に直交する断面においてセルを区画するためのセル壁を備え、
上記セル壁は、上記軸方向に直交する断面において格子状に形成された、列方向に延びる複数の第1壁および行方向に延びる複数の第2壁と、当該第1壁および第2壁の外側に形成される外周壁とを含み、
上記複数の第1壁の全ては、列方向の長さが同じかほぼ同じであり、
上記複数の第2壁の全ては、行方向の長さが同じかほぼ同じであり、
上記軸方向に直交する断面において隅に位置するセルである隅セルを囲む部分の外周壁を第1外周壁としたとき、当該第1外周壁は、均一な厚みを有しており、少なくとも一部において、湾曲しているか、または、第1外周壁以外の外周壁に対して傾斜していることを特徴とするハニカムセグメント体。 - 上記隅セルにおける第1壁の内面の列方向長さは、隅セル以外のセルにおける第1壁の内面の列方向長さと同一かほぼ同一であり、
上記隅セルにおける第2壁の内面の行方向長さは、隅セル以外のセルにおける第2壁の内面の行方向長さと同一かほぼ同一であることを特徴とする請求項1に記載のハニカムセグメント体。 - 上記第1外周壁以外の外周壁のうち、上記行方向に沿った壁の部分を第2外周壁とし、上記列方向に沿った壁の部分を第3外周壁としたとき、
上記第1外周壁が上記第2外周壁から上記第3外周壁にかけて湾曲していることを特徴とする請求項1または2に記載のハニカムセグメント体。 - 上記第1外周壁以外の外周壁のうち、上記行方向に沿った壁の部分を第2外周壁とし、上記列方向に沿った壁の部分を第3外周壁としたとき、
上記第1外周壁が上記第2外周壁から上記第3外周壁にかけて傾斜していることを特徴とする請求項1または2に記載のハニカムセグメント体。 - 上記第1外周壁以外の外周壁のうち、上記行方向に沿った壁の部分を第2外周壁とし、上記列方向に沿った壁の部分を第3外周壁としたとき、
上記第1外周壁は、上記第2外周壁と連続し上記行方向に沿った第1部分壁と、上記第3外周壁と連続し上記列方向に沿った第2部分壁と、上記第1部分壁から上記第2部分壁にかけて湾曲した湾曲部とを備え、
上記隅セルにおける上記第1部分壁の内面の行方向長さは、当該隅セルにおける第2壁の内面の行方向長さの1/2以下であることを特徴とする請求項1または2に記載のハニカムセグメント体。 - 上記第1外周壁以外の外周壁のうち、上記行方向に沿った壁の部分を第2外周壁とし、上記列方向に沿った壁の部分を第3外周壁としたとき、
上記第1外周壁は、上記第2外周壁と連続し上記行方向に沿った第1部分壁と、上記第3外周壁と連続し上記列方向に沿った第2部分壁と、上記第1部分壁から上記第2部分壁にかけて傾斜した傾斜部とを備え、
上記隅セルにおける上記第1部分壁の内面の行方向長さは、当該隅セルにおける第2壁の内面の行方向長さの1/2以下であることを特徴とする請求項1または2に記載のハニカムセグメント体。 - 上記第1外周壁と上記第1外周壁以外の外周壁とは厚みが同一かほぼ同一であることを特徴とする請求項1から6の何れか1項に記載のハニカムセグメント体。
- 上記外周壁と上記第1壁と上記第2壁とは厚みが同一かほぼ同一であることを特徴とする請求項7に記載のハニカムセグメント体。
- 上記隅セル以外のセルは、上記軸方向に直交する断面において同じ断面形状を有していることを特徴とする請求項1から8の何れか1項に記載のハニカムセグメント体。
- 複数の請求項1から9の何れか1項に記載のハニカムセグメント体を結合部により結合させたことを特徴とするハニカムフィルター。
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JP2012070077A JP2013198884A (ja) | 2012-03-26 | 2012-03-26 | ハニカムセグメント体およびそれを備えたセラミックフィルター |
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Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN112236210A (zh) * | 2018-05-31 | 2021-01-15 | 康宁股份有限公司 | 具有蜂窝结构强化特征的蜂窝体及用于其的挤出模头 |
WO2023171540A1 (ja) * | 2022-03-10 | 2023-09-14 | 株式会社プロテリアル | 炭化珪素系ハニカムフィルタ |
WO2023171539A1 (ja) * | 2022-03-10 | 2023-09-14 | 株式会社プロテリアル | 炭化珪素系ハニカムフィルタ |
-
2012
- 2012-03-26 JP JP2012070077A patent/JP2013198884A/ja not_active Withdrawn
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN112236210A (zh) * | 2018-05-31 | 2021-01-15 | 康宁股份有限公司 | 具有蜂窝结构强化特征的蜂窝体及用于其的挤出模头 |
US11839995B2 (en) | 2018-05-31 | 2023-12-12 | Corning Incorporated | Honeycomb bodies with honeycomb structure strengthening features and extrusion dies therefor |
WO2023171540A1 (ja) * | 2022-03-10 | 2023-09-14 | 株式会社プロテリアル | 炭化珪素系ハニカムフィルタ |
WO2023171539A1 (ja) * | 2022-03-10 | 2023-09-14 | 株式会社プロテリアル | 炭化珪素系ハニカムフィルタ |
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