JP2013198086A - 設定装置、画像処理装置、設定方法、画像処理方法、及びプログラム - Google Patents

設定装置、画像処理装置、設定方法、画像処理方法、及びプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】 マスク設定に関する設定規則を設定装置とカメラ装置が予め共有していない場合でも、ユーザが意図した位置に適切にマスク画像を設定できるようにする。
【解決手段】 撮像画像にマスク画像を重畳する処理を行う画像処理装置に対して、撮像画像にマスク画像を重畳する位置を設定する設定装置であって、撮像画像においてマスク画像を重畳する重畳位置を決定する決定部と、撮像画像に対応づけられた座標平面におけるマスク画像の重畳位置を示す座標情報、及び、撮像画像における座標平面の位置を画像処理装置に設定する設定部とを有する。
【選択図】 図5

Description

本発明は、撮像画像上の所定の領域にマスク画像を重畳するための設定に関する。
従来、カメラが撮影した画像をネットワークを介して設定装置に送信し、撮影された画像を設定装置においてモニタリングする画像処理装置が知られている。このような画像処理装置においては、被写体のプライバシーを保護する機能も実現されている。
被写体のプライバシーを保護するための機能として、撮像画像上の所定の領域にマスク画像を重畳することで、所定の領域の撮像画像を見ることができないようにする方法が一般的に用いられている。
このような方法において、設定装置がマスク画像を設定する位置の座標とマスク形状の頂点数を指定することにより、撮像画像においてマスク画像を重畳する領域を設定する方法が知られている(例えば、特許文献1)。
特開2004−146890
ユーザが設定装置を用いて、撮像画像におけるマスク画像の重畳位置を設定する方法においては、マスク画像を重畳する画像処理装置と設定装置の双方がマスク設定に関する設定規則を共有している必要がある。従って、マスク設定に関する設定規則を共有していない画像処理装置と設定装置との間では、ユーザの意図に反した位置にマスク画像が設定される可能性があるという課題がある。
本発明はかかる問題を鑑みたものであり、マスク設定に関する設定規則を設定装置と画像処理装置が予め共有していない場合でも、ユーザが意図した位置に適切にマスク画像を設定できるようにすることを目的とする。
本発明にかかる設定装置は、撮像画像にマスク画像を重畳する処理を行う画像処理装置に対して前記撮像画像に前記マスク画像を重畳する位置を設定する設定装置であって、前記撮像画像において前記マスク画像を重畳する重畳位置を決定する決定手段と、前記撮像画像に対応づけられた座標平面における前記重畳位置を示す座標情報を前記画像処理装置に設定し、前記撮像画像における前記座標平面の位置を前記画像処理装置に設定する設定手段とを有することを特徴とする。
また本発明にかかる画像処理装置は、撮像画像に対応付けられた座標平面におけるマスク画像の位置を示す座標情報の設定及び撮像画像における前記座標平面の位置の設定を設定装置から受け付ける受付手段と、前記受付手段が受け付けた設定に基づいて前記撮像画像に前記マスク画像を重畳する重畳手段と、前記重畳手段が前記マスク画像を重畳した前記撮像画像を前記設定装置に送信する送信手段とを有することを特徴とする。
本発明によれば、マスク設定に関する設定規則を設定装置と画像処理装置が予め共有していない場合でも、ユーザが意図した位置に適切にマスク画像を設定することができる。
設定装置100の構成を示すブロック図である カメラ装置200の構成を示すブロック図である 第1から第3の実施例にかかるモニタリングシステムの構成を示す図である。 第1から第3の実施例にかかるモニタリングシステムが行うマスク設定処理を示すフローチャートである。 マスク画像設定画面300の一例を示した図である。 第1から第3の実施例にかかるモニタリングシステムがマスク設定処理において用いるコマンドの例を示した図である。 第3の実施例におけるモニタリングシステムが行うカメラ情報取得処理及び応答処理を示すフローチャートである。 第3の実施例にかかるモニタリングシステムがカメラ情報取得処理において用いるコマンドの例を示した図である。
以下に、本発明の好ましい実施の形態を、添付の図面に基づいて詳細に説明する。
<実施例1>
本実施例におけるモニタリングシステムの構成について図3を用いて説明する。本実施例におけるモニタリングシステムにおいて、設定装置100とカメラ装置200とがネットワークを介して接続される。
ネットワークとして、例えばEthernet(登録商標)等の通信規格を満足する複数のルータ、スイッチ、ケーブル等を用いることができる。本発明においてはカメラ装置200、設定装置100間の通信を行うことができるものであればその通信規格、規模、構成を問わない。例えば、ネットワークはインターネットや有線LAN(Local Area Network)、無線LAN(Wireless LAN)、WAN(Wide Area Network)等により構成されてもよい。
図3に示したモニタリングシステムにおいて、カメラ装置200は被写体の撮像を行う。また本実施例におけるカメラ装置200は撮像した撮像画像にマスク画像を重畳する画像処理装置としての機能を有する。図3に示したモニタリングシステムにおいて、設定装置100はカメラ装置200に対して、撮像画像にマスク画像を重畳する位置を設定する。
ユーザは設定装置100においてカメラ装置200の設定を変更するための設定アプリケーション(以下、設定ツール)を実行することができる。ユーザは設定ツールを用いてカメラ装置200に対し設定要求を行い、カメラ装置200の設定を変更する。
ユーザは設定ツールを用いて、撮像画像における所望の位置にマスク画像を重畳するマスク設定を行うことができる。設定装置100はカメラ装置200に対して、撮像画像にマスク画像を重畳する位置を設定する。設定ツールからは、マスク設定のほかに、可視範囲設定、プリセット位置設定等の設定の変更をカメラ装置200に対して行うことができるようにしてもよい。上記は設定内容の一例であり、設定ツールによって設定することができる内容は上記のものに限られない。また、設定ツールによって上述の設定内容の全てを設定可能である必要はない。
設定ツールにおけるマスク設定画面300の例を図3に示す。表示画面301はカメラ装置200から送られてくる画像を表示させる。
スライドバー302は、カメラ装置200の撮像方向を変更するために用いられるGUI(Graphical User Interface)である。スライドバー302を操作することにより、ユーザはカメラ装置200の撮像方向を所望のPTZ(Pan、Tilt、Zoom)位置に変更することができる。
マスク画像情報表示部303は、設定するマスク画像に関する情報を表示する。マスク画像に関する情報とは例えば、表示画面301内におけるマスクの座標値、当該座標の基準位置、マスクのサイズ(例えば幅、高さ等)、外観(例えば色、形状等)が含まれる。設定ボタン304は、マスク画像の設定の開始を指示するためのGUIである。
ユーザがマスク設定画面300を用いて矩形のマスク画像の領域を指定する場合の例を図5に示す。
まずマスク画像の形状を矩形に指定する操作について説明する。ユーザはマスク画像情報表示部303の「形状」の項目において矩形を指定する。「形状」の指定は、ユーザによる直接入力であってもプルダウンメニューによる選択入力であっても構わない。
次にマスク画像の位置及び大きさを指定する操作について説明する。ユーザは、後述のマウス105を操作して表示画面301において矩形の対角線を指示する。ユーザは、マウスポインタ501が軌跡502のように移動するようにマウス105を操作することにより、マスク画像の位置及び大きさを指定することができる。
ユーザの操作に応じてマウス105の軌跡502を対角線とする矩形503が設定される。このように、ユーザは表示画面301において矩形の対角線を指定することで、所望の位置と大きさを持つマスク画像用の矩形を指定することができる。このようにして、設定装置100は撮像画像においてマスク画像を重畳する重畳位置を決定する。
本実施例では、ユーザのマウス操作によって指定されたマスク画像についての情報が、マスク画像情報表示部303に表示される。「マスク画像座標」として、マウス105による対角線指示操作の開始点の画面内位置が「X」、「Y」に表示される。また、「サイズ」の情報として、マウス操作で指定した軌跡502から得られるマスク画像の「幅」、「高さ」の情報が表示される。
また本実施例では、ユーザのマウス操作によって指定されたマスク画像についての情報として、「画面内原点」と「マスク画像基準」の情報がマスク画像情報表示部303に表示される。ここで、本実施例において「画面内原点」とは、表示画面301のどの頂点を原点として扱うかを示す。図5のように「左上」を原点にする場合、横方向がX軸、縦方向がY軸となる。このようにして、マスク画像を重畳する位置を座標で表す座標平面と撮像画像とを対応付けることができる。撮像画像における座標平面の原点の位置を決定することにより、撮像画像における座標平面の位置を設定することができる。
「マスク画像基準」は、「マスク画像座標」が矩形のマスク画像のどの頂点に対応しているかを示す。「マスク画像基準」を設定することにより、マスク画像における基準箇所の位置を設定することができる。
さらに本実施例では、マスク画像の色も設定することができる。ユーザは、マスク画像情報表示部303の「外観」にある「色」の項目でマスク画像の色を指定する。これは、ユーザによる直接入力であってもカラーパレットを表示する指定入力であっても構わない。本実施例ではRGBの各値を設定する方法を想定しており、図5に示した例では、赤色の(255,0,0)が設定された場合を示している。
このようにユーザの操作により、設定するマスク画像の情報がマスク画像情報表示部303に反映される。
次に、設定装置100の構成を図1を用いて説明する。表示部101は、マスク設定画面を表示する。表示制御部102は、制御部103からの指示に従い、表示部101に表示させる表示データの制御を行う。
制御部103は、図1に示した各モジュールへの制御や、各モジュールから得られる情報を元に演算処理を行う。また制御部103は、図4(A)に示すフローチャートを用いて後述する処理の実行を制御する。例えば制御部103はマスク設定画面においてユーザが入力した情報に基づいて、撮像画像においてマスク画像を重畳する重畳位置を決定する。また、制御部103は、撮像画像に対応付けられた座標平面における前記マスク画像の重畳位置を示す座標情報をカメラ装置200に設定する。さらに制御部103は撮像画像における座標平面の位置をカメラ装置200に設定する。制御部103は例えば、CPU(Central Processing Unit)により構成される。
キーボード104、マウス105は、ユーザが設定装置100に対する操作を行うために用いる入力機器である。ユーザはこれらの入力機器を用いて設定ツールを操作し、マスク設定を行うことができる。
入力機器制御部106は、ユーザがキーボード104、マウス105を操作して入力するデータを設定装置100内部に取り込む。
映像処理制御部107は、後述の映像制御部108を制御する。映像制御部108は映像処理制御部107の要求に従い、符号化された映像データの復号化処理を行う。
記録制御部109は、記録部110への各種設定データなどの読み出しや書き込みを制御する。記録部110は記録制御部109から要求されるデータを読み出しや、記録を行う。また、記録部110は、制御部103がCPUとして構成される場合には、当該CPUに実行させるためのプログラムを記録する。
SDRAM制御部111は、SDRAM(Synchronous Dynamic Random Access Memory)112へのデータの一時記録や、記録されているデータの読み出しを制御する。SDRAM112は、設定装置100の動作中に生成される一時データを保持する。
通信制御部113は、通信部114における通信を制御する。通信部114は、通信制御部113の指示に従い、外部機器との間で情報のやり取りを実現する。例えば通信部114は、カメラ装置200に対するデータの送信や配信されてくる映像データを受信する。また、通信部114は図6(A)から(E)や図8(A)、(B)を用いて後述するコマンドの送受信を行う。
次にカメラ装置200の構成を図2を用いて説明する。本実施例では、カメラ装置200はカメラ部、雲台部、情報処理部の三つのブロックから構成される場合について説明する。三つのブロックは内部バス216で繋がれており、情報のやり取りを行うことが可能である。
レンズ部201は、撮像部203に被写体の像を結像する。レンズ制御部202は、レンズ部201を制御することにより、カメラ装置200の撮影画角、フォーカスなどを制御する。
撮像部203は、CMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)などの撮像素子などによって構成され、レンズ部201を介して入力される光を画像信号へ変換する。撮像制御部204は撮像部203から入力された画像信号をデジタルデータに変換する。
雲台部205は、カメラ装置200の撮像方向を変更する。雲台制御部206は、雲台部205を制御することにより、雲台のパン・チルト動作を制御する。
制御部207は図2に示した各モジュールへの制御や、各モジュールから得られる情報を元に演算処理をおこなうことが可能である。また制御部207は、本実施例において図4(B)に示すフローチャートを用いて後述する処理の実行を制御する。制御部207は例えばCPUにより構成される。
映像処理制御部208は、映像処理部209の制御を行う。映像処理部209は撮像制御部204から送られる撮像データを処理し、映像データを生成する。また、制御部207の制御により、生成する映像データの所望の位置にマスク画像を設定する。このようにして映像処理部209は撮像画像にマスク画像を重畳する。
記録制御部210は、記録部211への各種設定データなどの読み出しや、書き込みを制御する。記録部211は、記録制御部210から要求されるデータの読み出しや、記録を行う。また、記録部211は制御部207に実行させるためのプログラムを記録する。
SDRAM制御部212は、SDRAM213へのデータの一時記録や、記録されているデータの読み出しを制御する。SDRAM213は、カメラ装置200の動作中に生成される一時データを保持する。
通信制御部214は、通信部215を制御する。通信部215は通信制御部214からの指示に従い、設定装置100との間で画像データの送信や、コマンドの送受信を行う。例えば通信部215は、撮像画像におけるマスク画像の重畳位置を示す座標情報の設定を設定装置100から受け付ける。また、通信部215は、撮像画像における座標平面の位置の設定を設定装置100から受け付ける。
及び撮像画像における前記座標平面の位置の設定を設定装置から受け付ける受付手段と、
次に本実施例にかかるモニタリングシステムにおいてマスク画像の設定を行う際の、カメラ装置200と設定装置100との処理の流れを図4(A)及び(B)のフローチャートを用いて説明する。
まず設定装置100の処理について図4(A)を用いて説明する。設定装置100の制御部103がプロセッサを内蔵する形態では、図4の(A)の処理フローは、図4(A)に示す手順を制御部103に実行させるためのプログラムを示す。設定装置100の制御部103が内蔵するプロセッサはコンピュータであり、設定装置100が内蔵する記録部110から読み出したプログラムを実行する。
制御部103は、設定ツールのマスク設定画面が起動されると、マスク画像設定処理を開始する(S4000)。
次に制御部103は、マスク設定画面300に対するユーザの入力がなされたか判定する(S4001)。ユーザからの入力が無い場合には(S4001においてNoの場合)、制御部103はステップS4001の処理を繰り返す。
マスク設定画面300に対するユーザの入力がなされた場合(S4001においてYesの場合)、制御部103は、ステップS4001で発生したユーザ操作が設定ボタン304を押したものであったか否かの確認する(S4002)。設定ボタン304が押されたか否かの判定は、例えば、制御部103がマウス105からの入力信号を解析することで判定することができる。
ステップS4002において設定ボタン304が押された場合は、ステップS4004へ移行する。一方、設定ボタン304が押されていない場合には、ステップS4003へ移行する。
ステップS4003において、制御部103はユーザのマスク画像指定操作をGUIに反映させる処理を実行する。例えば制御部103は、図5を用いて説明したように、ユーザがマスク設定画面300の表示画面301において指定したマスク画像の情報を、マスク画像情報表示部303に反映させる。
ステップS4004において、制御部103はマスク設定画面300で指定されたマスク画像情報を読み込む。本実施例では、制御部103は、図5のマスク画像情報表示部303の各種情報を読み込む。
ステップS4004においてマスク画像情報の読み込みを完了すると、制御部103はマスク画像の設定を要求するためのマスク設定コマンドを生成する(S4005)。本実施例では制御部103は、ステップS4002で取得した情報を用いて所望の形式のデータをSDRAM112上に生成する。
ここで、マスク設定のためのマスク設定コマンドについて図6(A)及び(B)を用いて説明する。本実施例において、マスク設定のためのマスク設定コマンドはXML(Extensible Markup Language)形式で管理される。ただし、マスク設定コマンドの形式は特に限定しない。
図6(A)は、マスク設定を行うための設定規則について、設定装置100とカメラ装置200との間で予め相互に共有していることを前提とした場合に用いられるマスク設定コマンドを示している。本実施例において設定規則とは、マスクの大きさや位置を示す情報に基づいてマスク画像の設定を行うために、設定装置100及びカメラ装置200が共通して用いる情報のことをいう。設定規則の例については図6(B)を用いて後述する。
図6(A)の例では、<PrivacyMask設定要求>タグをルートタグとし、<PTZ位置>タグ,<PrivacyMask座標>タグ、<サイズ>タグ,<外観>タグがマスク設定コマンドとして用いられる。
<PTZ位置>タグは、PTZ位置を管理するタグであり、スライドバー302が示すPTZ位置の情報が格納される。<PrivacyMask座標>タグには、マスク画像情報表示部303の「プライバシーマスク座標」の項目に反映された情報が格納される。<サイズ>タグには、マスク画像情報表示部303の「サイズ」の項目に反映された情報が格納される。<外観>タグにはマスク画像情報表示部303の「外観」の項目に反映された情報が格納される。
設定装置100は、図6(A)に示したコマンドを用いて、マスク画像の設定要求をカメラ装置200に対して行う。このようにして、設定装置100は、撮像画像に対応づけられた座標平面におけるマスク画像の重畳位置を示す座標情報をカメラ装置200に設定する。
次に、本実施例における設定装置100が、カメラ装置200に対してマスク画像設定を要求するためのマスク設定コマンドの例を図6(B)に示す。
図6(B)のマスク設定コマンドでは、図6(A)に示したマスク設定コマンドに加えて<補助情報>タグが追加されている。<補助情報>タグは、マスク設定を行うために用いる補助情報を示す。この補助情報は、マスクの大きさや位置を示す情報に基づいてマスク画像の設定を行うために、設定装置100及びカメラ装置200が共通して用いる設定規則として用いられる。
本実施例において、<補助情報>タグは、<画面内原点>タグと<PrivacyMask基準>タグを子要素として持つ。
<画面内原点>タグは、撮像画像の表示画面を二次元の座標平面として表す場合の原点の位置を示す。例えば、表示画面の左上頂点、左下頂点、右上頂点、右下頂点、中心などを原点として設定することができる。このようにして原点を設定することにより、<PrivacyMask座標>タグの情報が表示画面内のどの位置を示しているか表すことができる。表示画面において原点とする位置は上述の例に限られない。このようにして、設定装置100は、撮像画像における座標平面の位置をカメラ装置200に設定する。
また、<PrivacyMask基準>タグは、マスク画像上の基準とする箇所を示す。マスク設定の際には、<PrivacyMask座標>によって指定される座標位置に、このマスク画像における基準箇所が重なるようにマスク画像の位置が設定される。例えば、マスク画像の頂点のうちのいずれかの点を基準箇所として設定することができる。あるいは、マスク画像の中心を基準箇所として設定することができる。マスク画像が矩形として設定される場合、基準とする箇所をマスク画像の左上頂点、左下頂点、右上頂点、右下頂点、中心などと設定することができる。マスクの形状は矩形に限られず、例えば、多角形や、円形などのマスク画像の設定なども可能である。また、マスク画像上の基準とする箇所は上述の例に限られない。このようにして、設定装置100はマスク画像における基準箇所の位置をカメラ装置200に設定する。
制御部103は、この<補助情報>タグをマスク設定コマンドに付加するように制御ことにより、マスク設定に用いる設定規則を、設定装置100とカメラ装置200との間で相互に共有することができる。従って、マスク設定に用いる設定規則を設定装置100とカメラ装置200が予め共有していない場合であっても、撮像画像において、設定装置100で指定された位置に適切にマスク画像を重畳することができる。
マスク設定コマンドを生成すると、制御部103は生成したマスク設定コマンドをカメラ装置200に送信する制御を行う(S4006)。ステップS4006において、制御部103は通信制御部113とSDRAM制御部111を制御して、SDRAM112から通信部114へデータを送出する。
マスク設定コマンドをカメラ装置200に送信すると、制御部103はカメラ装置200からの応答メッセージが受信されたか確認する(S4007)。制御部103は通信制御部113をポーリングすることにより、応答メッセージが受信されたか確認することができる。応答メッセージの受信が確認できなかった場合には(ステップS4007でNoの場合)、制御部103は、ステップS4007の処理を繰り返す。応答メッセージを受信した場合(ステップS4007でYesの場合)は、制御部103はマスク画像設定処理を終了する(S4008)。
次に本実施例にかかるモニタリングシステムにおいてマスク画像の設定を行う際の、カメラ装置200の処理の流れを図4(B)のフローチャートを用いて説明する。
カメラ装置200の制御部207がプロセッサを内蔵する形態では、図4(B)の処理フローは、図4(B)に示す手順を制御部207に実行させるためのプログラムを示す。カメラ装置200の制御部207が内蔵するプロセッサはコンピュータであり、カメラ装置200が内蔵する記録媒体110から読み出したプログラムを実行する。
カメラ装置200が起動されると、制御部207は処理を開始する(S4100)。まず、制御部207は、設定装置100からコマンドを受信があったか否か判定する(S4101)。コマンドの受信があったか否かの判定は、制御部207が通信制御部217をポーリングすることにより実現可能である。コマンドの受信が確認できなかった場合(S4101でNoの場合)、制御部207はステップS4101の処理を繰り返す。
一方コマンドの受信が確認できた場合(ステップS4101でYesの場合)は、ステップS4101で受信したコマンドを解析する。本実施例においては、コマンドとしてXML形式を想定している。ただし、コマンドの形式はXML形式に限定されるものではない。制御部207はSDRAM213に展開されたXMLタグの情報に基づいてコマンドの解析を行う。
続いて制御部207は、受信したコマンドがマスク画像の設定を要求するコマンドであるか判定する(S4103)。マスク画像の設定を要求するコマンドであるか否かの判定は、受信したコマンドのルートタグを確認することで行うことができる。例えば、コマンドのルートタグが図6(A)、(B)に示すように、<PrivacyMask設定要求>タグである場合、そのコマンドがマスク画像の設定を要求するコマンドであると判定することができる。
判定の結果、受信したコマンドがマスク画像の設定を要求するコマンドでなかった場合(S4103でNoの場合)、制御部207は受信した要求に対応するコマンド処理を実行後、ステップS4101の処理に戻る。
一方、受信したコマンドがマスク画像の設定を要求するコマンドであった場合(S4103でYesの場合)、制御部207はマスク画像の設定処理に移行する。
受信したコマンドが図6(B)で表現されるマスク設定コマンドであった場合、制御部103は、まず<PTZ位置>タグの情報に従いカメラ装置200のPTZ位置を変更する(S4105)。すなわち、制御部207は、レンズ制御部202と雲台制御部206を制御して、レンズ部201と雲台部205をコマンドに記載された位置に移動させる。
続いて、制御部207は、マスク画像の設定に関する補助情報が存在するか否かを判定する(S4106)。マスク画像の設定に関する補助情報が存在するか否かは、マスク設定コマンド内に<補助情報>タグと、それに続く<画面内原点>タグと<PrivacyMask基準>タグが存在するか否かを確認することにより行うことができる。
マスク画像の設定に関する補助情報が確認された場合(ステップS4106でYesの場合)、制御部207は<補助情報>タグの情報を使用して、映像処理制御部208を介して映像処理部209にマスク画像の設定を実行させる(S4107)。
図6(B)の例では、<外観>タグ内の<形状>タグとして「矩形」と記載れており、且つ<補助情報>タグ内で<画面内原点>タグとして「左上」、<PrivacyMask基準>タグとして「左上」と記載されている。これらのタグの情報から、制御部207は、<PrivacyMask座標>タグが示す座標(X、Y)=(20、30)が、表示画面の左上を原点とする座標における、矩形のマスク画像左上の頂点の座標を意味していると認識できる。
そして制御部207は、<PrivacyMask座標>タグが示すマスク画像の位置と<サイズ>タグが示すマスク画像の大きさを映像処理制御部208に設定する。これにより、映像処理部209で処理される撮像画像には、マスク設定画面300からユーザが指定した位置にマスク画像が設定される。このようにして、カメラ装置200は設定装置100から受け付けた設定に基づいて撮像画像にマスク画像を重畳する。
受信したマスク設定コマンドに、マスク画像の設定に関する補助情報が確認されなかった場合(S4106においてNoの場合)、制御部207は、カメラ装置200に予め設定されている設定規則に従ってマスク画像の位置を特定する(S4108)。すなわち、制御部207は、カメラ装置200が予め保持している座標の原点の情報、マスク画像の基準位置と、<PrivacyMask座標>タグが示す座標に基づいてマスク画像の位置を特定する。そして<外観>タグ内の<形状>タグの情報と、<サイズ>タグの情報に従い映像処理制御部208を設定する。これにより、映像処理部209で処理される撮像画像にマスク画像が重畳されることになる。
マスク画像が設定されると、制御部207は、応答メッセージを生成する制御を行う(S4109)。制御部207は、応答メッセージとして、例えば図6(C)に示すようなXML形式のデータをSDRAM213に生成する。
図6(C)に示した応答メッセージでは、<PrivacyMask設定要求応答>タグをルートタグとして、<処理結果>タグ、<PrivacyMask情報>タグを構成要素としている。
<処理結果>タグは、図6(B)のマスク設定コマンドに対する処理結果の情報を記載する。本実施例では、マスク設定が完了すれば「OK」を記載し、マスク設定が完了しなかった場合には「NG」が記載される。
<PrivacyMask情報>タグは、設定したマスク画像の情報記載するタグであり<識別子>タグを有する。<識別子>タグには、設定されたマスク画像の識別子の情報が記載される。
図6(C)に示した応答メッセージの例では、<処理結果>タグとして「OK」が記載され、マスク設定要求が完了したことが記載される。また、<PrivacyMask情報>タグの<識別子>タグに、設定したマスク画像の識別番号の情報として「1」が記載される。
続いて制御部207は、生成した応答メッセージを送信する制御を行う(S4110)。制御部207が通信制御部214とSDRAM制御部212を制御することによりSDRAM213上の応答メッセージが通信部215から送出される。送信処理が完了すると、ステップS4101に移行し、次のコマンド処理のために待機する。
本実施例における設定装置100は、マスク設定コマンドに、<画面内原点>タグと<PrivacyMask基準>タグを子要素に持つ<補助情報>タグを付加してカメラ装置200に送信する。また、本実施例におけるカメラ装置200は、マスク設定コマンドに付加された<補助情報>タグによって示される情報から、マスク設定を行うための設定規則を補助情報として取得する。このようにして、設定装置100とカメラ装置200がマスク設定規則を予め共有していない場合でも、ユーザが意図した表示画面の位置に適切にマスク画像を設定することができる。
本実施例では、補助情報として、表示画面内の原点を示す情報とマスク画面上の基準点を示す情報をマスク設定コマンドに付加する場合について説明したが、補助情報として付加する情報はこれらに限らない。
例えば、マスク画像を回転させるために用いる情報を補助情報として、マスク設定コマンドに付加することとしてもよい。マスク画像を回転させるために用いる補助情報を付加したマスク設定コマンドの例を図6(D)に示す。図6(D)の例では、<補助情報>タグ内に<回転>タグを付加し、<回転>タグ内の<角度>タグと<方向>タグに回転の情報を記載することができる。このコマンドにより設定されるマスク画像は、<PrivacyMask座標>タグの座標を中心とし、幅・高さが60となる矩形を時計回りに45°回転させたものとなる。また<PrivacyMask基準>タグとして「左上」が記載されていれば、<PrivacyMask座標>タグの座標が左上の頂点となる矩形を、<PrivacyMask座標>タグを中心に時計回りに45°回転させたものとすることができる。このように、様々な回転方法に従うマスク画像の設定にも対応することが可能である。このようにして、設定装置100はカメラ装置200が撮像画像上に設定するマスク画像を、基準箇所の座標平面における位置を中心として回転させるための設定を行うことができる。
本実施例では<補助情報>タグ内の<画面内原点>タグにより、表示画面における原点位置を指定する場合について説明したが、表示画面における原点位置のかわりに撮像部203が撮像した撮像画像における原点位置を指定することとしてもよい。
また本発明は、カメラの撮像方向や画角を変更して撮像可能な撮像可能範囲におけるマスク画像の位置や大きさを設定装置100から指定する場合にも適用することができる。例えば、<補助情報>タグ内の<画面内原点>タグのかわりに、<撮像可能範囲内原点>タグを設け、撮像可能範囲における原点位置を指定することができる。このようにして、設定装置100とカメラ装置200との間で、撮像可能範囲においてマスク画像の位置や大きさを設定するための設定規則を共有することができる。
また本実施例では、補助情報として、表示画面における原点位置、及び、マスク画像における基準点の位置をマスク設定コマンドに付加する場合について説明したが、必ずしも両者を付加する必要はない。
例えば、矩形のマスク画像の上下左右の辺の位置を指定して、マスクの位置及び大きさを設定する場合には、マスク画像における基準点の位置の情報は付加せず、表示画面における原点位置のみマスク設定コマンドに付加するようにすることとしてもよい。すなわち、図6(B)に示した例では<補助情報>タグ内に<画面内原点>タグのみ記述するようにしてもよい。
マスク画像の上下左右の辺の位置を指示してマスクを設定する場合とは、例えば、直交するX軸とY軸による座標平面で表示画面を表し、上の辺の位置はY=10、下の辺はY=5、左の辺はX=5、右の辺はX=15というようにしてマスクを設定する場合である。このマスク設定情報は図6(A)の<PrivacyMask座標>タグによって表すことができる。
このように、マスク座標の設定方法等に応じて、適宜必要な補助情報を設定コマンドに付加することができる。
<実施例2>
本発明の第1の実施例では、雲台機能を有するカメラ装置200における例を説明した。しかしながら本発明は、雲台機能を搭載しないカメラ装置でも実施可能である。本実施例におけるカメラ装置は、図2を用いて説明したカメラ装置200の構成のうち、雲台部205及び雲台制御部206を有さない。それ以外の構成は図2に示した構成と同じなので説明を省略する。また、本実施例における設定装置100の構成は図1を用いて説明した構成と同じである。
雲台機能を搭載しないカメラ装置によって撮像される撮像画像に対するマスク画像の設定においては、マスク設定画面300の表示として、PTZ操作に用いるスライドバー302をグレーアウトにすることが一般的である。このようにして、ユーザにPTZ操作ができないことを明示的に認識させることができる。
設定装置100の制御部103は、マスク設定コマンドとして図6(E)に示すようなコマンドを生成する。<PTZ位置>タグを空タグとすることで、PTZ制御が存在しないことを明示的に指示する。その他の処理は実施例1において図4(A)を用いて説明した処理と同様である。
カメラ装置200は、受信したマスク設定コマンドの<PTZ位置>タグが空タグであることを受けて、図4(B)に示した処理のうちS4105の処理をスキップする。その他の処理は実施例1において図4(A)を用いて説明した処理と同様である。
本実施例におけるモニタリングシステムは、雲台機能を搭載しないカメラ装置200と設定装置100がマスク設定規則を予め共有していない場合でも、ユーザが意図した表示画面の位置に適切にマスク画像を設定することができる。
<実施例3>
第3の実施例では、カメラ装置200に対してマスク設定を行うために用いるカメラ情報を、設定装置100が予めカメラ装置200から取得する例について説明する。
本実施例におけるカメラ装置200、設定装置100の構成は、実施例1において図1及び図2を用いて説明した構成と同じであるため、説明を省略する。
以下、本実施例におけるモニタリングシステムが行う処理について、図7(A)及び(B)のフロー図を用いて説明する。
本実施例における設定装置100の処理について図7(A)を用いて説明する。設定装置100の制御部103がプロセッサを内蔵する形態では、図7の(A)の処理フローは、図7(A)に示す手順を制御部103に実行させるためのプログラムを示す。設定装置100の制御部103が内蔵するプロセッサはコンピュータであり、設定装置100が内蔵する記録媒体110から読み出したプログラムを実行する。
本実施例においては、マスク設定画面300を起動すると、設定装置100の制御部103はカメラ情報の取得を開始する(S7000)。ここでカメラ情報とは、設定装置100がカメラ装置200に対して設定可能なパラメータの範囲や設定規則を示す情報のことをいう。
カメラ情報の取得が開始されると、制御部103は、カメラ情報取得コマンドを生成する制御を行う(S7001)。本実施例では、制御部103が、図8(A)に示した形式のデータをSDRAM112上に生成する。
図8(A)に示したデータは、カメラ情報取得コマンドの例である。図8(A)の例では、<カメラ情報取得要求>タグをルートタグとし、マスク設定画面300において設定可能な項目についてのタグの内容が空となっている。本実施例では、<PTZ位置/>、<PrivacyMask座標/>、<サイズ/>、<外観>タグ内に<色/>、<形状/>、そして<補助情報/>がそれぞれ空タグとして記載されている。
カメラ情報取得コマンドが生成されると、制御部103はSDRAM112上に生成したカメラ情報取得コマンドをカメラ装置200に送信する制御を行う(S7002)。制御部103が、通信制御部113とSDRAM制御部111を制御することによりSDRAM112から通信部114へデータが送出される。
カメラ情報取得コマンドをカメラ装置200に送信すると、制御部103は、カメラ装置200からの応答メッセージを受信したか確認する制御を行う(S7003)。制御部103は通信制御部113をポーリングすることにより、応答メッセージの受信を確認することができる。応答メッセージの受信が確認できなかった場合(S7003でNoの場合)には、制御部103はステップS7003の処理を繰り返す。
応答メッセージには、例えば、カメラ装置200が座標平面の原点として設定することができる撮像画像上の位置の候補を示す候補情報が含まれる。また、応答メッセージは例えば、カメラ装置200がマスク画像の基準箇所として設定することができるマスク画像上の位置の候補を示す候補情報が含まれる。
応答メッセージを受信した場合は(S7003でYesの場合)、応答メッセージの内容をマスク設定画面300に反映させる(S7004)。制御部103はSDRAM112に展開されている応答メッセージの情報を、マスク設定画面300の設定情報に書き込む。
応答メッセージの内容をマスク設定画面300に反映させる場合の例として、図5に示したマスク画像情報表示部303の画面内原点の項目を「左上」、「左下」、「右上」、「右下」、「中央」等の候補からプルダウンで選択できるようにすることができる。プルダウンの候補には、カメラ装置200において、画面内原点として設定可能な候補が反映される。プライバシーマスク基準の項目についても同様に、「左上」、「左下」、「右上」、「右下」、「中央」等の候補からプルダウンで選択できるようにすることができる。プルダウンの候補には、カメラ装置200において、マスク画像の基準箇所として設定可能な候補が反映される。
また、応答メッセージの内容をマスク設定画面300に反映させる場合の例として、マスク設定画面300の補助情報の項目にユーザが入力した指定内容が、カメラ装置200において設定できない内容である場合に、警告メッセージを表示するようにしてもよい。例えば、カメラ装置200が画面内原点を「左上」にしか設定できない場合に、ユーザがマスク設定画面300を用いて画面内原点を「中央」に設定しようとした場合に、画面内原点を「中央」に設定できないことを示す警告メッセージを表示させることができる。
このようにして、応答メッセージとして取得した候補情報のうちいずれかの撮像画像上の位置を座標平面の原点としてカメラ装置200に設定する。あるいは、応答メッセージとして取得した候補情報のうちいずれかの基準箇所の位置をカメラ装置200に設定する。
マスク設定画面300に応答メッセージの内容を反映させると、制御部103はカメラ情報取得処理を終了する(S7005)。
次に、本実施例におけるカメラ装置200の処理について図7(B)を用いて説明する。カメラ装置200の制御部207がプロセッサを内蔵する形態では、図7(B)の処理フローは、図7(B)に示す手順を制御部207に実行させるためのプログラムを示す。カメラ装置200の制御部207が内蔵するプロセッサはコンピュータであり、カメラ装置200が内蔵する記録媒体110から読み出したプログラムを実行する。
図7(B)に示した処理手順のうち、S7100からS7102までの処理は、第1の実施例で説明したS4100からS4102までの処理と同じであるので説明を省略する。
ステップS7103では、制御部207は、S7101で受信したコマンドがカメラ情報を要求するコマンドであったか否か判定する。制御部207は、受信したコマンドのルートタグを確認することで、受信したコマンドがカメラ情報を要求するコマンドであるか否かを判定する。図7(A)に示すコマンドは<カメラ情報取得要求>タグがルートタグであるため、制御部207は、このコマンドがカメラ情報を要求するコマンドであると判定する。
受信したコマンドがカメラ情報取得コマンドでなかった場合(S7103においてNoの場合)は対応するコマンド処理を実行する(S7104)。そして、ステップS7101の処理に戻る。
一方、受信したコマンドがカメラ情報取得コマンドである場合(S7103においてYesの場合)、制御部207は受信したカメラ情報取得コマンドに補助情報を要求するタグが有るか否か判定する(S7105)。には、制御部207はステップS7106の処理に移行する。
補助情報を要求する<補助情報/>タグがコマンドに含まれる場合(S7105においてYesの場合)、制御部207は補助情報を含むカメラ情報を返すための応答メッセージを生成する(S7106)。本実施例では図8(A)に示したカメラ情報取得コマンドに対する応答として、図8(B)に示す応答メッセージを生成する。
図8(B)に示す応答メッセージは、<カメラ情報応答>タグをルートタグとして、<PTZ位置>タグ、<PrivacyMask座標>タグ、<サイズ>タグ、<外観>タグ、<補助情報>タグを有している。
<PTZ位置>タグには、カメラ装置200に対してPTZ位置を設定可能な範囲が<Pan>、<Tilt>、<Zoom>の各タグに記載される。
<PrivacyMask座標>タグには、カメラ装置200の撮像可能範囲内において、マスク画像を設定可能な範囲が座標情報として<X>、<Y>の各タグに記載される。
<サイズ>タグには、マスク画像を設定するサイズに関して設定可能な幅及び高さが<Width>、<Height>の各タグに記載される。
<外観>タグには、マスク画像を設定する外観に関して設定可能な範囲が<色>、<形状>の各タグに記載される。<色>はRGB空間において色設定を行うことが可能であることを示し、<形状>は受け付け可能なマスク形状の種類を示す。
<補助情報>タグには、マスク画像を設定するための設定規則として選択可能な候補が<画面内原点>、<PrivacyMask基準>、<回転>の各タグに記載される。
<画面内原点>タグには、表示画面において原点として設定することができる箇所が列挙される。このようにしてカメラ装置200は、表示画面における原点位置の候補を設定装置100に通知することができる。
<PrivacyMask基準>タグには、実施例1において説明した、マスク画像における基準箇所として設定することができる箇所の候補が列挙される。このようにしてカメラ装置200は、マスク画像における基準箇所として設定することができる箇所の候補設定装置100に通知することができる。
<回転>タグには、実施例1において説明した、回転情報として設定可能な範囲が<角度>、<方向>の各タグで記載される。
以上を応答メッセージとして、マスク設定画面300に、カメラ装置200の能力情報を通知することが可能となる。応答メッセージ内容は上述の例に限られない。また、上述の補助情報は全て記述されなくてもよい。
また、本実施例では<補助情報>タグ内の<画面内原点>タグにより、表示画面における原点位置の候補を列挙する場合について説明したが、表示画面における原点位置のかわりに、撮像部203が撮像した撮像画像における原点位置の候補を列挙することとしてもよい。また、<補助情報>タグ内の<画面内原点>タグのかわりに、<撮像可能範囲内原点>タグを設け、撮像可能範囲における原点位置の候補を列挙することとしてもよい。
ステップS7105において、補助情報を要求する<補助情報/>タグがカメラ情報取得コマンドに含まれていないと判定した場合には、制御部207は、補助情報を含まないカメラ情報を返すための応答メッセージを生成する(S7017)。
応答メッセージの生成が完了すると、制御部207は応答メッセージを送信する制御を行う。制御部207は、通信制御部214とSDRAM制御部212を制御して、SDRAM213上の応答メッセージを通信部215から送出する制御を行う(S7108)。
応答メッセージを通信部215から送出すると、制御部207はカメラ情報応答処理を終了する。
以上のように、図7のフロー図の処理により、図3のモニタリングシステムにおいて、マスク設定画面300とカメラ装置200間で、マスク画像設定において利用できる設定情報を共有することが可能となる。特にマスク画像能力取得要求コマンドによるやり取りにおいて<補助情報>タグを付与することで、ユーザに様々な設定でのマスク画像を設定できるようにする。
以降は第1の実施例で説明した図4のフロー図に従うことで、マスク設定画面300とカメラ装置200が常に同じ能力情報を共有した上でマスク画像設定処理を実行することができる。これにより、如何なる条件であってもユーザの意思に沿ったマスク画像を設定することが可能となる。
これにより、マスク画像設定において補助情報を効率的に活用したマスク画像設定を行うことが可能となる。
<その他の実施例>
上述の本実施例1から4では、図2のようにカメラ部と情報処理部が一体となっている構成について説明したが、これに限られない。例えば、カメラ装置と、カメラ装置が撮像した撮像画像に対してマスク画像を重畳する処理を行う情報処理装置をそれぞれ設け、ネットワークによって両者が接続される構成としてもよい。このような構成では、設定装置100は当該情報処理装置に対して、設定規則情報を付加したマスク設定コマンドを送信することにより、マスク設定のための設定規則を共有し、ユーザが意図した表示画面の位置に適切にマスク画像を設定することができる。
また、本発明は、以下の処理を実行することによっても実現される。即ち、上述した実施形態の機能を実現するソフトウェア(プログラム)を、ネットワーク又は各種記憶媒体を介してシステム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU等)がプログラムを読み出して実行する処理である。
100 設定装置
103 制御部
108 映像処理部
114 通信部
200 カメラ装置
207 制御部
209 映像処理部
215 通信部

Claims (15)

  1. 撮像画像にマスク画像を重畳する処理を行う画像処理装置に対して前記撮像画像に前記マスク画像を重畳する位置を設定する設定装置であって、
    前記撮像画像において前記マスク画像を重畳する重畳位置を決定する決定手段と、
    前記撮像画像に対応づけられた座標平面における前記重畳位置を示す座標情報、及び、前記撮像画像における前記座標平面の位置を前記画像処理装置に設定する設定手段と
    を有することを特徴とする設定装置。
  2. 前記設定手段は、前記撮像画像における前記座標平面の原点の位置を前記画像処理装置に設定することを特徴とする請求項1に記載の設定装置。
  3. 前記設定手段は、前記マスク画像における所定の基準箇所の前記座標平面における座標情報、及び、前記マスク画像における前記基準箇所の位置を前記画像処理装置に設定することを特徴とする請求項1に記載の設定装置。
  4. 前記画像処理装置が前記座標平面の原点として設定することができる前記撮像画像上の位置の候補を示す候補情報を前記画像処理装置から取得する取得手段を有し、
    前記設定手段は、前記取得手段が取得した候補情報のうちいずれかの撮像画像上の位置を前記座標平面の原点として前記画像処理装置に設定することを特徴とする請求項2に記載の設定装置。
  5. 前記画像処理装置が前記基準箇所として設定することができる前記マスク画像上の位置の候補を示す候補情報を前記画像処理装置から取得する取得手段を有し、
    前記設定手段は、前記取得手段が取得した候補情報のうちいずれかの前記基準箇所の位置を前記画像処理装置に設定することを特徴とする請求項3に記載の設定装置。
  6. 前記設定手段は、多角形の前記マスク画像の頂点のうちのいずれかの点を前記基準箇所として前記画像処理装置に設定することを特徴とする請求項3に記載の設定装置。
  7. 前記設定手段は前記マスク画像の中心を前記基準箇所として前記画像処理装置に設定することを特徴とする請求項3に記載の設定装置。
  8. 前記設定手段は、前記画像処理装置が前記撮像画像上に設定するマスク画像を、前記基準箇所の前記座標平面における位置を中心として回転させるための設定を前記画像処理装置に設定することを特徴とする請求項3に記載の設定装置。
  9. 撮像画像に対応付けられた座標平面におけるマスク画像の重畳位置を示す座標情報の設定及び撮像画像における前記座標平面の位置の設定を設定装置から受け付ける受付手段と、
    前記受付手段が受け付けた設定に基づいて前記撮像画像に前記マスク画像を重畳する重畳手段と、
    前記重畳手段が前記マスク画像を重畳した前記撮像画像を前記設定装置に送信する送信手段とを有することを特徴とする画像処理装置。
  10. 前記受付手段は、前記座標平面を撮像画像に対応付けるための設定として、前記撮像画像における前記座標平面の原点の位置の設定を受け付けることを特徴とする請求項9に記載の設定装置。
  11. 前記受付手段は、前記座標情報の設定として前記マスク画像における所定の基準箇所の前記座標平面における位置を示す座標情報の設定を受け付けるとともに、前記マスク画像における前記基準箇所の位置の設定を受け付けることを特徴とする請求項9に記載の設定装置。
  12. 撮像画像にマスク画像を重畳する処理を行う画像処理装置に対して前記撮像画像に前記マスク画像を重畳する位置を設定する設定方法であって、
    前記撮像画像において前記マスク画像を重畳する重畳位置を決定する決定ステップと、
    前記撮像画像に対応づけられた座標平面における前記重畳位置を示す座標情報、及び、前記撮像画像における前記座標平面の位置を前記画像処理装置に設定する設定ステップと
    を有することを特徴とする設定方法。
  13. 受付手段が、撮像画像に対応付けられた座標平面におけるマスク画像の重畳位置を示す座標情報の設定及び撮像画像における前記座標平面の位置の設定を設定装置から受け付ける受付ステップと、
    前記受付ステップにおいて受け付けた設定に基づいて前記撮像画像に前記マスク画像を重畳する重畳ステップと、
    前記重畳ステップにおいて前記マスク画像を重畳した前記撮像画像を前記設定装置に送信する送信ステップとを有することを特徴とする画像処理方法。
  14. 撮像画像にマスク画像を重畳する処理を行う画像処理装置に対して前記撮像画像に前記マスク画像を重畳する位置を設定するコンピュータに、
    前記撮像画像において前記マスク画像を重畳する重畳位置を決定する決定手順と、
    前記撮像画像に対応づけられた座標平面における前記重畳位置を示す座標情報、及び、前記画像処理装置が前記撮像画像と前記座標平面とを対応付けるための設定を前記画像処理装置に対して行う設定手順と
    を実行させるためのプログラム。
  15. コンピュータに、
    撮像画像に対応付けられた座標平面におけるマスク画像の重畳位置を示す座標情報の設定及び前記座標平面を撮像画像に対応付けるための設定を設定装置から受け付ける受付手順と、
    前記受付手順において受け付けた設定に基づいて前記撮像画像に前記マスク画像を重畳する重畳手順と、
    前記重畳手順において前記マスク画像を重畳した前記撮像画像を前記設定装置に送信する送信手順と
    を実行させるためのプログラム。
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