JP2013197828A - 無線通信システム、無線基地局装置、無線通信システムにおけるハンドオーバ方法 - Google Patents

無線通信システム、無線基地局装置、無線通信システムにおけるハンドオーバ方法 Download PDF

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Abstract

【課題】ハンドオーバの発生頻度を抑えるようにした無線通信システム、無線基地局装置、無線通信システムにおけるハンドオーバ方法を提供すること。端末装置がハンドオーバ先で無線通信を行うことができるようにした無線通信システム、無線基地局装置、無線通信システムにおけるハンドオーバ方法を提供すること。
【解決手段】端末装置と、前記端末装置と無線通信を行う第1の無線基地局装置と、第2の無線基地局装置とを備える無線通信システムにおいて、前記第2の無線基地局装置は、前記第1の無線基地局装置から送信された前記端末装置に対するハンドオーバ要求に対して、前記第2の無線基地局装置において行われたハンドオーバに関する履歴情報に基づいて、前記端末装置が前記第2の無線基地局装置へハンドオーバを行った後、次にハンドオーバを行うまでの予測時間を予測し、当該予測時間に基づいて、前記端末装置の前記第2の無線基地局装置へのハンドオーバを許可するか否かを決定する制御部を備える。
【選択図】図9

Description

本発明は、無線通信システム、無線基地局装置、無線通信システムにおけるハンドオーバ方法に関する。
現在、携帯電話システムや無線LAN(Local Area Network)などの無線通信システムが広く利用されている。また、無線通信の分野では、通信速度や通信容量を更に向上させるべく、次世代の通信技術について継続的な議論が行われている。例えば、標準化団体の1つである3GPP(3rd Generation Partnership Project)では、LTE(Long Term Evolution)を発展させたLTE−A(Long Term Evolution−Advanced)と呼ばれる無線通信システムが提案されている。
このような無線通信の分野において、ハンドオーバと呼ばれる技術がある。ハンドオーバは、例えば、移動体端末装置(Mobile Station、以下「端末」)が接続する無線基地局装置(evolved UTRAN NodeB (eNB)、以下「基地局」)を切替えるようにする技術である。例えば、端末は、受信電波が一定値より弱くなるとハンドオーバにより他の基地局に接続を切替えることで、継続した無線通信を行うことができる。
この場合、ハンドオーバの実施の有無やハンドオーバ先の基地局の選定は、例えば、端末が検出した無線品質に基づいて基地局において判別される。例えば、端末は、接続基地局や接続基地局に隣接する隣接基地局などから送信された無線信号の電波強度をそれぞれ測定し、これらを基地局に送信する。基地局は、隣接基地局の電波強度が接続基地局の電波強度よりも高く、かつ、隣接基地局の電波強度が閾値より高い場合、当該隣接基地局をハンドオーバ先として決定する。
しかしながら、データ通信中の端末が高速移動をしているとき、短時間で複数回のハンドオーバが発生する場合がある。とくに、セル範囲が複数の基地局により重複して設計されているような都市部などでは、他の地域と比較して、このような事態が数多く発生する。
このような場合、例えば、ハンドオーバ元の基地局はハンドオーバ先の基地局へ、データを転送(Forwarding)し、ハンドオーバ先の基地局は当該データを端末に送信する。しかし、端末が高速移動をしているため、ハンドオーバ先の基地局がデータを送信している最中に、端末はさらに他の基地局へハンドオーバし、端末はデータを受信できない場合もある。従って、短時間で複数回のハンドオーバが発生すると、データの欠損や再送が行われやすくなる。
一方、ハンドオーバに関する技術としては、例えば、以下のようなものがある。すなわち、複数の基地局を収容する制御装置において、3つの基地局を順に配列した順列毎にハンドオーバが生じた頻度を記憶して当該頻度に基づきハンドオーバ先を決定し、各基地局における通信時間の比率に基づいてハンドオーバタイミングを予測するようにしたものがある。
また、CIO設定管理装置において、移動局が測定した無線品質結果に対する補正に利用されるCIO値を、通信履歴情報に含まれるUEのセル滞在時間に基づいて補正することで、走行試験等を実施することなくCIO値を設定するようにしたものがある。
特開2010‐34789号公報 特開2010‐187075号公報
しかし、上記2つのハンドオーバに関する技術のうち、ハンドオーバが生じた頻度により制御装置がハンドオーバ先を予測する技術は、最も頻度の多い基地局をハンドオーバ先として決定している。従って、最も頻度が多い基地局として、短時間で次の接続先へハンドオーバが行われる基地局が選択されたとき、端末は当該基地局へハンドオーバしても、短時間で他の基地局へハンドオーバすることになる。
このような場合、例えば、上述したように通信データの欠損などが生じる場合がある。また、このような場合、ハンドオーバが1回だけの場合と比較して、無線区間などにおいて通信トラフィック量が増大し、端末などでは消費電力が増大する。
また、CIO値を補正する技術では、基地局は補正後のCIO値を配下の全移動局に送信する。そのため、基地局配下の全移動局では、補正後のCIO値を共通して使用することになる。
従って、かかる技術では、基地局や制御装置は、基地局配下の個々の端末に対して、ハンドオーバを制御することはできず、例えば、ある端末は短時間で複数回のハンドオーバを行う場合もある。
さらに、上述した2つの技術は、双方とも、基地局と端末との無線通信に利用される無線リソース(例えば、時間と周波数)については考慮されていない。従って、端末がハンドオーバ先に移動しても無線リソースの不足から無線通信できない場合もある。
そこで、本発明の一目的は、ハンドオーバの発生頻度を抑えるようにした無線通信システム、無線基地局装置、無線通信システムにおけるハンドオーバ方法を提供することにある。
また、本発明の一目的は、端末装置がハンドオーバ先で無線通信を行うことができるようにした無線通信システム、無線基地局装置、無線通信システムにおけるハンドオーバ方法を提供することにある。
一態様によれば、端末装置と、前記端末装置と無線通信を行う第1の無線基地局装置と、第2の無線基地局装置とを備える無線通信システムにおいて、前記第2の無線基地局装置は、前記第1の無線基地局装置から送信された前記端末装置に対するハンドオーバ要求に対して、前記第2の無線基地局装置において行われたハンドオーバに関する履歴情報に基づいて、前記端末装置が前記第2の無線基地局装置へハンドオーバを行った後、次にハンドオーバを行うまでの予測時間を予測し、当該予測時間に基づいて、前記端末装置の前記第2の無線基地局装置へのハンドオーバを許可するか否かを決定する制御部を備える。
ハンドオーバの発生頻度を抑えるようにした無線通信システム、無線基地局装置、無線通信システムを提供することができる。
また、端末がハンドオーバ先で無線通信を行うことができるようにした無線通信システム、無線基地局装置、無線通信システムにおけるハンドオーバ方法を提供することができる。
図1は無線通信システムの構成例を表わす図である。 図2は無線通信システムの構成例を表わす図である。 図3は無線基地局装置の構成例を表わす図である。 図4は移動端末装置の構成例を表わす図である。 図5はハンドオーバ情報テーブルを生成する動作例を表わすシーケンス図である。 図6は呼情報の例を表わす図である。 図7はハンドオーバ情報テーブルの構成例を表わす図である。 図8は端末装置が移動する様子を表わす図である。 図9は基本シーケンスの動作例を表わすシーケンス図である。 図10はテーブル参照処理の動作例を表わすフローチャートである。 図11は端末装置が予測ルートからはずれた場合の動作例を表わすシーケンス図である。 図12は無線リソース状況を報告する動作例を表わすシーケンス図である。 図13は無線リソース状況とオフセット値の対応関係を表わす対応テーブルの構成例を表わす図である。 図14はMeasurementReportの報告内容とオフセット後の無線品質の例とを表わす図である。 図15はリソース状況を考慮した動作例を表わすシーケンス図である。 図16はMeasurementReportの報告内容とオフセット後の無線品質の例とを表わす図である。
以下、本発明を実施するための形態について説明する。
[第1の実施の形態]
最初に第1の実施の形態について説明する。図1は第1の実施の形態における無線通信システム10の構成例を表わす図である。無線通信システム10は、第1及び第2の無線基地局装置100−1,100−2と、端末装置200とを備える。
第1及び第2の無線基地局装置100−1,100−2は、端末装置200と無線通信を行うことができる。図1の例では、第1の無線基地局装置100−1と端末装置200とが無線通信を行っている。
第1の無線基地局装置100−1は、端末装置200に対するハンドオーバ要求を第2の無線基地局装置100−2に送信する。
例えば、端末装置200が第1の無線基地局装置100−1に対する第1の無線品質と第2の無線基地局装置100−2に対する第2の無線品質とを測定し、第2の無線品質が第1の無線品質より品質が良い測定結果を第1の無線基地局装置100−1に送信する。第1の無線基地局装置100−1は、例えば、この測定結果を端末装置200から受信したときに、ハンドオーバ要求を第2の無線基地局装置100−2に送信する。
第2の無線基地局装置100−2は、制御部190を備える。制御部190は、第1の無線基地局装置100−1から送信されたハンドオーバ要求を受信する。制御部190は、このハンドオーバ要求に対して、第2の無線基地局装置100−2において行われたハンドオーバに関する履歴情報に基づいて、端末装置200が第2の無線基地局装置100−2でハンドオーバを行った後、次にハンドオーバを行うまでの予測時間を予測する。そして、制御部190は、予測した予測時間に基づいて、端末装置200の第2の無線基地局装置100−2へのハンドオーバを許可するか否かを決定する。
例えば、制御部190は、予測時間が第1の閾値より短いことが予測されるとき、端末装置200の第2の無線基地局装置100−2へのハンドオーバを許可しないことを決定する。
この場合、例えば、第1の無線基地局装置100−1は、第3の無線基地局装置(図示せず)へのハンドオーバを決定し、端末装置200に対するハンドオーバ要求を第3の無線基地局装置に送信することになる。
従って、例えば、端末装置200の第2の無線基地局装置100−2に対するハンドオーバを制御部190が許可しない決定をしたとき、端末装置200は、第2の無線基地局装置100−2へのハンドオーバを行わないことになる。これにより、本無線通信システムにおいては、第2の無線基地局装置100−2へのハンドオーバが行われる場合と比較して、ハンドオーバの発生頻度が少なくなり、その発生頻度を抑制することができる。
また、第1の無線基地局装置100−1では、第2の無線基地局装置100−2における制御部190による決定と、第2の無線基地局装置100−2と第3の無線基地局装置(図示せず)の各無線リソース状況に基づいて、ハンドオーバ先を決定する。
このように、第1の無線基地局装置100−1では、ハンドオーバ先の決定に際して、ハンドオーバ先の無線基地局装置における無線リソース状況を考慮して決定するため、ハンドオーバ先で無線リソースの不足から無線通信を行うことができない事態を回避することができる。
よって、端末装置200は、ハンドオーバ先で無線通信を行うことができるようになる。
[第2の実施の形態]
<全体構成例>
次に第2の実施の形態について説明する。図2は無線通信システム10の構成例を表わす図である。無線通信システム10は、無線基地局装置(以下、「基地局」)100−1〜100−3と、移動体端末(又は端末装置、以下、「端末」)200、及びMME(Mobility Management Entity)300を備える。
第1の実施の形態における無線通信システム10との対応関係は、例えば、以下のようになる。すなわち、第1の実施の形態における第1及び第2の無線基地局装置100−1,100−2は、例えば、本第2の実施の形態における基地局100−1,100−2にそれぞれ対応する。また、第1の実施の形態における端末装置200は、例えば、本第2の実施の形態における端末装置200に対応する。
図2の例では、端末200は、基地局100−1のセル範囲から基地局100−2のセル範囲を経由して基地局100−3のセル範囲に移動している様子が示されている。端末200は、各基地局100−1〜100−3のセル範囲において、各基地局100−1〜100−3と無線通信を行うことができる。
図2の例では、基地局100−1と基地局100−2のセル範囲は重複し、基地局100−2と基地局100−3のセル範囲も重複している。このようなセル範囲を有している場合において、地点Aは、例えば、端末200が図2の矢印方向に移動している場合、端末200と基地局100−2との間の無線品質が端末200と基地局100−1との間の無線品質よりも良くなる地点である。また、地点Bは、例えば、端末200と基地局100−3との間の無線品質が端末200と基地局100−2との間の無線品質よりも良くなる地点である。
なお、各基地局100−1〜100−3は、セル範囲の中心に位置するが、図2では説明を容易にするためセル範囲の端部に配置している例を示している。また、図2に示す無線通信システム10では、3つの基地局100−1〜100−3を含む例を示しているが、2の基地局が含まれても、4つ以上の基地局が含まれてもよい。また、端末200も複数あってもよい。
MME300は、各基地局100−1〜100−3と有線接続され、端末200の位置登録や基地局100−1〜100−3間のハンドオーバに対する管理や制御などを行う。
なお、LTEなどにおいて、「セル」とは、例えば、基地局100−1の1つのアンテナにより無線通信可能な範囲(又はカバレッジ)であるセクタ内において使用される周波数(又は各キャリア)毎の単位として定義されている。
例えば、基地局100−1は複数のアンテナ(例えば6個)を有し、各アンテナにおいて通信可能な物理的な範囲を「セクタ」と称する場合、各「セクタ」において複数の周波数が使用される場合において各周波数を1つにまとめたものが「セル」となる。
ただし、本実施の形態を含む以下の実施の形態において、「セル」とは、例えば、各基地局100−1〜100−3において無線通信可能な範囲のことをいうものとする。この場合、複数の「セクタ」をまとめたものが「セル」として用いられる。もちろん、LTEの定義に沿った「セル」としても、本実施の形態を含む以下の実施の形態においても実施可能である。
また、以下においては、例えば、基地局100−1のセル範囲を「cell1」、基地局100−2のセル範囲を「cell2」、基地局100−3のセル範囲を「cell3」と適宜称する場合がある。図2においては、各基地局100−1〜100−3のセル範囲をそれぞれ「cell1」〜「cell3」として表わされている。
ただし、このようなセル範囲(「cell1」など)を例えば、当該セル範囲に位置する端末200と基地局100との間の無線品質と称する場合もある。図16などでは、「Cell1」を基地局100−1と端末200との間の無線品質として表わされている。
<無線基地局装置の構成例>
次に基地局100の構成例を説明する。なお、図2では3つの基地局100−1〜100−3を例にして説明しているが、いずれの基地局100−1〜100−3においてもその構成は同一であり、とくに断らない限り、基地局100として説明することにする。
図3は基地局100の構成例を表わす図である。図3は、例えば、基地局100のハードウェアブロックの構成例を表わしている。
基地局100は、ベースバンド処理部130と、L2SW(L2 Switch)140と、HWY(Highway)150、フラッシュメモリ160、メインメモリ170、及びCPU180を備える。また、基地局100は、RRH(Remote Radio Head)120と接続され、RRH120とアンテナ121を介して、無線信号を端末200に送信したり、端末200から送信された無線信号を受信する。
ここで、第1の実施の形態における第2の無線基地局装置100−2との対応関係は、例えば、以下のようになる。すなわち、第1の実施の形態における制御部190は、例えば、本第2の実施の形態におけるCPU180に対応する。
RRH120は、例えば、ベースバンド処理部130から出力された無線信号を増幅してアンテナ121に出力したり、アンテナ121で受信した無線信号を増幅してベースバンド処理部130に出力する。RRH120は、このような処理を行うことができるよう、内部に増幅回路を備えてもよい。なお、RRH120は、例えば、アンテナ121毎に備えられてもよい。
ベースバンド処理部130は、例えば、RRH120から出力された無線信号に対して、周波数変換処理や、復調処理、誤り訂正復号化処理などを施して、ベースバンド信号に変換する。そして、ベースバンド処理部130は、変換後のベースバンド信号を所定形式のパケットデータに変換して、L2SW140に出力する。また、ベースバンド処理部130は、L2SW140から出力されたパケットデータからベースバンド信号を抽出し、ベースバンド信号に対して、誤り訂正符号化処理や、変調処理、周波数変換処理などを施して、無線信号に変換する。ベースバンド処理部130は、変換後の無線信号をRRH120に出力する。ベースバンド処理部130は、このような処理を行うことができるようにするため、例えば、周波数変換回路や、復調及び変調回路、誤り訂正復号化及び符号化回路などを備えるようにしてもよい。
L2SW140は、例えば、パケットデータに含まれるMAC(Media Access Control)アドレスに基づいて中継動作を行うスイッチである。例えば、L2SW140は、ベースバンド処理部130から出力されたパケットデータをHWY150に出力し、HWY150から出力されたパケットデータについては、自局宛てのものであるかを判別する。例えば、L2SW140は、HWY150から出力されたパケットデータに含まれるMACアドレスが自局のものでない場合、当該パケットデータを終端させることができる。
HWY150は、例えば、基地局100から送信するデータなどの送信先を判別し、当該送信先にデータやメッセージを送信する。例えば、HWY150は、L2SW140やCPU180から出力されたデータのMACヘッダなどから送信先を判別し、当該送信先にデータを送信することができる。本第2の実施の形態を含む以下の実施の形態において送信先としては、MME300や他の基地局(基地局100が基地局100−1のときは、基地局100−2や基地局100−3が他の基地局となる)となる。また、HWY150は、MME300や他の基地局から送信されたデータなどを受信し、CPU180やL2SW140に出力する。
フラッシュメモリ160は、例えば、オペレータにより設定可能なパラメータ値などを記憶する。このようなパラメータ値は、例えば、基地局100が起動するときにおいて、CPU180により適宜読み出される。図3では、フラッシュメモリ160は、メインメモリ170を介してCPU180と接続されるが、メインメモリ170を介さずに直接CPU180と接続されてもよい。
メインメモリ170は、例えば、呼情報やハンドオーバ情報テーブルなどを記憶する。呼情報とハンドオーバ情報テーブルの詳細は後述する。
CPU180は、例えば、呼情報やハンドオーバ情報テーブルを生成したり、ハンドオーバの実施の可否、更には、ハンドオーバ先などを判別する。CPU180で行われる処理の詳細については後述する。
<移動体端末装置の構成例>
次に端末200の構成例について説明する。図4は端末200の構成例を表わす図である。図4は、例えば、端末200のハードウェアブロックの構成例を表わしている。
端末200は、アンテナ210と、無線回路部220と、AD/DA変換処理部230、ベースバンドプロセッサ240、アプリケーションプロセッサ250、メモリ260,270を備える。
無線回路部220は、アンテナ210で受信した基地局100からの無線信号を増幅して、AD/DA変換処理部230に出力し、AD/DA変換処理部230から出力されたアナログの無線信号を増幅してアンテナ210に出力する。このため、無線回路部220は、増幅回路を備えるようにしてもよい。
AD/DA変換処理部230は、無線回路部220から出力されたアナログの無線信号をデジタルの無線信号に変換する。また、AD/DA変換処理部230は、ベースバンドプロセッサ240から出力されたデジタルの無線信号をアナログの無線信号に変換する。
ベースバンドプロセッサ240は、AD/DA変換処理部230から出力された無線信号に対して、周波数変換処理や復調処理、誤り訂正復号化処理などを施して、ベースバンド信号に変換し、変換後のベースバンド信号をアプリケーションプロセッサ250に出力する。また、ベースバンドプロセッサ240は、アプリケーションプロセッサ250から出力されたデータなどに対して、誤り訂正符号化処理や変調処理、周波数変換処理などを施して、無線信号に変換し、変換後の無線信号をAD/DA変換処理部230に出力する。ベースバンドプロセッサ240は、このような処理を行う際に、適宜メモリ260にアクセスして、処理中又は処理の結果を示す数値などをメモリ260に記憶することができる。
なお、端末200は、基地局100との間の無線区間における無線品質(例えば、RSRQ(Reference Signal Received Quality)、RSRP(Reference Signal Received power)など)を測定し、MeasurementReportに含めて基地局100に通知することができる。例えば、このような無線品質の測定や、MeasurementReportの生成は、ベースバンドプロセッサ240で行われる。
アプリケーションプロセッサ250は、例えば、種々のアプリケーション処理を行う。例えば、アプリケーションプロセッサ250は、ベースバンドプロセッサ240から出力されたベースバンド信号に対して、例えば、画像処理や音声処理などを施して、モニタ(図示せず)に表示させたり、マイク(図示せず)から音声を出力させたりすることができる。また、アプリケーションプロセッサ250は、端末200内のカメラ(図示せず)で撮影した画像に対して画像処理を施して、画像データとしてベースバンドプロセッサ240に出力することもできる。アプリケーションプロセッサ250は、例えば、GPS(Global Positioning System)アプリケーションを実行することで、衛星との間で信号などを交換するなどして、端末200の位置(例えば緯度、経度、高度)などを測定することもできる。
<動作例>
次にこのように構成された無線通信システム10の動作例について説明する。本無線通信システム10において、基地局100は、ハンドオーバ情報テーブルを作成し、作成したハンドオーバ情報テーブルを参照してハンドオーバの制御を行う。そこで、動作例として、最初にハンドオーバ情報テーブルの作成について説明し、次に、ハンドオーバ制御について説明する。
<ハンドオーバ情報テーブルの作成>
図5は、基地局100−2においてハンドオーバ情報テーブルが作成される場合の無線通信システム10全体のシーケンス例を表わす図である。動作例としては、例えば、図2に表わされるように、端末200が地点Aから地点Bに移動する場合を例にして説明する。
端末200は、地点Aに移動すると、MeasurementReportを基地局100−1に送信する(S10)。例えば、ベースバンドプロセッサ240が2つの基地局100−1,100−2から受信した無線信号に対して無線品質を測定し、測定した無線品質を含むMeasurementReportを生成して送信する。この場合、基地局100−1と端末200の間の無線品質を「cell1」、基地局100−2と端末200との間の無線品質を「cell2」とするとき、「cell1<cell2」となる。
このとき、端末200は、Location−Infoを含むMeasurementReportを基地局100−1に送信する。Location−Infoは、例えば、MeasurementReportに含まれる情報要素の一つであり、端末200の位置、速度、方角(端末200が移動する方向)に関する情報が含まれる。Location−Infoは、例えば、「3GPP TS 36.331 Rel10」において定義されている。
端末200は、例えば、GPSなどにより自局の位置情報(例えば、緯度、経度、高度)を取得し、取得した位置情報の変位から速度や方角に関する情報を取得することができる。例えば、アプリケーションプロセッサ250が自局に位置、速度、方角に関する情報を取得し、ベースバンドプロセッサ240がこれらの情報を受け取ることで、Location−Infoを含むMeasurementReportを生成することができる。
基地局100−1は、MeasurementReportを受信すると、無線品質に関して、「cell1<cell2」となっていることを受けて、基地局100−2に対してHandoverRequestを送信する(S11)。例えば、CPU180は、ベースバンド処理部130などを介して、MeasurementReportを受け取り、無線品質を読み出して、無線品質に関して「cell1<cell2」であることを確認する。そして、CPU180は、HandoverRequestを生成し、HWY150を介して基地局100−2に送信する。
この場合、基地局100−1は、Location−Infoを含むHandoverRequestを基地局100−2に送信する。例えば、CPU180がMeasurementReportからLocation−Infoを抽出し、生成したHandoverRequestにLocation−Infoを含めるようにする。
基地局100−2は、HandoverRequestを受信すると、ハンドオーバの可否を判定する(S12)。例えば、基地局100−2は、HandoverRequestに含まれる基地局100−2の受信品質「cell2」が閾値以上のときハンドオーバ可と判定することができる。このような判定は、例えば、CPU180で行われる。
基地局100−2は、ハンドオーバ可と判定すると、呼情報を生成する(S13)。図6は呼情報の例を表わす図である。呼情報には、「RBS−ID(Radio Base Station - Identification:無線基地局のID)」、「RB−ID for SRB(Radio Bearer-ID for Signaling Radio Bearer:シグナリング用無線ベアラのID)」、及び「RB−ID for DRB(Radio Bearer-ID for Data Radio Bearer:データ無線用ベアラのID)」が含まれる。
例えば、CPU180がデータまたは信号に応じて、無線ベアラによる通信コネクションを設定し、設定した無線ベアラにIDを付与することで、これらの情報を生成する。
また、呼情報には、更に、「HO Info」と「negative cellid」が含まれる。
「HO Info」には、「time」、「latitude」、「longitude」、「altitude」、「bearing」、「speed」の各情報が含まれる。このうち、「latitude」、「longitude」、「altitude」、「bearing」、「speed」は、Location−Infoに含まれる情報であり、基地局100−2はLocation−Infoからこれらの情報を抽出することができる。また、「time」は、例えば、基地局100−2がHandoverRequest(S11)を受信した時刻などとすることができる。
例えば、CPU180は、HandoverRequest(S11)を受信すると、Location−Infoを抽出し、端末200の位置(緯度、経度、及び高度)、方角、速度に関する情報を抽出する。そして、CPU180は、例えば、Location−infoに含まれる緯度、経度、高度、方角、速度を、それぞれ呼情報の「latitude」、「longitude」、「altitude」、「bearing」、「speed」として、呼情報を生成することができる。
なお、「latitude」、「longitude」は、例えば、少数点第4位までが参照され、少数点第5位以下は切り捨てられる。また、「speed」は「1」から「5」の数値で評価され、「bearing」は東、西、南、北、北西、北東、南西、及び南東の8段階で評価され、それぞれの方角が「1」から「8」の数値で対応付けられる。
以上により、基地局100−2は呼情報を生成することができる。例えば、CPU180は、生成した呼情報をメインメモリ170に記憶する。
なお、呼情報に含まれる情報のうち、「negative cellid」については後述する。
図5に戻り、基地局100−2は、呼情報を生成(S13)した後、HandoverRequestAckを基地局100−1に送信する(S14)。例えば、CPU180は、呼情報を生成すると、HandoverRequestAckを生成し、HWY150を介して基地局100−1に送信する。
HandoverRequestAckを受信した基地局100−1は、端末200に対して、RRCConnectionReconfigurationを指示する(S15)。これにより、例えば、端末200は基地局100−2へのハンドオーバが許可されたことを認識する。
以後は、例えばLTEなどで規定されたハンドオーバ手順(S16〜S20)が実行される。
そして、図2に示すように、端末200が地点Bに移動する。
端末200が地点Bに移動すると、以下のような動作が行われる。すなわち、図5に示すように、端末200はMeasurementReportを基地局100−2に報告する(S21)。この場合のMeasurementReportには、基地局100−2と端末200との間の無線品質を「cell2」、基地局100−3と端末200との間の無線品質を「cell3」とすると、「cell2<cell3」となる無線品質が含まれる。
次いで、基地局100−2は、無線品質に関して「cell12<cell3」となっていることを受けて、基地局100−3に対してHandoverRequestを送信する(S22)。
次いで、基地局100−3は、ハンドオーバの可否を判定する(S23)。基地局100−3は、例えば、S12と同様にハンドオーバの可否の判定することができる。
基地局100−3は、ハンドオーバ可と判定すると、基地局100−2に対して、HandoverRequestAckを送信する(S24)。
基地局100−2は、基地局100−3からのHandoverRequestAckを受けて、ハンドオーバ情報テーブルを更新する(S25)。
図7はハンドオーバ情報テーブル171の例を表わす図である。ハンドオーバ情報テーブル171には、「緯度」、「経度」、「高度」、「速度」、「方角」の各情報と、「HO回数(T以下)」、「HO回数(T以上)」の各情報を含む。
「緯度」、「経度」、「高度」、「速度」、及び「方角」は、呼情報に含まれる「HO Info」の「latitude」、「longitude」、「altitude」、「speed」、及び「bearing」にそれぞれ対応する。基地局100−2は、生成した呼情報について、ハンドオーバ情報テーブル171の「緯度」、「経度」、「高度」、「速度」、及び「方角」と一致する行を更新対象とする。
例えば、CPU180は、メインメモリ170に記憶されたハンドオーバ情報テーブル171を読み出し、S13の処理で生成した呼情報のうち「HO Info」に含まれる各情報に対応する、ハンドオーバ情報テーブル171の行を更新対象とする。例えば、CPU180は、呼情報のうち、「latitude」、「longitude」、「altitude」、「speed」、及び「bearing」がそれぞれ「地点A」、「地点A」、「地点A」、「4」、「1」であるとき、ハンドオーバ情報テーブル171の最上段の行を更新対象とする。
そして、基地局100−2は、地点Aと地点Bでのハンドオーバの時間差、例えば、図5において基地局100−1からHandoverRequestを受けてから(S11)、HandoverRequestAckを受け取る(S24)までの時間差を求める。
基地局100−2は、求めた時間差と、オペレータによって事前に設定された「短い時間T」とを比較する。基地局100−2は、時間差が「短い時間T」よりも短いとき、ハンドオーバ情報テーブル171における「HO回数(T以下)」の値をインクリメント(又はカウント)する。また、基地局100−2は、時間差が「短い時間T」以上のとき、ハンドオーバ情報テーブル171における「HO回数(T以上)」の値をインクリメント(又はカウント)する。
例えば、CPU180は、図7に示すハンドオーバ情報テーブル171の最上段の行において、時間差が「T」より短いときは、「HO回数(T以下)」の値をインクリメントし、時間差が「T」以上のとき、「HO回数(T以上)」の値をインクリメントする。
図5に戻り、基地局100−2は、ハンドオーバ情報テーブル171を更新すると(S25)、生成した呼情報(S13)を削除する(S26)。呼情報は、ハンドオーバ情報テーブル171の更新(又は生成)において用いられ、ハンドオーバ情報テーブル171の更新後は用いられないからである。例えば、CPU180はメインメモリ170に記憶した呼情報をメインメモリ170から削除する。ただし、CPU180は呼情報のうち、negaive cellidをメインメモリ170から削除しないで記憶した状態のままにしておく。negaive cellidは、後述する基本シーケンスの動作例などにおいて使用されるからである。
以上により、基地局100−2は、ハンドオーバ情報テーブル171を更新(又は生成)することができる。例えば、ハンドオーバ情報テーブル171は、基地局100のメインメモリ170に記憶され、CPU180により更新(又は生成)されることができる。
<基本シーケンスの動作例>
次に、ハンドオーバ情報テーブル171を利用したハンドオーバ制御の動作例について説明する。このような動作例を本第2の実施の形態では、例えば、「基本シーケンス」と適宜称する場合がある。
図8は無線通信システム10において端末200がハンドオーバしている様子の例を表わしている。図8では、端末200が地点Aから地点Bを経由して地点Cに移動するルートXと、地点Aから地点Bを経由しないで、基地局100−2の中心に向けて移動するルートYとが示されている。
なお、各基地局100−1〜100−3の無線品質をそれぞれ「cell1」、「cell2」、「cell3」とすると、例えば、基地局100−1のセル範囲に在圏している端末200の無線品質が「cell1<cell2」となる地点を地点Aとする。また、地点AからルートXに沿って移動する端末200の無線品質が「cell1<cell3<cell2」となる地点を地点Bとする。さらに、地点BからルートXに沿って移動する端末200の無線品質が「cell2<cell3」となる地点を地点Cとする。
基本シーケンスの動作例として、端末200がルートXに沿って地点Aに移動し、更に地点Aから地点Bに移動したときを例にして説明する。なお、基地局100−2と基地局100−3は、更新後のハンドオーバ情報テーブル171を保持しているものとする。従って、基地局100−2,100−3は、例えば、ハンドオーバ情報テーブル171の作成処理(例えば図5)を行った後で、本基本シーケンスを実行するものとする。
図9は基本シーケンスの動作例を表わすシーケンス図である。端末200は、地点Aに移動すると、基地局100−1に対してMeasurementReportを送信する(S10)。このMeasurementReportには、各無線品質について、「cell1<cell2」となる2つの無線品質(「cell1」と「cell2」)が含まれる。また、端末200は、地点AにおけるLocation−Info(「latitude」、「longitude」、「altitude」、「speed」、及び「bearing」)に含まれる各情報を測定し、MeasurementReportに含ませて送信する。
基地局100−1は、MeasurementReportを受信すると、ハンドオーバの可否を判定する(S12)。無線品質に関して、「cell1<cell2」となっているため、基地局100−1は、基地局100−2へのハンドオーバについてハンドオーバ可と判定する。
次いで、基地局100−1は、HandoverRequestを基地局100−2に送信する(S31)。このとき、基地局100−1は、MeasurementReportに含まれるLocation−InfoをHandoverRequestに含ませて送信する。
基地局100−2は、HandoverRequestを受信すると、ハンドオーバ情報テーブル171を参照する(S32)。
図10は、ハンドオーバ情報テーブル171の参照処理に関する動作例を表わすフローチャートである。基地局100−2がテーブル参照(S32)を行うときに実行される。
基地局100−2は、参照処理を開始すると(S320)、ハンドオーバ情報テーブル171において、Location−Infoと一致する行を検索する。例えば、CPU180は、メインメモリ170に記憶されたハンドオーバ情報テーブル171を読み出して、Location−Infoに含まれる「latitude」、「longitude」、「altitude」、「speed」、及び「bearing」と一致するハンドオーバ情報テーブル171の行を検索する。例えば、CPU180は、Location−Infoと一致する行として、図7のハンドオーバ情報テーブル171における最上段の行を検索する。
次いで、基地局100−2は、ハンドオーバ情報テーブル171における該当する行の「HO回数(T以下)」と「HO回数(T以上)」の割合をそれぞれ求める(S322)。例えば、CPU180は、「HO回数(T以下)」の割合(図7の例で最上段の行の場合、10/(10+95))と「HO回数(T以上)」の割合(図7の例で最上段の行の場合、95/(10+95))を求める。
次いで、基地局100−2は、「HO回数(T以下)」と「HO回数(T以上)」の合計値が第1の閾値以上で、かつ、「HO回数(T以下)」の割合が第2の閾値以上か否かを判別する(S323)。
そして、基地局100−2は、「HO回数(T以下)」と「HO回数(T以上)」の合計値が第1の閾値以上で、かつ、「HO回数(T以下)」の割合が第2の閾値以上のとき、HandoverPreparationFailureを生成する(S324)。
一方、基地局100−2は、「HO回数(T以下)」と「HO回数(T以上)」の合計値が第1の閾値以上で、かつ、「HO回数(T以下)」の割合が第2の閾値以上でないとき、HandoverRequestAckを生成する(S326)。
これは、例えば、「HO回数(T以下)」の割合が第2の閾値以上のとき(S323でYes)、端末200は地点Aでハンドオーバを実施しても、「T」時間経過後に次回ハンドオーバする可能性と比較して、「T」以内で次回ハンドオーバする可能性の方が高い。
すなわち、端末200は、地点Aにおいて、基地局100−2にハンドオーバしても、「T」以内に次回ハンドオーバする可能性が、「T」経過後に次回ハンドオーバする可能性よりも高い。このような場合、基地局100−2は、端末200の自局へのハンドオーバ要求を許可しないようにする(S324)。
一方、例えば、「HO回数(T以下)」の割合が第2の閾値以下であれば(S323でNo)、端末200は、地点Aで基地局100−2へのハンドオーバを実施しても、「T」以内に次回ハンドオーバする可能性よりも、「T」経過後に次回ハンドオーバする可能性の方が高い。このような場合、端末200は、地点Aにおいて、基地局100−2にハンドオーバしても、「T」経過後に次回ハンドオーバする可能性の方が、「T」以内に次回ハンドオーバする可能性よりも高くなる。よって、基地局100−2は、この場合、基本シーケンスによるハンドオーバ制御を実施しないようにする。例えば、基地局100−2は自局へのハンドオーバを許可する(S326)。
このような判別は、例えば、基地局100−2のCPU180において行われる。
なお、S323の判別で、「合計値が第1の閾値以上」としたのは、例えば、「HO回数(T以下)」と「HO回数(T以上)」の回数の合計値が第1の閾値より少ない場合、母数としての信頼性に欠けるからである。合計値が充分信頼できる程度の回数になったときに、基地局100−2はS323の判別を行うことができる。
なお、第1の閾値や第2の閾値は、オペレータにより適宜設定可能とし、例えば、フラッシュメモリ160に第1の閾値と第2の閾値が記憶されるものとする。CPU180は、S323の処理の際に、フラッシュメモリ160からメインメモリ170を経由して、第1の閾値と第2の閾値とを読み出して、S323の判別を行うことができる。
そして、基地局100−2は一連の参照処理を終了する(S325)。
図9に戻り、基地局100−2は、テーブル参照(S32)による判別結果に基づいて、基地局100−1に対して、HandoverPreparationFailureを送信する(S33)。このとき、基地局100−2は、HandoverPreparationFailureの「cause」の項目には、「short time handover」を設定して送信する。
HandoverPreparationFailureを受信した基地局100−1は、基地局100−2へのハンドオーバは困難であると判別する。そして、基地局100−1は、メインメモリ170に保持したnegative cellidに、HandoverPreparationFailureを送信した基地局100−2のセルIDを設定する(S34)。このような設定は、例えば、CPU180がメインメモリにnegative cellidとして、基地局100−2のセルIDを記憶することで行われる。
その後、端末200は地点Aから地点Bに移動する。
端末200は地点Bに移動すると、無線品質が「cell1<cell3」となるため、基地局100−1にMeasurementReportを送信する(S35)。なお、MeasurementReportには、例えば、「cell1<cell3<cell2」となる3つの無線品質が含まれる。
基地局100−1は、MeasurementReportを受信すると、ハンドオーバの可否を判別する(S36)。このとき、基地局100−1は、negative cellidを参照し、この場合、基地局100−2のセルIDが登録されているため、基地局100−2との間の無線品質に対してオフセットを加算する。
例えば、CPU180は、端末200から報告を受けた基地局100−2に対するRSRPとRSRQにそれぞれ「−10dBm」と「−5dB」のオフセットを加算する。その結果、無線品質は、「cell2<cell3」となる。これにより、基地局100−1は、端末200のハンドオーバ先として、基地局100−2ではなく、基地局100−3とすることを決定する。
次いで、基地局100−2は、HandoverRequestを基地局100−3に送信する(S37)。
次いで、基地局100−3は、自局で保持したハンドオーバ情報テーブル171を参照する(S38)。この場合も、S32の処理と同様に、基地局100−3は参照処理(例えば図10)を実行する。
基地局100−3は、次回ハンドオーバまでの時間が「T」以下である割合が第2の閾値より小さいとき(例えば図10のS323でNO)、次回ハンドオーバまでの時間が「T」以下である可能性は「T」よりも長くなる可能性よりも低いと判別する。この場合、基地局100−3は、自局へのハンドオーバを許可すべく、HandoverRequestAckを基地局100−1に送信する(S39)。
HandoverRequestAckを受信した基地局100−1は、端末200に対して、RRCConnectionReconfigurationを送信する(S40)。これにより、端末200は、基地局100−3へのハンドオーバが許可されたことを認識する。その後、端末200や基地局100−1、及び基地局100−3は、例えば、LTEなどで規定されたハンドオーバ手順が実行される(S41〜S45)。
なお、例えば、端末200は地点Cに移動したとき、「Ccell2<Ccell3」となるMeasurementReportを基地局100−3に報告する。しかし、端末200は既に基地局100−3へのハンドオーバを終了しているため、基地局100−3と端末200はハンドオーバ手順を実行することがなく、端末200が地点Cに移動したときはハンドオーバが行われないことになる。
このように、例えば図8において、端末200が地点Bに移動すると、基地局100−2へのハンドオーバは行われず、基地局100−3へのハンドオーバが行われる。この場合、端末200は、地点Cではとくにハンドオーバが行われることがない。
例えば、端末200が地点Aから地点Cに高速移動をしているとき、端末200が基地局100−1〜基地局100−3と順次ハンドオーバする場合と比較して、本無線通信システム10ではハンドオーバの発生頻度は1回で済む。従って、本無線通信システム10では、ハンドオーバの発生頻度を抑えることができる。言い換えると、本基本シーケンスにより、地点Bでのハンドオーバに集約させることができる。
とくに都市部などでは、セル範囲が複数の基地局により重複して設計がなされている場合があり、このようなセル範囲を端末200が高速移動する場合においては、本通信システム10によってハンドオーバの発生頻度を抑えることができる。
また、地点A及び地点Bにおいて基本シーケンスが行われる場合、基地局100−1〜100−3と端末200以外の他の装置ではとくにハンドオーバに関する特別な計算などの処理は行われない。従って、本基本シーケンスでは、他の装置においてハンドオーバに関する特別な計算が行われる場合と比較して、簡易に処理を行うことができるため、処理速度を速めることができる。また、このため、端末200においては消費電力の削減を図ることもできる。
<予測したルートから外れた場合の動作例>
次に、動作例として、予測したルートから端末200が外れた場合の動作例について説明する。
基本シーケンスの動作例において、基地局100−2は、「端末200はルートXに沿って移動している」との予想に基づいて、HandoverPreparationFailureを基地局100−1に送信する(図9のS33)。しかし、この予想は、実際には一定の割合で外れることがある。例えば、端末200を操作するユーザが道路ではないルート上を移動する場合などである。
例えば、図8に示すように、端末200が予想したルートがルートXではなく、ルートYに沿って移動した場合を例にして、予想したルートから外れた場合の動作例について説明する。
図11は端末200が予想したルートから外れた場合の動作例を表わすシーケンス図である。図11は、例えば、図8において端末200が地点Aに移動し、その後、地点Bに移動しないでルートYに移動した場合の動作例を表わしている。基本シーケンス(図9)と同一の動作部分には同一の符号が付されている。
端末200は地点Aに移動すると、MeasurementReportを基地局100−1に送信する(S10)。このMeasurementReportには、無線品質に関し「cell1<cell2」となる2つの無線品質が含まれる。
次いで、基地局100−1はハンドオーバの可否を判断し(S30)、ハンドオーバ可として、基地局100−2にHandoverRequestを送信する(S31)。
次いで、基地局100−2は、HandoverRequestに付加されているLocation−Infoをキーにして、ハンドオーバ情報テーブル171を検索する(S32)。そして、基地局100−2は、ハンドオーバ情報テーブル171の該当する行における「HO回数(T以下)」と「HO回数(T以上)」の合計値が第1の閾値以上で、かつ、「HO回数(T以下)」の割合が第2の閾値以上か否かを判別する(例えば図10のS323)。本動作例では、この条件を満たし(S323でYes)、基地局100−2は、基地局100−1に対して、HandoverPreparationFailureを送信する(S33)。
次いで、基地局100−1は、negative cellidに基地局100−2のセルIDを設定する(S34)。
そして、端末200は、地点AからルートY上に沿って移動する。
MeasurementReportで品質状況を報告した端末200は、ハンドオーバプロシージャが開始されない限り、報告回数がReportAmount回に達するまで、ReportInterval間隔でMeasurementReportを報告する。
ただし、ReportAmountとReportIntervalは、例えば、報知情報として、事前に基地局100−1から端末200に通知されるものとする。そのため、端末200は、ルートYに沿って移動している場合でも、基地局100−1に対してMeasurementReportを報告する。
図11の例では、S50とS52により、端末200はルートYに沿って移動しているときに、MeasurementReportを基地局100−1に送信している。
基地局100−1では、MeasurementReportの報告を受けて、ハンドオーバの可否を判断するが(S51,S53)、この場合、negative cellidに基地局100−2のセルIDが設定されている。従って、基地局100−2に対するRSRPとRSRQにそれぞれ「−10dBm」と「−5dB」のオフセットが加算される。よって、基地局100−1は、基地局100−2に対する無線品質「cell2」が基地局100−1に対する無線品質「cell1」よりも十分高い品質でない場合、「cell1<cell2」とならず、基地局100−2に対してHandoverRequestを送信しない。
そこで、基地局100−1は、自局の品質状況が一定以上悪い場合(又は第3の閾値以上悪い場合)、negative cellidを参照しないで、ハンドオーバ先を決定する。また、このとき、基地局100−1は、MeasurementReport(例えばS50やS51)に付加されるLocation−Infoを参照しないで、HandoverRequestを送信することにする。
図11の例では、例えば、S55の処理において、MeasurementReportとして報告された基地局100−1の無線品質(S54)が第3の閾値以上悪い場合となっている。この場合、基地局100−1は、negative cellid(例えば基地局100−2のセルID)を参照せず、ハンドオーバ可と判定する。そして、基地局100−1は、無線品質に関してオフセットを加算しないようにし、これにより、無線品質は「cell1<cell2」となる。この場合、基地局100−1は、ハンドオーバ先を基地局100−2に決定する(S55)。
次いで、基地局100−1は、基地局100−2にHandoverRequestを送信する(S56)。また、基地局100−1は、HandoverRequestにLocation−Infoを含ませないようにして送信している。これにより、基地局100−2は、ハンドオーバ情報テーブル171を参照することなく、ハンドオーバの制御を行う。すなわち、図11の例では、基地局100−2は、HandoverRequestAckを基地局100−1に送信し(S57)、以後は、LTEなどで規定されたハンドオーバプロシージャが実行される(S58〜S63)。
図11の例では、端末200は予想からはずれてルートYに沿って移動することになるが、その場合でも、端末200は基地局100−1から基地局100−2へのハンドオーバを1回行うだけである。従って、ハンドオーバが複数回行われる場合と比較して、ハンドオーバの発生頻度を抑えることができる。
また、端末200が予想したルートから外れた場合でも、本通信システム10では、基地局100−1,100−2や端末200以外の装置でハンドオーバに関する計算などが行われない。よって、本通信システム10では、かかる装置で計算などが行われる場合と比較して、処理速度を速くできる。また、端末200ではハンドオーバに関する特別な計算などを行うこともないため、端末200の消費電力削減を図ることができる。
<リソース状況に応じたハンドオーバ制御>
次の動作例として、リソース状況に応じたハンドオーバ制御について説明する。基本シーケンスの動作例では、端末200が地点Bにおいて基地局100−2ではなく基地局100−3にハンドオーバする例について説明した。この場合、例えば、端末200が基地局100−3にハンドオーバしたとしても、基地局100−3において端末200との無線通信に利用される無線リソース(例えば時間と周波数)が一定値(例えば第4の閾値)以下のとき、端末200に無線リソースを割当てることができない場合がある。従って、この場合、端末200は基地局100−3と無線通信を行うことができなくなる。
一方、基地局100−1〜100−3間では、互いに無線リソースの状況を報告し合い、基地局100−1は、他の基地局100−2,100−3の無線リソース状況を把握することができる。
本動作例では、基地局100−1は端末200から報告を受けたMeasurementReportの内容からハンドオーバ先を判定するが、各基地局100−2,100−3のリソース状況に基づいて判定する。無線リソースの状況が加味されてハンドオーバの制御が行われるため、端末200はハンドオーバ先の基地局100−2,100−3において無線通信を行うことができるようになる。
なお、本動作例においても、基本シーケンスの動作例と同様に、例えば図8に示すルートXに沿って端末200が移動するものとする。
図12は、無線リソースの状況を基地局100−1,100−2間で報告し合うシーケンスの例を表わしている。基地局100−1は、ResourceStatusRequestを基地局100−2に送信し(S65)、基地局100−2はResourceStatusResponseを返信する(S66)。その後、基地局100−2は、自局の無線リソースの状況をResourceStatusUpdateとして報告する(S67〜S68)。
ResourceStatusUpdateの設定値は、「Low」、「Middle」、「High」、及び「Overload」の4つがある。「Low」は、例えば、無線リソースに十分余りがあることを表わし、「High」は、例えば、無線リソースの余りが一定以下となっていることを表わしている。また、「Middle」は、例えば、無線リソースの状況が「Low」と「High」の中間程度であることを表わし、「Overload」は、例えば、無線リソースに余りがないことを表わしている。
基地局100−2は、ResourceStatusUpdateを送信し(S66)、その後、通知内容から値が変化すると、ResourceStatusUpdateを再度送信する(S67〜S68)。
例えば、基地局100−2のCPU180が配下の端末に対する無線リソースの割当てを行い、その割当てを行った結果に応じて、「Low」や「High」などの設定値を設定し、ResourceStatusUpdateを生成し、送信することができる。他のメッセージの生成や送信(S65,S66)についても、例えば、CPU180により行われる。
図12の例は、基地局100−1と基地局100−2間におけるシーケンス例であるが、他の基地局間においても、同じシーケンスを実行することができる。よって、基地局100−1は、基地局100−2だけでなく、基地局100−3の無線リソース状況を把握することができる。
このように、基地局100−1では、基地局100−2,100−3からの無線リソース状況の報告を受けることができ、無線リソースの状況に応じたオフセットを用いて、ハンドオーバ先を判定することができる。
図13はリソース状況をオフセットとの対応関係を表わす対応テーブル172の例を表わしている。例えば、基地局100−2の無線リソースの状況が「Low」のとき、基地局100−1は、MeasurementReportとして報告を受けた「cell2」に対するRSRPについては「+20dBm」のオフセットを加算し、「RSRQ」については「+10dB」のオフセットを加算する。また、無線リソースの状況が「High」のとき、基地局100−1は、「cell2」に対するRSRPについては「−20dBm」のオフセットを加算し、「RSRQ」については「−10dB」のオフセットを加算する。
なお、図13に示すオフセット値は一例であって、無線リソース状況に対応する値であれば、図13に示す以外の値であってもよい。
図14は、MeasurementReportの報告内容とオフセット後の無線品質の例とを表わす図である。基地局100−1〜100−3の無線リソース状況がそれぞれ「Middle」、「Low」、「High」であるとき、MeasurementReportとして報告されたRSRPとRSRQに対して、オフセット値が加算されている。オフセット値が加算された後の無線品質が図14の「リソースoffset考慮後」の項目に記載されている。
図15は、リソース状況を考慮したハンドオーバ制御の動作例を表わすシーケンス図である。端末200は、例えば、図8に示すルートXに沿って移動している場合の動作例である。図15において、基本シーケンスの動作例(例えば図9)と同一の処理部分には同一の符号が付されている。
端末200は、地点Aに移動すると、MeasurementReportを送信する(S10)。例えば、端末200は、図14に示す「MeasurementReport」の項目に記載された各無線品質を報告する。
次いで、基地局100−1は、ハンドオーバの可と判別して(S30)、基地局100−2にHandoverRequestを送信する(S31)。そして、基地局100−2は、ハンドオーバ情報テーブル171を参照して、基地局100−2へのハンドオーバは困難であると判定し、基地局100−1に対して、HandoverPreparationFailureを送信する(S33)。
次いで、基地局100−1は、基地局100−2のセルIDをnegative cellidに設定する(S34)。
そして、端末200は地点Aから地点Bに移動する。
地点Bにおいて、端末200は、MeasurementReportを送信する(S70)。
次いで、基地局100−1は、ハンドオーバの可否を判断する(S71)。ここで、基地局100−1は、無線リソース状況によるオフセットと、negative cellidによるオフセットの双方を考慮して、ハンドオーバの可否を判断する。
図16は、MeasurementReportの報告内容とオフセット後の無線品質の例とを表わす図である。図16において、「MeasurementReport」の項目は、例えば、端末200がS70の処理により報告した無線品質の例を表わしている。
基地局100−2のセルIDがnegative cellidとして設定されているため、基地局100−1は、基地局100−2の無線品質に対して、オフセットを加える。オフセット後の無線品質が図16における「Negative cellid」の項目に記載されている。
negative cellidによるオフセットが加えられた各無線品質に対して、さらに、無線リソース状況を考慮したオフセットが加えられる。このオフセットが加えられた後の各無線品質が図16における「リソースoffset考慮後」の項目に記載されている。
図16において、無線リソース状況によるオフセットが適用されないときは、「Cell3」(基地局100−3)の無線品質が最も良い。このため、基地局100−1は基地局100−3へハンドオーバすることを決定する。しかし、無線リソース状況を考慮したオフセットが適用されると、「Cell2」(基地局100−2)の無線品質が最も良い。このため、基地局100−1は、最終的には、基地局100−2へのハンドオーバを決定する。
基地局100−1は、地点Bにおいて、端末200のハンドオーバ先として基地局100−2であることを決定し、基地局100−2に対して、HandoverRequestを送信する(図15のS72)。
このとき、基地局100−1は、Location−Infoを付加しないでHandoverRequestを送信する。そのため、基地局100−2は、ハンドオーバ情報テーブル171を参照することなく、ハンドオーバ制御を行う。すなわち、図15の例では、基地局100−2は、HandoverRequestAckを基地局100−1に返信する(S73)。以後は、例えばLTEに規定されたハンドオーバプロシージャが行われる。
なお、端末200が地点Cに移動したとき、端末200は「cell2<cell3」となる無線品質をMeasurementReportとして報告する(S80)。このとき、基地局100−2,100−3の無線リソースはそれぞれ「Low」,「High」との報告を基地局100−2は受けており、基地局100−2は、無線リソース状況を考慮したオフセットを無線品質に加算する。この場合、無線品質に関して「cell2>cell3」となる(S81)。
よって、基地局100−2は、基地局100−3へのハンドオーバを許可せず、基地局100−3へHandoverRequestを送信しないことになる。従って、端末200は、地点Cに移動しても、基地局100−2に無線接続したまま、基地局100−3へのハンドオーバを行うことはない。
従って、端末200が地点Aから地点Cに高速移動しているとき、無線リソースを考慮しない場合、ハンドオーバの発生頻度は地点Bと地点Cの2回となるが、無線リソースを考慮した制御が行われる場合、ハンドオーバの発生頻度は1回となる。従って、本無線通信システム10は、無線リソースを考慮した本動作例により、無線リソースを考慮しない場合と比較して、ハンドオーバの発生頻度を抑えることができる。
また、本無線通信システム10では、地点Bにおいて端末200は基地局100−3へハンドオーバしないことになる。従って、端末200が基地局100−3へハンドオーバした後、無線リソースの不足により基地局100−3との間で無線通信できない事態を回避できる。この場合、端末200は、基地局100−2にハンドオーバし、基地局100−2との間で無線通信を行うことができる。
更に、本無線通信システム10では、基地局100−1,100−2や端末200以外の装置でハンドオーバに関する特別な計算などが行われないため、かかる装置で計算などが行われる場合と比較して、処理速度を速くできる。また、端末200では特別な計算などを行うこともないため、端末200に対して消費電力削減を図ることができる。
[その他の実施の形態]
上述した第2の実施の形態において、無線品質の例として、RSRPとRSRQについて説明した。例えば、RSRPとRSRQ以外にも、RSSI(Received Signal Strength Indicator)や他の品質指標を無線品質としてもよい。また、RSRPとRSRQの双方ではなく、端末200は一方を無線品質として報告するようにしてもよい。この場合、基地局100は報告された一方の無線品質を用いて、第2の実施の形態で説明した動作を行うことができる。従って、基地局100は、negative cellidのオフセットや、無線リソースのオフセットなどは、報告のあった無線品質に対して計算することになる。
また、上述した第2の実施の形態において、リソース状況を考慮したハンドオーバ制御に関して、基地局100−1は、negative cellidのオフセットと無線リソースのオフセットとを各無線品質に加算してハンドオーバ先を判別した。例えば、基地局100−1は、無線リソースのオフセットだけを各無線品質に加算して、オフセット後の無線品質に基づいて、ハンドオーバ先を判別することもできる。
以上まとめると付記のようになる。
(付記1)
端末装置と、
前記端末装置と無線通信を行う第1の無線基地局装置と、
第2の無線基地局装置とを備える無線通信システムにおいて、
前記第2の無線基地局装置は、
前記第1の無線基地局装置から送信された前記端末装置に対するハンドオーバ要求に対して、前記第2の無線基地局装置において行われたハンドオーバに関する履歴情報に基づいて、前記端末装置が前記第2の無線基地局装置へハンドオーバを行った後、次にハンドオーバを行うまでの予測時間を予測し、当該予測時間に基づいて、前記端末装置の前記第2の無線基地局装置へのハンドオーバを許可するか否かを決定する制御部を備えることを特徴とする無線通信システム。
(付記2)
前記制御部は、前記予測時間が第1の閾値より短いとき、前記端末装置の前記第2の無線基地局装置へのハンドオーバを許可しないことを決定し、
前記第1の無線基地局装置は前記決定により第3の無線基地局装置に対して前記端末装置のハンドオーバ要求を送信することを特徴とする付記1記載の無線通信システム。
(付記3)
前記ハンドオーバ要求を受信した後、前記第2の無線基地局装置が第3の無線基地局装置へ送信した前記端末装置のハンドオーバ要求に対する許可通知を前記第3の無線基地局装置から受信するまでの時間が第2の閾値より短い場合の発生頻度が前記履歴情報に含まれ、
前記制御部は、前記発生頻度が第3の閾値以上のとき、前記端末装置の前記第2の無線基地局装置へのハンドオーバを許可しないことを決定し、
前記第1の無線基地局装置は前記決定により前記第3の無線基地局装置に対して前記端末装置のハンドオーバ要求を送信することを特徴とする付記1記載の無線通信システム。
(付記4)
前記第1の無線基地局装置は、前記第2の無線基地局装置と前記端末装置との間の無線品質が前記第1の無線基地局装置と前記端末装置との間の無線品質よりも品質が良いことを示す測定結果を前記端末装置から受信したとき、前記ハンドオーバ要求を前記第2の無線基地局装置に送信することを特徴とする付記1記載の無線基地局装置。
(付記5)
前記第1の無線基地局装置は、前記第2の無線基地局装置と前記端末装置との間の無線品質が第3の無線基地局装置と前記端末装置との間の無線品質よりも品質が良いことを示す測定結果を前記端末装置から受信したとき、前記決定により、前記端末装置の前記第3の無線基地局装置へのハンドオーバ要求を前記第3の無線基地局装置に送信することを特徴とする付記1記載の無線基地局装置。
(付記6)
前記制御部は、前記ハンドオーバ要求を受信した後、前記第2の無線基地局装置が第3の無線基地局装置へ送信した前記端末装置のハンドオーバ要求に対する許可通知を前記第3の無線基地局装置から受信するまでの時間が第2の閾値より短い場合の発生頻度と、前記端末装置の位置情報とを含む前記履歴情報を作成することを特徴とする付記1記載の無線基地局装置。
(付記7)
前記端末装置は、前記端末装置の位置情報と前記ハンドオーバ要求とを前記第1の無線基地局装置に送信することを特徴とする付記6記載の無線基地局装置。
(付記8)
前記第1の無線基地局装置は、前記ハンドオーバ要求と前記、前記端末装置の位置情報とを前記第2の無線基地局装置に送信し、
前記制御部は、前記第1の無線基地局装置から送信された前記位置情報と一致する前記履歴情報における前記端末装置の位置情報に対応する前記発生頻度に基づいて、前記端末装置の前記第2の無線基地局装置へのハンドオーバを許可しないことを決定することを特徴とする付記6記載の無線通信システム。
(付記9)
前記位置情報は、前記端末装置の位置、速度、及び方角に関する情報を含むことを特徴とする付記6記載の無線基地局装置。
(付記10)
前記第1の無線基地局装置は、前記決定が行われた後、前記第3の無線基地局装置と前記端末装置との間の第1の無線品質が前記第2の無線基地局装置と前記端末装置との間の第2の無線品質よりも品質が良くなるように、前記第2の無線品質に対してオフセット値を加算することを特徴とする付記1記載の無線通信システム。
(付記11)
前記第1の無線基地局装置は、前記ハンドオーバ要求と前記端末装置の位置情報とを送信し、
前記制御部は、前記ハンドオーバ要求と前記位置情報とを受信したとき、前記第1の無線基地局装置に前記第2の無線基地局装置へのハンドオーバを許可するか否かを決定し、
前記第1の無線基地局装置は、前記ハンドオーバを許可しない決定が行われた後、前記第1の無線基地局装置と前記端末装置との間の第3の無線品質が第4の閾値よりも低い品質のとき、前記位置情報を送信しないで前記ハンドオーバ要求を前記第2の無線基地局装置に送信し、
前記制御部は、前記位置情報を受信しないで前記ハンドオーバ要求を受信すると、前記第2の無線基地局装置へのハンドオーバを許可することを決定することを特徴とする付記1記載の無線通信システム。
(付記12)
前記第1の無線基地局装置は、前記決定と、前記第2及び第3の無線基地局装置における無線リソース状況とに基づいて、前記端末装置のハンドオーバ先を決定することを特徴とする付記1記載の無線通信システム。
(付記13)
前記第1の無線基地局装置は、前記決定により、前記第2の無線基地局装置と前記端末装置との間の第2の無線品質にオフセット値を加算し、前記第3の無線基地局装置と前記端末装置との間の第1の無線品質と前記第2の無線品質とに対して前記無線リソース状況に応じたオフセット値をそれぞれ加算し、オフセット後の前記第1及び第2の無線品質に基づいて、前記ハンドオーバ先を決定することを特徴とする付記11記載の無線通信システム。
(付記14)
前記制御部は、前記端末装置が前記第2の無線基地局装置にハンドオーバした後、前記第1の無線品質が前記第2の無線品質よりも品質が良い測定結果を前記端末装置から受信したとき、前記第3の無線基地局装置に対して前記端末装置のハンドオーバ要求を送信しないことを特徴とする付記12記載の無線通信システム。
(付記15)
端末装置と無線通信を行う第1の無線基地局装置から送信された前記端末装置に対するハンドオーバ要求を受信する無線基地局装置において、
前記ハンドオーバ要求に対して、前記無線基地局装置において行われたハンドオーバに関する履歴情報に基づいて、前記端末装置により前記無線基地局装置へのハンドオーバが行われた後、次にハンドオーバが行われるまでの予測時間を予測し、当該予測時間に基づいて、前記端末装置の前記無線基地局装置へのハンドオーバを許可するか否かを決定する制御部
を備えることを特徴とする無線基地局装置。
(付記16)
端末装置と、
前記端末装置と無線通信を行う第1の無線基地局装置と、
第2の無線基地局装置とを備える無線通信システムにおけるハンドオーバ方法であって、
前記第2の無線基地局装置は、前記第1の無線基地局装置から送信された前記端末装置に対するハンドオーバ要求に対して、前記第2の無線基地局装置において行われたハンドオーバに関する履歴情報に基づいて、前記端末装置が前記第2の無線基地局装置へハンドオーバを行った後、次にハンドオーバを行うまでの予測時間を予測し、当該予測時間に基づいて、前記端末装置の前記第2の無線基地局装置へのハンドオーバを許可するか否かを決定する、
ことを特徴とするハンドオーバ方法。
10:無線通信システム
100(100−1〜100−3):無線基地局装置(eNB)
122:RRH 130:ベースバンド処理部
140:L2SW 150:HWY
160:フラッシュメモリ 170:メインメモリ
171:ハンドオーバ情報テーブル 172:対応テーブル
190:制御部 200:端末装置
220:無線回路部 230:AD/DA変換処理部
240:ベースバンドプロセッサ 250:アプリケーションプロセッサ
260,270:メモリ 300:MME

Claims (6)

  1. 端末装置と、
    前記端末装置と無線通信を行う第1の無線基地局装置と、
    第2の無線基地局装置とを備える無線通信システムにおいて、
    前記第2の無線基地局装置は、
    前記第1の無線基地局装置から送信された前記端末装置に対するハンドオーバ要求に対して、前記第2の無線基地局装置において行われたハンドオーバに関する履歴情報に基づいて、前記端末装置が前記第2の無線基地局装置へハンドオーバを行った後、次にハンドオーバを行うまでの予測時間を予測し、当該予測時間に基づいて、前記端末装置の前記第2の無線基地局装置へのハンドオーバを許可するか否かを決定する制御部
    を備えることを特徴とする無線通信システム。
  2. 前記制御部は、前記予測時間が第1の閾値より短いとき、前記端末装置の前記第2の無線基地局装置へのハンドオーバを許可しないことを決定し、
    前記第1の無線基地局装置は前記決定により前記第3の無線基地局装置に対して前記端末装置のハンドオーバ要求を送信することを特徴とする請求項1記載の無線通信システム。
  3. 前記第1の無線基地局装置は、前記ハンドオーバ要求と前記端末装置の位置情報とを送信し、
    前記制御部は、前記ハンドオーバ要求と前記位置情報とを受信したとき、前記第1の無線基地局装置に前記第2の無線基地局装置へのハンドオーバを許可するか否かを決定し、
    前記第1の無線基地局装置は、前記ハンドオーバを許可しない決定が行われた後、前記第1の無線基地局装置と前記端末装置との間の第3の無線品質が第4の閾値よりも低い品質のとき、前記位置情報を送信しないで前記ハンドオーバ要求を前記第2の無線基地局装置に送信し、
    前記制御部は、前記位置情報を受信しないで前記ハンドオーバ要求を受信すると、前記第2の無線基地局装置へのハンドオーバを許可することを決定することを特徴とする請求項1記載の無線通信システム。
  4. 前記第1の無線基地局装置は、前記決定と、前記第2及び第3の無線基地局装置における無線リソース状況とに基づいて、前記端末装置のハンドオーバ先を決定することを特徴とする請求項1記載の無線通信システム。
  5. 端末装置と無線通信を行う第1の無線基地局装置から送信された前記端末装置に対するハンドオーバ要求を受信する無線基地局装置において、
    前記ハンドオーバ要求に対して、前記無線基地局装置において行われたハンドオーバに関する履歴情報に基づいて、前記端末装置により前記無線基地局装置へのハンドオーバが行われた後、次にハンドオーバが行われるまでの予測時間を予測し、当該予測時間に基づいて、前記端末装置の前記無線基地局装置へのハンドオーバを許可するか否かを決定する制御部
    を備えることを特徴とする無線基地局装置。
  6. 端末装置と、
    前記端末装置と無線通信を行う第1の無線基地局装置と、
    第2の無線基地局装置とを備える無線通信システムにおけるハンドオーバ方法であって、
    前記第2の無線基地局装置は、前記第1の無線基地局装置から送信された前記端末装置に対するハンドオーバ要求に対して、前記第2の無線基地局装置において行われたハンドオーバに関する履歴情報に基づいて、前記端末装置が前記第2の無線基地局装置へハンドオーバを行った後、次にハンドオーバを行うまでの予測時間を予測し、当該予測時間に基づいて、前記端末装置の前記第2の無線基地局装置へのハンドオーバを許可するか否かを決定する、
    ことを特徴とするハンドオーバ方法。
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