JP2013197746A - 無線通信装置および通信制御方法 - Google Patents

無線通信装置および通信制御方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2013197746A
JP2013197746A JP2012061192A JP2012061192A JP2013197746A JP 2013197746 A JP2013197746 A JP 2013197746A JP 2012061192 A JP2012061192 A JP 2012061192A JP 2012061192 A JP2012061192 A JP 2012061192A JP 2013197746 A JP2013197746 A JP 2013197746A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
wireless communication
communication unit
communication device
unit
packet
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2012061192A
Other languages
English (en)
Inventor
Shigeru Yoshida
茂 吉田
Hidetaka Nishi
英孝 西
Osamu Shibagaki
税 芝垣
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujitsu Ltd
Original Assignee
Fujitsu Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fujitsu Ltd filed Critical Fujitsu Ltd
Priority to JP2012061192A priority Critical patent/JP2013197746A/ja
Publication of JP2013197746A publication Critical patent/JP2013197746A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Mobile Radio Communication Systems (AREA)

Abstract

【課題】無線干渉を低減することを課題とする。
【解決手段】アドホックネットワークを構成する各通信ユニットは、GWがブロードキャスト送信したデータを、GWまたは他の通信ユニットから受信する。そして、各通信ユニットは、データが受信された場合に、GWまでのホップ数などの固有情報を用いて、送信タイミングを決定する。その後、各通信ユニットは、決定された送信タイミングで、データをブロードキャスト送信する。
【選択図】図4

Description

本発明は、無線通信装置および通信制御方法に関する。
近年、電力センサなどの各種センサで取得されたセンサデータを収集するシステムとして、アドホック通信を利用した無線ネットワークが注目されている。アドホック通信を利用する各ノードには、IP(Internet Protocol)アドレスやGW(Gate Way)などのネットワーク設定が不要である。また、各ノードは、無線ネットワークに配置後、自律分散的に最終宛先装置までの経路を確定する。
例えば、このような各ノードのファームウェアを更新する場合、ブロードキャスト送信によってファームウェアのダウンロードが実行される。例えば、管理装置が、無線ネットワークと管理装置とを接続するGWに、ファームウェアの更新データ(以下、「更新パケット」を記載する場合がある)を送信する。
続いて、GWが、更新パケットをブロードキャスト送信する。そして、GWから1ホップの範囲に位置する各ノードが、この更新パケットを受信し、ブロードキャスト送信で他のノードに転送する。さらに、GWから2ホップの範囲に位置する各ノードが、この更新パケットを受信し、ブロードキャスト送信で他のノードに転送する。このように、GWから終端のノードに到達するまで、各ノードが、ブロードキャスト送信を実行して更新パケットを隣接ノードに伝搬させていく。
特開2005−86643号公報 特開2006−74790号公報
しかしながら、従来技術では、無線ネットワークを形成する各ノードが、同じパケットをブロードキャストで送信するので、無線干渉が発生するという問題がある。
例えば、各ノードが、無線ネットワークに更新パケットをブロードキャスト送信した場合、無線ネットワークに流れる情報量は、ノード数×パケットサイズとなる。つまり、ノード数が多いほど、または、パケットサイズが大きいほど、無線ネットワーク内の情報量が多くなる。したがって、大規模なネットワークほど、無線干渉が発生し易くなる。
また、無線干渉が発生した場合、パケットロスが発生し、ノードが正常なデータを受信できなくなる。この場合、例えば、ノードは、ファームウェアを更新できない。また、無線ネットワークでは、一度トラフィックが増大すると通信不能な状態が長く続くことが多い。その場合、ファームウェアを更新できなかったノードに対しては、管理者が現地に赴いて手動で更新作業を実施することになり、作業効率が劣化する。
開示の技術は、上記に鑑みてなされたものであって、無線干渉を低減できる無線通信装置および通信制御方法を提供することを目的とする。
本願の開示する無線通信装置および通信制御方法は、一つの態様において、アドホックネットワークを構成する無線通信装置の中の特定の無線通信装置がブロードキャスト送信したデータを、前記特定の無線通信装置または他の無線通信装置から受信する受信部を有する。また、本願の開示する無線通信装置および通信制御方法は、前記受信部によって前記データが受信された場合に、無線通信装置の固有情報を用いて、送信タイミングを決定する決定部を有する。本願の開示する無線通信装置および通信制御方法は、前記決定部によって決定された送信タイミングで、前記データをブロードキャスト送信する送信制御部を有する。
本願の開示する無線通信装置および通信制御方法の一つの態様によれば、無線干渉を低減できるという効果を奏する。
図1は、実施例1に係る無線ネットワークの全体構成例を示す図である。 図2は、定例パケットの流れを説明する図である。 図3は、各通信ユニットが記憶する経由情報の例を示す図である。 図4は、実施例1に係る通信ユニットの構成を示す機能ブロック図である。 図5は、ブロードキャストパケット受信時の処理の流れを示すフローチャートである。 図6は、GWからブロードキャストパケットが送信された場合の第1ステップを説明する図である。 図7は、GWからブロードキャストパケットが送信された場合の第2ステップを説明する図である。 図8は、GWからブロードキャストパケットが送信された場合の第3ステップを説明する図である。 図9は、GWからブロードキャストパケットが送信された場合の第4ステップを説明する図である。 図10は、GWからブロードキャストパケットが送信された場合の第5ステップを説明する図である。 図11は、GWからブロードキャストパケットが送信された場合の最終ステップを説明する図である。 図12は、実施例1を適用した場合のブロードキャスト送信の抑止結果を説明する図である。 図13は、ハードウェア構成例を示す図である。
以下に、本願の開示する無線通信装置および通信制御方法の実施例を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施例によりこの発明が限定されるものではない。
[全体構成]
図1は、実施例1に係る無線ネットワークの全体構成例を示す図である。図1に示すように、この無線ネットワークは、管理サーバ1、GW(Gate Way)5、通信ユニットA〜F、通信ユニットX〜Z、通信ユニットαを有する。図1に示すように、10台の無線通信端末およびGW各々が無線通信を実行することから、電波の到達範囲が11範囲ある。なお、ここで例示した通信ユニット、管理サーバ、GWの数は、あくまで例示であり、これに限定されるものではない。
また、図1に示した無線ネットワークは、例えば、家庭で使用される電力をネットワーク経由で検針する検針システムである。各通信ユニットは、電力メータなどのセンサからセンサ値を所定の間隔で検針し、検針データを含む定例パケットを管理サーバ1のGW5に送信する。管理サーバ1は、各通信ユニットから検針データを集約して管理する管理サーバである。
また、この無線ネットワークは、各通信ユニットとGW5とがアドホック通信によってネットワークを構成する。具体的には、各通信ユニットおよびGW5の各々が、自身が保持する経路情報や自身の情報等を含んだHELLOパケットなどの定期メッセージを、1ホップで接続される隣接装置との間で送受信する。そして、各通信ユニットは、GW5までの上り通信の経路のうち、例えば通信品質がよい経路を選択して、メモリ等に保持する。
ここで、図1における各通信ユニットから送信された定例パケットの経路、言い換えると上り経路を説明する。図2は、定例パケットの流れを説明する図である。図2に示すように、GW5への経路は、通信ユニットAを経由する経路と、通信ユニットXを経由する経路の2経路が存在する。
具体的には、通信ユニットFから送信された定例パケットは、通信ユニットE、通信ユニットD、通信ユニットC、通信ユニットB、通信ユニットAを経由してGW5に受信される。つまり、通信ユニットAが、GW5へ定例パケットを直接送信できる、GW5から1ホップの位置に位置する隣接ユニットである。
また、通信ユニットZから送信された定例パケットは、通信ユニットY、通信ユニットXを経由してGW5に受信される。同様に、通信ユニットαから送信された定例パケットは、通信ユニットXを経由してGW5に受信される。つまり、通信ユニットXが、GW5へ定例パケットを直接送信できる、GW5から1ホップの位置に位置する隣接ユニットである。また、この通信ユニットXは、経路を分岐する分岐点でもある。
このような経路を構築する各通信ユニットは、GW5に向けて送信されたパケットが自ユニットに受信されるまでに経由した下位ユニットの情報を記憶する。図3は、各通信ユニットが記憶する経由情報の例を示す図である。なお、図3は、各通信ユニットが記憶する経由情報をまとめて記載したものである。図3に示すように、各通信ユニットは、「ホップ数、経由情報」を対応付けて記憶する。ここで記憶される「ホップ数」は、GW5までのホップ数を示し、「経由情報」は、自ユニットに至るまでに経由した通信ユニットの情報を示す。
図3の一例を説明すると、通信ユニットAは、GW5までのホップ数が1である隣接ユニットである。この通信ユニットAは、通信ユニットBから受信した定例パケットをGW5へ転送する。具体的には、通信ユニットAは、自ユニットに至るまで、通信ユニットFから送信されて、通信ユニットE、通信ユニットD、通信ユニットC、通信ユニットBを経由してきた定例パケットを受信して、GW5へ転送する経路を保持する。同様に、通信ユニットAは、通信ユニットEから送信されて、通信ユニットDと通信ユニットCと通信ユニットBとを経由して来た定例パケットを受信して、GW5へ転送する経路を保持する。同様に、通信ユニットAは、通信ユニットDから送信されて、通信ユニットCと通信ユニットBとを経由して来た定例パケットを受信し、GW5へ転送する経路を保持する。同様に、通信ユニットAは、通信ユニットCから送信されて、通信ユニットBを経由して来た定例パケットを受信し、GW5へ転送する経路を保持する。すなわち、図3の経由情報は、通信ユニットAの配下に、通信ユニットB、通信ユニットC、通信ユニットD、通信ユニットE、通信ユニットFが存在することを示す。
また、通信ユニットXは、GW5までのホップ数が1である隣接ユニットである。この通信ユニットXは、通信ユニットYまたは通信ユニットαから受信した定例パケットをGW5へ転送する。具体的には、通信ユニットXは、通信ユニットZから送信されて、通信ユニットYを経由して来た定例パケットを受信し、GW5へ転送する経路を保持する。同様に、通信ユニットXは、通信ユニットYから送信された定例パケットをGW5へ転送する経路を保持する。同様に、通信ユニットXは、通信ユニットαから送信された定例パケットをGW5へ転送する経路を保持する。すなわち、図3の経由情報は、通信ユニットXの配下に、通信ユニットY、通信ユニットZ、通信ユニットαが存在し、通信ユニットは経路の分岐点であることを示す。
また、通信ユニットDは、GW5までのホップ数が4である隣接ユニットである。つまり、通信ユニットDが送信した定例パケットは、4つの通信ユニットを経由してGW5へ届けられる。この通信ユニットDは、通信ユニットEから受信した定例パケットをGW5へ転送する。具体的には、通信ユニットDは、通信ユニットFから送信されて、通信ユニットEを経由して来た定例パケットを受信し、GW5へ転送する経路を保持する。同様に、通信ユニットDは、通信ユニットEから送信された定例パケットをGW5へ転送する経路を保持する。すなわち、図3の経由情報は、通信ユニットDの配下に、通信ユニットE、通信ユニットFが存在することを示す。
このような状態において、管理サーバ1が、ファームウェアの更新ダウンロードのパケットをGW5に送信する。GW5は、ファームウェアの更新ダウンロードパケット(以下、「ブロードキャストパケット」と記載する場合がある)をブロードキャスト送信したとする。
この場合、各通信ユニットは、GW5または他の通信ユニットがブロードキャスト送信した、ブロードキャストパケットを受信する。続いて、各通信ユニットは、ブロードキャストパケットが受信された場合に、自ユニットの固有情報を用いて、送信タイミングを決定する。そして、通信ユニットは、決定された送信タイミングで、ブロードキャストパケットをブロードキャスト送信する。
このように、各通信ユニットは、ブロードキャスト受信時に、GW5からのホップ数などの固有情報に基づいて送信タイミングを独自に算出し、算出した独自の送信タイミングでブロードキャスト送信を個別に実行する。したがって、ブロードキャスト送信を実行する通信ユニットの数を減らすことができ、無線干渉を低減することができる。
[通信ユニットの構成]
図4は、実施例1に係る通信ユニットの構成を示す機能ブロック図である。なお、図1に示した各通信ユニットは同様の構成を有するので、ここでは、通信ユニット10として説明する。
図4に示すように、通信ユニット10は、経路情報DB10a、経由情報DB10b、通信制御部11、HELLO処理部13、定例パケット送信部14、定例パケット受信部15、経由情報生成部16、定例パケット転送部17を有する。また、通信ユニット10は、ブロードキャストパケット受信部18、送信タイミング決定部19、判定部20、ブロードキャストパケット送信部21を有する。なお、経路情報DB10a、経由情報DB10bは、メモリなどの記憶装置に設けられる。また、各処理部は、CPU(Central Processing Unit)などが実行する処理部である。
経路情報DB10aは、GW5までの経路情報を記憶する。具体的には、経路情報DB10aが、自ユニットがGW5で各種パケットを送信する際の次の宛先となる通信ユニットに関する情報を記憶する。例えば、経路情報DB10aは、「GD:Global Destination)、LD(Local Destination)、品質」を対応付けて記憶する。ここで、記憶される「GD」は、最終宛先を示し、「LD」は、中継先を示す情報である。なお、いずれの情報もMAC(Media Access Control)アドレスなどである。品質は、受信電波強度などの通信品質を示す情報であり、例えば数字が大きいほど品質がよい。
通信ユニット10が通信ユニットBである例で説明すると、経路情報DB10aは、「GW5、通信ユニットA、60」などを記憶する。つまり、通信ユニットBは、下位の通信ユニットから受信したGW5宛てのパケットを転送する場合、または、自ユニットがGW5へパケットを送信する場合、当該パケットを通信ユニットAに送信することを示す。その後、通信ユニットAが、当該パケットをGW5へ転送する。
経由情報DB10bは、GW5に向けて送信されたパケットが自ユニットに受信されるまでに経由した下位ユニットの情報を記憶する。具体的には、経由情報DB10bは、図3に示した情報を記憶する。例えば、通信ユニット10が通信ユニットAの場合には、図3において通信ユニットに対応付けられている「ホップ数、経由情報」を記憶する。
通信制御部11は、他の通信ユニットまたはGW5との間の通信を制御する処理部である。例えば、通信制御部11は、他の通信ユニットまたはGW5からブロードキャストパケットを受信する。また、通信制御部11は、他の通信ユニットまたはGW5にブロードキャストパケットをブロードキャスト送信する。また、通信制御部11は、他の通信ユニットから定例パケットを受信し、GW5に定例パケットを送信する。
HELLO処理部13は、隣接ノードとの間で、HELLOパケットを定期的に送受信する処理部である。具体的には、HELLO処理部13は、経路情報DB10aから経路情報を読み出して、隣接ノードにブロードキャスト送信する。また、HELLO処理部13は、隣接ノードからブロードキャスト送信されたHELLOパケットを受信し、当該HELLOパケットから当該隣接ノードの経路情報を取り出す。このように、HELLO処理部13は、隣接ノードと経路情報を交換することで、品質のよい上り通信の経路、言い換えると品質のよいGW5への経路を選択して、経路情報DB10aに格納する。
また、HELLO処理部13は、経路情報に加えて、隣接ノードから当該隣接ノードのホップ数を受信する。したがって、通信ユニット10は、HELLO処理部13によって特定された経路が通信ユニットAを経由する経路である場合に、通信ユニットAのHELLOパケットによってホップ数=1を受信したとすると、自ユニットのホップ数を2と特定することができる。
定例パケット送信部14は、定例パケットを定期的に生成してGW5へ送信する処理部である。具体的には、定例パケット送信部14は、30分に1回の割合で、電力メータから検針データを収集する。そして、定例パケット送信部14は、ペイロードに定例パケットを挿入した定例パケットを生成する。このとき、定例パケット送信部14は、定例パケットのヘッダ等に自ユニットを特定する情報を含める。その後、定例パケット送信部14は、定例パケットをGW5に送信する。
例えば、通信ユニット10が通信ユニットDの場合で説明する。この場合、定例パケット送信部14は、経路情報DB10aを参照し、GW5への経路上で次の通信ユニット(LD)が通信ユニットEであると特定する。すると、定例パケット送信部14は、最終宛先(GD)をGW5、次の宛先(LD)を通信ユニットE、パケットの送信元(GS:Global Source)と転送元(LS:Local Source)の各々を通信ユニットDに設定する。そして、定例パケット送信部14は、上記設定を施したヘッダを含む定例パケットをGW5に向けて送信する。なお、ここで送信された定例パケットは、通信ユニットEに受信され、通信ユニットEによってGW5へ向けて転送される。
定例パケット受信部15は、他の通信ユニットから定例パケットを受信する処理部である。具体的には、定例パケット受信部15は、他の通信ユニットから送信された定例パケットのうち自ユニットを宛先とする定例パケット、すなわち、LDに通信ユニット10が設定されている定例パケットを受信する。そして、定例パケット受信部15は、受信した定例パケットを経由情報生成部16と定例パケット転送部17の各々に出力する。なお、定例パケット受信部15は、宛先が自ユニット以外の定例パケットについては破棄する。
経由情報生成部16は、定例パケットに基づいて経由情報を生成して経由情報DB10bを更新する処理部である。具体的には、経由情報生成部16は、受信された定例パケットごとに、当該定例パケットが経由した通信ユニットの情報を抽出して経路情報を生成する。例えば、経由情報生成部16は、定例パケットのヘッダ等に含まれる、通信ユニットの情報をその順番で抽出する。そして、経由情報生成部16は、抽出した通信ユニットおよびその順番を当該定例パケットの経由情報として、経由情報DB10bに格納する。
一例を挙げると、定例パケットに、通信ユニットF、通信ユニットEが格納されていたとする。この場合、経由情報生成部16は、当該定例パケットが通信ユニットFから送信されて通信ユニットEを経由して、自ユニットに受信されたと認識する。この結果、経由情報生成部16は、通信ユニットFから通信ユニットEを経由する経路を、経由情報DB10bに格納する。
また、経由情報生成部16は、自ユニットのホップ数を計算する。具体的には、経由情報生成部16は、HELLO処理部13によって上位装置のホップ数が受信された場合、受信されたホップ数をインクリメントした値を、自ユニットのホップ数とする。例えば、経由情報生成部16は、上位装置のホップ数が1であった場合、GW5から自ユニットまでのホップ数を2と算出して、経由情報DB10bに格納する。
定例パケット転送部17は、定例パケット受信部15によって受信された定例パケットを、宛先のGW5に向けて転送する処理部である。具体的には、定例パケット転送部17は、経路情報DB10aを参照し、定例パケットのLDとLSを書き換えて、次の転送先に定例パケットを転送する。
例えば、通信ユニット10が通信ユニットBであり、通信ユニットCから定例パケットを受信したとする。この場合、定例パケット転送部17は、経路情報DB10aを参照し、GW5を宛先とした場合の転送先が通信ユニットAであることを特定する。定例パケット転送部17は、通信ユニットCから受信した定例パケットのLDを通信ユニットAに変更し、LSを通信ユニットBに変更して、GW5に向けて転送する。このようにして転送された定例パケットは、通信ユニットAに受信され、通信ユニットAによってGW5へ転送される。
ブロードキャストパケット受信部18は、GW5または他の通信ユニットがブロードキャスト送信した、GW5を送信元とするブロードキャストパケットを受信する処理部である。ブロードキャストパケット受信部18は、通信制御部11を介して受信したブロードキャストパケットを、送信タイミング決定部19と判定部20とに出力する。
送信タイミング決定部19は、ブロードキャストパケット受信部18によってブロードキャストパケットが受信された場合に、自ユニットのホップ数を用いて、送信タイミングを決定する処理部である。例えば、送信タイミング決定部19は、経由情報DB10bに含まれるホップ数である定数を割った値を遅延時間として算出する。
一例を挙げると、通信ユニット10からGW5までのホップ数が2であるとすると、送信タイミング決定部19は、「遅延時間=定数(100ms)/2=50」を算出し、この遅延時間を送信タイミングと決定する。すなわち、ブロードキャストパケット受信部18によってブロードキャストパケットが受信されてから遅延時間経過後に、ブロードキャストパケットを送信すると決定する。そして、送信タイミング決定部19は、算出した遅延時間を判定部20に出力する。
判定部20は、ブロードキャストパケット受信部18がブロードキャストパケットを受信してから遅延時間が経過するまでに、下位装置からブロードキャストパケットを受信したか否かを判定する処理部である。具体的には、判定部20は、送信タイミング決定部19によって算出された遅延経過が経過するまでに、自ユニットが転送した定例パケットの通信経路上に、ブロードキャストパケットをブロードキャスト送信した通信ユニットが存在するか否かを判定する。
例えば、判定部20は、遅延時間が経過するタイミングで、それまでにブロードキャストパケット受信部18に受信された各ブロードキャストパケットの送信元を抽出する。そして、判定部20は、経由情報DB10bに記憶される各経路の経由情報に、抽出した送信元のいずれかが含まれている場合、ブロードキャストパケットを送信しないと判定する。一方、判定部20は、経由情報DB10bに記憶される各経路の経由情報に、抽出した送信元が含まれていない経由情報が存在する場合、ブロードキャストパケットを送信すると判定する。
つまり、判定部20は、通信ユニット10を経由する各経路において、当該経路の下位装置がすでにブロードキャスト送信を実行している場合には、通信ユニット10ではブロードキャスト送信を実行しないと判定する。図3で一例を説明すると、通信ユニット10が通信ユニットCであり、通信ユニットEからだけブロードキャストパケットを受信しているとする。この場合、判定部20は、通信ユニットDを送信元とする経路には通信ユニットEが含まれていないことから、ブロードキャスト送信を実行すると判定する。一方、通信ユニット10が通信ユニットCであり、通信ユニットDからだけブロードキャストパケットを受信しているとする。この場合、判定部20は、通信ユニットDが各経路に含まれていることから、ブロードキャスト送信を実行しないと判定する。
また、判定部20は、通信ユニット10が定例パケットを送信していないユニット、すなわち終端ユニットである場合には、ブロードキャストパケットを送信しないと判定する。そして、判定部20は、判定結果をブロードキャストパケット送信部21に通知する。
ブロードキャストパケット送信部21は、ブロードキャストパケットのブロードキャスト送信を実行する処理部である。例えば、ブロードキャストパケット送信部21は、送信タイミング決定部19によって決定されたタイミングで、判定部20によってブロードキャスト送信を実行すると判定された場合に、ブロードキャストパケットのブロードキャスト送信を実行する。つまり、ブロードキャストパケット送信部21は、ファームウェアの更新ダウンロードパケットの宛先をブロードキャストアドレスに設定して、ブロードキャスト送信を実行する。
一方、ブロードキャストパケット送信部21は、送信タイミング決定部19によって決定されたタイミングで、判定部20によってブロードキャスト送信を実行しないと判定された場合に、ブロードキャストパケットのブロードキャスト送信を抑止する。
[処理の流れ]
図5は、ブロードキャストパケット受信時の処理の流れを示すフローチャートである。図5に示すように、ブロードキャストパケット受信部18がブロードキャストパケットを受信すると(S101)、送信タイミング決定部19は、ホップ数などの固有情報を用いて、送信タイミングを決定する(S102)。
続いて、判定部20は、通信ユニット10が定例パケットを下位装置から受信して上位装置に転送したかを判定する(S103)。そして、判定部20は、定例パケットを転送したと判定した場合(S103Yes)、S102で算出された送信タイミングに到達するまで待機する(S104)。一方、判定部20は、定例パケットを転送していないと判定した場合(S103No)、処理を終了する。
その後、判定部20は、送信タイミングに到達すると、送信タイミングに到達するまでの間に、他の通信ユニットからブロードキャストパケットを受信したか否かを判定する(S105)。
そして、判定部20が他の通信ユニットからブロードキャストパケットを受信していないと判定した場合(S105No)、ブロードキャストパケット送信部21は、ブロードキャストパケットをブロードキャスト送信する(S106)。
一方、判定部20は、他の通信ユニットからブロードキャストパケットを受信したと判定した場合(S105Yes)、受信済みブロードキャストパケットの送信元が、経由情報DB10bに記憶される各経路に含まれているか否かを判定する(S107)。
そして、判定部20によって送信元が経路に含まれていないと判定された場合(S107No)、ブロードキャストパケット送信部21は、ブロードキャストパケットをブロードキャスト送信する(S106)。
一方、判定部20によって送信元が各経路に含まれていると判定された場合(S107Yes)、ブロードキャストパケット送信部21は、ブロードキャストパケットのブロードキャスト送信を抑止する。
[具体例]
次に、図6から図10を用いて、ブロードキャストパケットが伝播される具体例を説明する。なお、ネットワーク構成は図1と同様とする。また、通信ユニットは、図3に示した情報のうち自ユニットに関する情報を記憶するものとする。また、各通信ユニットは、図4で説明した通信ユニット10と同様の構成を有する。
図6は、GWからブロードキャストパケットが送信された場合の第1ステップを説明する図である。図7は、GWからブロードキャストパケットが送信された場合の第2ステップを説明する図である。図8は、GWからブロードキャストパケットが送信された場合の第3ステップを説明する図である。図9は、GWからブロードキャストパケットが送信された場合の第4ステップを説明する図である。図10は、GWからブロードキャストパケットが送信された場合の第5ステップを説明する図である。図11は、GWからブロードキャストパケットが送信された場合の最終ステップを説明する図である。図12は、実施例1を適用した場合のブロードキャスト送信の抑止結果を説明する図である。
図6に示すように、GW5は、管理サーバ1から受信したファームウェアの更新ダウンロードパケットをブロードキャスト送信する。すると、GW5からの電波が届く範囲に位置する通信ユニットA、通信ユニットB、通信ユニットX、通信ユニットYが、ブロードキャストパケットを受信する。
そして、ブロードキャストパケットを受信した各通信ユニットが、「定数(100ms)/ホップ数」によって送信遅延時間を算出して、送信タイミングを決定する。具体的には、通信ユニットAは、「100ms/1ホップ=100ms」を送信遅延時間として算出する。通信ユニットBは、「100ms/2ホップ=50ms」を送信遅延時間として算出する。通信ユニットXは、「100ms/1ホップ=100ms」を送信遅延時間として算出する。通信ユニットYは、「100ms/2ホップ=50ms」を送信遅延時間として算出する。
その後、図7に示すように、GW5がブロードキャストパケットをブロードキャスト送信してから50ms経過後に、通信ユニットBと通信ユニットYとが、ブロードキャストパケットをブロードキャスト送信する。すると、通信ユニットYからの電波が届く範囲に位置するGW5、通信ユニットA、通信ユニットB、通信ユニットC、通信ユニットX、通信ユニットZが、ブロードキャストパケットを受信する。同様に、通信ユニットBからの電波が届く範囲に位置するGW5、通信ユニットA、通信ユニットB、通信ユニットC、通信ユニットD、通信ユニットX、通信ユニットZが、ブロードキャストパケットを受信する。
そして、ブロードキャストパケットを受信した各通信ユニットが、「定数(100ms)/ホップ数」によって送信遅延時間を算出して、送信タイミングを決定する。具体的には、通信ユニットXと通信ユニットAは、すでに送信タイミング計算済みで、「送信遅延時間100ms」経過待ちであることから、ここでは送信タイミングを新たに決定しない。また、通信ユニットBおよび通信ユニットYは、互いに送信パケットを受信するが、すでに同一パケットを処理済なので、ここでは処理を実行しない。さらに、通信ユニットZは、定例パケットの転送を行わない終端ユニットなので、ブロードキャストパケットの送信は行わないと判定する。
また、通信ユニットCは、「100ms/3ホップ=33ms」を送信遅延時間として算出する。なお、通信ユニットCがこの処理を行っているタイミングは、GW5からブロードキャストパケットが送信されてから50ms後である。したがって、通信ユニットCの送信タイミングは、GW5からブロードキャストパケットが送信されてから83ms(50ms+33ms)経過後となる。
同様に、通信ユニットDは、「100ms/4ホップ=25ms」を送信遅延時間として算出する。なお、通信ユニットDがこの処理を行っているタイミングは、GW5からブロードキャストパケットが送信されてから50ms後である。したがって、通信ユニットDの送信タイミングは、GW5からブロードキャストパケットが送信されてから75ms(50ms+25ms)経過後となる。
その後、図8に示すように、GW5がブロードキャストパケットをブロードキャスト送信してから75ms経過後に、通信ユニットDが、ブロードキャストパケットをブロードキャスト送信する。すると、通信ユニットDからの電波が届く範囲に位置する通信ユニットB、通信ユニットC、通信ユニットE、通信ユニットF、通信ユニットZが、ブロードキャストパケットを受信する。
そして、ブロードキャストパケットを受信した各通信ユニットが、「定数(100ms)/ホップ数」によって送信遅延時間を算出して、送信タイミングを決定する。具体的には、通信ユニットXと通信ユニットAは、すでに送信タイミング計算済みで、「送信遅延時間100ms」経過待ちであることから、ここでは送信タイミングを新たに決定しない。また、通信ユニットBおよび通信ユニットZは、すでに同一パケットを処理済なので、ここでは送信タイミングを新たに決定しない。さらに、通信ユニットCは、すでに送信タイミング計算済みで、「送信遅延時間83ms」経過待ちであることから、ここでは送信タイミングを新たに決定しない。また、通信ユニットFは、定例パケットの転送を行わない終端ユニットなので、ブロードキャストパケットの送信は行わないと判定する。
また、通信ユニットEは、「100ms/5ホップ=20ms」を送信遅延時間として算出する。なお、通信ユニットEがこの処理を行っているタイミングは、GW5からブロードキャストパケットが送信されてから75ms後である。したがって、通信ユニットEの送信タイミングは、GW5からブロードキャストパケットが送信されてから95ms(75ms+20ms)経過後となる。
その後、図9に示すように、GW5からブロードキャストパケットをブロードキャスト送信してから83ms経過すると、通信ユニットCが、ブロードキャストパケットをブロードキャスト送信するタイミングとなる。ところが、通信ユニットCは、通信ユニットDからブロードキャストパケットを受信済みである。また、図3の通信ユニットCに対応する経由情報を参照すると、通信ユニットDは、通信ユニットCが保持する各経路に存在する通信ユニットである。このため、通信ユニットCは、ブロードキャストパケットの送信タイミングとなるが、ブロードキャスト送信を実行しない。なお、通信ユニットXと通信ユニットAは、「送信遅延時間100ms」経過待ちである。また、通信ユニットEは、「送信遅延時間95ms」経過待ちである。
その後、図10に示すように、GW5からブロードキャストパケットをブロードキャスト送信してから95ms経過後に、通信ユニットEが、ブロードキャストパケットをブロードキャスト送信する。すると、通信ユニットEからの電波が届く範囲に位置する通信ユニットC、通信ユニットD、通信ユニットFが、ブロードキャストパケットを受信する。
そして、ブロードキャストパケットを受信した各通信ユニットが、「定数(100ms)/ホップ数」によって送信遅延時間を算出して、送信タイミングを決定する。具体的には、通信ユニットC、通信ユニットD、通信ユニットFは、すでに同一パケットを処理済なので、ここでは送信タイミングを新たに決定しない。このとき、通信ユニットXと通信ユニットAは、すでに送信タイミング計算済みで、「送信遅延時間100ms」経過待ちであることから、ここでは送信タイミングを新たに決定しない。
その後、図11に示すように、GW5からブロードキャストパケットをブロードキャスト送信してから100ms経過後に、通信ユニットAおよび通信ユニットXが、ブロードキャストパケットをブロードキャスト送信するタイミングとなる。ところが、通信ユニットAは、通信ユニットBからブロードキャストパケットを受信済みである。また、図3の通信ユニットAに対応する経由情報を参照すると、通信ユニットBは、通信ユニットAが保持する各経路に存在する通信ユニットである。このため、通信ユニットAは、ブロードキャストパケットの送信タイミングとなるが、ブロードキャスト送信を実行しない。
一方、通信ユニットXは、ブロードキャストパケットをブロードキャスト送信する。すると、通信ユニットXからの電波が届く範囲に位置する通信ユニットA、通信ユニットB、通信ユニットY、通信ユニットαが、ブロードキャストパケットを受信する。
そして、ブロードキャストパケットを受信した各通信ユニットが、「定数(100ms)/ホップ数」によって送信遅延時間を算出して、送信タイミングを決定する。具体的には、通信ユニットA、通信ユニットB、通信ユニットYは、すでに同一パケットを処理済なので、ここでは新たに処理を実行しない。さらに、通信ユニットαは、定例パケットの転送を行わない終端ユニットなので、ブロードキャストパケットの送信は行わないと判定する。
上述したように、実施例1に係る無線ネットワークでは、ブロードキャスト送信を実行した通信ユニットから遠い位置にある通信ユニットから優先的にブロードキャストを実行する。このため、ブロードキャスト送信を実行した通信ユニットから近い位置にある通信ユニットブロードキャストを抑止することができる。すなわち、ブロードキャスト送信を実行するかどうかを各通信ユニットが自律的に判定し、送信する通信ユニットを限定することで、無線ネットワークに流れるパケットを抑制することができる。つまり、無線リソースの節約及び到達性の向上が期待できる。
また、ブロードキャストを実行する通信ユニットを削減することで、ネットワーク内のトラフィックを削減できる一方で、各通信ユニットへ該当パケットを到達させることができる。したがって、ファームウェア更新用パケットのような大容量パケットであっても、各通信ユニットへの到達性を向上させることができるので、ファームウェアを更新できないノードを減少させることができ、ファームウェア更新にかかる作業効率を向上させることもできる。
具体的には、図12に示すように、10台の通信ユニットのうち、5台の通信ユニットがブロードキャスト送信を実行し、残りの5台はブロードキャスト送信を抑止する。すなわち、ブロードキャストパケットがブロードキャスト送信される電波の範囲が6範囲となり、ブロードキャストパケットがブロードキャスト送信されなくなった電波の範囲が5範囲となる。図12では、通信ユニットα、通信ユニットA、通信ユニットZ、通信ユニットC、通信ユニットFの各々からのブロードキャスト送信を抑制できる。このように、従来なら、ブロードキャストパケットがブロードキャスト送信される電波の範囲が11範囲であったところを、実施例1を適用することで6範囲まで減らすことができる。この結果、無線干渉を低減できる。
また、定例パケットに格納される通信ユニットの情報に基づいて経由情報を生成するので、定期的に経由情報を更新することができ、通信ユニットの増減に追従することができる。また、GW5からホップ数に基づいて送信遅延時間を算出することができるので、複雑な関数等を用いることなく、各通信ユニットがブロードキャスト送信を実行するタイミングをずらすことができる。また、ネットワークを終端する通信ユニットは、ブロードキャスト送信を実行しないように制御することができるので、ネットワーク内のパケット数をより削減することができる。
さて、これまで本発明の実施例について説明したが、本発明は上述した実施例以外にも、種々の異なる形態にて実施されてよいものである。そこで、以下に異なる実施例を説明する。
(固有情報)
実施例1では、ホップ数を用いて送信タイミングを決定する例を説明したが、これに限定されるものではない。例えば、通信ユニットに一意に割り与えられる装置情報、製造番号などの固有情報を用いてもよい。具体的には、100msを装置情報で割った値や装置情報を用いた関数等によって、送信遅延時間を算出してもよい。
(抑止制御)
実施例1では、所定条件に一致する通信ユニットはブロードキャスト送信を抑止する例を説明したが、これに限定されるものではない。例えば、各通信ユニットは、ホップ数などの固有情報に基づいて送信タイミングを独自に決定し、決定した送信タイミングでブロードキャスト送信を実行してもよい。こうすることでも、各通信ユニットが、ブロードキャスト送信を実行するタイミングをずらすことができるので、無線干渉を低減できる。
(分岐ユニット)
例えば、実施例1で説明した通信ユニットXのように、経路の分岐点に位置する通信ユニットは、ブロードキャストパケットを受信した場合、決定した送信タイミングに関係なく、遅滞なくブロードキャストパケットをブロードキャスト送信してもよい。また、経路の分岐点に位置する通信ユニットは、決定した送信タイミングを、分岐される経路の数を用いて早めるように補正してもよい。例えば、当該通信ユニットは、分岐される経路の数が2であり、送信タイミングが50msと決定された場合、50ms/2=25を算出し、送信タイミングを50msから25msに補正する。
また、経路の分岐点に位置する通信ユニットは、決定した送信タイミングを、分岐される経路上の通信ユニットの数を用いて早めるように補正してもよい。例えば、当該通信ユニットは、分岐される経路に位置する通信ユニットの合計数が10であり、送信タイミングが50msと決定された場合、50ms/10=5を算出し、送信タイミングを50msから5msに補正する。こうすることで、各経路に迅速にブロードキャストパケットを転送することができる。
(ブロードキャストパケット)
実施例1では、ファームウェアの更新ダウンロードパケットを例にして説明したが、これに限定されるものではなく、複数の通信ユニットを対象とするパケットであれば、どのようなパケットでもよい。例えば、各通信ユニットを一斉に再起動させるためのパケットなどが該当する。
また、実施例1では、GW5宛への定例パケットから経由情報を生成し、GW5から送信されたブロードキャストパケットを例にして説明したが、これに限定されるものではない。例えば、通信ユニットA宛へのパケットから経由情報を生成し、通信ユニットAからブロードキャスト送信されたブロードキャストパケットであっても、同様に処理することができる。
(システム)
また、本実施例において説明した各処理のうち、自動的におこなわれるものとして説明した処理の全部または一部を手動的におこなうこともできる。あるいは、手動的におこなわれるものとして説明した処理の全部または一部を公知の方法で自動的におこなうこともできる。この他、上記文書中や図面中で示した処理手順、制御手順、具体的名称、各種のデータやパラメータを含む情報については、特記する場合を除いて任意に変更することができる。
また、図示した各装置の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。すなわち、各装置の分散・統合の具体的形態は図示のものに限られない。つまり、その全部または一部を、各種の負荷や使用状況などに応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することができる。さらに、各装置にて行なわれる各処理機能は、その全部または任意の一部が、CPUおよび当該CPUにて解析実行されるプログラムにて実現され、あるいは、ワイヤードロジックによるハードウェアとして実現され得る。
(ハードウェア構成)
次に、通信ユニットのハードウェア構成を説明する。なお、各端末は同様の構成を有するので、ここでは、通信ユニット100として説明する。また、GW5や管理サーバ1は、一般的な装置と同様のハードウェア構成を有するので、ここでは詳細な説明は省略する。
図13は、ハードウェア構成例を示す図である。図13に示すように、通信ユニット100は、通信制御部100aと、PHY(physical layer)100bと、バスインタフェース部100cとを有する。さらに、通信ユニット100は、SPI(Serial Peripheral Interface)100dと、メモリ100eと、CPU(Central Processing Unit)100fとを有する。
通信制御部100aは、他の装置との通信を実行する処理部であり、例えば、アンテナやネットワークインタフェースカードである。PHY100bは、物理層ハードウェア部であり、物理層におけるネットワーク接続やデータ伝送に関する動作が規定され、通信制御部100aを介して相手装置との通信を実現する。なお、PHY100bは、ソフトウェアで実装することも可能である。
バスインタフェース部100cは、CPU100f、メモリ100e、PHY100b、SPI100d等の間で信号をやりとりするためのバスインタフェースである。SPI100dは、センサ50と通信ユニット100とを接続するインタフェースである。なお、センサ50は、例えば電力メータ等であり、通信ユニット100内に内蔵されていてもよい。
メモリ100eは、ROM(Read Only Member)、RAM(Random Access Memory)等を含み、本実施例の通信制御方法における各種処理を実現するためのプログラムや、後述する経路情報、経由情報、処理の過程で得られたデータ等を記憶する記憶装置である。CPU100fは、通信ユニット100の各種処理を司る処理部であり、本実施例の通信制御方法における各種処理等を実行する。
また、CPU100fは、図4に示した各処理部と同様の処理を実行するプログラムを読み出してRAMに展開することで、図4等で説明した各機能を実行するプロセスを動作させる。すなわち、このプロセスは、HELLO処理部13、定例パケット送信部14、定例パケット受信部15、経由情報生成部16、定例パケット転送部17と同様の機能を実行する。さらに、このプロセスは、ブロードキャストパケット受信部18、送信タイミング決定部19、判定部20、ブロードキャストパケット送信部21と同様の機能を実行する。このように通信ユニット100は、プログラムを読み出して実行することで通信制御方法を実行する情報処理装置として動作する。
1 管理サーバ
5 GW
10 通信ユニット
10a 経路情報DB
10b 経由情報DB
11 通信制御部
13 HELLO処理部
14 定例パケット送信部
15 定例パケット受信部
16 経由情報生成部
17 定例パケット転送部
18 ブロードキャストパケット受信部
19 送信タイミング決定部
20 判定部
21 ブロードキャストパケット送信部

Claims (8)

  1. アドホックネットワークを構成する無線通信装置の中の特定の無線通信装置がブロードキャスト送信したデータを、前記特定の無線通信装置または他の無線通信装置から受信する受信部と、
    前記受信部によって前記データが受信された場合に、自無線通信装置の固有情報を用いて、送信タイミングを決定する決定部と、
    前記決定部によって決定された送信タイミングで、前記データをブロードキャスト送信する送信制御部と
    を有することを特徴とする無線通信装置。
  2. 前記特定の無線通信装置に向けて送信されたパケットが自無線通信装置に受信されるまでに経由した下位の無線通信装置の情報を記憶する記憶部と、
    前記決定部によって決定された送信タイミングで前記データがブロードキャスト送信される際に、前記記憶部に記憶される下位の無線通信装置から前記データを受信したか否かを判定する判定部と、をさらに有し、
    前記送信制御部は、前記判定部によって前記下位の無線通信装置から前記データを受信していないと判定された場合に、前記データをブロードキャスト送信することを特徴とする請求項1に記載の無線通信装置。
  3. 前記特定の無線通信装置に対して定期的に送信される定例パケットを他の無線通信装置から受信して、前記特定の無線通信装置に転送した際に、前記定例パケットに含まれる他の無線通信装置の情報を前記下位の無線通信装置として前記記憶部に格納する格納制御部をさらに有することを特徴とする請求項2に記載の無線通信装置。
  4. 前記決定部は、前記自無線通信装置から前記特定の無線通信装置までのホップ数で定数を除算した遅延時間を、前記送信タイミングとして決定し、
    前記判定部は、前記ブロードキャスト送信を受信してから遅延時間経過後に、前記下位の無線通信装置から前記データを受信したか否かを判定することを特徴とする請求項1に記載の無線通信装置。
  5. 前記送信制御部は、前記記憶部に記憶される下位の無線通信装置の情報にしたがって、前記特定の無線通信装置から前記自無線通信装置を経由して前記下位の無線通信装置に至る経路が複数あると特定された場合には、前記送信タイミング到達前に、前記データをブロードキャスト送信することを特徴とする請求項2に記載の無線通信装置。
  6. 前記送信制御部は、前記記憶部に記憶される下位の無線通信装置の情報にしたがって、前記特定の無線通信装置から前記自無線通信装置を経由して前記下位の無線通信装置に至る経路が複数あると特定された場合には、前記自無線通信装置から下位の無線通信装置までの装置数に基づいて前記送信タイミングを補正し、補正した送信タイミングで、前記データをブロードキャスト送信することを特徴とする請求項2に記載の無線通信装置。
  7. 前記送信制御部は、前記記憶部に前記下位の無線通信装置の情報が記憶されていない場合には、前記データのブロードキャスト送信を抑止することを特徴とする請求項2に記載の無線通信装置。
  8. アドホックネットワークを構成する無線通信装置における通信制御方法であって、
    アドホックネットワークを構成する無線通信装置の中の特定の無線通信装置がブロードキャスト送信したデータを、前記特定の無線通信装置または他の無線通信装置から受信し、
    前記データを受信した場合に、自無線通信装置の固有情報を用いて、送信タイミングを決定し、
    決定された送信タイミングで、前記データをブロードキャスト送信する
    処理を実行することを特徴とする通信制御方法。
JP2012061192A 2012-03-16 2012-03-16 無線通信装置および通信制御方法 Pending JP2013197746A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012061192A JP2013197746A (ja) 2012-03-16 2012-03-16 無線通信装置および通信制御方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012061192A JP2013197746A (ja) 2012-03-16 2012-03-16 無線通信装置および通信制御方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2013197746A true JP2013197746A (ja) 2013-09-30

Family

ID=49396214

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012061192A Pending JP2013197746A (ja) 2012-03-16 2012-03-16 無線通信装置および通信制御方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2013197746A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013207428A (ja) * 2012-03-27 2013-10-07 Fujitsu Ltd ブロードキャストパケット転送方法、通信ユニット、およびブロードキャストパケット転送プログラム
JP2015119909A (ja) * 2013-12-25 2015-07-02 セイコーエプソン株式会社 生体情報測定装置、情報処理装置及び生体情報測定システム
WO2015146066A1 (ja) * 2014-03-28 2015-10-01 日本電気株式会社 無線端末、メータリング装置、及び通信制御方法
JP2017525288A (ja) * 2014-07-31 2017-08-31 北京昇哲科技有限公司Beijing Sensoro Co., Ltd. ビーコン装置の制御方法及びビーコン装置
JP7092225B1 (ja) * 2021-03-05 2022-06-28 沖電気工業株式会社 基地局、無線通信装置及び無線通信方法

Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001237764A (ja) * 2000-02-24 2001-08-31 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> マルチホップ無線ネットワークおよび無線局
JP2006174263A (ja) * 2004-12-17 2006-06-29 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> マルチホップ無線ネットワーク
JP2007201782A (ja) * 2006-01-26 2007-08-09 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> 無線パケット通信システム及び無線パケット通信方法
JP2007201781A (ja) * 2006-01-26 2007-08-09 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> 無線パケット通信システム及び無線パケット通信方法
JP2007243518A (ja) * 2006-03-08 2007-09-20 Japan Radio Co Ltd 中継装置、情報送信装置、および通信システム
JP2010081470A (ja) * 2008-09-29 2010-04-08 Advanced Telecommunication Research Institute International 無線装置およびそれを備えた無線ネットワーク
WO2010044210A1 (ja) * 2008-10-15 2010-04-22 パナソニック株式会社 通信装置及び通信方法
JP2010148150A (ja) * 2010-02-10 2010-07-01 Mitsubishi Electric Corp 通信経路設定装置、通信端末、マルチホップネットワークシステム

Patent Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001237764A (ja) * 2000-02-24 2001-08-31 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> マルチホップ無線ネットワークおよび無線局
JP2006174263A (ja) * 2004-12-17 2006-06-29 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> マルチホップ無線ネットワーク
JP2007201782A (ja) * 2006-01-26 2007-08-09 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> 無線パケット通信システム及び無線パケット通信方法
JP2007201781A (ja) * 2006-01-26 2007-08-09 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> 無線パケット通信システム及び無線パケット通信方法
JP2007243518A (ja) * 2006-03-08 2007-09-20 Japan Radio Co Ltd 中継装置、情報送信装置、および通信システム
JP2010081470A (ja) * 2008-09-29 2010-04-08 Advanced Telecommunication Research Institute International 無線装置およびそれを備えた無線ネットワーク
WO2010044210A1 (ja) * 2008-10-15 2010-04-22 パナソニック株式会社 通信装置及び通信方法
JP2010148150A (ja) * 2010-02-10 2010-07-01 Mitsubishi Electric Corp 通信経路設定装置、通信端末、マルチホップネットワークシステム

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013207428A (ja) * 2012-03-27 2013-10-07 Fujitsu Ltd ブロードキャストパケット転送方法、通信ユニット、およびブロードキャストパケット転送プログラム
JP2015119909A (ja) * 2013-12-25 2015-07-02 セイコーエプソン株式会社 生体情報測定装置、情報処理装置及び生体情報測定システム
WO2015146066A1 (ja) * 2014-03-28 2015-10-01 日本電気株式会社 無線端末、メータリング装置、及び通信制御方法
JPWO2015146066A1 (ja) * 2014-03-28 2017-04-13 日本電気株式会社 無線端末、メータリング装置、及び通信制御方法
JP2017525288A (ja) * 2014-07-31 2017-08-31 北京昇哲科技有限公司Beijing Sensoro Co., Ltd. ビーコン装置の制御方法及びビーコン装置
JP7092225B1 (ja) * 2021-03-05 2022-06-28 沖電気工業株式会社 基地局、無線通信装置及び無線通信方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7948966B2 (en) Multi-metric routing calculations
US10893457B2 (en) Route discovery in a mesh communication network
WO2006044836A2 (en) Determining bidirectional path quality within a wireless mesh network
CN107124363B (zh) 报文广播方法及设备
KR20080075151A (ko) 무선 통신 루트 개선 방법 및 시스템
AU2017203559A1 (en) Peer-to-peer communications in AMI with source-tree routing
JP2013197746A (ja) 無線通信装置および通信制御方法
US20110019686A1 (en) Path selection procedure in mesh network and format of path request frame therefor
JP2008193136A (ja) 通信端末及び通信制御方法
US9602386B2 (en) Node apparatus, record medium for storing control program, wireless communication system, and method for data communication
JP5897699B2 (ja) 端末、経路生成方法および経路生成プログラム
WO2016039039A1 (ja) 通信装置、その制御方法、通信システム、およびプログラム
JP2011055394A (ja) 無線通信装置及び無線通信プログラム
CN104053208B (zh) 无线自组网中基于信道分配的路由方法、装置
US20150215199A1 (en) Network device and computer-readable recording medium
US20130201970A1 (en) Wireless communication system, wireless communication control method, and wireless communication device
US9226219B2 (en) System and method for route learning and auto-configuration
US11102700B2 (en) Method and apparatus for device-to-device interconnected local area network
JP7326230B2 (ja) 通信システム、ノード、通信方法及びプログラム
JP2014207629A (ja) 通信装置、通信制御方法およびプログラム
WO2012132013A1 (ja) ノード、リンク形成方法およびリンク形成プログラム
JP2015053581A (ja) 送信装置、受信装置、管理装置及びプログラム
JP6246073B2 (ja) 無線通信基地局
JP6458571B2 (ja) 無線通信装置及び無線通信プログラム
JP2022046950A (ja) データ配信システム、集約ルータ、通信端末、管理装置、および、データ配信方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20141112

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20150707

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20150714

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20150914

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20151013