JP2013196809A - 熱媒体加熱装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】効率よく熱媒体を加熱することができる熱媒体加熱装置を提供する。
【解決手段】インナーフィン21が設けられ、熱媒体がインナーフィン21で形成される流路19を流れるチューブ17と、流路19を流れる熱媒体を加熱するPTCヒータ18と、チューブ17に接続され、チューブ17に向けて熱媒体を供給する入口ヘッダ22と、チューブ17に接続され、チューブ17において加熱された熱媒体を受け入れる出口ヘッダ23と、を備え、インナーフィン21は、入口ヘッダ22の周囲を囲むように延長して設けられ、かつ、幅方向の端に近づくのにつれて長さが長くなる熱媒体加熱装置10。
【選択図】図3

Description

本発明は、PTC(Positive Temperature Coefficient)ヒータを用いて熱媒体を加熱する装置に関する。
電気自動車、ハイブリッド車などに適用される車両用空調装置において、暖房用の熱源となる非加熱媒体を加熱する熱媒体加熱装置として、正特性サーミスタ素子(Positive Temperature Coefficient,以下、PTC素子)を発熱要素として用いるPTCヒータが知られている。PTCヒータは、温度の上昇とともに抵抗値が上昇し、これによって消費電流が制御されるとともに温度上昇が緩やかになり、その後、消費電流及び発熱部の温度が飽和領域に達して安定するものであり、自己温度制御特性を備えている。
PTCヒータを用いた熱媒体加熱装置として、例えば、特許文献1、2に開示されるものが知られている。これらはいずれも、内部を熱媒体が流れるチューブにPTCヒータを密着させるものであり、加熱される熱媒体をチューブに運ぶ入口配管及び加熱された熱媒体をチューブから外部に向けて運ぶ出口配管が、チューブを含む熱交換器要素と一体的に組み付けられている。チューブは、PTCヒータから受けた熱と熱媒体との間で熱交換する熱交換要素である。チューブには熱交換の効率を向上するためにインナーフィンが設けられている。そして、この形態は、ハウジング内にチューブを含む熱交換器要素を収容するとともに、所定の間隔を設けて配置されている入口配管及び出口配管がハウジングを貫通し、かつその周囲がハウジングに封止されている。熱交換要素から漏れた熱媒体が外部に漏れるのを阻止するためである。
特開2009−142000号公報 特許第4052197号公報
以上のような熱媒体加熱装置において、熱媒体をPTCヒータによって効率よく加熱することが求められる。
そこで本発明は、このような課題に基づいてなされたもので、効率よく熱媒体を加熱することができる熱媒体加熱装置を提供することを目的とする。
本発明は、内部にフィンが設けられ、熱媒体が前記フィンで形成される流路を流れる熱交換用管体と、流路を流れる熱媒体を加熱するPTCヒータと、熱交換用管体に接続され、熱交換用管体に向けて熱媒体を供給する入口ヘッダと、熱交換用管体に接続され、熱交換用管体において加熱された熱媒体を受け入れる出口ヘッダと、を備える。
本発明の熱媒体加熱装置は、入口ヘッダと出口ヘッダが、熱交換用管体の幅方向の中央に配置されものであり、フィンは、入口ヘッダの周囲を囲むように延長して設けられ、かつ、幅方向の端に近づくのにつれて長さが長くなるように形成されている。
本発明の熱媒体加熱装置は、入口ヘッダの周囲を囲むように延長してフィンが形成されているので、例えば、PTCヒータがこの延長部分には接触しない寸法、形状のものであっても、熱伝導により延長部分が加熱されるので、PTCヒータの熱を無駄なく熱媒体の加熱に用いることができる。しかも、フィンは、幅方向の端に近づくのにつれて長さが長くなるように形成されているので、入口ヘッダから供給される熱媒体は、フィンに形成される流路にスムーズに流入することができる。
本発明の熱媒体加熱装置は、入口ヘッダ側における構成を出口ヘッダ側にも形成することができる。つまり、フィンは、出口ヘッダの周囲を囲むように延長して設けられ、かつ、幅方向の端に近づくのにつれて長さが長くなる、ようにすることができる。そうすれば、出口ヘッダの周囲においても、PTCヒータの熱を無駄なく熱媒体の加熱に用いることができる。
本発明の熱媒体加熱装置において、フィンの熱媒体の流入端、又は、フィンの熱媒体の流出端には、熱媒体の流れる向きに沿うガイドを形成することが、熱媒体をスムーズに流すことができるので、好ましい。
本発明の熱媒体加熱装置によると、入口ヘッダの周囲を囲むように延長してフィンが形成されているので、例えば、PTCヒータがこの延長部分には接触しない寸法、形状のものであっても、熱伝導により延長部分が加熱されるので、PTCヒータの熱を無駄なく熱媒体の加熱に用いることができる。しかも、フィンは、幅方向の端に近づくのにつれて長さが長くなるように形成されているので、入口ヘッダから供給される熱媒体は、フィンに形成される流路にスムーズに流入することができる。したがって本発明の熱媒体加熱装置は、熱媒体を効率よく加熱することができる。
本実施の形態における熱媒体加熱装置の分解斜視図である。 図1に示す熱媒体加熱装置の側縦面図である。 図1に示す熱媒体加熱装置に適用する扁平状の熱交換チューブを示し、(A)は縦断面図、(B)は平面図、(C)は(B)の3C−3C断面図である。 図3(B)の部分拡大図である。 本実施形態の変形例を示す図である。 本実施形態と比較される熱交換チューブの平面図である。
以下、添付図面に示す実施の形態に基づいてこの発明を詳細に説明する。
本実施形態に係る熱媒体加熱装置10(熱交換器)は、図1〜図3に示されるように、制御基板13と、電極板14(図2(B)参照)と、IGBT等からなる複数個の半導体スイッチング素子12と、熱交押え部材16と、複数枚(例えば、3枚)の扁平状の熱交換用のチューブ17と、複数組のPTC素子(Positive Temperature Coefficient)18aと、これら制御基板13、電極板14、半導体スイッチング素子12、積層されたチューブ17(熱交換用管体)、および熱交押え部材16等を収容するハウジング11と、を備えている。
なお、電極板14、PTC素子18aおよび絶縁体(図示せず)等により、複数組のPTCヒータ18が構成される。
[ハウジング]
ハウジング11は、上半部と下半部とに2分割された構成になっており、上半部を構成する上部ハウジング11aと、下半部を構成する下部ハウジング11bとを備えている。また、上部ハウジング11aおよび下部ハウジング11bの内部には、下部ハウジング11bの上方から下部ハウジング11bの開口部11cに上部ハウジング11aを載置することによって、制御基板13、半導体スイッチング素子12、電極板14、熱交押え部材16、積層された複数枚のチューブ17、および複数組のPTCヒータ18等を収容する空間が形成されるようになっている。下部ハウジング11b側が、例えば車両に固定される。
下部ハウジング11bの下面には、積層された3枚のチューブ17に導入される熱媒体を導くための熱媒体入口路11dおよびチューブ17内を流通した熱媒体を導出するための熱媒体出口路11eが一体的に形成されている。下部ハウジング11bは、その内部空間に収容されるチューブ17を形成しているアルミニウム合金と線膨張係数ができるだけ近い樹脂材料(例えば、PBT(ポリブチレンテレフタレート(polybutylene terephthalate))により形成されていることが、ハウジング11の軽量化、低コストかにとって好ましい。なお、上部ハウジング11aも下部ハウジング11bと同様の樹脂材料により成形されていることが好ましい。
また、下部ハウジング11bの下面には、電源ハーネス27およびLVハーネス28の先端部を貫通するための電源ハーネス用孔11fおよびLVハーネス用孔11gが開口されている。電源ハーネス27は、制御基板13および半導体スイッチング素子12を介してPTCヒータ18に電力を供給するものであり、先端部が二股状に分岐され、制御基板13に設けられている2つの電源ハーネス用端子台13cに電源ハーネス接続用ネジ13bによってネジ止めされる。また、LVハーネス28は、制御基板13に制御用の信号を送信するものであり、その先端部は、制御基板13にコネクタ接続可能とされている。
[半導体スイッチング素子12および制御基板13]
半導体スイッチング素子12および制御基板13は、上位制御装置(例えば、ECU(Engine Control Unit)からの指示に基づいて複数組のPTCヒータ18に対する通電制御を行う制御系を構成するものであり、IGBT等の複数個の半導体スイッチング素子12を介して複数組のPTCヒータ18に対する通電状態が切替えできるように構成されている。そしてこの複数組のPTCヒータ18をその両面側から挟み込むように複数枚のチューブ17が積層されている。
[チューブ17]
チューブ17(熱交換管体)は、アルミニウム合金製であり、図3(A)に示されるように、例えば3枚のチューブ17が互いに平行になるように積層されている。この3枚のチューブ17は、下段、中段および上段のチューブ17c、17b、17aの順に積層される。各チューブ17a、17b、17cの偏平管20の内部には、図3(C)に示されるように、コルゲート状のインナーフィン21が設けられている。これによって、各チューブ17a、17b、17cには、その軸方向(図3(A),(B)の左右方向)に連通している複数の熱媒体の流路19が形成されることとなる。
各チューブ17a、17b、17cは、図3に示されるように、偏平管20と、その軸方向の両端に成形されている熱媒体を供給する入口ヘッダ22および熱媒体が導出される出口ヘッダ23と、積層された入口ヘッダ22間および出口ヘッダ23間に設けられるシール状の液状ガスケット(シール材)26と、を備えている。各チューブ17a、17b、17cは、図2(B)に示されるように、PTCヒータ18を挟んでその両面側に設けられる電極板14を両側から挟みこむように互いに平行に積層されている。PTCヒータ18は、図3(B)に示すように、平面視した形状が矩形をなしており、各チューブ17a、17b、17cは、PTCヒータ18よりも軸方向の両側にはみ出している。このはみ出した領域は、PTCヒータ18と直接的な接触をともなわない、間接接触領域30とする。なお平面視して、PTCヒータ18と重なる領域を、直接接触領域31とする。
また、各チューブ17a、17b、17cは、平面視した場合、軸方向に長い扁平状を呈している。このチューブ17a、17b、17cは、扁平方向、すなわち、軸方向と直交する厚さ方向(図3(A)、(B)において上下方向)に幅広となっている。各チューブ17a、17b、17cの軸方向の両端部、すなわち、偏平管20の両端部には、入口ヘッダ22と出口ヘッダ23とが設けられており、入口ヘッダ22および出口ヘッダ23の中心部には、それぞれ連通孔24、25が設けられている。入口ヘッダ22、出口ヘッダ23は、チューブ17の幅方向の中央部に設けられている。
また、各チューブ17a、17b、17cを、上記のように積層することによって、上段のチューブ17a、中段のチューブ17bおよび下段のチューブ17の各連通孔24、25が連通され、入口ヘッダ22同士および出口ヘッダ23同士が互いに連通されるとともに、各連通孔24、25の周囲が液状ガスケット(シール材)26によって密封状態にシールされるようになっている。
チューブ17の入口ヘッダ22には入口配管22aが接続され、また、出口ヘッダ23には出口配管23aが接続されている。入口ヘッダ22と入口配管22aの境界、出口ヘッダ23と出口配管23aの境界から、熱媒体が容易に漏れないように接続方法が選択されるべきであるが、本実施形態では管端部にフランジ22b、23bを形成することで、かしめにより接合している。
チューブ17が下部ハウジング11bの所定位置に配置されると、入口配管22aは熱媒体入口路11dの内部に嵌挿され、また、出口配管23aは熱媒体出口路11eの内部に嵌挿される。
入口配管22a(フランジ22b)と下部ハウジング11bの間、及び、出口配管23a(フランジ23b)と下部ハウジング11bの間には、図示しないOリングが設けられているので、入口ヘッダ22と入口配管22aの境界、あるいは、出口ヘッダ23と出口配管23aの境界から、熱媒体が漏れても、ハウジング11外への漏洩が阻止される。
以上のように、入口配管22a及び出口配管23aは、下部ハウジング11bにより、その周囲が封止されている。
熱媒体入口路11d(入口配管22a)から導かれた熱媒体は、各入口ヘッダ22から各チューブ17a、17b、17cの偏平管20内へと供給される。この熱媒体は、偏平管20内の流路19を流れる過程でPTCヒータ18により昇温される。この熱媒体は、各出口ヘッダ23に流入し、熱媒体出口路11e(出口配管23a)を経て熱媒体加熱装置10の外部へと導出されるようになっている。
ここで、本実施形態は、図3(B)、図4に示すように、平面視すると、インナーフィン21が入口ヘッダ22及び出口ヘッダ23の周囲を取り囲んでおり、間接接触領域30にまで延長されている部分がある。また、インナーフィン21の幅方向の中央付近は入口ヘッダ22と出口ヘッダ23の間の直接接触領域31の範囲に収まっているが、幅方向の端に近づくのにつれてインナーフィン21の長さが長くなり、その先端付近は入口ヘッダ22の周囲を取り囲んでいる。入口ヘッダ22の中心を基準にすると、当該中心から幅方向に離れるほどインナーフィン21は長く形成されている。出口ヘッダ23についても同様である。
以上のように、インナーフィン21が入口ヘッダ22及び出口ヘッダ23の周囲を取り囲むように形成されていることが、本実施形態の特徴部分であり、それによる効果は後述する。
[基板サブアッセンブリ15]
基板サブアッセンブリ15は、制御基板13と熱交押え部材16とを互いに平行に配設し、熱交押え部材16の上面に設置されているIGBT等の複数個の半導体スイッチング素子12を間に挟み込んでいるものである。制御基板13と熱交押え部材16は、例えば4本の基板サブアッセンブリ接続用ネジ15aで固定されており、これによって、基板サブアッセンブリ15は、一体化されている。
基板サブアッセンブリ15を構成している制御基板13には、各電極板14に直列に配列されている4つの端子14aに対応して、その一辺の下面に直列に4つの端子13aが配列されている。また、4つの端子13aと両端側に直列に並ぶように、電源ハーネス27の2分岐されている先端部と接続される2つの電源ハーネス用端子台13cが設けられている。
図2に示すように、IGBT等からなる半導体スイッチング素子12は、略長方形状に樹脂成形されたトランジスタである。この半導体スイッチング素子12は、作動することによって熱を生じる発熱素子であり、熱交押え部材16の上面であって、上段のチューブ17aの入口ヘッダ22近傍に接続用ネジ12aを介してねじ止めされ熱交押え部材16をヒートシンクとして冷却されるようになっている。
基板サブアッセンブリ15を構成している熱交押え部材16は、平面視した際に扁平状のアルミニウム合金製板材とされている。この熱交押え部材16は、制御基板13よりも軸方向に大きくされたものであり、各チューブ17a、17b、17cを覆うことができる大きさとされている。制御基板13よりも軸方向に大きくなっている熱交押え部材16には、該熱交押え部材16を下部ハウジング11bに固定する基板サブアッセンブリ固定用ネジ15b(図2(A)参照)が貫通可能な孔(図示せず)が4箇所に設けられている。
基板サブアッセンブリ15は、積層された上段のチューブ17aの上方に載置されている。すなわち、基板サブアッセンブリ15は、熱交押え部材16の下面が上段のチューブ17aの上面に接するようにして配置されている。この基板サブアッセンブリ15は、熱交押え部材16を4本の基板サブアッセンブリ固定用ネジ15bを介して下部ハウジング11bにネジ止めすることにより、熱交押え部材16の下面と下部ハウジング11bの内底面との間で積層された3枚のチューブ17a、17b、17cおよびその間に挟まれている2枚のPTCヒータ18を挟みこんでいる。
このように、基板サブアッセンブリ15を下部ハウジング11bにネジ止め固定することにより、下部ハウジング11bの内底面方向に積層された3枚のチューブ17a、17b、17cおよびその間に挟まれている2枚のPTCヒータ18が押圧されるようになっている。また、基板サブアッセンブリ15を構成している熱交押え部材16は、アルミニウム合金製板材であるため、チューブ17a、17b、17c内を流れる熱媒体の冷熱を介して、熱交押え部材16上に設置されているIGBT等の半導体スイッチング素子12を冷却するヒートシンクとして用いられるようになっている。
[効果]
さて、熱媒体加熱装置10は、入口ヘッダ22及び出口ヘッダ23の周囲を取り囲むようにインナーフィン21を設けている。しかも、この周囲に設けられた部分は、間接接触領域30上に位置する。このように、インナーフィン21は、PTCヒータ18との直接接触領域31から間接接触領域30に亘って形成されている。したがって、インナーフィン21は、PTCヒータ18により直接接触領域31において直接的に加熱されるが、その熱は間接接触領域30上に存在する部分まで伝導される。その結果、熱媒体加熱装置10は、間接接触領域30においても、インナーフィン21は熱媒体を加熱することができるので、直接接触領域31にのみインナーフィン21を設ける場合に比べて、加熱効率を向上できる。
本実施形態は、入口ヘッダ22(及び出口ヘッダ23)の周囲を取り囲むようにインナーフィン21を形成しているが、入口ヘッダ22から流出した熱媒体がインナーフィン21の内部に適切に流入させるために、インナーフィン21の平面視した形状に特徴を持たせている。
例えば、図6に示す形態のチューブ117について、チューブ117の形態を維持したままでフィン121を入口ヘッダ22の周囲を取り囲むように延長させたとする。この形態では、延長されたフィン121の部分が山形形状をなすため、その頂上121tよりも幅方向の外側への熱媒体の流通を、頂上121tよりも幅方向の内側の部分が堰き止めてしまう。
そこで、本実施形態では、インナーフィン21(チューブ17)の形態に変更を加えた。つまり、幅方向の最も外側に位置する部分を延長し、最も外側にインナーフィン21の頂上21tを配置させる。しかも、入口ヘッダ22と頂上21tの間で熱媒体の流れを遮らないように、幅方向の中央よりに位置するインナーフィン21は、それよりも外側に位置するインナーフィン21よりも軸方向に延長されないように形成されている。したがって、入口ヘッダ22から流出した熱媒体は、遮るものがないためにスムーズに、インナーフィン21の流路に流れ着くことができる。
なお、以上では、入口ヘッダ22からインナーフィン21への熱媒体の流入を捉えたが、インナーフィン21から出口ヘッダ23への熱媒体の流入についても同様のことが言える。つまり、インナーフィン21を通って加熱された熱媒体は、インナーフィン21から流出した後に、遮るものがないため、出口ヘッダ23にスムーズに流れ着く。
本実施形態では、入口ヘッダ22及び出口ヘッダ23の周囲を取り囲むようにインナーフィン21を形成しているが、本発明はこれに限定されない。熱媒体の入口側、つまり入口ヘッダ22側に本発明のフィンの形態を設ける方が熱効率の観点から好ましいので、本発明は入口ヘッダ22の周囲をインナーフィン21で取り囲むことが推奨される。
本実施形態によれば、前述したように、入口ヘッダ22の中心から離れるほどインナーフィン21が長く形成されているために、当該領域においてもインナーフィン21に熱媒体が流入しやすいことは前述の通りである。しかるに、熱媒体のより一層の流入のしやすさを確保するために、図5に示すように、熱媒体の流れをインナーフィン21間に導くガイド21aを、インナーフィン21の先端に設けることができる。
これ以外にも、本発明の主旨を逸脱しない限り、上記実施の形態で挙げた構成を取捨選択したり、他の構成に適宜変更することが可能である。特に、熱媒体加熱装置10の具体的な構成はあくまで一例にすぎず、入口配管、チューブ及び出口配管を備える熱媒体加熱装置に広く適用することができる。例えば、熱媒体加熱装置10は、その一方の側の入口配管22aから他方の側の出口配管23aに到る直線状の流路19を備えているが、入口配管と出口配管の両者が一方の側に設けられ、流路がU字状に形成される熱媒体加熱装置に本発明を適用することもできる。
10 熱媒体加熱装置
11 ハウジング
17,17a,17b,17c チューブ
18 PTCヒータ
18a PTC素子
19 流路
20 偏平管
21 インナーフィン
21a ガイド
21t 頂上
22 入口ヘッダ
22a 入口配管
22b フランジ
23 出口ヘッダ
23a 出口配管
23b フランジ
30 間接接触領域
31 直接接触領域
171 チューブ
121 フィン
121t 頂上

Claims (3)

  1. 内部にフィンが設けられ、熱媒体が前記フィンで形成される流路を流れる熱交換用管体と、
    前記流路を流れる前記熱媒体を加熱するPTCヒータと、
    前記熱交換用管体に接続され、前記熱交換用管体に向けて前記熱媒体を供給する入口ヘッダと、
    前記熱交換用管体に接続され、前記熱交換用管体において加熱された前記熱媒体を受け入れる出口ヘッダと、を備え、
    前記入口ヘッダと前記出口ヘッダは、前記熱交換用管体の幅方向の中央に配置され、
    前記フィンは、前記入口ヘッダの周囲を囲むように延長して設けられ、かつ、前記幅方向の端に近づくのにつれて長さが長くなる、
    ことを特徴とする、熱媒体加熱装置。
  2. 前記フィンは、
    前記出口ヘッダの周囲を囲むように延長して設けられ、かつ、前記幅方向の端に近づくのにつれて長さが長くなる、
    請求項1に記載の熱媒体加熱装置。
  3. 前記フィンの前記熱媒体の流入端、又は、前記フィンの前記熱媒体の流入端には、前記熱媒体の流れる向きに沿うガイドが形成れている、
    請求項1に記載の熱媒体加熱装置。
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