JP2013220707A - 熱媒体加熱装置およびそれを備えた車両用空調装置 - Google Patents

熱媒体加熱装置およびそれを備えた車両用空調装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2013220707A
JP2013220707A JP2012092964A JP2012092964A JP2013220707A JP 2013220707 A JP2013220707 A JP 2013220707A JP 2012092964 A JP2012092964 A JP 2012092964A JP 2012092964 A JP2012092964 A JP 2012092964A JP 2013220707 A JP2013220707 A JP 2013220707A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
harness
heat medium
terminal
heating device
casing
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2012092964A
Other languages
English (en)
Inventor
Satoshi Kominami
聡 小南
Hidetaka Sato
秀隆 佐藤
Naoto Kunieda
直人 國枝
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Heavy Industries Ltd filed Critical Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Priority to JP2012092964A priority Critical patent/JP2013220707A/ja
Publication of JP2013220707A publication Critical patent/JP2013220707A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Abstract

【課題】アッパプレート上に接続されるHVハーネスおよびLVハーネスを、ケーシング内部に設置されている制御基板に対して簡易に接続できる熱媒体加熱装置およびそれを備えた車両用空調装置を提供することを目的とする。
【解決手段】ケーシング11の仕切り壁12の一面側に、複数枚の扁平熱交チューブ21と複数組のPTCヒータ26とを多層に積層した熱交換エレメント20が締め付け固定され、他面側に制御基板33が設置されるとともに、ケーシング11の上部開口を密閉するアッパプレート14上のハーネス接続部53,54に接続された電力用HVハーネスおよび制御用LVハーネス48が、該アッパプレート14を貫通して制御基板33上のPN端子台44およびLVコネクタに接続される構成され、そのHVハーネス側のPN端子46が、ケーシング11の側面に開口されている作業窓50を介してPN端子台44に接続可能とされている。
【選択図】図2

Description

本発明は、PTCヒータを用いて熱媒体を加熱する熱媒体加熱装置およびそれを備えた車両用空調装置に関するものである。
電気自動車やハイブリッド車等に適用される車両用空調装置にあって、暖房用の熱源となる被加熱媒体を加熱する熱媒体加熱装置の1つに、正特性サーミスタ素子(Positive Temperature Coefficient;以下、PTC素子という。)を発熱要素とするPTCヒータを用いたものが知られている。かかる熱媒体加熱装置において、特許文献1には、熱媒体の出・入口路を備えたハウジング内を加熱室と熱媒体の循環室とに分割する多数の隔壁を設け、その加熱室側に隔壁に接触させてPTCヒータを挿入設置し、循環室側を流通する熱媒体を加熱するように構成するとともに、PTCヒータの制御用基板をその上部位置に配設したものが開示されている。
また、特許文献2には、PTCヒータを挟んでその両面に一対の熱媒体流通部を積層配設するとともに、その一面側に制御用基板を収容する基板収容部を設けた積層構造の熱媒体加熱装置が開示されている。更に、特許文献3には、熱媒体の出・入口路を備えたケーシング内に一対のヘッダ間に多数の扁平熱交チューブを設けた熱交換部を配設し、その扁平熱交チューブ間にPTCヒータを設置するとともに、それらの上部位置にPTCヒータの制御用基板を配設した熱媒体加熱装置が開示されている。
しかるに、特許文献1,3のものは、伝熱面となる隔壁または扁平熱交チューブとPTCヒータとを密着させることが難しく、その間の接触熱抵抗が大きくなり、伝熱効率が低下する等の課題を有している。一方、特許文献2のものは、PTCヒータと熱媒体流通部とを積層して締め付け固定できることから、密着性を高めて接触熱抵抗を低減することができるものの、PTCヒータを多層に配設することが難しく、小型軽量化、低コスト化には限界があった。
このような状況下、扁平構造の熱交チューブを用い、その扁平熱交チューブとPTCヒータとを交互に多層に積層して熱交換エレメントを構成し、それをケーシング内に締め付け固定して組み込むことにより、扁平熱交チューブとPTCヒータとの間の接触熱抵抗を低減し、伝熱効率を向上するとともに、小型軽量化および低コスト化を図った熱媒体加熱装置の開発が進められている。
特開2008−7106号公報 特開2011−16489号公報 特開2011−79344号公報
上記の如く、扁平熱交チューブとPTCヒータとを交互に多層に積層した構成の熱交換エレメントを、ケーシング内に押圧して締め付け固定した熱媒体加熱装置では、扁平熱交チューブとPTCヒータとの間の接触熱抵抗を低減し、伝熱効率を向上できるため、熱媒体加熱装置を小型高性能化することができる。しかしながら、車載用の熱媒体加熱装置においては、車両に搭載する際の作業性の面から、車載状態での熱媒体加熱装置のケーシング前面で、電源(バッテリー)および上位制御装置(ECU)からの電力用HVハーネス(High−Voltageハーネス;以下、単にHVハーネスともいう。)および制御用LVハーネス(Low−Voltageハーネス;以下、単にLVハーネスともいう。)を接続できるようにすることが求められる。
この場合、ケーシングの前面となるアッパプレート上にハーネス接続部が設けられることになるため、アッパプレートを貫通してHVハーネスおよびLVハーネスをケーシング内部に設置されている制御基板に接続しなければならなくなる。アッパプレートは、シール材を介してケーシングに装着されるが、事前にハーネスを接続した状態でアッパプレートを組み付けようとすると、シール材の介装との複合作業となるため、組み立て性が悪化するとともに、ハーネス長に余裕を持たせておく必要があり、それ組み付け後にたるみを生じることから、その収容スペースが必要となる等の課題があった。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであって、ケーシングのアッパプレート上に接続されるHVハーネスおよびLVハーネスを、ケーシング内部に設置されている制御基板に対して簡易に接続することができる熱媒体加熱装置およびそれを備えた車両用空調装置を提供することを目的とする。
上記した課題を解決するために、本発明の熱媒体加熱装置およびそれを備えた車両用空調装置は、以下の手段を採用する。
すなわち、本発明にかかる熱媒体加熱装置は、内部に仕切り壁が設けられ、その上部開口および底部開口がアッパプレートおよびボトムプレートで密閉されるケーシングと、熱媒体が流通する複数枚の扁平熱交チューブおよび複数組のPTCヒータが交互に多層に積層され、前記仕切り壁の一面側に締め付け固定される熱交換エレメントと、前記PTCヒータへの通電を制御する制御回路が実装され、前記仕切り壁の他面側に設置される制御基板と、を備え、前記アッパプレート上のハーネス接続部に接続される電力用HVハーネスおよび制御用LVハーネスが、該アッパプレートを貫通して前記ケーシング内の前記制御基板上のPN端子台およびLVコネクタに接続される構成とされ、前記電力用HVハーネス側のPN端子が、前記ケーシングの側面に開口されている作業窓を介して前記PN端子台に接続可能とされていることを特徴とする。
車両用空調装置に適用される熱媒体加熱装置においては、車載の都合上、ケーシングのアッパプレート側に電力用HVハーネス(High−Voltageハーネス)や制御用LVハーネス(Low−Voltageハーネス)の接続部が設けられる場合が多く、HVハーネスやLVハーネスは、その接続部からアッパプレートを貫通させてケーシング内部に設置されている制御基板に接続されることになる。
本発明によれば、仕切り壁が設けられているケーシング内において、仕切り壁の一面側に複数枚の扁平熱交チューブと複数組のPTCヒータとを多層に積層した熱交換エレメントが締め付け固定され、他面側に制御基板が設置されるとともに、ケーシングの上部開口を密閉するアッパプレート上のハーネス接続部に接続された電力用HVハーネスおよび制御用LVハーネスが、該アッパプレートを貫通して制御基板上のPN端子台およびLVコネクタに接続される構成され、そのHVハーネス側のPN端子が、ケーシングの側面に開口されている作業窓を介してPN端子台に接続可能とされているため、ケーシング内の仕切り壁の他面側に設置されている制御基板側のPN端子台に対するHVハーネス側のPN端子の接続作業を、ハーネス接続部にHVハーネスおよびLVハーネスが接続されたアッパプレートをケーシングに組み付け上部開口を密閉した状態下において、ケーシングの側面に開口されている作業窓を通して行うことができる。従って、アッパプレートを貫通するHVハーネス側のPN端子と、ケーシング内に設置されている制御基板側のPN端子台との接続を容易化することができるとともに、HVハーネスの長さに余裕を持たせる必要がなく(アッパプレートの組み付け前に、PN端子を制御基板側のPN端子台に接続するには、ハーネス長に余裕を持たせる必要がある)、組み付け後にHVハーネスにたるみが生じることもない。また、熱交換エレメントを仕切り壁に締め付け固定し、多層に積層された扁平熱交チューブとPTCヒータ間の接触熱抵抗を低減することにより、伝熱効率を向上することができるため、熱媒体加熱装置を小型高性能化することができる。
さらに、本発明の熱媒体加熱装置は、上記の熱媒体加熱装置において、前記作業窓は、着脱自在の蓋体によって密閉可能とされていることを特徴とする。
本発明によれば、作業窓が、着脱自在の蓋体によって密閉可能とされているため、装置の組み立て時、蓋体を取り外しておくことによって、作業窓をHVハーネス等の接続作業用に供することができるとともに、組み立てが終了時、作業窓に蓋体を装着することによって、ケーシングを密閉状態とすることができる。従って、ケーシングの密閉性が損なわれることがなく、その内部に設置されている制御基板等を適切に保護することができる。
さらに、本発明の熱媒体加熱装置は、上述のいずれかの熱媒体加熱装置において、前記電力用HVハーネス側のPN端子は、前記アッパプレートの貫通部に設置されるハーネスホルダを介して、前記制御基板側の前記PN端子台に対する接続位置に位置出し可能とされていることを特徴とする。
本発明によれば、電力用HVハーネス側のPN端子が、アッパプレートの貫通部に設置されるハーネスホルダを介して、制御基板側のPN端子台に対する接続位置に位置出し可能とされているため、PN端子を接続する前にアッパプレートをケーシングに組み付けた状態としても、PN端子をハーネスホルダによって所定位置に保持し、予め設定された位置に位置出ししておくことができる。従って、アッパプレートをケーシングに組み付けた状態下においても、HVハーネス側のPN端子を制御基板側のPN端子台に対して作業窓から簡易に接続することができる。
さらに、本発明の熱媒体加熱装置は、上述のいずれかの熱媒体加熱装置において、前記電力用HVハーネス側のPN端子は、丸形端子とされ、前記制御基板側の前記PN端子台にビスを介して接続可能とされていることを特徴とする。
本発明によれば、電力用HVハーネス側のPN端子が、丸形端子とされ、制御基板側のPN端子台にビスを介して接続可能とされているため、作業窓より制御基板側のPN端子台に対して位置出しされたHVハーネス側の丸形端子にビスを通し、それを側面側からPN端子台にネジ込むことによりビス止め接続することができる。従って、HVハーネス側のPN端子を制御基板側のPN端子台に対して簡易にビス止め接続することができる。
さらに、本発明の熱媒体加熱装置は、上述のいずれかの熱媒体加熱装置において、前記電力用HVハーネス側のPN端子は、前記アッパプレートの内面側に沿って配設されるバスバーにより構成されていることを特徴とする。
本発明によれば、電力用HVハーネス側のPN端子が、アッパプレートの内面側に沿って配設されるバスバーにより構成されているため、バスバー自体の剛性を利用してHVハーネス側のPN端子を制御基板側のPN端子台に対する接続位置に位置出しすることができる。従って、アッパプレートをケーシングに組み付けた状態下においても、作業窓を介してHVハーネス側のPN端子を制御基板側のPN端子台に対して簡易接続することができる。また、バスバー自体の剛性で位置出しできることから、余計な部品を用いる必要がなく、構成を簡素化することができる。
さらに、本発明にかかる車両用空調装置は、空気流通路中に配設されている放熱器に対して、熱媒体加熱装置で加熱された熱媒体が循環可能に構成されている車両用空調装置において、前記熱媒体加熱装置が、上述のいずれかの熱媒体加熱装置とされていることを特徴とする。
本発明によれば、空気流通路中に配設されている放熱器に対して、熱媒体加熱装置で加熱された熱媒体が循環可能に構成されている車両用空調装置において、熱媒体加熱装置が上述のいずれかの熱媒体加熱装置とされているため、空気流通路中に配設されている放熱器に供給する熱媒体を、組み立てが容易で、かつ小型高性能化された上述の熱媒体加熱装置によって加熱し、供給することができる。従って、車両に対する空調装置の搭載性を向上することができるとともに、車両用空調装置の空調性能、特に暖房性能の向上を図ることができる。
本発明の熱媒体加熱装置によると、ケーシング内の仕切り壁の他面側に設置されている制御基板側のPN端子台に対するHVハーネス側のPN端子の接続作業を、ハーネス接続部にHVハーネスおよびLVハーネスが接続されたアッパプレートをケーシングに組み付け上部開口を密閉した状態下において、ケーシングの側面に開口されている作業窓を通して行うことができるため、アッパプレートを貫通するHVハーネス側のPN端子と、ケーシング内に設置されている制御基板側のPN端子台との接続を容易化することができるとともに、HVハーネスの長さに余裕を持たせる必要がなく、組み付け後にHVハーネスにたるみが生じることもない。また、熱交換エレメントを仕切り壁に締め付け固定し、多層に積層された扁平熱交チューブとPTCヒータ間の接触熱抵抗を低減することにより、伝熱効率を向上することができるため、熱媒体加熱装置を小型高性能化することができる。
また、本発明の車両用空調装置によると、空気流通路中に配設されている放熱器に供給する熱媒体を、組み立てが容易で、かつ小型高性能化された上述の熱媒体加熱装置によって加熱し、供給することができるため、車両に対する空調装置の搭載性を向上することができるとともに、車両用空調装置の空調性能、特に暖房性能の向上を図ることができる。
本発明の第1実施形態に係る熱媒体加熱装置を備えた車両用空調装置の概略構成図である。 図1に示す熱媒体加熱装置の分解斜視図である。 図2に示す熱媒体加熱装置の熱媒体出・入口路を通る位置での縦断面図である。 図2に示す熱媒体加熱装置の制御基板とハーネス側および電極板側の端子との接続位置を見た縦断面図である。 図2に示す熱媒体加熱装置のアッパプレートを取り外した状態の平面図である。 図5に示す熱媒体加熱装置を上面側から見た状態の分解斜視図である。 図6に示す熱媒体加熱装置の制御基板の裏面側の斜視図である。 図2に示す熱媒体加熱装置のアッパプレートを裏面側から見た分解斜視図である。 図7に示すアッパプレートの組み立て状態の裏面側の平面図である。 本発明の第2実施形態に係る熱媒体加熱装置のアッパプレートの一部分の斜視図である。
以下に、本発明にかかる実施形態について、図面を参照して説明する。
[第1実施形態]
以下、本発明の第1実施形態について、図1ないし図9を用いて説明する。
図1には、本発明の第1実施形態に係る熱媒体加熱装置を備えた車両用空調装置の概略構成図が示されている。
車両用空調装置1は、外気または車室内空気を取り込んで温調した後、それを車室内へと導くための空気流通路2を形成するケーシング3を備えている。
このケーシング3の内部には、空気流通路2の上流側から下流側にかけて順次、外気または車室内空気を吸い込んで昇圧し、それを下流側へと圧送するブロア4と、該ブロア4により圧送される空気を冷却する冷却器5と、冷却器5を通過して冷却された空気を加熱する放熱器6と、放熱器6を通過する空気量と放熱器6をバイパスする空気量との流量割合を調整し、その下流側でエアミックスすることにより、温調風の温度を調節するエアミックスダンパ7とが設置されている。
ケーシング3の下流側は、図示省略された吹き出しモード切替えダンパおよびダクトを介して温調された空気を車室内に吹き出す複数の吹き出し口に接続されている。
冷却器5は、図示省略された圧縮機、凝縮器、膨張弁等と共に冷媒回路を構成し、膨張弁で断熱膨張された冷媒を蒸発させることにより、そこを通過する空気を冷却するものである。また、放熱器6は、タンク8、ポンプ9および熱媒体加熱装置10とともに熱媒体循環回路10Aを構成し、熱媒体加熱装置10で高温に加熱された熱媒体(例えば、不凍液、温水等)がポンプ9を介して循環されることにより、そこを通過する空気を加温するものである。
図2には、図1に示された熱媒体加熱装置10の分解斜視図が示され、図3には、その熱媒体出・入口路を通る位置での縦断面図、図4には、その制御基板とハーネス側および電極板側の端子との接続位置を見た縦断面図が示されている。
熱媒体加熱装置10は、底面および上面が開口され、内部に仕切り壁12が設けられている四角形状をなすアルミダイキャスト製のケーシング11を備えている。このケーシング11の底面は、ネジ結合されるボトムプレート13によって密閉され、上面は、ネジ結合されるアッパプレート14によって密閉されるようになっている。
ケーシング11には、仕切り壁12の上面側(他面側)から上方に突設された後、更に側方に延長されている一対の熱媒体入口路15および熱媒体出口路16が一体に成形されており、この熱媒体出・入口路15,16は、仕切り壁12を貫通して仕切り壁12の底面側(一面側)に開口されている。仕切り壁12には、後述する複数の端子29を貫通するための開口部17(図4,5参照)が一辺に沿って設けられているとともに、その底面側の4角部には、所定高さのボス部18が一体成形されている。このボス部18は、後述する熱交押え部材32を締め付け固定するためのものである。また、ケーシング11の外周面の両側には、熱媒体加熱装置10の据え付け用ブラケット19が設けられている。
ケーシング11の仕切り壁12の底面側(一面側)には、熱交換エレメント20が組み込まれている。熱交換エレメント20は、複数枚の扁平熱交チューブ21と複数組のPTCヒータ26とを交互に多層に積層して構成されるものであり、ボス部18にネジ31を介して締め付け固定される板状の熱交押え部材32によって、仕切り壁12に対し押圧されるように締め付け固定され、扁平熱交チューブ21とPTCヒータ26とが互いに密着されるように設置されている。
扁平熱交チューブ21は、アルミ合金製薄板をプレス成形した一対の成形プレートを重ね合わせてろう付けした厚さ数mm程度のチューブであり、一端側に入口ヘッダ部22および出口ヘッダ部23が設けられ、その入口ヘッダ部22から延長されて他端側でUターンし、出口ヘッダ部23に至るUターン流路を形成する扁平チューブ部24を備えた構成とされている。扁平チューブ部24のUターン流路には、波形のインナーフィン(図示省略)が挿入されている。出・入口ヘッダ部22,23には、隣り合う扁平熱交チューブ21の出・入口ヘッダ部22,23同士を連通する連通穴が設けられており、その連通穴周りは、Oリング等のシール材25によりシールされるようになっている。
PTCヒータ26は、PTC素子27とその両面に接合される一対の電極板28とから構成されるものであり、四角形の板状をなすように形成され、扁平熱交チューブ21の扁平チューブ部24間にサンドイッチ状に積層されるように構成されている。各電極板28には、その一辺から延長され、上方にL字状に曲げ形成されている複数の端子29が所定の間隔を隔てて一線状に直列に配列されて設けられており、この複数の端子29は、仕切り壁12の開口部17を貫通して上方に延長されるように構成されている。また、PTCヒータ26は、絶縁フィルムおよび熱伝導シート30等を介して扁平チューブ部24間に積層されるようになっている。
熱交換エレメント20は、扁平熱交チューブ21の出・入口ヘッダ部22,23が、仕切り壁12を貫通して仕切り壁12の底面側(一面側)に開口されている熱媒体出・入口路15,16と連通接続されるように、その接続部にOリング等のシール材25を介装することによって組み込まれている。ケーシング11の底面側の開口部は、熱交換エレメント20が組み込まれた後、ボトムプレート13によって密閉されるようになっている。
ケーシング11の仕切り壁12の上面側(他面側)には、熱媒体出・入口路15,16の側部スペース(デッドスペース)を利用してPTCヒータ26に対する通電制御を行う制御基板33が固定設置されている。制御基板33は、PTCヒータ26への通電を制御するIGBT等の複数の電力制御用半導体スイッチング素子(以下、半導体スイッチング素子34という。)や制御回路が表面実装されたものであり、仕切り壁12の上面に、後述のように組み込まれる熱伝導性絶縁シート35等を介して、ネジ36で締め付け固定されている。
制御基板33上の複数の半導体スイッチング素子34は、発熱部品であり、熱交換エレメント20の扁平熱交チューブ21と接する仕切り壁12をヒートシンクとして冷却可能とされている。なお、ここでの仕切り壁12はアルミ合金製である。半導体スイッチング素子34は、制御基板33の表面側に実装されており、その発熱を裏面側の仕切り壁12に放熱して冷却するため、図3および図5ないし図7に示されるように、以下の構成が採用されている。
制御基板33の半導体スイッチング素子34が設置されている部位に対応して、銅やアルミ等の高熱伝導性材からなる熱貫通部37が表面側から裏面側に貫通して設けられ、該熱貫通部37を介して半導体スイッチング素子34の発熱が制御基板33の裏面側に伝熱されるようにしている。しかし、この熱貫通部37の制御基板33の裏面からの引っ込み量や飛び出し量には、製造上のバラツキがあるため、熱貫通部37が仕切り壁12や熱伝導性の絶縁シート35に正常に接触されるとの保証はなく、この場合、制御基板33の放熱性や電気絶縁性は確保されない。
そこで、図6および図7に示されるように、絶縁シート35の熱貫通部37と対応する部位に、複数の開口38を設け、この開口38に絶縁性の熱伝導材料からなる熱伝導性液状ギャップ材(図示省略)を充填し、熱貫通部37の製造上のバラツキを吸収することにより、熱貫通部37と仕切り壁12とが電気絶縁性を保持したまま確実に熱的に接続される構成の伝熱経路を形成している。熱伝導性液状ギャップ材としては、熱伝導性シリコーンエラストマーであって、シリコーンをベース樹脂とし、芯材および充填材にファイバーグラス、アルミナ等を用いたもので、固形状のもの、液状から硬化されるもの等が知られている。この熱伝導性液状ギャップ材は、形状追従性弾性体として機能するものである。
なお、本実施形態では、液状から硬化される熱伝導性液状ギャップ材を使用することを前提に、絶縁シート35に開口38を設け、この開口38の面積を熱貫通部37の面積よりも大きくすることによって、仕切り壁12、制御基板33および絶縁シート35等が寸法公差の集積により相対的に位置ずれしたとしても、開口38内に介装された熱伝導性液状ギャップ材と熱貫通部37とが確実に対応されるようにしている。この場合、絶縁シート35は、必ずしも熱伝導性を有する必要がなく、電気絶縁性を有する絶縁専用の、例えばポリイミドフィルム等の高硬度シートを用いることができる。
さらに、制御基板33は、上記の如く、仕切り壁12の上面側に絶縁シート35を介して複数個のネジ36で締め付け固定されている。絶縁シート35は、制御基板33および仕切り壁12の上面に対して位置決めして組み込まれることが望ましく、通常、位置決め用突起および穴を設けて位置決めしているが、本実施形態では、制御基板33の裏面に固定設置される端子カバー39を利用し、その端子カバー39に設けられているシート押え40によって、絶縁シート35を制御基板33の裏面の所定位置に予め位置決めして設置できるようにしている。これによって、制御基板33側の熱貫通部37の位置と、絶縁シート35側の熱伝導性液状ギャップ材を充填する開口38の位置とを確実に対応させて組み立てられるようにしている。
端子カバー39は、制御基板33の裏面に固定設置され、PTCヒータ26の電極板28から延長されている端子29を、制御基板33の裏面の一辺側に直列に配列されて設けられている複数の端子台42に対して位置決めするためのものであり、制御基板33が仕切り壁12の上面にネジ36を介して締め付け固定されることにより、仕切り壁12の開口部17内に嵌合設置されるようになっている。該端子カバー39は、例えば絶縁性を有するPBT等の樹脂材からなる一体成形品であり、開口部17に嵌合される部分に、複数の端子29を通す複数のスリット状の位置決め穴41が一線状に直列に配列されている。
つまり、上記端子カバー39の位置決め穴41に対して、端子29を通した状態で電極板28、すなわちPTCヒータ26と扁平熱交チューブ21とを多層に積層して構成される熱交換エレメント20を、仕切り壁12の一面側に締め付け固定することにより、PTCヒータ26および電極板28を位置ずれのない状態として組み付けし、電極板28から延長されている端子29を、制御基板33の端子台42に対して位置決めできる構成としている。なお、端子カバー39の位置決め穴41が直列に配列されている部分は、強度を確保するため、波状に成形されている。
制御基板33には、上記の如く電極板28と一体をなす端子29がビス43を介して直接接続される複数の端子台42が、一辺側に直列に配列されて設けられている。また、この端子台42に隣接して、二又状に分岐された電源用HVハーネス(High−Voltageハーネス)45のPN端子46がビス47を介して接続される複数のPN端子台44が設けられているとともに、制御用LVハーネス(Low−Voltageハーネス)48側のコネクタ49が接続可能なコネクタ(図示省略)が設けられている。PN端子46は、ビス47を通してPN端子台44に接続できるように丸形端子とされており、コネクタ49は、上方から挿し込み接続できるようにトップ型コネクタとされている。
一方、ケーシング11の一側面には、図2および図6に示されるように、電極板28の端子29を端子台42に対してビス43を介してビス止め接続する際、および電源用HVハーネス45のPN端子(丸形端子)46をPN端子台44に対しビス47を介してビス止め接続する際の作業用の窓50が開口されている。この作業窓50は、ビス43,47を締め付け作業することができる程度の大きさとされている。作業窓50には、蓋体51がビス等を介して着脱自在に装着されている。
また、ケーシング11の上面側開口部は、仕切り壁12の上面に制御基板33を設置するとともに、その制御基板33の端子台42に電極板28から延長されている端子29をビス止めして接続した後、アッパプレート14により密閉可能とされている。アッパプレート14は、液状ガスケット等のシール材を介してケーシング11に密閉装着されるように構成されている。そして、このアッパプレート14を組み付け後、アッパプレート14のハーネス接続部53,54に接続されている電源用HVハーネス45および制御用LVハーネス48を、後述の如くケーシング11内部に設置されている制御基板33に接続できるようにしている。
アッパプレート14は、その上面の熱媒体出・入口路15,16が延長されている方向と反対側のスペースに、電源用HVハーネス45および制御用LVハーネス48の接続部53,54が設けられたものであり、電源(バッテリー)および上位制御装置(ECU)からの図示省略のケーブルまたはハーネスが接続可能とされている。このハーネス接続部53,54は、熱媒体加熱装置10を車両に搭載する際の作業性の面から、車載状態での熱媒体加熱装置10のケーシング11の前面において、電源(バッテリー)および上位制御装置(ECU)からの電力用HVハーネスおよび制御用LVハーネスを接続できるようにする必要がある。
このため、アッパプレート14のハーネス接続部53,54に接続されるHVおよびLVハーネスを、アッパプレート14を貫通してケーシング11内部の制御基板33に接続する必要がある。しかし、事前にHVハーネス45およびLVハーネス48を制御基板33に接続した状態でアッパプレート14を組み付けようとすると、組み立て性の悪化やハーネスのたるみ等の問題が生じる。そこで、本実施形態では、アッパプレート14をケーシング11の上面開口に液状ガスケット等を介して組み付け、ネジ止め固定した後、アッパプレート14側に接続されているHVハーネス45およびLVハーネス48を制御基板33側のPN端子台44および図示省略のコネクタに接続可能な構成としている。
つまり、本実施形態においては、LVハーネス48側のコネクタ49として、前述したようにトップ型コネクタを用いており、このコネクタ49をアッパプレート14に設けられているグロメット孔55(図2参照)から挿入し、上方から制御基板33側のコネクタに挿し込むことにより接続した後、グロメット孔55をグロメット56で封鎖することによって、アッパプレート14を組み付けた状態で、LVハーネス48を制御基板33側にコネクタを介して接続可能としている。
また、HVハーネス45側のPN端子(丸形端子)46については、アッパプレート14を組み付け後に、制御基板33側のPN端子台44にビス47を介して接続可能とするため、予め制御基板33側のPN端子台44に対する接続位置を設定し、その設定位置にPN端子46を位置出ししておく必要がある。そこで、図4、図8および図9に示されるように、アッパプレート14のハーネス貫通部(貫通部)57に、2本に分かれているHVハーネス45のPN端子46を所定位置に保持し、予め設定された位置に位置出しするハーネスホルダ52を設置しており、このハーネスホルダ52の把持部52Aに対して2本のHVハーネス45を嵌め込むことにより、PN端子46を設定位置に位置出し可能としている。
このように、アッパプレート14のハーネス接続部53,54に接続されるケーブルまたはハーネスを介して、車載の電源およびECUから入力された電力または信号は、HVハーネス45およびLVハーネス48を介してケーシング11内部の制御基板33に入力され、その制御信号により制御基板33上の半導体スイッチング素子34および制御回路を介してPTCヒータ26に電力が印加されるように構成されている。
以上に説明した熱媒体加熱装置10において、ケーシング11の熱媒体入口路15から流入した熱媒体は、熱交換エレメント20を構成する複数枚の扁平熱交チューブ21に対して、入口ヘッダ部22を経て扁平チューブ部24に流通し、扁平チューブ部24のUターン流路内を流通する間に、PTCヒータ26によって加熱、昇温され、出口ヘッダ部23へと流出し、そこから熱媒体出口路16を経て外部に送り出される流通路中を流通する構成とされている。この熱媒体加熱装置10から流出された熱媒体は、熱媒体循環回路10A(図1参照)を介して放熱器6に供給され、暖房用に供されるようになっている。
一方、PTCヒータ26には、アッパプレート14のハーネス接続部53に接続された電源用HVハーネス45からの電力が制御基板33を経由して印加される。また、制御基板33には、ハーネス接続部54に接続された制御用LVハーネス48を介して制御信号が入力されており、半導体スイッチング素子34および制御回路等を介して複数組のPTCヒータ26に印加する電力を制御し、加熱量をコントロールしている。この際、半導体スイッチング素子34で発生した熱は、アルミダイキャスト製とされているケーシング11の仕切り壁12に熱伝導され、該仕切り壁12をヒートシンクに扁平熱交チューブ21内を流れる熱媒体を冷熱源として冷却される。
より詳細には、制御基板33に表面実装されている半導体スイッチング素子34で発生した熱は、熱貫通部37を介して制御基板33の裏面側に伝熱され、この熱貫通部37と接触されている熱伝導性絶縁シート35およびその開口38に充填されている熱伝導性液状ギャップ材等の熱伝導絶縁体を介してヒートシンクである仕切り壁12に放熱されることにより、発熱性電気部品である半導体スイッチング素子34が、扁平熱交チューブ21内を流れる熱媒体を冷熱源として冷却可能とされている。
斯くして、PTCヒータ26の発熱は、熱伝導シート30等を介して複数枚の扁平熱交チューブ21に伝熱され、その内部を流れる熱媒体の加熱に供される。ここで、交互に多層に積層されて組み付けられる扁平熱交チューブ21およびPTCヒータ26は、熱交押え部材32により仕切り壁12に対し押圧されて締付け固定されることにより互いに密着されるため、その間の接触熱抵抗が低減され、伝熱効率が向上される。従って、効率よく熱媒体を加熱することができ、熱媒体加熱装置10の高性能化、小型コンパクト化を図ることができる。
また、熱交押え部材32の締め付けによって、各扁平熱交チューブ21の出・入口ヘッダ部22,23の連通穴周りに介装されているOリング等のシール材25を確実に密着させることができる。このため、各扁平熱交チューブ21の出・入口ヘッダ部22,23周りのシール性を確保し、熱媒体の漏れを確実に防止することができ、これによって、熱媒体加熱装置10の熱媒体漏れ防止に対する信頼性を高めることができる。
さらに、本実施形態では、ケーシング11内において、仕切り壁11の一面側に複数枚の扁平熱交チューブ21と複数組のPTCヒータ26とを多層に積層した熱交換エレメント20が締め付け固定され、他面側に制御基板33が設置されるとともに、ケーシング11の上部開口を密閉するアッパプレート14上のハーネス接続部53,54に接続された電力用HVハーネス45および制御用LVハーネス48が、該アッパプレート14を貫通して制御基板33上のPN端子台44およびLVコネクタ(図示省略)に接続される構成され、そのHVハーネス45側のPN端子46が、ケーシング11の側面に開口されている作業窓50を介してPN端子台44に接続可能とされている。
このため、ケーシング11内の仕切り壁12の他面側に設置されている制御基板33側のPN端子台44に対するHVハーネス45側のPN端子(丸形端子)46の接続を、ハーネス接続部53にHVハーネス45およびLVハーネス48が接続されたアッパプレート14をケーシング11に組み付け上部開口を密閉した状態下において、ケーシング11の側面に開口されている作業窓50より行うことができる。従って、アッパプレート14を貫通するHVハーネス45側のPN端子46と、ケーシング11内に設置されている制御基板33側のPN端子台44との接続を容易化することができるとともに、HVハーネス45の長さに余裕を持たせる必要がなく(アッパプレート14の組み付け前に、PN端子46を制御基板33側のPN端子台44に接続するには、ハーネス長に余裕を持たせる必要がある)、組み付け後にHVハーネス45にたるみが生じることもない。
また、上記作業窓50は、着脱自在の蓋体51により密閉可能とされているため、装置の組み立て時、蓋体51を取り外しておくことにより、作業窓50をHVハーネス45等の接続作業用に供することができるとともに、組み立てが終了時、作業窓50に蓋体51を装着することによって、ケーシング11を密閉状態とすることができる。従って、ケーシング11の密閉性が損なわれることがなく、その内部に設置されている制御基板33等を適切に保護することができる。
さらに、電力用HVハーネス45側のPN端子(丸形端子)46は、アッパプレート14のハーネス貫通部57に設置されるハーネスホルダ52を介して、制御基板33側のPN端子台44に対する接続位置に位置出し可能とされている。このため、PN端子46を接続する前にアッパプレート14をケーシング11に組み付けた状態としても、PN端子46をハーネスホルダ52により所定位置に保持し、予め設定された位置に位置出ししておくことができる。これによって、アッパプレート14をケーシング11に組み付けた状態下においても、HVハーネス45側のPN端子46を制御基板33側のPN端子台44に対して作業窓50から簡易に接続することができる。
また、本実施形態では電力用HVハーネス45側のPN端子46が、丸形端子とされており、制御基板33側のPN端子台44にビス47を介して接続可能とされている。このため、作業窓50より制御基板33側のPN端子台44に対して位置出しされたHVハーネス45側の丸形端子とされているにPN端子46にビス47を通し、それを側面側からPN端子台44にネジ込むことによりビス止め接続することができる。従って、HVハーネス45側のPN端子(丸形端子)46を制御基板33側のPN端子台44に対して簡易にビス止め接続することができる。
さらに、本実施形態に係る車両用空調装置1によれば、空気流通路2中に配設されている放熱器6に供給する熱媒体を、組み立てが容易で、かつ小型高性能化された上述の熱媒体加熱装置10によって加熱し、供給することができる。このため、車両に対する空調装置1の搭載性を向上することができるとともに、車両用空調装置1の空調性能、特に暖房性能の向上を図ることができる。
[第2実施形態]
次に、本発明の第2実施形態について、図10を用いて説明する。
本実施形態は、上記した第1実施形態に対して、HVハーネス45の一部およびPN端子46をバスバー58で構成している点が異なる。その他の点については、第1実施形態と同様であるので説明は省略する。
本実施形態では、図10に示されるように、HVハーネス45の一部およびその先端に設けられるPN端子46をアッパプレート14の内面に沿って配設されたバスバー58により構成し、そのバスバー58の先端部位をPN端子46としている。そして、バスバー58の先端部位を、予め制御基板33側のPN端子台44に対する接続位置に位置出しした構成としている。
上記のように、電力用HVハーネス45側のPN端子46が、アッパプレート14の内面側に沿って配設されるバスバー58によって構成されているため、バスバー58自体の剛性を利用してHVハーネス45側のPN端子46を制御基板33側のPN端子台44に対する接続位置に位置出しすることができる。従って、アッパプレート14をケーシング11に組み付けた状態下においても、作業窓50を介してHVハーネス45側のPN端子46を制御基板33側のPN端子台44に対して簡易接続することができる。また、バスバー58自体の剛性で位置出しできることから、余計な部品を用いる必要がなく、構成を簡素化することができる。
なお、本発明は、上記実施形態にかかる発明に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において、適宜変形が可能である。例えば、上記した実施形態では、複数枚の扁平熱交チューブ21を多層に積層し、各々の間に複数組のPTCヒータ26を組み込んだ構成としているが、この扁平熱交チューブ21およびPTCヒータ26は、熱媒体加熱装置10の能力に合せて適宜増減されるものであることは云うまでもない。
また、各扁平熱交チューブ21については、一端側に入口ヘッダ部22および出口ヘッダ部23が並設され、その間にUターン流路が形成されている扁平熱交チューブ21を用いた例について説明したが、一端側に入口ヘッダ部、他端側に出口ヘッダ部が設けられているチューブとしてもよいことは云うまでもない。この場合、ケーシング11側に設けられる熱媒体出・入口路15,16も出・入口ヘッダ部に対応して左右に振り分けて設けられることになる。
さらに、上記した実施形態では、ケーシング11をアルミダイカスト製とした例について説明したが、ケーシング11は、PPS等の樹脂材製としてもよい。この場合、仕切り壁12ついては、少なくともヒートシンクを構成する部位をアルミ合金製の板材等で構成すればよい。
1 車両用空調装置
2 空気流通路
6 放熱器
10 熱媒体加熱装置
10A 熱媒体循環回路
11 ケーシング
12 仕切り壁
13 ボトムプレート
14 アッパプレート
20 熱交換エレメント
21 扁平熱交チューブ
26 PTCヒータ
44 PN端子台
45 電力用HVハーネス
46 PN端子(丸形端子)
47 ビス
48 制御用LVハーネス
50 作業窓
51 蓋体
52 ハーネスホルダ
53,54 ハーネス接続部
57 ハーネス貫通部(貫通部)
58 バスバー

Claims (6)

  1. 内部に仕切り壁が設けられ、その上部開口および底部開口がアッパプレートおよびボトムプレートで密閉されるケーシングと、
    熱媒体が流通する複数枚の扁平熱交チューブおよび複数組のPTCヒータが交互に多層に積層され、前記仕切り壁の一面側に締め付け固定される熱交換エレメントと、
    前記PTCヒータへの通電を制御する制御回路が実装され、前記仕切り壁の他面側に設置される制御基板と、を備え、
    前記アッパプレート上のハーネス接続部に接続される電力用HVハーネスおよび制御用LVハーネスが、該アッパプレートを貫通して前記ケーシング内の前記制御基板上のPN端子台およびLVコネクタに接続される構成とされ、
    前記電力用HVハーネス側のPN端子が、前記ケーシングの側面に開口されている作業窓を介して前記PN端子台に接続可能とされていることを特徴とする熱媒体加熱装置。
  2. 前記作業窓は、着脱自在の蓋体によって密閉可能とされていることを特徴とする請求項1に記載の熱媒体加熱装置。
  3. 前記電力用HVハーネス側のPN端子は、前記アッパプレートの貫通部に設置されるハーネスホルダを介して、前記制御基板側の前記PN端子台に対する接続位置に位置出し可能とされていることを特徴とする請求項1または2に記載の熱媒体加熱装置。
  4. 前記電力用HVハーネス側のPN端子は、丸形端子とされ、前記制御基板側の前記PN端子台にビスを介して接続可能とされていることを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の熱媒体加熱装置。
  5. 前記電力用HVハーネス側のPN端子は、前記アッパプレートの内面側に沿って配設されるバスバーにより構成されていることを特徴とする請求項1または2に記載の熱媒体加熱装置。
  6. 空気流通路中に配設されている放熱器に対して、熱媒体加熱装置で加熱された熱媒体が循環可能に構成されている車両用空調装置において、
    前記熱媒体加熱装置が、請求項1ないし5のいずれかに記載の熱媒体加熱装置とされていることを特徴とする車両用空調装置。
JP2012092964A 2012-04-16 2012-04-16 熱媒体加熱装置およびそれを備えた車両用空調装置 Pending JP2013220707A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012092964A JP2013220707A (ja) 2012-04-16 2012-04-16 熱媒体加熱装置およびそれを備えた車両用空調装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012092964A JP2013220707A (ja) 2012-04-16 2012-04-16 熱媒体加熱装置およびそれを備えた車両用空調装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2013220707A true JP2013220707A (ja) 2013-10-28

Family

ID=49592011

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012092964A Pending JP2013220707A (ja) 2012-04-16 2012-04-16 熱媒体加熱装置およびそれを備えた車両用空調装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2013220707A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017218116A (ja) * 2016-06-10 2017-12-14 三菱重工オートモーティブサーマルシステムズ株式会社 熱媒体加熱装置およびこれを用いた車両用空調装置
CN109210768A (zh) * 2017-06-30 2019-01-15 杭州三花研究院有限公司 电加热器
KR20200022461A (ko) * 2017-06-30 2020-03-03 항저우 산후아 리서치 인스티튜트 컴퍼니 리미티드 전기 히터
WO2023095517A1 (ja) * 2021-11-24 2023-06-01 サンデン株式会社 熱媒体加熱装置
WO2024036904A1 (zh) * 2022-08-15 2024-02-22 青岛海尔空调器有限总公司 用于空调的密封管组件、空调和房车

Cited By (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017218116A (ja) * 2016-06-10 2017-12-14 三菱重工オートモーティブサーマルシステムズ株式会社 熱媒体加熱装置およびこれを用いた車両用空調装置
WO2017212664A1 (ja) * 2016-06-10 2017-12-14 三菱重工オートモーティブサーマルシステムズ株式会社 熱媒体加熱装置およびこれを用いた車両用空調装置
CN109311367A (zh) * 2016-06-10 2019-02-05 三菱重工制冷空调系统株式会社 热介质加热装置及使用其的车辆用空调装置
CN109311367B (zh) * 2016-06-10 2021-07-20 三菱重工制冷空调系统株式会社 热介质加热装置及使用其的车辆用空调装置
CN109210768A (zh) * 2017-06-30 2019-01-15 杭州三花研究院有限公司 电加热器
KR20200022461A (ko) * 2017-06-30 2020-03-03 항저우 산후아 리서치 인스티튜트 컴퍼니 리미티드 전기 히터
CN109210768B (zh) * 2017-06-30 2021-02-19 杭州三花研究院有限公司 电加热器
EP3648545A4 (en) * 2017-06-30 2021-03-10 Hangzhou Sanhua Research Institute Co., Ltd. ELECTRIC HEATING DEVICE
KR102405738B1 (ko) 2017-06-30 2022-06-07 항저우 산후아 리서치 인스티튜트 컴퍼니 리미티드 전기 히터
US11712945B2 (en) 2017-06-30 2023-08-01 Hangzhou Sanhua Research Institute Co., Ltd. Electric heater
WO2023095517A1 (ja) * 2021-11-24 2023-06-01 サンデン株式会社 熱媒体加熱装置
WO2024036904A1 (zh) * 2022-08-15 2024-02-22 青岛海尔空调器有限总公司 用于空调的密封管组件、空调和房车

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8948582B2 (en) Heat medium heating device and vehicle air conditioner including the same
WO2013157357A1 (ja) 熱媒体加熱装置およびそれを備えた車両用空調装置
US9377244B2 (en) Heat medium heating device and vehicle air conditioner including the same
US20140050465A1 (en) Heat medium heating device and vehicular air-conditioning device including the same
WO2014185338A1 (ja) 熱媒体加熱装置およびその製造方法並びにそれを用いた車両用空調装置
US9186956B2 (en) Heat medium heating unit and vehicle air conditioning apparatus provided with the same
JP2012196985A (ja) 熱媒体加熱装置およびそれを備えた車両用空調装置
US20150076133A1 (en) Heating-medium heating unit and vehicle air conditioner using the same
WO2012032944A1 (ja) 熱媒体加熱装置およびこれを備えた車両用空調装置
WO2013035475A1 (ja) 熱媒体加熱装置およびそれを備えた車両用空調装置
JP2012107804A (ja) 積層型熱交換器、それを用いた熱媒体加熱装置および車両用空調装置
JP5951205B2 (ja) 熱媒体加熱装置およびそれを備えた車両用空調装置
JP2013220707A (ja) 熱媒体加熱装置およびそれを備えた車両用空調装置
JP2013220706A (ja) 熱媒体加熱装置およびそれを備えた車両用空調装置
JP2013075616A (ja) 熱媒体加熱装置およびそれを備えた車両用空調装置
JP2013075617A (ja) 熱媒体加熱装置及び車両用空調装置
JP2012218556A (ja) 熱媒体加熱装置およびそれを備えた車両用空調装置
JP2013071617A (ja) 熱媒体加熱装置およびそれを備えた車両用空調装置
JP2013060098A (ja) 熱媒体加熱装置およびそれを備えた車両用空調装置
JP2013163440A (ja) 熱媒体加熱装置およびそれを備えた車両用空調装置
JP2013159134A (ja) 熱媒体加熱装置およびそれを備えた車両用空調装置
JP2012046114A (ja) 熱媒体加熱装置およびこれを備えた車両用空調装置
JP2012081803A (ja) 熱媒体加熱装置およびそれを備えた車両用空調装置
JP2014054904A (ja) 電子装置およびその制御方法
JP2013071618A (ja) 熱媒体加熱装置およびそれを備えた車両用空調装置