JP2013195481A - 音声制御装置 - Google Patents

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Myong-Hak Chang
明学 張
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Abstract

【課題】歌手と同じような臨場感のある雰囲気を再現することができる音声制御装置を提供することを目的とする。
【解決手段】マイクロホンMICで収音したユーザの歌声の収音データDauの曲調を検出する曲調検出部4と、音源部3から出力される音楽データDsonに含まれる歌手のボーカル音の曲調を検出する曲調検出部5と、曲調検出結果CHx,CHyを比較して類似性を判断する比較部6と、収音データDau音量と歌手のボーカル音との音量差分Dvolを算出する音量比較部9と、ユーザの歌声と歌手のボーカル音との類似性がある場合に、収音データDauの音量を音量比較部9から入力される音量差分Dvolに応じて歌手のボーカル音の音量と同じになるように調整する音量調整部10とを備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、家庭用オーディオ機器や車載オーディオシステムなどに適用され、カラオケ機能を有する音声制御装置に関するものである。
従来のカラオケ機能を有するオーディオ再生装置として、MD(Mini Disk)、CD(Compact Disk)やDVD(Digital Versatile Disc)等の各種ストレージ媒体に記録されている音楽ソースからボーカル音を抽出することで、お手本となるボーカル歌唱データを生成するカラオケシステムが提案されている(例えば特許文献1参照)。以下の図面を参照しながら、上記した従来のカラオケ装置の一例について説明する。
図4は従来のカラオケ装置を示すものである。図4において、マイクロホンMIC及び入力アンプ部2と、音源部3と、曲調検出部4,5と、比較部6と、ボーカル音量調整部7と、混合部8を有して構成されている。
マイクロホンMIC及び入力アンプ部2はユーザの歌声を収音して、デジタルデータ列からなる収音データDauにA/D変換して出力する。音源部3はCDなどの各種ストレージ媒体に記録される音楽を再生して出力する情報再生装置であり、デジタルデータ列からなる音楽データDsonを出力する。曲調検出部4,5はそれぞれ入力アンプ部2と音源部3から出力されるデータDauとDsonに対して所定周期毎に曲調検出を行う。それにより、曲調を有する歌声の特徴(調整、拍、和音の変化量、拍の最大レベル、楽音の最大強度)を抽出し、抽出した6種類のパラメータからなる特徴量をそれぞれCHxとCHyとして、比較部6に供給する。
比較部6はユーザの歌声に関する特徴量CHxと歌手のボーカル音に関する特徴量CHyのパラメータ毎に比較する。パラメータ毎の差分値が夫々予め決められた基準値の範囲内であれば、比較部6はユーザの歌声と歌手のボーカル音とが類似していると判断して制御信号CNTをボーカル音量調整部7と混合部8に出力し、それ以外の場合には制御信号CNTを出力しない。
ボーカル音量調整部7は、比較部6から制御信号CNTが供給される期間だけ、歌手のボーカル音のデータを音楽データDsonから除去又は減衰させることにより、伴奏音の音楽データDcを生成して出力する。制御信号CNTが出力されない期間では、音楽データDsonはそのまま音楽データDcとして通過して出力される。
混合部8は制御信号CNTが出力される期間では、入力アンプ部2からの収音データDauのまま、ボーカル音量調整部7からの前記の伴奏音の音楽データDcと混合し、音楽再生用データDoutとして、スピーカ等に供給して音楽再生を行わせる。
以上によって、マイクロホンMICで収音した音が環境音や会話等の曲調を有さない音である場合には、特徴量CHxと特徴量CHyとが類似しなくなるため、比較部6は、収音した音をユーザの歌声ではないと判断し、制御信号CNTを出力しなくなる。この為、結果的に、ユーザが発生した歌声を精度よく検出することが可能となっている。更に、特徴量CHxと特徴量CHyとが類似している場合に限り、歌手のボーカル音を除去又は減衰させて、前記収音したユーザの歌声を再生するので、歌手のボーカル音が邪魔することなく、お手本となるボーカル歌唱データを用意しないオーディオ再生装置でもカラオケを楽しむことができる。
国際公開第2005/111997号
しかしながら、上記従来技術では、マイクロホンMICで収音したユーザの歌声と音源部3からの歌手のボーカル音が類似していると比較部6が判断する場合、ユーザの歌声の音量大小に関わらず、入力アンプ部2からのDauと同じ大きさで、伴奏音の音楽データDcと混合している。そのため、ユーザの歌声が小さい(もしくは大きすぎる)と、伴奏音との音量バランスが悪く、歌手と同じような臨場感のある雰囲気を再現することができないという問題点を有していた。
本発明はこのような従来の問題点に鑑みてなされたものであり、ユーザの歌声を伴奏音とバランスよく制御することで、カラオケをより楽しむことができる音声制御装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の音声制御装置1は、従来技術を基づいて、マイクロホンMIC及び入力アンプ部2からの収音データDauと音源部3から出力される音楽データDsonとを入力してユーザの歌声と歌手のボーカル音の音量差分を算出する音量比較部9(詳細を後述する)と、前記音量比較部から入力される音量差分Dvolと比較部6から入力される制御信号CNTを用いて前記収音データDauの音量を調整する第1の音量調整部10と、を具備し、第1の音量調整部10は、比較部6がユーザの歌声と歌手のボーカル音とが類似しているときのみに動作することを特徴とする。
本発明によれば、ユーザの歌声の音量大小に関わらず、音楽ソースの音量とバランスがよく、出力されるように制御することで、歌手と同じような臨場感のある雰囲気を再現することができる。また、前記音量調整手段はユーザの歌声と歌手のボーカル音とが類似しているときのみに動作するため、ユーザが歌っていないときの周辺の環境音などのノイズや会話が増幅されて出力されることなどは無い。
本発明の実施の形態における音声制御装置1のブロック図 本発明の実施の形態における音量比較部9のブロック図 図1に示した音声制御装置1の動作を説明する為のフローチャート 従来のカラオケ装置の構成例を示すブロック図
以下、本発明の実施の形態における音声制御装置について、図面を参照しながら説明する。なお、以下で説明する本発明の実施の形態は、本発明の好ましい一具体例を示すものである。本実施の形態で示される数値、形状、構成要素、構成要素の配置及び接続形態などは、一例であり、本発明を限定する主旨ではない。本発明は、特許請求の範囲だけによって限定される。よって、以下の実施の形態における構成要素のうち、独立請求項に記載されていない構成要素は、本発明の課題を達成するのに必ずしも必要ではないが、より好ましい形態を構成するものとして説明される。図1は、本実施形態の音声制御装置1の構成を表したブロック図である。ただし、以下の説明においては、本発明の実施の形態に示す図1において、図4と共通する部分には同一の符号を付し、その説明を省略する。
図1において、音量比較部9と第1の音量調整部10とを含む構成となっている。
音量比較部9は、マイクロホンMIC及び入力アンプ部2からの収音データDauと音源部3から出力される音楽データDsonとを入力して、ユーザの歌声と歌手のボーカル音との音量差分Dvolを算出し、音量調整部10へ出力する。
音量調整部10は、音量比較部9から入力された音量差分Dvolと比較部6から入力された制御信号CNTを用いて、入力アンプ部2から入力された収音データDauの音量を調整する。ここで、音量調整部10は、制御信号CNTを入力されたときにかぎり、収音データDauの音量を調整する。
ここで、図2のブロック図を参照しながら、音量比較部9の詳細な構成を説明する。
音量比較部9は、B.P.F部91,93(BandPass Filter)と、整流部92,94と、差動回路部95とで構成される。
B.P.F部91は、入力アンプ部2から出力されるデジタルデータ列からなる収音データDauをデジタル演算処理することによって、人間の発話音声の周波数帯域成分に相当する音声データDvce1を抽出し、整流部92に供給する。
整流部92は、所定周期に同期して入力された音声データDvce1の音量(エネルギー)を算出し、音量データDvce2として差動回路部95に供給する。ここで、音声データDvce1の音量を算出する方法としては、信号振幅の2乗を所定時間周期積分するなど、一般的に知られる方法を用いることができる。
B.P.F部93は、B.P.F部91と同様に、音源部3から入力される音楽データDsonをデジタル演算処理することにより、人間の発話音声の周波数帯域成分に相当する歌手のボーカル音の音声データDvcl1を抽出し、整流部94に供給する。
整流部94は、整流部92と同様に、所定周期に同期して入力された音声データDvcl1の音量(エネルギー)を算出し、音量データDvcl2として差動回路部95に供給する。
差動回路部95は、整流部92,94から所定周期に同期して入力される音量データDvce2とDvcl2とを比較して、音量差分Dvolを算出して、音量調整部10へ出力する。
次に、上述した構成を有する本実施形態の音声制御装置1の動作について図3を参照して説明する。
図3において、ユーザが音源部3である音楽情報再生装置に音楽ソース(MDやCD、DVDなどの各種ストレージ媒体)を装填して、再生開始の操作を行うとともに、本実施形態の音声制御装置1が起動する。そして、マイクロホンMICからユーザの歌声が収音され、カラオケ動作を開始する(ステップST1)。
次に、ステップST2,ST3において、曲調検出部4,5が互いに同期をとりながら並列処理を行い、収音データDauから特徴量CHx、音楽データDsonから特徴量CHyを検出する。
ステップST4,ST5において、B.P.F部91,93と、整流部92,94が夫々互いに同期をとりながら、収音データDauから音量データDvce2、音楽データDsonから音量データDvcl2を算出する。そして、ステップST6において、音量データDvce2とDvcl2の差分を算出する。
ステップST7において、比較部6が特徴量CHxとCHyを比較することによって相互の類似性を判断し、類似性があると判断するとステップST8とST9の処理へ移行しする。類似性がないと判断すると、ステップST8,ST9,ST10の処理を行わず直接にステップS11へ移行する。
ステップST8において、ボーカル音量調整部7が、音楽データDsonに含まれている歌手のボーカル音Dvocに基づいて擬似的な歌手のボーカル音に相当するインパルス応答列データhvocを生成する。そして、音楽データDsonからインパルス応答列データhvocを減算することによって、歌手のボーカル音に関するデータを除去又は減衰させ、伴奏音の音楽データDcを生成し、混合部8に供給する。
ステップST9において、ステップST6で算出された音量差分Dvolに応じて、入力アンプ部2から入力されているユーザの歌声の収音データDauの音量を、歌手のボーカル音量と同じになるように調整し、音量補正後の音声データDaucompとして混合部8に供給する。
ステップ10において、ステップST8から入力された伴奏音の音楽データDcと、ステップST9から入力された音量補正後の音声データDaucompとを混合することによって、ユーザの歌声を含まれている音楽再生用データDoutを再生して出力する。
したがって、ステップST7,ST9では、比較部6が類似性ありと判断した場合には、音量調整部10はマイクロホンMIC及び入力アンプ部2からの収音データDauを音源部3に含まれる歌手のボーカル音量Dvcl2と同じになるように調整する。それにより、ユーザの歌声の音量大小に関わらず、音楽ソースの伴奏音の音量とバランスよく、出力されるように制御することができる。
ステップST11では、音源部3のカラオケ機能がオフ操作されているか否かに応じて、カラオケ動作を継続又は停止する。すなわち、音源部3のカラオケ機能がオフ操作されていないと、ステップST2,ST3,ST4,ST5に戻って、処理を繰り返し、音源部3のカラオケ機能がオフ操作されるとカラオケ動作を終了する。
以上説明したように本実施形態の音声制御装置1によれば、マイクロホンMICで収音した音の曲調と音源部3からの音楽データの歌手のボーカル音の曲調が類似している場合に限り、音楽データの歌手のボーカル音を除去又は減衰させて、収音した音声データDauの音量を歌手のボーカル音の音量と同じように調整して再生する。それにより、ユーザの歌声の音量大小に関わらず、音楽ソースの伴奏音の音量とバランスがよく、出力されるように制御することができて、歌手と同じような臨場感のある雰囲気を再現することができ、カラオケをもっと楽しむことが可能となる。
本発明の音声制御装置は、ユーザ周辺の環境音などのノイズや会話があっても、ユーザの歌声の音量大小に関わらず、歌手と同じような臨場感のある雰囲気を再現できるという効果を有し、家庭用オーディオ機器や車載オーディオシステムなどのような、カラオケ機能を有する音声制御装置等として有用である。
1 音声制御装置
2 入力アンプ部
3 音源部
4、5 曲調検出部
6 比較部
7 ボーカル音量調整部
8 混合部
9 音量比較部
10 音量調整部
91、93 B.P.F部
92、94 整流部
95 差動回路部

Claims (3)

  1. 音を収音する収音手段から収音したユーザの歌声と音源手段から出力される音楽データとを混合して出力する音声制御装置であって、
    前記収音手段から収音したユーザの歌声の音量と音源手段から出力される音楽信号に含まれる歌手のボーカル音の音量との音量差分を算出する音量比較手段と、
    前記ユーザの歌声と前記歌手のボーカル音との類似性があると判断すると、前記音量比較手段から供給される音量差分に応じて前記ユーザの歌声の音量を調整する音量調整手段と、を具備することを特徴とする音声制御装置。
  2. 前記音量調整手段は、前記収音したユーザの歌声と前記歌手のボーカル音とが類似しているとき、前記ユーザの歌声の音量を前記歌手のボーカル音の音量と同じになるように調整することを特徴する請求項1に記載の音声制御装置。
  3. 前記音量比較手段は、前記収音したユーザの歌声の音量の算出と、前記歌手のボーカル音の音量の算出とを互いに同期をとって、音量差分を算出することを特徴する請求項1に記載の音声制御装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017090546A (ja) * 2015-11-04 2017-05-25 Jeインターナショナル株式会社 音声補正方法、音声補正プログラム、音声補正装置および音声補正システム

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